| 今週もまた遅れてしまいました。ごめんなさい〜!
実は今、ラグビーのリーグ開催中でありまして、昨日も練習後にミーティングなぞが開催されまして、帰宅が遅く...とか言い訳しつつ、蒼天レビューのほうもUPしたくてウズウズはしておりました。 本日、頑張って書き上げましたので、皆さんも感想を是非!!
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No.10846 - 2004/06/13(Sun) 18:09:52
| ☆ 今週の蒼天<狼牙の弓> / TATSU@管理人 [関東] | | | | 【STORY】
漢中の南・大巴山脈。 張郤は山麓に陣を敷く一軍を見つめていた。それは趙雲率いる蜀軍であった。張郤は対峙する敵軍を眺めながら考えていた。ここに最も謹厳に任務を果たす男を投入してきたか、と。
一方、趙雲は、泰然と軍を統率する張郤の雄姿を見て、感慨に耽っていた。趙雲が公孫讃の幕下に入った頃、張郤は袁紹軍の名将として名を馳せていた。覇者が袁紹となっていたら天下の中枢にいたであろう名将が、辺境の征討に明け暮れ、今も中原から遥かに離れた漢中で軍を統べているのである。しかし、張郤殿。と趙雲は敵将に語りかけていた。
−同じく真の主に辿り着いた者として、敵ながらこの趙雲、そのゆるぎない英姿に深い共感をおぼえますぞ。−
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夏侯淵軍は劉備軍を猛追していた。劉備軍はわずか500の兵力で疾走していた。 先頭を駆ける夏侯淵に、路招という副官が語りかけていた。あの数の少なさから推察するに、劉備軍は夏侯淵軍を完全に出し抜けると踏んでいたようだ。と。 しかし夏侯淵は、新生劉備軍が、夏侯淵軍の追走も見越した上での進軍を行なっている可能性も考慮していた。劉備軍は周到に且つ執拗に何年にもわたる策を講じていても不思議ではなかったのである。夏侯淵は路招に告げていた。 「孫権が合肥を狙い続けるように、劉備にとって漢中(ここ)は必須の地だ。」
渓谷を疾走しながら夏侯淵は思考していた。それは『 魏国にとっての漢中 』についてであった。五斗米道信者の移住を終えた漢中は、民の住まない純粋な軍事拠点と化していた。漢中は蜀攻撃の前線基地とは成り得るが、魏王・曹操は「蜀侵攻」の意向を示してはいなかった。
夏侯淵は曹操について考えていた。『抗う者を討ち捨て、治めるべきを治める』。それが ”覇王” としての曹操であった。だが、”中華を担う漢の丞相”としての曹操はどうあるべきか? 宿敵が占領する地であれ、あえて豊かな国に火を放ち同じ中華の民草を戦禍に巻き込むことは是か非か? それは蜀侵攻であれ呉侵攻であれ同じことであった。そもそも曹操は、未だ劉備・孫権を、漢に抗う「逆賊」とは呼称していなかった。そればかりか曹操は、二人がどう生き、どう立ち向かってくるか、それに強い関心を抱き、人材と見なしている節すら夏侯淵には感じられた。
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「これより上り!一気に詰め寄れますな!」 横を駆ける路招が叫んでいた。夏侯淵は前方を見つめながら、不敵に微笑んだ。 「首だ! ここで劉備の首を落とす!」 お待ちしておりましたぞ!こうでなくては!と路招が喜悦の表情を浮かべて叫んだ。 夏侯淵は腰の矢筒から矢を1本抜き取った。おもむろに矢を番えながら夏侯淵は前方を走る敵軍に向かって語りかけていた。
苛烈さゆえに生じた曹孟徳の悪名に乗じ、民の声望を拾い集めた男。劉備! 天下の為に何事を為す訳でもなく、只、反曹の旗を掲げるだけで大きくなった男。劉備!
馬上の夏侯淵は深く身をしずめ、弓を引き絞った。
劉玄徳。 その名が、どれほど長く、どれほど苦々しく、曹操の臣に成り続けたか!
矢は放たれた。唸りをあげ、大地を這うように飛ぶ夏侯淵の矢。それは、前方を走る騎馬隊後方の足元を通り抜け、敵中軍の兵士を吹き飛ばした。蒼白となって振りかえる劉備軍の兵士達。
いかにこの戦を治め、いかにこの漢中を治めるか!? その究意は、ただ劉備の首ひとつ!
続けて夏侯淵の第二矢が放たれた。再び騎馬軍の足元を稲妻のように通過した矢は、更に劉備軍中軍の兵士達数名を弾き飛ばした。それは着実に先頭を走る劉備へと近づいていた。 その猛弓に、背後で矢を放つ者が夏侯淵であることを叫ぶ法正。おたつくんじゃねえ!と叫び返す劉備。しかし夏侯淵の弓術を知る劉備は顔面蒼白となっていた。
背後から放たれる恐怖の矢に、劉備軍の中央に道が開いた。すかさず第三矢を構え、夏侯淵は独白した。
反曹の喉頸(のどくび)を射抜き、蜀を潰して乱世に幕を下ろす。 この一戦に夏侯妙才の全てを賭ける!
渾身の気迫を込めた夏侯淵の矢は飛んだ。劉備軍兵士の絶叫がこだまする中、矢は騎馬軍の中央を切り裂き、馬上で伏せる劉備の後頭部を掠めた。 それを見て悔しがる路招。夏侯淵は前方を見つめ、路招に矛をとるよう命じていた。劉備軍の前方に砂塵が上がっていたのである。それは伏兵の出現を告げていた。
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おおッ、殿!と歓喜の声を上げる法正。間に合ってくれたかよ〜、と安堵の息を吐く劉備。現れた伏兵は、下弁から急行した張飛・馬超軍であった。
現れた伏兵は6千。更にその後方にも兵団が現れていた。夏侯淵は、下弁の曹洪軍5万がこれほど早く壊滅することはあり得ないことから、当初より張・馬軍は下弁を捨て劉備軍と合流させる戦略であったことを推測していた。千騎でこれ以上の追撃は危険と叫ぶ路招。それを聞いて夏侯淵は動じるな、と告げ、3本の矢を手に取った。夏侯淵は、張・馬軍の後方の兵団は、それを追撃する魏軍であることを認識しており、張飛・馬超は、劉備の盾として存在していることを見抜いていた。
前方を駆ける蜀軍では、九死に一生を得た劉備が絶叫していた。 「益徳!孟起! 見惚れるぜえ、その二人姿ぁよお!」
【REVIEW】
●扉絵は先週に続き、「業の曹操」でしたね。兵卒が駆け抜けてゆく中、馬上の曹操が眼(まなこ)を見開いてました。何のシーンだろう?って思いましたが、ちゃんと欄外に解説がありました。 −「練兵中,兵卒を凝視する曹操」之図− これは、兵の仕上がりぶりを観察してるんでしょうか?あるいは、楽進を見出した時のように 、“ 輝く才 ” が埋もれていないか探しているんでしょうか? 魏王におかれましては相変わらず休息の時は無い模様です。先週は政務、今週は練兵。来週は、“ 漢中出兵,曹操閲兵之図 ”とかになるんでしょうか?
ちなみに後方の台上で、指揮旗を振ってたのは賈翊のように見えましたが、どうなんでしょう?またこのハイクラス軍師は、漢中出兵のお供もするんでしょうか。
●南鄭を抑える張郤軍の前には何と趙雲軍が現れました。ちょっとビックリです。先々週の扉の布陣図には描かれてませんでしたが、趙雲軍は隠密行動をとってたんでしょうか? あの布陣図に登場してない将が更に漢中に兵を進めていたとなると、これは夏侯淵軍にとっては やっかいな気がします。まだ黄忠とか魏延、あるいは馬岱とか厳顔の軍が漢中の山並を密かに進んでるんでしょうか? 侮れません新生蜀軍。
●趙雲は今回思いましたが、それなりに老けましたね。鬚が無いので目立ちませんでしたが、今回の趙雲の額や口元の皺に年齢を感じました。 あと、その趙雲の述懐が興味深かったです。趙雲が「あなたのほうがましに思えたからです。」とか言いつつ公孫賛の配下になった時に、既に張郤は「袁紹軍の名将」で、「覇者が違っていたら、今ごろは天下の中枢にいた」ほどの人物だったんですね〜。そうなると官渡の戦いで張郤が何を考え、どのように曹操に降伏したのかは、是非見てみたかったです。回想シーンでもいいですから「官渡における張郤の降伏」はやってくれないでしょうかねー。
●そして追撃・夏侯淵軍。路招なんてマイナー級の武将を出してきましたね。「ウシャシャ!」なんて笑ってました。そしていかにも ”ずる賢い”ようなあの顔! まず女性の支持は得られ無さそうなあーいうキャラ、管理人は好きだったりします(笑)。 来週あたりには張飛が馬超あたりに寸断されそうな気配もしますが、ずる賢い戦法とか使って頑張ってほしいものです。
●さて、何といっても今回考察すべきは、劉備軍を猛追する夏侯淵の独白。 これは以前、雷緒討伐の際の「曹操と夏侯淵の会話」に遡って考えると更に興味深いです。その時、曹操は言いました。「夏侯淵や曹仁ら、これから何人もの将軍を統括する 司令官となるべき者に求めるもの。それは、敵を人として、戦を政(まつりごと)として、どれだけ興味を持てるかによる。」 それを聞いて夏侯淵は独白しました。『 いかに敵将の首を刎ね、いかに戦を治めるか。すなわち いかに戦の主となるか。今、問われているのは俺の本性か!?』 以下、考察させて頂きます。
●孫権にとって合肥が必要なように、劉備にとって漢中は必須の地なんですね。そこで夏侯淵は考える訳です。では、魏国にとって漢中は必須の地であるのか?と。 民の移住を終えた漢中は魏にとっては軍事拠点でしか無い。しかし“蜀侵攻”というテーマからすれば、前線基地として重要である。ところが曹操はその“蜀侵攻”の意向を示してはいない。
そこで夏侯淵は曹操の立場に立って、即ち、「戦を政(まつりごと)として、敵を人として、」考え始めます。 “覇王” としては反抗する者は全て滅ぼし、治めるべき地は全て治めるのが当然だ。しかし中華を担う “漢の丞相” として考えると話しが違ってくるのではないか。敵が占拠する地とはいえ、あえて豊かな国に火を放ち、同じ中華の民草を戦禍に巻き込むべきか?それは“蜀侵攻”だけでなく“呉侵攻”も同じことだ。 更に曹操は、未だに劉備や孫権を漢朝に叛く“逆賊”とは呼称しない。それどころか、劉備や孫権がどう生き、どう立ち向かってくるかに強い関心を抱き、“人材”と見なしている気配さえ見受けられる。 それが、夏侯淵から見た曹操です。
「いたずらに戦禍を広げない」という観点から考えれば、劉備や孫権を「蜀や呉を治める人材」として認めるのはやぶさかではない。と曹操は考えている。と、夏侯淵は推測しているのではないでしょうか?
●さあ、そうなると、漢中を守る夏侯淵はどう行動すべきか? そこが問題です。 で、ここで思い出すべきは、前述の“雷緒討伐時の曹操との面談”の夏侯淵の最後の独白です。
−これよりこの夏侯淵のゆく道は、自ら王たる意志なくば、歩めぬ道。 その峻厳たる道は、あえて曹孟徳との我との過去を冷たく分かつ。−
劉備軍を射程距離内に追い詰めた夏侯淵が告げた台詞。 " 王たる意志 " を持った男の結論はこうでした。 「首だ! ここで劉備の首を落とす!」 次ぎに夏侯淵なりに「敵を人として」「戦を政(まつりごと)として」みた結論を考えてみましょう。
まず夏侯淵が「敵を人として」見た 『 劉備評 』。 曹操の言動があまりにも苛烈ゆえ生じた悪名。その悪名に乗じて、民の声望を拾い集めた男。天下のために何を為すわけでもなく、ただ “反曹” の旗を掲げるだけで大きくなった男。 つまり、劉備という男は、曹操に共鳴し曹操を主として認める男たち、即ち曹操の臣たちにとって、長期にわたり苦々しいだけの存在に過ぎなかった。
次ぎに「戦を政(まつりごと)として」みた 『 追激戦の目的 』 いかにこの戦を治め、いかにこの漢中を治めるのか? それは劉備の首級を上げることに集約される。 即ち “反曹操” の首魁である男を射殺し、主を失い壊滅状態に陥る蜀を制圧して、一気に乱世に幕を下ろす。
これが夏侯淵の得た結論でした。これは、前半で夏侯淵が推測した“曹操の考え”とは明らかに一線を隔します。特に劉備に対する評価は、曹操とは違いますよね。「民草を戦禍に巻き込まない」という観点では同じですが、「劉備に蜀の統治を任す」という選択肢に対して、夏侯淵は「親玉である劉備をCENSOREDことにより、短期で蜀征伐を終わらせる。」という選択をとったように思えます。
自ら王たる意志なくば、歩めぬ道。その峻厳たる道は、夏侯淵なりの“乱世の幕引き”を行なうものでした。 そう考えると、夏侯淵の放った第三矢は、中華の歴史を塗り替える程の意志が込められていたような気がします。それが外れたのは、孫権が得た "天佑" ってやつを劉備も有していたのでしょうか? ここは路招ふうに述べさせて頂きます。 「ちッ! もうちょいかーッ!」
●なんと追撃を受ける劉備軍に、伏兵とも言える援軍が現れました。 それも張・馬軍! 凄まじいスピードで下弁から南下してきたんですね〜。 それも最初からこういう計画だったみたいです。 冷や汗かいてましたが、法正はすごい策を立ててたんですね。 と、いうことは先週、疑問を呈させて頂いた馬鳴閣工作は、「張・馬軍が馬鳴閣を通過した後、陳式工作隊がそこを破壊した」ということになりそうです。 さて、単純に考えると、夏侯淵追撃隊は1,000騎。劉備軍は本隊500に伏兵6,000を合わせて合計6,500。 加えて伏兵の将は万人の兵に匹敵する張飛と馬超です。圧倒的に不利なように思えますが、夏侯淵は静かに笑って矢を3本、弓に番えてます。何か勝算はあるのでしょうか? そして、注目すべきは張・馬軍を追撃してきた魏軍。これって、曹休軍ですよね。 若き知将・曹休はどう戦うんでしょう?
もう漢中戦、目が離せません!!
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No.10847 - 2004/06/13(Sun) 18:25:38 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<狼牙の弓> / 櫻 [関東] | | | | ご苦労様です管理人様・・・。今週もおもしろかったぁ〜。
淵ちゃんの騎射!何度見てもかっこいいものです・・・。ありえないー。あの体制からあたるか!!って感じもしますがあてるからこそ夏候淵。しかも馬の足の間って!?無理無理・・・。あたってるけどね!!
そういえば「首だ!ここで劉備の首を落とす!!」の時の司令官殿の目が片方変でした。何か意図が・・・?ないかな。
しかし蒼天航路の曹操像ってのはやはり今までのどの作品にも当てはまらないものだと改めて感じました。まさに破格。
なんか弓の話ばっかですが最後の淵ちゃん。弓3本出してるってことは・・・撃つんですか!?同時に?●双もあながち嘘じゃないかも(笑) 見てみたいですね。
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No.10848 - 2004/06/13(Sun) 18:44:35 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<狼牙の弓> / M.あんとわねっと [東海] | | | | お疲れ様です。 趙雲と張郃の対峙。演義では、あまり書かれていないとこなのでどうなるのでしょうか。
この趙雲、演義ではもう少し後に大活躍するんですが、正史での趙雲の活躍ぶりについては淡白に書かれているらしいので、どう描かれるのか期待してます。
対する張郃ですが、シュミレーションゲームの兜かぶった姿が無双シリーズのヴィジュアル系にほぼかき消されたとこへ、この大人しめな人相にはやられました(その三百六、初登場)。張飛に負けたのでも(蒼天では台詞のみ出てましたね)いいので激しい一面を見たいとこです。
―っで、夏侯淵。しゃべり過ぎ!?実際、声には出してないけど、これって『ケイ○ク』言ってるも同然であります!!司令官殿!!
思考の内容(P181〜182)については、案外、そんなもんかもしんない。その二百五十三の賈詡「ありえんことだ」にたいして、そういわれるとそうだなーと。あの時と一緒。読み手としても思考が開けた感じ。
またもや、劉備、かつて、呂布にまげを射られて以来の事。 助かったから、武運があるということでしょうか?
「後方の砂塵はわが軍」ぐぐっ、ほんとか? ほんとにそうなら(魏軍なら)良いけど...
...妙才......不安です。 結果だけは知ってる僕らにとって、ほんと、蒼天はありがたい存在だと思っています。壮快感があります。無双もやめられないですけどね。
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No.10849 - 2004/06/13(Sun) 19:58:16 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<狼牙の弓> / M.あんとわねっと [東海] | | | | 連チャンですいません。 路招(その二百八十二の二部将のもう一人だった)の「さらにその後方にも!」を見落としてました。 よって不安は消えました。魏軍でしょう。誰かは判らないけど。間違いないでしょう。
予想が外れたんで言っちゃいますと、 法正が「早すぎる!」と言った時点で2人(劉備、法正)の不安(夏侯淵に余裕で追いつかれること)も計算の内と言わんばかりに、孔明が夏侯淵の背後を突く伏兵の手はずが整えてある...と。 11巻の賈詡VS曹操の2枚腰の用兵(曹操=新生劉備軍で賈詡=夏侯淵)と同じだと。 ―っとこう思ったわけです。 しかし、
馬超、張飛が背後を突かれるとなると、どうなるか、全く予想付きません。 計算し直しです。なんて。
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No.10852 - 2004/06/13(Sun) 23:19:39 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<狼牙の弓> / TATSU@管理人 [東海] | | | | >夏侯淵。しゃべり過ぎ!?実際、声には出してないけど、これって『ケイ○ク』言ってるも同然であります!!
>「さらにその後方にも!」を見落としてました。よって不安は消えました。魏軍でしょう。誰かは判らないけど。
あの〜。なんと申しましょうか...お聞きし辛いのですが、管理人のREVIEWは読んで頂いてるのでしょうか?
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No.10853 - 2004/06/13(Sun) 23:37:40 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<狼牙の弓> / M.あんとわねっと [東海] | | | | 申し訳ないです。 読んでます。 今回はかなり先走って、管理人さんのREVIEWが更新されるまで、wordに備えてあったのをコピー→貼り付けでいってしまったので、も少し落ち着いて行きます。
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No.10854 - 2004/06/13(Sun) 23:55:03 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<狼牙の弓> / つね [関東] | | | | 漢中戦は同時に多方面で対峙している描写が、より見る者を引きつけているような気がします。案外そういう戦いってないですよね。たいていその時点での主戦場のみが描かれますから。蒼天でも遼来来のときくらいではないですかね。ちょっと自信ないけど。
1.漢中攻防戦13(張郤と趙雲) 2.漢中攻防戦14(妙才の憎しみの矢) 3.漢中攻防戦15(張・馬の来援)
路招。なぜ彼のような軽薄そうな人物が「精鋭千騎」の中に(しかも副将として)いるのかは別として、どっかで見たような顔、聞いたようなセリフだと思っていましたが、2回目に立ち読みしたときに、私の頭の中で、ある有名人物に該当しました。
・・・スネ夫。あの、ジャイアンもとい夏侯淵にこびるようなセリフといいぴったりです。彼の場合は夏侯淵に対する尊敬と信頼の現れなのでしょうが。
袁紹軍の名将、張郤。どんなんだったんだろう。確かに見てみたい。あの袁紹軍の中にあってあの落ち着きでは、名将として認められていても浮いた存在だったのでは? それが降伏の原因かも。
さて、夏侯淵の独白。「曹操は漢の丞相としては、敵地であっても民を戦火に巻き込むことを望んでない。」ということのようですが、どうでしょうか。かつて「青州兵が曹操のもとに中黄太乙の夢を見るならば曹操孟徳は青州兵のものである」と文字どおり罪のない徐州の民を虐CENSORED天下を目指した覇王を、漢の丞相といういわば飾りが掣肘できるものか。そもそも曹操にとって漢の丞相というのも覇道のために利用される道具の一つのような気がしますが。 「劉備・孫権を征伐の対象とみなしてない」というのも、それでは先の濡須侵攻は本当に「息子の成長ぶりをひと目見たくてな」ということになってしまいます。それに付き合わされる兵士はたまりません。蜀侵攻をしようとしていないのは、国内整備・呉侵攻と課題山積で後回しになっているだけだと思います。
と、夏侯淵の独白にけちをつけたものの、結論は同じだったりします。「反曹操の象徴」である劉備の首ひとつで漢帝国(というより魏王国か)を安寧に導く。つくづく惜しい矢でした。
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No.10855 - 2004/06/14(Mon) 01:49:30 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<狼牙の弓> / 英英 [北海道] | | | | まずは扉絵の魏王。“楽進を探せ!”やってましたね。 でも殿ぉ、そんなとこにいたら邪魔だよ〜(笑) 魏王が目の前にいても動じず訓練に集中してるなんて、魏の兵卒はプレッシャーに強いんですね。こうして鍛えられて、「将が討たれても兵は崩れない」軍隊ができあがるのか。納得(爆)
昔「綺麗な男」だった趙雲、今は「綺麗なおじさん」(?)、渋いです。 この2ページは30年近い歳月を感じさせられました。界橋の戦いのとき、張郃はすでに名将と言われてたんですね。あのとき蒼天デビューの趙雲に「道をお開けなさい」と言われて、実は張郃も真面目に道を譲ってたら笑えます。 谷をはさんで両軍が対峙してますが、とても静かな雰囲気でした。張郃と趙雲だからかな?戦闘が始まってもどこか静かな空気が漂っていそうです。 敵ながら互いの将器を認めてるところも惚れました。
おいしい前菜が終わって、今週のメインディッシュ。 夏侯淵の弓〜〜!蛮勇万歳!!(えっ?) 路招なんて初めて知りました。 誰?あなた。 「シャア!」ってなんですか(笑) 「ウシャシャ!」って(笑) ただの淵ファンじゃなく、ずっと昔から淵に従ってるように思えます。
夏侯淵の独白のおかげで、濡須戦で不可解だった魏王の意図が少しわかってきました。 やっぱり孫権・劉備を人材と評価してたんですね。 地方自治を任せるに足りると認めたら、あえて攻め滅ぼすことはしない…かも(?)。覇王の血が騒がなければ(?)
>天下のために何を為すわけでもなく、 >ただ “反曹” の旗を掲げるだけで大きくなった男。
うっ……(汗) 劉備のために弁護してやりたかったのに、…言い返せない(爆) 曹操の悪名はすなわち劉備の人気につながるって、郭嘉が20年くらい前に言ってたけれど。 今や曹操幕下は皆そう思ってるんですね。。 でも――
「ひしめく群雄の中からまだ至弱の曹操殿を選び、終生の主君とさだめた者が。 私財と私兵を投げ出して駆けつけ、募兵をしつつ幾百の戦場を戦い抜いた将が。 降伏という恥辱にまみれながらも、曹操殿に天命を賭けた軍師が。 またその配下の者たちが!」(by董昭。<譙のふたり>)
↑こういう彼らが、劉備を苦々しく思うのは無理もない気がします。
ごめんね、あくまでも曹魏サイドの見方ですから…(^^; 劉備は北斗七星の流儀で生きてくだされ。
ラストに、お待ちかね食後のデザート(謎) 益徳ぅ〜!孟起ぃ〜! なんてカッコいいんだ♪♪見惚れたぜぇ!その二人姿ぁよお! 欲しい時に助けがくる。 まるで正義の味方のようじゃないですか(笑) 劉備の盾になってくれるんですか?よろしくお願いしますね。
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No.10858 - 2004/06/14(Mon) 06:04:38 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<狼牙の弓> / ツァオツァオ [関東] | | | | 昔曹操との狩でど派手に転落し頭を打った劉備。狩のあったことすらすっかり忘れてましたよね。それでも今回「夏侯淵の矢…」と知って顔面蒼白の劉備。本能が覚えていたというよりはそれだけ淵の武名が轟いているってことなんでしょうなあ。 賭けた一矢を見事かわした天佑、予想を超えてあなどれない男に漢中で最も接近した夏侯淵は最後にどでかい花火を打ち上げてくれるのでしょうか。目が離せません。 大活劇の中にあっても様々な人物から打ち出される曹操論とか深くて敬服っす。来週もどの部隊がどう描かれるのか楽しみですなっ、ウシャシャ!徐晃、陳式は?サポーターズは?張、趙対決は?3本の矢の行方にも大注目、シャハッ!
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No.10862 - 2004/06/14(Mon) 16:26:03 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<狼牙の弓> / 英英 [北海道] | | | | あっちこっちで戦端が開かれている漢中戦。地図第2弾がほしい〜。 なんとか状況についていこうと先週に続き考察してみました。 以下長いです。読み飽きて眠くなったらごめんなさい。
<下弁> 先週の書き込みで「サポーターはなぜ下弁に残ってるんだ!?」と書きましたが、欄外にちゃんと説明されましたね。 張・馬は若い部将に下弁をまかせて遊撃に出た。 ふむ、もともとの戦略でしたか。二人が出遅れたわけじゃなくてよかったよかった(爆)。
新生劉備軍の下弁部隊は、実は呉蘭&雷銅の方がメインで、張・馬は引率の先生や保護者の役を務めてたんですね(笑)。そういえば下弁に到着したとき、雷銅と呉蘭が戦ってる(?)感じで、張飛はその漫才を苦々しく眺め、馬超はさらにその後ろからついてきてました。よりにもよって張飛にまかせるという人選は、彼の成長を期待してるのか?or腹黒い誰かのいやがらせか?(爆) また、張飛&馬超というネームバリューに釣られて魏軍がより多くの兵を下弁に割いてくれれば、もともと兵力で劣る劉備軍は漢中戦を有利に進められる。という目的もありそうです。当初漢中戦の目玉に見えた張・馬は、下弁では主役ではなく“保護者”兼“エサ”(ごめん)っぽい。 また張既が分析したように、馬超が羌族と結ぶ目的もあり…。 ラッキーであれば長安を伺えるかもしれないし(笑) 人選からして、新生劉備軍の結束を確かめる賭けだったり…。 あ、若手を育てるためというのもあるでしょう。
「天険を考慮し倍以上の敵に対応する策」を処してあると法正は言いましたが、いやすご過ぎ!奥が深すぎて、理解するのに時間がかかります(汗) 法正、あなたは本当に新生劉備軍の大きな要だよ。
できるだけ多くの魏軍を引き付けておきたい下弁部隊は、ずいぶん危険な役割です。作戦に成功すれば漢中戦の功一等に値するんでしょうかね〜。 それだけに、作戦を任された呉蘭・雷銅への期待のほどがうかがえます…。
馬鳴閣を絶たれて、ただいま下弁は孤立してます。 また氐族の強端が魏に協力するようです。 張飛・馬超が6000の騎兵を率いていったので、呉蘭・雷銅の軍は〔1万4000−死傷者数〕ですね。 鬼教官を相手にどこまで頑張れるのか、次回の蒼天がこわい(><) 確かサポーターの人選って、孔明でしたよね? 戦での孔明の人選は“街亭”を思い浮かべてしまいます。
<馬鳴閣> ↑よっぽど険しい地形なんでしょうか。「馬がおびえて鳴くような場所」という意味かと(爆)。ずいぶん多くの騎馬が通過したようですが、そのおかげで閣道を破壊しやすかったのかも。
>馬鳴閣工作は、「張・馬軍が馬鳴閣を通過した後、陳式工作隊がそこを破壊した」
ですね(^^) どうやら曹休軍も通過させちゃってるようですが…いいのかな? 曹休の追撃が素早かったため、破壊が間に合わなかったんでしょうか。もともと「おそらく魏の追撃があるだろうから、その場合は彼らを通してから閣道を切る」作戦でしょうか。どちらもありのように思えます。
もし張・馬の軍勢だけを通過させ曹休軍が追撃できないようにしたなら、劉備本隊の危険はぐっと下がりますね。漢中戦も有利に運べそうです。 追撃してくる魏軍が騎兵というのは読めそうです。騎兵であれば山中に潜った陳式を追撃するのは困難でしょうから、陳式工作隊の危険も少なそうです。 その場合、曹休は下弁に戻るでしょうから、魏軍5万弱に対して1万4000弱のサポーター’sは厳しい戦いになりますね。
あえて曹休軍を通過させた上で閣道を切ったのなら、そのメリットはなんだろう… 曹洪を下弁に閉じ込めて、漢中戦に参加できないようにする。 しかし下弁の劉備軍は若手だから、ベテランの曹洪とやり合うには力不足だ、と法正は考えたかもしれない。だから「疾くて強くて賢い」曹休を、曹洪軍から切り離す策を立てたのか。 だから、下弁魏軍の力をそぐために、張飛は曹洪を斬った(左腕だけだけど)。 「おめえが軍師か!」と張既を狙ったり、曹洪を殺せず舌打ちしたのは、あの襲撃で曹洪軍の戦力をできるだけそいでおきたかったため。下弁に残留するサポーター’sの危険を少しでも減らしてから(保護者の義務?(笑))、劉備本隊に合流したかったから――とは、考えられないでしょうか? 先週の時点では、北との外交が絶たれて馬超が怒ったのかなとか、下弁に駐留する意義が薄くなったから劉備本隊に呼応して南進したのかなと思ってましたが。わざわざ夜襲をかけて、“将の一本釣り”をすることも、本来の作戦のうちだったように思えます。 まあ、狙われた張既も曹洪も、負傷はしましたが命はとりとめたので、作戦成功といえるのかどうか…
陳式部隊はゲリラ戦を想定して組織されてるのかもしれませんね。 徐晃は山中に散開した陳式軍を追撃中してるんでしょうか。 あるいは事態を察して陽平関へ戻ったか。 もしかしたら、閣道を大勢の騎馬が通った痕跡を見つけて追撃してるかも?
<陽平関付近?> 陽平関へ急行する劉備・法正500の本隊に、張飛・馬超が6000の騎兵を従えて合流。 伏兵より圧倒的に少ない本隊って…なぜ?(^^; そして劉備の背後には夏侯淵1000騎。 先週の法正が、「早すぎるっ!」と言ってましたから、夏侯淵の追走は見越していたんでしょうね。予想より早かったから焦ったけれど、法正の策どおりに張飛・馬超が駆けつけてくれた。 (もし追撃されなければそのまま作戦遂行でしょうし…、本当に練りに練った策)
張・馬の背後にも魏軍が迫ってます。おそらく曹休だと思いますが、もしかしたら徐晃も? あの〜、挟撃されてませんか軍師? 張飛と馬超が二手に分かれて曹休と夏侯淵に対するんですか? で、その隙に劉備と法正は間道(あるのか?)を通って陽平関へ急行する? ここで、「急報!定軍山に蜀軍が出現っ!」と伝令がきて夏侯淵が退却するとか?
夏侯淵は複数の矢を同時に放てるんですね(・・) 3本の矢の行方は、劉備・張飛・馬超の三将でしょうか。んな無茶な。
<陽平関> 守備隊の将・徐晃は馬鳴閣に出かけました。 さすがに陽平関を無人にはしないと思うので、劉備本隊500だけで陥落できるとは思えません。張・馬の援軍と共に陽平関を急襲する予定だったんでしょうか。しかし夏侯淵いわく「張・馬は劉備の盾」らしい。そもそも夏侯淵に追撃されることも想定した上での500。ここは張飛&馬超の他に、まだ何か策がありそうです。 実は劉備&法正も夏侯淵を引き寄せるための陽動で、こうして追いかけっこしてる間に別働隊が陽平関を占拠してても不思議じゃないです。
<漢中の西方> 偽装・劉備本隊vs郭淮1万9000人 偽装部隊の兵力が不明ですが、郭淮の率いる軍と拮抗してるんでしょうか? 関城に本陣を敷いた劉備軍の総兵力が6万で、うち2万が下弁へ。残りの4万のうち、陳式が数千を率い、劉備&法正が500騎。さらに趙雲が兵を率いて南鄭に現れた。偽装が郭淮と同じく2万程度なら、まだ登場してない別働隊が1万ほどいることになります。
<定軍山> 夏侯淵軍の残留部隊が1万で守備。 まだ劉備軍は現れてないけど、狙っていそうです。
<南鄭> 張郃が守備。趙雲が登場。まだ先端は開かれてない模様。 ここの趙雲の役目はとりあえず牽制とみました。 陽平関と定軍山で戦闘が起こったとき、張郃が援軍に向かえないように。 もし張郃が南鄭を離れて援軍に向かうなら、さっさと占拠しちゃえばいい。
さらに黄忠・厳顔・魏延・馬岱が未登場、どこに潜んでるのか。 伏兵ぞろぞろ…。で、本拠地の守備は?(笑) 孔明は関城に滞在中でしょうか?成都に帰ってるかな。
こうして振り返ってみると、法正の策は本当に粘っこくて、二重三重さらに奥の手がいくつもあって、たとえ戦が数年にわたっても対処できるようなものなんだろうと思います。 互いに知力を振り絞って戦ってます。策と計略の応酬。 さあ、次はどうする!? どこの戦が描かれるのか楽しみで、同時に心配でもあります。 意表をついて、呉蘭が憧れる荊州の関さんが出てきたら嬉しい(笑)
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No.10864 - 2004/06/15(Tue) 00:59:52 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<狼牙の弓> / 橙忠 [関東] | | | | 今回で2度目のカキコです。 いや〜、張郤様、素敵です。ダンディと言う言葉が似合います(笑)。しかし、趙雲の言う「覇者が違っていたら、今ごろは天下の中枢にいた」ですが、悲しいかなどうなんでしょう?確かに彼は、公孫・討伐では大活躍だったらしいですが{ってことはひたすら穴を掘っていたんでしょうか(笑)}、官渡の頃になると、頭デッカチになってしまった袁紹軍であまり意見を聞いてもらえなくなってたとか。実際、烏巣での淳于瓊の敗走を予見してしまった事が彼が袁紹軍にいられなくなった理由らしいですから。まぁ、袁紹軍はやはり負けるべくして負けたと言う事でしょう。だからこそ、趙雲の覚えめでたく、劉備や孔明からも恐れられたのでしょうけどね。実際、劉備はかなり張郤を恐れていたらしいですから(夏候淵よりも!)。だからこそ、 >南鄭を抑える張郤軍の前には何と趙雲軍が現れました。 ってことになるんでしょう。なにせ、 >最も謹厳に任務を果たす男、 ですから、趙雲は。
とにかく、今回強く思った事は、まだまだ、蒼天は続いてほしいということです。誰が主役でもいいです。と言うより、この物語は既に登場人物のほとんどが魅力的で彼等の逸話だけで物語が成立しそうな気がします。泣いト斬られる馬○も見たいし、夷陵の戦いも見たい。あ、もし、魏王の死で物語が終わってしまったら陸遜見れないってことですか?それは、やばい、やばすぎる。
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No.10865 - 2004/06/15(Tue) 01:17:54 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<狼牙の弓> / 陳孫 [関東] | | | | TATSUさん、どうもお疲れ様です。 今週はかなりご多忙だったようですね。 今回の話では、私もかつての雷緒の討伐の時のことを思い出しました。 というより、現在の夏侯淵の活躍は、あの時の「王たる意志」から始まっていると思います。 しかし一つ気になったことは、雷緒討伐の時に夏侯淵が、
>「最後の蛮勇をふるって参る」
と言ったことと、今回の彼自身での劉備の追撃です。 これは私見ですが、「王たる意志」と「蛮勇」とは両立しません。 「王たる者」は、自分の死が全軍の敗北に直結するので、自ら危険に身を晒すべきではないと思います。 「蛮勇」とは、前線の武将が持つべきもので、全軍の采配を振るう「王たる者」のすべきことではありません。 『王たる将』で彼が「最後の蛮勇」と言ったのは、それまで一介の武将に過ぎなかった身と決別し、「王たる者」となるためのものだと理解していました。 TATSUさんのREVIEWでは、
>「首だ! ここで劉備の首を落とす!」
ことが、彼の「王たる意志」から出たものだとされています。 私も同意見ですが、しかしそのために「王たる者」が自ら追撃するのは軽率ではないのでしょうか? まあもっとも、曹操にもそういう軽率なところはありましたが。 夏侯淵の行動を軽率だと思うのも、結末を知っているからに過ぎないかもしれませんけどね(汗
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No.10867 - 2004/06/15(Tue) 12:29:41 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<狼牙の弓> / TYIM1983 | | | | 誰にも書かれてなくてかわいそうなので書きこみます。 実は路招の登場は2回目です。 …いや、顔出しは今回が初ですが。 25巻108ページに
廬江群 皖城 夏候淵は路招・馮楷の二武将の軍を指揮し…
とあります。つまり209年の段階ですでに淵の指揮下に入っていたわけですな。随分長く一緒にいるようです。 …100騎で左翼を孤立させに行った馮楷はどうしたんでしょうね?
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No.10868 - 2004/06/15(Tue) 19:55:26 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<狼牙の弓> / 文月 [近畿] | | | | こんにちは。今頃になってカキコです。
趙雲が公孫賛に仕官した頃には既に袁紹軍の名将として名高い存在であったという張コウ。 趙雲も張コウも若い頃はあまり主に恵まれなかった者同士、今ようやく真の主にめぐり合えた相手と自分にお互い深い感慨を受けたのでしょう。 袁紹軍時代の張コウの話、私も見てみたいです。 ゴンタ先生、番外編としてでも回想シーンとしてでもいいから描いてくれないかな…。
今回の夏侯淵将軍はこれまた随分と無理な体勢で弓を放っておられますねー。 人馬一体の張遼将軍でもあんな芸当はまず不可能でしょう。 …それよりも張・馬コンビ!! 淵将軍ー!!六日で千里の神速で速く逃げてーー!!
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No.10871 - 2004/06/16(Wed) 17:12:37 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<狼牙の弓> / 侠客 [東北] | | | | こんなにアップが遅れたのは蒼天考開設以来、初めてなんじゃないですか?(笑)
それはともかく、夏候淵の神弓恐るべし。さすがは天下一の弓! 避けた劉備もすげえ……。 「王たる将」としての自覚が芽生えた夏候淵の武に蛮勇は存在してません――あとは「臆病」さえ加われば……。
さて、夏候淵の“漢中不要論”ですが、そういえば確かにこの時期の曹操というのは比較的受身に回ってるのは確かです。 江南・巴蜀の民を戦火に巻き込むのは、夏候淵に言わせれば「道理に合わない」なのでしょうか? 読んでくうちにあることが思い出されました。それは米ソの冷戦です。 この2大国が冷戦で睨み合っていたからこそ――民族的イデオロギーなどが抑えられて――各地の紛争が「休止」状態になっていました。 (誤解のないように言っときますが、もちろん米ソを指示するわけではありません) つまり“天下三分”というのは「乱世を終わらせる」には最大の効果を発揮したのではないでしょうか。 もともと地に境などないのですから……。
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No.10872 - 2004/06/17(Thu) 18:27:41 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<狼牙の弓> / kazz [東北] | | | | 今週も遅くなりつつレス。
今回の夏侯淵、司令官としてより武人としての猛りに敢えて乗った、という感じでしょうか。いや、事実上劉備の首が最大の戦果である限り、夏侯淵の決断は相変わらず英明ということになるのですが。 ちょっと自分の身を軽く考えすぎじゃないですかね。 路招の「待ってました!」発言からすると、蛮勇あってこその将軍でっせぇ〜!っていう含みがあったような気がしたので。
英英さん >法正、あなたは本当に新生劉備軍の大きな要だよ。
まさにその通りっ! ですよねぇ〜。 (外交・内政含めての)大局的戦略は諸葛亮もスゴイんでしょうけど。 局地的戦略・戦術っていう部分ではやっぱり劉備軍における“軍師”っていうと法正が要のような気がします。いよっ!戦請負い人! ん〜、これでホウ統が生きてればなぁ・・・。ifを言ったらキリないですけどね(笑。
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No.10873 - 2004/06/17(Thu) 19:02:33 |
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