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今週の蒼天<剣山からの誘(いざな)い> / TATSU@管理人 [関東]
今週は、やや早め (と言っても土曜ですが)にUPできました。 嬉しい〜。

しかし、合肥や濡須の戦いでも思いましたが、蒼天は「曹操の物語」と言っても、「曹操配下の将」は勿論のこと、「敵の将や軍師達」も実に活き活きと描写しますよね。決して「正義の主人公VS悪の敵軍」という図式にならないところが好きです。

管理人的には、あっちこっちに感情移入しそうになったりして、困ったりはしますが。

No.10933 - 2004/07/03(Sat) 21:42:52

今週の蒼天<剣山からの誘(いざな)い> / TATSU@管理人 [関東]
【STORY】

「急の時ほど 曹操の軍は静かに動く。」
荊州・江陵。 城壁に立つ関羽は、北の空を見つめ そう呟いていた。
荊州で独り静かに北面し続ける天下無双の武将に、天下の耳目は集まっていた。曹操が中原を離れた今こそ、関羽が動く時ではないか、と人々は注目していたのである。

廖化という将が現れ、関羽に報告を行なった。曹仁が2万の兵を率い、合肥から荊州に進軍を開始していた。 父の横に侍る関平は、その報告を聞いて眉間に皺を寄せた。
−やはり来た。 関羽警戒態勢か。−
関羽は軍議の開催を告げ、廖化に、宜都の孟達を呼ぶよう命じていた。

          ***************

陽平関では、法正が劉備に決断を迫っていた。 孔明の策か、自分の策か、これより先は明白に決めて貰わねばならない、と。 

法正は、全軍を投入して夏侯淵と戦い、定軍山を一気に落とせ、と献策していた。一方、孔明の策は、定軍山は包囲したまま締め上げ、まずは兵站を堅固に築きあげよ、というものであった。
劉備は迷っていた。法正の策は、定軍山を奪取する事により、潤沢な兵糧を入手し、且つ曹操が来る前に重要拠点を確保することができた。だが、孔明の策は、曹操との長期戦を見据え、兵站を最重要視していた。更に孔明は、対曹操戦を前に、いたずらに兵を損耗することも忌避しようとしていたのである。 劉備にとって、どちらの策も正当に思えたが、何かしっくりこないものを感じていた。

その時、劉備のもとに4人の使者が訪れ、4つの急報を告げた。
1.曹操は五丈原から、斜谷道を南下している。
2.曹操は陳倉から南下して、故道へ向かっている。
3.曹操は、陳倉を通過し、天水を経て関山道を進もうとしている。
4.曹操は未だ長安におり、病に臥している。

相反する4つの報告に法正は怒りを露わにし、「緊急時の誤報通告者は軍令により打ち首」と使者を怒鳴りつけた。
だが、劉備は笑っていた。 “ 誑(たぶら)かしの宣伝 ” も “ 替え玉の進軍 ” も全て策。まだ二つや三つの報せが届いてもおかしくはない。それがいつもの曹操だ。と、劉備は法正に告げた。
同時に劉備は気付いていた。しっくりこないと感じていたのは、法正は 曹操がどれだけの男か経験したことが無く、逆に孔明は 妙に曹操を意識し過ぎる所があり、それが二人の策に影響していたのだと。
陽平関を獲った勢いで、曹操を引き込み討とうとする法正の策。
どんな手を使おうと、どれだけ時間がかかろうと、曹操を倒す為に 念には念を入れる孔明の策。
劉備は不敵に微笑んだ。

−どっちを採っても悪かねえ。
  最後に曹操との間合いを詰めんのは、おいらの匙加減一発だ!−

          ***************

更に3人の使者が、劉備のもとへ駆け込んで来ていた。
【第1の報】
『 荊州・宛城で侯音なる者が挙兵し城を占拠。その討伐に曹仁が出動。更に、曹操自らも洛陽まで戻ったという報も有り。』
侯音は法正の竹馬の友であり、法正との密約によって挙兵していた。だが、その挙兵は早期に過ぎ、曹操の替え玉に吊られて挙兵したことが予想された。今の時機で関羽を動かす訳にはいかず、侯音が半年以上宛城を守りきることが必要であった。
【第2の報】
『 曹洪が1万の兵を率いて南下。関城の西の食糧基地が襲われ、それを聞いた馬超が急行。』
【第3の報】
『 陽平関の北の斜面に曹休軍2万が10里に亘り布陣。陽平関に至る兵站線を随所で寸断。』
孔明が重視する兵站が危機を迎えていた。次々と押し寄せる悪報に、法正は頬を膨らませて蒼ざめていた。
「歯噛みなんかするこたぁねえぞ。 おめえの策はまだ何ひとつ破られちゃいねえ。」
法正の背後から劉備が告げた。曹操軍につけ入る隙を与えたのは、法正ではなく劉備であった。
曹操が出てくるって聞くと、どうしても ” いつもの劉備 ” が出てきちまう。 と劉備は自嘲気味に告げていた。 そして劉備は決意した。ここは「畏れを知らない法正」の策に乗るべきであると。 劉備は法正に宣言した。

「おめえの びしばしの策で、落としに行こうじゃねえか。定軍山!」

          ***************

定軍山の北、漢水の北岸。 闇夜にまぎれて劉備軍が到着していた。
「高えが、見馴れた感じだ。」
夜の定軍山を見上げ、劉備が呟いていた。 それは法正が蜀の演習地で造成したものに酷似していた。法正は、漢中攻めは定軍山攻略が重要であることを、予め予測していたのである。
その時、劉備は定軍山の山頂に一つの篝火が灯っていることに気付いた。 やがて、定軍山の中腹に次々と篝火が点灯され、魏軍の要塞が浮かび上がった。 それを見上げながら劉備は独白した。
−わざわざ こっちの兵站を潰し、てめえの山の兵糧を獲りに来いってか?−

劉備は、要塞の前に、一人の騎乗の将がいることに気付いていた。
−あれだけ鮮やかに策をかまされたあげく、四方を囲まれてんのに、おめえの方から誘ってんのかよ。−
劉備は騎馬の将に語りかけていた。
−まったく、たいしたもんじゃねえか。夏侯淵。−
劉備の眼前の漢水には舟が浮かび、蜀軍の将軍達が次々と乗り込んでいた。 しかし劉備の視線は夏侯淵から離れることは無かった。 劉備は静かに微笑んだ。

−曹操がこっちに向かってるてえのに、
  それをあてにもせず、おいらを討とうってんだな。−


【REVIEW】

●扉では洛陽を経て長安へ向かう曹操が描かれていました。先頭を駆ける曹操の傍らには、相変わらず “無双の守護心” が居ましたね。
ちょっと気になったのは、許猪の視線の先にあった馬車。 曹操の乗り物にしては、華奢な造りのように見えましたが、もしかして、あれは卞王妃が乗ってるのではないでしょうか? と、すると、本当に遠征に付いてきちゃったんですね〜。さすがに 「漢中までは行かない」とは言ってましたが、“王妃を連れた征西”を実施してたりしたら、魏王軍は余裕でございますな。

●関平が登場しました。顔色まで父似でした。この顔だちから察するに、長坂で張飛が救出していた関羽の子は、やはり関平だったみたいです。あと、「宜都の孟達も呼んでくれ。」という台詞で、孟達という名前にうわ、きた!とドキドキしたのは管理人だけでは無い筈。

あと、欄外のコピーが雰囲気が出てて良かったんで、転記しときます。

−劉備の声望高まり大地が動く時、
  息を潜め機を窺がう反曹操勢力の視線は今、
  荊州に注がれている。−

●孔明の献策と法正の献策がぶつかってました。 漢中戦においては、孔明が「戦略」を、法正が「戦術」を担当していたのかと思っていましたが、そうでも無かったみたいです。 法正は「現場軍師」で、孔明は「本部軍師」みたいな感じなんでしょうか? 法正は「喫緊時の誤報通達者は打ち首」なんて言ってましたが、管理人は一瞬「喫煙時」と読んじゃいました(笑)。 辞書で引くと 【さしせまっていて大切な こと(さま)】 ってありました。こんな言葉があったんですね〜(無知?)

「慌てふためくでない!ひとりずつ、粛々と申し述べい!」と使者に告げていた法正。最初の使者の報告を聞いて「次ッ!」と叫び、次ぎの使者の報告聞いて「次じゃあ!!さっさと伝えんかーッ!」って怒鳴ってました。 自分が一番慌てふためいてましたが、こーいう癖のあるキャラは大好きであります。 あと、すごく頬を膨らませてましたが、あれは、法正が興奮した時の癖なんでしょうか? 劉備が最後にプシューッってつぶしてましたが、あれには笑えました。 
どうでも言いことなんですが、「歯噛みなんかするこたぁねえぞ。」って劉備は言ってましたが、あれは「歯噛み」とは違うのでは?

しかし、蒼天に登場する前は、法正って特にイメージは無かったんですが、今や管理人の脳には、法正と言えば、あの「カボチャ頭巾の神経質そうな顔」で完全に刷り込まれました。

●「孔明の策は、妙に曹操を意識し過ぎるところがある。」って劉備は言ってました。
その後、敵に兵站基地を襲われたり、兵站線を断ち切られて「敵につけ入る隙を与えちまったのはおいらだ。曹操が出てくるって聞くと、どうしても ”いつもの劉備” が出てきちまう。」とも言ってました。

つまるところ、孔明だけでなく、曹操を意識し過ぎるところがあるのは、劉備も同じだったのではないでしょうか? もしかしたら、陽平関を占拠したのに 未だ孔明の策か法正の策か迷ってること自体、曹操を意識し過ぎていたのかもしれません。 その迷いの間に、敵に兵站を襲われる隙を与えちゃったんではないでしょうか? 劉備は、「自分や孔明は曹操に囚われている。曹操を知らず、むしろ客観的な判断ができるのは法正だけではないか。」と判断し、最後の決断を下したように管理人は思えました。
下から「対立する意見」が出た時の、リーダーの選択ってのは、難しいですよねー。(シミジミ)

●夏侯淵も凄まじい策を使っていました。敵の兵站を潰し、自分の兵站基地を灯りで浮かび上がらせ、「獲りに来い」って無言で誘ってました。 夏侯淵の表情が分かりませんでしたが、篝火に照らされ単騎で佇む姿に、何か鬼気迫るものを感じました。
劉備の言葉を借りると、夏侯淵は「あれだけ鮮やかに策をかまされ」加えて「四方を囲まれ」てしまったんですよね。これは“西部方面 総司令官・夏侯淵”にとって耐えがたい屈辱なのではないでしょうか?

●劉備が「おめえの、びしばしの策で、落としに行こうじゃねえか。定軍山!」って微笑んだ時は、すっかり「よっしゃ! 新生蜀軍、頑張れ!」状態だったのですが、定軍山の麓に立つ夏侯淵を見た時に、なんかスーッと冷めていきました。 やはり、「将の将を目指す」夏侯淵将軍の「鮮やかに策をかまされた」心中は、いかほどのものか、と思います。 増してや、この定軍山での夏侯淵の運命を知っているだけに なおさら...

では最後に、欄外のコピーを再び転記して、今週のレビューを終わらせて頂きます。


  劉備の首−
  唯一つの目的のため、
  全てを賭けた夏侯淵がそこに立つ!

No.10934 - 2004/07/03(Sat) 22:06:47

Re: 今週の蒼天<剣山からの誘(いざな)い> / Homicide
廖化が出てきましたね。この時代に、80を過ぎた高齢になっても現役で戦い続けた武将として、個人的に印象に残ってます。周倉は演技に出てきた実在しないキャラなので、蒼天にも出てこないようですが、廖化と並んで、関羽の腹心のイメージが強いです。

夏侯淵と蜀軍の対峙で、そろそろ、老将・黄忠の本格的な活躍シーンが観られそうです。横光三国志では「老人」と煽られると発奮して活躍する、頭に血の上りやすいキャラでしたが、蒼天では、まだ、明確な描写がされていないので、どういうキャラとして描かれるのか、楽しみです。

さらには、関羽の口から孟達の名が出たということで、私も「来た!」と思いました。すでに、劉備の蜀獲りの時点で登場済みではありますが、今後、関羽との絡みがどのように描かれるのか、これも気になります。

法正の頬を膨らませる癖を観て、劉障の唇ブルブルを思い出しました。蜀に生まれ育った人には、このテの癖が多いんでしょうかね?

No.10935 - 2004/07/03(Sat) 22:54:02

Re: 今週の蒼天<剣山からの誘(いざな)い> / 如月 雪
管理人さん、皆様こんにちわ。如月雪です。お忙しい中、REVIEW UPしていただく管理人さんにいつも脱帽しています。今週の関羽ではありませんが、管理人さんに向かって拱手したいです!!−ガシッッ!!−

法正と劉備のやり取りは、過ぎ去りし呂布&陳宮のコンビを思い出してしまいました。法正はボールにはされていませんでしたが・・・(笑)

>−どっちを採っても悪かねえ。
>  最後に曹操との間合いを詰めんのは、おいらの匙加減一発だ!ー

部下がヒートアップして、アップ状態がMAXになってしまっても、上に立つ人(劉備)が、部下(法正)のプライドを傷つけることなくクールダウン出来る力量は、現代でも見習いたい人徳の1つですよね。

仁王立ちの夏候淵、荊州・江陵の関羽、そして、呉の孫権、呂蒙がこの先出てくるでしょうか・・・個人的に、先週の孔明ではありませんが、
「さぁ、美味しい場面は、もうお揃いですよ・・・。」と『蒼天航路』に言われているようでワクワクしています。
来週からは地図が要らなそうなので、右手に『蒼天航路』、左手に缶ビールを持って読もうと思っています。おいしんだよねぇ〜この飲み方が。

No.10939 - 2004/07/04(Sun) 00:33:19

Re: 今週の蒼天<剣山からの誘(いざな)い> / TYIM1983 [東北]
「粛々と〜」と言っておきながら「次!」と急かす法正でした。う〜む、どうも精神的に追い詰められ易い人のようでした。しかしやっぱりどこかあの暗黒軍師に似てますね、正史で「輩(同類)であろうか」とされていたものを元にキャラ付けしたのでしょう。

いよいよ曹操が攻めてきたわけですが、関羽にはその気がしっかり見えていました。…荊州のころは気が見えてなかったはずなのですが・・・。劉備に言わせれば「ぶっちぎり」でないのでしょうか。

そして夏候淵。…悲壮です。鬼気迫っています。
この時点で他の将軍も定軍山にいるんですよね?

No.10941 - 2004/07/04(Sun) 01:42:34

Re: 今週の蒼天<剣山からの誘(いざな)い> / 侠客 [東北]
 え〜ラストで不気味にたたずむ夏候淵が非常に怖いんですけど(笑)。

 さて、法正くんの顔の崩れ方というか、何というか……あそこまでコロコロ顔の造りを変えるのは劉障軍の伝統なんでしょうか?(笑)

『無双』ではわずか30分で決着がついてしまうこの戦。『蒼天』にかかると、かくも見事なものに仕上がるとは! 
 ただ、気になるのは今回ので、もう9回掲載されたはず。ということは来週か再来週あたり……。
 

No.10943 - 2004/07/04(Sun) 02:06:49

Re: 今週の蒼天<剣山からの誘(いざな)い> / 英英 [北海道]
でたあ〜!関さんっ!お久しぶりでっす(*^▽^*)
荊州・江陵にはずいぶん長くお住まいですね。魯粛や呂蒙と荊州をめぐって争ったのが2年前でしたか、あああと1年…(><)

>「急の時ほど 曹操の軍は静かに動く」
玲瓏さんの馬車が一緒だから、迅速には動けないんですよ(笑)
…と冗談だか本気だかわからない説明をされたりして。

関平君が大人になって再登場♪
廖化まで登場して、役者はそろいつつあるって感じです。

>長坂で張飛が救出していた関羽の子は、やはり関平だったみたいです。

ですね〜。
あの子は「雲長兄ぃの上のお子」と言われてましたし。
関羽は奥さんに3人の子供の名を求められて「平・安・康」と答えてましたし、これはまず年齢順でしょう。劉備の言葉から推測するに、曹操陣営から戻って荊州に落ちついてから生まれた子供だと思うので、202年以降の誕生かな。蒼天の関平君は長坂で7歳以下、現在17歳以下とみました。

むかし長坂で、自分たち母子を守ろうと多くの兵士が死んだ、これほど情けないことはござらんと涙を浮かべてたのが印象的です。張飛に「大人になったら親父以上の武人になれ」と言われて努力したんでしょうね。ちなみにその時張飛が言った「(関平が)じじいになる頃にはうん百人の関羽(^^;」あたりの話は、思わず笑いましたがその後を知ってるだけにせつない。
(余談ですが、母親と弟の関安・関康は長坂で殺された印象があるので、蒼天の関興は赤壁以降に関さんが新たに娶った女性の子供になるんでしょうか。現在まだ子供ですね。蒼天では登場しなさそうです)


で、法正。激すると風船のように膨らむほっぺ。
頭巾はもともと膨らんでるし。あの形が家庭で作るポップコーンに見えてきました(笑)。最初は平べったいんですが、熱くなるとだんだん膨らむんです。法正の頭巾と同じような形になると食べ頃で…ってどうでもいいことですが。

孔明は今週の描かれ方からみて、劉備・法正と一緒に行動してるわけじゃないみたいです。先週杜鵑を手に乗せて登場した場所はどこなんだ〜。定軍山か?関城か?本拠地の成都か?

定軍山は包囲されちゃってるんですね。呉蘭・雷銅を討って下弁から南下してきた曹洪(どこを通って来たんでしょう)と曹休は遊軍になってる様子。徐晃も定軍山? ところで南鄭は落とされちゃったんでしょうか。
218年7月曹操征西、じゃあ今回はいつ?
すでに219年になってたらこわいです。
「曹操がこっちに向かってるてえのに、それをあてにもせず、おいらを討とうってんだな」
ついに来たか…とざわざわしました。

No.10944 - 2004/07/04(Sun) 06:33:06

Re: 今週の蒼天<剣山からの誘(いざな)い> / kazz [東北]
TATSU様、お疲れ様です。そしていつもギッシリとつまった文章化・REVIEWほんと有り難いです。毎度楽しみにUP待ってますよ。ここお邪魔させていただくのも日課になってますし(笑。今更ながらですが、あらためてこのサイトに出会えたことを感謝しつつ。でもって、いずれはキリ番GETだぜっ!

さて、今回。
部下の権謀術数・軍略・戦術を掌で吟味する劉備。
その姿に少し感慨深いものを感じました。あの大うつけ(惇兄 評)が今や立派な大殿じゃないですか。とっくに解ってたことですが今号であらためて感心せざるを得ませんでした。
演義では諸葛亮が劉備食っちゃってますが、やっぱりこうでなくては。
諸葛亮はあくまで一介の軍師にすぎず、それを活かすもCENSOREDも劉備次第だったはずです。“諸葛亮は好きだけどアンチ演義孔明”の私としては喜ばしいかぎりでした。

法正もキャラがますます立ってきましたね。ああいった特徴付けはホントにゴンタ先生うまいですよね。
関平の登場、安心しました。偉大な父の傍らにあって聡明かつ優秀な人という印象が自分の中であったので。というか2世系はそういう描写多いですよね。

さて、感想はここまで。気になったことを少し。

「いつもの劉備」発言。
TATSU様の御考察で間違いないでしょうけど。
不肖kazzが思ったことを付け足すとすれば。
“嚢”に入らない曹操という人物を前にすると、ついつい嚢の中身を忘れて劉備個人で相対してしまう。しかしいまや充分に満ち足りた“嚢の中味”をもってすれば充分曹操陣営と対峙できるんです。それこそが「現在の劉備」のあるべき処方でしょう。そんなことを感じました。

問題なのは夏侯 妙才 殿。
劉備の命に照準をしぼり、死地にてなお大軍を招き入れる。←コレって、カッコいいし、将としての計算・策も感じるんですけど。
う〜ん・・・なんというか、それは蛮勇と紙一重なんじゃないですかぁ?
確かに劉備を殺せば勝利です。戦での勝利どころか天下の情勢を鑑みれば、漢中という“鶏肋”的な拠点の存在における曹操陣営の精神的不利をくつがえし余りある成果と言えるでしょう。
確かに、夏侯淵という名将の命を賭ける価値のある策かもしれません。
でもね、でもでもね、夏侯淵司令官の名だって曹操陣営にとって無くてはならないビッグネームなんですよ。
もはや貴方の武は貴方個人のものではないのですぞぉ。
英断だって解かってるだけにウワヮーン!でした。

次号もドキドキですね。

No.10945 - 2004/07/04(Sun) 11:59:30

Re: 今週の蒼天<剣山からの誘(いざな)い> / 閻行 [関東]
・・・孔明の作戦思想は後の北伐と同じ感覚ですね。ガチガチです。
対して法正はダイナミックですね。漢中に曹操を引き付けておいて侯音
と連携してゆさぶりをかけようとしています。裏目にでましたけど。

どちらも妥当な策でありながら、劉備からしてどちらもしっくりこない・・・などと悩んで決められない劉備こそ「いつもの劉備」なのでしょう。
常に類まれなる嗅覚で危地を逃れた劉備ですが、「理」で圧してくる曹操がやってくると、自信が揺らいで優柔不断が出てきてしまう、というように受け取りました。

>夏侯淵
夏侯淵は劉備を殺そうとした時点で、曹操とは袂を分ち、独自の政治的判断で行動しているといえます。
曹操であれば、劉備を殺さずに不利とみれば漢中を明け渡す可能性があります。
それに対し、夏侯淵はここで劉備をCENSOREDべきだと判断し、劉備を殺さなければ曹操の天下統一に支障をきたすと考えているわけで、曹操よりも早く劉備をCENSORED必要にかられているのでしょう。

No.10954 - 2004/07/04(Sun) 17:57:43

Re: 今週の蒼天<剣山からの誘(いざな)い> / taka
ひさびさのカキコです(^^;
コミック派ですが、このHPを知ってから、どうも立ち読みしてしまいます。
実は今日読んだところですが、今週のヒットは、
孔明の策は曹操を意識しすぎる
でした。
先週でも話題になってましたが、もうしばらくの蒼天の
曹操vs孔明の展開が楽しみになってきました。
私としては、曹操も実は孔明を意識しているという感じになるんじゃないかと思ってます。
あの曹操が、荊州の人物を全て言える(覚えてる)のに、
孔明への脳裏の記憶と、正史の記述のくだり(赤壁の頃です)が、
その伏線かなみたいな気がしてならないです。

早めにコミックになるのが楽しみです。

No.10956 - 2004/07/04(Sun) 22:44:13

Re: 今週の蒼天<剣山からの誘(いざな)い> / つね [関東]
1.漢中攻防戦19(関羽の静観)
2.漢中攻防戦20(法正の策)
3.漢中攻防戦21(定軍山)

それにしてもなぜ関羽は動かないし動かせないんでしょうね。

>曹操が中原を離れた今こそ、関羽が動く時ではないか、と人々は注目>していたのである。

普通はそう思います。侯音の挙兵まであったというのに。もしかしたら、劉備の漢中侵攻 → 曹操の征西 → 業での反乱 → 関羽の北上というプランでもあるんですかね。だとしたら魏諷と連絡とりあってたりして。そもそも劉備は漢中侵攻時に曹操に対して「ひきずり出したら二度と帰しちゃやらねえ!」と考えてますから、劉備にとって単なる漢中奪取計画ではなく、漢中侵攻は曹操を引きずり出すだめのただの餌で実は曹操抹殺計画のような気がしてきました。

 そう考えると夏侯淵が曹操の援軍を待たずにけりをつけようとしているのも分かるような気が。先週、曹丕が曹操の親征を留めようとしたのと同じですね。劉備をCENSOREDか、さもなくば自分が死ぬことで「鶏肋の地」漢中への援軍の意味をなくすか。考えたくないことですが。

 

No.10957 - 2004/07/05(Mon) 00:29:00

Re: 今週の蒼天<剣山からの誘(いざな)い> / 諸葛菜 [地球外]
法正のキャラをきちんと面白く描いているのは、素敵だと思います。(⌒-⌒)

あと、あの蜀軍の爺さまは、重要な役なはずなのに、あんまり、細かい描写も複線もないのが、不思議です。

どういう描かれ方するのでしょう。(・・;)

No.10959 - 2004/07/05(Mon) 07:04:29

Re: 今週の蒼天<剣山からの誘(いざな)い> / 陳孫 [関東]
TATSUさん、今週もお疲れ様でした。
今週は関平・廖化が出てきましたね。

>長坂で張飛が救出していた関羽の子は、やはり関平だったみたいです。

やはりそうでしたか。
関平というと、演義では何故か養子になってましたので、容貌は関羽に似ておらず、ヤサ男のイメージがありましたが、本当は実子なのでやはり父親に似てますね。
長坂で張飛に抱きかかえられていたあの少年が、今ではすっかり逞しい武将に成長していましたが、考えてみれば話の中では赤壁から既に十年の歳月が経過しているので当然ですね。
ん?
ということは、あの孔明ガールズにも同じく十年の歳月が流れているということですね。
長坂以来まったく出番がありませんが、あのセクシーダイナマイトたちも今頃は薹が立っているお年頃?(w
双子もどこかで成長しているのでしょうか・・・?

ところで法正ですが、彼には「クールで、飾り気の無い、実の人」というイメージを抱いていましたので、蒼天での描写はまさしくイメージ通りでしたが、今週は彼にも人間臭さが出ていましたね。
蒼天のキャラは、どんなにクールな人でも、能力の限りを搾り出して悪戦苦闘するシーンがあるので、彼らの息遣いが聞こえてきそうで好きです(w
あと孔明と法正の対象ぶりも印象的でした。
先週の話では、孔明がいよいよ雪辱を狙っているような感じでしたが、しかし現実には孔明といえども、劉備にとっては一幕僚でしかなく、結局は劉備の決断、「匙加減一つ」で全てが決まるようですな。
「曹操には孔明が見えない」というのは、曹操にとって「劉備が何をするか?」ということが重要であり、「劉備のすることを、その幕僚の中の誰が立案したのか?」ということには関心が無い、ということだと思います。

夏侯淵・・・、せめて彼の雄姿を、思う存分見せつけて欲しいです。

No.10960 - 2004/07/05(Mon) 11:48:52

Re: 今週の蒼天<剣山からの誘(いざな)い> / 文月 [近畿]
管理人さん、毎週毎週ご苦労様です。お仕事が忙しいとのことですが、あまりご無理をなさらずに…。

> しかし、合肥や濡須の戦いでも思いましたが、蒼天は「曹操の物語」と言っても、「曹操配下の将」は勿論のこと、「敵の将や軍師達」も実に活き活きと描写しますよね。決して「正義の主人公VS悪の敵軍」という図式にならないところが好きです。

私も、それが「蒼天航路」という漫画の最大の長所であり、そして魅力だと思います。私はあまり、いわゆる「悪役」には(ギャグ的な要素の極めて強いものを除いて)いまひとつ感情移入できない偏狭な人間なのですが、「蒼天」は主人公側にも敵役にもその他主人公には直接絡んでこない脇役たちにも安直に善悪を定めず、人物一人一人の魅力を余すことなく描いています。それゆえに私はこの「蒼天航路」という漫画に心ときめくのです。
「蒼天航路」、この名作がこののち10年先、20年先も読まれる漫画になりますように…。

玄徳様は法正案を採用のようです。
やはり、「曹操を意識しすぎてる」諸葛亮の案では史実の北伐みたいに魏に比べて国力、兵力に大きく劣る蜀軍が魏と対峙し続けるうちに蜀がジリ貧→弱体化→自滅ということになりかねないからでしょうか。
私は「諸葛亮=不世出の大軍師」という説には否定的なクチなので、今回の「諸葛亮は劉備の下ではあくまでも一幕僚でしかない」という描き方にすこし安心しました。少なくとも今の蜀軍のなかで一番偉いのは孔明じゃなくて劉玄徳なんだぞ、と。

ところで法正のほっぺたは…。
まるで頬袋に食べ物目一杯詰め込んだリスかハムスターみたいだ…。(爆)

そして、あの男、夏侯妙才…。
いよいよ最期の時が近づいてきましたね…。
最後に雄大に、美しく、一花咲かせて欲しいです。
だって蜀軍(特に法正と例のじじ武将)にやられっぱなしじゃ、魏軍ファンとしてあまりにも悔しいじゃないか!!

No.10961 - 2004/07/05(Mon) 17:44:46

Re: 今週の蒼天<剣山からの誘(いざな)い> / 櫻 [関東]
おぉッ!?関平くんじゃないですか!!長阪のあれは確かに関平くんでしょうからぜんっぜん変わってないですね。それにしても蒼天航路の2代目達はみんなお父上に似すぎだ!!

法正、最初はつまんなそうなキャラに見えたんですが見事にぶっ壊れてくれたというかなんというか・・・。これも蒼天の醍醐味??いやぁ面白かった。劉備といい殿といいなんで蒼天主君キャラはこうも軍師で遊ぶのが好きかな・・・(汗)あれ、孫権はやってない?張昭か?でもあの方は軍師じゃないか。

>ただ、気になるのは今回ので、もう9回掲載されたはず

えぇっ!!?いつの間に!?うわあ・・・。じゃあ欣太センセのコメントからいってホントに最期の時が・・・!!いまだに想像できないんですよね、蒼天における彼の死に様は(涙)
だいたい皆様も仰っておられますが黄忠が全く出張ってこない!!ほとんど無名状態(蒼天において)の御爺様にやられちゃ淵ちゃん面目立たないじゃないですかぁ!!(黄忠ファンの方ホントごめんなさい)m(_ _)m
文月さんと同じくこのままじゃ魏軍ファンとして悔しすぎます(漢泣き)

No.10963 - 2004/07/06(Tue) 17:24:36

Re: 今週の蒼天<剣山からの誘(いざな)い> / 李桃桃内 [地球外]
 暑いです。今年は猛暑です。
 屋外労働者の小生といたしましては、皆さんくれぐれも熱中症になら
ないでください。水分補給大事です。冷房に当たりすぎてお腹壊すのもダメです。あと過度の日焼けも大敵です。
 どうもお久しぶり。すっかり関親子色の肌、李桃桃内です。

 関平出てきました。
 なるほど実子だったんですか。後の戯作(水なんたら)なんかだとそっくりさんが2名もいるほどメジャーな関羽の風貌ですけど、なぜか子供とされている3人はみんな白面朗々。やっぱみんな関羽似じゃ異様すぎなんでしょうか。呉蘭のようなファンを集めた関羽コス軍団……って、すでに荀?ケさんが発案してるか。
 顔の赤さなら小生も負けへんどす〜。

 あと気になったのは法正。
 確か程?cの類みたいな奴って評価されてたんですよね。それって「アツイは程?cみたいな(蒼天では賈翊みたいな)腹黒い謀士だ」って意味じゃなくて「アイツは激すると程?cみたいな面白い反応するんだ」って意味じゃないですよね。
 暑さにやられるとロクなこと考えませんね。ここらで失敬。

No.10965 - 2004/07/06(Tue) 23:07:18
鶏肋 / 閻魔の弟子 [関東]
初めまして閻魔の弟子と申します。以前より蒼天.の大ファンでありまして、予告なく休載となると本気で編集部に苦情を言ったものでした。

今回の鶏肋の逸話は楊修の専売特許みたいに決め込んでいた為、どのタイミングで登場するのか待っていたのですが、ちょっと難しいのかも知れませんね。まさか曹丕に言わすとは思いもよりませんでした。ですが、いつも良い意味でうらぎって下さる欣太先生のファンに変わりありません。

またTATSU@管理人様の長くのご苦労、またHPの維持の大変さ私には理解出来かねますが本当に大変なのだと思います。今週の蒼天はいつも楽しみにしておりますが、これからも体にお気をつけて頑張って下さいませ。

No.10926 - 2004/07/02(Fri) 23:00:39

Re: 鶏肋 / TATSU@管理人 [関東]
閻魔の弟子さん、初めまして。蒼天考へようこそ。

>予告なく休載となると本気で編集部に苦情を言った

へーっ! なかなか思いきったことをしますね〜。
それは電話したってことでしょうか? で、それに対してモーニング編集部はどう答えたんでしょう?

>まさか曹丕に言わすとは思いもよりませんでした。

ホントですね。良い意味で裏切ってくれてるのかもしれませんが、蒼天しか三国志を知らない人は「鶏肋と言えば、曹丕の告げた台詞」って憶えちゃうかもしれませんねー。

>HPの維持の大変さ私には理解出来かねますが本当に大変なのだと

理解出来かねる...こ、これって、励ましてくれてるん...ですよね?

No.10931 - 2004/07/03(Sat) 21:36:36

Re: 鶏肋 / 閻魔の弟子 [関東]
TATSU@管理人様レスありがとうございます。
苦情の件は連載初期の頃電話で言っていたのですが、なにぶん生もの・・・!? なのでそういう事(おちる事)もあります。ご了承下さいとやんわり言われたものでした。(笑)

それと勿論私が管理人様を励ますなんて大それたことは出来ませんが、今週の蒼天を今までずっと欠かさずUPして下さっている事に、ただただ感謝であります。やめたいと思った事だってあるとは思いますが・・・。
どうかこれからも体を痛めない程度で頑張って下さい。

あと他のBBSで読んだのですが、蒼天.はやはりどうあっても曹操が死去してしまったところで終了になってしまうという事、やはり避けられないのでしょうね。そこが非常に残念なのです。

まとまりのない文章失礼致しました。

No.10937 - 2004/07/04(Sun) 00:18:41
キリ番とりました / ネイサン・コーネル [関東]
管理人様

はじめまして。ネイサン・コーネルと言います。
以前よりこのサイトは拝見させて頂いていましたが、
キリ番[62000]ゲットしましたのでご報告がてら書き込みました。

素晴らしいサイトの内容に圧倒されております。
また、蒼天航路の作品の持つ魅力が、エネルギーとなっているんだな、
と感じております。

長くなりますので失礼致します。
今後また書き込みますのでよろしくお願い致します。

No.10899 - 2004/06/25(Fri) 13:06:45

Re: キリ番とりました / TATSU@管理人 [関東]
ネイサン・コーネルさん、初めまして。
62,000ではなくて620,000ですよね〜。おめでとうございます!!

では、当サイトでは、キリ番申告者様には3つの特典(?)があるのでお伝えします。

1.記念にHNをご希望のアイコンと一緒に掲載させて頂きます。下記gillさんのサイトに行ってお好きなアイコンを選んで下さい。
http://www.geocities.co.jp/Colosseum-Acropolis/4079/sangokushi/icon.html

2.願い事が叶うと(管理人の中で)有名な神龍に願いごとができます!アイコンと一緒に「願いごと」をこのスレに書き込んで下さい。

3.稚拙ながらもイラストを描かせて頂きます。描いて欲しい蒼天キャラの『 名前 』 をリクエストして下さい。(リクエストは" 名前 "でお願いします。" シーン "のリクエストは管理人が画力無き故、ご勘弁下さい。過去のリクエストは描画考「MY GALLERY」をご参考に。同じリクエストは避けて頂くと嬉しいです。)


と、言うことで、宜しくお願いしまーす!

No.10904 - 2004/06/29(Tue) 00:05:22

Re: キリ番とりました / ネイサン・コーネル [関東]
管理人様へ
どうも。大変お忙しそうなところ恐縮ですが。
キリ番特典、よろしくお願い致します。
 1.アイコンは甘寧で(お気に入りです)!
 2.蒼天がこれからもずっと続いて欲しい。
 3.さて、これが問題です(汗)
実は、好きなキャラクターのイラストはもう殆ど書かれて
いらっしゃってて・・あ〜困った。と思いましたが、いました。
「呂蒙」。愚直で、純粋で、男気があって・・・いいですね。
あ、鼻血は無しでお願いします(笑

それでは。

No.10914 - 2004/06/29(Tue) 12:38:04

Re: キリ番とりました / TATSU@管理人 [関東]
「アイコン」と「願いごと」はUPしときましたのでご確認下さい。

>キャラクターのイラストはもう殆ど書かれて

あ、重複を避けて頂きたいのは、描画考の中の「キリイラ」だけですよ。管理人がフツーに描いたイラストのキャラは対象にしてません。
故に甘寧でも良かったんですが....でも、呂蒙も描きたかったキャラなんで、これで行きましょう!(笑)

でも、キリイラを続けていけば、本当にリクエストするキャラが無くなるかもですね。その頃は「重複リクエストOK」にしないといけないかもですね。

>愚直で、純粋で、男気があって・・・いいですね。

ですね〜。そうやって「キャラの好きな点」を挙げて頂くと、ムラムラと「お絵描き意欲」が湧いてきます。

No.10930 - 2004/07/03(Sat) 21:34:30
今週の蒼天<杜鵑(ほととぎす)の花> / TATSU@管理人 [関東]
どわ〜ッ! 遅れてしまいました〜! 
以前は「蒼天、またもや休載!?」なんて書いてましたが、「今週の蒼天」のほうこそ休載しそうな勢いです。

どうもお待たせしました。5日遅れですがレビューをUPします。毎回恒例みたくなってますが、言い訳を書かせて頂きますと、平日は仕事で自由になる時間が全くとれず、土曜はラグビー、日曜もあるイベントに参加して、レビューを書く時間が全然無かったんです。

しかし、逆に言えば、最近の蒼天って全然休載無いですね〜。欣太先生、ゴールを見据えて筆がのってきてるんでしょうか?

No.10905 - 2004/06/29(Tue) 00:11:15

今週の蒼天<杜鵑(ほととぎす)の花> / TATSU@管理人 [関東]
【STORY】

業。
曹操と文官達の居る広間に向かって、漢中からの使者が急を告げていた。

劉備は追撃を振り切って、陽平関占拠に成功。更に驚くべきことに、蜀軍は4軍を別途投入し、定軍山奪取も図っていた。関城からは馬岱・厳顔軍が東進、大巴山脈の西からは黄忠・魏延軍が北上し、時を合わせて米倉山の趙雲も西進を開始したのである。だが、郭淮の要請により守備に戻っていた徐晃軍により、定軍山は既(すんで)の所で事無きを得ていた。

          ***************

遠く巴蜀の地では、諸葛亮が不敵に微笑んでいた。孔明は妖しく独白した。

−魏王・曹 孟徳様。
  おもてなしの用意が調いましたよ。−

          ***************

曹操の廻りに侍る文官達に動揺が走っていた。
多岐に亘る戦術の駆使は “ 劉備の戦さ ” とはとても思えなかった。更に恐るべきは、下弁に残された呉蘭・雷銅軍の救出に、一切の兵を割かなかった事であった。
いくら 、“死に兵” を使おうと己の声望はいささかも落ちぬと? と、文官の一人が唸っていた。蜀を騙し取っても天下は劉備の不義を問わなかった。そこからくる不敵な自信が新生蜀軍の用兵であった。

「劉備の使いか?」
ふいに曹操はそう尋ねると、漢中からの使者のほうへ歩き始めた。
曹操と使者の間に、一羽の小鳥が留まっていたのである。
杜鵑(ほととぎす)。− それは、天より舞い降りた悪逆非道の王が生まれ変わったとされる、蜀の伝説の鳥であった。
「斬ってみろ。その血の跡からは、杜鵑花(つつじ)の木が生えるらしいぞ。」
笑みを浮かべながら、曹操は使者に命じた。命を受け、恐る恐る腰の刀に手をやる使者。だが、杜鵑は鋭く一声鳴き声をあげたかと思うと、空高く舞い上がっていった。

西の空へ去って往く伝説の鳥を見つめながら、曹操は独白した。

−小国の渾身をふり絞り、
  漢中の山々を、血の花で染めようてか。
  劉備。−

          ***************

「四海の情勢を鑑みれば、王みずからの遠征はなりませぬ。」
曹丕が静かに諫言していた。魏王の前に鎮座する曹丕の背後には、4人の幕僚が控えていた。曹丕は、太子である自分が、10万の兵を率いて劉備討伐に向かう旨、曹操に告げていた。
よい策でもあるのか? と、壇上に座る魏王は尋ねた。その問いに対して曹丕は、漢中は捨て、劉備軍を関中の地まで誘(おび)き寄せた上で討ち取る策を示した。
「捨てる? それは四友(しゆう)と協議したことか?」
魏王は問うた。四友とは曹丕の背後に控える四人。言わば“ 太子の諮問機関 ” であった。
はい。と答えた後、曹丕は告げた。中原から見れば漢中は陸の孤島。劉備にくれてやるには惜しいものの、魏国の役には立たぬ地である、と。 曹丕は笑みを浮かべて続けた。
「例えるなら、鶏肋(とりのあばら)のようなものです。」

「黙れい!」
突如、曹操は立ちあがり、憤怒の表情を浮かべて曹丕を叱り飛ばした。
「かの僻地に駐屯する10万余の兵を思い描けば、」
およそ朝服姿では吐けぬ喩(たとえ)だ。と曹操は怒りに顔を捻じ曲げて告げた。
壇上から足音も荒く降りてくる曹操。自軍の戦すら、冷めた言葉で語るお前たちにはわかるまい。と告げながら、曹操は更に叫んだ。
「同じ天の下(もと)、互いに拠る地を求め、かけずり回った男が招いている!」
曹操は、硬直する曹丕と四友の中央を通り抜けた。

「あの男が呼ぶから俺が往く! 俺と劉備は、天の理を賭けて殺し合うのだ!」

          ***************

庭園の池の中で、曹操は水に濡れた髪を跳ね上げた。火照った頭を冷やすかのように曹操は頭を水に浸けていたのである。
−天の理、天...。− 
曹操は先刻の自分の台詞について考えていた。
−天意、天命か。−
それは、曹操がもう思い巡らすことはないと思っていた言葉であった。池から出ながら曹操は呟いた。
−不思議なものだな。荀?ケ。−

          ***************

ふいに曹操の裾を何者かが引っ張った。卞王妃であった。
「ご同行しても宜しいかしら。今度の遠征。」
冗談とも本気ともつかぬ台詞を告げて、卞氏は微笑んだ。卞氏は、征西に同行し、数十年ぶりに “ 二つの古都 ”、 即ち長安と洛陽 を訪れることを希望していたのである。卞氏は告げた。長安の牡丹は花の王。洛陽の紅花は中華一の赤。朝一番に好みの色を選んで頬紅にしてもらう。と。
それを聞いた曹操は笑いながら答えていた。
「じゃあ、ついでに杜鵑木(つつじ)の名所にも行くか?」
あら、戦場にまでお誘い?と尋ねる卞氏に、曹操は悪戯っぽく微笑んだ。
「花を愛(め)でに行くだけなら、殺されんかもしれん。」
「嫌です。」
言下に答えて、卞氏は西の空を見上げた。杜鵑木の名所。それは蜀の地であった。
蜀侵攻−それは、夫が今度の遠征で1年以上戻らないつもりである事を意味していた。

曹操も空を見上げ、そういや、洛陽の桃園もやっと蘇ったらしいぞ、と告げていた。来春こそは曹操と約した ”桃仙院の花見” が叶うかしら?と卞氏は答え、微笑んでいた。


建安23年7月
曹操、西方へ出征。



【REVIEW】

●まず扉絵。これは今までの表現を借りると、“漢中からの使者に謁見する曹操之図” って感じでしょうか? 今週は舞台が業に戻ったのでキャッチコピーは無しでしたね。でも欄外に面白いコピーがありました。転記しておきます。

−新生蜀軍の全貌を語る漢中よりの使者。その一言一句に“あの男”がいる。−

●なんと陽平関争奪戦は、“漢中からの使者の報告”で結末が語られちゃいました。
“あの男”・ 劉備はそのまま追撃を振り切って、陽平関を占拠したそうです。なんかちょっとアッサリ終わり過ぎのような気がしました。「蜀が新たに4軍を投入して定軍山を狙っていた」というところは使者からの報告でもいいですが。夏侯淵軍と劉備軍の追撃戦は、最後まで見たかったです。特に曹休に活躍の場が無さ過ぎたような感じが...

●そして孔明。杜鵑(ほととぎす)を片手に妖しく笑ってました。その台詞から推測するに、法正の策の背後に孔明がいた模様です。
赤壁で自己崩壊を起こした後、再登場した時は超真面目人間になったように見えましたが、前回と今回の孔明は昔の孔明に近いような気もします。曹操に「漢土の巷間を這い、人に塗れて出直して来い」と言われていた孔明。黒髪孔明は、人に塗れてどう変わったんでしょうか? 今後の漢中戦にどう絡んでくるんでしょうか? もう絡んでこないのでしょうか? 気になるところです。

●呉蘭と雷銅は、“漢中からの使者の回想シーン”で曹洪にあっけなく惨殺されてました。彼らは ”死に兵 ” だったみたいです。ちょっと不憫...
ところで、呉蘭を斬る寸前に、曹洪が「白い帯」のようなものを咥えてましたが、あれは何でしょう?

●杜鵑(ほととぎす)のエピソードは管理人的にはツボでした。“天より舞い降りた 悪逆非道の王が生まれ変わったとされる 蜀の伝説の鳥” なんて言い伝えが、杜鵑にはあったんですね〜。こーいう小道具(?)を巧みに使う所は実にイイです。
ちなみにネットで ”ホトトギス” で辞書検索しましたら、沢山の漢字があるんで驚きました。
【杜鵑・時鳥・子規・不如帰・杜宇・蜀魂・田鵑】
特に、最後から2番目の【蜀魂】ってのは思わせぶりですよね〜。

ところで曹操が使者に杜鵑を斬らせようとしたところ、杜鵑は鋭く一声鳴きます。そのさえずりを聞いて曹操が「おう。」と答えてますが、あれは曹操にはどう聞こえたんでしょう? 『 斬りたいのなら、漢中に来い。』とでも聞こえたんでしょうか?

●さて、太子・曹丕。漢中は捨てて、劉備軍を関中に誘き寄せて討つ。なんて策を述べたら思いっきり罵倒されてました。四友ともども形無しです。曹操が怒鳴り声を上げる前の「質問の段階」で、四友の中で司馬懿だけが、はっとしてました。"あっ、やべっ!" とか思ったんでしょうか?(笑)
あと、かの有名な鶏肋(けいろく)発言が曹丕の口から出ちゃいました。前回の漢中制圧の時も「隴を得て、また蜀を望まんや。」の台詞は曹操の口から出ませんでした。今回は、台詞を言わないどころか、太子にその発言をさせちゃいました。これにはちょっとビックリです。
『 いずれの発言も、蒼天曹操には似合わない 』と欣太先生は判断したのでしょうか? 代わりにその台詞を言わされてしまう曹丕が ちょっと可哀想な気もしました。

●「俺と劉備は天の理を賭けて殺し合うのだ!」って曹操が叫んでましたが、後で "天の理" なんて発言をした自分に「不思議なものだな、荀?ケ。」なんて呟いてました。礁で荀?ケに " 天意・天命 " という言葉は要らなくなった、って言ってましたからね。
しかし、思い起こせば、許都の巻狩において、曹操は気絶した劉備を射ず、空の鳥を射ようとした時に「それ(劉備)は天と共にある者であり、それをCENSOREDのは、天の理を感じる戦においてのみだ。」って独白してるんですよね。その想いが曹操の頭に去来したのかもしれません。

しかし、未だに荀?ケの名が出るあたり、曹操にとって白髪になるほどの ” 荀?ケの死の大きさ ” を、再び垣間見たような気がします。

●卞玲瓏と曹操の会話も叙情 溢れてて良かったです。
最初、遠征に同行したい、と告げた時は、何でまた戦争に同行したがるんだろう?って思いましたが、玲瓏は、最終目的地まででは無く、業から漢中までの途中にある洛陽や長安に行きたかったんですね。 どうやら本気でそうは思っていた訳ではなく、曹操が遠征にどこまで本気か探ってたような感じもします。

最後に玲瓏が「来春こそは叶うかしら?」と言っていた桃仙院のお花見の約束。桃仙院って曹騰が洛陽郊外に建てた別邸でしたよね。その お花見の約束は叶うのでしょうか? 
来春と言っても建安24年(219年)の春は、曹操は未だ漢中ですよね。そうなると、実現するとしても その翌春(220年)となる訳ですが、220年の春と言えば、曹操は...

No.10906 - 2004/06/29(Tue) 00:23:54

Re: 今週の蒼天<杜鵑(ほととぎす)の花> / 仲完 [東海]
お疲れ様です。では早速。
>劉備は追撃を振り切って、陽平関占拠に成功。
関の城壁の上に守兵も旗もなかったところを見ると、どうやら先週登場の敵陣が関から打って出た守兵の様子。
しかも関を空っぽにして飛び出すあたり、どうやら孔明の偽報にひっかかったかな。郭淮の早馬が妙才より先に到着することはありえないから、定軍山救援の援軍ということはありえないし。
もしくは空城の計をかまそうとして見事に裏の裏をかかれたかw

>郭淮の要請により守備に戻っていた徐晃軍により
鬼だ郭淮。あの坂つーか崖を駆け上がれと?
いや、それはともかくとして、定軍山攻撃こそ陽動だと見誤ったはずなのに、どうして徐晃に事前要請を?
とりあえず偽装軍攻撃→厳・馬軍攻撃→ここで郭淮気付く→徐晃に救援→黄・魏隊と子龍隊同時侵攻という時間経過だったのかな。

>遠く巴蜀の地では、諸葛亮が不敵に微笑んでいた。
巴蜀の地にいたんでしょうか・・・自分としては漢中に秘密裏に出陣していたんだと思います。おそらくは同じく事前に魏軍に参陣が伝えられていなかった趙雲とともに。

>曹洪が「白い帯」のようなものを咥えてましたが
馬の手綱ですね。両手自由なときは使ってなかったくせに・・・やはりバランスの問題なのかな?

>自軍の戦すら、冷めた言葉で語るお前たちにはわかるまい!
あ ん た が そ う し た ん だ ろ う が 魏 王 !!
太子任命の時に曹操がなんていったか思い返してもらいたいです。
心から潤い(詩文)を奪い取った張本人のくせに・・・
まあそれはさておき、342ページ中段、司馬懿だけが何かに気付いたような反応。「はい」って言った瞬間に「ちょっと待て、顔色見てから返事せんか!!」と思ったのか・・・

>「あの男が呼ぶから俺が往く! 俺と劉備は、天の理を賭けて殺し合うのだ!」
もう、これぞ曹操としか書きようがないです。久方ぶりに痺れました。
合肥で孫権と対峙したときの4ツ目曹操の笑顔とは目からして違うし。

>−不思議なものだな。荀?ケ。−
黄巾討伐の頃から劉備を知っていた唯一の幕僚。もし今生きていたら、荀?ケは漢中に赴いただろうか・・・とか思いました。

No.10907 - 2004/06/29(Tue) 00:55:02

Re: 今週の蒼天<杜鵑(ほととぎす)の花> / TYIM1983
 陽平関はあっさり落ちちゃいましたね。
にしても劉備の「鼓舞」は恐ろしい。兵の輪郭が狂うほどに奮い立たせた将って他にいたでしょうか?
個人的にはあそこにあの馮階がいて劉備軍にずたずたにされる、なんてのも期待していたんですが。
 呉蘭達はあっさりやられちゃいました。鬼教官、加点2というところでしょうか。…せっかくだから強端出して欲しかった気も。

 曹操が怒鳴るシーンではやはり司馬懿に注目ですね。曹操の裂帛の気に対して目を見開いて耐えていたのは彼だけです。今後の魏の総指令としての胆力の現れですかね。

No.10908 - 2004/06/29(Tue) 01:11:26

Re: 今週の蒼天<杜鵑(ほととぎす)の花> / つね [関東]
待ちくたびれましたよ(笑)。
まあ私が管理人ならとっくに休載に至っているかもしれません。寝不足にならないよう気をつけて頑張って下さい。楽しみにしてますので。

1.漢中攻防戦19(劉備の用兵)
2.漢中攻防戦20(鶏肋)
3.漢中攻防戦21(魏王出征)

 陽平関あっさりすぎ。誰が守将か分かりませんが弱っちいのであれば、関から一歩も出ず堅く守るべき。すぐ後ろから夏侯淵と曹休というこれ以上はないほど心強い後詰がいるのだから。出しゃばるな。

>ところで、呉蘭を斬る寸前に、曹洪が「白い帯」のようなものを咥え>てましたが、あれは何でしょう?
 馬の手綱ではないでしょうか。片手の曹洪に2人がかりで敗れるとは、格の違いが浮き彫りになってしまいました。この2人を組ませて死地に追いやったのが諸葛亮。鬼です。法正も劉備に「てめえの策を信じろ」みたいなこと言われてましたから2人で作成して劉備が採用したことになりますね。死兵を作って見殺しにする劉備と、漢中10万の兵を見捨てられない曹操。演義とは全くの逆です。

 こんなところで「鶏肋」を否定してしまっては、後で漢中撤退時の理由はどうなるんだろう? 当地で戦っている司令官・夏侯淵自身が「鶏肋」発言に近いことを思ってますから、当時の魏側の視点からすると曹丕の思考のほうが標準的な気もします。

 天意・天命と「天の理」とは、少しニュアンスが異なるように思えました。天命・天意だと承るもの・授かるものという受身のようですが、「天の理」だと見つけ出すもの・奪い取るものという積極的な意味があるような気がします。

>「四海の情勢を鑑みれば、王みずからの遠征はなりませぬ。」
 ここまで漢中で盛り上がっていると、業で水を差されたくはない気も。どう描かれるか楽しみにはしているのですが。

No.10909 - 2004/06/29(Tue) 01:20:07

Re: 今週の蒼天<杜鵑(ほととぎす)の花> / なるみ
どうも。話の内容の考察については、自分には難しいので、ちょっと思ったところを。

陽平関のまえの一軍、将が誰だったのか結局分からずじまいでしたね。
せめて名前だけでも・・・まったく無名の将だったのでしょうか。

馬岱、顔はやはりというか、馬超に似てますね。今までの場面にもう出てましたっけ?

魏延、こざっぱりしてましたね。黄忠と一緒ということは、長沙コンビといったところでしょうか。活躍に期待!ですね。

ちょっと話はとんで、サポーターズ。初めから死に兵につかうかわりに、憧れの関・張の格好をさせて貰ったのでしょうか。憧れの格好が死に装束・・・(涙)

更に話は変わって曹丕と四友。「朱シャク」って、自分、初めて聞きましたが・・・随分青ざめてますね。魏王への謁見にはまだ慣れていないのでしょうか。

今回はこのくらいで。では。

No.10910 - 2004/06/29(Tue) 05:46:34

Re: 今週の蒼天<杜鵑(ほととぎす)の花> / 陳孫 [関東]
今回の話で私が注目したのは、やはり孔明ですね。

>−新生蜀軍の全貌を語る漢中よりの使者。その一言一句に“あの男”がいる。−

TATSUさんのREVIEWでは、“あの男”を劉備だとされていましたが、私は孔明だと思いました。
孔明のあの妖しげな独白は、赤壁の雪辱(といっても戦は勝ったんですが)を狙っているのでしょう。
使者の報告ではおそらく孔明の名は出なかったのでしょうが、しかし漢中の戦局の中には実は孔明がいる。
“あの男”がいる、というのはそういう意味だと思っていました。
確か赤壁の最後、ナレーションで、

>やがて曹操の脳裏の人名録の一行に、孔明の名も加わることになる。

と言ってました。
私は以前、『閃光の華』で諸葛兄弟による会談で孫と劉の講和が成立した時に、孔明の名が曹操の脳裏にインプットされたのだと思いました。
しかし今回の話では、どうもこの漢中攻防戦でいよいよ孔明の存在が曹操に認識されるのではないでしょうか?
ただし、赤壁の最後で正史『武帝紀』には、

 「諸・葛・亮・孔・明、のどの一字として残されてはいない」

とありましたので、この予想にはイマイチ自信はありません(汗
はたして孔明の目論見が成功するのか?
孔明の存在がどのように曹操に認識されるのか?
ところで劉備は、呉蘭と雷銅を捨て駒にして陽平関を奪取したようですが・・・、つまり曹洪の率いる5万の大軍は、下弁に集中させられ、遊兵と化してしまったのですね?
呉蘭と雷銅を捨てることで、魏軍を分断し、残りの全軍を挙げて夏侯淵らの本隊に向かわせたのか。

No.10911 - 2004/06/29(Tue) 11:11:36

Re: 今週の蒼天<杜鵑(ほととぎす)の花> / ブリキ
こんにちは。二度目の書き込みになります。
(初めての書き込みは「その325 鳳雛の口」でした。もうだいぶ前ですね。)

今回、扉がいわば「業にて使者の報告を受ける曹操」之図みたいになっていて、ここしばらくの扉と本編との同時進行がうまくまとめられていて「おおっ」と感動しました。そしてそれゆえに陽平関があっさり終わってしまったことに違和感を感じませんでした。私としてはむしろ曹操(陣営)中における劉備、そして劉備軍の存在が「その353 魏王の座」以降から急に大きなものになっているという印象があり、何か違和感を覚えます。たとえこれまでに劉備が何かをなすたびに曹操が悩ましげな顔で独白したり、蜀の地を得たという事実があったり、「魏王の座」以降でいろいろと描かれたりしていても。まあ、それまでの長ーい期間を放浪に費やし、ついに足がかりをつかんだ(この辺が彼の魅力ですね)のですから、「急に」と思ってしまうのも無理はないのかもしれませんが。

管理人様のおっしゃるとおり、あいかわらず孔明妖しいですね。ただ、私は今回の彼の妖しさはやや演義的なものである印象を受けました。彼のもとにいた杜鵑が曹操のところへ赴いたのでしょうか? 願わくばその行動の背後に「曹操に認められたいという欲求」がないことを祈ります…。

さて、今回の話のテーマの蜀と杜鵑と杜鵑木(そういえば関連あるかは分かりませんがつつじも「躑躅」と書きますね)の伝説ですが、なにやらこういった伝説がある様です。
いくつかページはあるようですが、例えば、

http://members.jcom.home.ne.jp/tink/botan/flower1/hana3sagyou.htm

こちらのページの「サツキ」の項参照です。

あと、後の描かれ方はどうであれ、蒼天曹操の言うような台詞じゃないよなーと思ってた鶏肋の扱いや、もう出てこないと思っていた荀?ケの名や卞氏の登場など、いろいろと心打たれた回でした。

何かまとまりのない文で申し訳ありません。

No.10912 - 2004/06/29(Tue) 11:39:18

Re: 今週の蒼天<杜鵑(ほととぎす)の花> / 如月 雪 [関東]
管理人さん&皆さん、こんにちは。如月雪です。「REVIEW」の「蜀魂」を見て鳥肌が立ってしまいました・・・私も“ほととぎす”をネットで検索したら、「杜鵑」と呼ばれるツツジ科の花が出てきました。「蜀魂」は出てこなかったな〜「蜀」の「魂」・・・劉備の魂!?表紙ONLYが続いていた曹操が久しぶりに作中に出演、様々な殿・曹操の表情を見ることが出来ました。

「黙れい!」
突如、曹操は立ちあがり、憤怒の表情を浮かべて曹丕を叱り飛ばした。
「かの僻地に駐屯する10万余の兵を思い描けば、」
およそ朝服姿では吐けぬ喩(たとえ)だ。と曹操は怒りに顔を捻じ曲げて告げた。
壇上から足音も荒く降りてくる曹操。自軍の戦すら、冷めた言葉で語るお前たちにはわかるまい。と告げながら、曹操は更に叫んだ。
「同じ天の下(もと)、互いに拠る地を求め、かけずり回った男が招いている!」

↑この場面を読んで、「踊る大捜査線」の「事件は会議室で起きているんじゃない、現場で起きているんだぁー!!」というシーンを思い出してしまいました。

私は、曹操と孔明の「認識度」に対して分からないので教えて欲しいのですが、 
杜鵑を劉備に見立てたり、劉備に対して独白したり・・・曹操は劉備を認識(意識)していますよね。この時点で、曹操は孔明に対して、どれくらいの認識(意識)があるのでしょうか。孔明は、「魏王・曹 孟徳様。」と読んでいるので曹操に対して意識(認識)しているのは分かるのですが・・・。孔明→認識(意識)→曹操⇔認識()意識⇔劉備という図が私の中にはあるのですが・・・。孔明一方通行のイメージがあります。これからこの矢印の図が変わってくるのかな・・・もし、私の考察違いでしたらご教授お願いします♪♪

No.10913 - 2004/06/29(Tue) 11:51:32

Re: 今週の蒼天<杜鵑(ほととぎす)の花> / 英英 [北海道]
死んじゃいました…呉蘭&雷銅。
下弁残留の劉備軍が助かるとは前々から思ってなかったけれど……。しばらく下弁から離れたところで戦況が動いてたから、すっかり油断してました。いきなりかい―ッ!!(><)

先に馬鳴閣を切ったってことは、劉備軍の糧道も絶たれてるってことです。
近隣の氐族は魏に味方してます。
あっという間に殺されたように見えますが、下弁に進入してからどのくらい対峙してるんでしょう。曹操の漢中出兵が7月なので、いつの間にか時が経ってるようです。
補給も援軍もなく、隻腕の鬼教官&数倍の精鋭に蹂躙され、下弁新生劉備軍は全滅。

>つねさん
>片手の曹洪に2人がかりで敗れるとは
二人とも体に矢が刺さっているし、崖っぷちで戦ってるし、
『片手の曹洪+数万の魏軍 vs 2人がかり』
じゃないんでしょうか?包囲され追い詰められた場面なのかなと思いました。


そして時代遅れと言われた“将の一本釣り”を相変わらずやってます。
まあ曹洪が健在な限り不利な戦況は覆らないでしょうし、将が討たれても兵は崩れないかもしれない。逆に呉蘭・雷銅を討てば劉備軍は壊滅かな。集中的に狙われた気がします。

曹洪、というか魏サイドからみれば、陽動に数万を割いた挙句に本隊は陽平関を奪われ、定軍山も危機にさらされた。もし陽動部隊がここで敵に大打撃を与えなかったら、本隊に合わす顔がないんじゃないかという気もします。呉蘭・雷銅は討ち取って当然、手柄としてはやっと及第点って感じじゃないでしょうか。

腹黒孔明め。あなたの人選はリスクが大きすぎ!ある程度の実力がある、しかし失ったとしても張飛・馬超に比べて自軍の損害が少ない将……
もし生き延びたら出世コースだったかなあ。

でもなぜ逃げなかったのだ君達は?少しでも長く曹洪軍を引き寄せておきたいのはわかるけど。漢中と下弁は分断されてるんだし、曹洪をここに閉じ込めたんだからもういいじゃないかって気もします。
あとは険阻な山岳地帯に逃げ込んで小規模ゲリラ戦とか、やばくなったら“裸の大将”徐晃に習い、甲冑を捨てて山越えで下弁を脱出するとか…。
逃げる時は軽さ軽さ!
でも呉蘭は「(憧れの)関将軍より譲られた着物」を捨てられないか(^^;

>なるみさん
>憧れの格好が死に装束・・・(涙)
あわれだけど、サポーター’sには本望だったのかな、と思いました。
呉蘭は関さんの着物に包んで埋めてあげたいところです。


「何を聞いても、うろたえるな、わめかず、悶えず…」by呉蘭

死に兵となることを呉蘭・雷銅は喜んで引き受けたんでしょう(;-;)
死地だというのに、あの妙に軽い初登場、息の合い方は絶妙な漫才(^^;
最後まで2人コンビで戦ってるよ〜(涙)。
意外と彼らに情が移ってたので、彼らの死がさみしいです。
関張ファンを公言してるとこも素敵。
いとしい人達でした、さようなら。


サポーター’s追悼として、数日前から三國志?[を呉蘭でプレイ(笑)
上手い具合に(?)雷銅にライバル視されてます。
次は関将軍とお近づきになるぞーっと思ってたら、弱小劉備が滅ぼされてしまった(爆)
ちなみにゲームは演義準拠なので、呉蘭は劉璋配下です。

No.10915 - 2004/06/29(Tue) 21:40:28

Re: 今週の蒼天<杜鵑(ほととぎす)の花> / 仲完 [東海]
>陳孫さん、如月さん
自分的には曹操から孔明への評価は赤壁編の一文のままだと思います。つまり膨大な人名録の一行に加わる名前のひとつ。
言い換えれば、こういう例えはどうでしょうか。


劉備が荀?ケを見るような評価。


黄巾以来の腐れ縁もいいところなのに、蒼天航路31巻の歴史上、ただの一度も劉備の口から荀?ケの名が出てきたためしがないようなもので。

No.10916 - 2004/06/29(Tue) 23:18:04

Re: 今週の蒼天<杜鵑(ほととぎす)の花> / M.あんとわねっと [東海]
お疲れ様です。

今週の蒼天は最高です。

「同じ天の下互いに拠る地を求めかけずり回った男が招いている!」

「あの男が呼ぶから俺が往く! 俺と劉備は、天の理を賭けて殺し合うのだ!」

―っで、荀?ケ。

>礁で荀?ケに " 天意・天命 " という言葉は要らなくなった、って言ってましたからね。

僕なんか4巻の黄巾討伐まで遡っちゃいますよ!!

英雄は英雄を知るなんていいますけど、盛り上がりますね。ほんと。

『下弁1万数千の救出にいっさいの兵を割かなかったその酷薄な用兵だ』

シュミレーションゲーム(対CPUでならよくやる手ですよ)のごとし、ですよ。
饅頭みたいに天下を分ける策を語った孔明に対し、かつて劉備は「血が通ってねーんだよ!!」と罵倒した。でも、飲み込んだという事でしょうか。
曹操、孔明ともに法家思想ですしね。似てるんですよたぶん。
曹操だって、官軍もろとも黄巾を焼いてしまう人ですから。

『鶏肋』僕は、色々考えてこの言葉は蒼天には出ないのかもって思ってました。夏侯淵の独白で内容が出てしまってたので。
曹丕が言ってしまいました。やられた!!と誰もが思ったでしょうね。

No.10917 - 2004/06/30(Wed) 01:26:57

Re: 今週の蒼天<杜鵑(ほととぎす)の花> / kazz [東北]
TATSU様、お疲れ様です。押忍。

扉コピーの“あの男”。
陳孫様と同じく諸葛亮のことと解しました。
私も読んだ瞬間は当然のごとく劉備のことだと思ったのですが、孔明の挑発ページを見て「ああ、そうか」と納得。
およそ劉備の戦と思わせぬ報の連続でしたもんね。
まあ、皆様仰っていますように、そのことを曹操が意識することは無いのでしょうが。

>仲完様
>劉備が荀?ケを見るような評価。

うまいっ!すごく納得しました。
私も思ったことを少し。
劉備にとっての「曹操」は出会った当初からそうだったんでしょうが、もはや曹操も「劉備の勢力」というものを“人材の集まり”としては見ていないんでしょうね。きっと。
「劉備の勢力」とは、付き従う人材も民も土地も全部ひっくるめて「劉備」という天の理を争いあう男のことなのでしょう。
テンション↑な今号の曹操を見て、こっちまで嬉しくなっちゃいました。

>【杜鵑・時鳥・子規・不如帰・杜宇・蜀魂・田鵑】
>【蜀魂】ってのは思わせぶりですよね〜。

それにしてもTATSU様。この情報には感謝!です。
しかし蜀魂って・・・。なんかすげ〜ですね。さすが中華じゃ。

そういえば陳グンさんは初登場ですよね?違いましたっけ・・・(^^;
個人的には顔のイメージ違ったかなぁ。イイ味だしてましたけど。
顔っていえばココお邪魔させていただいてからコッチ初めて顔文字つかったなあ・・・どうでもいいことですね、はいスミマセン。

間違いなく三国志系列のイメージに大きな影響をあたえるであろう『蒼天航路』という歴史にのこる作品内で、あの“鶏肋”が曹丕にあてがわれちゃったのは・・・・・・ん〜、ちょっとだけ曹丕が可哀想かな。
コレ読んだ小学生諸君は将来曹丕嫌いになるのだろうか。

長くなってしまいました。失礼しました。

No.10918 - 2004/06/30(Wed) 04:25:15

Re: 今週の蒼天<杜鵑(ほととぎす)の花> / 橙忠 [関東]
今週も、参加させて頂きます。今回でまだ3回目ですが。
いよいよ、魏王の出征で、どうなるか予想するだけでワクワクしています。

>−新生蜀軍の全貌を語る漢中よりの使者。その一言一句に“あの男”がいる。−
多分、多分ですが“あの男”は諸葛亮なのかのとは思いますが、実は、はじめから二人の人間を指しているような気がします。

策を練って、魏王を引っ張り出そうとしているのは孔明だし、その餌こそ劉備で、魏王は劉備に会いたがっているようだし。(卞夫人を連れていく当たりが特に、18巻前後で卞夫人は確か劉備について、触れていたような記憶があります)

余談ですが、中国の伝承だと饅頭作ったのって孔明なんですよね?うる覚えですけど、たしか天に戦勝をを祈る儀式で生け贄に人の頭を使っていたのを、人手不足でそんな風に人は使えないと肉まんをつくって天に捧げたって聞いた事があります。そこら辺からもあの『三顧の礼』と『水魚の交わり』は来てるんだろうけど。

そして、その策にのっかっている魏王ですが、明らかに許チョがいうところの”天下の色”がその瞳に戻っている気がします。「天意、天命と言う言葉は必要なくなった」と言っていましたが、やはり劉備が絡むとそういう訳にも行かなくなるんだろうと、思っています。

『天の理をかけて殺しあう』曹操と劉備、その二人がどのように対峙するのか、待ち望んでいた場面がそこにはあるのか。それを思うだけでも胸が高鳴ります。

No.10919 - 2004/06/30(Wed) 11:20:40

Re: 今週の蒼天<杜鵑(ほととぎす)の花> / 如月 雪 [関東]
こんにちは。如月雪です。

>仲完様
>劉備が荀?ケを見るような評価。

仲完様 こんにちは。すごいです!!4人の(曹操・劉備・荀?ケ・孔明)の絵図が頭の中で思い描くことが出来ました。納得!!!‘ポンッ’と、手を叩いて喜ぶ荀?ケになっちゃいました。アイヤァ〜。ありがとうございました。

>kazz様
>そういえば陳グンさんは初登場ですよね?違いましたっけ・・・(^^;
>個人的には顔のイメージ違ったかなぁ。イイ味だしてましたけど。

初登場の『陣グン』は幼いころの孫権に似ていると思いました。ただ単に眉毛が太い箇所が同じだけという見方もありますが・・・。

>も、もしや・・・法正の頭巾の下は・・・・・・。

法正の頭巾下の髪型確認できないまま、陽平関着いちゃいましたね〜。先週のカキコなのに今更書いちゃいました。お返事いただいて嬉しかったです。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

1.今週の私のカキコは「疑問考BBS」に出すべきなのかと。
2.友達にカキコ時に、「教えて〜。」みたいな文章は、BBSマナーがあまり良くないよ。というご指摘を頂きました。

管理人さん&皆様大変失礼しました。この2点を反省しつつ、今から鬼教官『曹洪』殿に「減点2!!」を貰いに行ってきます。(「失点2」貰ったらどうしよう!?)

No.10920 - 2004/06/30(Wed) 12:31:56

書き込みは久しぶりです / Homicide
皆様のご高説には、毎度、感心させられるばかりです。

今回の蒼天で、個人的にもっとも印象に残ったのが、「呉蘭と雷銅の犠牲」です。この戦、蜀軍にとっては、ケイ州に居る関羽以外の名立たる武将が総勢で出陣する、まさに総力戦。この戦において、蜀軍には、必勝の「作戦上の切り札」があるはず。
その切り札とは何か、それが蒼天でどのように書かれるのか…とても興味があったのですが、その切り札が「死に兵:呉蘭と雷銅」だとは…。凄くえげつない作戦だけど、物語としては、優れた展開だと思います。

英英さんは「死に兵となることを呉蘭・雷銅は喜んで引き受けたんでしょう(;-;)」と書いてらっしゃいますが、果たして、この2人、死に兵となることを、了承していたのでしょうか? それとも、軍師に騙されて、トカゲの尻尾切りとなってしまったのでしょうか?

もし、前者だとしたなら…関羽・張飛から送られた着物が、そのマインドコントロールに一役買っている、ということは言えるでしょう。「何を聞いてもうろたえるな、わめかず、悶えず…」という言葉には、確かに戦で死ぬ覚悟が備わっている、という見解もできますが、「戦で死ぬ覚悟」と「死に兵になる覚悟」というのは、異なるものだと思うのですが。

私は、意外に、呉蘭・雷銅の2人は、自分達が死に兵になるということは、知らされていなかったのだと思います。「呉蘭・雷銅の犠牲」は蜀軍にとって、十重二十重の作戦の中核に置いた、最後の切り札。もし、夏侯淵や郭淮が、そこまでの一流の手垂れでなければ、作戦上、彼らが犠牲になる展開を迎える必要はなかったわけでしょうから、呉蘭・雷銅は最後まで、援軍が来ることを信じて、わめかず、悶えずに戦い、曹洪に斬られたのではないのかな、と。蜀軍にとっては、それこそが「確実
に戦に勝つために必要なタクティクス」だったのではないかと。

また、今回は「鶏肋」の話が出てきますが、これは、呉蘭・雷銅の2人こそが、蜀軍にとっての鶏助である、ということを、暗に示唆しているような気がします。
これは、英英さんの「ある程度の実力がある、しかし失ったとしても張飛・馬超に比べて自軍の損害が少ない将」という表現を見て、感じたことなのですが。

また、横山三国志で読みましたが、孔明は、後に「反骨の相」こと魏延を、敵軍と一緒に火で焼こうとすることがありました。結局、雨が降って未遂に終わり、孔明は馬岱に責任をなすりつけることで、その場を収めました。
アナザーストーリーを、蒼天を語るに用いるのは、ナンセンスかもしれませんが、そういうこともあって、自分には、彼ら2人は、自分達が死に兵になるということは、死ぬときまで、認識していなかったのではないのかと思
います。

No.10921 - 2004/06/30(Wed) 18:41:26

Re: 今週の蒼天<杜鵑(ほととぎす)の花> / 櫻 [関東]
いきなりですが郭嘉が生きてて欲しかったなとなぜかつくづく思ってしまいました今週。やっぱり孔明との直接対決が欲しかったかな?

まぁそれはさておいて殿はお怒りでしたね。このあとの殿の台詞で劉備の「なめられたもんだな曹操!!」って台詞を思い出しました。もはや相容れない関係になっていますが意外と価値観というか考え方は似てるのかもしれないと思いました。(ここらへんは)

>四友の中で司馬懿だけが、はっとしてました。”あっ、やべっ!”とでも思ったんでしょうか?(笑)

思ってたと思われます(笑)歴代の軍師同様最近は振り回されっぱなしだし。

曹丕ちゃんと司馬懿さんはもう怒鳴られるのに慣れたんでしょうか、今回出てきた三人よりビビりかたが小さかったです(笑)
というかこんな陳羣さんじゃ郭嘉の不品行はチクれなかったんじゃ・・・?

孔明さんがいい味出してました個人的に。まるまる1ページ使いおって!!
やっぱり性格は変わってないよなあ・・・?
ホトトギスがずいぶん重要な役目を担っていましたが彼が送ったんですかね。劉備はこんなことしないか。

劉備さんといえば呉蘭と雷銅捨て駒だったんかい!!いいのかなぁ今からこんなクラスの武将を使い捨てて??もうしないかな。

あと殿。荀?ケちゃんの名前を出すのは反則です。(個人的に)
うわあぁん(>_<)

そして夫婦LOVEです!!もーなんですかこのベストカップルは!!殿がムダに可愛い!!裸足で卞さんのあとをぺたぺたと・・・。襟を直してあげる卞さんに愛(*~□~*)
桃仙院の約束・・・そうですね。あぁそうなんだろうなぁ(泣)

今週は盛りだくさんでお腹いっぱいでした☆陽平関はもうちょっと踏ん張ってほしかったけど。惇兄〜・・・。

No.10922 - 2004/06/30(Wed) 19:32:41

Re: 今週の蒼天<杜鵑(ほととぎす)の花> / 文月 [近畿]
今晩は〜。

やはり裏で諸葛亮が糸を引いてましたか。
正史のイメージ通りにいくと、諸葛亮が戦略構想を立てて、法正が現場(戦場)で計略を張り巡らせる…という役割分担になるのでしょうが、はたして蒼天では…?

それにしても呉蘭&雷同を見殺しとは、なんという冷酷な策だ。
曹操はそんな、貴重な「人材」の命を粗末に扱うような、もったいないお化けが出るような策は決して用いないだろう。
まだまだ「人間」を理解できていないようだな、孔明よ。…と、曹操ならこう今回の諸葛亮を批評しそうですね。

No.10923 - 2004/06/30(Wed) 19:33:39

Re: 今週の蒼天<杜鵑(ほととぎす)の花> / DAI [関東]
>あの男が呼ぶから俺が往く! 
>俺と劉備は、天の理を賭けて殺し合うのだ!

人事を尽くした二人が共鳴する。
ああ、なんか、昔、「天」という言葉に感じた胡散臭さがなくなったな。
と、不思議な感じ。


>不思議なものだな。荀?ケ。

池のはしで水遊びをしている荀ちゃん。
なんか、まだすぐそこにいるような気がします。

No.10924 - 2004/07/01(Thu) 01:32:09

Re: 今週の蒼天<杜鵑(ほととぎす)の花> / 英英 [北海道]
酷薄な用兵。
徐州でも荊州でも、兵を捨石に家族を放ったらかして逃げた劉備に対し、魏の皆様の反応は今さら…という気も実は少ししてました(^^; 陽動に陽動を重ねた多岐にわたる戦術は、確かに過去の劉備の戦ではないでしょうけどね。

Homicideさん、はじめまして。
>果たして、この2人、死に兵となることを、了承していたのでしょうか? それとも、軍師に騙されて、トカゲの尻尾切りとなってしまったのでしょうか?

実は迷ってます。関城を出発する時点では、『死に兵』『捨て駒』を意識するほど深刻な状況ではありませんでしたよね。
過去に少し書いたことありますが、軍師の策は呉蘭・雷銅を助けようとしてるように感じられました。最後の最後で切り捨てましたが、もしも彼らが自力で助かるならその方が本意だったんじゃないでしょうか。
兵力的には全軍の三分の一を与えられてましたし、
当初張既が危惧した馬超と羌族の結託が成れば、長安を窺うことも可能性としてありました。
もし張飛が張既や曹洪を斬っていたら、サポーター’sの絶妙なコンビネーションで魏軍を退けることができていたかもしれません。
Homicideさんがおっしゃってるように、「もし、夏侯淵や郭淮が、そこまでの一流の手垂れでなければ、作戦上、彼らが犠牲になる展開を迎える必要はなかった」と私も思います。

呉蘭・雷銅やばいと私が感じたのは張飛・馬超が南進して馬鳴閣が切られた回からで、大局としては劉備軍の思惑通りに進みつつあるけど、孤立した下弁は危険度↑。馬鳴閣は「漢中の喉首」で「閣道が切られたら、漢中と下弁は分断される」らしい。他にも間道はあるでしょうが、迅速な行軍は難しそうです。
関城に本陣を敷いた劉備軍6万のうち2万が下弁へ行ったから、残った4万で要害に立てこもる夏侯淵・徐晃・張郃を倒さなきゃならない。そもそも劉備軍の兵力は魏に劣ってます。
だから呉蘭・雷銅にも、

「おめえらが下弁で危機に陥っても、助けてやるこたぁできねえ」
「場合によっちゃ死に兵となり得るハイリスクな役目だが、成功したら戦功一等だ」

くらいのことは軍議の流れで言ってても不自然じゃないかなと思ったんです。
下弁軍が味方の援軍が来ると信じるには、状況が厳しいような気がするので…。

う〜む、でも援軍が来ないと知ってたら、臆した兵卒が逃げ出しそうな気もしてきました。少なくとも、兵卒には助けが来ると信じさせた方がよさそうです。。
知らずに最後まで戦ったと考える方が自然なのかも…(優柔不断だな、自分)

>ある程度の実力がある、しかし失ったとしても張飛・馬超に比べて自軍の損害が少ない将

前述のこれに、「たとえ作戦に成功して大手柄を立てたとしても、功を鼻にかけて増長したり主君の権限を侵す心配のない将」という条件も追加したいと思います。
漢中戦の功労者が軍の要職につくことを想定し、蜀の将来を考慮した微妙な人選だったのかな〜と孔明の黒い腹のうちを探ってみました。軍事功績を挙げすぎた部下の扱いをどうするか? Homicideさんの魏延についての文章(私も横光愛読してました)を拝見して、思ったことなんですが。関張サポーターである彼らなら、劉備や彼の後継者に敬意を払わないはずがないから安心です。(たぶん)
呉蘭・雷銅は結果としては“死に兵”。
ですが、生き抜ければ修行、という感覚の人選だったかも。


サポーター’sばかり書いてますが、今回一番しびれたのは殿でした!

「あの男が呼ぶから俺が往く!」

いや〜、呼んでるのは昔あなたがフッた諸葛亮という元妖怪なんですが…と一瞬ツッコミつつ、殿に惚れ直してました。檄した殿!やっぱり素敵です。

「花を愛でに行くだけなら、殺されんかもしれん。」

…ほんと?(汗) そーいうもんでしょうか?
相変わらず戦と遊興の区別がわからないよ、殿〜。
この熟年夫婦大好きっ♪玲瓏さん、自分の息子たちが後継者争いをして心を痛めてたでしょうに、そんな素振りを見せませんね。彼女を大事にしてあげてね、殿。

>四友の中で司馬懿だけが、はっとしてました。"あっ、やべっ!" とか思ったんでしょうか?

さすがですよね!(笑) 魏王の逆鱗がわかるようになったのか。
魏王に怒鳴られた四友(よんゆうだと思ってました)の反応がそれぞれで面白かったです。太子&四友ミーティング内で意見が分かれてたんでしょうか。朱鑠はひたすら怯えてるように見えました。ビックリして口を開けていた呉質は、魏王がどうして激怒するのかわからなかったんでしょうかね?もしかして呉質は自信満々で漢中撤退案を太子に進めてたのかな。陳羣は…郭嘉の素行不良を起訴した人物とは思えず、櫻さんに同感です。最後のコマで真っ青だし、「ああ、だからこの策は無理があると言ったのに」とか思っていそう。(勝手な妄想)

>漢中は捨てて、劉備軍を関中に誘き寄せて討つ

太子〜、もし劉備軍が漢中ゲットした時点で軍事行動をやめたらどうするの?
それに険しい漢中から北上するとは限らないじゃない?
あるいは関中に出撃した兵は陽動で、本隊は襄陽から北上するかもしれないよ〜?

No.10925 - 2004/07/02(Fri) 03:43:08

Re: 今週の蒼天<杜鵑(ほととぎす)の花> / 真史 [近畿]
いやぁ。久々曹丕君の登場でしたね♪
進言は軍事的には正しかったですが曹操の感情まで含んでなかったのが減点(笑)
若き日の郭嘉ではないですが殿の気まぐれまで付き合ってられません(爆)
そういえば曹操による感情のままの軍事作戦は久々のような。。

No.10927 - 2004/07/03(Sat) 02:53:26

Re: 今週の蒼天<杜鵑(ほととぎす)の花> / 侠客 [東北]
 う〜ん、曹操ってもしかして、劉備のこと好きなんじゃないですか?(笑) いや、変な意味じゃなくて。  

 杜甫の詩にもあるように、ツツジとはまさに四川の花。優雅な感じでいいですね〜。

 さて、今回の劉備の心境はホトトギスだけに「鳴かぬなら 鳴かせてみよう 曹孟徳」なんて(笑)。

No.10942 - 2004/07/04(Sun) 01:59:29
今週の蒼天<煌(きらめ)く軌跡> / TATSU@管理人 [関東]
どんどんUPが遅くなってきております...こんな管理人をお許し下さい。
以前もお伝えしましたが、管理人、この4月から環境が激変してしまったもので。

しかし、今週も興奮して読ませて頂きました! こう、なんちゅーか、戦の躍動感やスピード感みたいなものが凄く伝わってきました。ちょっと対決シーンにスピード感があり過ぎて、何がどうなったか分かりにくいシーンもあったような気もしましたが、そこらへんは【REVIEW】で考察してみました。

では、過去最遅ではありますが、今週の蒼天、UPさせて頂きます。レスを頂ければ幸いでございます。

No.10880 - 2004/06/20(Sun) 23:29:25

今週の蒼天<煌(きらめ)く軌跡> / TATSU@管理人 [関東]
【STORY】

北から出現した伏兵、張飛・馬超軍。
同軍は先鋒隊だけ切り離し、本隊は西へと進路を転じた。先鋒隊は夏侯淵軍に当たり、本隊は劉備軍と合流し陽平関へ向かうことを意図していたのである。劉備軍と交差し、夏侯淵軍へと一直線に向かう先鋒隊。その先頭には張飛と馬超が馬を駆っていた。
劉備と張飛・馬超が交差した瞬間、夏侯淵は同時に3本の矢を放った。狙い済まされた矢は、劉備・張飛・馬超の元へ唸りをあげて飛んだ。張飛・馬超は寸手のところで矢をかわしつつ、劉備を貫こうとした矢を叩き落した。

既に、夏侯淵軍は劉備軍の殿(しんがり)に追い着いていた。夏侯淵は叫んだ。
「盾をぶち破る!全速で突っ切れい!」
次ぎの瞬間、劉備軍を通り抜けた張飛・馬超が夏侯淵軍の前に現れた。"盾"と化した張・馬軍と、"矛"と化した夏侯淵軍は衝突した。


馬超と交差した路招の首は吹き飛び、夏侯淵と交差した張飛の馬の脚は切断され、空高く舞いあがった。

          ***************


夏侯淵は襲い来る張・馬軍を薙ぎ払いつつ、追撃を続けようとしていた。先刻、張飛と交差する直前に、夏侯淵は馬超に向かって矢を放っていた。その矢は馬超の冠を射抜いていたのである。にも拘わらず、路招の首を斬った馬超の矛に澱みはなかった。夏侯淵は苦々しそうに呟いていた。

あれほど気位の高い男をして、
一部将に徹しきらせるのか!? 劉備の人気(じんき)は!

          ***************

曹休軍は進路を転じた。
下弁から張・馬軍を追撃してきた曹休は、南から現れた小隊の中に劉備がいること、そして劉備の目的は陽平関にあり、張・馬は ”追撃する夏侯淵を遮る盾” であることを察知したのである。曹休は劉備軍追撃を開始していた。

          ***************

「ぐおおッ。遅れをとっちまったあ!!」
戦場で張飛が吼えていた。徒歩(かち)となった張飛は、魏軍の兵士を粉砕しながら絶叫していた。
「馬じゃあーッ。馬をよこしやがれーッ!」

          ***************

馬超は馬首を返し、劉備を追撃する夏侯淵軍を切り裂いていた。
馬超の顔に笑みが広がっていた。馬超の瞳にも、輝く軌跡が見えていたのである。

天下!
幼き日の劉玄徳の夢!

馬を駆る馬超は独白していた。

拠るべき力も基もなく 思い描き続けた至純の夢!
往く道はその夢の軌跡!
漢中へ!
漢(くに)へ!
天下へ!

          ***************

夏侯淵は、張・馬軍の兵士を切裂きながら、劉備軍を猛追していた。
陽平関までもう策はないことを見抜いた夏侯淵は、今回の戦闘の成否が既に2点に集約されていることに気付いていた。剣を振るいながら夏侯淵は独白した。

追いつけるか!? 逃げ切られるか!?

          ***************

曹休軍は、劉備軍の殿(しんがり)に追い着いていた。
“ 四錐の陣 ” で突っ込む曹休軍は、劉備軍の後曲を3つの楔(くさび)で交互に衝いて切り開き、最後に第4の楔で中央突破を図った。

          ***************

その後曲を指揮するのは法正であった。

端(はな)から中央突破だ? ふんッ! 若い!

後方を振り返り、法正は嘲笑した。今回の戦を決行するに当たり、蜀軍は無数の陣形を仕込み、数限りない演習を積んできたのである。法正は後曲の五列に ”波頭の陣” を組むよう指示を発した。それは、敵の攻撃を波間で受け、引き入れた所で粉砕する必殺の陣であった。法正は独白していた。

この法正が後曲におる限り、千里をかけても陣は崩せまいぞ!

          ***************

「もうちょっとだからな。きばって走るんだぜ、的盧。」
疾走する劉備本軍。その先頭で、劉備は愛馬にそう語りかけていた。
その劉備軍の前方に敵陣が見えてきていた。だが劉備は、既にこの先の魏軍には ”厄介な武将”はいないことを知っていた。

「てなわけで、おめえ達! ここらで めいっぱいの気炎をぶち上げるか!!」
腰の双剣を引き抜き、劉備は回りの兵士達に向かって叫んでいた。
「雄叫びあげて、陽平関にぶち入ろうじゃねえかーッ!」



【REVIEW】

●まず扉。先週書いた通り、ここ3週は「業の曹操」シリーズになってます。下にある解説を読みますと、“「朝まだき、剣の鍛錬に励む曹操」之図”ってありました。「朝まだき」ってどーいう意味なんだろ?って管理人は辞書引いちゃいました(無知?)。
調べたところによると 【夜の明けきらないころ。朝早く。〔「まだき」は未(いま)だ、の意〕】 だそうです。魏王におかれましては早朝から剣の稽古に勤しまれている模様です。漢中がヤバイってのに余裕でございます。
ところで後ろで正座してる2人のじーさんは剣の先生(達人)かなんかでしょうか? 上半身裸だったりして、なんか妖しかったです。

●さて、伏兵として現れた張・馬軍。
先鋒と本軍に分離、そして本軍は劉備と合流すべく西へ方向転換して、先鋒は夏侯淵軍に突っ込みました。
どうせ夏侯淵軍を倒せば、もう追撃する部隊はいないのですから、分離しないで全軍で夏侯淵軍に当たればいいんじゃないかな? とは思いましたが、張・馬軍を追撃してきた曹休軍は、敵の目的が陽平関奪取にあることを見抜き、劉備軍の追撃を始めました。そうなると劉備軍の兵力増強は必須ですから、張・馬軍の本軍が劉備軍と合流に動いたのは正解だったのかもしれません。
ここらへんは ”策と策の読み合い” みたくなってますね。 となると、法正は、下弁から駆け付ける張・馬軍が追撃部隊も引き連れてきちゃうことも、計算の上だったんでしょうか? だとしたら凄いです。

●夏侯淵が矢筒から抜いた3本の矢。 あーいう使い方をしたんですね。
以前、呂布が劉備の髷を狙って矢を放った時は、関羽と張飛で叩き落そうとして失敗してましたが、今度は張飛と馬超で見事に成功してました。張飛と馬超の体も矢が掠め、鮮血が散ってましたが、その後の動きから見ると影響は無かったみたいです。
「狼牙の矢」はどうも運が無いように感じます。いや、劉備の天運のほうが強いんでしょうか?

●そして、「劉備軍を突っ切って南下」した張・馬軍と、「劉備軍の殿(しんがり)に追い着いて北上」する夏侯淵軍は激突します。言わば盾と矛のぶつかり合い。盾の先頭は、張飛と馬超。矛の先頭は、夏侯淵と路招。
「天下無双と豪語する張飛と、夏侯淵の衝突」というのも、夏侯淵不利かな?と思いましたが、「馬超と路招の衝突」に至っては、どう考えても力の差は歴然です。そこで興味深いのは夏侯淵のとった戦法なんです。最終的には計算違いの点もあって、本人も苦い顔してましたが、以下考察してみます。

●劉備軍の殿(しんがり)に追い着いた夏侯淵は、「盾をぶち破る!」と宣言します。つまりこの時点で、“張飛・馬超を衝き抜け、劉備軍追走を続行“するように意図していたと考えられます。
そして、張飛に向かう夏侯淵は、右手に剣を握ったまま、矢を1本抜き取ります。ここでは夏侯淵は「剣と矢」を右手で持ってるんですね。猛獣のような張飛を正面に迎えつつ、これは無理があるような気がします。 ところが、夏侯淵がすかさず放った矢は、正面の張飛にではなく、路招と激突しようとする馬超に向かって飛んでゆきました。捨て置けまい!と笑みを浮かべつつ、夏侯淵は馬の側面に深く身を沈めます。

ここで夏侯淵がとった行動が凄いです。自分の前を走っていた「劉備軍の兵士の一人」の馬の脚を薙ぎ払いました。(最初は「味方の兵の馬の脚」を斬り払ったのかと思いましたが、鎧の模様が劉備軍のものでした。この時点で夏侯淵は劉備軍の最後方に追い着いてるんで、劉備軍兵士に斬りかかる事が可能だったんですね。)そして、その兵士が馬ごと張飛の前に倒れ込み、蛇矛を振り下ろそうとする張飛の手元が狂ってます。一方、冠を射抜かれた馬超は白目を向いて加速し、路招はその傍らから剣を振り下ろします。

●以上のことが瞬時に行なわれ、夏侯淵軍と張・馬軍は交差します。結果、宙に吹き飛んだのは、「路招の首」と「夏侯淵の弓の一部」と「張飛の馬の足」でした。
以上のことから、夏侯淵の戦法は 『張飛・馬超と正面衝突する気は無かった。』 と管理人は考えます。つまり「劉備軍の追走」があくまで目的で、「張飛・馬超を討ち取ることは難儀であり、そんなことに無駄な労力はかけない」と夏侯淵は考えてたんじゃないでしょうか? 

まず張飛については、最初から「馬の脚を斬る」ことが目的と管理人は考えます。ですから、馬の側面に深く身を沈めて、兵卒の馬の脚を斬って倒れ込ませて「張飛の攻撃力」を弱め、その地上すれすれの位置から「張飛の馬の脚」のみを狙った、のではないでしょうか? こんな馬鹿っ強い男と剣を交えるつもりは夏侯淵は無かったと思います。 張飛の機動力さえ削いでしまえば成功なのです。

しかし、この戦法をとるだけでは、「馬超とぶつかる路招」という不利が解消されません。そこで夏侯淵は剣を持った手で、矢を1本とったと管理人は考えます。 その矢を馬超に向かって放ち、挑発行為を行ない、その矛先を自分へ向けようと図った。白目を向いた馬超に対し、路招は側面から斬りつけてます。つまりこの時点で馬超は路招と向き合っておらず、夏侯淵の方向へ突き進んでる訳です。ここまでは夏侯淵の計算通りです。路招の剣が馬超を傷つけることができれば最高の成果ですし。失敗しても、「馬超VS路招」の正面衝突さえ避けることができればそれで良し。と夏侯淵は思ってたんじゃないでしょうか?

●で、夏侯淵の計算違いは、馬超はあくまで「劉備軍の一武将」に徹して、「自分を挑発した敵大将」より「眼前の副将」の首を取りにいった。ことだと思います。 夏侯淵の策は「半分成功して半分失敗した」ような気がします。 
もしかしたら「昔の錦馬超」ならば路招など全く相手にせず、「自分を挑発した男」へ、迷う事無く突き進んだのかもしれません。 馬超を一部将に徹しきらせたもの。それは 夏侯淵の言った”劉備の人気(じんき)” かもしれません。でも最大の理由は、戦場の馬超に、劉備の往く覇道の「煌く軌跡」が見えていたからでは無いでしょうか? その軌跡の先には、漢中があり、更にその先には漢(くに)があり、そして往きつく先には天下があることが、戦場の馬超には見えていたからではないでしょうか?。

“曹操に叛く”ということのみを目的としていた馬超は、“その先に目指すもの”を明確に示してくれた劉備によって、変貌を遂げていたと管理人は考えます。そこが夏侯淵の「計算違い」だったのではないでしょうか。

●さて張・馬軍の本軍と合流し、陽平関へ突き進む劉備本軍の後曲に、曹休軍が追い着きました。その後曲を指揮するは法正。「老練な軍師」と「若き智将」の戦いはどちらに軍配があがるのでしょうか?
そして馬首を返した馬超は、再び夏侯淵の行く手を阻もうとするのでしょうか?(張飛は戦線離脱っぽいですね。) そしてその夏侯淵は劉備軍に追い着くことができるのか? 更には前方に現れた敵陣に突っ込む劉備軍は、その敵陣を抜き、陽平関へ到達できるのか? 

さあ、陽平関争奪戦も佳境を迎えました。至るところで繰り広げられる戦闘に目が離せません。さて、勝利の女神はどちらの頭上で微笑むのでしょう!?
管理人的には夏侯淵を応援しつつも、劉備の願いも叶えてやりたいような、複雑な気分だったりします...。

No.10881 - 2004/06/20(Sun) 23:47:09

Re: 今週の蒼天<煌(きらめ)く軌跡> / つね [関東]
魏王も早く漢中に救援に行けばいいものを。
とはいえ、夏侯淵・徐晃・張コウに援軍曹洪5万を加えた10万前後の漢中守備隊に対し、劉備軍は6万ですから、多少てこずっていても大丈夫と踏んでいるでしょう。下手に救援に行くと夏侯淵のプライドを傷つけるかもしれませんし。

1.漢中攻防戦16(張・馬の盾)
2.漢中攻防戦17(後曲の攻防)
3.漢中攻防戦18(陽平関への道)

 夏侯淵の戦法については管理人さんのREVIEWそのままでしょう。私はREVIEW読むまで、夏侯淵が最初に斬ったのは味方の馬の脚だと思っていましたが。鎧の模様から見抜くとはさすがです。
 それにしても路招。「俺が当たるのは馬超」という瞬間から死相が浮かんでいましたが、精鋭千騎に恥じない立派な戦いぶりでした。兵士を顔やセリフで判断してはいけませんね。馬超の乱の時も最前線で夏侯淵の隣で戦っていたような気がしてなりません。

 劉備は、実は定軍山を狙っているのかと思っていましたが外れました。しかし、本当に厄介な武将はいないのか。たしかに思いつきませんが。

No.10882 - 2004/06/21(Mon) 01:12:27

Re: 今週の蒼天<煌(きらめ)く軌跡> / なるみ
どうも、こんにちは、なるみです。
思ったことをちょこっと書かせて頂きます。

張飛、馬が欲しいなら、斬っちゃダメっしょ。
まぁ、ゲーム(無双)みたいに馬に乗ってる敵を切ったら馬が停止して待っててくれる、みたいなことにはならないでしょうが。

あと、劉備の前方に現れた敵陣、ひょっとして、(まだ蒼天では出てきてませんが)王平だったりするのでしょうか?確かこの頃、徐晃の配下になってるはずですから(演義だけ?)、陽平関に残していても不思議ではないと思うのですがどうでしょう?
王平だったら劉備、苦しみそうですね。

No.10883 - 2004/06/21(Mon) 04:23:29

Re: 今週の蒼天<煌(きらめ)く軌跡> / ろび [関東]
管理人様、お忙しい中お疲れ様です。ろびさん改めろびと申します。
HNに「さん」付けしてた馬鹿者です。すみませんでした。
いやぁ〜!今週の蒼天は目まぐるしくて、10回位読みなおしましたが、
REVIEWを読ませて頂いてやっと今スッキリしてます。
夏侯淵殿…どうせなら馬超の本体射ぬいてしまえばよかったのに…。
でも、挑発目的だから当たる事まで期待してなかった?
…前から思ってたんですが馬超の獅子冠ってどうやって
頭にくっついてるんですかね。髷結ってないみたいだし。
って、どうでもいい事失礼致しました。

No.10884 - 2004/06/21(Mon) 14:03:21

Re: 今週の蒼天<煌(きらめ)く軌跡> / 仲完 [東海]
お疲れ様です。

>「狼牙の矢」はどうも運が無いように感じます。いや、劉備の天運のほうが強いんでしょうか?
天命帰するあり、智をもって争うべからず(陳寿・蜀志諸葛亮伝付)ですね。

>馬超の本体射ぬいてしまえばよかったのに…。
 まあ、理屈はそうなんですが、そうはいっても実在した一流の武芸者は命を狙ってきた攻撃だとかえって本能的にかわすといいますから、むしろ冠を狙ったほうが良かったのかもしれませんね。

>あれほど気位の高い男をして一部将に〜
>天下! 幼き日の劉玄徳の夢!
「一部将」の認識の差がもしかすると馬超と夏侯淵において差があるかも。夏侯淵にとっての一部将は「王足りえざらぬ者」=「王の手下」で馬超は「共有意思的存在」=「手足」。そうでなければ馬超が「幼き日の劉玄徳の夢」を知りうるはずも無いような気がしたり。

>陽平関までもう策はあるまい!
うわぁ・・・「あの人」が姿も見せていないときにこの危険すぎる推察・・・いや、姿も見せてないからこそ侮ったか・・・

>「ふんッ! 若い!」
ついに劉備軍にこのセリフが似合う男が・・・とはいえ、中央突破以外に下手に策を弄してもむしろ劉備本陣との距離は離されるなら、長安で猛訓練をつんだ軍の力量を信じるのも一つの手ではあるし。曹休あたりは至弱の戦を知らない世代だからやむなき選択なのかな。

>この先には厄介な武将はいねえはずだ
たぶん、本当に厄介な武将はいないような気が。
個人的には、なるみさん説の王平は可能性が薄いような気がします。彼の無学である事を軽んじていた徐晃が彼に軍を預けるはずがないと言うのが理由です。
とりあえず自分の本命は夏侯淵の長子、栄(おまけで覇もいるかな?)。対抗で曹真。大穴は・・・ここで孔明が偽装して待ってたとか。

>的盧
頭飾りが名を表しているのかな・・・それとも二代目か。可能性として高いのは後者かな。

No.10885 - 2004/06/21(Mon) 22:22:52

Re: 今週の蒼天<煌(きらめ)く軌跡> / M.あんとわねっと [東海]
お疲れ様です。
 「一部将に徹しきらせるのか」もと‘一部将’今‘司令官’の夏侯淵の独白だけに感じるものがありますね。

 一部将を従え指示を出し、戦を政の一部として治める司令官の重み。この夏侯淵の‘今’に対し、澱み無しの一部将、馬超。いくつか思い出される場面があります。

14巻の文醜(曹猛徳の首さえ取れば袁紹殿の天下だ)とか。

 かつて「兵士や妻子をほっぽって逃げるんだよお」と言って隊をばらして逃げたりなんかしてた劉備の人気。

 「生き場を求める兵など必要ない」「好きにしろ」と言いつつ「錦はまだ曇りなき光を保っておろう」と、一人走る馬超。
 
 「劉備、おまえはまだ何者でもないって、嚢の中でたぎってんだよ!!」って、その中には既に、まだ見ぬ錦馬超がいた(劉備が馬超の肩をポンと叩いたときに見えた幼き頃の馬超)のかなんてとこまで遡って、更に、「幼き日の劉玄徳の夢」と来るもんだから、ほんとに凄い描写を感じます。

“叛曹”の人達の共通点みたいな物を見た様な気がします。

>法正は、下弁から駆け付ける張・馬軍が追撃部隊も引き連れてきちゃうことも、計算の上だったんでしょうか? 

けっこうミソかもしれないですね。それをも読む、というか“仕掛ける”孔明がこの戦場のどこかにいたりして。想像するとたまりませんね。

No.10886 - 2004/06/22(Tue) 01:02:33

Re: 今週の蒼天<煌(きらめ)く軌跡> / 真史 [近畿]
魏呉の激突と同じく胸踊り血が騒ぐ漢中戦!!

4将の激突。夏侯淵は作戦勝ちでしたね。
しかし、軽くとは言えども一撃を食らわす張飛も流石。あの傷では曹洪の二の舞に。。失点してなくてよかったです(笑)
徒歩になった張飛、この戦いからは脱落でしょうが、魏軍の兵卒は夏侯淵を苦々しく思ってたりして・・・
「馬をよこせ」と要求しながら、馬を一刀両断にし、ぶん投げ、、、凄い形相で切れて暴れまくっている張飛の相手をしなければならなくなったから(笑)

ところで、法正の用兵を見ていると隻腕の軍師を失った事が思い出され、改めて勿体ないと感じました。。

No.10887 - 2004/06/22(Tue) 01:18:11

Re: 今週の蒼天<煌(きらめ)く軌跡> / 【56】 [関東]
管理人様、お疲れ様です。

>「朝まだき、剣の鍛錬に励む曹操」之図
これを見て昔の北部尉時代の曹操の鍛錬を思い出しました。
蒼天曹操は30数年続けているのでしょうか…

>この先には厄介な武将はいねえはずだ
私は曹真とか赫昭とか数年後に一軍を率いている新世代の武将が
出てこないかな〜と、望みはかなり薄いですが期待しています。

No.10888 - 2004/06/22(Tue) 01:38:14

Re: 今週の蒼天<煌(きらめ)く軌跡> / 如月 雪 [関東]
管理人さん、皆さんこんにちわ。&管理人さん、お忙しい中、REVIEW UPお疲れ様です。TATSUさんのREVIEWがなかったら夏侯淵と張飛の衝突の場面を何回も読み直しても???のままで次号を迎えるところでした。
さて、張飛&馬超合流により夏侯淵の矢を免れることが出来た劉備−この時点で劉備に天佑あり!!ですね。全体の勝敗はまだまだ分からないですが・・・。

−この法制が後曲にいる限り、千里をかけても陣は崩せまいぞ!−

曹休を振り返って独白する法正の表情がたまらなく知的なジェントルマンに見えてしまいました。蜀に諸葛亮、ホウ統、法正3人が揃っていたら、三国志の歴史は又違っていたんだろうな・・と思わずにはいられません。
くだらないんですが、法正のかぶっている綿菓子みたいな帽子は走っていても形が変わらないのは、法正の髪型ってアフロかな??(本当くだらない考察で済みません。。。)

今週も左手に地図、右手に蒼天航路を持って読むぞー!!

No.10889 - 2004/06/22(Tue) 10:01:26

Re: 今週の蒼天<煌(きらめ)く軌跡> / 文月 [近畿]
どうも、おこんにちは〜。

路招さん、せっかく先週出てきたとおもったらもう馬超に首ちょんぱされてしまいましたか。合掌…。

14ページ目の張飛は言ってる事とやってる事が一致していないと思いました。なるみさんの言う通り、馬が欲しいなら馬は斬っちゃ駄目です。

いろいろしょうもないことをいってまいりましたが、このまま魏軍が法正にしてやられっぱなしというのは魏軍びいきとしてはシャクなので、夏侯淵将軍をはじめとする魏軍の皆さんには(前にも同じようなことを書きましたが)勝利は叶わずとも蜀軍に大きく深い爪痕を残すような反撃を期待しています。

No.10890 - 2004/06/22(Tue) 16:59:11

Re: 今週の蒼天<煌(きらめ)く軌跡> / 陳孫 [関東]
TATSUさん、今週もお疲れ様でした。

>夏侯淵が矢筒から抜いた3本の矢。 あーいう使い方をしたんですね。

この3本同時射ちには度肝を抜かれましたね。
夏侯淵の使う弓が強弓でなかったとしても、3本同時ともなれば強弓なみの腕力を必要とすると思います。
ましてあの弓が強弓だとしたら・・・(汗
あと今週の話で気になったのは曹休の追撃ですが、法正が、

>端(はな)から中央突破だ? ふんッ! 若い!

と言っていたように、チョット無理があるんじゃないかと思います。
以前、曹操と張繍との戦いのさなかに賈詡が、

 「進軍する敵の背後を襲うのはたやすいが、逃げる敵の背後を襲うのは難しい」

といった意味の発言をしてました。
逃げる敵に対して背後から中央突破というのは、突破する前にそのまま逃げられるのでは?

No.10892 - 2004/06/22(Tue) 18:50:09

Re: 今週の蒼天<煌(きらめ)く軌跡> / 櫻 [関東]
路招さんお達者で・・・(何!?何!?この扱い!!)

つうか淵ちゃん撃ったぁ〜!!!よおっしゃぁ〜!!!かっこええvv(山隆風に)もう惚れた(オマエは惚れすぎだ)!!なんか無駄にテンション高いですね。ごめんなさい。毎回毎回軽々しい(汗)

でも弓三本ってものすごい腕力(+握力)。蒋欽はできるんだろうか?江南随一。

あと法正が貫禄出てきてますね。曹休もまだ若いかな?

まだ年号的には大丈夫といえども独白や台詞からなんだかいちいち死の予感がするんですけど鬼将軍・・・。
さて、追いつけるか逃げ切られるか?次回も楽しみ(半分複雑)です。

殿早く行ってやろうよ!!

No.10893 - 2004/06/22(Tue) 19:54:23

Re: 今週の蒼天<煌(きらめ)く軌跡> / 閻行 [関東]
>この先には厄介な武将はいねえはずだ
劉備の知らない厄介な武将ですでに登場している武将といえば郭淮?
と思ってちくま『正史三国志4』郭淮伝を確認・・・・むぅ、ちょうどこの頃彼は病気だったそうです。それとも史書の記述に関係なく登場するのでしょうか?

No.10894 - 2004/06/22(Tue) 22:33:13

Re: 今週の蒼天<煌(きらめ)く軌跡> / 諸葛菜 [地球外]
【分かたんとすれども分かれざるを、縻軍(びぐん)となし、聚めん(あつめん)とすれども聚まらざるを孤旅となす】
                          (李衛公問対)

 中国古代の兵法書の李衛公問対でも、「分散しようとしても分散できない軍隊は、『しばられた組織』であり、集中しようとしても集中できない軍隊は『ばらばらの組織』である」

 といいます。その点、新生劉備軍は、敵を翻弄する形で、分散と集合が、実に巧妙に行われ、機動力が生かされています。魏軍は、後手後手に回らざるを得なくなっています。法正だか、孔明だか、どちらの策だか知りませんが、実に見事です。

 もちろん、訓練もあるのでしょうが、こういうふうに、よく練られた作戦のもと、見事に各部将が、連携して動くのを見るのは、好きですよ。芸術作品のようで。

 早晩、曹操も来て、劉備と曹操が、対峙するのだと思いますが、三国志演戯とは違うであろう、駆け引きが、どう描かれるか、楽しみです。
 

No.10895 - 2004/06/24(Thu) 06:27:23

Re: 今週の蒼天<煌(きらめ)く軌跡> / 英英 [北海道]
こんにちは〜。気づいたら木曜日で少々あわてました。次の蒼天を読む前に駆け込みカキコです(^^;
張飛の言葉を借りまして、
  ぐおおッ。遅れをとっちまったあ!!
  時間じゃあーッ。時間をよこしやがれーッ!
(時間があればはかどるのかといえば、全然…ですが)

益徳&孟起!今回の二人姿も見惚れました。
「御意ーッ!!」
くーーっ!かっこいい♪♪息がピッタリ。
あらためて思いましたが、二人とも本当に強いんですね。

馬超の明るい表情がなんだか嬉しい(*^-^*)
張飛に馬ごと放り投げられて空を飛んだ時もこんな表情でした。
蒼天馬超は主君から一部将になってますます颯爽として見えます。
幼き日の劉玄徳の夢を自らも追って……そうか、そんなに嬉しいんだね。今まで馬超ファンになったことはありませんが、どうも捨て置けません。煌く軌跡、その先にあるものを求めてがんばれ。

張飛vs夏侯淵はいたみ分けかな。
馬を斬られて置いてけぼりをくらった張飛は腹立たしいでしょうが、淵の弓を壊したんだから劉備の危険は各段に減ったはずです。淵が斬られたので一瞬ヒヤッとしましたが、かすり傷みたいでよかったよかった。

陽平関に疾走する群れの先頭に劉備がいて、下弁から南下してきた劉備軍が付き従い、後曲を指揮するのが法正。それを追って曹休騎馬軍。夏侯淵+精鋭1000騎。馬首を返した馬超+下弁の先鋒部隊。置いてかれた張飛(笑)
周りの兵士達、誰か張飛に馬をあげようよ〜。

前方にあらわれた敵陣をみて、劉備は「徐晃が戻ってきた」とは思わないのですね。じゃあ徐晃は山の中で陳式を追いかけてるのか。
徐晃の目つき怖かったな〜。
TOP絵の徐晃はおすましモードなのに。
張遼以外の四将と目が合わないかな〜と思って、ついパソコン画面を斜め角度から見たりして(爆)

No.10896 - 2004/06/24(Thu) 12:08:45

Re: 今週の蒼天<煌(きらめ)く軌跡> / 侠客 [東北]
 扉の曹操はいつまで“日常生活”を続けるつもりでしょうか?(笑)
 それはともかく、やたら手の長い(?)爺さんが気になりました……。
 
 さて、張飛と馬超もいいコンビしてます。やっぱり馬超にとって張飛は初めての友達だったのかも(笑)。「乱ではない」劉備と、同じ旗のもとに集った仲間と戦い、「一部将に徹しき」る馬超――か、かっこええ……。

 馬をよこせ、と言いつつ馬をぶった斬っている張飛ですが……矛盾してるよなあ。何でそんなことを!? ちょいと考察してみますと、
1.馬の「命」をよこせ、という趣旨の発言だった。
2.馬は欲しかったけど「駄馬め!」状態だった(笑)。 
 さてどっち? 

No.10897 - 2004/06/24(Thu) 18:15:32

Re: 今週の蒼天<煌(きらめ)く軌跡> / kazz [東北]
今回も見所たくさんありましたねぇ。
大事なところは皆様の御考察でお腹いっぱいですので、ちょい気になったところを。

>>如月 雪さん
>法正の髪型ってアフロかな??


個人的に蒼天法正って、輩(ともがら)評を意識して賈翊と重なるような印象に描かれてるような気がしてたんですが。
ソレを踏まえて、読ませて頂いてハッとしたのです。
も、もしや・・・法正の頭巾の下は・・・・・・。

>>侠客 さん
>1.馬の「命」をよこせ、という趣旨の発言だった。
>2.馬は欲しかったけど「駄馬め!」状態だった(笑)。 
>さてどっち?

私的には。
3.単に怒りをぶちまけてた。
に一票です(笑。

No.10898 - 2004/06/24(Thu) 18:45:10

Re: 今週の蒼天<煌(きらめ)く軌跡> / 英英 [北海道]
>馬をよこせ、と言いつつ馬をぶった斬っている張飛
>1.馬の「命」をよこせ、という趣旨の発言だった。
>2.馬は欲しかったけど「駄馬め!」状態だった(笑)。 
>さてどっち?

>私的には。
>3.単に怒りをぶちまけてた。
>に一票です(笑。

じゃあ私は、
4.怒鳴り過ぎて腹が減ったため、よこされた馬を食用にしてしまった。
ということにします(笑)
周りの兵士はとばっちりを避けて敵味方ともに退散した。
いいのか、張飛!

一方の馬超、そんな張飛を振りかえりもせず、煌く軌跡を駆けてったなあ。。

No.10902 - 2004/06/27(Sun) 08:52:43
キリイラ完成!! / TATSU@管理人 [関東]
文月さん、1ケ月半も待たせてしまいました。申し訳ありません。
リクエストの「魏の五将軍」、やっと完成しました。TOPと描画考に置いてありますので、右クリックしてお持ち返り下さい。
ついでに以前TOPを暗く飾っていた「甘寧」も描画考にUPしてあります。皆さん、ついでに鑑賞してみて下さい。

やった〜。5枚溜まったリクエスト、遂に完全消化だ!嬉しい〜!!

では、蒼天考訪問者の皆さん、次ぎは620,000です。狙ってみて下さいませ。

No.10850 - 2004/06/13(Sun) 21:36:11

Re: キリイラ完成!! / 文月 [近畿]
どうも、今晩はです。
わ〜、魏の五将軍だー!!
皆さん鋭い眼差しで圧倒されてしまいました。
特に張遼様…こっち見てますよー!キャーーー!!vv

管理人様、すばらしい絵を本当に有難うございました!!
色々お忙しいことと存じますがこれからもサイト経営頑張ってください!!

No.10851 - 2004/06/13(Sun) 22:14:44

Re: キリイラ完成!! / 英英 [北海道]
ぎゃああ〜〜♪かっこいいいい(≧▽≦)
張遼さまと目を合わせちゃった!どきどき(爆)
TOPが魏の五将軍とは、なんとも贅沢なお出迎えです。

 ちょっと渋めな退かずの楽進
 珍しくおすましモードの負けずの徐晃
 さすがに落ち着き払ってます、乱世30年常に最前戦の張郃
 「かつもーくッ!!」の于禁
 そして、遼来来!遼再来!!

徐晃・張郃はこれから魅せ場が期待できますね♪
すごくいいタイミングだと思います。

闇夜の親分…やっぱこわいよ。
管理人様の書かれてる通り、彼には恨まれたくないっす。
その甘寧を父の仇と狙ってる凌統って、結構すごいですね(^^;

No.10856 - 2004/06/14(Mon) 03:06:33

Re: キリイラ完成!! / なるみ
どうも、なるみです。

うぉ〜っ、張遼が、楽進が〜!
魏の五将軍、揃いぶみ!ですね〜。

確かに、蜀の五虎将軍ばかり注目されてて、こちらのほうは
地味というか注目されることが少ないですね。

それをこんなにも個性豊かに素晴らしく描いて下さった「蒼天航路」に
感謝ですね。
更に、それを描いて下さった管理人さん、リクエストしてくださった文月さんにも感謝です。

とにかく!素晴らしいの一言です。

No.10857 - 2004/06/14(Mon) 04:22:54

Re: キリイラ完成!! / 如月 雪 [関東]
みなさん、こんにちは。如月 雪です。あまりにもイラストが素敵なのでカキコしちゃいました。『描画考』のみなさんのイラストを見るのが大好きです。

親分の絵 最高ッス!!「甘寧」の雰囲気と背景の黒が合っていて、後ろを向きながら「ニイ メン ハオ。」と言われているような・・・そしてP.C.の前で「ニイ ハオ。」と答えないとクルッと正面向いて「挨拶は?」と睨まれてしまいそうな、そんな迫力がありますね。
「魏の5将軍」の絵を見て、31巻の裏表紙を思い出してしまいました・・・楽進・・・。

今回惜しくも600,000取れませんでしたが、次頑張りたいです!!

No.10860 - 2004/06/14(Mon) 14:38:33

Re: キリイラ完成!! / 如月 雪 [関東]
↑如月雪です。
親分の前に甘寧を入れたのに入っていないので追加しました。意味が??ですものね。「甘寧親分」とカキコしたかったのです。。失礼しました。

No.10861 - 2004/06/14(Mon) 16:25:04

Re: キリイラ完成!! / TATSU@管理人 [関東]
感想有難うございます〜。
いつも書いてますが、感想を書き込み頂くとスゴク励みになるんです! 喜んで頂いたりすると「今度も頑張ろう」と思いますし、孫策の言葉を借りると「このTATSUを存分に誉め育ててくれい!」という感じです。

>張遼様…こっち見てますよー!キャーーー!!

文月さん、かなり気に入って頂いたようで何よりです。五将軍をリクエストされた時は、ちょっとばかり辛かったですが、キャーーー!!とまで喜んで頂くと描いた甲斐があります。 渋いところで于禁を正面に持ってこようかとか思ったんですが、張遼にして良かった。(笑)

>TOPが魏の五将軍とは、なんとも贅沢なお出迎え

「蜀の五虎将」じゃないのが渋いですよね。「蒼天航路のFANサイト」っぽくて、管理人も気に入ってます。

>描いて下さった管理人さん、リクエストしてくださった文月さんにも感謝

して下さいますか〜! とっても嬉しいです。これで少しでも「魏の五将軍」の普及の一助にでもなれば尚、嬉しいです。

>答えないとクルッと正面向いて「挨拶は?」と睨まれて

親分は、変なところにコダワリを持ってますからね〜。他の猛将たちとは違った意味合いの恐さ・威圧感があります。同時に " 暗い華やかさ " みたいなもんも漂ってる感じします。 蒼天武将キャラの中でもかなり異質なような気がしますが、それがまた魅力だったりします。

ちなみに「親分」と書けば、その前に姓名を入れなくても甘寧だと分かりますよ(笑)。

No.10877 - 2004/06/20(Sun) 23:19:48

Re: キリイラ完成!! / 文月 [近畿]

>なるみさん
> 確かに、蜀の五虎将軍ばかり注目されてて、こちらのほうは
> 地味というか注目されることが少ないですね。

そうですよね〜!!
やはり、某社のゲームで五虎将ほど高く能力を評価されていないのが原因なんでしょうね…。
ついでに言ってしまうと諸葛亮が毎回(7作目を除いて)知力100というのも納得できません。
…後半は五将軍と関係ないですね。失礼しました。前前からどうしても言いたかったことなので、つい…。


> 更に、それを描いて下さった管理人さん、リクエストしてくださった文月さんにも感謝です。

管理人さんに感謝するのは当然として、まさかリクエストした私にまで感謝してくださるとは…(テレ)。

No.10891 - 2004/06/22(Tue) 17:12:20
(No Subject) / ろびさん [関東]
管理人様、皆様はじめましてです。ろびさんと申します。
『蒼天航路』、面白いですねぇ〜!
自分は蒼天から三国志にはまりました。数年前たまたま立ち読みしたモーニングで、面妖な諸葛孔明を見て(一応学校で習った孔明像とは余りにも違うので)かえって興味が沸き、単行本1巻から買い始め、あっけなく曹操殿の魅力にやられ、全巻購入。…現在は徳○書店の『三国志英傑伝』の魏書から読み始めたところです。(ちく○は読み難そうなんで)こちらのサイトは最近知ったのですが、奥が深い!管理人様・皆様のご考察を読むと、自分が?と感じた事もクリアーされるので、凄く嬉しいです。演義も未読、ゲームもやってないので、ある意味偏ってますがよろしく御鞭撻の程、お願い致します。

No.10874 - 2004/06/17(Thu) 19:36:21

Re: 初めまして / TATSU@管理人 [関東]
ろびさんさん、初めまして。蒼天考へようこそ。HNの最後に "さん" が付くと、どう呼んでいいのかちょっと迷ったりします。

>立ち読みしたモーニングで、面妖な諸葛孔明を見て

興味が湧いて、蒼天を全巻買い揃えて、そんでもって三国志にハマッた訳ですか〜。そうなると、ろびさんさんを三国志の世界に誘(いざな)ったのは、蒼天孔明ということになりますね。 あ、妖しい...なんと妖しい策でしょう!(笑)

>『三国志英傑伝』の魏書から読み始めたところ

おっ、なかなか良書にチャレンジしてますね。管理人は「ちくま」のほうを全巻持ってるんですが、完全読破しておりません。

>自分が?と感じた事もクリアーされるので、凄く嬉しい

そう言って頂くと、管理人のほうこそ凄く嬉しいです&励みになります! 感謝です。
もし宜しければ「今週の蒼天」のほうにも、「実は、ここが疑問だった」とか感想を書き込み頂ければ嬉しいです。

No.10879 - 2004/06/20(Sun) 23:24:15
はじめましてー / 呂布の部下の子孫 [関東]
はじめましてみなさんこれからよろしくお願いします。
僕は真・三国無双が大好きで三国志に興味を持ちました。兄が13巻まで蒼天航路を持っています。
よくある質問ですが、皆さんは蒼天航路で好きな武将はだれですか?僕は趙雲と呂布です。黄巾と戦ってたときの劉備も好きです。
あと、原作者のイハギン先生が亡くなっていたと最近知ってショックでした・・・・・

No.10866 - 2004/06/15(Tue) 10:27:30

Re: はじめましてー / なるみ
> はじめましてみなさんこれからよろしくお願いします。
はじめまして。自分はなるみというおせっかい物です。

> よくある質問ですが、皆さんは蒼天航路で好きな武将はだれですか?
この蒼天考に来てるなら、人気考BBSのほうも覗いてみて下さい。
蒼天キャラの人気投票をやっています。今、孔明と甘寧が競り合ってますが、これからの蒼天航路の話の動きようによってはまた違ってくるかもしれませんね。
とにかく、怖がらずに投票してみてはいかがかと。
好きな武将のところのコメント見てるだけでも楽しいですけどね。
それでは、一緒に、蒼天考を楽しみましょう。

No.10869 - 2004/06/16(Wed) 04:27:49

Re: はじめましてー / TATSU@管理人 [関東]
呂布の部下の子孫さん、初めまして。蒼天考へようこそ。なんか長いHNですね〜。

>兄が13巻まで蒼天航路を持って

ということは、まだ13巻までしか読んでないのですか? ちょうど李學仁先生が亡くなった頃までしか知らない訳ですね。
是非、全巻読破して、欣太節を楽しんで下さいませ。

>蒼天航路で好きな武将はだれ

こういう質問は何度もありますが、沢山いて、絞りきれないんですよね〜。
なるみさんの言う通り、人気考とかを参考にしても良いかと思います。投票と同時にコメントも書けますので、そこで熱く語るのも手かと。

No.10878 - 2004/06/20(Sun) 23:21:55
蒼天予報 / 諸葛菜
忙しくしてました。久しぶりです。蒼天あります。術策を尽くした、戦いになってますね。次は、感想書きます。よろしくです。
No.10870 - 2004/06/16(Wed) 07:22:51

Re: 蒼天予報 / TATSU@管理人 [関東]
確かに術策を尽くした戦いになってました。

おっ。今週の蒼天に書き込んで頂けるのですね。楽しみにしてます!

No.10876 - 2004/06/20(Sun) 23:13:40
キリ番ではないですが / なるみ
どうも、こんにちは。
もう全然キリ番ではないし、無意味なスレなのですが、
「603594」、下4桁三国志Getしました。
実はこの下4桁、随分前から狙ってたんです。
ホントは「503594」、呉の三国志を狙ってたんですが(笑)
まぁ、自分勝手ではあるのですが、記念にスレ書いちゃいました。
それだけです。盛り上がってるところスミマセンでした。

そういえば8月に横山三国志のフィギュア(ガチャガチャ)が
出るらしいですね。あくまでまだ未確認情報ですが。

No.10817 - 2004/06/11(Fri) 04:27:50

Re: キリ番ではないですが / 秋凛
初投稿でこんなんどうなんだか、と思いつつ。

自分、秋葉原で横山三国志のガチャガチャで曹操様のフィギュアをガチャギャチャでゲットしたのですが。それとは別なんでしょうか?それとも新シリーズですか?

たしか、劉玄徳、関雲長、張益徳、曹孟徳ってラインアップでした。

ちなみに、ゲットしたフィギュアは会社のサーバマシンの上に飾ってあります。ホスト名をcaocaoにしたので。ま、職権濫用です(^^;

No.10825 - 2004/06/12(Sat) 01:34:16

Re: キリ番ではないですが / なるみ
秋凛さん、はじめまして。

説明不足でしたね。上で言ってるのは、第2弾の情報です。
なんか、孔明、孫策、馬超、呂布、張遼らしいです。

秋凛さんのは、第1弾のものですね。
劉備、関羽、張飛、曹操+シークレットの芙蓉姫の5種類です。

さすがに300円のガチャガチャのフィギュア、結構良く作ってありますよね。第1弾は特に曹操が欲しかったんだけど、なかなか出なかった記憶が・・・。でも、出た時のうれしさと、作ってみた時のカッコよさが格別でした。ちなみに第1弾、箱入りのトレーディングフィギュアとして、コンビニなどで売ってます。ガチャガチャが恥ずかしい人はそちらを推薦します。

ちょっとスレ違いでしたね。申し訳ありません。

No.10828 - 2004/06/12(Sat) 04:12:33

Re: キリ番ではないですが / TATSU@管理人 [関東]
おお、「603594」ですか! 「下四桁がサンゴクシ」なんて語呂合せがあるんですね〜。「503594」が "呉の三国志" であれば、「493594」で "蜀の三国志" だったんですね。とっくに過ぎちゃいましたが...。そう言えば、記念すべき600,000HITは申告者ないまま通過しちゃいましたね。少し寂しいです。

秋凛さんは初めましてですね。蒼天考へようこそ。

>ゲットしたフィギュアは会社のサーバマシンの上

素晴らしい。管理人の会社はそういう人を見かけたことがありません。
もし居たら、「三国志好きなの?」とか話しかけちゃいそうです。

>箱入りのトレーディングフィギュアとして、コンビニなどで

売ってるんですか!? 今度注意して見てみようっと。それは7−11かロー○ンか、ファ○マあたりでしょうか。

No.10844 - 2004/06/13(Sun) 18:00:12

Re: キリ番ではないですが / なるみ [北陸]
> >箱入りのトレーディングフィギュアとして、コンビニなどで
>
> 売ってるんですか!? 今度注意して見てみようっと。それは7−11かロー○ンか、ファ○マあたりでしょうか。

自分の近所しか分かりませんが、売ってるのを見たのはサン○スとサー○ルKです。ロー○ンやファ○マでは売ってませんでした。7−11はこちらでは無いので分かりません。
しかし、ガチャなら300円だけど、コンビニだと315円になってしまうのですね。
ちなみに、箱には張飛が大きく写ってます。

No.10863 - 2004/06/14(Mon) 20:05:02

Re: キリ番ではないですが / TATSU@管理人 [関東]
了解です。情報どうもです。

サン○スとサー○ルKすか...管理人の回りにはあんまりないんですよね〜。

No.10875 - 2004/06/20(Sun) 23:11:58
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