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今週の蒼天<狼牙の弓> / TATSU@管理人 [関東]
今週もまた遅れてしまいました。ごめんなさい〜!

実は今、ラグビーのリーグ開催中でありまして、昨日も練習後にミーティングなぞが開催されまして、帰宅が遅く...とか言い訳しつつ、蒼天レビューのほうもUPしたくてウズウズはしておりました。 本日、頑張って書き上げましたので、皆さんも感想を是非!!

No.10846 - 2004/06/13(Sun) 18:09:52

今週の蒼天<狼牙の弓> / TATSU@管理人 [関東]
【STORY】

漢中の南・大巴山脈。
張郤は山麓に陣を敷く一軍を見つめていた。それは趙雲率いる蜀軍であった。張郤は対峙する敵軍を眺めながら考えていた。ここに最も謹厳に任務を果たす男を投入してきたか、と。

一方、趙雲は、泰然と軍を統率する張郤の雄姿を見て、感慨に耽っていた。趙雲が公孫讃の幕下に入った頃、張郤は袁紹軍の名将として名を馳せていた。覇者が袁紹となっていたら天下の中枢にいたであろう名将が、辺境の征討に明け暮れ、今も中原から遥かに離れた漢中で軍を統べているのである。しかし、張郤殿。と趙雲は敵将に語りかけていた。

−同じく真の主に辿り着いた者として、敵ながらこの趙雲、そのゆるぎない英姿に深い共感をおぼえますぞ。−

          ***************

夏侯淵軍は劉備軍を猛追していた。劉備軍はわずか500の兵力で疾走していた。
先頭を駆ける夏侯淵に、路招という副官が語りかけていた。あの数の少なさから推察するに、劉備軍は夏侯淵軍を完全に出し抜けると踏んでいたようだ。と。
しかし夏侯淵は、新生劉備軍が、夏侯淵軍の追走も見越した上での進軍を行なっている可能性も考慮していた。劉備軍は周到に且つ執拗に何年にもわたる策を講じていても不思議ではなかったのである。夏侯淵は路招に告げていた。
「孫権が合肥を狙い続けるように、劉備にとって漢中(ここ)は必須の地だ。」

渓谷を疾走しながら夏侯淵は思考していた。それは『 魏国にとっての漢中 』についてであった。五斗米道信者の移住を終えた漢中は、民の住まない純粋な軍事拠点と化していた。漢中は蜀攻撃の前線基地とは成り得るが、魏王・曹操は「蜀侵攻」の意向を示してはいなかった。

夏侯淵は曹操について考えていた。『抗う者を討ち捨て、治めるべきを治める』。それが ”覇王” としての曹操であった。だが、”中華を担う漢の丞相”としての曹操はどうあるべきか? 宿敵が占領する地であれ、あえて豊かな国に火を放ち同じ中華の民草を戦禍に巻き込むことは是か非か? それは蜀侵攻であれ呉侵攻であれ同じことであった。そもそも曹操は、未だ劉備・孫権を、漢に抗う「逆賊」とは呼称していなかった。そればかりか曹操は、二人がどう生き、どう立ち向かってくるか、それに強い関心を抱き、人材と見なしている節すら夏侯淵には感じられた。

          ***************

「これより上り!一気に詰め寄れますな!」
横を駆ける路招が叫んでいた。夏侯淵は前方を見つめながら、不敵に微笑んだ。
「首だ! ここで劉備の首を落とす!」
お待ちしておりましたぞ!こうでなくては!と路招が喜悦の表情を浮かべて叫んだ。
夏侯淵は腰の矢筒から矢を1本抜き取った。おもむろに矢を番えながら夏侯淵は前方を走る敵軍に向かって語りかけていた。

苛烈さゆえに生じた曹孟徳の悪名に乗じ、民の声望を拾い集めた男。劉備!
天下の為に何事を為す訳でもなく、只、反曹の旗を掲げるだけで大きくなった男。劉備!

馬上の夏侯淵は深く身をしずめ、弓を引き絞った。

劉玄徳。
その名が、どれほど長く、どれほど苦々しく、曹操の臣に成り続けたか!

矢は放たれた。唸りをあげ、大地を這うように飛ぶ夏侯淵の矢。それは、前方を走る騎馬隊後方の足元を通り抜け、敵中軍の兵士を吹き飛ばした。蒼白となって振りかえる劉備軍の兵士達。

いかにこの戦を治め、いかにこの漢中を治めるか!?
その究意は、ただ劉備の首ひとつ!

続けて夏侯淵の第二矢が放たれた。再び騎馬軍の足元を稲妻のように通過した矢は、更に劉備軍中軍の兵士達数名を弾き飛ばした。それは着実に先頭を走る劉備へと近づいていた。
その猛弓に、背後で矢を放つ者が夏侯淵であることを叫ぶ法正。おたつくんじゃねえ!と叫び返す劉備。しかし夏侯淵の弓術を知る劉備は顔面蒼白となっていた。

背後から放たれる恐怖の矢に、劉備軍の中央に道が開いた。すかさず第三矢を構え、夏侯淵は独白した。

反曹の喉頸(のどくび)を射抜き、蜀を潰して乱世に幕を下ろす。
この一戦に夏侯妙才の全てを賭ける!

渾身の気迫を込めた夏侯淵の矢は飛んだ。劉備軍兵士の絶叫がこだまする中、矢は騎馬軍の中央を切り裂き、馬上で伏せる劉備の後頭部を掠めた。
それを見て悔しがる路招。夏侯淵は前方を見つめ、路招に矛をとるよう命じていた。劉備軍の前方に砂塵が上がっていたのである。それは伏兵の出現を告げていた。

          ***************

おおッ、殿!と歓喜の声を上げる法正。間に合ってくれたかよ〜、と安堵の息を吐く劉備。現れた伏兵は、下弁から急行した張飛・馬超軍であった。

現れた伏兵は6千。更にその後方にも兵団が現れていた。夏侯淵は、下弁の曹洪軍5万がこれほど早く壊滅することはあり得ないことから、当初より張・馬軍は下弁を捨て劉備軍と合流させる戦略であったことを推測していた。千騎でこれ以上の追撃は危険と叫ぶ路招。それを聞いて夏侯淵は動じるな、と告げ、3本の矢を手に取った。夏侯淵は、張・馬軍の後方の兵団は、それを追撃する魏軍であることを認識しており、張飛・馬超は、劉備の盾として存在していることを見抜いていた。

前方を駆ける蜀軍では、九死に一生を得た劉備が絶叫していた。
「益徳!孟起! 見惚れるぜえ、その二人姿ぁよお!」


【REVIEW】

●扉絵は先週に続き、「業の曹操」でしたね。兵卒が駆け抜けてゆく中、馬上の曹操が眼(まなこ)を見開いてました。何のシーンだろう?って思いましたが、ちゃんと欄外に解説がありました。
−「練兵中,兵卒を凝視する曹操」之図− 
これは、兵の仕上がりぶりを観察してるんでしょうか?あるいは、楽進を見出した時のように 、“ 輝く才 ” が埋もれていないか探しているんでしょうか? 魏王におかれましては相変わらず休息の時は無い模様です。先週は政務、今週は練兵。来週は、“ 漢中出兵,曹操閲兵之図 ”とかになるんでしょうか? 

ちなみに後方の台上で、指揮旗を振ってたのは賈翊のように見えましたが、どうなんでしょう?またこのハイクラス軍師は、漢中出兵のお供もするんでしょうか。

●南鄭を抑える張郤軍の前には何と趙雲軍が現れました。ちょっとビックリです。先々週の扉の布陣図には描かれてませんでしたが、趙雲軍は隠密行動をとってたんでしょうか? あの布陣図に登場してない将が更に漢中に兵を進めていたとなると、これは夏侯淵軍にとっては やっかいな気がします。まだ黄忠とか魏延、あるいは馬岱とか厳顔の軍が漢中の山並を密かに進んでるんでしょうか? 侮れません新生蜀軍。

●趙雲は今回思いましたが、それなりに老けましたね。鬚が無いので目立ちませんでしたが、今回の趙雲の額や口元の皺に年齢を感じました。
あと、その趙雲の述懐が興味深かったです。趙雲が「あなたのほうがましに思えたからです。」とか言いつつ公孫賛の配下になった時に、既に張郤は「袁紹軍の名将」で、「覇者が違っていたら、今ごろは天下の中枢にいた」ほどの人物だったんですね〜。そうなると官渡の戦いで張郤が何を考え、どのように曹操に降伏したのかは、是非見てみたかったです。回想シーンでもいいですから「官渡における張郤の降伏」はやってくれないでしょうかねー。

●そして追撃・夏侯淵軍。路招なんてマイナー級の武将を出してきましたね。「ウシャシャ!」なんて笑ってました。そしていかにも ”ずる賢い”ようなあの顔! まず女性の支持は得られ無さそうなあーいうキャラ、管理人は好きだったりします(笑)。 来週あたりには張飛が馬超あたりに寸断されそうな気配もしますが、ずる賢い戦法とか使って頑張ってほしいものです。

●さて、何といっても今回考察すべきは、劉備軍を猛追する夏侯淵の独白。
これは以前、雷緒討伐の際の「曹操と夏侯淵の会話」に遡って考えると更に興味深いです。その時、曹操は言いました。「夏侯淵や曹仁ら、これから何人もの将軍を統括する 司令官となるべき者に求めるもの。それは、敵を人として、戦を政(まつりごと)として、どれだけ興味を持てるかによる。」 それを聞いて夏侯淵は独白しました。『 いかに敵将の首を刎ね、いかに戦を治めるか。すなわち いかに戦の主となるか。今、問われているのは俺の本性か!?』
以下、考察させて頂きます。

●孫権にとって合肥が必要なように、劉備にとって漢中は必須の地なんですね。そこで夏侯淵は考える訳です。では、魏国にとって漢中は必須の地であるのか?と。 民の移住を終えた漢中は魏にとっては軍事拠点でしか無い。しかし“蜀侵攻”というテーマからすれば、前線基地として重要である。ところが曹操はその“蜀侵攻”の意向を示してはいない。

そこで夏侯淵は曹操の立場に立って、即ち、「戦を政(まつりごと)として、敵を人として、」考え始めます。 “覇王” としては反抗する者は全て滅ぼし、治めるべき地は全て治めるのが当然だ。しかし中華を担う “漢の丞相” として考えると話しが違ってくるのではないか。敵が占拠する地とはいえ、あえて豊かな国に火を放ち、同じ中華の民草を戦禍に巻き込むべきか?それは“蜀侵攻”だけでなく“呉侵攻”も同じことだ。
更に曹操は、未だに劉備や孫権を漢朝に叛く“逆賊”とは呼称しない。それどころか、劉備や孫権がどう生き、どう立ち向かってくるかに強い関心を抱き、“人材”と見なしている気配さえ見受けられる。
それが、夏侯淵から見た曹操です。

「いたずらに戦禍を広げない」という観点から考えれば、劉備や孫権を「蜀や呉を治める人材」として認めるのはやぶさかではない。と曹操は考えている。と、夏侯淵は推測しているのではないでしょうか?

●さあ、そうなると、漢中を守る夏侯淵はどう行動すべきか? そこが問題です。 で、ここで思い出すべきは、前述の“雷緒討伐時の曹操との面談”の夏侯淵の最後の独白です。

−これよりこの夏侯淵のゆく道は、自ら王たる意志なくば、歩めぬ道。
その峻厳たる道は、あえて曹孟徳との我との過去を冷たく分かつ。−

劉備軍を射程距離内に追い詰めた夏侯淵が告げた台詞。 " 王たる意志 " を持った男の結論はこうでした。
「首だ! ここで劉備の首を落とす!」
次ぎに夏侯淵なりに「敵を人として」「戦を政(まつりごと)として」みた結論を考えてみましょう。

まず夏侯淵が「敵を人として」見た 『 劉備評 』。
曹操の言動があまりにも苛烈ゆえ生じた悪名。その悪名に乗じて、民の声望を拾い集めた男。天下のために何を為すわけでもなく、ただ “反曹” の旗を掲げるだけで大きくなった男。
つまり、劉備という男は、曹操に共鳴し曹操を主として認める男たち、即ち曹操の臣たちにとって、長期にわたり苦々しいだけの存在に過ぎなかった。

次ぎに「戦を政(まつりごと)として」みた 『 追激戦の目的 』
いかにこの戦を治め、いかにこの漢中を治めるのか? それは劉備の首級を上げることに集約される。 即ち “反曹操” の首魁である男を射殺し、主を失い壊滅状態に陥る蜀を制圧して、一気に乱世に幕を下ろす。

これが夏侯淵の得た結論でした。これは、前半で夏侯淵が推測した“曹操の考え”とは明らかに一線を隔します。特に劉備に対する評価は、曹操とは違いますよね。「民草を戦禍に巻き込まない」という観点では同じですが、「劉備に蜀の統治を任す」という選択肢に対して、夏侯淵は「親玉である劉備をCENSOREDことにより、短期で蜀征伐を終わらせる。」という選択をとったように思えます。

自ら王たる意志なくば、歩めぬ道。その峻厳たる道は、夏侯淵なりの“乱世の幕引き”を行なうものでした。
そう考えると、夏侯淵の放った第三矢は、中華の歴史を塗り替える程の意志が込められていたような気がします。それが外れたのは、孫権が得た "天佑" ってやつを劉備も有していたのでしょうか? ここは路招ふうに述べさせて頂きます。
「ちッ! もうちょいかーッ!」

●なんと追撃を受ける劉備軍に、伏兵とも言える援軍が現れました。 それも張・馬軍!
凄まじいスピードで下弁から南下してきたんですね〜。 それも最初からこういう計画だったみたいです。 冷や汗かいてましたが、法正はすごい策を立ててたんですね。 
と、いうことは先週、疑問を呈させて頂いた馬鳴閣工作は、「張・馬軍が馬鳴閣を通過した後、陳式工作隊がそこを破壊した」ということになりそうです。
さて、単純に考えると、夏侯淵追撃隊は1,000騎。劉備軍は本隊500に伏兵6,000を合わせて合計6,500。 加えて伏兵の将は万人の兵に匹敵する張飛と馬超です。圧倒的に不利なように思えますが、夏侯淵は静かに笑って矢を3本、弓に番えてます。何か勝算はあるのでしょうか? 
そして、注目すべきは張・馬軍を追撃してきた魏軍。これって、曹休軍ですよね。 若き知将・曹休はどう戦うんでしょう?

もう漢中戦、目が離せません!!

No.10847 - 2004/06/13(Sun) 18:25:38

Re: 今週の蒼天<狼牙の弓> / 櫻 [関東]
ご苦労様です管理人様・・・。今週もおもしろかったぁ〜。

淵ちゃんの騎射!何度見てもかっこいいものです・・・。ありえないー。あの体制からあたるか!!って感じもしますがあてるからこそ夏候淵。しかも馬の足の間って!?無理無理・・・。あたってるけどね!!

そういえば「首だ!ここで劉備の首を落とす!!」の時の司令官殿の目が片方変でした。何か意図が・・・?ないかな。

しかし蒼天航路の曹操像ってのはやはり今までのどの作品にも当てはまらないものだと改めて感じました。まさに破格。

なんか弓の話ばっかですが最後の淵ちゃん。弓3本出してるってことは・・・撃つんですか!?同時に?●双もあながち嘘じゃないかも(笑)
見てみたいですね。

No.10848 - 2004/06/13(Sun) 18:44:35

Re: 今週の蒼天<狼牙の弓> / M.あんとわねっと [東海]
お疲れ様です。
趙雲と張郃の対峙。演義では、あまり書かれていないとこなのでどうなるのでしょうか。

この趙雲、演義ではもう少し後に大活躍するんですが、正史での趙雲の活躍ぶりについては淡白に書かれているらしいので、どう描かれるのか期待してます。

対する張郃ですが、シュミレーションゲームの兜かぶった姿が無双シリーズのヴィジュアル系にほぼかき消されたとこへ、この大人しめな人相にはやられました(その三百六、初登場)。張飛に負けたのでも(蒼天では台詞のみ出てましたね)いいので激しい一面を見たいとこです。


―っで、夏侯淵。しゃべり過ぎ!?実際、声には出してないけど、これって『ケイ○ク』言ってるも同然であります!!司令官殿!!

思考の内容(P181〜182)については、案外、そんなもんかもしんない。その二百五十三の賈詡「ありえんことだ」にたいして、そういわれるとそうだなーと。あの時と一緒。読み手としても思考が開けた感じ。

 またもや、劉備、かつて、呂布にまげを射られて以来の事。
 助かったから、武運があるということでしょうか?

「後方の砂塵はわが軍」ぐぐっ、ほんとか?
 ほんとにそうなら(魏軍なら)良いけど...

 ...妙才......不安です。
 
 結果だけは知ってる僕らにとって、ほんと、蒼天はありがたい存在だと思っています。壮快感があります。無双もやめられないですけどね。

No.10849 - 2004/06/13(Sun) 19:58:16

Re: 今週の蒼天<狼牙の弓> / M.あんとわねっと [東海]
 連チャンですいません。
 路招(その二百八十二の二部将のもう一人だった)の「さらにその後方にも!」を見落としてました。
 よって不安は消えました。魏軍でしょう。誰かは判らないけど。間違いないでしょう。

 予想が外れたんで言っちゃいますと、
 法正が「早すぎる!」と言った時点で2人(劉備、法正)の不安(夏侯淵に余裕で追いつかれること)も計算の内と言わんばかりに、孔明が夏侯淵の背後を突く伏兵の手はずが整えてある...と。
 11巻の賈詡VS曹操の2枚腰の用兵(曹操=新生劉備軍で賈詡=夏侯淵)と同じだと。
 ―っとこう思ったわけです。
 
 しかし、

 馬超、張飛が背後を突かれるとなると、どうなるか、全く予想付きません。
 計算し直しです。なんて。 

No.10852 - 2004/06/13(Sun) 23:19:39

Re: 今週の蒼天<狼牙の弓> / TATSU@管理人 [東海]
>夏侯淵。しゃべり過ぎ!?実際、声には出してないけど、これって『ケイ○ク』言ってるも同然であります!!

>「さらにその後方にも!」を見落としてました。よって不安は消えました。魏軍でしょう。誰かは判らないけど。

あの〜。なんと申しましょうか...お聞きし辛いのですが、管理人のREVIEWは読んで頂いてるのでしょうか?

No.10853 - 2004/06/13(Sun) 23:37:40

Re: 今週の蒼天<狼牙の弓> / M.あんとわねっと [東海]
 申し訳ないです。
 読んでます。
 今回はかなり先走って、管理人さんのREVIEWが更新されるまで、wordに備えてあったのをコピー→貼り付けでいってしまったので、も少し落ち着いて行きます。
 

No.10854 - 2004/06/13(Sun) 23:55:03

Re: 今週の蒼天<狼牙の弓> / つね [関東]
漢中戦は同時に多方面で対峙している描写が、より見る者を引きつけているような気がします。案外そういう戦いってないですよね。たいていその時点での主戦場のみが描かれますから。蒼天でも遼来来のときくらいではないですかね。ちょっと自信ないけど。

1.漢中攻防戦13(張郤と趙雲)
2.漢中攻防戦14(妙才の憎しみの矢)
3.漢中攻防戦15(張・馬の来援)

路招。なぜ彼のような軽薄そうな人物が「精鋭千騎」の中に(しかも副将として)いるのかは別として、どっかで見たような顔、聞いたようなセリフだと思っていましたが、2回目に立ち読みしたときに、私の頭の中で、ある有名人物に該当しました。

・・・スネ夫。あの、ジャイアンもとい夏侯淵にこびるようなセリフといいぴったりです。彼の場合は夏侯淵に対する尊敬と信頼の現れなのでしょうが。

袁紹軍の名将、張郤。どんなんだったんだろう。確かに見てみたい。あの袁紹軍の中にあってあの落ち着きでは、名将として認められていても浮いた存在だったのでは? それが降伏の原因かも。

 さて、夏侯淵の独白。「曹操は漢の丞相としては、敵地であっても民を戦火に巻き込むことを望んでない。」ということのようですが、どうでしょうか。かつて「青州兵が曹操のもとに中黄太乙の夢を見るならば曹操孟徳は青州兵のものである」と文字どおり罪のない徐州の民を虐CENSORED天下を目指した覇王を、漢の丞相といういわば飾りが掣肘できるものか。そもそも曹操にとって漢の丞相というのも覇道のために利用される道具の一つのような気がしますが。 
 「劉備・孫権を征伐の対象とみなしてない」というのも、それでは先の濡須侵攻は本当に「息子の成長ぶりをひと目見たくてな」ということになってしまいます。それに付き合わされる兵士はたまりません。蜀侵攻をしようとしていないのは、国内整備・呉侵攻と課題山積で後回しになっているだけだと思います。

 と、夏侯淵の独白にけちをつけたものの、結論は同じだったりします。「反曹操の象徴」である劉備の首ひとつで漢帝国(というより魏王国か)を安寧に導く。つくづく惜しい矢でした。

No.10855 - 2004/06/14(Mon) 01:49:30

Re: 今週の蒼天<狼牙の弓> / 英英 [北海道]
まずは扉絵の魏王。“楽進を探せ!”やってましたね。
でも殿ぉ、そんなとこにいたら邪魔だよ〜(笑)
魏王が目の前にいても動じず訓練に集中してるなんて、魏の兵卒はプレッシャーに強いんですね。こうして鍛えられて、「将が討たれても兵は崩れない」軍隊ができあがるのか。納得(爆)

昔「綺麗な男」だった趙雲、今は「綺麗なおじさん」(?)、渋いです。
この2ページは30年近い歳月を感じさせられました。界橋の戦いのとき、張郃はすでに名将と言われてたんですね。あのとき蒼天デビューの趙雲に「道をお開けなさい」と言われて、実は張郃も真面目に道を譲ってたら笑えます。
谷をはさんで両軍が対峙してますが、とても静かな雰囲気でした。張郃と趙雲だからかな?戦闘が始まってもどこか静かな空気が漂っていそうです。
敵ながら互いの将器を認めてるところも惚れました。

おいしい前菜が終わって、今週のメインディッシュ。
夏侯淵の弓〜〜!蛮勇万歳!!(えっ?)
路招なんて初めて知りました。
誰?あなた。
「シャア!」ってなんですか(笑) 「ウシャシャ!」って(笑)
ただの淵ファンじゃなく、ずっと昔から淵に従ってるように思えます。

夏侯淵の独白のおかげで、濡須戦で不可解だった魏王の意図が少しわかってきました。
やっぱり孫権・劉備を人材と評価してたんですね。
地方自治を任せるに足りると認めたら、あえて攻め滅ぼすことはしない…かも(?)。覇王の血が騒がなければ(?)


>天下のために何を為すわけでもなく、
>ただ “反曹” の旗を掲げるだけで大きくなった男。

うっ……(汗)
劉備のために弁護してやりたかったのに、…言い返せない(爆)
曹操の悪名はすなわち劉備の人気につながるって、郭嘉が20年くらい前に言ってたけれど。
今や曹操幕下は皆そう思ってるんですね。。
でも――

「ひしめく群雄の中からまだ至弱の曹操殿を選び、終生の主君とさだめた者が。 私財と私兵を投げ出して駆けつけ、募兵をしつつ幾百の戦場を戦い抜いた将が。 降伏という恥辱にまみれながらも、曹操殿に天命を賭けた軍師が。 またその配下の者たちが!」(by董昭。<譙のふたり>)

↑こういう彼らが、劉備を苦々しく思うのは無理もない気がします。

ごめんね、あくまでも曹魏サイドの見方ですから…(^^;
劉備は北斗七星の流儀で生きてくだされ。

ラストに、お待ちかね食後のデザート(謎)
益徳ぅ〜!孟起ぃ〜!
なんてカッコいいんだ♪♪見惚れたぜぇ!その二人姿ぁよお!
欲しい時に助けがくる。
まるで正義の味方のようじゃないですか(笑)
劉備の盾になってくれるんですか?よろしくお願いしますね。

No.10858 - 2004/06/14(Mon) 06:04:38

Re: 今週の蒼天<狼牙の弓> / ツァオツァオ [関東]
昔曹操との狩でど派手に転落し頭を打った劉備。狩のあったことすらすっかり忘れてましたよね。それでも今回「夏侯淵の矢…」と知って顔面蒼白の劉備。本能が覚えていたというよりはそれだけ淵の武名が轟いているってことなんでしょうなあ。
賭けた一矢を見事かわした天佑、予想を超えてあなどれない男に漢中で最も接近した夏侯淵は最後にどでかい花火を打ち上げてくれるのでしょうか。目が離せません。
大活劇の中にあっても様々な人物から打ち出される曹操論とか深くて敬服っす。来週もどの部隊がどう描かれるのか楽しみですなっ、ウシャシャ!徐晃、陳式は?サポーターズは?張、趙対決は?3本の矢の行方にも大注目、シャハッ!

No.10862 - 2004/06/14(Mon) 16:26:03

Re: 今週の蒼天<狼牙の弓> / 英英 [北海道]
あっちこっちで戦端が開かれている漢中戦。地図第2弾がほしい〜。
なんとか状況についていこうと先週に続き考察してみました。
以下長いです。読み飽きて眠くなったらごめんなさい。

<下弁>
先週の書き込みで「サポーターはなぜ下弁に残ってるんだ!?」と書きましたが、欄外にちゃんと説明されましたね。
張・馬は若い部将に下弁をまかせて遊撃に出た。
ふむ、もともとの戦略でしたか。二人が出遅れたわけじゃなくてよかったよかった(爆)。

新生劉備軍の下弁部隊は、実は呉蘭&雷銅の方がメインで、張・馬は引率の先生や保護者の役を務めてたんですね(笑)。そういえば下弁に到着したとき、雷銅と呉蘭が戦ってる(?)感じで、張飛はその漫才を苦々しく眺め、馬超はさらにその後ろからついてきてました。よりにもよって張飛にまかせるという人選は、彼の成長を期待してるのか?or腹黒い誰かのいやがらせか?(爆)
また、張飛&馬超というネームバリューに釣られて魏軍がより多くの兵を下弁に割いてくれれば、もともと兵力で劣る劉備軍は漢中戦を有利に進められる。という目的もありそうです。当初漢中戦の目玉に見えた張・馬は、下弁では主役ではなく“保護者”兼“エサ”(ごめん)っぽい。
また張既が分析したように、馬超が羌族と結ぶ目的もあり…。
ラッキーであれば長安を伺えるかもしれないし(笑)
人選からして、新生劉備軍の結束を確かめる賭けだったり…。
あ、若手を育てるためというのもあるでしょう。

「天険を考慮し倍以上の敵に対応する策」を処してあると法正は言いましたが、いやすご過ぎ!奥が深すぎて、理解するのに時間がかかります(汗)
法正、あなたは本当に新生劉備軍の大きな要だよ。

できるだけ多くの魏軍を引き付けておきたい下弁部隊は、ずいぶん危険な役割です。作戦に成功すれば漢中戦の功一等に値するんでしょうかね〜。
それだけに、作戦を任された呉蘭・雷銅への期待のほどがうかがえます…。

馬鳴閣を絶たれて、ただいま下弁は孤立してます。
また氐族の強端が魏に協力するようです。
張飛・馬超が6000の騎兵を率いていったので、呉蘭・雷銅の軍は〔1万4000−死傷者数〕ですね。
鬼教官を相手にどこまで頑張れるのか、次回の蒼天がこわい(><)
確かサポーターの人選って、孔明でしたよね?
戦での孔明の人選は“街亭”を思い浮かべてしまいます。


<馬鳴閣>
↑よっぽど険しい地形なんでしょうか。「馬がおびえて鳴くような場所」という意味かと(爆)。ずいぶん多くの騎馬が通過したようですが、そのおかげで閣道を破壊しやすかったのかも。

>馬鳴閣工作は、「張・馬軍が馬鳴閣を通過した後、陳式工作隊がそこを破壊した」

ですね(^^)
どうやら曹休軍も通過させちゃってるようですが…いいのかな?
曹休の追撃が素早かったため、破壊が間に合わなかったんでしょうか。もともと「おそらく魏の追撃があるだろうから、その場合は彼らを通してから閣道を切る」作戦でしょうか。どちらもありのように思えます。

もし張・馬の軍勢だけを通過させ曹休軍が追撃できないようにしたなら、劉備本隊の危険はぐっと下がりますね。漢中戦も有利に運べそうです。
追撃してくる魏軍が騎兵というのは読めそうです。騎兵であれば山中に潜った陳式を追撃するのは困難でしょうから、陳式工作隊の危険も少なそうです。
その場合、曹休は下弁に戻るでしょうから、魏軍5万弱に対して1万4000弱のサポーター’sは厳しい戦いになりますね。

あえて曹休軍を通過させた上で閣道を切ったのなら、そのメリットはなんだろう…
曹洪を下弁に閉じ込めて、漢中戦に参加できないようにする。
しかし下弁の劉備軍は若手だから、ベテランの曹洪とやり合うには力不足だ、と法正は考えたかもしれない。だから「疾くて強くて賢い」曹休を、曹洪軍から切り離す策を立てたのか。
だから、下弁魏軍の力をそぐために、張飛は曹洪を斬った(左腕だけだけど)。
「おめえが軍師か!」と張既を狙ったり、曹洪を殺せず舌打ちしたのは、あの襲撃で曹洪軍の戦力をできるだけそいでおきたかったため。下弁に残留するサポーター’sの危険を少しでも減らしてから(保護者の義務?(笑))、劉備本隊に合流したかったから――とは、考えられないでしょうか?
先週の時点では、北との外交が絶たれて馬超が怒ったのかなとか、下弁に駐留する意義が薄くなったから劉備本隊に呼応して南進したのかなと思ってましたが。わざわざ夜襲をかけて、“将の一本釣り”をすることも、本来の作戦のうちだったように思えます。
まあ、狙われた張既も曹洪も、負傷はしましたが命はとりとめたので、作戦成功といえるのかどうか…

陳式部隊はゲリラ戦を想定して組織されてるのかもしれませんね。
徐晃は山中に散開した陳式軍を追撃中してるんでしょうか。
あるいは事態を察して陽平関へ戻ったか。
もしかしたら、閣道を大勢の騎馬が通った痕跡を見つけて追撃してるかも?


<陽平関付近?>
陽平関へ急行する劉備・法正500の本隊に、張飛・馬超が6000の騎兵を従えて合流。
伏兵より圧倒的に少ない本隊って…なぜ?(^^;
そして劉備の背後には夏侯淵1000騎。
先週の法正が、「早すぎるっ!」と言ってましたから、夏侯淵の追走は見越していたんでしょうね。予想より早かったから焦ったけれど、法正の策どおりに張飛・馬超が駆けつけてくれた。
(もし追撃されなければそのまま作戦遂行でしょうし…、本当に練りに練った策)

張・馬の背後にも魏軍が迫ってます。おそらく曹休だと思いますが、もしかしたら徐晃も?
あの〜、挟撃されてませんか軍師?
張飛と馬超が二手に分かれて曹休と夏侯淵に対するんですか?
で、その隙に劉備と法正は間道(あるのか?)を通って陽平関へ急行する?
ここで、「急報!定軍山に蜀軍が出現っ!」と伝令がきて夏侯淵が退却するとか?

夏侯淵は複数の矢を同時に放てるんですね(・・)
3本の矢の行方は、劉備・張飛・馬超の三将でしょうか。んな無茶な。

<陽平関>
守備隊の将・徐晃は馬鳴閣に出かけました。
さすがに陽平関を無人にはしないと思うので、劉備本隊500だけで陥落できるとは思えません。張・馬の援軍と共に陽平関を急襲する予定だったんでしょうか。しかし夏侯淵いわく「張・馬は劉備の盾」らしい。そもそも夏侯淵に追撃されることも想定した上での500。ここは張飛&馬超の他に、まだ何か策がありそうです。
実は劉備&法正も夏侯淵を引き寄せるための陽動で、こうして追いかけっこしてる間に別働隊が陽平関を占拠してても不思議じゃないです。


<漢中の西方>
偽装・劉備本隊vs郭淮1万9000人
偽装部隊の兵力が不明ですが、郭淮の率いる軍と拮抗してるんでしょうか?
関城に本陣を敷いた劉備軍の総兵力が6万で、うち2万が下弁へ。残りの4万のうち、陳式が数千を率い、劉備&法正が500騎。さらに趙雲が兵を率いて南鄭に現れた。偽装が郭淮と同じく2万程度なら、まだ登場してない別働隊が1万ほどいることになります。

<定軍山>
夏侯淵軍の残留部隊が1万で守備。
まだ劉備軍は現れてないけど、狙っていそうです。

<南鄭>
張郃が守備。趙雲が登場。まだ先端は開かれてない模様。
ここの趙雲の役目はとりあえず牽制とみました。
陽平関と定軍山で戦闘が起こったとき、張郃が援軍に向かえないように。
もし張郃が南鄭を離れて援軍に向かうなら、さっさと占拠しちゃえばいい。

さらに黄忠・厳顔・魏延・馬岱が未登場、どこに潜んでるのか。
伏兵ぞろぞろ…。で、本拠地の守備は?(笑)
孔明は関城に滞在中でしょうか?成都に帰ってるかな。

こうして振り返ってみると、法正の策は本当に粘っこくて、二重三重さらに奥の手がいくつもあって、たとえ戦が数年にわたっても対処できるようなものなんだろうと思います。
互いに知力を振り絞って戦ってます。策と計略の応酬。
さあ、次はどうする!?
どこの戦が描かれるのか楽しみで、同時に心配でもあります。
意表をついて、呉蘭が憧れる荊州の関さんが出てきたら嬉しい(笑)

No.10864 - 2004/06/15(Tue) 00:59:52

Re: 今週の蒼天<狼牙の弓> / 橙忠 [関東]
今回で2度目のカキコです。
いや〜、張郤様、素敵です。ダンディと言う言葉が似合います(笑)。しかし、趙雲の言う「覇者が違っていたら、今ごろは天下の中枢にいた」ですが、悲しいかなどうなんでしょう?確かに彼は、公孫・討伐では大活躍だったらしいですが{ってことはひたすら穴を掘っていたんでしょうか(笑)}、官渡の頃になると、頭デッカチになってしまった袁紹軍であまり意見を聞いてもらえなくなってたとか。実際、烏巣での淳于瓊の敗走を予見してしまった事が彼が袁紹軍にいられなくなった理由らしいですから。まぁ、袁紹軍はやはり負けるべくして負けたと言う事でしょう。だからこそ、趙雲の覚えめでたく、劉備や孔明からも恐れられたのでしょうけどね。実際、劉備はかなり張郤を恐れていたらしいですから(夏候淵よりも!)。だからこそ、
>南鄭を抑える張郤軍の前には何と趙雲軍が現れました。
ってことになるんでしょう。なにせ、
>最も謹厳に任務を果たす男、
ですから、趙雲は。

とにかく、今回強く思った事は、まだまだ、蒼天は続いてほしいということです。誰が主役でもいいです。と言うより、この物語は既に登場人物のほとんどが魅力的で彼等の逸話だけで物語が成立しそうな気がします。泣いト斬られる馬○も見たいし、夷陵の戦いも見たい。あ、もし、魏王の死で物語が終わってしまったら陸遜見れないってことですか?それは、やばい、やばすぎる。

No.10865 - 2004/06/15(Tue) 01:17:54

Re: 今週の蒼天<狼牙の弓> / 陳孫 [関東]
TATSUさん、どうもお疲れ様です。
今週はかなりご多忙だったようですね。
今回の話では、私もかつての雷緒の討伐の時のことを思い出しました。
というより、現在の夏侯淵の活躍は、あの時の「王たる意志」から始まっていると思います。
しかし一つ気になったことは、雷緒討伐の時に夏侯淵が、

>「最後の蛮勇をふるって参る」

と言ったことと、今回の彼自身での劉備の追撃です。
これは私見ですが、「王たる意志」と「蛮勇」とは両立しません。
「王たる者」は、自分の死が全軍の敗北に直結するので、自ら危険に身を晒すべきではないと思います。
「蛮勇」とは、前線の武将が持つべきもので、全軍の采配を振るう「王たる者」のすべきことではありません。
『王たる将』で彼が「最後の蛮勇」と言ったのは、それまで一介の武将に過ぎなかった身と決別し、「王たる者」となるためのものだと理解していました。
TATSUさんのREVIEWでは、

>「首だ! ここで劉備の首を落とす!」

ことが、彼の「王たる意志」から出たものだとされています。
私も同意見ですが、しかしそのために「王たる者」が自ら追撃するのは軽率ではないのでしょうか?
まあもっとも、曹操にもそういう軽率なところはありましたが。
夏侯淵の行動を軽率だと思うのも、結末を知っているからに過ぎないかもしれませんけどね(汗

No.10867 - 2004/06/15(Tue) 12:29:41

Re: 今週の蒼天<狼牙の弓> / TYIM1983
誰にも書かれてなくてかわいそうなので書きこみます。
実は路招の登場は2回目です。
…いや、顔出しは今回が初ですが。
25巻108ページに

廬江群 皖城
夏候淵は路招・馮楷の二武将の軍を指揮し…

とあります。つまり209年の段階ですでに淵の指揮下に入っていたわけですな。随分長く一緒にいるようです。
…100騎で左翼を孤立させに行った馮楷はどうしたんでしょうね?

No.10868 - 2004/06/15(Tue) 19:55:26

Re: 今週の蒼天<狼牙の弓> / 文月 [近畿]
こんにちは。今頃になってカキコです。

趙雲が公孫賛に仕官した頃には既に袁紹軍の名将として名高い存在であったという張コウ。
趙雲も張コウも若い頃はあまり主に恵まれなかった者同士、今ようやく真の主にめぐり合えた相手と自分にお互い深い感慨を受けたのでしょう。
袁紹軍時代の張コウの話、私も見てみたいです。
ゴンタ先生、番外編としてでも回想シーンとしてでもいいから描いてくれないかな…。

今回の夏侯淵将軍はこれまた随分と無理な体勢で弓を放っておられますねー。
人馬一体の張遼将軍でもあんな芸当はまず不可能でしょう。
…それよりも張・馬コンビ!!
淵将軍ー!!六日で千里の神速で速く逃げてーー!!

No.10871 - 2004/06/16(Wed) 17:12:37

Re: 今週の蒼天<狼牙の弓> / 侠客 [東北]
 こんなにアップが遅れたのは蒼天考開設以来、初めてなんじゃないですか?(笑)

 それはともかく、夏候淵の神弓恐るべし。さすがは天下一の弓! 避けた劉備もすげえ……。
「王たる将」としての自覚が芽生えた夏候淵の武に蛮勇は存在してません――あとは「臆病」さえ加われば……。 

 さて、夏候淵の“漢中不要論”ですが、そういえば確かにこの時期の曹操というのは比較的受身に回ってるのは確かです。
 江南・巴蜀の民を戦火に巻き込むのは、夏候淵に言わせれば「道理に合わない」なのでしょうか?
 読んでくうちにあることが思い出されました。それは米ソの冷戦です。
 この2大国が冷戦で睨み合っていたからこそ――民族的イデオロギーなどが抑えられて――各地の紛争が「休止」状態になっていました。
(誤解のないように言っときますが、もちろん米ソを指示するわけではありません)
 つまり“天下三分”というのは「乱世を終わらせる」には最大の効果を発揮したのではないでしょうか。
 もともと地に境などないのですから……。

No.10872 - 2004/06/17(Thu) 18:27:41

Re: 今週の蒼天<狼牙の弓> / kazz [東北]
今週も遅くなりつつレス。

今回の夏侯淵、司令官としてより武人としての猛りに敢えて乗った、という感じでしょうか。いや、事実上劉備の首が最大の戦果である限り、夏侯淵の決断は相変わらず英明ということになるのですが。
ちょっと自分の身を軽く考えすぎじゃないですかね。
路招の「待ってました!」発言からすると、蛮勇あってこその将軍でっせぇ〜!っていう含みがあったような気がしたので。

英英さん
>法正、あなたは本当に新生劉備軍の大きな要だよ。

まさにその通りっ! ですよねぇ〜。
(外交・内政含めての)大局的戦略は諸葛亮もスゴイんでしょうけど。
局地的戦略・戦術っていう部分ではやっぱり劉備軍における“軍師”っていうと法正が要のような気がします。いよっ!戦請負い人!
ん〜、これでホウ統が生きてればなぁ・・・。ifを言ったらキリないですけどね(笑。

No.10873 - 2004/06/17(Thu) 19:02:33
「連載考」更新!! / TATSU@管理人 [関東]
単行本が発売されはや2週間。当サイトご訪問の皆さんにおかれましても、手元の魏王に指を差されている頃と思います。

と、いう訳で、連載考に「単行本31巻収録分」をUPしました。31巻収録分は合肥・濡須編がほぼ全巻に渡って繰り広げられ、皆さんの付けたレスの数も、通常の3割増しぐらいにはなってる気がします。

では、連載派の人は、当時の感想を思い起こす意味で。単行本派の人は、自分の感想と、当時書き込まれた感想と比較する意味で。「連載考」をご利用下さいませ〜。

No.10784 - 2004/06/05(Sat) 17:37:16

Re: 「連載考」更新!! / 英英 [北海道]
懐かしかったです…。
自分の書いた文章がコンテンツにあると、なんだかドキドキしますね(笑)。みなさんはそんなことないですか?最初だけかな。
今週の蒼天にお邪魔したのは、<その344 三代の天命>が初でした。ああ初回から文章が長い〜。

遼来来!遼再来!

No.10790 - 2004/06/06(Sun) 02:26:12

Re: 「連載考」更新!! / TATSU@管理人 [関東]
>自分の書いた文章がコンテンツにあると、なんだかドキドキ

しますか〜! 連載考は、今後訪れる「初訪問」の方も「週刊連載の感想」を気軽に読めるように企画したコーナーです。BBSの書き込みは通常、どんどん沈んでいってしまいますからね〜。

これからも書き込み続けて、次回もドキドキして下さい。

No.10845 - 2004/06/13(Sun) 18:06:26
『三国志占い』しました。 / 晴耕雨読 [関東]
ブ王さんのオススメの『三国志占い』やってみました。

結果はなんと

  『曹操孟徳』!!!

うれしいやら、恐れ多いやら・・・

http://www5a.biglobe.ne.jp/~th-ctrl/sangoku.html

みなさんも是非是非、では!

No.10803 - 2004/06/09(Wed) 09:58:35

Re: 『三国志占い』しました。 / めろんぱんだ [近畿]
晴耕雨読さん、はじめまして!

私もだいぶ前に、この占いをしたことがありました。
でも何だったか忘れたので、もう一度やってみましたよ。
そしたら、「沮授」でした… 微妙。

そういえば、前に占ったときも同じ結果だったと思い出しました。
曹操、いいなぁ〜。

No.10805 - 2004/06/09(Wed) 23:29:21

Re: 『三国志占い』しました。 / 晴耕雨読 [関東]
めろんぱんださん、返信ありがとうございます。

実は、自分の考えとまったく逆でやってみたところ、結果は、なんと

『馬謖幼常』でした。

これは、素直にうれしかったです。
逆キャラ占いも是非やってみてください!

No.10809 - 2004/06/10(Thu) 09:06:41

Re: 『三国志占い』しました。 / 政実 [東北]
晴耕雨読さん始めまして!

僕も占ってみたら、結果はなんと『徐庶の母』でした。
めろんぱんださんよりも微妙でした。
「平成の肝っ玉母さん」って俺は男だー!!
もっと有名な人になりたかった・・・。

でも面白いので知り合いにも薦めてみます。

No.10810 - 2004/06/10(Thu) 16:13:08

Re: 『三国志占い』しました。 / スーパークール
はじめまして。スーパークールと申します。宜しくお願いします。
早速ですがやってみました。曹操っぽい回答をしていたら司馬イになりました。

No.10811 - 2004/06/10(Thu) 19:31:25

Re: 『三国志占い』しました。 / Shigeru [関東]
晴耕雨読さん、はじめまして!

面白そうなので私もやってみました。
真面目に回答してみたら「諸葛恪」になりました。
順風満々だが慢心して痛い目にあうそうです・・・
ちなみに曹操を狙って回答してみたら「司馬炎」になりました。

No.10812 - 2004/06/10(Thu) 20:27:01

Re: 『三国志占い』しました。 / 仲完 [東海]
辛[田比]

・・・いいんだいいんだ。どうせ俺なんて・・・orz

No.10814 - 2004/06/10(Thu) 23:46:49

Re: 『三国志占い』しました。 / ツァオツァオ [関東]
司馬イの兄司馬朗でしたっ。
悪くない評価。でも孔明には「・・・ですな、ムフフフ。」とか言われ、惇兄にはもっと身体動かすように指導され。
蒼天曹操目指したら、なんと次代の子桓くんとなりました。
曹操観も人それぞれなんすね。おもしろし。

No.10815 - 2004/06/11(Fri) 00:35:49

Re: 『三国志占い』しました。 / めろんぱんだ [近畿]
おお〜、みなさんいろいろですね!

晴耕雨読さん、お返事ありがとうございます。

早速逆バージョンやってみました。
すると…、「韓徳」と出ました。……ダレ?
スミマセン!こちらに来ているのに登場人物がわからないなんて、
恐縮の至りです。
「大斧を使う西涼の君主」だそうです。
どなたか、よろしかったらお教え下さい…。

孟達に「自分を過信した転職は禁物だぜ!」とか言われました。
ドキ…今、職探し中だったりします。
でも、これ逆バージョンですからね!大丈夫大丈夫。

No.10816 - 2004/06/11(Fri) 02:26:33

Re: 『三国志占い』しました。 / 晴耕雨読 [関東]
おー、皆さん多士済々、いろいろな方が出てきて面白いですね。

政実さんの『徐庶の母』は、その中でも特におもしろいですね。

実は、『曹操』を出した私ですが、決して曹操っぽい回答じゃないところが点在します。

例えば、試験→どちらかというと失敗が多い
    信念→あるが、場合によっては曲げる
    喧嘩→平和主義者なので喧嘩はしない
などです。

あと、占いで馬がでることもあるそうです。
赤兎馬でしょうかね?
蒼天航路でも31巻に様々な馬が出てきます、馬を盗まれたあとのシーンで、魏の司令官たちの乗っている馬は、いかにも駄馬っぽく、気の弱そうな馬でしたね。

この占いの中で出る馬・・・気になるなぁ

No.10818 - 2004/06/11(Fri) 09:06:54

Re: 『三国志占い』しました。 / 如月 雪 [関東]
みなさん、初めまして。如月雪です。よろしくお願いします。

以前の結果は『周泰』と出たような気がします。今日改めて占ったところ、『劉備』という結果が出ました。好きなキャラクターの一人なので嬉しかったです。 − 人望厚い平成不況の英雄 − だって。。。夏侯淵の矢に当たらないように逃げなきゃ・・・(笑)
ちなみに『逆キャラ』では『彭よう』という結果が出ました。全く知らない人物です。− 蜀の軍師・陰口を言って身を滅ぼすタイプ ー と書かれてありました。

No.10819 - 2004/06/11(Fri) 11:35:13

Re: 『三国志占い』しました。 / U-SUKE [関東]
自分も占ってみました

結果は「司馬孚」でした。司馬イの弟らしいのですが
残念ながらダレ?って感じです。
皆さんメジャーな人が多いですね

No.10820 - 2004/06/11(Fri) 11:51:04

Re: 『三国志占い』しました。 / みなみ [北海道]
自分もやってみましたーw
なんと「孟獲」でしたーw(*'へ'*) ンー
個人的にはスキでもキライでもない武将なんでまあ・・・って感じです☆
まあ南蛮の王として君臨しますw

No.10821 - 2004/06/11(Fri) 18:29:02

Re: 『三国志占い』しました。 / おかゆライス [東北]
「りゅうよう」と出ました。

劉曄? 劉繇?

たぶん後者。

No.10822 - 2004/06/11(Fri) 18:49:43

Re: 『三国志占い』しました。 / HARRY [関東]
>めろんぱんださん
はじめまして。
演義でしか知りませんが韓徳には5人の息子がいて、それが全て趙雲に切られてしまうという悲しい男です。
ちなみに私は徹里吉でした。

No.10824 - 2004/06/11(Fri) 22:29:05

Re: 『三国志占い』しました。 / ぶらっく
占いやってみました。デタ!!私は【孔明】でした。好きな人物なので超ウレシイです。明日職場の上司に「○○さんが部長ならあなたも部長、、、でしょ?、、、、なりますか?2年もあればなれますよ」とか言ってみようかなw
No.10826 - 2004/06/12(Sat) 02:15:38

Re: 『三国志占い』しました。 / Hexing[遼寧省]
私は、満寵でした。
コメントは「呉、蜀を苦しめた魏の名軍師!」

――でも、蒼天の満寵って、全然“軍師”ってイメージ無いですよね。

(満寵のアイコンが無いようなので、彼に「あっ晴れでござった!」とほめられた曹丕にしておきました)

No.10827 - 2004/06/12(Sat) 02:58:18

Re: 『三国志占い』しました。 / M.あんとわねっと [東海]
 みなさん、イイですね。
 僕は劉禅(ある意味、超メジャー)でした。
 ショック〜。コメント記憶してません。「お人好し」とかあったような...
 これに匹敵するアイコンが無いので、献帝で。
 でも、蒼天で正史の説明で『演義ほどじゃない』と思えるようなフォローがあったから...と言ってもなあ...
 

 

No.10829 - 2004/06/12(Sat) 08:38:29

Re: 『三国志占い』しました。 / 文月 [近畿]
私は「李典」でした。
張遼や楽進と一緒に働けるのならそれもいいかも…、と思ってしまいました(笑)

No.10830 - 2004/06/12(Sat) 10:47:18

Re: 『三国志占い』しました。 / くうが [関東]
はじめましてです、さて、ワタシの結果は

・・・「び竺」・・・

地味だ・・・おそろしく地味だ・・・(笑)

No.10831 - 2004/06/12(Sat) 12:08:58

Re: 『三国志占い』しました。 / kanzi [近畿]
 私もやってみました。
 なんと結果は「賈詡」でした・・・
 う〜ん、暗黒軍師・・・。そんな腹黒くないが・・・。
 ちなみに真逆でやると「袁紹」になりました。

No.10832 - 2004/06/12(Sat) 13:37:36

Re: 『三国志占い』しました。 / 砂糖19 [北陸]
やりました。
「郭嘉」
ちょっとうれしかった。
曹操配下の(ほとんど)最初の腹臣の死を思い出して涙。

No.10833 - 2004/06/12(Sat) 19:43:07

Re: 『三国志占い』しました。 / めろんぱんだ [近畿]
HARRYさん、スーパークールさん、お返事ありがとうございました。
確かに悲しい男のようですね…

>明日職場の上司に「○○さんが部長ならあなたも部長、、、でしょ?、、、、なりますか?2年もあればなれますよ」とか言ってみようかなw

ぶらっくさん、孔明ですか!いいな〜
是非上司に言ってみて下さい(笑)

No.10834 - 2004/06/12(Sat) 20:41:58

Re: 『三国志占い』しました。 / 李桃桃内 [地球外]
 小生は諸葛亮。
 ……ではなく、半魚兄ぃの諸葛謹でした。
 蒼天で貶められた(?)キャラ故にああなんともはや。
 ちなみに、何も入力しないままで結果見ると、于吉になります。おどろおどろしたロゴと背景色が道士の呪いを侮るなと言わんがばかり。

No.10836 - 2004/06/12(Sat) 23:37:03

Re: 『三国志占い』しました。 / なるみ
自分も、やってみました。
で、出たのが・・・。
「南華老仙」
せめて武将になりたかった・・・。
気を取り直してもう一度やってみると・・・。
「伏皇后」
どうやっても武将にはなれないようで・・・。

諸葛亮孔明曰く:
マンガだけじゃなく本も読んだほうがいいですぞ!ムフフフ。
夏侯惇将軍曰く:
少しは身体動かしたほうがいいぞ!

こればっか言われる・・・。

No.10837 - 2004/06/13(Sun) 03:58:07

Re: 『三国志占い』しました。 / 趙繍 [九州]
何回かやったことありますけど、さっきしたら荀攸になりました。前は張郤とかになりましたけど。
No.10838 - 2004/06/13(Sun) 08:32:45

Re: 『三国志占い』しました。 / 阿良 [近畿]
さっき占ってみると董卓になりました。

…そういえば銅雀殿のとてもとても高い階段を登りながら
曹操は董卓や呂布・袁紹らに、こう言っていました。
「お前らも用いて欲しいのか?」

「才を渇望する曹操」には董卓

No.10840 - 2004/06/13(Sun) 14:29:18

Re: 『三国志占い』しました。 / 阿良 [近畿]
…「才を渇望する曹操」には董卓も
一個の才に見えるのでしょうか。

毒と毒薬ぐらいでは済まないよ。

No.10841 - 2004/06/13(Sun) 14:32:16

Re: 『三国志占い』しました。 / TATSU@管理人 [関東]
なんかスレッド伸びてますね〜。三国志占いブーム再来でしょうか?

あ、初投稿の挨拶も頂いてますね。スーパークールさん、如月 雪さん、くうがさん、初めまして。蒼天考へようこそです。

「三国志占い」って2年ぐらい前までは、このBBSでも「いきなり次回予告」と共にちょくちょく話題になってました。「過去ログ」で検索したら、以前やった時は管理人は「顔良」と出たみたいです。今回2年ぶりにやってみました。
「王美人」でした。
霊帝の側室にして献帝の母、正室の何皇妃に毒殺される...管理人の解答からどこをどう判断すれば王美人となるのか? なんか一抹の寂しさを感じてしまった今日この頃です。

No.10842 - 2004/06/13(Sun) 17:47:21
今週の蒼天<暴走漢中戦> / TATSU@管理人 [関東]
今週は結構 衝撃的なシーンもあり、まさにタイトル通り "暴走漢中戦" って感じでした。ちなみに曹洪アイコンは必ず作ろうと誓いました。

しかし、管理人も色んな漫画読んできましたが、「週刊連載の伏線」を、「その前に発売された単行本の裏表紙」で行なう漫画は初めてみました。
なかなか意表を付いてきます。蒼天航路。

No.10782 - 2004/06/05(Sat) 16:00:57

今週の蒼天<暴走漢中戦> / TATSU@管理人 [関東]
【STORY】

「お逃げ下され、張既殿ーッ!」
魏軍の兵卒が叫んでいた。それを制した張既は、驚くべきことに張飛に向かって駆け出していた。それは、もはや張飛の手から逃れられないことを悟った張既の、捨て身の戦法であった。
張既の意外な行動に、訝しげに顔を歪める張飛。その時、必死の形相で張飛に立ち向かう張既の背後から、叫び声がした。

「伏せろ、張既!」

その声に反射的に地面に身を伏せる張既。その背後から躍り出たのは、馬上の曹洪であった。

「覚えのある顔(つら)じゃあ!!」
曹操軍四天王の一人に向かって、吼える張飛。
「ならば、首ごと忘却せい!」
と、叫び返す曹洪の狙いは、張飛の癇を逆撫でることであった。"首を刈る" と叫んだ曹洪の真の狙いは、張飛の脇にあったのである。

凄まじい衝撃音と共に、曹洪と張飛は交差した。
そのまま駆け抜けてゆく二人の将。張飛は悔しそうに舌打ちした。その鎧の脇腹は、僅かながら裂けていたのである。

失点2!

その張飛を振り返りながら、曹洪は独白していた。
同時に、物見櫓の兵が、西の馬超軍が転回し、張飛・馬超の両軍とも南に去っていくことを告げていた。

曹洪の呟く失点とは、「馬超につられて本営を離れたこと」そして「鎧を身に纏わなかったこと」であった。 曹洪の左腕は、根元から切り裂かれ、皮一枚でぶらさがっていたのである。

曹洪は右手で、ぶらさがった左腕を引きちぎった。それを見て、声を失う張既。曹洪は豪胆にも笑いながら尋ねた。

「張既。張・馬の動きをどう見る?」

張既は、動揺に声を上ずらせつつも、なんとか返答していた。おそらく下弁自体が陽動で、張・馬の軍は劉備本隊と呼応して動いているのであろう。と。それを聞いた曹洪は、全騎馬を以って張・馬軍を追撃するよう指示していた。

隻腕で駆け出そうとする曹洪を、張既は必死に制止しようとしていた。平静を保つ曹洪は馬上から叫んだ。
「案ずるな!文烈の下(もと)に張・馬追撃の態勢を調えたら戻る! しかる後に、歩兵だけで呉蘭・雷同を皆殺しだ!」

          ***************

夏侯淵軍2万は、劉備軍2万と対峙していた。
それは郭淮の計算通りの進軍であり、高地を捨てられない両軍は谷を挟んで膠着状態となっていた。しかし郭淮は、報告よりわずかながら敵兵が少ないことを訝しんでいた。
斥候? 補給? 陽動? 伏兵?
敵兵が少ない理由を必死に探る郭淮。その時、急を告げる兵士が夏侯淵軍に飛び込んだ。

− 敵数千が馬鳴閣に浸入。徐晃軍が急行。−

その報告を受け、郭淮は劉備本隊も動き出すことを確信した。

          ***************

馬鳴閣。
険地にて閣道を打ち毀す一軍があった。鍬を振るう兵士の一人が谷の上を見上げ、ふいに叫んだ。

「陳式将軍ーッ!」

崖の上には、急行してきた徐晃軍が、陳式軍を見下ろしていた。

「早くもおいでか。逃げ上手を不敗とほざく駄法螺(だぼら)の大将。」
不敵に笑う陳式の言葉が聞こえたかのように、徐晃は右手をあげた。怒涛の勢いで谷を駆け降りる徐晃軍。
すかさず撤退を叫ぶ陳式は、全軍散開して山中に潜るよう指示を発した。陳式は独白していた。

− 逃げて勝つとは、こういう撤退を言うのだ。−

          ***************

−あの閣道が切られたら、漢中と下弁は分断される。−
劉備軍と対峙しつつ、夏侯淵は馬鳴閣について考えていた。
−この険害の地を知り尽くす者を多く抱えているとはいえ、ここまで巧妙に仕掛けてくるとはな−
新生蜀軍の予想以上の動きに思わず笑みを浮かべる夏侯淵。その横で、郭淮は必死に思考を巡らせていた。
その時、前方の劉備軍が動き始めた。同時に郭淮も思考を終え、叫んだ。

「あれは、偽装だ!!」
前方の劉備軍をそう断定すると、郭淮は続けて叫んだ。
「劉備軍が狙うは、北北西160里!陽平関!!」

その言葉に、瞬時に状況を把握した夏侯淵は、すかさず郭淮に尋ねた。
「精鋭の千騎でよいか?」
「はッ。司令官殿の最高速にて追撃を!」
そう答える郭淮に対して、夏侯淵は残りの兵を指揮して偽装兵に当たるよう指示し、自身は劉備追撃へと移った。

          ***************

疾走する劉備軍本隊。しかし後方では既に砂塵が上がっていた。
「早すぎる! しかも あの速さは!」
法正が後方を振り向きながら叫んでいた。
「振り向くな!」
劉備は叫んだ。 呂布に追われたおいらが保障する、と劉備は前方を見据え、法正に告げていた。
「走り出したら、一目散だ!」

馬を駆る劉備は、独白していた。

−もう、誰にも止められねえぜ! 見ろい! びっかびっかに輝いてんだろ−

劉備の目には、陽平関に向かって一直線に続く、輝ける道が映っていた。

−これが 天下への一本道だ!−


【REVIEW】

●扉絵は業の曹操でした。御付きの女性に給仕をさせながら曹操は巻物に何かを記してましたね。背後に侍る司馬懿が、緊張の面持ちで次ぎの巻物を差し出してましたから、政務をこなしている模様です。
魏王におかれましては、漢中に劉備が侵攻しても、なかなかお忙しいご様子で... 
しかし、司馬懿も冷や汗を流しながら巻物を差し出すところは、すっかり荀?ケ・荀攸化しちゃってますね。最初登場した頃は、何事にも動じないような、韜晦して本心を表面に現さないような、一種独特のキャラだったんですが。すっかり魏の一般的軍師みたいになっちゃいました。ちょっと残念です。
ちなみに、魏王府の庭にはたくさんの文官が列を為してましたが、先頭に並んでたのは劉曄でした。だから何と言う訳ではないのですが...。

●何と張既は張飛に向かって駆け出していきました。なんて無謀な!と思いましたが、今週の張飛の凄まじさからすれば、迂闊に逃げ出したりしたら、即 背後から両断されてたようにも思えます。とにかく、何でもいいから敵の意表を付くような行動をとるしか選択肢が無かったのかもしれません。
こりゃまさに "窮鼠、猫を噛む" 戦法ですね。

●張飛と曹洪の激突は、身の毛もよだつような凄まじさでした。確かに曹洪が「首ごと忘却せい!」と叫んで張飛に向かっていった時は、えっ!一騎討ちするの!?と一瞬思いました。でも、両者が交差して、曹洪が微笑み、逆に張飛は舌打ちした時は、さすがは軍事教官、やる時ゃやるな!って思ったんです。ですから、曹洪が張飛を振り向いて「失点2!」と告げた時は、てっきり張飛の "落ち度" を指摘するのかと思いました。
ところが、曹洪の台詞は「馬超につられて本営を離れたこと」「鎧を身に纏わなかったこと」という自分の失点でした。えっ! 何で!?と思いつつページをめくると...

凄かったですね〜。左腕がもげ、皮一枚でぶら下がってました。骨まで見えてましたし...。更に凄かったのは、曹洪が全く動揺の色を見せず、ぶらさがった左腕を引きちぎったことです。これには管理人は張既と一緒に蒼ざめてしまいました。痛々しいと言えばこれほど痛々しいシーンはないですが、豪胆と言えばこれほど豪胆なシーンもないと思います。(止血しないと出血多量で死んじゃうのでは!?って突っ込みは、とりあえず置いときます。)

このシーン、げーッ、キモイ!と一言で片付けてしまうにはあまりにも惜しいので、例によって蒼天考ふうに考察させて頂きます。

●最前線で戦う将に必要なものはなんでしょうか? 戦地で陣頭指揮する将に欠かせないものって何でしょう?

古くは、反董卓戦。
猛将・徐栄の猛攻に、一時撤退を決意した袁紹。 連合軍の若き将・曹操のとった行動は、「自らの名を旗に掲げた将において、勝機活路の九分九厘は己の前方にあるのだ。」と、先頭に立って突撃を開始することでした。
同じく、徐栄軍との激闘が繰り広げられる戦場で、瞳に矢が突き刺さった夏侯惇のとった行動は、「これしき、この夏侯惇の心胆を寒からしめるものではない。」と、引き抜いた眼球を平然と食らい、曹洪に向かって曹操のもとへ向かうように指示することでした。

新しくは合肥戦。
10万の孫権軍に対して7千の兵で追撃を開始した合肥守備軍。 斥候か?と勘違いされる程の寡兵を率いる楽進のとった行動は、「もっと強くだ。よし! 行くぞ。」...鎧がボロボロになっても、腹を槍で抉られても、前へ、例え一歩であれ前へ... 晒を巻いて不屈の闘志で前進することでした。

つまり、いつ死ぬかわからない戦地にある兵士達をして 『 この将になら命を預けても良い 』 『 この将の為なら死地に飛び込める 』 と思わせることは、非常に重要な事ではないでしょうか?
逆に言えば、常に後方にあって、自ら死地に飛び込まない将の指揮に、誰が黙々と従うでしょう。その軍は脆弱にして「危機に陥った時には立て直しがきかない」軍と化すのではないでしょうか?
曹操が袁紹に同意して撤退したら、夏侯惇が目を射られて戦線離脱したら、楽進が腹を抉られ後退したら、そして曹洪が腕を切断されて後方に下がったら、「中原を制する最強の軍」はそこに無かったと思います。
つまり戦地のリーダーシップって、兵卒達の士気を高めることにおいて発揮され、兵の士気ってのは、リーダーが死を恐れず、どんな場合でも動揺せず、「この将の為ならCENSOREDる!」と思わせるぐらいの覚悟を示すことが最重要なんではないでしょうか。

曹洪の行動は、無謀、あるいは痩せ我慢とも言えるかもしれません。でも、軍の士気を鼓舞するという点では、大いに効果があったと思います。もちろん張既の命を救ったという点においても...

失点2!されど加点2! ってとこでしょうか。

●とは言え、やはり張飛ってのは凄まじく強いんですね。今回改めて思いました。管理人的には、「長坂で兵卒を粉々に吹き飛ばしてた」時の張飛よりも、今回の曹洪との一騎討ちで、「敵将の左腕を切断したのにもかかわらず、自分の鎧に傷が付いたことを悔しがる」張飛に底知れぬ強さを感じました。

●先週、扉に布陣図があったので、あれこれ夢想しましたが、あの地図のおかげで今週の各軍の動きが良くわかりました。
やはり張飛と馬超の軍は陽動部隊でした。もちろん「羌族との連携」も目的としていたのでしょうが、劉備軍本隊を動き易くすることや、敵軍の一部を切り離し下弁におびき出す効果も狙っていたような気がします。
で、陳式工作隊が劉備軍本隊から敵に気づかれないように分離して、馬鳴閣を打ち壊し、下弁と漢中を分断した訳ですね。これで、曹洪軍と夏侯淵軍は連携不可能となった訳です。
ちょっと疑問なのは、そうなると下弁から南に向かった張飛・馬超隊も漢中と分断されてしまったような気がします。張飛・馬超隊が馬鳴閣を通過した後、陳式工作隊がそこを破壊したのでしょうか? それとも張飛・馬超隊は別の迂回路を通って漢中へ向かうのでしょうか? あるいは張飛・馬超隊は当初より漢中は目指しておらず、陽動だけを目的としてるんでしょうかね。

そして、陳式工作隊が馬鳴閣に現れたという報を受けて、陽平関の徐晃が急行しました。しかし、徐晃軍が現れるや否や、陳式隊は解散して山野に潜伏。一方、劉備軍は夏侯淵軍に対して進軍を開始するのですが、その軍は偽装で、劉備と法正のいる本隊は、更に敵に気付かれぬように、徐晃不在の陽平関に向かって進んでいた...。

蜀でしきりに練兵を行なってたのは、これの演習だったんでしょうね。関城では「天険を考慮し、倍以上の敵に対応する策は処しています。」とか法正は言ってましたが、なかなか二重三重の策をめぐらせていました。
劉璋に手紙を書く時に「慇懃無礼で冷たい毒っ気はおいらの武器になる。」なんて劉備に言われてましたが、軍師・法正は それだけの男じゃありませんでした。

●馬鳴閣に現れた徐晃が、かなり真顔、というか冷たい表情を浮かべていました。これは何か意味があるんでしょうか? 下弁と漢中を繋ぐ閣道をこそこそと壊すような行為が許せなかったんでしょうかね。しかし、敵の狙いは陽平関の訳ですから、陳式の軍のもとへ急行してはマズかったんじゃないかなーとは思います。 もしかしたら陳式の軍の狙いって下弁と漢中の断絶ではなく、徐晃軍を誘い出すことだったんでしょうか?

●そして、目の前に進軍してくる敵を偽装と見破った郭淮は、陽平関へ向かう劉備本隊の追撃を夏侯淵に委ねました。
さあ、ビクトリーロードをひた走る劉備本隊に追いつけるんでしょうか? 「3日で500里、6日で1,000里」の夏侯淵!!

No.10783 - 2004/06/05(Sat) 16:03:36

Re: 今週の蒼天<暴走漢中戦> / 陳孫 [関東]
TATSUさん、今週もお疲れ様です。

>「お逃げ下され、張既殿ーッ!」
>魏軍の兵卒が叫んでいた。それを制した張既は、驚くべきことに張飛に向かって駆け出していた。

REVIEWの中で、かつて曹操が「自らの名を旗に掲げた将において、勝機活路の九分九厘は己の前方にあるのだ。」と叫んだことに触れられておりましたが、私はこの時の張既の行動でそれを思い出しました。
普通なら誰もが逃げようとするところで、おそらく張飛もそれを予想していたと思いますが、逆の行動で意表を突こうとしたのでしょう。
まさに「死中に活あり」ですね。
曹洪の左腕には、私も衝撃を受けました。
皮一枚でつながっているものを、あえて引き千切るのは、魏軍の強さ、と一言では片付けられない程の豪胆さですね・・・
そういえば以前、龐統にも片腕が無かったようですが、片手で扱える飛び道具で馬に乗りつつ戦っていましたね。
ですが曹洪の場合、片手で手綱を握っていては、矛(?)は使えないはずですので、今後の戦いはどうなるのでしょう?
陳式による閣道の切断ですが、以前の「新生劉備軍団」で、

>「はい。漢中の喉仏(のどぼけ)を。」

と言って自分の喉を切り裂く仕草をしてましたが、これのことだったんですね。
てっきり、ただ通路を占領して分断するだけだと思っていたのですが、意表を突かれました(w
郭淮の読みも的確なようです。
互いに互いを読みあう知略戦が、今後どういう展開になるのか楽しみです。
ところで演義の方だったと思いますが、曹休が曹洪にある進言をして成功する話がありました。
しかし今回の話では、どうもそれとは違う展開になっているようです。
この後出てくるのでしょうか?
それとも史実では演義とは違う展開なのでしょうか?
ネタバレになるようですので、これ以上はやめときます(汗

No.10785 - 2004/06/05(Sat) 17:37:46

Re: 今週の蒼天<暴走漢中戦> / M.あんとわねっと [東海]
 お疲れ様です。
 「司令官殿の最高速にて追撃を!」ってやばいんじゃないですか?司令官殿!!

 「早すぎる!(夏候淵の速度が予想以上だったという意味だったら?!)by法正」
 11巻での賈詡VS曹操の2枚腰の駆け引きに照らしてみると...!!っ○明
 ...かもしんない。

 どんなドラマが待ってるんだろうか、期待大です。

 当たりまくりの劉備のカン?!その三百五十二、うーん気になる。
 
 曹洪、左腕切られてしまうとはっ!!またも意表つく展開。張既が死ぬ事はないとわかっていても、この展開は...

 見せてくれますね。

 必ず引きずり出される予定の御大魏王は、いつ漢中へ来るんでしょうか?そして、どんな珍しいお供を連れてくるのか(内一人はあの人(新キャラ)か)?主人公ですからね。一番やらかしてくれる人だから。
 頼みますよ。
 ーってとこです。

No.10786 - 2004/06/05(Sat) 18:25:17

Re: 今週の蒼天<暴走漢中戦> / 青木 [関東]
無沙汰をしておりました。訳あってネットが繋げず,しばらく書き込める機会がありませんでしたが,最高のタイミングで書き込めることを神(王欣太先生)に感謝します。

 曹洪出ました!曹騰の葬式でもお酌係だった(笑)曹洪子廉が,今四天王で最も目立っています!しかも「熱血教官」という素晴らしいキャラクターで復帰を遂げたのですから,いち曹洪ファンとして涙ものであります。

 しかし今回,彼の左腕が・・・。こんなにも熱いキャラだったとは・・・。もう無理をせずに退いて治療を受けて下さい。貴方の仕事は,新王朝に残っています!

No.10787 - 2004/06/05(Sat) 19:06:00

Re: 今週の蒼天<暴走漢中戦> / ブ王 [関東]
三国志占いで劉曄と言われた僕ですので、今回の扉はいつもより親近感が涌きました。
↓三国志占い↓
http://www5a.biglobe.ne.jp/〜th-ctrl/sangoku.html

然し、張飛vs曹洪の一騎打ちは衝撃的でしたね。立ち読みしながら、何回も読み返しました。
彼の斬った脇が今後生きてくるのでしょうか?(例えば、キン肉マンがミキサー大帝のネジを抜いていたように)
また、禅譲後の曹丕とのエピソードも見たくなりました。序でに、郭淮vs姜維も。

呉蘭・雷同はどうなるのか?淵は?黄忠の描かれ方は?
楽しみがどんどん涌いてきます。

No.10788 - 2004/06/06(Sun) 00:58:44

Re: 今週の蒼天<爆走漢中戦> / 英英 [北海道]
…すごかった。爆走する漢中戦ですか。そうかもしれない。
大将も軍師も外交官も将軍も、その才を多いに発揮し、魅了してくれてます。

まずは張既殿!あなたの勇敢さに敬意を表します。
“二人の張(漢中戦バージョン)”と勝手なタイトルをつけてしまいました。
命が助かるとすれば、それは後ろではなく…。
張飛に狙われ、その張飛に突進し、そして傷1つ負わずに命が助かるとは!天佑ですか。私もこの場面で、むかしむかし殿が袁紹に言った言葉を思い出しました。
やっぱり殿、かっこいい…(≧▽≦)
TOP絵を眺めながら思い返してみたり♪

 ―勝機活路の九部九厘までは、己の前方にあるのだ!―

目をぎゅっと閉じててもOKです(笑)
なんせ向かってく相手は張飛!こわいのは仕方ないです。何より顔がこわいんですから。
欄外の人物紹介の張飛の絵、なにもこんな顔を使わなくたっていいのに〜…と、ここ数週間思ってましたが、まあ仕方ないですね(爆)

この張既の行動は張飛にとっても意外だったようですね。
文官風のしかも負傷した小さいおじさんが、万人敵である自分に向かってくるんですから。

そして、今週のツボ(笑)

>早くもおいでか。逃げ上手を不敗とほざく駄法螺の大将

すげえ…(汗)

うむむむ。今週から陳式のファンになるかもしれない。

そして徐晃、顔が怖すぎる…。
その無言がさらに怖すぎる…。
あなたは、遠くからでもそのバカでかい笑い声で当人だと分かる“裸の大将”じゃなかったんですか。
(ちがうぞ!“負けずの徐晃”だ)

>呂布に追われたおいらが保障する

全くたいした自信でございますな(爆笑)
いえ、ほめてるんです!生き延びることにかけては天下一!
劉備様がそうおっしゃるのなら、配下の者どもが何をか言わんや。
逃げる時は一目散だ!!
(あ、逃げるんじゃなく、今回は進むんだった)

No.10789 - 2004/06/06(Sun) 01:21:36

Re: 今週の蒼天<爆走漢中戦> / 英英 [北海道]
先週の扉絵の布陣図は、やはり今週のために必要でした(^^;
だんだん戦況が難しくなってて…劉備軍の行動と策が、そして魏軍がそれをどう読み、どう動いてるのか…
一読して「どーしよー、わかんない」状態、じっくり再読して「とりあえず漢中はなんとなくわかったけど下弁は今?」この2〜3日何度も読み返して頭を整理し、管理人様や皆様の考察をお待ちしてました〜。
次週以降になれば解決することが多いんでしょうけど、ジタバタ考えずにはおれません(^^;

◆劉備軍の策
1.鉄壁の布陣を敷く魏軍を崩すために、
まず陽動部隊(張飛・馬超・呉蘭・雷銅)を下弁に進軍させる。
⇒下弁に呉蘭&雷銅、固山に張飛、下弁西方に馬超が布陣。
 魏軍が下弁を攻めてきたら、張・馬が敵の背後を突き翻弄する。
 馬超は羌族とコンタクトを取る。
 (張既の外交により失敗)
うまくすれば東進して長安をうかがう事も可能だが、そう簡単にいかないだろうと法正も考えてるように思えます。むしろ下弁戦で魏より優位に立てるかどうかも…。

2.劉備本隊はふつうに漢中へ進軍。めくらまし?

3.下弁の張飛・馬超は、劉備に呼応して漢中方面へ転進。
で、向かう先は陽平関なんでしょうか…?陳式が閣道を切った後なのか前なのかも、管理人様の書かれてるように疑問ですね。
※地理に詳しい劉備軍なので間道のありかを知ってる可能性はあります。たとえば、さすらいの馬超が通った道とか(笑)
(いつのまにか涼州から葭萌関に到達してたけど、漢中は経由したんでしょうか)

4.陳式+数千人は本隊を離れ、こっそり馬鳴閣に侵入。
⇒閣道を切って、漢中―下弁を分断する。
 徐晃が現れたら、山中へ逃げる。 

5.徐晃不在の陽平関を、劉備&法正&精鋭部隊で急襲する。
めくらましとして、偽装部隊が夏侯淵の本隊に攻めこむ。
※偽装チームの構成メンバーが気になります。
 そろそろ趙雲や黄忠に会いたいです。魏延の土佐弁も(笑)

◆魏軍の動き
1.に対して;曹洪ら救援部隊が漢中に到着した時の軍議で、張既が警戒。たとえ陽動でも捨て置けぬ、というわけで夏侯淵は曹洪ら5万の兵で2万の劉備軍を追撃させる。
張既は3夜で強端を説得、馬超と羌族の外交を絶つ。
下弁戦は、先週は鬼教官が呉蘭・雷銅を圧して善戦…かな?今回は張飛に腕を切られたけど(><)
決定的な打撃はまだどちらもなく、来週は大きく戦況が動きそう。

2.に対して;郭淮が「劉備の動きをつかむためには、こちらから動くべし」と進言。夏侯淵は定軍山の守備に一万を残して高速進軍。徐々に両者の距離が近くなる。

3.に対して;曹休が(曹洪の指示で)騎兵を率いて張・馬を追撃。
下弁に残ってる呉蘭&雷銅を、歩兵が殲滅する予定。
負傷した曹洪&張既は歩兵と共に下弁にいるでしょうね。

4.に対して;最寄りの徐晃が馬鳴閣に急行。
その知らせは、夏侯淵が劉備軍本隊と谷を隔てて対峙してる時に届いた。郭淮の計算で5.と出る。

5.に対して;夏侯淵自ら精鋭千騎で劉備を追撃。
偽装部隊には、郭淮が2万−1千=19,000人を率いて対応。

魏軍のブレーン(張既と郭淮)は読みが深い。
そして劉備軍はよく動くな〜、自分達がしかけた戦だから当然か。
でも策をこんなに張り巡らせた戦を、魏軍相手に劉備軍がやってるというのがすごい(笑)
今までは、曹操の一手に首をかしげた直後に次の十手が襲ってくる戦だったのに。


とっても心配なのは、下弁に残ってるらしい呉蘭&雷銅!
君達は何をしてるんだっ!なぜ残ってるんだ!?
もしかして一線級の張・馬の動きについていけなかったの?
それとも張・馬とは別の命令を受けていたの?下弁死守とか。
士気100%の曹洪軍に皆殺しにされてしまうぞ(><)
漢中との連携を絶たれた曹洪軍としては、呉蘭&雷銅を討たねば大手柄を立てるチャンスを失ってしまいます。そもそも魏軍はサポーター’sの数倍の兵士数のはず。
危ういです、勝てる気がしません。逃げてくれ。

南進中の張飛&馬超も、曹休に追いつかれそうな気もします。
なんたってスピード重視の曹操軍。どうやって追撃を振り切るのか。張・馬の軍勢が全員騎馬ならいいのですが…そうなのかな…
長坂坡のように張飛や馬超がしんがりなら戦況は変わりそうですが、劉備に呼応するなら、急がなきゃいけませんしね。

とにかくみんな、逃げろ逃げろ〜(←裸の大将風に)
劉備にならって一目散だ!(爆)

あ、なんか劉備軍危うしのように書いてますが、劉備軍の策も目的は達成しつつあると思います。戦の途中なので、書きにくいですが。。
鉄壁の布陣だった魏軍も、陽平関の徐晃は馬鳴閣に出向いており、定軍山の夏侯淵は劉備軍の動きに合わせて西進。堅固な要害の地にひたすら篭られたら劉備軍は困ったでしょうが、陽動が効いてるようです。夏侯淵の行軍も、不自然さを感じさせないように上手くおびき出されてるような…。劉備を追って司令官自ら千騎で行動してるし……蛮勇はやめたんだろ?と指導を入れてくださいよ。ああ、でも鬼教官殿は馬鳴閣を絶たれてすぐ来れないのか。


>ちなみに曹洪アイコンは必ず作ろうと誓いました。

やった〜〜!
ぜひぜひ他のキャラ達もお願いします。
ミッキーじゃない植ちゃんと、プリンス文烈と、サポーター’sと、不敵な陳式と、白髪まじりの関さんが欲しいです!(欲張り)
アイコン全種類制覇への道が少し遠くなりますが頑張ります(笑)
(ダブりがあるのでやっと35種類目)

No.10791 - 2004/06/06(Sun) 03:37:45

Re: 今週の蒼天<暴走漢中戦> / 5050 [東北]
ぬおお…張既おじさんがまさか突っ込むとは思いませんでした。か、かぁっこええ…(山隆風)常に勝機は己の前方にあるんですねえ。

そして曹洪の突撃!待ってました、鬼教官!!おじさんを救ってくれえ!しかしこんな所でも教官は冷静でした。言葉でフェイクをかけつつ刃は張飛の脇腹へ…そして二人の交錯…僅かに裂けた甲冑と、曹洪や張既を殺せなかった事に対する張飛の舌打ち…そしてまたもや冷静な教官の分析…ここまでは本当に「ああ、よかった。」と安堵しつつ、たった数ページでこんなに興奮できる漫画ってあるんだろうかとやや感動してました。次のページをめくるまでは。

まさに悪夢です。張既が柄にも無くあんなビックリするのも分かります。ここでかよ!と心の中でツッコミました。しかし、あの左腕が張飛にやられたものだったとは…。以外でした。やはり強いんですねえ。張飛は。

ところで、張飛はどうやって教官の左腕だけを斬ったんでしょうか。自分の右側にいたはずですよね?しかもあんな根本から。まあ甲冑を着けてませんから大して力はいらないでしょうが。

それでは次に劉備軍の狙いについて。
恐らく陳式が馬鳴閣に行き、工作を仕掛けたのは皆さんもご承知の通り徐晃をおびき出す為と考えられます。そして主力(偽装)を夏侯淵軍主力にあて、無人の陽平関へ少数で攻め込み、占領…っていうのが現時点で考えられる今後の動きです。

しかし、あの法正や孔明、そして劉備の苦心の策が郭淮ごときに見破られるはずがありません(そのあたりのファンの皆さんホントすみません!)。

(注・ここからはあくまで私の勝手な妄想です。もしかしてネタバレになるかもしれないんで嫌な人は読まないで下さい♪)



私なりの愚見を申しあげますと、恐らく劉備はあんなことを独白してその上真っ直ぐなビクトリーロードが見えている以上、やはり陽平関へ(或いは陽平関は郭淮の読み違いで劉備自身は別のとこへ)急行すると思われます。そしてここに曹操に追われた事ではなく呂布に追われた事を取り上げているあたり、そんなにピンチになりそうな追撃とは思っていないようです。勝算アリ。

そしてサポーター2人と教官・おじさん組は下弁にとどまり戦闘、恐らくサポーター2人は勉強しっぱなしです。文烈は張・馬を追撃しますが追いつけない、もしくは撃退されるか何かして追撃を断念するかと思われます(これもまた確証の無い話ですが)。

そこで気になるのが張・馬の軍と、黄忠の動きです。この2組がやはりこの後の漢中戦のキーポイントになるかと。私が思うに、下弁は取られるかもしれませんが、陽平関・定軍山をどちらも奪取し、なおかつ魏軍をズタボロにし、多大なる戦果を挙げて漢中を占領するような策があるはずです。そのくらい新生劉備軍は凄い事になっていると確信します。



あいやいやいや、長々とカキコしてしまい申し訳ないです。では次の劉備が巻き起こす風(嵐になりそうですが)を待ちましょう♪

No.10793 - 2004/06/06(Sun) 16:13:47

Re: 今週の蒼天<暴走漢中戦> / 文月 [近畿]
うわあ、やっぱり…。
曹洪の、曹洪の腕がぁーーー!!(泣)
痛そう…。
でもそれに全く動じないあたりはさすが武人だ…と思いました。
追撃態勢を整えるのはいいですけどそれよりご自分の手当をなさってください!!痛々しくて見ていられません。

それはそうと、徐晃がいつになく険しい表情を浮かべていましたね。なんか蒼天の徐晃はいつも「がはっ」と笑っているイメージがあるので今回のシリアスな顔は見ていてちょっと怖かったです(汗)

回を重ねるにつれて鬼将軍・夏侯淵の最期のシーンに確実に近づいてるようでそろそろモーニングを読むのが辛くなってきています。
魏軍の皆さんには勝利は叶わずともせめて、蜀軍に強烈な一矢を報いて欲しいです。

No.10794 - 2004/06/06(Sun) 16:58:15

Re: 今週の蒼天<暴走漢中戦> / 仲完 [東海]
ご無沙汰です。

・・・なんか「失点○!!」が癖になりそうですが、ここでそれやるといろんな意味で危険ですので止めときます。
 もしかして、後に文帝に殺されそうになるのって、たぶん金の無心に来た皇帝の面前で「失点2!!」とか言ったのが原因じゃないかと邪推。

えーと、とりあえず。

>今回の曹洪との一騎討ちで、「敵将の左腕を切断したのにもかかわらず、自分の鎧に傷が付いたことを悔しがる」張飛に底知れぬ強さを感じました。

自分は「殺せなかった」ことに対する悔しさだと思ってました。なんだかんだと言っても張飛の武の真髄は曹洪の蔑む「一本釣り」にあるんじゃないかと。おそらくは曹洪の動きに釣られ、それに体が反応したせいで殺せなかった。
しかし合肥の張遼もそうでしたけど馬上突撃だと即座に反転できないんですね。中世ヨーロッパの重装騎士もそうでしたが。

徐晃・・・斧はどうした!! 
・・・なんて思ってるのはどうやら私だけなんですね_| ̄|○
もう王平に逃げられた後なんでしょうか。

>天下への一本道
「お月さんがでっけえな」を思い出しました。この男の前に道があるとき、それが分かれ道であったためしがないといいますか・・・。その前に道が広がるとき、それは常に一本道、そしてそれこそが天命。やはり「おいらは確かに惚れられてる」んですよね。

現在消息不明、もっと言えば伏兵と思われるのが黄忠・魏延コンビと趙雲・孔明(?)コンビですか。

No.10795 - 2004/06/06(Sun) 18:09:33

Re: 今週の蒼天<暴走漢中戦> / 侠客 [東北]
 ああーっ! 曹洪の腕がぁ!! おいたわしや〜。
 しかし、すごい根性。かつて夏候惇も左眼を射抜かれましたが、立ち上がりました。曹洪は左腕を斬られるも、勇戦。インパクトとしては曹洪の方がありましたね。おいおい、コイツまさに楽進だよ〜。
 そして自らに「失点2」と宣告する様子……将たる者の鑑だ……。

 陳式は徐晃を相手に逃げ出し……え? それで徐晃を「不敗神話はでっち上げ」と言いますか、アンタは!? と思ったら山中に散開、ですか。陳式ってゲリラ戦が得意!?(笑)

 さあて、曹操軍でも最速を誇る(と思ってます)夏候淵と劉備の勝負。言わば“風と風”。この対決の行方やいかに? 

No.10796 - 2004/06/06(Sun) 18:31:52

Re: 今週の蒼天<暴走漢中戦> / 櫻 [関東]
張既のおじさんすごっ!!あなた見てるとなんか得体の知れない勇気が出てきたよ〜(感涙)
でも・・・でもここで曹洪の腕が切られるなんてありですか!?完全予想外。31巻の裏表紙を見てみてさすがにこれで欣太センセのミスって事はないだろうとは思いましたがしかし・・・。ここでかぁ・・・。 
曹洪の腕が切られちゃうエピソードは見たことがなかったんで。
「隻眼」に続く「隻腕」将軍曹洪誕生・・・。
私も失点2!は張飛にかかってるもんだと思ってたんですが・・・。

じょこたんはどうしたんでしょう??いつもの「がはッ」はどこへ?そういえば陳式の言葉で思い出しましたが徐晃って直接勝ったことあったっけ?駄法螺よばわりはないと思いますが。

文月さんと同じく私も淵ちゃんの最期が迫っている気がして(事実そうなんですが)毎週読むのがつらいです。
せめて一花咲かせてください!!

No.10798 - 2004/06/06(Sun) 18:50:38

Re: 今週の蒼天<暴走漢中戦> / ツァオツァオ [関東]
凄絶かつ複雑な漢中戦になってまいりましたねえ。
「失点2!」・・あれ?「減点」じゃないってことは?益徳にしてやられたのか?!と思ったら予想をはるかに超えた失点でした。この片腕曹洪って蒼天オリジナルエピソードですよね?衝撃です。李典作、「からくり腕」なんてあればなあ・・・
蜀と魏の地理合戦、次回はどんな登場があるのやら。昔使った世界地図帳引っ張り出して眺めてしまうのでした。

No.10799 - 2004/06/06(Sun) 19:45:54

Re: 今週の蒼天<暴走漢中戦> / おかゆライス [東北]
あぁ、曹洪の左腕が・・・

曹洪が、自らの負傷や張飛とコンタクトした事自体を失点としなかったのは、あの場面で張飛の攻撃対象を張既から自分に変えさせ、更にそこからやり過ごすには、何らかの犠牲はやむなしと考えていたのでしょうか。
相手は、長坂で楽進を引かせ惇兄を一蹴した猛将ですから。

ところで、馬鳴閣で破壊活動をしていた陳式の一軍、絵を見た限りでは逃げ道は崖下しかなさそうですが、どこへ逃げる?

No.10800 - 2004/06/06(Sun) 20:15:36

Re: 今週の蒼天<暴走漢中戦> / 魔
一つ挙げるとすれば、今週の最後のページの印象。
劉備の天下への一本道。あの先にあるのはただ<死>。
不吉な道がまがまがしい光を放つこのシーンだけでなく、全てのページがそのカラーで染まっている。


人相判断好きにとって相変わらずゴンタさんは人相を描くのがうまいと私は思う。そういえばこの作品にふれたキッカケは人相判別の見事さに興味をもったからだった。

No.10801 - 2004/06/07(Mon) 19:39:53

Re: 今週の蒼天<暴走漢中戦> / 仲完 [東海]
追記です。
以下の文は、日曜日に書いた文から「荒れるかな」と思って削った分です。ただ、どうやら同じ感想を持った人が皆無のようなので、だったら何とかなるかなと思って追記で書きます。

 曹洪の左腕ですが、なーんか納得いかないってのが正直な気分です。
 蜀贔屓の自分としましては、荊州攻防戦の中で関さんが毒矢を受けて、骨の切開手術を受けながら、談笑して平然としていたってのはやっぱり不可侵の見せ場なんですよね。
 それが腕一本ちぎられて笑ってる人がいるってのはなんか、折角の関さんの見せ場が二番煎じになるようで悲しいものがあるわけで。
 夏侯惇の眼にしろ、豪胆ぶりが史書に載るってのはそれだけ特殊な出来事だから載るわけで・・・言い換えればそう言う豪胆のエピソードの持ち主は彼ら以外にいなかったということなのではないかと。
 どうなんでしょうね。あまりこう、軽々しく重傷で笑うシーンを出さないでほしいかな、とか思ったり。

・・・というのがカットした文です。
まあ、自分は関さん贔屓ですから、そのせいでそんなうがった見方になるのかもしれませんが。

No.10802 - 2004/06/08(Tue) 22:12:32

Re: 今週の蒼天<暴走漢中戦> / Gyoku [関東]
久々です。
さっそくですが、暴走漢中戦!曹洪の腕は衝撃的でした。
張飛と闘って腕一本失うところで助かるとはさすが鬼教官にして
曹操軍四天王!!しかも反省しながら、怯まずに次の行動へ移そうと
しているあたり、将たるもののあるべき姿を感じます。

気になったのは徐晃の表情です。負けずの〜って言ってたときより
渋くなったとは以前も感じましたが、今回はいつになく真顔でしたね。

そして孔明の人選?法正の策?魅せますね〜♪新生蜀軍!!
次号の陽平関(?)の攻防も楽しみです。

No.10804 - 2004/06/09(Wed) 22:42:33

Re: 今週の蒼天<暴走漢中戦> / 英英 [北海道]
>腕一本ちぎられて笑ってる人がいるってのはなんか、折角の関さんの見せ場が二番煎じになるようで悲しいものがあるわけで。

仲完さんの追記を拝読するまで特に感じませんでしたが、ああそうかも…とわかるような気がします。私も関さん好きで、蒼天に出会う前は関羽No.1は不動でした。
なんだか今回は勇敢な張既おじさんに目を奪われたせいで、隻腕になった曹洪をあまり気にしてなかった…ごめんなさいね曹洪(^^ゞ
関さんが大活躍する荊州戦は、時間をかけてしっかり描いてもらえるんじゃないかと期待してます。そして、関さんが手術を受けるエピソードが描かれるとしたら、二番煎じだなんて誰にも言わせないような描かれ方であってほしいと期待がふくらみます。

やっぱりこちらのBBSは楽しいですね。
自分が想像した今後の展開の中には、つらいのもあるんですが(想像しなきゃいいだけですが)、いろんな感想を読んでるとなんか元気(笑)

夏侯淵が定軍山に兵を進めると言った時はギクリとしたけれど、まだ現在218年だから、まだ大丈夫だ…と言い聞かせて木曜日を待ってます。
でもイヤ〜な雰囲気を先週は感じたなあ。
今はまだ218年なので、
淵以外の連中の方が心配です。

特に呉蘭。蒼天で出会ってまだ数週間のお付き合いだけど、「関羽に憧れている」という紹介文で応援することを決めた私(笑)
『関将軍から贈られた着物を纏ってる』ことと、裸の大将の教え『逃げる時は、軽さ!軽さ!』を思い出したのと、張・馬抜きで鬼教官&数倍の兵力に対峙するはめになっちゃった状況と。。。
…ぜひ予想が外れてほしい…
彼らがサポーターという設定を与えられたことが、伏線に思えます。
所詮妄想なんですが、具体的に書くのは今はちょっと憚られますね。大間違いなら恥ずかしいし(笑)、当たったらこわいので(爆)。
あ〜あ、早くコンビニにモーニングが並ぶ時間にならないかな…
気になって寝つけない〜〜。

No.10806 - 2004/06/10(Thu) 03:55:18

Re: 今週の蒼天<暴走漢中戦> / つね [関東]
すっかり遅くなってしまいました。
減点○という表現、ちょっと気に入ってしまいました。先日、会社でもらったレポートも減点しまくって21点で再提出させました。鬼です。ただし、私は自分には甘いのですが。鬼畜でしょうか。

それにしても前週のモーニングは買っておくべきでした。失点1。

1.漢中攻防戦10(下弁−曹洪の自嘲)
2.漢中攻防戦11(馬鳴閣−徐晃の憤怒)
3.漢中攻防戦12(定軍山西方−夏侯淵の焦り)

魏の将軍たちはポーカーフェースばかりですが、こんなところではないかと。(それだけに濡須で馬を盗られた時の怒りはよほど凄まじかったと逆説的に分かります。)魏軍はもともと防衛戦とはいえ、後手に回っている印象がありますし。

前回、けちをつけたものの郭淮の軍師ぶりもなかなかのものです。(前回の疑問はそのままですが。)結果的には法正の掌の上で踊らされることになってしまうのかもしれませんが。

最後の劉備と法正の疾走は、なぜか官渡での曹操と賈クの疾走を思い出しました。何となく陽平関に向かっているのも陽動のような気がしているのですが。

No.10807 - 2004/06/10(Thu) 04:20:47

Re: 今週の蒼天<暴走漢中戦> / 真史 [近畿]
うう・・また発売日前になってしまいました。。

さて、張既の行動ですが、円拳とはいきませんでしたが(笑)
それよりも戦いを知っていましたね。文官なのに。。
相手の懐に飛び込むというのは実力の差がある場合や、自分が不利な場合の常道ですよね。
間合いを潰す。これ僕が剣道で上段者と対する時のパターンでした(笑)
この時代の中国でそういう戦闘法が行き渡ってたかは知りませんが内政と同じく実戦派の様です。

ですので、張飛の怪訝な顔は張既の行動にではなくて曹洪の影が視線に入ったからだと感じました。
しかし、張飛はさすがですね(笑)
曹洪の腕を切り落としておいて張既を討ち洩らし曹洪が生きていた事を悔しがるなんて。。

狡猾な法正と新進気鋭郭淮の読み合戦も面白い。
郭淮がどこまで法正についていけるか・・・

遼来来・飛来来、次はいつ誰が修羅と化すか(またその名に見合うか)
まだまだ愉しみ満載の蒼天航路。
今日のモーミングも愉しみです!!

No.10808 - 2004/06/10(Thu) 05:37:53

Re: 今週の蒼天<暴走漢中戦> / kazz [東北]
遅すぎなレスですが。一言添えさせてください。

>「覚えのある顔(つら)じゃあ!!」

この部分読んで、中国の広大さとその中で繰り広げられる出会いと運命の凄まじさを感じずにはいられませんでした。
『札幌で偶然一緒に酒を酌み交わした奴と、30年後に那覇で偶然相対して殺しあってる』感覚・・・の何倍も広大な感じ。
ただでさえ正確な地図も電車も自動車も電話もない時代。
うぅ・・・なんかスゴイなぁ。

No.10839 - 2004/06/13(Sun) 13:16:58
(No Subject) / スーパークール
仲完さんおもしろすぎ。(爆
出てくるキャラの幅広すぎますよね。この占い。
韓徳って・・確かに聞いたことあるような・・。多分馬騰か韓遂の部下でしょう。
ってか 司馬フって演技にでてきてんのかな。

自分的には鐘会をだしたいです。

No.10823 - 2004/06/11(Fri) 19:30:07
(No Subject) / 次男坊 [北陸]
曹丕でした・・喜んでいいのか。
No.10813 - 2004/06/10(Thu) 23:31:21
初めてカキコします。 / 劉浩 [東海]
初めまして劉浩と申します。蒼天暦は29巻あたりからですが、速攻で全巻そろえて、暇があれば読んでます。
三国志自体は小4ぐらいに吉川三国志を読んで以来、色々読んでますので長めですが、何で今まで蒼天にたどり着かなかったのか不思議です。

話は変わりますが、自分はこの前韓国に行ってきました。そこで漫画が沢山置いてある店に入った所、日本の漫画が沢山置いてあり、蒼天も置いてありました。
価格は3500ウォンつまり350円です。少し安い?
エロの部分が削られていたかどうかは残念ながら見落としました(買おうと思ってレジに持って行ったら「これは売れない」といわれました。「何故?」と聞いたら、「ここは貸し本屋だ」と言われてしまいましたので買って来れなかったです。)

にしても韓国語で叫ぶ呂布、天を語る曹操などは見ていて笑えました。
下らない話を長々とゴメンナサイ・・・

No.10763 - 2004/06/01(Tue) 01:45:01

Re: 初めてカキコします。 / 陳孫 [関東]
初めまして、劉浩さん。
陳孫と申します。
私は韓国に行ったことはまだ無いのですが、韓国人の友人から聞いた話では、三国志は韓国でもすごく人気があるそうです。
以前、Jリーグのセレッソ大阪に、韓国代表の高正云(コ・ジョンウン)というFWがいましたが、この選手の韓国でのニックネームは「チョクトゥマ」で、これは韓国語で「赤兎馬」という意味だそうです。
他にも三国志をモチーフにしたエピソードが幾つもあるみたいですね。
ちなみに諸葛孔明の「諸葛」や、皇甫崇の「皇甫」など、中国ではなくなりつつある復姓の人が韓国には多いようです。

・・・私も下らない話を長々と失礼!

No.10764 - 2004/06/01(Tue) 11:14:00

Re: 初めてカキコします。 / 紅いキバ [東海]
劉浩さん、はじめまして。
蒼天の中国語版、韓国語版があると、原作者の故李學仁先生のHPに書いてありましたね。
私の場合は、台湾の出版社が出している中国語版の蒼天を5巻まで持っています。
並行輸入を代行しているサイトで購入したのですが、こちらは1冊約800円でした。
日本語版に比べるとかなり高目ですが、装丁は日本語版よりしっかりしていて、特製トレーディングカードが付属している巻もありました。
擬音の部分は日本語のままですが、活字の部分は丁寧に中国語に翻訳してあります。
また、表紙、裏表紙も多少のアレンジが加えてありました。
セリフの意味は所々しか解らないのですが、蒼天のセリフは大体覚えているので、内容は眺めているだけでも何となく理解できました。
因みに「ならばよし!」は「這正好!(zhe zheng hao)」と言うらしいです。

>エロの部分が削られていたかどうか
こちらは、バッチリそのまま描かれてましたよ。その代わり18禁になっておりました(笑)

No.10766 - 2004/06/01(Tue) 22:47:12

Re: 初めてカキコします。 / TATSU@管理人 [関東]
劉浩さん、初めまして。蒼天考へようこそ。

>何で今まで蒼天にたどり着かなかったのか不思議

今は、なんと言っても「三国志を知るきっかけ」のNO.1はコーエーのゲームのように思えます。(管理人は違いますが)
ですからゲームから入って、小説や漫画に進む人がこれからは圧倒的でしょうね。そうなると「蒼天航路」のタイトルが「三国志」ではないので、この作品が三国志を描いた漫画であることを知らない人も、結構いるかもしれません。
そういう人達も、「三国志好き」でも蒼天にたどりつくのは時間がかかるかもですね。

>韓国語で叫ぶ呂布、天を語る曹操などは見ていて笑えました。

蒼天航路の中国語版は、管理人も欣太先生のサイン会の会場で見ました。その時、思ったのは、蒼天の孔明を見て、中国の人はどう思うのかなーってことでした。
ほら、諸葛亮の子孫が住む村、とかがあって、そーいう所の住人は自分の血に誇りを持ち、諸葛亮を崇拝してるじゃないですか。

暴動が起こるんじゃないかな、と。(笑)

No.10781 - 2004/06/05(Sat) 15:51:25

Re: 初めてカキコします。 / 劉浩 [東海]
皆さんレスありがとうございます。

>三国志は韓国でもすごく人気があるそうです。
そうみたいですね〜。ゲームショップでは「真・三国無双」シリーズは店の目玉商品みたいな感じでしたし。今度行った時にはゲットしてきますよ。韓国版蒼天。

>こちらは、バッチリそのまま描かれてましたよ。その代わり18禁になっておりました(笑)
韓国のモノは18禁ではなかったですね(ちなみに韓国は数え年なのでエロ本は19禁)韓国のエロ本はモザイクがかなりでかいんですが、
漫画は規制されないんですかね〜?

>今は、なんと言っても「三国志を知るきっかけ」のNO.1はコーエーのゲームのように思えます。
そうですね。何だかんだいって面白いですし・・・。三国志ファンが増えるのは自分としては嬉しいですけど。

自分は詩吟の師範を祖父に持つので、曹植を吉川三国志より前に知ってたりしますが(笑)

>暴動が起こるんじゃないかな、と。(笑)
日本より祖先崇拝の志向が強そうですもんね。でも、どうだろ、自分の遠い祖先が変態に描かれていたら、やっぱりいい気分はしませんね。

No.10792 - 2004/06/06(Sun) 13:08:30
連載が続くのなら... / M.あんとわねっと [東海]
みなさんはじめまして。
 蒼天航路は王允が董卓を除こうと企む頃からモーニングで欠かさず読んでます。コミック全巻もかなり読み返してます。
 毎巻、自分の中で主演男優賞なんか勝手に決めてる様な人間です。
 よろしくお願いします。
 それにしてもこんなサイトがあったとは!!
 31巻に関しては、P156〜P162の呂蒙です。やっぱり。周りの武将の台詞で好きになってしまうケース割と多いです。
 演義での好きな場面が蒼天でどう料理されるのかがいつも楽しみです。だから、“曹操が死ぬまで”というのは、さびしいです。
 関羽の首と曹操の対面は見れるのでしょうが、
 徐盛が地面を叩いて「我等が不甲斐無いばかりに...!!」に対し邢貞が「!!配下にこの様な者がいては...」の場面(Top5には入る)とか、
 母丘倹・文欽の叛乱とか、
 張悌(呉最後の丞相)の「呉が滅ぶのは馬鹿にもわかってる事〜国難に殉じる者が一人も〜」の場面(これなんかTop3いけてる)とかは見れないのか。
 未来を回想する話とかで見てみたい!!
 31巻に話を戻しますと、連載時点で甘寧の奇襲はこうなったんだぁイイじゃないですか!!っとコミックで一気に読むとおお!!って。あおの場面に関しては、個人的には“無双2”の『合肥』の演出もメチャクチャ好き(この場面は3より2だよやっぱり)ですね。あと、魯粛が危篤!!報告だけじゃなくて直に最期のシーンを見たいのは、僕だけではないと思うんだけどなぁ。ついでに言わせていただきますと、曹操の最期までということなら陸遜(常勝将軍)は登場しないほうがいいかも...。だって登場したらこの常勝将軍の大活躍と栄光〜で“冤罪”(蒼天的にこの一部始終は連載が続けば100%書かれるハズ!!)まで、読みたいじゃないですか!!。例えるなら、スラムダンクであの名朋の怪物はその後の試合どうなったのか、が判らないのと同じ心境に陥るからだ。

 また脱線しました。

 夏候淵の最期はどう演出されるんだろうか。考えてみたら、四天王最初の犠牲者だったりして。重いなぁ。へヴィーだなぁ。
 そして、ついに、かつて「でけぇ勝ちしか勝ちじゃねぇ」と言った劉備がその「でっかい勝利」をつかむシーンが見れそうですね。“蒼天劉備”は結構好きなんで、楽しみです。
 
 言いたいこと書き込みして収拾付かなくなってしまいました。すいません。
 蒼天の“今”にかけて 鶏肋。
 
 

No.10756 - 2004/05/31(Mon) 00:47:22

Re: 連載が続くのなら... / 閻行 [関東]
鶏肋・・・といえば楊脩の機転(のまわしすぎ)と夏侯惇(の天然ボケ)ですが、どう描かれるんでしょうか。
No.10757 - 2004/05/31(Mon) 01:30:43

Re: 連載が続くのなら... / TATSU@管理人 [関東]
M.あんとわねっとさん、初めまして。蒼天考へようこそ。

>毎巻、自分の中で主演男優賞なんか勝手に決めて

分かります!管理人もそんな感じで読んでます。
助演男優賞も時には決めてます。ストーリーが良かった時は「今週は脚本賞ものだな」とか思ったり(それは嘘です)

>未来を回想する話とかで見てみたい!!

んん?未来を「回想」ですか...曹操と関羽の首の対面は可能性ありますが、徐盛の憤怒や母丘倹・文欽・張悌は無理でしょうね〜。
そこまでやったら全100巻ぐらいになっちゃいそうです。

>魯粛が危篤!!報告だけじゃなくて直に最期のシーンを見たいのは、僕だけではないと思うんだけど

僕だけではありません。管理人もです!死に際もそうですが、関羽との交渉も見てみたかったです。「瑜の後は魯粛に!」って遺言だったのに〜! もう作中では死んでしまってる時期だと思いますが。

>蒼天の“今”にかけて 鶏肋。

言いたいニュアンスはなんとなく分かりますが、今の蒼天を「鶏肋」呼ばわりはどうかと。

No.10779 - 2004/06/05(Sat) 15:44:02
今週の蒼天<戦場の算術> / TATSU@管理人 [関東]
再び舞台は漢中へ。
扉は、魏軍と蜀軍の布陣が描かれてましたね。管理人はこーいうの見るの好きなんです。
こういう布陣図を見ながらあれこれ考えると、物語が一層楽しく読めると思いません?  え?別に思わない? では、管理人の妄想的「布陣図の楽しみ方」をご紹介します。それでは皆さん、パソの前で今週の扉絵のページを開いてみて下さい。


この地図を見ると、漢中盆地に兵を進める主要な幹線道路は「故道」と「斜谷道」のように思われます。斜谷道は漢中盆地へ至った後、南へ向かう米倉道へと連携している模様です。そしてその斜谷道と米倉道の連携ポイントにあり、且つ漢中の中央に位置するのが「南鄭」。 張郤が押さえるこの南鄭は非常に重要な拠点であると推測されます。
もう一つの幹線道路、故道。 その端は漢中盆地の最西端にあって、まさに西南から攻め上ってくる敵の最前線に位置するように思えます。そこが「陽平関」で、ここは徐晃が押さえてます。
漢中に至る「二本の主要道路」の要所である陽平関と南鄭。そこに征西二将が陣を構えている訳ですね。

そして、その陽平関と南鄭の中央に位置するのが「定軍山」。この山は二つの要地を見下ろすように屹立し、両ポイントに指示・命令を送るのにも最も適しているのではないでしょうか?そこに陣を構えるは総司令官の夏侯淵。まさに「磐石の魏軍」、「鉄壁の布陣」のように思えます。
逆に敵にこの定軍山を押さえられた場合、要地である陽平関と南鄭のどちらから見ても、この山は「目の上のタンコブ」のように感じられるのではないでしょうか? そう考えると、後にこの山を巡って激闘が繰り広げられるのは、想像に難くありません。

さて一方の新生蜀軍。 関城を拠点として軍を少し東へと進めています。要所を押さえた「鉄壁の魏軍」に対して、「様子見の進軍」ようにも感じます。
そして蜀軍は、敵の堅固な布陣にいきなり正面衝突する愚を避け、軍の一部を割いて迂回作戦を取ったのではないでしょうか? これは「鉄壁の布陣」を切り崩す為の、一種の「陽動作戦」のようにも思えます。 しかし「陽道作戦」とは言え、魏軍からすれば、蜀軍が北進し「下弁」を制圧された場合、『西方の羌族と再び結託する恐れがあり、そうなると長安は、喉元に匕首(あいくち)をつきつけられる形になる』 訳なんですよね。(馬超が下弁のやや西よりに陣を構えているのは、「羌族との連携」の為とみました。)

そんな訳で、下弁の敵を何としても排除したい夏侯淵は、百戦錬磨の鬼教官・曹洪と若き知将・曹休、更には名外交官・張既を加え、大軍を以って追撃させました。
さて、その下弁を守るのは呉蘭と雷銅という二線級の武将。で、一線級の武将の張飛はどこにいるかというと、下弁よりやや東北の「固山」に布陣しています。なぜに下弁でなく 固山なのか?
この固山は、下弁を中心として、馬超の陣の反対側に位置してますよね。そうなると下弁に敵が流れ込んできた場合、馬超軍と張飛軍は敵軍を挟撃するのに絶好の位置に...


ほらほら、面白くなってきたでしょー。 え? 眠くなった?
...レビュー前に管理人の他愛もない夢想が長々と続いて失礼しました。 
お待たせしました。今週の蒼天、本編開始させて頂きます。

No.10730 - 2004/05/29(Sat) 11:12:14

Re: 今週の蒼天<戦場の算術> / TATSU@管理人 [関東]
【STORY】

下弁にて曹休と雷銅の軍が激突していた。
先鋒軍を指揮する曹休に、雷銅は猛然と襲いかかっていった。凄まじい槍捌きで迎撃する曹休。追い詰められてゆく雷銅。しかし、曹休は雷銅が自分を誘い込もうとしてしていることに気づいていた。 乗ってやる!切り札は何だ!? 独白しながら馬を進める曹休。その瞬間、曹休の側面に現れた呉蘭が青龍刀を振り下ろそうとしていた。

「減点2!!」
叱咤の雄叫びを上げながら、その呉蘭の刀を受け止めたのは曹洪であった。呉蘭に討ちかかりながら減点理由を叫ぶ曹洪。それは「将が蛮勇を発揮すること」「敵の値踏みが甘いこと」であった。どちらも先鋒に禁物だ、と雷銅と剣を交える曹休に向かって、曹洪は叫んでいた。
息つく暇も無く呉蘭を攻め立てる曹洪は、敵に対してさえ譴責を始めていた。
「武将の一本釣りなど時代遅れ!わが軍は将が討たれても兵は崩れん!用兵、練兵の水準がまるで違うと心得い!!」

激闘の最中、一騎の伝令が曹洪に急を告げていた。それは西の彼方に馬超軍が姿を現したというものであった。よーし!と一声叫ぶと、曹洪は突如 馬首を返した。
「指導はこれまで!後はいなせ、文烈。」
曹休にそう告げると、あっけにとられる呉蘭・雷銅を後に、曹洪は本営へと引き揚げていった。

          ***************

定軍山の西、夏侯淵軍の本営で、斥候が劉備軍の動きを報告していた。蜀軍は漢中の西方150里まで本隊を進め 布陣を開始していた。

険しい地形を熟知した上で、余裕をもって行動しているといったところか、と推測した夏侯淵は、傍らにうずくまる男を振り返った。
そこには、地面にしきりに何かを書き込み、必死に思考を巡らす若者がいた。
「郭淮。何をしている?」
そう尋ねる夏侯淵に、郭淮は地面から目を離さず答えていた。
「こちらに向かう劉備の速度を考えますと、劉備はいったいどこで戦おうとしておるのかと...」
続きを促す夏侯淵に、郭淮は顔をあげて答えていた。
「計算によりますと、漢中(ここ)と劉備を結ぶ戦上は戦地にならず、敵の狙いを知るためには、こちらから出ていくべきかと」
ほう、と声を漏らした夏侯淵は、郭淮の"計算"という言葉に興味を示した。再び郭淮に問いかける夏侯淵。
「守備に1万を残す。2万がとるべき速度は?」
郭淮の頭の中で凄まじい速度で計算が行われていた。
「日に65里!通常速度の倍速にて!」
飛び上がって叫ぶ郭淮を、夏侯淵は微笑みながら見つめていた。その時、夏侯淵は、この若者が副官として派遣されたのは、自分に軍師を育てよという意味では無く、「速さを要する険害の戦いに最も適した才」という " 魏王の贈り物" であることに気づいていた。
思わず若者の頭をなでつつ、夏侯淵は微笑んだ。
「郭淮。 俺の通常速度はもう少し速い。」

          ***************

深夜の下弁。曹洪の幕営を陰平から戻った張既が訪れていた。
張既はわずか3夜でテイ族の族長の懐柔に成功していた。それは蜀軍の北への道が閉鎖され、馬超と羌族との結託が阻まれたことを意味していた。
「ご苦労だった。ゆっくりとはいかんが、しばし休んでくれ。」
張既の功績に感嘆しつつ、ねぎらいの言葉をかける曹洪。
では、お言葉に甘えて、と答えつつ、張既はその場に倒れこんだ。その時、曹洪は張既の背中から血が滲み出ていることに気づいた。張既は陰平からの帰路、馬超の小隊に発見され、襲撃を受けていたのである。曹洪は思わず息を呑んだ。
その時、半鐘が激しく打ち鳴らされ、物見の兵が、西からの敵の夜襲を告げていた。

馬をひけい!と叫ぶ曹洪。この時曹洪は、張既に北との外交を断ち切られた馬超が、討ってでてきたことを見抜いていた。
平伏のまま馬を駆る曹洪。単騎の曹洪に、兵を率いた曹休が追いつき、馬超には自分が当たるので、曹洪は本営に居るように叫んでいた。
再び半鐘が鳴り、今度は東からの敵襲が叫ばれた。張飛もか!と唸る曹洪は、ならば、呉蘭・雷銅も続いてくるか!と思考しつつ、馬首を返した。

          ***************

幕営から、槍を杖代わりにして張既が這い出た。 混乱する曹洪軍の中央で、張既は声を張り上げた。
「うろたえるな!」
力を振り絞って叫ぶ張既
「円陣ーッ! 全軍すみやかに緊急防御の態勢をとれえい!」
そこまで叫んで張既は力尽き、膝を折った。駆け寄る兵士たち。その時−

魏軍の一角が崩れ、音を立てて兵士たちが吹き飛んだ。 その一角から騎馬の男が閃光の如く飛び出し、一直線に張既の方向へ驀進してきた。それは羅刹と化した張飛であった。
張飛は張既を見据え、悪鬼の形相で微笑んだ。

−おめえが、軍師か!−


【REVIEW】

●期待通り、漢中攻防戦も面白くなってきました。特に今週の新キャラ登場は管理人的には感激でした。しかし歴史漫画は数有れど、ここまで合戦シーンが巧みに、且つ大迫力を以って描写されるのは蒼天だけではないでしょうか? そう考える度に、この作品が終盤に向かっているのが寂しいです。

●さて、先鋒の曹休の突出を、鬼教官の曹洪は厳しく諌めてました。徐晃に「曹洪将軍(おじさん)が手柄を焦って我を見失ってもいいよう、端(はな)から お前が兵をまとめておくんだぞ。」なんて言われてましたが、緒戦においては立場が逆でしたね。それにしても曹洪は、敵にまで訓示垂れてました。根っからの教官、兵や将を鍛える武将なんでしょうか。これまた癖のある将としてキャラが立ってきました。三つ編み教官・曹洪。

●今までの数少ない曹洪の登場シーンの中で、「馬上の射撃は膝の締めが肝要!下肢の力で馬を御し、上体はしなやかに動かすべし!」と叫びながら錬兵を行なう若き曹洪の前に曹操が現れ、「殿の閲兵はいつでもいきなりだ!」って苦笑いしてたシーンがありましたよね。(その時に兵卒の中から大抜擢されたのが楽進でした。)
あの頃から現在まで、曹洪はずーっと曹操軍の教官的立場にあったんでしょうか。だとしたら筋金入りの鬼教官です。敵に対してもあんな口調になっちゃうのは分かるような気もします。年取ったらかなり説教がましいじーさんとなりそうですが(笑)
そー言えば31巻の裏表紙で曹仁を指差しながら曹洪が何かを告げ、それに対して曹仁がかなり憤慨してる様子でした。「お前の用兵はまだまだ なっとらん。」とか言ったんでしょうかね。 

しかしふいに背を向け「あとはいなせ。文烈。」ってのは凄いです。なんか無責任のような気もしますが、逆に言えば呉蘭・雷銅ふぜいの雑魚武将は曹休一人で十分、と見切ったんでしょうか。舐められてます。呉蘭・雷銅。

●そしてついに登場しました。郭淮!! 魯粛みたいな髪質でした。 以前、魏諷が初登場した時に「あれは誰だ?」という話になって、「郭淮ではないか?」っていう声もありました。その時に郭淮がどんな人物がよく知らなかった管理人はこっそり調べたんです。そしたら凄いじゃないですか。なんと西域で30年にわたって外敵に当たった魏の名将! まさに魏の西部方面におけるスペシャリスト的武将。魏国の西方攻略の陰の立役者なんですね。
で、管理人も郭淮出ないかなー、なんてその時思ったんですが、今回登場して嬉しかったです。ネタバレになるので具体的エピソードは書きませんが、今回の漢中攻防戦でも鍵を握る人物になりそうな気配です。
こーいう人物を「計算に優れた夏侯淵の若き副官」としてサラリと登場させるあたり、実に巧いです! 若き郭淮は夏侯淵に頭なでられて赤面してましたが、今後、夏侯淵と郭淮は、「蒼天世界における周瑜と呂蒙」みたいな師弟関係を築くのでしょうか?

●もう一人、シブイ活躍を見せるキャラがいます。”人見知り” 張既です。超個性的な武将や英知を輝かす軍師がひしめきあう蒼天において、こーいうシブイおっさんをさりげなく活躍させているのも、この作品の好きなところです。
西方の名外交官・張既。征南における温恢みたいな位置付けでしょうか? でも、こーいう「陰にあって地味に頑張る人材」もいて、初めて戦の勝利って得られるような気がします。加えて魏軍の人材の「層の厚さ」を感じますね。
今回、馬超隊によって深手を負わされた上に張飛に狙い撃ちされるという「なんでこのオッサンばかり不幸な目に!」って感じもしましたが、今後も頑張って欲しいものです。ってその前に張飛の奇襲から逃れられることができるのでしょうか!?

●最後に張飛。最後のページで魏兵を吹き飛ばして、悪鬼のような笑みを浮かべて猛進してきました。まさに 『 飛来来 』 状態。 この人は老けもせず、いつでもパワー全開って感じですね。

ところで張既って軍師なんですか?

No.10731 - 2004/05/29(Sat) 11:25:53

Re: 今週の蒼天<戦場の算術> / 橙忠
はじめて書き込みします。管理人様、みなさん、この掲示板、面白いですね。昨日は一日かけてじっくりと読ませていただきました。つたない文章を描きますがご了承下さい。
さて、いよいよ両軍、矛を交えはじめた漢中攻防戦にもう気が気じゃないです。郭淮の登場や、張既の負傷などシーンが変わる度に”うぉ!”って唸ってます。
そして、張飛登場。彼には「長坂橋の戦い」で、 賈?、並みにトラウマをおわされて(笑)。ファンの方には失礼ですが、元来あまり好きなキャラではなかったので「チッ、無駄に活躍しやがって」くらいに思っていたら、えらいカッコ良く(は無いが)?変身(獣化)され、曹軍ばかりか自分の心までボコボコにされました。そのトラウマを思い起こさせるような今週の幕引き。あぁ、張飛が恐い。

No.10732 - 2004/05/29(Sat) 12:32:37

Re: 今週の蒼天<戦場の算術> / 文月 [近畿]
こんにちは。レス一番乗りです。

今回は曹洪の鬼教官ぶりが垣間見られましたね。「減点2!!」って…違反キップ切るんじゃないんですから。
(曹洪とNEW夏侯淵のアイコン、作ってほしいですーー!)

ついに郭淮も蒼天に登場ですね。あの髪型をみてると、「魯粛の親戚か?!」と思ってしまいます。(笑)
今回は夏侯淵の副官としての登場ですが、今後夏侯淵や張コウらとどう絡んでどのような関係を築いていくのか本当に楽しみです。

最後に…曹洪か曹休、早く張既さんを助けてやってーーー!!

No.10733 - 2004/05/29(Sat) 12:34:04

Re: 今週の蒼天<戦場の算術> / 文月 [近畿]
> こんにちは。レス一番乗りです。
…って、先客がおられましたか。ちょっぴり無念。

No.10734 - 2004/05/29(Sat) 12:36:50

Re: 今週の蒼天<戦場の算術> / U-SUKE
こんにちは
今週は立ち読みしました。


曹洪教官いいですね。キャラがどんどん立ってきてますね。
四天王のなかでは遅咲きの活躍ですが、これからの展開に期待してます。初期からいる人物がどんどん減っていくなかでやっぱり愛着があります。

>「なんでこのオッサンばかり不幸な目に!」
確かに(笑)馬超に奇襲をうけてこんどは鬼の張飛来襲!あんな顔で襲ってこられたら・・・。この人はやっぱり敵にまわすと怖いです。

No.10735 - 2004/05/29(Sat) 15:19:36

Re: 今週の蒼天<戦場の算術> / アベール [九州]
郭淮は贈り物みたいですが曹休は育成のようです。
まだ先を見ないと分かりませんが魏王の曹休への助言もそのためのものかも。

No.10737 - 2004/05/29(Sat) 18:06:59

Re: 今週の蒼天<戦場の算術> / kanzi [近畿]
 こんにちは、久々の連載考に書き込みます。
 元々三国志という話(演義も十分そうですが)
 登場人物が多く書き分けたり、キャラ付けも大変なんですが、
 次々に登場させて、その誰もがこの蒼天の世界では惚れ込むキャラに
 してくれている。ゴンタ先生、恐るべし・・・。
 郭淮もどうなっていくか楽しみですし、また地味な張既をも心配して しまう。
 実際今まで蒼天に登場したキャラで嫌いなキャラいませんわ。
 (好きでないのはまあまあ居ますが・・・張譲とか張繍とか・・・)

No.10738 - 2004/05/29(Sat) 18:19:49

Re: 今週の蒼天<戦場の算術> / つね [関東]
こんばんは。

1.漢中攻防戦7(鬼教官 曹洪)
2.漢中攻防戦8(算術副官 郭淮)
3.漢中攻防戦9(名外交官 張既)

 曹洪は貫禄ですね。2線級をしっかり2線級扱い。しかし5万の兵力で2万と互角に戦ってていいのかな。平地ではないので、兵力の違いがそれほどストレートに戦局に反映されないのと、張既の結果待ちゆえの様子見状態だったから、と思っていいでしょうか。

 郭淮の登場は嬉しいのですが、その計算はどうも引っ掛かりますね。「日に65里!通常速度の倍速にて!」
当時の1里は約400メートルなので、日に65里は・・・26キロ。これだと通常行軍は日速13キロ。普通に一人で歩けば3時間ちょっと、26キロでも6時間半くらい。大軍の行軍・重装備・難路とはいえ、もう少し速いのでは。ましてや、夏侯淵は「三日で五百里、六日で一千里」と謳われるほどだから、「俺の通常速度はもう少し速い。」と言いたくなるのはもっともかと。

 郭淮登場。これからの成長ぶりを眺めたいところですが・・・。曹操の死(≒劉備、関羽、張飛の死)は、ちょうど三国志第一世代の退場、第二世代の台頭の時期なんですよね。新世代の活躍ぶりを見届けられないのは残念。「新」蒼天航路とか「続」蒼天航路とか、諦めてはいませんが。

No.10741 - 2004/05/30(Sun) 03:41:33

Re: 今週の蒼天<戦場の算術> / 紅いキバ [東海]
こんにちは。
レス付けるのは相当久しぶりですが(汗)、TATSUさんの「布陣解説」があまりに素晴らしかったので、思わず顔を出してしまいました。
私などは、「ここに誰々がいて、ここにこの人がいて、ふ〜ん」とただ眺めているだけでしたが、こうして解説して頂けると実に分かりやすいですね。この後の展開までありありと浮かんでくるようでしたよ。いや〜、勉強になりました。


蒼天本編はもう言うことなしですね。曹休に続き郭淮も登場。魏の期待の若手が続々と出てきますし。まぁ、郭淮についてはもっと骨太な感じを想像してたんですが、彼はこれから戦場で鍛えられるということなんでしょうかね?
そして、ここにきて夏侯淵の格好良さが一段と際立ってきたように思います。彼の将器の素晴らしさをみるにつけ、定軍山の一件は魏にとっては相当な痛手であったろうと思われますが、一読者としてみれは、単純に「その時はみたくない」ということに尽きますね。
それから、曹洪の教官ぶりは楽しかったです。戦場にきてまで採点とはまさに「純一教官」。しかし、以前に比べてずいぶんとコミカルになってるようにみえるのは気のせいでしょうか?(笑)

一方の蜀陣営ですが、呉蘭、雷銅の意外な強さにちょっとびっくり。初登場の回では、こんな漫才コンビみたいなので大丈夫かいな?と思ってましたが、なかなかどうして、やりおるわい。馬超が言ってた「演習での息の合い方は絶妙」というのも、あぁなるほどな〜と思いました。
しかし今回、彼らにとっての凶名、強端の名前も出てきてましたが、彼の登場もあるんでしょうか?楽しみです。

>ところで張既って軍師なんですか?
軍師じゃないですよね。どちらかというと補佐官でしょうか?今回の魏軍には、いわゆる軍師と呼べる人は同行してないみたいですね。
張飛の言った「おめぇが軍師か」という言葉は、むしろ張飛の将としての成長ぶりを表してるように思います。
かつて孔明に初めて会った頃には「何が軍師だ、兵法だ」と息巻いていたのが、今では戦場に於ける軍師の重要さを認識しているので、真っ先に敵陣の軍師とおぼしきものに向かっていった、ということなんでしょうね。
しかし、方や魏軍の「魏武注孫子」を極めた歴戦の将達には、もはや軍師は必要なく、補佐する者がいれば足りる...
張飛が成長したといえども、魏軍の将達は更に上をいってる気はいたしますが。

No.10742 - 2004/05/30(Sun) 08:28:30

Re: 今週の蒼天<戦場の算術> / 侠客 [東北]
 曹洪って曹一族の中でも、トップクラスの用兵ですからねえ。
 しかし、「減点2」って……自動車の免許かよ!? 金払ったら見逃してくれそうです(笑)。終いにゃ出停(出陣停止)か?(笑)

 今回のメインはやっぱり郭淮かな。
 彼は凄いです。後年、孔明には勝てなかったものの、姜維には見事に勝って、魏を守りきった、まさに“西の守護神”。彼がいる限り、「西部戦線異常無し」ってヤツでしょうか?(笑)
 夏候淵に頭を撫でられてるあたり、可愛かったです。

 ところで張既は大丈夫なんでしょうかね……?

No.10743 - 2004/05/30(Sun) 10:05:29

Re: 今週の蒼天<戦場の算術> / 5050 [東北]
まず表紙の戦場図説は自分的にかなり嬉しかったです。今まであまりああいうのが無かったんですが、戦場をいったん整理してそこから考えられるのがいいです。しかし、わざわざ図説を出すとは、そうしないと読者に伝わらないような複雑な策がこのあと実行されるということなんでしょうか?

此処には出ていない武将の動きも気になります。老将コンビや趙雲などは今後どのように動くのでしょうか?陳式は徐晃にあたるみたいなことは劉備が前に言ってましたが。そういえば、この劉備の動きはその時の「じっくり攻めていれば勝手に声望が集まる」という台詞に繋がっているような。さて、法正の策とはどんなものなんでしょうか?戦術にも注目です、漢中編。

曹休強いですね!意外でした。まさかああいう武将だったとは…。しかもさらに計略があると分かっていてわざわざ自ら突っ込んでそれを見極めるとは、何となく若年の曹操を彷彿とさせるような(そうでもないかな?)気がします。そして呉蘭の横撃。それだけで両軍の疾さに読者の私はついていけないのに、いきなり「減点2!!」って。「管理野球」ならぬ「管理戦争」ですね。まあ武将としては参考になるんでしょうが、私的にはこんな口うるさい上司がいたらウザイの一言です。

でもその後の「よーし!」の時の顔で不覚にも爆笑して(といっても私は立ち読み派なので心の中でですけど)しまいました。紅いキバさんが「純一教官」と言ってましたが、「純一」系は皆顔が変になりますね。郭嘉といい呂布と言い…。そんな面も含めて、曹洪はまさに「純一教官」であると私も思います。

新キャラが出てきましたねぇ。郭淮。計算が凄いですね。そろばんみたいなのと、あとヘンな記号を組み合わせてましたね。ちなみにあそこに書いてあった「廿」や「丗」の記号は、むかしの20、30の意味みたいです。わけ分からん…(汗)。昔、呂布討伐の時に程イクが「戦とは数で割り切れるものではない!」と言ってましたが、曹操は案外、そういう「道理」が好きなのかも…。ていうか、なんで劉備と夏侯淵の線上が戦場にならないんでしょうか?いったいどんな計算を?凡人の私にはわかりかねまする。

張既は凄いですね。この素晴らしい外交官がいなかったら、未だに漢中に曹軍の旗は翻ってはいなかったように思います(翻っているにしてもきっと数年遅れて軍もボロボロになってますね)。傷を受けながら、あの鋭くかつ重い号令。しびれます。だれかこの素晴らしいヒゲのおじさんを助けてくれぇ――!張飛!出来る事ならCENSOREDな!(って言っても止まらんか。)

ってことで来週を待ちたいと思います。

No.10745 - 2004/05/30(Sun) 13:07:08

Re: 今週の蒼天<戦場の算術> / 陳孫 [関東]
TATSUさん、今週もお疲れ様でした。
曹洪の敵への忠告(?)ですが、

>「武将の一本釣りなど時代遅れ!わが軍は将が討たれても兵は崩れん!用兵、練兵の水準がまるで違うと心得い!!」

最後の張飛が、「おめえが、軍師か!」というところを見ると、「時代遅れの、武将の一本釣り」ではなく、はじめから敵中枢部を叩くための陽動だったのではないかと思います。

それと、また新世代のヒーローが登場しましたね(嬉
郭淮。
TATSUさんもおっしゃる通り、以前魏諷が初めて登場した時に、みんなで「あの天パー男は誰?」とあれこれ推測しましたが、その中に郭淮もいました。
彼も生年が判らなかったのでこの頃何歳ぐらいだか判りませんでしたが、やはり曹休、何晏らと同世代のようですね。
ちなみにその時は姜維も天パー男の候補にあがりましたが、郭淮は後に孔明没後の姜維の北伐と戦い続けた武将だったと思います。

No.10746 - 2004/05/30(Sun) 17:33:18

Re: 今週の蒼天<戦場の算術> / kazz [東北]
皆様仰っているとおり表紙が良かったですね。
TATSU様の解説合い間ってこれから繰り広げられる権謀術数が今から楽しみでなりません。

曹洪の去り際けん制の一振り、呂布の篭城を思い出しました。
戦場でのあの落ち着きよう、まさに百戦錬磨。曹軍でなければ有り得ない将風ですよね。
それに比べて劉軍の張飛は猛りすぎ。そして怖すぎ(笑。
まぁそれが彼の用兵なんですけど。ってか個性の問題か。
しかし張既にまっしぐら、ってのは正解だな〜。
張既は西方の戦の要ですものね。誰か助けてやってくれ〜。

No.10748 - 2004/05/30(Sun) 17:53:23

Re: 今週の蒼天<戦場の算術> / ようかん
法正のいってた倍以上の敵との対し方とかは
結局武将の一本釣りだったんでしょうね、
張飛があの張既をやるだなんて想像できない・・・
新キャラが助けに来るに一票。

No.10749 - 2004/05/30(Sun) 17:57:25

Re: 今週の蒼天<戦場の算術> / 李桃桃内 [地球外]
 もう誰かつっこんでると思うけど、一応。
 ページ端の人物紹介の欄で、

 雷銅 → 張飛に憧れている。
 呉蘭 → 関羽に憧れている。

 いいのか君たち。

 どうもこんにちわ。李桃桃内です。
 漢中戦はイマイチ期待してなかった(赤壁ん時みたいに「負けるが勝ち」って扱いされるんじゃないかと危惧してました)けど、はてさてどうなるんでしょうか。
 それはともかく、郭淮出てきました。計算小僧です。
 なんか両足ばたばたさせながら計算してる光景が異様に幼くみえてしまうのは隣に立派すぎる大人がいるせいでしょうか。夏侯淵、現時点ではまったく隙なしです。

No.10750 - 2004/05/30(Sun) 18:19:50

Re: 今週の蒼天<戦場の算術> / 櫻 [関東]
減点2!?鬼教官はいつの世も健在ですか。あと何点で免停だろ(オロオロ)

コスプレ組(あーあ、まとめちゃった)もたじたじ。長いこと見てないなと思ったらいきなり出てきてこの暴れっぷりは何ですか。

郭淮、出てきましたねー。好きだったんで嬉しいです。でも淵ちゃんに頭なでられてるって何ですか!?いいなぁ〜。ズルい!ズルすぎる!!新キャラのくせに!!赤面してるし。

張既!誰か助けてあげて!!あのおじさんが死ぬシーンなんて考えられないんですけど・・・。きっと誰か来る!!

No.10751 - 2004/05/30(Sun) 18:27:47

Re: 今週の蒼天<戦場の算術> / 真史 [近畿]
やっと読み終わりました!モーニング数か月分(笑)
、、、、この残骸は蒼天のみスクラップしておきます。

いやぁ、、少し見ない間に張飛が・・・(笑)
成長というか、勿論成長しているですが、劉備の行動(目的?)が変わった事で、彼自身、武侠の発揮する形が変わったのではいのでしょうか。
基本的に旗揚げ以来、蒼天張飛は「守」の役割を与えられてましたよね。
それが「攻め」に変わった時、根っこにあるものは揺るがなくても表に現れるモノは必然的に変わってくる。
それが長坂逃亡の際にあの暗黒軍師を「雑魚」呼ばわりし、歯牙にもかけなかった張飛を、張既(張飛の言う軍師)をみて満面に笑みを浮かべる張飛に変えた、と思いました。

まぁ鬱憤は錦馬で晴らしているみたいなので、自分の中で引っ掛かるモノや納得できないモノがなくなっていただけかも・・・(笑)

郭淮、姜維を散々に叩いた彼が、これから残された蒼天の中でどう動くのか愉しみですね。

ところで、正に張飛に襲われんという張既のあの表情・・・
実は張既が伏兵とか仕込んでて武将の一本釣りを仕掛けていたら笑いますね(笑)


ところで、欄外の呉蘭・雷銅の紹介文。
英英さん!(はじめまして!)凄いです(笑)
サポーターと命名されていた英英さんの一人勝ちですね(謎)
そのセンスに拍手♪

TATSU@管理人さん。蛇足ですが成就した願いは、流産続きだった我が友にようやく(女の)赤ちゃんがやってきたって事です!勿論願掛けなんか意味無いですが、話し相手以外何も出来ないのも悔しかったので、、、蒼天と酒を断ってました(笑)ようこそ赤ちゃん!(涙)

No.10758 - 2004/05/31(Mon) 03:01:24

Re: 今週の蒼天<戦場の算術> / 英英 [北海道]
>「わが軍は将が討たれても兵は崩れん!」

将が討たれても…?
そんな不吉な例えをしちゃいけませんぞ、教官殿。
漢中戦の今後を暗示するかのような一言。
劉備軍の場合は、将が討たれたら兵は敗走するってことですか。
いやいや、深く考えないでおこ。(もう遅い)

気を取り直して、
プリンス・文烈(笑)♪想像よりずっとかっこよかった〜!
疾くて、強くて、賢いんですね。
雷銅ってば素直に敵を褒めますなあ(笑)
呉蘭とのコンビプレーは、なるほど絶妙!
ここで曹洪が割って入らなければ曹休ピンチでしたな。
で、鬼教官殿!敵を指導してどーーすんですかっ!?
育てる気ですか。第一級武将の余裕ですか。余裕かまして不覚とらないで下さいよ。(31巻裏表紙で左腕がないというのが気になります)
あなたのそれは、すでに職業病だ。
赤面してる郭淮かわいいです。

…鬼教官に指導されるより、夏侯淵に育てられたい。
曹彰のおでこを殴った曹仁より、頭なでなでの夏侯淵がいい。
いいなー、郭淮。

馬超に追われ張飛に狙われ……張既がおそろしく危険な状況に。
韓遂の陣へ使者として現れた時、お辞儀の仕方がお人形さんのように可愛かったのが印象的でした。
以後私の中では“蒼天屈指の癒し系外交官”です。
(蒼天諸葛兄弟はイマイチ癒しに欠けるので(笑))
え〜ん、誰か助けて〜〜!!

最近蒼天を読んだあと脳裏をかすめる言葉。
 「何を聞いても、うろたえるな、わめかず、悶えず…」by呉蘭
そしてその都度「無理無理」と自分ツッコミ入ってます(^^;

 またのちほどお邪魔します。

No.10759 - 2004/05/31(Mon) 14:08:31

Re: 今週の蒼天<戦場の算術> / M.あんとわねっと [東海]
 おつかれさまです。
 呉蘭が関羽、雷銅が張飛、んで、反董卓連合に参加した若き日の曹操じゃなくて曹休って...こう来るか...!!すごいインパクトありますね。
 「円陣ー!!」あの張既がこの絶叫いい味出してます。もともと、ゲームの影響から張既がなかなかのやり手である先入観はあった。でも、軍師?!て...、張飛のカンだからまあいいか。と、なんて。

 郭淮の鼻...なんか見たことが、他の漫画か...?!!!り、り呂布の娘だ!!おおお!!!
 
 結末はわかってるけど魏軍のみなさんなんとか粘ってもらいましょう。

 地図に関して
 あれ、荊州も描いてあったら...って欲張りな事考えちゃったりしました。元ヘボ大将とごつい名参謀の大活躍がファンを待ってる。楽しみです。ホント。
 
 

No.10762 - 2004/05/31(Mon) 22:12:44

Re: 今週の蒼天<戦場の算術> / 我流軍師
今週の扉絵の布陣図が見やすいですね、
こうゆう布陣図を見ると、司令官の視点て凄いなと思いますね。
一将のように眼前の敵や仕事だけでなく、全体や大局を見渡しているというか、
戦闘中もこうゆう地図が常に頭の中にあるんでしょうね。

下弁方面の張飛・馬超軍vs曹洪軍が遊軍で、劉備軍vs夏候淵軍で本隊同士の
直接対決。戦下手の劉備が危なっかしくも、最も堅そうな方面へ思い切り
前進しちゃってますけど、大丈夫だろうか?徐晃・張郤に挟撃される可能性大(笑。
ただその進軍方法が気になる所で、夏候淵を陽動しているような動きで・・、
主力軍が自ら陽動をするだろうか?
布陣の見方によっては、劉備は蜀の主力ではなくて右翼軍で、張・馬が左翼というような
気がしないでもないです。実際に総指揮執ってるのは劉備でなくて隠れてる孔明で・・、
別働の軍を動かしていたり、何らかの手を打って来るのでは?

曹操も地図のどこから進軍してくるのか楽しみです。

No.10767 - 2004/06/02(Wed) 04:13:42

再びおじゃまします / 英英 [北海道]
←曹洪アイコンがないので、日本語読みが同じ曹昂で(^^;

今週号で真っ先に反応したのは、実は柱の紹介文でした(笑)
やはり君たちは、関張サポーターだったか!
じゃあ、「関将軍から贈られた着物」というのも本当かもしれない。
呉蘭は、演義では元劉璋陣営で荊州を守備する関羽とは接点がなかったんですが…。正史にどう書かれてるのか私はわかりません〜。う〜ん、蒼天では荊州以来の人材なんでしょうか。もしかして最初は魏延のように“小兵”あつかいだったとか(笑)。で、関さんを真似た長い髯が劉備の目に留まり、働きぶりも評価されてだんだん抜擢されたとか?(妄想入りまくりです)
いやいや、今の下弁はそれどころじゃないですが。。

張既殿、実は温恢のように“円拳”の使い手で、張飛の一撃をかわすんですよ(爆)。さすが魏の老将は奥が深い!(謎)
というのは、あり得ないかな。
あり得ん、だがあり得んゆえに張既……でも、やっぱないか(><)

つねさんがおっしゃってる行軍速度のこと、私も引っかかりました。
民を引き連れ逃亡する劉備軍だって、日に10里ほど進んでたのに。
戦地にもならないような山岳地帯を行軍するから、「日に65里!通常速度の倍速にて!」なんでしょうか。私は「山頂まで1.0km」という看板を見たら、その場に座り込んでしまそうで(^^; 26キロの山道なんて想像もつきません。夏侯淵の軍はおそろしい。

真史さん、はじめまして!(*^o^*)
願掛けのために蒼天(&お酒)を絶ってしまうとは…。数カ月分の蒼天が目の前にたまっていくのに、なかなかできることじゃありませんよね。読書をはじめたばかりの蒙ちゃんのように、大変だったのではないでしょうか。
ともあれ良かったですね♪強運な殿のご利益ですね(謎)

>サポーターと命名されていた

わ〜い♪拍手ありがとうございます(照)
呉蘭が長いひげをしごく動作が、関羽そっくりにも関わらず微妙な違和感があったため(笑)、サポーター疑惑をさらに深めていたのでした。
アホばかり書いてるのに、読んでいただいてるですね(*^^*)
もしかしてBBS<今週の蒼天>も数カ月分を一気読みされたとか?

No.10768 - 2004/06/02(Wed) 05:20:43

Re: 今週の蒼天<戦場の算術> / 真史 [近畿]
最後の張飛のカット。
見開きとは言わないけれど1P使ってドアップにして欲しかった。
と読み返すたびに思う次第です(笑)

円拳・・・その手があったか!!
しかし、あの張飛のこと。。。むんずと掴んで頭からバリバリと・・・

英英さん。レスありがとうございます。
ここの臨場感を味わう為、一気に読みたいのを我慢して、モーニング一話→今週の蒼天・モーニング一話→今週の蒼天って読みました(笑)すでに鬼籍・・・いやいや連載考に入っている話もあったので読むのに助かりました。TATSU@管理人さん、ありがとうございます!

No.10769 - 2004/06/02(Wed) 06:50:04

Re: 今週の蒼天<戦場の算術> / 簡鍛
すっげえお久しぶりです。簡鍛です。毎週TATSU殿のレビューと蒼天は読んでいるんですけど、中々カキコできませんでした。
漢中戦盛り上がってますね〜。漢中戦って劉備の視点から描かれていますから、劉備視点では圧勝でめちゃめちゃ気分がいいんですけど、曹操の視点ではけっこうつらいですよね〜。
張既大活躍してますね〜。

>ところで張既って軍師なんですか?

僕もびっくりしました。張既がまさかこんなに活躍するとは・・・。ただ張既は軍師というより内政官といった感じで、本当にこの漢中戦に参加していたかどうかは謎です。
でも、このときは夏侯淵の命令により長安を復興させ、失職中の難民を職に就かせたりする治安的な仕事をやっていたようなので、参加はできないですね。
ちなみにネタバレになっちゃうんで・・・
張既死亡は223年なんですね。ちなみに粛侯っていう立派な諡もあります。
まっ、だから張既は馬超との戦いの際の役目的なものをやっていたのではないでしょうか?

あと、考えればこの漢中戦から恐らく蒼天航路最終と思われる曹操死亡までって結構長いですよね?夏侯淵死亡⇒鶏肋事件(?)⇒劉備の王位即位⇒荊州の戦い⇒曹操死亡・・・。あとせめて一年は続いて欲しいです。でもやっぱり蒼天航路続いて欲しいですね。

No.10770 - 2004/06/03(Thu) 23:13:33

Re: 今週の蒼天<戦場の算術> / しん [九州]
辺境を旅して、頭を空っぽにして戻ってまいりました〜
おひさしぶりです。しんです。
拝見はしておりましたが書き込むのは4年ぶりぐらいでしょうか・・・

>あと、考えればこの漢中戦から恐らく蒼天航路最終と思われる曹操死亡までって結構長いですよね?夏侯淵死亡⇒鶏肋事件(?)⇒劉備の王位即位⇒荊州の戦い⇒曹操死亡・・・。あとせめて一年は続いて欲しいです。でもやっぱり蒼天航路続いて欲しいですね。

↑同感です。もったいないです。「外伝」みたいな感じで初期の頃の
描かれていない部分を掘り下げてくれたりとか・・・ないですかね?

No.10771 - 2004/06/04(Fri) 10:56:59

Re: 今週の蒼天<戦場の算術> / TATSU@管理人 [関東]
毎回「今週の蒼天」に沢山の書き込みを頂いて有難うございます。
真っ先にレスを付けて頂いた方が初投稿のようですので、かなり遅れて恐縮ですが、ご挨拶を。

橙忠さん、初めまして。蒼天考へようこそ。

>この掲示板、面白いですね。昨日は一日かけてじっくりと読ませていただき

書き込みの数は10,000を超えてますからね。このBBSを読むだけでも1日作業になると思われます。
CONTENTSの部分も、更新はしてませんが、読み応えはあると思いますので是非!

>そのトラウマを思い起こさせるような今週の幕引き。あぁ、張飛が恐い

確かに恐いです。蜀軍の立場に立てば、天下無双の豪傑って感じで頼もしいんですが、魏軍の視点から見れば、この上ないヒール...獰猛な野獣・殺戮の魔人みたいな感じして恐いです。

No.10778 - 2004/06/05(Sat) 15:39:04
31巻を語るスレ / TATSU@管理人 [関東]
皆さん!単行本31巻は買われましたでしょうか? 管理人は、先ほど買ってきたところです。
表紙の曹操も良かったですが(魏王におかれましては、白髪になっても鎧姿がカッコイイです。指さしたりして覇気満々だし)、意表を付いて帯の「遼来来」が管理人的にはインパクト大でした。 魔人突撃!!

合肥濡須編も一気に読むとこれまた面白いです。合戦シーンは一気に読んだほうが臨場感が増しますね。
「今週の蒼天」で「三代の天命」の時に「タイトルページの曹操のアップが唐突に感じた」ってコメントしましたが、今回みたいにタイトルを最初のページに持ってきて、曹操のアップは「コマの1つ」みたいにすると、連載時に感じた違和感はありませんでした。 というか、" あっ、この時、曹操の瞳に光が戻ったんだな " ってことが良く分かりました。

それから、面白いことに今回は2ページ「書き下ろし」で増えてたページがありましたね!! 欣太先生、そこのシーンは強調したかったみたいです。
確かにこの2ページは 増えたほうが緊迫感が増してイイ感じだと思いました。あえて答えは言いませんので、皆さん探してみて下さい(笑)。


そして「表4」! この裏表紙が管理人的には堪りませんでした!! 魏将大集合!! こーいうシーンは大大大好きであります。欣太先生の「表3」のコメントがまたツボでした。

『 実際は各戦線に分かれているため、およそあり得ない場面だろう。しかし万里を離れていても、ひとつの志のもとに、互いの武を信じあう将軍たち。彼らの胸奥には、こんなシーンが刻まれていたに違いない。』

か〜ッ、堪りませんです!! それもこのシーンは「前から描きたかった絵だ」っていうのが、これまた嬉しいです。
自称蒼天鎧研究家の管理人は、方面司令官の鎧(と勝手に決めてしまってます)は同一デザインで色違い、なんてとこにもチェック入れました。
それから、あくまで個人的嗜好ですが、満寵や臧覇がいるなら、「縦まっぷたつに敵陣を切り裂く将」李通を登場させて頂きたかったです。赤壁でも最後に殿を守ってましたし...あ、これは合肥の頃の将だから病死した李通はダメなのか〜!

そして再び欣太先生のコメント

『 本巻ではここから二人が鬼籍に入った。そして次巻では...。物語は既に最終コーナーに入っている 』

32巻で鬼籍に入る将軍と言えば...そう思って改めて表4を見ると、隣の夏侯惇将軍と楽しそうに語っているのがまた泣かせる...

そして先生の「最終コーナー」発言により、蒼天航路が「曹操の死」で終わることが、此の度 確定致しました。

No.10694 - 2004/05/23(Sun) 10:27:55

Re: 31巻を語るスレ / 子孝
一昨日私も31巻買いました。張遼の鬼神のような武や甘寧の壮絶な奇襲や楽進の死など、見所が多いですが、裏表紙で魏の将軍達が、書かれてあるのに、ぐっときました。特に前方で惇兄と楽しそうに談笑してる淵の姿を見て、切なくなりました。
やはり、この漫画は、曹操の死で、終わっちゃうんですね。五丈原の戦いなども見たかったのですが、曹操が主人公なので、仕方ないと思います。
管理人さんに質問ですが、このあと方面軍司令官になる武将って淵の他には、誰か居ますか。曹仁と徐晃が今後の展開的になりそうな気がするのですが、どうでしょうか。返信していただければ、誠にありがたいのですが。

No.10695 - 2004/05/23(Sun) 12:22:06

Re: 31巻を語るスレ / 陳孫 [関東]
私も発売日にすぐ買いました。
TATSUさんもおっしゃられる通り、裏表紙の魏将たち、良かったですね。
ところでその左側、真ん中らへんにいた白髪の武将は、もしや于禁でしょうか?
彼は張繍との戦い以来、ほとんど出番がありませんね。
烏丸征伐の時に、輜重隊を率いていたのが、蒼天における最後の登場ではなかったでしょうか?
史実では、官渡や赤壁にも参加していたようですが、蒼天で出番が少ないのが残念でした。
しかし曹操存命中に、荊州攻略戦がありますから、あるいはこの裏表紙での登場は、それを予告しているのでしょうか?

No.10699 - 2004/05/23(Sun) 17:02:18

Re: 31巻を語るスレ / 馬桓 [関東]
見ました。
甘寧の奇襲がカッコよかったです。
董襲が死んでたけど出てこなかったのが残念でした。

No.10700 - 2004/05/23(Sun) 21:31:07

Re: 31巻を語るスレ / 赤松 [甲信越]
31巻の書き下ろし2ページ・・・
その頃モーニング読んでおりませんでしたので、どこが書き下ろされたのかわかりません(泣
せこいことに、ページ数を数えて2ページ増えた話の中からここではないか、と思われるページを探しております、ハイ。

>「表4」
魏将軍ここに集結!さりげなく楽進をセンターに置いているのが憎いです、ゴンタ先生!(笑

この雰囲気・・堪らんです。
特に絵下方の最古参4人組が・・
おそらく曹洪が曹仁をからかい、夏侯淵が笑いつつ「言いすぎだぞ、曹洪」と曹仁をフォローし、夏侯惇が「いやいや淵。曹洪の言うことは全くその通りだ」みたいなことを言っているのではないかと妄想・・

この4人はいつまでたってもこんな調子でいてほしいですねぇ・・

しかし・・次巻鬼籍に入るのは・・・

・・・っうわあああぁ〜んッ!!!(滝涙)

No.10701 - 2004/05/23(Sun) 22:44:13

Re: 31巻を語るスレ / なるみ
自分も31巻の裏表紙で思ったのですが、

> 自称蒼天鎧研究家の管理人は、方面司令官の鎧(と勝手に決めてしまってます)は同一デザインで色違い、なんてとこにもチェック入れました。

ここの、10人分の鎧(普通の将軍用?)の色の違いが良く分かりませんでした。
一応、キョチョ、曹洪、曹仁は、ちょっと黒くなってるので違うかな、ってくらいしか分かりません。

惇兄、淵将軍は他の将軍のとは違う、同じ鎧の色違い。夏侯兄弟は特別扱い?
特別扱いといえば張遼だけ、他のとは違う変わった鎧ですね。遼来来のときの鎧ですが、目立つように?(でもそうなると、遼来来の作戦が・・・。)

鎧に関して全く知識が無いのにこんなレスしていいのかな・・・。
見当外れだったらゴメンなさい。長文失礼しました。

No.10703 - 2004/05/24(Mon) 05:00:30

Re: 31巻を語るスレ / 文月 [近畿]
今回の裏表紙の魏将全員集合(?)、いいですよね!!
魏将ファンならばこれのためだけに31巻を買っても損はしないと思います。
でも、こんなシーンが描かれるのは最初で最後なんでしょうね。
それを思うと急に淋しくなりました。

ところで、この裏表紙の絵で、曹洪の左手が無くなっているのが気になるのですが、これは単なるゴンタ先生のミスなのでしょうか、それとも今後のストーリーの伏線…?

No.10704 - 2004/05/24(Mon) 16:56:48

Re: 31巻を語るスレ / 10年の人
管理人さん、おつかれさまです。
先日は思いもよらず、張飛と馬超の一騎打ちがあり感無量でした。
(以前、キリ番踏んだとき、イラストを頼んだ者です)

ああ、、
やはり曹操の死で、物語は幕を引くのですね・・

ここの常連の皆さんは、この漫画を初めて目にしてから、もう何年になるのでしょうか?
私も、これほどまでに長い期間に渡って愛読した漫画は他にありません。
初めてこの漫画を目にした時の、はるか昔の自分の当時のことが、
そしてあの頃から随分と変わった自分に胸が一杯になるときもあります。

そして・・
いよいよ終わりが近いのですね。

曹操はどう、自分の人生を振り返るのでしょう?
関羽を失ったことを知ったとき、劉備と張飛は?
そして関羽の首を対面した曹操は何を想うのか?

張奐殿、あれほどまでに見たかった曹公の世、
天よりどのように眺めておられますか・・?

No.10705 - 2004/05/24(Mon) 23:32:57

Re: 31巻を語るスレ / 晴耕雨読 [関東]
31巻購入しました。

とうとう始まった感がありますね。
いわゆる三国志の一番せつない部分、北方流にいうと「滅びの物語」の部分が・・・

曹操が死んでも、その残した言葉や行動によって刺激を受けた人々が、ちゃんと物語を作っていく展開を期待していただけに残念です

No.10706 - 2004/05/25(Tue) 07:12:13

Re: 31巻を語るスレ / 李桃桃内 [地球外]
 家から歩いて行ける距離に5軒も本屋あるのにどこにも置いてない。
 むききー。

 どうもお久しぶり。李桃桃内です。
 結局帝都に潜入して購入しました。

>曹洪の左手が無くなっている

 あー、ホントだホントだ。
 肘から先がぶった斬られたって感じですよね。
 まさかコスプレコンビにやられるとか?

 しかし30巻もそうですけど、ベタが多いだけに潰れちゃったように見えます。熱き戦闘シーンが多いだけに顔面ドアップばかりが目につく巻です。読む前にスタミナつけとくことお勧めします。
 それでもやっぱり魔人様は凄まじい……こわいよこわいよ〜。
 

No.10709 - 2004/05/25(Tue) 21:10:13

Re: 31巻を語るスレ / taka
今週の蒼天に参加できなかった時期の分なんで、このスレはうれしいです(^^)

今週の蒼天で、既に済んでたら申し訳ないですが、吉川三国志風では、
「魏に張遼あるも、呉に甘寧ありぞー」が、
「張遼は騎馬の800、甘寧は馬なしの100じゃー」
がしびれました。
赤壁に続き、確かに「賊」っぷりがかっこよかったです。

最終コーナー。。。
4コーナーあるとして、3/4終わったということで、残り10巻、100週あるものと期待してます!

No.10712 - 2004/05/25(Tue) 22:17:52

Re: 31巻を語るスレ / taka
すいません。もう一つ。

この巻では、これまでの曹操軍のように、劉備軍揃い踏みがありましたね。
これも今週の蒼天の話題にあったら申し訳ないですが、
呉蘭と雷銅は出てなかったですが、厳顔と陳式は出てましたね。
今後の展開でいくと、老将コンビとのバトルも描かれるのが楽しみです。

No.10713 - 2004/05/25(Tue) 22:24:08

Re: 31巻を語るスレ / 野牛じゅうべー
遅刻ぎりぎりだったのに登校中にコンビニで買ってしましたー
まず個人的に見開きの部分にあった
「最強を激しく求め続けること
  それは、
最強であることを凌駕する。」
の文章が合肥編の張遼や楽進と合っていて好きだったので出来れば残しておいて欲しかったな〜と…

今回もまた裏表紙が気に入りました!(皆さんそうだとは思いますが…)

やっぱり曹操の死で終わってしまうのですね… 寂しい… 司馬懿辺りを主人公にして続編をやらないのかなぁ〜 

No.10714 - 2004/05/25(Tue) 22:24:53

Re: 31巻を語るスレ / 浅葱ミコト [近畿]
こんにちは。参加するのは随分とお久し振りになってしまいました。
蒼天31巻。ここまで来たか、と気が致します。
というのも私、漫画でここまで買ったことってなかったので。
今回の裏表紙、間違い無く今まで一番好きです。
今までは9巻の裏表紙が一番好きだったのですが、ここに来てこの裏表紙が一番かと。
追加された2ページ、未だにわかりません…とほほ。
所で一つ疑問に思ったのですが、カバーをめくった表表紙と裏表紙との間に詩が載っていたのですが、あれは誰の詩なのでしょうか?

No.10716 - 2004/05/26(Wed) 09:50:21

Re: 31巻を語るスレ / 陳孫 [関東]
>それから、面白いことに今回は2ページ「書き下ろし」で増えてたページがありましたね!!
>欣太先生、そこのシーンは強調したかったみたいです。
>確かにこの2ページは 増えたほうが緊迫感が増してイイ感じだと思いました。

私もモーニングは立ち読みで済ませていますので、その2ページがどこだか判りませんが、もしや・・・、
『嵐の一手』のラスト、盗まれた100頭が戻ってくるシーンと、その下に曹操・司馬懿のアップが見開きで出ている所でしょうか?
モーニングにその2ページがあったか?無かったか?憶えていませんが(汗

No.10717 - 2004/05/26(Wed) 13:06:31

Re: 31巻を語るスレ / ギルガメッシュ
 やっぱり裏表紙ですねー。本当は各戦線にてバラバラに戦っているけども、同じ志の元、戦っている将軍達にはこういうシーンが浮かんでいるに違いない。やはり、こういう場面だと個性が少し垣間見えていい感じです。発明品を嬉しそうに見せる李典、それに興味をひかれる満寵、発明品を見上げる臧覇等・・・。すごく楽しそうで、徐晃も楽しそうですが。でも、最後に亡くなった張奐、典韋、張繍、李通(万億)、そして龐悳も入れて、最初から最後まで、曹操に従ってきた将軍達の集合の図が見てみたいです。

 陳孫さん、干禁は劉備が天下三分を宣言したときに陸路からの追っ手で登場し、趙雲と刃を交えていますよ。

No.10723 - 2004/05/28(Fri) 22:36:10

Re: 31巻を語るスレ / TATSU@管理人 [関東]
>管理人さんに質問ですが、このあと方面軍司令官になる武将って淵の他には、誰か居ますか。曹仁と徐晃が今後の展開的になりそうな気がするのですが

名指しの質問で緊張しますが、「蒼天で連載されてる部分」の先の知識って管理人はほとんど無いんです〜。
あえて答えれば、「新しく」方面司令官になる武将は居なかったような気がします。確か夏侯淵の後は、張郤が方面司令官を引き継ぐような記憶があるのですが、それも定かではありません。
ごめんなさい〜。

>ここの、10人分の鎧(普通の将軍用?)の色の違いが良く分かりませんでした。一応、キョチョ、曹洪、曹仁は、ちょっと黒くなってるので違うかな、ってくらいしか分かりません。惇兄、淵将軍は他の将軍のとは違う、同じ鎧の色違い。

なるみさん、違います〜。管理人の言ってる『方面司令官の鎧(と勝手に決めてしまってます)は同一デザインで色違い』っていうのは、まさに夏侯惇と夏侯淵のことです。他の将軍(張遼除く)は、色もデザインも全く同じです。

>裏表紙の絵で、曹洪の左手が無くなっているのが気になるのですが、これは単なるゴンタ先生のミスなのでしょうか、それとも今後のストーリーの伏線…?

ほんとだ〜!! ビックリです。 管理人はミスか否か何度も見返しちゃいました。どう見ても肘から先が無く、袖先の部分が空になってるように見えます。これってもしかして李桃桃内さんの言うように、今回の漢中戦で「コスプレコンビ」か「喧嘩コンビ」にズバッと!?

>カバーをめくった表表紙と裏表紙との間に詩が載っていたのですが、あれは誰の詩

これまた良くそんなとこに気付きましたね〜。残念ながら分からないのですが、いつか解明したいですね。

>『嵐の一手』のラスト、盗まれた100頭が戻ってくるシーンと、その下に曹操・司馬懿のアップが見開きで出ている所でしょうか?

ビンゴでございます。

No.10727 - 2004/05/29(Sat) 10:53:09

Re: 31巻を語るスレ / kanzi [近畿]
以前一度だけ、カキコしましたkanziと申します。
31巻の裏表紙見た瞬間に涙がこぼれ落ちそうになってしまいました。
今までの三国志ものの漫画、小説等で魏の武将を勢揃いさせたものは無かったでしょうね。
それにここん所出て無かった于禁までちゃんと居ましたし・・・。
私もギルガメッシュさんの様に既に亡くなった武将も居並べて、
それに架空の武将である宋イツや汎も並べて欲しいものです。
しかしゴンタ先生にはいつもやられます・・・  

No.10736 - 2004/05/29(Sat) 17:56:46

Re: 31巻を語るスレ / 侠客 [東北]
 ああ、やっぱり楽進の死を見るのが辛かった……。
 裏表紙の全軍集合がいい味出してました。表紙で曹操がこっちを指差して「君も31巻を買おう!」って言ってるような気がして、ちょっと引きましたが……(笑)。

 あ、そうだ。早く連載考の31巻分UPしましょうぜ(笑)。

No.10744 - 2004/05/30(Sun) 10:09:58

Re: 31巻を語るスレ / 陳孫 [関東]
>陳孫さん、干禁は劉備が天下三分を宣言したときに陸路からの追っ手で登場し、趙雲と刃を交えていますよ。

そうでしたか!
ギルガメッシュさん、有難う御座います(w
もう一度コミックスで確認してみます。

>ビンゴでございます。

TATSUさん、やはりそうでしたか!
いや正直言うと自信は無かったのですが・・・
ただどのページの台詞にも憶えがあったので、もし追加された2ページに台詞があれば、当然読んでいて違和感があったはず。
となれば台詞の無いページかな?と思ったまででした(w

No.10747 - 2004/05/30(Sun) 17:39:51

Re: 31巻を語るスレ / 櫻 [関東]
テスト前でした・・・。いや当然買いましたけどね(爆)

裏表紙いいですね〜!!魏贔屓なんで感動もひとしお。でももうすぐ彼もこの中からいなくなるわけです。うわぁぁん。
しかし曹洪の左手には気づかなかった・・・。見てみよう。コスプレ組にやられるとしたらなんか嫌ですが。

週ごとに展開しているので連載では少々わかりづらかったところも一気に読むと案外わかるもんです。

というか遼来来リターンがやばかった。かっこよさとか、顔とか(笑)

今巻は巻末には何もなし。ほんとにもうやってくれないんでしょうかハイクラス(笑)

No.10752 - 2004/05/30(Sun) 18:41:55

Re: 31巻を語るスレ / アベール
31巻の表3の絵から察するに最終章は19話かと。
間違えたらすみません。

No.10753 - 2004/05/30(Sun) 18:54:00

Re: 31巻を語るスレ / 通り魔 [関東]
↑ 
表3って、作者の自画像だよ。
19話が最終章って、今、357話だよ。

意味わかんねえよ。

No.10754 - 2004/05/30(Sun) 23:46:34

Re: 31巻を語るスレ / アベール
表3のマルの数と「物語はすでに最終コーナーに入っている」から察しました。

蒼天航路は永遠なり!

No.10760 - 2004/05/31(Mon) 21:43:11

Re: 31巻を語るスレ / めろんぱんだ [近畿]
お久しぶりです!
モーニングもチェックした時もあるのですが、結局、単行本派の私です…
31巻読みました。私的には楽進の最期がとってもつらかったです。
あと、「呉下の阿蒙にあらず」が良かった!呂蒙がこんなにいい感じになるとは、周瑜が亡くなった時には想像できませんでした。命令を受けて、呂蒙にウィンクしてる潘璋がおちゃめでした。

それにしても皆さん鋭いですね〜
裏表紙の曹洪の腕、カバーを外した中の詞…、自分では気づかないことがここでは知れてトクした気分です。

> 今巻は巻末には何もなし。ほんとにもうやってくれないんでしょうかハイクラス(笑)

櫻さんに賛成です!またハイクラスやってほしいなぁ。

No.10761 - 2004/05/31(Mon) 21:59:22
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