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質問なのですが・・・ / 流離
通りすがりの人ですが始めまして・・;^^
なぜ【蒼天航路の講談社漫画文庫】は16巻でストップしてるのですか?
あと、モーニングを集めるか、講談社漫画文庫の方を集めるかどっちにした方がいいですか?
教えてください、お願いしますm(_ _)m

No.12535 - 2005/10/29(Sat) 23:33:07

Re: 質問なのですが・・・ / 鳳卵 [東北]
 はじめましてです。

 文庫の方は見てないので、16巻でストップしてること自体、初めて知りました(笑)

 文庫とコミックスの他に、クロニクルもあって、どれを集めるか悩むところではありますね。大きいほうがいいとすれば、クロニクルなんですが、予算とか置き場所がな〜〜

 とりあえず、自分はコミックス1本槍デス。

No.12545 - 2005/10/30(Sun) 13:49:55

Re: 質問なのですが・・・ / 流離
く、クロニクル?知りません・・・;^^
講談社漫画文庫の方はモーニングの二冊分でした。モーニングが34巻まで今のところ出てるということはおそらくもうすぐ蒼天航路の講談社漫画文庫17巻目がでると思います・・・。
俺は文庫の道に進みますw
文庫一巻でも微妙なところで終わっちゃいました・・。早く二巻買いたい・・・(涙

No.12546 - 2005/10/30(Sun) 16:12:37

Re: 質問なのですが・・・ / 小李典 [関東]
自分はクロニクル一本ですが…クロニクルとは2004年8月に第1巻が『10年の連載を10巻で』と毎月1巻のペース、B5サイズの大型で発売されてカラー原稿はもちろん、アオリ、コピーまでも忠実に再現されています。
1冊あたり35話から40話くらい収録されていてページ数も750から800を超えています。これで840円ですから割安ですよね??
しかしここで問題がありまして、まだ連載中とあって最終巻の10巻が当初の予定では今年の5月の発売される予定なのが『2005年秋発売予定』と大幅にずれ込んでしまった事。それと9巻の最後が『その346 さらなる武界へ』で終わってる事。つまり最終巻に当たる10巻は50話を超えるくらいの話が入ったものすごいボリュームになりうるかと思われます。

電車で読んだり講義中かくれて読んだりするのにはものすごく不向きですが割安感と迫力って意味ではおすすめですよ。

No.12547 - 2005/10/30(Sun) 23:17:24

Re: 質問なのですが・・・ / 流離
す、すごいっすね・・・。安すぎます・・・。
コミックと文庫は文庫の方が値段が得と知りましたが、早い情報を得るにはコミックなんですね。それがまとめられて文庫・クロニクルが出た・・・というわけですか・・・。
でもなんで蒼天航路ってこんなに種類があるんでしょうかね・・?
コミックで最後奇数の数の巻数で終わっちゃったら文庫はどうなるんでしょうね・・・;^^

No.12560 - 2005/10/31(Mon) 17:02:08
今週の蒼天<至純,至強> / TATSU@管理人 [関東]
今週はモーニングの思いっきり後ろに掲載されてました。なんか先週と凄まじいギャップです。別に前でも後ろでも作品が面白ければいいんですけど、でもやっぱりこの落差は気になるところです。蒼天航路って、今モーニング誌上ではどの程度人気があるんでしょう?

それはそれで おいといて、今週も先週に引き続き、手に汗握る展開でした。関羽と呉将たちの凄まじい戦闘に目が釘付けでした。関羽軍二将の最期も壮絶にして悲壮、そして落涙ものでした。いやもう合戦のシーンを描かせたら蒼天の右に出る作品は無い、と改めて感じました。

では、やや興奮しつつ 今週もレビュー開始させて頂きます。

No.12501 - 2005/10/25(Tue) 21:53:11

今週の蒼天<至純,至強> / TATSU@管理人 [関東]
【STORY】

趙累は、背後を振り返って敵兵を斬り捨てた。
が、力尽きた趙累は落馬した。
−関平を、助けにゆかねば。−
趙累は必死に頭(こうべ)を上げた。その趙累が見たものは、陸遜の攻撃を見事に躱(かわ)し、縦横無尽に戦い続ける関平の姿であった。それは父を凌ぐばかりの勇姿であった。

戦乱の世に生をうけ、過酷な境遇の下に育ちながら、関平は見事に成長を遂げていた。趙累の瞳に映る関平の姿は眩(まばゆ)いばかり清く、そして強かった。 立派になられた。霞む意識で趙累はそう思った。
−お仕えいたそう。−
大地に倒れたまま、趙累は拱手した。
−私の宝だ。−
笑みを浮かべ、趙累は絶息した。

***************

関平の左腕(さわん)は、根元から斬り落されていた。
名を名乗れ。そう叫ぶ関平は、残った右腕で攻撃を繰り出した。陸遜は自分の名を名乗った。
「知らんだろ?」
陸遜は微かに笑みを浮かべた。
「まだ無名だ。」

激突する両者の剣。関平は自分の名を名乗ると続けて叫んだ。
「同志(なかま)と共に、誇り高き背を追う者なり!」
その関平の額(ひたい)を陸遜の剣が貫いた。
「夢は、ここまでだ。」
冷酷に告げる陸遜。関平の額(ひたい)から鮮血が噴き出した。

***************

関羽は羅刹(らせつ)と為って戦場を突き進んでいた。関羽が青龍刀を振るう度に、無数の首が吹き飛んだ。蒋欽が矢を引き絞り、潘璋が突っ込み、丁奉部隊が一斉に殺到していた。

関羽の青龍刀が、唸りを上げて旋回した。

潘璋は吹っ飛び、丁奉隊は寸断された。渾身の力を込めて放たれた蒋欽の強弓は、寸手のところで躱(かわ)されていた。
その時、黒き影が関羽の頭上から飛びかかった。

***************

−またも 獣!−

そう判断した関羽は、獣の目を掠(かす)めるように青龍刀を一閃させると、突進してくる蒋欽を待ち構えた。だが、視力を奪われた獣は怯(ひる)まず関羽に襲いかかっていた。獣ではなかった。阿幢であった。阿幢は関羽の両腕を掴んだ。蒋欽の攻撃を躱(かわ)した関羽は頭上を見上げた。

獣人が、左眼から流血しつつ、関羽に喰らいつこうとしていた。


【REVIEW】

■おおおッ。さすがは関平。 見事 躱していたか!

先週で死を遂げ、もう趙累の出番は無いのかと思っていましたが、違いました。趙累はまだ息絶えず、その死は今週じっくり描かれました。

先週、左肩から左脇に貫けるように刀で切断されていた筈なのに、関平は元気に暴れまわってました。あれっ?変だな...と一瞬思いましたが、趙累の目に映る関平が瞬く間に成長し、髭を蓄えた立派な将になってゆくに及び気づきました。 ああ、趙累は幻覚を見ているのだな、と。

それは、趙累の“希望的幻覚”であったのかもしれません。が、切なくもあり、関平への想いが十分伝わってくる幻覚でもありました。

■まばゆいばかりに清く、そして強い!

関平の勇姿を見た趙累の詠嘆です。今週のタイトル<至純,至強>はここからきてるんですね。
この台詞の前に趙累は、「戦乱の世に生をうけ、過酷な境遇の下に育ちながら、よく成長したな。」と述懐してます。もはや立つことさえできない趙累は、関平の方向へ這ってゆきながら... 。

そう言えば昔、長坂の凄惨な敗走戦において、侠者が己の命を賭けて守り 張飛に託した少年がいました。息絶える前に侠者は張飛に告げました。「たのんますぜ。雲長兄ィの上のお子だ。」  気を失っていた少年は、張飛の馬上で目覚めた時、目に涙を浮かべながら「降ろしてくれ。」と懇願しました。「自分と母を護ろうと、何人もの兵が亡くなった。これほど情けないことはない。」と。
思うに、まだあどけない少年が、自分の目の前で、自分を救うおうとした兵士たちが次々惨殺されてゆくのを見た訳です。その恐怖は凄まじいものがあったのではないでしょうか。でも、少年は、恐怖や悲しみを乗り越え、幼い心で憤(いきどお)りを感じていました。まさに至純の義憤です。 それを聞いた張飛は笑みを浮かべて告げました。

「死んでいった奴らの命に報いようと思うなら、まずは兄ィ以上の武人になれ。」

この時、少年の至純にして至強への道が始まったのではないでしょうか。
更に妄想を続けさせて頂ければ、関羽に昔から付き従っていたと思われる趙累は、そんな少年の成長をずっと見守っていたような気がします。

■お仕えいたそう。 私の宝だ。

趙累、最期の言葉です。もはや這うこともできなくなった趙累は、関平の勇姿に向かって拱手しながらこう呟きました。そして笑みを浮かべて息絶えました。

...ここ、かなりジワッときました。管理人的には蒼天・名台詞のBEST10に入れたいぐらいです。なんて悲しくも忠節にして慈愛溢れる台詞でしょう。趙累の人格の全てがこの短い言葉に凝縮されている気がします。関羽に、溢れ者の時代から付き従ってきた趙累。その趙累が最も気に掛けてきたのは関平だったのではないでしょうか。

以前 樊城攻防戦の頃、関平の話題になった時に、趙累は関羽に対して誇らしげに告げていました。
「今に あなたより強くなりますぞ。」
趙累にとって関羽は侠客時代からの「仲間」であると同時に絶大なる「主(あるじ)」です。それに対し関平は、趙累にとって期待すべき「未来の主」であると同時に、少年の頃から見守ってきた愛おしい「息子」のような感覚も持っていたのではないでしょうか? 管理人にはそんな気がしてなりません。

志半ばの趙累の死。唯一の救いは、「宝」である息子の「勇壮な幻影」を見つつ息絶えたことでしょうか。

■「名を名乗れい!」

関平の左腕が落下してました。やはり陸遜の不意討ちは有効でした。「趙累の幻覚」と「関平に訪れた現実」との凄まじいまでのギャップ。ここらへん凄愴なまでに鮮明な対比を以って描かれていました。

趙累の『 美しき幻影を抱いた死 』を丁寧に温かく描いておきながら、現実は現実として冷酷に読者に突き付ける。 欣太先生が時折みせる手法です。いわゆる乱世の夢も凄惨さも、同時に描ききってる感じします。
こうやって歴史上の「人物」や「出来事」をオリジナリティー交えて多面的に描くのも蒼天航路の真骨頂なのかもしれません。

■「知らんだろ。まだ無名だ。」

先ほど「現実は現実として冷酷に読者に突き付ける。」と書きましたが、まさにそれを具現しているのが今回の陸遜だったように思えます。

さて、上記の台詞を、陸遜は微かに笑みを浮かべながら告げていました。この笑みに管理人は、今はまだ無名ではあるが、『 これからは皆、私の名を知るであろう。』という自負が含まれているような感じを受けました。 つまり陸遜の笑みと余裕は“新世代の雄”としての自信が見え隠れしてるように思えたのです。ここらへんは曹丕や司馬懿と同じ“蒼天ニュージェネレーション”の特徴なんじゃないでしょうか。

更に、関平が名乗りを上げると、陸遜は「知っている。」と冷たく告げていました。ひたすらクールです。これって「わざわざ名乗りなどあげなくても、お前を知っている。」と告げると同時に「有名ではあるが、お前はもう終わりだ。」という暗喩が入ってるようにも感じました。

歴戦の豪将である満寵は、関平の態度に「何と古臭い奴だ。」と呆れると同時に、「とんでもない血統だ。」と感嘆もしていました。これに対して新世代謀臣である陸遜は、満寵とは正反対のタイプのように思えます。

■「夢は、ここまでだ。」

「我が名は関平。同志と共に誇り高き背を追う者なり。」という関平の熱い名乗りの直後、陸遜の剣は関平の額を突き刺しました。上記の台詞と共に...。
樊城攻防戦から南郡奪取戦まで延々と続いた関平の獅子奮迅ぶりでしたが、陸遜が冷徹に終止符(ピリオド)を打ちました。 というか、夢を追う関羽軍に対し、陸遜が思いッきり現実を突き付けたような印象を受けました。

今回の戦闘で蒼天陸遜のイメージが少々変わりました。呂蒙に続くこの孫呉の新世代参謀って、怜悧にして酷薄なリアリストなのかもしれません。

■潘璋か!

弓を構えた蒋欽が呟いてました。この台詞の意味がよく分かりませんでした。
「関羽軍を発見し、取り囲んでいたのが潘璋軍だった。」ってことが、この時点で分かったのでしょうか?
それとも、関羽に対して弓を構えたものの、潘璋が突撃して、照準内に入ってしまったので、撃つに撃てなくなって呟いたんでしょうか?

どちらかというと後者でしょうかね。

■またも獣!

なるほど〜、という感じです。
先週の『武心なき獣に対しては、必要最低限の切っ先でこと足りる!』というエピソードは、今回の伏線だった訳ですね。実は、管理人も先週、「虎を3頭叩き斬るぐらいの描写に、何であんな細かい理由づけがあるんだろう?」って思ったんです。今回の布石だったとは...。

言わずもがな、かもしれませんが、一応解説させて頂きます。
先週、3頭の虎に襲われた関羽は、掠(かす)めるように虎の眼や急所を斬りました。なぜなら、1頭目に深く斬りつけてしまうと、残りの2頭に襲われてしまう。よって、虎の戦闘能力だけ奪うようにした。それは、『 獣に武の心は無いので、戦闘力さえ奪えば、こと足りる(襲い掛かってこない。)』 という関羽の冷静な判断によるものでした。

さて、それを今週の状況に置き換えてみましょう。
蒋欽の矢を避けた関羽の頭上から、またも獣が襲い掛かってきます。関羽は前回と同じく獣の目を掠めるように斬り、迫ってくる蒋欽の攻撃に備えます。
なぜなら、頭上の獣に深く斬り付けてしまうと、蒋欽の攻撃をくらってしまう可能性があるので、獣の戦闘力だけ奪うようにした。武心なき獣は、それで攻撃してくることはない−。
それが関羽の判断だったのだと思います。しかし、大きな誤算があった。頭上から襲い掛かってきたのは、“獣の如き人間”であり、目を斬られたぐらいで攻撃を止めたりする事はなかった。ということです。

なぜ、誤算が生じたのでしょう?
至る所から攻撃を受けている関羽は、頭上から襲い掛かってくる者を確認する余裕が無かったのかもしれず、矢を避け、続けて蒋欽の攻撃に備える為、頭上の生き物を確かめる時間が無かったのかもしれません。
でも何と言っても、頭上高くから素手で(つまり武器を持たずに)襲い掛かってくる生き物が、まさか人間だとは思わなかったんじゃないでしょうか? “獣人”とも言える阿幢は、人間の気配が全くしなかったのかもしれません。

人間離れした阿幢の存在が、鉄壁の関羽をして誤算を生じさせたのではないでしょうか?

■わかるだろ? あいつが地の底に棲む悪魔だよ。

阿幢の脳内に、丁奉の言葉が響き渡ってました。

『 獣に武の心は無いので、戦闘力さえ奪えば、こと足りる(襲い掛かってこない。)』と先ほど書きました。では、人間である阿幢は“武心”を有しているので、関羽への攻撃を続けられたのでしょうか?
それもちょっと違うような気がします。眼を斬られても、阿幢を攻撃へと駆り立てているもの。それは“武心”ではなく、地底からの悪魔に対する“恐怖心”なのではないでしょうか?

***************

さぁ、激闘に激闘を重ねる章谷の戦闘! 次週はいよいよ長き関羽の戦いに決着がつくものと思われます。関帝聖君にはどんな最期が訪れるのでしょう!?

なんかもう見たいような見たくないような、早く木曜が来て欲しいような来て欲しくないような、言わば錯乱状態でございます(笑)

No.12502 - 2005/10/25(Tue) 21:58:11

Re: 今週の蒼天<至純,至強> / 英英 [関東]
「国の宝」とか「関家の宝」とかじゃなく、

「私の宝」と言いますか―

趙累が関平の成長を非常に楽しみにしてることは、これまでの描写でよくわかっていたけれど、立派になった関平に仕えたいとまで思っていたとは…
「わしは おまえのような男にこそ 仕えたかったのだ!」
と青年曹操に言ったおじいちゃんを思い出しましたよ。

少年の頃から大切に見守り、軍にあっては指導し励まし、後詰で大奮闘の場面では安否を気遣い、そして「助けにゆかねば」の独白からは、何としても守りたい存在であるように感じます。
5年後10年後の幻は、本当に立派な姿でしたね…(涙)
庇護すべき存在が大人になって自分の手から離れてしまうと、女性であれば寂しくなったり“空の巣症候群”になったりしがちですが、趙累おじさんは、立派になった彼に仕えることを心から誇るんでしょうね。趙累にとって関平は、己の希望であり、夢であり、すべてを賭けたい存在だった…と妄想したい。
蒼天の人々が拱手するように、この場面、思わず手を合わせました。
管理人様のレビューを読んでさらに合掌…(涙)
「お仕えいたそう 私の宝だ」は、私も蒼天・名台詞のBEST10に入れたいです。

タイトルの「至純、至強」が趙累の夢みる関平だと気がついたとき、私も長坂坡のシーンを思い出しました。
少年関平は強くなりたかっただろうと思います!殺された母・弟たち、自分たち母子を守ろうとして戦死した兵士、彼らに報いようと思ったら…あれから11年、心の底にずっとあるもの。
陸遜が何と思おうと、最期まで戦い抜くことが彼の生き方で、その通り死ぬまで重刀を離しませんでした。
まだ10代なのに…まだまだ先があるはずなのに、夢を終わらせないでーと思いました。
…わ、和平を!(どんな三国志だ)

陸遜の表情が、最初「余裕だな〜」と思って、次に「冷酷だ…」と思って、「わーっ!二枚目なのに顔に傷がーっ!」とずれたことを考えてました。ふんわり後れ毛モテ系ヘアは戦っても崩れないのはなぜ?と、どうでもいいことを思いつくあたり、私は今週の蒼天から目をそらしたいようです…。陸遜、なぜ関羽じゃなく関平を狙うんだよー?不意討ちだし、後方から駆けてきて、武器のない側から攻撃してて、合理的(?)
陸遜の笑みがスッと消えて、関平を倒したときは眉間にしわが寄ってました。あれは斬られて痛かったから?…じゃなく、関平の血を吐くような叫びに、ちょびっとだけでも感じることがあったらいいのになぁ。
(あの叫びを、心を、受け取ってほしいと思ったのでした)

「同志と共に」…趙累・廖化・王甫ら(><)
「誇り高き背」…関さん(;◇;)

たったひとり生き残った廖化のことも、描いてほしいです。
関さん、息子の叫びが聞こえましたか?

関さんが、阿幢を人ではなく獣と判断したことが敗因なんですか。
(阿幢もかわいそうに…お友達と遊んでいたかっただろうに!)

関さんの愛馬が、もう、けなげ過ぎて泣けます。
青龍刀を振ることのできないご主人を守ろうと、自ら盾となって蒋欽に立ち向かいました…阿幢の重みでさぞ辛いだろうに…(;o;)
曹仁の馬を相手にしてたときは、「ガラ悪そうな馬だな〜」とか「性格に難あり」だと思ってましたが(笑)ごめんなさい。


◇余談◇関さんの愛馬の大好きランキング予想:

 ?@関さん ?A自分 ?B戦闘 ?Cなし

 (「桃園の夢」でご主人と一緒に寝てるとこを、趙累に起こされ、えらく怒っていたので)

No.12503 - 2005/10/25(Tue) 22:52:58

Re: 今週の蒼天<至純,至強> / 黒助 [関東]
関平、趙累、心のそこからお疲れ様です。
至純・至強−関羽だけでなく彼らにも相応しい言葉です。
彼らとともに戦えたことは関羽にとってまさに至福だったんだと思います。

それにしても欣太先生は英雄の息子の描き方がうまいですよねぇ。

>「知らんだろ。まだ無名だ。」
>陸遜の笑みと余裕は“新世代の雄”としての自信が見え隠れしてるように思えたのです。ここらへんは曹丕や司馬懿と同じ“蒼天ニュージェネレーション”の特徴なんじゃないでしょうか。

同感です。それにしても陸遜ってあんなに強かったんですね〜。不意打ちとはいえ鎧もろとも関平の腕を一刀両断する力、その反撃をいなして眉間をつく剣戟の鋭さ…、既に見せている戦局・戦略眼の鋭さといい、自負するに相応しい全くもって末恐ろしい新人です。

でもって先週も述べましたがその陸遜だけにとどまらない強烈な個性の布陣こそが孫呉の本当の強さ。まず関羽に届いたのは「心に恐怖を抱いた野生」でしたね。
管理人様の仰っている通り先週の虎の対処を布石とした描写、見事です。
先週、関羽の虎への対処をみながら「でも手負いの虎ってことばもあるよなぁ…」などと思っていたのですが、「なるほど〜、こういう狙いがあっての描写だったのかぁ」と納得してしまいました。
でも阿幢、関羽の動きをとめましたが彼自身も関羽の刃に貫かれてましたよね。
なんかこのままだと洗脳されていいように捨て駒にされた感があってかわいそうです。
できたら来週阿幢と丁奉の絆のようなものが描かれたらなぁと思います。

あと関羽の馬の名前はなんと言うのでしょう?
阿幢に関羽が動きを止められた後のことですが、あれって馬が自ら縦となって蒋欽の攻撃から関羽を守ってますよね。
関羽とはまさに一心同体です。彼のことも心に深く刻まれました。

いよいよここまで来ました。ただひたすら次号を待ちます。

No.12504 - 2005/10/25(Tue) 22:56:43

Re: 今週の蒼天<至純,至強> / TAKE [関東]
先週か先々週どなたが趙累の関平に対する父性を感じると言ってましたがまさにそんな感じを今週の趙累のセリフに感じました。父親の関羽は蜀の偉大な将軍であり、荊州における蜀の立場を支えるという中で趙累はしばしば関平の父親代わりをつとめてきたのではないのでしょうか?

「お仕えいたそう 私の宝だ」ジーンと来ました。この一言に趙累の万感の思いが込められていますね。私も蒼天・名台詞のBEST10に1票で。

関さんの愛馬すごいですね。主人と共に必死に戦っています。蒋欽の攻撃受け止めて切られてますよね?なんか血がでているような?名前出てきてないですよね。昔、張遼の馬は三匹くらい名前出てましたね。黒捷、銀悴、赫隗(漢字は微妙に違うが)ですよね。関さんの愛馬の名前も知りたいですね。演義では呂布の赤兎馬ですが、蒼天では思いっきり呂布が赤兎馬の首切ってたもんなー。

関平と趙累  合掌。。

阿幢と丁奉の絆があるのなら描いて欲しいですね。このままじゃ確かに単なる阿幢は丁奉の特攻隊的道具になってる気が。

明後日も怖楽しみだなー

No.12505 - 2005/10/25(Tue) 23:50:05

Re: 今週の蒼天<至純,至強> / RUN [東北]
 趙累・・・。実の父以上に父のような人でした。その目はまるで本当の息子の成長をいとおしむ慈父の目でした。死のまぎわにあっても自分よりも心配するのは関平のことでした。管理人殿と同様私も感動しました。きっと、幼いときから影ながら見守りつづけていたのであろう。母の無い子である。父は家庭を顧みるような人間ではない。実の子にさえ気を配るような人間でも無い。
 その大きな背中を必死になって追いかけていたのだろう。懸命になり、ひたむきに努力し、技芸が思い通り身に付かない時には悔し涙も流したことだろう。きっとそんな時には笑って声をかけ、おどけて昔の実父の失敗談でも聞かせて励ましたかもしれない。実父が不在で一人で寂しく食事している時には自分の家に招いて一緒に食事をしたりしたかもしれない。
 そんな息子同様に思える子が目の前で死ぬところなど見えようはずがない。見えるわけが無い。薄汚い世の中である。心が弱ければ捻じ曲がってもおかしくないような悲惨な世界に生まれたのだ。でもこの子はどこまでもどこまでも、まっすぐにまっすぐに育ってくれた。幸せにならなければおかしい。彼の立派な成長だけが自分の幸せである。眼前にあるのは自分の身を犠牲にしても守りたいかけがえの無い夢・・・。
 その夢を陸遜は無情に打ち砕く。彼の心中にあるのは情でも義でもなければ武でもない。心中にあるのは計画と予定の遂行である。自分の命さえもどこか覚めた目で見ている。武功にかられて、馬上の有利を捨てることはしない。相手の疲弊と自分の力量を見極め、最小限の動きと最小限の力と最小限の被害で予定を遂行する。
 関羽は盟友と息子の死を知らない、彼の心を捉えているのは怒りと苛立ち。天下には程遠い無意味な殺戮に心は暗く打ち沈み、無言の怒りが沈殿していく。彼に到達したのは阿幢。獣では無く、人間。愛するものを守る為に恐怖に打ち勝ち勇気を振り絞る人間。人か獣か。関羽のとっさの判断が明暗を分けたのだ。
心の流れと深さを感じさせる回でした・・・。

No.12506 - 2005/10/26(Wed) 00:03:53

Re: 今週の蒼天<至純,至強> / 黄色い弾丸 [東北]
泣きました…。
何かを見て感動して泣いたのは、これで3度目です。
1度目は「晩秋」という映画。
2度目は浅田次郎著「蒼穹の昴」
そして今回。やはり「お仕えいたそう。私の宝だ。」このセリフにぐっと来ました。昨年娘が産まれ、父親になったせいかもしれません。

思えば、小学生の時、三国志ごっこなる遊びをしてました。
「俺、関羽ね」「え〜、んじゃ俺は呂布!」みたいな感じで歴史上の英雄に自分をなぞらえるだけのたわいもない遊びです。
私も混ざりたくてお願いしました。「ん〜、んじゃお前は関平な。」
こう言われた時はちょっとショックでした。関平かよぉ(´Д`|||)みたいな…。
でも、ごめんなさい。私が意味もなく毛嫌いし、ちょっとトラウマ(大げさですけど)になっていた関平をGONTA先生はこんなに魅力的に描いてくれました。ありがとう、ありがとう…。
「なあ、小学生の俺。俺、関平で良かったよ。」

No.12509 - 2005/10/26(Wed) 02:58:59

Re: 今週の蒼天<至純,至強> / ふみづき [近畿]
趙累さんにとって、関平は自分の息子のような存在だったのでしょうね。
将として、武人として、男として成長した関平の幻を見ながら息を引き取る趙累さん。

しかしその一方で、「いまだ無名の」陸遜に左腕を斬り落とされ、額を剣で貫かれ、父・関羽の勝利と漢中王・劉備の天下への夢と共に自らの命を無残に絶たれてしまった関平。
なんという、運命の無情…。(;_;)

ああ陸遜、蒼天のあなたはなんと冷酷なお方なのだ…。
不意打ちで関平の左腕を斬り落として、あまつさえ、関平の名乗りに対してまともに受け答えしようともせず、あっさり止めを刺してしまうとは…。
(あ、でも自分ではけっこう気に入っているんですよ?蒼天陸遜。)

関羽は関羽で、部下や息子の壮絶な死も意に介さずに前回から無の瞳のまま呉兵を次々と斬り捨てている。
あるいは、趙累と関平が斃れたことにも全く気付いていないのでしょうか。
もう、関羽は息子や部下の死に対する動揺や悲しみ、嘆きといった感情も沸いてこないほどにまで、普通の、圧倒的多数の人間が持つ、喜怒哀楽の感情、いわゆる「人間らしさ」(迷いや苦悩や弱さ、愚かさといったものも含めて)というものを失ってしまっているのでしょうか。
せめて、最期の時には、「神・関羽」が「人間・関羽」に戻るところが見たいです。

No.12510 - 2005/10/26(Wed) 16:10:40

Re: 今週の蒼天<至純,至強> / Homicide
>阿幢を攻撃へと駆り立てているもの。
>それは“武心”ではなく、地底からの悪魔に対する
>“恐怖心”なのではないでしょうか?

恐怖心もそうですが、私は、丁奉に「あいつが通った後は皆殺しにされる」と洗脳され、阿幢に「自分が村の仲間を守らなければ」という強い志があったように感じました。阿幢の村の子どもたちは、阿幢と同類の獣人(?)でしたよね。阿幢は「獣人」だとしても、「人」であって、「獣」ではなかったことを表す場面であると同時に、関羽という神になる男に到達したのは、やはり異形の者だったのだなと。決して、関さんの乗っている馬を食べたくて攻撃をしたのではないでしょうね。阿幢が馬忠なのかどうかはわかりませんが、最後の最後に関さんを追い詰めたということで、ポジション的には馬忠ですよね。次号で、最期の最期に関さんに「名は?」と聞かれ、「馬忠」と答える阿幢のシーンが描かれたりしないかな、と思ってみたり。阿幢最初で最期のセリフというか。

>潘璋か!
私が感じたのは、蒋欽的には、ゴサンの知恵を得て関羽の居場所をつきとめ、「ようやく最強の武と渡り合える」と思ったところに、潘璋が現れたので、少しばかり、「水を差された」という気持ちが生じたのではないかと感じました。ただ、この期に及んでは、「手柄を獲るのは俺の方だ」という武功を求める気持ちはなく、もっと純粋な気持ちであるとの印象を受けます。実際、蒋欽と潘璋で2人がかりで当たっても、個の武としては、関さんには敵いっこないわけなんですが。

ただ、それにしても、蒋欽も潘璋も、この戦いでは無傷では終われないような気がします。阿幢の捨て身の攻撃で、実質上、青龍刀という武器を封じられてしまった関さんですが、それでも武神の関さんは、馬を下りても、素手でも、蒋欽にも潘璋にも、不覚を取ることはないんじゃないかと。まだまだ戦える、この戦いは続く、そんな気がします。

では、阿幢も刺され、最期に関さんを倒すのは誰か。いまだ戦場に姿を現さない、あの男以外には考えられません。周ユ都督の遺志を継ぐあの男が、鼻血を流しながら、関さんにとどめを刺すシーンが、明日発売のモーニングに載っていることを予想しつつ…。

No.12511 - 2005/10/26(Wed) 18:41:56

Re: 今週の蒼天<至純,至強> / 甲斐馬 [東海]
趙塁さんの最期を見た時は立ち読みながら思わずその場でモーニングを引き千切ってしまいそうになりました。
趙塁は関平を自分の息子のように思っていたと同時に未来の主君としても見ていたんですね
いつか、いつかと。
しかし趙塁は死に関平も陸孫に殺されてしまいました
自分の勝手な思い込みかもしれませんが陸孫の「夢は、ここまでだ。」
を見たときに関平の夢の終わり、関羽軍の、蜀軍の夢の終わりそして趙塁の夢の終わりのように思えてしまいました。
ほんの少し前までは魏軍を叩き、天下に雷名を轟かしていた関羽軍が次から次へと歴史の舞台から幕も閉じていないのに退場してゆく。
少し違うかもしれませんが栄者必衰なのですかね。

趙塁さん、関平の冥福を祈ります。

No.12512 - 2005/10/26(Wed) 19:28:18

Re: 今週の蒼天<至純,至強> / 鬼奎 [近畿]
皆さんと同じように、私も今週号を読んで胸が熱くなりました。
特に趙塁の死に様、何とも言えない気持ちになりました。
実父関羽以上の父性でもって関平を見守ってきた趙塁。
彼が最後に見た幻は蜀ファンである私には堪らないものでした。
実際関平が生き残って蜀の武将として活躍していたなら……。
以前、<活路,天道なり>で曹操が見ていた夢と同じく、
蜀贔屓の人間なら夢想せずにはいられない状況です。
ある意味、そういう「関羽の血を引く者への期待」が
演技における関興・関索の活躍に繋がったのかもしれません。
そして当の関平の死……。
関羽の死が描かれた後は神戸の関帝廟に参らずにはおられない気分です。

ところで、呂蒙はどうしているんでしょうね。
このままだとまたしてもオイシイ所を陸遜に持って行かれそうですよ(笑)

No.12515 - 2005/10/26(Wed) 20:52:08

Re: 今週の蒼天<至純,至強> / 貴広 [関東]

今週は登場人物達の様々な思いが錯綜した一話でしたね。
私も青龍刀を引っさげた関平の未来の武将姿にグッときました。
(13年間 確実に 蒼天航路が モーニングを支えてきてました!)

まさしく クライマックスです。

読者にとって
今回の そして これからの展開を痛烈な悲劇として残すのか
いや
それが避け得ぬ事なのなら
すこしでも 救われるように描く事もできるのではないか?

ゴンタさんは決意されたのでしょう。

そのひとつが
阿トウ君の行動であって
悪魔から 仲間を守りたい! という
一心から来た命と引き換えの勇気なんだ
 と私は読み取りたいのです。

No.12516 - 2005/10/26(Wed) 22:04:28

Re: 今週の蒼天<至純,至強> / 刑道栄 [関東]
皆さんもやはりグッと来たんですね趙累の最後、私も久しぶりにコンビニで涙ぐんでしまいました(すいません立ち読みで・・)
でも私は関平の
    「同志(なかま)と共に、誇り高き背を追う者なり!」
泣けました・・。蒼天は人の生き様そして死に様をこれでもかと言わんばかりに書ききりますね。管理人さんの感想に納得しきりです ハイっ
史実を元に書いておられるこの蒼天ですがもはや正史や演義等をはるか超えたところに作品があるのではないかと思うわけです!
もはや「ネオ三国志」と言う言葉すらこの大作には陳腐なキャッチに思えてなりません。「三国志」という今まで散々使われてきたネームですらこの漫画に使うのは惜しまれます「一緒にすんなっ」って感じですかね(すいません一人で盛り上がっちゃって  笑)
三国志漫画「蒼天航路」ではなく「蒼天航路」という一大叙事詩として
欣太先生にはこの漫画を書ききってもらいたいものです!

 と、散々褒めちぎったにも関わらずこんなことを書くのはおかしいのですが関さんのラストにあの化物はなんか違和感がありますね〜、何で最後の最後で「○狼伝」みたいに化物みたいなのを出しちゃったかな〜と・・・。でも欣太先生のことですきっと何かしら意味があるでしょうしその必然性も今後明らかになることを期待しています!!

  明日ですね〜〜っ♪

No.12517 - 2005/10/26(Wed) 22:27:33

Re: 今週の蒼天<至純,至強> / 兵刃 [関東]
どうもです。今回でこちらのBBSに書き込みをさせていただくのは二回になります。

今週の蒼天は、通学途中の電車の中で読んでいたのですが、思わず涙を流しそうになり危なかったです;(二十歳にもなって・・・)

趙塁さんの見た幻の関平さんの立派な姿にぐっときましたね。
幻でも立派な姿になった関さんそっくりの関平をみれて、すごく感激しました。
趙塁さん、関平、お疲れ様でした・・・。

>自分の勝手な思い込みかもしれませんが陸孫の「夢は、ここまでだ。」
>を見たときに関平の夢の終わり、関羽軍の、蜀軍の夢の終わりそして趙>塁の夢の終わりのように思えてしまいました。

甲斐馬さん、はじめまして。
自分も思い込みなのですが、自分は作中をすっ飛んで我々に蒼天航路という一つの夢の終わりを我々に告げたのだと感じてしまいました。
ちょっとやばげな思い込みですね;

No.12518 - 2005/10/26(Wed) 22:42:41

Re: 今週の蒼天<至純,至強> / 梅
今週の蒼天航路を何度も読み返して、涙ぐんでいます。

気になるのは、陸遜がなぜ関平を狙ったのか。
他の皆は関羽に突撃していますよね。私なりの解釈ですが・・
関羽=軍神という考えが大きいかと思います。同時期に(戦場や、噂?的なもので常に心のなかに存在していた)生きてきたけど、陸遜は今まで表舞台には出ていなかったし、考え方も違う。
関羽=軍神という一種の信仰みたいなものを一切浴びていないから冷静に関平を討ちに行ったのかと思います。
なぜ関平か、と考えると、趙累さんが幻で見たように、関羽の背中を着実に追って生きていました。つまり、関羽の蛹のような状態です。
それを狙うことで次の時代に孵化して成虫になることはない、つまり、新しい時代に関羽のような漢はいてはならない、という解釈にもとれました。
そして目の前で「誇り高き背を〜」と言われ、少し冷静でいられなくなった。
「この男は関羽に手が届いているのか」ぐらいかもしれません。
結果、頬に(目の下?)関平の剣が擦ります。
今まで届かなかった(近づけなかった)関平の声が届いた、という印なのかも・・

かなり書きなぐりのようですいません!相当な思い込みです!

No.12519 - 2005/10/26(Wed) 23:04:38

Re: 今週の蒼天<至純,至強> / 英英 [関東]
丁奉部隊に、妙に郭嘉に似た人がいますよね〜。
ラストから3コマ目の左側にいる人です。
頭におだんご2つ作った奇妙な髪型の…(笑)
彼も丁奉のバンド(?)メンバーの1人なんでしょうか。
もし彼らが壊滅したらバンド解散の危機!?
それを身を挺して救ったのは阿幢!

…すみません。
くだらないことで気をそらそうとしましたが、駄目でした。
皆様の書き込みを読んでると一層泣けてきます。
(明日がこわいなあ)
でも、こんなすごい作品をリアルタイムで読める幸せ♪
そして他の読者と意見交換する場があることの幸せ。
この回を1人で読んでたら、心がウロウロして何も手につかなくない状態になりそうです。


ちょっと孫呉サイドにたって陸遜の行動を考えてみました。

少し時をさかのぼります。
鉄壁の布陣を敷いて、南下してくる関羽5000を待ち受ける、10倍以上の孫後包囲網。
…呂蒙は慎重でしたが、すでに勝負あった感じもありました。

しかし関羽は孫皎を屠り、突撃して先陣を破り、配下の甲冑はズタボロなのに先頭で暴れる大将はなぜか無傷(^^)。隘路を抜けてあと一歩で包囲網を突破するところでした。章谷で待ち受けていた潘璋率いる悪たれ部隊は、岩と虎で関羽軍を分断します。わずか数十騎となった関羽たちに、潘璋は「百倍の褒美」を賭けて攻撃の指示を出しました。
…ここでも、敵が関羽じゃなければ一網打尽に殲滅できそうです。

ところが関さん、かかってくる悪たれの皆を片っ端から首はね状態。しかもそこへ、関平登場!わざわざ隘路を塞いで関羽を孤立させといたのに、岩を突き崩して後続部隊が次々参戦してきました。
…多勢で寡兵を包囲してるのに、なかなか崩れません。

この状況を見た陸遜は考えた。
関羽に攻撃の狙いを定めれば味方の被害は甚大。しかも、攻撃が関羽に集中する分、配下の趙累・関平は自在に動ける(暴れてる)。将を射んと欲すればまず馬を射よ。

陸孫が関平を「知っている」って、何をどう知っているのか微妙に気になりませんか?
おそらく関平は樊城戦が初陣でしょうから、戦歴は陸遜より無いのでは?樊城戦に関羽の息子が従軍してること、またその戦いぶりを聞いてたんでしょうか。
「関羽の長子・関平は、関羽の腹心である趙累に将来を期待されている至宝である」…ということを知ってたらストーカー(笑)のようです。でももしかしたら、虎視眈々と南郡を狙う孫呉は、関羽軍の内情をかなり詳しく諜報していたのかも?

陸孫の結論。まず関平を斬って趙累の隙を誘い、都督・趙累を討てば指揮系統は崩れる。隘路から出てきて参戦する者は、弓で殲滅して関羽の援護には向かわせない。孤立無援となった関羽をCENSOREDのはその時。
その期を逃すな!
(…だったら嫌だなあ)


ところで関羽の目は、殺戮マシーンに変化したわけではなく、単に見ていないだけのように思うのですが。
「何も見ておらんのではないか」と潘璋が思ったのは、関羽はあまりに多くの敵を同時に相手にするため、目で確認する余裕がないためではないかと。戦場の全てを見極めようと思ったら、郭嘉のようになるんでしょうかね(^^)。

関羽は、自分ができるだけ多くの敵を引き付けることで、味方の被害を軽くしたかったのではないでしょうか?樊城戦でも最も危険なとこは自分が単騎でやっていたし…軍中で最も強い人が最も危険を引き受けるのは理にかなってます。(あなた大将でしょ?とは思いますけど)

「使者よ。ゆけい。生き延びて南郡の民に尽くせい」

10倍以上の孫呉包囲網に突撃した結果、それでも自軍の勝利を信じるならば、ここで潘濬に「生き延びて…」とは言わないはずですよね。潘濬のことも、最初は「潘濬!」と名前で呼びかけていたのに、決断したあとは「使者よ」と明らかに孫権側の人間とみなした表現をしてます。
関羽は敗北の可能性はもちろん、自分達の戦死も念頭にあったのではないでしょうか?民の安寧のために降った潘濬を斬らず、後事を託すような言い方までして…。

何故、孫権の申し出に従わなかったのか?
…いかに乱世であろうと、孫権の所業は許せないから。
では、配下の兵士は、義に殉ずる関羽らの巻き添えになるのか?
…そうではない、と思います。
あまりに健気な戦いぶりの彼らを見てると…(><)

No.12520 - 2005/10/26(Wed) 23:45:59

Re: 今週の蒼天<至純,至強> / NATSUKI
こんばんは、NATSUKIです。

この数週間の展開!
なんと形容してよいのでしょうか、
ただただ、胸を揺さぶられるばかりです。

毎朝10分早く家を出て、
コンビニで蒼天を立ち読みして出勤し、
帰宅前にまた立ち寄って立ち読みしてから帰る、
そんな生活をしております。
「買えよ!」ってはなしですが、
そんなことしたら遅れてしまう〜。


管理人様のレビューをはじめ皆様の書き込みを
拝見させていただき、
そのたび感動をあらたにさせていただいております。
特に今回の趙累!関平!陸遜!

陸遜と関平のやりとり、そして陸遜の一瞬の笑み。
管理人様が自負の表れと評されました。
そして、皆様おっしゃるように、
ニュージェネレーションの代表としてのような活躍。
しかし、私は同時に
英英様の指摘された、直後の表情の変化に
それだけではない背筋の凍るものを感じました。
私も英英様のおっしゃるように、陸遜が顔をしかめた理由は
関平の叫びに感じることがあったからだと思います。
そしてそこに、自らの自負の裏返しとしての
妬み、夢を追い続けるものへの妬みを感じるのです。

曹丕にしろ司馬懿にしろ、
ニュージェネレーションの「理に生きる」という強さの根源は、
先代の「理を超えた英雄」としての人生に対する
妬みのような気がするのです。
そして陸遜にとって、同じ二代目でありながら
関羽の背をひたすらに追い、
英雄としての人生を歩もうとしている関平は
絶対に許せない存在だったのではないでしょうか?

うーん、我ながら妄想が過ぎたかもしれません。
次号発売直前で、しかもまとまらない書き込み、
怒濤の展開にとても冷静ではいられないということで、
どうか平にご容赦ください。

さーて、木曜だ、早起きしなくっちゃ。

No.12521 - 2005/10/27(Thu) 01:48:54

Re: 今週の蒼天<至純,至強> / つね [関東]
最近、本当に1週間1週間が早い。

1.趙累の宝
2.関平の夢
3.獣にあらず

私は関羽にそれほどシンパシーを感じていないのですが、それでも一抹の寂しさは感じます。

>「知らんだろ。まだ無名だ。」
 「まだ」というのが、特に蒼天陸遜らしくていいですね。ですが、ここはこういってほしかった気も。

陸:「陸遜。覚えているか?」
平:「! お前が・・・」

 陸遜は呂蒙の後継呉軍司令官だったのだから、知らないのはもぐりです。しかも陸遜は正史ではへりくだった手紙を関羽に送ることで油断を誘っています。蒼天関羽は失敗をしない完全無欠の人間にされていますから、留守番の士仁たちに握りつぶされてしまったことになっているんですかね。

 陸遜は正史では孫権に「長者」なり、と徳のあることを賞賛されたほどの人物。単純に冷酷とも思えませんが。後年、敵国人民を間接的に虐CENSOREDいますから、敵に対しては厳しいのでしょうなあ。

 阿幢に丁奉の言葉、伝わってましたね。ということは、「分からんか」と言っていた兵士が見かけから判断して間違っていたということになります。

 

No.12522 - 2005/10/27(Thu) 03:06:39

Re: 今週の蒼天<至純,至強> / 柴犬
遅くなりました。TATSUさんの、クライマックスに向けて、いっそう熱い、魅力的なレビューに加え、皆様の、それぞれに共感できるコメントの後、さらに付け加えるものもないのですが、それでも、感動いまださめやらず、という気持ちなので、書き込ませて頂きます。

皆様に書き尽くされていますが、趙累をこんなに魅力的な人物に書ききってくれたのは、それこそこの2000年の間に、蒼天が最初ではないでしょうか。その意味で、刑道栄さんのいわれる、
>もはや「ネオ三国志」と言う言葉すらこの大作には陳腐なキャッチに>思えてなりません。
が、ほんとうにその通りだと思います。

もしかしたら前に誰かが書かれていたかもしれませんが、趙累の関平に対する気持ちは、父親と言うより、なんだか母親のような愛情を感じます。張飛に助けられた彼を、ずっと暖かくはぐくんできた、そんな光景が目に浮かんで、私も、目頭が熱くなってきました。

陸遜のねらい。私も英英さんと同意見です。外堀から埋めよう、という作戦ですね。「だったら嫌だなあ・・・」というお気持ち、わかりますが、最後の顔をゆがめたところに、NATSUKIさんのいわれる、
>自らの自負の裏返しとしての
>妬み、夢を追い続けるものへの妬みを感じるのです。

に同感です。ただ、それでもその思いが一瞬で消え、すぐ冷静に戻れるのが、蒼天陸遜の強さではないでしょうか。曹丕や、司馬懿には、そうした夢往う先代に対する「後ろめたさ」のようなものをどことなく感じていました(鶏肋のときとか)。曹丕は、魏諷の乱を通じて、それをはじめて乗り越えたようにみえるのですが、陸遜は、それが、一瞬頭をよぎっても、すぐ打ち消せる、その意味で、ニュージェネレーションの中のニュージェネレーションに見えます。

それから、皆さんのご意見が分かれている蒋欽のせりふ。私は、「あいつの攻撃があるか、では、自分は次の手をどうすべきか」というニュアンスに感じました。藩璋一人で討ち取れるとはとても思えない、ただあいつだったらどう攻めるか、それにあわせて、自分の攻撃は、どうしたらよいのか、というニュアンスです。

まさにクライマックス。この物語が、ここ10年間の自分の一部にまでなってしまっているだけに、終わってしまったらどうなるのか、怖い気もします。こんな気持ちになった連載というのは、すべてのジャンル通してもはじめてですね。
それだけに、

兵刃さんのいわれる

>我々に蒼天航路という一つの夢の終わりを我々に告げたのだと感じて>しまいました。

頷きながら読みました。どんなものにも終わりがあることはわかっていても・・・・

どなたかが前におっしゃっていた、外伝、無理でしょうけれども、
あったら、本当にいいな、と思います。たとえば、イブニングで不定期でもいいので、曹仁VS周喩など、ぜひみてみたい。蒼天のひとりひとりにもう一度会いたい、という気持ちでいっぱいです。

No.12523 - 2005/10/27(Thu) 11:31:09

Re: 今週の蒼天<至純,至強> / 関西人 [近畿]
こんばんは
今回の蒼天も結構高揚して読めました。
丁奉やハンショウなどが次々に揃うのに関羽はいつものように冷静でした。
関平が陸遜の攻撃をかわしていたとは思いませんでした。結局陸遜に斬られましたが、関平にとってはここで死ぬわけにはいかないという気持ちと、実父にみとめてもらおうとする気持ちが瞬時に働いて陸遜の攻撃をかわしたのだと俺も趙累も思ってましたが、次のページを見るとやっぱり斬られていました。残念・・・。
陸遜は魏でいうと曹否に近い性格だと思いました。酷薄で自分への不敵な自信を持っていて、合理的な性格であるところは曹否そっくりだと思いました。純粋に軍神かつ英雄の関羽の背を追いつづける関平とは対極の存在に見えました。
{このサイトの999999ヒット記念の曹否の絵に曹否は曹操という偉大な英雄の背をあえて追わないことで自らの存在を示しているとかが書かれていたと思います。おそらく陸遜も多少の違いはあれどこれに近い気がします。}

さて、次号がとても気になります。
久々に1巻から読み直して気がついたのですが、「阿トウ」というのは「阿マン」と同じで愛称なのでは?と思いました。
だとすると彼の名はなんなのか?
今週{10月27日分}の蒼天を読んでわかりました。
実は彼の名は・・・・・・・・・・・・10月27日発売のモーニングを見てください。{オイ!}

No.12531 - 2005/10/27(Thu) 23:19:31

Re: 今週の蒼天<至純,至強> / TAKE [関東]
>もはや「ネオ三国志」と言う言葉すらこの大作には陳腐なキャッチに>思えてなりません
ほんとそのとおりですね。もはや演義を超えたスタンダードですよね。

>柴犬さん
僕も外伝という形でいいから跳ばしてしまったサイドストーリーや曹操死後のその後をコウタ先生なりの切り口で描いて欲しいです。
せっかく生み出された多くの魅力的なキャラクターが宙ぶらりんじゃ悲しいです。

阿幢の名前27日のモーニングを読んで・・・ですが。
それ以上にストーリーには関係ない気になる文面が・・・・・・・・・・ルール違反なのかもで内容には触れませんがあまりのショックに電車の中ながら声に出して突っ込んでしまった。「えっ!え〜そ、そんな〜」と・・・

No.12532 - 2005/10/27(Thu) 23:49:58

Re: 今週の蒼天<至純,至強> / RYU [東海]
今週号は泣きそうになりました。

>「趙累の幻覚」と「関平に訪れた現実」との凄まじいまでのギャップ。ここらへん凄愴なまでに鮮明な対比を以って描かれていました。
>こうやって歴史上の「人物」や「出来事」をオリジナリティー交えて多面的に描くのも蒼天航路の真骨頂なのかもしれません。

クリエイターのスキルにもよると思いますが、美しい絵と陰惨なシークエンス・夢と現実・光と影
といった相反するファクターをコラボレートさせると引き立つ・両極の美点が鮮明になり、
これは良作と評される作品で良く見られるスタイルだと思います。
しかし、それらは、個人的な美的感覚の極(美しい夢もあれば、全ては幻だというぼやきもある)
のコラボレートであり、同一作品でテーマとして扱われるファクターが、
善悪観・文化・宗教というレベルにまで及ぶと、それは大変なレベルの傑作になると思います。
「優秀な芸術作品はエスペラント(世界共通言語)のようなものだ」という名言もありますが、
蒼天は善悪観に於いては単純なヒーローorヒールという峻別を持ち込まない様相になっており、
これからの作者先生の益々のご健勝とご成長に自分は期待をする所存です。
Googleで見た情報になりますが、2007公開予定の中国映画「The War of the Red Cliff」という
赤壁の戦いをテーマとする作品http://www.eiga.com/buzz/040817/10.shtml
も製作されるようで、曹操役=渡辺謙さん 周瑜=アンディ・ラウ 劉備=チョウ・ユンファ、
諸葛亮=トニー・レオン というキャストだけで自分は期待感を抱いています(笑

三国志正史は歴史書として優れているそうですが、そこにオリジナリティーを脚色するのも
ストーリーを面白くする上で大切な事であり、それが正史ベースでありながら、
エンターテイメント作品として蒼天航路がまた違った面白さを醸している理由かも知れないですが、
良作・凡作の分かれ目は、史実を準拠しながらもオリジナルの脚色・演出をエンターテイメント性
として添えつつ、史実に添う部分も破壊せずにそれなりに保持できる事や、
魏・呉・蜀いずれのファンの鑑賞にも堪えるバランスを齎せたりする事だと思います。

>まばゆいばかりに清く、そして強い!
>関平・趙累の勇姿

現代の中国のみならず世界中で「関帝聖君」という神として評価され続ける人物
というのは本当に素晴らしいです。社会から崇拝されるレベルの大物にはある種の異彩・威圧感を
感じてしまう事もありますが、それでもやはり関羽は自分の好きな人物の一人であり、
彼の誇り高き背を追っていた関平・趙累の死というのは非常に重々しいです。

>歴戦の豪将である満寵は、関平の態度に「何と古臭い奴だ。」と呆れると同時に、「とんでもない血統だ。」と感嘆もしていました。これに対して新世代謀臣である陸遜は、満寵とは正反対のタイプのように思えます。

満寵もどちらかと言うと新しいタイプそうですが、両者の違いは武将と参謀の立場の違いにあるんじゃないかと思います。

それから、怜悧にして酷薄なリアリストと言いますと自分は田豊も思い出しまして、
ビジュアル的には比べにくい二人ですが(違、
彼は、国と将兵の命運を左右する重要事項の決定に於いて、緻密な戦略プランを持たないまま
開戦する軽挙に「参謀の志操は群衆の猛りに左右されてはならん」と諫言を呈した上で、
名門生まれが政へ望むに於いて持つべきスタンス(曹丕・司馬懿・陸遜はこの点クリアしてるかも)
を説き、陸遜も太子問題で身を挺した直言をしました。
田豊は少々ウェット、陸遜はドライな気質の人物ですが彼らは割と近いスタンスを持つように思われ、
曹丕・司馬懿・陸遜といった新世代は、クールに徹するリアリスト、より実務的な執政者・参謀が
評価される時代の到来を象徴するものでもあると思います。
(「新旧という峻別を付けない方が良い」という表現を訂正、一部をまとめ直し。失礼致しました)

また、呂蒙と陸遜の対比について書いたご意見もありましたが、濡須塢戦に於いて、
温恢の挑発に面白い様に乗ってしまう・曹操との対決に喜びを覚えるなど武人の根っこを保とうとする呂蒙と
クールな陸遜の気質の違いは庶民出身or名門出身という生まれ育ちに原因があると思います。
これも名門かつ若年で至強勢力の後継者となった曹丕・司馬懿らと共通点が見られる点ではないでしょうか。

>またも獣!
>なるほど〜、という感じです。

上手いですよね、虎は伏線だったんですねえ。

>阿幢の脳内に、丁奉の言葉が響き渡ってました。
>蒼天丁奉

自分的には蒼天孔明に負けない位評価が激低いです。

魏風親子を復讐のためだけの人生に向かわせた孔明然り、人や組織を活かすために
才を発揮するのでなく、関羽のようなロールモデルと成るべく立派な人物を不当に貶め、
風靡・詭弁詐術として悪用し人心を混乱させる行為であり、丁奉にこそ「地の底に住む悪魔」
という言葉が相応しいと思います。
また、自分よりも弱い者を食い物にする点が、孔明・丁奉のようなマインドコントロールを
常套手段とし弁論術を悪用する人物に共通する特徴であり、それに対して、中央で弁論術を駆使した魏風は
やはりそれなりの者だったのかも知れません。誉めるニュアンスでは無いですが。

魏風やその父になった名も無き兵卒も、いつか戦乱で傷付いた体と心を癒して人生をまっとうしたのではないか?
阿幢もそれなりに生きて行ったのではないか?

TAKEさん
>内容には触れませんがあまりのショック
>外伝という形でいいから跳ばしてしまったサイドストーリー

「 夢オチから続く一連の曹操の瞑想は、関羽戦の終了と平行して、物語の終了も意識してる挿話ではないか 」と
『関羽を描く』のとこでTATSUさんが指摘されてますが、
あの回のモーニングを読んだ時に、来そうな雰囲気を僕もかなり感じました。
察知した上でもショックはありますが、多分、その文面が載せられていたのは、
読者の衝撃をなるべく和らげるための先生か編集さんの判断じゃないかなあ、と思ったり。

外伝も読みたいし、34巻のラストで作者先生が書かれていた「孫呉で工業高校」も是非読みたいです。
Rockyなヘアスタイル時代は短ラン・パーマには長ラン(白が◎)が似合いそうな張遼先輩
vs孫呉の一・二号生とかはかなり熱い戦いに成りそうですね。


「甘寧親分の風格で高校生は本当にアリですか?」

No.12533 - 2005/10/28(Fri) 03:09:44

Re: 今週の蒼天<至純,至強> / 仁 [関東]
>RYUさん

 正史と同様に、いろいろな「解釈」が可能なのも魅力な本作。

 そこにおいて、あくまでも好意的な見方ですが、丁奉の「暗示」の場面で自分が思ったのは、ボクシングの試合でセコンドがゴング前のボクサーに対して「内容は何でもいい」から「とにかく本人に一番効果的な奴を掛ける」という奴なんですよね。  

 実際、漢中での石徳文のように、彼のような存在は周囲に対して「役に立つ」ことを絶えず証明しないと排斥された上で殺される可能性すらあるんですよね。

 だからとにかく丁奉としては、とにかく「相手を倒す」ことに最高度のメンタリティを与えねばならないということなんですよね。

 ただでさえ当時としては高価な馬の肉を与えてやるためにも。

 
 また魏風の場合、「たとえそうであっても俺は俺だ」と言う感じで、孔明の戦略を「自分のため」に逆手に取ろうとしていたのが小気味いいというが。

 まあ。これも孔明の言う「期待はするが分からぬものは想定できない」という奴なのかもしれませんが。

No.12534 - 2005/10/29(Sat) 21:15:46

Re: 今週の蒼天<至純,至強> / RYU [東海]
ビジターなのに多数の投稿をしてるので、もっと新しい意見が出てからにしようと思いましたが、
レス欲しそうだったのが気になったのでお返事をします。

仁さん
>丁奉の「暗示」の場面で自分が思ったのは、ボクシングの試合でセコンドがゴング前のボクサーに対して「内容は何でもいい」から「とにかく本人に一番効果的な奴を掛ける」という奴なんですよね。  

ルール上のファイトであるスポーツに選手を送り出すのと、実際の戦闘へ若者を巻き込むのは
「重み」が違うと思います。
「私人」として振る舞うには容認される行為も、「公」レベルでは許されざるものに成る、とか。

(「重要性」という意味においては、取るに足らない人のネタになりますが、市民時代のオイタが
公人生命を縮める攻撃材料・Weak pointsの一つになるという事は、記憶に新しいですよね。)

そして、丁奉が阿幢に対して行ったのは自立をさせる為の教育ではなく洗脳・イデオライズである点が、
自分は嫌いな所であり、阿幢を一兵卒として見るか、戦闘のコマとして扱うか、で意見が分かれるかも知れません。
官渡決戦は兵卒の数が桁違いですが、「一色に染め抜こうとした」袁家のやり方を思い出してしまい、
それと比べると、色々な人間の可能性を信じ、兵卒の働く本能を引き出した曹操の方が、自分は好きです。

>魏風の場合、「たとえそうであっても俺は俺だ」と言う感じで、孔明の戦略を「自分のため」に逆手に取ろうとしていたのが小気味いい

阿幢に、自分の自由意思・利益・孫呉に仕える立場を果たさんとする目的がある上で
戦いたがるのであれば、また違った話になるところはあると思いますが、
魏諷はその点どうなのでしょうかね。

No.12537 - 2005/10/30(Sun) 03:55:50

Re: 今週の蒼天<至純,至強> / 仁 [関東]
>RYUさんへ

 一番肝心な部分の回答が抜けています。

 自分が一番言いたいのは。

 <彼のような「異端」の存在は周囲に対して「役に立つ」ことを絶えず証明しないと排斥された上で殺される可能性すらある。>

 ということなんですよね。

 ここの観点が抜けての議論は全て無意味でしょう。

 要するに。

 現実的な意味で、彼に「戦場」以外の生存の選択肢が果たしてあるのかという面も含めて。

No.12538 - 2005/10/30(Sun) 10:43:13

Re: 今週の蒼天<至純,至強> / RYU [関東]
それは本人次第ではないですか?

関羽は、政の道は「自分には有り得ない」選択肢と感じたようですが、
曹操は「お前にはこういう道もあるのだぞ」とほのめかして居たようにも見えます。
阿幢についても何がしかの道は探せば在るんじゃないですかね。

しかし、変われるかどうかは相手にもより、関羽は少々頭が固かったというか、フレキシブルなマインド・
孫呉の新世代や若者から学ぼうとするスタンスが欠如していたと思いますよ。
旧世代と新世代のジェネレーションギャップはある程度は仕方ない事だと思いますし、
どちらか一方だけが悪いという事は無いんじゃないですかね。

ただ、勘違いしない方がいいのは、旧世代から何も学ぼうとしない新世代も、
スタンスが弱く「頭が固い」のであり、「軽いだけ」≠「フレキシブルなマインド」
とは成らないと、自分は考えています。


そういう習慣は長年のものだから仕方ないのか、儒と呼ぶべき通念なのかは知りませんが、
単純思考は狡猾外交に慣れた諸外国からしてみれば、交渉時における要所要所でカモれる所・
Weak pointsとして出てしまうのではないかと思います。

国内に関しては、対立要素にある程度の折衝を齎して、大局的視野に立つ合理的なプラン・長期的戦略が
構築可能な、インテリジェンスの高いエリート層・スペシャリティーとして認知を得るに値する専門家・
怜悧なバランサーが必要ではないでしょうか。

No.12541 - 2005/10/30(Sun) 12:24:43

Re: 今週の蒼天<至純,至強> / 鳳卵 [東北]
>「夢は、ここまでだ。」
 ああ、そうか、ここまでなのか…
 なんだか、自分の夢を斬られてしまったように感じました。これほど心をえぐられるセリフというのも珍しい。
 最近は「夢は必ずかなう」なんて言う人が多いですが、そんなことはないですよね。いくら懸命に頑張っても、夢がかなわないことなんて、世の中ザラにあります。今回の陸遜のセリフは、そのことを明確に示してくれました。

 そして、そのことを知っていてなお、夢を追う人の生き様に感動できるかどうかが問われているのかな、と思いました。

 趙累の「私の宝だ」と、陸遜の「夢はここまでだ」
 読む人の心を暖かく包み込むような名ゼリフと、冷たくえぐるような名ゼリフが同じ回に載っているところが、この漫画のスゴイところですね。

 名ゼリフと言えば、毎回このサイトのメニュー画面上にその週のセリフが取り上げられているのですが、前回は「わかるだろ? あいつが地の底に棲む悪魔だよ」でしたね。
 正直、なんでこのセリフなんだ、もっといいセリフがあったんじゃないか? とか思ってたんですが、いやはや、管理人さんの眼力にはただただ感服するばかりです。
 このセリフがこれほど重要な働きをするとは! 

 前回「虎なんて今の関羽なら一刀両断しててもおかしくないのに」なんて書いてしまいましたが、こうくるとは思わなかったなぁ〜〜GONTA先生、考えましたねぇ。
 しかし、ここまでやっちゃうと、もうムリです。蒼天がどんな終わり方でも、先生は死ぬまで、「三国志漫画家」ですよ(笑)

No.12543 - 2005/10/30(Sun) 13:25:44

Re: 今週の蒼天<至純,至強> / 鳳卵 [東北]
★RYU さんへ
>風靡・詭弁詐術として悪用し人心を混乱させる行為であり
 丁奉は、阿トウを“利用しよう”として、あんなことを言ったのでしょうか? どうも僕には、丁奉自身が、嘘偽りなく思っていることを口にしたのではないか、というような気がしています。

 丁奉は、阿トウを関羽にけしかけたわけではなく、自ら率先して、関羽に斬りかかっています。なんとか剣で防いでいましたが、彼(あえて“彼”と書きますが…)自身、首を失っていてもおかしくない状況でした。
 ここら辺、自身は安全地帯に身を置いている蒼天孔明とは、ちょっと違います。

 考えてみると、丁奉自身、未だ少年(少女じゃないと思うけどなぁ…)であり、関羽の人となりなどは知りようもありません。彼にとって関羽とは、張遼と並んで呉の伸張を妨害する敵に過ぎず、戦場で対峙する相手でしかありません。

 「あいつを倒さなければ、孫呉の未来はない」という思いがあったことは間違いないと思いますし、それを阿トウに分かりやすく伝えようとして、ああいう表現になったのかなという気もします。

 丁奉自身、自分の言葉がこれほど阿トウの心を動かすとは、予想外だったのではないでしょうか? なんだか、関羽に襲い掛かる阿トウを見て、意外そうな顔をしていましたしね。

 ただ、阿トウを戦場に連れ出したことについては、一考すべきかもしれません。阿トウは、果たして自ら望んで戦場に立ったのか? 初登場の時の鬼ごっこの様子や、丁奉と楽しげに踊っている姿などを見ると、どうもよくわからなくなるのですが。

No.12544 - 2005/10/30(Sun) 13:46:41
残り2回 / 装填香炉 [近畿]
関羽の死が近い。刑州に関して蜀呉とも甘かったのでは。
最終的には呉も刑州とられてやられますし。

No.12542 - 2005/10/30(Sun) 12:57:00
今週の蒼天<百倍の首> / TATSU@管理人 [関東]
今週は良かったです。テンポもよくって一気にクライマックスへ駆け上がった感じしました。次々と起こるイベントにハラハラドキドキでした。ページをめくる手に汗が滲みました。“手に汗握る”とはこの事でしょうか。
こうなると「夢オチ」の話なんてやらなくても良かったような気もしますが、そこらへんは単行本で一気に読んだらまた感想が変わるかもしれません。

関係ないですが、モーニング内の掲載位置も、珍しく前から3番目でしたね。いつもはモーニング買ったら冊子の後半部分を探すのですが、こんなに前方に掲載されててちょっとビックリです。最終回が近づいてきて人気が出てきたんでしょうか?(ただ原稿の完成が早かっただけ?)

とか色々考えつつ、今週の蒼天、開始させて頂きます。

No.12449 - 2005/10/16(Sun) 00:39:44

今週の蒼天<百倍の首> / TATSU@管理人 [関東]
【STORY】

陸遜軍は北の山中から獣の鳴き声がするのを耳にした。それは章谷の方角であり、潘璋の軍が関羽軍の居所を嗅ぎ当てたことを意味していた。

陸遜は、松明(たいまつ)を上げ、呉全軍にそれを知らせるよう指示を発した。

***************

青龍刀は、襲い掛かる猛虎を次々と切り裂いた。

隘路の出口は岩石で塞(ふさ)がれ、関羽・趙累を含めた数十騎と、後続部隊は分断されていた。

「悪たれどもよ。それゆけい!」
断崖上から潘璋が叫んでいた。
「褒美はいつもの百倍ぞ!」
目の色を変え、関羽めがけ殺到する兵士たち。しかし、関羽の青龍刀が旋回すると、瞬く間に首なき遺体となって大地に転がった。
潘璋は息を呑んだ。関羽に殺到してゆく兵士たちは悉(ことごと)く首を刎ねられていくのである。正面を見据えたまま、次々と首を刈る関羽。その目は何も見ていないかのように虚空に据えられていた。

***************

丁奉の部隊は、岩陰からその様子を窺っていた。

丁奉は背後の阿幢に語りかけていた。あいつが現れると男はみな首を刈られる。あいつがやってきた村は、夜が明けなくなり、何もかもが腐り、やがて地の底に引きずり込まれる。と。
それを聞いた阿幢は汗を流していた。阿幢の瞳に映っているのは、地底から訪れた悪魔であった。

***************

「騎馬両翼!廻り込んで後方より切り崩せい!」
潘璋が絶叫していた。

一方、塞がれた出口からは、関平の率いる部隊が岩盤を崩して現れていた。関平軍兵士達は、趙累の陣を目指し、敵軍突破を開始した。
だが、その関平軍に対し、頭上から矢の雨が降り注いだ。出現した陸遜軍が、隘路から出てくる関平軍を掃射していたのである。

***************

関羽は魔人と為って、敵兵の首を次々と薙ぎ払った。

丁奉は目を伏せ、機が近づくのを待っていた。

***************

「朱然、後は任す。」
怒りに震え、潘璋は告げた。潘璋にとって眼前の光景は耐え難かった。
決死の鋭鋒隊を募り、潘璋は突撃を開始した。

***************

背に矢を受けた関平は、動じること無く敵軍の中を斬り進んだ。関羽の長子である関平は、その名に恥じることなく戦い抜くこうとしていた。
関平の姿を発見し、喜びの声を上げる趙累。 だが、次の瞬間−。

忽然と現れた馬上の陸遜が、関平を斬り裂いた。
同時に趙累も、背後から現れた兵士に背中を叩き斬られていた。

***************

西の尾根から、更に一軍が現れていた。
それを見た丁奉は、機が訪れたことを知った。

***************

「お前たちは、退いておれ!」
突き進む潘璋は自軍の兵士に叫んでいた。
たった一人に、千 二千の輩(ともがら)が殺されてゆくのを潘璋は見ていられなかった。

***************

−間に合った!−

西の尾根から現れた将は歓喜した。蒋欽であった。蒋欽は、天下無双の武に立ち向かえることに勇躍していた。

***************

岩陰から丁奉の部隊が飛び出した。丁奉は叫んだ。
「百倍の首に殺到しろ!」


【REVIEW】

■嗅ぎ当てたのは、やはり 戦地で必ず地の者を雇い入れる潘璋殿か。

陸遜が登場しました。先週、虎が出てきたので、ということは、潘璋軍が現れたということになり、それは「関羽最期の戦闘」ということも意味します。故に長江方面から駆け付ける陸遜とかは、もう登場しない(間に合わない)のかと思ってました。が、そんなことありませんでしたね。というか今回陸遜は、予想以上に活躍してました。ここらへんの演出は実に巧いです。

潘璋軍は地元の者を雇って、包囲陣の裏へ出ようとする関羽軍を探し当てた模様です。
なるほど。地元の者は「包囲から脱出するなら、この隘路を通るしかない。」とか進言したんでしょうね。で、悪たれ軍団は出口で待ち伏せしてたみたいです。

■「敵はわずか数10騎!ほとんどは隘路に閉じ込めたぞ!」

先週は岩と虎が一緒に落下してきたのかと思い、虎が岩に押し潰されるのでは?とコメントしましたが、これも違ったみたいです。

岩は「隘路の出口部分」に落下し、虎はやや前方の「関羽の真上」に落下した模様です。
つまり、落石は後続の関羽軍を洞窟内に閉じ込めること(先頭だけ分断すること)を目的とし、虎は関羽を襲うことを目的としてたようです。
だから関羽は虎を斬ることだけに専念してたんでしょうね。

でも、そんなことしないで、関羽の頭上にいきなり岩を落としちゃったほうが良かったように思えます。さすがの青龍刀も落下する巨岩は斬れなかったんじゃないでしょうか。
但し、関羽が岩石に押し潰されて死んじゃったら、ストーリー的には凄まじくつまらなくなっちゃいますが(笑)

■武心なき獣に対しては、必要最低限の切っ先でこと足りる!

つまり、虎を掠(かす)めるように斬って、戦闘力だけ奪ったってことですね。
1頭目に深く斬り付けると、青龍刀のスピードは鈍るので、他の2頭に襲われる可能性がある。ゆえに必要最低限の斬り方で済ませる。ってことが関羽の目的だったみたいです。なんか細かいです。

もともと虎に“武”の心など無いから、戦闘力さえ奪えば、もう戦おうとはしないってことでしょうか? これも『理にかなった戦』の1つでしょうかね。

■「あの首は、百倍では安すぎる。」

褒美は百倍!と潘璋はぶち上げます。以前、朱然と会話してた時は褒美は3倍以上とか言ってましたが、今回は二桁違います。さすが関羽相手だと尋常な報酬じゃないんですね。でも丁奉は、それでも報酬としては安すぎると判断したようです。確かに、これまでの関羽の戦闘能力を鑑みれば、管理人も褒美が千倍、いや一万倍だって躊躇するような気がします。
例えて言えば、素手で戦車を止めに行けと命じられるような...。

■「何も見ておらんのではないか!?」

関羽、目がイっちゃってます。それも次々と首を刈りながら...。
もう殺戮マシーンのようです。官渡の戦いの時も全裸で廻りの兵士を殺しまくる姿が描かれてましたが、関聖帝君におかれましては、一定のラインを超すと、常軌を逸した殺人鬼と化してしまうのでしょうか?
いや、「武神」である関羽も、殺られる呉サイドの視点に立てば「化け物」「モンスター」のように映るのかもしれませんね。

■「あいつが、地の底に棲む悪魔だよ。」

丁奉も阿幢をしつこく洗脳してました。
丁奉に言わせると、『 関羽が現れると男は皆 首を刈られ、関羽がやって来た村は夜が明けなくなって、全てが腐り、地の底に引きずり込まれる。』 んだそうです。
なんか荒唐無稽な話ですが、阿幢には効いてました。というか、脂汗流してビビッてました。マインドコントロール大成功です。でも、最初登場した時は不気味な怪童でしたが、なんか迫力なくなっちゃいました。こんなんで関羽に対抗できるんでしょうかね。
っていうか、こんなに脅しちゃっていいんでしょうか?逆効果になって阿幢が逃げ出したりしないでしょうね。

■「出てきやがったぞー!!」

なんと関平、岩(というか岩盤上の土砂)を内側から突き崩して現れました。殿(しんがり)で敵を一手に引き受けていたみたいなんで、分断された関平は、もう現れないかと思ってました。関平の死はナレーションか、1〜2コマで描かれるのかと思ってましたが違ってました。欣太先生、盛り上げてくださいます。

分断された友軍を救援すべく、塞がれた出口から次々と現れる関平軍。爽快でもあり、頼もしくもあり、悲壮でもあります。

■「出て来るところを虱潰しに狙い撃て。」

馬上の貴公子、戦場に涼やかに登場です。
言動は穏やかですが、命令することは結構エグいです。まぁ、合戦をしてる訳ですから、このくらいの指示は当たり前ですし、突き崩した穴から出て来る関平軍を順次狙い撃つのは、最も効率的な殺戮法です。

でも例えて言えば、立場が逆であったら関羽軍はこんな攻撃法は採らないと思います。あくまで矛を交えて戦おうとするんじゃないでしょうか。
「そもそも関羽軍の体質は古い」って以前 陸遜は言ってました。その戦闘方法は、どちらが良い悪いということではなく、新旧の将の考え方の違いなのかもしれません。


■「もと悪たれとして、この光景は耐え難い。」

次々と首を刈られる兵士たちを見て、潘璋は怒りに震えて突撃を決意します。朱然に後を任せ、自身は親衛隊を率いて飛び出しました。あの関羽相手に...。
以前、朱然と会話した時は「人間は入れ替わっても、なぜか自然に3千あたりが手元におるという訳だ。」なんて笑ってたんで兵の損耗はそれほど気にしない(割り切っている)タイプなのかと思ってましたが違いました。潘璋にも“侠”が入ってる気がします。

なんか八頭の獣も、漏れなくキャラが立ってまいりました!!

■「漢中王 股肱の臣 関羽が長子、関平参上!」
■「おお、関平!」

戦場で交わされた会話はこれだけです。次々と登場する猛将、入れ替わる戦闘シーンや飛び散る鮮血・様々な独白や思惑で、気づきませんでしたが、二人が最期に発した言葉はたったこれだけでした。
この会話の直後に二人は被刀(ひじん)しました。

関平は忽然と現れた陸遜に斬りつけられていました。良くみると、左肩から左脇にかけて剣が通過してますから、最低でも左腕は根こそぎ切断されてますね。へたすると首筋のあたりも斬られてますから、致命傷と思われます。また趙累も斬られたのは背面ですが、凄まじい音がしてましたから、これまた致命傷でしょう。

関羽に最期まで付き従った義の漢(おとこ)たちに合掌です。

■「たった一人に、千 二千の輩が殺されてたまるかーッ!」
■「戦える!天下無双の武に立ち向かえるぞ!」
■「百倍の首に殺到しろ!」

無為に斬殺される輩(ともがら)を見て怒りに絶叫する潘璋。
張遼を超える“天下最強の武”に立ち向かえることに勇躍する蒋欽。
機の到来を知り、一気に突撃を開始した丁奉。

凄い!凄いです!なんか凄く盛りあがってまいりました! 趙累・関平の最期は悲惨ですが、殺到する呉軍のパワーには圧倒されます。個人的に嬉しいのは、伏線はってた蒋欽にちゃんと活躍の場が訪れたことでしょうか。「夢の中の死」だけで終わりではなかったのですね〜。ところで呂蒙はどこいっちゃったんでしょう?


さあ、関羽最期の戦いも怒涛のクライマックスへ!
早く来週になれーッ!!

No.12450 - 2005/10/16(Sun) 00:42:41

Re: 今週の蒼天<百倍の首> / TAKE [関東]
管理人様お疲れ様です。今週は早いですね。うれしい限りです。
あっ、初レスだ。緊張します。

>でも、そんなことしないで、関羽の頭上にいきなり岩を落としちゃったほうが良かったように思えます。
僕は陸遜が関さんの方に弓矢放てばあんなに呉の兵死なないのにななんて思いました。でもそれも言ったらお終いですね。

関平、趙累は被刃してしまいましたね。関平の父の名に恥じぬ戦いっぷりをいつも応援していたので陸遜軽く憎いです。何百人の関雲長が生まれることはもうないのですね。そろそろ関さんの最後の戦いもクライマックスですね。
阿幢はどう絡んでくるんでしょうね?かなり謎です。そして走り出す丁奉の胸が心なしか膨らんでますね。やはりあの赤壁のときの女の子なのでしょうか?この論議終わりましたっけ?

初レスなのに無茶苦茶な内容ですいません。
関平と趙累に合掌。。(泣)

同じく来週が楽しみです。ただ少し怖い。関平の首なんて見たくない。。

No.12451 - 2005/10/16(Sun) 01:44:09

Re: 今週の蒼天<百倍の首> / 関西人
こんばんは
こんな時間にまだのうのうと起きている関西人です。

丁奉は男女はっきりしませんが、おそらく女らしいような気がします。
阿トウとの初登場時も笛を吹いていましたし、同じく若い頃笛を吹いていた曹操も女のような顔だったから笛は女が吹くもんなんでしょうか?

関平は結構がんばっていましたが、文官の陸遜に斬られるとは思ってませんでした。勝手な思い込みですが正直、関平は蒋欽に射殺されると思ってました。
この調子だと趙累は来週でてきそうにないです。
関平は曹昂が死んだときみたいに空を仰いで死んでいくかもしれませんが・・・。

関羽の死に様も気になりますが、魏の面々も気になります。
「魏の面々ってもう戦で活躍することはないんですか?」

次号必見!!!

No.12452 - 2005/10/16(Sun) 02:30:53

Re: 今週の蒼天<百倍の首> / オリキャラ成公何 [甲信越]
みなさん、はじめまして。
いや〜、かなり今週の蒼天は注目が高いようで、他のサイトでの蒼天についての書き込み数が、普段の50倍近くになってるのを見て、何か書かずにはいられなくなりました。

今週の蒼天 について、今後の展開への見所ポイントを、自分なりに抑えていこうと思います。

まず、関羽について。
蒼天では、今週の関羽のように、いわゆる「ベルセルク化」した姿が描かれた人物が、2名いました。そう、呂布、そして張飛です。
関羽の場合、呂布の「ベルセルク化」に、より近いのではないかと思います。この状態においては、まさに最強の戦士状態で、その者に近づく者は、皆、掻っ捌かれるか、瀕死の重傷を負うか、いずれかとなること必定です。
ただ、、、呂布は、捕獲されてしまいましたが。

呂布が捕獲されたのは、「陳宮の捕縛を見て、心の動揺による隙が生じたため」と「部下に裏切られ、愛馬を殺され、ブチキレ単独行動」が、主な要因だったのを記憶しています。

おそらくは、最強・関羽も、もし敵側に屈するとすれば、まず手傷を負わされ、関羽が、何か平常心を失う出来事が発生してから、致命打を受け、絶命に至ると読んでいます。「ベルセルク化」した関羽が、一体どのような出来事で、隙が生じるのか。おそらく、鍵は、「丁奉が女性キャラ」というところではないか、と思っています。

そして! もちろん、関羽を絶命させる人物は、遅れて最後にやってくる、あの人物、蒼天の中には1人しかいません!! そして、その人物の命も、ほぼ同時に尽きてしまうでしょう。

さて、ここで、今後の展開についてでもありますが、まず、潘璋、蒋欽が、「ベルセルク化」した関羽に「互角」で渡り合えるとは、とても思えません。たしか、潘璋も蒋欽も、この戦いの時期から、近いうちに死期を迎えてますので、蒼天では、関羽に斬られる可能性高いでしょう。
私は、この戦いで、両名、戦死すると読んでいます。

関平については、陸遜に被刀され、おそらく左腕は、根元からごっそり持っていかれたでしょう。

ところで、陸遜も勿論、知っているはず、公子の戦死報告を!
まだ、来週の関平も、「我、関羽が長子」という自負に突き動かされ、当然、致命傷を受け、腕を失い、矢が刺さり負傷しても、自問し、戦い抜こうとするでしょう。
、、、結果、陸遜たちの、関平に対する、いや「公子・孫皎を殺めた親子」に対する、容赦ない、殺戮行為。関羽の長子・平の最期は、見るに耐えない光景、心を締め付けられる思いになりそうです。

趙累については、おそらく、もう虫の息でしょう。来週、趙累の最後の言葉に、私も、おそらく皆さんも、涙で目が滲むかもしれません。

阿獞については、さっぱり展開が読めません。多分、関羽に手傷を負わせる役かもしれません。間違っても、阿獞が、関羽に勝つことは、ないと思ってます。

まだ今週、主要人物は、死を遂げていません!
蒼天の最大の魅力の一つでもある、「潔く、爽快な、壮絶な死」は、次号、必見です!!

No.12453 - 2005/10/16(Sun) 07:09:22

Re: 今週の蒼天<百倍の首> / 鳳卵 [東北]
 関平、かなり凄まじい斬られ方でしたね。疑問考でもちょっと書いた、「蒼天キャラは左腕を失うことが多い法則」にバッチリ乗っかってしまいました。

 趙累の関平に対する眼差しは、やはり父性を感じますね。2人ともほぼ同時に斬られてしまって…いよいよ、“その時”が近づきつつあります。

 今回ちょっと面白かったのが、潘璋による関羽の武の解説です。孫皎もそうでしたが、孫呉の武って、結構理屈っぽいというか、型から入るところがあるんですかね。

 しかし、現在の関羽の武に、そんな理屈は通用しないような気がします。仮に虎を三頭とも一刀両断する描写だったとしても、何の違和感もないような…この解説って、無我の境地に至っているような関羽にも、実は冷静な部分が残っているということを表すためのものなんでしょうか?

 天下最強の武、地の底に棲む悪魔、百倍の首、と、様々な呼ばれ方をしている関羽ですが、関羽には関羽としての死に方が用意されているのでしょう。手に汗を握りながら、次回を待ちましょう!(休載だったら、ちょっと怒っちゃうよ)

No.12455 - 2005/10/16(Sun) 07:24:05

Re: 今週の蒼天<百倍の首> / 仁 [関東]
>「あの首は、百倍では安すぎる」

 まさに「一騎当千」「万人敵」の関羽ならではの評価ですよね。

 桁がもう一つ二つは違うぞといった感じで。

 

No.12456 - 2005/10/16(Sun) 12:30:34

Re: 今週の蒼天<百倍の首> / 競輪王 [近畿]
 関平の最期をゴンタ先生がどう描くのか???

 今まで、「大物のせがれ」たちは、けっこうあっけない最期を遂げているように思いませんか?

 公徳くんは、劉備の「三国鼎立宣言」の直前に、さりげなく死にましたし(単行本で読み返すまで死んだことに気づかなかった)、袁紹の息子もあっさりと殺されました。張飛の息子なんて事後報告のみです。

 曹操の息子の子脩くんとて、(思い返せばジーンとくるシーンでしたが)まあ「あっさり」の部類でしょう。

 となると、「超大物」の関さんの息子、関平の死に様やいかに!?

 関さんのその後も気になりますが、関平の死に様が気になって仕方ない! 

No.12457 - 2005/10/16(Sun) 13:34:10

Re: 今週の蒼天<百倍の首> / 英英 [関東]
>「武心なき獣に対しては、必要最低限の切っ先でこと足りる!」
>「何も見ておらんのではないか!?」

潘璋殿!
この暗闇で、そんな細かいことが見えてるあなたが不思議です(笑)
ほぼ同時に落下してきた三頭の虎が、着地するまでの間に全て斬られてるんですよね。関さんの青龍刀は、目にも留まらぬ早業というか、重力加速度を上回る速さで旋回してるんでよね。そして、その光景を遠くから潘璋は見ているわけですね。
関羽の武に感心するより、潘璋の視力に感心してました。

>「褒美はいつもの百倍ぞ!」

潘璋軍の褒美はいつも三倍なので、関羽に対しては他軍の三百倍になるのかな。
ボーナスを100万もらってる兵士が3億もらうような感じでしょうか?そりゃ目の色も変わります(俗っぽい例えですみません)

>「あいつが、地の底に棲む悪魔だよ。」

こんな洗脳が通じるのは阿幢くらいじゃないでしょうか。
劉備や曹操が聞いたら怒りそうです。
阿幢の脂汗は、怖れを越えて怒りが湧いてきたのだと思いました。
虎に武心はありませんが、怪童に怒りや憎悪を植えつけることで、戦闘マシーンに仕立て上げようとしてるように見えました。


>「出てきやがったぞー!!」

どっから湧いて出たんだっ!?関平!!
おそらくは、急襲を知って最後尾から先頭まで駆けてきて、真っ暗な隘路で、不安定に積まれた岩石をよじ登り(甲冑も重刀も身に着けたまま?)、岩と土砂を外側へ放り投げて(重刀を振るう腕っぷしだけではない!)、颯爽と(泥だらけで)登場。
すごい…人間にそんなことができるんですね。歴史を知らなかったら、このまま大逆転劇を期待してしまうところです。
確かにとんでもない血統です。

>「漢中王 股肱の臣 関羽が長子、関平参上!」

この期に及んでまだ名乗ってるし…(;_;)
そういえば「武の礼だ」という関平に、満寵は「童のくせになんと古臭い奴だ!」と言ってましたけど、満寵だって濡須で名馬を盗られて「武の一線を越えた外道めが!」とぐるぐる回ってましたよね。
物語では数日前ですが、楽しそうに戦ってたあの頃がはるか昔のようです。

>「出て来るところを虱潰しに狙い撃て。」
>でも例えて言えば、立場が逆であったら関羽軍はこんな攻撃法は採らないと思います。あくまで矛を交えて戦おうとするんじゃないでしょうか。

私も同感です。
CENSORED相手の顔が見えないような戦い方は、関羽軍は好まないような気がします。戦争でそんなこと論じても仕方ないかもしれませんが、武の礼を重んじる関平や、対する相手には敬意を払う関羽を見てるとそう思うのです。非礼に対する礼なしとも言ってますが…
戦闘において「武と武が共鳴し、さらに武を突き抜けてゆく、そんなすがすがしさ(by徐晃)」は、陸遜にとっては古臭いんでしょうね。
効率的な殺戮法…しかし、こうまでしないと関さんを殺せないのかもしれません。

孫皎の遺体に対しては「関平、そこまでやるか…」と私も思いましたが、そもそも関羽軍が建業に侵攻して狼藉を働いてるわけじゃありません。自国に侵入してきた軍を寡兵で撃退しなければならない状況(しかも完全包囲)では、やむを得ないというか当然のように思います。
もし、公子惨殺の報復として、関平の最期が描かれるとしたら、そりゃ違うだろうって感じがします。惨殺なのかもしれませんが、「名にふさわしく戦い抜く」と彼自身が独白してるように、最期まで戦い抜いて果てるのなら、それもよしなのかな。
…でもまだ十代なのに…惜しいよっ関平!!


陸遜が何を考えているのか知りたいです。
潘璋・蒋欽・丁奉(+阿幢)らが関羽に殺到してるなか、ひとりだけ関平狙いですか?

関羽には趙累が必要だと王甫が言ってました。
趙累がいるからこの武のすべてを敵に突きつけることができるのだと、関さん自身も独白してました。
その趙累が被刃…どうなる関羽(><)

No.12459 - 2005/10/16(Sun) 15:57:26

Re: 今週の蒼天<百倍の首> / ふみづき(ひらがなに変更) [近畿]
今週の第一印象。
虎さんたちが可哀想だよう……。(;_;)

ここへきて、性別論争が再燃し始めた丁奉。
阿トウにデタラメ(?)吹き込んじゃダメだよ!!(爆)

関平が陸遜に斬りつけられたシーンを見て、
『真・三國無双4』の関平と陸遜の対決シーンを思い浮かべたのは私だけでしょうか。
もっとも、『無双4』の方は夷陵の戦い中の一シーンとして描かれているので、
圧倒的にに蒼天の方が史実に近いのはわざわざ説明するまでもないのですが…。

>オリキャラ成公何さん
潘璋は史実では234年まで生存しているとのことなので、
史実で219年没の蒋欽はともかく、潘璋までもが作中で関羽に殺される
ということは無いのではないかと思うのですが…。
(牛金という前例がありますが(汗;))

ところで、呂蒙は今どうしてる?

No.12460 - 2005/10/16(Sun) 16:54:34

Re: 今週の蒼天<百倍の首> / 仲完 [東海]
ご無沙汰です。
えーと、呂蒙ですが。
おそらくは洞窟の背後からの急襲で洞窟内の兵士を根こそぎにして登場するのではないかと。
たぶん洞窟外の先頭に意識が集中しているところだし、そこで退路を断つように出たらたぶん兵士クラスは壊滅だろうと。
……そして、まだ登場していない孫呉最終兵器も多分セットで。
正史だとこの時期は病気の甘寧ですが、荊州出身で、蒼天的にはある意味、「孫呉の顔」と化した甘寧をここに来て出さないことはないだろうと。

No.12461 - 2005/10/16(Sun) 17:38:39

Re: 今週の蒼天<百倍の首> / RUN [東北]
百花繚乱ですね。今週号は関羽に利で群がる「悪徒」とそれを無感情で刈り取る関羽に背筋が寒くなる想いでした。利と功と武そして恐怖、関羽に対して抱く感情、思惑は様々だ。
奮戦する関平を陸遜の冷徹な剣が切り裂く。いかなる義憤も情理も周到に用意された冷算の前では無力と言わんばかりだ。

No.12462 - 2005/10/16(Sun) 19:30:43

Re: 今週の蒼天<百倍の首> / 仁 [関東]
>いかなる義憤も情理も周到に用意された冷算の前では無力と言わんばかりだ。

その最大のハイライトと言えるのが後の「夷陵の戦い」ですよね。

まさに陸遜の真骨頂というかで。

No.12463 - 2005/10/16(Sun) 23:58:54

Re: 今週の蒼天<百倍の首> / RYU [東海]
>天下最強の武、地の底に棲む悪魔、百倍の首
>「ベルセルク化」
>「一騎当千」「万人敵」(一万人に匹敵する強さ)

いろいろな評され方をしている雲長兄貴ですが、圧倒的な力を持つ一騎当千の武人と、
どちらかと言うと参謀タイプの陸遜の冷徹な統率・知略とでは非なる強さという感じがします。

管理人さま曰く「どちらが良い悪いということではなく、新旧の将の考え方の違いなのかも」
であり、「ではどちらが実際に強いのか?」というのは計りかねる所だと思います。
例えば、「諸葛亮と関羽はどっちが強いか?(正史の話で)」という議論を見た事がありまして、
そういうのも面白くてかなり好きなんですが、ちょっと難しい議論だと思います。
武人・将軍タイプは現場で発揮される武力や統率力が抜群で、
参謀・司令官タイプは後方でより大きな軍勢の舵取りをさせたら上手そうという感じでしょうか??

英英さん
>>「あいつが、地の底に棲む悪魔だよ。」
>怪童に怒りや憎悪を植えつけることで、戦闘マシーンに仕立て上げようとしてるように見えました。

何だか阿幢がかわいそうです。
最初は、恐い怪物だと思いましたが、阿幢も人の子なんですよ。

RUNさん
>無感情で刈り取る関羽に背筋が寒くなる想いでした。

長坂の張飛クラスの武の暴発、というか魔神化、ベルセルク化?が来そうな
予感がしてまいりましたが、
張飛は仲間・民草を一人でも多くただただ守らんとする意思を支えとしていました。

しかし、息子・関平、趙さん、そして多くの部下を失った関さんは何を原動力にして戦うのか。
関さんが涙を流すのを見たのは、荊州の蒼い空を一人仰ぎ、主君の快報に触れた時が最後でした。
悲しくなってきました。

No.12464 - 2005/10/17(Mon) 00:25:45

Re: 今週の蒼天<百倍の首> / 悠月 [関東]
お久しぶりです。
ちょっと身辺がごたごたしてたので最近見ていませんでした。
一押しだった関平に合掌。

>いかなる義憤も情理も周到に用意された冷算の前では無力と言わんばかりだ。
RUNさんのこのコメントに対してですが、これこそ「新世代」の真骨頂だと感じました。
敵も味方も、ひょっとしたら自分の命すら冷酷な計算の記号、変数でしかない。
新世代の代表格、曹丕や陸遜や司馬懿に淘汰される旧世代の雄としての関羽の死を蒼天で描くのかな、と思いました。

思うに劉備や曹操達、臥龍は「感情をぶっぱなす」事を生きる証とし、「命を使い切り」歴史を作る者。
この中で関さんは歴史を超越し「中華を押し広げる」域にまで達した「神としか言えない」存在に成った者。
言い換えれば「蒼天の下、地を這い生きる者」。
対して曹丕、陸遜、司馬懿やらの新世代は「既にあるもの」を使い切り社会を作る者ではないかと。
「蒼天を飛び、地を見下ろす」者。
曹操の良しとする生き方をしない世代の対等と共にこの物語を終わらせるのかな、、、ちょっと切ないです。

がんばれ蒋欽、君は旧世代に共感した自分の最後の希望だ。

No.12466 - 2005/10/17(Mon) 14:38:50

Re: 今週の蒼天<百倍の首> / 黒助 [関東]
ああ…始まってしまった。
今週の蒼天を読んでまずそう思いました。

>「出て来るところを虱潰しに狙い撃て。」
>最も効率的な殺戮法です。でも例えて言えば、立場が逆であったら関羽軍はこんな攻撃法は採らないと思います。
>いかなる義憤も情理も周到に用意された冷算の前では無力と言わんばかりだ。
>これこそ「新世代」の真骨頂だと感じました。

管理人様、RUNさんのご意見に賛同です。
そしてこの悠月さんの発言、私も魏諷の乱鎮圧の際の曹丕を見たときに全く同じ事を感じました。蒼天では新世代は旧世代において曹操が先駆者となって広げ続けた『理』の社会に生まれた『理』の申し子達として描かれているように思います。

ただ、関羽は果たして冷徹な計算のみで打ち倒すことができるのでしょうか?
というのも

>もともと虎に“武”の心など無いから、戦闘力さえ奪えば、もう戦おうとはしないってことでしょうか? これも『理にかなった戦』の1つでしょうかね。
>無我の境地に至っているような関羽にも、実は冷静な部分が残っている

と虎の対処のシーンについて管理人様、鳳卵さんがおっしゃっている通り、いかに“侠の武神”と化していても関羽には“元来の理性”が常に備わっているからです。
“暴の武神”呂布が知略の前に倒れた時と同じようにいくとは私には到底思えないんです。

そしてさらに思わずにはいられないのは「関羽を殺したのち、どう治めるか」です。
漢中王劉備、侠の化身関羽を求める声が今まさに溢れかえっている状況において、冷徹な計算のみで関羽を討ち取ってもその後孫呉に民心の順風が吹くとは考えられません。
もし冷徹な理を用いて民を治めることができるとしたら、それは既に天下を手中にし、必要な全てが既にある魏においてであり、しかも「逆らうもの全て、天下悉(ことごと)くが凍てつくように処断する。」とまでの決意がある曹丕ではないでしょうか。
それに対し、これから天下に挑もうとする孫呉では“理”のみの政は難しい気がします。

そして「神殺しは如何に成されるのか?」のみでなくこの「神を殺したのち如何にその恨みをいなすのか?」にまで思いをめぐらせた時、未だ姿を現さない人物の内、呂蒙でも甘寧でもなく私は孫権に注目せずにはいられません。
神殺しを可能にするのは決して『理』のみでない孫呉の多彩な布陣の将達全てであり、それをここまで育んできたのは孔明いわく「多くの人の心を悲しすぎる程深く感じ取る」者であり、「孫呉の天命に足りないもの」を問い続けてきた孫権ではないでしょうか?


三代にわたり孫呉を支え続けて来た歴戦の忠臣
自らのためのみに戦を行う「悪たれ」どもの心理を見事に理解し扱いこなす潘璋
ただひたすら“天下無双の武”に挑もうとする蒋欽
その足りない分を“知”によって補うべく戦術を練り続ける吾粲
まるで官渡での曹操を髣髴とさせる“音”と“即興の感性”を用いて戦の機を読む丁奉
最凶の刃を持つ切り札甘寧
彼らの動きを“理”によって解し、さらにその先の戦を見据えた広い視野で戦略を編む陸遜
命を賭してまで孫呉の天下を描き続けた都督周瑜の想いを受け継ぎ、今まさに孫呉を天下へと押し上げようとする呂蒙


RUNさんの仰る通り、まさに百花繚乱の孫呉…。
彼らが切り開く先に孫権はどんな“政”を見せてくれるのか?
ここまで“理”と“理外”の対照描写に注目してきた私ですが、ここへきて孫呉にはそこへ割って入る何か(価値観の多様性?)を期待せずにはいられません。
というかそれがなきゃ“侠の武+元来の理性=侠を越えた武神”である関さんは倒せないんじゃないか、そう考えるようになりました。

関平・趙累…彼らも大好きなキャラです。もうどっちに思いを寄せたらいいのかわかんないっ!!
目を離さずただひたすらに見ていきたいと思います。

最後に演出技術について。
陸遜が関平を強襲するあのシーンとその前の趙累の1コマにおける音と色をなくした衝撃の一瞬の描写、うなってしまいました。
決して絵が動くことの無い漫画なのに、にも関わらずまるで「それまで動いていた時が一瞬止まってしまう」のを感じました。
ちなみに個人的にはこの演出技法を最も得意とする漫画家さんはあだち充先生なんじゃないかなぁって思ってます。

No.12469 - 2005/10/17(Mon) 18:22:46

Re: 今週の蒼天<百倍の首> / つね [関東]
 いよいよクライマックス近しという感じですね。強くても孤独な戦いです。

 阿幢って人語を解せないんじゃありませんでしたっけ?
丁奉の言葉だけ理解できるのかもしれませんが、他の人の言葉と違うわけでもなさそうだし。例えてみれば悪たれどもが虎に話しかけたり、我々がペットに話しかけたりしてるようなものではないのでしょうか。もしかして阿幢って丁奉のペット(いや人の子ですが)。

1.百倍の首
2.関平と趙累
3.呉軍殺到

>関平は忽然と現れた陸遜に斬りつけられていました。良くみると、左>肩から左脇にかけて剣が通過してますから、最低でも左腕は根こそぎ>切断されてますね。

 最初見たとき、左腕がつながっているにもかかわらず剣が通過していたので「どういうことだ?」とエッシャーの滝でも見ているような感覚でした。やはりそうか。

 私は今週号見て「やっぱり丁奉は男だった」と思ったものですが主観が強すぎたかな。まだはっきりしませんが、髪型がやたら気にはなりますが。

関西人さん
>「魏の面々ってもう戦で活躍することはないんですか?」
まだ王甫1万程度のこもる襄陽を20万近い大軍で落とす場面があるはず。描かれないかも。それよりも単なるなぶり殺しになるかも。

No.12470 - 2005/10/17(Mon) 22:56:16

Re: 今週の蒼天<百倍の首> / RYU [東海]
ふみづきさん
>ところで、呂蒙は今どうしてる?

仲完さん・オリキャラ成公何さんあたりは、かなり本格的な予想を立てておられますが、
僕もやはり、呂蒙はこのバトルの重要なラストに関って来ると思います。

魏王のような無の瞳をして闘う関羽ですが、
人外の侠・一騎当千・万人敵・天下最強の武、を誇る者と闘えるのは、
自分の生命を燃やして闘う者だけ、というところでしょうか?

仁さん
>最大のハイライトと言えるのが後の「夷陵の戦い」ですよね。
>まさに陸遜の真骨頂というかで。

ネタばれにはならないと思いますので書いちゃいますが、
陸遜は、孫権が老いた時代の権力闘争に敗れますが、
山越の異民族討伐・今回の荊州戦・「夷陵の戦い」では大戦功を挙げるから、
戦の方が得意な参謀と言えるかも知れないですね。

黒助さん
>冷徹な計算のみで関羽を討ち取ってもその後孫呉に民心の順風が吹くとは考えられません。

民草・各国に乱立する豪族勢力などはパワーバランス・時勢の変化に応じて
強い方に付いて来たのが、戦国時代の常であり、当時はメディアも無い時代ですので、
荊州戦における孫呉の悪評も風説扱いされ、統治を揺るがす決定的要素とは
成らなかったのではないでしょうか?

実際に呂蒙の統治(「孫呉政権の」統治、とは言わない方が適切かも?)は南郡の民の支持を
広く集めたようで、中には自筆の手紙で呂蒙への信頼を表わす者も居たそうです。
1 関羽の家族・部下の諸将の家族を保護し、丁重にねぎらう一方、
軍令を発して民からの物資調達を禁止
2 民家から傘を取り上げた同郷の部下を軍法に照らし処断
3 側近に老人を見舞わさせ、病気の者があれば医者を派遣し薬を、
貧困者には食糧や衣服を支給
4 役所の金庫の財宝はすべて封印
5 関羽から呂蒙に幾度か送られた使者を丁重にもてなし、町中の自由往来、
民家への質問を許可

以前に「国内の政は和が第一」と書きましたが、呂蒙は情理・人徳を施した内政手腕に
優れていたようで、孫権のように好んでディクテイターに成りたがる権力者だからこそ
呂蒙のような人物が居なければ国内統治もままならなかったのかもしれません。

冷徹でドライな計算のみに頼り、利己の栄華に慢心し、人の心情を省みる事を忘れた
醜い権力者・為政者のことごとくが滅び去って来た例、を分かっていたのでしょう。

No.12471 - 2005/10/18(Tue) 07:41:49

Re: 今週の蒼天<百倍の首> / 鶏肋 [関東]
関平と趙累に合掌。
関平は満寵といい勝負だったのに、陸遜には一撃でやられちゃうんですね。ううっっ(T。T)

今週で関さんがお亡くなりになるかと思っていたのですが、まだまだですね。関さんの暴れぶりだとまだ2〜3回はかかりそうです。単行本の36巻って分厚くなりそう...。

ところで潘璋の漢字が全部「藩」璋になってるのが気になるのは私だけ?

No.12474 - 2005/10/19(Wed) 00:24:33

Re: 今週の蒼天<百倍の首> / 鳳卵 [東北]
>新旧の将の考え方の違いなのかもしれません
 ここに来て、新旧の武将の考え方の違いが明らかになってきましたね。

 以前、関羽は徐晃に、「我らは何のために闘うのであろうな」みたいなことを言ってましたが、まさにそこに、はっきりした違いが見えるようです。

 関羽や徐晃など、いわゆる旧い武将たちは、自分を高めることが第一目的みたいです。“最強”を目指す張遼などを見てるとよく分かるんですが、彼らはしばしば、自国の利益などをさておいて、自分を表すために戦うことを良しとするところがあります。
 都督として失格! と自らを断じながら、嬉々として関羽の後を追っている趙累なんかもそうですね。呉の武将では、蒋欽が「天下無双の武に立ち向かえること」を孫呉の利益よりも明らかに優先しています。

 こういう旧い将に対して、新しい将は何よりも“結果”を求めます。結果として相手を倒すことができれば、別に自分の進歩がなくてもいい、というのが陸遜や司馬懿の考え方ですね。

 だから、関羽たちは相手の力量が存分に発揮されることを望み、司馬懿たちは相手の能力が発揮できないような状況を作って戦おうとする。

 どっちが強いかと言われれば、後者の方が明らかに強いでしょう。でも、どっちがドラマがあるかと言えば、もちろん…

 最近の蒼天を見るときの一抹の寂しさは、こんなところに原因があるのかもしれません。

No.12476 - 2005/10/19(Wed) 07:26:38

Re: 今週の蒼天<百倍の首> / 悠月 [関東]
あ〜終わって欲しくないけど続きが見たい水曜日…モーニング明日ですね。

>旧い武将たちは、自分を高めることが第一

鳳卵さんのこの考察について、思えば今まで出てきた武将には特にそんな人が多い気がします。
曹操が姦雄と呼ばれるのはそんな思い思いに生きる人間達を纏め上げると言うか、気がついたら自分の利益になる様に動かす才能を持っているからなのかな〜とか思います。

>孫呉の武って、結構理屈っぽいというか、型から入るところがあるんですかね。

読み返して思ったのですが孫呉と魏の考え方の違いについて。

魏:野性こそ自分の理の根幹

"最強"を求める張遼を例にとると、最強と言う至極単純な目的が基にあり、それを探求する為に理を駆使しています。野性を理性に組み入れている形ですか。思えば魏にはスペシャリストが多いですね。これに対して

呉:野性を理で研ぎ澄ます

・・・と言った様な印象を受けます。これは逆に理性を野性に組み入れている気がします。張遼曰く「いずれの武も蛮勇」とか言われてますし^^;
蒼天のキャラ独白では強いと思う心がまず有り、何故強いのかを分析している印象が。説明台詞をキャラの当惑や得心に変えてるのはうまいなぁ。蒼天見ててダレた記憶が無いですね。

No.12477 - 2005/10/19(Wed) 11:31:05

Re: 今週の蒼天<百倍の首> / みりん
おもしろかったですね。
ところで曹操が死んだらこの漫画終わっちゃうんですかね?
曹ヒが死ぬあたりぐらいまでやらないかな〜〜
外伝でも2でもなんでもいいから登場人物全部の死がみたいなあ。
劉備も孫権も曹操の後に死ぬからみれないですよね。
公明が馬ショクを斬るところもやってほしいな〜と妄想。
超飛も見方に殺されるんですよね。そのへんやるんやろか

No.12479 - 2005/10/19(Wed) 12:09:43

Re: 今週の蒼天<百倍の首> / 仁
RYUさん

>戦の方が得意な参謀と言えるかも知れないですね。

 他に適任がいなくなって前線勤務のままで丞相職を引き受けざるをえなくなったのが彼の最大の不幸だったかもしれませんね。

No.12480 - 2005/10/19(Wed) 18:51:37

Re: 今週の蒼天<百倍の首> / N沢 [関東]
>悠月さま
> 思うに劉備や曹操達、臥龍は「感情をぶっぱなす」事を生きる証とし、「命を使い切り」歴史を作る者。
> この中で関さんは歴史を超越し「中華を押し広げる」域にまで達した「神としか言えない」存在に成った者。
> 言い換えれば「蒼天の下、地を這い生きる者」。
> 対して曹丕、陸遜、司馬懿やらの新世代は「既にあるもの」を使い切り社会を作る者ではないかと。
> 「蒼天を飛び、地を見下ろす」者。
> 曹操の良しとする生き方をしない世代の対等と共にこの物語を終わらせるのかな

 すごい面白い考察だと思いました。ただ、最後の部分で曹丕、陸遜、司馬懿らは「蒼天を飛び、地を見下ろす」者にはならないと思いますよ。
 蒼天航路では「地を這い生きる者」を施政者として位置づけています。逆に、「飛翔するもの」とは、民の愛情の対象となり、民の心のよりどころになる存在ですよね。
 この点、「地を這い生きる者」は、「飛翔するもの」にはなれません。なぜなら、あの古代、しかもカオス的状態にある昔の中国において、一つの国を立ち上げるにはそれこそ、知恵の限りを絞りつくし、犠牲が生じることもやむをえない大事業にならざるを得ないものとなります。そこには残酷にも映る非常に冷徹な判断の連続があると思います。
かかる使命を負う施政者は、仮になりたくても、決して民の愛情を享受できる存在にはなりえないからです。そんな甘いことでは、国は作れませんから。

 逆に「地を這い生きる者」であるべきなのに、「飛翔するもの」にならんとして失敗した存在として曹操と対照的に描かれているのが遠ショウなのでしょう。
 そして、曹丕、陸遜、司馬懿はやはり、「地を這い生きる者」に変わりはないと思います。曹丕は9品方正でしたっけ、わりとまともな政をして、施政者として振舞っているようですし。他の二者も有能な官僚として政をきちんとやっているのですから。

 他方で、「飛翔するもの」になりえたのは、結局のところ、先々週の曹操の台詞にも表現されてましたが、関さんだけなのではないでしょうか(曹操は以前、天子にその役目を期待していたようですが)。関さんは、15〜16巻あたりで、施政者となるべきか、迷いますがその道とは袂を分かちますね。この選択は本人が意図せずとも、、「地を這い生きる者」ではなく、「飛翔するもの」になり得る道を切り開いたのだと思います。関さんはそれ以降、施政者としてではなく、義や信をひたすら重んじ、守り続ける存在として今も戦い続けていますよね。そのような関さんの存在はやがて、民から慕われ、愛情の対象となり、「飛翔するもの」になったんだと思います。確か商業における「信頼の神(信義則)」になっていますよね。 

No.12484 - 2005/10/21(Fri) 23:26:57

Re: 今週の蒼天<百倍の首> / 仁 [関東]
RYUさん

>民草・各国に乱立する豪族勢力などはパワーバランス・時勢の変化に応じて強い方に付いて来たのが、戦国時代の常

 孫呉などは特に「豪族連合体」としての性格が強かったようですね。

 晩年の孫権による陸遜への迫害や、末期における悪評高い孫皓の暴政なども、実は孫家と豪族勢力との壮絶な暗闘だったという説もあるくらいですから。

 そしてその強力な豪族勢力が後の東晋や南朝時代において「名門貴族」へと脱皮していくというわけで。

No.12490 - 2005/10/22(Sat) 23:33:39

Re: 今週の蒼天<百倍の首> / RYU [東海]
仁さん
>晩年の孫権による陸遜への迫害や、末期における悪評高い孫皓の暴政なども、実は孫家と豪族勢力との壮絶な暗闘だったという説もあるくらいですから。

陸遜は「太子を立てなければ国の上下が定まらない」というような至極真っ当な直言を
しているだけで、大功のある社稷の忠臣ですからね。
老境において孫権の判断力が鈍った事が原因として挙げられる事もあるようですが、
名君とは老いて尚、名君であると思いますから。

僕もそれほど正史に精通している訳ではないのですが、この時代に法整備によって士大夫の身分を尊重し
統率できたのは「九品官人法」を定めた曹丕政権以降の魏とそれに続く晋王朝ぐらいでしょうかね。

ネタバレにならない事を願って。
(ネタバレになる位、蒼天が長く続けばむしろ嬉しいですが 笑)

No.12491 - 2005/10/23(Sun) 00:51:06

Re: 今週の蒼天<百倍の首> / 仁 [関東]
 陸遜の個人的な意思や好悪はともかくとして、「呉の四姓」の名族として、陸氏が孫家より遥か上の家格の持ち主だったということも大きな要因だったでしょうね。

 当時の魏でも、曹家以上の家格を持つ名族の司馬氏による簒奪劇が次第に進行していたことを考えれば、司馬懿と同様の「大功者」である陸遜(と一族)への政治的な警戒心を孫権が感じ取っても決しておかしくはなかったでしょう。

No.12492 - 2005/10/23(Sun) 09:37:06

Re: 今週の蒼天<百倍の首> / 悠月 [関東]
>N沢さん
「蒼天を飛翔する者」の定義に“万人に愛される”という要素を失念していました…ごもっともです。
ならば何と言えばいいんだろうと考えたのですが…

「地に立ち、見下ろし生きる者」

自分の文学力ではこの程度が限界でしたorz

自分の印象では関さんは地を這う者の中で飛翔する存在に羽化した人なので、それから言うと地を這う者と飛翔するものはけして相容れない存在では無い様な気がします。

No.12495 - 2005/10/24(Mon) 13:53:11
(No Subject) / yasuda [九州]
学生時代から読み進めて、社会人になって相当たってからも続いてきた蒼天も終わりが近づいてきました。
疑問なんですが、関平は”かんぺい”なんでしょうか、”かんへい”なんでしょうか。個人的にはずっと”かんぺい”と思ってきましたが、誤植なんでしょうか。皆様教えてください。
やはり、蜀は、魏、呉に比べて人物が少ないというか、特Sクラスの人物はいるものの、A級の人物数が少ないから先に滅亡しちゃったんですかね。

No.12465 - 2005/10/17(Mon) 13:18:42

Re: (No Subject) / オリキャラ成公何 [甲信越]
yasudaさん、はじめまして。
架空人物に、突然変更された「成公何」です。
さて、蜀の大きな弱体化の一つに「夷陵の戦い」が挙げられる
と思われます。

この戦いにおいて、蜀は、優秀な人物を次々に失いました。
三国時代の中でもこんなに、将や官クラスの人材を失った戦いを
私は知りません。

まず、張達と范彊に張飛が殺され、両名が呉に投降。
そして黄忠が戦死。
陸遜の猛反撃により、味方につけた沙摩柯と、張南、馮習が戦死。
さらに、杜路・劉寧らは呉に投降。
そして、武陵で馬良が死去し、殿軍の傅肜も戦死。
さらに、黄権も退路を断たれ、魏に投降、、、。

蜀、そして蜀ファンにとって、最悪の悲劇でしょう、、、。

No.12467 - 2005/10/17(Mon) 16:23:31

Re: (No Subject) / オリキャラ成公何 [甲信越]
あ、それと、yasudaさん。
関平についての質問の解答ですが、蒼天では、はっきりと関羽
が「平」(へい)と、名付けてましたので、誤植ではありません。
ご安心ください。

No.12468 - 2005/10/17(Mon) 16:40:52

Re: (No Subject) / 仁
>この戦いにおいて、蜀は、優秀な人物を次々に失いました。
三国時代の中でもこんなに、将や官クラスの人材を失った戦いを
私は知りません。

 成都の武候伺で祭られている人々の多くがこの時に死んでいるんですよね。

 そしてこのハンディキャップは後になればなるほど効いてくるわけで。

 横山光輝版で陸遜が「蜀はもう天下統一を望めぬ」と言っていましたが、まさに蜀にとってのミッドウェー海戦といっても過言ではないでしょうね。

No.12472 - 2005/10/18(Tue) 19:10:55

Re: (No Subject) / 鳳卵 [東北]
★yasuda さんへ
 はじめましてです。

>関平は”かんぺい”なんでしょうか、”かんへい”なんでしょうか
 外国の人名や地名に関しては、「これが正解!」というのはなかなかないものなので、“かんぺい”でも“かんへい”でも、どちらかが間違いでどちらかが正しいというものではないと思います。

 どっちかというと僕も、“かんぺい”の方がしっくり来るんですが。
 確かに蒼天では関羽が子の名前を聞かれて“へい”と名づけていましたが、“平”一文字を“ぺい”と読むことはほとんどないですよね。
 日本語の発音法則からして、“へい”という音の上に“ん”の音がくると“ぺい”になることが多いので、まぁ、どちらでもいいのだろうと思います。

 とか言いつつ、どうも蒼天の写植を担当してる人って三国志に詳しくないみたいなので(せきうんちょうとか…)、実はそんなに深く考えてないんじゃないかなぁという気もしています…

No.12475 - 2005/10/19(Wed) 07:12:56

Re: (No Subject) / 孫呉 [関東]
今週号には写植以外に著者の手書き文字でも「へ」と書かれていたと思います。
著者的には「かんへい」なんでしょうね。

No.12478 - 2005/10/19(Wed) 11:58:47

Re: (No Subject) / 仁
 32巻での登場場面では「かんぺい」になってますね。
No.12494 - 2005/10/23(Sun) 22:03:07

Re: (No Subject) / ななし
たしか黄忠は夷陵の戦いの前には死んでいたはずです。

そもそも夏侯淵を斬ってからは表舞台には出てこないですしね。

No.12497 - 2005/10/25(Tue) 15:22:07
(No Subject) / 暇なビジネスマン
はじめまして。初めて投稿いたします。よろしくお願いします。なお、失礼な発言があればご容赦ください。
さて今週の関羽の鬼神のごとき戦いぶりは皆さんいかが思われましたか?関平も張累も死んじゃって後は関羽だけになりました。あれだけ強い関羽がそのような最期を遂げるのか、非常に興味深いです。てゆーかいつの間に関羽は化け物のような扱いになっちゃったのか覚えておりませんが・・・・。それにしても関羽好きとしましては判っていても辛いところです・・・。皆さんは化け物化した関羽がいかような最期を遂げるとお考えでしょうか?

No.12485 - 2005/10/22(Sat) 16:36:55

Re: (No Subject) / オリキャラ成公何 [甲信越]
暇なビジネスマン さん、はじめまして。
おそらく、今週の蒼天を何度も読み返し、溢れる文言全てをここに解き放ちたいという想いを「ググッ!」と、管理人様のレヴューまで堪えていらっしゃる賢人の方々。
私も一緒です、お気持ち察しますぞ!

、、、というわけで、暇なビジネスマンさん、今週の展開、そしてこの、最もアツい最終章の内容については、管理人様のレヴュー掲載と共に、かつてない程の蒼天へのアツい想いを、ブッ放ちましょう!
その方が、絶対、胸が高鳴るはずですから。
なので、もう少しだけ今週の蒼天コメントについては、待ちましょう〜。

No.12486 - 2005/10/22(Sat) 18:22:37

人物考とか / RYU [東海]
はじめまして。
僕も関さん大好きです。最期にどのような華を咲かすのか気になりますよねー。

基本的に、こちらのBBSでは今週の蒼天で描かれた話題で盛り上がっているようで、
ネタバレ・ストーリー予想・コアな三国志ネタのお話などは人物考・疑問考とかで
書かれるのがよろしいかと思います。

その方が、僕達ビジターも乗れやすいと思いますので。

No.12489 - 2005/10/22(Sat) 22:49:42
丁奉承淵 / 仁 [関東]
 性別の問題を含め、今いろいろな意味で注目のキャラクターですよね。

 このままの僅かな登場で終わってしまうにはあまりにも惜しいというか。

 世代的にも孔明・仲達・陸遜に続く、司馬兄弟や姜維と同様の「第三世代」に属し、「白衣の白刃」や「孫休のクーデター」、そして崩壊寸前の「蜀救援軍」や「孫皓擁立」など、末期「三国志」における重要な場面に事欠かない人物だけに、彼(彼女?)を中心にした外伝エピソードをぜひ見たいところ。

 どうせなら仲達主役の「第二部」の後に丁奉主役の「第三部」といった展開まで見てみたいですね。

No.12483 - 2005/10/21(Fri) 22:10:48
関羽vs孫呉NewGenerations  PART2 / 仁 [関東]
 物凄い密度の「一瞬」ですね!
 
 以前における合肥戦での張遼vs呂蒙・甘寧・凌統・蒋欽も凄かったですが、今回はそれすらも完全に超えているという感じで!

 そしてその両方に顔を出している蒋欽こそまさに「武人の本懐」でしょうね!

No.12481 - 2005/10/19(Wed) 23:22:32
連載考 更新! / TATSU@管理人 [関東]
皆様、蒼天航路最新巻である34巻はお手元にありますでしょうか? って、発売してから3ヶ月も経ってるから当たり前か!

そんな訳で、いつもは単行本発売と時を同じくしてUPしてました「連載考」ですが、今回は多忙に紛れて大幅に遅れてしまいました。失礼致しました。
先ほどUPしましたので、復習の意味で是非ご覧ください。

「天蕩山での睨み合い」に始まり、「漢中王宣言」、「関羽、樊城に出現」「于禁投降・ホウ悳斬死」等々、盛り沢山の話題・感想が書かれております。


−大旱に雲霓を望み3ヶ月、
  今、サイトに、
  わが蒼天のレビューをUPす!−

No.12421 - 2005/10/11(Tue) 00:53:21

Re: 連載考 更新! / 鳳卵 [東北]
 34巻で最も印象に残ってるのは、なんと言っても“成公何”ですねぇ(笑)

 そーかー、成宜じゃなかったんだ(当たり前)

 個人的にはこの部分、別に書き直さなくても良かったんじゃないかと思うんですが…

 中国の姓には1字のと2字のがあって、時代時代でどちらが主流になったりするんですが、三国時代は1字姓が主流だったようです。前漢の前の、王莽の時代に2字姓が禁止されたからとか聞いたことがあるんですが、詳しいことは知りません。

 で、2字姓ですが、司馬とか公孫とかいうのは、職務や身分がそのまま姓になったものですね。
 諸葛というのは、諸という地に住む葛氏というところから来てるらしいです。1字姓が2字姓に変わるのは、割と良くあることみたいです。
 1字姓だと種類が少なくてややこしいので、前や後に見分ける文字をつけて、それが2字姓になってしまうようです。

 そんなわけで、“成公”という姓も、多分、“成”という姓から派生したものだと思うんです。公というのは尊称ですから、後につきやすいですしね。

 なので、もし“成公”という姓が成公英から始まったものだとしたら、成公英と成何が兄弟ということも、ありえない話ではないと思うんです。

 じゃあ、実際に成公英と成何が兄弟だったと思ってるのか? と聞かれたら、「それはないだろう」と答えるのですが(笑)

 これはあくまで、成公英と成何が兄弟だという蒼天の設定を矛盾なく説明するための考え方であって、僕自身そう信じてるわけではありません。
 こういうムチャだけど面白い独自設定を「間違ってる」とただ切り捨てるのは、もったいないなというのが、僕の考え方です。『蒼天航路』を読む目的は、何よりも“楽しむこと”なわけですからね。

 ちなみに関係ない話ですが、『後漢書』は、三国時代より前の時代を書いた正史ですが、書かれた時期は『三国志』よりずっと後です。『三国志』が、三国時代のすぐ後に書かれたのに対して、『後漢書』が書かれたのは、三国時代より200年くらい後らしいです。



 それにしても、今回改めて読み直してみて気づいたんですが、劉備は曹操を見たけど、曹操は劉備を見てないんですよね。
 もし今の劉備を目の前にしたら、曹操がどう評したのか? もしかしたら、
「俺を殺せるかもしれない」
とか、言ったのかなぁなどと、ちょっと考えてしまいました。

 次巻は、関さん出ずっぱりですね!

No.12425 - 2005/10/11(Tue) 23:28:25

Re: 連載考 更新! / RYU [東海]
TATSUさん、お疲れ様です。

33・34巻時代の自分の書き込みを見ると、恥ずかしい気持ちが湧いてきますが、
無かった事にしていただきたく思います(オイオイ
蒼天孔明の痛快なまでの嫌われぶりが笑えますね(笑

>「成公」論

中国語と日本の漢字文化がかぶる所があるから姓名一つを取り上げても楽しめますよね。
ボードワンらい(病)王・リチャード獅子心王とか西洋の王の名ならこうも行くまいかと。

諸葛亮の先祖の姓が葛氏であったという話は僕も何度か聞いた事がありますが、
成公何が成宣だったというのを聞いたのは今だ二度目であります(笑

いずれにしても、正史派の鳳卵さん・NATSUKIさんには教えてもらい放しであります。

>もし、今の劉備を見たら、曹操は何と言うか

官渡時代の曹操が「俺を倒せるのは、俺以上の心の闇を持ち、
かつ俺を惹きつけて止まない人間」というような事を言ってましたが、
劉備はその言葉に逆行してドンドン丸いオッサンになってった感じがします、
そりゃご都合主義だと言われるわ、みたいな。

長坂では、憚る事なく天下人の野心を露わにしたブラック劉備が際立った時期で
ありますが、カリスマという意味では、やはり侠客として本領を発揮していた
鬼嚢時代に自分は一番魅力を感じます。

そういう劉備と、衣食住や遊び・趣味・学問など当たり前の生活を送るように、
あらゆる「政」や軍務など大舞台で本領を発揮した曹操とは結構大きな違いが
あったんじゃないかな、と思ったり。

話がそれちゃいましたが、上述を要約+35巻へのツナギも考えてちゃんとまとめると、
「関さんは凄い」という事で(良しまとまった

No.12428 - 2005/10/12(Wed) 10:11:31

Re: 連載考 更新! / BORA
初書き込みで失礼します。
毎週読んでて書きこまなくてすいません
実は、気になることが
私の持っている『三国志全人名辞典』(徳間書店)では成公英は
成(せい)公英(こうえい)と一字姓になっています
これって誤植なんでしょうか?
兄弟でもいいような(笑)気がしてたんですが

No.12433 - 2005/10/12(Wed) 21:17:44

Re: 連載考 更新! / つね [関東]
 34巻をコンビニで見かけて手にとったときのことを思い出しました。オフレコのところでゴンタ先生が「(自作についてどーのこーの言うのはやりたくないんですが)」の「自作」を勝手に「次作」と脳内変換して一人で「うぉー、ゴンタ先生の次作は諸葛亮が主人公か!」と興奮してしまいました。3秒間くらいの至福の時でしたが。

>成公英
 史実で一字姓と二字姓どちらが正しいかは分かりませんが、蒼天では二字姓ですね。28巻で韓遂が「英」と呼びかけていますし、本人も自分のことを「英」と呼んでますから。まあ書き直しが一番、問題がないでしょう。

 35巻で魏諷は「曹子植」と呼びかけるのか、関羽は自らを「せき うんちょう」と名乗るのか興味があります(笑)。

No.12443 - 2005/10/15(Sat) 00:18:42

Re: 連載考 更新! / 鳳卵 [東北]
>私の持っている『三国志全人名辞典』(徳間書店)では成公英は
>成(せい)公英(こうえい)と一字姓になっています

 思うに、“公”の字がクセモノですね。他の字だったら、そんなに悩まないんですが。

 曹操が“曹公”と呼ばれることがあるように、“公”は尊称でもあるので、この字が名前なのか尊称なのかというのは、見分けがつきにくいのです。

 三国志の中でも、孫堅を射殺した『呂公』とか、荊州学士でホウ統先生の伯父、『ホウ徳公』など、名前なのか尊称なのか、分からない人が結構います。

 この『三国志全人名辞典』(徳間書店)は読んだことがありませんが、誤植というより、説の一つと受け取った方が良さそうです。
 数学や物理学と違って、歴史には「これが正解!」ってのは、なかなかありませんからね。

No.12454 - 2005/10/16(Sun) 07:11:21

Re: 連載考 更新! / 閻行 [関東]
>官渡時代の曹操が「俺を倒せるのは、俺以上の心の闇を持ち、
かつ俺を惹きつけて止まない人間」というような事を言ってましたが、
劉備はその言葉に逆行してドンドン丸いオッサンになってった感じがします、
そりゃご都合主義だと言われるわ、みたいな。

→私は曹操のいう「闇」とはその人物のもつ「理」で推し量れない部分を現すものだと思っています。
漢中戦での劉備は、もはや曹操の「理」の範疇外の「闇」を糾合し、ああなどれない存在にまで成長していたのではないかと思います。

>「成公」か「成」
「成」姓も「成公」姓も元は「成」であり、おそらく地名からつけられたものと思われます。あの近辺に「成」という地名があるかどうか未確認ですが・・・)

以下、私の予想も含みます。

春秋戦国時代では、姓と氏は別のものであり、戦国七雄の秦と趙は同じ嬴(エイ)姓ですが、地名によって秦氏、趙氏となりました。
そのうち姓と氏の区別がなくなっていったようで、地名や国名が姓として定着したもののようです。
「成」や「成公」という姓も「成」に封じられた人物がいて、その子孫なのかもしれません。あえて「公」をつけるかどうかはその家によるものかもしれませんし、はじめは「成公」姓だったものが、省略されて「成」のみになったものもあったかもしれません。
さらにいうと、もともとは別の姓であっても世間から呼ばれ続けるうちに定着して正式なものになってしまう場合もあるかもしれません。(諸葛などは典型かと)

ちょっとニュアンスが違いますが、有名な「和氏の璧」にしても卞和という老人の持ってきた璧のことであり、和氏の「和」は姓ではなく名前です。
「成公」も「成」という姓でなく名だった人物が尊敬をこめて呼ばれていたものを子孫が姓にしてしまったケースもあると思います。

No.12458 - 2005/10/16(Sun) 14:15:17
関羽vs孫呉NewGenerations / 仁 [関東]
 はじめまして。仁です。

 孫権の愛虎と同じ名ですがですが全くの偶然です。

 どうかこれからもよろしくお願いいたします。


 それにしてもいよいよ迫るクライマックス。

 「豪」と「理」を完璧なまでに兼備する関羽の「武」!

 それに臆することなく、様々な角度や方向から「百倍の首」を狙う孫呉の「悪たれ軍団」!

 ひたすらクールで「知略」だけでなく「武技」まで冴え渡る陸遜!

 正規軍の動きの中から一瞬の「機」を狙う丁奉!

 まさに「運命」の「時」が刻一刻迫ると言う感じですね。

 この高揚感の凄さに自分も関羽に突撃したくなってきました!

 たとえ首を刎ねられるにしても!

No.12447 - 2005/10/15(Sat) 14:00:48
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