| 今週の蒼天、 『劉備一家、続々結集!』 って感じでしたね。 劉備・蜀獲り編、実に華やかで面白いです。
***************
「なんてこった。おいらの留守中に敵将を降らせちまったのか」 前線に戻ってきた劉備は、投降した敵将を前に苦笑します。 「蜀の老臣、二君に仕えず!!」 劉備を見据えて叫ぶ降将。ありゃ、投降してきたくせに、こんなこと叫んでます。これは "自分の命と引き換えに兵は救ってやってくれ" とか要求してきたんですかね? しかし1年近く篭城してて、陥ちる時はあっけなかったような...簡雍の武将っぷりが良かったんでしょうか?(笑)
− ラク城 − と、劉備は陥落させた城名をつぶやいてから、おもむろに語りはじめます。 「蜀の武将にゃ珍しくよく名の通った名だが。 簡雍、たしか昔"鷲鼻の張任"という侠客が名を馳せていたな」 降将の背後にいる影武者・簡雍がコクッと頷きます。 おおっ、このラク城の降将は蜀で名が通った男で、劉備や簡雍と同じ元・侠客。ほんでもって仲間内では有名だったみたいです。 「ってことはァ、一度吐いた言葉は、八つ裂かれても覆らねえってことか」 と劉備、冷たく言い放ちます。その劉備を見返し、何故か笑顔の張任。 ほう、わかっとるじゃないか。さすがあんたも元侠客じゃ、とか思ったんでしょうかね? ちなみに張任の叫んだ「二君に仕えず」ってのは、史実にもあります。でも「ホウ統を射殺した」っていうのは演義のツクリです。
*************** 成都 − 伝令が劉璋に急を告げています。『孔明&張飛・趙雲』の増派軍団が江州を攻撃。厳顔将軍を投降させた後、3手に分かれて成都に進軍してきているそうです。 その知らせを、眉間に皺を寄せ聞く劉璋。
雨の成都− 新たな伝令が駆け込みます。今度はラク城陥落の急報です。張任は処刑されたそうです。 続けて描かれるは驀進する劉備軍...
***************
評定に現れた劉璋に、"劉備軍は2万になった。" "フ城・ラク城の投降兵を多数吸収している。" と、怯えた家臣が次々に報告します。 「動揺を堪えなさい」 不快気な表情を浮かべ、劉璋は群臣の中を進みます。 「劉備は、謂れなき言いがかりを捏造しておるようですが、」 評定の間を横切り、開け放たれた扉の外へ出て、劉璋は手を差し伸べます。望楼に立つ劉璋。指し伸べた手の先、遥か地平線からは、劉備軍が群がり出てきます。 「これは紛れもなく、人の道を蹂躙する悪逆無道の侵略」 顔面を手で覆う劉璋、その指の隙間からは、憎っくき劉備の顔が浮かび上がります。 「大徳の仮面をかぶる貪婪な盗賊を、天がお赦しになる訳がありません」 サッと手を下ろし、この "裏切られた貴人" は語り続けます。 「この卑劣極まりない攻撃に対するべきは、われわれの毅然たる抵抗。」
『謂れなき言いがかりを捏造してる』ってのは、どーいうことでしょう? 正史「蜀書」先主伝によりますと、劉備は、1万人の増兵要求に対し4千の兵しか供出しなかった劉璋を「私は益州の為に強敵を討伐し、兵士は疲労しきって、落ち着いた生活をする余裕すら無いのだ。いま金蔵に財宝を積みながら、褒賞を惜しんでいる。士大夫に死力を尽くして戦うことを望んだとて、それができるものか。」と批難。配下の兵を煽って激怒させたそうです。 また、張松の企てが発覚した後に、劉璋は張松を処刑し、関所を守備する武将に文書を送り「劉備との関わりを断て」と命じた訳ですが、そのことに "劉備は激怒した。"とあります。 まさに逆ギレ!!劉璋からすりゃ「なぜ私が激怒されねばならないのでしょう!?」ってとこじゃないでしょうか。劉備、悪い!悪い!これぞ劉璋の言うところの「大徳の仮面」つけてるってことじゃないでしょうか。
「鄭度、食料は?」 外を見つめたまま劉璋は尋ねます。 「はい、ゆうに1年分は備わってございまする。」と拱手して答える鄭度。それを聞いて、充分!とつぶやいた劉璋は家臣を振り返り、告げます。 「劉備にとっては、背に曹・孫の動静を伺いつつの城攻め。兵の衰弱は何倍もの速さで訪れます。」 お、劉璋、ただの貴人じゃありません。一応敵の実情も把握してるみたいです。 再び評定の場を横切りつつ、高らかに宣言する劉璋! 「さあ、篭城です!城兵10万の怒りを一つにし、この理不尽な侵略を、はね返してみせましょう!」
う〜ん。確かに言ってることは正論ですし、戦略も覚悟もあります。でも、なーんか心もと無いような...この「敬語」と「貴人顔」のせいでしょうか?
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門を固く閉ざし、敢然とそびえ立つ成都城壁。
ふいに 『張』 の旗が翻ります!! 劉備軍の前を凄まじい勢いで横切り、急停止する新軍!!その先頭にあって、不敵な笑顔を浮かべる武人!!ぬおおっ!久しぶりに登場のこの男は! 「張 益徳! 徳陽・広漢を平らげ見参!!」 城壁に向かい高らかに叫ぶ張飛!!カッケ〜!! うおおおおお、と劉備軍から歓声が湧き上がります。馬を返した張飛は劉備本隊に近づきつつ「ふんッ。城中の悲鳴以上に身内が騒いでどうする?」なんて相変わらず憎まれ口をたたいてます。
「久しぶりだな益徳。長えつきあいだが、こんなに離れたのは初めてだろ」 と微笑む劉備。 「おう、2年半か」 とニヤリと笑う張飛。なんか管理人も久しぶりで嬉しいです。関係無いですが、張飛の鎧もニューヴァージョンになってました。この鎧、片腕が剥き出しなのがワイルドです。太縄があしらってあるとこも、これまたイイです。なんか張飛のイメージにピッタリっすね!!(自称・蒼天鎧研究家) 「会いたかったぜ」と真顔で告げる劉備。 「よせや!」と張飛は照れながらも豪快に笑い飛ばします。 相変わらず情に脆えやつ...と言いかけて、張飛は口を閉じます。劉備を見つめ、いや...また一枚、柄(がら)を上げやがったか、と独白する張飛。
劉備の背後の兵が、あッと声をもらします。 その声に応じて左方を見る劉備。その視線の遥か先には、新たな軍馬の土煙があがっています。 「おッ、来たか。早くも2番手が」 劉備の視線の先を振り返り、張飛が笑います。
「ご主君!」 その一軍から叫ぶ声がします。みるみる近づく軍馬。はためく 『趙』 旗!その軍の先頭には、拱手しながら馬を駆る武人!!うおおお〜っ!趙雲参上だ〜!!
手を上げて応えながら、劉備が叫びます。 「子龍!城市をいくつ落としてきた!?」 「江陽・南安・武陽の3城でございまする!」 拱手しながら叫び返す趙雲!相変わらず爽やか系!! 「おめえよりひとつ多いぜ。益徳」 と笑いながら告げる劉備。唖然とする張飛。 まさか趙雲が3城も陥とすとは思ってなかったんでしょうか?(笑)
***************
− あれがあの張飛!そして趙雲! − 成都城壁では、物見の兵士達が終結する劉備軍に戦慄しています。 「お おい、見ろ!また来た!」 一人の兵士が叫びます。 「堂々と構えろ!残るは諸葛亮だ!」 と叫び返す別の兵士。うおおお!孔明!!ついに黒髪孔明が見られる〜!! 「しかし、報では南からと」 予想外の方角から現れた3番目の軍隊に蜀兵は戸惑います。
「さすがだな」 同じく3番目の新軍を見つめつつ、劉備がつぶやきます。
「あ あの旗は!」 驚愕の声をあげる蜀兵!
3番目の軍を率いるは、西涼の武の華・馬孟起!! 翻るは 『錦』 の旗!それも急拵えの手書き!!(笑)
「もう何年も馴らし込んだ自分の兵のように率いてやがる」 そうつぶやきながら微笑む劉備。 あ、そうか、急遽、劉備の一軍を率いることになったんで、旗が間に合わなかったんスね〜。しかし『馬』じゃなくて『錦』なんですね。馬超、結構このキャッチフレーズが気に入ってるんでしょうか? でもキッタナイ手書きの旗を掲げながらも、微笑みつつ軍を率いる馬超。一皮剥けた感じもします。
***************
さあ、蜀奪取が目前に迫った劉備! 蒼天版・成都攻防戦はどのように描かれるんでしょうか!?もう『わくわくどきどきがはじけそうでございます』
しっかし、欣太先生。 孔明、出し惜しみますね〜!!
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No.8983 - 2003/08/23(Sat) 21:44:43
| ☆ Re: 今週の蒼天<大徳の仮面> / 簡鍛 | | | | 管理人どのお疲れ様です。
うーん、確かにいわれるとおり、欣太先生、孔明中々出しません。その分こちらの期待はます一方なのですが・・・。
何か急に駆け足になりましたね、蜀攻略戦。張任は演義で、かなり劉備軍をてこずらし、孔明が策で攻撃しています。結局、劉備は降伏せずに、斬首されてしまうのですが・・・。 残念なのは、張飛と厳顔のエピソードがなかったことです。張飛が厳顔を倒すために、初めて策を弄して、勝利を得ると言う、張飛ファンにしてみれば、切っても切り離せないエピソード・・・。正史はあんま詳しく読んでないんで、このエピソードは演義の創作でしょうか?そういえば、厳顔っぽい老人がいたような?
あと、僕が見た感じでは、かなり趙雲がふけていたのでは?でこにしわができて、急に中年男性に見えたような気が・・・。でも普通に考えれば、このときゆうに40歳は越えているので、仕方ないですよね?
来週こそ、孔明登場?それとも・・・、期待は募る一方です。
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No.8984 - 2003/08/23(Sat) 21:57:51 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<大徳の仮面> / 霹靂車 [九州] | | | | 今回も長いレス、管理人さんお疲れ様です。
簡鍛殿のおっしゃった様に僕も厳顔のエピソード見たかったです。 老練な厳顔が見たかったですが、次週タイラント孔明が城壁ブチ破り大暴れ!を期待して(それは無いか)待ってたいと思います。
稚拙かつ短いレスでスイマセン・・・・。
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No.8985 - 2003/08/23(Sat) 23:03:45 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<大徳の仮面> / 元常連 [東海] | | | | >正史はあんま詳しく読んでないんで、このエピソードは演義の創作でしょうか?そういえば、厳顔っぽい老人がいたような?
かなり初期の段階から存在している話のはずです。文天祥の正気の歌の時点で「厳将軍の頭となり」なんて一節がありますし、一流文化人が引用して恥ずかしくないレベルの逸話になっていたわけですから演義・平話の創作ではありえないはずです。
さて、錦の旗。襤褸布に錦ってのは昔の日本人の「襤褸は着てても心は錦」の心意気ですが・・・三国の世にはないですね、そんな概念。 一番安直なのは、自分の矜持ってやつですか。すでに一族を、信義を、ありとあらゆるものをドブに捨てちゃって、残ってるのは馬姓ではなく「錦」のみってやつですか。・・・配下の将兵は誰も気づかないのでは、とツッコミたいところですが。 さて、演義では馬超が出たとたんに降伏しやがるんですよね・・・次週の表紙が降伏の使者なんてオチはないだろう、と思いますが。
えーと、孔明・・・実はすでに劉備軍に合流してるとか。
これで、次回は何の進展もなしに黄権とか許靖とか李厳で一話つぶされたり、いきなり荊州の関羽の話にされたりしたらどうしてくれようと思いつつ待つことにします。 ・・・ていうかコテハンも準備していない奴はお呼びじゃないですか。失礼しました。
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No.8986 - 2003/08/23(Sat) 23:53:11 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<大徳の仮面> / Blue [関東] | | | | 管理人サンこんにちは〜。「今週の蒼天」のUP、いつもご苦労様です。
さて、今回の蒼天で一番驚いたのは、劉璋の堂々たる君主っぷりでした(笑)。自分にはどうしても「愚鈍な暗君」というイメージがあったので・・・でも蒼天という舞台に登った彼は、輝いている・・・!はっきり言って、袁術や劉表などよりもよっぽどしっかりした人物に描かれてます。 なんと、やたら老け顔で登場した張任があっさり処刑されちゃった・・・好きなんだけどな〜この人。四川の人なのに、劉備たちのような北方の侠客にまで名が知られているなんて、かなりの豪傑なんじゃ・・・ 劉璋の配下の鄭度・・・確か、劉備軍の侵入に対して焦土戦術を提唱した人だったかな・・・?
馬超の軍旗に大書された「錦」の一文字(やはり、管理人サンも目をつけましたね)!そんな「綽名」の軍旗、ありなのか・・・ そういえば、この中にはまだ馬岱はいないのだろうか?
>謂れなき言いがかりを捏造
これは要するに、劉備が成都へ派兵する口実として「蜀の民に重税を課し・・・うんぬん」と劉璋を誹謗したということなんじゃないでしょうか。思うに、そういった情報を流したとすれば、ホウ統や法正あるいは諸葛亮あたりの献策でしょうね。
いやあ、それにしても久々に張飛や趙雲が登場し、俄然面白くなってきました。来週こそ・・・来週こそ「黒髪の君」(笑)の登場なるか?
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No.8987 - 2003/08/23(Sat) 23:54:46 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<大徳の仮面> / bayazid [近畿] | | | | こんにちは。 管理人様お忙しい中、丁寧かつわかりやすいレス、ご苦労様です。
今回はなんといっても我が心の師、趙子竜殿が久しぶりに登場したのが嬉しかったです。長坂の戦い以来、ずいぶんご無沙汰でしたからね、彼も。劉備の嫁取りの時に一コマ出たくらいじゃないでしょうか。しかも台詞なしだったし。相変わらずの太く凛々しい眉、涼やかな男ぶりで、かっこえ〜な〜って感じです。正直、対夏侯淵戦まで登場はないんじゃないかと危惧していたので、今回の登場は嬉しい限りです。
張飛も久しぶりですね。彼の鎧姿って初めて見た気がしますが、ワイルドでいい感じですね。それにしても彼、年を取らないなあ。
>『謂れなき言いがかりを捏造してる』ってのは、どーいうことでしょう?
私もここの部分やや唐突に感じました。正史や演義を知っている人なら「ああ、あのことだな」と思うでしょうが、蒼天だけ読んでいる人にはなんのことやらわかりませんもんね。以前に劉備が法正に劉璋を揺さぶるよう指示しており、その結果を受けてのこの台詞なんでしょうが、もうちょっと描写が欲しかったです。
>しっかし、欣太先生。 孔明、出し惜しみますね〜!!
出てきませんね(笑)。いっそこのまま登場なしというのもありなんじゃないかと思い始めた今日この頃です。
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No.8988 - 2003/08/24(Sun) 00:06:37 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<大徳の仮面> / hz [地球外] | | | | 最後の成都で、張趙と登場したので、いよいよ孔明かな!?と思っていたのですが、やはり孔明の登場は別なのですね(笑 私も厳顔のエピソードが見たいと思いましたが、今後の黄忠とのコンビでの話しで出るかもしれませんね。
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No.8989 - 2003/08/24(Sun) 00:22:04 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<大徳仮面のおじさんは> / 李桃桃内 [地球外] | | | | 皆さんこんばんわ。李桃桃内です。 宇宙ぎっくり腰も8割方平癒。西域さながらの暑さにうだってます。
今回の蒼天、群雄割拠時代の終焉といった所か。 かつては1人の侠、戦士、反乱者に過ぎなかった張飛が、趙雲が、そして馬超が立派に将に成長してますね。もう天下モードに突入って感じです。 思えば劉備軍ってあぶれ者ばっかりで、荀?ケみたいなエリートはいませんね。中原の尺度ではじかれた不届き者国家の誕生です。なんか劉璋の怒りも一周遅れに思えました。前回、今回と劉備は鬼嚢時代さながらの爽快さで好きです。こんなワルい劉備が見たかったのよ。
おそらく次回で蜀獲り終了でしょうか。 そうなると……嗚呼、次はきっとこのアイコンの人の話だ。 やるせないですなぁ。
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No.8990 - 2003/08/24(Sun) 00:41:04 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<大徳の仮面> / スネ夫 | | | | TATSUさん!お久しぶりです!!単行本派、スネ夫、今週の蒼天を読んで思わずモーニンク゛買っちゃいました。趙雲じゃないですか! しかも以前より渋くなっての登場、鎧もカッコイイじゃないですか!! なんか来週号も買っちゃいそうです。しかし今週の蒼天をチェツクして いろいろ想像して単行本を読んだ方がいいんですよねぇ〜?悩んで一杯やってました!あと趙雲の虎威将軍のエピソード、是非やってほしいなぁ。それではTATSUさん、お体に気をつけて頑張ってください。
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No.8991 - 2003/08/24(Sun) 01:51:19 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<大徳の仮面> / 藤天君 [関東] | | | | こんにちは、皆さん。 管理人様、忙しい中の感想お疲れ様です。
今週はまず張任が出てきました。 自分は横山先生の漫画から三国志を読み始めたのですが、あの漫画での張任は蜀獲りの最大の障害としてエラク格好良く描かれてたんです。 (↑かなりうっとりメロメロ級なナイスミドル) もっとも演義が下敷きなのでかなり美化して描いていたとは思うんですが、今回ので個人的にえらくイメージギャップを感じてしまいました(笑) 史実の張任は本当に鷲鼻だったんでしょうか? ま、蒼天張任の個性的な顔も嫌いじゃないんですけどね。
そして成都城外には劉備一家が続々終結。 颯爽と登場した張飛は、また劉備(ていうか作者)にプチいじめにあってますねぇ。たまには唖然としないで最後までカッコ良く・・・ そういえば劉備の横では黄忠がずっとニコニコしてるし、荊州の関羽を除けばこれで五虎将軍が終結ですね。 もし来週孔明がくれば、孫策が劉ヨウを下した時のような話の展開になるかな?と今から楽しみです。
それにしてもやはり目に付くのは黒髪孔明の出し惜しみ。 赤壁以前の彼は完全に妖怪でしたから、新たなイメージ作りに苦慮してるんでしょうかね? 早く出てきて欲しいです、人にまみれて泥臭く魅力的になってたらいいなぁなどと妄想してます。 ではでは。
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No.8992 - 2003/08/24(Sun) 07:13:02 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<大徳の仮面> / kazz [東北] | | | | TATSU様、お疲れ様です&有難う御座います。
とりあえず張任が出てきたことに一息。侠客だったのですね。しかし"鷲鼻の張任"って・・・すごい通称(笑。なにはともあれ、劉備殿の土台はあくまで鬼嚢。そんな感慨、たった数ページに見事に盛り込まれていました。天晴れ!
正直、劉璋の立ち居振舞い「おや?イケてんじゃん」ってな具合に意外でした。まあ戦術・戦略云々ってのは別として、流石は貴人、堂々としていてご立派だったと想うのですが。アレで愚昧印をつけられちゃうんだから。乱世後半戦の切羽詰った様子、つまりは「並の大器程度では生き残れない」、曹操殿のふるいにかけられ生き残った奴らはすでにして天下人、そこに居るだけでその場が天下とばかりのサバイバーしかやって行けない厳しい終盤なのですね。グスン、これじゃ地の利も何もあったもんじゃないっすよね〜“安泰してたら馬鹿認定”の厳しき蒼天乱世なのですよ劉璋殿。
はてさて、劉備の蜀取り編、まだ続きそうな感じで嬉しいんですが。やっぱり孫呉の描写がないがしろにされている感は否めないかなぁ。赤壁もなんかアレだったし。まあ、劉備殿にとっては一世一代の見せ所だからなあ。あ、でもケイ州取りは省かれたっけ。 全部の戦見たいっていうのは無理なんでしょうけど、そこはそれ、ファン心理ってヤツですよね(笑。失礼しました。
馬超はずいぶん引っ張りますね。曹・征西編も劉・蜀取り編に向けての“錦”造りだったように思えてきてしまった。今回の蜀取り、馬超に全部持ってかれているような気がします。 これはもう、黒髪諸葛亮になんとかしていただきましょう(笑。 は〜楽しみ。しかし本当に出るんでしょうか?
次回、いきなり場面が移りそうな気がして怖いなあ(笑。
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No.8993 - 2003/08/24(Sun) 10:11:31 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<大徳の仮面> / t.s | | | | こんにちは、TATSUさんご苦労様。 なんか、早く進んでほしいような、じっくり進んでほしいような複雑な印象でした。
劉備の留守に陥落させるというのは、なんとも・・・。実は法正としては劉備の意図を探らないでいい分、意のままに指揮できて、仕事が速かったりするんでしょうか?
劉備・張任問答は侠者同士の暗黙の了解があるようで、彼らに共通する独特の呼吸があるようですね。あの場合、帰順を勧めないことが侠者の侠者に対する礼儀といったとこなんでしょうか。
ところで劉璋ですが、彼は「人の道」に外れることを嫌う性格のようですね。ただ、どうもそれほど単純ではなく、彼独自の哲学というか、「ものさし」があるように感じました。
対して劉備の捏造の件ですが、劉備としては、これから拠点にしようとする土地の領民に、少なくとも「侵略」と受け止められては困るわけで、新たな領主にならんとするなら、旧領主の非を喧伝する必要があります。
ですから、ここで言う捏造の件は、正史や演義で後世我々が知るものの他に、いくらあったとしても不思議はないでしょう。 劉璋をこき下ろすために、あることないこと流言を流し、誣告したはずですよね。さしあたって法正あたりが首謀者でしょう ところが(ここからは私の想像ですが)たぶん劉璋は、これまでの益州統治で特筆するような失敗を犯したことがなかったんじゃないでしょうか?(演義ですら「暴」の印象を我々に与えませんし。) 「侵略軍」としては、もし劉璋が過去に暴君ぶりを発揮していたなら、「暴君から民を救済する」というプロパガンダで、「解放軍」というこれ以上ない大義名分を得られたんですけどね・・・。 残念ながら、客観的にみて、劉璋に非難すべき点は皆無だった。これに困った劉備サイドが、困った果てに付けたイチャモンが、後世我々の知るところの劉璋の印象ではないでしょうか? つまり、「暗愚で弱腰な主」というやつですね。 この捏造の件はこういうことではないかと考えました。
しかし、よくよく考えてみれば、劉璋が暗愚で弱腰だからといっても、統治に問題がある訳ではないのだから、それをネタに侵略する劉備に理があるとは思えないのですが、劉備贔屓の演義しか知らなかった頃は、不思議にこういう疑問すら持ちませんでした。 戦争とは古今東西そういうものなんでしょうね。一方的に流された情報を鵜呑みにすることの危うさに気付かされました。
ところで、ところで、話変わって、張・趙・超の鎧はそれぞれカッチョエ〜ですね。(紅いキバさんの「Mawan's BBS」でもいいましたが) 特に張飛のは斬新ですよ。 機能的にみても、右の肩当がない分、防御力が落ちる一方、腕を動かしやすいというメリットがありますね。 彼はよく蛇矛をブンブン振り回すから、このメリットは大きいでしょう。 まさに攻撃型の張飛ならではという感じです。
馬超の再登場は、これ、ページをめくってみて、いい意味で驚かされましたね〜。(やっと諸葛亮かと思いきや) 馬超の臨時の軍旗、みなさんお気づきでしょうか?彼の「手形」が押されていること。たぶん彼直筆かつサイン入りですね。 袂を分かった盟友(韓遂)と身代わりになった朋友(馬玩)に称えられた「錦」が新生馬超のアイデンティティになったようですね。 (それにしても、きったねー字で「錦」だなんて・・・ううっ、泣かせやがる。非難囂々の中、苦しいながら弁護した甲斐があったぜ・・・。)
兎にも角にも、この入蜀編、侵略する自分に非があることを承知したうえで情報操作を指示する劉備の描かれ方は、ゴンタ先生らしいと思います。 なにしろ、悪役を演じさせてるのに、むしろ劉備の株は上がってますもんね〜。
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No.8994 - 2003/08/24(Sun) 13:55:43 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<大徳の仮面> / chaki-chaki | | | | TATSU殿お疲れ様です. 私は現在台湾へ単身赴任しておりますが(かれこれ1年) 毎日欠かさず,このページをチェックしております. 日本にいるときは毎週立ち読みしてましたが こちらでは,TATSU殿の今週の蒼天のみが頼りです 最近は2時間ほどかけて,書かれているそうですが 登場人物の心的描写なども事細かに書かれているので 実際に読んでいなくても,かなり具体的なイメージが湧いてきます 2時間は伊達じゃない!!です. これからも,今週の蒼天楽しみにしてます!
日本へ帰れるのはいつになることやら分かりませんが 帰ったら,買いそびれた単行本をそろえて一気に読み倒します ささやかな夢です,私の・・
龐統に会うのが楽しみ♪
|
No.8995 - 2003/08/24(Sun) 13:59:49 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<大徳の仮面> / 紅いキバ [東海] | | | | TATSUさん、お忙しい中、お疲れ様でした。 男は忙しいうちが華とも申しますし(ほんと?)お身体を壊さないように頑張って下さい。
久々登場の張飛、趙雲の晴れやかな顔が非常に印象的でした。 特に趙雲は、気持ち白髪が混じっているようにも見えましたが、 「なんていい男の笑顔だろう」って思いました(よし、趙雲も作るぞ。いつか...) 二人にすれば永年の大願が今まさに成就しようとしている、という瞬間ですから、無理もないですね。
馬超の「錦」旗は泣かせますね。劉備との出会いを願った韓遂への”たむけ”という意味もあるんでしょうか。 「今頃気付きやがって、コンチクショーッ」っていう感じです(笑) >馬超の臨時の軍旗、みなさんお気づきでしょうか?彼の「手形」が押されていること。 手形なんてあったんですか?全然気が付きませんでした。 また見直してみないと...
それにしても、孔明が出てこなくても結構話進められるもんですね。 軍師は法正がいるし、このまま出てこないっていうのもあり得ますね。 孔明が軍を率いている姿も全然想像できないですし、あの後ろ姿が見納めか!?
|
No.8996 - 2003/08/24(Sun) 16:26:24 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<大徳の仮面> / いしげ [関東] | | | | 来週は、張飛と馬超の一騎打ちが見られたらうれしいなぁ。
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No.8997 - 2003/08/24(Sun) 21:12:18 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<大徳の仮面> / Caocao | | | | こんにちは〜。TATSU様、お疲れ様です。私もなぜか忙しいです。 わかりやすくて親切な文章なので安心します。蒼天考察は“分析”の段階はそれほど難しくはないのだけれど、“自分がどう感じるか”という段階になると言葉にするのがとても難しいですね。最近この部分をどうにか表現しようとしているのですけど、難しいですわ〜。
皆様バージョンアップって感じです。
張任、天狗のような顔していますね。 「老臣は二主に仕えず」いいねぇ。でも登場したはしから「さいなら〜」でした。 こういう人はしっかりと斬ってあげないとね。
劉備君、戦略ってタイプじゃないから戦術で見せておかないとね。 大徳の仮面ですか〜、そうそう建前と実態がひどく乖離しちゃったら崩壊するしかないですからね。歴史の消極的教訓ですわ〜。一方的正義の消滅、この戦争に正義論はナンセンスです。イチャモンでも何でもいいからブン獲ってしまいなさい。劉璋の現状維持の超保守的正義は変化すべき時には時代と矛盾してしまいますから、大丈夫でしょう。そのくせもの的な第六感で天下の尻尾をしっかりつかんでおきなさい!
張飛、うん、この人は劉備君と“ぶっ契り”の仲ですからね。この人見ていると、こっちがちょっぴり恥ずかしいですけど。照れると不適にかわいいですね(笑)。
劉璋、いや〜この人の顔は変ですね〜。見ればみるほどヘンテコリンですわ〜。 眉毛でも鼻でも、目でも耳でも口でも、一つ一つはなしてみるとそれなりに美しいのにねぇ。う〜ん、人物の顔というものは奇妙なものですね。 ナルシス全開って感じでした。最期までそのナルシスを貫いてください。
孔明君は誠実な感じになっているといいですね。
|
No.8998 - 2003/08/24(Sun) 21:55:41 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<大徳の仮面> / 凡ジョブ [近畿] | | | | はじめまして。 今回の馬超の旗、大昔の劉備の「おいらもちょっくら一旗揚げさせてもらうぜー」の劉旗を彷彿とさせるヤツで、馬超の笑顔と合わせて実に良かった。 笑顔といえば張任の会心の笑みも、最期に己を知るものに会えた!て感じで最高でした。この人は死んだけど、以降の馬超が楽しみです。
|
No.8999 - 2003/08/24(Sun) 23:41:09 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<大徳の仮面> / ギルガメッシュ [関東] | | | | 今週はすごく良かったです。張飛の鎧もリニューアル・・・いや将軍ぽい鎧を着たのは初か?前は雑兵も着けてる鎧だったからなあ。できたら対厳顔戦を見たかったですが。趙雲も鎧が変わり、相変わらずの爽やか系ですな。この二人を見て額にしわがあり、髪に白っぽいのが混じってるのを見て、やっぱ歳とってしまうのかとしみじみ思いました。
最後の馬超登場は、張飛、趙雲に負けずシビレました。颯爽と登場するトコロは正に錦馬超!「錦」の旗に手形があり、それが馬超だと言う方がいますが、自分は劉備じゃないかなと。勢いよく豪快に書いているのも劉備っぽいし、おめえは立派な錦だぜ!みたいに劉備公認の証みたいに手形をやったんじゃないかと自分は思ってます。なんか馬超、すがすがしい顔を見せてましたが、郭援討伐以来の笑みを含んだ表情。本当に最近まで血を吐くまで思いなやんでいたのかと思うくらい。うーん、もっと馬超の出る幕が増えて欲しい!ですね。
ちょっと気になったのが黄忠。全編、目が開いてない。好々爺という表情。戦いのときには目をカッと見開いていたのに。戦いになると興奮して目を開くというキャラなんでしょうか?次に黄忠の目が開くのは漢中争奪戦かな?
孔明は今週出てこなかったですね。もったいぶってるのか、まだ先生は登場の仕方を計りかねているのか。前の孔明がスゴいキャラだっただけに、いい意味で我々を裏切って欲しいです。
最後に自分は張飛と馬超の一騎討ちを諦めていません。張飛が純粋に一騎討ちを劉備に希望して成都城の劉璋の目の前で。劉備が、「おいらの配下にはこんなにつええ奴がいる。おめえの配下でこの輪に入ってこれる豪傑がいるかい?」といったデモンストレーションの意味で。劉璋、顔はあの貴人面を保ってるけど、失禁したりで気絶してしまい籠城から降伏へ・・・。ていうの想像してます。とにかく次号が楽しみになってきました。
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No.9000 - 2003/08/24(Sun) 23:55:51 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<大徳の仮面> / 霹靂車 [九州] | | | | やっぱり劉璋は「賺(す)かしては怒らせ、脅してはなだめ、せがんでは誑(たぶら)かし、胸も胆(はら)も肝も、がったがたに揺さぶりまく」られたんでしょうね。しゃしゅが鬼嚢しゃまじゃ〜(笑)
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No.9001 - 2003/08/26(Tue) 16:57:35 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<大徳の仮面> / 諸葛菜 | | | | 劉璋が、配下を統率できるほどのカリスマがあるのを、描いていただけて、嬉しいです。演義では、暗愚で、弱腰に描かれ過ぎな気がしていたので。益州という広い地域を治めているのだから、あまりに、暗愚で弱腰では、おかしいと思ったのです。だからこそ、劉備の侵略の大義が立つのでしょうが。
徐州を譲り受けるときも、荊州を譲り受けるときも、えらく劉備は、躊躇していましたが、今回は、率先して、侵略してる。しかも、だまし討ちのような形で。
それほどの毒がある者、良い言葉で言えば、柔軟性がある者でなければ、乱世に立つことはできないのかもしれません。
乱世に立たたなくてもいいから、自分が、乱世の中へ入ったら、生き残れるかなあ。
自分に、もし、能力と機会が、与えられたら、誰の配下になるだろう。みなさんにも、このことは、聞いてみたいです(笑)。
私は、曹操に仕えたいかな(笑)。おっかないけど。
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No.9002 - 2003/08/26(Tue) 22:16:54 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<大徳の仮面> / TATSU@管理人 [関東] | | | | 2日遅れのUPにもかかわらず、皆さんたくさんの書込みを頂いてとっても嬉しいです。熱烈感謝でございます!! では、恒例の「初投稿の方へのレス」をさせて頂きます。
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chaki-chakiさん。 初めまして、ですよね? 蒼天考へようこそ。
>台湾へ単身赴任しておりますが(かれこれ1年)毎日欠かさず,このページをチェック
ま、毎日欠かさず!?それも台湾から!? それは嬉しい! 恐悦至極でございます。 海外で毎日蒼天考をチェックして下さる方がいる、と思うだけでサイト運営をする熱意が沸いてくるってもんです。
>実際に読んでいなくても,かなり具体的なイメージが湧いてきます
うぅぅ...、ありがとうございます〜(感涙)。 今週の蒼天のみが頼り、というお言葉に加えてこの賛辞。TATSUは今、毎週の2時間は無駄じゃなかったと心震わせております。 管理人の「今週の蒼天」が、蒼天航路を楽しむ一助となっていると分かっただけでも嬉しいです。ネタバレなのにそう言って下さると感激です。chaki-chakiさんのご期待に添うべく、これからも頑張って書いてゆきたいと思います。
>帰ったら,買いそびれた単行本をそろえて一気に読み倒します
それは楽しみですね〜。 「管理人のレヴューで受けたイメージ」と、「実際の蒼天航路の場面」と一致するか否か、比べてみるのも面白いかもしれませんね〜。
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いしげさんも初めましてですよね。
>来週は、張飛と馬超の一騎打ちが
もう仲間になっちゃいましたからねぇ...
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凡ジョブさん、ここでは初めまして。お絵描き掲示板からの登場ですね。蒼天考へようこそ。
>馬超の旗、大昔の劉備の「おいらもちょっくら一旗揚げさせてもらうぜー」の劉旗
ああ、なるほど〜!反董卓連合に加盟すべく進軍する公孫讚軍内で、劉備、そんなこと言ってましたね。 「いかん!いかんぞーッ!」って公孫讚に禁止されたのに、氾水関に着いた時にはおもいっきり揚げてました。(笑) あれもボロボロで、手書きでしたねーっ!
>以降の馬超が楽しみです。
ですね〜。もうすっかり吹っ切れて、快活な武将になってたりして...
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No.9004 - 2003/08/27(Wed) 00:09:18 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<大徳の仮面> / サンタモニカ [関東] | | | | こんにちは もしかして今週の蒼天の話、終わっちゃいました? 始めましてですが、先月からの今週の蒼天の愛読者です!! 鷲鼻の張任の最後良かったです。 何か顔良の最後思い出しちゃいました。 侠者達よ 天下を響動もせ って顔良も笑って死んだので 張任もそう思って笑ったのかも?って想像して感動しちまいました。
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No.9005 - 2003/08/27(Wed) 04:02:59 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<大徳の仮面> / TATSU@管理人 [関東] | | | | サンタモニカさん、初めまして。 鷲鼻の張任の最期良かったですか〜! でも、最期は描かれなかったような...
>侠者達よ 天下を響動もせ
なるほど、張任も「もと侠客」って設定ですもんね。考えてみれば顔良と一緒か...処刑される時に、劉備や簡雍にそう叫んで死んだりしたかもですね。
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No.9006 - 2003/08/29(Fri) 00:52:05 |
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