PezCyclingに、6日間レース経験豊富なベテランマッサーKrisさんが
ブレーメン6日間について語っている記事が載ってました。
今年の展開についても触れられているのが面白かったので
関係あるとこだけメモ的にざっくり中味を書いてみます。

■An Inside Look At The Bremen Six (PezCycling 2011.1.26)
http://www.pezcyclingnews.com/?pg=fullstory&id=9048&status=True

・初日にスタンドの客が少なくて心配になった。
　入場料30ユーロに会場のポップコーンが４ユーロもするのだから値段が高すぎる。
　金曜日から土日にかけてはそれでもなかなかの人出だったが、
　最終日の夜には閑散としていた。こんなことは今までなかった。

・ブレーメンは‘party six’と呼ばれていた。
　昔ほど盛大ではないが、今でもディスコやライブバンド、
　あらゆる種類のレストラン、豚の丸焼き、喫煙ホールもある。
　長さ50mのBecks barもあるんだ
　※Beck：ビールのブランドらしい http://www.becks.com/

・レースが一番盛り上がっていたのは70年代から80年代初頭、
　Clark, Allan, Fritz, Sercuが出場していた頃だ。
　ザベルが現役だった時も人気があったけど、70年代には及ばない。

・ベストクオリティーではないもののレースのライブストリーミングをやってて、
　観客を取り戻すのにいい方向に進んでいると思う。
　Bremen TVもレースを中継してるし、
　地元のラジオ局もたくさんインタビューを放送しているし。
　今のオーガナイザーは引退して、新しいオーガナイザーとして
　ベルリン6日間レースを運営してる会社が入札に加わっている聞いている。
　そしてエリック・ザベルがレースディレクターに就くだろう、とも。
　※この件は既に決定済みで、地元ブレーメンの会社が落札しています

・今年は経費節約のためにデルニーレースを行わず、
　かわりにタイムトライアルに比重を置いた。
　166m、500m、1000mの3つのタイムトライアルを毎日行い、
　1日で3つ全て勝ったチームには、50点＋1周回のボーナスポイントが付いた。
　バルツコ組が優勝した理由はこれだ。彼らはTTを掌握していた。
　ブレーメンではスプリンターのレースもなかった。
　全てコストダウンのためだ。


……ちゅーわけで、私がレースのストリーミングを見ながら
「こんな貧相で大丈夫か？？」と危惧していたことは
そうハズレでもなかったようであります。

ただ、Kris さんのコメントは全体的に前向きな印象でしたし、
デュッセルドルフやハノーヴァーの6日間レースが戻ってくるらしい、
という話も出ていたので、状況が改善されつつあると
Krisさんは感じているのかもしれません。

にしても、ザベルがレースディレクターになるプランがあったとは驚きであります。
既に Belrin Velothon やヴァッテンフォールのオーガナイズに関ることが発表になってますが、
＞http://www1.rocketbbs.com/613/bbs.cgi?id=capybara&mode=pickup&no=3719
なんかもうドイツ国内で期待されまくってますかザベルおじさん。

いくら人気と人望があるからといって、
こういう時にはいつでもザベルが引っ張り出される、なんて、
あまりいい状況ではないような気もしますが。
日本でも同様の現象が起きてるような気が…

ザベルのネームバリューに全面的に頼らずとも復活できるということを
ブレーメン6日間レースが実証してくれると信じます。
来年のレースがホントに楽しみです。

＝＝＝＝＝
＜おまけ＞

ブレーメン6日間レースの選手控室は、
ショウタイムにバンドが演奏する舞台のすぐ下に
しつらえられるのだそうです。
＞http://www.pezcyclingnews.com/photos/races11/six11/bremen-turn.jpg

クリスさんコメント
「ありゃヒドイ。本番中だけじゃなくてリハーサルのときにも、
　そこらじゅう埃だらけになるんだ」

……演奏中に選手が舞台に上がるパフォーマンスは
舞台下に控室があるからこそできる余興だったようです。


No.3725 - 2011/01/30
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