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「武士道」 / RUN [東北]
別にスレッド立てるまでもないけど今週号には考えさせる所があったんで失礼ながら・・・。

韓遂・・・。前から思ってたけどエピキュリアンですね。楽しければいいやっていうのりで。馬超とは対照的過ぎる。二人がコンビ組むこと自体間違いのようだ。でも彼の戦略的判断は正しい。彼のスタンスが「永く抗う」「楽しく生きる」という点を除いても彼の判断が間違いとは言えない。むしろ馬超のそれは戦略的や政治的動機を著しく欠いたものだ。義憤、私憤どちらとも言えない。刹那と美しさはあっても・・・。彼は美しい。日本の「武士道」を思わせる美しさだ。今、新渡戸稲造の「武士道」を読み進んでいる最中。「武士道」は日本固有の花である。その象徴は朝日の輝きに照らされた桜の花びら・・・。新しい命の輝きに照らされた潔い死。しかし時には死ぬ安楽よりも苦難の生を選ぶ。「るろうに剣心」の業苦にも似たものだ。しかしかつて「武士道」が隆盛だった頃それは国難に対して本当に正しく作用したのだろうか。会津の少年隊の自決は無意味なものではなかったか。いま山形に住んでるが、かの「おしん」の夫は戦後自決した。男のなんと弱弱しくふがいないことか。変化に対する柔軟な女性の生命を紡ぐ「谷神」の強さからは程遠い気高くも美しい弱さだ。岳飛は英雄だったのか、秦繪は国賊だったのか。文天祥の「正気の歌」は美しい。彼の詩の「蒼い空」の悲しさは馬超の心そのものだ。無力ではあったが!!私も馬超を劉備に会わせたい。彼がどういう形で生き延びるかが興味引かれる・・・。

No.7649 - 2003/03/10(Mon) 01:59:44

Re: 「武士道」 / TATSU@管理人 [関東]
>別にスレッド立てるまでもないけど

別スレでもぜんぜん構わないのですが、今週の蒼天に付けて頂くと「連載考」に移行できるので、RUNさんとかの文章が「いつでも閲覧できる」って状態が好きなんです。

>韓遂・・・。前から思ってたけどエピキュリアン

エピキュリアンって何?って調べてみたら「享楽主義・快楽主義」ってありました。な〜るほど。確かに韓遂、お気楽ですが、管理人的には「ワザとそう見せている」ような気もします。
そうやって韜晦してるような気がすんですよね。

>むしろ馬超のそれは戦略的や政治的動機を著しく欠いたもの

言えてますね。韓遂のほうが将来展望があるような感じします。馬超は刹那的なような。

>日本の「武士道」を思わせる美しさだ。

おお、言い得て妙ですね〜。「武士道」それも「葉隠」的な美学を彷彿させます。なんか妙にストイックだし...

No.7677 - 2003/03/15(Sat) 23:01:34
893登場 / TATSU@管理人 [関東]
蒼天征西編では、かなり重要な位置を占めつつある、この脇役。
紅いキバさんの要望もあり、アイコンにしてみました〜!
では、単独で登場して頂きましょう!

No.7643 - 2003/03/09(Sun) 00:26:31

Re: 893登場 / TATSU@管理人 [関東]
アイコンとしちゃあ、使ってもらわねえと、眠れねえんだがな。
No.7644 - 2003/03/09(Sun) 00:27:20

Re: 893登場 / 左平(仮名)
キャラ立ってますよね。この人。こんな風に描かれるのって、間違いなく初めてですよね。さっき書き込んだ張繍もそうですけど、さぞや、あの世で欣太先生に感謝しているかと。

何というか、「演義」での馬超の役割の一部(激情家の部分)を担っている感じがしますね。今回の流れでいくと、彼が韓遂の腕を斬りそうな勢いでしたし。

ところで…。韓遂は「孟起」と字で呼んでるのに、どうして彼は「馬超」と姓名で呼んでるのでしょうか?
彼らは、字をつける習慣のない族の出自なのでしょうか?

No.7647 - 2003/03/09(Sun) 23:28:19

Re: 893登場 / 紅いキバ [東海]
おおーっ!早速作って頂いたんですね。ありがとうございます。
しかも、得意の下目使い(笑)
アイコンになってもやっぱり顔怖いですね。
早速使わせてもらいます。
ちゃんと眠ってもらわないと、機嫌が悪くなって余計怖い顔になりそうなので(笑)

No.7648 - 2003/03/10(Mon) 01:27:57

Re: 893登場 / Caocao
おお、馬玩!
まだまだ、現役バリバリ人。
同胞の報復に燃える巨漢。
馬超が静かな分、この人が頑張ってくれていますね。
脇役を感じさせないキーマンかもしれません。賈翊の策はこの人には効いたみたいだし(笑)
顔だけでこんなに迫力のある人ってなかなかいませんでしたよね。
やっぱり見下ろす感じの方がこの人の迫力が増しますよね。

>アイコンとしちゃあ、使ってもらわねえと、眠れねえんだがな。
馬玩スレってことで(笑)早速ね。

No.7652 - 2003/03/10(Mon) 22:14:47

Re: 893登場 / とよ [外国]
馬玩って、馬岱の扱いが軽いのに比べて、すごくがんばってます。
あの後ろ毛は、やはり馬という姓だからでしょうか。馬みたい・・・。

No.7653 - 2003/03/11(Tue) 19:56:11

Re: わ!馬玩ばっか並んでて恐い!! / TATSU@管理人 [関東]
>あの世で欣太先生に感謝しているかと。

言えてますよね。噂によると蒼天でスポットが当たると○ーエーのシュミレーションの能力値があがるとか...

>馬超の役割の一部(激情家の部分)を担っている感じがしますね。

ですね。墨黒裂心も馬超に効いちゃうと不自然だから、一番自然なところで馬玩に効かせたような感じもします。

>ありがとうございます。

いえいえ、どういたしまして。管理人自身も馬玩、結構気に入っちゃったんで、前倒しで作らせて頂きました。

>顔だけでこんなに迫力のある人ってなかなかいませんでしたよね。

この顔でスキンヘッドですからね〜! 董卓率いる涼州軍のメンツもかなり恐かったでしたが、馬玩も負けてません。
はっ!もしかして、これって「涼州顔」!?

>馬みたい・・・。

どうみてもタテガミですよね。なるほど!「馬」玩だからか...「袁」術が猿だったのと同じでしょうか?
欣太先生のセンスに脱帽!!(笑)

No.7676 - 2003/03/15(Sat) 22:53:55
瀕死のお願い。 / TATSU@管理人 [関東]
週刊連載派の皆さん、今週の蒼天、いかがでしたでしょう? 今からでも遅くありません。<今週の蒼天>スレにて感想聞かせて下さ〜い。

では、殉死したお二人に、アイコンとなって語って頂きましょう!

No.7601 - 2003/02/25(Tue) 01:15:23

Re: 瀕死のお願い。 / TATSU@管理人 [関東]
スレは器。  俺は中身のアイコン。
蒼天の感想が読めるなら、例え2〜3行でも本望だ!

No.7602 - 2003/02/25(Tue) 01:16:46

Re: 瀕死のお願い。 / TATSU@管理人 [関東]
も、木曜は、す、過ぎたぞ。
レ、レスを、つ、け、い...

No.7603 - 2003/02/25(Tue) 01:17:43

↑これは新アイコン紹介スレ / TATSU@管理人 [関東]
え〜っと、ちなみにこの2つのアイコンは新アイコンです。

とか言って、反応ないので、スレを上げてみたりして...

No.7617 - 2003/03/03(Mon) 00:44:51

Re: 瀕死のお願い。 / Caocao
典韋、壮絶な最期でしたね。
呂布よりも強いんじゃなかろうかって感じでした。
懐かしい!!
己が役目を全うした、という感じでしたね。
今、代わりに許楮がいい感じですね。

張繍さん、どんな形で死なせるんだろうと思っていたら、殉死でしたね。趙雲のために・・・そんな〜って感じでした(笑)。結構憎めないキャラだったような気がします。

それにしても「瀕死のお願い。」とは、死んだキャラもここで見事に復活!?ですね(笑)。

No.7622 - 2003/03/04(Tue) 14:36:43

Re: 瀕死のお願い。 / TATSU@管理人 [関東]
Caocaoさん。毎回毎回アイコンにコメント有難うございます〜。とっても嬉しいです!!
まだ作る予定なんで、良かったらまた感想聞かせて下さいね〜。

>結構憎めないキャラだったような気がします。

そう、ナニゲに張繍、いい味出してました。この、通勤電車の中で新聞読んでそうな顔が最高です。

No.7629 - 2003/03/06(Thu) 23:05:13

Re: 瀕死のお願い。 / TYIM1983
ついに張繍が来たー!待っていましたよ!!
それにしてもこの人は北伐のときに曹(不ー)にイヤミ言われてそのストレスで死んだはずだけど…。でも彼に貫かれた方が見せ場があってよかったかな?

No.7634 - 2003/03/07(Fri) 19:31:14

Re: 瀕死のお願い。 / TATSU@管理人 [関東]
おっ!「張繍くるの待ってた」なんて言ってくださると感激!!
「待ってた」割には、やや反応が遅いような気がしないでも...あ、そんなこと言っちゃダメですね!(笑)コメント頂いてとっても嬉しいです!!

>北伐のときに曹(不ー)にイヤミ言われてそのストレスで死んだはず

そう、そう。「正史」では"烏丸征伐の途中で死んだ。" としかないのですが、注の「魏略」では"曹丕に「俺の兄を殺したくせに、なんで平気な顔していられる?」って非難されてCENSOREDした。"ってあるんですよね〜。

それに比べりゃ、たとえ串ざしでも、あの死に方のほうがいいかも。

No.7641 - 2003/03/09(Sun) 00:05:59

Re: 瀕死のお願い。 / 左平(仮名)
>たとえ串ざしでも、あの死に方のほうがいいかも。

そのあたりが、蒼天のいいところなんですよね。今までですとただの雑魚扱いだったキャラにも、結構立派に最期の場面が描かれますからね。
張繍の最期などは、まさにその好例だと思います。

蒼天において張繍を倒した趙雲は、正史にあっても伝の立った人物。ましてや、「演義」以降の描かれ方たるや、ある意味「万人敵」の関羽・張飛以上という大スタ−です(おおむね正史に沿って描いた陳舜臣氏の作品でも、趙雲の存在はなかなか大きいですし)。
その趙雲と戦って死んだとなれば、涼州の武人たる張繍にとっても、大いに面目をほどこしたと言えるのではないでしょうか。
串刺しという壮絶さがまたインパクトが大きくて(しかも、貫通してますから脊髄も砕かれているだろうに、最期の言葉もしっかり残してますし、何より、賈ク【言+羽】に与えた衝撃の大きさが)凄いです。

No.7645 - 2003/03/09(Sun) 23:21:42

Re: 瀕死のお願い。 / 楊奉 [関東]
張繍、僕もなんか好きでしたね…
官渡で曹操が「我が腹心たちよ!!」と呼びかけた時
ちゃんと張繍も名前を呼んでもらえたのがちょっと感激でした…(笑)

No.7650 - 2003/03/10(Mon) 15:45:18

Re: 瀕死のお願い。 / TATSU@管理人 [関東]
あはは〜、そう!そう! 管理人も、おお!張繍も入ってる!って思いました。
猛将たちに混じって、不安そーに拱手してたのが印象的でした。

No.7675 - 2003/03/15(Sat) 22:50:23
・・・明日っ! / 青乃かすみ
え〜っと、PCに触るのがコワイ今日この頃ですが、TATSUさん、ヤられました。「老いたる熱血」、張喚(この字でしたっけ?ちょい?)、私もシビレたひと句であります。イイですね〜。漲る活力。今日中、コンビニに走ろうかと思ってましたら、まだ水曜。時々あるんですけどねー。活句、活劇、渇句! 閃影!調子は良いか〜!
No.7624 - 2003/03/05(Wed) 18:46:43

Re: ・・・明日っ! / TATSU@管理人 [関東]
唐突に張奐のこと語ってますが、これは描画考BBSに対するコメントですか?
あの張奐はイイです。ヌメさん、どんどん絵が上手くなってくような気が。

No.7627 - 2003/03/06(Thu) 23:00:06

Re: ・・・むっ!? / ヌメじろう
…私ですか?ありがとうございますー。
>TATSUさん

いえいえ…昔がヘッポコすぎただけですよ。最初のお絵かきは
マウス描きでしたね…アハハ…

No.7635 - 2003/03/08(Sat) 15:10:29

Re: 今はペンタブ? / TATSU@管理人 [関東]
>最初のお絵かきはマウス描きでしたね

管理人は未だにマウス描きです。下書きしてスキャンしてマウス書き。
最近、妙に右肩が凝ると思ったらアイコン作ってたからでした(笑)

No.7674 - 2003/03/15(Sat) 22:48:57
お詫び / TATSU@管理人 [関東]
こんばんは。ちょっとご無沙汰しております。管理人でございます。

只今、会社のパソより投稿しております。なんか今週メチャクチャ忙しいです。(レス付けられなくてごめんなさい!)

と、いうことで「今週の蒼天」は今日は書けそうもありません。とほほです。
でも、絶対投稿しますんで、その時は是非レス下さいね!!

No.7662 - 2003/03/13(Thu) 23:01:48
今週の蒼天<張既と狼の群れ> / TATSU@管理人 [関東]
今週の蒼天、涼州軍閥に栄光あれっ!て感じでした。良かったですよ。今週も。

          ***************

成公英の胡弓の調べにあわせ、寝そべりながら鼓を叩く韓遂。
「昔、馬騰と争うた時、わしは孟起の母と弟を殺した」
と述懐します。そうなんですよね。叛乱仲間として義兄弟の契りまで結んだ馬騰と韓遂なんですが、途中で仲違いして戦ってます。その後、鐘ヨウの仲立ちで仲直りしてますが...
韓遂って30年の謀叛人生でしょっちゅう人と手を結んだり争ったりしてるんですよね〜。

ここで韓遂の"馬超考"が披露されます。
「いかなる私情も捨て去り、ひたすらに義憤を貫く。孟起は ただただ美しい」
"いかなる私情も捨て去り"、の中には『韓遂への恨み』も入ってるんでしょうか?
「しかし、その玉(ぎょく)のような美しさに、わずかでも瑕がついたらどうじゃ。義憤に穴があき、そこから私情がにじみ出るやもしれん。」
その思想が、純粋で透明過ぎるが故に、逆に脆いのではないか?ってことでしょうか? う〜ん、馬超は自分を"絶対正義"と考えてる節がありますからね。渡河奇襲で打ちのめされて「穿たれたる天よ!どこまでその蒼さを誇るというのだ!?」って慟哭してたし...あれが瑕となったんでしょうか?交馬語では抜け殻みたいだったし。実は自我が崩壊しかけてたりして...
「馬超殿はその瑕を決してお認めにはなりますまい」と述べる成公英。成公英っていつも意見がクールです。

−あいつの危うさは気節の高さに隠れていたか−
と考える韓遂。確かに馬超って表情に抑揚が無いですし、張り詰めた糸のようなところがありますよね。実は"自分の脆さ"をその"張り詰めた義憤"で隠してたんでしょうか。

          ***************

人の気配に幕舎を出る韓遂。そこには"人みしり君"が立っていました。
「おおッ、やはり張既か!」と懐かしそうに声をかけ、「この緊迫した陣中を何ら警戒されずに抜けてきたか!」と驚きつつ、中へ入れと韓遂は手招きます。
「なりませんな」
とそこへ893馬玩登場!のわっ!コワッ!こいつ、韓遂の行動を監視してたんでしょうか? 結構執念深い性格だったりして。
「何の交渉に来た。張既!」と威嚇する馬玩。まあ張既は敵軍の男ですからね。馬玩としちゃあ 叩き切って『腸をぶちまけたい』とこなんじゃないでしょうか?

私ごときが間に入り、なし得る交渉など もう何もございません。と馬玩を軽くいなして、張既は袂から書面を取り出します。『もう担当者ベースの裏交渉の段階は過ぎている。今はトップの決断の段階にきてるのだ。』って感じでしょうね。
「完遂殿の返事が遅いため、丞相より会戦の日時をお伝えに参りました」
と書面を差し出す張既。 
返事!?と張既の台詞に激しく反応する馬玩!うわっ!この台詞は確かにマズイですね。知らない人が聞いたら、韓遂と曹操の間に何か交渉が進んでるように思えます。
この張既は本当に曹操からの使者なんでしょうか? 会戦の日時に関することですから、そうなんでしょうね。でも、賈翊から「他の将のいる前では、こーいう言い方をしろ」とか言い含められてたりして...

「ただ、涼州諸兄より長きご厚誼を受けたこの張既の私心は、」
と書面を手渡しながら張既が告げます。その目には涙が...
「どうか戦になりませぬよう。韓遂様のご英断を開戦の間際までお待ちしておりまする」
米のイラク侵攻直前のトルコみたいな気分でしょうか?(違うか!)
戦になれば多くの涼州人が死ぬ。いや、涼州軍・曹軍の両方を知る張既は、涼州軍が曹軍に敵し得ないことを十分に認識しているのではないでしょうか?
その様子を見て、曹操の準備が万端であることを知る韓遂。

          ***************

涼州十軍閥の軍議が韓遂の幕舎で行われます。いや、韓遂のもとに他の軍閥が押し寄せたんでしょうか?
おっ!新キャラが2人いますね!でも全部で7人しかいません。2人死んで、残り8人のはずなのに...ま、いいか。

猛る涼州軍の咆哮が聞こえる中、韓遂が静かに告げます。
「奴の手にのるな。今、戦いを急ぎたいのは曹操の方じゃ」
「もはや決戦以外いかなる選択もござるまい」
と断言する梁興。ここで韓遂は、
「一時撤退。という道があるが」
と、先ほどの宣戦布告の書を放り捨てます。おっ、韓遂はそーいう手を考えてたんですね。戦線収縮でしょうか?

「張既の言った返事とは、あの墨跡まみれの書状への返事であろう。」
ふいに馬玩が発言します。韓遂を見下ろして、スサマジイ顔してます。何で馬玩って、すぐ下目づかいで人を見るんでしょう?(笑)
「あん?」と訝る完遂。この坊主は突然何を言い出すんじゃ?って感じでしょうか。馬玩ここで絶叫!
「撤退して時間を稼ぎ、曹操と何の密約だ ! ? 」
ぐっはあ〜。思いっきり効いてました!離間の計!!卵もらった時、「失礼した」なんて言ってましたが、内心「とぼけやがって、このじじぃが!」とか思ってたりして!

「わしが、これを塗りつぶしたてか?」と"墨黒裂心の書"を取り出す韓遂。
「この塗抹の下には密約があるてか?」とドンと書状を机上に叩きつけます。
軍閥の間に走る緊張感!

「小賢しい謀(はかりごと)に欺されるでない! 返事とは曹操の降伏勧告に対する返事!単馬会語での話じゃ」と憮然とした表情で諭す韓遂。
ああ、なるほど。返事って交馬語の時のことを言ってたのか。管理人もそう言われて初めて気づきました(笑)。張既の台詞は賈翊の陰謀じゃなさそうですね。しかし、馬玩は、
「笑うて手を打ち、その勧告を聞いたのか?」
と韓遂を睨みつけます。 うっ。そう言えば交馬語で、「どこが違う?」と微笑む曹操に「クッ、ぐわっはっはっはっ」と手を叩いて大笑いしてましたよね。遠目からそれを見ていた馬玩は「何笑ってんだ。あのじじぃ!」とか疑惑の目で見てたんでしょうか。
「おい」と睨み返す韓遂。てめぇー、いい加減にしろよ。と言いたいんでしょう。うわわわ...緊迫してきましたあ!離間の計、成功直前だ〜。

          ***************

「一時撤退」
ふいに今まで一言も発しなかった馬超が、一歩前に踏み出します。
「すなわち長安篭城、そして次の乱へと繋ぐ。そうお考えですか?」と尋ねる馬超。相変わらず無表情です。
「然り。」と、その落ち着きぶりに感心しつつ、韓遂が撤退の意図について語り始めます。

「曹操の第一の狙いは長安。今、先手を打って篭れば、一年を費やしても落ちるまい」
そして両手を耳の位置で広げ、
「そうしておる間に、力をつけた大器(おおうつわ)が蜀を呑み込み上ってくる。」
おお〜!!長安で時を稼ぎ、蜀の北伐と呼応しようという訳ですね。遠大な計画だ〜。さすが30年も叛乱起こしてる男は違いますね〜。
「嫌というほど負けて流れて、なお、大義の旗を降ろさずに来た あの男。 孟起よ。おまえと劉備を会わせてみたいのじゃ」
く〜っ!そうきたか!!後の馬超の趨勢をここの台詞にもってきましたね!馬超の入蜀は韓遂の遺志でもあったと!上手いな〜!欣太先生!!(笑)

「韓遂殿」
と黙って聞いていた馬超が語り出します。
「あなたの叛の気に邪(よこしま)は無い」
馬玩の疑惑に馬超は影響されてません。ん?離間の計は...
「しかし、あなたには曹操と談笑する余裕がある。戦のさ中に次の乱を捜し求める余裕がある。」
あ、何か不満がありそう...。歯を食いしばり馬超は続けます。
「わが名を冠する乱において、それは無用の余裕だ。」

ついに馬超、想いを吐露しました!『 戦において、戦うことに徹しないのはオカシイ 』って想いもあるんでしょうかね? 意地悪く言えば、『 あなたの余裕が気に入らん 』。もっと言えば、『 そんな打算的な奴は無用だ 』ってことでしょうか?

燃え上がる気炎が軍議を包みます。他の軍閥も馬超と同じ想いみたいです。その雰囲気を黙って見つめる韓遂...
「孟起。はじめて韓遂という人間に、私情をあらわし向き合うたな」と立ち上がり、韓遂は馬超に歩み寄ります。
「嬉しいことだが、哀しく、そして危うい。」
接近する両者。あ、ちょっと緊張。も、もしかして馬超、韓遂の手を切り落としたり...
「義憤より大きい私情が現れようと、足を掬(すく)われるな。そのまま、己を美しく保ち、かつ、生き存えることを祈る!」
そのまま韓遂は、馬超の脇を通り抜けてゆきます。両者激突したりはしなかったですね。ちょっと脱力...
幕舎を出ていきながら韓遂は告げます。
「散り急ぐでないぞ。皆の者。」
そして叫びます。
「おまえたちの帰還を待つ! 死ぬまで乱の夢を見続けるぞ!」
老兵は死なず。ただ消え去るのみ。って感じでしょうか?
どうやら韓遂と涼州軍閥は袂を分かつようです。つか、韓遂だけ「一時撤退」をするんですね。
ところで、賈翊の"墨黒裂心の書"は効いたんでしょうか?効かなかったんでしょうか?

          ***************

そしてついに会戦の日!
砂塵舞う戦場!打ち鳴らされる陣太鼓!真新しい鎧に身を包み、涼州軍の先頭に立つ錦馬超!!

ぞわわわ〜!!鳥肌が立ちそうだ!
来週はいよいよ曹軍と涼州軍の大会戦でしょうか!?すっげ〜楽しみ!!
天地を揺るがす大決戦が繰り広げられることを希望!!

No.7631 - 2003/03/06(Thu) 23:36:29

Re: 今週の蒼天<張既と狼の群れ> / 左平(仮名)
まず、雑感を。
今回の扉絵、「飢狼の群れの中に立つ張既」という図でしたが、何かの上に乗ってます。
見た目、どうもバレ−ボ−ルっぽいのですが…あれって、「累卵の危うき」様子を表してるのでしょうか?
韓遂と卵、何かを暗喩しているのかどうなのか。

馬超は、韓遂の言う事に一応の理は感じている様に思えます。しかし、彼の中の激情がそれを許さない。
理性では分かっていてもなお制御しきれない感情というもの…。自分に置き換えても、何となく分かります。
うまく表現はできないのですが、今回は、本当に上手い描き方だと思います。

韓遂も、去り際に涙を目に溜めていた様です。あるいは、これが永久の別れになるやも知れぬという思いがあったのでしょうか。

No.7632 - 2003/03/06(Thu) 23:56:49

Re: 今週の蒼天<張既と狼の群れ> / 上田散人
どうも、こんにちは。連載考BBS初カキコの上田散人です。
蒼天航路の馬超編は、劉備入蜀と同時進行という、今までの三国志モノにありそうであまりなかった展開に。
韓遂の思惑を通してちらついてくる劉備の影が、
「今、ここの戦場」を越えた「外の動向」の想像を掻き立ててくれて、いい演出だと思います。(けど、それで劉備の蜀侵攻が大幅に省略されそうな予感が……………)
このあと、馬超は劉備に降り、漢中で曹操と劉備が激突するということが、わかりきっているからこそ、この戦いは期待を持たせる展開をしてほしいです。

No.7633 - 2003/03/07(Fri) 12:13:09

Re: 今週の蒼天<張既と狼の群れ> / ヌメじろう
張既の「ぺこ」が可愛かったです…

離間の計は馬超には効いてなかったみたいですね?馬玩はひっかかってましたが…韓遂と涼州軍閥を分断させる直接の原因にはならなかったようで。賈翊…今回も道化役ですか…。

次回から決戦ですかね?楽しみです〜!
でも、馬超の怪我は完治したんでしょうか?なんだか今回も顔色悪そうでしたが…

No.7636 - 2003/03/08(Sat) 15:23:21

涼州十軍閥 / 諸葛菜
>おっ!新キャラが2人いますね。でも全部で7人しかいません。>2人死んで、残り8人のはずなのに...ま、いいか。

あのー。TATSUさん、つまんないことですが、一つ……。
(^^;)

涼州十軍閥のうち、死んだのは、三人じゃないでしょうか?

成宜(曹仁に討たれる)、李堪(張こうに討たれる)、張横(徐晃に討たれる。まあ、首がわけわかんなくて、哀れでしたが)の三人です。

あとは、馬超、韓遂、馬玩、梁興、楊秋(以上五人は生きてるし既出)、それで、新キャラの二人は、侯選、程銀でしょうか。

これで、十人。合わせて、涼州十軍閥じゃないでしょうか?

あと、どなたか、ご存知の方に、お尋ねしたいことがあります。

馬超の叛乱も、劉備の入蜀も、共に、史実では、建安十六年(西暦211年)ですが、この出来事は、相前後しているのでしょうか?

それとも、蒼天航路の話のように、馬超の叛乱の最中に、劉備が、入蜀してきたんでしょうか?

No.7637 - 2003/03/08(Sat) 17:51:08

Re: 今週の蒼天<張既と狼の群れ> / 魔
しつこいかもしれんが、
今回も「自分にとって」というテーマは変わらない。
馬超にとっての「私情」。
それがパブリックなものと交わってしまい「私情」が見えなくなるとき人は殺人機となる。これファシズム論の典型。そこからズレはじめている馬超の乱。
この後、劉備達と出会うのが楽しみです。

No.7638 - 2003/03/08(Sat) 21:40:21

Re: 今週の蒼天<張既と狼の群れ> / 紅いキバ [東海]
まるで、鋭い切っ先を互いに突き付けあうような、緊張感漂う軍議。
いきり立つ若い武将たちを包み込むような韓遂の度量。
征西編後半の主役は間違いなく韓遂。

馬超に掛ける、まるで父親のような言葉。後に続く
「義憤より大きい私情が現れようと、足を掬われるな。」
その後の顛末を知っているだけに、ドキリとさせられます。

自分にまで猛りをぶつけてくる彼等に、血気盛んだった若かりし頃の自分を重ねてるのか、
彼等を送り出す言葉に限りない優しさを感じます。
そして決戦に闘志を燃やす彼等を内心は頼もしく感じていることでしょう。


韓遂の卵、確かに意味ありげですね。「叛の種」なんでしょうか?
それを受け取った馬玩は何を想うのか。

劉備の情勢も気になりますね。曹仁の時のように、想像すればする程、
再登場した時のインパクトは大きいはず。
でもこっちが一段落したら是非劉備の国取り(国盗り?)編が始まって欲しいですよね。

張既は本当に可愛いキャラですね。ちょっとペンギン入ってるな、と思ったのは私だけでしょうか(笑)
個人的には「やあ」っていう感じでそれに答えていた成公英もいい味出してます。
馬玩に並んで、征西編でのお気に入りのキャラです。

張横はちょっと可哀想でしたよね。他の7人は派手な鎧で飾り立てての登場なのに、彼は「よく似た面」だけの登場でしたしね。
劉備の入蜀の時期はどうなんでしょう?歴史的にみれば、曹操が関中軍閥を破り、関中の支配権を手に入れたことにビビって、劉璋が劉備を呼んだ、というのが自然なんでしょうけど、まぁその辺は適当で(笑)

馬超の心はこの先ますます混迷を深めていくでしょうね。義憤に隠された私情。
馬超の「心の闇」ともいえるかもしれません(懐かしい)
何を支えに生きていけばいいのかわからなくなった時、「おいらン家来なよ」とばかりに劉備に声を掛けられたら、従うしかないでしょう。馬超はその時どんな顔を見せるのか、今後の楽しみの一つですね。

No.7639 - 2003/03/08(Sat) 23:08:24

Re: 今週の蒼天<張既と狼の群れ> / TATSU@管理人 [関東]
おっと新人さんが投稿して下さってますね。ご挨拶せねば!
上田散人さん、初めまして。蒼天考へようこそ! GuestBookの投稿も拝見しました。
ネット初めて、最初に蒼天航路検索して当サイトに辿りついたなんて感激です! そう言えば、管理人もネット繋いで最初に行ったのが蒼天サイトでした。

>劉備入蜀と同時進行という、今までの三国志モノにありそうであまりなかった

そう言われればそうですね。確かに面白い演出ですね。曹操サイドから"劉備の入蜀"を語るのは初めてかも。

>劉備の蜀侵攻が大幅に省略されそうな予感が

荊州の「南4郡獲得」はナレーションだけだったですからね。蜀侵攻はどこまで描かれるんでしょうね〜?
でも曹操にとっても大きな出来事と思いますから、そこそこ取り上げては欲しいんですが。

あと、諸葛菜さん!

>涼州十軍閥のうち、死んだのは、三人じゃないでしょうか?

なるほど!そっか〜!! 徐晃・朱霊が首を捜してた「張横」って涼州十軍閥の一人だったんですね!! 
ご指摘ありがとうございます! 危うく「もう1人は、いつでてくるんでしょう?」とか来週あたり書くところでした〜(恥)

>この出来事は、相前後しているのでしょうか?

曹操が征西に赴いたのは「秋七月」とありまして、その年の「十二月」に夏侯淵にあとを任せて帰途についてますから、同じ「建安十六年」の出来事とした場合、入蜀は「相前後」と考えて良いのではないでしょうか。

No.7642 - 2003/03/09(Sun) 00:09:46

Re: 今週の蒼天<張既と狼の群れ> / Caocao
張既、いいキャラですね。「ぺこ」っていうのがまた良いです。人物もしっかりとしています。「丞相より会戦の日時をお伝えに参りました。」一応使者としてきたようですが、「ただ」で一個人の思いを述べています。綺麗で、可愛らしく、小さな目から涙が・・・もはや韓遂さんの「叛」の意思は変わることはないが、それでもっていう気持ちなんでしょう。張既と涼州の人達との間には、なんともいえない人間関係があるのでしょうね。「死なないでほしい、曹操様と戦えば必ず死にます」ということでしょう。張既の言葉を受けて、韓遂さん「曹操の下拵えは万全か!」と判断しています。韓遂さん、どうするんでしょう。「一時撤退という道」、韓遂さんも今戦えば負けるということが解っているんでしょうね。

馬超の義憤、この義憤の「義」が何なのか。「私」が韓遂さんとの関係としたら、「義」とは「私」を捨てて、共に「アンチ曹操」を貫くということなんでしょうか。「アンチ曹操」という部分で劉備が出てくるんでしょうね。馬超と劉備の「アンチ曹操」!しかし、「アンチ曹操」の先にある部分は、馬超と劉備では全然違うんでしょうね。

賈翊、乱の実態を立体構造で見ることができる賈翊。韓遂さんは「アンチ曹操」ではなく「アンチ漢朝」。その意思自体を「叛」とする人。そういう意味で曹操様は、韓遂さんに「抗うも降るも同じ」と言ったのでしょう。曹操様は実質的にはアンチ漢朝。講和の余地があるんでしょうね。でも韓遂さんは偏狭のナショナリズムの人。この部分で曹操様と対立する。
韓遂さんは馬超に「わしらの乱」といっているが馬超はどうなんでしょうか。馬超は戦うことを「叛」とする人。講和なんてありえない。そもそも「叛」の形が違う。そこに賈翊が暗黒の策を捩じ込む。交馬語でその違いを馬超に見せ付けた。馬超の義憤に穴を開けるための第一手。義憤の中身は私憤と私情。同胞を殺されている馬超。しかし、私憤は散る華の美しさ。韓遂さんは今は勝てないと解っている。だから引く。馬超も解っているのかもしれない。でも、気節の高さが引くことを許さない、講和を許さない。

馬玩、こっちは完全に私憤で戦っていますね。賈翊は馬玩をターゲットとはしていないが、思いもよらず効いているようですね。同胞の報復を果たすためには、何が何でも徹底抗戦!登場した時には、もう、義憤ではなく私憤になっていた人かもしれません。和議?もってのほかだ!今、暗黒の策の効果は馬玩止まりだけど、もしかしたら敗戦後の馬超にとてつもないものを与えるのかもしれない。

袂を分かつ韓遂さんと馬超、韓遂さんは「叛」の意思を継続させてゆくこと、涼州の地でその意思を長く生きつづけさせることを目的としている人、馬超、お前の叛も意思を生きつづけさせよ。戦ってCENSOREDば、そこでお前の「アンチ曹操」の意思も死んでしまうのだ。だから生きよ。強者に抗い続けることが「叛」なのだ。戦って負けてもよい。だが、死ぬな馬超。

馬超、いよいよ決戦!?その武を存分に発揮し、見事に華を咲かせてくだされ!

No.7651 - 2003/03/10(Mon) 22:05:50

Re: 今週の蒼天<張既と狼の群れ> / 侠客 [東北]
うーん、張既って味のあるキャラですね。やっぱり蒼天航路はこういったマイナーな人物を取り上げているのがいいところです。涼州の軍勢とは戦いたくない、許チョや劉備ともまた違った優しさを持ってる感じがします。

先に張既を語ってしまいましたが、さて、韓遂から見れば馬超は傷つきやすい繊細な男ってイメージなんでしょうか?もしかしたら、今まで抑えていたものが抑えられなくなって馬超が暴走してしまうと韓遂は考えているのかもしれません。私憤の上に存在する義憤、義憤を貫くがゆえに私憤をどうしたらいいのかが分からない。でも私憤をどうすればいいのかなんて人に言えない・・今思えば馬超って結構人間臭いヤツかも。

涼州十軍閥の連中が集まってます(三人お亡くなりになりましたが)。まさに『狼の群れ』です(笑)。明らかに馬玩の韓遂を見る目付きが違ってます。完ッ全に疑っている様子です。おお!いよいよコイツらに亀裂が入るのか!?って期待しましたが・・・どーもやり取りを見る限り韓遂の方が役者が一枚も二枚も上手です。亀の甲より年の功てか?

そして馬超と韓遂の会話が始まります・・・
「しかし、あなたには曹操と談笑する余裕がある。戦のさ中に次の乱を捜し求める余裕がある」
「わが名を冠する乱において、それは無用の余裕だ」
え?あの、何だか非常にヤバそうな雰囲気なんですが・・・
馬超のこの台詞を「この戦いはいつからてめえの戦になったんだ」というように解釈しました。思いっ切り韓遂に私憤を剥き出しにしています。他の連中もそんな気分なのでしょうか。心なしか馬玩の気炎が一番激しく燃え上がっているような(笑)そういえば<猛志の砦>で誰かが「あんたを盟主に立てて・・・(後略)」言ってましたが、やっぱりコイツらは馬超に従うのであって韓遂に従ってるわけじゃないと。な、何だか浮いちゃってますが大丈夫か韓遂!?
つーか賈クの離間策が無くてもこんなノリなんだからコイツら勝手に自滅するんじゃないのか?(笑)

そして韓遂だけ帰っちゃうんでしょうか・・・
「散り急ぐでないぞ。皆の者」
「おまえたちの帰還を待つ! 死ぬまで乱の夢を見続けるぞ!」
まあ韓遂の場合もう老い先短い(苦笑)わけですが、これからはお前達が何度でも何度でも乱を起こせと言ってるのだと思いました。

さあ、いよいよ次回は曹操と馬超の一大決戦!!急いでモーニングを立ち読みに行かねば!(木曜ですからね)

No.7658 - 2003/03/13(Thu) 16:05:23

Re: 今週の蒼天<張既と狼の群れ> / 楊奉 [関東]
>つーか賈クの離間策が無くてもこんなノリなんだから
>コイツら勝手に自滅するんじゃないのか?(笑)

侠客さん、僕は
「馬超たちと韓遂の『叛』の質の違いを白日の下に露わにする」
のが、塗りつぶし手紙や交馬語を含めた一連の
賈クの暗黒の策、だと読みました。
内通を疑う、疑わない…という表面的なレベルじゃなく、
根本的な部分を突くが故に、恐ろしい策だったんじゃないかと。

しかし、馬超編、面白いですなー…。
今まで馬超にあまり思い入れなかったんですが、
蒼天馬超を読んで、(特に後半、)
どんどん馬超に引き込まれていきました。

馬超、根は呂布や馬ガンと同じタイプの男だと思うんですが、
彼らほど単純じゃなく、へたに聡明で物事が見えるだけに
痛々しい…。
そして若い。

今週も良かったです。あとはTATSUさんの「今週の蒼天」待ち!(^^

No.7659 - 2003/03/13(Thu) 18:03:42
人気投票、冬期終了&春期開始のお知らせ。 / TATSU@管理人 [関東]
第7回の人気投票を終了させて頂きます。皆さん、ご投票有難うございました。ご贔屓のキャラは何位でしたでしょうか?結果は人気考BBSの曹丕の下で見られますので、ご覧下さい。

今回は新登場の2人がいきなりBEST10入りしました。"叛の男"と"才を磨いてる男"です。でも、何と言っても、前回20位からいきなり殿と首位争いを繰り広げた武将が圧巻でした。その差わずかに1票!!潼関での復活ぶり&奮迅ぶりが得票を呼んだのでしょうか?

只今、人気考では第8回、93年春期投票がスタートしております!皆さん、是非ご参加下さい。
あと「名場面編」の投票数も"締め切り総数"の1/3ぐらいまでいってます。こちらも是非!!

No.7618 - 2003/03/03(Mon) 00:48:51

人気投票ぐぁっっ!? / 紅いキバ [東海]
TATSUさん、大変です。
人気投票のページがいきなり消滅してしまいました。
さっき、漢馬玩に投票したばっかりだったのに...
アクセスすると、「サービス終了のお知らせ」という虚しいページに飛んでしまいます。
なんというか、唐突すぎますよねぇ。

まぁ、第7回答票が終わったばかりというのが不幸中の幸いというべきなんでしょうけど...がっくし。

No.7620 - 2003/03/04(Tue) 02:56:13

Re: 人気投票、冬期終了&春期開始のお知らせ。 / TATSU@管理人 [関東]
いや〜、管理人もビックリしました!!ホント、唐突に無くなりましたからね〜!!
幸いにして、しばらくしてから「9日までは別URLにて引き続き使える」ってコメントが載ってましたので、慌ててリンクし直しました。

9日までに新しい投票掲示板に移行せねば。も〜メンドクサイ!!無料掲示板ってだから恐いんですよね〜。
また痛感しました。"タダほど高いものは無し"。

No.7628 - 2003/03/06(Thu) 23:02:36

Re: 人気投票、冬期終了&春期開始のお知らせ。 / TATSU@管理人 [関東]
と、いう訳で本日より人気投票を新しいのに替えました。ついでに「名場面編」も少し設定を変更してみました。

「人気キャラ」は12時間たてば連続投票可。「名場面」は他の人が投稿するまでは同じ項目に投票できない。つー設定にしてあります。

では、皆さん、引き続きご投票のほう、宜しくお願いします!!

No.7640 - 2003/03/09(Sun) 00:02:51
こんにちは^U^ / コトブキシュン [地球外]
えと、リンク持ち帰らさせてもらいました!
報告はBBSにしてもいいのでしょうか・・・・ドキドキ
公開したばかりではっきり言って何もない状態です^^;
あ。あとBBSマナーもお借りいたしました!
ありがとうございました〜vv

No.7625 - 2003/03/06(Thu) 04:50:14

Re: こんにちは(・∀・)ノ / TATSU@管理人 [関東]
コトブキシュンさん、リンクありがとうございます! 当サイトはリンクフリーなんで遠慮無く貼っちゃって下さい。
なんかリンク集の中で、トップに蒼天考バナーを置いて下さって光栄でございます〜!BBSマナーもご利用頂いて嬉しいです!

満天熊猫と書いて"まんてんぱんだ"と読むのですね。サイト運営、頑張って下さい。

No.7630 - 2003/03/06(Thu) 23:08:07
ひな祭り / 青乃かすみ
こんにちは。最近、近隣の、書店・コンビニにモーニングが置いていないという状況が発生してるのであります。ワタクシ、現在、シーラカンス状態です。話が飛びますが、中国の文学関係、詳しくないのは、言うに及ばずですが、群雄乱れ交う本編において、間の抜けた意見かもしれませんが、殿の、ロオマンスなど期待しております。少女マンガではありません。絶好調ノリノリの人気と盛り上がりなんですが、吉川作品の影響でしょうか。年のせいでしょうか。曹操が、ただ何かに憑かれた奴、で随分続いてるなーと思います。まだまだ連載が続くことが前提となってるゆえんですが・・・ま、私一人の杞憂ならうっとおしいだけで終わるのだということですが。世説新語の曹操なんか思うと、どーもこう。え、これは、クレームではありません。女道楽の一つや二つで「稀代の奸雄」が、語れるわけもありませんが、誰かも言ってたけど、劉備はトクしてるな、くらいに受け止めて下さい。コンプレックスとか、あまり、いや、今までどおりでもOKかな?モーニング読んだら、すぐ戻るかも知れないですけど、禁断状態です。
No.7619 - 2003/03/03(Mon) 19:02:27

Re: ひな祭り / TATSU@管理人 [関東]
ほお、殿のロオマンスなど期待しているんですか。水晶以降はロオマンスというようなものは無かったですからね〜。
しかし殿はもう56ですよ。"政"や"才"を語る覇王が今更ロオマンスされても...

No.7626 - 2003/03/06(Thu) 22:58:48
今週の蒼天<離間の計> / TATSU@管理人 [関東]
今週の蒼天、ちょっと”両軍 休憩”って感じでしたね。

          ***************

船中(?)の居室にて墨を撒き散らして書を記す賈翊。横でそれを冷ややかに見るは婁圭。
おお!婁圭!以前曹操が選出した三変人の内、婁圭だけ再登場していませんでしたが、ちゃんと出てきましたね!今回の征西って伏線がちゃんと生きてます。

「講和を匂わすどころか最後勧告じゃと? 気まぐれな上長をもつと、下は気苦労が耐えんな。まったく!」とドカッと座り込む婁圭。あ、それ同感。曹操の配下って上長の気まぐれに年がら年中振り回されてますからね。
賈翊としては、交馬語にて 「戦は続けるが、場合によっちゃ講和(和平あるいは不可侵条約?)も考えんでもない」 ぐらいの発言をして欲しかったんでしょうね。ところが曹操の発言は「全員降伏しろ。これが最後の通告だ。(さもなくば徹底抗戦だ)」って感じでしたからね。
結局お前の奇策とやらは無に帰したのであろうが。と嘲る婁圭に「いかなる策も無にはならぬ」と筆を止めず答える賈翊。何でかと言うと
「用いられぬいくつもの策が、輝くものであればあるほど、丞相の機智もそれを映し、より一層煌くのだ」
うっひゃ〜。なんか賈翊、ケナゲ〜!!『 リーダーに提案を採用してもらえなくても、その提案が良いものであればあるほど、そのリーダーの機智(この場合「状況に応じた閃き」みたいなもんでしょうか?)は良いものとなる。』とでも言いたいんでしょうかね。う〜ん。上司としてはこういう部下持ったら幸せかも...

          ***************

「フンッ」と鼻を鳴らす婁圭。曹操マンセー野郎が。とか思ってるんでしょうか?あはは〜、曹軍にもこういう人物がいたんですねー、ちょっと粛清の予感しますが...
続けて婁圭は賈翊の書を覗き込み、修正している字を見て「おいおい!間違えておるのはこっちの字であろう」と指摘します。それを聞いて不敵に笑う賈翊、
「あんたじゃ無理もない。たとえ世の諸学を究めた者であろうと理解できまいよ」
とつぶやき、さらに曹操の字に似せた書に次々に修正(塗りつぶし)を加えながら
「策略の天才は好んで窮地に臨み、そして閃光を放つ。」
と語り始めます。おお、ちょっと"我褒め"入ってますが、「離間の計・本格稼動」って感じしてワクワクします!ブチッ、ビッ、と墨の修正は続き、"曹操軍中で最も酷薄で残忍なる軍師"はこう告げます。
「墨黒裂心。周瑜に続き、次は馬超と韓遂をこの筆の餌(えじき)として裂く!」
−墨黒裂心−読み下し文は "黒き墨が心を裂く" でしょうか? いいスね〜!!うむっ、権謀術数あってこそ三国志!!

ところで周瑜に続き、って言ってますが、賈翊は「暗黒の策」は成功したと思ってるみたいですね。赤壁で曹操復活してた時に「あと10日あれば〜」って泣いてたくせに...でも黄蓋が偽投降した時に「何の不思議もない。周瑜の心の中は乱れに乱れているはずだ」みたいなことをつぶやいてましたからね。実際は成功してなかったのに本人は「なかば成功した(曹操があんなに早く復活しなければ成功した)」ぐらいに思ってたんでしょうか?いや、待てよ。周瑜が倒れたと聞いた劉備が「江陵に来る前に患ってたのかもしれねえぜ」と言ってましたよね。実は効いてたんでしょうか!?
恐るべし! 遅効性「暗黒の策」!!

          ***************

楼船の甲板にて、婁圭と賈翊の報告を受ける曹操。曹操は婁圭に「潼関の工作はどこまで進んでいる?」と尋ねます。「今すぐにでも壊せますが」と答える婁圭。 え?壊せる? なんか坑道でも掘ってるんでしょうか? 次の曹操の指令が、
「この捕虜収容施設の三分の一は潼関に移せ。破壊はそのようにな」
...これ、意味わかりませんでした。”破壊はそのようにな”ってどーいう意味なんでしょう?
「御意〜」って婁圭は報告書を返してもらってますが意味わかってるんでしょうか?(笑)

さて次に賈翊が、例の「墨黒裂心の書」を曹操に差し出します。
「これに印を押せばいいんだな」とすぐ印を押す曹操。あれ?この頃って押印の習慣なんてあったんでしょうか? でも玉璽って「押印用」だったみたいだし、いいのかな?でも押印してたの袁術だしな〜。誰かご存知でしょうか?
スッと書を返され、賈翊は当惑げに「丞相...」と語りかけます。「ん?」と応える殿。
「この奇策の中身は聞かれぬのですか?」とおずおずと尋ねる賈翊。曹操の返答は、
「やりたいんだろ?そういうのを」
愕然とする賈翊。背後では婁圭が「クッ」って嘲笑してます。

ありゃりゃりゃ〜。またしても『曹操殿の策がこの俺の頭上を飛んでゆく〜』のパターンすか!?なんか賈翊、白くなってカクカク震えてるんですけど〜。曹操はこの後、
「それより賈翊。仕上げの軍議を始めるぞ」と告げてますから、曹操の興味は"策"よりも"政"にある。って感じなんでしょうね。
まあ、曹操は"漢の丞相"ですし、この征西のテーマは"戦と政を絡める"ですから、賈翊の奇策には興味無いのは止むを得ないのかもしれませんが、でも、あの態度はないんじゃないかな〜。「あと三月(みつき)で涼州軍閥を解体できるか?」という曹操の命題に基づいて、賈翊は策を立ててるんですぞ!!
つか、この関中制圧に於いて「謀叛の盟主である韓遂と馬超を決裂させる」という策は、かなり重要事項だと思うんですが。
どうも曹操の偉大さ、スケールの大きさ、を出したいのはわかるんですが、こーいう手法−曹操が唐突な(予想を裏切る)言動をして、驚いた周辺の人間が自己崩壊する−はあまり好きくないです。
とりあえず「曹操は、賈翊に全幅の信頼を置いているので、細かいことにタッチしない」という解釈をしておいて管理人は「離間の計」の続きを見守っていくことにします。

          ***************

船上に集う征西軍のメンバーたち。武将・文官、全員集合です。
「どうだ!胸が高鳴ろう。おまえが心血を注いで選んだ人材が、この地に実を結ぶのだ」
と告げる曹操。
おお、このシーンはいいですね〜。鐘ヨウの後ろにいた3人は新キャラですね。趙儼・鄭渾・徐奕でしょうか?ところでこのメンバーの選出って全部賈翊がしたんですか?それはスゴイ!やっぱ『賈翊に全幅の信頼をおいているので』であってるんでしょうか?(笑)

          ***************

さて南岸の涼州軍閥の陣営。
帷幕にて「墨黒裂心の書」を読む韓遂。どーも読みづらそうです。そりゃ、あれだけあちこち塗りつぶしたらそうでしょう。講和の条件じゃ?と訝る韓遂は「しかもなんじゃ汚い。誤字はこっちであろうが」と思わず筆を取ります。あ、それは婁圭も指摘してた箇所ですね。

その様子を幕舎の入り口からじっと見る男がいます。馬玩です。
それに気づいた韓遂は「おおッ、入れ。入れ馬玩。見よ。この失礼な手紙を」を馬玩に手紙を指し示します。しばらく沈黙を続けた馬玩は 「曹操との会見。あんたは昔話しかしておらぬと言われた」 と話し出します。
あ、何か疑ってる。つか、このシーンのポイントは『 韓遂が思わず誤字を筆をとって訂正した 』ってことと『 それを馬玩が遠目で見ていた 』ってことですね! この誤字は賈翊が「あえて訂正しなかった誤字」なんですよね〜。 おお、そうなると「筆をとって文面を訂正する姿」を遠目でみた馬玩からすれば、韓遂は...

「そうじゃ、ところがこれには、わしらがまるで講和を進めておるかのように書いておる。まったくわけがわからんわい」と書面を放り投げる韓遂。
「韓遂殿。この書状にどう答えるつもりか?」と馬玩は尋ねます。スゲー顔が恐いです(もともとですが)。まさか内緒で講和を考えてんじゃねーだろうな。って感じでしょうか。
「その必要はない!」と答える韓遂は
「曹操ほどの文才が、たとえ下書きであろうと、これほどの塗抹を作るか? それにな、この墨跡の下にどんな巧妙な謀(はかりごと)があるにせよ、あの男の肝(はら)は動かんよ」と答えます。
こりゃ曹操が書いたもんじゃない。曹操はこんなに訂正だらけの文章を書く訳がない。敵軍が何でこんな講和文書を送ってきたかわからんが、大将である曹操は講和なんか考えておらんに決まっておる。ってことでしょうね。
「ただ決戦あるのみと?」
と尋ねる馬玩。この台詞は「あの男(曹操)の肝は、」が省略されてるんでしょう。
「こちらが降伏せぬならな」
と微笑む韓遂。つまり、あいつを相手にするなら全面降伏か徹底抗戦しかない。和睦なんてあり得んよ。ってことですね。
「失礼した」とニコリともせず告げた馬玩は、韓遂から貰った生卵を口に入れて去ってゆきます。なんかこれも有精卵だったみたい...

          ***************

馬玩とすれ違って幕舎に入って来るは成公英。「諜報でございます」と書面を差し出します。
成公英の背後に、『幕舎の外で足を止める馬玩の姿』が小さく描かれてます。「書面を受け取る韓遂」の姿をチラッと確認し、去ってゆく馬玩。
おおお〜。疑ってる!疑ってる!!んでもって、効いてる!効いてる!離間の計!なんか馬超じゃなくて馬玩に効いちゃってますが...でも馬超は利発そうでしたから、馬玩みたいな「直情径行型人間」のフィルターを通して効いたほうが真実味があるかも。なかなか上手いです。ゴンタ先生!! 賈翊!良かったな〜!!(涙)

「諜報」は入蜀した劉備の陣容に関するものでした。
劉備は関・張・趙らの古参の名将は連れず、荊州で得たばかりの人材を連れて入蜀。これは荊州を確実に固める為の施策みたいです。
知らぬ地に、手に入れたばかりの人間だけ連れて入りおったとは、えらい度胸じゃ、とつぶやく韓遂は「やりおるではないか!劉備」と感嘆。「この成長ぶりは思いのほかじゃ」と感想を述べてます。

          ***************

夜の城壁に立つ韓遂と成公英。
「周瑜と進めておられた乱を今度は劉備と。そうお考えですか?」
と尋ねる成公英。
ええっ!?韓遂って周瑜と乱を進めてたんですか!?
周瑜は「西北・涼州に拠る馬超と手を結ぶ」とは言ってましたが。あ、でも「人を旗頭に立て自らは裏後方で操ることを好む」韓遂はその提携を背後で操ってたのかもしれないですね。
「おまえはその乱をどう思う?」と尋ねる韓遂に、
「私には、叛く抗うということがよくわかりません。ただ、劉備と曹操、どちらかに仕えねばならぬといわれれば、私は曹操を選びます」
と答える成公英。なるほど〜、成公英ってこの乱のあと曹...いや、そのエピソードは本作で語られるかもしれないので止めときましょう。

ほっほぉ♪そうかー♪と言う韓遂に
「でも、英がいっしょに踊るのはあなたおひとりでございます」
と飛び上がる成公英。なんかいつの間にか二人で踊ってるんですが...
何でここで踊るの?って気もしますが、これって羌族の風習なんでしょうかね。


さあ〜て、次回はいよいよ「離間の計」の効果が見られるんでしょうか? 楽しみです!!蒼天航路!

No.7608 - 2003/02/27(Thu) 23:44:19

Re: 今週の蒼天<離間の計> / アベール
蒼天航路って一話完結て感じがします
この漫画ほどストーリーと人物がまるで釣り糸のように細く強くこんがらがった漫画はないでしょうが、
それでも「え、この話題まだつづいてんの」とか「前の話もう終わり?」て思いが毎回あります。

No.7609 - 2003/02/28(Fri) 11:08:34

Re: 今週の蒼天<離間の計> / 魔
以前投稿した時、キョチョの「自分にとって大切なものは何か」という馬超との戦いの後の言葉が蒼天航路のパラダイムの変化を象徴している、と書いた。今回もそれは明確ですね。カンスイの最後の会話の場面で踊り出す場面でも政治の問題の後「私はあなたと踊りたい」と。カクの策にしても「やりたいんだろ」というメッセージ。「自分にとって大切なものは何だ」、この問いかけに貫かれた蒼天がこれからも続くでしょう。天下をとるために駆け回るということではなくなっています。天下をとることとは関係がない。先週の曹操の『何が違う』という言葉もそれを示している。しばらくそれぞれの「大切なもの」をみていくことにしましょうか。
No.7610 - 2003/02/28(Fri) 11:26:34

Re: 今週の蒼天<離間の計> / 左平(仮名)
賈ク【言+羽】が「いかなる策も無にはならぬ」と言うところについては、私はちょっと違う感想を持ちました。

前回においては、確かに賈ク【言+羽】の策は何の成果も挙げられなかった様に見えます。しかし、策が思ったとおりにいかなかったとしても、策を為さなかった場合と全く同じという事はないのではないか。そう思えるのです(あの策を実行していなかったら、曹操と韓遂の会見が実現したかどうか。その一点からしてそうです。また、韓遂が動いた事で、馬玩に疑心が生じつつある様ですが、これも、会見があったればこそ)。
策を為す事により、状況は確実に変化してゆく。一見すると無駄にしか見えないであろうが、そうしてめまぐるしく状況を変化させていく事によって、曹操の機知が煌きを放つ機会を作る。

賈ク【言+羽】の言葉が単なる我褒めによるものなのであれば滑稽なのですが、もしそういう事(自分の策をも多分に捨て駒として利用する事)まで考えて立案しているのであるとすれば…やはり恐ろしい軍師といえるのではないでしょうか。

もっとも、曹操に「やりたいんだろ?そういうのを」と言われてカクカクカクカク震えてるところは、どう見てもコミカルです。やっぱり、買いかぶり過ぎ?

以下、雑感をば。
張コウ【合β】と徐晃の間にいるのは曹仁だと思うのですが、何か顔が違う様に見えます。気のせいですか?
馬玩が卵を食べてるところですが、あれって、殻ごと食べてるのでは?…ワイルドですな。しかも、卵がでかい!
また、ラスト、成公英が「でも 英がいっしょに踊るのはあなたおひとりでございます」と言って韓遂と共に踊るところ、あのコマ、いつも冷静沈着な彼には珍しく、喜色を浮かべている様に見えました。(男だというのは分かってるのですが)妙に艶っぽく、女性的な感じもします。
そう…官渡のあたりの、再開した劉備と趙雲の様子がこれにちょっと近いかな?
単なる「忠義」とは何となく違って見えます(いや、変な意味ではなくて)。

No.7611 - 2003/02/28(Fri) 22:07:55

Re: 今週の蒼天<離間の計> / アベール
「用いられぬいくつもの策が、輝くものであればあるほど、丞相の機智もそれを映し、より一層煌くのだ」
墨黒裂心の書を書くカクの目は一層鋭くなってます、曹操に渡すときもまるで子供のよう、「丞相私はあなたの才能にぞっこんです、ようやくあなたのことが分かりました、新しいすごい奇策を持ってきましたよ、さあ明察なる訂正を、あなたの訂正が大きければ大きいほど私の策がすばらしということ、さあロウケイより大きな変更を、さあ!さあ!!さあ!!!」
「やりたいんだろそういうのを」
「・・・」カク、カク、カク。
曹操はそういうカクの境地なら弓野郎みたいに自由にやらせようと
思った、だがカクの自我はものの見事に崩壊。

ヤクザ野郎の登場様子からカクは書状だけでなく、講和をすると噂をも流した、隠せばまずいと思いじじいはすぐに書状を見せる、ヤクザの鋭い質問に「まったくわけがわからんわい」とわざとボケる、もともとボケを持つキャラだが、場は険悪、心情を正直に表せばジジイの顔も険悪になる、そうして反論すれば逆にヤクザを刺激するだから、ワザボケ。
「韓遂殿この書状にどう答えるつもりか」ヤクザさらに鋭い質問、ヤクザの講和への疑惑はジジイのワザボケで50%ほど溶けかかるがまだまだ、そこでジジイは度量と知力を持って書状の真相と曹操のハラをばらす、卵を渡しながら。ヤクザの気はジジイに完全に飲まれ、これでヤクザの疑惑疑問は完全に消えた。ジジイのこの辺の呼吸は見事。ヤクザと鷲つまり二人の馬は講和すらしたくない、決戦あるのみ。ジジイは講和はするが降伏は死んでもしない。ヤクザはそれを知っている、だから安心して卵を受け取り、丸飲み。このヤクザの行動は「あんたはすごい、だがまだまだ負けないぞ」という気概がある。

以上の想像は大正解かもしれないが大間違いかもしれない。
大いに想像できて楽しむのも蒼天航路のよいところかと。
たとえば、英は女!奴の後ろに月がある、奴は月英に変身だ!

No.7612 - 2003/03/01(Sat) 08:15:00

Re: 今週の蒼天<離間の計> / 楽隊
やってしまった…読むつもりなかったのに読んじゃった…
う〜ん。あの離間の策もこうやってとらえられるとまた新鮮ですね!
改めて先生の凄さを実感します。馬超がほころびはじめてきてるのが残念だけど…
しかしコンビニで読んでて寒気と震えと歓喜を味わえるのはこの漫画だけでしょうな。漫画とは失礼。作品です。
あ、あと、先日の天の下で大事なもの…の答えがスマートにできたので発表します。
己の志!

No.7613 - 2003/03/01(Sat) 12:22:31

Re: 今週の蒼天<離間の計> / 魔
蛇足だけど、カンスイたちの踊りはイスラームを意識してますな。
No.7615 - 2003/03/02(Sun) 19:51:49

Re: 今週の蒼天<離間の計> / Caocao
目的は戦後の政。膨大な思考も周到な準備も、そして戦も手段。淡々と行うのが上。で、でけぇ〜

曹操様は、「理想」を持った「現実主義者」。偏狭なナショナリズムを打破して民族にとらわれることなく、大地にあるすべての人間の営みの幸福を考える政。その政を行うための人、人、人。最近はこれが徹底される形で物語が進んでいるような感じがします。

賈翊、実は本人が思う以上にその暗黒の策は効いているのではないかと思いました。前回の馬超に対してほとんど無視する形で行われた交馬語、これは自分を乱の主だと思っている馬超に対してはかなり効いたのではないでしょうか。表の主である馬超を無視して、裏の主である韓遂さんを表に出すことで、乱の実態を馬超に突きつける。乱の本当の主は韓遂さんなのだと。表の主、裏の主の関係が顕在化していくことで、賈翊の暗黒の策が輝き始める。

しかし、曹操様にとって、賈翊の暗黒の策は、あくまで目的達成のための手段に過ぎない。曹操様が本当に賈翊に求めているものは、郭嘉と同じで戦の先にある政。曹操様が賈翊に見出そうとしているのは、「策」ではなく「人材活用」のほうでしたね。策の方は結構信頼しているのかな。賈翊は、ちょっぴり郭嘉に似てきたような感じがしました。

婁圭、不遜、不遜ですな〜。いくら言葉に出さなくても曹操様は見抜いておりますぞ〜。不遜な態度が、人材としての能力を上回るようになれば・・・粛清ですね。

「離間の計」、馬玩に疑心!これは大きいような気がしますね。賈翊、あんたの策は思いもよらない形で効いてくるかもしれませんよ。表に引っ張り出された韓遂さん、どうするんでしょうか。戦って殺されるか、降伏して組するか。腹をみせません。でも、裏から操るというスタイルでもう保身はできませんよ。交馬語で表舞台に立っちゃいましたからね。

さぁ、これから人間関係がどんな風になっちゃうんでしょうか。楽しみです。

No.7621 - 2003/03/04(Tue) 14:25:30

Re: 今週の蒼天<離間の計> / 侠客 [東北]
えー、木曜に無双3が発売してとっぷり入り込んでしまって遅くなりました。あ、ちゃんとモーニングは読みましたよ・・ってそうじゃなかった。どうも無双を語るとそれだけで独立したカキコになっちゃいそうですから後は言いません。でもホントに面白いですからプレステ2をお持ちの方、是非御購入ください。プレステ2をお持ちでない方、これを機に是非御購入ください(懇願)


さて、それは置いといて。
来た来た来たー!来たー!!待ってましたよ、離間の計を仕掛ける賈ク。墨塗り教科書です(っと、これじゃ『柳沢教授』みたいだな・・)何で墨が後ろの壁とかに飛び散ってるのか分かりませんが、もうそんなことはどーでもいいです。相変わらず我誉め激しいですね賈ク。まあ、『暗黒の策』が周瑜に効いたかどうかはまた別の機会にスレ立てたいと思います。

それにしても船上に集ったメンツって豪華でした。オールスター集合という感じがしました。うん、よいぞよいぞ。戦後の『政』をやるのに相応しいメンバーばっかりです。

さて、書状を受け取った韓遂。見た途端「何じゃこりゃ?」と驚いたでしょうよ〜。誤字を消してます。するとそこへ・・・おわっ、馬玩です。怖い顔がより怖い顔になってます。あ、今思い出したんですが、そういや演義では馬玩の末路って、もうこうなりゃ仕方ねえと言わんばかりに韓遂と一緒に寝返って馬超に斬られるというパターンだったんですよね〜。・・・ということはまさか!?

続いて入ってきた成公英。ほーほー入蜀のメンツですか。関羽、張飛、趙雲の名前が無いと言ってます。多分黄忠、ホウ統 、魏延あたりでしょうか?


それにしても今週の蒼天で思ったのは、
馬玩が韓遂から渡されていた卵。まあヒヨコ入りだってのは分かりましたが、アレってやっぱ殻ごと食ったんでしょうか?(笑)


それでは、また無双に入りますかあ

No.7623 - 2003/03/04(Tue) 16:29:43
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