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TdF2016 St5 終わりました
■リザルト
http://www.procyclingstats.com/race/Tour_de_France_2016_Stage_5

=====

・コンタドールはメイン集団から33秒遅れてゴール。
 優勝候補勢との総合タイム差は1分21秒となりました。

・体調が万全ならこの差でもこれから逆転は可能ですが、
 2回の落車のダメージはまだまだ残っている模様。
 プラス、元々のチーム力の差もあり
 総合優勝を狙う上でかなり厳しい状況と考えざるを得ません。

・チームFBのコメント欄を斜め読みすると、
 >https://www.facebook.com/tinkoffsport/posts/845537552214885
 ゴール手前でコンタドールが遅れた際にに
 クロイツィゲルもマイカもサポートに回さなかった件で
 チームがかなり散々に叩かれているのですが。
 このままコンタドールがピレネーでも回復しなかったとすれば
 (そしてその可能性は高い)
 今後選べるチームのプランは、マイカの山岳賞と
 クロイツィゲルを少しでも総合上位でゴールさせること、
 元々の目標であったサガンのポイント賞なので。
 St5でチームが取った選択が間違ってるとは思えません。

・もしかするとマイカはアシストのために下がってもよかったかもしれません。
 しかし、事が起こった時にはもうゴール間近でしたし、
 下がったとしても彼にできることはほとんどなかったでしょう。

・コンタドールのツールはまだ終わったわけではありませんが。
 これから迎えるピレネーステージの結果如何では、
 ツールをリタイアしてオリンピックに備える、
 という選択肢もあるのではないでしょうか。
 ていうか、私はそれが現実的だと思います。
 現役続行するならツールは来年も出られるかもしれませんが、
 一方で五輪は最後になるのはほぼ確実だし。

・まあ、あっさりそういう選択をするような選手ではないことは
 重々承知しております。

・クロイツィゲル、マイカ、キセロフスキが
 ティンコフに来てから一番の好調っぷりでは!
 くらいな勢いなのに、肝心のコンタドールが負傷で
 ベストコンディションから程遠い状態なのは本当に残念です。

・St5も、首位から18秒差の選手とマイカを逃げに入れることで、
 ほかのライバル勢に仕事をさせる一方で自分たちは脚をためることに
 まんまと成功し、うまく立ち回ることができたというのに
 その有利な状況を生かせなかったのも残念。

・残念尽くしのツールですが、見ててつらい展開になるだろうことは
 レース前から分かっていて覚悟もしていたことなので、
 最後までしっかり見届ける所存であります。
 サガンの5回目のマイヨベールもかかってることだし!

=====

■今日のモルコフ
グルペット最終便からさらに遅れて単騎でゴール。
ブービーとのタイム差14分16秒で安定のランタンルージュです。

■今日のコメント記事
http://www.cyclowired.jp/news/node/204180
ホアキン「逃げが先行してからチームスカイがコントロールしたものの、
予想通りモビスターやエティックス・クイックステップは協力せず」
……予想してたのか。スカイの皆さんはお疲れ様でした。
キリエンカとランダが下がっていった時には
どんだけハードな展開なんだと思いました。


■ネット界隈
あらためて英語でよめるチームティンコフ界隈のTweetを見て来ましたが、
チーム戦略に対する批判だけではなく
チームの雰囲気が現在最悪的な話まで流れていて、
コンタドールの不調よりもそういう話題が辛いです……。
さらに、今回の話とチームスカイのチーム戦略を比較して
チームティンコフを貶めるようなTweetには、辛いを通り越して怒りすら感じます。
でも、ずっとスカイを見てきたファンならこんなこと言わないよな



No.5148 - 2016/07/07
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TdF2016 St4 まで終わりました
■リザルト
St3:http://www.procyclingstats.com/race.php?id=163715
St4:http://www.procyclingstats.com/race.php?id=163716

=====

皆様、お気づきでしょうか。
2012年のツールで、序盤のステージで逃げて
数日山岳賞ジャージを着用してレースを盛り上げたミカエル・モルコフが。

St3、St4と単独で最下位ゴールし、
現在ぶっちぎりのランタン・ルージュであることに。

■St4総合リザルト
http://www.procyclingstats.com/race/Tour_de_France_2016_Stage_4_GC

St1ゴール際の落車で負った怪我がまだ後をひいているらしく、
本来はクリストフのリードアウト役なのですが、
このタイム差だとその役目を果たせないのはもちろん、
日々タイムアウトせずにゴールするだけで
精一杯なように見えます。

St3はイージーな速度だったのに8分半遅れてゴールしており、
単騎で逃げたフォンセカ同様、おそらく100kmは集団から離れて
1人で走りづつけたと思われます。

また、St4では、選手回収車の直前でゴールするところが
LIVE映像でチラッと映りました。

2009年のツールで「史上最悪のクライマー」と言われた
ファンヒュメルのようなアイドルに、とまでは思いませんが。⇒これ

いずれは復活して自分の仕事を行うべく
リタイアせずに走り続ける彼の姿は、
かつて山岳賞ジャージを着て走ったときと
同様の声援を受けるに値するのではないでしょうか。

そういうわけで、今後もモルコフのリザルトはチェックしていきたいです。
6日間レースのベテランなのだから、レースしながら身体の不具合をケアする方法は
心得ているだろうし、シャンゼリゼではクリストフをリードアウトしてくれるはずです。
たぶん、きっと。

=====

<チームティンコフ>

・St2でサガンがゲッツしたマイヨ・ジョーヌは
 ここまで2日間キープ。

・リーダージャージがチームにあると
 集団コントロールなんて面倒な役が回ってくるしどうなの。
 と心配してましたが、逆にチームに有利なようにレースを掌握し、
 コンタドールを攻撃から守ることに成功した模様です。

・サガンの勝利がなかったのは残念ですが、
 堅実に集団前方でゴールし、スプリントポイントの貯金も
 しっかりためてます。

・コンタドールは、St4では腕のガーゼの面積もだいぶ小さくなって、
 腕の擦過傷は心配することはなさそうです。
 ただ、問題なのはむしろ脚の打身であるそうなので、
 ここはインディバアクティブに
 パワー全開で効能を発揮してもらいたいところであります。
 >http://nakanoyoshifumi.com/archives/4764

・この2ステージでマイカが集団から数分遅れてゴールしているのが
 ちょっと気になっていますが。
 St4では前半は集団前方に位置していて
 コンタドールと談笑しながら走ったりしていたので、
 たぶん脚を温存するためのチームオーダーなのだ、
 とポジティティブに考えてるのですがそうだといいな。

・今日のSt5で総合の趨勢が(エースはもちろんアシストのコンディションも含めて)
 見えてくるはずなので、チームティンコフがよいレースをするよう
 祈るものであります。
 >St5のプロファイル:http://www.procyclingstats.com/race.php?id=163717&c=6&stat_id=217

・で、こんな大事な局面でチームバスが故障して
 観光バスで選手が移動せざるをえないとか
 どんだけ不運なんですかチームティンコフ……

 ↓代車のバスは、オレグおじさまが急遽購入したのだそうです
 

ティンコフバス故障につき。 pic.twitter.com/uoGO5yBJEy

― Kei Tsuji / 辻啓 (@keitsuji) 2016年7月5日


 


No.5147 - 2016/07/06
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ビアンキさんの訃報
元ファッサボルトロのメカニック、
Giancarlo Bianchi さんが、7月3日夜に亡くなりました。
享年64歳。重い病気であったとのことです。
 

 
2005年に初めてツールに行ったとき、
休息日のホテルの駐車場でファッサのチームカーの周りをうろうろしていたら
バイク整備中だったメカニックのおじさんがホイールを掲げてポーズをとってくれて
勢いで一緒に写真を撮ってもらったのでした。
 
その方の名前がビアンキさんだということを知って、
自分が最終週を見に行く予定のツールに
バルロワールドのスタッフとして帯同しているとわかったのは
いつの年だったか。
 
2005年に撮った写真をプリントアウトして、
ツールで(本当に幸運と偶然とが重なって)ビアンキさんに遭遇できて、
写真を渡したら、その時のことを覚えていて下さって。
以来、会ったら写真を撮って、次に会う機会があったらまた茶新を取って
前の写真と日本のお菓子を渡す、というささやかなお付き合いが
何回か続いたのでした。
 
私は、現地にレースを見に行ったときに
チームスタッフとちょっとでも交流できればそれだけで嬉しかったのですが。
写真とお土産を渡すと、ビアンキさんはなにかしらプレゼントをくれて、
それはチームキャップだったり選手カードだったリでいたく恐縮だったものです。
カチューシャのスタッフだったある年は、すぐにプレゼントできるものがないからと、
そこら辺にいたホアキン・ロドリゲスを呼んで(!)
「この子と二人で写真を撮ってくれないか」とお願いしてくれて(!!)
チキンでそんなことをめったにしないワタクシが
ホアキンみたいな大物選手とツーショットを撮ってしまったのであります。
 
2010年のジャパンカップにカチューシャが来日した際に
有志でカチューシャの応援手ぬぐいをつくったときも、
私のモチベーションの源は実はビアンキさんでした。
まだ手ぬぐいプロジェクトサイト残ってた!懐かしい〜
 
ジャパンカップの後、
ビアンキさんと直接お目にかかる機会はなくて、
レース中継やネットの写真でたまに姿をみかけるたびに
お元気に活躍されていて喜んでいたものでした。
 
所属されていたチームコロンビアが昨年いっぱいで解散し、
今年はどのチームに移ったのだろうと折々気にかけていたのですが
まさか闘病生活をされていたとは……。
 
ビアンキさんとレースを共に闘ったRR関係者は多いだろうし、
みんなが彼の死を悼んでいると思います。
ホアキンも、「最高のメカニックを失った」とTweetしました。

Hoy el ciclismo pierde a su mejor mecanico!!! DEP Giancarlo Bianchi!! Sé que nos seguirás allí donde estés!!

― Joaquim Rodríguez (@PuritoRodriguez) 2016年7月4日



そんな人々と比べると、私が得た関わりはほんのわずかなものだし、
気のいいメカニックのおじさんとしての思い出しかありませんが。

言葉も通じない、日本のアヤシイおばちゃんがいきなりやってきても、
満面の笑顔でハグしてくれたビアンキさんのことを想うと。
そしてもうレースに行くことがあっても彼に会えないと思うと。
涙がにじむのであります。

ビアンキさんありがとう。
一緒に撮った写真、いただいたグッズ、思い出、全てが宝物です。

どうか安らかに。


No.5146 - 2016/07/05
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TdF2016 St2 終わりました
■リザルト
http://www.procyclingstats.com/race.php?id=163714

=====

サガンステージ優勝。
コンタドール48秒ロス。
Bitter&Sweetな結果でした。

・スタートから55km付近でコンタドールは再び落車に巻き込まれ、
 一時はメイン集団と2分差がつきましたが、
 集団が活性化してなかったことと残り距離が多かったのが幸いして
 集団復帰に成功。
 ただ、この段階でアシストを大分消耗させました。
 (リザルトからすると、ここで働いたのはガット、マイカ、ボドナール、トザット)
 スペインメディアTwitterによると、脚から血が出ていたとの情報もあったりして。

・ゴール手前の3級山岳を超える時点で、一応集団には残っていたものの、
 空撮で先頭付近のフルームが捕捉されていても、
 フレーム内にコンタドールの姿はなく。

・これはヤバイと思っている一方で
 逃げているStuyvenを捕まえるためにヴァルグレンが集団をひくひく。
 彼が下がるとサガンを後ろに従えたクロイツィゲルが引き継いで牽引、
 ラスト500mあたりからサガン単騎となり
 追い越してきたてきたアラフィリップを
 逆に発射台として利用するようにして
 最後はサガンが差して勝利。

・したはいいのですが直後の集団にコンタドールの姿がない。

・カメラが彼の姿を捉えた時にははまだゴールまで百メートル以上前を走っており、
 結局サガンから50秒くらい差でゴールしました……

・今日のサガンの勝利は、マイヨベールを獲得するために必要なものだったし、
 オレグ・ティンコフが初めてマイヨジョーヌを手にする絶好のチャンスだったし、
 クロイツィゲルはナショナル選の恩返しをしたかっただろうしで、
 レース前からこの作戦で行くことは決まっていたと思われます。
 なので、あの場面でコンタドールがもっと遅れても
 おそらくBプランは発動しなかったのではないかと。

・ツール2日目で48秒差は総合優勝争いの上でかなり微妙であります。
 今年のジロではニバリが終盤に4分以上差をひっくり返しましたが、
 今回の相手は若くて経験の浅い選手ではなく
 グランツール優勝経験のある猛者ばかり。
 しかもチーム力はいずれもティンコフより上と来ています。

・ただ、確実なのはコンタドールは最後まであきらめないということです。
 サガンのステージ優勝とマイヨジョーヌでチーム的なプレッシャーはかなり除かれたはずだし
 チームの雰囲気もあげあげになってるはずなので、
 それがプラスに作用するよう祈るばかりであります。

=====

・にしても、コンタドールは落車しすぎじゃないですか。
 サガンは「現在の集団は、かつて存在したリスペクトがなく危険な状態」
 とコメントしていますが、落車してない選手だって大勢いるわけで。
 何か気持ちに焦りがあるのではないかなあと思います。
 どうやら来期以降の現役続行はほぼ確実なようだし、
 今年ダメならまた来年が〜くらいな感じでいってほしいです。
 まあそんな性格ではないのはわかってますが

・St2では、ヴァルグレン、クロイツィゲル、キセロフスキの終盤の走りがブリリアントで
 今後の山岳でいい走りをしてくれる期待が持てたのがよかったです。
 サガンも、山岳は無理でも、ピンポイントでコンタドールの助けになってくれそう。
 マイカがガットやトザットと一緒にゴールしてるのが気になりますが、
 おそらく序盤の集団復帰作戦で全力を使ってしまったからだろうし、
 ここは今後の山岳のために体力を温存してほしいところであります。

・あと、サガンの勝ちっぷりがとてもクレバーで惚れ惚れしました。
 シーズン序盤の2ゲッターぶりがうそのようですが、
 あのあたりの経験があってこその今なんだろうし、
 人生あきらめちゃいかんと思います。

・これでチームカーの順番はSt3から一番前に……と思ったら、
 実は並び順は個人総合ではなくチーム総合の順位で決まっているっぽいです。
 現在ティンコフのチーム順位は……12位……あかん……。
 >http://www.letour.fr/le-tour/2016/us/

・マイヨジョーヌがチームにあると余分な仕事が増えそうだし、
 なんというか、そこらへんの要因が妙な形で働かないよう祈ります。

・にしても、ツールに中野さんと宮島さんが帯同してくれててよかった。
 日本語でチームの雰囲気が垣間見えるのはもちろんありがたいですが、
 お二方とも、冷静な視点でいる一方で、
 発するコメントが(それが厳しい内容でも)常にポジティブなので
 読んでいて安心です。

・どうかお二人ともがんばってください。
 これからどんな展開になっても、チームティンコフ応援します。
 
 


No.5145 - 2016/07/04
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TdF2016 St1 終わりました
■リザルト
http://www.procyclingstats.com/race/Tour_de_France_2016_Stage_1

=====

・ティンコフが落車だと!?
  ↓
 コンタドールかよ!!!


・カチューシャが落車だと!?
  ↓
 モルコフかよ!!!

という、発生した大きな落車が両方とも推し選手で
初日から胃に穴が開くような展開でした。
マジで勘弁して。
ただ、二人とも骨折は無いようなのでよかったです。

コンタドールの肩の擦過傷は本当に痛々しかったですが。
2015年のジロでは、序盤のSt6で左肩を脱臼しており、
数日間ポディウムで手をあげることすらでできなかった、
http://www.cyclowired.jp/news/node/166670
にもかかわらず、「怒りのモルティローロ」を経て優勝しました。

今回も、昨年のジロ同様に怪我を乗り越えると確信しています。
むしろ、厄落としが最初のステージ&骨折無しで済んで
よかったのかもしれません。

サガンが総合3位になったことで、
St2ではチームカーの並び順が前方になるし、
ホテルでは中野さんのインディバケアもあるし、
きっと大丈夫です。うんうん。 <自分に言いきかせている

にしても、前の記事で
「ツール初出場のガットが最初の4日間を
落車なしで切り抜けてくれますように」
とか書いたのに、初日からエースが落車で怪我するとか
全くコンタドールときたら……。

あのとき、コンタドールを待つよう
プロトンを仕切ったというカンチェラーラには
感謝の言葉もございません。
https://twitter.com/zouhairkanti/status/749236000690503680

あと、この状況でマイヨジョーヌを取ったら
チームとして面倒なことになっていたかもしれないので、
本人は不本意かもしれませんが、
3位でゴールしたサガンGJであります。

=====
<その他>

・ゲストの初山選手のコメントが、
 落ち着いた語り口、
 説得力のある現実的な現状分析、
 ときどき見せるぶっちゃけ、
 等々で大変面白かったです。
 現役のうちはレース最優先だし
 そうそう中継には来られないかもしれませんが、
 引退後の選択肢の一つとして「自転車プロ解説者」
 も視野にいれるとよいと思います。

 


No.5144 - 2016/07/03
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映画「疑惑のチャンピオン」見てきました
楽しみにしていたランス映画
「疑惑のチャンピオン(原題:The Program)」
見てきました。

■情報満載 映画公式FB
https://www.facebook.com/movie.champion/

=====

・封切初日の2回目の上映に
 映画館に足を運ぶという気合の入れっぷり。
 あまり映画を見に行かない当家としては
 異例の事態であります。

・「実話を元にしたフィクション」ということで、
 グレアム・オブリーの伝記映画「トップ・ランナー(原題:Flying Scottsman)」
 >https://www.amazon.co.jp/dp/B006MTGWN2/
 みたいな感じを想定しておりましたが、
 思ったよりも脚色が控えめで、事実をピックアップして
 坦々とストーリーが進んでゆく展開でした。
 (例えば、トップ・ランナーはUCIがわかりやすい悪役ポジションになってたけど
  疑惑の〜ではそこまで類型化された登場人物はいなかった感。ランスでさえも)

・私は、2004年以降のランスと彼が出場したツールをリアルアイムで見ていて、
 一方でドーピング告発の経緯はニュースのヘッドラインをなぞるくらいで
 詳しい情報は把握してません。
 そんな立場で、いろんな方のレビューをネットで拝読すると、
 ランスのドーピングスキャンダルとの関わり方で、
 持つ感想は全く違ってくるというのがわかります。
 というのもあって、自分の感想は書きませんというか書けません。
 書いてるうちに、映画ではなくスキャンダルそのものへの所感になりそうだし。

・私としては、2006年以降にロードレースを見始めたファンで、
 ランスがこれだけ大きなスキャンダルを起こしておきながら、
 一部の選手やファンの中から「それでもランスは自分のヒーローだ」
 という意見が出てくるのは理解できない。という人は、
 映画にその理由が描かれているので
 見ていただくとよいのでははないかと思います。
 描かれているのはほんの片鱗だけなのかもしれませんが。

・自転車に全く縁が無い人がこの映画を見て面白いかどうかは……
 ちょっとわからないなあ……というか自信ない……

・でも、自転車レースのシーンは掛け値なしの美しさなので、
 そこから競技に興味を持ってくれる人はかなりいるのではないでしょうか。
 いるといいな。

=====

<以下、ネタ的突っ込み>











(ネタバレ防止に空白入れます)











・ランスの俳優さんが本人と見まごうほどなのは
 あちこちで取りざたされていますが、わたしとしてはむしろ、
 ランディス役の俳優さんのそっくりさ加減がものすごいと思いました。

・演じた俳優さんはジェシー・プレモンス。
 ググったら素で本当に似てる⇒これ

・「これだけそっくりでちゃんと演技が上手い俳優さんがいるなんて、
  アメリカの俳優業界って本当に裾野が広いんだなあ」
 と当家の師匠がしきりに感心しておりました。

・一方で、他の選手はあまりビジュアルにこだわる気がなかったらしく、
 7連覇時代のランスのシャンゼリゼポディウムシーンで両脇にいる
 「立場的にツェーレ」「立場的にウルリッヒ」「立場的にバッソ」
 等々の選手の見てくれて的なやる気のなさは
 声をCENSORED笑うレベルでした。

・そして、サッシャさんがトークショウで言っていた通り
 コンタドールが本当に本当に似ていませんでした。
 >サイクルスタイル記事:http://cyclestyle.net/article/2016/06/24/37557.html

・「あれってさー、コンタドールっていうよりLLサンチェスじゃね?」
 「いやむしろ若いときのヴィランクだろ」 <こっちのが似てる

・あと、1994年のツールSt2?スタート前(推測)に
 アルカンシエルを着たランスにブリュイネール@オンセが
 「お前ランスだろ?アメリカのレースで勝ちまくってるんだってな。
 でもここじゃ勝てないぜ」的なことを言ってるのですが。
 現役世界チャンピオンであっても若いアメリカ人選手に対する
 欧州ロード界の扱いってこんなだったんか!とちょっとびっくりしました。
 ※実際ブリュイネールはこの年のツールには出ていないっぽいのですが
  >http://www.letour.fr/HISTO/us/TDF/coureur/4982.html
  わざわざこういうシーン&こういうセリフを入れてきたというのは
  こういう扱いは本当にあったことだったのだと思いました

・トークショウ記事にもある通り、
 多くの元選手が走っているそうですが、
 エンドロールをチェックするのを忘れたし、
 映画中でもどこに登場してるか全くわかりませんでした。
 「元選手を探せ!」をやって遊びたいので、
 早くアマゾンプライム会員無料動画にエントリーされないかな <こら

・あと、映画館で私の5mくらい先にいる人が
 映画が始まってしばらくしてから居眠りを始めてしまい、
 後半はずーーーーーーーーーっといびきが聞こえてきて
 気になってしょうがありませんでした。
 お疲れだったのだろうし、いつかは自分が逆に居眠りするかもとは思いますが、
 やっぱりちょっと勘弁してほしかったです。
 居眠りしてた人、この週末はちゃんと睡眠取ってゆっくり休んでください。
 
=====

本編予告編より興味深い
サンスポサイクリスト独占公開
日本語メイキング動画(主演:デヴィッド・ミラー)



この動画のロングバージョンが特典映像でつくなら
BDかDVDを購入してもいいかも。
そしたら家で「元選手を探せ!」をやって遊びます。


No.5143 - 2016/07/03
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TdF2016 初出場選手リスト
いつもお世話になってるProCyclingStatsさんが
ツール専用に立ち上げたTwitterアカウント@TdFStatsにて
今回ツールデビューする選手のリストを紹介していました。

Only 32 debutants in #TDF #TDF2016 #TourdeFrance #TourdeFrance2016

Lowest ever? https://t.co/dfgLLvZSlP

― Tour de France Stats (@TdFStats) 2016年6月28日



「今年TdFデビューするのは32人。今までで一番少ないんじゃ?」
と言っているのですが、数よりもその面子のすごさに
もうビックリですよ。

<ツール初出場32名>
http://www.procyclingstats.com/race.php?id=163736&c=3&stat_id=158

01 Holst Enger Sondre  22y+219d  <ソンドレ君
02 Pibernik Luka 22y+274d
03 Groenewegen Dylan 23y+33d  <読めん子
04 Gougeard Alexis 23y+141d  <読めん子
05 Roosen Timo 23y+194d
06 Vakoc Petr 24y+13d  <バコッチュ
07 Alaphilippe Julian 24y+43d  <アラフィリップ
08 Polanc Jan 24y+79d
09 Stuyven Jasper 24y+98d
10 Craddock Lawson 24y+154d
11 Mclay Daniel 24y+202d
12 Konrad Patrick 24y+284d
13 Duchesne Antoine 24y+315d
14 Grmay Tsgabu 24y+333d
15 Theuns Edward 25y+85d
16 Berhane Natnael 25y+200d
17 Naesen Oliver 25y+311d
18 Aru Fabio 26y+21d  <アル
19 Bennett George 26y+108d  <ベネット
20 Breen Vegard 26y+166d
21 Landa Mikel 26y+223d  <ランダ
22 Zakarin Ilnur 26y+312d  <ザッカリン
23 Juul-Jensen Christopher 27y+18d  <ユール君
24 Lindeman Bert-Jan 27y+38d
25 Rosa Diego 27y+119d  <ローサ
26 Archbold Shane 27y+172d
27 Henao Sergio Luis 28y+226d  <SLエナオ
28 Benedetti Cesare 28y+355d
29 Gatto Oscar 31y+204d  <ガット
30 Wagner Robert 33y+98d  <ワグナー
31 Keisse Iljo 33y+215d  <ケイセ
32 Pozzovivo Domenico 33y+236d  <ポッツォヴィーヴォ

有力アシストのランダ、ユール君、SLエナオ、ローサのみならず、
エース格であるポッツォヴィーヴォ、ザッカリン、アラフィリップ、
そしてアスタナのメインのエース、アルが初出場ってどういうことですか。

コンタドールですら、ツール初出場はエースではなかったし、
初めて優勝した2007年だって最初はアシストとしての立場でしたよ。
(エースはライプハイマーだった。確か)

まあでも、もうアルはブエルタで勝っているのだし、
当時のコンタドールと比べるのは
状況的に差がありすぎるかもしれません。

そして、スカイの強力な山岳アシスト2人が
ツール初出場というのがちょっとびっくりであります。
一見難攻不落そうなスカイ布陣ですが、
こういうところに隙を見つけられるかも。

……その点で、やっぱりモビスターが
一番安定感のある布陣に見えます。
本気でツール優勝候補予想の賭けに参加するなら、
私はキンタナに全額賭けるな。
うそです1/4くらいはコンタドールに賭けます <1/4かい

=====

ProCyclingStatsさんは参加選手の最年長&最年少も調べてます。

■最年長は余裕のトザット42歳
https://twitter.com/TdFStats/status/747825469752512512

■最年少は踊るスウェーデン人Sondre Holst Enger でした
https://twitter.com/TdFStats/status/747825053945958400

■ヒストグラム

Rider per age graph #TDF #TDF2016 #TourdeFrance #TourdeFrance2016 https://t.co/txAaK2XvPQ pic.twitter.com/zkiItQl7Hw

— Tour de France Stats (@TdFStats) 2016年6月28日


↑トザットぶっちぎりの最年長


No.5142 - 2016/06/29
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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