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すいません教えて下さい / リーダー
どの辺りで原作者の方がお亡くなりになられたのですか??
わからないんです、、、

No.10573 - 2004/05/03(Mon) 17:27:59

Re: すいません教えて下さい / TATSU@管理人 [関東]
リーダーさん、初投稿の際は、挨拶して頂くと嬉しいです。

>どの辺りで原作者の方がお亡くなりに

「作品考」の「蒼天航路考」をお読み下さい。

No.10577 - 2004/05/06(Thu) 01:07:03
原作者 / ura
蒼天航路買おうと思っていたのですが、原作者が死んだって聞いて迷ってきました、今でも面白いですか?
No.10548 - 2004/04/22(Thu) 15:15:14

Re: 原作者 / ギルガメッシュ [関東]
 それは単行本を見るなり、連載されているモーニングを見てあなたが判断すればいいんじゃないんですか?人それぞれですし、面白いところはここが面白いといっても共感できないこともあるし。単行本にしても中古の本屋に置いてるので見てみたらいかがでしょうか?
No.10550 - 2004/04/22(Thu) 22:25:26

Re: 原作者 / ura
やっぱ面白くないですか・・・・。
分かりました。

No.10553 - 2004/04/23(Fri) 00:46:18

Re: 原作者 / TATSU@管理人 [関東]
uraさん、初投稿の時は、挨拶して頂けると嬉しいです。

>原作者が死んだって聞いて迷ってきました

「作品考」に書いてありますが、原作者が死んだのは、もう6年も前です。

>今でも面白いですか?

今でも面白いから、このサイトが存在する訳です。

No.10563 - 2004/04/30(Fri) 00:49:46

Re: 原作者 / ゲソ [関東]
というか
「ご自分で判断するべき」
という趣旨の発言から
何故、

> やっぱ面白くないですか・・・・。

という結論に至るのか、本気で理解できません。
誰か私に教えてくれませんか?

No.10567 - 2004/04/30(Fri) 16:36:17

Re: 原作者 / 魔
確かに原作者の死によって混乱した時期はありましたね。
作者が死去された報をきくまえに、私は蒼天航路が変わったのはわかったし、原作者とは違うものが流れ込むのも感じ取れました。ひどい結末に至るまえに連載を一時長期休載にもっていったこともありました。それがどの部分かは読めばわかるでしょう。そのくらいあからさまだったということです。ただ、その後、つまらなくなったかと言われるとそうでもない、といえると思う。私にとっては、その後のふんばりが意外に作品の興味深さを助長したと思う。とりあえずは、全部読んでみたらいかがですか。

No.10570 - 2004/05/01(Sat) 19:17:52
(No Subject) / あむ [関東]
管理人様、いつも書き込みをされている皆様、はじめまして あむと申します^^
弟が泣きながら読んでいたモーニングで(楽進、絶息!のところです)蒼天航路という漫画を知り、こちらにお邪魔させていただいております。

新参者のくせに・・・と思われるかもしれませんが、蒼天航路が連載されていないと知りつつモーニングを手にとってみたら31巻の発売が5月21日とありました。しかも次号はカラー20Pだとか!もう嬉しい&待ちきれないの一言です。あまりに嬉しかったのでつい書き込みしてしまった次第です。

>管理人様
「蒼天」にハマってからマンガを買い集めているものの、三国志関係には超初心者の私。「難しいなぁ」とか「どう解釈していいか分からない」と感じたときにこのサイトで皆さんが書き込まれている意見などを参考にさせていただいております。あと、毎週のstory&reviewの凄さに脱帽です!お仕事が大変のようですが、どうかお体のほうもご慈愛くださいませ。

初書き込みにして長文、大変失礼いたしました。この場は皆さんが蒼天を語る場のようですが、どこに挨拶していいか分からずここに来てしまいました。もし、お邪魔になってしまったら本当にすみません。次回来るときは皆さんのようにしっかりとした意見と持ってこれるよう頑張りたい(?)と思います。これからも宜しくお願いしますm(_)m


アイコン上手く出てくれるといいなぁ。

No.10554 - 2004/04/23(Fri) 15:39:29

Re: 初めまして。 / TATSU@管理人 [関東]
あむさん、初めまして。蒼天考へようこそ。返信遅れて申し訳ありません。

弟さんの楽進への涙が蒼天のきっかけですか!?それは素晴らしい!! これからも、どんどん読み続けて、蒼天にどっぷりハマって下さい。
初心者の方の書き込みも大歓迎ですので、遠慮無く書き込んで下さい。

>31巻の発売が5月21日とありました。しかも次号はカラー20P

31巻の発売も、次号のカラーページも、心が弾みますよね。
単行本の場合は、表紙や裏表紙のイラスト、巻末の付録とかが、これまた楽しみだったりします。

>story&reviewの凄さに脱帽です!お仕事が大変のようですが、どうかお体のほうもご慈愛ください

有難うございます!! こーいうお言葉は、何度頂いても感激です。
なんとか仕事とプライベートの合間をぬって「今週の蒼天」は続けさせて頂きます。

No.10565 - 2004/04/30(Fri) 00:55:56
今週の蒼天<魏王の座> / TATSU@管理人 [関東]
先週以上に遅れてしまいました。ごめんなさい!! やっぱ平日は家に帰ると、文章を書く気が全くしないのです〜。
しかし、こういう状況になると、以前は毎週木曜によくUPできたものだと、不思議になってきてたりします。というか、以前は すちゃらか社員だったんだなーと実感しております。

でも、蒼天読後の心の昂ぶりは、今も昔も変わっておりませぬ!
例えUPが遅れてもレビューは続けます。皆さんも熱い書き込みを是非!!

No.10520 - 2004/04/18(Sun) 22:28:25

Re: 今週の蒼天<魏王の座> / TATSU@管理人 [関東]
【STORY】

蜀の練兵場。
劉備は法正の報告に驚いていた。それは、孫権が曹操に臣下の礼をとった、というものであった。更に法正は、“程普と魯粛を失った孫権は、何としても戦を切り上げたかった。”という伝聞も報告していた。
荊州方面に緊急事態があったとは言え、曹操の臣になるという方便はないだろ。と、孫権の態度を訝(いぶか)る劉備。 法正も、撤退時に夏侯惇・曹仁率いる大軍を残留させるという曹操の態度に、“孫権の降伏を受け入れた様子は無い”と推測していた。
曹操の警戒ぶりに、逆に曹操が大きな攻撃を受けたようだ。と、考える劉備は、ある思いが脳裏をかすめた。
−もしや、あのひよっこ。曹操に立ち向かう術(すべ)を見つけやがったか?−

「むしろ、撤退を切望していたのは曹操のほうでございましょう。」
陣太鼓が鳴り、蜀の兵団が縦横に駆け抜けてゆく中、法正はおもむろにそう告げていた。
疫病が原因か、とつぶやく劉備に対して、法正は、曹操を取巻く状況について静かに述べ始めた。

・曹操の後継者をめぐる派閥争い。
・卑しい身分の曹操が王となり、歯を軋らせている漢朝の名門官僚族。
・崔炎の処刑でますます己の身を危ぶむ儒者達。
・討たれても討たれても、叛乱の機を窺うことをやめぬ北辺・西辺の諸民族。

そこまで述べて法正は叫んだ。
「殿!今、魏王国の内外で発火を待つ変乱の火種は、一つや二つではございませぬ!」
“ちゃんと届いている。怒りも悲鳴も期待も。”と劉備は微笑みつつ、法正に語りかけた。
「反曹操の象徴。そのおいらが狼煙(のろし)をあげるのを、みんな待ってんだろ?」
その発言を受けて、法正は練兵場の中央で、両手を広げ献策していた。
「演習の仕上がり具合を見ましても、今!今こそが天の与え給うた好機かと!」

−機...。この一番新しい臣が、口火を切った!−
馬上の劉備は、思考を続けた。
−ああ、機だよ! 10年、20年、30年。いろんな奴らと戦っては逃げ、逃げては戦い、−
そう考える劉備は、諸葛亮の字を叫んでいた。陣太鼓の前で、両手に持った指揮旗を水平に広げ、深く身を沈める孔明。陣太鼓は小刻みに打ち鳴らされた。
−天下をぐるーり回って追い求めてきた天の機だ!−
劉備はそう考えながら、集合してくる配下の猛将達の名を次々と叫んでいた。

「皆の衆。」
と、劉備は自分の回りに集まった将たちに声をかけた。
「待たせたな!!」
そう叫ぶ劉備は、天に向かって拳を突き上げながら、高らかに宣言した。
「中華の北斗七星、劉 玄徳!!これより天下を獲りにでかけるぜ!!!」

          ***************

魏国では、屋根に昇って書簡を広げる男が、論語を読み解いていた。孔子の言葉に同意する何晏。
“結局、儒をつまんなくしたのもあいつら俗物だ。”
そう考える何晏には、唯才令により気忙しく走り回る儒者達の姿が見えていた。
走れ走れ、と笑う何晏は、“あんた達の子孫はもっと悲惨だよ。オレがあんた達の種を絶滅してやるし。”と嘯(うそぶ)いていた。そんな自分に“オレもある意味、魏王の後継ぎ?”と、思わず頭を掻く何晏。
その時、何晏は魏諷とその一行の姿を見咎めた。威風堂々と歩く魏諷。“なんか、登殿するたびにいかつくなってる。”と、見つめる何晏。
しかし何晏の観察は、泣きじゃくる赤ん坊を抱え、「寝かしつけてよ。」と要求する妻の声に妨げられた。

          ***************

銅雀台。
着座する曹丕は、“太子!?”と目を見開いていた。
その曹丕に告げる曹操。
「俺はまだまだ生きるというのに、太子は今、決めねばならんらしい。」
自分を太子と決めたのは、曹植を称賛する偉大な文学者達が死亡したからでしょうか?と、表情も変えず問う曹丕。 魏王・曹操は笑いながら答えていた。
「魏王の座とは、奪い合うほど喜ばしいものではあるまい。」
曹操は息子に向かって、静かに語り始めた。
「座の上にあるものは、力と毒。 座の下にあるものは、志と引き換えに纏(まとわ)りついた おびただしい憎悪と怨嗟。」
聞き入る曹丕。魏王は語り続けた。
「しかも自分で纏ったものでなく、ぽんと引き継ぐのだ。」
子桓。 と王は長子の字を呼んだ。その顔は憂いに満ちていた。その表情を見て衝撃を受ける曹丕。
「もう、心に潤いは望めぬぞ。」
そう告げる魏王の言葉に、太子・曹丕は緊張した面持ちで平伏した。

          ***************

建安22年 冬。劉備は漢中に侵攻を開始した。
夏侯淵のもとには“伴うは張飛に馬超!”と告げる伝令が飛び込んでいた。
曹操は夏侯淵を支援すべく、曹洪に五万の兵を与えて急行させた。

漢中へ向けて疾走する劉備。馬上の劉備は、曹操に語りかけていた。

−てめえの国で、枕を高くしていられるのも 今のうちだ。
  かならずおめえを引きずり出してやる!
  引きずり出したら二度と帰しちゃやらねえ!−

 

【REVIEW】

●劉備陣営も盛り上がって参りました。従来の三国志ものは“劉備の軍師と言えば孔明”というのが当たり前でしたが、法正が色々相談にあずかっているところが気に入りました。
だって、後の孫権征討戦で劉備が大敗北した際に「法正が健在であれば、劉備を抑えて東征せずにすませたであろう。」って孔明は嘆息するんですよね。つまり法正って、戦略家としては孔明以上の信任を得ていたんじゃないでしょうか?

●劉備も言ってましたが、『降伏の書状』は、“まるで逆にえれえ攻撃を受けたみてえじゃねえか” “曹操に立ち向かう術を見つけやがったか?”となる訳なんですね。
『わしが天子の座につかせてやる。慎んでこの孫権の降伏を受け入れい!』という書面は、「えれえ攻撃」「曹操に立ち向かう術」に成り得るんでしょうか? 先週から、個人的にこだわってますが、どうも管理人的には、あの書状が、それほどのものには思えないんですが...。

●劉備が叫んだ将の名で、厳顔・呉蘭・雷銅・陳式って、まだ登場してないキャラですよね。集合した将の中で、張飛と趙雲の間にいた将、及び馬超の左後方にいた将が見たことない顔でした。あの二人が上記4人の内の誰かでしょうか?
あと、馬岱が知らないうちに劉備軍に合流してました。彼は今まで何をしてたんでしょう? 寵悳や成公英とはぐれちゃったんでしょうか?(笑)

●またまた何晏登場。もしかして彼は“魏国の内紛”を語るストーリーテラーみたいな位置付けになるんでしょうか。 あと謎の男・魏諷。ほとんど台詞が無く、どんなキャラか分からないまま、「いかつく」なっちゃいました。で、結局、以前の彼はどんな感じだったんでしょう? 
しかし、いかつくなると髪型も変わるんでしょうか?もっといかつくなると、サリーちゃんのパパみたいな髪になったりして...

●そして曹操の「太子指名」。ここは管理人的にグッときました。
曹植の親派が亡くなったので、自分を太子と指名したのでしょうか?と問う息子に、「王の座など、奪い合うような素晴らしいものではないぞ。」と諭す父。
「座の上にあるものは、力と毒。座の下にあるものは、志と引き換えに纏(まとわ)りついた おびただしい憎悪と怨嗟。」という曹操の台詞は、今までの蒼天を読むと何となく分かります。魏王の座は、上を見ても下を見ても、禍々しい事柄が渦巻いてる気がします。

ところで、『志と引き換えに纏りついた おびただしい憎悪と怨嗟』って台詞は一瞬、「曹操は志(こころざし)を捨てていたのか!?」って思っちゃいました。でも、よく読むとそれじゃ文脈にあいませんよね。これは「志を捨てて、代りに憎悪と怨嗟が纏わりついた」のでは無く、「志を貫くことの代償として、憎悪と怨嗟が纏わりついた」と考えるべきでしょう。

さて、曹操の場合は自ら築き上げた功によって纏った王の座ですが、曹丕の場合は、何の功も無いまま、ある日、ぽんとその座を引き継ぐ訳です。
曹操同様に力と毒をコントロールする為には、曹操以上に、凄まじい憎悪と怨嗟が曹丕の身に纏わりつくのではないのでしょうか? 王の苦しみを知る唯一の男・曹操は、息子に纏わりつくおびただしい憎悪と怨嗟を唯一、想像できる男なのではないでしょうか?
それが、曹操の憂いを帯びた表情となって現れたのではないでしょうか?
孤高の魏王・曹操は、その孤高ゆえの苦しみを、息子に継承したことを憂いているように思えます。 そう考えると曹操が最後に曹丕に告げた台詞が心に染みます。
「もう 心に潤いは望めぬぞ。」

曹丕と曹植との後継者争いが、あっけなく終わったのは残念でしたが、もしかしてこの最後の曹操の台詞、この台詞は、今後の権力者として曹丕がとる態度の布石となっているのではないでしょうか? そこらへんを是非描いて欲しいところです。

●劉備は張飛と馬超という猛将を従えて、漢中に侵攻しました。その報告を受けたのは夏侯淵・張郤・徐晃の征西三将軍。そして今まで全く活躍の場が無かった曹洪が援軍として急行しました。何と言う豪華キャスト!!これはまた盛り上がりそうな気配が!

なんか合肥・濡須編に勝るとも劣らない展開が期待できそうです!!最後の劉備の独白、「かならずおめえを引きずり出してやる!引きずり出したら二度と帰しちゃやらねえ!」なんて堪りませんでした! つか、欣太先生、盛り上げるのがお上手!!(笑)

次週は休載みたいですが、管理人的には全然OKです。
今週分で31巻収録分は終わり。ここで じっくり構想を練って、次回はカラーページで素晴らしいストーリーを展開してくださいませ〜!!

●最後に蒼天鎧研究家として一言。夏侯淵の鎧と夏侯惇の鎧が同じデザインでした。これは「方面司令官」着用の鎧ということでしょうか?

No.10521 - 2004/04/18(Sun) 22:31:15

Re: 今週の蒼天<魏王の座> / たかたか [九州]
こんばんは、はじめまして。管理人様のサイトを知ったのは別冊宝島の三国志曹操孟徳伝を読んでからでございます。おもしろいことをやってるなと思いつつも、自宅にネットがなく涙をのんでいました。が、しかし!この春晴れて大学生となりネット環境が整いました。んで早速く書き込みまする。
やはり管理人様の蒼天航路に対する情熱は並々ならぬものがあるようです。僕も三国志は好きで結構いろいろ考えてましたが、このサイトには及びません。。なんというか圧倒されます。というわけで、なれないうちはじっくり皆様の議論を眺めてみます。隙があれば参加できればと・・・。

No.10522 - 2004/04/18(Sun) 22:48:39

Re: 今週の蒼天<魏王の座> / 子孝
管理人様お忙しい中お疲れ様です。蒼天も遂に漢中戦が、始まりますが最近週を重ねるごとにおもしろくなってきてるなという印象があります。
劉備陣営も錚々たる面々が揃っていましたね。名前不明の二将のうち白い髭を生やした武将は、個人的には厳顔のような気がしました。
曹洪の名が久しぶりに出たので、初の活躍があるのか、かなり楽しみです。夏侯淵の鎧が、方面軍司令官になったから変わったのなら、今後荊州方面の司令官になる曹仁の鎧も変わるのでしょうか。期待したいです。

No.10523 - 2004/04/18(Sun) 23:08:21

Re: 今週の蒼天<魏王の座> / 英英 [北海道]
◆扉絵の魏王、髪が立ってます!
おっ、張遼の真似してる(笑)…はずはないんだけど。合肥視察(『遼来来』)で曹操が「そりゃ道は開く」「今度、俺も使ってみよう」と張遼の髪型を真似してたのが忘れられません。髪の毛逆立ち〜。
(張遼「魏王、手を使うのは反則ですぞ」)

◆法正の今後の活躍が楽しみです。彼も暗黒系の軍師ですよね。劉璋宛の長いラブレターは読んで見たかったです。今週の孔明はマトモな“公”の顔なんでしょうね。綺麗な男・趙雲が少し老けて、綺麗なおじさんになってました(*^^*)
かつて「幽州の北斗七星」だった劉備、天下をぐるりと一回りして「中華の北斗七星」になりましたか。そして、王とその上を目指すんですな。その前に豪華メンバー漢中戦♪

◆その劉備、ご自慢の第六感が冴えてますねー!
孫権臣従を「曹操が大きな攻撃を受けた」と直感してるあたりすごいです。そうなんだよ。濡須では孫権に一矢も報いることなく(仁を葬ったくらい?)、心理戦で負けちゃったんだよ〜。読者にわかるよう、もっと詳しく言ってほしかったですが…。

>「かならずおめえを引きずり出してやる!」

これ、曹操陣営にいた劉備ならではのセリフだと思いました。
許都の頃「おっかねえ曹操」に対しては、「自慢の第六感もあったもんじゃねえ」なんて震えてましたけど、やはり劉備には曹操がわかるのでしょう。
だって、彼自身満々です。夏侯淵・張郃・徐晃の漢中守備軍も、救援隊曹洪も眼中にないです。まるで曹操軍の弱点を理解してるような…、そして曹操自身が出陣せざるを得ない状況にしむけて、しかも曹操を追い詰める気でいます。
まったく困ったヤツが同じ時代に生まれてきたもんです。
ねえ、魏王。

また、「疫病でずいぶん逝っちまったんだってな」の劉備が、(それが敵国人であろうと)死者を悼んでるって様子が感じられて惹かれました♪むかし呂布戦で、「おいらの名が天下に鳴り響いても、 おいらの命は名のないあんたの命とおんなじだーッ」とじーさんに叫ぶ場面を思いだしたり。いいな劉備♪私は郭嘉が言うところの“馬鹿な民草”の1人だな〜と再認識(笑)。

◆今週も何晏夫婦がなにげに可笑しいです。
仕事中なのに、子守りを押しつけられてる晏ちゃん(笑)。
「やだよ、王様の娘なんて」と言ってたのは、こんな風に尻にしかれるのが想像できたからでしょうか?
でも彼女、子育てを乳母や侍女に押し付けないでエライです。
(代わりに夫に押し付けてるけど…(爆))
いいことを教えてあげよう、晏ちゃん。
次に子供が泣いたら、魔人様のとこへ連れてくのです。
なんせ彼は、“泣く子も黙る張遼”。
………。

No.10524 - 2004/04/19(Mon) 00:23:33

Re: 今週の蒼天<魏王の座> / Blue [関東]
 久しぶりに「今週の蒼天」にカキコさせて頂きます〜★

 いよいよ劉備軍団の侵攻が始まりますね。馬岱もいつのまにやら加
わってたようで、揃い踏みって感じです。正史を読むと、緒戦におい
ては馬超・張飛・呉蘭が下弁の地で曹洪と対峙するようですが、蒼天
では張コウあたりも出演しそうですね。

 「もう 心に潤いは望めぬぞ」
 曹操が太子に指名した曹丕に言ったこの台詞には、ちょっと背筋が
寒くなりました。最高権力の座。それは羨望されるようなものではな
く、心に深刻な渇きをもたらすものだと。
 曹操の、権力者としての自覚を如実に窺わせる台詞ではありません
か。思うに、曹植が太子に選ばれなかった理由もここにあると思うの
です。権力の毒を拒絶するのではなく、押さえつけて飲み込む。そう
いった強靭な精神的資質を比べて選んだのが曹丕なんじゃないか、と。

 そういえば、戦死した曹昂や戦陣にある曹彰はともかく、その他の
曹操の息子たちがどうしてるのかが気になります。熊、拠、宇、林ら
もそこそこの年齢になってると思うんですけど、名すら出てこないん
ですよね…。さらに言えば、曹真や曹休といった曹一族の若手も出て
きませんね…重鎮たちがまだまだ頑張ってるから、影が薄いのかなw

No.10525 - 2004/04/19(Mon) 00:54:04

Re: 今週の蒼天<魏王の座> / かづき [近畿]
TATSUさんの【REVIEW】を読みにくると。
自分の思い入れがほんとピンポイントだなと気づき、穴があったら入りたい気分です…。
蒼天の全てをおしなべて好きだと思っているのですが、より惹かれる部分というのは、どうしても出てくるんですね。

さて、TATSUさんご懸念の『降伏の書状』ですが。
<その性のままに>の【REVIEW】での引用にあった、kazzさん、DAIさんが仰っている内容が非常に簡潔で、孫権の攻撃について、さらに認識を深めるに至りました。

【REVIEW】を拝見すると、その辺りも含めて因果関係は百も承知のご様子、「作品中で触れてほしい」というご希望とのことですが…
うーん、けっこう随所で触れられていたように思うのです、が…もっと具体的に、ということなのでしょうか。

曹操が天子になる、ということは、人間をやめるということ。
すなわち、人間曹操の気血ともいうべき、”乱世の天下を治める英雄足らんと志す”ことを、やめること。
法の番人、橋玄を前に、曹操は「天下で何をしたいのか」と訊かれ、「天下を治むるに至る」と答えた。
「君は英雄を志し、なお、英雄となり、この乱世を治め得る人間か!?」という問いに、直接曹操は答えませんでしたが、そうしてみせるという気概の瞳で橋玄を凝視していました。

そんな曹操の、戦場へ出て自らが切り拓けるギリギリのライン、「王」の位を剥奪して、「天子」の玉座へと押しやってしまう。
曹操の活路を封じる手立てとして非常に有効な手段だと、孫権の洞察力に感心するばかりでした。
結局、曹操は天子にならなくても、この降服状を受け取ったことで、戦を続行することを封じられてしまい、大軍を残して撤退、警戒するしかなかった。
(平たく言えば、負けてしまった)

天下三国の一つ、中原を統べる大国・魏の王を、その舞台から降ろさせる術というのは、曹操が警戒するに値する攻撃では、と思うのですが…これでは(触れ方が)弱いのでしょうか。

勿論、これは対曹操だから有効なことで。
玉座に就き、なお、血のついた甲冑を平気でまとう天子もいるでしょう。

ただ、曹操に限っては。
もしも玉座に登るようなことが(絶対ないですけれど)あったとしたら、天下万民に不安を抱かさないために、戦場をうろつかなくなる。心情のままに言葉も吐かなくなる。
そんな曹操は想像できなくて、想像できないからこそ、孫権の攻撃がどえりゃあ攻撃になるのではと。

皆さんのように理路整然と書けなくてもどかしいのですが、そんな風に感じました。
でも、確かに具体性、という点から言うと、孫権の降服状がなぜ攻撃になり、それを受けてどの辺りが痛かったのか、改めて曹操が語ると、色々と魏王の心中がわかったのかもと。

「腑に落ちないところこそ、人のツボ。そこをじっくりのぞきこんでいれば、やがて見えてくる」
きっと、TATSUさんにとって、そこは大切なツボなのだろうなあと思いました。



「太子指名」の場面は、権力を握る者の孤独さがひしひしと伝わり、父子の触れ合いが、かえって物悲しかったです。
曹丕はあまり色のついていない性格でしたが、今後、曹丕がなにがしかの困難にあたり、誰かを処断するとき。
常に哀しさを感じてしまうだろうなと。
今回の描写で、少し曹丕の捉え方が、自分の中で変わったような気がしました。

それにしても、儒というものは本当に大きな存在ですね。
曹操が立ち向かえば向かうほどに、その大きさを実感するようになりました。
***** ***** *****
TATSUさん、お仕事が本当にお忙しそうで…それでも続けられるという心意気、本当に素晴らしいです。
お身体に気をつけて、頑張ってくださいね^^

No.10526 - 2004/04/19(Mon) 02:17:47

Re: 今週の蒼天<魏王の座> / なるみ
ストーリーの深いところを語っている皆さんには到底追いつけない自分ですが、気になったところを。

曹操と曹丕の会話の場面、
> その顔は憂いに満ちていた。
と、管理人さんは書いてますが、この時、スッと無の瞳になっているような気がします。
瞳が輝いていた孫権とのいくさも終わり、これから政や、儒者たちとの確執が待っている状態でまた瞳は無になってしまうのでしょうか。
(漢中戦には確か出張って来てなかったような気がしたので。間違っていたらスマン)

No.10528 - 2004/04/19(Mon) 03:09:06

Re: 今週の蒼天<魏王の座> / つね
管理人さま、お疲れ様です。

実は風邪で休暇取得。

「そんなに眠れるもんじゃないって」

みなさまも季節の変わり目、お気をつけください。

1.劉備の天下取り宣言
2.魏の太子
3.漢中攻防戦1(劉備軍侵攻)

 劉備の天下取り宣言なんて今に始まったわけではないでしょうけど、実力備わってからのあらためての宣言と言うことで。

 「魏の太子」というだけでは、何晏と魏諷のことが抜けてしまいますが、自分的にこのフレーズが気に入ってしまったので(なんのこっちゃ)。ところで魏諷ってなんとなくガン○ムにでも出てきそうなキャラに育ったように見えませんか? 私だけか・・・
 それにしても後継者がこんなにあっさり決まるとは。蒼天曹操は迷いませんからね。賈クの出番なし。でも後継者争いあってこそ、この後、曹丕が曹植を冷遇するのが史実なのですが。本人乗り気だったらしいし、植ちゃんぐれるのかな?

 実は、漢中攻防戦は「1」とつけていいのかどうかは自信ありません。この後、2年近く延々と続くことになりますから。戦場描写と三国の内政外交風景が入れ替わりながら続けられるんでしょうね。気が早い話ですが、夏侯淵の戦いぶりはどう描かれるのか興味があります。蒼天だと「卿が妙才を見たい」なんて言ようものなら「魏王、どこに目をつけてらっしゃるのですか?」と言われそうです。(言わないって)

No.10529 - 2004/04/19(Mon) 09:44:07

Re: 今週の蒼天<魏王の座> / 陳孫 [関東]
TATSUさん、今週もお疲れ様でした。
いよいよ漢中攻防戦ですね。
今まで蒼天であまり活躍の機会が無かった劉備配下の武将たちと、夏侯淵・張郃・徐晃・曹洪ら魏将たちとの戦い。
特に曹洪も今まであまり出番が無かっただけに、楽しみです。
見所は、やはり「張飛 vs 張郃」でしょうか?
ところで、

>曹丕と曹植との後継者争いが、あっけなく終わったのは残念でしたが、

私も同感です。
これまで曹丕と曹植との間に確執が見られませんでした。
曹植はかつて甄夫人に横恋慕して兄に敵愾心を持っていましたが、曹丕の方はそれに気付かず、むしろ曹植の成長を微笑ましく見つめていたようでしたね。
私としては、できれば曹丕と曹植の当事者同士だけでなく、彼らを取り巻く側近たちの抗争を描いて欲しかったです。

あと魏諷ですが、何晏が魏諷の存在を知っている、という点が今後重要な意味を持ってくるのではないかと思います。
魏諷自身は知る由も無かったでしょうが、何晏が彼の存在を気にかけていることが、今後の魏諷の運命を左右するのでは・・・?

何晏の妻(曹操の娘)は、失礼ながら、新米ママになった元不良娘、というイメージですが、なんか微笑ましい夫婦ですね(w

No.10530 - 2004/04/19(Mon) 13:19:20

Re: 今週の蒼天<魏王の座> / DAI [関東]
>蒼天鎧研究家として一言
鎧と言えば、てんでバラバラな劉備陣営の鎧もいかにもでいいですよね。白黒マントで統一された曹操陣営、代を重ねつつも基本コンセプトを踏襲する呉(八匹は個性溢れてますがつーか親分マッパ)、そして、各々の意志そのままに自由なデザインの劉備陣営。どこのがいいかなー、迷い所。


>「幽州の北斗七星」だった劉備、天下をぐるりと一回りして「中華の北斗七星」になりましたか
英英さんと同じく、自分もここが一番感じ入ったところ。中華ってか!また大きく出たもんだ劉備。でも、でかければでかいほどほらの似合う男でもあり、やっと本領発揮でしょうか。

さて、劉備が引きずり出すのか、曹操が検分するのか。華やかな乱世の傑物「人間・曹操」最後の大勝負。最後の相手は、やっぱり劉備と愉快な仲間達。

人とは何か?徳とは何か?
かつて幾万の人民に押し上げられ天下に届いた劉備との対峙。
孫との戦の命題が「天」なら、今度の戦の命題は「人」。

いや、なんとなくそんな気がしたのです。
さあ、最終章の幕があがる。

No.10532 - 2004/04/19(Mon) 16:41:54

Re: 今週の蒼天<魏王の座> / DAI [関東]
>TATSU兄へ
>降伏の書状

実は、この書状についてもう一点だけ非常に気にかかることがあることはあるのです。が、上手く自分で整理出来ていないことと、それって、作者自身も考えに入ってないことなのかもな、ということで、控えてます。整理できたらおいおい。

ちょっとだけ言うと、
一つ目の効果が、曹操から戦場を取り上げること、まあ、これは多く語ったのでいまさら深くふれませんが、二つ目に、これ受け入れるっつーのはさ、もしかして曹操と天子が切り離されることになりません?っつーことです。

だってね、冷静に読めば、孫権のセリフって逆賊発言でしょうよ。つーか、逆賊に向かって、俺も逆賊になって手伝ってやるから天下とれっつってるようなもんですよね。そういう風にも取れないことはない。ま、多分、この効果は狙ってないものだと思うんですけどね。作品上は。などと。


ま、逆を言えばですね、あの書状に対して「なんちゅーことをぬかすか、この逆賊が!」と反撃できないこともなかった。が、そんなことこれっぽっちも考えず、「人間じゃけん」の一言で高笑いするじじいは、意固地だけど魅力的でもあるといえなくもない、のかなー、などと、自分で自分の深読みに苦笑いさえ禁じ得ません。苦笑

No.10533 - 2004/04/19(Mon) 16:53:00

Re: 今週の蒼天<魏王の座> / 厳包 [東北]
管理人さま忙しいなか本当にお疲れ様です。体調を崩さぬよう頑張ってください。

今回の曹操の「もう、心に潤いは望めぬぞ。」と言って涙がこぼれたシーンからは親としての愛情(?)みたいなものを感じました。魏王としてのつらさを息子にも味あわせることになる心配からなのでしょうか?

かつて荀文若が「無より立ち自力で乱世と闘い続けてきた人は 群臣らの熱き請願すらも省みることなく自らの道を貫くだろうが 国公の世継ぎたるその人はただ一身でその猛火に向かい合えるか!?」と言っていました。

曹操もやはり同じことを危惧していたのでしょうか・・・・

No.10534 - 2004/04/19(Mon) 23:01:00

Re: 今週の蒼天<魏王の座> / 李桃桃内 [地球外]
 今年は天候が不順で、春風邪をひく人が続出してます。小生も同僚が寝込んだので、ポカリとバナナと桃缶買って見舞いに行ったら意外な顔されました。風邪引きへの三大補給品だと思うのになぁ。
 そんなわけで、つねさんお大事に。

 どうもこんにちわ。李桃桃内です。

 先週号から、閣下の天子にまつわるスタンスがぶり返されてますな。
 「天子は人の形をした天」とか「血にまみれた甲冑をまとう天子がいるか」と言う閣下の天子観は他の人とじぇんじぇん違う。どうも駄々をこねてるようにも見えるので昔の巻を読み返して、小生1つの下らない仮説を思いつきました。

 閣下が玉座を拒むのは、散々醜悪な天子を見たからではないのか。

 宦官にあしらわれる霊帝と、それ以上に愚鈍の相な弁帝。閣下から見れば皇帝の暗愚はもとより、権力闘争にあけくれ堕落したイタイ臣下の姿を見せ付けられ、すっかり見限っています。
 それに輪をかけたのが袁紹の醜悪な姿と、個性を無くした袁紹軍の姿。閣下が献帝を躾けているのも、変革しなければ中華はあんな醜悪なものを作ってしまうもんだと思っているからではないでしょうか。
 俺にあんな醜悪な存在になれっていうんか? というのが本音でしょう。小生も、閣下が太るのは反対です。

 前も書きましたが、二代目が植ちゃんに比べて内面まで掘り下げられてないのが小生現在の不満な所。破格の人と賛否両論な閣下に比べて、二代目は爬虫類みたいなクズ扱いじゃないですか。漢を終わらすは嫁はんCENSOREDは弟と争うは戦では魔人様をラストバトルにしちゃうは三国無双じゃ汎用キャラにされるはで、このままではロクデナシです。
 「二代目、結構やるじゃん」ってなトコ見せてほしいですな。さもないと天子になってブクブク肥える二代目をおがむことに……。

No.10537 - 2004/04/20(Tue) 03:27:56

Re: 今週の蒼天<魏王の座> / DAI [関東]
>李桃桃さん
>閣下が玉座を拒むのは、散々醜悪な天子を見たからではないのか

あ、ここのところ、自分もちょいと考えたんですけどね、考え方は逆です。

曹操は天というのは清らかであるべき、と、潔白なくらい思ってますよね。馬超に通じるような。ある意味子どもっぽいほど理想を抱いているというか。

だからこそ、醜悪な天子に不快感にも似た反応を若き日に見せるし、だからこそ、それを守るために自分は血に染まるのであって、しかも血に染まり、怨念を纏った醜悪な自分は人の形をした天子にはそぐわしくない、と、思っているのかな、と。

No.10540 - 2004/04/20(Tue) 05:20:35

Re: 今週の蒼天<魏王の座> / 侠客 [東北]
 おお、北斗七星! うん、懐かしい響きだぁ。
 
 いよいよ目前に迫った劉・曹の全面対決! しかも曹操は周囲皆敵だらけという、ハンディキャップを背負っての戦! こりゃあどう考えても劉備に風が吹いたとしか思えません。
 ……いや、むしろ「風を吹かせた」のは劉備の方ですね。
 いい、いいぞぉ! 盛り上がってきたー!

 一方の魏では太子の決定が。
 蒼天曹操だと「曹植可愛さに」後継者選択を迷いはしないと思ってましたが、こんなカタチで太子を決定するとは……。
 権力と言うのはとかく、それがあるゆえに政は機能するにも関わらず、怨嗟と憎悪を引き受けるもの。ゆえに権力を握る者というのは苦しみを背負わなくてはなりません。
 それを考えると、確かに曹植のガラじゃないですね。
 
 あ! これってこの物語の初っ端に言ってたこと(1巻参照)を示してるじゃん!

No.10543 - 2004/04/20(Tue) 19:24:28

Re: 今週の蒼天<魏王の座> / kazz [東北]
遅くなりつつもレス付けさせていただきます。

場面が一転しましたね。漢中戦突入といったところでしょうか。
この蒼天劉備の描かれ方が好きなんです。
歳をとる・齢を重ねるといった、現代社会においてはややもすれば負の要素とさえ捉えられがちな現実。それらを前向きに捉えさせてくれるような気がします。

魏諷、堂々としてますね。人を惹きつける魅力や実力を表してきたのでしょう。“付き従う者たちの代表”といった責任感がそうさせるのかも。結果や評価はどうあれ、一方の雄であることは間違いないんですよ、きっと。

太子決定の描写では、曹操の涙に感動。
自分の好きなように自由に道を切り開いてきた曹操が、それとは全く正反対の人生を息子に押し付けなければならないわけです。
きっと曹操が曹丕の立場なら耐えられないでしょう。それが解るからこその涙ではないでしょうか。
ある意味すごく残酷な図なんですよね。

No.10544 - 2004/04/20(Tue) 23:29:07

Re: 今週の蒼天<魏王の座> / つね [関東]
>李桃桃内さん
>ポカリとバナナと桃缶買って見舞いに行ったら意外な顔されました。>風邪引きへの三大補給品だと思うのになぁ。

お見舞いの言葉ありがとうございます。ポカリは知ってたけど、バナナと桃缶もそうなんだ。明日にでも買ってこよう。

どうも療養中のつねです。

お返しに、天子問答に一考察を。(お返しと言われるほどの価値があるのか! というツッコミは甘受して。)

この件については、私自身ではまだまとまってないし、先達の優れた考察を見るにつけ、発言を差し控えてきましたが、一点、気になっている言葉があります。

「血にまみれた甲冑をまとう天子がいるか」

・・・いますよ。秦の始皇帝、漢の高祖、後漢の光武帝(この時代ならここまで)。王朝の始祖は、「血にまみれた甲冑をまと」っていても不思議ではありません(伝説時代は措いといて)。曹操も側近もそれを知らないわけはありませんから、曹操が否定しているのは、自身の天子就任も含みますが、むしろ易姓革命の有り方そのものなのではないか、という気がしています。上記の文はこう読み替えます。

(1)「血にまみれた甲冑をまとう天子がいてはならない。よって易姓革命による新王朝の天子も戦場を知らない者が望ましい。」

逃亡兵の頭を弓で射抜いていた曹丕が当てはまるのかは疑問ですが、戦場の場数は少なそうです。戦争は下手ッピだったという説もありますし。史実の流れを知っている者の後知恵のような気もしますが。

素直に解釈すれば、
(2)「権威と権力がきちんと分立されるのが理想であり、したがって漢
王朝のまま続くのが望ましい」
ということになるとは思います。これだと「天は清らかであるべき」発言とも整合性がとれます。戦前の日本が天皇に決断を仰ぐのを恐れたというのと似たような文脈かと。こうすれば天子は政治を誤らないから無謬の存在であり続けます。ただこれは易姓革命思想へのアンチテーゼとなりますから、そちらの勉強が必要そうです。
 司馬懿への回答からすると、
(3)「天子なんてめんどうなものになってられるか」
というのが一番しっくりときたりしますが。

李桃桃内さんの発言に対して答えるならば、これでどうでしょう。

「そもそも天子は醜悪な姿になってはいけない。それには実権をもたず、全てを超越した存在としているべきだ。だから俺のように政戦ともに優れた才能と意欲を持った人間が天子になってはいけない」

 しかし結果を知っている21世紀の我々が魏王の帝位就任について論じ合っているんですから、当時の人たちはそれこそ、よるとさわるとこの話題でもちきりだったんでしょうね。
 長(駄)文、失礼しました。

No.10545 - 2004/04/21(Wed) 00:21:50

魏王の座 / 英英 [北海道]
「あぶねーのに。おやじさんのあとなんて辛れーだけなのに」

晏ちゃんが前から言ってた言葉ですが、曹操自身が語ってる内容を読んでなるほどと理解できました。
曹操の無の瞳、久々に見ましたがやっぱり怖いです。哀しいです。

>曹植の親派が亡くなったので、自分を太子と指名したのでしょうか?と問う息子

む。この息子、父親に皮肉を言ってるのかと思った…(・ー・)
蒼天曹丕は弟の方が選ばれそうだと危惧してたんでしょうか。熾烈な抗争が描かれなかったのでわかりませんが、このコマの曹丕の表情は、曹植に結構恨みを持ってそうに見えます。荀攸の葬儀の場面でも、漢中から帰って魏王になる時も、まだ全然そんな雰囲気じゃなかったのに。。

>「俺はまだまだ生きるというのに」

「もう、心に潤いは望めぬぞ」よりこっちのセリフの方に、曹操の優しさを感じてます。権力に纏わりつく毒も悪名も怨嗟も、まだまだ生きて自身が引き受ける…。後継者が重圧を背負うのが少しでも先になるように…。魏公就任の頃から「反曹操の芽」「天下簒奪の汚名」が曹操に向けて放たれ、曹操は唯1人でのみこんできました。後継者にも当然その強さを求められますから。

以後の不憫な曹植を思うにつけ、「曹操がさっさと後継ぎを決めないから深刻な問題になったんでしょう」と思ってました。今週の蒼天を一読した時も、「こんな簡単に決定できるんなら(暗黒軍師の出番がない〜)、どーして派閥抗争が大きくなるまで放っといたのだ」と心で文句も言ってました。
しかし数日を経て思うのは、太子となる者が背負わなければならない陰を知ってるからこそ、蒼天曹操は後継者を今まで指名しなかったのではないか、と。
後継ぎのことなんて関心ないフリして、実は息子たちを検分しながら自問自答をしてたのなあ。

「曹操よ、魏国の太子となりうる人材は誰だ?」
「魏国の太子となる人材を今決めるのは、その者に余分な緊張を与え得策とは言えぬ」
「……面白みのない答えだ」

ふと思考脱線(爆)。すみません!…常に人材(^^;
あ、その魏王の太子は、父に言われるまで余分な緊張を理解してないようでしたが。。


ちーちゃんに肩入れする自分としては、蒼天曹操の後継者選択は、「曹植可愛さに」この選択をしたのかと深読みしております。
“魏王”という心に潤いを望めない境遇に、かわいい曹植をおとすのは不憫だから。(曹丕が不憫じゃないってことないでしょうけど)
過日の文学者達の死を、詩人・曹操は大層悼んでました。彼らの去った文学サロンで、洒脱でみづみづしく斬新な表現をする天才曹植は欠かせぬ逸材。曹植から心の潤いを奪ってその才を潰すことを惜しんだ。可愛い息子のためにも、芸術保護のためにもしたくなかった
――というように。

でも、権力に纏わりつく怨嗟や憎悪と毒をコントロールする精神力の強さを現実的に考慮した結果、曹植より曹丕が評価されたのだろう、というのが本命です。
いえ、蒼天曹操ならどっちもありそうです(^^ゞ

はっ!思考脱線その2。
魏王は「俺の息子にならんか」と濡須で孫権を誘いましたが、まさか魏王の座とドロドロを彼に押し付ける気だったんでしょうか!?孫権の大器を認めて!?「おまえは人の恨みを飼いならせる」と兄に評された仲謀をみこんで!?
でも、そりゃないでしょーよ、魏王!(言ってない)

明日のモーニングは蒼天休載なのですね。
残念には思いますが、壮大な漢中戦を期待し、おさらいをしながら待ちたいと思います。

No.10547 - 2004/04/21(Wed) 23:05:34

Re: 今週の蒼天<魏王の座> / kazz [東北]
“読み方は人それぞれ”←コレ充分解った上で、色々な意見の中に自分のも交わらせていただければって心意気で再度レスポンス。

>>英英 様
>その魏王の太子は、父に言われるまで余分な緊張を理解してないようでしたが。。

曹丕は幼い頃より太子の座を意識させられ英才教育を受けてきたわけでしょうから、ここにあるような“権力者の苦業”を一度も意識したことがない、ってことは無いんじゃないでしょうか。
まぁ、本当の意味での「理解」には至ってない(至れるわけがない)でしょうから、正しいことを仰ってるんですが。
その上であえて(笑。お暇なら読んでやって下さい。

え〜むしろですね、その緊張を飼いならしてやる!くらいの覇気は持っていると思うんですよ。若いボンボンなわけですから。甄姚との(蒼天内での)エピソードからも読めるように、おそらくは自信家であり、曹植と文学者達について触れるセリフなんかは、まさに英英 様仰ってますように魏王に対する皮肉なんでしょうね。

しかしながら。
丞相と、嫡子あるいはいち役人・将、
公と、嫡子あるいはいち役人・将、
王と、嫡子あるいはいち役人・将。
いち役人っていうのは言い過ぎですけど(笑。曹操からすればひとつの才でしかないという意味で。
いずれにせよ、公人同士としての関係しか築けなかった2人であったと思うんです。親子として情を交える機会など、果たしてどれほどあったでしょうか。

ですから、曹丕が急に態度を萎縮させたのは、曹操の“父親”としての顔に(おそらくは初めて)触れたからではないか、と私は読みました。
鼓舞、叱咤、etc…他人を激励する方法はいくらでもあります。
しかし腐っても親と子。半ば諭すように、半ば謝すように。そんな曹操の言葉と表情は、曹丕にとっては他のいかなる激励より重みがあったに違いありません。詔勅なんて足元にも及ばないでしょう。

と思いました(笑。
長駄文失礼しました。

No.10549 - 2004/04/22(Thu) 19:37:29

Re: 今週の蒼天<魏王の座> / 櫻 [関東]
遂に・・・って感じです。漢中戦。
淵のコマ(一コマですけど・・・)の淵の表情が・・・。キタ!!みたいな。

魏王もあっけらかんとした顔して結構重いこと考えてます。そりゃそうだけど。
「もう心に潤いは望めぬぞ」
久しぶりに見ましたねあんな表情。

なんだか終盤臭が漂う話でした・・・。
しかしながら不肖櫻、どこまでもお供仕ります!!

何晏ファミリーはそんな中で明るくて好き(笑)

No.10557 - 2004/04/25(Sun) 18:52:22

Re: 今週の蒼天<魏王の座> / 英英 [北海道]
「中華の北斗七星」劉備!
天下をぐるりと一回りして今にいたる。

建安22年冬、劉備自身が時代の風を吹かせ始めた。
「天下がおいらを一回り」ってやつですね!!

北斗七星は北極星のまわりをぐるりとします。
劉備自身が中心になるなら、今後“北斗七星”という称号が他の星の名に変わるかな〜と期待します。

「天下をかけた争いとなれば劉備は脅威となるぞ!」by郭嘉
かっこいいぞ、劉備!がんばれ、劉備!\(^▽^)/
でも、淵は蒼天で大好きになった武将なので、少しでも長く活躍してほしいです…
漢中戦のあと、惇兄と盃を交わしたかったね(涙)

********

kazzさん
長文レスありがとうございます。
私の駄文を読んでいただいて(蒼天曹丕にはまだ良い感情を持てないので見方が厳しかったかも)、深い考察まで返してもらえるなんて〜(;▽;)

>色々な意見の中に自分のも交わらせていただければ

はいっ!心が躍り、うきうき嬉しくなってまいりますぞー。
あ、でも、『様』は恥ずかしいです。照れてしまいます。

>曹丕が急に態度を萎縮させたのは、曹操の“父親”としての顔に(おそらくは初めて)触れたからではないか、と私は読みました。

たとえ曹操の子であろうと、才がなければ父親に一生名前を覚えてもらえないのでは…と玲瓏が独白してましたが、おっしゃるとおり曹丕も人材の1人という扱いだったんでしょうね。(「いち役人・将」って表現、笑いました)
甄姚を娶ると宣言した時、父の「おめでとう」は、閻魔!?魔王!?妖怪変化!?
あれって親子の情を交わしたうちに入りますかね。
そういえば子修との会話は親子らしかったですね。
他に曹操が“父親”としての顔を見せた場面を思い出せないんですが…あまりなかったですよね。

後継者になれなかった植ちゃんが今頃どうしてるのかも気になります。

No.10558 - 2004/04/28(Wed) 12:09:52

Re: 今週の蒼天<魏王の座> / 侠客 [東北]
 前回、変なとこで途切れちゃったうえに、パスワード設定してなかったもんで、修正もままならず……。あ、こんなことはどうだっていいですね。

 「1巻にあった」というのは、「正しい者が権力を握らないとどうなるか」といったくだりのことです。
 権力というのはこれはもう、猛毒ですよ。毒を以って毒を制す、を見事に表現してるんです、この蒼天曹操は。
 曹操は立派です。権力の何たるかを見極め、権力を私物化せず、後継者たる息子に向かって覚悟を問うています。そう、蒼天曹操は決して子に冷淡な人間ではなかったのです。
 少々先取りして史実を見ますと、その後の彼の人生はまさに“痛み”そのものです。曹操はこのことを危惧していたのでしょうか……。
 
 ――この世の業を一身に受けて、大地を突き進むニュー・ジェネレーション。
 ……おお、自分で言うのも難ですが、何だかコピーに使えそうだぞ!(笑)

 ところで、この太子争奪戦で買クが出てくるのはご存知でしょうが、『蒼天』ではそのシーンが見られません……どーせ待ってても描くわきゃないですから(笑)、私なりに補完してみたいと思います。

曹操「それで、なぜ子桓がいいと思う?」
買ク「……」
曹操「おい、どうした?」
買ク「いえ、袁紹と劉表のことを考えておりました。どちらも才なき者を後継ぎにたて、国を失いました」
曹操「それで子桓の方に才ありと判断したわけか」
買ク「御意! 子桓殿には権力を飼いならす才がございます!!」
 ここら辺で曹操が買クの揚げ足を取るなりして、からかったりするかもしれませんが、あいにく私には考え付きません(笑)。とにかく、これはあくまで私なりの想像なんで、本気にしなくていいですよ。

 それはそれとして、晏ちゃん一家はほのぼのしてていいですね。子供をあやすのが上手――いいパパじゃないですかぁ。ナルシシズムの塊で、ヤク漬で、女装マニアですが……(笑)。

No.10559 - 2004/04/29(Thu) 04:09:07

Re: 今週の蒼天<魏王の座> / TATSU@管理人 [関東]
皆さん、レビューの大幅遅延にも拘わらず、沢山の書き込み有難うございます! 特にかづきさんやDAIどんは管理人の疑問に反応して下さってどうもです。

さて、今週は、初投稿の方が、真っ先にレスを付けて頂いてるようなので、ご挨拶をば。

たかたかさん、初めまして。蒼天考へようこそ。

>サイトを知ったのは別冊宝島の三国志曹操孟徳伝を読んで

別冊宝島を読んで、蒼天考を知って下さいましたかぁ〜! それは嬉しゅうございます!!
あの本には、管理人の「曹操」「劉備」「孫家三代」に対する想いをぶつけさせて頂いております。
それがきっかけで、当サイトに来て頂いたなんて大変感激です。

では、晴れてネットできる身になったのを活かして、このスレでは週刊連載に関する感想をバシバシ書き込んで下さいませ〜。

No.10561 - 2004/04/30(Fri) 00:44:25
先週までの蒼天 / 英英 [北海道]
<今週の蒼天>アップを楽しみに待ちつつ、先週までの蒼天もわからぬことが多々あるので…
孫権の降伏文書で終わっちゃいましたが、濡須戦。
曹操は結局何のために濡須に押し寄せたんでしょうか?

>曹操「往くぞ!次は濡須だ!!」
(『さらなる武界へ』)

ここで張遼が「何ゆえに?」と聞いてくれれば…(笑)

>張昭「曹操に長期戦の意図はない!要するに合肥と濡須を互いに攻め合わぬという密約じゃ」「長江を越えて呉に攻め込む気は毛頭無い!」「奴の狙いは、緩衝地帯を決めて、とっとと引き上げることじゃーッ!」
(『呉下の阿蒙にあらず』)

これを読んだ時は「そうだったのか〜、じーちゃん説教ありがとな」と納得したんです(^^;
でも最初は魏軍は長期戦の構えをしてたはず。
陸上には砦を建設し、水軍は防御を旨として艦隊を編んで。

>蒋欽「堅いが地味だ。長期戦の構えだ」
(『戦士と優駿』)

>曹操「江南を任せておる息子の成長ぶりを、ひと目みたくてな」
(『孫権,雷撃』)

1.張昭の考え通りだとすると、曹操は「長期戦も辞さないぞ」と見せかけた布陣をしいて呉を脅し、その内実は「さっさと講和して引き上げたい」と考えていた。
(ん?じゃあ蒋欽は曹操の見せかけに騙されたんでしょうか)
魏国は内憂外患。外の患いのひとつを解決するため、軍事的に圧力を加えた外交のつもりだった。(劉備も外患だけど、こっちは決戦しかないと判断して後回し、かな?)
愛馬強奪がなければ、もう少しシンプルな戦だったかも。

2.本当は軍を進めて江南制圧する予定だった。しかし予想外に大きい疫病被害&悪天のため、戦闘継続を断念せざるを得なかった。作戦失敗。
それでも落し穴掘って呂蒙襲来を待ってたとこをみると、“来る敵は拒まず”ですかね?戦好きの年よりだから?いじめっこ孫権に一矢報いたかったのか。

3.「息子」「親父」の契りを結ぶため?(納得いかーん)

濡須の曹操様は“無の瞳”ではなかったので、奸雄ぶりが発揮されることも期待もしましたが、とうとう孫権への反撃はありませんでした。落し穴使えなかったし(しつこい)。
濡須進軍の理由が1だとしたら、孫権の「降伏してやる、玉座につけ」文書は、魏の内憂をますます悪化させるだけですよね。曹操自身に天子になる意思が無くとも、孫権の降伏文書の内容はみんなが知っている。国内の反曹操連中の感情はますます悪化する。魏王は孫権を降伏させながら、余計な土産をもらって帰国するわけですね。
人材育成好きな曹操にとって唯一の戦利品は、司馬懿が“天下”に目覚め、成長を始めたってことでしょうか?…でもこれ、魏にとっては戦利品じゃないよなあ…(汗)


その他、フランケンさんの正体とか陸遜の登場とか、凌統―甘寧の確執はどうなったの?とか、親分はなぜ裸で帰陣したのか(爆)とか、阿蒙がぶっ倒れる理由とか、わからないことは色々…(^^;あ、司馬懿の興奮した表情、何度かありましたが何考えてるのかわからないです。

No.10504 - 2004/04/17(Sat) 01:55:23

Re: 先週までの蒼天 / 我流軍師 [東海]
初めまして。

曹操が何のために濡須に押し寄せたのかと言えば、
結局の所、孫呉を滅ぼすためであったと思います。
口火を切ったからには、敵対勢力を壊滅するまで徹底するのが戦であり、
講和が主眼では無かったのではないでしょうか?
大敗北の赤壁だけでなく、その以後、合肥などの長江流域の拠点は
幾度も孫呉の脅威にさらされた訳であり、曹操が報復の戦とも言える
この濡須戦に手抜かりをするとは思えないんですが。
魏は当初、長期戦の構えであったようですし、
>陸上には砦を建設し、水軍は防御を旨として艦隊を編んで。
というのも、雌雄を決するつもりで出兵、拠点も確保したのかと考えれば、納得できます。

>張昭「曹操に長期戦の意図はない!要するに合肥と濡須を互いに攻め>合わぬという密約じゃ」「長江を越えて呉に攻め込む気は毛頭無い!」
>「奴の狙いは、緩衝地帯を決めて、とっとと引き上げることじゃーッ!!
これは、孫呉の予想以上の強さを見せつけられてからの魏の意図では?
それを聡明なじいさんが見抜いたという。
魏も孫呉もお互いに敵軍の強さを改めて思い知らされて、損害を確認、
それと同時に蜀の劉備の動きを察知など・・。
双方の利害が一致してから講和が成立したのでは??

だけど、蒼天航路ではそこの所どうなんでしょうかね?
曹操が凄すぎて、どうにも解らない気もしますよね(笑。
戦を心底楽しんでいて、遊軍率いて孫権とイレギュラーな対面はするわ、
敵の大将と親子の契りを結ぶわで。

No.10508 - 2004/04/18(Sun) 02:48:37

Re: 先週までの蒼天 / Blue [関東]
 こんにちは、久しぶりの書き込みです。

 英英サンと我流軍師サンのご意見、読ませていただきました。

>曹操は結局何のために濡須に押し寄せたんでしょうか?

 これは結局のところ、張昭の言い分が正鵠を射ているのではないかと
思います。この場合、曹操に長江を渡る意図があるとは思えません。い
みじくも曹操自身が「江南を任せている」と言っているように、赤壁戦
以降の曹操の孫呉に対する姿勢は受動的と言うべきです。

>雌雄を決するつもりで出兵、拠点も確保したのかと考えれば、納得
できます

 我流軍師サンのご意見ですが、これも要するに「絶対防衛線の確立」
という意味合いが強いのではないかと思うのですが。歴史的に見ても、
長江を北岸から渡って攻め込むのというのは多大なリスクを伴うギャン
ブルなんです。ましてや、赤壁で苦杯を飲まされた曹操が、戦略的によ
り危険性の高い直接渡河を計画するとは思えないのです。
 もうひとつ言えば、補給線が長くならざるを得ない曹軍が、補給線の
より短い孫呉を相手に長期戦を想定するというのも戦理に反しますね。

 では何のための出兵かと言えば、最初に言った通り「緩衝地帯を決め
めてとっとと引き上げる」という張昭の意見が最も蓋然性が高いと思う
のです。要するに、劉備に対する準備ですよね、これは。荊州問題で確
執の生じた劉備と孫権の関係は、いったんは収まったものの、まだくす
ぶっているわけですよね。その間隙をついて、曹操は孫呉と相互不干渉
の了解をとりつける…ということでしょう。
 まぁその条件を引き出すまでに、かなり血が流れてるわけですけど。
しかしここで戦っておかなければ、孫権に譲歩させることは不可能だっ
たと思います。
 まず孫権を抑え、次に日の出の勢いの劉備と対峙する。これが曹操の
基本方針だと考えます。

No.10510 - 2004/04/18(Sun) 16:27:59

Re: 先週までの蒼天 / つね
実は、私も連載中にこの疑問を持ちましたが、感想には書き忘れていました。結論としては、「作品中に書かれてないから分からない。」情報不足のままの推測は誤りを導きますからね。

・・・これでは芸がないので、やはり私見を。(せっかくの英英さんのスレッドを上げたいし。他のスレッドは下がってしまうことになりますがご容赦を。)
今回の舞台となった濡須ですが、地図を見ると曹操から見て実に嫌なところにあります。(第28巻「ショウのふたり」参照)ここで濡須塢を落とさなければ、今後も合肥を攻められる可能性があります。逆にここを落とせば、建業に対する足がかりを得ることになります。
 ですから、張昭のセリフ
「曹操に長期戦の意図はない!要するに合肥と濡須を互いに攻め合わぬという密約じゃ」
「長江を越えて呉に攻め込む気は毛頭無い!」
「奴の狙いは、緩衝地帯を決めて、とっとと引き上げることじゃーッ!」
のうち、当たっているのは2点目のみではないかと思います。もっとも当初の意図と比較すると、という意味であって、張昭発言時には、曹操も戦略目標を変えており、張昭の発言どおりだった可能性が高いと思います。

結論:当初の意図としては、今回の会戦では長江を越える気はなかったが、防衛的側面と将来の攻撃的側面の両面から、濡須攻略を意図したものだったが、疫病の発生や孫権の抵抗にあって、緩衝地帯を決めて引き揚げることに目的を変更した。

なんか、みなさんの折衷案みたいですね。

No.10514 - 2004/04/18(Sun) 18:50:44

Re: 先週までの蒼天 / TATSU@管理人 [関東]
これは何とも難しい疑問ですね。
歴史的に考えれば、数々の資料を紐解けば正解に近づくのかもしれませんが、これは「蒼天世界」における疑問として限定しないと収集がつかなくなりますしね。


結論から言うと、つねさんと同じく「作品中に書かれてないから分からない。」のですが、それじゃあんまりですから、管理人なりの推測を。

やはり軍を進める以上、敵を倒すこと、は常に視野に入っているように思えます。但し「濡須の戦い」自体は「長江を越えた戦い」の範疇には入らないと思います。

ゆえに、つねさんの文章を変更させて頂いて、
『当初の意図としては、状況次第では長江を越えることも意図していたが、疫病の発生や孫権の抵抗にあって、防衛的側面と将来の攻撃的側面の両面から、緩衝地帯を決めて引き揚げることに目的を変更した。』
というのが管理人の推測です。

英英さんの文章でいうと2.に近いですね。

No.10518 - 2004/04/18(Sun) 22:13:32

Re: 先週までの蒼天 / 英英 [北海道]
我流軍師さん、Blueさん、つねさん、TATSUさん、ご意見ありがとうございました。お忙しいのに感涙…(;▽;)
理路整然とまとまっていてわかりやすいです。自分の文章は恥ずかしくて読み返したくないです(苦笑)

当初は攻撃する意図だった。しかし、「魏も孫呉もお互いに敵軍の強さを改めて思い知らされて、損害を確認(我流軍師さんの言葉をお借りました)」し、魏はじーさんが指摘したように戦略を転換した。
というのが皆さん共通見解のようす。

>今回の舞台となった濡須ですが、地図を見ると曹操から見て実に嫌なところにあります。

なるほど〜、見てみました。
濡須塢は魏にとっては決して放ったらかしにできない場所ですね。
不可侵の密約よりは、できれば攻略しておきたい。
孫権はすごいですね、いつの間にそんな拠点を作ってたの?
建業に拠点を移した頃でしょうか?

当初の戦略の意図が「長江を越えた戦い」まで想定してたかは、やはり作中で言ってもらわないとわからないですね。

>この場合、曹操に長江を渡る意図があるとは思えません。いみじくも曹操自身が「江南を任せている」と言っているように、赤壁戦以降の曹操の孫呉に対する姿勢は受動的と言うべきです。

曹操は政のできる人材は大好きですもんね。孫権は王たる者として認められたくらいだし、もし孫権側が魏に侵略してこなければ、江南の統治を預けてもかまわないって考えてるかもしれません。もちろん一時的に、ですが。
それに孫権は“のっそり構えていて、いきなり襲ってくる(許猪評)”ので、曹操サイドとしては決して油断することはできないでしょう。
※今週の蒼天で言われてましたが、孫権に備えて大軍を残したようだし…、濡須戦の戦果はイマイチ。

>しかしここで戦っておかなければ、孫権に譲歩させることは不可能だったと思います。

合肥戦の直後では講和は難しかったんでしょうね?
孫呉にとって合肥戦は徹底的に武名をねじ込まれての敗戦。江南の熱い血が黙っておれん!って感じ。

>やはり軍を進める以上、敵を倒すこと、は常に視野に入っているように思えます。

よくよく考えると(よく考えなくても?)蒼天曹操ともあろう者が、最初から良い条件で講和することを目的とした戦を始めるなんて、ありえないって気がしました。
そこまで弱気な策は戦いの放棄に等しゅうござる! ! (by郭嘉)

第一志望:長江を越えて江南平定!(その先に天下統一?)
第二志望:まずは濡須攻略。建業進攻の足がかりとする。
第三志望:合肥―濡須不可侵条約。防衛ラインを築く。

そして劉備に備える。

さらに折衷案って感じですがいかがでしょう(^^ゞ


今さらって感じですが、濡須戦の目的がらみで――

「江南を任せておる息子の成長ぶりを、ひと目みたくてな」
「(おおッ、孟徳の肝(はら)はあの戯言の裏返しじゃ)」

の意味が、

「(我が国の一部である)江南をおまえが支配することを認めてやるぞ」

曹操は言葉遊びのような謎解き発言で、要するに「我が傘下に加われ」と降伏勧告。孫権は、曹操の戦の目的が「江南を我が物としたい」と同じくらいに、「相互不可侵の約束ってのもOK」という意思もあることに気づく。
孫権の臣従は、曹操が先にサイを振った結果…
なのかな、と思い始めてます。

No.10539 - 2004/04/20(Tue) 04:56:39

Re: 先週までの蒼天 / DAI [関東]
戦は曹操にとって人を解き明かす手段みたいなもんですからね。
こう考えるとすっきりしますよ。

戦をして、孫権があっさり負けるくらいならそのまま孫呉を平らげて江南も攻め取る。

戦をして、孫権が江南を任せるに足る人物ならそれを認めて引き上げる。

一つの行為にいくつもの意味を持たせるのが曹操だ、と。

ま、言ってることは一緒なんですけどね、第一第二の順位付けはなく、それらが同時に存在する、と、した方がよりスマートかと。

No.10541 - 2004/04/20(Tue) 05:42:39

Re: 先週までの蒼天 / 英英 [北海道]
>一つの行為にいくつもの意味を持たせるのが曹操だ、と。
>第一第二の順位付けはなく、それらが同時に存在する、と、した方がよりスマートかと。

あっ、そうか。そうですね。これを読んで何かがピンときたんですけど、上手く言葉にできないのです。
あ〜う〜…
阿蒙になった気分です。う〜(-ーゞ

なんとなく、徐州の呂布討伐戦を思い出しました。
それまで“呂布との最終決戦”のイメージしかなかった戦ですが、蒼天曹操には“人材登用”という大目的もありました。私はその時も曹操にとって優先順位どっちが高いのかわかりませんでした。
戦をしてみて、呂布は絶世の美女、陳宮もきらめきを増した佳い女、と高く評価。(結局2人とも処刑されちゃいましたけど。。郭嘉案で呂布を制御するはずだった人材・劉備が殺せと言ったせいかな)

やはり蒼天曹操は1つにいくつもの意味を持たせてる…。
その結果が群臣達には殿のひらめきに見えたり、気まぐれで作戦変更をしたようにも見えたりする(^^;

>戦をして、孫権があっさり負けるくらいならそのまま孫呉を平らげて江南も攻め取る。戦をして、孫権が江南を任せるに足る人物ならそれを認めて引き上げる。

孫権軍が強かったため前者にはならなかった。
のこのこ出張って検分して、孫権を王たる人物だと認めた。
私には今もいじめられて撤退したように見えるんですが…(笑)、孫権が抗うにしろ降るにしろ、江南の政を上手くやってれば曹操はかまわないのでしょうか。

No.10546 - 2004/04/21(Wed) 17:24:41

Re: 先週までの蒼天 / DAI [関東]
>なんとなく、徐州の呂布討伐戦を思い出しました
ですね。

>陳宮もきらめきを増した佳い女、と高く評価。
>結局2人とも処刑
多分、曹操の中では、そういうスタンスが当たり前のように存在しているんでしょうね。
でもなぁ、曹操、あんたおっかねえんだよ、云々の劉備の下りはそういう思考を持つものと持たざるもののギャップをよく言い表してるような気がします。

ただ、曹操自身はそのギャップがあることは認識できてるのかな?とも思います。が、統治のためにそのギャップにはあえて目を伏せている。

その辺、昔の孔明はそのギャップ自体に気がついていない。孔明は曹操の一面を量ることはできたけど、常人、民衆をを理解できていなかった。曹操の常人には理解しがたい部分は理解し得たけれども、常人を理解している曹操を理解するには至らなかった。などと話を展開させてみたり。


>その結果が群臣達には殿のひらめきに見えたり、気まぐれで作戦変更をしたようにも見えたりする
この手の人間に惚れると大変でろうねぇ。それこそ、某暗黒軍師のように右往左往することになりそう。ったく、しょーがねー奴だなー、まあ、あいつはそう言う奴だから、くらいのスタンスで傍から眺めて吉というか。笑

>江南の政を上手くやってれば曹操はかまわないのでしょうか。
それでいいと言えばいいし、やばいっちゃあやばいというか。
曹操の存在自体が問いかけとは、まあ、言い得て妙。

No.10556 - 2004/04/23(Fri) 15:46:04
週刊ビジュアル三国志 / なるみ [北陸]
「今週の蒼天」のアツい書き込みの中失礼しますが、今日(もう昨日か)、「週刊ビジュアル三国志」1巻も発売になりました。第1号は320円でしたが、次からは560円のようです。全50巻。
1巻では「蜀の桟道」や「白帝城」なんかの写真もバーンと大きく載ってます。石森章太郎プロのコミックが33Pと、全体の半分以上を取っているのが気になりますが、三国志関連のムックをあまり持っていない自分としては、結構良かったです。
(自分的には冒頭の群雄絵巻に甘寧が載ってただけで嬉しかったりしてますが)

ちなみに、1〜5巻の応募券を集めると、劉備・曹操・孔明のフィギュアが当たる応募者全員サービスに応募できたりするようです。

ごめんなさい。それだけです。それでは。

No.10391 - 2004/03/26(Fri) 05:09:07

Re: 週刊ビジュアル三国志 / 趙繍
ちょっとしか書き込んだことはありませんが・・・・。ビジュアル三国志はコンビにでも売っているんでしょうか?このごろ春休みでコンビに行かないので・・・・・わからないならいいです。
No.10394 - 2004/03/26(Fri) 11:09:35

/ 趙繍
関係ないことを長々とすいません。これを買った人で、フィギュア買おうと思う人いますか?
No.10396 - 2004/03/26(Fri) 17:48:33

Re: 週刊ビジュアル三国志 / TATSU@管理人 [関東]
買いました!
おっしゃる通り、石森章太郎プロの漫画がメインのような雑誌でしたね。それもなんか「横山三国志の焼き直し」みたいな漫画でした。

水を差すようで恐縮ですが、ビジュアルも予想していたほどでは無く、次号は立ち読みになりそうな気が...

No.10428 - 2004/04/04(Sun) 01:18:51

Re: 週刊ビジュアル三国志 / なるみ
ども!「今週の蒼天」のupはまだの様なので、同じ日に出た「週刊ビジュアル」のほうを。

と、言っても、結局今週は買いませんでした、自分。
だって、内容的には創刊号と変わらないんだもん。

まぁ、今週のテーマ「魏」の写真はともかく(それでも自分的にはグッとくるものが無かった)、やはり本の半分近くを漫画が占めてる状態で、その他の記事はホントにオマケ程度。

結局買わずに、そばのガチャガチャ(横山三国志の)を2回(1回300円はキツイ)やって帰りました。また玄ちゃんとシークレット(横山三国志は処分しちゃったから誰か分からん)だよ。かなりダブってます。関羽が欲しいのに〜。

と、いうのはほっといて。来週の3巻は多分「呉」がテーマだろう。呉Fanとしては買わざるを得ないんだけど、どーかなー。560円だしなぁ。

No.10459 - 2004/04/10(Sat) 04:18:26

Re: 週刊ビジュアル三国志 / 趙繍
三国志のガチャガチャなんてあるんですんねぇ〜。知らんかった。早く「今週の蒼天」upしないかな〜。
No.10460 - 2004/04/11(Sun) 09:40:06

Re: 週刊ビジュアル三国志 / TATSU@管理人 [関東]
あ、今週は、まだ読んでないや!
でも、なるみさんの感想を読むと「読まないと損!」という感じでは無さそうですね。

>本の半分近くを漫画が占めてる状態で、その他の記事はホントにオマケ程度

三国志初心者向けなんでしょうか? 漫画を載せるのはいいのですが、それがメインというのはどうなんでしょう? それに、どうもあのストーリーは "今更" って感じしました。
創刊号だけしか読んでないのであれですが、もう少し工夫が欲しかったような...

>早く「今週の蒼天」upしないかな〜。

遅れてすみません。間もなくUPします。
趙繍さんも感想を是非!!

No.10464 - 2004/04/11(Sun) 15:53:30

Re: 週刊ビジュアル三国志 / なるみ
どうも。またこんなスレッドを上げてしまって申し訳ない。
で、今週のビジュアル三国志ですが、やっぱり買ってしまいました。
呉編ということで、赤壁など何枚か写真が出てるのですが、目を引いたのは合肥・逍遥津の公園内にある張遼の騎馬像です。当然ながら蒼天の張遼とは違いますが、カッコいいです。
でも、これで560円はやっぱり高価いですね。

蛇足ですが、ガチャガチャのやつ、関羽がやっと出て、これでコンプリート。でもこれ、「巻之壱」なんですよね。「次は誰が出るだろう」という期待と、またダブりの連続だったらどうしようという不安が入り混じってます。

No.10495 - 2004/04/16(Fri) 04:43:41

Re: 週刊ビジュアル三国志 / TATSU@管理人 [関東]
なんか「今週のビジュアル三国志」って感じになってきましたね(笑)

>逍遥津の公園内にある張遼の騎馬像

それ、ちょっと興味あります。どんな顔や格好してるんでしょう?
忙しくて本屋も寄れないんですが、ビジュアル三国志、まだあるのかな?

>関羽がやっと出て、これでコンプリート。

おめでとうございます。全部で何種類あるんでしょう?
ところで "シークレット" は誰か不明のまま?

No.10515 - 2004/04/18(Sun) 22:02:01

Re: 週刊ビジュアル三国志 / なるみ
> なんか「今週のビジュアル三国志」って感じになってきましたね(笑)
でも、来週の「三国志を行く」は『桃園遺址紀行』(劉関張が兄弟の契りを結んだ地)らしい(なんとなく興味無し)ので、書かないかもしれません。

> >逍遥津の公園内にある張遼の騎馬像
>
> それ、ちょっと興味あります。どんな顔や格好してるんでしょう?
> 忙しくて本屋も寄れないんですが、ビジュアル三国志、まだあるのかな?
張遼、渋くてカッコいいです。当時の馬って、結構小さいんだなぁ。(現在のサラブレッドを思うからだろうけど)

> >関羽がやっと出て、これでコンプリート。
>
> おめでとうございます。全部で何種類あるんでしょう?
> ところで "シークレット" は誰か不明のまま?
曹操、劉備、張飛、関羽の4種+シークレットの5種類ですね。
シークレットは、女性で、ピンクの衣装で、髪をお団子二つにくくってます。
1回300円とちょっと高価いですが、組み立てた出来はとても良い感じです。
自分的にはやはり曹操がいいですね。赤い甲冑に矢を全身に受けながら高台から馬で駆け下りる(飛び降りる?)、というフィギュアです。
ガチャの話ばかりになってしまいました。どうもスミマセン。

No.10527 - 2004/04/19(Mon) 02:44:57

逍遥津の公園内にある張遼の騎馬像 / Hexing[遼寧省]
管理人様はじめ皆様方、久しぶりのカキコとなります。

中国在住のため「週刊ビジュアル三国志」は残念ながら見ることができません。ここのスレから想像するしかないですね。
今度一時帰国した際には、必ず見てみたいです。

ところで、遥津の公園内にある張遼の騎馬像は、こんなやつです。
http://www.ad-hexing.com/luyou/zhoumo/image/zhangliao.jpg
(私の拙サイトに掲載されているものです。実際に合肥に行って、自分で撮りました)

No.10531 - 2004/04/19(Mon) 14:02:32

横光フィギュア / 英英 [北海道]
>赤い甲冑に矢を全身に受けながら高台から馬で駆け下りる(飛び降りる?)、というフィギュアです。

全身に矢を…ってすごい場面ですね(爆)
しかも飛び降り!逃げてるんでしょうか?
横山三国志で若い曹操が矢傷を負ったのは、董卓追撃で李濡の伏兵にやられた時と、宛城脱出戦じゃなかったかな。撲陽で呂布(陳宮)の策にはまった時はヤケドだったし。
危ない橋を渡り続けた曹操らしいフィギュアなんでしょうね。

>シークレットは、女性で、ピンクの衣装で、髪をお団子二つにくくってます。

チョウ蝉でしょうか。

No.10536 - 2004/04/20(Tue) 02:38:23

Re: 週刊ビジュアル三国志 / なるみ
> 全身に矢を…ってすごい場面ですね(爆)
> しかも飛び降り!逃げてるんでしょうか?
> 横山三国志で若い曹操が矢傷を負ったのは、董卓追撃で李濡の伏兵にやられた時と、宛城脱出戦じゃなかったかな。撲陽で呂布(陳宮)の策にはまった時はヤケドだったし。
> 危ない橋を渡り続けた曹操らしいフィギュアなんでしょうね。
この曹操、かなり若い顔をしてるので、董卓追撃のシーンだと思います。
それにしてもこれ、矢を1本1本刺さなきゃいけないのですが、この矢が力加減を間違えると簡単に折れちゃうんですよね。
でも、今矢の数を数えてみると、曹操には両腕に1本づつ、馬の首・腿に3本と、5本しか刺さってないですね。作った時は沢山に感じたんだけど。

> >シークレットは、女性で、ピンクの衣装で、髪をお団子二つにくくってます。
>
> チョウ蝉でしょうか。
これ見て考えちゃいました。そういや貂蝉って、今顔を思い出せるの、蒼天のと無双のしか出てこない・・・。横山版ってどんな顔だっけ?

No.10538 - 2004/04/20(Tue) 04:11:16

Re: 週刊ビジュアル三国志 / ツァオツァオ [関東]
蒼天とだいぶずれた話題になってしまっていますが,横山先生追悼の意味も込めてレスつけます。
横山三国志フィギュアのシークレットは芙蓉姫らしいですよ。某はある三国志グッズのオンラインショップで5体セット定価で販売していたので買っちゃいました。関さんと劉備も馬にまたがっているのだけど曹操の馬だけ筋肉がやけに躍動感あって好きです。シークレットが芙蓉姫なのはアニメ版を基にしてるからじゃないでしょうか?あのアニメ確か赤壁で終わりだったんですよね。それでも「三国」志(笑)
駄文御免

No.10542 - 2004/04/20(Tue) 16:39:43
横山先生 / なるみ
蒼天に関係ない話ですが・・・。
今、TVのニュースで見たのですが、横山光輝先生が亡くなられたらしいです。
自宅のボヤで重体、というのを聞いて心配していたのですが・・・。
横山先生の漫画から三国志を知った自分としてはとても悲しいです。
ご冥福をお祈りします・・・。

No.10496 - 2004/04/16(Fri) 05:53:21

なんと…!! / 英英 [北海道]
なるみさん情報ありがとうございます。
慌ててニュースを検索してみましたが……(泣)
私は『人形劇三国志』で三国志を知りましたが、ファンになったのは横光三国志が出発点なので、なんと言っていいか…
悲しいです。
三国志の後に描かれた『項羽と劉邦』や『史記』なども好きでした。
もう先生の作品を読むことができません。

「もう新しい詩賦を味わえぬが…」
建安五子の死を悼む魏王の言葉が思い出されます。
横山先生の大業は、すでに次代の扉を開いている――

突然の悲報に動揺してます。
まだ曹操様のようには発想できず、
もう新しい作品を読めないこともひたすら残念…
(;-;)
――でも先生、
『三国志』を世に送り出してくれてありがとう。

No.10497 - 2004/04/16(Fri) 10:29:13

Re: 横山先生 / 文月 [近畿]
私も漫画で最初に三国志を読んだのは横山版だったので、横山先生があんな形で亡くなられたのは非常に残念です。
享年69歳というのは今の時代ではむしろ若死にの部類にはいりますよね。
ご冥福をお祈りいたします…。
黙祷ーーー!!

No.10498 - 2004/04/16(Fri) 16:44:39

Re: 横山先生 / kazz [東北]
このスレッドで初めて知りました。
報じているページを一応リンクしておきます。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040416-00000984-jij-soci

私も幼き日に横山三国志に出会い、その魅力にとりつかれたものでした。以来、その他の三国志関係の作品、または正史などに触れることになるわけですが、総ての始まりは横山さんの作品だったのだと今あらためて痛感しております。それは郷愁にも似た。

ここは『蒼天航路』関連のBBSですが、私と同じように、「横山三国志に触れて三国志の魅力を知った」という方もたくさんいらっしゃることと思います。ニュースとしてこういったスレッドがあってもいいですよね?

本当に惜しい人を失ってしまいました。
ご冥福をお祈りいたします。

No.10499 - 2004/04/16(Fri) 19:11:52

Re: 横山先生 / Hiro参
巨星、堕つ・・・。

この度の訃報は残念でなりません。
三国志のみならず、日本の漫画、アニメ、特撮文化に巨大な影響を与えた方でした。

>やがて魏王並びに麾下の将軍達は、楽進の病室に向かって立ち並び、一斉に拱手していた。

「今週の蒼天」、この場面が頭に浮かびます。

どうか安らかにお眠りください。

No.10500 - 2004/04/16(Fri) 22:19:13

Re: 横山先生 / 趙繍 [九州]
僕は水滸伝と項羽と劉邦と三国志は途中まで読んだけどやめた口です。今度ちゃんと読んでみよ。鉄人28号やジャイアントロボなど(中学生のくせに知ってます)なども確かかいてますよね。                   楽進並びに李典とともに黙祷
No.10501 - 2004/04/16(Fri) 23:11:23

Re: 横山先生 / TYIM1983
本当にショックでした…。
いままで作品中で多くの将兵を火攻めしてきたけど、
まさか御大が…。
あまり悲しいので昨日は普段飲まない酒も飲んでしまいましたよ。

みなさんもどうか寝タバコには気をつけてくださいね・・・。

No.10502 - 2004/04/16(Fri) 23:33:19

とんでもなくショックです・・・。 / ギルガメッシュ [関東]
 自分も本格的に三国志にはまってしまったのは横山先生の「三国志」でした。全60巻、別冊を中学生のときに2年がかりで集めたのが記憶にあります。先が読みたいけど金なくて読めないもどかしさ。思い出だします。そのあと「項羽と劉邦」も全部集めました。

 横山先生を知ったのも「三国志」からで、後から「鉄人28号」、「バビル2世」、「魔法使いサリー」などのヒット作を生んだ人と知りました。

 どこかの本に「皆に知られている作品を3作以上出した人が巨匠といわれる」というのを見ました。それに当てはめるなら先生は正に巨匠という名にふさわしい方だと思います。

 横山先生・・・長い間おつかれさまでした。最後は火傷という苦しい状態でしたが、どうか安らかにお眠りください。アイコンは横山光輝三国志で最初に買った単行本の表紙を飾った英雄で。

 管理人さん。長々と蒼天に関係ない話をして申し訳ありませんでした。BBSマナーのキャラ達に怒られそうですが、甘んじて刑をお受けいたします。

No.10503 - 2004/04/16(Fri) 23:37:31

Re: 横山先生 / 魔
ショックです。
事件を聞いて心配でしたから、亡くなったことを今知り
言葉にならない気持ちです。

蒼天航路は横山光輝三国志の読み直しの側面もあり、二つの間で読む意識をもっていましたから、私にとって、蒼天航路とは無縁ではありません。本当におつかれさまでした。

No.10506 - 2004/04/17(Sat) 17:07:37

Re: 横山先生 / つね
私も横山三国志に親しんだので、今回の訃報は残念です。
せめて大往生であってほしかったです。
最後の60巻は発売日に手に入れて、その分厚さに感動した覚えがあります。子どもから大人まで親しめる楽しめるスタンダードな三国志といえば、横山三国志でしょう。横山三国志を比較対象として持ってこそ、多少、刺激的で難解な蒼天航路も生きてくるのではないか、そう思えます。
ご冥福をお祈りします。

No.10512 - 2004/04/18(Sun) 18:21:28

Re: 横山先生 / 櫻 [関東]
ケータイで知ってびっくり。
いつもすごい人が死んでしまったときって「嘘でしょう?冗談ですよね」って思ってしまうのですが今回はひとしお。しかも火事とは・・・。人生何が起こるかわからないですねホントに。
最近蒼天と対比させて読みなおしてたのですが・・・。

黙祷。(_ _)

No.10513 - 2004/04/18(Sun) 18:37:27

Re: 横山先生 / TATSU@管理人 [関東]
驚きましたね。
記事によると、3年前から歩けない状態で、自宅療養中だったとのこと...。
慎んでお悔やみ申し上げます。

管理人の実家にも「横山三国志」は全巻揃っていて、帰省の際は、蒼天で連載中のところの巻だけ読み返したりしてました。
確かにあれは老若男女が楽しめる巨編だと思います。

No.10517 - 2004/04/18(Sun) 22:09:33
はじめまして / ぼん
毎週欠かさず読んでます。とにかく面白いの一言。
今まであらゆる三国志関係の小説、まんが、ゲーム、雑誌を読んできましたが蒼天航路が一番!もちろん漫画全巻持ってます。一番好きな武将は呂布、呂布をあそこまで愛した作者はいたでしょうか?呂布の最後ははかなくも強く生きる孤高の男を垣間見た気がします。今、北方先生の三国志を読んでいますが、これも面白い。なんてったって張衛が出てくる、ゲームや漫画では雑魚の位置にいたこのキャラをなぜ登場させたのか?ものすごく疑問、北方の三国志読んだ人他にいませんか?

劉備の関中攻め、そして裏切りと関羽の死、曹操の死など今後怒涛の鬩ぎ合いをどう描いていくのか楽しみです。
これからもちょくちょく遊びに来ます

No.10492 - 2004/04/15(Thu) 10:11:25

Re: はじめまして / 趙繍 [九州]
1番最初に北方三国志は読みましたが・・・・              面白くて、いいじゃないですか。張衛が出て。秘本三国志(だったけ)でも五斗米道の人が主人公でしたよね。(読んでないからよくわからんけど)かきやすいのかな?
No.10493 - 2004/04/15(Thu) 19:34:35

Re: はじめまして / TATSU@管理人 [関東]
ぼんさん、初めまして。蒼天考へようこそ。 レスが遅れてすみません。

>一番好きな武将は呂布

ですか〜。管理人も蒼天の董卓と呂布を見た時は衝撃でした。まさに「ネオ三国志」だなあって感じしました。

>呂布をあそこまで愛した作者はいたでしょうか?

ぼんさんが今読んでる作品の著者・北方氏も、呂布を愛した作者と言えると思います。

>北方の三国志読んだ人他にいませんか?

当サイトには読んだ人が沢山来てますよ。
北方三国志の話題は何回か出てますので、上にある「記事検索」で「北方三国志」とキーワードを入力して、過去ログを探してみるのも一興かと。

No.10516 - 2004/04/18(Sun) 22:06:13
今週の蒼天<その性のままに> / TATSU@管理人 [関東]
ごめんなさい!! 「当面は質より速さ」などと言っておきながら、こんなに遅れてしまいましたーッ!
ちょっと現在、仕事のペースが掴めないでおります。もう少し経てば余裕が出るかもしれないので、ご容赦下さい。

皆様! 今頃UPしてもモーニング読んだ時の感想が呼び起こせないかもしれませんが、是非是非、思い出して書き込んで下さいませ〜。レス、お待ちしております!!!

No.10466 - 2004/04/11(Sun) 16:02:30

Re: 今週の蒼天<その性のままに> / TATSU@管理人 [関東]
【STORY】

書状を手にしたまま硬直する司馬懿。「読みあげろ。」と背後から告げる曹操。

孫権は書状にて、曹操を“親父”と呼んだ後、『 この先も永々と生きるつもりなら、自分が天子の座につかせてやる。慎んでこの孫権の降伏を受け入れよ。』と告げていた。
天を見上げ、鼻息も荒く微笑む曹操。一方、書状を手にしたまま司馬懿は震えていた。背後の曹操を振り向いて告げる司馬懿、
「これは降伏という言葉を使いながらも、その態度は極めて不遜。論も不条理。しかしながら、」
そう告げる司馬懿は内心、“気宇はまぎれもなく天下人のもの。”と考えていた。額に汗を浮かべながら、司馬懿は曹操に尋ねていた。
「魏王(との)。なぜ、あなたは、玉座につこうとなさらぬのですか?」

貴様もそれを聞くのか!というような表情で司馬懿を睨む曹操。次ぎに曹操は天を見上げ朗々と語り始めた。
「万民から愛おしまれる存在に祭り上げられながら、社稷を祭る祭祀をすっぽかしては四海をうろつき、 野に草をかじり、市にて豚を捌(さば)く。 名もなき人に交じっては酒を酌み、箸で皿を打ち音曲を奏で、気の赴くままいたる所に現れては、ただ心情のままに言葉を放つ。」曹操は暫し天を見つめて微笑んだ。
「そんな天子を戴いてみろ。天下万民は不安のどん底だ。」
司馬懿を静かに見つめる曹操、「それとも司馬懿。」
ふいの問いかけに思わず緊張する司馬懿。曹操は高らかに問いを発した。「俺が人間であることを、誰かがやめさせると言うのか!?」

−天子とは、人のかたちをした天。−
人間・曹操の問いに、司馬懿は天を見上げ独白していた。
そこへ、許猪が目に大粒の涙を浮かべ、曹操のほうへ歩み寄ってきた。許猪の口から出たのは李典の名であった。

          ***************

「曹操が王なら、あなたも王。でしょ?」
成都で諸葛亮がそう告げていた。
でしょ?と言っても、王は天子が認めなければなれないもんだろ。と、城壁に座る劉備は振り向いて口を捻じ曲げた。
「なりますか?2年もあればなれますよ。」羽扇を掲げて飄々と答える諸葛亮。思わず、ほんと?と聞き返す劉備に、孔明は笑いながら羽扇を突き出した。
「ほら 感じませんか? もう曹操の風を待つのではなく。今度はあなたが吹かす番。」
それを聞いた劉備は、羽扇の指し示した方向を見ながら微笑んだ。
「王な。でけえ嵐をおこしてその上へ。ってのはどうだ?」

          ***************

合肥。
曹操は、立ち並ぶ5つの墓碑の前で、書簡を手にしていた。背後から沢山の書簡を抱えた温恢が、“どのお方も皆、いまわの際まで 競うように筆をとっておられました。”と、涙ぐみながら告げていた。
建安の文学者5名は疫病により没していた。曹操は手にした書簡を広げた。いまわの際に書き殴られた文字は、判読に難かった。墓前の前で独白する曹操。
−文言と弁舌の俊才たちよ。望んだ詩想は得られたか? もう 新たな詩賦を味わえぬが、おまえたちの大業は、すでに次代の扉を開いている。−

次ぎに曹操は、喪服を着て別の墓前に座る司馬懿のもとへ歩いていった。
それは、袞州刺史・司馬朗の墓であった。兄の墓の前に座る司馬懿の背後から、曹操は静かに告げた。
「司馬懿。しばらく軍を離れ、内政に専念しろ。」
振りかえる司馬懿に、続けて告げる曹操。
「孫権に触発され、天下を語る言葉を持ち始めた所だろ。中央で国家百年の計に取り組むいい時期ではないか。」
更に曹操は、背後の温恢に、李典の亡骸(なきがら)も、武官の陵墓では無く、眼前の陵墓に埋葬するよう命じていた。それは、討ち死にを嫌い、朝服で死ぬことを願っていた李典への手向(たむ)けであった。

          ***************

「入れろ! ひと目 顔を見るだけだ!!」
曹操は扉を叩いて叫んでいた。
その曹操の眼前に立ちふさがり、扉を抑えこむ侍医。“すでに死者千人を超えるこの疫病が、いかに尋常ならざるものかは、重々おわかりのはず”と侍医は必死に叫んでいた。
中に入っても感染するとは限らん、と叫ぶ曹操に、あなた様は魏王、国家一のお体!!と侍医は決死の覚悟で両手を広げていた。

「およそ、お見せする姿ではござらん。」
ふいに部屋から声がした。曹操は身を乗り出して叫んだ。
「話せるのか、楽進!!」
少々。と言葉少なに答える楽進に、無理に話してはいけない、えぐられた臓腑もまだ治っておらんのですぞ。と侍医は部屋の中に向かって叫んでいた。

曹操の背後には、南征に参加した将軍達が並んでおり、中央の夏侯惇が曹操に告げていた。
「この楽進の戦いは、あなたとて援護のできぬ戦い。」
わかっておる!!と叫ぶ曹操に、部屋の中から再び声がした。
「魏王(との)。何時(いつ)か 戦地にて。」
「待つ!」と叫んだ曹操は、「もうしゃべるな、楽進!」と制止し、振りかえった。
背後の将たちのもとへ歩いてゆく曹操。
やがて魏王並びに麾下の将軍達は、楽進の病室に向かって立ち並び、一斉に拱手していた。

翌 建安23年、楽進 逝去。



【REVIEW】

●一気に濡須編は終局を迎えました。 孫権からの書状は「天子にしてやるから、俺の降伏を慎んで受け入れろ。」という凄まじいものでした。まさしく司馬懿の言う通り、不遜にして不条理。厚顔にして道理の合わないような書状でした。
“わしが天子の座につかせてやる”ってのはどーいう意味だったのでしょう? まさか孫権が献帝に向かって禅譲を迫る訳にもいかないでしょうし...。 “気宇はまぎれもなく天下人のもの”と司馬懿が独白してましたから、孫権からすれば「俺が天子として認めてやる。」ということは、「俺が天子にしてやる」と同義だ。ぐらいに思ってたんでしょうか? だとしたら、まさに傲岸不遜。孫仲謀ならではの“天下人としての心意気”といったところでしょうか? 

で、結局、曹操は降伏を受け入れた訳ですが、そこらへんの曹操の真意は語られませんでした。(天子にならない理由は語られましたが)。これはやはり、張昭の叫んでいた『劉備の軍備拡大の危惧』や呂蒙のつぶやいていた『世継ぎ問題・儒者とのいざこざ・内紛の火種』とかも影響していたんでしょうか? で、「緩衝地帯を決めてとっとと引き上げる(by張昭)」という事となったんでしょうか?

ところで、先週、「攻撃じゃ。狙うは曹操ただ一人。」って孫権は言ってましたよね。今回の書状が「曹操ただ一人を狙った攻撃」っていうのはちょっと弱いかな、って気もしました。“曹操一人を狙った”というのは確かにそうですが、「天子にしてやるから、俺の降伏を慎んで受け入れろ。」は、“攻撃”と言えるものなのでしょうか?
ここらへんは前回kazzさんがおっしゃてた「尾根での雷撃発言」との一連の流れで、

>「曹操から戦場を奪うことによる“挑発”」から「曹操から戦場を奪うことによる“攻撃”」に進行したと解釈しちゃいます。孫権側が“平伏する用意がある”という姿勢をつらぬく限り、曹操に戦をする理由は残されていないわけです。乱世の収束という点で。

ということになるんでしょうか?
また別スレでDAIどんが語っていた、

>曹操が玉座に上れば、この戦は終わらせることができる。つまり、今回の戦に限って、乱世を治めるという言い訳はできない、むしろこの戦こそが乱世そのものという部分が出てきてしまった。

ので、撤収せざるを得なかった。というのもあるのでしょうか?
なんか管理人、推測しまくってますが、もうちょっと作品中で、そこらへんに触れて欲しかった気もします。

●「俺が人間であることを、誰かがやめさせると言うのか?」
蒼天曹操の基本的スタンスです。 −天子とは人のかたちをした天−と、この後、司馬懿が独白してますから、『 俺は、人間であり続ける。なんぴとたりともそれを拒めんだろ?』 という感じでしょうか。以前、曹操が述べていた「天より人、そう考えるのが俺であり、俺は俺でしかない。」にも、やや通じるような気がします。

これは「玉座に就く意志はございませんか?」と問う荀?ケに対して「俺は死ぬまで詩を謳い、戦場を駆けまわるのだ。」と告げたことと同義ですね。
古くは、荀?ケの「皇帝への道を宣言するのか?」という問いに対する「勝ち抜いて己を天子と叫べば人間が天子となれるのか?天子として君臨せずとも統治はできる。やらねばならないことの多い身に天子は余分だ。」 
あるいは、献帝の「何故玉座にのぼり天子と称さない?」という問いに対する「曹操は蒼天を飛翔する鳥にあらず。蒼天のもと地をゆくものなり。巨大なる社稷を祭るものではなく、社稷のもと雄大に政(まつりごと)を行なうものです。」にも通じます。

●司馬懿の『 狼顧の相 』が出ましたね〜。司馬懿が登場してから、「首の回転」の件はずっと出てこなかったので、蒼天では採り上げられないのかと思ってました。 唐突に出てきてちょっと驚きました。
曹操がさっそく真似してグキッとなってましたね。これ、笑えました。
しかし、1回出たらすぐに2回目もやってました。司馬懿、癖になっちゃったんでしょうか?  曹操に「首だけでこっちを向くな!」って気持ち悪がられてましたが。これから振りかえる度に、これをやってたら笑えます。つかギャグです。

でも史実知らない人は、唐突過ぎて訳わかんないでしょうから、軽く解説しときますね。
司馬懿には、“「狼顧の相」があると聞いた曹操が、試してみようと考え、御前に進みでて来させておいて、急にうしろを振り向かせた。すると、噂どおり、司馬懿の顔は真後ろを向きながら、体はまったく動かなかった。”というエピソードがあるんです。

●成都では早くも諸葛亮が、劉備の「漢中王」の画策を開始しました。このシーンは漢中争奪戦へ移行する為の布石でしょうか? 
しかし前回登場した孔明は“超真面目人間”と化したように見受けられましたが、今回の孔明を見た限りではそうでもないようでした。「人間の質は変わらん!(by関羽)」といったところでしょうか?

●建安の文学士たちはあっけなく逝きました。従軍を申し出るシーンが印象的だったので、従軍中の何か面白いエピソードでも出るかと思ってたんですが残念です。
それよりもっと寂しかったのは李典の死。 「軍事より学問」と言い張る将なんて非常にユニークですし、甘寧相手に次々と "からくり武器" を繰り出すところなんて、かなりツボでした。 討ち死により朝服で死ぬことを望んでいたなんて、李典らしくて泣けるじゃありませんか〜。
三国志って、「乱世だからこそ能力を発揮できた人物」が多いような気がします。その中にあって蒼天李典は、きっと乱世に生まれなくても、その才を十二分に発揮できた人物であった。管理人にはそう思えます。

『魏に張遼あらば、呉に甘寧あり。』 張遼が陳武を討ち取ったように、甘寧の報復は李典と言う成果を欲したのでしょうか?
合掌。

●楽進−。合肥の負傷で身体が弱まっているところに、疫病を罹患したという感じですね。
名も無き一兵卒として練兵に加わっていた楽進。それを一軍の将へと大抜擢したのは若き日の曹操でした。 曹操の唯才の信念を“退くこと無き武”で発揮したのが楽進だったような気もします。

死の床に、傷だらけの甲冑と槍と剣が立てかけてあったのが印象的でした。病床で「およそ お見せできない」姿となった楽進は、枕もとの甲冑を見つめながら、往時に想いを馳せていたのでしょうか? いえ、振り向くことを知らない楽進は、死の間際まで、その甲冑を纏って戦う日を、黙然と待っていたような気がします。

以前も書きましたが、呂布や関羽や張遼が閃光のように発する「武」とは違いますが、楽進が発揮する愚直なまでの「武」は、楽進軍の兵士達の誇りだったように思えます。

−誰もが知る
  その武の居所は、
  戦場の
  決して退いてはならぬ陣。
 
  楽進はつねに必ず 
  そこにいた。
  極太の肝玉ひとつで
  そこにいた。−

退いてはいけない局面には、必ずそこに居る将。そこにいるだけで、兵士達が「俺も頑張らにゃ!」と励まされるような武。楽進の武は、そういうものだったんじゃないでしょうか。


こうして「合肥の守将」三人の内、張遼を残して二将が逝きました。管理人的には、郭嘉の「智」に加え、李典の「才」と楽進の「武」が、張遼の中で生き続けていると信じたいです。

再び合掌。

●さて次回より新章でしょうか? なんとなく濡須編の最後が駆け足だったような気がします。 単行本31巻はもう1話分入ると思われますから、管理人的には、あと1話分ぐらいは濡須編の締め括りを続けて欲しいところです。

No.10467 - 2004/04/11(Sun) 16:54:54

Re: 今週の蒼天<その性のままに> / 笠松但馬守
今回の蒼天はなんだか切なくなりました。。。
これから、いよいよ終盤です。思い入れのある武将たちが死んでいくのは辛いですね。
読みたいけど、読みたくない。
今回、お亡くなりになった武将たちに合掌。。。

No.10468 - 2004/04/11(Sun) 17:35:36

Re: 今週の蒼天<その性のままに> / 文月 [近畿]
李典も楽進も逝ってしまいましたね。

「討ち死にだけはまっぴら」といいながら、戦の中で敵将の刃を受けて倒れた李典。
何時か再び戦場に立つことを夢見ながら、牀の上で力尽きた楽進。

それぞれの望んだものとは逆転したような死の形ではあったけれども、それでも彼らは(健安七子も含めて)満足だったとおもいます。
乱世の中で、まさしく「その性のままに」己が才を思う存分にふるうことが出来たのですから…。

No.10469 - 2004/04/11(Sun) 18:19:21

Re: 今週の蒼天<その性のままに> / 櫻 [関東]
先程来て「あれ、まだUPされてない。。。」と思い、一度は退出。しかし戻ってきてみたらされてるじゃないですか!
管理人様、ご苦労様です。
そんなこんなで早めにレス。

司馬懿の首、ようやく出ましたね〜(笑)あの司馬懿の首が回るところなんて想像できませんでしたがいざやってみると意外にあっさりしてました。っていうか殿もっとビビろうよ。変だよ。気持ち悪がってるのと真似して首捻ってるのは笑えたけど。

殿の話はずっと言いつづけられてきたとおり。安心できますね。こうやってずっと変わらないこと言いつづけてくれる人って。まぁ殿の場合別の意味で安心できませんが・・・(笑)

孔明変わってねー!!!ホントですね。あの益州攻略の際の真面目キャラはどこへ行ったんだ?三つ編み浮いてるし(爆)そろそろ漢中戦だなあ・・・。

しかしどんどん殿のもとから人がいなくなる・・・今週だけで七人!?そんなぁ・・・。李典、妹が悶えてたよ(報告)。楽進も悪いときに疫病かかっちゃってもう・・・。やっぱり惜しい!!
でも殿、「くそぉ〜・・・読めん!」はないよアンタ・・・。やはり武士(by張遼)?
ところで「うつったとて九割は死なんのだろう!」と殿が仰せでしたがそれって今回の六人は相当運が悪かったってことでしょうか。張遼はいつの間にか復活してましたけど。
それにしても張遼って共に戦った人々が次々に死んでいくよなぁ・・・(怖)。郭嘉還って来ーい。

しつこいようですがフランケンは・・・?濡須戦で死んだというような場面は無かったようですから董襲ではない・・・?まさか本当にあれが陸・・・

No.10470 - 2004/04/11(Sun) 18:32:09

Re: 今週の蒼天<その性のままに> / 子孝
久々にカキコします。司馬イの首が180度回転する話は、かなり笑いましたが、李典と楽進の死が分かっていたとはいっても、衝撃でした。特に曹操が、自ら兵卒から抜擢した楽進の最期に、思わず泣いてしまいました。管理人さんがおっしゃるとおり、純粋な武を求めた呂布や侠気の勇を見せ付けた張飛の武とは一線を画しますが、戦場で絶対に退いてはならぬ場所に立ってひたすら前をみて進む楽進の姿もまさしく、蒼天に咲いた大輪の武だと思います。濡須戦も終わりましたが次は、遂に定軍山の戦いでしょうか。あまり言いたくありませんが夏侯淵の最後の活躍に期待したいですね。
No.10471 - 2004/04/11(Sun) 18:38:17

Re: 今週の蒼天<その性のままに> / 風華
楽進さんに黙祷しつつ、

>天下万民は不安のどん底だ
一応、自覚あったんですね、殿

孔明さん、以前よりふっとんではいないとはいえ、変わってません

楽進・・・・一兵卒出身とはいえ、徹頭徹尾まさしく「兵の将」であり続けた彼は、死ぬ間際まで軍師であり続けた郭嘉の姿とダブるんですよね・・・・再び黙祷

で・・・・・結局フランケンは、謎のまま?

No.10472 - 2004/04/11(Sun) 19:28:51

Re: 今週の蒼天<その性のままに> / shigeru [関東]
2度目まして。
とってもいいキャラクターだった楽進がついに逝ってしまいました。
かなりショックです・・・

>「うつったとて九割は死なんのだろう!」と殿が仰せでしたが
>それって今回の六人は相当運が悪かったってことでしょうか。
>張遼はいつの間にか復活してましたけど。

櫻さん、はじめまして。
私はこのセリフ、「うつっても九割は死なない」=「7,8割は死ぬ」って理解しました。
強烈な猛威をふるっっている疫病ですから、そんな気が致します。
張遼は、流石に鍛えられたか頑健の持ち主ですから復活出来たんでしょうね。
曹操は年配ですから、もしうつってしまったら相当やばかったと思います。

次は、いよいよ漢中戦ですかね。

No.10474 - 2004/04/11(Sun) 22:08:51

Re: 今週の蒼天<その性のままに> / kazz [東北]
TATSU様、お忙しいところお疲れ様です。押忍っ。
【REVIEW】の方へ私の拙い文章を引用していただき「あわわわ(汗」有難う御座います(笑。

今回の蒼天考路、清々しかったですね。いや、もちろん死者多数につき合掌!なわけなんですけど。なんというか曹操の人間らしさが溢れ出てて、私なんかはほのぼのしちゃいました。

“人間らしい”←コレ今回の曹操のテーマだったんですかね?
「曹操は曹操でしかない」どころか「曹操は人間である」と来ましたか。現代民主主義人の感覚ですよね、まるっきり。まぁ、だからこそ蒼天曹操なのでしょう。
皇室批判とまではいかないまでも、イロイロと考えさせられました。あいや、もちろん私が勝手に趣味で拡大解釈してるだけですけどね(笑。

実質上は曹操の負け、と捉えました。
疫病、劉備の動き、その他諸々っていう史実的背景を考えないで、あくまで蒼天孫権と蒼天曹操の遣り取りを見た場合です。
言い返しが無いんですもの…。アレで“孫権の資質に感ずるところ有り、自ら退いた”っていうのは格好つけすぎかなぁ…と個人的には思いましたので。

>蒼天李典は、きっと乱世に生まれなくても、その才を十二分に発揮できた人物であった。
 コレすごく同意です。いい人材でしたね。蒼天李典。

狼顧の司馬懿、扇いで風つくってる諸葛亮、謀臣2人とも良い味だしてますね。

楽しく進め、楽しく進もう、その名の通り。ただ前へ。
最後のコマの爽やかな笑顔。魅せるなぁ。

No.10475 - 2004/04/11(Sun) 22:14:35

Re: 今週の蒼天<その性のままに> / 英英 [北海道]
管理人様、今週も<今週の蒼天>アップありがとうございます!
合肥戦で、にわか楽進ファン李典ファンになった身としても今回はしんどかったです。描かれないよりはマシなんですけど。
あ〜でも最初の方は、曹操vs孫権の結果をはぐらかされた気分になりつつ、「仲達の首はフクロウの首〜♪」と笑って読んでたのに。
(動揺してるとついやっちゃうのか)
感想、いつも長々としててすみません。

◆あのー、司馬懿さん。
魏王の首がグキッと異様な音をたててるのに、心配するでもなくそのまま天を見上げてるのはどうかと思う(笑)。それに興奮してるのか喜悦の表情なのか舞いあがってるのか、司馬懿の内心がわかりませぬ。<孫権、雷撃>の時だってラストページの表情は、結局あなたは何を考えてたんだ?
新世代謀臣がやっと冷や汗ダラダラで表情を出しはじめたのに、やっぱりつかめない。お願い、独白してくだされ。
彼を「発する気もおぼろ」と表現した周泰は的確だと思う。

◆「でしょ?」「ほんと?」←成都にて。
かわいい会話だ(笑)。三つ編みすごく上手だよ、孔明。
王だのさらにその上だのいう話題なのに、ノリが軽すぎ(笑)。ありえん、ありえんがゆえに劉備一家。許都の巻狩りの時と大違い。孔明すっかり人間に馴染んだな〜。ていうか劉備が孔明に馴染んだのかな。張飛はじめ成都の群臣とどんな会話してるのか気になります。
(立ちションに割り込むことはもうしないでしょうが)

◆殿ぉぉ〜!李典がぁ〜(;□;)
ここで死んじゃうとは思わず、隙をつかれました。
先週で負傷してたにも関わらず、油断してました。
(合肥で甘寧と対戦した時の方が焦ってました)
「そりゃあ殿!討ち死にだけはまっぴらでござる」って李典。そんなに朗らかに言わないでよ〜、かなしくなるから(涙)

◆「うつったとて九割は死なんのだろう!」
お、魏では疫学の統計をとり始めたんですね。画期的だ。
てか、死ななきゃイイってもんじゃないでしょうが、魏王!
その九割だってまだ死んでない…ってだけかもしれないし。

抗生物質のない時代、どうやって治療したんだろう。華佗の漢方薬が役立ってそうです。解熱剤や胃腸薬・咳止めくらいはありますよね。でも全員に配れるんだろうか。食事療法と隔離と自然治癒にまかせるなら、一割近くが死んでるってかなり危険な事態じゃないかと想像します。体力が尽き、食べれなくなったら最期。看病する人も命がけ。ならば死者は増える一方…。
死者1000人を超えてるってことは、患者数はすでに1万人以上になります。ん、でも合肥の人口って確か8万人じゃ?…惨事(恐)。あ、魏軍20万(マイナス戦没者数)のうちで死者1000人以上なのかな。それでも恐ろしい、予防接種ないのに。

疫病の話では、楽進を見舞おうと激する魏王と、惇兄の言葉と、張遼の甲冑姿に「ああ、よかった」と温かい気持ちになれました。張遼はやっぱ愛馬トリオの帰還が嬉しくて復活したんでしょうかね(笑)。それとも愛馬奪還に燃えて無理やり治したのかな(慈しめよ…)

◆翌 建安23年、楽進“絶息”。
『永眠』ではなく『臨終』でもなく『死去』でもなく…。
本当に最期まで、戦って戦って戦っていたんだなあ。
常に前へ、一歩でも前へ前へ進んで、息絶えた、楽進。
彼が後ろを振り返るのは「全軍 進むぞ」と微笑む時。
ラストの笑顔は哀しかったけど勇気づけられました。
先に逝った先輩・荀攸が、きっと言っています。
「楽進殿!見事な将帥ぶりでござる!」


>櫻さん
>それにしても張遼って共に戦った人々が次々に死んでいくよなぁ・・・(怖)。郭嘉還って来ーい。

げっ!そう言われれば…(可哀想)
昔年の戦友・臧覇が生き残って活躍してて良かったです。
郭嘉が出陣したらやっぱり疫病に罹患しそうな気もしますが、しかし!もしも郭奉孝ありせば、孫権の雷撃で曹操をみすみす敗北させなかったっ!…と思いたい(><)。
魏王の傍らから「黙らっしゃい!」と反り返って居丈高に反論。
「へろへろ雷撃に付き合ってやる暇なんかないな」とか(意味不明)、「今、真の天下人が描くべき戦いというのは…(以下略)」とか?
郭嘉、あなたは激している時が最高!
…それ以前に会いたいっす。

張遼って戦友だけでなく主君も次々となくしてますよね。
最初は丁原で何進→董卓→呂布→曹操でしたっけ?
張遼は関羽のファンっぽいぞ(たしか関羽の戦いぶりに感じ入って青龍刀を選んだんですよね?)と思ってるんですが、今度は張遼あこがれの軍神までなくしちゃうんだなー…(可哀想)

No.10476 - 2004/04/12(Mon) 02:48:15

Re: 今週の蒼天<その性のままに> / 陳孫 [関東]
TATSUさん、今週もお疲れ様です。
今回の話は、楽進・李典・建安七子の死と、悲しくなりました。
思えば楽進もまた、混沌の世に、曹操と共に至弱の戦を戦い抜いてきた男でしたね。
程?cが去り、郭嘉・荀?ケ・荀攸らが没し、今また一人、いや李典も入れて二人が去ってゆきました・・・
そして建安七子。
『毒と毒薬』の最後で、似合わぬ軍装に身を固めて従軍を志願した彼ら。

 「今が乱世であることを血肉が忘れ、オホッ、いつしか言葉は真の天下を失いまする!」

と叫んだ王粲。
赤壁の直前、『激なる丞相の瞬間』で曹操が、

 『あの男、使う言葉の調子が面白い。』

と言ってた通りでしたね。
もうチョット出番があればと期待してましたが、その彼らもまた、全員帰らぬ人となりました。
次代の扉を開いて逝った彼らは、幸せだったのでしょうか?

ところで孔明がまた出てきましたね。
29巻末の作品ノートで、なにやら最後の登場だとか書いてあったから諦めていましたが、また出てきて楽しくなりました(w
そういえばこれまで、郭嘉・周瑜・荀?ケ・龐統らの最期では、その次の回から舞台が変わりましたね。
ということは次の舞台は蜀?
ひょっとすると孔明ガールズも・・・?

No.10477 - 2004/04/12(Mon) 12:43:14

Re: 今週の蒼天<その性のままに> / 陳孫 [関東]
続けて失礼(汗

>やがて魏王並びに麾下の将軍達は、楽進の病室に向かって立ち並び、一斉に拱手していた。

この時、向かって左から満寵・曹仁・許猪・夏侯惇・張遼の順に並んでたと思いますが、右端に立っていた武将は誰でしょう?
曹洪でしょうか?

No.10478 - 2004/04/12(Mon) 12:50:04

Re: 今週の蒼天<その性のままに> / 趙繍 [九州]
感動しました!楽進の最後をあんなふうに書いてくれるなんて。                                   魏将のなかで1番思いを入れて書いてくれてるんじゃないでしょうか?と思うほどです。最後に合掌。
No.10480 - 2004/04/12(Mon) 19:45:24

Re: 今週の蒼天<その性のままに> / ギルガメッシュ [関東]
>向かって左から満寵・曹仁・許猪・夏侯惇・張遼の順に並んでたと思いますが、右端に立っていた武将は誰でしょう?
 
 それは蛇のように兵を操る漢、臧覇です。初登場の時には肩に鎧がなかったですが、このときにはありましたね。

 孔明はおそらく「公と私」の顔とを使い分けてるんじゃないでしょうか?益州攻略のときの厳格に見えた孔明の顔は主従関係をきちんと表すためにあえて、厳しい態度をとっていると思います。で、劉備や気心知れた者と接するときには本来の性格が顔をのぞかせるといったところではないでしょうか?夏候惇が人がいるときには曹操に敬語を使っているような。

 楽進が合肥の戦いにて着用したボロボロの鎧を置いているのも、病気に身を蝕まれている自身を奮いたたせているのではと思います。最後の
「楽進 絶息」というのも最後の最後まで戦地に戻ろうとして、死の直前まで退くことなく病魔という最大の敵と闘った楽進の生き様が伝わってくるようでした。

 李典、楽進等・・・。至弱の戦いを知るものがまた逝ってしまった。曹操の胸中には何が去来してるんでしょうか?李典にしろ楽進にしろ最後の姿は笑顔です。悲しいながらも、かっこいいですね。もうあの「ズンッ」というのも見れなくなるのはかなり寂しい・・・。

No.10481 - 2004/04/12(Mon) 23:04:40

Re: 今週の蒼天<その性のままに> / 我流軍師 [東海]
楽進将軍の御冥福をお祈りします。

今回は中々感慨深いものでした。
「前へ」というラグのフレーズが、彼には本当に似合いますね。心の底から尊敬しますよ。
DAIさんが「孫呉学園ドラマ」って書いてましたけど、
楽進軍の「スクールウォーズ的スポコンドラマ」なんてのも面白そうですね。

>1回出たらすぐに2回目もやってました。司馬懿、癖になっちゃったんでしょうか?
スポーツしてても、捻挫なんかは癖がつくらしいですしね(笑)
武人だけでなく、文官も健康管理は大変なんでしょうか?
Dr.華佗にでも観て貰えれば良かったんでしょうが。


今回は、欣太さんの優しさというか人間好きが本当に良く伝わって来るものでした。
楽進のショックが最大だと思いますが、陳琳ら建安文学者五名と司馬朗の死、
それらは悲しいものではありますが、
「人はいずれ死ぬ」
「大地はどこまでも続いて、人はどんどん生まれてくる」。
ベテランの引退や死の後には次世代が続く訳ですから、悲しみだけでは無いと思います。
しかし、悲しさや切なさを強調されている所を見ると、本当に人間が好きなんだなあと
改めて感じる事ができました。

No.10483 - 2004/04/13(Tue) 00:32:53

Re: 今週の蒼天<その性のままに> / つね
管理人様、お疲れ様です。

1.天への想い
2.合肥での弔い
3.楽進の戦い

それにしても、この年の疫病は凄まじいですね。「うつったとて九割は死なんのだろう!」は「致死率一割未満」を指すのだろうと思っていますが(そうでないと曹操のセリフに説得力がなくなってしまいます。)、その割には、程普、魯粛、司馬朗、楽進と、栄養状態も手当ても普通より恵まれた環境にいるであろう人たちが死んでいっています。この当時、疫病による撤兵はよくあることです。(今回、孫権の降伏文書に紛れていますが)
建安五子? 彼らは一般兵士より虚弱でしかも戦場は慣れてないだろうと思われるのに「特別扱い」してもらえませんでしたからね。その上、誰か一人が感染しても決して隔離などせず、身を寄せ合って励まし合いつつ、笑顔で筆を振るっていそうですから、全滅やむなしかと。合掌。

いつの間にか濡須口編ラストですね。開戦から降っていた雨も前回末であがったし。もう一週くらいはあるかもしれませんが。呉では魯粛はまだ死んでないし、陸口に行った呂蒙と語り合ってほしいものです。思い出とか今後の抱負とか。(水没したままの董襲については語られないような予感。)

いよいよ漢中編でしょうか。これまで有名無実だった諸葛亮の天才軍師ぶりが見られるか。文庫本なんか(徐州大虐殺のときとか)を読み返して見ると、本来、諸葛亮を「曹操生涯のライバル」のような形にもっていこうとした気配が見られます。結局、赤壁で大コケし、「武帝記には一字もその名が見られない」というラストになってしまったのではないかというのはうがち過ぎですかね。もっとも漢中編は法正の舞台なのですが(蒼天の諸葛亮と法正は確かに馬が合わなそうです)、ここを逃すと、もう見せ場がなくなってしまいますからね。蒼天諸葛亮と蒼天司馬懿の五丈原はぜひ見たいところですが。

長々と失礼しました。

No.10484 - 2004/04/13(Tue) 03:24:30

Re: 今週の蒼天<その性のままに> / 陳孫 [関東]
>それは蛇のように兵を操る漢、臧覇です。
>初登場の時には肩に鎧がなかったですが、このときにはありましたね。

ギルガメッシュさん、ありがとうございます。
そうでしたか、臧覇だったとは気付きませんでした(汗
そういや張遼の傍に立っていましたね。

No.10485 - 2004/04/13(Tue) 11:16:20

Re: 今週の蒼天<その性のままに> / DAI [関東]
ええい、じじいが意固地になるとかなわんわ。(笑



前へ!

その意気やよし!
あっぱれ、その一言。
勇将に黙祷。

No.10487 - 2004/04/13(Tue) 11:38:33

Re: 今週の蒼天<その性のままに> / 陳孫 [関東]
こんにちは、「つね」さん。

>建安五子? 彼らは一般兵士より虚弱でしかも戦場は慣れてないだろうと思われるのに「特別扱い」してもらえませんでしたからね。
>その上、誰か一人が感染しても決して隔離などせず、身を寄せ合って励まし合いつつ、笑顔で筆を振るっていそうですから、全滅やむなしかと。
>合掌。

失礼ながらつねさんのこの文章を読んで、益々悲しくなりました。
彼ら文人たちは、わずかばかりの才をたのみに中原に安住していても別に誰からも責められないに、文人としての自らの使命のために、敢えて危険な道を選びました。
戦死ではありませんでしたが、戦場での疫病による死ですから同じこと。
自分で選んだ道だから仕方ないと言えばそれまでですが、せめて一人ぐらいは無事に生還して、文人としてより壮大な仕事をして欲しかったです。
しかしつねさんも指摘する通り、全滅もやむなしのようですね。
次代の扉を開いた建安七子。
惜しまれる死でしたが、それでも残した功績は大きかったようですね。

ところで5人の墓前で曹操が震えていたのは、彼らの死を惜しんでいたからでしょうか?
それとも彼らの文章が読めなかったからでしょうか?
両方かな。

No.10488 - 2004/04/13(Tue) 14:58:12

Re: 今週の蒼天<その性のままに> / つね
陳孫さんへ

いささか配慮に欠ける文章だったようで申し訳ありません。
ただ、もし誤解があったらいけないので(私が陳孫さんの文章を誤解している可能性もありますが)補足いたしますと、私は決して建安五子の戦病死を嘲笑しているわけではなく、「全滅やむなし」の点に力点を置いています。もう一つ言うと、彼ら自身にとって悔いのない満足のいく死だったのではないかという感想も込めています。

>ところで5人の墓前で曹操が震えていたのは、彼らの死を惜しんでい>たからでしょうか?
>それとも彼らの文章が読めなかったからでしょうか?
>両方かな。

両方だと思いますが、どちらかというと後者が強い気が。というのは、彼ら文人たちの遺作が読めないというのは、書き残した人たちの心情を思えば、曹操にとって悔しいことこの上ないと思われるからです。

No.10489 - 2004/04/13(Tue) 23:44:34

Re: 今週の蒼天<その性のままに> / 陳孫 [関東]
どうも、つねさんお気になさらずに(w
別につねさんを批判しているわけではなく、やむを得ぬ事だということが判り過ぎているので、殊更無念だっただけです。

>彼ら自身にとって悔いのない満足のいく死だったのではないかという感想も込めています。

これには私も同感です。
戦場で特別扱いをしてもらえなかったのは、むしろ彼ら自身にとっても本望だったと思います。
彼らは今が乱世であることを血肉に忘れさせず、言葉が天下を失わないために従軍を志願したのです。
曹操もそれ解っていて、彼らの意志を汲んでやり、敢えて特別扱いをしなかったのでしょう。
戦場の厳しさを身を持って知った彼らは、きっと望んだ詩想を得られたでしょうが、それを全て残せなかったのが残念でしたね。

No.10490 - 2004/04/14(Wed) 13:42:33

Re: 今週の蒼天<その性のままに> / 陳孫 [関東]
ついでにもう一つ、今気付いたのですが、従軍した建安七子の中にいた徐幹は、そういえば赤壁の直前の『激なる丞相の時間』に名前が出てきましたね。
王粲にばかり気を取られてましたが、確か華陀や司馬懿らと共に曹操が、

 「乱世に才を出し惜しみする奴は許さんぞ」

と言ってました。
そして彼は才を出し惜しむようなことはしませんでしたが、それを形に現せずに逝ってしまいました。
つねさんのおっしゃる通り、

>彼ら文人たちの遺作が読めないというのは、書き残した人たちの心情を思えば、曹操にとって悔しいことこの上ないと思われるからです。

曹操にとっても無念このうえないことでしょう。

ところで楽進についてですが、『遼来来』で凌統の槍に貫かれたのは、一年も前なんですよね?
ということは楽進は、一年も病床で苦しみ続けたということでしょうか。
最後の魏将たちの涙。
ソリの合わない張遼までが涙を流していたのは、楽進の死を惜しむ気持ちはもちろん、生粋の武人である楽進が戦場ではなく病床で長く苦しみ続けたことへの悲しみもあったのではないでしょうか。
彼らが強引に一目見ようとした曹操を諫止したのは、曹操の気持ちを理解しながらも、曹操に疫病を感染させないために、そして苦しむ姿を見せたくないという楽進の武人としての誇りを汲んでのことだと思います。

今回の話は、武人にせよ文人にせよ、あまりにも素晴らしい男たちが逝ってしまいましたね。

No.10491 - 2004/04/14(Wed) 14:03:18

Re: 今週の蒼天<その性のままに> / 英英 [北海道]
数日つねさん陳孫さんの文章を読んでいて、<その性のままに>生きて死んだ彼らのことをゆっくり考えることができ、また静かな感動にひたっております。自分1人で読んでると大好きキャラにばかり目がいってしまうので、私は建安五子にまでこんなに深く考えが及びません。(彼らが曹植の詩に触発されて従軍したので、ちーちゃんが責任感じてなきゃいいな〜くらいの感想でした…)
なるほどな〜そうだな〜と思いながら皆様の書きこみを読んでいて、自分が気づかなかった部分の感動がどんどん水増し(笑)されていきます。
『蒼天考』にお邪魔するのはすでに日課(^^)

>ところで楽進についてですが、『遼来来』で凌統の槍に貫かれたのは、一年も前なんですよね?ということは楽進は、一年も病床で苦しみ続けたということでしょうか。

合肥戦は215年の8月頃だったと思います。
楽進の絶息が218年なので、
2年半くらい闘病し続けたのではないでしょうか?
あきらめることなく、前へ…!
(;o;)

No.10494 - 2004/04/15(Thu) 20:52:45

Re: 今週の蒼天<その性のままに> / 侠客 [東北]
 はっきり言って、人死に過ぎってのが今週の感想です。
 建安の文学者たち、司馬朗、李典、……そして楽進。

 私は思います。曹操に仕えた者は武人、軍師、文官、学者、隠者を問わず、皆“戦士”だった、と。
 乱世に出で、曹操と共に新たなる時代を作り上げるべく戦いぬいた“戦士”だった、と。
 いや、これはもはや“勇者”と称してもいいでしょう。
 
 この中でも涙を誘ったのは楽進の死でした。立ち読みしている最中に泣くのを必死でこらえてました。
 かつての、初登場したときのあの笑顔……。寝台に横たわる楽進の傍には武具……。これで涙を流さぬ方が無理でしょう。
 そして、自分の文言の引用を以って追悼文に変えたいと思います。

> 楽進――彼はその名の通りただ前へ「進」み続けた……。その姿は凌統>の言うようにまさしく愚直……。しかし彼にどことなく“美しさ”“気高さ”を感じ>るのはなぜでしょう? 
> 前へ! 前へ!! 彼は言葉なくとも読者に強烈な印象を残しました。た>だ正面のみを見つめて、何者も囚われず、己を貫け――彼はそう読者に言>っていたのかもしれません。

> あまたの戦から生還した彼が……。しかし彼は不死身です。いささか陳腐>な表現になりますが、彼の雄姿は多くの読者の心を掴んで放さず、読者の>心に刻み付けられたのですから。

 最後に。
 曹操に付き従い、戦いぬいた“勇者”たちよ! 
 魂の輝きを見せた“勇者”たちよ!
 貴殿たちに永久(とわ)に栄光あれ!

 そして――これは濡須篇を締めくくる言葉です。
 
 王欣太は、筆を重ねるたびに豪壮になってゆくのじゃあ!

No.10507 - 2004/04/17(Sat) 17:29:11
最高の状態 / DAI [九州]
荀?ケ文若!ついに
あらゆるものを見聞し
頭の中に
天下をおさめて

しかも
それらを
すっかり忘れて
戻ってまいり
ましたあーーーーーっ!!


古い話しだけれど、こんなの拾ってみました。
ご参考に。
http://pcweb.mycom.co.jp/column/itshihonron/023/

No.10453 - 2004/04/06(Tue) 00:59:19

Re: 最高の状態 / TATSU@管理人 [関東]
なるほど〜。
「情報過多」の時代では、学習が重要であるにもかかわらず、実は「学習を棄却」しなければならない場合もある、って訳ですね。
荀?ケが、シルクロードの旅で「棄却学習」を行なっていたとは知りませんでした。

しかし、「シングルループ」「ダブルループ」で考えると、荀?ケはシングルループの思考を捨てきれずに、ここで言う「メンター」になってしまったような気もしますね。

>ダブル・ループへの移行は、経営層のまさにトップ・プライオリティの案件

儒の思想を破壊する「唯才主義」が曹操にとってのトップ・プライオリティーだったんでしょうか。ですが、「new incentive design」とやらは曹操にとって未だ道半ばという感じします。

No.10465 - 2004/04/11(Sun) 15:56:47

Re: 最高の状態 / kazz [東北]
正直、私の脳みそでは六割理解するのがやっとですが。こういう内容、蒼天と結びつけちゃうDAIさんのセンスに感動。重ねて別スレでのレスポンス、感謝です。

曹操陣営がダブルループを実現していた、と考えて読むと蒼天世界にハマリすぎててなんだかスゴク面白いですね。

荀?ケはまさにメンターですよね。棄却学習の規範となり「正」の方向に機能していたわけですけど。晩年は「負」の要素が色濃く出ちゃったのかな…。
シングルからダブルへの移行で最も重要で難しいと書かれているコーディネーションとインセンティブ。考えるだけで難しそうですが。
封建社会であった当時では逆にやり易かったかも知れないですよね。
“最高権力者が有無を言わさず断行。”←これはその実もっとも摩擦の少ない方法なのではないでしょうか。特に蒼天曹操のようなカリスマならなおさら。
蒼天曹操はコーディネーションの権化みたいな人ですし、インセンティブは一貫して結果を出すことによって四海に示し続けてきましたよね。それが儒者との軋轢を生んだ部分でもあるんでしょうけど。

それに対して蜀陣営は(特に劉備没後)シングルループを極めることで組織を一枚岩にしようっていう方向に必死だったような気がします。諸葛亮はじめとして。
その結果、まさに文中にある様に、旧体制に反感を持った若者が急増⇒で、滅亡へ。といったところでしょうか(苦笑。

そうすると呉はシングルかダブルか、はたまたそのどちらでもないのか。考えてみるのも面白いです。
蒼天の呉は“嗅覚”が命だからなぁ。爺さんの長い頭の内で無限ループ学習とか(笑。

No.10473 - 2004/04/11(Sun) 21:33:11

Re: 最高の状態 / 我流軍師 [東海]
いつもながら書き込みが遅くなっちゃって申し訳ないです。
いや、面白いっすね。

三大蒼天人の中で、改革と言うかダブルループを一番凄くやってのけたのは
やはり曹操だと思いますし、だからこそ人材や勢力内の次世代交代や強化に成功できたのですよね?
軍師・戦略家陣でいえば、荀?ケ・荀ユウ・郭嘉・カク・程イクら叩き上げの第一世代、
司馬懿・劉ヨウ・何晏・陳羣らの次世代にスムーズに移行したと思います。
(このへんの人物群像など知識不足なんで御指摘も頂きたいです、それから漢字出せなくてすいません)
それに対して、旧体制の蜀はほとんど諸葛亮一人が頼みの綱であった訳で、
若手人材を活かしきれなかった組織体質の問題も見えてきますけど、孔明も一人で良くやったもんだと。爺さんになりながらも五丈原まで大軍率いて、根性の進軍をした彼の人物と努力・エネルギーは相当凄かったんではなあ、とも思います。

>棄却学習=自己変革をもたらすための学習
曹操の凄み、スケール=気宇のでかさというのは国家規模でこれをやってのけた事であって、「儒」が浸透した漢時代ではダブルループはむしろ「悪」とされていたのではないかと思います。それを断行できたのはトップに立つ人、曹操に圧倒的な力があったからでしょう。

勉強になります。
ありがとうございます。

No.10482 - 2004/04/12(Mon) 23:58:51

Re: 最高の状態 / DAI [関東]
反響がある♪嬉しい。
これ、結構、おもしろいでしょ?

kazzさんの言うとおり、はまるっていうか。


でも、案外、これに近いことは身近にあったりするのかな?
とか、思ったり。
この話はIT資本論ということでしたが、例えば、車。

車のマイナーチェンジ、フルモデルチェンジなんてこれに似てますよね。
ある車がフルモデルチェンジされて、その後、幾度かのマイナーチェンジで成熟していく。
その裏で、次世代へのフルモデルチェンジもきちんと進められている。
それに失敗した車はモデルそのものが消えてしまったりするわけですよね。

そう言う風に考えると分かりやすいのかなー、なんて思ったりします。
が、我流軍師さんの言うとおり、

>曹操の凄み、スケール=気宇のでかさというのは国家規模でこれをやってのけた事

ですよね。

No.10486 - 2004/04/13(Tue) 11:33:05
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