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すこし趣の違う話題になってしまいますが…… / youkey [関東]
TATSUさん、皆さん、ご無沙汰しております。
そして、TATSUさんは出世なさったそうで、おめでとうございます!

「今週の蒼天」で盛り上がっていた後に恐縮ですが、最近会社の同僚で、三國志も中国史もよく知らない人なんですが、蒼天を読みたいというので単行本を貸してみたところ、非常に気に入ってくれて感激してくれました。
そのとき、「あぁ〜、三國志知らなくてもやっぱ“蒼天”は面白くおもえるのだな……」と本当に実感しました。別にこれまで、知ってないと面白くないのだと思っていたわけではありませんでしたが、自分自身が蒼天を知るより先にすでに大の三國志・歴史好きだったので、あまり実感というものがなく、そのときはそれらを知らなくても感動できる「蒼天」のすごさを本当に目の当たりにした瞬間でした。
ただ、すこし気になったのは、読ませた“彼”にいわせると曹操と劉備に関しては、一目見ただけで「こ、こいつはぁっ!」というオーラを感じたそうなのですが、孫権にはそれを感じなかったと言っていました。(孫権・呉ファンの方ごめんなさい……)自分などは孫権を見ていると、「こいつはとんでもないものを持ってる3代目だよなぁ……」と常々感じていたのですが、どうもそういったものは伝わってこなかったようです。
なんだかとても素朴な内容になってしまいましたが、珍しく身近に「蒼天」の話題があったので綴ってみました。

No.10447 - 2004/04/04(Sun) 16:38:21

Re: すこし趣の違う話題になってしまいますが…… / TATSU@管理人 [関東]
youkeyさん、お久しぶりです。返信遅れてすみません。

孫権は、曹操や劉備のような "創設期のリーダー" とは違って、三代目として現れてますからね。言わば曹操や劉備とは世代が違う訳です。
そういう意味で、曹操や劉備と同じ印象を持つこと自体、難しいのかもしれません。

キャラクターの登場時の位置付けも、「幼少の頃から奸雄としての片鱗を見せていた曹操」や「鬼嚢として、侠客達と交わっていた劉備」と違い、「続けざまに父と兄を失い、急遽三代目となった実力未知数の若者」って感じでしたからね。 もしかしたら欣太先生も 『 一目見ただけで「こ、こいつはぁっ!」というオーラを感じるキャラ 』 としては登場させてないのかもしれません。

でも友人の方は今回の合肥・濡須編は読んでない訳ですよね。これを読めば少し印象が変わるのではないでしょうか?

No.10463 - 2004/04/11(Sun) 15:49:25
祝!キリ番! / DT
お久しぶりです。あまり書き込みはしていたなかったので、あまりおぼえてられてないとは思いますがよくこさせていただいてます。そろそろキリ番かな〜と思って狙っていたのでとてもうれしいです〜!報告させていただきました〜!
No.10393 - 2004/03/26(Fri) 10:37:09

Re: 祝!キリ番! / kazz [東北]
おめでたいスレッドなので上げる意味も込めまして、レス付けさせていただきます。

おめでとう御座います。えーと、一応御確認させていただきますと、530,000キリ番GETされた、っていうことで宜しいですよね?
いち訪問者として、羨ましい限りです。
私も狙ってはいるんですが、なかなか難しいものですね(笑。

おそらくTATSU様のお返事は少し間が空くと思われますが。
それまでリク絵を何にするか、熟慮なさるのも一興と存じます。

No.10413 - 2004/03/30(Tue) 18:43:04

Re: 祝!キリ番! / DT
kazzさん わざわざ上げていただいてありがとうございます。そうです。530,000キリ番GETいたしました。確かに狙ってはいたんですがいざとってみるとびっくりでした。そうなんですね。TATSU様海外出張だという事で遅れそうですね。その間に考えさせていただきます。
No.10414 - 2004/03/30(Tue) 21:57:11

Re: 祝!キリ番! / TATSU@管理人 [関東]
DTさん、返信がこんなに遅くなってすみません!申告有難うございます! 530,000ですね。
では、キリ番の特典(と言えるようなものではないですが)をお伝えします。

1.記念にHNをご希望のアイコンと一緒に掲載させて頂きます。下記gillさんのサイトに行ってお好きなアイコンを選んで下さい。
http://www.geocities.co.jp/Colosseum-Acropolis/4079/sangokushi/icon.html

2.願い事が叶うと(管理人の中で)有名な神龍に願いごとができます!アイコンと一緒に「願いごと」をこのスレに書き込んで下さい。

3.稚拙ながらもイラストを描かせて頂きます。描いて欲しい蒼天キャラの『 名前 』 をリクエストして下さい。(リクエストは名前でお願いします。過去のリクエストは描画考「MY GALLERY」をご参考に。同じリクエストは避けて頂くと嬉しいです。)

以上宜しくお願いします。

うっわ〜。ギルガメッシュさんのイラストもまだでしたね。蒼天考開設以来、初めてリクエスト溜めちゃいました。やっべ〜!
という訳で、次ぎのキリ番はちょっと先にさせて頂きます。

No.10430 - 2004/04/04(Sun) 01:29:36

Re: 祝!キリ番! / DT
出張おつかれさまでした。それではリクエストさせていただきます。

1・アイコンは馬超でおねがいします。

2・今就職活動中の大学生なのでいい就職ができますように。

3・え〜、今の渋みを増してきた曹操も大好きなのですが、若いときの覇気溢れる曹操も大好きです。特に董卓討伐戦での曹操、絵のタッチ、あの鎧が好きなのです。本来なら第五巻、五十八話目での最後のシーンか、「袁紹!自らの名を旗に掲げた将において勝機活路の九分九厘までは己の前方にあるのだ!」のシーン!をリクエストしたいところですが、シーンはなかなかきびしいようなので・・・。
とにかく、董卓討伐戦での曹操をおねがいします。

No.10448 - 2004/04/04(Sun) 21:29:22

Re: 祝!キリ番! / TATSU@管理人 [関東]
アイコン・願い事、了解です!
管理人の職場にも明日新人が配属されます。DTさんも来年は、職場で挨拶する立場となるんでしょうね〜。

リクエストも了解しました!
あの、兜に馬超みたいな羽根が生えてる頃の曹操ですね!
懐かしいです。あの頃の曹操は管理人も好きです!! 
じゃ、頑張って描かせて頂きますので、暫し時間を下さい。

No.10462 - 2004/04/11(Sun) 15:44:09
今週の蒼天<嵐の一手> / TATSU@管理人 [関東]
「このTATSU、あらゆる物を見聞し、頭の中に米国をおさめて、しかも それらをすっかり忘れて戻ってまいりましたーッ。」

皆さん、お久しぶりです。管理人です。先日、無事帰国致しました。先週のレビューにも沢山の書き込み頂きまして、本当に有難うございました。

さて、もう少し私事を述べさせて頂きますと、4月より管理人の勤務先が変わりまして、おまけに、相当数の部下をみる立場ともなりました。
管理人の随筆をご覧になってた方はご存知かと思いますが、今までは担当職として結構気ままにやってたんですが、これからはそうもいかなくなってきました。 『 目黒のTATSUにあらず 』って感じでしょうか?
何が言いたいかというと、職場が変わり、立場も変わり、おまけに休日はラグビー...と、ネットに割く時間が益々無くなってきたのです。
とは言っても、ここまで続けた「今週の蒼天」を中断するのは偲びないですし、かと言って、木曜に発売された連載のレビューを翌週ぐらいになってからUPするのも興醒めでしょうから、レビューは当面「質より速さ」を基本にしたいと思います。

という訳で、今回はスタイルを変えてみました。ご了承下さい。シンプルになってしまった分、皆様がガンガン感想を書き込んで頂ければ幸いでございます。

では、今後も蒼天考を宜しくお願い致します。

No.10431 - 2004/04/04(Sun) 01:43:37

Re: 今週の蒼天<嵐の一手> / TATSU@管理人 [関東]
【STORY】

嵐の長江上で激突する魏軍対呉軍。
賈翊の号令のもと、魏艦隊は敵艦に向かい大量の矢を放つ。しかし激流と逆風で照準は定まらず、放たれた矢は空に散った。
暴風に便乗して、次々と魏軍艦隊に衝突してゆく呉の蒙衝艦。甲板上でも乱闘が繰り広げられ、「無礼者が!」 と叫ぶ賈翊は敵兵の1人を蹴倒した。だが賈翊は呉の操船術に内心舌を巻いていた。
その時、賈翊の頭上を,一艘の蒙衝艦が横切った。飛行する艇を見上げ驚愕する賈翊。しかし、それは呉の操艦技術によるものでは無く、突風が艦を波間から弾き飛ばしたものであった。
凄まじい突風は、長江の激流を更に荒立て、魏・呉両軍の艦を次々に吹き飛ばし、戦場を混乱に陥(おとしい)れた。

魏軍の砦も水没しかけていた。
砦の増設を断念した李典は、水に浸かった砦の木柵を見つめ、更に水位が上がるのを待ち、木柵を筏にして敵陣突入を行なうことを画策していた。
「探したぞ。からくり屋。」
ふいに木柵のむこうから声がし、柵の隙間から巨大な刃(やいば)が突き出され、李典の眼前の兵卒の体を貫いた。
木柵を蹴り倒して現れたのは、孫軍最凶の刺客、甘寧であった。
「でたか、こそ泥」と叫ぶ李典は「今度は背飾りだけではすまんと心得い!」と叫びつつ手にした武器を投げつけた。
李典の武器は、復讐鬼・甘寧の刃によって弾き飛ばされた。「二度は通じぬ!」と叫びつつ、猛然と李典に襲い掛かる甘寧。
その時、猛烈な突風が木柵を押し倒し、倒壊した巨大な丸太が、甘寧の頭上に崩れ落ちた。押しつぶされながら、必死に刃を繰り出す甘寧。その刃先は李典の腹部に突き刺さっていた。

暴風と浸水は呉軍本営も襲っていた。
城壁上に立つ孫権。その孫権に齎(もたら)されたのは、董襲の水死と甘寧・徐盛いまだ帰還せず。という報告であった。
敵艦の被害は自軍の倍、と孫権に報告する呂蒙。更に川岸の敵陣は悉く水没し、その他の砦も突風により陣営の体を為していない、と報告した呂蒙は、『暴風の鎮まる明朝を期して、全艦・全軍を動員した敵陣最奥への集中攻撃』を行なうよう具申した。
赤壁に比する勝ちを狙えるか?と問う孫権に、拱手して返答する呉軍司令官。
「この悪天に、敵の疫病被害の急増は必至ゆえ、ただちに諸郡の軍勢を投入し、居巣から合肥までの追撃を号令なさいますれば!!」

孫軍本営の番兵の前に現れる徐盛。ご無事でしたか、と喜ぶ番兵に、 "不覚にも敵陣の真ん中に座礁してしまい、援軍がくるまでと敵を倒していたら、日が暮れたところで陣をひとつ潰してしまった。" と哄笑する徐盛。
その徐盛は、陣の遥か先を歩く甘寧の姿を見とめていた。ほぼ全裸の後ろ姿に向かって、「代わりに報告しといてやるぞ!誰にやられた!?」と、笑いながら叫ぶ徐盛。
振り向きもせず甘寧の告げた言葉は、
「敵に天佑あり。生殺(しょうさつ)さだかならず、報告無用。」

その時、徐盛と番兵の真横を「陸口より急報ーッ」と叫びつつ一頭の早馬が駆け抜けていった。

孫権の帷幕に齎(もたら)された急報は、
−盪寇将軍・程普、疫病にて急逝。 横江将軍・魯粛、同じく危篤。−
という驚愕すべきものであった。
涙を浮かべ、下唇を噛みしめる孫権。「ご主君ーッ」と叫ぶ呂蒙。
孫権が、歯を食いしばりながら呂蒙に告げた指示は、直ちに陸口へ向かい、程普と魯粛の軍を纏(まと)め上げよ。というものであった。
濡須(ここ)の戦は?と驚く呂蒙に、告げる孫権。
「攻撃じゃ! 狙うは孟徳 ただひとり。」

翌朝。
浸水した本営の楼台から敵陣を眺める曹操と司馬懿。呉軍が攻めて来ないことを訝(いぶ)かる曹操。
" 気象の変化は予測通り、急襲に打ってでてくる条件は揃っている。" と思考を巡らす司馬懿の横で、「司馬懿の練った迎撃の罠も、俺の落とし穴も、全て から振りではないか。」と不満を表す曹操。
"あるいは敵の陣営に異変があったのか!?" と、司馬懿は更に敵状分析を進めていた。
その時、地平線の彼方から現れたのは、敵陣から放たれた100頭の馬であった。それは甘寧夜襲軍の盗んだ100頭の名馬。
駆けてくる馬群を見て、怒りの表情を浮かべ、突如 座りこむ曹操。
曹操本営に辿りついた馬群。その先頭の馬の頭には「付け文」が括(くく)り付けられていた。
−曹操に処する手口を掴(つか)んだつもりか ど童(わっぱ)め。−
孫権の意外な行動に怒りを露(あらわ)にする曹操。
付け文を手にして驚きの表情を浮かべる司馬懿。
−こ、降伏?−


【REVIEW】

●今週もかなり堪能させて頂きました。濡須編は比較的、孫軍のほうの描写に重きが置かれているような気がします。

●扉絵のキャッチコピーが、いい感じでしたので、「連載考」の時の為に転記しときますね。

−猛威をふるう疫病が、
  荒れ狂う暴風雨が、 そして
  敵を殲滅せんとする双方の意志が、
  まさに今、最高潮を迎える−

●呉の蒙衝艦の先っぽには、衝車みたいな構造してました。あれは敵艦に衝突することを目的とした艦なんですね。凄まじいです。
あと、賈翊。どんどん退出してゆく軍師達の中で、まだ頑張ってるのが嬉しいです。以前は頭巾に火が付いて禿頭を露出してましたが、今回は突風で頭巾が跳ばされてました。長江と相性悪いみたいです。

●そして甘寧。今週も管理人的MVPはこの男でした。李典に雉の羽根飾りを獲られた経緯が知りたかったのですが、もしかしてブーメラン状の剣を投げてつけて切ったんでしょうか? いずれにせよ"報恩と報復"を人生の2か条にしてる親分としては、李典への報復は命に代えても遂行したかったんでしょうね。「探したぞ。からくり屋。」には底知れぬ執念深さを感じました。"からくり屋"ってのは李典からすれば不本意でしょうが。
あとは張遼への報復もシツコク考えてるんでしょうか? 後方の幕営で療養中でしょうから発見できないんでしょうかね。もし、床に伏している張遼を発見したら、甘寧はどうするんでしょう? 情け容赦なく殺しそうな気もしますが、親分はプライドも高そうですから " 病人に勝っても意味は無い、早く治せ。" とクルッと振り返って去ってゆきそうな気もします。
まぁ、張遼の天塩にかけた愛馬を3頭も盗んだ訳ですから、それなりに報復は済んでますが...って甘寧はそんなこと知らないか!

●呂蒙は先週の阿蒙状態から元に戻ってました。どーも張昭の前では萎縮しちゃうみたいです。まぁ史実の張昭も著名な学者ですから、一念発起して勉強始めた阿蒙君じゃまだ敵わないんでしょうか?
で、あれだけ張昭に講和を図れと諭されても、徹底抗戦の構えは変えない模様です。というか、 "諸郡の軍勢を投入した追撃戦" のことまで考えてます。もしかして張昭の前でぶっ倒れたのは、議論しても抗戦の方針は変える気は無かったので、あーやって誤魔化したんでしょうか(笑)

●登場してから、「烏林の陣営の報告」ぐらいしか台詞が無かった徐盛に、初めてスポットが当たりました。このじーさんも豪快系でした。甘寧に対する口の聞き方も年長者ならでは、って感じしました。
そして何と言ってもインパクト深かったのは、親分の後ろ姿。何で ああなっちゃうんでしょう?
今回は外套の下には「晒(さら)し」しか巻いてなかったんでしょうか? 下半身 何も付けないで外套着てたら変質者みたいです(笑)。それとも丸太の倒壊や戦闘のせいで取れちゃったんでしょうか? しかし、前回は外套脱いだら、布を纏ってその下にズボンはいてましたから、その2つが剥ぎ取られるなんてことがあるんでしょうか? でも、靴はちゃんと履いてたし、不思議です...もしかして、ボロボロになったんで、自分で剥ぎ取ったとか?

●程普の死はともかく(すみませぬ!)、魯粛の危篤はショックです。関羽との講和会見のシーンも無かったし...周瑜が死ぬ時に「瑜のあとは魯粛に!」って言ってたんだけどなー。講和会見だけでも、回想シーンでいいから見てみたいです。

●さて、最大の謎は孫権の方針。呂蒙に「ただちに陸口へ向かえ」と指示したあとに、「攻撃じゃ。狙うは孟徳ただひとり」って言ってましたよね。ということは、呂蒙抜きで攻撃しようとしてるんでしょうか?
で、翌朝になったら攻撃はしないで、盗んだ馬を返還しちゃった訳ですよね、降伏の文書と一緒に。(でも、本当に呂蒙の進言通り、敵陣最奥への集中攻撃を行なっていたら、司馬懿の罠と曹操の落とし穴に嵌ってたような気がします。)
これは、偽投降ってことなんでしょうか? 曹操を油断させて、次ぎに総攻撃をかけるとか?
でも、曹操が悔しそうに「曹操に処する手口を掴んだつもりか」って怒ってましたから、それが「偽投降のあとの総攻撃」だったら「曹操に処する手口」とは言えないような気がします。赤壁の二番煎じみたいだし...
あの「馬の返還&降伏文書」には、もっと何か深い戦略が秘められているんでしょうか? 
...それが「天子発言」と絡んでたりしたら凄いんだけどな〜。

●盗まれた曹操の馬は「凱影」って言うみたいです。以前誰かが指摘してましたが、閃影は馬超に斬られてますもんね。

No.10432 - 2004/04/04(Sun) 01:46:19

Re: 今週の蒼天<嵐の一手> / なるみ
ちょっと気になったので、いいですか?

> 降伏の文書と一緒に。
これ、司馬懿が「降伏?」と、独白してるけど(司馬懿が考えてるだけ?)、まだ文書の封は開いてませんよね?

更に、最後の柱には
『狙うはひとり、曹操!返された名馬100頭には、孫権の“攻撃の意志”が乗っている。』
と、書かれてるし、降伏のつもりは無いのは明らかですよね。

どんな策に乗ってやるのかは無学な自分には分かりませんが、ココからが濡須編の最大の見所なのでしょう。
来週の展開が楽しみです。

No.10440 - 2004/04/04(Sun) 04:03:00

Re: 今週の蒼天<嵐の一手> / DAI [九州]
> 目黒のTATSUにあらず
いつごろからかTATSU兄は、全裸とか裸族という言葉を口になさらなくなりました。


> MVP甘寧
全裸キターー!!(≧∇≦)ノ彡 バンバン

敵に天佑あり
全裸さだかならず 報告無用!

No.10441 - 2004/04/04(Sun) 10:11:32

Re: 今週の蒼天<嵐の一手> / kazz [東北]
TATSU様、お帰りなさい。お疲れ様でした。
そうですか。社会人たる者、この時期を境に多々ありますものね。
それでもレヴュー続けようという御意志、感服です。
っていうか、質だって見劣りしないくらいぎっしり詳細で、素晴らしいじゃないですか。いち訪問者として継続していただけるのは嬉しい限りです。

本編、またまた面白い描写が続きますね。

文書については、封の上にそれらしき表記があったのではないでしょうかね。「辞 表」のヴィジュアルとか想像していただくと解り易いかと思いますけど(笑。
表記が無かったとしても、奪ったはずの名馬100頭を返還してきたあの状況で降伏を連想するのはしごく当然の流れではないでしょうか。
内容がその通りかどうかはかなり疑問ですけどね。

私的見解としまして。
当然、「天子発言」と絡ませると思いますよ。そして「攻撃」とは必ずしも矛を振りかざすことではないと思われます。
あくまで、“孫権の天子発言”を「曹操から戦場を奪うことによる挑発」と解釈してる私としましては、今回の“曹操に処する手口”もすんなり読むことが出来ました。
孫権は、曹操という戦大好き男ひとりを攻撃の対象に選んだわけですね。陣営戦から個人の心理戦へとシフトさせてきたのではないでしょうか。
「曹操から戦場を奪うことによる“挑発”」から「曹操から戦場を奪うことによる“攻撃”」に進行したと解釈しちゃいます。
孫権側が“平伏する用意がある”という姿勢をつらぬく限り、曹操に戦をする理由は残されていないわけです。乱世の収束という点で。
別スレでDAI様が仰っていたように、流石に“曹操は曹操でしかない”って理由で(孫権の「攻撃」を無視して)今回の戦を続けるわけにはいかないでしょう。
これは曹操苦しいんじゃないでしょうか。実際かなり怒ってるようですし。

賈翊、古参が頑張ってると嬉しくなります。でもやっぱりゴンタ先生は頭巾取りたいみたいですね(笑。

程普、魯粛。最期に顔が出ただけでも有り難いと思うことにします。合掌。

呉陣営、涙腺ゆるいですよね。江南の熱い気質がそうさせると見たっ。全裸に凶器だけ付けてるってのも同様。きっと。

いやぁ司馬懿。類まれなる軍才の片鱗を表に出してきましたね。今回のアゴに手をやる表情かっこよかったなぁ。TATSU様ヒゲ司馬懿アイコン希望しまっす。ってお忙しいと分かってて無茶失礼。

私見垂れ流し、長駄文失礼しました。
次回も楽しみです。

No.10442 - 2004/04/04(Sun) 10:16:36

私信は避けたく、が、情捨てがたく / DAI [九州]
前々回のコメントで、t.sさん、つねさん、英英さん、
前回、魔さん、今回、kazzさん、
もちろん仲完さん、我流軍師さん、いもけんぴさん、
私の駄文を読んでいただいているようで、ありがとうございます♪
私も、みなさんのお話興味深く読ませていただいてます。
ただ、いつもスレッドを無駄に長くできないよなー、と、
心の中でありがたやー、と思うにとどめており、心苦しい限り。
つーか、前回騒動になりかかったように、私がレスつけるとどーも。(笑
あまりこまかいレスはつけたりしないので今回まとめて言わせて下さいね。

>kazzさん
>曹操から戦場を奪う
この表現いいですね。
あのじじいから生き甲斐を取り上げて窓際に追い込め!
みたいな感じでしょうか。

あ、それと、「様」はいいです。面はゆすぎます。
「さん」「ちゃん」「どん」あたりで。
女性陣には、D・A・I♪とスイートに呼びかけられると喜びま・・( -_-)=○()゚O゚)フガッ!

> ゴンタ先生は頭巾取りたいみたいですね(笑。
ユーモアを解さないわけではないぞ

No.10443 - 2004/04/04(Sun) 11:03:54

Re: 今週の蒼天<嵐の一手> / 文月 [近畿]
こんにちは。
管理人様、なにかとお忙しいようですが、あまりご無理をなさらずに、これからもほどほどに更新頑張ってくださいませ。

さて、今回、董襲が名前だけ出てきましたが(セリフにして2行で片付けられてしまいましたが…)結局あのフランケン武将との関連はわからずじまいでしたね。
まあ、今後董襲の遺体が引揚げられるシーンが描かれることがあれば、それで「フランケン武将の正体」論争にも決着がつくでしょうが…。
(あれが陸遜だったとしたら嫌だー!!)

No.10444 - 2004/04/04(Sun) 12:11:02

Re: 今週の蒼天<嵐の一手> / 笠松但馬守 [北陸]
管理人様!出世なさった様子!おめでとうございます!!!
上司として、蒼天のどんな人物をお手本になさいますか??
「TATSUはTATSUでしかない」ってのもちろんありですけどね(笑
さて、蒼天ですが李典さんは親分の一撃をくらってもまだ戦いつづけたのでしょうかね?親分の衣装もずたぼろになってますもんね。さすがです!ただのからくり屋ではないですね♪
今後も文和様の出番があることを期待して終わりたいと思います。文和様には覇王の隣にいてほしいな・・・。

No.10445 - 2004/04/04(Sun) 13:09:15

Re: 今週の蒼天<嵐の一手> / 櫻 [関東]
お・・・おやびん・・・。
やっちゃった・・・(笑)

TATSU様ご出世おめでとうございます!!ここに来て新型レビューにびっくり。そういう理由でしたか。今後ともご自愛ください。

李典、またいろいろ考えてますなぁ。しかしいかだで敵の戦艦につっこむのか・・・。いやだなぁ・・・。

魯粛危篤って!!あのモミアゲはもう見られないのでしょうか(泣)
ごめんなさい私も程普より魯粛の方がショックです。

そしてお帰り優駿達!!最近すっかり魔人っ気が薄れちゃった張遼も喜ぶよ(笑)飛び出していこうとするのをまた臧覇に止められたりするよきっと(爆)

というかフランケン正体あらわして下さい・・・。次号かな?

No.10446 - 2004/04/04(Sun) 14:31:29

Re: 今週の蒼天<嵐の一手> / つね [関東]
TATSUさんお帰りなさい。
シンプル、というよりスマートになった感があります。本当に少しは楽になったの? という心配はありますが、これからも頑張って下さい。
(早い=楽、というわけではありませんが)

1.濡須口会戦11(嵐の中の乱戦)
2.濡須口会戦12(呉陣の内幕)
3.濡須口会戦13(曹操への挑戦状)

3番目は内容分からないのですが、果たし状であろうが降伏文書であろうが「挑戦状」には変わりないように思うので。「狙うは孟徳 『ただひとり』」というセリフに注目したいです。普通、本当に「ただひとり」を実践しようとすると、どこかの国みたいに暗殺しか手段がなさそうですが、「魏軍」を狙うのでもなく「暗殺」に訴えるのでもなく、「孟徳ただひとり」を標的にするにはどうするか、お手並み拝見です。

私の記憶ではたしか董襲はまだ水没の報告のみで、「生死さだかならず」のはず! 勝手にCENSOREDはいけませんよ! とはいえ、私も声高に董襲生存を主張するわけではありませんが。しかし、まだ一回も登場しておらず(?)、これからの活躍が期待されているわけでもないのに、注目される登場人物も珍しいのではないでしょうか。これもフランケン効果か。

お頭の姿がああなってしまったのは、ずばりからくり屋のからくりでしょう。戦場以外でも使い道ありそうです。(うそ)

カムバック!魯粛! でも回想シーンでの登場はありそうな気がします。

最後にキャッチコピー転載ありがとうございます。(もちろん私に対する配慮ではないでしょうが。)私もキャッチコピーが作品の一部か、と言われれば、違うと答えますが、ただ、話題になったときに連載考で初見の人はつらいので。でも話題になるのは、いい感じの時よりも、的外れのように感じられたり、意味不明or困難の時のような気がします。コピーライターの卵さんたちが書いたりしてるんでしょうかね。

No.10449 - 2004/04/05(Mon) 00:05:10

Re: 今週の蒼天<嵐の一手> / 厳包 [東北]
はじめまして、まだまだガキですがよろしくお願いします。

徐盛は予想以上の豪快さでした。程公死すとも江南の熱き血はたぎり続けるようです。むしろ激しくなってきたかも・・・

でも魯粛は回想を切に願います・・・こんな豪気な魯粛はなかなかお目にかかれないんで・・・

そして、やはり孫権の狙いはkazz様の言われる通り曹操から戦場を奪う(ほんとうにうまい表現です)ことにあるかと思います。廷臣たち同様に曹操を上へと追いやりたいのでしょう。曹操一人狙うというのも戦がなくなれば生き甲斐をなくし寂しく死んでいくだろうと考えているのかもしれません。実際戦に出れば頭痛は治まるけれども出なければ・・・
戦場でCENSOREDよりもこっちの方が武人としてはつらいでしょうし、そこを的確に突いてきているのではないでしょうか?

No.10450 - 2004/04/05(Mon) 00:26:46

Re: 今週の蒼天<嵐の一手> / 英英 [北海道]
おっかえり〜〜♪
張遼の宝!惇兄の愛しの飛焔(笑)!&その他96頭!

<孫権,雷撃>の感想で、「孫権の降伏を受け入れる条件の1つに『名馬100頭を献上すること』があるといいなあ……」などと書きましたが、要求する前に返されちゃうと実は微妙な気分です(爆)。
だって、愛馬を奪われて「があああああああ」と激昂した魏将達ですよ。彼らが自分たちの力で取り返した方が再会の喜びもひとしおだし、「思い知ったか、こそ泥が!」と溜飲を下げることもできるじゃないですか〜(笑)。敵から降伏文書と一緒に送り返されたって、なんだか拍子抜けしそうです。まあ、手塩にかけて慈しんだり、共に戦場を生きてきた愛馬ですから、手元に帰ればそりゃ嬉しいでしょうけど……。張遼が喜んでくれて、疫病から回復してくれるならめでたしめでたし!

などと、書いてるうちに「ちょっと待てよ!?」と思います。泥棒に宝を盗まれ、その宝が無事に返されたからといって、喜んでちゃまずいんじゃないでしょうか?魏の皆さんにとっては。それに、曹操1人を狙う孫権の攻撃が、感想を書きながら少しわかりかけてきました。(読んで3日間はずっと意味不明でしたが(^^;)

kazzさんがおっしゃってますが、
>「曹操から戦場を奪うことによる“挑発”」から「曹操から戦場を奪うことによる“攻撃”」に進行したと解釈しちゃいます。
孫権側が“平伏する用意がある”という姿勢をつらぬく限り、曹操に戦をする理由は残されていないわけです。乱世の収束という点で。

“攻撃”の解釈になるほど〜と思いました!(・・)
さらに名馬100頭を返還した意味ですが、これによって攻撃対象が曹操1人にしぼられたと思うんです。
というのは、愛馬が帰ってきちゃうと、あれほど急上昇した魏将の戦意が下がっちゃうんじゃないかな〜と思ったからなんですが。プロですから厭戦気分とまではいかなくても、怒りが冷めて「何が何でも敵をCENSORED」「必ずや愛馬を奪い返す」気分ではなくなった。周りを見渡すと疫病に倒れた戦友・兵士あり、暴風と激流に破壊された陣営があり、これ以上の戦闘は国力を消耗させ、おいしい所を例の劉備に持ってかれる危惧もある。孫権が降伏するというなら、とりあえず腹の虫はおさまったことだし諸将はこぞって賛成するでしょう。少なくとも、どうあっても戦闘を続けなければならない理由はない。
冷静に戦況分析している司馬懿も、今回は登場しなかった劉曄も、天下の大局を考えた進言をするでしょう。

でも、
曹操の腹の虫は、全然おさまっていない。
孫権の“雷撃(玉座に就け発言)”に未だ回答も逆襲もできていない。
それなのに、この“嵐の一手”で、魏王は今回の戦を続けることがますます困難な状況になってしまいました。というか、魏王には選択の余地なく停戦せざるを得ない状況なのかもしれません。皆は戦いたくない、ラストページで戦をしたいのは魏王ただ1人だけ(呉将は除きます)、周りを無視して戦を続けることが曹操様にできるでしょうか。
曹操、追い詰められております。

このように考えると、曹操様の憤怒の表情が理解できるのではないでしょうか。が、英英自身書きながら思いついたことなので、数時間後にあっさり言をひるがえしたら申し訳ありません。

>D・A・I♪ (←スイートなつもり?)
わわっ、つい調子に乗ってしまいました…!

>あのじじいから生き甲斐を取り上げて窓際に追い込め!
魔王・曹操がいじめられてる〜(爆笑)
しかも敬意を表して“息子”と呼んだ相手に、してやられてます。
「どうじゃい、窓際の孟徳」とかって呼ばれちゃうんでしょうか(そこまで言ってない)。でも何を考えてるかわからなそうで、かえって怖いような気がします…(^^;
年寄りをいじめちゃいけないよぉ〜!…と仲謀殿に言っても無駄なんでしょうね、頭の長い喧嘩相手(?)が身近にいらっしゃるし。
この濡須戦は今のところ曹操様は分が悪いです。
赤壁に比する(or赤壁以上の)敗けになってしまうのかな。
このまま終わってほしくなあ。

今回も見所もりだくさんでした。
いじめられっこ曹操様のイメージをいったん払拭して、またお邪魔したいと思います。

No.10451 - 2004/04/05(Mon) 13:24:55

Re: 今週の蒼天<嵐の一手> / DAI [九州]
>英英さん
>D・A・I♪

はじめてだというのに
かまってやれなくてすまない


>魔王・いじめられっこ曹操
>年寄りをいじめちゃいけないよぉ〜!

素直に虐められてくれるじじいならどんなにいいことか。(爆爆
あのじじいタフだからなぁ。
まあ、頭痛の種を少しくらい増やせるかも?

まあ、でも、いきのいいじいさん達は頼もしくも嬉しくもありますね。
多少うっとうしいけど。

No.10452 - 2004/04/05(Mon) 15:32:25

Re: 今週の蒼天<嵐の一手> / 怪獣モチロン
魯粛がもう危篤だなんんて。
「瑜のあとは魯粛に!」って言ってたから、蒼天ならあまり描かれない魯粛の赤壁後に触れてくれるかなと期待してたのですが残念です。

甘寧は次の登場から、将軍らしく鎧を装着させるための布石かな・なんて。
ただの希望的観測ですね。

No.10454 - 2004/04/06(Tue) 19:59:10

Re: 今週の蒼天<嵐の一手> / TYIM1983
TATSU殿、了解しました。これからもどうか頑張って下されませ。

>降服
ここで思い出すべきは今は亡きサイ<王炎>の独白でしょう。
「魏公が漢中を征した褒賞は王位しかない。問題はその上の位がないということだ。」

もはや曹操は位人臣を極めているわけであって、これ以上功績を挙げてしまうと、最早儒者達の阿りを止める術がなくなるわけです。

しかし呉は「降服」し、「功績」ができてしまう…。
これによって、曹操は戦などよりよほど煩わしい戦いに身を投じざるを得なくなってしまうのです。

そこで「魏風の乱」がどうからんでくるのか、とても楽しみなところであります。

No.10455 - 2004/04/06(Tue) 21:49:08

Re: 今週の蒼天<嵐の一手> / 英英 [北海道]
◇賈翊。彼も結構な年齢だと思うんですが、こんな最前線で剣を握ったりして…、大丈夫なんでしょうか。極めつけの死地が似合う軍師だからいいのかな。「無礼者が!」ってお元気ですね。

◇李典vs甘寧
からくり屋さん〜(笑)。品数豊富で新製品も続々開発、実戦で使えるよう研究にも余念がない、ただし取り扱いの品は兵器ですが(武器じゃなく“兵器”という言い方がすごいです)。こんな悪天候の中、まだ砦を建設してたのかと驚きました。良く働く将だな〜。李典のポジションは先鋒の後方でしたね。でもその先鋒の人達はどこいったんだろう…。
機材を筏に攻め込んで「李典筏!」(爆)。勾配を利用するなら退却する時が大変そうですが、何か驚くような仕掛けがあるのかも。…ちょっと見たかったです。
そして親分は奇襲が似合いますね〜。
今回の登場は「ニイメンハオ」って言いませんでしたね。だから報復を達成できなかったんでしょうか(爆)。「生殺さだかならず」と言ってたので、執念の一撃は致命傷にならなかったようです。その上「今度は背飾りだけではすまんと心得い!」の言葉通りになってしまいました。親分の報復は終わらない。この次の邂逅が楽しみなような…、でもこの怪我が原因で李典がリタイアなんてことになったら…と心配でもあります。

◇親分全裸の謎。
両手に剣をくくりつけた状態で、普通に服を脱いだら大怪我しますよねえ(^^;。親分は器用に上手に服を脱ぐ、という説があっても面白いですが。たぶん覆い被さってきた機材の下から脱出する際に、袖や裾が引っ掛かって破れたんでしょう。自分で引きちぎったかもしれません。ボロボロになった衣装を見て、「駄馬め!」と馬を始末したのと同じ感覚で衣装を切り刻む。それでなぜ下着まで!?という気はしますが(苦笑)、親分は“全か無か”にのっとって生きてそうなので。
暴風雨&砦倒壊の最中でこんなことしてる親分に魏兵は思わず目が点になり、そのすきに悠々と退却する。変わった男です。(勝手な逸話をごめんなさい、親分)

◇呂蒙の戦略
>張昭の前でぶっ倒れたのは、議論しても抗戦の方針は変える
>気は無かったので、あーやって誤魔化したんでしょうか(笑)
あはははは(^▽^)
可笑しいです!TATSUさんの頭の中を覗いてみたい(笑)
なかなかやりますね、阿蒙。「呂蒙は一度に3つ以上のことを考えると、のぼせ上がって失神してしまうのです」は、こんな場面に備えて日頃からぶっ倒れてたんでしょうか。潘璋の解説は共犯者としての発言になってしまうわけですね(笑)。なんか八頭の獣達の連帯感がより一層強く感じられました(爆)。

◇程普。ご愁傷様です。孫権のイメージの中では、あんなに優しく微笑む老将なんですね。。。赤壁で周瑜に苦言を呈する印象が今まで強かったので、しみじみ眺めてました。そういえば孫権が虎少年だったとき「ははっ、またあいつらと遊べるぞ!」と程普の事を言ってました。仁に続き、長年親しんだ人をまた失ってしまったんですね。

◇魯粛。前号の書きこみからある程度は予想してましたが…(;-;)急ぐんだ呂蒙!走れ呂蒙!なんとか間に合ってください。蒼天で初めてカッコイイ魯粛に出会いました。もっともっと描いてほしかった人です。
>講和会見だけでも、回想シーンでいいから見てみたいです。
ぜひぜひ!見たいです!
魯粛はもちろん、関さんにも会いたいです。
諸葛兄弟の会談は…コワイモノ見たさ?(笑)

最後に管理人様、<今週の蒼天>の継続ありがとうございます。

No.10456 - 2004/04/07(Wed) 03:49:00

↑追加 / 英英 [北海道]
あっという間に1週間が過ぎてまもなく次号発売です。
この濡須戦、ストーリーは進んでも謎が解決せず、むしろたまってゆく感じがするのですが…(^^; 
魏王が都へ帰還する時までに理解できるといいのですが。

◇曹操様、せっかく用意した落とし穴を使えなくて残念そうですね。お気持ち、少々わかります。ゲームでも周到に練った罠(というほどでは全くない)に敵が掛かってくれないと、そりゃ悔しいもの(笑)
隣の司馬懿は冷静に格好良く思考をめぐらし、魏王は「から振りではないか」と不機嫌さを隠そうとしない。傍から見れば、司馬懿は主君のお言葉に返事もしない軍師に見えてたりして(笑)。
このnewコンビも、なかなか味わい深い主従だなあ。

◇さらに親分の話(笑)
李典との一騎討ちのあと、さらに水かさが増したので、退却するのに泳いで帰陣したんじゃないでしょうか?泳ぐ時には裸が一番ってことで、ボロボロになった衣装は破棄。さらしは邪魔にならないからそのままで。…待てよ、だったら靴も脱いだ方がいいですよね。日が暮れて全裸の人が靴はいたまま泳いでいたらアヤシイです(笑)。とゆうか、剣を装備したまま泳ぐ人、おそろしいです。クロールでも平泳ぎでもバタフライでも、周囲に血しぶきが上がってるんだろうな(><)怖すぎて通報もできません。

ところで、李典のマントが黒白2色に分かれてますよね?いつもこうでしたっけ?

何度もあらわれてすみません。。

No.10457 - 2004/04/08(Thu) 03:08:39

Re: 今週の蒼天<嵐の一手> / 侠客 [東北]
 あうー、こんな悪天候でも会戦するあたり、昔の人は立派ですねえ。
 というわけで今回はってえと……ああ、蒼天設定では程普は217年没なんですか。魯粛も間もなく……。
 どんどん人がいなくなってゆきますなあ、『蒼天航路』。正直辛くなってきた……。

No.10458 - 2004/04/09(Fri) 18:01:35

Re: 今週の蒼天<嵐の一手> / TATSU@管理人 [関東]
こんなに遅くなってから、ご挨拶することをお許し下さい〜。

厳包さん初めまして。蒼天考へようこそ。

>こんな豪気な魯粛はなかなかお目にかかれないんで・・・

同感です。正史では結構活躍する魯粛が、演義では「孔明の引き立て役」になっちゃってますからね。横山三国志なんかオロオロするだけの「人の良いオヤジ」になっちゃってます。
蒼天魯粛。呂蒙で霞んでしまいましたが、もう少し出番があっても良かったような気が。

>曹操一人狙うというのも、戦がなくなれば生き甲斐をなくし寂しく死んでいくだろうと考えているのかもしれません。

なるほど。そうだとしたら凄いですね。まさに"生殺し"って感じでしょうか? そう考えると儒者と孫権が結託したりしてら曹操、大ピンチですね。

No.10461 - 2004/04/11(Sun) 15:37:41
はじめまして / 悠仁
結構前から見ていたのですがやっと初カキコです。
なんか最近、蜀呉の武将の弱体化が気になるんですが自分だけですかね?

No.10415 - 2004/03/31(Wed) 13:28:55

Re: はじめまして / TATSU@管理人 [関東]
悠仁さん初めまして。

>蜀呉の武将の弱体化が気になる

文章が簡略過ぎて分からないのですが、何(どのシーン)を以ってして「蜀呉の武将の弱体化」と感じられたんでしょう? 
管理人的には特に「武将が弱体化」してるようには思えないのですが...というか「武将の弱体化」ってどーいう事を指すんでしょう?

No.10427 - 2004/04/04(Sun) 01:17:22
TOPイラスト更新! / TATSU@管理人 [関東]
アイコン作った勢いでイラストも描き始めまして、完成したんでTOPに飾ってみました。 
どうでしょう?

前回はポップな感じだったんで、今度はダーク路線に走ってみました。
タイトルは「報復の凶刃」ってことで...。

No.10247 - 2004/03/09(Tue) 00:54:18

Re: TOPイラスト更新! / なるみ [北陸]
うわっ怖っ!
TOP絵にあの孫権軍最凶の将が!
(このフレーズ、ちょっとお気に入り)
でも、もしかしてTOP絵に孫親子以外の呉将が出たの、初じゃないですか?
呉Fanであり、更に蒼天甘寧好きの自分としては、とっても嬉しいことです。
まぁ、魏中心の蒼天ですから、今まで呉の将のピックアップがあんまし無かったのは、しょうがないですけどね。
呉の将が活躍している今の合肥・濡須編、とっても嬉しいので、また勢いが出たら、呉の将の誰かを描いて欲しい処です。

「報復の凶刃」、良いタイトルだと思います。

No.10248 - 2004/03/09(Tue) 02:56:57

Re: TOPイラスト更新! / TATSU@管理人 [関東]
なるみさん、感想、有難うございます!
お、「凌統のアイコンが欲しい!」って言ってましたが、早速使ってくれてますね。

>孫親子以外の呉将が出たの、初

そう言われてみれば、そうですね。キリ番でもリクエストは無かったですし...おっしゃる通り曹操主人公の作品だから、魏のメンバーが多くなっちゃうのかも。
管理人的には最近の合肥・濡須編で俄然、呉将に興味が湧きまして、思わずイラスト描いちゃった、って感じです。

>また勢いが出たら、呉の将の誰かを描いて欲しい処

了解しました。勢いついたら描きましょう! あと、なるみさんがキリ番をとって呉将をリクエストするって手もありますよ〜。

No.10256 - 2004/03/10(Wed) 02:49:01

Re: TOPイラスト更新! / kazz [東北]
TOP絵更新に祝辞を。

魅せる背中ですねしかし、この漢(オトコ)のソレは。
バック黒にしたの、超正解だと思います。親分の夜襲の怖さがカラーで分かり易く浮き彫りになるからです。上手い〜。
新アイコンもそうですが、こういう変化があると訪問者としてもやっぱり新鮮なものです。
TATSU殿っ!大御所サイトの心意気しかと拝見しましたぞおぉ!

No.10259 - 2004/03/10(Wed) 03:50:47

Re: TOPイラスト更新! / 仲完 [東海]
親分、怖っ!! なんか後ろに立つと問答無用で剣甲が飛んできそうな・・・
で、自分今回のトップ絵を見てはじめて、親分の冠の金飾りが右向きの錐だったことに気づきました・・・。

No.10271 - 2004/03/10(Wed) 21:26:50

Re: TOPイラスト更新! / TATSU@管理人 [関東]
レスどうもです!

>魅せる背中ですねしかし、この漢(オトコ)のソレ

ですよね〜。 連載読んで、甘寧の「凍りつくような恐さ」と「逞しい背中」を描いてみたかったんです。

>バック黒にしたの、超正解

おお、kazzさんは嬉しいこと書いてくださる! 
描く前に意識したのは "闇夜に浮かび上がる刺客" のイメージです。

>後ろに立つと問答無用で剣甲

蒼天甘寧の場合、言い訳する間も無く、無言で切り裂かれそうですよね。

>右向きの錐

そう。親分の場合、冠に刺す櫛まで凝ってるんです。
でも、言われて気づきましたが、向きが左右逆でした〜!

No.10279 - 2004/03/12(Fri) 12:50:58

Re: TOPイラスト更新! / 【56】 [関東]
TOP絵拝見しました、バックが黒で確かに怖さが浮き出ています。

後ろ向きでこちらを睨む甘寧。
最初見たとき、22巻の単行本に載っていた曹操と
ファーストコンタクトをした時のイメージがタブってしまいました。

No.10298 - 2004/03/13(Sat) 04:01:52

Re: TOPイラスト更新! / TATSU@管理人 [関東]
>曹操とファーストコンタクトをした時

印象深かったですよね。人気投票でも現在10位に食い込んでますし。
甘寧には奇襲が似合います。それも「霧や闇に紛れて現れる刺客」ってイメージです。
張遼との戦闘では完敗でしたが、あれは白昼の戦闘だったからかも...

No.10328 - 2004/03/16(Tue) 22:07:39

Re: TOPイラスト更新! / 仲完 [東海]
「今週の蒼天」がUPされるまでの小ネタですが・・・

今週、ついついTOP絵の親分の下半身を確認してしまいました。

最近の親分、微妙にネタキャラ路線も習得してきたような・・・賛否両論(自分はウケ狙い系甘寧は比較的否定派)ありそうですが。

No.10423 - 2004/04/01(Thu) 23:36:57

Re: TOPイラスト更新! / えみな [東北]
確かに今週の親分凄かったですね。てっきり○○さん(あえて伏す)やられたかと思いましたが。
蒼天の人々は男性でも良く泣くと某所で指摘されてましたが、それより、掲載が青年誌で女性のヌードは必然(でもないか)としても男性のヌードも多いなぁと小娘でもない一読者は対応に困ったり。しかしいい体をしてますなぁ。
今までヌードをご披露してくれたのは曹操さんと劉備どんの他にはにゃんこ髭の徐晃さんに夏侯惇兄ぃに淵さまに……何人ですか?

No.10424 - 2004/04/02(Fri) 13:20:01

Re: TOPイラスト更新! / TATSU@管理人 [関東]
随分と昔のスレッドを引っ張り出してきましたね〜。

>TOP絵の親分の下半身を確認

では今度は「剥き出し」のヴァージョンを描きましょうか?
でも、○モというかゲ○のサイトみたいに思われそうなんでやめときます。

って、その前にキリイラ描かにゃ〜。

No.10429 - 2004/04/04(Sun) 01:27:10
阿蒙 / 名無しさん
初めまして。横槍失礼。
>陳孫さん
孫権に勧められて勉強した二人っつーと、呂蒙と蒋欽の二人だったはずですな。で二人で勉強しだしたけど、呂蒙だけが継続できたと。そんな感じ。

No.10387 - 2004/03/26(Fri) 00:36:59

Re: 阿蒙 / 名無しさん
「返信」でカキコするのが筋でした。すまんス。
No.10388 - 2004/03/26(Fri) 00:39:21
今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / TATSU@管理人 [関東]
今週の蒼天、「阿蒙(もうちゃん)奮闘!」って感じでした。あと「長頭爺さん」も相変わらずイイ味出してましたね。

え?今週の蒼天が早過ぎてビックリ? いや、私事ではございますが、管理人、本日より海外に出掛けることになりまして、今を逃すと来週後半までレビューできないんです。さすがに次の号が出てるのに「先週の蒼天」をUPするのも間抜けなんで、こうしてこんな時間に投稿させて頂いております。管理人のいじましい努力に少しでも心を動かされた方、レス宜しくお願いします〜。

          ***************

まず扉絵。呂蒙が巻物を広げ、それを読みつつ涙を流しています。
何で泣いてるんだ?って思いましたが、キャッチコピーを読んで納得です。

−行間から立ちのぼる
  古(いにしえ)の武人たちの息づかい。
  それは、兵法書に封じ込められた
  激しい生の営み。−

つまり呂蒙は兵法書を読み、古(いにしえ)の武人たちに想いを馳せている訳ですね。よく見るとバックに描かれる軍の旗は 「楚」とか「燕」とか「韓」・「鄭」・「趙」でした。春秋戦国?

しかし兵法書読んで涙ぐむなんて、呂蒙、多感と見ました(笑)

          ***************

「凌統軍、進撃ーッ!」
雨の濡須塢。陣太鼓が打ち鳴らされ、楼台の上から一人の将が叫びます。
「夏侯惇を横撃し、そのまま西のかたへ展開せよ!」
その叫びに呼応して、凌統率いる歩兵部隊が、雨の中、雄叫びを上げながら進軍します。

楼台に座る将が独白します。

−敵の武将は駿馬を失った上、
  連雨による ぬかるみで
  自慢の機動力を発揮できないでいる。−

楼台に座り、雨に打たれながら戦局を見つめる男。 それは呂蒙でした。

−しかも、疫病による脱落兵は
  わが軍よりはるかに多い!
  さらに、春の出水に合わせて水軍を発すれば、
  戦局はこちらが握れる!−

目の前に広げた地図に目を落とす呂蒙。

−地の利も、天の利も、
  間違いなく我ら孫呉にあるのだが、−

地図から目を上げ、呂蒙は再び前方を睨みます。

−勝機の糸口はまだ見えん!−

顔を紅潮させ、笑みを浮かべる呂蒙。その鼻からは、つーっと一筋の血が流れ落ちます。

−悠々と自在に変化させてくる陣立て!
  次々と兵を入れ換えてくる あの用兵の妙!−

呂蒙は、両腕を床につき、獣(けもの)のような姿勢を取りながら、戦場に向けて身を乗り出します。

−これが曹操との戦なんだなッ!!−

不敵に笑いながら、がるるるる、と唸る呂蒙。それも鼻血出しながら...
すごいです、呂蒙。周瑜に昔「まだまだ粗暴」と評されていましたが、粗暴どころか野生って感じです。 もしかして、仁の霊が乗り移ったとか?(笑)

          ***************

「もう後はないぞ!」
ガッと岩場に足を踏み出し、孫権が叫びます。
孫権の前方、断崖の先端には、一人の武人が立っています。
おっ、これは曹彰? ということは前回の続きでしょうか!?

「曹一族の天命はこれまでじゃあーッ!」

絶叫しながら駆け出す孫権。

「おいッ、黄鬚!」

曹彰の背後から曹操が声を上げます。あれっ、親子で断崖に追い詰められたみたいです。
そんなことに構わず、憤怒の涙を浮かべた孫権は、バリバリと雷光を帯びた右手を突き出します!
その手刀を曹彰の胸ぐらに叩き込む孫権! な、何とその右手は曹親子を串刺しに!! ウソッ!

「仁よぉーッ!」

叫ぶ孫権。断崖を落ちて行く曹親子。孫権は引き抜いた右手を、バッと天へ突き上げます。その手には二個の心臓が!!

「弔(とむらい)じゃあーッ!」

右手を高々と掲げ、雄叫びを上げる孫権!


ぐおおお〜 ぐおおお〜

その雄叫びがイビキと変わります。寝所に横たわったまま、孫権は右手を突き出しています。突き出した右手は震え、閉じた目からは涙が。

...やっぱり夢オチでした。
孫権、夢で曹親子に復讐していました。それも仁と全く同じ目にあわせて。よっぽど悔しかったんでしょうね。
先週、仁の悲惨な死に様に衝撃を受けた方が多かったようですが、孫権にとってもトラウマとなった感じします。 それだけ仁の死は、孫権にとって大きかったんでしょう。 陳武の立場が無いような気もしますが(笑)
しかし、この夢の場面、孫権がバリバリと光を発した右手を突き出すシーンや、曹親子を串刺しにするシーン、結構デッサンがテキトーじゃありませんでした? 夢だからいいのかな?

          ***************

−あの童(わっぱ)め。−

曹操の瞳が虚空を睨みます。
その脳裏には、孫権が馬上から叫ぶ姿が浮かびます。

“ならば玉座につけい!!!
 孫家三代! 天子にならば平れ伏す用意がある!!”

頭に鍼を何本も刺した曹操が、怒りに血管を浮き上がらせます。

−むかし むかし
  俺が董卓に向け、
  吐いたような啖呵ではないか!!−

おっ、DAIどんが指摘していた天子発言の一つだ。
コメカミの鍼をブス ブス ブスと押し込む曹操。孫権は夢に見るほど悔しい思いをしてましたが、曹操は曹操で、孫権の発言にかなり頭にきたようです。前回、怒りとも喜びともつかない表情を浮かべてましたが、やっぱり怒ってたんですね。

「なりませぬッ! それ以上は危のうございまするーッ」

曹操の怒りに任せた鍼治療を、必死に押し留めようと叫ぶ侍医。この男は、崔炎の処断を検討してる時に傍らに居た男でしょうか?
「効かん!!」
と口を捻じ曲げた曹操は、コメカミに刺した鍼を、左手でくいッと押し下げます。
あああ、と顔面蒼白になって頬に手をやる侍医...
"軍師泣かせ"とは前々から思ってましたが、"侍医泣かせ"でもあったみたいです。曹操。

「失礼仕る。」
幔幕をあげて、夏侯惇が入ってきます。
「おーッ、まだ先陣を崩せんのか?」
ニコリともせず尋ねる曹操は、左手の鍼を手放します。びィ〜ンと跳ね返り、上下に振動するコメカミの鍼。それを見る侍医は、口をあけたまま硬直し、目に涙を浮かべて震えています。

「やつら、強い。」
同じくニコリともせず答える夏侯惇。
「相変わらず身も蓋も無い。」
夏侯惇の、端的と言えばあまりに端的過ぎる返答に、曹操は口を歪めます。左右のコメカミに刺した鍼を両手でびんびん振動させる曹操。侍医はもう錯乱せんばかりです。 なんか曹操、笑えます。
「その身だが、」と、夏侯惇は曹操に近づいてゆき、
「そもそも司令官とは、無学の暴れ者が、一念発起でなれるものですか?」
と、魏王を覗き込みながら尋ねます。
なんか惇兄が曹操に敬語使ってます。これ、凄く違和感あります。
“孟徳の野郎も「王」となった以上、俺もタメ口というわけにもいくまい。” とか思ってるんでしょうか?
そー言えば、連載で 『 言いだしっぺが連れ戻しに行けといいやがった。 』 という夏侯惇の台詞が、単行本30巻では 『 言いだしっぺが連れ戻しに行けと仰せだ。』 に変わってました。前のほうが良かったな〜とは思ってたんですが、欣太先生は意図的に夏侯惇に敬語使わせている模様です。
ぐぅ〜む。管理人の全く個人的な希望を言わせて頂ければ、蒼天夏侯惇は、最期まで曹操にタメ口聞いて欲しいんだけどな〜。

くぃっ、と今度はオデコに刺した鍼を曲げて、曹操は笑います。
「今から見習うか」
それを聞いて、更に曹操に顔を近づけて告げる夏侯惇。
「覇王が一念発起して、いったい何になるおつもりだ。」
オデコの鍼をビンビンはじいて曹操が答えます。
「俺のことでは...」
そこまで言いかけて曹操は、おッと声をあげます。
「効いたッ!」
オデコに突き刺さって揺れる鍼を見つめて、嬉しそうな声をあげる曹操。
口を開けたまま、呆然とそれを見つめる侍医...。
...良い子の皆さん、決して真似してはいけません。
頭痛が去った曹操が告げます。
「おい、惇。皆を呼べ。対呂蒙の会議をやるぞ。」

さて、ここで、毎度のことですが、管理人の瑣末な疑問と勝手な解釈を行ないます。
今回は、この夏侯惇と曹操の会話の意味がつかめず、管理人はしばし悩みました。
夏侯惇の、 “司令官は無学の暴れ者でも一念発起すればなれるのか?” という問いに、 “今から見習うか” と答える曹操。それに対して、 “覇王が一念発起していったい何になるつもりだ” と夏侯惇が言葉を返す。ここらへんの文脈が読み取れませんでした。

で、何度も読み直してみて、あ、これは 『 呂蒙 』 という名前を加えれば繋がる!と気づきました。つまり、こうです。

「(呂蒙は強いが、)そもそも司令官とは、(呂蒙のように)無学の暴れ者が、一念発起でなれるものですか?」
「(お前も)今から見習うか」
と曹操は答える訳です。それを夏侯惇は
「(よし、俺も)今から見習うか」
と、曹操が言ったのかと勘違いして、
「覇王(であるお前)が、一念発起して、いったい何になるおつもりだ。(そもそもお前は司令官などという立場を超えとるだろが!)あるいは、(天子にでもなろうってのか!)」
と糾弾した訳です。それに対して曹操は、
「俺のことでは(ない。お前のことを言っておるんだ。)」

と、こういう会話が交わされたんじゃないでしょうか? 漢中の時もそうでしたが、曹操と夏侯惇の会話は、非常に難解です。

          ***************

「潘璋! 反転する敵・左翼の一軍をおさえ込め!」
桴(ばち)を手にした呂蒙が叫びます。
続けて、自ら陣太鼓を打ち鳴らしながら、呂蒙は望楼より指示します。
「決して高みに布陣させるんじゃないぞ!」
おおッと返事を返して、軍を出撃させる潘璋。
尚も望楼で太鼓を打ち続ける呂蒙を振り返りながら、潘璋が苦笑します。
−呂蒙のやつ、日ごとに指揮ぶりが鋭くなっていくではないか!−

望楼の呂蒙が、戦場を指し示して告げます。
「吾粲。満寵に代わり、先陣に入ったあの一軍、」
はい、と返答して、目を凝らす吾粲。
「臧覇の軍なんだが、」
吾粲は腕を組み、敵軍を黙って見つめます。
「変わった動きをさせてるだろ?」
と、尋ねる呂蒙。
戦場では、軍の中央にあって臧覇が、左手を上下させ、兵を操っています。
「波のような、生き物のような...」
そう例える呂蒙の横で、吾粲はつぶやきます。
「頭を打つと尾が向かってくる。」

ハッと呂蒙は気づき、臧覇軍を指差します。
「蛇!」
横で言葉を続ける吾粲。
「尾を打てば頭がくる。胴を打てば頭と尾が同時に向かってくる。」
戦場を見守りながら呂蒙は続けます。
「ああ!あれかッ。あれが "常山の蛇" か!」
知らず知らずのうちに、手を蛇のようにくねらす呂蒙。
「ぐおお、すごい...。あんな用兵が本当にできるもんなんだな! ん!?」
ふいに呂蒙は戦場から目をそらし、足元の地図にガバッと屈み込みます。
「あれを船でやれんかな!? 水の上でやれば、もっと つかまえづらい大蛇の陣ができんかな!?」
呂蒙が食い入るように見ている地図は、長江の水軍布陣図かなんかでしょうね。眼前に繰り広げられる戦闘と、手元の布陣図を交互に見比べながら、呂蒙はつぶやきます。
「ぐむむむむ。ためになる!」

その呂蒙を、吾粲は驚きの目で見つめています。

−実戦から兵法を掻き込む この凄まじい貪欲さ!−

ふいに首をもたげ、今度は後方を振り返る呂蒙。それを見つめながら、吾粲は続けます。

−今、この人にとっては戦うこと自体が糧!
  しかも相手が大兵法家・曹操とあらば、
  とてつもない養分であるに違いない。−

おお、なんかいい感じです。呂蒙の成長過程!
呂蒙は書物だけでなく、実戦から知識を吸い上げていく訳ですね。相手が強ければ強いほど、呂蒙の知識の精度は増し、その量も増加する訳です。常に成長してゆく呉の司令官。なかなかいいキャラとなってきました、蒼天呂蒙。

「風がくる。」
後方を見つめていた呂蒙がふいに告げます。それを聞いて吾粲は「追い風!」と後方を向きます。
続けて叫ぶ吾粲。
「司令官殿!水軍本隊の発動準備はすでにできております!」
望楼を駆け降りてゆこうとする吾粲に向かって、呂蒙が叫びます。
「かなりの暴風になる上、出水と重なるおそれがある!大型艦は動かすな!」
「はッ!」と返答する吾粲。

          ***************

ビョオオオオオオ
長江に停泊した艦隊の回りを、暴風が吹き荒れます。

「これぞ、まさに天の時!」
邸内に座る張昭が告げます。
「水戦によって形勢を握った今、落とし所は明らかであろう!」
張昭、久しぶりの登場です。前回の濡須塢の戦いでは張紘と虞翻しか出てきませんでしたから、実に京城で劉備一行と会談してた時以来ですね。 相変わらず頭長いです。加えて、おでこのシワが、ひび割れみたいになってきちゃいました。年を取るにつれ更に怪異なオデコとなっております。

「ぐ...ぐむ...」
張昭の前に正座する呂蒙が、床を見つめて首をかしげます。それを見て張昭が続けます。
「わからんか! 講和を図れと言うておるんじゃ。」
「こ、講?」
目を見開く呂蒙。たたみ掛けるように続ける張昭。
「ああッ!!曹操に長期戦の意図はない! 要するに合肥と濡須(ここ)を互いに攻め合わぬという密約じゃ!」
「あやッ」
思わず声をあげた呂蒙は、冷や汗を流しつつ、反論を試みます。
「い、今、曹操との攻め合いの中で、り、陸軍が格段に力をつけてきており...」
モジモジしながら話す呂蒙。なんか昔の阿蒙に戻ってるような気もします。孫呉の重鎮の前では、まだ緊張しちゃうんでしょうかね? 一進一退を繰り返しております。阿蒙司令官...
呂蒙の発言が終わらない内に、張昭は怒鳴りつけます。
「口を開けば目先の戦! 呂蒙! お前は司令官でありながら、天下の大局というものを念頭に置かず戦うておるのかーッ!」
爺さん、相変わらず怒っております。魯粛を叱り付けていた頃と全く変わっておりません。先ほども“要するに”って、孫権に注意された言葉を平気で使ってましたし。

「よいか!ここで戦うておる間に、劉備は蜀で悠々着々と軍備を整えておる!曹操の危惧はそれ!!長江を越えて呉に攻め込む気は毛頭無い!」
と断言する張昭。
「奴の狙いは、緩衝地帯を決めて、とっとと引き上げることじゃーッ!」
頭ごなしに怒鳴りつける張昭に、呂蒙は自分の意見をなんとか告げようとします。
「て、天下の大局...そ、曹操の危惧...ですか?」
張昭と視線を合わせず、呂蒙はつぶやくように語り続けます。
「そ、それは、ま、まだ決めていない世継ぎのこととか、もはや修復不能の儒者とのいざこざとか...ほ、他にも内紛の火種がいくつかあり...」
「ああ?」
何をゴニョゴニョ言うておるんじゃ?と言うように張昭は聞き返します。必死に言葉を続ける呂蒙。
「そ、それに、り、陸の孤島・漢中に駐める夏侯淵らの軍は、い、一部をさいて、他に向けたいところで。 徐州とか荊州とか!」
そこまで語ったところで、呂蒙にある男の姿が浮かびます。それは長髭の武人。
「関...ゴあッ」
またまた鼻血を噴き出す呂蒙! 言葉を続けられなくなった呂蒙は、独白します。
−荊州! 関羽!−

ごと!

鼻血を撒き散らし、呂蒙は頭から床に倒れこみます。 驚く張昭!
床にのびた呂蒙は、大きなイビキをかき始めます。 ごがぁ〜、ごがぁ〜。
「なんじゃいな!」
呆れ顔で叫ぶ張昭。
この“なんじゃいな”は、ちょっと笑えました。 話の途中で急に鼻血出してぶっ倒れて、でかいイビキかかれた日にゃあ、確かになんじゃいな、って言いたくなりますよね、

先刻から張昭の後ろに座り、一言も発しなかった目の細い男が、呂蒙の最後の言葉を聞きつけ、独白します。
−ほう。関羽とな。−
その男を振り返って張昭が告げます。
「やはり呂蒙では話にならん!顧雍!仲謀殿を起こしてきてくれんか!」
この眠っているような目をした男は、顧雍だったのですね。ふむ。見るからに真面目そうです。

「御免!」
その時、部屋の襖を開けて、男達が数名入ってきます。中央に潘璋。その回りに周泰、徐盛、蒋欽、凌統、そして吾粲が居並びます。お、八頭の獣たちだ。陳武の代りに、親友の吾粲が加わったって感じですね。 あれ、親分は? 寝てるのかな?
「なーんじゃ?」
尋ねる張昭。 荒くれ者どもが、ガン首揃えおって何用じゃ?って思ってそうです。

潘璋が告げます。
「呂蒙は、いち度に3つ以上のことを考えると、のぼせ上がって、失神してしまうのです。」
がはははははーッ!! ここ、笑っちゃいけない所なのかもしれませんが、かなり笑っちゃいました。 呂蒙って一度に三つ以上のこと考えると失神しちゃうのか〜! かなり難儀な性質ですね〜。そんなんで司令官をやっちゃって大丈夫なんでしょうか? じゃ、同時に軍を動かすのは二つまでですね。それとも今回の濡須戦では、曹操軍相手に失神しまくってたんでしょうか?  潘璋が真顔でそれを告げてるのが、これまた笑えました。

潘璋は、目をつぶり、語り始めます。
「愚直にも、夜ごと自らの眼で戦地を確かめて回らなければ気がすまず、」
雨の戦地を、馬上の呂蒙が、図面を見ながら巡回する姿が描かれます。
「布陣図ひとつ、與地図ひとつを作るにも、いちいち書物と照らすため、幾夜も費やさねばなりません。」
蝋燭の灯りのもとで、書物と首っ引きで図面を記す呂蒙。
「武技はいまだ、力まかせのままで一向に洗練をみず。あらゆる点で、亡き周瑜殿には及びません。」
描かれるは、馬を駆って猛進する呂蒙...力まかせだから円圏の餌食になっちゃったんでしょうか?

眼を開いて潘璋は続けます。
「しかし、張昭殿。たとえ呂蒙がいかなる愚策を描こうと、俺たちは呂蒙とともに戦う!」
その言葉を黙って聞く張昭と顧雍。潘璋は最後に結びます。
「この邪(よこしま)のない ひたむきさは、全幅の信と義をそそぎ込むに値する...我ら孫呉の司令官でござる!」
その発言を聞き終わって、やおら張昭は叫びます。
「こりゃあ! 誰が呂蒙を更迭せよと言うた!?」
わしに人を見る目が無いと思うたか!見くびるでないわ!って感じでしょうか。張昭は尚も叫びます。
「ここに座せい! 今から戦というものを一から説いてやる!」
張昭、その人物を認めていても、説教しない訳にはいかない模様です。 こーいう爺さん、なかなか大変ですよね。孫権も「口を開けば小言か諫言。張昭、その小煩(こうるさ)さはどうにかならんか。」って昔言ってました。
説教爺さんの叫びを後に、部屋の外に居た甘寧は、アクビをしながら去ってゆきます。潘璋が「しかし、張昭殿。」って言うコマで、部屋の外に立つ甘寧がチラッと見えました。横向きになってましたから、聞き耳をたててたんでしょうかね? で、呂蒙の地位が安泰であることを確認して “さ、寝るか” とか思ったんでしょうか。

八頭の獣は、連帯感強いと見ました。

          ***************

暴風吹く中、張昭と顧雍は屋敷を後にします。
雨に打たれつつ「ふんッ」と鼻を鳴らす張昭。
「張昭殿。どうか長生きして下され。」
ふいに顧雍が告げます。
「ああ?」
と顧雍を振り返り、不審そうな表情を浮かべる張昭。
「あえて厭(いと)わしい役回りをなさるあなたは、孫呉にはなくてはならぬ存在。」
顧雍が微笑みます。
「役回りじゃ!?馬鹿もん!」
張昭はそれを聞いて、再び前方を見ながら叫びます。
「あやつら何度言うても、戦は政(まつりごと)の一つでしかない、ということを分りおらん! そもそもがじゃ!」
雨の中、尚も叫び続ける張昭。
「主君が虎の服喪とは、この大乱世をなめておるわ!」
夜空に響き渡る張昭の声。屋敷の中の一室から、虎の喪に服する男が、窓を開けて聞き耳を立てています。 

笑顔を浮かべながら、放屁する孫権。

ぶばッ

          ***************

考えてみれば、孫呉のメンバーって、どこかに可笑しみのある、憎めないキャラばっかりですね。
蒼天の魅力って、覇道を突き進む曹操、ってのは勿論ですが、この「脇役達が、様々な形で光芒を放っている」のが、それに劣らずいいですよね〜。
とりあえず管理人は、合肥&濡須編ですっかり孫呉のキャラに親近感湧きました。

さて、次号の予告のキャッチコピーを転記して、終わりにします。
では、皆さん、暫らくの間、さよーならー!

−激しい個と個を結びつける、熱き江南の血。
  孫呉強し!
  次号、濡須編は最終局面へ。−

No.10377 - 2004/03/25(Thu) 04:01:46

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / つね [関東]
TATSU様、お疲れ様です。

ちょっと覗くだけだったのに、会社に遅れそうです・・・
が、海外出張前に、「今週の蒼天」を残してくださった心意気、無視するには重すぎる・・・

でもまだ本誌のほうを読んでないので、一言だけ。

「見習うか」の対象は曹彰のような気がします。

ではまた。

No.10378 - 2004/03/25(Thu) 07:54:20

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / DAI [九州]
☆☆ 仁の死 ☆☆

前回、悪趣味の一言で流して置いたのですが、ちょっと書きます。
言われてみれば、確かに虎一匹、ただの家畜。
黒捷あたりと一緒で、そこまで大騒ぎするほどのことでもないかも知れません。
でも、読者にしてみれば、仁は孫権が少年の頃から登場していた、れっきとした蒼天の登場人物。
ぱっとでのお馬さんあたりとはやっぱり受ける衝撃が違います。
感情的な部分の話で。
理で言えば、ただの家畜であり、この大乱世に、という話、ごもっとも。

父が死に、兄が死に、義兄とも慕う周喩が死に・・。
そんな中で、孫権が仁にどういう思いを持っていたのか。
それを目の前で心の臓をえぐり抜かれて殺される。
家畜なんかと戯れている場合じゃないだろ、というのもありでしょう。
が、それ以上に受ける衝撃というのもまたあったわけです。
だからこそ、効果的でもあるわけで。

僕はゴンタ先生すげえ優しい人だな、と、思います。
ちょーーっと悪趣味な部分はありますが。
仁の死を理の部分で捉えて、所詮、家畜だということを言ってみたり、
目の前での惨殺とはいえ、苦しまない死に方を選んでみたり、
直後に曹彰を崖から転がり落としてみたり。
一連のエクスキューズがちゃんと用意されていました。
今回の夢とはいえ曹親子の心臓をえぐり抜く部分もそう。
喪に服してる孫権もそう。
読者に対するエクスキューズか、それとも自分自身に対してなのか。
それは分からないけど。
いずれにせよ、「仁の死による耐え難い何か」に対するエクスキューズが用意されている。
そこに優しさをかいま見ています。



☆☆ 孫呉学園ドラマ ☆☆

さて、今週の孫呉学園ドラマ。
私は読んでいてなんだかとてもほっとしました。

呂蒙そして、彼の比較の対象になる周瑜。
周瑜の死に目に立ち会い、涙を流し億の単位で及ばぬと自覚する呂蒙。
潘璋も言ってます。
> あらゆる点で、亡き周瑜殿には及びません。
確かにそういう部分はあるかも知れないけど。。

でも、一点だけ確実に周瑜をしのいでる部分がある。
周瑜にはなくて、呂蒙にはあるもの。
その存在が、なんだかとてもほっとするのです。
それを変わらずどなりつける長昭の存在にとてもほっとするのです。
孫権の側にいたのは仁だけじゃないんだ、と、とてもほっとするのです。
安堵の笑みを浮かべる孫権にとてもほっとするのです。

私はなんだかとてもほっとしました。
うまく言えないけど。
張昭殿。どうか長生きして下され。
そんな感じ。

No.10379 - 2004/03/25(Thu) 11:09:30

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / 諸葛菜 [地球外]
 お久しぶりです。

 いつも、予報のたびに、TATSUさんには、ネタばれのようなと、御指摘をいただくので、今回は、ひねって書きました。

 「卒然」というのは、作中の「常山の蛇」のこと。孫子兵法の九地篇に、このような一節があるのです。

***************

故に善く兵を用うる者は、讐えぱ率然(そつぜん)のごとし。率然とは常山の蛇なり。その首を撃てば尾至り、その尾を撃てぱ首至り、
その中を撃てぱ首尾倶(とも)に至る。
敢て間う、兵率然のごとくならしむべきか・・・曰く、可なり。 それ呉人と越人とあい悪むも、その舟を同じくして済り風に遇うに当たりては、その相救うや左右の手のごとし。
この故に馬を方べ輸を埋むるもいまだ恃むに足らず。
勇を斉(ひと)しくし一のごとくするは政の道なり。
剛柔皆得るは地の理なり。
故に善く兵を用うる者は、手を携うること一人を使うがごとし。己むを得ざらしむればなり。

***************

 (意訳)

 例えていうならば、戦上手は、「卒然」のようであるべきである。卒然というのは、「常山に住む蛇」のことである。
 その蛇は、頭を打つと尾が向かってきて、尾を打てば頭が来る。胴を打てば、頭と尾が向かってくる。
 「軍隊を卒然のようにできるか」という疑問が出るかもしれない。
 それは、できる。呉と越とは仇敵の間柄だが、両国の人間が一つの船に乗り合わせ、暴風にあって船が危ないとなれば、左右の手のようにたすけあう。
 軍隊にこのような一致協力をもたらすには、馬をつなぎ車を埋め、決死の意志を示すだけでは十分ではない。
 軍隊を打って、一丸とするには、政治指導が必要である。強者弱者に、それぞれの全力を尽くさせるには、地の利を考えることである。
 こうして、戦上手の手にかかれば、全軍は、あたかも一人の人間であろうかのように、一糸乱れぬ動きを示す。そうならざるを得ないように仕向けるからである。

*************

 作中に、臧覇の軍が、孫子の兵法で出てくる蛇「卒然」、つまり「常山の蛇」のような陣法を用いていること、それを、呂蒙が、理解吸収して、さらに発展させようとしているところは、「呉下の阿蒙」を、端的に表す場面だと思いましたので、「卒然」と、予報では、書きました。

 私事で恐縮ですが、私は学生時代にあるサークルのリーダーなどやっていたことがありますが、個性的なメンバー皆をそれぞれの的確な役割に分担し、指令を出し、ある企画に、向かわせ、有機的に一致団結させて、成果を上げるのは、至難の業でございました。
 
 この乱世における中国大陸の人たちは、庶民の一人一人にいたるまで、厳しい時代の波に揉まれに揉まれているため、はなはだしい個性や自我を持ち、なまなかなことでは、統御できなかったと思います。
(中国の方は、現代でも、大陸のみならず、世界中にその根を張るなど、安易に統御などされない個性あふれる方たちだと、私は、思いますが)
 それを、兵法という形、あるいは、革新的な政治体系で統御した、呂蒙、曹操、などの優秀な将や英雄たち。
  特に、「呉下の阿蒙」という、千年の時を経て残った言葉のように、乱暴な単細胞が、それだけ、智謀に長けた卓越した名指揮官になるのは、並大抵のことではなかったと思います。
 私が知る限りでは、中国でそのような例は「阿蒙」のほかには「子貢」の故事くらいしか、知りません。気性の乱暴な者が、智謀に長けた者になるのは、なかなか、難しいことだと思います。
 そういうことに、思いを馳せながら、また、孫子の兵法も合わせて、読み返しながら、今回の「蒼天航路」を感慨深く読ませていただきました。

No.10380 - 2004/03/25(Thu) 12:32:49

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / 文月 [近畿]
朝一番にこのサイトを覗いてみたら、もう既に管理人様が今週分のスレを立てていらっしゃるではありませんか!!
早っ!??(°□°!!

権ちゃんは夢の中で仁ちゃんの仇を討とうとするぐらいですからよほど仁ちゃんの死が辛くてしょうがないのでしょう。
「仁が受けた痛みを思い知れい!!」

呂蒙は以前と比べて確実に成長しているようですが、あの鼻血の流し様をみていると少々心配になってしまいます。
実際、彼の寿命はあと2年ほどしか残ってないですし(←禁句)

ところで今回、吾粲の口髭があったり無かったりしているのは何故?
ゴンタ先生の描き忘れ?!

No.10381 - 2004/03/25(Thu) 17:09:31

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / 陳孫 [関東]
TATSUさん、いつもより早いUPありがとうございます。
海外へはお仕事ですか?旅行ですか?
いずれにせよ、お気をつけて。

今週の話は、呂蒙の成長について描かれていてよかったです。

>「そもそも司令官とは、無学の暴れ者が、一念発起でなれるものですか?」

呂蒙は主君・孫権に学問を勧められて「呉下の阿蒙に非ず」となりましたが、それは呂蒙にもともと素質があり、それが学問によって開花したのでしょう。
ただここで疑問なのですが、孫権は呂蒙の素質を見抜いて学問を勧めたのでしょうか?
それとも他の武将たちにも大体同じように学問を勧め、見事に成功したのが呂蒙だけだったのでしょうか?
私は後者だと、勝手に推測します。
さて曹操ですが、

>曹操は曹操で、孫権の発言にかなり頭にきたようです。

ここはどういう心境だったのでしょうか?
今の孫権が、昔の自分と同じだと思ったからでしょうか?
それとも今の自分が、かつての董卓と同じ存在になっていると思われているからでしょうか?

>「ああ!あれかッ。あれが"常山の蛇"か!」

他のSF小説では、「双頭の蛇」という表現が使われていました。(知ってる人いるかな? 笑)

ところで今回も、あの「フランケンシュタイン」の正体が判明しなかったのは残念です。(しつこい? 笑)

No.10382 - 2004/03/25(Thu) 18:43:36

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / 英英 [北海道]
朝起きてネットに接続した時、すでにアップされてたので驚きましたが、そういう事情だったのですね。TATSU様ありがとうございます。あわててコンビニへ走り、蒼天と『今週の蒼天』両方を堪能しました。

>まず扉絵。
泣いてる呂蒙を見て英英が想像したのは、
「わ、わからん…読めんぞ……」
と難しい文字が読めないのと書物の内容が把握できないのとで、途方にくれて涙を流す阿蒙(蒙ちゃん)の図でした(爆)
…かわいそうに…と10秒くらい勘違いしたまま同情(笑)

孫呉の司令官殿には失礼いたしましたが、言い訳しますと、
呂蒙のバックの旗印を見て、呂蒙の読んでる巻物は『春秋左氏伝』だと思いこんだのです。周瑜最期の日、呂蒙が懐に入れていた竹巻が左伝でした。「ほう、感心だな」「君が代書して魯粛を驚かせて…」などと尊敬する周瑜に言われて照れまくってた場面が思い浮かび、また今回のタイトル「呉下の阿蒙にあらず」だったことから連想して、
 これが一念発起して勉強を始めたばかりの蒙ちゃんなんだな〜
としみじみ思ってたわけです。

>「曹一族の天命はこれまでじゃあーッ!」
えっ!?なぜ先週の続きがこんなことに!?
ちょびっと動揺しつつ、そんなはずはないと言い聞かせながら読んでますと、孫権はバリバリ腕から雷を発し(まさか「孫権、雷撃」って、これ!?)、曹親子は崖っぷちで心臓をえぐりとられ…、孫権の右手にあるのは2つ分の心臓ですか?とゆうか素手で鎧を貫通なんて無理でしょうが!それに司馬懿はどこ?兵士はどこ?
ぐおおお〜ぐおおお〜
 ………。

 さ す が 、 夢 っ ! ! (一安心)

こんな夢を孫権が見てるなんて曹彰が知ったら、敵をぎったんぎったんにしようと飛び出すでしょうね。子守り軍師、とめて下さい。

>"軍師泣かせ"とは前々から思ってましたが、"侍医泣かせ"でも
>あったみたいです。
侍医さん、今後わがままな患者に出会ったらこう言って下さい。
「ギリギリの治療法を要求するあんたを、思わず魏王と間違えそうになったぞ」(言ったら不敬になるでしょうか)

>「そもそも司令官とは、無学の暴れ者が、一念発起でなれるものですか?」
やっぱり違和感ありますよね、惇兄(笑)
普段手に負えない不良生徒が、参観日だけ良い子を演じてるみたい。

この惇兄と魏王の会話は管理人様のおっしゃる通りだと思います。
英英は一読した時からそうとしか思ってませんでした。

>「覇王が一念発起して、いったい何になるおつもりだ。」
ただここだけ、私見を…。
惇兄は阿瞞の頃から覇王をよく知っています。「おまえほど才に溢れてるヤツが、わざわざ一念発起してまでなりたいものがあるのか?」とツッコミを入れたんだと思います。あ、でも「覇王なんだから司令官という立場はとっくに越えてるだろうが」というのもありだと思います。
ちなみに曹操が一念発起しないとなれないものってあるでしょうか?
考えて考えて、英英が思いついたのは「マイホームパパ」です。

>"常山の蛇"
臧覇にそのような呼び名があるとは知りませんでした。
呂布戦の時に言われてたのは“泰山の山賊”でしたよね?
がんばれ臧覇ーーっ!!戦友・魔人様の分もよろしく!
獰猛だが堅実に攻め入る満寵を下げて、蛇の用兵をする臧覇を出したのは、強い先陣を崩すために、敵の動きを翻弄して戦局を変えようってことでしょうか?曹操陣営の将は多種多様なんですね。魏王自身が用兵の天才だけど、収集&育成した人材を駆使してさらに戦術のバリエーションを広げてるんですね。すごい!
でも敵が呂蒙の場合、多種多様な戦術を相手側に吸収されてしまってるようですが(^^;
そしてこの時の呂蒙の腕、いくつ関節があるんでしょう(笑)

No.10383 - 2004/03/25(Thu) 20:33:37

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / tetsu
いやあ なんだか蒼天物語の終焉にかなり近づいてきた匂いが強くなってきましたね。ついに関羽襄陽包囲戦の伏線が現れてきたか・・・。ま 漢中戦とかいろいろあるからまだまだですかね。しかしちょっと悲しくなる・・・。
No.10384 - 2004/03/25(Thu) 23:18:22

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / 凡ジョブ
憎まれ役の長老のダメだこりゃコールで物語は次に進むのですな。(合掌)
しかし、未だ嘴の黄色っぽい呂蒙は、ここから化けられるのでしょうか。現状では、関羽からは相当舐められていそうです。

No.10385 - 2004/03/25(Thu) 23:38:51

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / 爺&爺
初めて書き込みします。
部分的にしわが刻み込まれ、一段と味の出てきた昭爺様。
帰りがけにかぶった帽子も特注でしょうか?
メキシカンハットもびっくりの山高帽ですが、
脱ぐの大変やろな〜・・・

No.10386 - 2004/03/26(Fri) 00:32:25

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / 閻行 [関東]
>現状では、関羽からは相当舐められていそうです。

ちょっと前に孫権vs劉備の対峙がありますから、それなりに関羽も警戒しているのではないでしょうか?
史実でも呂蒙に対しては警戒して十分な兵を残していたようですし、無名の陸遜と入れ替えることで警戒を解いたわけですから、それなりの武将として評価はされているとみてよいでしょう。

あくまでも史実の話であって蒼天ではどうなるかわかりませんが。

No.10389 - 2004/03/26(Fri) 00:40:14

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / 英英 [北海道]
数時間前の書き込みの続きです。

>八頭の獣は、連帯感強いと見ました。

たぶん夜半なのに、皆様おそろいでしたもんね。(陳武以外)
誰かが全員集合でもかけたんでしょうか?
「おい、大変だ!呂蒙のやつが張昭殿に呼び出されてったぞ」
「張昭殿!? …大丈夫かな、あいつ」
「大丈夫、じゃねーだろうな」
「あの張昭殿(おっかねーじいさん)だぞ」
なんて場面とか(笑)
まあ、彼らなら野生の勘だけでも十分かもしれませんけど。

>甘寧親分
あなたは部屋に入らなかったおかげで、難を逃れましたね〜(笑)
他の6頭の獣'Sは、このあと張昭の戦論を一からはじまり「政(まつりごと)の一つでしかない」という結論まで延々と何度も説教をくらったようですから。司令官の呂蒙ですら張昭や顧雍の前では敷物なしだったから、彼らも冷たい床に座して納得できない話を聞いてたんでしょう。

一度に3つ以上を考えられない呂蒙!そんなとこも素敵です♪
今回は『目先の濡須戦』に必死になってるとこに、天下の大局の話題を振られ『曹操の危惧』を考察し、さらに『荊州の関羽』に考えがいたったために容量オーバーとなったのね…。

顧雍が「ほう。関羽とな。」と呂蒙の言葉に感心してますが、
これは何故なんでしょう?
呂蒙が関羽を視野に入れたことに、どんな意味があるんでしょうか?
荊州を手にすることの意義は、孫陣営では父文台の頃から語られていましたが、中原に進出して天下を治める…国家の大計を呂蒙が考えるにいたったのだと顧雍は評価したんでしょうか。
そして呂蒙が関羽を意識したのって、これが初めてなんでしょうか。だとしたら、この2年後に荊州奪取を実現させてしまう呂蒙の成長ぶりはすさまじいです。貪欲に、より貪欲に、あらゆるものを吸収して成長していく。

10年前の私には呂蒙も潘璋も関羽の仇でしたが、数年前から呂蒙に敬意を抱き、今週は潘璋にも感激し、すでに仇敵ではなくなりました。蒼天と出会って良かったとつくづく思うのはこんな時です(*^^*)

最後に、夜目遠目にもわかる張昭の頭の長さ!
いやデコの長さか。…危ないなあ…目印になるよ。
魏軍で最も変装に不向きなのは温恢殿でしたが、呉軍では張昭のようですね。建業の帽子職人は張昭の頭専用の型を持ってるに違いありません(笑)
呂蒙の成長を見て、今度は魯粛に会いたくなりました。

No.10390 - 2004/03/26(Fri) 01:23:06

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / 陸大
というか魯粛はどうなったんですか?
No.10395 - 2004/03/26(Fri) 12:03:10

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / 櫻 [関東]
今週は呂蒙たんがずいぶんクローズアップされてましたね。あの腕くにくにはなんとも・・・(笑)
しかしまあ孫呉の方々は若いですねぇ。最後のほうなんか青春してましたよすごく(笑)
世代交代の成功例って感じ。

殿の方はなじみの惇兄でなんか安心します。
あの鍼をビンビンするとこにハマってしまって・・・。
殿っていつも誰かを泣かしてますよねー・・・。怒れよみんな(そんなことできんのは郭嘉ぐらいか?)

惇兄の敬語・・・。30巻見たときも思ったんですけど確かに違和感あるかも・・・。そんな雰囲気も好きですけど。

臧覇がんばれぇ〜!常山の蛇かぁ。そういえば趙雲も「常山の趙子竜」とか言ってなかったっけ?誰かお答えをお願いします!

>というか魯粛はどうなったんですか?
そうですねー。30巻で微妙にコマの隅に出てきたっきりですもんね。最近呂蒙が出てるから・・・再登場してほしいなぁ。

>英英さん
なんだか3週ぐらい前の掲示板でレスいただけたようで・・・。しばらく来てなかったんで気づかず(_ _;)ごめんなさい(汗)そしてありがとうございます。これからもよろしく♪

最後の孫権、服喪ですか!!存分に冥福を祈ってあげてください。

No.10397 - 2004/03/26(Fri) 19:02:30

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / 紅いキバ
>諸葛菜さん 「常山の蛇」
なるほど、「常山の蛇」とは孫子の記述でしたか。
それなら呂蒙のあのはしゃぎ様も頷けますね。
何しろ自分がこつこつ学んでいたものが眼前で実践されている訳ですから。
さしずめ「呂子明 別れて三日なれば、即ち更に刮目して相待つべし」といったところでしょうか。
彼のあのひたむきさは微笑ましくもあり、哀しくもありですが...

あぁでも、今回のこのタイトルなら是非魯粛に登場して欲しかったですね。
私も彼の動向が非常に気になります。まだ生きているんでしょうか?

No.10398 - 2004/03/26(Fri) 22:54:40

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / 仲達 [東海]
蒼天史上初の「萌え系軍師」がまさか呂蒙になろうとは・・・。

>なんか惇兄が曹操に敬語使ってます。これ、凄く違和感あります。
まあ・・・正史上での惇兄は大将軍となった後さえも曹操と上下の差を峻厳として守り抜いたそうですから・・・これは自分的には全く問題はないと思います。
 いやらしくない程度にさりげなく正史のエッセンスを取り込む、それもまた蒼天らしさと思うです、はい。

>「呂蒙は、いち度に3つ以上のことを考えると、のぼせ上がって、失神してしまうのです。」
ジェイル・ハウス・ロック・・・温恢のスタンドかッッッ!!!

>「しかし、張昭殿。たとえ呂蒙がいかなる愚策を描こうと、俺たちは呂蒙とともに戦う!」
>「こりゃあ! 誰が呂蒙を更迭せよと言うた!?」
 なんというか、呂蒙に対してはみんなで育てるって感じのようですね。まあ顔だけ見れば最年少ですからやむなきかもしれないですが。
今頃陸遜は山越懐柔に尽力しているわけで。

>諸葛菜さん
「子貢」もまあ、そうかもしれないですが、むしろ「子路」の方がしっくりくる気もします。

>陳孫さん
>ただここで疑問なのですが、孫権は呂蒙の素質を見抜いて学問を勧めたのでしょうか?
>それとも他の武将たちにも大体同じように学問を勧め、見事に成功したのが呂蒙だけだったのでしょうか?
 孫権は晩学の知将として蔣欽と呂蒙を併称して褒めてますね。蒼天ではあの髪型で蔣欽は大損こいてますが。特に二人の資質を認め、そして二人とも成長したようです。

>英英さん
呂蒙の読んでる巻物は戦国策ではないかとと思います。理由は・・・「韓」や「趙」は春秋以後に現れた国ですから。
 宋、鄭と韓、趙が同時期に存在する時代を書いた有名な書物、それも戦略に関わるとなると、孫権がこれを読めと言った孫子、六韜、左伝、国語、戦国策、史記、漢書・・・の中で戦国策か史記。さらにその二つの中で比較的読み易いのは戦国策、とこう思ったわけです。
>"常山の蛇"
>臧覇にそのような呼び名があるとは知りませんでした。
>呂布戦の時に言われてたのは“泰山の山賊”でしたよね?
下とも被りますが、常山の蛇ってのは兵法用語です。ただ「泰山の」という呼び名には「泰山」→「封禅」→「天子」の連想が働き、なんとなく崇高なイメージを沸かせる効果があるようです。張飛の「燕人」が「勇者」のイメージを沸かせるのと同じ効果ですね。

>櫻さん
「常山の趙子竜」は彼の出身地が常山県だったからですね。
常山の蛇と直接の関係はないですが、当然、それなりの知識を持つ人には常山からの連想が働いて「変幻自在の名将」のイメージを沸かせることになったでしょうね。

魯粛は217年に死去してますね。回想という形で出ることになると思います。

No.10399 - 2004/03/26(Fri) 23:40:11

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / ブ王 [関東]
凡ジョブさん
> 憎まれ役の長老のダメだこりゃコールで物語は次に進むのですな。(合掌)

僕も,どうしても長さんと重なってしまいます。
嫌われる役回りをしなくてはいけない人って必ず居るんですよね。
親然り,学校の先生然り,上司然り。

No.10401 - 2004/03/27(Sat) 01:05:47

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / 我流軍師 [東海]
どうもです。
管理人さん、海外遠征の事情も知らずに失礼いたしました。
直前に本当にすいませんでした。
旅先ではお気をつけ&楽しんで下さい。

>その蛇は、頭を打つと尾が向かってきて、尾を打てば頭が来る。
>胴を打てば、頭と胴が向かってくる。
うーむ、想像するだけで厄介そうな戦法だ〜、
臧覇の用兵は凄かったんですねー!!
関羽は稲妻、張遼は瀑布、臧覇は蛇ですか。

>呂蒙独白「荊州! 関羽!」
司令官だからこその直感だと思いますね。
眼前の敵を打ち倒すのが武将の役割であれば、
政治判断や大局眼が必要なのが司令官の仕事ではないかと思います。
「近くの敵を視るなかれ、遠くの敵を視るべし」という呂蒙の言葉通り、
眼前の魏と消耗戦を繰り返すのでなく、第三国蜀の動きと利害も察知し、
そちらにも一手を打っておく。
激戦の合肥・濡須に集結した大駒・魏の大軍との正面衝突を避け、
それと比較すれば手薄な中駒・蜀の荊州を攻めるという的確な判断。

それにしても、荊州は魏と呉の双方に面した危険な場所にありますよね〜。
関羽も武侠が根っこの人ですし、ホウトウのような強力な軍師がフォロー
していない限り死守は難しかったのでは、と思います。

それにしても呂蒙の成長ぶり、
「この地(荊州)は乱世の分水嶺になるぜ」という劉備の政治感覚に
彼はようやく達しつつあるという事ではないのかな?

No.10402 - 2004/03/27(Sat) 01:41:04

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / つね [関東]
・・・木曜日は会社に遅れました。
誰をも恨むまい・・・(当たり前だ!)

それはとにかく本編を読んでもないのに、
けちをつけるものではありませんね。
なんで、曹操と夏侯惇の会話で曹彰が出ると思ったんだろう?
今、読み返してもよく分かりません。一因は夏侯惇を無学者と思っていないからでしょうが。

今週はこう。

1.濡須口会戦9(呉下の阿蒙にあらず)
2.濡須口会戦10(張昭の説教)

・・・3分割できなかったし、タイトルをそのままもってきているし、いささか不満足。

お頭の奇襲は案外、戦局に影響を与えているようですね。名馬ばかりとはいえ、100頭でそうなるのか、という気もしますが。

お頭は爺さんの説教をうまく逃れたなあ、とは私も思いましたが、お頭に対して説教できるのか? しただろうなあ、張昭なら。「ここに座せい!」と怒鳴りつけられて、聞きたくもない説教を頭を垂れて聞かされているお頭の姿を見たかったような気も。

風雨が強くなってきたようです。水の事故が起こらないといいのですが。

No.10403 - 2004/03/27(Sat) 02:04:29

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / 文月 [近畿]
>つねさんへ
> 一因は夏侯惇を無学者と思っていないからでしょうが。

史書によると夏侯惇は学問を好んだとありますが、蒼天ではどうなんでしょうね。

> 「ここに座せい!」と怒鳴りつけられて、聞きたくもない説教を頭を垂れて聞かされているお頭の姿を見たかったような気も。

私も見たかったです、張昭爺さんに説教くらって辛い顔してるお頭の姿(笑)

> 風雨が強くなってきたようです。水の事故が起こらないといいのですが。

残念ながら起こってしまうのですね〜。
そして某呉将が犠牲に…合掌。(←ネタバレをお許しください;)

No.10404 - 2004/03/27(Sat) 12:17:07

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / 英英 [北海道]
先週の休載は、仁の喪に服すためだったのかな〜と思ったり。

>仲達さん
レスありがとうございます。そっか〜、あれは『戦国策』でしたか。見識が深いですね。そういえば韓と趙は、春秋時代からあった晋が三国に分かれてできた国でしたっけ?あと一つは魏?知識があいまいで、すみません。

>孫権がこれを読めと言った孫子、六韜、左伝、国語、戦国策、
>史記、漢書・・・
こ、こんなにたくさん…(汗)。私は読んだことありませんが、無学者が一から読み始めるのはかなり努力を要しただろうと想像します。関羽が春秋左氏伝を愛読してたと知って、高校生頃に「よし、私もやるっ」と図書館で探しあてましたが、内容があまりにもわからなくて悲しかった記憶があります(^^;。予備知識がなきゃ厳しそう…

>「常山の蛇」
諸葛菜さん、仲達さんのおかげでやっと呂蒙の興奮ぶりが理解できました(笑)。私は趙雲が「常山の趙子竜」と名乗るようなものだと勘違いしてました。

>魯粛は217年に死去してますね。
217年ですか!それって今年(濡須戦)ですよね。
濡須に進撃したのが2月、今は「春の出水と重なるおそれがある」時期だから、魯粛はまだ存命中かもしれないですよね。この戦いにおける呂蒙の成長ぶりを確認して、「呉下の阿蒙にあらず」「士別れて三日、即ち刮目して…」の会話になるのかな(願望)。来週あたり魯粛が登場するといいなー。生存中なら今はどこにいるんだろう。江陵の関羽に備えて出張ってるのかな。疫病に罹患してなければいいんですが。

>櫻さん
いえいえ、こちらこそ宜しくです(*^^*)
臧覇が頑張ってて嬉しいですね!魔人様と(他の魏将達も)優駿’sは再会できるのか…、濡須戦が終結に向かってきたので、このままお仕舞いになるのではないかと心配です。

>「覇王が一念発起して、いったい何になるおつもりだ。」
>オデコの鍼をビンビンはじいて曹操が答えます。
>「俺のことでは...」
>そこまで言いかけて曹操は、おッと声をあげます。
>「効いたッ!」
>オデコに突き刺さって揺れる鍼を見つめて、嬉しそうな声をあげる曹操。

ここ、オデコの鍼をはじいたのは曹操じゃなく惇兄ですよね?
何本も鍼を刺し深くまでグリグリしたり(怖)、はじいたりしても消えなかった頭痛が、惇兄のおかげで効いた。この魏王の嬉しそうな顔は、惇兄の一声&指一本で何か閃いたように見えます。惇兄すごい!「対呂蒙の会議をやる」と言ってましたが、先週号の孫権の啖呵に対しても、何か思いついたんじゃないでしょうか?来週は魏王からのお返事を聞きたいです♪

No.10405 - 2004/03/27(Sat) 20:40:50

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / かづき [近畿]
夏侯惇の敬語は、周囲への配慮のように感じています。

砕けきった口調で「孟徳」と呼べる立場の夏侯惇ですが、
幼い頃からの旧知の仲だからこそ、
立場をわきまえあえて敬語を使っている。
そんな風に感じています。

母親が、成長した息子を人前で呼ぶ時にサン付けしたり、
敬った言葉使いをするような。
さすが曹操その人から、
「曹操のむさい母親」と称されるだけのことはあるなぁと、
惇のかしこまった言葉使いを目にする度、
ひょっとこみたいな顔で真っ赤になっていた
夏侯惇母さんを思い出して、くすりと微笑んでしまいます。

曹操が王となる前の夏侯惇も、
多少そういうフシがあったように思うんですね。
ものすごーく昔のことですが、黄巾討伐の当時。
進軍さなかで夏侯惇は、孟徳という字ではなく、
騎都尉殿、と呼んでいて、その片鱗がうかがえます。

曹操が王となったことで、姻戚筋であり、
旧臣である己の態度を更にひきしめる。
豪傑でありながら、心配りのできる夏侯惇だからできる、
気遣いのように思えました。

とはいえ、言葉使いを控えてみても、話す内容に変わりはなく。
魏王曹操に向かって、
一念発起して覇王がいまさら何になりやがるんだ?
なんてことは、旧知の仲の夏侯惇にしかできない会話ではないでしょうか。
(惇の勘違いが、また惇らしくて…)
口調は改まっていようと夏侯惇のスタンスは、
昔と変わっていないなと感じました。

回りに臣のいない場所でサシで話したり、戦場などでの火急の際は遠慮なく、
昔ながらの夏侯惇節を見せてもらえるのでは、という小さな(大きな?)期待を持ちつつ、
蒼天を読むのも楽しいものです。

No.10406 - 2004/03/27(Sat) 21:26:43

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / 仲完 [東海]
>仲達さん
し、しまった・・・自分「仲達」じゃなくて「仲完」です。人物名のHN使うのってここでは禁止でしたよね・・・それもよりによって仲達って・・・あううううぅぅ・・・

管理人さん、及びHNで深いな思いをされた皆様、本当にすみませんでした。次号からは気をつけます。

>文月さん
やっぱり前号の「あの人」なんでしょうかねえ・・・

No.10407 - 2004/03/27(Sat) 22:12:15

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / 魔 [関東]
DAIさんの指摘に同意します。

 でも、一点だけ確実に周瑜をしのいでる部分がある。
 周瑜にはなくて、呂蒙にはあるもの。
 その存在が、なんだかとてもほっとするのです。

今回はこの部分を中心に描かれたのではないかと私は思いました。

No.10408 - 2004/03/27(Sat) 22:45:36

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / 李桃桃内 [地球外]
 三代目は何かあるとすぐ屁ぇこく。
 なんか眉の太さといい、男塾の誰かさんにそっくりや。

 ……どうもこんにちわ。
 TATSU殿に入れ替わって先日帰国した李桃桃内です。
 
 徐々に孫呉武将の株が上がっている昨今。
 小生お勧めはやはり潘璋のおっさん。
 デブでちょび鬚のおっさんだけにええ人やないか。なんかTVドラマで貧しさに打ちひしがれた主役に頑張りぃやとメシおごってくれる中華料理屋のおっちゃん的暖かさがにじみでてます。
 演義のせいで最低の評価しかもらえへんかったおっちゃんも、あの世で浮かばれるでしょうな。それはそうとしても、お墓も見つかったのに一堂に入れてもらえへん朱然はどこ? フランケンの正体は? 陸遜だったら、なんでこんな強面に関羽が油断するのか理由が思いつきません。
 ……まぁいいか。小生が「あの人は?」なんてやってても司馬懿以外は音沙汰ないし。

 蛇足だけど、張昭殿には小生から「じいや」の官位を上奏。
 顧雍が出てきたけど、孫呉の政に携る者たちも顔を出してほしいですな。

No.10409 - 2004/03/27(Sat) 23:31:23

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / kazz [東北]
TATSU様お気を付けて行ってらっしゃいませ。
そして、李桃桃内様お帰りなさいませ。
仕事にしろなんにしろ、海外行って○○帰って○○、っていうのは無意識にストレスがたまっているものだと思われます。御身体には充分ご留意を。

さて、休載明けでいきなり場面が移ったりしないか危惧していたんですが。いらぬ心配でしたね。というか的外れな心配でした。

夏侯惇と曹操の問答なんですが、私は最初当然のように、曹操が夏侯惇に対して「今から見習うか?」と言ったものだと読んだのですが。
あらためて読み返してみると「今から見習うか」のセリフに?マークついてないんですよねぇ。
ですから取りようによっては曹操の独白のようにも取れ、その直後の夏侯惇の勘違いもあながちズレているとも言えないんですよ。
つね様の
>対象は曹彰
という読み方も一理あって面白いと思いました。

孫呉陣営につきましては、皆様仰っていますように実にほのぼのでしたね。こんなふうに呉の観点から大局が描かれるというのは喜ばしい限りですよね。
蒼天ファンだけではなく、三国志ファンにとっても。

またまた次回、怒涛の絵巻に期待も大ッ。

No.10410 - 2004/03/28(Sun) 09:35:23

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / つね [関東]
>文月さん

レスありがとうございます。
(お気づきだろうとは思いますが)「水の事故」は私も知っていながらとぼけて書いてます。もし「あの話題の男」が犠牲者だったら、もったいない使い方に感じます。陸遜ファンとしては、少しほっとしたりもするのですが。

>+kazz様

>つね様の
>>対象は曹彰
>という読み方も一理あって面白いと思いました。

文月さんの「史実では夏惇侯惇は学問好き」と合わせて、そんなふうに言われると「実はいい線、いってるかも」と思ってしまいます(笑)。この会話、後の回で何かに繋がっていくのでしょうか。現実世界だと、その場限りの会話が大半だったりするんですが、漫画や小説だと、状況説明とか伏線とか、何か意味を求めてしまいます。漢中戦の会話(夏侯惇と許猪の会話も含めて)はどうなんでしょうね。伏線を張ったものの、まだそれを生かす時期がきてないのか、ゴンタ先生の頭の中で構想が没ったのか、フェイントでその場限りの会話だったのか。

そう言えば、楽進は?

こういうことを言い出すとキリがなくなるなあ。

No.10411 - 2004/03/29(Mon) 01:29:06

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / 陳孫 [関東]
>仲達さん?>仲完さん?

ご返事ありがとうございます。
そうですか、孫権は呂蒙の資質を認めていたんですね。
蔣欽の資質も認めていたということですが、蒼天航路が終わるまでに蔣欽の成長ぶりを拝めるのでしょうか・・・?
私は期待しておきます。

No.10412 - 2004/03/30(Tue) 11:52:18

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / 侠客 [東北]
 今回はたった20ページと思えぬほど、内容が濃密だったもんで、消化するのに1週間を要しました。
 
 えーと、何やら先週の「天子問答」の結末をごまかされた感がありますが(笑)、これはやっぱり今は敢えて、答えを出さないって線でしょうか?
 それにしても、孫呉陣営って仲がいいんですね。何かこう、「病めるサラリーマン」の就職先にピッタリ!(笑) 社長(ご主君)は雄大、動物がいっぱいで癒され、自然が溢れ……。難点を挙げれば、何かというと屁をこく社長と、口うるさい爺さんと、すぐに鼻血を噴出す社員がいることでしょうか?(笑)

 さてと、呂蒙くんはまだまだ成長過程。これから先どんなもんに大化けするんでしょうか? 
 確実に大きくなっていく呂蒙――そして待ち受ける“軍神”との対峙。3つ以上のことを考えると失神してしまう彼も、やがては万物を考えられることが出来るようになるのでしょうか?
 
 曹操とその配下のように圧倒的な実力を持つ者たち――その一方で努力の将、呂蒙も煌びやかに描く『蒼天航路』。ちゃんと努力する人間にもスポットを当ててるところが、また憎らしいです。


 ところで呂蒙って、あの顔でもう、39なんだよね。まあカワイイからいっか(笑)。

No.10416 - 2004/03/31(Wed) 15:45:02

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / 文月 [近畿]
>つねさん
 楽進は…負傷療養中でしょうかね?

>侠客さん
>  ところで呂蒙って、あの顔でもう、39なんだよね。まあカワイイからいっか(笑)。

39であのベビーフェイスは反則ですよね〜(笑)
まあ、対関羽戦に入ったらもう少し老けて渋みが出るでしょうが。

No.10417 - 2004/03/31(Wed) 16:55:04

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / 【56】 [関東]
今週の蒼天で張昭が呂蒙にお説教する場面ありましたが、
私はなんかそれは筋が違うなと思ってなりません。
呂蒙はあくまでも前線の部隊に指示を送る前衛の指揮官というだけで
あって、軍全体の総指揮官はあくまでも孫権のはずです。ですから
曹操と講和することを呂蒙に求めたり、それに躊躇する呂蒙を
お説教するのはどうも筋が違うと思います。最も肝心の孫権が虎の喪を
理由に全く耳を貸そうとしないのが判っているから呂蒙にやつ当たりと
いうか怒りをぶつけているだけかも知れませんが…

そもそも呂蒙はあくまでも曹魏陣営での郭嘉・賈クみたいな当面の
戦争の戦術策定など個別に諸問題に対応する幕僚であって、猛勉強して
知識を高めたとしても亡き周瑜や張昭のように政治に連動して大局的に
物を見る所までにはまだ至っていないと思いますし、そこまでに
到達できるほどの時間が彼にはなかったと思っています。
今週のように猛勉強し続けていれば1年後・2年後には更に才能を開花
させた呂蒙にお目にかかるかもしれませんね。

No.10418 - 2004/04/01(Thu) 00:18:25

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / 閻行 [関東]
>今週の蒼天で張昭が呂蒙にお説教する場面ありましたが、
私はなんかそれは筋が違うなと思ってなりません。

???・・・筋が違うと思う理由がすでにわかりません。
呂蒙に限らず、兵を率いる将であれば大局的視点は必要でしょう。

そして、曹操が夏侯淵に求めたように、孫権も呉の重鎮たる張昭も呂蒙に自律した将であることを期待しているのだと思います。
そして、呂蒙が大局的視点をもつ将に育てためには、落ち度があれば厳しく叱責するだけの責任を張昭も感じているからこそ、呂蒙に厳しく接するのです。

No.10419 - 2004/04/01(Thu) 00:57:46

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / 【56】 [関東]
閻行さん、はじめまして。
言葉足らずな文章で要らぬ誤解招いてしまったようで、すみません。

閻行さんの仰る通り、大局的な視点は必要だと思いますし、
この時の呂蒙はまだそこまで至っていないからこそ、張昭も叱責するなど
厳しい態度で臨んでいるのだと思います。
ただ、私が筋が違うっていうか違和感を感じたのは張昭が呂蒙に対し
曹操と講和するように求めていますが、孫権軍全体の「指揮権」と
言いますか、曹操と講和して全軍を退くという権限はあくまで主君で
ある孫権であって呂蒙に果たしてその権限があるのだろうか…??
という風に感じたからです。

呂蒙に対し、主君である孫権に曹操と講和するように促すのであれば
まだ判るのですが、主君の孫権ではなく前線指揮官でしかない(…と
思うのですが)呂蒙に対し直接そのような事を指示させるのはどうか
…と思ってしまった訳です。
呂蒙に言う前に孫権に直接具申して無視されたから呂蒙にそれを求める
っていう仮説も立てられますが、それはそれで越権行為のような気が
してならないのですが、果たしてその辺りはどうなのでしょうか…?

No.10420 - 2004/04/01(Thu) 02:34:01

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / 風華
ええと、初めまして、風華という者です
来ていきなりですが

>【56】さん
「孫子」に「戦場での指揮権は完全に指揮官に委ねられるものであり、君主といえども無闇に横から指図してはいけない」という言葉があります。
張昭もこの面を踏まえて、現指揮官の呂蒙に講和を求めたのではないか?と思います

No.10421 - 2004/04/01(Thu) 16:02:30

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / 風華
すいません、上の付け足しです

ただ、張昭もすぐさま講和しろというわけではなく(それこそ、越権行為ですから)「時を逃さずに短期決着に持ち込み、そこから、手早く講和に持ち込んでいく方向で戦略を立てろ」と言ったのではないでしょうか

No.10422 - 2004/04/01(Thu) 16:10:03

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / 閻行 [関東]
>【56】
おっしゃりたいことは理解できました。
私は張昭はこの時点では孫権に講和のことは上申してないんじゃないかと思います。
張昭が講和を考えた理由として、おそらく呂蒙の指揮している現在の戦況を考えると、いたずらに戦力を消耗するばかりの現状であると判断し、たとえ勝ったとしても得られる利益は割に合わないと考えたと推測できます。
ならば適当なところで講和を切り出し、兵力の損害を最低限に抑えることが最上の選択であろうと考えられます。

おそらく現時点で呂蒙の頭の中には目先の戦闘を続けることによって自分が成長することで目一杯なのでしょう。だから戦うことに対する意欲がとめどもなく溢れかえってしまって、自分の戦術を試すことに夢中になるあまり、講和とか退却などという戦闘を終結させる意志そのものが抜け落ちているものと思われます。
呂布討伐のとき、曹操は「呂布は戦いを始めることを目的とする武将だ。戦いの終ることを目的とする曹操とは正反対の人間だ」といいましたが、呂蒙と他の呉軍の将軍たちの状態はまさしく戦に捉われている状態であり、戦いが終ることを望んでいない状態であったと考えられます。

張昭が呂蒙に講和を考えるよう叱責したのは、「戦いを終らせる」ことを忘れている呂蒙に対しての叱責とみてよいと思います。
もう一つの理由として、孫権に講和を進言する際に、呂蒙から反対意見がでてしまっては話が進まなくなるので、根回しをしたということもありでしょう。(赤壁ではそれで進言が通りませんでしたし)

どちらにしても、勝ったら勝ったで曹操はさらに大軍で押し寄せるでしょうし、そうやって魏軍を引き付けているうちに劉備においしいところを盗られてしまうのもばかばかしいですし、講和が妥当なんでしょうけど・・・

No.10425 - 2004/04/03(Sat) 14:05:33

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / TATSU@管理人 [関東]
書込み有難うございます!!
「常山の蛇・卒然」は大変参考になりました。陣法の名称だったのですね! 
管理人も臧覇(あるいは臧覇軍)が昔、常山に居て、その用兵ぶりから「常山の蛇」と呼ばれていたのかと思ってました。
あと、ご指摘頂いた「オデコの鍼をはじいた」のは曹操じゃなく夏侯惇でした! あの手は曹操の手かと思ってたんですが、良く見ると確かに夏侯惇ですね。そーなると、言葉遣いは丁寧で、やってることは思いっきり無礼ということに。 惇兄らしい...
では、大変遅くなって恐縮ですが、初投稿の方への挨拶だけさせて下さい。

爺&爺さん初めまして。蒼天考へようこそ。

>メキシカンハットもびっくりの山高帽

本当ですね。見落としてましたが確かに凄いです。顧雍の帽子と比べるとその異様さが際立ちます。
爺さんは、頭頂部が痒いときに手が届くんでしょうか?


風華さん、初めまして。蒼天考へようこそ。

>手早く講和に持ち込んでいく方向で戦略を立てろ

【56】さんの指摘もなんとなく分かります。張昭ほどの重鎮であれば「講和を図れ」などという意見は、呂蒙じゃなくて孫権に言うべきですよね。
「やはり呂蒙では話にならん! 顧雍殿 仲謀殿を起こしてきてくれんか!」
と言う台詞から察するに、孫権に言うべき、というのは張昭も理解していたと思われます。
では、何故、孫権の前にあえて呂蒙に言ったのか? 閻行さんの意見もごもっともですが、風華さんのこの台詞が1番しっくりきました。
つまり、『 手早く講和に持ち込んでいく方向で戦略を立てろ 』 =『 司令官のお前が暴走して、抜き差しなら無い状況に孫呉を持って行くなよ。 』 という牽制がしたかったのではないでしょうか。

No.10426 - 2004/04/04(Sun) 01:13:47

Re: 今週の蒼天<呉下の阿蒙にあらず> / 我流軍師
横から失礼します、閻行さんはじめまして。

孫権の司令官としての資質や大局眼には諸説在る事かと思いますが、
張昭からしてみれば、次世代軍師の筆頭は呂蒙であり、司令官としても
申し分ないという事に気付いていたのではないでしょうか?
孫権に求めるべきは、大将としての「人」を統べる才であり、戦略家としてではない。
劉備はまさに家臣団や民草に押し上げられて行った英雄でありましたが、
「おいらはでっけえ袋だよ」=「多種多様な人を飲み込む大将の器」
こそが彼の原動力プラス成功の秘訣であり、
孫権とて同じ事。足りない所は家臣が補えば良い事であり、
孫権も呂蒙の大器を見い出したし、張昭もそれを理解しているけれども、
今だ政治眼や知略は至らない後進の彼に、先輩の戦略家としてエールを送った
と言う事ではないでしょうか?
(張昭は軍師であったのでしょうか?)

>張昭「あやつら何度言うても、戦は政(まつりごと)の一つでしかない、
>ということを分りおらん! そもそもがじゃ!」
これに呂蒙が含まれないのは、

>「これぞ、まさに天の時!」
>「落とし所(戦→条約による講和→政治的解決のほのめかし)は明らかであろう!」
>「お前は司令官でありながら、天下の大局というものを念頭に置かず
>戦うておるのかーッ!」
張昭の、彼に対してぶつけられた問答がストレートに「政」に関している事からも
明らかであり、それに対して、

>「ここに座せい! 今から戦というものを一から説いてやる!」
という、「政」どころか「戦」すら分かっていないと見なされてしまった
八人の将達とは別格扱いされているような気がしてなりません。

ただ、個人的には「武」のプロフェッショナルは彼ら武人こそであり、
張昭がここで語った「戦」と「武」とは別物という気もしますね。

No.10433 - 2004/04/04(Sun) 01:49:10
蒼天予報 / 諸葛菜 [地球外]
お久しぶりです。

蒼天予報でございます。

「卒然」

No.10365 - 2004/03/24(Wed) 09:09:39

Re: 蒼天予報 / TATSU@管理人 [関東]
諸葛菜さん、お久しぶりです。

今、既に蒼天読んだのですが、「卒然」の意味が未だ分かりませぬ〜。

あと、「今週の蒼天」のほうにも是非顔を出して下さいませ。

No.10376 - 2004/03/25(Thu) 03:25:38
DAIさんへ / いもけんぴ [関東]
はじめまして。
 2年程前からこのサイトを拝見していますが、皆様の深い考察を読んでいるうちに考える喜びを知り、新しい分野に興味を持つ事ができました。感謝致します。ただし、このサイトの議論は非常に見ていて楽しいものですが、目の前に相手がいないだけに礼儀をわきまえた文章にしないと相手の心を打つことは出来ないと私は考えております。
 そう言いながらも全員が比較的平易な文章で議論しあうと今の曹操参謀集団のように面白みに欠けてしまうので、礼儀をわきまえつつも楽しく意見を述べ合う事を望みます。個人的意見なのでうけとめるもうけとめないも好きにして下さい。その意気込みこそ私は大事だと思ってますので。

No.10366 - 2004/03/24(Wed) 19:37:40

Re: DAIさんへ / DAI [九州]
面倒だけど名指しなら仕方ない。
礼にのっとってでばろう。
手抜きはしない。
それが私の礼なんでね。

>2年程前からこのサイトを拝見していますが
2年という時間にどんな意味を持たせたいのか?
わざわざ言うほどのことでもないでしょう。
もしそういうこというなら、TATSU兄に強くサイト開設を勧めていたDAIという話をだせばなんか琴線に触れますか?
やだよ、そんなの。

>目の前に相手がいないだけに礼儀をわきまえた文章にしないと
>相手の心を打つことは出来ないと私は考えております。

で、礼儀知らずは私か?それとも我流軍師さんとやらか?
僕ぁ、内容をよく読みもせず雰囲気だけで純粋な読み方とか、なにかを振りかざすだとか人を悪者呼ばわりする人間のがよっぼど礼に失すると思いますがね。
礼のない文章だから礼がいらないかと思っただけでね。
そういう意味では一連の話理解し切れていないあなたも礼に失してるでは?
多分自分がどれだけ礼に失しているかも気づいていないかと思いますが。

大体、僕ぁ、あの後我流軍師さんがどんな人か知りたくて初投稿からの投稿全部読みましたよ?で、初投稿の文を読んだら自分と同じ様なこと感じてるんだなーと思って、わざわざここの過去ログから自分の過去の投稿引き出したりしてます。これが礼でしょう。

まあ、あなたも正しいことも言っている。
>相手の心を打つことは出来ない
礼 に 失 す る あ な た の 言 葉 は 私 の 心 に は 届 か な い 。

読んでもらえれば分かると思いますが、私は礼を知ります。
礼を知る仲完さんなんかとは非常に楽しくやりとりをさせていただきました。

>礼儀をわきまえつつも楽しく意見を述べ合う事を望みます
本当だよ。礼儀知らず多すぎ。
礼っつーのは言葉遣いとかそんなのだけ?
それ以前にきちんとすることがあると思います。

No.10367 - 2004/03/24(Wed) 19:58:58

Re: 初めまして。 / TATSU@管理人 [関東]
いもけんぴさん、初めまして。

>礼儀をわきまえつつも楽しく意見を述べ合う事を望みます。

おっしゃる通りです。是非いもけんぴさんも、「今週の蒼天」とかで楽しく意見を述べて下さい。お待ちしております。
ちなみに、DAIどんと私は何度か飲んだりしてる仲なんで、他の方が感じるような「礼を失している」という訳ではないのです。念の為。

DAIどんへ

>本当だよ。礼儀知らず多すぎ。

DAIどんの考察は大好きですが、私のサイトの訪問者に対する批判は好きくないです。
その手のことに関してはメールでちょーだい。

No.10375 - 2004/03/25(Thu) 03:22:23
天子問答一覧 / DAI [九州]
過去の玉座問題の復習です。

>なぜ玉座にあって自ら皇帝を称されぬのか!!
>曹操孟徳には玉座に対する礼はなく、天子を称する人間にのみひれ伏す用意がある。


>天子の意志・人格とは本来天上世界のもの
>それは陛下の中にありながら
>陛下ご自身でさえ触れられぬ意志・私有できぬ人格でございましょう


>何故許で自らが造った玉座に上り天子と称さない!?
>それが可能であることはわかっておろう!
>曹操は蒼天を飛翔する鳥にあらず
>蒼天のもと地を行く者なり
>巨大なる社しょくを祭るものではなく
>社しょくのもと雄大に政を行う者です


>人間にとって天は畏れ敬うものにあらず
>全身全霊にて愛おしむものです
>天子もまた畏れ敬われるものにあらず
>ただ愛おしまれるものであればいいのです
>曹操の道は人に畏れられ敬われることを目的としております
>曹操は万民に愛おしまれる生を生きてはおりません
>この乱世を治めるには
>天下万民の無条件の愛おしみを奪ってはなりません
>曹操は臣の筆頭に立ち天子を愛おしみ奉り
>天下の諸事は畏れと敬いによって政奉ります


>世が変わると言うことは単に為政者が変わるということか!!
>玉座の主が入れ替わると言うことだけか!!


>今一度おたずね申し上げます!今もなお玉座に就く意志はございませんか!?
>血のついた甲冑をまとう天子がいるか!?
>あの星の赤さを見紛うことはない
>「俺は死ぬまで詩を謳い、戦場を駆けまわるのだ」


>ならば玉座につけい!!!」
>孫家三代! 天子にならば、平れ伏す用意がある!!


まとめ
天子=玉座につくもの=愛おしまれるもの
王=為政者=畏れられ敬われるもの

No.10304 - 2004/03/13(Sat) 21:14:09

Re: 天子問答一覧 / DAI [九州]
最近、TATSU兄の考察がピンぼけ気味なので補足の意味で。

曹操の玉座問題は、なにも今になって始まったわけではありません。ざっと復習(上記)したように、これまでも何度も繰り返し蒼天において問いかけられた命題です。今回、問題なのは、曹操の有り様。いつもの通り、「曹操は地を行く者!なんちゃらかんちゃら!」のご託を並べておけばすむ問題なのに、目が四つになるほど驚いています。ここが今回の蒼天の一番の焦点ではないでしょうか?

遼来来も、曹彰の活躍も華々しいけれどまあ、一旦置いて置いて、その辺を考えてみたいと思います。

かつてこの問いは、曹操自身がトウタクに対して行っています。その後、曹操は一つの答えに達したのか、曹操自身がトウタクと同じ立場に置かれた後は、ことあるごとに、「曹操は地を行く者、天子は天にあり愛おしまれるもの」という趣旨のことを言っています。


少し脇にそれますが、前半と後半で、微妙に曹操自身の「天」という思想に変化が見られるので軽く触れておきます。トウタクに詰め寄ったとき、曹操は「天意だ!」という言葉を発しています。お手元のテキスト(単行本)を参照して下さい。それに対し、トウタクは、「天に意志などない!」と、言い切る男であり、天意を語る曹操に激しています。この時点で、曹操は天意を語り、トウタクは天意を存在せずとしています。これに限らず、物語の前半、曹操は「天」という言葉をよく使ってます。

ところが、物語の後半はめっきり「天」という言葉が曹操から聞かれなくなりますね。これは記憶に新しいところだけれど、ジュンイクとの会話。

>「いつごろからか殿は、天意とか天命という言葉を口になさらなくなりました」

>「そうだな。たぶん要らなくなったんだろうな」

これに続く会話から、曹操は人を信じてはいない(孔明談)反面、人の可能性を大いに信じていることを伺うことができます。物語の後半には曹操が信じる者は天意ではなく、人であり、人の才に移行していると考えられます。


さて、軽く曹操の変質を覗いた後、本題に戻りましょう。
曹操は「天」という言葉と同時に「王」という言葉もよく使います。この「天」と「王」という言葉は相対する別のものとして考えて良さそうです。

☆ 天子=玉座につくもの=愛おしまれるもの

☆ 王=為政者=畏れられ敬われるもの


例外的に、官渡編で、為政者が玉座に着くものという言い方に聞こえる部分がありますが、

>世が変わると言うことは単に為政者が変わるということか!!
>玉座の主が入れ替わると言うことだけか!!

ここはそんなに考慮しなくていいかと思います。勢い、ということで。基本的に、蒼天曹操の言葉では王の有り様と、天子の有り様はきっちり分けられています。

そして、曹操は自らを為政者としての「王」だと自認しています。また、天意を語らなくなった今でも赤い星の宿命を信じている節さえあります。曹操は、「乱世」の為政者としての有り様は、畏れられ敬われるもの、としていますね。子供時代から、もともとどっか畏れられる部分がありましたが、それを宿命とし、自らさらに重い鎧を重ね着する曹操の有り様。それこそがまさに「蒼天航路」という物語。

ちょっとそれますが、鎧の中に入り込めるジュンちゃんの死が曹操にとってどれほど大きな出来事だったかも想像に難くありません。


続いて、曹操の戦の捉え方に注目してみましょう。曹操の有り様の一つとして「戦」があります。曹操にとって「戦」とは何か。

★ まず一つに先に挙げた畏れられ敬わせるための戦。乱世を平らげるために武を振り回す。それが曹操の一つの側面だと考えられます。

★ 次に、人の変革を促すための心情の発露。平和の果てにもたらされた腐敗を一層するための荒療治。そういう側面。

★ そして、第三に個人的欲求としての戦。「おお、戦がしたくなったぞ」、という部分から伺われる戦好きの側面。

乱世にあって、「戦」というものの側面をうまく使い分けることができたのが曹操という人物であったわけです。故に「乱世の奸雄」。


以上のことをざざっとを考えて、ぼやっと見渡してみると、なぜ孫権の問いが今までにないほど曹操にとって衝撃的だったのか、少し納得できる気がします。同じ問いは何度もありました。そして、その度に曹操は前述の論理を振りかざし自らの道しるべとしていました。

けれども、今回の孫権の問いは、その曹操の論理が通じないんですね。曹操が玉座に上れば、この戦は終わらせることができる。つまり、今回の戦に限って、乱世を治めるという言い訳はできない、むしろこの戦こそが乱世そのものという部分が出てきてしまった。そういう意味で時代の転換、大きなパラダイムの転換をしめすものとなっているわけです。「曹操が想定していた乱世」が終わった、とも言えます。また、孫権自身、曹操の人の変革を促すために行われた戦の果てに創出された一人の為政者でもあるわけです。そうなると、この戦は二つの意味を失い、個人的な欲求からのみ導かれたものという意味合いが残るわけで、孫権の

>戦(いくさ)好きの年寄りめが〜
>みずから遊軍を率い、のこのこ出張(でば)って楽しいかーッ!

というセリフは非常に色合いの濃いセリフになってると思うんですね。
これはもう曹彰の仁の殺し方と相まって何とも言えず重みのあるセリフになってます。
ここは、うまい。偶然の産物かもしれないですが、うまい。


さて、時代の転換期、パラダイムのシフト(実は蒼天では時代の転換点という言葉は赤壁前夜に出ています、が、言葉に出ない今回の方がむしろはっきりと転換期を感るきがするのですが・・。)に曹操がどうこたえるのか。
世代の交代、曹操が曹操であるために、どのような応えを導くのか。

次号も、必見!

No.10313 - 2004/03/14(Sun) 16:33:47

Re: 天子問答一覧 / DAI [九州]
曹操は曹操である

系の応えだと詰んでますよね。
畏れられ、敬われる為政者としては用済み。
変革の呼び水としての役割も用済み。
じゃ、戦好き、武を求める個人としてはどうか?
それこそ、ただの馬鹿殿様だし。

「孫権」がこの「タイミング」で発するからこその「雷撃」。
かんなりしのぐのがきつい一手でしょう、これは。

ま さ に 、 孫 権 、 雷 撃 !

と、思ったのですが、いかが?TATSU兄?
 

No.10314 - 2004/03/14(Sun) 16:45:30

Re: 天子問答一覧 / 仲完 [東海]
管理人さん以外の人がレスをつけるのが非常に憚られる熱の入った長文ですが、ふと思ったことを・・・

・史上においては玉座に付かずして孫権は臣従している。つまりはここで玉座に付くことなくして大きな戦は終わってるわけです。
・「生きてるだけで乱世が深まり人が死ぬ」劉備の存在を無視してここで孫権がひれ伏せば乱世が終わったといえるのか否か。

玉座と乱世に関してはこの二点が多少の棘のような気がします。

No.10315 - 2004/03/14(Sun) 17:30:41

Re: 天子問答一覧 / DAI [九州]
>非常に憚られる
なに、いらぬ気兼ねは無用です♪
この酒を酌み存分に語ってくれい、ということで。


正史、演戯は頭にはあるけどそんなに意識はしてないんですよね。
三国志を語る人にありがちな罠かなー、と思って。

蒼天は蒼天であるってところでご容赦。
いや、こっちの言い方のがおしゃれかな?

このDAI蒼天を越えたところで物語を考えたことがござらぬ
それ故、仲完さんの用いた”棘””史上”という言葉は私には届かない

>乱世が終わったといえるのか
ここはねー、実は私用心深いですよ。
>曹操が想定していた「乱世」
前半の曹操が想定していた、というところが味噌。
曹操が時代に置き去りにされたとはいいません。
が、次世代が芽吹いて来ている、という感じ方はありかな?
と、思うんですよ。
前回、孫権のセリフにもあったでしょ?そういう部分。
その意識が今回の妙かな?と。
で、なぜ妙かというと、蒼天を見渡すとこういう捉え方できるかなー、と、思うわけです。


孫権との対峙の後、劉備との対峙も見物ですよね。ワクワクします。
あっけらかーんと、次は劉備に会いにいくか、とかいってお出かけしそうですが。

No.10316 - 2004/03/14(Sun) 17:58:49

Re: 天子問答一覧 / DAI [九州]
>史上においては玉座に付かずして孫権は臣従している。つまりはここで玉座に付くことなくして大きな戦は終わってるわけです。

もう少しつっこんでおくと、ここがポイントでしょ。
曹操のどういう応えが、孫権をそうさせるのか。
見物なんですよ。
「史」を踏まえる者にとっては。

一見詰んでいるように見えるこの孫権の雷撃に
曹操がどうこたえるのか?
それは、今までの曹操の有り様のままじゃできないわけでしょ?
じゃ、曹操がどういう風に次の段階へあがるのか?
もしかしたらそういうのを見られるのかな?と。


どうでもいいですが、曹操の四つ目見て「エルグランド」思い浮かべた人いません?

No.10317 - 2004/03/14(Sun) 18:05:20

Re: 天子問答一覧 / 仲完 [東海]
ありがとうございます。
そうですね、確かに蒼天は蒼天。そして「史実」と「蒼天」の距離がまた魅力ですし。

「あなたにとって蒼天航路とはいかなる存在でございますか!」
「蒼天航路は この中にいる。いかなる知をどれだけ補おうとも連載開始のときから変わらぬ姿でここに棲む」

「あいやいや!それがわからない!! まったく同じ姿に思えるときもあればまるっきり違うこともある! そこがもう・・・」

>前半の曹操が想定していた、というところが味噌。
>曹操が時代に置き去りにされたとはいいません。
>が、次世代が芽吹いて来ている、という感じ方はありかな?

>曹操のどういう応えが、孫権をそうさせるのか。

 そうですね。連載を読み進めながら、自分でもまた来週まで考えて(休載してたら泣きますが)みようと思います。
 改めて読み返すとさすがに奥が深いですね・・・。
 何しろ自分なんか、読み始めたころには既に流沙が閉鎖した後という「もうおまえ読者名乗るな」って言われそうな人間ですから・・・。

No.10318 - 2004/03/14(Sun) 19:28:26

ちょっとお詫びと訂正 / 仲完 [東海]
>読み始めたころには既に流沙が閉鎖した後という「もうおまえ読者名乗るな」って言われそうな人間

ごめんなさい。
不用意な事書いてました。この部分見なかったことにしてください。
流砂閉鎖後の読者さんは自分以外にもいますものね・・・

No.10319 - 2004/03/14(Sun) 19:33:35

Re: 天子問答一覧 / DAI [九州]
>そうですね。連載を読み進めながら、自分でもまた来週まで考えて
でしょでしょ?結構、ここのところ考えると面白いでしょ?
孫権は一皮むけた。
曹操はどうだ?
というところが興味深くて。


>流沙が閉鎖した後という「もうおまえ読者名乗るな」って言われそうな人間

読者は!蒼天の読者は!
代 を 重 ね る 度 に 豪 壮 に な っ て ゆ く の だ !

No.10320 - 2004/03/14(Sun) 21:31:24

Re: 天子問答一覧 / TATSU@管理人 [関東]
二人のキャッチボールで話題が収束しておりますが、一応「いかが?TATSU兄?」と問われておりますので、レスを付けさせて頂きます。

>考察がピンぼけ気味なので補足の意味で

補足して貰うのは、とっても嬉しいですが、ピンぼけ呼ばわりはねーだろが! と、目黒のつぼ八でド突きたいところです(笑)

DAIどんの天子問答の考察、非常に興味深く読ませて頂きました。特に、

>今回の孫権の問いは、その曹操の論理が通じないんですね。曹操が玉座に上れば、この戦は終わらせることができる。つまり、今回の戦に限って、乱世を治めるという言い訳はできない、むしろこの戦こそが乱世そのものという部分が出てきてしまった。

ここらへんは、なるほど。DAIどんらしい、面白い意見だと楽しく読ませて頂きました。


さて、ピンぼけ呼ばわりされた以上、(煽られたような気もしますが)、私の言い分を一応書かせて下さい。


DAIどんの指摘は、今回のレビューが「曹彰VS仁」とか「孟徳の肝は、あの戯言の裏返し」あたりに重点を置いて、孫権の「天子発言」を軽く流してるところを指してると思われます。

しかし、これは、まだ天子発言の意図については、今後の展開を見ないとどう解釈すべきか分からないからなんです。 

と言うのは、仲完さんに先に言われちゃいましたが、この濡須戦の直後に、孫権は曹操に臣従を誓う訳ですよね。(ネタバレになるんでレビューでは詳しくふれなかったんですが、呉主伝によると、「使者を送って降伏を申し入れた。」とまで書かれています。)
で、私の興味としては、この「孫権の降伏」を濡須戦と絡めて、蒼天ではどう解釈するかが、濡須編当初よりすごく興味深かったんです。

一般的にはこの臣従は、孫権の「外交的取引・便宜的和睦」 「政事手腕・老獪さ」などなど色々な解釈があるとは思うんですが、こと「豪壮な蒼天孫権」に関しては、その解釈は当てはまらないんじゃ? 欣太先生はそこをどう描くのだろう?と、思ってるんです。

そーいう意味で、私としては、「玉座に付け。天子になら平れ伏す用意がある。」は、濡須戦後の「孫権の臣従申し入れ」の伏線じゃないかな〜。と感じた訳です。(でも、実際、曹操は玉座に就かない訳ですから、「降伏の伏線」だとしたら逆方向に伏線 張っちゃってますが。)

という訳で、天子発言については、これで終わりであれば(孫権降伏の伏線とかでは無ければ、)DAIどんの解説のごとく、過去の天子発言と比較して、その意を類推するのは、やぶさかではないと思います。
が、前述の通り、まだこの件については、今後の孫権の降伏と絡めて(絡まないかもしれませんが)考察したほうが良い、というのが、私にはあります。つまり、この天子発言を今の時点で深く考察し過ぎるのは、時期尚早ではないか。という感じがするのです。
ここで結論づけてしまっては、それこそピンぼけになるのではないかと...


以上、DAIどんが私に投げかけたテーマと外れてるかもしれませんが、私の感想としてはこんな感じです。

No.10327 - 2004/03/16(Tue) 22:03:57

Re: 天子問答一覧 / DAI [九州]
>目黒のつぼ八でド突きたいところです
だって、TATSU兄の携帯繋がらないんだもーん。
駅でよくTATSU兄の姿探してますよ、自分。
今年は目黒駅毎日使っていたので。
あ、でも、今九州だ。笑

>ピンぼけ呼ばわり
>煽られたような気もしますが
うん、だって、最近、すかした考察ばっかりなんだもん。
っていうか、あらすじ紹介?みたいな。

>なるほど。DAIどんらしい
でしょ?3年?4年ぶりにやってみました。
自分でも懐かしかったです。

>私の言い分
ほーら、一杯出てきた。

>孫権の「外交的取引・便宜的和睦」 「政事手腕・老獪さ」
ここからしばらく孫権の政治手腕が冴え渡ってるって誰かがなんかの本で力説してた気が。えーっと、誰だっけな。。現役退くとこんなことさえすぐにでてこなくなって。。あー、思い出せない。ごめんなさい。

>つまり、この天子発言を今の時点で深く考察し過ぎるのは、時期尚早ではないか
連載より先にギャーギャー言うのが楽しいのに・・。笑

でも、復習として楽しめたというか、結構興味深いでしょ?これ。
大外れしてるわけでもないし、これから起こることのための、これまでの整理ということで。

No.10333 - 2004/03/17(Wed) 00:39:21

Re: 天子問答一覧 / TATSU@管理人 [関東]
>あらすじ紹介?みたいな。

あっ! また、そんなことを!! でも、認めます(笑)。

いや、実は、「単行本派だけど、今週の蒼天を読んで色々場面を想像している」とか「海外にいるのでモーニング読めないので、今週の蒼天を楽しみにしている。」とか書いてくださる方も結構いるんで、「ストーリー紹介」の部分も、だんだん気合い入ってきちゃったんです。
ですから、「最初は感想だけ書いていたが、ストーリー解説も強化された」というふうにとって頂ければ...え?ダメ?

>最近、すかした考察ばっかり

う〜ん。すかしてるつもりはないですが、あんまり毒気のある批評はしなくなったかな? 他の人が感想書き易いように、フラットな考察を心掛けてはいるんですが。
まぁ、「すかしてない考察」のほうはDAIどん始め、他の方がレスで書いて頂ければと...

>結構興味深いでしょ?これ。

それはもう興味深いです。
蒼天航路のテーマに関わってくるぐらいじゃないかと思っております。

No.10351 - 2004/03/20(Sat) 20:46:28

Re: 天子問答一覧 / 我流軍師
自分の尊敬する映画監督黒澤明さんのお言葉ですが、

「本当に良い映画というのは解りやすくて面白くて、
ある一定の人にしかわからないし、
心打たれることもないというようなものじゃなくて、色々な面があって、
色々な人が各自そこから得るものがあるというものだ」

つまり、蒼天航路とはそれ自体が型破りで自由な作品だけれども、
読者も自由で良い訳で、DAIさんのように深く考察される方達も居れば、
純粋に楽しむ方達も居る訳でして、中には演義や儒の型や尺度を打破する作品
という受け止め方もあって良い訳です。
「型」とは、特に後世の人達の尺度や儒のプロパガンダによって固められた
物の事であり、三国志演義はその色合いが強いです。
演義は長きに渡り残されて来た歴史の遺産であり一定の真実ではありますが、
後世によって引き継がれるものである以上は、儒による後世への規範化、
人々の目を意識した美化などの歪曲を免れない。
「蒼天航路」の凄みは一応事実に基づいていると言われる正史すらも
超越している所にある訳で、欣太さんが赤壁巻末で仰られている通り、
「自由に描く、それが私のスタンスだ」であり、「自由に読む、考える」が
読者としてのスタンスではないでしょうか。
ですから、DAI蒼天と言われるのも読者としての自由ではありますが、
振りかざせる物でもないと思います。第一に欣太さん「蒼天」ありきです。

No.10361 - 2004/03/23(Tue) 11:09:22

Re: 天子問答一覧 / DAI [九州]
>あらすじ紹介?みたいな。
>でも、認めます(笑)。
>他の人が感想書き易いように、フラットな考察を心掛けてはいるんですが。

やっぱりね。
自分の言いたいことがあっても書いてないなー。
と、思ってたんです。
遠慮しすぎだよー、TATSU兄。
あんまりため込みすぎると体にいくないですよ。

あらすじが長いのは良いことだと思います。
ただ、これだけあらすじが長くなるなら、分けて書いた方がすっきりしません?


>我流軍師さん
えーっと、長々書いていただいたの良いのですが、
言いたいことは、私がなんか振りかざしてるから「指導!」って感じ?
こういうのはさー、管理人さんの領分でしょうよ。
あなたが言う筋合いはないでしょうよ。
大体振りかざしてないし。人聞きの悪い。いい加減にしろ。

>DAIさんのように深く考察される方達も居れば
主旨考読んだ?
☆本サイトはテーマを「蒼天航路を深く楽しく考察する」☆

>DAI蒼天と言われるのも
誰かそんなこと言ってるの?

せっかく深く楽しくやってんのにさー。
少なくともDAIとTATSU兄は楽しんでるよ。
自分が分からないからってでばってくんなよ。

分 か ら な い な ら せ め て 絡 ん で く る な 。

興が冷める。毎度のことながら。
ウザッ。

No.10362 - 2004/03/23(Tue) 22:48:28

まあ、折角書いてくれてるから丁寧レス / DAI [九州]
> 自分の尊敬する映画監督黒澤明さんのお言葉ですが、
やめとけやめとけ。
著名人のセリフや言葉をひっぱてくるのは3流新興宗教とかのやること。
自分の言葉で語って下さい。
別に黒澤監督の言い分は水戸黄門の印籠じゃないんだから。
「虎の威をかる狐」ということわざ知ってる?

> つまり、蒼天航路とはそれ自体が型破りで自由な作品だけれども、
えーっとこれは、「型」とは、特に後世のいかに続くんですね。
儒のプロパガンダによって作られた演義が「型」でそれを破った作品だ、と。

> 読者も自由で良い訳で、
>DAIさんのように深く考察される方達も居れば、
> 純粋に楽しむ方達も居る訳でして、
>中には演義や儒の型や尺度を打破する作品という受け止め方もあって良い訳です。
まず、前二段。
まるで私が純粋に楽しんでいないようじゃないか。
大体、純粋に楽しむってなにさ?
まさか自分の楽しみ方を持って純粋としてるの?
それこそ自分の楽しみ方を「振りかざしてる」ことになるでしょうよ。

> 「型」とは、特に後世の人達の尺度や儒のプロパガンダによって固められた
> 物の事であり、三国志演義はその色合いが強いです。
> 演義は長きに渡り残されて来た歴史の遺産であり一定の真実ではありますが、
> 後世によって引き継がれるものである以上は、儒による後世への規範化、
> 人々の目を意識した美化などの歪曲を免れない。

この辺、夢の中の会話のようで単語は分かるけれども脈絡がさっぱり分かりません。
それでも抜粋してみると、

☆演義は後生の人たちにとっての儒のプロパガンダ
はいはい。存じてますよ、そういう説。

☆演義は歴史の遺産であり一定の真実
真実っつー言葉を安易に使わないように。

☆演義は美化歪曲されている
というか、物語でしょうよ、あれは。


> 「蒼天航路」の凄みは一応事実に基づいていると言われる正史すらも
> 超越している所にある訳で、
演義を破り、正史を超越してる。つまり蒼天は蒼天だと。
私、思 い っ き り そ う い っ て ま す 。
ちゃんと、読んでる?

> このDAI蒼天を越えたところで物語を考えたことがござらぬ
> それ故、仲完さんの用いた”棘””史上”という言葉は私には届かない

あ、分かった!!
このDAI蒼天で引っかかってるんだ!!
もーう。しっかりしてよ。
それでも蒼天ファンか!
このセリフどっかで見たことないですか?

この周喩 孫家を越えたところで天下を考えたことがござらぬ
このDAI 蒼天を越えたところで物語を考えたことがござらぬ

ほらほら。
見覚えあるっしょ?
おしゃれじゃーん、この言い回し。
つまりね、このDAIは、演義も正史も考慮外。
蒼天は蒼天として読んでるってこと。
でね、そうすると、前半部分は我流軍師さんと言ってることは同じでしょ。


で、これ以降が引っかかる。

欣太さんが赤壁巻末で仰られている通り、
> 「自由に描く、それが私のスタンスだ」であり、「自由に読む、考える」が
> 読者としてのスタンスではないでしょうか。
じゃ、私が何言ってもいいじゃん。

> ですから、DAI蒼天と言われるのも読者としての自由ではありますが、
でしょでしょ?

> 振りかざせる物でもないと思います。第一に欣太さん「蒼天」ありきです。
で、ここ。
どこを持って振りかざしているというのか。
それどころか、イメージだけで「純粋な読み方云々」いってる君のがよっぽど自分の読み方を振りかざしてるよ?
分かってる?
中身をしっかり読まないからわけ分からないことを言う羽目になるんだって。
イメージだけでものを語らないように。
大体、私は蒼天の中から全てひっぱて来てますよ?
安易に著名人のセリフや、正史、演義の話なんて一切絡めてないですもん。


読者は!蒼天の読者は!
代 を 重 ね る 度 に 豪 壮 に な っ て ゆ く の だ 

まあ、がんばれ。

No.10363 - 2004/03/24(Wed) 00:11:42

TATSU兄ごめんね無駄レス増えて / DAI [九州]
>少しの悔いも無いようで、満たされたような周瑜の最期は、
>読み手のこちらまで清々しくさせてくれるだけでなく、
>演義のレッテルを貼られた暗い影さえも掻き消してくれたようでした。


連載考もしくは過去ログ見れば分かりますが、まあ、同じですよ。
考え方。
オッケ?

その291 〜美周郎〜

望む自分を貫くことはどれだけ辛いことだろう。

美周朗(注 周瑜のこと の最後に思う。
自分の信じたものを2度も失ってどれだけの思いを募らせたのだろう。
自分を実の息子のようにあつかった孫堅。
親友であり、義兄弟であった孫策。
息子として、親友として。
ただの部下を越えた思い。
自らが野心をあらわにし、主君に取って代わることの珍しくない時代。
そんな時代の中でも、周瑜は二人を失った後、ただひたすらに、孫家に忠義をつくし、三代目孫権をもり立てる。

容姿端麗、義に篤く、忠なること鉄板。
音曲に秀で、礼節に正しく、その軍略は魔王曹操を退ける。
そんな周瑜の最後はいつも孔明を呪い、自分を呪い、歯がみしながら人生の幕を下ろすというもの。

いつも、思っていた。
そうじゃないだろう。と。
それじゃ、あまりに周瑜が切なすぎるよ、と。

押さえきれない激情を内に秘め、自分を省みず、ひたすらに信じる道を行く。
孫堅、孫策への忘れ得ぬ思いを胸に。
そんな周瑜の最後が人を呪って終わるなんて、あんまりだ、と。

蒼天航路。
三国志を描く漫画。
この漫画の周瑜は誰も呪わなかった。
孔明も。自分も。運命も。
ただ静かに微笑みながら、懐かしい人たちに会いに行った。
そこに、私が長い間思い描いていた周瑜がいた。

激情に我を忘れそうな時には美周郎のことを思い出そう。
病の身に甘えそうな時に美周朗のことを思い出そう。

切なさに甘えないように。
苦しさに負けないように。
明日を思い描けるように。
静かに微笑むことが出来るように。
望む自分でいられるように。

No.10364 - 2004/03/24(Wed) 00:31:09

Re: 天子問答一覧 / 我流軍師
>TATSU兄の携帯繋がらないんだもーん。
>駅でよくTATSU兄の姿探してますよ、自分。
>今年は目黒駅毎日使っていたので。
>あ、でも、今九州だ。笑

ちょっと上述のお話が、冗談だと思ってしまったので、
「蒼天考」旗揚げ当時からの方とは解らずに、大変失礼な事を書いてしまいました。
失礼しました。
管理人さんにかなりの勢いで書かれてたので、「嘘っ?!」と思ってしまいました。

こちらに一方的な非が有る訳ですし、「蒼天航路」のファンとして作品を深く愛する心は同じ、
管理人さんのサイトのビジターである分も同じですので、
あくまで作品に関する意見具申という事で書かせて頂きたいと思います。

歴史上「漢魏」という呼称では有りましたが、事実上曹操の帝国である「魏」が
成立して天下は定まるかに見えましたが、劉備の「蜀(漢?)」、孫権の「呉」という
強大な敵対勢力が台頭したために、早期の覇権は頓挫、乱世は激化したように見えます。
しかし、これは群雄割拠の小盟主が大陸内で鬩ぎ合いをしていた「乱世」時代に比べれば、
安定した大国間の均衡状態であり、三国時代とは末期的であった漢朝の滅亡による
国家・文化・人民の荒廃と凋落を防いだ奇跡的時代でも在ります。
形式的な国家=朝廷は弱体化したけれども、
内容的な国家=国家としての政治レベル・軍事・科学技術・文化水準・人材は確実に強大化した。
つまり、漢帝国は乱世→国家転覆の危機的状況を脱し、治世へとリバウンドを果たしたと言えます。

この功績は、紛れも無く曹操とその旗下の家臣団・軍団の実力であり、
まさに荀?ケの評する所で、「漢朝を救った功労者」である訳です。
曹操は、大政治家として果たすべき仕事を単独でほとんど達成してしまった超人であり、
 ―― 至弱の軍団を至強たらしめ、
 ―― 一地方の長官の政治から始まり国家レベルの政治家としても手腕を発揮し、
 ―― 洛陽一城門の改革から始まり漢朝全体を改革たらしめた。
決定的なのは、やはりDAIさんご指摘の通り、玉座に就かなかった事でしょう。儒の讃える忠義すら彼の資質に備わっている。

以上の点に於いて、曹操は、
「儒」からは「悪」とほぼ同類視されてしまった董卓・呂布らとは天地の隔たりがあるし、
地方の内治では手腕を振るった袁紹・孫権らも遠く及ばない。
非常に一本気な漢朝再興を標榜した劉備も、漢朝内での実質的な功績はほとんどない。

政治家としては、曹操・劉備・孫権らの勝負はとっくに着いている訳で、
戦略家としてもそうではないかと思います。

No.10369 - 2004/03/24(Wed) 22:55:45

Re: 天子問答一覧 / DAI [九州]
>「蒼天考」旗揚げ当時
むかーし、こんな調子で二人でブイブイ暴れてました。笑
TATSU兄は今でこそこんな大きなサイトの管理人面しておとなしいけど、流砂の頃とかそりゃーもう・・。笑

>管理人さんにかなりの勢いで書かれてたので、「嘘っ?!」
だって、たまに発憤させてあげないと窮屈そうなんだもん。

>一方的な非が有る訳
いいえ、喧嘩両成敗という言葉もあるとおり、コミュニケーションもお互い様だと。私がこの手の問題を引き起こすのは毎回のことであり、毎回起こすと言うことはきっと非があるんでしょうとは思うのですが、まあ、長く付き合えば最初の齟齬なんてね、いつかなくなるもので。これからもよろしくです。

あいつとはじめてあった時、じろりとにらんだだーけーだっった♪
イヤーなやつだと思ったけーれど話のわかーるやつだった♪
ということでよろしくです。


>三国時代とは末期的であった漢朝の滅亡による国家・文化・人民の荒廃と凋落を防いだ奇跡的時代
この言い方、面白いですね。

>漢帝国は乱世→国家転覆の危機的状況を脱し、治世へとリバウンド
この次の時代(五胡十六国時代)を考えると果たして治世か?
もう少し言及できます?できるなら聞いてみたいです。

曹操が漢魏に置いて作った入れ子構造を晋が受け継ぎますよね?
儒との折り合いをどこで曹操がつけたのか?
曹操の導いた能力主義、北方政策が胡族に与えた影響は?
さてこそ、聞き所。

>曹操・劉備・孫権らの勝負はとっくに着いている訳
ここも何をもって勝負がついたと言えるのか?
五胡十六国の時代、中華を追われた漢民族が逃げ込んだのは?
そこで華やかなる文化を培うだけの土壌を築いていたのは?
さてこそ、聞き所。

などと、聞いてみていいですか?

No.10370 - 2004/03/24(Wed) 23:24:05

Re: 天子問答一覧 / 我流軍師
五胡十六国時代への変遷、胡族ですか、いえ参りました(笑。
セミプロフェッショナル並みの知識がありますね?
大学などで専攻されてたのですか?

曹操は、改革者として頂点の漢帝国と対峙をしていた時代、
「儒」が非常に障害となった。実益よりも体面を重視した形式主義であり、
年功序列・階級社会が蔓延る時代であった為に、彼の能力主義に基づいた改革は、
「革命」「下剋上」というレッテルすら貼られかねない暴挙であった。
曹操は相当に強硬なやり口であっても、平行して「儒」の弾劾を推し進める事
によって抵抗勢力を弱体化し、民草の反対世論も抑える事ができ、
地位と権限を拡大して行った。

しかし、曹操の地位が絶対化し漢朝の統治者=皇帝となってしまえばどうか。
「儒」を弾圧する事ができない訳です。
如何なる改革者、彼の場合はほぼ革命者であるかも知れませんが、
頂点に昇った者には、ある程度の秩序が必要であり、「儒」(権威・上層を敬う)程やりやすい物は無かったと言えます。
つまり、曹操は玉座に就かなかったのではなく、就けなかったとも言えます。

>漢帝国は乱世→国家転覆の危機的状況を脱し、治世へとリバウンド
つまり、魏の治世は、改革者として「儒」を打破し、成り上がった為政者(曹操)と
「儒」の最後の砦とも言える献帝の、両者のバランスによって支えられていた
一時的な治世であったと思います。

>曹操が漢魏に置いて作った入れ子構造を晋が受け継ぎますよね?
>儒との折り合いをどこで曹操がつけたのか?
>曹操の導いた能力主義
後継者達が献帝を廃止した時点で、「下剋上」がまかり通る危険な状態が
出来上がってしまったのではないでしょうか。曹家の首を絞めたと言うか。
その下地は、「能力主義」にあった訳ですが、とにかく「儒」を最後の一線
まで追い詰めなかった曹操の手腕と政治判断は素晴らしかった。

>曹操・劉備・孫権らの勝負はとっくに着いている訳
>ここも何をもって勝負がついたと言えるのか?
人物の差は歴然としていると思いますね。
以下引用10313で、
>孫権自身、曹操の人の変革を促すために行われた戦の果てに創出された
>一人の為政者でもあるわけです。
DAIさんも自分で同じ事を書いていませんか?

No.10371 - 2004/03/25(Thu) 00:53:55

Re: 天子問答一覧 / 我流軍師
挨拶遅れました。
よろしくお願いしまっす!
主に日本映画サイトに行ってるんですが、やはり年齢層が高い方達が多いかな?
蒼天考で思う事は、やはり若い世代の方が瞬発力やパワーがあります。
代を重ねる度に豪壮に!!ですね?(笑)

>「蒼天考」旗揚げ当時
>むかーし、こんな調子で二人でブイブイ暴れてました。笑
>TATSU兄は今でこそこんな大きなサイトの管理人面しておとなしいけど、
>流砂の頃とかそりゃーもう・・。笑
 
大学1年の頃がファーストコンタクトでしたから1998で、その頃から流砂という
サイトはあったんですねえ。もっと前から参加するべきでした〜。
趙雲「遅ばせながらも見参!」です。

とにかく!(笑)
よろしくお願いします。

No.10372 - 2004/03/25(Thu) 01:45:57

Re: 天子問答一覧 / DAI [九州]
>大学などで専攻されてたのですか?
いや、なに、聞きかじったかっこよさげな言葉を並べてみただけです。

>「儒」が非常に障害となった。実益よりも体面を重視した形式主義
関係ないけど、これさっきの礼儀の話にかぶると思っちゃいました。

>曹操の地位が絶対化し漢朝の統治者=皇帝となってしまえばどうか。
>「儒」を弾圧する事ができない訳です。
この辺逆かなーと思ったりもしますが。
乱世の初期、曹操には清流派知識人が必要だった。
そのために「漢室擁護」という大義名分が必要だった。

>DAIさんも自分で同じ事を書いていませんか?
>歴史上「漢魏」
いや、話が蒼天から史にシフトしているのかと思って。
私の孫権評は蒼天内の話です。

No.10373 - 2004/03/25(Thu) 01:57:16

Re: 天子問答一覧 / DAI [九州]
>よろしくお願いしまっす!
あ、いえいえ。こちらこそ。(^-^)

>代を重ねる度に豪壮に!!
やっぱ、そういうのいいですよね。
それで、重ねられた代が同時に存在したりすると、厚みがあって。
頼もしいというか、嬉しいというか。
今週の孫呉なんかそりゃもう・・・。あ、まだ早い。

No.10374 - 2004/03/25(Thu) 02:04:06
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