[ 掲示板に戻る ]

過去ログ閲覧モード

はやいもので・・・。 / ギルガメッシュ [関東]
 蒼天航路を見始めたのは予備校通ってた95年。1・2巻同時発売されていた際に表紙が目について衝動的に買ったのが始まりでした。
 そのときは水晶がお気に入りで絶対に曹操と結ばれると思ってました。しかし、それは1巻最後の「好色宦官」張譲によって打ち砕かれ2巻では張譲によって凌辱される水晶の姿が・・・。
 もうそれ以来1・2巻を見るのは自分にとって鬼門となりました。それ以外ではもう一回読んでみたりするんですけど1・2巻は嫌悪感を持つようになり、その問題のシーンをとばして読んだりしていました。
 そのショックで蒼天見るのやめようと思ったりしました。でもそうしなくてよかったです。そうこうしてるうちに21世紀になり、蒼天航路も終着が見え隠れしています。最後のシーン・・・曹操と水晶があの世で再会するトコ描いてくれないかなぁ・・・?
 駄文、長々書いて申し訳ありませんでした。

No.8546 - 2003/07/04(Fri) 22:24:33

Re: 水晶話 / TATSU@管理人 [関東]
かなり水晶のシーンが思い出深いようですね〜。
週刊連載を追ってると、その辺りの話は「忘却の彼方」ですが、単行本で1巻から読み返すと、水晶に関わるエピソードは、作品中でかなり重要なウェートを占めてるような印象を受けます。

「曹操と水晶があの世で再会」というのはやや唐突な気もしないではないですが、作品が終了する前に、何らかの形で水晶に係わる話が再度出てきたら、管理人的にもかなり感動です。

No.8571 - 2003/07/08(Tue) 01:04:52
(No Subject) / 悪源太 [関東]
どうもです。
初めて書き込み致します。会社からです。
盛り上がってますねぇ・・・毎週でら楽しみにしています。
蜀平定戦は自分のなかで3本の指に入るくらい好きな話です。
ホウトウもめっさ好きですし。で、現在忙しい合間を縫って
三国志8なんぞをはじめてます。もちホウトウで。
本題ですが、ホウトウの左手が無いのは蒼天独自の設定デスカ?
ジョショが傷だらけだったみたく。それとも正史ではそうなのでしょうか?
ご教授、宜しくおねがいします。

No.8494 - 2003/06/27(Fri) 06:23:16

Re: 初めまして。 / TATSU@管理人 [関東]
悪源太さん、初めまして。蒼天考へようこそ。
うお!朝の6:23に会社ですか!? もしかして徹夜?

>蜀平定戦は自分のなかで3本の指に入るくらい好き

確かに 『国盗り物語』 みたいで盛り上がりますよね〜。劉備が一気にのし上がるエピソードですから、非常に躍動感ありますよね。管理人も好きです。

>ホウトウの左手が無いのは蒼天独自の設定デスカ?

徐庶の傷と同じく、蒼天独自の設定デス。正史にそんな記述無いデス。
でも管理人は蒼天のキャラ設定に強く影響を受けるクチなんで、今後はホウ統と言えば、「隻腕のヤサ男」が頭に浮かぶと思います。

No.8520 - 2003/06/30(Mon) 23:56:40

Re: (No Subject) / 悪源太 [関東]
どうもです。
相変わらず会社からです。まぁ、特殊な業界ですので・・・
ご返答、ありがとうございました。
蒼天のホウトウはいいキャラですよね。
こういうキャラ好きです。戦国時代で云うと黒田官兵衛でしょうか。
いや、官兵衛はカクのほうが似てるかも。
もうすぐ死んでしまうのが惜しいです。どんな死に様となることやら・・・
たしか正史での死因はただの流れ矢でしたよね?
あぁ、再来週が待ち遠しい。

No.8542 - 2003/07/04(Fri) 04:42:00

よ、4:42... / TATSU@管理人 [関東]
ほお、特殊な世界? 夜勤がある職業なんでしょうか? もしかして夜の蝶?(笑)

>どんな死に様となることやら・・・

ほんとですね。流れ矢で死ぬにしても、蒼天ならではの死に方をして欲しいものです。

No.8570 - 2003/07/08(Tue) 01:01:32
草の上に / 平八
寝転んで 草の匂い風の匂い
そして10巻をよむ
鄒氏と曹操のラブシーンがいい
卑猥な感じはしない
なぜ?
前後に戦の話があって。

No.8566 - 2003/07/07(Mon) 19:41:34
な、なんてこった! / がんが
「ほら、あの別冊宝島の三国志のやつ、ちょっとこーてえな」
とおねだりしましたところ、ジェントルダーリンはこころよくぷれぜんとしてくれたのでございます。逸る気持ちを抑えつつ、さあいくわよお巻頭カラーの蒼天!のはずが
「いざ、コ−エーの『三国志』ワールドへ突撃ぃぃ!」
タイトルもちょっと違っていて「僕たちの好きな三国志」。
、、、わたくしの手落ちでございます。おねだりするときに一言「蒼天でなー」と加えればこんなことにはならなかった。
これはご縁でございます。こちらも勉強いたしましょう。そしてあまぞんでいまいちど注文しなおすだけでございます。

No.8535 - 2003/07/03(Thu) 23:19:46

Re: な、なんてこった! / TATSU@管理人 [関東]
あたた〜「別冊宝島・僕たちの好きな三国志」のほうを買っちゃいましたか〜!
でも、確かに別冊宝島で続けて「三国志もの」を出したので、スィートダーリンの間違いも、やむなしと思います。くれぐれもダーリンを責めないで下さい!(笑)

>こちらも勉強いたしましょう。そしてあまぞんでいまいちど注文しなおすだけでございます。

お手数おかけします〜。でも2冊読破したら、ちょっとした「三国志通」になるんじゃないでしょうか?
「三国志・曹操孟徳伝」、手に入ったら、また感想なぞを聞かせて下さい。

No.8541 - 2003/07/04(Fri) 00:32:53

TATSUさま / がんが
優しいお心づかいありがとうございます。
重ねてぼこぼこのマイスィートハートをかばってくだすって感謝いたします。ただいまプレステ2をおねだりしているところでございます。
思えばわたくしはめぐりめぐって紅楼夢(まあ、一発で変換されるようになったのだわ)からの三国志、蒼天。コ−エーを経由してしまうのもご縁。

とはいえ宝島はやはり毎度あざとい商売をしていると思うのでございます。これ買った人、他にもいるんじゃないの?

No.8547 - 2003/07/05(Sat) 01:40:54

Re: な、なんてこった! / TATSU@管理人 [関東]
>紅楼夢

初耳です。紅楼夢てのも三国時代の話なんでしょうか?

>これ買った人、他にもいるんじゃないの?

あはは。でも、無双好きな人は、「孟徳伝」より「僕たちの好きな〜」のほうをむしろ選ぶんじゃないでしょうか。

No.8580 - 2003/07/08(Tue) 01:41:31
初めまして / Blue [関東]
 初めてこちらに書き込みします、Blueです。

 先ほどゲストブックの方にも書き込ませていただきました。その後しばらく過去ログを読ませていただきましたが、いやあ、何と言うか・・・皆さん「熱い」ですね。
 自分はコミックスの四巻が出た頃友人に見せてもらったのが出会いでした。「こんなに面白い三国志があったのか」と感動したのを今でも覚えてます。「蒼天」は、「横山三国志」に不満を持っていた自分にとっては、かなり明瞭な形での「答え」でした。以来、「蒼天」との付き合いはかれこれ・・・七年、ですか。

 本誌の連載もいよいよ役者が出揃ってきて、ますます楽しみであります。これからもこちらにはお邪魔させていただこうと思いますので、どうか宜しくお願いします。

No.8532 - 2003/07/03(Thu) 00:18:31

Re: 初めまして / TATSU@管理人 [関東]
Blueさん、初めまして。蒼天考へようこそ。

>皆さん「熱い」ですね。

過去ログ読んで下さいましたか!ありがとうございます。
「熱い」スか!? やっぱり? この作品を深〜く楽しむと「熱い」ものがこみあげてくるんじゃないでしょうか。

>「蒼天」との付き合いはかれこれ・・・七年、

結構、長いスね〜。管理人とあまり変わらないです。Blueさんも七年分の想いを当サイトで「熱く」語っちゃって下さい。

No.8539 - 2003/07/04(Fri) 00:27:24
定期購読しようかな? / 青乃かすみ
お久し振りです。いきつけのコーヒー屋に、モーニングがおいてあるんですが、そのうち・・・というわけで、また、以前のように、買ってしまおうか、と思います。「蒼天」のかわり(でしょう、古代中国ものでしたから)に「色歌」という話が載ってました。いいはなしでした。曹操は、国家の首長として、画期的だった、という認識を多くの蒼天ファンは、思ってるだろうし、中国人からだと、やはり、「破格の英雄」でしょう。「色歌」について、かたってしまうと、舞台は、戦国時代で、ずっと前なんですけど、義兄弟の契りが、やはりでてくるのです。「三国志演義」しっかりしたのは、よんでないし、「蒼天」で盛り上がろうというのだから、元はどーでもいーやー、一人決めしてたんですけど、なれると、やっぱり、ニュアンスを分かったほうがいいんだろうか、皆様とてもべんきょうしてるみたいですし・・・今回かんじたのは、「大道廃れて、仁義有り」の成句なんですけど、我らが殿は、現代人ですね。何書いてるのかわからなくなったな。曹操は、にぎやかな人生をおくったわりには、私の勝手な思いこみかもしれませんが、というより「蒼天」の殿は案外孤独をよく理解していたのかもしれません。「蒼天」で、それが、共感を覚えさせているんでしょうか。とにかく、「蒼天」は、最高!
No.8525 - 2003/07/01(Tue) 14:08:16

Re: 定期購読しようかな? / 紅いキバ [東海]
「色歌」っていうのは魏の信陵君の頃の話でしたよね。この作品の作者とか、名前まではチェックしてませんでしたけど。
少し前に読んだ春秋戦国時代のことを書いた本に、(義兄弟云々ということは書いてなかったですが)一応、この話の登場人物が全部出てきてました。
「色歌」の作者は、この少し前に夏王朝の創始者の禹の話も書いてましたね。

三国志の時代の人って、周公なんかははもちろんですけど、昔の人の考え方とかに結構影響受けてるんだなぁって、その手の本を読むと今さらながらに感じたりしてます。

少し前までは、三国志の時代だけ中国の歴史から切り離してたようなところがあったのですが、最近では、それこそ三皇五帝の頃の話から、ごく最近の歴史まで、いろいろなものに触れるようにしてます。
ここに来ている方で、もうとっくにそうやってるよ、っていう方も沢山いらっしゃると思いますが、永い歴史の一部として見てみると、三国志の世界もまた違った風に見える気がします。

何かちょっと話の筋がずれちゃいましたけど、とにかく「蒼天」は最高!っていうことで。

No.8531 - 2003/07/02(Wed) 23:42:50

Re: 定期購読しようかな? / 悠々
>。「蒼天」のかわり(でしょう、古代中国ものでしたから)に「色歌」という話が載ってました。いいはなしでした。
>「色歌」の作者は、この少し前に夏王朝の創始者の禹の話も書いてましたね。

新伊秀策という名前の先生のようです。
そんなに、いい話だったんですか?
立ち読みだと、こうした見落としが……(泣)。
今度から、定期購読しようかな?
マンガ大好き!
そして「蒼天」は最高!

No.8533 - 2003/07/03(Thu) 05:24:35

Re: 定期購読しようかな? / TATSU@管理人 [関東]
青乃さん、も、もうちょっと改行して下さい〜。

「色歌」って蒼天が休載してた時に掲載してた「中国もの」ですよね。蒼天休載の時のモーニングって流し読みなんで、あんまり印象が...
「あの時代の基礎知識」が無いと、今ひとつ良さがわからない作品だったような気がします。

No.8538 - 2003/07/04(Fri) 00:24:43
今週の蒼天<鳳雛の口> / TATSU@管理人 [関東]
今週の蒼天、『ホウ統、諫言しまくり!!』って感じでした。
抽象的な会話が多くて、やや読解に苦労したりして...でも、蒼天ホウ統、なかなかクールで渋くて、イイ感じでした。

          ***************

「いっくぜえーッ」
劉備の掛け声のもと、劉備軍は咆哮をあげて敵軍に突っ込みます。
先頭に躍り出るは、白髭の老将。
「おおッ。すげえな、じーさん。また一番乗りだぜ」 と、突出する一軍を馬上から感嘆して眺める劉備。 えっ?このじーさんはもしや!?
「その黄忠に常に競(せ)ろうと懸命の 右陣の小兵。」
と、同じく馬を駆るホウ統が、劉備の背後から語りかけます。
やっぱ黄忠か〜! 一般のイメージ通り「老人」でしたね。この髭から言うと「猛志の砦」の最後のコマで劉備の後ろにいたの黄忠だったみたいです。

「ああ?」
とホウ統に促され、右を見る劉備。そこには「邪魔じゃ!通さんかい、阿呆たれがァー!」 と矛をぶん回し、野人のように突き進む男がいました。
おっ!黄忠が出たとなれば、この"小兵の男"は当然 魏...「歯向かう相手が間違うちょるぜーッ」と矛を旋回させて叫ぶ野人。な、なんと土佐弁!

それを見て「あんな奴いたっけ?」とつぶやく劉備。ありゃりゃりゃ〜、そんな扱い?そんな劉備の発言を聞いてホウ統はすかさず
「偏見を捨て人を見る。見つけたら間をおかず褒賞し、抜擢することだ」
と進言します。
「わかってらーッ! そんなことより策を言え!」と馬を駆りながら叫ぶ劉備。ところが背後のホウ統は 「策? いったい何の策だ」 と聞き返します。ギッと歯軋りして叫ぶ劉備。
「とぼけんじゃねえ!フ城を落とす策に決まってんだろうが!!」
しかし、ホウ統は
「そんなものを使える段階か?兵も将もあなたも」 とあくまでクールです。これは、『もう戦闘に突入した段階で策もクソもない』ってことでしょうか? それとも 『劉備軍や劉備は、まだ策をどうこういう段階になってない』っていうことでしょうかね。いずれにせよホウ統、冷めてます。つか、ちょっと挑戦的です。

「なんだとぉ〜」と背後のホウ統を睨む劉備。そんな劉備の正面に敵軍が近づくのを見て「斬られるぞ」と忠告するホウ統。
それを聞いた劉備、「ほおおお」と振り返りながら叫び「統おおーッ」と敵兵を両断!
あはは〜。最初、なんで「ほおおお」なんて叫ぶのかと思いましたが、ホウ統の名を叫んだのですね。

          ***************

敵軍と交戦しながらも、ホウ統の発言は続きます。
「そもそも、一息で蜀をまる呑みするのではなかったか?」
だから策なんていらないハズじゃないのか?ってことでしょうかね。 んぐっ...と言葉につまる劉備。ホウ統は続けて、
「風をたよりに器ひとつで奇跡を起こすのではなかったか?」
とたたみ込みます。
「じゃっかしい!」と敵兵を切り裂きながら叫ぶ劉備。それでもホウ統は、
「万歩遅れて至強に挑もうというのに、小城を落とす小細工をお望みか?」
と揶揄し、そしてダメ押しするかのように
「それとも、器は上げ底か?」
と尋ねます。
うっわ〜。ホウ統、すっごい不遜!新入りの癖に劉備に終始タメ口!
正史では 『若い頃、地味でもっさりしていたので、評価する者がなかった』 とありますが、こんな口のきき方してりゃ、嫌われるわな(笑)
話代わりますがホウ統の使用してる武器は画期的でしたね〜。スイッチ押すと細身の槍が飛び出る仕組みたいです。その後、口で咥えてギリリって戻してますから、中にバネみたいなのが入ってるんでしょう。三国志の時代にこんな精巧な武器が開発できたんでしょうか?

さて、度重なるホウ統の暴言に
「こるあ。無礼だぜ」 と憤怒の形相で凄む劉備。しかしホウ統は
「無礼? 義も仁も顧みぬ戦なら、当然、礼もいらんだろ」
と尚も挑戦的です。怒りに震える劉備。そんな劉備にお構い無しに、ホウ統は言葉を続けます。
「さあ!フ城が見えたぞ。中央に5千、両翼に3千。こちらの倍だ。」
ギギ、と歯を食いしばる劉備。
次の瞬間、激怒の劉備、騎馬でガッと踏み込み、
「だっりゃあああ!!」
と絶叫しながら跳躍! 自軍の先頭に躍り出ます!
ウオオオオと雄たけびを上げながら続く劉備軍!!
ぶち切れて驀進する劉備!フ城めがけて突き進みながら「無ッ礼者がァーッ」なんて叫んでます。なんかやり場の無い怒りを敵軍に向けてるような(笑)

そんな劉備の猛進を後方で眺めつつ、ホウ統は独白します。

最も速く天下に鳴り響くもの
怒声−

何であろうとかまわん!
怒ってみせろ!
吼えてみせろ!
玄徳殿、

この咆哮は
劉玄徳の
新たな狼煙(のろし)となって
天下を揺さぶる!

蜀を獲るとは
そういう戦いだ! 


おお、やっぱりワザと炊きつけてたんですね。劉備の憤怒・咆哮を進軍のベクトルとする感じでしょうか?
孔明は「敗走する劉備」に "天下人の覚悟" を促したような気がしますが、ホウ統は「進撃する劉備」に "憤怒の天下人" を演じさせようとしてるような気がします。
だとしたら、伏龍・鳳雛。どちらも一筋縄でいく軍師じゃないですね〜。

          ***************

場面変わって、某邸内。
黄忠と魏延が褒賞を授かっています。お、ってことはここはフ城内ですね。 あっという間に落城しちゃったみたいです。ちなみにあの "土佐っぽ" はやっぱ魏延だったのですね〜。
「畏れ多くも有難き幸せにございまする」と言上する黄忠の脇で魏延は「お...お...あ...し...ご...」なんて口ごもってます。なんかカワイイですが、予想してたより雑魚キャラ扱いのような気が。これからメキメキ成長するんかな?
「うむ!」とうなずく劉備。「そいじゃ皆の衆。百日宴ってわけにゃいかねえが、今宵はパァーっとやってくんな」と杯を掲げます。

こうして"勝利の祝宴"は始まる訳ですが、屋敷の外では、ホウ統が独り、巻物に目を通しています。

「いやぁ、今日の大将にはしびれたねぇ。敵は縮みあがるわ、味方は猛り立つわ、ありゃあよかった」と劉備の横に座り、ホクホク顔で酒を飲む簡擁。 あはっ!簡擁!また登場しました!管理人はこの飄々としたおっさんキャラ、好きであります。
「あんまり思い出したくねえな」 と、渋い顔の劉備。ホウ統の "憎まれ口"が、頭に浮かんじゃうんでしょうか?
「なんでだ? ここを大将の国にすんだろ? 気勢一発でカタつけて恨みァなし!最高じゃねえか。」と不思議そうな簡擁。続けて 「ほれ、あれだ。王道とかってやつだ」と劉備に語りかけます。
劉備は、王道だ?と杯をあおりながら自問。チラッと自分の右脇の空席に視線を移します。左脇で、舞妓に酌をしてもらって「でへッ」っと鼻の下を伸ばす簡擁...
「しかし大将。やっぱ連戦連勝ってなァ いいねえ。」とご機嫌の簡擁、「逃げる支度をしねえでいい戦なんて、なかったもんな〜」と涙を浮かべます。なはは。確かに劉備って "逃げるシーン" ばっかですからね〜。

黙ってそれを聞いていた劉備。んん...そういやそうだ。とふと気づきます。いくら戦っても負ける気がしねえ。と考える劉備。
酌をしに近づく舞妓。その美しい顔を見て、おお?と微笑む劉備は、強えってこういうことかぁ〜? と杯を差し出します。

− おお そうだよ。違いねえ −
と舞妓に手を差し伸べる劉備。
− 曹操のやつァ、この感じをひとり占めにしてやがったんだ −
と笑いながら舞妓を抱き寄せます。
劉備、心底嬉しそうな顔をして「ああ〜、たまんねえ」とつぶやきます。舞妓に顔を近づけ、目に涙まで浮かべて劉備は話し始めます。
「楽しいな...」
「間近に居てなお捉えきれぬのが天下人の真情」
劉備の言葉をさえぎるように告げながら、ふいに宴席に現れるホウ統。
「時に憤怒は攻城の戦略であり、勝利の美酒には敗者への哀悼の涙がともなう」
と語り始めます。かなり抽象的な台詞ですが、

そばに居ても分からないのが「天下人の心」であるべきだ。例えば、激怒したようにみせて実はそれは攻城の為の戦略であったり、勝利の美酒に酔ってるようにみせて、実は敗者に哀悼の涙を浮かべていたりすることだ。

意訳するとこんな感じでしょうか?つまり楽しげな劉備を諌めている訳ですね。

口をへの字にして不意の乱入者を睨む劉備。コメカミに血管を浮かべて
「下がれ、ホウ統」
と唸ります。
それを聞いてさっと身を翻すホウ統。
「そっちじゃねえ」
と告げる劉備。立ち止まるホウ統。
「てめえの席に下がれってんだ」
と右脇の空席をアゴで指す劉備。
あ、さっき劉備が見ていた空席はホウ統の席だったのですね。

おもむろに立ち上がり、ホウ統に近づく劉備。宴席参加者は息を呑んでそれを見つめています。
「杯をとれ」
と促す劉備、そのまま席に着いたホウ統の正面にかがみます。再び話し始めるホウ統
「不義の戦ひとつは呑み込むのが、あなたの大義であろう。しかし、衆目に映る仁者・劉備の姿まで壊すことはない。一喜一憂はたれ流さんことだ」
またまた不遜にして抽象的な発言を! これは、

「不義」の戦でもやり遂げるのが今のあなただが、何も公衆の面前で従来の「仁者」のイメージを崩す必要はない。くだらんことで、いちいち喜んだり悲しんだりするな。

って感じの諌言なんでしょうね。
ホウ統、言葉は抽象的ですが、言ってることは『歯に衣着せぬ』忠告です。
劉備が語り始めます。
「その慎みのねえ口はありえねえ」
ホウ統の杯に酒を注ぎながら、続ける劉備。
「だが、ありえんゆえに おいらの軍師だ」

          ***************

確かに部下にここまで言わせることができるのは、劉備だけのような気がします。
曹操や孫権の軍師だったらこうはいかないんじゃないでしょうか?
この「毒舌・蒼天ホウ統」のキャラを活かすことができるのは、やはり蒼天劉備ならでは、のような気がするんですよね。

さて次号・次々号と休載。再開は7月17日号から。げげっ、また休載〜!?

ありえん! ありえんゆえに蒼天か。

No.8487 - 2003/06/27(Fri) 00:42:45

Re: 今週の蒼天<鳳雛の口> / bayazid [近畿]
ついに出ましたね、黄忠・魏延。
黄忠、やはり老人でしたか。意表をついたパターンも見てみたかった気もしますが、まあ妥当なとこなんでしょうね。それよりも褒賞を受けるシーンの黄忠の顔を見て、イェティもしくは猿の惑星を思い出してしまったのは私だけでしょうか?

魏延、まだまだ下っ端って感じですね。私は魏延は「兵卒からの叩き上げの将軍」というイメージを持っていましたから、この時期はまだまだこんな感じでいいんじゃないかと。

蒼天ホウ統は実にいい味だしてますね。宴で浮かれる劉備を諫める場面、従来なら「仁者」としてふさわしくない振る舞いだと諫めるところ、「天下人もしくは上に立つ者の姿勢・在り方」を説き、諫めるというふうにしているのがいいです。このほうが説得力がありますし、第一ウソくさくない。これからのホウ統の活躍が楽しみです。
・・・と思いきや、次号・次々号と休載。あ〜あ。

No.8490 - 2003/06/27(Fri) 03:06:00

Re: 今週の蒼天<鳳雛の口> / h
はじめまして。んでごめんなさい。上のとか返しちゃだめなもんなんですか?パソコン初心者なのですが、ここはすぐ見つけてみせていただいてました。よろしくです。ホウ統いい感じ、もっと見たいですね。孔明は政治家になりそうな感じですし、軍師としては法正がやっぱりあと引き継ぐのかな。馬超ももうすぐ着そうやし、張飛も援軍で、もうにんともかんとも2週も待てません。にんにん。
No.8493 - 2003/06/27(Fri) 03:30:41

Re: 今週の蒼天<鳳雛の口> / ブリキ [関東]
同じく私もはじめて書き込みさせていただきます。
劉備とホウ統の二人はまたいいペアになってますね。
戦場では劉備がまた微妙にもてあそばれている気がしましたが…。
ところでホウ統のあの武器なのですが、「袖箭」というものではなかろうかと…。
武器開発者としての孔明さんの考えたものらしいのですが、(某三国志のゲームでは孔明の持ち物になっています。)ホウ統が片手で使いこなしているところに結構そそられました。かっちょええ…。
このままホウ統ファンになっていきそうな者ですがどうかよろしくお願いします。

No.8496 - 2003/06/27(Fri) 10:10:02

Re: 今週の蒼天<鳳雛の口> / Caocao
こんにちは〜。

見込んだ人物が、予想通り驥足を展ばしてくるのを見ると心が躍る。

龐統
どう死なせるかに苦労しそうな人ですね。
ものの見方は柔軟かつ自在。
シュールでブラック、いい軍師だ。
前線にいながらも顔色は驚きも怖れもみせず、涼しくて余裕がある。
隻腕で甲冑もつけていないのに。
「無礼?義も仁も顧みぬ戦なら、当然、礼もいらんだろ」は効きましたね〜。
劉備を揺さぶるのは誰がやっても子気味いい感じがしますけど、龐統はもっといい。

劉備、孔明君で免疫ができたのでしょうね。
感情に忠実なのは相変わらすだけど、型破り型の龐統に乗る度量はちゃんと具えているようです。
立派な竜になってください。

簡擁、「逃げる仕度をしねえでいい戦なんて、なかったもんな〜」は◎。
この人がでてくると必ずゲラゲラ笑えますね〜。
おっさんキャラ、すでにもうアイコン候補だったりして。

魏延、またまた、変なのでてきましたね(笑)。
「邪魔じゃ!通さんかい、阿呆たれがァーッ。歯向かう相手が間違うちょるぜーッ」
これ、一番笑いました。面白すぎじゃぁ〜。
何がおかしいのか自分でもよくわかりませんけど。
方言の力なのでしょうか。敵を罵倒したり圧倒したりするというのではなくて、戦場に躍り出るときの決まり文句的な感じがするからでしょうか。
なんだか愛嬌がありますね。

黄忠、う〜ん、この人は無難な設定ですね。
もしかしたら化けるかも。ありえん!ですか?

>さて次号・次々号と休載。再開は7月17日号から。げげっ、また休載〜!?
>ありえん! ありえんゆえに蒼天か。

いや〜、こっちでもゲラゲラでした〜(笑)。適度にお休みしてくれたほうが安心しますけどね。とにかく最高の状態で描いてほしいですからね。

No.8499 - 2003/06/27(Fri) 14:44:03

Re: 今週の蒼天<鳳雛の口> / 簡鍛
 ああ、黄忠や魏延が出てきて嬉しい反面、二週も休みというのはつらいっすねぇ〜。夏休み前ですよ。
 僕はいつも学校行く前と、学校から帰ってきたときに、コンビニで立ち読みするんですけど、龐統の武器に気付いたのは、二回目でした。
 ブリキ殿がおっしゃられるように、恐らくあの武器は袖箭でしょう。ちなみに袖箭を解説しますと、竹筒に仕込んであるばねを利用して、矢を放つと言うもの。でも、この蒼天で普通に用いるのではなく、袖の中に隠して、相手を暗CENSOREDる用の武器だそうで、諸葛亮考案、だそうです。
 こういう風なところが、蒼天の魅力なのかも知れませんねぇ・・・。

 そして、魏延の印象ですが、あんまりいい印象はなかったような気がします。僕の心の中では、もっと蒼天の甘寧っぽい、義侠心を持った感じを想像していたんですが・・・。まぁ、これからに期待ということで!

 最後に龐統!!何か君主とか軍師とかという身分を越えています。まるで、賈詡(賈詡でも、曹操には敬語ですが・・・)。あんな口調は、はっきり言って、きついのではと思いますが、あともう少しで彼は、悲劇にも死んでしまうのですから、これくらいの印象を与えた方が、読者の心の中にいつまでも残るとでも、王欣太先生は考えているのでしょうか!?

No.8500 - 2003/06/27(Fri) 17:49:06

Re: 今週の蒼天<鳳雛の口> / kazz [東北]
今週号を読んで想ったこと。
龐統。蒼天描写の劉備陣営では初めて、軍師らしい軍師なんじゃないでしょうか。というか戦らしい戦の描写が久しぶりだ、というのもあるでしょうが。

思えば、ジョショに去られ、龐統の惜しすぎる戦死、法正の早い死、おそらくは国を支える王佐の持ち主であろう人材がままならなかったのが劉備陣営なんですよね。孔明一人の背に重すぎる責が積み上げられたのも解らなくはないような。

黄忠と魏延は「う〜ん武人」と言った感じでしたね(笑。期待どおりです。もし描かれるならリョモウ&魏延のめざましい成長ぶりも見てみたいものです。
さて、これで演義でいうところの五虎大将軍が全員登場したわけですが、今後の絡みなんかは期待できるんでしょうか。漢中戦楽しみだぁ〜、って気が早すぎますね(笑。

No.8501 - 2003/06/27(Fri) 18:42:19

竹中直人に鳳雛をやって欲しいもんだ。 / 玄徳のように生きん
初投稿させて頂きます。
いやあ、鳳雛いいですね。とてもらしくて素敵です。
自分の中では彼は冷徹だけど主君に一途な竹中直人ってイメージが
あったんですけどね(笑)
まあ、それはいいとして、玄徳の人格上、彼の軍師といえる人物は皆己の考えていることを仔細なく伝えられる存在だったんだと思います。
玄徳自身、劉邦と同じく自身にそれ程の才があるとは思っていなかっただろうから、こういう直言出来る人も愛せたんではないでしょうかね?実際、義弟含めみんな遠慮ないし(笑)

ともあれ、蜀漢ファンとしてはもうすぐ鳳雛が死ぬのが惜しくてたまらない。彼が生きていれば陣営の局面はどれほど違っていたことか!彼の死の間際には是非玄徳に対して大いなる格言を残して欲しいですね。是非、自分の存在を刻み付けて欲しいものです。
でも、陰のように消えてゆくのも彼らしいかもしれませんね…

部曲から立身した魏延、老いて益々盛んな黄忠。玄徳軍団もいよいよ華やかになってきました。これからの軍団におおいに期待です。
そして、哀れすぎる最後も…(ってそこまでは連載されんでしょうね。神・関羽の死に様を括目しましょう。って気が早すぎますな。)

No.8502 - 2003/06/27(Fri) 20:15:43

Re: 今週の蒼天<鳳雛の口> / 悠々
天下人になるような人間は、その心情を他人に読み取られるようでは、ダメだってことでしょうか。
戦に興じてますね。玄徳、テンション高すぎ。
でも、曹操だったら上策を採用して、今ごろ成都侵攻かな?。そんなこともないかな?。
それでも、昔の劉備だったら、おそらく下策……。
黄忠・魏延も出てきましたね。
魏延はあれじゃあ、孔明と仲悪くなりそう。
そういえば、簡雍ってどこかで見たキャラだと思ったら、本宮ひろ志先生の漫画に出てきそうなキャラですね。

No.8505 - 2003/06/28(Sat) 01:06:32

Re: 今週の蒼天<鳳雛の口> / t.s
なんか斬新でしたね。
あの劉備が呂布や烏丸族のような大ジャンプを披露するとは!
それにしても劉備の攻城シーンは違和感ありますね〜。(白馬以来かな?)

ところでホウ統が宴席に顔を出さずに、外で書簡に目を通していますが、話の前後から予想するに劉備からおとがめを受けたということでしょうか?
ちょっとした確執でもなければ、軍師なしで宴や論功行賞が始まることはないでしょうから。
「さがれホウ統」のあたり、ホウ統としては、もう一度諫言してだめなら幕下を去ろうと考えてそうな危うい雰囲気ですよね。

やはり不遜な彼の諫言は劉備を不快にさせるけど、最上の結果をもたらしてますよね。
劉備が自身のコメカミに血管浮き上がらせるほどの不愉快な家臣を得たというのは、そういう意味でこれまでとは一線を画する感じがしました。
劉備の不足を補うための、これまでの劉備ブレーンが補っていたのは腕力だけでしたからねー。
「ありえんゆえに おいらの軍師だ」とはそんな所なんでしょう。

劉備が偉かったのは、それに気づいて、多くの群雄が逃したであろう偉才を席に留めたところだと思いました。

No.8508 - 2003/06/28(Sat) 03:10:28

Re: 今週の蒼天<鳳雛の口> / ベッキー@孟起 [東北]
黄忠・魏延いい!ついにでたって感じ。
四郡をとるとこは,はしょられてたからなー。

入蜀編,このあとの楽しみは張飛は厳願あいてに
策を使うのかどうかですw
そのエピソード,カットしないでほしいなー。

No.8509 - 2003/06/29(Sun) 01:12:21

Re: 今週の蒼天<鳳雛の口> / 紅いキバ [東海]
ホウ統、今回もすごく良かったですね。
回を追うごとにどんどん存在感が強くなってきてます。
孔明が一度壊し、再構築した玄徳殿に、ホウ統は更に何を加えようというのでしょうか?
アベールさんが「ホウ統論」のスレで書かれていた宴席の場面、
恥ずかしながら、私はこの場面のことは知らなかったので、
お、そのまんまのことが出てきたなと思いきや、蒼天ホウ統は、こともあろうか衆人の前では仁者の仮面を被れという。
主君に対して、顔色も変えずに不届きなことをいう様は、むしろ痛快でした。
曹操は軍師を育てましたが、劉備は軍師に育てられるようですね。

黄忠はいかにも黄忠らしい雰囲気でしたね。激しいながらも落ち着いた雰囲気は張奐殿を彷佛とさせます。
魏延は強烈ですね(笑)ただでさえ野性的な曹彰を更に野性化したような... 土佐弁、案外似合うかも。
「長安を攻めようちいっちゅうろうが」なんていうんでしょうか(笑)

さて、蒼天はしばらくお休みですね。2週休載といえば、お約束の単行本休みちや。ここは静かに待つしかなさそうやき。

No.8510 - 2003/06/29(Sun) 01:20:51

Re: 今週の蒼天<鳳雛の口> / ふにゃお
> 孔明が一度壊し、再構築した玄徳殿に、ホウ統は更に何を加えようというのでしょうか?

今週号を読んで、ホウ統は劉備を曹操にしようとしているような感じを受けました。
いや、天下人を目指すということは、天下人の中の天下人たる曹操に似てくるということかもしれませんが。

No.8513 - 2003/06/29(Sun) 21:46:35

Re: 今週の蒼天<鳳雛の口> / ナクレ [東北]
いやはや、久しぶりになってしまいました。
最近はまさに新キャララッシュですね。
その中では、今のところホウ統が一人大活躍というところでしょうか。

で、黄忠なんですが、どうしても夏候淵が斬られるところが想像できません。
これから、どんどん活躍するんでしょうけど・・・
夏候淵ファンとしては少し悲しいとこですね。


でもって休載!?
ありゃ、これからというところ何ですがね〜・・・

No.8516 - 2003/06/30(Mon) 03:56:35

Re: 今週の蒼天<鳳雛の口> / TATSU@管理人 [関東]
おおっ!今回は初投稿の方が結構混じっていますね! こいつは嬉しい!! ご挨拶せねば!
hさん、ブリキさん、玄徳のように生きん さん、初めまして。蒼天考へようこそ。

>馬超ももうすぐ着そうやし、張飛も援軍で、もうにんともかんとも2週も待てません。

張飛・趙雲、そして黒髪孔明が荊州より合流し、流浪の錦馬超が配下に加わったりしたら、「蜀獲り編」は盛り上がりそうですよね〜。もう、にんともかんとも楽しみです!

>ホウ統のあの武器なのですが、「袖箭」というものではなかろうかと…。武器開発者としての孔明さんの考えたものらしい

うっわ〜、これまた斬新な情報を〜!!ブリキさん、有難うございます! あの武器にはちゃんと名前があったのですね〜。それも「孔明開発説」まであるんですか!?
と、いう訳で管理人は「袖箭」で、検索かけてみました!

【袖箭(ちゅうせん シュウチェン)】 竹筒にバネを仕込んで矢を飛ばす。袖の中に隠せ、予備動作無しに矢を放てるのが利点。一説によれば諸葛孔明の発明とも言われる。「機輪書」なる諸葛孔明が記したとされる書にあったとのこと。とりあえず、明の時代にはあったらしい。後の時代には連発、多連装のものが造られた。

と、ありました。「木牛」や「流馬」、「饅頭」に続き、「飛び道具」まで開発した説があるんですね。多才だ〜!孔明!
じゃ、ホウ統が劉備と共に入蜀する時に 「これを持って行きなさい」とか言って黒髪孔明が渡したんでしょうか?

>ホウ統が片手で使いこなしているところに結構そそられました。

管理人もです。実は、管理人は「杖のような槍」が伸びて突き刺す(そのあと口でもとに戻している)のかと思ってましたが、よく見ると「小型の矢」が飛び出てたんですね(そのあと口で次の矢を充填してる訳ですね)!
馬に乗りながら、片手でそれをやるなんて、ホウ統、器用ですよね〜!

>玄徳自身、劉邦と同じく自身にそれ程の才があるとは思っていなかっただろうから、こういう直言出来る人も愛せたんではないでしょうか

あ、蒼天劉備に限って言えば、まさにそんな感じがします!曹操とは正反対なんで、人材獲得できてたりして。
"漢の高祖の面影有り"ってこういうことを指してたんでしょうか。

>もうすぐ鳳雛が死ぬのが惜しくてたまらない。

ホントですよね。こんなにキャラが立っちゃうと、間もなく死んじゃうってのが非常に残念です〜。
惜しい!惜しいゆえに名キャラか。

No.8523 - 2003/07/01(Tue) 00:11:21

魏エンさん / 神速の竹周 [関東]
実は個人的に蜀サイドでは魏エンが一番好きです。

何か、まだ登場したばかりだけれど魏エンが気の毒です。
あの魏エンは史実どおり劉備と仲が良くなりそうです。
でもきっと、諸葛亮に「顔が美しくないので斬りましょう」なんて言われんだろうな〜。

でもあの魏エンさん(さん付け)が蜀を裏切るとは思えないです。


黄中も高貴そうな武人感が出ててよかったです。
彼とカコウエンの戦いぶりも見たいです。(関羽とは戦ったのかな?)

No.8527 - 2003/07/01(Tue) 21:27:06

Re: 今週の蒼天<鳳雛の口> / 紅いキバ [東海]
>ふにゃおさん
>ホウ統は劉備を曹操にしようとしているような感じを受けました。

「一喜一憂はたれ流さんことだ」っていうくだりなどは曹操に通じる部分があるかもしれないですね。
ホウ統は今まで何度か曹操をほのめかすようなことを言ってますから、もしかしたら今後、具体的に曹操に触れるような発言があるかもしれません。
限られた時間の中で、ホウ統がどれだけ劉備を変えることができるのか、その辺も要注目ですね。

No.8528 - 2003/07/02(Wed) 00:01:31
(No Subject) / h
以前から気になってたんですが、太史慈って赤壁には従軍しなかったんでしょうか?もしかして欣太様忘れてらっしゃるのかしら。死様だけでもみたいんですg
No.8503 - 2003/06/27(Fri) 21:41:28

お答えします。 / ギルガメッシュ [関東]
 太史慈は206年に死去したと正史に記されています。というわけで赤壁の戦いには従軍したくてもできなかったのです。すでにあの世に逝ってるから。赤壁の戦いに従軍したり、合肥で戦死していたというのは演義での話しで、忘れたわけではないのです。
No.8511 - 2003/06/29(Sun) 02:19:53

Re: (No Subject) / ロッテファン [東北]
なるほど!そうだったんですか!
僕は蒼天航路知るまで演義しか知らないものでしたから、てっきり太史慈は合肥で張遼によって戦死したものだと思ってました。
いい加減正史を読まなければなりませんね。
自分の知識の浅さが身にしみます。
あと、質問ですが、周泰が幼い頃の孫権を身を呈して守った、と言う話も演義だけなのでしょうか?

No.8512 - 2003/06/29(Sun) 13:43:32

Re: (No Subject) / h
先にお礼言われちゃいました。えーと、遅まきながら、そうだったんですか。私も合肥だと思ってましたので、もう見れないんですね。好きな武将だったので残念です。
No.8514 - 2003/06/29(Sun) 21:55:43

もひとつおまけにお答えします。 / ギルガメッシュ [関東]
 周泰の件は正史に記載されています。孫権と共に城を守っていたときに孫呉の宿敵「山越」が攻め寄せてきて、周泰は12の傷を負いながら孫権を守り抜きました。その後、周泰はしばらく人事不省の状態というオチがついていますが・・・。演義によればそのあと華佗が周泰の治療を行ったとされています。しかしそれは演義の創作で、正史に記載はされていません。
No.8515 - 2003/06/30(Mon) 00:48:55

納得 / ロッテファン [東北]
なるほど、そうだったんですか。
ギルガメッシュさんありがとうございます。

No.8517 - 2003/06/30(Mon) 06:45:25

2度もスイマセン / ロッテファン [東北]
> 先にお礼言われちゃいました。
スイマセンでした。太史慈のことは私も前から気にしていたんです。それでつい書いてしまいました。

No.8518 - 2003/06/30(Mon) 10:49:29

Re: 正史探訪 / TATSU@管理人 [関東]
なんか「正史探訪・ギルガメッシュに聞け!」みたくなってますね(笑)

太史慈は赤壁前に病没してますが、「演義」のほうが華々しい最期を遂げてますよね。
管理人的には、蒼天航路においても、正史にこだわらないで「赤壁の最中」でも「赤壁後」でも構わないので、「太史慈の死」についてはふれて欲しかったです(あれだけ印象深い登場をしたので)。

張繍みたく「蒼天オリジナルの死」でも良かったな〜、なんて思ってます。多分もう登場しないでしょうが...

No.8519 - 2003/06/30(Mon) 23:54:04
ホウ統論 / アベール [九州]
次の蒼天まで暇なので、ここでひとつ。

私の唯一の三国志の本、「三国志人物辞典」新紀元社、小出文彦監修のホウ統の欄によると。
劉備が劉ショウに招かれ会見した時、ホウ統は「劉ショウをここで捕らえろ」と進言してます。しかし劉備は「恩愛や信義が表れていない」と拒否。
そして劉備が二将を斬り、攻め込み、連戦連勝で酔いしれて酒宴をひらくと、ホウ統が「他国を征伐して喜んでいるとは仁者の戦いではない」と諫言。
パッと見は、なるほどと思ったのですが、しかしよく考えてみると明らかに矛盾している。この本ではこれが正史だという。
あきらかに劉備は他人の領土をだまし獲っているのだから、儒でいう不義。しかしいつのまにかそれが隠れてしまい、しかも二人が立派な儒者になっている。くさい。
皆さんの本ではどうなってます?

また蒼天航路と私のかすかな知識では、当時の儒者は曹操をたてて皇帝にしようとしているのに、後の世では帝位簒奪の悪役にしたてあげ、しかもかわりに劉備を立派な儒者にしたてあげてる。
これは明らかに儒の策謀ではありませんか?

No.8466 - 2003/06/23(Mon) 22:23:53

儒論 / アベール
反り返ってしゃべります。

今週の蒼天で劉備がカン中に攻め込まず、慣れもしない内政に力を入れていたのは、兵を温存し益州に入る際、手際よくするため民の信頼を得るためでは。

宮城谷昌光さんは私も読んだことがあるのですが。どうも嘘っぽい、そもそも史記からして怪しい。
昔から儒教があったことは認める。孔子がそれを広めたことも事実であろう。しかし、商、周、春秋、戦国の時代に儒があんなに盛況だったとは思えない。
儒が国教になって一般の民まで普及したのは漢の時代からで、それ以前の君主が心得ていたとは思えない。

歴史を改ざんし自分達の権力を広める儒者こそ孔子のいう「トン」ではないか。
曹操もそれで偽れざられた。蒼天航路の一巻の最初でゴンタさんはそれをいいたかったのではないでしょうか。

No.8474 - 2003/06/24(Tue) 23:41:43

Re: ホウ統論 / TATSU@管理人 [関東]
> しかしよく考えてみると明らかに矛盾している。この本ではこれが正史だという。

その本で無くても、正史ではそう記載されてますよ。ホウ統の発言の矛盾については正史「ホウ統伝」の注にて裴松之がこう述べています。

劉璋を襲撃するという計画、その策略はホウ統の提起したものであるが、しかし道義に背いて功業を成就したもので、本来邪道である。 内心で気がとがめていたとすれば、喜びの情はおのずとしぼむもので、そのため劉備の「楽しい」という発言を聞いて、思わず言葉が口をついて出たのである。 劉備の酒盛りは時宜を逸したもので、その行為は災禍を楽しむ態度と等しい。みずからを武王に擬して少しも恥じる様子が無かった。これは劉備のほうに非があって、ホウ統には過失が無い。

つまりは、ホウ統も「劉璋襲撃」は "邪道" だと承知の上で敢えて進言してるんじゃないでしょうか。それなのにその "邪道の行為" のあとで、劉備が衆目の前ではしゃいじゃったので、思わず諌言したんだと思います。

> 当時の儒者は曹操をたてて皇帝にしようとしているのに、後の世では帝位簒奪の悪役にしたてあげ、しかもかわりに劉備を立派な儒者にしたてあげてる。これは明らかに儒の策謀

それは穿ち過ぎかもしれませんね〜。 正史でそれなりに評価されてる曹操が「悪役」となり、劉備が「正義の人」となったのは、長い年月をかけて「民間伝承」されるうちに形成されてることですし、それを1,300年後に纏めあげたのが「三国志演義」ですなんですが、羅貫中は「儒の策謀」としてそれを編纂した訳では無いと思います。

> 宮城谷昌光さんは私も読んだことがあるのですが。どうも嘘っぽい

そうですか? 管理人的には宮城谷先生ほど、他の小説に比して「嘘っぽくない」小説は無いように感じたんですが...

No.8480 - 2003/06/25(Wed) 23:18:00

Re: ホウ統論 / 悠々
宮城谷先生はともかく(?)、史記は怪しいと思います。
小説的な話が、けっこうありますから。別に司馬遷は、嘘をついてるわけでも、小説家を目指していたとも思えませんけど。始皇帝の焚書坑儒はなかった、と書いている人もいました。

また、正史三国志訳本のちくま文庫の後書きを読むと、魏正統論は建前で、蜀を正統とする記述が見え隠れしているそうです。

司馬遷や陳寿が儒者であったかどうかまでは、知りませんが。

No.8482 - 2003/06/26(Thu) 02:46:08

地に確たる歴史などない / Caocao
史書がウソっぽいということについて、少しだけ。

『きらめく群像』(高島俊男著)を読んだ方なら憶えていることでしょう。
「四大スター 諸葛亮」の項で、正史にも演義顔負けのフィクションがあると言っています。

隆中対の天下三分云々、諸葛亮のセリフについて
「三度目にやっと劉備にあってやった諸葛亮が人ばらいをして言った」というところの、「人ばらいをして」に眼をとめて、数十万人の目の前で行われた赤壁の戦いのことさえもうわからないのに、どうして二人だけの機密の話がきちんと録されているのはなぜかと問うて、こう解きました。

“実はこれが中国の史書の特質ないし習慣なのであって、前後の事実の脈絡に抵触しなければ、人物の発言は自由に作ってよいのである。あるいは、そここそが歴史家の腕のふるいどころなのである。(中略)事実だけを列挙したのでは歴史は索漠たるものになってしまう。その所々に、歴史をいろどった顕著な人物たちの、あるいは熱誠溢れる、あるいは犀利な、あるいは沈痛な発言がちりばめられている。それでこそ文質彬彬たる中華の歴史なのである”

この部分が、高島先生がこの本でもっとも言いたかったところだと思います。もちろんこれは高島先生の独断ではありません。中国歴史上最大の歴史家である司馬光も同じようなことを言っています。

『史記の風景』(宮城谷昌光著)にこんなことが書かれています。

“秦王朝打倒の先陣をきった人物は陳渉である。この人は若いころ、人にやとわれて農作業を行っていたが、あるときため息まじりに、―燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや。(『史記』「陳渉世家」)と、いったことは有名である。ツバメやスズメに大鳥の志がわかろうか、といったわけで、陳渉が自分を大鳥になぞらえたことは、周王朝のイメージをひきずっており、かれの革命思想が周王朝の復興であることを予想させる。”(「竜のイメージ」より)

私は三田村掾魚の一派ではありまんが、試しにこれを批評すればこうなります。

手拍子に属するものがある。陳渉ごときがそんなことを考えるわけがない。
日雇い百姓の陳渉が、同じ日雇い百姓の仲間に「燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや」といったという。百姓がこんな知識人のような立派なセリフを言うわけがない。そもそも、誰がこんなことをいったと記録しているのか。農作業をしているときに、傍に史官でもいたというのか。人間えらくなると、こういう御立派なエピソードをこしらえるもの。陳渉も漢高祖並みに下賤の人であります。もし陳渉が言ったとしても、「将来でっかくなってやるぞ」程度でしょう。
「嗟乎、燕雀安知鴻鵠之志哉」なんて、歴史家の卓犖たる見識がなければでてこないセリフであります。これを引いて陳渉自身の革命思想云々なんていうのは、シロウト目からみても心細い気がする。・・(後略)

史書には「燕雀安知鴻鵠之志哉」の類の会話文は、枚挙に暇がないほどあります。
史書の叙述は小説めいていますが、当時はそれが“歴史”です。

裴松之は、史書の叙述に何かと文句をつける批評家で、私の行ったような批評の仕方をしていることもありますが、他の歴史家の注釈は少し違います。
史書に注釈をつけている歴史家たちは、多くの場合、事実の探求をしているのではなく、叙述を元に倫理や道義等を論じています。
同じ史書内でも、食い違っていたり、矛盾している箇所があって、それを指摘したりすることもありますが、裴松之でも「どちらが正しいのか言及する必要はない」といって切り捨てることもあります。
後世に伝えるべきものは、事実だけでなく、その時代の価値観や放置しておけば埋没してしまう正義であって、歴史観が現代とは違うのですね。もちろん、この正義というのは当時の価値観に基づく正義であって、時代によって正義でなくなることもあります。その価値判断を後世に委ねるのが歴史ということでしょう。

司馬遷は優れた歴史家であって、自らの思想を権威付けようとしていたのではないと思います。陳寿もそうです。
もしそういう意図があったのなら、歳月による淘汰をしのいで生き残るだけの器量を持った『史記』『三国志』はできなかったでしょう。

なんだか講釈っぽくなってしまいました。すみません。
とにかく現代とは歴史観が違うということです。
また、事実の探求が歴史学の本来の目的ではないということです。

No.8483 - 2003/06/26(Thu) 09:34:57

Re: ホウ統論 / アベール
言い過ぎました。
曹操の百世の恨みと劉備の人気に儒が乗っかった、と見るべきか。
天に確たる意思などなく、地に確たる歴史もない。ありえないからこそ小説か。

No.8484 - 2003/06/26(Thu) 09:36:25

Re: ホウ統論 / アベール
書いてる間にスレ入ってありました。
いろいろどうも。
「事実の探求が歴史学の本来の目的ではないということです」
そうかー人間ってそんなもんなのかー。
「人間はすでに成長を終えた」
なんか少し分かったような気がする。

No.8485 - 2003/06/26(Thu) 10:14:39

Re: ホウ統論 / 悠々
人物の発言は、歴史家の自由だったのですか。でしたら『史記』は、やはり最高傑作ですね。小説として読んでも、面白いです。
ただ時代の価値観と正義について、気になったことを一点だけ。
いま『世界の歴史6 隋唐帝国と古代朝鮮』(中央公論社)を図書館から借りて読んでるんですが、それによると、『晋書』から、皇帝の命による勅撰で皇帝自らが歴史の編纂に口を出す悪例をつくり、多くの編纂者たちが携わってしまったために主義や主意がかれらにゆき渡らず、著述とは言えないものとなった、として内藤湖南氏が歴史づくりの堕落のはじまりであると嘆いたそうです。
実際に『晋書』の場合、唐の太宗自身が司馬懿や司馬炎の伝を著していますし、自分の先祖のことを改ざんさせてるんじゃないか、という疑いもあるみたいです。また、太宗の時代に、正史二十四史のうち六史も編纂させているところを見ると、あながち嘘ではない感じがします。
そう考えると、史記、漢書、三国志、後漢書の四史までは個人の筆によるもので、時の為政者と戦う姿勢、おもねらない姿勢があったように思えます。それほど正史をちゃんと読んでませんけど。『後漢書』は翻訳の最中ですし。

No.8486 - 2003/06/26(Thu) 16:03:38

Re: ホウ統論 / アベール
ありがとうございます。
「時の為政者と戦う姿勢、おもねらない姿勢があったように思えます」なるほど。
蒼天の「陳寿の正史・武帝紀に、諸・葛・亮・孔・明その名はどの一字として遺されてはいない」・・・気になります。
考えすぎかもしれませんが、孔明とゆう名は孔子を連想させるような感じが。ちなみに、
諸葛「亮」ーーー物事に明るい意。
生みの親「珪」−角のある玉の意
育ての親「玄」−黒い糸、奥深い、すぐれている
弟「均」ーーーーととのえる、土をならす
兄「キン」−−ー美しい玉の名
諸葛亮とその育ての親の諸葛玄、その二人の名だけ「すぐれている」とゆう意。そして演義でのあの経歴・・・どうもくさい。

No.8495 - 2003/06/27(Fri) 09:52:15

千年後には / がんが
わくわくと拝読しております。
わたくしの行った当時の女学校の世界史の試験では、なんと言ってもフランス革命にさしかかると最高点がばんばん出るのでございました。ただ、先生は授業中に「オスカルはいませんことよっ!」と何度も叫ばなければなりません。
古代の史家の最新の作業が時代を経て、史実とされ読み継がれ篩いにかけられる。吉川三国志を読んだときには、連載当時の日本の風の匂いを想像したものです。
後世、蒼天もいろいろな人の手に口にかかるのでございましょう。

No.8497 - 2003/06/27(Fri) 10:32:07

Re: ホウ統論 / Caocao
こんにちは〜

三田村掾魚ではなくて三田村鳶魚でした。失礼しました。
『宮本武蔵』(吉川英治著)をはじめ江戸を舞台とした大衆文藝を、時代考証によって批評して、コテンパンにやっつけた人です。『宮本武蔵』(吉川英治)がなぜ不評をかったのかがわかります。

一応断っておきます。
宮城谷先生の本に文句つけていますけど、ああいう講釈は歴史小説では生きます。
『史記の風景』は小説ではありません。
私の個人的な批評であります。鳶魚先生に比べれば、私ごときの批評は、陳腐でソフトなモンです。

“人物の発言は自由”といってもきちんとした制約がありますからね。
(中略)でだいぶ省きましたけど。
『三国志 きらめく群像』(高島俊男著/ちくま文庫)をオススメします。
“歴史の面白さ”を十分に伝えてくれる本です。
作品考の文献考にも紹介されています。
こういう本が、どうして小説に負けてしまうのか不思議でなりません。
その思うところを遠慮会釈なく、ざっくばらんに語りかける独特の話法。
常識の不自然を捉える深部感覚の鋭さは、ほかの著書でも健在であります。

>天に確たる意思などなく、地に確たる歴史もない。

いや〜、かぶっちゃいましたね(笑)。

>史記、漢書、三国志、後漢書の四史までは

「宜しく正史を読むべし、正史のうち宜しくまず四史を読むべし」ってやつですね。

>吉川三国志を読んだときには、連載当時の日本の風の匂いを想像したものです。

日本人向けにアレンジされていますよね。ある人物が何回も死んでいるとかいろいろと指摘されますが、この本の価値はいかほども下がりません。北方謙三が「いずれ古典になる」とかいっていますけど、北方三国志よりは長生きしてほしいですね。
(ああ、北方ファン方、すみません)

>後世、蒼天もいろいろな人の手に口にかかるのでございましょう。

そうですね〜。後世の批評家の鑑識眼しだいですね。手放しで賞賛するわけには行きませんけど、なにしろジャンルが漫画ですからね。少なくとも私には意義深い漫画であります。“何を描くか”というよりも“どう描くか”で優れている漫画でしょうね。

No.8498 - 2003/06/27(Fri) 14:40:48

Re: ホウ統論が歴史論に変わってしまいますが / bayazid [近畿]
楽しく拝読させていただいています。
Caocaoさんの仰る「後世に伝えるべきものは(中略)その価値判断を後世に委ねるのが歴史ということでしょう。」私も同意します。「いつ」「何処で」「誰が」「どうした」という事実を記すのは当たり前のことですが、それで終わってしまえばそれは「歴史」ではなく単なる「事実の列挙」です。「歴史」とは過去の人々の営みを記し、その息吹きを伝えるもの。事実に+αを加えることで優れた史書となるんでしょうね。

No.8504 - 2003/06/28(Sat) 00:03:32
ギエンが / ゆ [近畿]
前々回のホウトウについで、今度はギエンが出てくれた;;
ジュンイク編を見てて、このままずっと曹操サイド側から
だけ話がすすんで曹操が亡くなって終わったらどうしようと
心配してたので、ちゃんと入蜀編してくれて嬉すぎる・・・。
なんか不敵なイメージとちょと違って、ギエンがなんか純情
武将になってたのは謎ですが、まあいいです。好きだから。
ホウトウがなんか見たことあるなーって思っていたらなんか
ソンサクとソックリだと気づきました。あとリュウショウも
孔明に似てるし。最初これが孔明か!?とびっくりしました。
あと今回ホウトウが劉備のイメージ戦略について語ってました
が、ずっと前にケイシュウから逃げる編でいろいろびっくり
シーンがあっただけに、いまさら!?という気が^^;

No.8491 - 2003/06/27(Fri) 03:08:31
全1634件 [ ページ : << 1 ... 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 ... 164 >> ]