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はじめまして。 / 櫻
初めて書き込んじゃいます!櫻です!高1女子です。こんにちは。私コミックスで蒼天読んでるもんで最近荀?ケ死んじゃってかなりへこんでます・・・。息子の奉倩君に期待したいです・・・。もう出ないかもしれないけど(汗)郭嘉も大好きだったんですけどやっぱり短命で(泣)でもやっぱ蒼天航路はおもしろいですね〜!これからもついて行きますよっ!ってかんじです。なんか暴走しちゃってごめんなさいm(_ _)m
No.9535 - 2003/11/18(Tue) 09:52:34

Re: はじめまして。 / TATSU@管理人 [関東]
櫻さん、初めまして。蒼天考へようこそ。

>コミックスで蒼天読んでるもんで最近荀?ケ死んじゃってかなりへこんで

へこみましたか〜。連載では荀攸まで死んじゃいました。1番へこんでいるのは曹操のような気がします。

>息子の奉倩君に期待したい

あはは〜。荀粲! 彼に出番は再び訪れるんでしょうか? で、荀??は期待してもらえないのでしょうか?(笑)

>蒼天航路はおもしろいですね〜!これからもついて行きますよっ!

はいっ! 頑張ってついて行ってくださいませ〜。

No.9544 - 2003/11/20(Thu) 23:35:54
無の瞳 / 洋騎
先号からの曹操の瞳、何晏が虚無だと評し、皆さんどちらかといえば
覇気が無く危うそうだと見ておられるようですが、私は個人的に老荘
思想が好きなせいか、何晏が「威圧」よりも畏怖すべき対象としている
様な描き方から見ても何らかの意味があるのではと考えてみました。
やはり物語は終焉へ、曹操の死へと向かっているのでしょうが、
なればこそこの作品全体を収束せしめる伏線にちがいないと思います。
第一話の「貪」の説話です。天も地もあらゆる人間も掻きくらい、
遂には巨大な己自身の存在も喰らった挙句に残るのは「無」。
この作品において貪が何に該当するのかは、長坂の時の登場
などから見ても違った視点もあると思いますが、やはり曹操なのです。
儒教の説話としてあのエピソードは紹介されています。
儒との戦いを続ける曹操は、逆説的にその「無」のなかで、無限大
の自己をさらに得るのではないでしょうか。物語の収束という観点
から見て絶品ではないでしょうか。老荘思想においては無はすべての
源です。

No.9532 - 2003/11/17(Mon) 01:14:21

Re: 無の瞳 / TATSU@管理人 [関東]
なかなか面白い意見ですね。

>何らかの意味があるのではと

管理人も同感です。荀?ケ・荀攸の死がきっかけだとは思うのですが、これからの展開に対しても、何らかの意味を持たせているような気がします。

>作品全体を収束せしめる伏線

おお、そうなんでしょうか? そうなると曹操の死の間際にこの瞳に関して何か語られるのでしょうか?

>やはり曹操なのです。

貪が曹操!? それは斬新な意見かも! でもこの作品のオープニングでは貪が全てを食い尽くして「無」の世界になった後、曹操登場のシーンへと移るんですよね。あれは実は「貪の化身」という意味だったんでしょうか? う〜ん...

>物語の収束という観点から見て絶品ではないでしょうか。老荘思想においては無はすべての源です。

曹操の物語が、老荘思想で完結するのにちと違和感を覚えますが、オープニングに連動させる形でフィナーレを迎えるのは、なかなか良い収束の仕方だと思います。

No.9543 - 2003/11/20(Thu) 23:33:31
今週の蒼天<曹操という時代> / TATSU@管理人 [関東]
今週の蒼天、「憎まれっ子、世に憚(はばか)る」...もとい、「変革期の権力者、毒となるを厭わず」って感じでした。
今週も扉絵とキャッチコピーがマッチしてしてたんで転記しときますね。


巨人の歩みに
大地は揺れ 
天下は震え
陋巷(ろうこう)に潜む
塵芥(ちりあくた)も舞い上がる

          ***************

「ちん?」
童顔の女性が聞き返します。
驚いた顔をする天子...献帝です。
「節」
と童顔の女性の隣にいた女性が驚いてたしなめます。それに構わず
「天子さまもご自身のことを名で呼ばれるの? 節もそうなのv 母からいくら注意されても、どうしても直らないの。」
節は無邪気に献帝に語りかけます。続けて、
「そうかー、じゃ朕さまってお呼びすればいいのね。」
なんて言ってます。あはは〜、このコは献帝が自身を「朕」の一人称で呼ぶのを聞いて、名だと思ったんですね。 劉朕...
しかし献帝はずいぶんポッチャリしちゃいましたね〜。運動不足なんかな?

ナレーションによると、曹操の魏公就任後、献帝は曹操の娘、曹憲・曹節・曹華を "皇后" に告ぐ "貴人" として後宮に迎え入れたそうです。
これぞまさに天下の特等席。ただし魏公・曹操の娘に用意されるべき席は、この席しかなかったそうです。いわば必然の政略結婚。

          ***************

「ぎィあぁぁぁ...と、のけぞる背にちょん、とあたる五彩棒。」
再び節が天子に語りかけています。
「倒れこんだその貴人はぴくりとも動かない。恐れおののく衛兵たちは一斉に隊長を仰ぎみる。」
庭園を2人で散策しながら夢中で語り続ける節。これって洛陽北門・曹操と蹇朔のエピソードですね。
「重苦しい気が宵闇を覆ってゆく中、北部尉・曹操、ゆったりと立ち上がって曰く、」
節が献帝に顔を寄せます。見つめ返す献帝、
「ならばよし!」
同時に叫ぶ2人。

「うんうんうん、これは何度やっても、快なり快なり。」と献帝は満足そうに笑い声をあげます。うふふ、と笑い返す節は
「次は何のお話がよろしいかしら?」と身を乗り出します。それを制して
「いや、今度は朕がとっておきの話をいたそう。」と微笑む献帝。
「え?本当でございますか??」と節は喜色を浮かべます。
「それは18年前、曹操に初めて会った時のことである。」
「きゃーv」
歓声をあげる節。
なんか初デートの中学生みたいです。この二人。

          ***************

庭園の長椅子(ベンチ)に座る二人。
しばらく沈黙が流れた後、節が呆然とつぶやきます。
「天。」
あ、どうやら「曹操との邂逅話」は終わったみたいです。章でいうと 『その100・天を抱く者』 のところが語られた訳すね。
頬を染め、空を見つめる節。それをを見て、献帝は
−朕もあの時、こんな眼をしていたに違いない−
と懐古します。思わずつぶやく献帝
「節の頭の中は、父・曹操の物語で溢れかえっておる。」
それを聞いてハッと我に返り、節は謝ります。節に言わせると、どんな書物を読んでもどんな話を聴いても、曹孟徳にまつわることしか覚えられないそうです。一種のファザコン?
「いや、それは正しい」
帝は告げます。
「今 という世は、曹操 という時代」
天を見て語り始める帝、
「朕は地上の百姓(ひゃくせい)を想い、曹操という時代を照らす、」
しばし天を見つめ帝は沈黙します。節が後を続けます。
「人のかたちをした天。」
その目からは涙が溢れ出ています。
節は父の言葉を通じて天子の在り方も理解したのでしょうか?
「節。」
とその涙を見てつぶやく献帝。再び「節。」と名を呼び、手を差し延べ、涙する節の頬を覆います。「節。」三度つぶやいた帝は愛おしそうに節を抱き寄せ、頬を寄せます...
なんか政略結婚の割にラブラブです。

          ***************

「毎日毎日よくあれだけ話すことがある。」
邸内から庭園の二人を見て話す者がいます。
「このようなご寵愛ぶりは初めてぞ。」
宦官です。帝お付の二人の宦官が庭を見ながら話しているのです。
「そろそろ良い頃ですな。あれを公に出すのに。」
もう一人の宦官が言い出します。今度は邸内の一室を盗み見る二人。そこには一人の女性が、窓から外を見つめています。表情も虚ろに窓を見つめ続ける女性。
「皇后様にはお気の毒だが。」
とその女性を見ながら宦官がつぶやきます。おお、この女性は伏皇妃! 庭で夫が "貴人" と仲睦まじく過ごしている間、"皇后" はやつれた顔をして窓を見つめていた訳です。ちょっと惨い風景です...

「いえいえ因果は応報。」
場面変わって書庫らしき部屋。暗い庫内で、先ほどの二人の宦官が何かを探しています。
「それに今以上荒れられては、こちらがもちませぬ。」
一人の宦官が壷をどけて、奥にある箱に手を伸ばします。
あ、伏皇妃は手が付けられないほど荒れている模様です。先ほどのやつれた、虚ろな表情から察するに精神に異常をきたしてるんでしょうか?
ふーっと箱の埃を吹き飛ばし、宦官が蓋を開けると中から書簡が1つ出てきます。
あ!そろそろ公にすると言っていたこの書簡はもしかして!!
「ま、陛下と魏公が喜ばれるのが1番。」
と一人の宦官がつぶやくと、
「はい。われらの重んじるべきは宮中の平和」
ともう一人の宦官が箱から書簡を取り出します。 んん?陛下と魏公が喜ぶ??

          ***************

「いったい いつの密書だ?」
魏公府の庭で曹操が尋ねます。ドカッと鞠(まり)を蹴り上げる魏公。

高く蹴り上げた鞠が、道をゆく男の目にとまります。
「見ろ、魏諷。魏公府で蹴鞠(しゅうきく)だ。」
男が指差す方向には、魏公府の壁越しに鞠が高く舞い上がるのが見えます。
「魏公(との)かな」 と微笑む男。魏諷と呼びかけられた男も、その鞠を黙って見上げます。
あ!!この男は先週の「にじり寄り男」! あの天パー男は魏諷だったのかぁ!そう言えば昔の予告に、 『 天下人の物語、晩年へ。漢朝の衰退。伏皇妃、吉本、魏諷− 陰謀渦巻く時代を描く 新章開始! 』 ってありました! 予告編も舐めてはいけませんね〜(笑)

さてここで曹操のいう「密書」の解説がナレーションで語られます。

董承による曹操暗殺の陰謀が暴かれ、献帝の妃・董貴人をはじめ重臣700余命が処刑された時に、身の危険を感じた伏皇后が父・伏完に送った密書なんだそうです。 そしてその密書の趣旨は "曹操誅殺"。 時は官渡の戦いの直前...

かなり古い話です。曹操が、いったいいつの密書だ?って聞くのもわかります。それが何らかの事情により二人の宦官の手に渡り、二人は公表する時期を計っていたんですね。曹操が公となり、帝は寵愛すべき妃を得た今が頃合と思ったんでしょうか? 「魏公と陛下が喜ぶ」って、このことだったんですね。宦官って嫌スね〜。

          ***************

「その陰謀に関することなら、処し方はすでに司法で確定ずみであろう。」
曹操は続けて語っています。ポーン、ポーンと庭で弾む鞠の向こうには劉曄がいます。あ、曹操は劉曄と話していたんですね。
「法に照らせば、皇后とその一族は処刑。」
劉曄は表情も変えず答えます。そうですね。董承一派が曹操誅殺を謀って一族処刑されたのなら、今回の件の処置も何ら変わることはありません。 劉曄は続けます。
「となれば、その後、皇后に立たれるのは殿のご息女。」
それを聞いた曹操は、劉曄を手招きしながら尋ねます。
「劉曄。お前の危惧は、曹操による天下の私物化、そのあまりに露骨な図か?」
「はい。」と返答する劉曄。

実は最初読んだ時は、曹操のこの発言の意味が良くわかりませんでした。 劉曄の発言の続きを聞いてみましょう。
「天下は今、殿に向け、様々な異臭を放ち始めております。」
カッカッカッと足音高く曹操に近づく劉曄。
「蜀を奪った劉備が、その不義を責められるどころか逆に声望を集めておることも、殿が荀?ケ殿を死に追いつめたという風説も、」
バグッと鞠を踏みつける劉曄。反動で鞠は舞い上がります。
「すべては魏公国の出現が因(もと)。」
そー言えば、荀攸と語る劉曄は、董昭の進める魏公就任を、きな臭く感じてたようでした。
「くっきりと形を現した殿の権力の大きさに、天下が揺らいで異臭を放っているのです。」
鞠を両手でつかんだ劉曄は 「魏公。」 と告げた後、声を張り上げ諫言します。
「権力の毒と見紛われるような処断は禁物! 皇后の密書は司法に委ねず葬り去られますよう!」

あぁ、ここで曹操の台詞の意味が分かりました。
つまりは、劉曄は 『 密書の件は揉み消せ 』 と言いたいのですね。これを司法の手に委ねると、皇后とその一族は処刑され、結果、曹操の娘が皇后となる。これは、世間から 『曹操による天下の私物化が、露骨に示された』 と取られてしまう。
更にそれは、曹操が「権力の毒を発した」とも誤解される行為であり、曹操の独裁的権力に対し、不穏分子が胎動し始めることとなる。
それを劉曄は恐れている訳ですね。

手にした鞠を高く放り投げる劉曄。その鞠を見上げて曹操が告げます。
「権力に毒があるのは当然だ。それをごまかす者に権力を処することはできん。」
その発言に驚く劉曄。鞠を軽く頭で受け止め曹操は続けます。
「曹操ひとりを毒とみなし、曹操ひとりに異臭が放たれておるからこそ、政(まつり)は やりやすくなる。」
劉曄を見つめ、"無の瞳" で不敵な笑みを浮かべる曹操...
鋭敏な劉曄の頭脳には、「曹操の言わんとしていること」が察せられ、「曹操の発した言葉の続き」が脳裏に閃きます。

−どれだけの異臭がどれほどの臭みを発するものか? 
  反曹操の芽など、肥やしを施し 全部吸い上げてやれ!−

漆黒の瞳、冷厳な表情を浮かべ、曹操は無言で語りかけます。

−たとえ、あからさまな天下簒奪の絵図の上に曹操の名が踊ろうとも、−

冷や汗を浮かべつつも微笑む劉曄の頭に、曹操の「声無き声」が響き渡ります。

−今が乱世であり、時代の変革期であることに変わりはないのだ。−

おお〜っ! 鳥肌がっ! これぞ"乱世の奸雄"の真骨頂! 乱世を収束させ、変革を行うには、「反曹操の萌芽」「天下簒奪の汚名」など気にしてどうする!って感じでしょうか!
お強い!!魏公!

こうして建安19年、伏皇后は后位を廃された後、暴室にて死去。一族百余人は法に伏して処刑されました。

          ***************

庭園の長椅子に横たわり、節の膝枕でまどろむ献帝。
「あ、お姉さまの笛。」
遠くから流れてきた調べに節が顔をあげます。
「うむ、曹操の音色じゃ」
と目を閉じたまま微笑む献帝。
「母が作った曲なの」
と告げる節。
そしてナレーション

−翌年 春正月
  献帝は曹節を皇后に立てた−

こうして、2人の妃を葬り去られた"傀儡の帝" の月日は、その禅譲の日に向けて、静かに穏やかに流れてゆく訳です。

No.9487 - 2003/11/14(Fri) 00:13:12

Re: 今週の蒼天<曹操という時代> / 凡ジョブ
言うまでもなく『蒼天航路』は素晴らしい作品ですが、どうしても私が納得できないのがこの献帝。劉備の気を喰らったうえ曹操のプレッシャーを受けて、廃人になってるという設定だろうか。以前に受けた最大の刺激である「曹操」にのみ反応してるの。あるいは後の劉禅のようにバカのふりをしないと命がないと思っている設定だろうか。なんにせよ気味悪いです。
No.9488 - 2003/11/14(Fri) 01:55:14

Re: 今週の蒼天<曹操という時代> / 陳孫 [関東]
どうもTATSUさん、先週の分の最後で先走ってしまい、すみませんでしたm(__)m
今後は自重いたします。

それにしても、伏皇后も老けましたね。
初めて登場したのは、献帝が長安を脱出して洛陽へ向かう時で、あの頃は清楚だけどまだあどけなさの残る十代でした。
そして今回はもう中年。
できれば二十代の美しい盛りのお姿も描いて欲しかったです。
今回の話で、おそらくその頃のお姿が一度出ましたが、ムチャクチャ緊張して顔中脂汗だったのが残念です。

ところであの天パー男は魏諷だったわけですが、魏諷は生年が不明だったので、この頃何歳ぐらいだったのか判らなかったんですよね。
この頃にクーデターを起こそうとしたぐらいだから、既に中年のオッサンになってたのかと思い、全然予測できませんでした。

No.9489 - 2003/11/14(Fri) 10:43:27

Re: 今週の蒼天<曹操という時代> / 錦乱華 [北陸]
学校早く終わったんで帰りに買ってきました
献帝久しぶり。
献帝と節が異様にラブラブだったのが印象的でした

>TATSUさん
マナー読まずに書いてスミマセン・・・
元馬超孟起です。HN変えました。

No.9490 - 2003/11/14(Fri) 15:42:31

Re: 今週の蒼天<曹操という時代> / 浅葱ミコト
…私だけなんでしょうか。
今回読んで『悔しい』と思ってしまったのは。

>殿が荀?ケ殿を死に追いつめたという風説も

…何だかムカッと来てしまいました。
そんな風説、掻き消してやりたいです。
殿は全てを受け入れてしまえ、と言っているようですが、そんな寛大な心を持つ人間は少ない気がします。
だから劉備が蜀獲りをしても悪く言われなかったわけですし……。
何だか凄く悔しかったです。
悪く言われてるのに、何も出来ない自分が。

No.9491 - 2003/11/14(Fri) 16:12:47

伏皇后の処刑 / 陳孫 [関東]
今回の話の中では触れていなかったと思いますが、伏皇后一族の処刑では、伏皇后が産んだ皇子も処刑されたんですよね?
献帝は曹節とのラブラブモードで幸せに浸りきっていて、伏皇后の悲劇などどこ吹く風、といった様子に描かれていましたが、実際には自分の息子まで殺されたのだから、当然人生最大の痛恨事だったはず。


ちなみに曹節が皇后に立てられたということは、姉の曹憲は貴人のままですよね。
妹だけが皇帝に嫁いだのならともかく、自分も嫁いで同じ後宮にいるのに、妹の方が身分が上になるのは、女性としてどういう心境だったのでしょうか・・・。

No.9493 - 2003/11/14(Fri) 17:16:26

Re: 今週の蒼天<曹操という時代> / 楊奉 [関東]
皆さんお久しぶりです。
久々のカキコとなります。楊奉です。

今回の感想は、なにより「伏皇后かわいそう」でした。
劉協と一緒に長安から逃げてきた仲なのに。
思わず9巻引っ張り出して当時のシーン見直してしまいましたよ。
劉協の反応をあえて全く描かなかったと言う事は、
(董承の時の董貴人やその皇子の時もそうでしたが)
蒼天においてはもう劉協は完全に曹操に
スポイルされてしまった、と言う事でしょうか。
さすがにこのシーンにおいては、
曹操と劉協の蜜月を肯定的に描いたと言うだけでなく
ある種の気持ち悪さを読者に与える事を想定して描いたと思います。

天下は今曹操に向かって異臭を放ち始めている。
荀?ケとの最期の晩餐の時に長老亀が言っていた言葉、
「割に合わない戦い」。
この辺が、曹操の「最大の敵」劉備との戦いや
対儒、政、クーデターなどと絡んで
名作にふさわしいラストへとつながっていく事を期待してます。

浅葱ミコトさん>

>殿が荀?ケ殿を死に追いつめたという風説も

ここ、僕も読んでてちょっと息を呑みました。
その時の曹操の表情とか。
(無表情なのがかえってせつなかった)

「天下人の心は(というか、人の心は、ですね)
例えその場にいたとしても窺い知る事が出来るであろうか」
と言う、28巻のGONTA先生のコメントを思い出しました。

曹操、孤独だなー・・・

No.9494 - 2003/11/14(Fri) 22:54:21

Re: 今週の蒼天<曹操という時代> / なるみ [北陸]
どうも、こんにちは。
皆さん献帝や伏皇后の話で盛り上がってるところを申し訳ないのですが、先週から出てる、「にじり寄り天パー男」の魏諷(ギフウ)って、何をした人なのでしょうか?
自分、ほとんど横山三国志かコーエーものくらいしか知らないので・・・
まぁ、これからの展開を見ていけばわかるんだ、と言われればそれまでなのですが。

もしかして、こういう質問は疑問考のほうでしたほうが良かったのでしょうか?

No.9496 - 2003/11/15(Sat) 02:59:15

Re: 今週の蒼天<曹操という時代> / 小龍 [近畿]
お久です
そうそう魏諷(ギフウ)て誰なんでしょうね。気になります。
みなさんはなんだ魏諷(ギフウ)だったのねって
感じで書き込みしているようなんですが
ひょっとして結構有名人なんでしょうか?

No.9499 - 2003/11/15(Sat) 22:06:29

魏諷(ギフウ)について / 陳寿 [関東]
「蒼天人物豆辞典」で紹介してもいいのですが、ネタバレになりそうなのでやりません(笑)。いろんな意味で、面白い男ですが。

 それにしても、最近の曹操、なんか痛ましい感じがすると思いませんか? 荀攸が死んだときも、凡人のように人前で号泣することもできず、儒者のように儀礼的な涙を流すこともできず、「荀攸に代わる人材(司馬懿)を見出す」ことで悲しみを癒そうとする曹操の姿に、涙を禁じえませんでした。

No.9501 - 2003/11/15(Sat) 22:23:23

Re: 今週の蒼天<曹操という時代> / 李桃桃内 [地球外]
 どうもこんにちわ。金曜日には書店やコンビニからモーニングが消える街に住む李桃桃内です。

 献帝の顔、徐々に劉家顔になってますね。
 そのままいくと益州のぷるるんな人に似てくるんでしょうか。
 曹節は蒼天にはもっとも希少な人種。正直、蒼天に娘さんキャラが登場すること自体珍しいことなんで少し新鮮。そう言えば閣下もまっとうな恋愛は若い頃だけでしたな。
 献帝について色々含むところあるでしょうが、小生は天子とはなんぞやという点が気になります。社稷を祀る存在であり、俗人とは完全に違う目で見られる存在。儒によって神聖不可侵な存在に上げられた天子という存在はある意味、人としての役割がタブーであるかもしれません。 まあ、天子の境地を極めればあの悟りきった袁紹のようになってしまうのかもしれませんけど。
 閣下は天子に対して他者とは違うヴィジョンをお持ちのようだが、おそらく役目を心得ているのは閣下と献帝だけかもしれません。思うに閣下にとって権威と権力は別箇の存在であり、閣下は権力を手中にするかわりに権威は献帝に任せていたのかもしれません。もちろん、その2つのどこが違うのか分かる人など多いはずがなく、権威ある者が権力をもって何の不思議があろうかというのが世人の考え。そんなんで皆がもっと閣下に権威を権威をと訴えたのが魏公就任運動だったのかも。
 権力ある人が権威を得ようとすればロクなことが起きないのが現状だが、閣下はどんなロクでないことでも現実の政が機能してれば気にするこたぁないとする人ですからね。
 
 最近メランコリーな閣下ですけど、司馬イも軍師デビュー近いことですし、漢中攻めで生気を取り戻してほしいところです。

No.9503 - 2003/11/16(Sun) 00:07:07

Re: 今週の蒼天<曹操という時代> / 左平(仮名)
実はぐっこさんのところにも書いたのですが、小ネタを一つ。

曹操の養祖父といえば、皆さんご存知、かの大長秋・曹騰(字は季興)ですが…

その父の名は、何と曹『節』(字は元偉)!!

義理とはいえ、曽祖父の名と同じ名を娘につけるとは!
これって、避諱に引っかかるのでは?

ちなみに…周の武王と鄭の子国(名宰相・子産の父)は、先祖−子孫の関係で、ともに姓名は「姫発」ですが、この二人は五百年近くも離れていますし、子国は周王室から分かれた鄭国のそのまた公子ですから、まぁありなのかなと。しかし、こちらは百年も経つかどうか。

曹操ともあろう人が、そんな事を知らないはずもないし。なぜ?なんでしょうか。

No.9509 - 2003/11/16(Sun) 02:14:27

Re: 今週の蒼天<曹操という時代> / kazz [東北]
こんにちは。

今回の蒼天、予想通りクーデター絡みにもっていきそうな展開。
魏王就任も近いですね。

しかし・・・魏諷。これって本名なんでしょうか?
「魏を諌める(諭す・読み上げる)」という姓名に皮肉を覚えてしまうのは私だけでしょうか。

劉曄との問答、曹操の表情は終始<無>でしたが、新世代謀臣も曹操の内面に深くのめり込んできましたね。
才のみを重要視し人を実力で計ることを旨とした曹操。それは当時の中国においては極めて異例。しかし少なくとも現代人の我々の視点からすれば、間違いなく美点のひとつに数えられるでしょう。
古くからの臣を失うことで、その美点が今、曹操の唯一の拠り所になっているのではないでしょうか。
これもまた皮肉な話です。

欄外のフレーズ、「“曹操の時代”は“反曹操の時代”でもあるのだ」という言葉に妙に納得。
意に介さない大器といえど、なにか哀れにさえ思えた晩年です。

No.9512 - 2003/11/16(Sun) 11:56:39

Re: 今週の蒼天<曹操という時代> / フッケン [関東]
僕は”曹節”って聞くと、十常侍?
と思っちゃうんですが(『演義』より)…

ところで、曹操の娘の方の曹節が
「自分のことを名で呼んでしまう」と言っていたのは、
現代日本の若い女性に合わせた演出ですよね?

※「あゆ(浜崎あゆみ)は〜」「チリ(坂下千里子)はね」

三国志の英雄たちは自分の名を第一人称に使うし。

・「天下に洪なかるべきも、君なかるべからず」
(天下に俺がいなくてもいいが、あんたは必要だ by 曹洪)
・「今天下の英雄は、ただ使君と操とのみ」
(今天下の英雄は、君と私しかいない!【雷】 by 曹操)
・「予州、ただ瑜のこれを破るを観よ」
(予州どのは、私が敵を破るのを見物しててくれ by 周瑜)

ともかく、節ちゃんのキャラは、なるほどな〜と思いました。
曹丕が献帝に禅譲をせまるときのエピソードがたぶん
描かれないであろうことが、ちょっと残念。

No.9513 - 2003/11/16(Sun) 11:56:55

権威と権力 / 陳孫 [関東]
李桃桃内さん、こんにちは。
陳孫です。

>思うに閣下にとって権威と権力は別箇の存在であり、〜

なるほど、この見方には十分考えさせられます。
三国志とは関係ないことですが、日本でもかの藤原不比等は絶大な権力を持ち、日本に律令制を確立しましたが、自身の官位は右大臣どまりで、それより上位の左大臣が空いてもそちらに就こうとはしませんでした。
他にも似たような例は多々あります(源頼朝・大久保利通など)。

新しいものを生み出そうとする権力者は、権力があれば十分であって、権威というものにこだわらないみたいですね。
むしろ権威を求め、位人臣を極める人ほど、何も改革などをしていないように思えます。

No.9515 - 2003/11/16(Sun) 17:23:04

Re: 今週の蒼天<曹操という時代> / TATSU@管理人 [関東]
>ひょっとして結構有名人なんでしょうか?

有名人ではないと思います。少なくとも管理人は、予告編で「魏諷」ってあったので、「これ、名前か?」って調べてみたクチです。
どーいう人物かは、陳寿さんがネタバレを気遣ってくださってますので、管理人も他サイト様にリンクする程度に留めさせて頂きます。
「三国志武将列伝」様 http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Labo/3485/ → ★列伝総覧★現在紹介している武将のリストに飛ぶ → 「き」 → 魏諷


>その父の名は、何と曹『節』

なんと節ちゃんの曽祖父の名も節!! それは大不敬に当たるのではないのでしょうか!? 曹操はこんなことして常識を打破したかったんでしょうか?
というか、お恥ずかしい話、憲・節・華という3姉妹の名は「?Y夏」みたく欣太先生の創作した名だと思ってました〜!! ホントにこの「名」がついていたんでしょうか?

「私には まだまだ学ばねばならんことが 山ほどある」

No.9521 - 2003/11/16(Sun) 18:31:49

Re: 今週の蒼天<曹操という時代> / t.s
こんにちは。

曹姉妹はどうやってブランコに乗ったんでしょうか?
それはともかく、今回の蒼天は相当凝ってますね。長い休載も頷けます。今回の話はいつにも増してメッセージ性が強かったようです。歴史を読むのに、眉にツバをつけてつけ過ぎる事はないということを言いたいのではないでしょうか。

まず、浅葱ミコトさんがお怒りの「荀?ケの風説」ですが、あれはゴンタ先生の、「歴史は正確には伝わらない」という意図が含まれているように思います。
蒼天読者である我々だけは真相を知ってますが、世間は知りようもないですから、「誰が意図的にそうした訳でもないのに『虚』が歴史になる」例ですね。

次に、一連の廃皇后騒動ですが、上述とは対照的に「誰かが意図的に『虚』を歴史にする」こと(あるいは演義のような陳腐な物語)への皮肉と想像するのは考えすぎでしょうか?

こちらの話は、「曹操が娘を天子に近付けたら寵愛を受けるようになった。寵愛を失った伏皇后は神経衰弱に陥り、宦官を相手に夜の寂しさを紛らわす(という事ですよね?察するところ)。皇后のシゴキに耐えられなくなった宦官は、皇后を消す為の必殺アイテムを掘り出して公表する。法に照らして皇后は処断される。皇后位が空位になったから、献帝は曹操の娘を皇后に立てる。曹操は偶然ながら外戚になる。」と描かれ、これが蒼天の中の真実になります。
演義とはまったく異なる話ですよね。この話、はっきりいって出来すぎてるといえば、出来すぎた話だと思います。(蒼天にしては珍しく)

しかし、それこそが蒼天らしい。この話、演義のうそ臭い描かれ方と共に、うそ臭い出来すぎた話ですが、これこそポイントでしょう。
つまり、うそ臭い出来すぎた話は歴史と認識するには疑い所満載ですが、実際にある訳ですよね、こういう出来すぎた事実は。ここをうそ臭いと疑って、それが事実と知らない勘違いした歴史家が「真相は如何に?」と本当らしい話をでっち上げたらどうなるでしょう?
まさに、意図された『虚』が歴史になって、うそ臭い真実は抹消されるわけです。
ゴンタ先生が仰りたいのは、悲しい事にこの手の歴史がありすぎる事への危惧ではないでしょうか。
この辺りを、「うそ臭い演義の嘘」を揶揄してるのか、「うそ臭い蒼天の真実」と表現してるんじゃないかなぁと思いました。

はっきり言って、1800年前の実際の曹操は、やはり外戚になるために皇后を抹殺したという説が本当の所だと個人的に思うわけですが、本当っぽいから といって歴史を信じるべきではないし、嘘っぽいからといって疑う事も問題なわけですから、真相は一体何処にあるのやら、考えさせられました。
蒼天のうまい所はこれだけの虚実定かならない事柄を並べて、ちゃんと筋が通っている物語に成立させていることですね。

と、今蒼天考で流行っている話題に乗ってみました。

No.9525 - 2003/11/16(Sun) 21:45:22

劉?Y / 陳孫 [関東]
そういえば、今回の話で伏皇后の密書を揉み消すように進言したのは、劉曄でしたね。
漢の王族である劉曄がそのような進言をするのは、かなり危険ではないでしょうか?
無論、劉曄には曹操を打倒しようという意思など無いでしょうし、曹操も決して劉?Yを疑いはしなかったでしょうが、周囲の悪意ある者たちにつけ入られる危険があったと思います。
劉曄は曹操の魏公就任についても、キナ臭さを感じ取っていましたから・・・。

No.9536 - 2003/11/18(Tue) 14:09:34
はじめまして / Msita
始めまして、だいぶ以前からこのサイトを見させていただいておりましたが書き込むのは今日が始めてです。TOP絵変更されていましたね〜!さすがに管理人さんの画力は素晴らしいですね。でも馬超の表情が見れずに少し残念でしたが・・。
それはそうと全くといっていいほど画力がない私(二十歳過ぎでおそらくちょっと絵のうまい小学生にも負けるくらいの)にはとてもうらやましい限りです。こんな私が言うのもなんなんですが管理人さんの画力が初期の頃に比べ格段にあがってますよね?絵ってそんなに上達するもんなんですかね〜?羨ましい限りです。いきなりきて失礼な発言があったかもしれませんがご容赦のほどお願いいたします。

No.9461 - 2003/11/09(Sun) 23:18:49

Re: はじめまして / TATSU@管理人 [関東]
Msitaさん、初めまして。蒼天考へようこそ。 レスが遅れましてごめんなさい!
うわ〜ん、書き込みとっても嬉しいです。Msitaさんだけです、イラストの感想くれたの!

>馬超の表情が見れずに少し残念

あはは〜、そうですか! 一応許猪のリクエストだったんで、馬超は後姿にさせて頂きました。正面の馬超をご希望であれば、キリ番を狙ってみるのも手かと。どうでしょう?

>管理人さんの画力が初期の頃に比べ格段にあがって

ありがとうございます! でも、そんなに初期の頃はダメでしょうか?(笑) ウソ、ウソ。自分で見ても、初期の頃のイラストで「こりゃ、描き直してーなー」って思うのが何点かあるんですよね〜。

>絵ってそんなに上達するもんなんですか

まぁ、3年ぐらいかけて、30枚以上描いてますからね〜。習うより慣れろってやつでしょうか。
あと最近は「リクエストされた絵を描いて進呈する」ってのが、いい意味でのプレッシャーになってるのかもしれません。

No.9485 - 2003/11/13(Thu) 23:39:54

TOP画また新しくなってる〜 / t.s
こんにちは。
まずは、遅れましたること お詫び申し上げる!(袁紹風に)
許殿いいですねー。
しかし、つぎの瞬間あの態勢のまま地面に馬超を叩きつける訳ですけど、TATSUさんのこの画を見る限りでは、いかに馬超が不死身といえども、即死でしょうね。許殿の体重で。
このシーンですが、休載が長かったせいか、随分昔の話だったように思えます。いい頃合で思い出させていただきました。
それにしても、鎧研究家のTATSUさんとしては、細かな装飾なんかがあって描き甲斐があるでしょうけども、個人的には許殿は黄巾つけて門を叩き潰してた頃の粗末な感じの鎧も似合うと思うんですよね〜。(ハ〜、キリ番踏んでリクエストしたい)
>初期の頃のイラスト  私は「曹操 鎧変遷」が最高だと常々思ってます。はい。

No.9495 - 2003/11/15(Sat) 02:24:37

Re: はじめまして / kazz [東北]
遅ればせながらレスポンス付けさせていただきます。

許猪、赤壁以降何気に大活躍ですよね。

馬超の暴、許猪の武。軍配は武に上がったと見ていいでしょう。
「矛を止めると書いて武と読む」まさに許猪の存在は曹操にとっての武でしたね。そして今回のイラストはこの言葉通り!

TATSU様の許猪、表情がすごくリクエスト通り。戦う許猪ですね。
笑ったり、むくれたり、照れたり、こんな凛々しい表情を見せたり、蒼天の許猪は全キャラno1の表情の多彩さ、ではないでしょうか。

No.9511 - 2003/11/16(Sun) 11:23:23

Re: 感想、嬉しいっす!! / TATSU@管理人 [関東]
おおっ、まだ感想が!!毎回毎回 t.sさん、kazzさんにはご感想を頂きまして恐縮です。とっても嬉しいです!!

>即死でしょうね。許殿の体重で。

そうですね。矛が折れるほどの勢いで叩き付けられてますから、軽くてもアバラは全部折れてそうですね。
あの、許猪と戦う一連のシーン、ラグビーで3回骨折している管理人の経験からすれば、アバラ骨折に加え、頚椎捻挫、前歯破損、脇下の裂傷により、全治6ケ月ってとこでしょうか。

>黄巾つけて門を叩き潰してた頃の粗末な感じの鎧も

確かに許猪は、粗末な鎧を着てるほうが、底知れない怪力を感じさせますね。馬超との戦いの許猪もスゴイですが、鉄球みたいので「堤防」や「城門」をぶっ壊してた時のほうが凄みを感じました。
更に言えば、仏像を顔面に叩きつけて、頭部粉砕してた時が1番恐かったです。

>「曹操 鎧変遷」が最高

あはは〜、これは有難きお言葉!! 時間的に言えば、あの鎧の変遷が1番かかってるような気がします。
何しろ初めて蒼天の絵を描きましたし、人様のサイトに投稿するんで、かなり試行錯誤した記憶があります。
t.sさんリクエストの「続々・鎧の変遷」。必ず描きますんで、もうちょっとお待ち下さいませ〜。

>許猪、赤壁以降何気に大活躍

活躍度からすれば、甘寧とバトルして、船腹突き破って脱出して以来、常に曹操の傍らにあって「ボディーガード兼人物評論家」として結構登場していますよね。「やっぱ、おらがいつもこの人の傍にいねぇと、危ねぇだ。」とか思ったんでしょうか?
でも、蒼天航路のレギュラーとして、1番最初に登場・活躍したのって許猪なんですよね〜(初登場で盗人にボコにされてフェードアウトした曹仁除く)。

> 笑ったり、むくれたり、照れたり、こんな凛々しい表情を見せたり、

ここまで無垢で天真爛漫、曹操を護ること以外一切考えない。というのも一種の「才」かも...

「再び曹操に仕えろ!以後の生涯ずっとだ!!」
「雄大に空を射てこそ許猪。」
「許猪という男を、力と忠と信で割って残るのは、可憐な洟垂れ姑娘だよ。」
「前から一度聞いてみたかったんだが、許猪評によれば、俺はどんなだ?」
「俺が許猪より長生きしたら、誰が俺を護るんだ?」
「じゃぁ...許猪とこうして話している時間だな。」

こういう何気ない台詞の端々に、曹操の許猪への想いが伝わってきます。

No.9517 - 2003/11/16(Sun) 17:49:46
許どのはこちらだ! / TATSU@管理人 [関東]
さきもりさん、描けました〜。 リクエストの 『 馬超に飛びかかっていった、戦う許猪 』でございます。

最初は、「馬超に飛びかかっていった許猪!? ムズカシー!」なんて思ったんですが、一騎討ちのシーンなんて描いたこと無かったんで、結構楽しんで描けました。やっぱ戦闘シーンはいいスね〜!

では、TOPと描画考にありますので、宜しければ「画像を保存」でお持ち帰りくださいませ〜。

No.9460 - 2003/11/09(Sun) 23:04:12

Re: 許どのはこちらだ! / TATSU@管理人 [関東]
さきもりさん、イラストは受けとって頂けたのでしょうか?
他のスレッドに書き込みしてるのに、ここにレス無いなんて、悲しゅうございます〜。
も、もしかして、気に入らなかったとか?

No.9486 - 2003/11/13(Thu) 23:41:34

Re: 許どのはこちらだ! / さきもり [関東]
うわ、気付くのが遅れました。
申し訳ありませんでした。TATHUさん。
全く他意はないのですよ。

イラスト拝見致しました。
いや、欲しかった許猪そのままだったので、実に満足です。
ありがとうございました。

しかし、アイコンの丁夫人の泣き顔は、グサッと来ますね。
ホントすみません。

No.9492 - 2003/11/14(Fri) 16:13:54

Re: 許どのはこちらだ! / TATSU@管理人 [関東]
あ、レスどうもです! 嬉しいです。これで更に返信が無いと、悲しさ倍増というところでした(笑)

そうですか〜。気付かなかっただけですか。それは良かった〜(安堵)。ご満足頂けたみたいで何よりです!
で、細かいことですが、管理人のHNはTATSUです〜。

No.9516 - 2003/11/16(Sun) 17:41:48
荀?ケ / ヒツジ
今日蒼天の29巻を買いました。
泣きそうになりました。
曹操はなんで空の箱を送ったのか納得できません。
この話は後で出るのでしょうか。

とにかく荀?ケが死にました。

No.9378 - 2003/10/30(Thu) 19:44:29

Re: 荀?ケ / 名も無き一振りの戟 [北海道]
曹操は箱の中に丸めた紙を入れてましたよね。
あれは多分雪遊び中に交わした約束を
思い出させ、「雪が降るまで生きていろ」という意味では
ないでしょうか。それを荀?ケは「白紙に撤回」ととってしまった。
でも、死んだ時に雪玉に入っていましたよね。夢の中で。
荀?ケは、曹操と交わした約束を破らなかったです。

No.9379 - 2003/10/30(Thu) 21:14:09

Re: 荀?ケ / 文若 [北陸]
たしかに29巻は泣きそうになりました。
No.9380 - 2003/10/30(Thu) 22:07:03

Re: 覇者の孤独 / TATSU@管理人 [関東]
>曹操はなんで空の箱を送ったのか

「兵法の粋を集めて私を雪まみれになさるのは、またの機会に」と言う荀?ケの姿を思い浮かべて「冬の到来にはまだ早いぞ!」とつぶやいてた曹操は、「雪玉」を送ったつもりなんでしょうね。 つまり「空の箱」を送ったつもりはなかったと。
それが『心神喪失状態』の荀?ケには、「白紙に撤回」としか思えなかった。つまり "悲しきすれ違い" だった訳ですね。


ここで管理人が思うのは、では、あれだけの洞察力を持つ曹操が、何故それを見抜けなかったのか、つまり、荀?ケの精神状態は、「まるめた白紙」を「雪玉」なぞと推測できない状況にある、ということを何故見抜けなかったのか?ということなんですよね。

これは、曹操は荀?ケの精神力をもっと強いものと誤解していた、からではないでしょうか? あの紙玉を見て、よもや否定的にとるとは思いもしなかったんじゃないでしょうか。
でも、それはあくまで「曹操の尺度」から見た精神力であって、荀?ケの精神力は通常の人に比して脆い訳では無かった。普通は、荀?ケの精神状態の処にあんな白紙を送られたら、思い悩むのは必至であったのに、曹操にはそれが分からなかった...というふうに管理人は思えるんです。 ここらへんに「覇道の男」の孤独を感じるんですよね〜。

曹操は「曹操は曹操であればいい」と嘯き、荀?ケのいうところの「群臣の熱き懇願が、例え天を焦がす坩堝と化しても、それを顧みることなく我が道を貫くに違いない」男なんですよね。余人には無い「強靭な精神力・遂行能力」を有している訳です。そして「唯才是挙」のこの男は、家臣の中から、自己に匹敵、あるいは凌駕する人材が出現しないか、いつも待っている訳です。

「純粋軍師」として「遊軍創設」を提唱する郭嘉には「王」たる者として「国」を造ることを期待しましたし、「兵法書」を携行し「間もなく敵将の首級をあげる」と報告する夏侯淵にも「敵を人として」「戦を政(まつりごと)として」見ることを要請、「将を統括する将」であることを期待します。
そして悩める荀?ケには「公の位は飾りに過ぎない(利用する価値はありそうなので使うだけ)」と説明、「荀?ケは荀?ケであればいいのだ」と諭します。

ただ、この「強靭な覇道遂行能力」は曹操固有のものなのです。故にそれを家臣に求めても自ずから限界があります。あえて言えば、曹操の「気持ち」「成し遂げようとしているもの」を真に理解・体現できるのは劉備・孫権ぐらいじゃないでしょうか?
死の直前の荀?ケも言ってました「荀?ケから殿を抜いて、どうして荀?ケでおられましょうか」。 これは言い方を変えれば「殿のおっしゃってる事を体現できるのは、殿だけなのです。」とも言えるのではないでしょうか?


そー考えると、今回起きた悲劇、それは曹操のその「卓越した精神力」に起因する「悲しき誤算」だったのかなぁ、と思ってみたり...

No.9384 - 2003/11/01(Sat) 23:26:06

そして / 陳寿 [関東]
 曹操にとって、荀?ケとは単なる臣下ではなく、志を同じくする「同志」であり、「友」だったのではないでしょうか。

 強い絆で結ばれた「友」には「言葉」なんかいらない。「まるめた白紙=雪玉」を見ただけで、荀?ケなら自分の想いをわかってくれる。曹操はそう信じて疑わなかったのだと思います。しかし病に冒されていた荀?ケは、曹操の意図を誤解してしまう・・・。確かに「悲しきすれ違い」ですね。

No.9388 - 2003/11/02(Sun) 00:35:21

アンビリバボー / 李桃桃内 [地球外]
 皆様どうもこんにちわ。李桃桃内です。

 今週も蒼天はお休み……休載最長記録は何週だか知らないけど、つくづくモーニングは週刊のペースについていかれないほど力入れてる人多いです。

 この前やってた『奇跡体験アンビリバボー』で、悶死のメカニズムをやってました。なんでも、極度の悲しみや絶望に襲われるとそれを和らげるべく脳内から興奮物質アドレナリンを放出するのだが、それが長く続くと血管が収縮され続け、心臓に負担をかけるそうな。
 なるほど、荀?ケの死は科学的に説明できるのだなぁって小生見てて思いましたよ。

No.9390 - 2003/11/02(Sun) 01:43:23

Re: 荀?ケ / ヒツジ
皆様どうもありがとうござい増した。
おかげで曹操を嫌いにならずにすみました。
これからも蒼天航路を読んでいきたいと思っています。

No.9392 - 2003/11/02(Sun) 18:47:10

Re: 荀?ケ / FG [関東]

 荀?ケが亡くなりました。曹操が贈った白い紙の玉は、一体何を意味していたのでしょうか。私には曹操の意図は良くわかりませんが、荀?ケの潔白さ、純白さをあらわした雪玉は、曹操を押し上げる家臣たちの熱せいで溶けていってしまったのかもしれませんね。曹操をして「我が張子房」と言わしめた男の張子房とは全く正反対の悲しい死です。

 あくまで私の個人的な見解ですが、曹操の覇業は、荀?ケを得て始まり、荀?ケを失って終わっていったのかなと思えてしまいます。

 ちなみに、荀?ケの死は、正史では病死、裴注ではCENSOREDとなっています。

No.9394 - 2003/11/02(Sun) 23:50:09

Re: 荀?ケ / 大将軍 [四国]
私が蒼天に出会った話しがこの話なんですよぉ・・・。
感動してもう蒼天航路の虜になってしまいやしたw
漫画文庫10巻と単行本21〜23をもってますが
やっぱり蒼天はいいですね^^

No.9415 - 2003/11/06(Thu) 21:13:09

Re: 荀?ケ / ひよっこ
ソウテン久しぶりに復活!!
見事この掲示板もこの話題で湧いているとおもいきや、まだスレッドはなく。。。

んでこのスレ発見。
荀?ケと曹操のやりとりに対する皆さんの意見、
いやはやあいかわらずびっくりするぐらいすげ〜や!

そこでオレが意見するのもちょっと身が退けるんですが、弱腰ながらも俺なりの感想を。
細かいことはよくわかんなかったんだけど、あの最後に曹操が送った箱、白い紙くずは荀?ケが察した通り「白紙に撤回」という意味で、
国のことを思いすぎるあまり、とことん自分を追い詰めてしまっている荀?ケを「荀?ケは荀?ケでしかない」と、曹操に仕える身を撤回し、1度政から解放してあげ、荀?ケを救おうとしたのではないかと思いました。

かなり感動した荀?ケの最後でした〜〜〜〜〜。


スレずれでもうしわけないんですが、ソウテン再開1発目に、1番好きなキャラの曹植が登場したことがとても嬉しくてたまんないんすよ〜!
何アンを通して竹林の七賢、そして李白、杜甫へとのそのくだり。。。
勃起もんでしたw
TATSUさんはじめみなさんの感想が聞きたくてうずうずしてます!!
いや〜〜〜〜〜実に楽しみだ!!

No.9421 - 2003/11/07(Fri) 18:37:00

Re: 荀?ケ / TATSU@管理人 [関東]
え〜っと、大将軍さん。ここでは初めまして、ですよね。
描画考で書き込んでる中1の方と同一人物で良いのでしょうか?

>私が蒼天に出会った話しがこの話

おお、ラストワルツで蒼天で出会って、それからもう全巻揃えちゃったんですか!?
中1にしては、すんごい財力スね。

No.9425 - 2003/11/07(Fri) 23:21:38

Re: 荀?ケ / Hexing[遼寧省]
中国在住のわが手元に、ようやく「蒼天航路」29巻が届きました。

荀?ケの死について、同じく曹操幕下の軍師で最期が印象的だった郭嘉と思わず照らし合わせてしまいました。

南征という軍事に思いを巡らせつつ逝った郭嘉。
「漢か魏か」という政治に悩みつつこの世を去った荀?ケ。

同じ“軍師”でありながら、荀?ケと郭嘉の立場の違いが現れていますね。
郭嘉は「そもそも軍師とは、戦が好きで…」と叫び、最後まで戦場にこだわった軍師でした。荀?ケは、前半では袁術討伐や荊州での劉備追撃の指揮をとりましたが、後半では許昌などで政事に専念する軍師でした。
(こういう人材の使い分けができるようになったことが、曹操陣営の強みだったとも言えますね)
政治の方針の下に戦がある、という図式を考えれば、荀?ケは曹操陣営のまさしく根幹に位置しており、その政治の根幹がまさに激変しようとしている事態に直面して、苦悩もさぞ大きかったことだろうと推測します。

未来への希望を口にしながら去った郭嘉。
“絶望感”とも言うべき気持ちに打ちひしがされ「もう眠ってやり過ごそう」と去った荀?ケ。

どちらの死も、悲しく、無念の残るものです。しかし、死の間際に希望があるか絶望があるか――どちらがより悲しいでしょうか。

荀?ケは天に召されるまさにその時、曹操の真意を悟ったと思われ、そしてその表情は余りに安らかでした。あの安らかさが逆に、悲しさを増幅させてしまいました。

No.9462 - 2003/11/11(Tue) 01:15:28

Re: 荀?ケ / TATSU@管理人 [関東]
Hexingさん、29巻、中国でも手に入りましたか〜。良かったですね!

>荀?ケと郭嘉の立場の違いが現れていますね。

面白い点を突いてきますね〜。
おっしゃる通り、郭嘉は自他ともに認める『純粋軍師』であり、「軍師なんてものはどうしようも無く戦が好きで、常に頭の中ではまだ見ぬ敵と まだ知らぬ過酷な戦を戦っているもの」という信念を持ってました。
死ぬ間際まで「一個の軍師たろう」としていたように見うけられます。

それに比べ、『王佐の才』の荀?ケは遠征ばっかりの曹操の後方支援に徹し、曹操に代わり朝政にも携わってましたからね。ただ戦のみを考える訳にはいかなかったんでしょう。
それに「曹操軍の膨張期」にあって早世した郭嘉に比べ、その「成熟期」まで仕えてきた荀?ケは、「国の在り方」まで考える必要が出てきたんでしょうね。

荀?ケの死はそこが悲しいです。

No.9484 - 2003/11/13(Thu) 23:35:35

Re: 荀?ケ / 凡ジョブ
<曹操という時代>の劉曄とのやりとりを読んで、以前の曹操の「俺が荀?ケにしてやれることは…」の台詞がカチッとはまった気がしました。
濁りを全て飲み込む曹操が、荀?ケを漢朝の忠臣として、曹操の濁りに巻き込まず、後世の評にも新雪の清さをもつ人物として記録させること。そのために全て結果まで見抜いた上でのあの白紙の雪球ではなかったかと。それが「曹操が荀?ケのためにしてやれること」だったんじゃないかと思いました。そのために荀?ケを悶死させたことで、またいっぺんに老けたのかなぁと。
まあ、私が思っただけです。

No.9497 - 2003/11/15(Sat) 03:36:08
実と虚 / 初初
皆さん、こんばんは。
過去ログにあるかも知れませんが、
「三国志演義」は、七分実事、三分虚構と言われてますが、
「蒼天航路」は、皆さんはどうおもいますか?
自分は、劉備とか、正史のイメージに近いとおもいます。
ということで、自分は史実87%フィクション13%と感じてますが、(微妙)皆さんはどうでしょうか?

No.9464 - 2003/11/11(Tue) 20:26:20

Re: 実と虚 / 簡鍛
 蒼天航路の作者である王欣太先生は、三國志演義を読んだことがないといわれているので、話の内容は、殆ど正史的な記述だと思います。
 正史を読んでいたら、蒼天航路に出てくるストーリーほぼそのものが登場しますし。
 でも、やはり王欣太先生の想像も多いと思います。僕としては、史実60%、フィクション35%、そして演義5%だと思います。
 やはり漫画ということなので、正史の記述の周りに、先生の話を巻きつけて、初めて漫画として成り立っているような気がします。
 演義5%というのは、例えば、赤壁の戦いは、史実ではそれほど大した戦いではありませんけど、演義では一番すごい戦いだとして登場しています。
 そういう点で、蒼天航路でもけっこう赤壁に焦点を当てているので、通説となってしまっている、三國志演義の内容も盛り込んでいると思います。貂蝉や李儒なども出てますし。

No.9466 - 2003/11/11(Tue) 23:11:14

Re: 実と虚 / come [近畿]
虚と実とか正史と演義とか簡単に分けられると思うのは間違ってる。
実ではないものはすべて虚で、果たしてどれだけの実が現代に残っているのか。ネオ三国志でありたいと願う蒼天を正史と演義に選り分けるとは、ゴンタに対して失礼ではないか。

>蒼天航路でもけっこう赤壁に焦点を当てているので、通説となってしまっている、三國志演義の内容も盛り込んでいると思います。

そんなこと書かれると、非常に悲しくなってしまいます。蒼天の孔明と赤壁の存在意義を全否定するおつもりですか?

赤壁について長々と書いてみたけど、めんどくさくなって全部消しちゃった。

No.9467 - 2003/11/12(Wed) 03:06:02

Re: 実と虚 / kazz [東北]
横レス失礼します。

>果たしてどれほどの実が現代に残っているのか。

まったくその通りですよね。

でも、だからこそ歴史家は現存する虚実定かならぬ“資料から判断せざるを得なく”、また表現者はその“資料からイメージを膨らませる”しかありません。

そして、ここでいうその“資料”というものは“正史etc”になるわけですよね。

このスレは、そういう話で想像を楽しもうという主旨だと思われますので、別にゴンタ先生に失礼には当たらないと思いましたが。


というわけで私は
史実(正史ベース)60%、フィクション35%、ゴンタ先生が“使える”と思って演義から引用したのが5%ってところですね。
もちろんその全てはゴンタ先生のイメージのきっかけにすぎないんでしょうが。歴史を題材とした表現作品として。


〜 追 記 〜

よく考えたら、簡鍛 様と同じ比率でしたね(笑。
>>come 様
赤壁の内容に関しては、私もcome 様 同様爽快なまでにゴンタ先生節の表現だと思っています。っていうかアレはゴンタ先生にしか思い描けない世界観でしょう。
簡鍛 様も“赤壁の内容”ではなく、赤壁を“大戦”と捉えた“経緯”について仰っているのだと思います。
当然演義の入る余地はないと思いますよ?

私が上述した演義からの5%っていうのは、これはもう一重に「チョウセンというキャラクターの登場」ですね。単行本の後書きで御本人も述べてらっしゃいますし。

No.9469 - 2003/11/12(Wed) 04:49:30

Re: 実と虚 / come [近畿]
まぁ「失礼」っていうのは言葉のあやで、たいした意味はないんですが、
正史と演義ってだけではくくれないと思うんですよ。
たとえば、赤壁は演義を上回るだけの(それまでの蒼天ではありえないほどの)SFを使っちゃったんですが、これを演義と同じ路線だと捉えるのはどうかと思います。
つまり、蒼天の赤壁、さらには汚されるまでの孔明というのは、意図的にありえない風に演出するすることによって、「毒をもって毒を制す」的な、演義の赤壁・孔明像の否定にあると考えるんです。
だから、3つ瞳の孔明はゴンタの考える孔明像ではなく、異常なまでの活躍を見せる演義孔明への疑念から来てるんだと思います。赤壁にしても正史の記述が少ないことを書いておきながらもあれだけの戦争に仕立て上げたのも、同じ理由です。
もし、ゴンタが本当にこういう意図であったならば、蒼天赤壁を演義を踏襲したものだ、と判断することは、ネオ三国志としての蒼天赤壁の存在意義を随分低下させることになるんじゃないかな、と。

No.9470 - 2003/11/12(Wed) 12:10:52

Re: 実と虚 / フッケン [関東]
こういう言い方はズルイかも知れないけど、
100%史実、100%フィクション、
だと、僕は思います。

正史=史実か? という議論は、とりあえず置くとしてね。

『魏書・武帝紀注』に30文字くらいで語られている
張譲の邸に忍び込んだ話…
これを水晶とのロマンスにまで発展させると、
はたして何%が史実で、何%が虚構なのか?
計るのはとても難しい。

でも、色々と見比べるのは、楽しいですよね。
例えば、華雄の討ち取られ方にしても、
正史=孫堅軍が討ち取る。
演義=関羽が酒の冷めないうちに討ち取ってくる。
蒼天=孫堅軍に参加していた夏候惇が討ち取る。
という風な違いがあるように。

『三国志演義』は、正史『三国志』をモチーフに、
蜀漢正当論というテーマにのっとって
物語られたフィクションですが、
一方『蒼天航路』も、やはり「正史」をベースに、
「演義」とは全く違った角度で描かれている
オリジナルの作品、と言えるのでしょうね。

ただ「演義」の方が時代的に先行する作品なので、
その影響は少なからずある。
踏襲するのではなく、また、アンチテーゼという
ほどのものでもないのだけど、
「演義」ではそうなってるらしいけど、
俺はこう描くよ、という姿勢はあるはずだから。

No.9472 - 2003/11/12(Wed) 16:31:43

Re: 実と虚 / TATSU@管理人 [関東]
なんかcomeくん、お怒りみたいですが、これは、「蒼天のエピソードの内、正史に基づくのがどれくらいあって、欣太先生の完全オリジナルはどのくらいあるのか?」程度の疑問であって、加えて「演義のエピソードも多少意識してるのではないか?」って意見が続いただけで、それが「蒼天赤壁の存在意義を低下させる」というのは、飛躍し過ぎのような気がします。


で、フッケンさんの
>100%史実、100%フィクション

これは言い得て妙です。
例えば『荀?ケの死』で考えれば、正史「荀?ケ伝」では『太祖の軍が濡須に到着した時、荀?ケは病気になって寿春に残留し、憂悶のうちに逝去した』とあります。
これで言えば蒼天の『荀?ケの死』は「100% 史実」だ。と言えるでしょう。でも本当に、荀?ケの死への過程が、曹丕の騎射を見て昏倒、荀攸と漢の未来について語り、曹操が天下簒奪者となることを阻止しようとし、最期は雪玉を白紙撤回と誤って華佗の薬を飲んでCENSOREDしたのか?と言えば、これは「100% 欣太先生のオリジナル」と言えるでしょう。
つまり「史実とフィクションの割合」て数値化しづらいってことですね。

No.9483 - 2003/11/13(Thu) 23:31:50
この人と一生を!in蒼天 / ジョン伊賀
蒼天航路愛読者の皆様、こんばんわ。
突然ですが、今まで掲載された蒼天の中で「貴殿と生死を語るような親友、もしくは一生を共にする義兄弟に是非なりたい!」という人物は誰かいますか?できたらその理由もお聞かせ頂いたらうれしいです。悪までifですよ。←当たり前か・・(^_^)
ちなみに私は凡人なのでその天下の器に一度入ってみたい、劉備殿です。入れてくれるかな?

No.9453 - 2003/11/09(Sun) 22:09:06

Re: この人と一生を!in蒼天 / 文若 [北陸]
呂蒙と孫策です。
No.9454 - 2003/11/09(Sun) 22:33:44

Re: この人と一生を!in蒼天 / TATSU@管理人 [関東]
これは、前に出た「皆さんの好きなキャラは?」とちょっとカブりますね。

蒼天キャラって皆んな好きなんで、絞りづらいんですが、「生死を語るような親友」であれば、真面目に語りあえそうな荀?ケ。 「一生を共にする義兄弟」では義に篤そうな関羽兄ィってとこでしょうか。

No.9456 - 2003/11/09(Sun) 22:56:09

Re: この人と一生を!in蒼天 / ジョン伊賀
過去ログにありましたか、それはすみませんでした。
文若様、管理人様御返信有り難うございます。
蒼天キャラは一人一人が強い個性を持っていてそれが又、皆すばらしいので確かにしぼりにくいですね。

No.9459 - 2003/11/09(Sun) 23:01:43

Re: この人と一生を!in蒼天 / 雷覇仲勝
変わってるかもしれませんが私、雷覇は呂布と義兄弟になってみたいですね。
あの男に頼りにされるようになる事は漢(おとこ)冥利につきるのではないでしょうか?

No.9463 - 2003/11/11(Tue) 17:05:04

Re: この人と一生を!in蒼天 / 神速の竹周
僕は魏延やウ禁みたいな、いいんだけど悪い(と思われがち)な人達ですね。
善悪で判断しづらく、見ようによって悪く見られ弁護の余地あり的な所があるので、もし当時の時代に生まれてなおかつ弁がたつ人だったら弁護してやりたいです。

No.9465 - 2003/11/11(Tue) 21:08:33

Re: この人と一生を!in蒼天 / 張良 [中国]
僕は楽進です。
常に堂々としたあの態度、かっこいい。

No.9477 - 2003/11/13(Thu) 22:03:24

Re: この人と一生を!in蒼天 / ジョン伊賀
> 変わってるかもしれませんが私、雷覇は呂布と義兄弟になってみたいですね。
> あの男に頼りにされるようになる事は漢(おとこ)冥利につきるのではないでしょうか?

雷覇様、御返信有り難うございます。なるほど、呂布との義兄弟をお望みですか? でもなんか、ちょっとでもミスしたら義兄弟でも容赦せずに頭つぶされてしまう様な気がしませんか?(^^;)しかし、あれほどの豪傑に頼りにされるのなら、男だったらこの世に生を受けた価値がありますよね。
でも蒼天の呂布は陳宮をとても信頼してましたね。

No.9478 - 2003/11/13(Thu) 23:08:31

Re: この人と一生を!in蒼天 / ジョン伊賀
> 僕は魏延やウ禁みたいな、いいんだけど悪い(と思われがち)な人達ですね。
> 善悪で判断しづらく、見ようによって悪く見られ弁護の余地あり的な所があるので、もし当時の時代に生まれてなおかつ弁がたつ人だったら弁護してやりたいです。

神速の竹周様、御返信有り難うございます。
私としてはウ禁は魏の名将と言っても過言ではないと思いますね。
しかし、悪まで私としてですよ^^;ちょっと魏延は弁護したくないですね。魏延は孔明にも(反骨の相)があるとも言われてますしね。まぁ蒼天の魏延はなんか少しかわいいような感じを受けましたのでどうなるか分かりませんが。

No.9479 - 2003/11/13(Thu) 23:19:48

Re: この人と一生を!in蒼天 / ジョン伊賀
> 僕は楽進です。
> 常に堂々としたあの態度、かっこいい。

張良様、御返信有り難うございます。
確かに、楽進は怖れというものを全く持っていませんね。私もこのあらゆる物に屈しない勇気がほしいです。無二の友、もしくは義兄弟となればこの勇気がほんのちょっぴりもらえるかもしれませんね(^^)

No.9482 - 2003/11/13(Thu) 23:25:58
今週の蒼天<中世への血> / TATSU@管理人 [関東]
やっと再開しました。蒼天航路!実に2ケ月ぶりです。扉の欄外にも 『お待たせしました、今号より再開!!新しいエピソードの第1話目です。』ってありました。ホントに待ちましたよ〜。
さて、扉絵では階段を降りる曹公が、階下に座る後姿の男に向かい、剣を差し出してました。この後姿の男は誰でしょう!?
と、いうのは置いといて、キャッチコピーが印象的でしたので転記しときます。

中原の鹿を追う時代は去り、
失われた世代(ロスト・ジェネレーション)が目覚める。
その怠惰な息吹さえも
未来へと駆け抜ける風。


という訳で今週の蒼天、『ニュー・ジェネレーション&虚無の老人』って感じでした。

          ***************

崖に座り、青年が琴を奏でています。
その音色からは様々な言霊が溢れ出ます。目に涙を浮かべ、一心不乱に曲を奏でる青年...欄外には『 “新しい気風の国” 魏公国−その器(うつわ)に鋭敏に感応した若き血が、そこかしこで温度を上げる。』ってありました。
青年の背後にはもう1人若者がたたずみ、空を見上げています。空に描かれる女体...ここでナレーション。

−彼らが生まれた所は
  天下の特等席だった−

「やべ〜、すんげ猥褻(やらしー)」
曲を聴いていた若者が、股間を押さえてつぶやきます。思わず演奏を止め、若者のほうを見る青年。関係ないですが「猥褻」と書いて「やらしー」とルビをふるとこが斬新でした。
「でも、イキすぎじゃね?」
と現代口調で語りかける若者、
「乱がおきちゃうぜ。」
と若者は青年の顔を覗き込みます。苦笑する青年。
「ただでさえ、植(ちー)ちゃん、すげえ影響力なんだからさ」
と語りかけながら若者は青年の横に座り込みます。ち、ちーちゃん!やはりこの“天下の特等席”で曲を奏でていた青年は曹植!! おお、成長してる! っていうか髪型がミッキーじゃない!(笑)
「まっだまだ、曹孟徳を震わせないとね。」とつぶやく曹植に、
「そりゃ相手がでかすぎじゃん」と答える若者。
「おやじさんの詩(うた)、まともに聴きゃ死ぬよ。人」
と若者は真顔で告げます。その若者をじっと見つめ返す曹植。

「睨むなよ。こわいって」と笑いながら若者は、懐から小袋を出して、やる?と尋ねます。
「全然怖いって顔じゃない。」と曹植は再び苦笑し、懐から竹筒を取り出します。
それを見て、酒か、とつぶやきながら袋の紐をほどく若者。
ここでこの若者の名が明らかになります。 『何晏』 −あの何進の孫で、曹操の側室となったイン氏の連れ子として、曹植たちと共に育てられたそうです。なるほど〜、この眉の無い、フリーターみたいな若者は、曹植の義理の兄弟になる訳ですね。血は繋がってないですが。

「顔に出てなくてもこわいって。覇王の血は。」
とつぶやきながら、何晏は袋から出した粉をなめます。なんかヤバイのヤッてます。このワカゾー。
酒を一口飲んだ曹植、
「晏ちゃん、本当はその覇王だって怖くないんじゃないか?」
と尋ねます。あはは、ちーちゃん、あんちゃん、の仲なのか〜。普通は名じゃなくて字(あざな)で...まぁヤボなことは言うのやめましょう。
曹植の問いに答えず、空を見上げる何晏。渦巻く雲...なんか薬が効いてきてるみたいです。
−覇王の血−
と何晏は独白します。

「植(ちー)ちゃん、オレ体弱えーけど長く生きるつもりだし、力になってあげられなくて悪いけど。」
ふいに何晏はそう告げると、立ち上がります。
その言葉の意味が分からず、不思議そうに「晏ちゃん。」と呼びかける曹植。 片手をあげ、去ってゆく何晏。
何晏は覇王の血に関わると『長生きできない何か』を感じ取ったんでしょうか?

          ***************

白い旗が無数にたなびき、広場に集合した白装束の群衆が、一斉に慟哭します。
その中には白装束の何晏が混じり、「 同じように泣くなって。何百年の習慣だからって恥ずかしくないのかよ」とクールに観察してます。
ナレーションによると、この何晏、のちに老荘哲学をきわめて玄学を創始。同時に「五石散」という薬(ドラッグ)を流行らせ、次代の社会風潮と詩文の創作に巨大な影響を与えたそうです。
おお、この兄ちゃん、老荘の徒だったのか〜。っていうか「何晏」なんて人物、ぜんぜん知りませんでした。
更にナレーションによると、曹操親子が中心となって儒から解き放った詩文の世界は、この何晏という一人の人間を通過して、「竹林の七賢」を生み、そして「詩仙」李白・「詩聖」杜甫へと至ったのだそうです。
へえ!何か薬やっちゃって、この葬儀では張角みたいなポーズまでとってますが、この晏ちゃん、実はスゴかったんですねー。

          ***************

暗闇に浮かび上がる荀攸。
目を閉じて横たわる荀攸の手には、剣が握らされてます。 再びナレーション...


高位に鎮座するをよしとせず、
最期までみずから軍旅に願い出た。

荀?ケの死から2年後、
魏公国・尚書令 荀攸
病没 
享年 58


うっ、うわ〜っ!!!群集が慟哭してたのは、荀攸の葬儀だったのか〜! 扉で曹操が剣を渡していたのは荀攸だったんですね!
いきなり葬儀のシーンとはっ!こ、こんなに呆気なく!! もうちょっと『死に際のシーン』とかやってくれないんでしょーか!? うわ〜ん!!

遺体に向かい拱手する魏公・曹操。凄まじい表情で独白します。

−今またひとり
  混沌の世と
  至弱の戦を知りぬく男が去る−

あ、なんかイイ台詞! 考えて見れば荀攸、一見地味なようでいて、結構頑張ってました。曹操陣営に招聘されて以来、対張繍戦・対呂布戦・官渡・長坂・赤壁と主要な戦はほとんど顔出してましたもんね〜。特に赤壁では、曹操失踪中、軍を統括してたし...
う〜ん、やっぱ死ぬ間際だけ、少しでいいからページを割いて欲しかった。んで、荀?ケと袂を分かつこととなった 『魏公国設立=脱・乱世』 にどんな想いをもって死んでいったか、とかやって欲しかったな〜。

「曹丕」
曹操は背後の長男を促がします。
「はッ」
と曹丕は巻物をスッと広げ、弔辞を読み始めます。


荀 公達を弔す

初平2年
董卓の暴虐を恐れず
その誅殺を初めて企てたる男

その謀の露見によって
獄に打たれるも
泰然自若をひとり
保ち続けた剛毅

温・良・恭・謙・譲
五徳につつまれた
大いなる英智

古(いにしえ)の賢人に劣らぬ
美点をひけらかず
軍事・政事にたずさわり...


そー言えば、曹操が荀攸を呼び寄せる時に、荀?ケに向かって「遠く蜀の地で形勢を観望しておるお前の甥にこの書簡を送れ!董卓に投獄されながらも屈することが無かった智謀の士。」って言ってましたね。懐かしい〜。

曹丕の弔辞が朗々と続く中、曹操は弔問客の横を通り抜け(曹彰・曹植の後ろにあって夏侯惇が歯を食いしばって震えてたのが印象的でした)、屋敷の外へと足を向けます。
広大な庭先には、先ほどの群集がひざまずき、哀悼の泣き声を張り上げています。

目を閉じてたたずむ曹操。やおら階段を降り、群衆の中に足を踏み入れます。
群集の中に走る動揺。 後方にあって何晏は、

−ほらほら魏公のお見えだよ。
  死にもの狂いで 涙をふりしぼんないと
  冷や汗に負けちゃうよ−

なんて薄ら笑いを浮かべてます。
群集の中を進む魏公。何晏はそれを遠望して

−でも、さすがに
  威圧は低いな。
  でかい人材がつぎつぎ
  死んじゃうんだもんな−

と分析します。ありゃ〜、荀?ケ・荀攸の死で、曹操の威圧感は薄れちゃったのか〜。
近づく曹操、何晏はその表情を見て驚きます。

−あの目−

曹操の顔に表情はありません。

−ふおお〜、何も放っちゃいないよ。
  無だよ 無!−

老曹操の瞳は漆黒の闇のようです。

−わ やっべえぇ。 こえぇ〜。−

冷や汗を流しつつも、笑みを浮かべる何晏。
すると、ふいに何晏の横から一人の若者がにじり出ます。
−なに...なに こいつ?−
と驚く何晏。
曹操を見つめ、眼を血走らせながら、ザリッ、ザリッと座ったまま前へにじり出る若者。
「うぅぅぅ」と唸る若者。またヤバそうなキャラが! この激しい天然パーマの男は誰なんでしょう?

一方、曹操は、ある男の前で足を止めています。
「司馬懿。」
「はい。」
おおっ、司馬懿! さすが新章!ニュー・ジェネレーション続々登場だ! 漆黒の瞳で司馬懿を見下ろしながら曹操が尋ねます。
「最後列が好みの席ではなかったか?」
「好みなどと滅相もございませぬ。」
と座ったまま拱手して、相変わらず韜晦したような台詞で答える司馬懿。あ、ヒゲを蓄えてます。あんまり似合わないような...
「軍才をみせろ。次の遠征からだ」
無表情に言い放つ曹操。司馬懿は少し沈黙し、顔をあげて答えます。

「御意。」

          ***************

さあ、何か曹操に覇気が無いのが気になりますが、新章は新世代キャラが次々と産声をあげていく気がします。まだ新章導入部という感じで、どんなテーマで突き進むのかは分かりませんが、長期の休載の間に練りに練ったストーリーが展開されることを期待します〜!!

No.9428 - 2003/11/07(Fri) 23:34:29

Re: 今週の蒼天<中世への血> / 簡鍛
 久々の再開です。うれし〜(>_<)。でも、前の予告では、伏皇后らの虐殺と聞いていたのに、違ったのでしょうか?あ、でも荀攸が死亡した年に、伏皇后らによる、曹操暗殺未遂があったんですから、もうすぐなんでしょうか?

 いきなり、何晏が出てくるとは意外です。何晏っていえば、論語十解書いた人で、顔に白粉を塗っていた、風流な人だとか・・・。全然違いますね。
 でも、まさかこの時代にドラッグが存在したとは・・・。結構驚きですが、今の快楽を覚えるのに使うのではなく、詩才を向上させるために飲んだ風な気がします。

 そして、荀攸、呆気なすぎます。荀攸は、荀?ケが曹操に反抗してその後憤死したため、荀攸もまわりからいやな目で見られ、それが原因で病にかかり死亡したのに〜(>_<)。そのエピソード見たかったです。

>曹操を見つめ、眼を血走らせながら、ザリッ、ザリッと座ったまま前へにじり出る若者。
>「うぅぅぅ」と唸る若者。またヤバそうなキャラが! この激しい天然パーマの男は誰なんでしょう?

 はじめ見たとき、めちゃくちゃ司馬懿と似ていてびっくりしました。えっ、司馬懿?と思いましたし。
 でもその後、髭を生やした、大人っぽい司馬懿が出てきてなんかホッとしました。司馬懿、ようやく才能を認められてきたのでしょう。ああ、こっからの軍師は、以前の軍師とは違う時代を歩むような気がします。
 もしかしたら、賈詡登場しないかも。

 ちなみに遠征っていうのは、張魯討伐戦のことでしょうか?張魯という群雄は昔結構興味があったんで、詳しくやって欲しいです。でも、いくら張角の太平道と同じ派だといって、簡素に書かれたりするのは嫌ですけど。
 あと、この司馬懿と先ほどの何晏、犬猿の仲ですよね?犬猿っていうか、何晏は曹爽とたくらんで司馬懿暗殺に加担するし、結局司馬懿は何晏をCENSOREDしまうし・・・。


 

No.9429 - 2003/11/08(Sat) 00:30:49

Re: 今週の蒼天<中世への血> / 六波羅文乃
ここへは久しぶりのカキコになります。荀攸ファンとしてどうしても書かずにいられませんでした。
荀攸いきなり死んじゃいましたね・・・。1話弱の分量しかなくてかなり物足りないですが、ナレーションや曹操の独白、いい感じでしたね。荀攸のなきがらに向かう曹操の表情、郭嘉が死んだときを思い出しました。正史では曹操に追憶の涙を流させてますが、さすがに蒼天曹操は(基本的には)故人を思って泣いたりしないですからねえ。
そういえば扉絵で曹操が持っていたのと死んだ荀攸の手に握らされていたあの剣は(最初杖かなんかと思ってました)軍務を統括するという証でしょうか?
曹丕が読んでた弔辞、「荀攸伝」を手垢がつくまで読みまくった身には見覚えのある言葉があったりして(「五徳」とか「美点をひけらかさず」とか)、結構ぐっとくるものがありました。
荀攸の話ばかりだと何なので・・・。
司馬懿、気になります。樊城の戦いで助言してたりしてるし、けっこう活躍するのではと楽しみにしてます。

No.9430 - 2003/11/08(Sat) 00:55:11

Re: 今週の蒼天<中世への血> / MAKOTO [関東]
 初めて書きこみさせていただきます。

 長い休載の間にこちらのサイトを見つけ、皆さんの熱い書きこみを見て思わず単行本を買いに行ってしまいました。

> 「うぅぅぅ」と唸る若者。またヤバそうなキャラが! この激しい天然パーマの男は誰なんでしょう?

 新しいキャラがでてきて、話は漢中征伐・定軍山の戦いと移っていきそうですが、この若者は西部戦線で活躍する郭淮ではないかと。(何晏も出てきたことですし、司馬懿に関係する人達がどんどん出てゴンタ先生が曹操死後も連載をつづけてくれる気になれば・・・)

 管理人さんも御忙しそうですが、体に気をつけてがんばってください。これから毎週の感想楽しみに読ませていただきます。

No.9431 - 2003/11/08(Sat) 00:59:54

Re: 今週の蒼天<中世への血> / hz [地球外]
後の司馬氏曹氏の係争の中心人物が相次いで登場しましたね。
カク、キョチョ、カコウトンのレギュラー人も地味に登場してました。
とくにカクは悲しそうでしたね。
ところで天然パーマの男ですが、あの人物の正体はいかに・・・
司馬懿と何晏が登場したことから勝手に推測してみます。
曹ヒ四友の一人、陳群。
あるいは曹真か。
何はともあれ、これかたの新章も非常に楽しみです。

No.9432 - 2003/11/08(Sat) 01:52:01

Re: 今週の蒼天<中世への血> / さきもり [関東]
2ヶ月、長かったですねー。
しかし荀攸の死への課程は、回想という形でも今後出ることに期待したいです。
天然パーマの新人さんは、何晏が面識が無いというのがポイントですねぇ。だれなんでしょうか・・・。

No.9434 - 2003/11/08(Sat) 02:16:11

Re: 今週の蒼天<中世への血> / t.s
どうも、こんばんは。
うれしいですね〜、再開。

荀攸は気の毒でした。地味な幕の引き方も彼らしいかもしれませんね。
面白かったのは、屋敷の内外の対照的な画でした。外の、儀式のために義務的に涙を流す儒者連と、屋敷内で、心情を正直に表現する同僚達のコントラストは際立ってます。内側の人間の泣き方には多様性が感じられます。
読者からみても、いよいよ儒的価値観が曹操にとって煩わしいものになってきたみたいですね。

ところで、植ちゃんの奏でる曲から浮んできた女性は、やはりシン氏でしょうか?これは、いわゆる「情欲に火をともし、死者を送る」曹家の旧習に習っているわけですね?
何晏が「乱がおきちゃうぜ」って言ってますし。つまり曹丕夫人への恋歌を公然と歌っていては、いずれ面倒が起こることを示唆してるんじゃないでしょうか。
ついでに「長生きするけど、力になってやれない」というのは、いずれ始まる後継者争いには関わりたくない事を婉曲に断っているようにみえました。(文学に集中したいから)
植ちゃんは気付かなかったようですけども。

>天然パーマの男  は、なぜブロッコリーみたいな頭なのかわかりませんが、私は嚇昭ではないかと予想します。が、誰なんでしょうね? 

No.9436 - 2003/11/08(Sat) 02:57:33

Re: 今週の蒼天<中世への血> / 李桃桃内 [地球外]
 どうもこんにちわ。
 ゲームのやりすぎで指が痛い李桃桃内です。
 決して、公達の最期にショックでヤケ起こしたワケではありません。

 とうとう来てしまいましたか。
 係長……もとい荀攸の死が。しかもナレーションで。
 あまりにも静かで慎み深すぎるよ公達。白馬陣で殿に泣かされ、長坂で烏丸兵に泣かされ、赤壁でも泣かされ、スタンドプレーが目立つ曹操陣営の中、縁の下で頑張っていた男が逝ってしもうた。
 今はただご苦労様。

>とつぶやきながら、何晏は袋から出した粉をなめます。なんかヤバイのヤッてます。このワカゾー

 晏ちゃん違うよ。
 ヤクってのはこうやって鼻から吸った方が効き目あるんや。
 するとこの何晏から竹林の七賢が出て、杜甫李白と詩作で食っていこうというヒッピーが生まれ、現代の食えないアーティストに繋がっていくんですね。
 しかしあういう若者言葉って、蒼天世界じゃものの見事に浮いてる気が。荀?ケ荀攸が軍師で頑張ってた時代はこんな若者がのほほんとやってられる時代じゃなかったのに。
 
 さて、この前「司馬イは今後出番なし」と予想したのだが見事にハズレ。いや〜、罰ゲームはいやいや。
 「……コン刑に処す」
 ……何か聞こえたような。幻聴だよね。

No.9437 - 2003/11/08(Sat) 03:29:15

Re: 今週の蒼天<中世への血> / kazz [東北]
実に久々の「今週の蒼天」ですね。嬉しいことです。

扉のキャッチコピー・欄外の文。どなただったかモーニング読めないっていう嘆きがありましたけど、それを酌む早速の対応。こういうところに感動を覚えてしまう癖がありまして。TATSU様、素晴らしいですよホント。

何晏って誰だったっけ? と思うより先に浅野忠信さんに似ていることにしばし・・・
この人物にこの角度でスポットライトがあたるっていうのは実に蒼天航路らしいですよね。今後の展開はしばらく彼の目線と言葉で語られてもいいような気になっちゃいました。
あと、個人的には、曹植がこの時点では世継ぎ争いを予想していなかったというか、意識していなかったというか、何晏の言葉にまったくの“?”だったのが新鮮でした。この方が曹植らしくて格好良いなぁ。

荀攸は実に荀攸らしい最期の描かれ方。あっけなく思えるほどに控えめでした。漫画では1ページに満たなかった弔辞も「今週の蒼天」のおかげで、あらためて感慨深いものを頂きました。

天パー碧眼君が誰なのかも、イロイロ想像して楽しめますよね。
ただ、なんであんなにちぢれてるのに髷が結えるのか・・・構造解説で3話くらい消費されても仕方が無いような気がしたのは私だけでしょうか。

ん〜でも、休載長かったせいか読み足りない(笑。
早く続き読みたいですねっ。

No.9439 - 2003/11/08(Sat) 04:13:17

Re: 今週の蒼天<中世への血> / 凡ジョブ
 まず晏ちゃん。GONTA氏の独壇場な感じの、『HEAVEN』でトーマに小突かれてるのが似合いそうな、三国志のキャラとは思えぬ造形が凄すぎですね。ドブネズミのように美しく、天下に益するところのないダニ。ノーフューチャーなサブカル男に乾杯。
ちーちゃんはすさんだ割にはおとなしげな感じになって、得体の知れない雰囲気が消えちゃってますね。兄との対決姿勢は最後までなさそうな。
 続いてのショッキングな荀攸の死。愚に包んだつつましげな死でしたが、予定調和的でなく、自分でも驚くほど喪失感を感じさせられました。他人を自在に引き立てつつ自らをも引き立て続けたミスター引き立て役に合掌。
謎の若者はうぅぅ・・・とか言ってるので、どもりで有名なトウガイくんだと思いましたが、ちょっと早いですかね。
待たされた甲斐のあった一話でした。

No.9440 - 2003/11/08(Sat) 10:29:40

Re: 今週の蒼天<中世への血> / 張良 [中国]
はじめまして、張良です。
このサイトには何度も出入りしていたんですが、ついに初書きこみです。先輩方、よろしくおねがいします。

今週のモーニングを読み哀しみと新たな時代への期待、二つの大きな
気持ちが沸きました。天然パーマの正体がt.sさんの予想通り嚇昭だったら嚇昭ファンとしてはちょっとショックですが・・。

さて、これから漢中が舞台になりますが特に見たいシーンとしては夏候淵が討たれるところと、陳倉の防衛戦です。

これからの蒼天には今まで以上に期待ですね。

No.9443 - 2003/11/08(Sat) 13:32:30

Re: 今週の蒼天<中世への血> / tetsu
どうも おひさし振りです。と言ってもまだ2回目の書き込みなので管理人さんも忘れてしまったかもしれんです。
僕はあの若者はトウガイと期待してます。演義とかだと曹操死後20年くらい経たないと出てこないんで、蒼天航路にも出番無しかと考えてたんで。しかしこの時はまだ10代くらいですよね?やはり違うかな。
トウガイってことは姜維とも考えられる?

No.9444 - 2003/11/08(Sat) 13:55:27

Re: 今週の蒼天<中世への血> / 陳孫 [関東]
ついに再開です(嬉
さて・・・、いきなり荀攸の死は、やはり残念ですね。
私としては、できれば曹操の魏公就任のところが見たかったです。
荀?ケがあれ程抵抗し、曹操にも解っていた魏公就任を、曹操がどの様な気持ちで受けたのか?見たかったです。

ところで今週の話ですが、TATSUさん、何晏についてはこちらの「事典音順索引」に載っています。ご参考にどうぞ。
 ↓
http://www.tabiken.com/history/doc/D/D012R100.HTM

彼は老荘思想によって儒教を解釈する「玄学」を始めたそうです。
これはルネサンス時代のヨーロッパで、古代ギリシャ哲学でキリスト教を解釈する「スコラ哲学」みたいですね。
また↑に挙げたページには、

 「儒学の“道”を無によって,“聖人”を無為の体得者として解釈しようとした」

とありますが、今回の話にもそれを示唆するシーンがありましたね。

 「−ふおお〜、何も放っちゃいないよ。無だよ 無!−」


>この葬儀では張角みたいなポーズまでとってますが、

私も張角に似てると思いましたが、しかし俳優の浅野忠信にも似てませんか?(笑

No.9445 - 2003/11/08(Sat) 15:17:38

ついでにも一つ / 陳孫 [関東]
>「睨むなよ。こわいって」と笑いながら若者は、懐から小袋を出して、やる?と尋ねます。
>「全然怖いって顔じゃない。」と曹植は再び苦笑し、懐から竹筒を取り出します。
>それを見て、酒か、とつぶやきながら袋の紐をほどく若者。

ここでも後の「清談」を象徴するシーンがありましたね。
「酒と薬」。
清談に没頭する知識人たちは、酒派と薬派とがいたそうです。
なんでも、

 「酒派は醜男、薬派は美男子」

だとか(笑
でもここでは曹植の方がイイ男でしたな。

No.9446 - 2003/11/08(Sat) 15:22:46

Re: 今週の蒼天<中世への血> / 堂島莞爾
>何晏って誰だったっけ? と思うより先に浅野忠信さんに似ていることにしばし・・・
確かに私も思いました。
ちなみに郭嘉はドラゴンアシュの降谷ケンジにしか見えなかった。

No.9447 - 2003/11/08(Sat) 21:19:18

Re: 今週の蒼天<中世への血> / 陳孫 [関東]
さきもりさん、どーも、陳孫です。

>天然パーマの新人さんは、何晏が面識が無いというのがポイントですねぇ。だれなんでしょうか・・・。

私は最初、曹真か夏侯尚かな?と思いましたが、さきもりさんが指摘された通り、何晏が面識が無いということは、曹氏・夏侯氏一族ではないですね。
若者でしたから、曹植・何晏と同世代でしょうし、一族以外で思い当たるのは・・・、応璩か王粛でしょうか?

応璩(190〜252)
字は休?l。
汝南郡南頓の人。
応瑒の弟にあたる。
散騎常侍・侍中を経て、大将軍・曹爽の長史となった。
時政を諷刺した「百一詩」は世上の評判を取った。
嘉平二年(250)、再び侍中となった。



王粛(195〜256)
字は子雍。
諡は景侯。
東海郡郯県の人。
王朗の子。
十八歳のとき、宋忠のもとで『太玄経』を読み、その解釈を作った。
文帝の時代に散騎侍郎となり、明帝の時代になると散騎常侍に上った。
太和四年(230)、曹真の蜀征討の難航を見越して撤退を上書した。
のち、秘書監・崇文観祭酒を兼任した。
景初年間、土木工事を控え民力を休養させるよう上書した。
広平太守・議郎・侍中を経て、太常に上った。
いっとき免職となったが、復職して光禄勲となり、持節・太常に上った。
毋丘倹・文欽の乱を予見したといわれる。『孔子家語』を偽作した。


・・・長々と失礼!

No.9451 - 2003/11/09(Sun) 13:01:25

Re: 今週の蒼天<中世への血> / ナクレ [東北]
祝!連載復活ということで・・・
久々に書き込んでみました。

いや〜本当に長かった。モーニング買うの止めようかと思うぐらいに

そしたら荀攸が・・・
やはり荀?ケが死んだ負担が大きかったのではないでしょうか?

まだまだ先は読めませんが、何となく終演には向かっている感じがします。

久々ながら駄文失礼! それでは

No.9452 - 2003/11/09(Sun) 20:06:46

Re: 今週の蒼天<中世への血> / 馬男 [地球外]
やっとキタ━(゚∀゚)━!!モーニングで連載再開!!wwww
もー先生待たせすぎです!
そうそう、今度は仲達がテーマっぽいですよww
世界の仲達ファンのみなさんよかったですね。
出番が遅い分この後の活躍・・・どう描くのか先生??
期待大ですww

No.9455 - 2003/11/09(Sun) 22:52:37

Re: 今週の蒼天<中世への血> / TATSU@管理人 [関東]
あ、今回も初投稿の挨拶をしてくださっている方が! 書込みありがとうございます!! 
では、管理人からも挨拶返しを。


MAKOTOさん、初めまして。蒼天考へようこそ。

>皆さんの熱い書きこみを見て思わず単行本を

それは連載考のことでしょうか? こういうお言葉頂くと嬉しいです!
自我自賛ではありますが、まわりに蒼天ファンがいないと、連載を読んでも誰とも語れないんですが、こーいうサイトがあると、人の意見が聴けたり自分の感想を語ったりできるんで楽しいですよね〜。

>この若者は西部戦線で活躍する郭淮

郭淮! なるほど、イイ線ついてるかもしれませんね〜。

>司馬懿に関係する人達がどんどん出てゴンタ先生が曹操死後も連載をつづけて

あはは〜。だといいですね。以前も書きましたが、「蒼天航路」という作品自体は「曹操の死」で終わるほうが良いと思うのですが、その後はタイトルと主人公を変えてやって欲しいな〜、とは思っています。


張良さん、初めまして。蒼天考へようこそ。

>予想通り嚇昭だったら嚇昭ファンとしてはちょっとショック

おお、嚇昭ファンなんですか。でも嚇昭だとしたら、登場がやや早過ぎるような...天パーの男は、郭淮・陳グン・曹真・嚇昭・?ケ艾・姜維・応璩・王粛と、その予想は、かなりのマイナー系にまで及んでますが、いったい誰なんでしょうね。

>夏候淵が討たれるところと、陳倉の防衛戦

荀攸が逝ってしまった今、「夏候淵の死」は魏陣営では最後の「主要キャラの死」ですからね〜(曹操の死で蒼天が終わるとして)。定軍山の戦はじっくり描いて欲しいものです。
陳倉の防衛戦は、嚇昭ファンとしては外せないでしょうが、微妙のような...

No.9458 - 2003/11/09(Sun) 23:00:32

Re: 今週の蒼天<中世への血> / さきもり [関東]
特に考え無しだったので、名指しされていると緊張しますね。
陳孫さん、以後よろしくお願いします。
>若者でしたから、曹植・何晏と同世代でしょうし、一族以外で思い当たるのは・・・、応璩か王粛でしょうか?
応璩という人は初めて知りました。
「百一詩」というエピソードから伺いますと、王粛よりも応璩の法が可能性が高いのかな、などと思ったりしてしまいます。
明日がモーニング発売日なので、待ち遠しい限りです。

No.9468 - 2003/11/12(Wed) 03:42:45

司馬懿の活躍は? / 陳孫 [関東]
>「軍才をみせろ。次の遠征からだ」
>無表情に言い放つ曹操。司馬懿は少し沈黙し、顔をあげて答えます。
>
>「御意。」

「次の遠征」というのがどの戦いになるのかまだ判りませんが、しかし多分その前に伏皇后一族の誅殺がありますよね?
ということは、司馬懿の活躍が見られるのは、もうすこし先でしょうか?
それとも、伏皇后一族の誅殺をサラッと終わらせてしまうのかな?

No.9471 - 2003/11/12(Wed) 14:13:28

Re: 今週の蒼天<中世への血> / フッケン [関東]
曹植は、歴史の世界では
”そうしょく”って呼ばれてて、
文学の世界では”そうち”って呼ぶのが
慣例なんですよね。

何晏に”ちーちゃん”って呼ばせてるのが、
芸が細かいな、って思いました。
(本当はあざなで呼んでたと思うけど)

遅れ馳せながら、ハジメマシテ。

No.9473 - 2003/11/12(Wed) 16:39:01

Re: 今週の蒼天<中世への血> / 馬超孟起 [北陸]
始めまして。馬超孟起と言う者です。
これからちょくちょく書き込ませて頂くので以後よろしくお願いします

管理人さんが言うとおり曹操の顔に覇気が無いのがとても心配です。
だんだん中心人物が亡くなっていきますが、これからは新星、司馬懿の活躍に期待。

No.9475 - 2003/11/12(Wed) 20:44:49

Re: 今週の蒼天<中世への血> / TATSU@管理人 [関東]
おお、誌上掲載から1週間近く経ってもまだレスが! 初投稿の方、書き込み有難うございます。管理人からも挨拶をば。

フッケンさん、初めまして。蒼天考へようこそ。

>歴史の世界では”そうしょく”って呼ばれてて、文学の世界では”そうち”って呼ぶのが慣例

それは知りませんでした〜。管理人の読んだ本では、曹植の植はショク(入声職韻)とチ(去声寳韻)とあり、ソウショクでもソウチでもどちらでもいい。とは書いてあったのですが、歴史と文学で分かれていたとは!


馬超孟起さん、初めまして。蒼天考へようこそ。

>曹操の顔に覇気が無いのがとても心配

ですよね〜。それが理由で漢中撤退したりしたら嫌ですよね。しかし、あの「無」ってのは何なんでしょうね?
それから馬超孟起さん、キャラの名前をそのままHNにするのは避けて欲しいのです。詳しくは「BBS MANNER」を。

No.9480 - 2003/11/13(Thu) 23:24:19
連載再開記念・蒼天人物豆辞典 / 陳寿 [関東]
(何晏・列伝)

 字は平叔。後漢の大将軍何信の孫。母が曹操の側室となった縁から、魏の宮廷で育てられた。文帝(曹丕)・明帝(曹叡)の時代には、その風流貴公子ぶりを嫌われて重用されなかった。明帝の死後、曹爽が政権を握ると、その腹心として権勢をふるったが、249年、司馬懿のクーデターによって曹爽とともに誅殺された。

(月旦評)

 三国時代随一のナルシスト(笑)。

 これは『世説新語』という本に見られるエピソード。列伝で紹介したように、何晏は幼少のころ、曹家で育ち、曹丕・曹植らとともに育てられました。曹操は何晏の利発さを愛し、自分の養子にしようと考えるようになりました。しかし、このことを知った何晏は、地面に四角いマスを描いてその中に坐り、一日中そこを動こうとしません。
「どうしてそこから出ようとしないのか?」と尋ねる大人たちに、何晏は答えます。
「ここが、僕の家だよ」

 つまり自分を養子にしようとする曹操に対し、こういう形で拒否した訳です。曹操は何晏の心情を察し、彼を宮中から出しました。

 成人した何晏は優れた学者となり、老荘思想の立場から孔子の論語を解釈した『論語集解』というユニークな本を書いています。その一方で、麻薬に手を出したり、自らの美貌を誇っていつも白粉(おしろい)を持ち歩き、自分の影をふりかえりながら歩くなど、奇矯な振る舞いも目立ちました。

 明帝死後、大将軍として政治の実験を握った曹爽は、側近として何晏を重用します。何晏は司馬懿を危険視し、曹爽に入れ知恵して彼を実権のない大傅という位に祭り上げ、政治の表舞台から追い払うことに成功します。しかし、ナルシスト学者・何晏は、権謀術数に長けた司馬懿の敵ではなく、249年、クーデターによって捕らえられ、誅殺されました。

 老荘思想を好んだ何晏は、魏晋時代の清談の祖とされ、「竹林の七賢」と呼ばれた人たちにも影響を与えています。

No.9438 - 2003/11/08(Sat) 03:57:14

Re: 連載再開記念・蒼天人物豆辞典 / TATSU@管理人 [関東]
おお、何晏の完全解説!
ちょっとネタバレ気味かな?って気もしますが、まぁ、ほとんどが曹操死後のエピソードなんで大丈夫でしょう。

>地面に四角いマスを描いてその中に坐り、一日中そこを

養子への拒否行為でそんなことを! 子供の行動ですからいじらしい感じもしますが、蒼天のあのキャラを思い浮かべると、子供の頃から変わってたんだなぁと思ってみたり...
でも、それを察する曹操、子供には優しかったんですね。

>自らの美貌を誇っていつも白粉

「なんか俺、いけてね?」とか思ってたんでしょうか。

>権謀術数に長けた司馬懿の敵ではなく

後に政治生命(というか命)を賭けて司馬懿と争うんですね。蒼天の彼からはなかなか想像しづらいです。
「オレ権謀術数ねーけど、仲達許せねーし。」

No.9457 - 2003/11/09(Sun) 22:58:31
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