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第2回アイコンランキング / 【56】 [関東]
TATSUさん、皆さん、こんばんは。
また突然ではありますが、アイコンの人気ランキング(2回目)集計
してみました。今回は前回集計後の3/13から8/16までの約820件前後
ですが、集計しました。
(ちなみに前回のアイコンランキングにレスされた方の分は除外しました。
ご了承ください。)
ちょうど、3月中旬は物語的に「濡須の戦い」終盤の辺りだったので
集計前は夏候淵や定軍山参戦組が上位を占めると予想してました。

では、最初にベスト4〜15位まで・・・

15位:曹操(若 )-15回
13位:曹仁 -17回
13位:司馬懿 -17回(前回12位)
12位:劉備 -18回
11位:張遼(来来)-19回
10位:曹丕 -20回
9位 :曹操(老) -22回
8位 :張コウ -23回
7位 :趙雲 -25回
6位 :曹操 -26回(前回1位)
5位 :諸葛亮(黒髪)-27回(前回3位)
4位 :トウ頓 -29回(前回2位)

濡須の戦いが連載されていた4〜5月は曹魏,孫呉陣営が順調に
回数を増やしていました。特に孫堅は異常なハイペースで
カウントされていました。逆に低調だったのはやはり出番の無い
劉備陣営。ホウ統以外は殆ど伸びがありませんでした。

ではベスト3ですが
第3位-孫堅(31回)
第2位-夏候淵(36回)
第1位-ホウ統(40回)<前回18位>
でした。
夏候淵は漢中での戦いが始まった頃はそれほど伸びませんでしたが、
(むしろ、趙雲や張コウにけっこう多く集まっていました)
やはり前回と前々回の連載分が大きくものをいったみたいです。
ホウ統は出だし低調な劉備陣営の中で唯一順調にカウントされていました。

ちなみに今回も登場回数0の方達もおりました。
袁紹・袁煕・袁尚・顔良・典韋となぜか袁紹陣営中心に・・・

またTATSUさんに集計結果メールいたします。

No.11129 - 2004/08/16(Mon) 05:36:54
天下人は逃げる / RUN [東北]
お久しぶりです。いよいよ年内完結ですかー。
蒼天とは永い付き合いでしたが、終わるときがきたのですね。思えば初投稿以来、いろんな意見を書いたなー。色々と深く突き詰めて探求したり討論したことが懐かしい。まだ終わってないけど「流砂」以来の人たちは今いずこ。私も忙しくてご無沙汰してます。今岩手にいます・・・。

さて、夏侯淵戦死しちゃいました。史実では蛮勇を曹操に戒められる武将でしたが、でも「王の死」としてあつかわれましたね。いや、王の一歩手前か・・・。「王」は逃げるもの・・・。蒼天でも孫権の逃げっぷりや曹操の逃げっぷり、劉備の逃げっぷりはとにかく全身全霊で逃げるからかっこいい。「半蔵の門」という時代劇画に脱線してた時期がありましたが、そこでも天下人の逃げぶりは徹底してかっこいい。朝倉攻めで浅井に裏切られて撤退するときの信長。信じていた義弟に裏切られ憤怒と悲しみで涙を流しながら、秀吉の諌めに一転して撤退を決意する姿、姉川の戦いで信長を後一歩で追い詰めながら家康が朝倉を退け、背後に回るや全力で逃げる浅井長政。それを褒める信長。そして疲弊していながらも「ここで逃がせば明日が苦しくなる」と全力で浅井を追撃する家康も天下の器と賞賛し、崩れた軍を立て直して追撃する秀吉もまた天下の器と認める信長の姿には「天命をかけて殺しあう」曹操にかぶるところがあります。全力で逃げ全力で追う、その姿に「天下人」の資質を見ます。夏侯淵は後一歩で残念ながらそこには至らなかった。命がけで戦い、命がけで逃げる。それこそ天下人!!

No.11122 - 2004/08/14(Sat) 21:39:31
今週の蒼天<夏侯淵★妙才!!> / TATSU@管理人 [関東]
こんばんは〜。
2週間ぶりの投稿です。いやもう忙しいのなんのって、平日は帰宅してからネットやる余裕がほとんどありません。 ここだけの話、昔は営業の途中で、時間空いたらネットカフェ寄ったりしてたんですが、そんな頃が懐かしいです。でもって、休日は相変わらずラグビーやってます。
と、言う訳で他のスレッドにもレス付けたいのですが、そんな余裕が全然ありません。宜しくご了承下さい。

さて、今週の蒼天、カラーページ付きで“王たる将”の最期が描かれましたね。期待通り見事な散り際でした。ただ、ちょっとばかし「どうかな?」と思う点はありまして、そこらへんはREVIEWで述べております。

では、今週の蒼天、UPさせて頂きます。皆さんの感想もお待ちしております。

No.11046 - 2004/08/01(Sun) 22:00:54

今週の蒼天<夏侯淵★妙才!!> / TATSU@管理人 [関東]
【STORY】

「夏侯淵! この黄忠が、再びの火蓋を切る!」
夏侯淵に向かって 黄忠は猛然と突進していった。
夏侯淵は腰の剣に手をかけると、抜き打ちで黄忠の胴を払った。夏侯淵の剣は黄忠の甲冑の胴を切裂いた。
続けて、定軍山の本陣に向かって 夏侯淵は郭淮の名を叫んだ。 交渉の決裂を知った郭淮は、次ぎの作戦に移っていた。それは、定軍山の食糧庫を焼き、一時撤退。敵を南鄭の平地に引き込み、決戦を行なうというものであった。

黄忠は苦悶の叫びを上げて落馬していた。
夏侯淵めがけ次々と襲い来る黄忠軍の兵士達。それをを斬り裂きながら、夏侯淵は再び劉備の方向を振り返った。休戦が黄忠の乱入により、突然終わりを遂げていた。それは同時に劉備の首が未だ射程内にある事を示していた。
−魏王−
夏侯淵は、馬首を返し、劉備に向かって突撃を開始した。
−この断行こそ、夏侯淵が下す、漢中戦の処断でござる。−
落馬した黄忠が、雄叫びをあげて夏侯淵めがけ剣を振るった。それを跳躍して交わした夏侯淵は、次ぎに向かってきた魏延を馬ごと斬り捨てた。更に劉備軍の兵士を両断しながら、夏侯淵は劉備の名を叫んだ。
自分の名を叫ぶ敵将を睨みつけながら、劉備は独白した。

−今度ァ 剣で天下を問おうてか!?−

その劉備と夏侯淵の間に立ちはだかったのは、張飛であった。
「民だ国だ天下だあ?」
張飛は劉備に向かって天下国家を諭す夏侯淵が癇に障ってしょうがなかった。
「黙ってりゃあ、どこまで のぼせ上がるつもりじゃーッ!」
怒声を上げながら張飛は、突進してくる夏侯淵を迎えうった。

−乾坤一擲(けんこんいってき)−
蛇矛を構えて駆けてくる張飛を見ながら、馬上の夏侯淵は深く身を沈めた。
−蛇矛は、ただ掻い潜るのみ!−

次ぎの瞬間、夏侯淵は、道脇で燃え上がっている枯れ枝を 剣で鋭く打ち払った。無数の火の粉が張飛めがけて飛び散った。
「しゃらくせえー。」
張飛は蛇矛を振り下ろした。しかし、顔面に降り注ぐ火の粉は、張飛の手元を狂わすに十分であった。夏侯淵は蛇矛を潜り抜けていた。

尚も驀進する馬から身を起こし、夏侯淵は劉備を凝視した。もう、両者を阻む障害は無くなっていた。
劉備は腰の剣に手を伸ばしながら独白した。

−こんな挑戦に応じる義理はねえ。だがッ−

来な!夏侯淵。 劉備はそう口にすると、眼前に迫った夏侯淵を睨みながら独白を続けた。

−ああ。
  王になろうとする男を、受けとめてやるのは、
  王の格ってもんか!−

夏侯淵は劉備めがけ、跳躍した。
劉備は右手の剣を深く引いた。

その時、無数の矢が夏侯淵の体を貫いた。
それは、劉備の背後に出現した弩弓隊から放たれたものであった。
そして、その弩弓隊を率いていたのは諸葛亮であった。



【REVIEW】

●今週のタイトル「夏侯淵★妙才!!」ってのは「KING★GONTA」からきてるんでしょうか?(笑) いつも洒落たタイトルなのに、夏侯淵最期の回がこのタイトルってのはどうかと...

●「この黄忠が、再びの火蓋を切る!」 −ちょっと分かりづらい言葉でしたが、劉備と夏侯淵の交馬語が終わったのなら、休戦は終わりということですから、“俺が再戦の火蓋を切る”って宣言したのでしょうか? てっきり黄忠は、一時休戦もへったくれも無く(そんなことを知らずに)出現したのかと思ってました。黄忠への特命は、『 隧道を通って、夏侯淵を襲え!』 ということでは無く、『 休戦状態が終わったら、すかさず夏侯淵を襲え!』 って特命だったんでしょうか?

●その黄忠が、胴を斬られて落馬したのには驚きました。 黄忠は夏侯淵を斬るんじゃないのか!?って動揺しました。 “夏侯淵を討つ将”にしては目立つシーンも全く無く、なんかキャラ立ってないなー、とは思ってましたが、こういう結果に終わっちゃったんですねー。

そして、夏侯淵は、地面からの黄忠の攻撃をかわし、劉備めがけて突っ込んでいきました。 郭淮が「定軍山の食糧庫を焼き撤退し、あえて敵に背を向け、南鄭の平地に引き込み決戦!」って言ってましたが、夏侯淵自身は、その作戦より単騎突入を選択した模様です。
将としてはちょっと無謀? 減点1? って気もしないでもないですが、これは、当初、定軍山の本陣に引き上げてから、郭淮の作戦を実行しようとしてたのに対し、急に黄忠が乱入して、休戦状態が突然(というか予想を遥かに上回って早く)終わってしまったので、では、予定変更して射程距離内にある劉備の首を獲ろう!という事にしたのかもしれません。
隧道を通って黄忠が突如現れた事が、夏侯淵の単騎突入を誘発したんでしょうか? もしかして夏侯淵は、“劉備の首を獲る”という点において、この(想定外の)事態は、逆に“またとない好機”と捉え、賭けに出たのかもしれません。

−魏王! この断行こそ 夏侯淵が下す漢中戦の処断でござる。−
交渉が決裂した今、劉備の首が獲れる機会があれば、いつ いかなる時でも断行する! それが“夏侯淵の処断”だったのでしょうか? 結果から見れば、黄忠・魏延・張飛と、邪魔する者は全て排除できた訳ですから、夏侯淵には、“それなりの勝算あっての突入”だったのかもしれません。

●さて、その夏侯淵の突入。魏延に対しては、馬の首に剣を突き刺して、そのまま魏延をも貫こうとしたように見えました。魏延はギリギリでかわして致命傷にはならなかったようですが...。次回登場する時は、楽進みたいに傷がある将になってるかもしれませんね(笑)。
更に張飛に対しては、夏侯淵、なかなか頭脳プレイで臨んでました。道脇の“燃える枯枝”を剣で払う、なんて思いもよらぬ攻撃でした。張飛の“火の粉が顔に当たる表情”が痛そうでした。
ここらへんの一連の「夏侯淵の猛進」は、実に手に汗握りました。

●そして、劉備の眼前に迫った夏侯淵。あと一歩のところで、無数の矢が身体を貫通しました。孫堅の最期を彷彿させるようなこの最期。なんとそれを実行したのは突如現れた諸葛亮でした。

こ、これは意外でした! てっきり孔明は蜀の地にいて後方支援を行なっていたのかと思ってましたから...。 29巻の「蒼天ノート」に “孔明、最後の出番。以後、出征する時、常に留守を守り食糧と軍事力を充足させる” って書いてあったんで、過去の【STORY】も、それを基に書いてたんですがね。

“ふいに現れた黄忠に斬られる”ものかとばかり思ってたのに対し、“夏侯淵が敵中突破を図る”というのは、華々しくてとても良い最期だと思います。 しかし、“意外性”という点においては成功ですが、『 ここで孔明を出すってのは、いかがなものか? 』 という感想は拭えませんでした。
夏侯淵の死に対し、ある程度蒼天風アレンジを加えるのは大賛成ですが、ここで“急に孔明が出てきて夏侯淵を討つ”ってのは何だかなーっ、て感じです。 やはり史実は史実として、“夏侯淵は黄忠に討たれる”という部分は変えて欲しくなかったなー。と思います。

ここで孔明が急に、そして全く唐突に、出現するなんて何か嘘臭いじゃないですか! 漢中争奪戦では法正が軍師としてずっと仕切ってきたのに...。もしかして、またもや美味しいどことり!? こっ、孔明〜!!

...こんなこと考えるのも、管理人にとって“赤壁編のトラウマ”が効き過ぎているが故でしょうか? 

●ちょっとケチを付けてしまいましたが、もちろん、今週は盛り上がりましたし、惹き込まれるようにページをめくっていったのも事実です。

来週はこの続きがあるのか?それとも場面を転じて他のエピソードに移るのか?興味深いところです。もちろん、管理人的には、“夏侯淵の死”に関わるシーンをもう少し続けて欲しいところです。 

No.11047 - 2004/08/01(Sun) 22:24:59

Re: 今週の蒼天<夏侯淵★妙才!!> / はっぴー [関東]
このサイトはよく見ていましたが、初めて書き込みします。
よろしくお願いします。

私は蒼天の孔明はなかなかナイスなキャラだと思っています。
彼によって曹操や劉備の目指したものがよく見えると感じるからです。
まあ、好きか嫌いかと言われれば嫌いな方ですが、、、。

今回の定軍山の場面では「王」ということがひとつのテーマだったように思います。
策を止め、夏候淵の誘いに乗った劉備。
討ちかかられて、立ち向かう構えの劉備。
それに対して。
策を重ねる法正。
弓矢で撃ちCENSORED孔明。
「王」を知る者と、そうでないもののコントラストがよかったなーと思います。

初書き込みの我が侭で関係ないことを少し。
私は楽進がすきなのですが、彼の最後のシーン。
たてかけてあった槍は凌統のものでしたね。
それが凄く楽進らしくてステキだと思いました。

No.11049 - 2004/08/01(Sun) 23:29:20

Re: 今週の蒼天<夏侯淵★妙才!!> / なるみ
>●その黄忠が、胴を斬られて落馬したのには驚きました。 黄忠は夏侯淵を斬るんじゃないのか!?って動揺しました。 “夏侯淵を討つ将”にしては目立つシーンも全く無く、なんかキャラ立ってないなー、とは思ってましたが、こういう結果に終わっちゃったんですねー。

これには驚きましたね。でも、「王たる将」夏侯淵が、無名(キャラが立ってないという意味で)の黄忠に斬られるよりも、納得いくかも知れません(自分としては)。
「三国志」を知ってるせいで、黄忠が斬る、と誰もが思ってたのを、(いい意味で)裏切りたかったのかも。「ネオ三国志」ですしね。

>結果、黄忠・魏延・張飛と、邪魔する者は全て排除できた訳ですから、夏侯淵には、“それなりの勝算あっての突入”だったのかもしれません。

夏侯淵、突入自体は「それなりの勝算あって」の事かもしれませんが、退路はどうするつもりだったんでしょう?合肥の張遼ほどにはうまく行かない気がします。まさか命を捨てる覚悟で劉備の首を狙ったのでしょうか。

>ここで孔明が急に、そして全く唐突に、出現するなんて何か嘘臭いじゃないですか。

自分的には孔明には出て来て欲しくなかった。せめて法正に出て来て欲しかった。自分も孔明のは嘘臭く感じました。理由付けなどは来週出るのでしょうが(ここで来週は場面転換、というのは避けて貰いたいところ)、これはちょっと・・・。

夏侯淵、せめて死に際のセリフが欲しいところです。これだけのキャラ、なにか言えば名台詞になると思うのですが。

No.11050 - 2004/08/01(Sun) 23:48:59

Re: 今週の蒼天<夏侯淵★妙才!!> / TYIM1983 [東北]
確かに孔明がここで出たのは「?」でした。
あとタイトルも。

漢中戦でいつも思い出すのは2つの言葉です。
「夏侯淵 最後の蛮勇を振るって参る」
CENSOREDときは声も発せず殺せ!」
なんか淵はどっちにも従ってないなー、と。今回はしっかり逃げ切れたはずなんですけどねえ?蛮勇を振るいにいって殺されてしまいました。
というか陽平関のときも自ら少ない兵で馬超も張飛もいるところに突っ込みましたし。おかげで負傷するありさま。
 どうも公約を実行してないな、という気がしていました。
CENSOREDときは…」によく従っていたのは張遼ですね。合肥で特に。

No.11051 - 2004/08/02(Mon) 01:05:08

Re: 今週の蒼天<夏侯淵★妙才!!> / ツァオツァオ [関東]
読み応えのある回が続き、今回も例外ではありませんでした。でも、やはり私も黄忠が淵を斬るという史実は生かして欲しかった気がします。
老黄忠、一般の三国志ものではインパクト強いキャラですよね。蒼天のキャラクターは各キャラの濃淡が意表をついているところもネオたる所以でしょうか。
弓の名手というイメージの強い夏侯淵と黄忠が弓を交えることなく、最期は孔明の矢が待っているとは。
またも次回が気になります。王たる将は王の片鱗を見出して逝くことができるのでしょうか。

No.11053 - 2004/08/02(Mon) 02:32:55

Re: 今週の蒼天<夏侯淵★妙才!!> / お月様は16個
こちらには初カキコです。よろしくお願いします。今回手に汗握るどころか、黄忠を2回かわして(2回とも良く見ないとかわせたのかやられたのかわからない!!)、魏延←粗い!の後夏侯淵の思惑通りのぶつかりかただったのか?次ページを見なければわからない!!
次に来るのが「ぶち切れた」張飛!!!「しゃらくせぇー」の後、夏侯淵の思惑の通り張飛の手元が狂ったのか次のコマを良く見ないとわからない!!!!・・・とゴンタ先生コマ割とページ使いにテクニック使いすぎ!
はっきり言って疲れました。
黄忠に切られず、将軍クラスのキャラを掻い潜り、最後に又劉備と対峙する様はしびれました。
さすがはネオ三国志!!
最後の諸葛亮ですが、こうだったらなぁ〜と思うのは
「弓兵の背後に諸葛亮の気配」
を表した絵だったら・・・
最後の劉備口から「覇気」なのか「ジレンマのため息」なのか?
が出てますよね(口の両脇)
「余計な事しやがって!孔明!!」って感情を表す絵であればなぁ?
と思ったりしました。
次号ではっきりすると思いますが、
やはり諸葛亮にはこの場に居てほしくないような・・・
が率直な感想です。

No.11054 - 2004/08/02(Mon) 08:40:53

Re: 今週の蒼天<夏侯淵★妙才!!> / 通りすがり者
夏侯淵はあれほどの矢を受けても倒れることなく、
黄忠が止めをさすというような凄まじい展開を期待してます^^;

No.11055 - 2004/08/02(Mon) 12:42:59

Re: 今週の蒼天<夏侯淵★妙才!!> / 如月 雪 [関東]
TATSUさん、みなさん、こんにちわ。
ドキドキしながら1ページ1ページをめくって『蒼天航路』を読んでいたのですが、最後のページで「ギャ〜ッッ!!」と叫んでしまいました。孔明が出てきたのはびっくり!!です。
ここに孔明を布陣する事は法正の策の1つだったのかしら??
王になろうとする男・夏侯淵の最期は劉備に閉めてもらいたいと期待してしまいました。
TATSUさん、いつもREVIEW UP有難うございます。毎日暑いので、ラグビーでの熱中症にはお気をつけ下さい。
以上、如月★雪でした・・・・・(笑)

No.11056 - 2004/08/02(Mon) 12:57:50

Re: 今週の蒼天<夏侯淵★妙才!!> / 藤天君 [関東]
私も今週の蒼天は意外の連続でした。
張遼の如く将軍たちを切り抜けられる力量があるなら、ここは一旦撤退すべきだと思うのですが・・・
やはり定石や合理的云々よりも、自分の生き様を全うさせる方を優先するのが蒼天キャラのやり方なんでしょうねぇ、今までのキャラがそうだったように。
たとえ蛮勇を奮ってるように見えても、夏候淵は「王たる将」にならんとした姿を天下に示しつつ散っていく運命だったのでしょう。

ただ黄忠の扱いにはやはり不満があります。
通りすがりさんの仰るとおり、全身に矢を受けてなお劉備につめよって欲しい「王たる将」、そんな彼を天に還すのは手負いの老将、黄忠であって欲しいです、無理かもしれませんが(^^;

No.11057 - 2004/08/02(Mon) 14:17:07

Re: 今週の蒼天<夏侯淵★妙才!!> / 槍ですら
 蒼天考のほうには初カキコさせていただきます、槍ですらと申します。お見知りおきを。

>やはり史実は史実として、“夏侯淵は黄忠に討たれる”という部分は変えて欲しくなかったなー。と思います。

 一概に史実といってもいろいろですからね、蜀書には黄忠の名前が出てきますが、魏書には無いので黄忠が斬らなくても無理からぬことではないでしょうか。今週号ではどうなるかわかりませんが、瀕死の夏侯淵に止めを刺すような役回りは黄忠にふさわしくない気もします。
 張郃の見せ場が訪れますね、夏侯淵の散り様とともに要チェック。郭伯済にもってかれてもしかたないですね。未来の西域最高責任者、存分にカッコ良く書いてやってもらいたいです。

No.11058 - 2004/08/02(Mon) 14:58:37

Re: 今週の蒼天<夏侯淵★妙才!!> / 陳孫 [関東]
TATSUさん、今週もお疲れ様でした。
私も夏侯淵が黄忠を斬った時、「あれ?」と思いました。
夏侯淵は黄忠との一騎打ちで斬られるんじゃ・・・?
あるいは、もうチョット後なのかな?
と思ってましたが、最後の孔明の登場にはビックリでしたね。
TATSUさんのおっしゃる通り、孔明の出現はなにか嘘臭いと思いましたが、しかし考えてみれば、夏侯淵ほどの男が一騎打ちで斬られるのも残念な気がします。
少年時代に読んだ横山三国志では、夏侯淵は何合か打ち合いましたが、結局は黄忠にあっさり斬り捨てられましたので、黄忠・関羽などの五虎将クラスほどの腕ではないと思ってました。
しかし今回の話では、凄まじい腕前を披露してましたね。
しかし最後は、所詮一人の力の限界だったようです。
以前、合肥で孫権が張遼に追われた時、
 「いかに強かろうと、人の力の強(きょう)!」
 「それ以上では、ありゃあせん!!」
と言っていたのを思い出しました。
張遼と違って夏侯淵は、おのれの力の強を頼み過ぎたのかもしれません。
王たる者は蛮勇とは無縁でなければなりませんが、残念ながら夏侯淵は、最後まで蛮勇とは無縁になれなかったようです。
夏侯淵の王たる者の器量の限界なのでしょうか・・・?

ところで孔明ですが、あるいは初めからこれを狙っていたのでは?
「杜鵑(ほととぎす)の花」の時、孔明が曹操の到来を不適に待つシーンがありましたが、孔明の目的は、自分の名を曹操の脳裏に刻印させることではないでしょうか?
曹操が王たる者と見込んだ夏侯淵を討つことは、そのために十分過ぎるほどの成果といえるでしょう。

No.11059 - 2004/08/02(Mon) 15:04:28

Re: 今週の蒼天<夏侯淵★妙才!!> / 櫻 [関東]
・・・・・・・・・。

遂にこの時が来たかと・・・。
この章が始まったときから友達に「夏候淵死んじゃうよぉo(>-<。)」
と繰り返し愚痴ってましたが・・・はぁ。

司令官殿の死に際(即死ではないよね・・・?)に関しては正史夏候淵伝に「黄忠に斬られた」という記述がない為ゴンタ先生はそちらを採用したのではないでしょうか?(まぁ黄忠伝には「斬った」と書いてあるわけですが)

まだ息はあるようなんでもしかすると来週さらに追い討ち!見たいな展開があるんじゃないかとビクビクしてるところです。劉備が歯をかみ締めてる(私にはそう見えた)ところを見るととどめは劉備が刺すかも・・・もう苛めないであげて!!
というより個人的には郭淮が心配です。大好きな司令官殿が目の前で死んでいくわけですから・・・。

>ところで孔明ですが、あるいは始めからこれを狙っていたのでは?
私もそう思います。怖いくらいの執着ぶりですしね。どうしても殿に自分を刻み付けたいが為の行動かと考えました。
やりすぎだい!!(怒涙)

喪に服します。(-oo-)

No.11060 - 2004/08/02(Mon) 15:56:51

Re: 今週の蒼天<夏侯淵★妙才!!> / 伴将
 「今週の蒼天」に参加するのは初めての伴将です。

 夏侯淵は結局蛮勇を発揮してしまいましたね。黄忠・魏延は上手い具合に突破して兵士も斬り捨てながら前進して行きましたが、張飛に対しては「乾坤一擲!」とか言って運にも頼ってましたから。やっぱり「王になろう」って存在が単騎で敵のど真ん中に突っ込むのはいかんでしょう。

 >ここで孔明が急に、そして全く唐突に、出現するなんて何か嘘臭いじゃないですか。 漢中争奪戦では法正が軍師としてずっと仕切ってきたのに...。
ここは私も法正が出てくるものだと思っていました。黄忠を突破したとこを読んだときは「ああ、法正は単馬会語の後に夏侯淵を釣るために黄忠を使ったのか」と思ってのですが。

 しかし今まで黄忠のキャラが立たなかったのは今回への伏線だったのですね。目立たないじーさんは淵を討てないのか…

余談ですが淵ですらこんな武を振るうのですから関羽の最後は如何ほどのものか。今から気になります。

No.11061 - 2004/08/02(Mon) 17:02:18

Re: 今週の蒼天<夏侯淵★妙才!!> / 文月 [近畿]
こんにちは。
ついに、来てしまいましたね。この時が…。

> ●今週のタイトル「夏侯淵★妙才!!」ってのは「KING★GONTA」からきてるんでしょうか?(笑) いつも洒落たタイトルなのに、夏侯淵最期の回がこのタイトルってのはどうかと…。

私は最初あれを見たとき「なんか近年の萌え系美少女アニメみたいだな〜」と思ってしまいました。(爆)それこそ「魔法の将軍★ミラクル妙才!!」みたいな感じで…(核爆)

それはそうと、淵将軍はかなり派手に暴れてくださいましたね!!
史実通りに淵将軍を斬ると思われていた例の黄忠、そして魏延に傷を負わせ、張飛も軽くスルー…と思っていたら、まさか、まさか、諸葛亮(が率いている弓兵隊)にーーー!!(泣)

> てっきり孔明は蜀の地にいて後方支援を行なっていたのかと思ってました。
> しかし、(中略)『 ここで孔明を出すってのは、いかがなものか? 』 という感想は拭えませんでした。

同感です。
私個人的には、蒼天では諸葛亮を演義のような、「不世出の大軍師」としては描いて欲しくないと思っているので…。
まあ、来週になったらその理由と、それに対する劉備の反応が判るでしょうが。
いずれにしろ、諸葛亮には「てめえは成都にひっこんでろ!!(怒)」
と言いたいです。

淵将軍…。せめて、来週号までは生きていてください…。

No.11062 - 2004/08/02(Mon) 17:08:12

Re: 今週の蒼天<夏侯淵★妙才!!> / kazz [東北]
TATSU様、お忙しいようですね。暑い日が続きます、お身体には充分ご留意なさってくださいね。
今回も「今週の蒼天」UPお疲れ様です&有難う御座います。いち訪問者として。

>てっきり孔明は蜀の地にいて後方支援を行なっていたのかと思ってました。

私もそう思いたかっただけに、今回の登場には「あ゛ッ!? ここで諸葛亮かよッッ」と思わず呟いてました。
ただ、定軍山編での“王”云々っていう流れ。それを酌むことができる夏侯淵や劉備にとっては、それこそ意義のある語らいであったでしょうし武であったことでしょうけど、それを酌めない他の者たちにとってはチャンチャラおかしいことだと思うんですよね。

>「黙ってりゃあ、どこまで のぼせ上がるつもりじゃーッ!」

張飛の気持ちもちょっとは解るような気がします。
劉備陣営の劉備以外の者にとっては「あくまで曹操軍は曹操ありき、淵は一将に過ぎず」っていう感覚なのではないでしょうか。
曹操陣営のようなスケールの大きな人材感に誰もが至れるわけじゃないんですよ。劉備をして今回やっと、って感じだったんですから。
諸葛亮から言わせれば、主君たるものがいつまでも一敵将にこだわって命を危険にさらしているなんて、言語道断!って感じだったんじゃないのかなぁ。法正は劉備の意志を尊重した感じだったんですけど。孔明だからこそ出来る僭越・・・かな? それとも曹操にいつまでたっても相手にされないもんだから八つ当たりしたとか?
どちらにせよ次回で何か補足がありそうなので、何とも言えないんですがね・・・。諸葛亮・・・今回は来なくても良かったんじゃ・・・。ってのが私の感想です。

夏侯淵について。
アレは蛮勇ではないと思います。あくまで本人と劉備にとっては。
でも周りから見れば蛮勇なんでしょうね。
定軍山編での王論っていうのはいわゆる地位としての王位とは全く別次元の話。もっと精神論的なお話。
でも、それでいいと思いました。解るものだけが解る、接することが出来るのはごくごくわずか・・・そんな高尚なものに辿り着いた夏侯淵。立派じゃないですか・・・シクシク・・・。
ただ、まだ完全に絶息というわけではないと私は読みました。

あと黄忠。
あれで終わりでしょうか。う〜ん。とりあえず絡みがあっただけでも良かったのかなぁ。

何はともあれ、次回を待つ! ・・・しかないようです。

No.11063 - 2004/08/02(Mon) 19:17:54

Re: 今週の蒼天<夏侯淵★妙才!!> / taka
ううむ。。みなさんと同じく意外でした。
やっぱり孔明は漢中方面に来てたんでしょうか。と思ったのと同時に、
ひょっとして、

> 最後の諸葛亮ですが、こうだったらなぁ〜と思うのは
> 「弓兵の背後に諸葛亮の気配」
> を表した絵だったら・・・

を私も感じました。
実は私が裏で糸を引いてるんですよの図かなあみたいな。
次回を待つしかありませんね。

No.11065 - 2004/08/02(Mon) 21:53:55

Re: 今週の蒼天<夏侯淵★妙才!!> / 小龍
 ひさしぶりの書き込みです
 今回はわたしも少し「んっ」って感じでしたね。
夏侯淵の活躍自体は最後の華って感じでよかったですが、
これでは黄忠、法正の立場がって感じですね。
せめて最後の弓の指揮が法正なら納得いったんですが、
諸葛亮は嫌いじゃないですが何もココででてこなくても
と思いました。
 あと夏侯淵が張飛をよけて劉備に切りかかるまえの
ギンって一こまがあったんですが、実はここで黄忠の
矢が後ろから刺さったんじゃないかと感じ矢のこまを
丁寧に見ましたがそれらしきものはなかったですね。

No.11066 - 2004/08/02(Mon) 22:09:00

Re: 今週の蒼天<夏侯淵★妙才!!> / てら
お久しぶりです、てらです。
遂にこの時が来てしまいましたね(しんみり)

皆さん仰ってた様に、私も淵が黄忠に斬られなかったのは意外でした。
勝手に「きっと淵と黄忠が競り合って、途中で淵が黄忠を落馬させてその間に淵が劉備に斬りかかろうとしたら黄忠が得意の矢で淵を・・・」とか想像してたので(想像しすぎですね。しかも嫌な;)カラーの段階で淵が黄忠を斬ったので「早速ちゃうやん!!」とか自分自身に突っ込んでました(どうしようもない;)
淵、奮戦してましたね。ぶっちゃけ「張飛には勝てんやろ;」とか思ってしまったのですが、上手く掻い潜った感じでしたし。まさに手に汗握って読んでました。か、かぁっこえぇ・・・
孔明が突然出てきた事に関しては、私はそこまで疑問を感じませんでした。「あ、法正ちゃうんや」とは思いましたが…「孔明貴様!!」とも思いました(^^;
また私の勝手な想像ですがきっと次回でまだ淵は生きてて黄忠が淵にトドメを刺すのかな〜と…(涙)
だからって致命傷を負わせたのは孔明な訳ですからそれで黄忠が討ち取った、とは言いきれない気もしますが(^^;

いつかはこの時が来るとは思ってましたが、淵が大好きなのでとても辛かったです。
淵に限らず、蒼天の人物は皆とても魅力的でその人達がいなくなる度とてもしみじみとした、寂しい気持ちになっていたのですが、今回は一段と寂しいです。
王たる将、夏侯淵、本当に素敵な人物だったと思います。(多分)次号での彼の最期を、しっかりと目に焼きつけたいと思います。

と、しみじみしつつやはり題名の「夏侯淵★妙才!!」にはガビーンでした(笑)やはりゴン太先生はすごい・・・!
「あぁ〜今回淵が…」とかハラハラしながらページめくったのに吹き出しました(失礼な!)どうしても「つの●☆ひろ」が…こんなダメなオチですみません・・・

No.11067 - 2004/08/03(Tue) 00:12:32

Re: 今週の蒼天<夏侯淵★妙才!!> / つね [関東]
 うーん、いつのまにか「漢中攻防戦○」の数字がずれていた。誰も気にしてないだろうけど、こっそり直しておこう。

1.漢中攻防戦31(戦闘再開)
2.漢中攻防戦32(狼の牙)
3.漢中攻防戦33(妙才の漢中戦の結末)

 黄忠、先週の貫禄はどこいったのやら。読者はみんな史実では黄忠が
夏侯淵を討ったことを知っているから期待していたけど、さすがに蒼天らしく期待を外してきましたね。黄忠には気の毒ですが。今から夏侯淵に止めをさしても、それこそ「泥ボー首」呼ばわりされかねないし。
 夏侯淵は最後の華を飾ったと言えると思います。張飛に対しては、劉備追撃の時から、徹底して正面衝突を避けていましたが、それすら「実力者ほど相手の強さに敏感」というところからきていて、かつ戦巧者ぶりを見せつけてくれました。
 その夏侯淵を討ったのが諸葛亮の弩だったとは。皆さんと同じく私もいささか戸惑いと怒りを禁じえないのですが、劉備は表面上は怒れないでしょうね。既に戦闘は再開されていて、黄忠、魏延、張飛といった猛者たちは夏侯淵に襲い掛かっているのだから、諸葛亮の部隊が攻撃してはいけないという理由はありません。飛び道具は卑怯だ、なんて言ったら笑われるし。もしかすると法正の「螺旋の陣」の最終兵器がこれで、そのままスタンバっていたのかもしれません。それにしても法正の独断専行といい、劉備がリアリスト法正とロマンティスト諸葛亮の2人の軍師に振り回されているような印象すらあります。

 何人かのご指摘ありましたが、まだ夏侯淵は絶息していないようですね。最期の奮闘になるか、走馬灯が駆け巡るのか、あるいは蒼天らしく途中を抜かして場面変わって魏王への訃報となるのか、どれにしても(どちらでなくても)印象的な回になりそうです。

No.11068 - 2004/08/03(Tue) 00:19:55

Re: 今週の蒼天<夏侯淵★妙才!!> / アベール
>魏王!この断行こそ夏侯淵が下す漢中戦の処断でござる

夏侯淵は自らの命とひきかえに劉備の首をねらっていたようです。

No.11069 - 2004/08/03(Tue) 18:16:05

Re: 今週の蒼天<夏侯淵★妙才!!> / ギルガメッシュ [関東]
 夏候淵の「まだ、射程圏内」というので馬首を返して劉備に向かったのは勝算があってのことだと思います。あとは、自分が王たる器であるか自分の天命、天運を試すという気持ちがあったんじゃないでしょうか?

 曹操は呂布と打ち合ったときに一撃目を受けれたのは天佑によるもの。孫権が張遼と打ち合った際には自分の天命を問う機として捉えています。三国志を創りあげた英雄・・・曹操、劉備、孫権のうち、二人は世に隔絶たる豪傑と刃を交わすことで己の天命を問う機会を得ている。故に劉備は夏候淵が向かってくるときに夏候淵の刃を受ける。これが王の器だと語っています。だから劉備、夏候淵の二人は自分の天命、器をぶつけあい、刃を交える必要があったと思います。

 だから、互いの天命を問う機を永遠に失わせた諸葛亮は余計なことどころか大罪に価するだろうと思います。

 昔、曹操の少年時代に「ここで俺が死ぬわけがない、天が俺を生かしているからだ!」みたいな事を言ってた気がします。できるなら劉備に、夏候淵に打ち合うときをつくってほしかったです。

No.11070 - 2004/08/03(Tue) 21:30:38

Re: 今週の蒼天<夏侯淵★妙才!!> / ブ王 [関東]
>●今週のタイトル「夏侯淵★妙才!!」ってのは「KING★GONTA」からきてるんでしょうか?(笑) いつも洒落たタイトルなのに、夏侯淵最期の回がこのタイトルってのはどうかと...

ああ、タイトルは見ていませんでした。そりゃあ、ズッコケタイトルですね。今此れを読んで、マチャアキばりにコケてしまいました。

>三国志を創りあげた英雄・・・曹操、劉備、孫権のうち、二人は世に隔絶たる豪傑と刃を交わすことで己の天命を問う機会を得ている。故に劉備は夏候淵が向かってくるときに夏候淵の刃を受ける。これが王の器だと語っています。だから劉備、夏候淵の二人は自分の天命、器をぶつけあい、刃を交える必要があったと思います。

僕も、ギルガメッシュさんと同じことを思いました。劉備だけ一騎打ちしないのはどうなのかな?

劉備は、諸葛さんを軍師のうちの一人と思っている(思いたがっている?思うようにしている?)ようですが、彼は大徳の器に入らないだけあって、枠組みの中に入りませんね。赤壁のように、今後も暴走して行くんでしょうか?数年後の荊州に関しては、彼はどうするのかな?と思いました。

其れでは、炎の老将・黄忠さんに、次回活躍の場が与えられますように!

No.11071 - 2004/08/04(Wed) 02:04:59

Re: 今週の蒼天<夏侯淵★妙才!!> / 初投稿 [外国]
初めまして。初めて書き込みます。

 蒼天で夏侯淵がもう見れないと思うとつらいですね・・・

 ただ、夏侯淵が最後にふるったのは、蛮勇ではなかったと私も思います。一般的な蛮勇の定義とは違って、蒼天の夏侯淵にとっての「蛮勇」とは、「王たる自覚なしにふるう武」のことではないでしょうか。つまり、政としての戦を行えるか否か。

 むしろ今までの合理を追求する夏侯淵の武ならば、単馬会見という無用の危険を冒してまで劉備に天下を問うことも、自らの命を顧みずに劉備の首を取りに行くようなこともなかったのでは。蜀を中華を牽引する新しい国家とする、その政のために、あえて危険を冒して劉備を殺そうと(直接天下を問おうと)したのだと私は思います。

 「生まれ変わった蜀」に生きる一人一人の顔が、王として、為政者として、あの戦いで夏侯淵には既に見えていたのではないでしょうか。

No.11072 - 2004/08/04(Wed) 02:17:05

Re: 今週の蒼天<夏侯淵★妙才!!> / tom [近畿]
はじめまして<(_ _)>tomです。
何度かromったことがありましたが、書き込みは初めてです。
宜しくお願い致します。

32巻、クロニクルエディション、文庫本それぞれの発売が決まって、
今更の返信・・・になってしまいますが、承知で書き込みします。
ごめんなさい。

「夏侯淵★妙才」の最後、孔明が淵を矢で射掛けた場面。
(TATSUさんが31巻の考察に書いていたとおもうのですが)
劉備は(信頼度では)法正>孔明とみている。
これをゴン太先生は表現したかったのではないでしょうか。
「王の格で受け止めようとしている、まさに今この時!」
という大事な期に、孔明がいらない邪魔をする。
読者にさえ「こいつ!余計な真似を!」と思わせたかった。
そういう風に感じました。
曹操や孫権のような、強者と討ちあう機会を奪ったのは、孔明だ。
と遠回りに伝え、結果「法正>孔明」を読者に
突きつけたのではないでしょうか。

これが現実か否かではなく、法正と劉備と孔明の関係を
淵との対峙で伝えたのだと思います。
大事な淵の死に様は、
今週の「もうひとつの死に様」で描かれていたし。

それにしても、ゴン太先生は器用だし、内容が濃い!

No.11079 - 2004/08/07(Sat) 00:56:24

Re: 今週の蒼天<夏侯淵★妙才!!> / 侠客 [東北]
 ……実は孔明がいきなり出てきたの、ありだと思ってます。劉備と夏侯淵の「王者問答」に水を差した(?)かたちで、戦の冷酷さを見事に表現してるんじゃないでしょうか。
No.11080 - 2004/08/07(Sat) 13:52:48

Re: 今週の蒼天<夏侯淵★妙才!!> / kanzi [近畿]
久し振りに書き込ませていただきます。
私はある種タイトル「夏侯淵★妙才!!」は有りだと思いましたけどね。
下手な言葉を持ってくるぐらいでしたら、夏侯淵の最期を語るにはこれだと思いますし、「妙才」はあざなという意味だけでなくそれぞれ「妙」、「才」という漢字の意味も含んでいるでではないでしょうか?
夏侯淵の「才」を集約したものがこの話にあるんでしょう。

No.11082 - 2004/08/08(Sun) 12:58:51

Re: 今週の蒼天<夏侯淵★妙才!!> / 英英 [北海道]
……書き込みたかったのですが、つい時が過ぎ遅くなってしまいました。
(なるみさん、桜さん、<希求>の回でレスありがとうございます)

タイトル『夏侯淵★妙才』は一瞬ギャグかと思いました(笑)。
そのうち『諸葛亮(はぁと)孔明』なんてタイトルが出ても驚くまい。
淵の最期に心を痛める読者が他のところに目を向けて、少しでも安らぎを得られるように…という作者の配慮とか? かなり苦しいですね。

あっ魏延がしゃべった!(相変わらずな土佐弁が可愛い♪)とか、どーでもいいことに注目してました。張飛に一歩譲ってる感じも良いです。その張飛、夏侯淵とは相性が悪いみたいですね。こないだは馬を切られちゃったし、なかなか正面から戦えません。

>「定軍山の食糧庫を焼き撤退し、あえて敵に背を向け、南鄭の平地に引き込み決戦!」

劉備軍は兵糧を目当てに定軍山を狙ってたのに。
淵を討っても曹洪・曹休に抑えられてる兵站を回復できなきゃ、ピンチなまま。
最後の諸葛亮には「あ、いたの…」という印象が一番でした。成都か関城だと思ってたのに(ホトトギスの場面は漢中っぽくも見えたんですが)
車に乗ってる諸葛亮、劉備より偉そうです。

No.11116 - 2004/08/12(Thu) 21:37:46
再びイラスト投稿が! / TATSU@管理人 [関東]
おうりさんよりイラストを、また頂きました。今度は「乱世の歌姫」です。

描画考「YOUR GALLERY」に飾ってあります。是非ご覧下さい。

No.11048 - 2004/08/01(Sun) 22:43:05

Re: 再びイラスト投稿が! / 煌 飛麗 [関東]
TATSUさん、イラストUPありがとうございます〜。

おうりさんは初めて玲瓏を見たとき、あまり良い印象を持てなかったそうなんですが、「私は皇帝を産みたいのです」というセリフを言った時から好意を持てたそうです。今じゃ蒼天の女性キャラの中では玲瓏が一番のお気に入りに・・・(笑
私は玲瓏は年をとってからの方が好きです。
またおうりさん連れて遊びにくるので、その時はよろしくお願いしますね〜。

No.11077 - 2004/08/06(Fri) 23:00:40

Re: 再びイラスト投稿が! / 英英 [北海道]
こんにちは〜。
煌飛麗さん、おうりさん、お久しぶりです。
半月あまりボーっと生きてたため、NEWイラストにようやく気づきました(^^;

私も卞さんは熟年になってからが好きなんですが、おうりさんの絵を見たら、若いころもいいかも♪なんて思っちゃいました。
すごく綺麗です〜!『官能の歌姫』なんだけど、どこか楚楚とした印象を受けます。
こりゃ曹操様が見逃すはずないですね。
背景の花も綺麗で、卞さん自身が花のようにも見えます。綺麗です…(そればっかり)
とっても目の保養&心の保養になりました。
ありがとうございました。

No.11115 - 2004/08/12(Thu) 20:09:48
キリ番踏みまして候! / ツァオツァオ [関東]
あまりカキコできていないので恐縮なのですが、なんだかちょうど良いタイミングで660000番踏むことができました。万歳〜!
666666番もすぐにやってきそうですね。TATSUさんお忙しい中さらに大変なことになりませんように…
最近の「今週の蒼点」、UPがちょうど連載(木曜)と連載(木曜)の中間ぐらいなので、REVIEWが待ち遠しい一方で次の回までが早く感じられるのが良いです。これからも皆勤目指して頑張ってください!
ここに来ている方々は皆GONTAファンであると共にTATSUファンでもあると思います。

No.11052 - 2004/08/02(Mon) 02:15:18

Re: キリ番踏みまして候! / TATSU@管理人 [関東]
ツァオツァオさん、キリ番申告、有難うございます & おめでとうございます! "TATSUファン" なんて書いて頂くと照れくさいですが、とっても嬉しいです。

では、下記3つのキリ番特典を宜しくお願いします。

1.記念にHNをご希望のアイコンと一緒に掲載させて頂きます。下記gillさんのサイトに行ってお好きなアイコンを選んで下さい。
http://www.geocities.co.jp/Colosseum-Acropolis/4079/sangokushi/icon.html

2.願い事が叶うと(管理人の中で)有名な神龍に願いごとができます。アイコンと一緒に「願いごと」をこのスレに書き込んで下さい。

3.稚拙ながらもイラストを描かせて頂きます。描いて欲しい蒼天キャラの『 名前 』 をリクエストして下さい。(リクエストは" 名前 "でお願いします。" シーン "のリクエストは管理人が画力無き故、ご勘弁下さい。過去のリクエストは描画考「MY GALLERY」のキリ番イラストをご参考に。同じリクエストは避けて頂くと嬉しいです。)


キリイラは現在、「呂蒙」と「曹洪」と2枚溜まっているので、少々時間がかかるかもしれません。宜しくご了承下さい。

No.11083 - 2004/08/08(Sun) 20:58:30

Re: キリ番踏みまして候! / ツァオツァオ [関東]
それではお言葉に甘えまして、

1、追悼と尊敬の念を込めまして、夏侯淵(四天王)でお願いします!

2、実は、モーニング連載が年内完結(漢中戦まで)なだけで、4月からイブニング誌上にて新章開始という運びでありますように…。(月2連載ならいける!)

3、すごく悩みます。悩みますけどここはやはり新生劉備軍シリーズでお願いしようかと思います。
定軍山で大活躍!…とはならず汚れ役を一身に請け負ってしまった感のある黄忠漢升爺様を、演義張りの格好良さで描いて頂きたく存じます。
黄忠独りだと物足りなければ、厳顔(らしき将)加えて頂いても全く問題御座いません!あ、もちろん五虎将として描いて頂いても全く全く問題御座いません!

…以上、若干たわ言でした。お忙しいというのに失礼いたしました。よろしくお願いします!

No.11095 - 2004/08/09(Mon) 01:58:02
はじめまして!! / GAN [関東]
初めて書き込みさせていただきます。三国志歴20年のGANと申します。まだキリ番設定されていないようですが、666666番を踏みましたので報告させていただきます。
みなさんの『今週の蒼天』の深い考察を毎週楽しみに読まさせていただいています。毎週木曜日になると三国志熱が復活してきて大変です。特に今週は・・・。
管理人様も大変そうですが、これからも毎週欠かさずがんばってくださいね。

No.11081 - 2004/08/07(Sat) 22:41:15

Re: はじめまして!! / TATSU@管理人 [関東]
GANさん、初めまして。蒼天考へようこそ。
『今週の蒼天』を毎週楽しみにしてるなんて、嬉しいです。

666,666のキリ番は、カウンターの下には書いてありませんでしたが「予定キリ番」のところに設定してましたからOKとします。
では、下記の3点を宜しくお願いします。

1.記念にHNをご希望のアイコンと一緒に掲載させて頂きます。下記gillさんのサイトに行ってお好きなアイコンを選んで下さい。
http://www.geocities.co.jp/Colosseum-Acropolis/4079/sangokushi/icon.html

2.願い事が叶うと(管理人の中で)有名な神龍に願いごとができます。アイコンと一緒に「願いごと」をこのスレに書き込んで下さい。

3.稚拙ながらもイラストを描かせて頂きます。描いて欲しい蒼天キャラの『 名前 』 をリクエストして下さい。(リクエストは" 名前 "でお願いします。" シーン "のリクエストは管理人が画力無き故、ご勘弁下さい。過去のリクエストは描画考「MY GALLERY」のキリ番イラストをご参考に。同じリクエストは避けて頂くと嬉しいです。)

キリイラは現在、「呂蒙」と「曹洪」と「ツァオツァオさんリクエスト分」で3枚溜まっているので、少々時間を下さいませ。
では、これからも蒼天考をご贔屓に!

No.11084 - 2004/08/08(Sun) 21:01:33

Re: はじめまして!! / GAN [関東]
では、さっそくですが・・・、

1.アイコンは甘寧親分(報復)でお願いいたします。

2.年内完結など言わずに1回でも多く蒼天航路が続きますように。

3.今週が今週なんで夏侯淵といきたいところですが・・・。ちょっと変わりどころで、欲張りかもしれませんがきっと描かれることがないであろう後々の因縁コンビということで、魏延&馬岱でお願いいたします。蒼天ではメジャーにはなりえない二人ですが、さすが蒼天!!いい味だしてる二人だと思います。(私だけでしょうか???)

管理人様のおっしゃる通り、年内に終わってしまうには最後が駆け抜けて進んでしまうペースになってしまうので惜しい限りです。まあ、漢中戦も予定以上かかっているようですし、まだまだ期待はあると思いますよ。しかし、最終回って想像つきませんね。いったいどんな描かれ方をするのか・・・。

No.11090 - 2004/08/08(Sun) 23:21:07
と、いうことは・・・ / ヌーラ
夏侯淵が、亡くなったということは、例の『鶏肋(間違っていたらゴメンなさい)』にはいりますよね。最終回も近いということですね。
蒼天ってアニメには、ならないのでしょうか。

もし、アニメになるのなら、官渡の戦いより後の曹操の声は、
ハリウッドのイケメン系ナイスミドルを、専門に吹き替えている
津嘉山正種さんにお願いしたいです。

No.11073 - 2004/08/04(Wed) 15:19:46

Re: と、いうことは・・・ / むりっこ
アニメはちょっと難しいかもしれないけど、三国志Xとかのアペンド
ディスクっていう形で、顔絵を蒼天キャラに変えられるソフトとかを作ってほしいですね

No.11074 - 2004/08/04(Wed) 22:23:35

Re: と、いうことは・・・ / ゆえちん [近畿]
年内完結!!って思いっきり出てましたね、、表表紙裏に・・
No.11075 - 2004/08/05(Thu) 21:06:01

Re: と、いうことは・・・ / 煌 飛麗 [関東]
横レス失礼します。
蒼天のアニメ化については私もおうりさんと話した事があるのですが、もし、仮にアニメになったとしてもゴールデンじゃ放送できませんよね(苦笑)。ビデオ(DVD)作品か、深夜放送・・・。
ちなみに私的に夏候淵は速水奨さん、孔明は子安武人さん、と勝手にキャスティングしたり・・・。(何故かこの二人だけ声優さんを当てはめている・・・)

No.11078 - 2004/08/06(Fri) 23:08:05
ろ、老将軍・・。 / 楊 再興 [関東]
 いつもはこのサイトは見てるだけで皆さんの深い考察をフムフムと楽しんでいたのですが「漢中戦」のあまりの迫力に投稿してしまいました。
 僕も次回は手負いの淵が馬超並みのターミネーター振りを発揮し劉備に襲い掛かるところを忠爺様が身をていして淵に止めを刺すシーンを期待しちゃいますね。もう木曜が楽しみでしょうがないっす!!

しかし「漢中戦」といえば楊脩!あいつ出て来ないんですかね?僕的には天才肌の曹植に入れ知恵する秀才官僚タイプの佐野 史郎みたいな奴で曹操からビシャーンと怒られる姿がみたいんですが例の件は曹ヒがもうやっちゃいましたからね〜、みたいな〜。

あと個人的には早く陸遜がみたいなと・・・・やはり今後の「荊州戦」ですかね。

No.11064 - 2004/08/02(Mon) 21:45:19
今週の蒼天<希求> / TATSU@管理人 [関東]
どうもです。レビューを開始する前に一言お詫びを...。
先週、劉備が法正の作戦を中止して、夏侯淵に向かって行った時に、不満を述べさせて頂きましたが、あれは撤回させて頂きます。 失礼しました。

まさか、戦の停止は一時休戦が目的で、劉備と夏侯淵が“単馬会語 ” “交馬語” とも言える対談を行なうとは思いもよりませんでした。 そして、この両雄の会話こそ“自ら王たる意志なくば歩めぬ道”を往く夏侯淵の面目躍如とも言える行為でした。

“戦の大義を問う” 夏侯淵の発言には、心 動かされるものがありました。 そこらへんについては【REVIEW】の項で、これでもか!という程 なが―く述べさせて頂いてます。

では、今週の蒼天、開始させて頂きます。
【REVIEW】が凄まじく長いです。途中で寝ないよーに。(笑)

No.11013 - 2004/07/19(Mon) 08:03:59

今週の蒼天<希求> / TATSU@管理人 [関東]
【STORY】

定軍山・東斜面。
張郤と趙雲は激しい一騎打ちを続けていた。張郤の一合ごとに練磨を加えていくような武術に、趙雲は刮目していた。
「まずは、お見事!」
そう告げると、趙雲はふいに馬首を返し、その動きに連動して、趙雲軍自体も戦場から離脱していた。
−術中に引き込んでおきながら、なにゆえ?−
張郤は、銅鑼の音にあわせ後退してゆく趙雲軍を見つめながら、訝しんだ。

          ***************

定軍山・西斜面。
銅鑼が打ち鳴らされ、馬岱が軍を停止させていた。
それを見て、守将・徐晃は、側面の遊軍に加え、前面の敵さえ攻撃を止めたことに疑問を抱いていた。
−何か あったか?−
そう呟く徐晃の背後、定軍山の北斜面では、次々と篝火が灯されていた。

          ***************

定軍山・北西山中。
遊軍の黄忠軍に、馬上の法正が追いついていた。
「何か変事でも?」
ふいに現れた軍師に、蜀の老将は声をかけた。
すかさず法正は黄忠に、『 定軍山中腹の食糧蔵に通じる隧道 』 の存在を知っているか尋ねていた。
法正の台詞に、黄忠は、自分に何か特命が与えられる事に気づいた。

          ***************

夏侯淵は独り馬を駆り、定軍山の北斜面を下っていた。
夏侯淵の前には、斜面を駆け上がる劉備軍の姿があった。

「単騎だ!? あの野郎、阿呆か?」
劉備の背後で、張飛が呟いていた。
その時、 郭淮の合図のもと、城壁から二羽の鷹が放たれた。 鷹の足には火の付いた縄が括り付けられ、斜面を駆け上る劉備軍の両脇に積まれた枯木に、その火は次々と点火されていった。

「洒落た出迎えじゃねえか。夏侯淵!」
劉備は馬を止め、夏侯淵に向かって叫んだ。劉備軍と夏侯淵の間の斜面には、火によって形成された一本道が出来上がっていたのである。

「よくぞ。お出まし頂いた。」
夏侯淵は馬上で会釈した。その様子を見て劉備は、予想通り、『 夏侯淵が自分の"器"に挑もうとしている 』 ことを感じた。 張飛と魏延にその場を動かぬように命じ、劉備は単騎で馬を進めた。
すかさず張飛は、夏侯淵を観察し、弓を携えていない事を確認していた。張飛は思った。自分が負わせた左肩の深手は、まだ弓を引けるほどには癒えていない。と。

やがて、蜀の君主と魏王国の将軍の“交馬語”が開始された。

          ***************

『 蜀は、大乱を知らぬ豊饒の地である。だが、劉 玄徳という男が、曹 孟徳と戦い続けることによって、その豊かさは食い潰されることになる。』
夏侯淵は淡々と告げた。それを聞き、主君を貶められた劉備軍は色めきたった。
だが! と夏侯淵は叫んだ。
−曹操への抵抗を続けるにせよ、自衛に徹するならば、天険の城壁に囲まれた蜀に、莫大な戦費は必要ない筈。−
そう告げると 夏侯淵は劉備に向かって、弓を引く格好を以って叫んだ。
「富を戦に使わねば、蜀は、新しい中華を牽引する新しい国に生まれ変わることも可能だ!!」
夏侯淵が放った空(から)の矢。それは峻厳たる王が、蜀の君主に放った痛烈な提言であった。

思わず夏侯淵めがけ突き進もうとする張飛を制して、劉備は告げた。
お前が希(こいねが)ったのは、そういうことか。曹操が来る前に、どうしても そういう事が吐きたかったのか。そう呟きながら、劉備は、耳に手をやり苦笑した。
「僭越極まるが、おいらと戦う志(こころざし)としちゃあ悪かねぇ。」

だが、夏侯淵の告げた台詞の " 新しい " という言葉の真ん中には " 曹操 " という存在が常にあった。反曹の巨魁・劉備には、夏侯淵の提言は受け入れる訳にはいかなかった。
劉備は叫んだ。
「曹操と同じ朝日を浴びたくねえって人間は、蜀の地だけじゃ収まりきらねえんだぜ!」

「天下に何も為さぬまま、ただ民の富と声望を食い散らかして戦い死ぬのか、劉備!」
すかさず夏侯淵は叫び返した。それは天下人・劉備に対する痛烈な批判であった。だが、劉備は微笑みながら答えていた。

「そいつァ曹操の問いだ。 天下を答える相手はおめえじゃねえ。」

これ以上、劉備は天下国家について論じあう気は無かった。曹操以外の人間とは...。そして劉備の発言は、交馬語の終了を告げていた。
ならば、このまま送別する他ない。と告げる夏侯淵に対し、劉備は、それだけじゃ足りねえぞ、と不敵に微笑んだ。 『数々の無礼な発言はその首で。渦旋の陣を無駄にした分は この定軍山奪取によって、償ってもらう。』 そう劉備は告げ、両名は馬を返した。

          ***************

斜面を下り、自軍の元へ帰りつつ、劉備は述懐していた。将軍以上の者になったような夏侯淵の先刻の態度が、劉備には片腹痛かった。 もしや曹操は、“軍の進退”以上の事を将軍たちに仕込んでいるのか? と劉備は考えていた。 その時、劉備は気づいた。
−まさか曹操は、自分の配下から、次々と "王" を生み出そうとしているのではないのか?−
思わず劉備は夏侯淵を振り返った。

その時、劉備が見たものは、隧道を突き抜け、突如出現した一人の老将が、夏侯淵めがけ襲いかかる光景であった。 劉備は驚愕した。

−あれァ 黄忠!−


【REVIEW】

●扉絵は、斜面を下ってゆく夏侯淵の背後に魏王が浮かび上がっていました。
今週の“交馬語”を読む前は、何とも無い描写に思えましたが、読んでから見ると、なかなか感慨深い光景です。劉備の元へ向かう夏侯淵は“王の意志”を以って会見に臨んだんでしょうね
キャッチコピーも、今回の“交馬語”を知ってから読み返すとなかなか味わい深いです。 転記しておきます。

−辺境の荒野で、未だ見ぬ新しき国を想い、
  夏侯淵は問う。 天に、 己に、 そして劉備に。−


●張郤と趙雲の一騎討ち。趙雲の額に汗が滲んでいました。蒼天張郤って強かったんですねー。
「すでに百戦の勇名を有してなお、今なお一合ごとに練磨を加えるその武の術理!」って趙雲は歯を食いしばって叫んでました。つまり張郤は、『 敵と刃を交えるごとに、自分の技に練磨を加え、更に強くなってゆくような武術 』 を有しているみたいです。 戦闘する度に経験値があがり、LVがアップしてくようなもんでしょうか?
こうなると、この“半世紀の武人”がもっと早く蒼天上に登場してくれて、その活躍ぶりを見せつけてくれれば、とかなり残念です。

●法正は遊軍に回った黄忠のもとへ駆けつけ、「食糧蔵に通じる隧道をご存知か?」と尋ねつつ書面を突き出してました。あの書面は「隧道の地図」か新作戦の「命令書」でしょうね。『渦旋の陣』が停止させられても、すかさず次ぎの作戦を決行するのは、さすが“策士”って感じです。
ところで、「特命でござるな」と微笑む黄忠が、かなり渋い顔でした。黄忠がアップになるのは初めてだと思いますが、こんなに格好良かったでしたっけ?もっと猿みたいな顔してたような気がしたんですが...。管理人は猪突猛進型の、野人のような老将かと思ってたんですが、今週のアップで少し印象が変わりました。

●さあ、今週、語りたいのは何と言っても、劉備と夏侯淵の対談です。 ちなみに、本レビューでこの対談は、曹操と韓遂の行なった対談に準えて“交馬語”という表現で統一させて頂いてます。

夏侯淵が"不動の陣"で、その姿を劉備に見せつけていたのは、“交馬語への誘(いざな)い” でした。 夏侯淵は、定軍山において最後の決戦を行なう前に、“戦の大義”を劉備に問いかけておきたかったのではないでしょうか? そこで、まず自分の隻影を劉備に発見させ、劉備軍を北斜面へと誘い、更に郭淮に命じて “炎の道” を形成することにより、『自分と劉備の1対1の対談』へ誘うステージを作りあげたように感じます。

『 敵を人として、戦を政(まつりごと)として 』見据える夏侯淵は、いよいよ最後の“戦”を開始する前に、劉備という“人”に対して、“政(まつりごと)”に対する覚悟を問うておきたかったのかもしれません。 
以下、交馬語で交わされた両名の台詞を、じっくり考察させて頂きます。

●「よくぞ、お出まし頂いた。」
これは、作戦を中止してまで、自分の誘いに応じてくれたことへの御礼ですね。“自分の送ったメッセージを良くぞ読みとってくれた。”っていう敬意でしょう。
「ああ、遠目にゃ、なかなかの隻影だったぜ。」
おめえのメッセージは分かったし、応じる事にした。 篝火で、“自分の単騎で立つ姿”を浮かび上がらせて、おいらを招こうとするなんて、洒落た演出じゃねえか。 

この双方の挨拶が交わされた後、交馬語が開始されます。 そして劉備を招きよせて夏侯淵が行なったことは、“天下人に対して痛烈な提言を発すること”でした。

『蜀は、大乱を知らぬ豊饒の地である。だが、劉備という君主が、曹操と戦い続けることによって、その豊かさは食い潰されることになる。』
これは、後に蜀が度重なる北伐によって、国力が急激に疲弊したことを暗示しているのですね。
『曹操への抵抗を続けるにせよ、自衛に徹するならば、天険に囲まれた蜀に、莫大な戦費は不要。』
蜀の地から無理に出ようとせず、専守防衛に徹すれば、天険の山脈に囲まれた蜀の防衛は容易であり、莫大な戦費も使用しなくても済む。と夏侯淵は語ります。 漢中に出て来たり、関中を陥落させようとしたり、天下を曹操と争おうとしなければ、豊穣な蜀の地は維持できる。そう夏侯淵は定義します。
そして最後に夏侯淵は、提言します。
『富を戦に使わねば、蜀は、新しい中華を牽引する新しい国に生まれ変わることも可能だ!!』
無駄に戦争なぞせずに、富国強兵策を取り続けていれば、蜀は、今後の“新しい中華”において、見本となるような“新しい国”と成り得る筈だ。
 
そういう意味の事を夏侯淵は言いたかったのではないでしょうか? つまり、“打倒曹操”などという実現不可能な目的の為にひたすら戦い続け、蜀を食い潰してしまうぐらいなら、蜀を豊かな国とすることに徹し、新しい国づくりを志向すべきではないのか? もっと言えば 『蜀から のこのこ繰り出して来て、漢中を獲ることに必死になる意味が、本当に貴方にはあるのか?』 『貴方は大局的視野に立っても尚、漢中を奪い取る必要があると思っているのか?』ともとれると思います。 

それが夏侯淵が劉備に放った“痛烈なメッセージ”であり、“希求”であったのだと管理人は感じます。 “自ら王たる意志なくば歩めぬ道” を往く夏侯淵。その夏侯淵の放った空の矢は、劉備軍が目を逸らしたくなるような、強烈な光芒を放っていたのではないでしょうか?

● さて、今度は劉備の立場に立ってみましょう。
劉備は、夏侯淵が自分と1対1の対話を望んでいる。しかもそれは、自分の“器”に正面きって何かを挑もうとしている。そこまでは、読んでました。 が、まさか夏侯淵が、ここまでの発言を行なうとは夢にも思ってなかったのではないでしょうか? 
「おめえが希(こいねが)ったのは、そういうことか。曹操がくる前に、どうしてもそういうことが吐きたかったんだな。」
劉備が呟いたこの台詞の奥には、『わざわざ俺を誘いだして、何をしたかったのか興味津々だったが、これで理由がわかったぜ。それに曹操が来てしまえば、一武将のお前がそんな台詞は吐けねえしな。』 そんな気分があったように思えます。

「僭越極まるが、おいらと戦う志(こころざし)としちゃあ悪かねえ。」
一介の武将のお前が、蜀の主である俺に、“蜀の在り方” を説くなんて、おこがましいにも程があるが、俺様と対等に戦かう為は、それくらい高い志を持ってても悪かねえな。 
つまりこの台詞には、多分に皮肉も入っているように思えます。そして劉備の決め台詞はこうでした。
「だがよ、夏侯淵。おめえの言う“新しい”って言葉の真ん中にいるのは、曹操だ。」
これは、劉備なりの反論ですね。これを管理人ふうに解釈させて頂きますと、
色々、知ったふうな事を抜かしていやがるが、おめえの台詞は煎じ詰めればこういう事だ。
『富を戦に使わねば、蜀は、“曹操の創る新しい中華” を牽引する “曹操から見た新しい国” に生まれ変わることも可能だ。』 

反曹操の人間で形成される劉備軍にとって、それは受け入れられることではありません。即ち『蜀の地から出ることなく、専守防衛に徹する』という夏侯淵の提言の、根幹の部分が受け入れられないのです。それが、劉備の「曹操と同じ朝日を浴びたくねえって人間は、蜀の地だけじゃ収まりきらねえんだぜ!」という怒号となって現れたのだと思います。 
『 何で曹操の天下の為に、専守防衛をしなきゃならねえ!それじゃ、おいら達の存在意義はねえんだよ! 』 と言うような...
夏侯淵の提言は非常に理に叶ってましたが、劉備の反論も十分正論のように管理人は思えました。

●以上、劉備の反論もごもっともでした。 しかし、“自分の存在意義からして、曹操との戦をやめる訳にはいかない。”という部分において正論でしたが、それでは、夏侯淵の指摘した 『 戦争を続けることによって、蜀の地は食い潰されてしまう。 』 という問題は何ら解決しません。 英明なる狼は、そこを鋭く追求します。
「天下に何も為さぬまま、ただ民の富と声望を食い散らかして戦い死ぬのか、劉備!」
これは、劉備にとって痛い指摘であったように思えます。

天下に何も為さぬまま、って部分は、曹操との比較において顕著であるように感じます。曹操は中原の地に和平をもたらし、殖産に努め、既成概念を打ち崩す政(まつりごと)を行ない、文学の面でも多大な貢献を行なっています。 その曹操に対して、劉備は“反曹”だけが拠り所であるように思えます。 それが夏侯淵の “曹操の配下となって戦うことの誇り” に繋がるのではないでしょうか? 
さあ、夏侯淵の "鋭く" そして "凄まじく無礼" とも言える質問に、劉備はどう答えるのでしょう?

●「そいつァ曹操の問いだ。 天下を答える相手はおめえじゃねえ。」
劉備は鮮やかに微笑みながら答えます。
−そんな事を俺に言えるのは曹操しかいねえ。天下について論じ合う相手は、一将軍のおめえじゃねえ。−
度重なる夏侯淵の “分不相応な暴言” を、劉備は軽くいなします。そんな事はお前の知ったことか。という憤怒も奥にあったとは思いますが、「おい、夏侯淵。知ったふうな口を聞くのも大概にしろよ。」という忠告も含まれているように感じました。加えて「お前と話すのはここまでだ。後は曹操と話すぜ。」という交馬語の終了の意味も含んでいたようにも思えます。

しばし、沈黙が流れ、夏侯淵は「ならば、このまま送別いたす他ない。」と静かに微笑みます。
−貴方がこれ以上、私と話すことは無いと言うのなら、やむを得ません。ここはひとまずお別れしましょう。−
夏侯淵も劉備の台詞を受けて、交馬語の終了を確認したのだと思います。この時の夏侯淵の心境は、非常に推測し辛いです。但し、「天下を答える相手はおめえじゃねえ。」と告げられ会談を打ち切られても、夏侯淵の心に “悔しさ” は無かったと思います。もしかしたら軽い“充実感”があったのではないでしょうか? 理由は後述します。

劉備は最後に「ただ送別するだけで済むと思うなよ。わざわざ絶好調の戦略を停止してまで、お前の暴言を聞きに来てやったんだ。それなりの代償は覚悟しとけよ。」みたいなことを笑いながら告げてますが、これは劉備の愛嬌とも言える発言で、言わば捨て台詞みたいなもんでしょうね。

●こうして、“定軍山の交馬語”は終わりを告げました。 この後の劉備の述懐がまた興味深いです。
劉備の最初の感想は、「へっ、将軍以上のもんにでもなったつもりかよ。」でした。これは、ある意味、ごもっともですね。
何で、長年曹操と争ってきた俺が、蜀の君主である俺が、反曹の巨魁であるこの俺が、曹操軍の一武将に「富を戦に使うな」だの「新しい国に生まれ変われ」だの言われなきゃなんねーんだ。って感じでしょうね。“身の程知らずにも程がある”と思っても無理はありません。
続けて劉備は、 『 魏の将軍達の職域 』 について思いを巡らします。「もしや曹操の奴、軍の進退以上の事を、将軍たちに仕込んでやがんのか?」 
さて、ここらへんが劉備の限界なのかもしれません。劉備の発想では、あくまで将軍は“軍の進退について統制する者”なんだと思います。 というか曹操以外は、皆んなその発想なんでしょうね。 
だからこそ劉備は、「天下を答える相手はおめえじゃねえ。」という台詞を、夏侯淵に告げたのだと思います。

更に劉備は、「ん?将軍以上のもん?」と呟き、ある考えが脳裏を掠めます。
「おいおいおい。まさか曹操! てめえの家来から、ばかすか王を生もうってんじゃ...」
その“まさか”ですね、蒼天曹操の目指すものは。 古くは郭嘉、今は夏侯淵。
夏侯淵は、“王たる将”として既に自律しているのです。 即ち、劉備は一介の将として夏侯淵を遇していましたが、逆に曹操は、夏侯淵に一介の将であることを許しません。 敵を人として、戦を政として見ることを曹操に命じられた夏侯淵は、既に王として、漢中の地に在るのです。

では、先刻の交馬語において、“一介の将”ではなく、“国を支配する王”に蜀の在り方を問われていれば、劉備はどう答えられたのでしょう? 「天下を答える相手はおめえじゃねえ。」とは決して言えません。しかし、『 戦争を続けることによって、蜀の地は食い潰されてしまう。 』 という問いに対する明確な回答は、いずれにせよ出せなかったのではないでしょうか?
つまり夏侯淵を一介の将と思っていたからこそ、劉備はその場を凌ぐことができましたが、夏侯淵が王であったのなら、あの交馬語において対談を打ち切った時点で、“劉備の負け”だったのだと管理人は思います。
言い方を変えれば、“戦を政(まつりごと)として見る”という観点から見て、政(まつりごと)に関わる提言を行なった夏侯淵は、会話を打ち切らざるを得なかった劉備に、勝ったと言えるのではないでしょうか? 

今回の交馬語に"勝敗"は無いのかもしれませんが、敢えて勝敗をつけるとなれば、勝者は"隻影の男"だと思います。
それが、「おめえじゃねえ」と告げられた夏侯淵が、静かに微笑んだ理由のように思えてなりません。


以上、延々と述べさせて頂きましたが、管理人の妄想的推測も入っていることは十分承知の上です。でも、劉備に対して、交馬語を仕掛け、戦を、政(まつりごと)を、そして大義を問うた夏侯淵に、管理人は喝采を送りたいです。


雷緒に矢を放った夏侯淵は、こう独白しました。

−これより わが戦は、
  わが名のもとにあり。
  そして、
  曹孟徳を前に わが首は、
  戦の勝敗ではなく
  政(まつりごと)の成否の上に置く。-


●今週で32巻収録分は終わりです。 英明なる狼は鬼籍に入りませんでした。でも、黄忠が躍り出た以上、次回のカラーページで何が起こるかは想像に難くありません。 
次週はお休みだそうです。再来週、“王たる将”が見事な散り際を魅せてくれることを、管理人は切に希求します。  

No.11014 - 2004/07/19(Mon) 08:30:04

Re: 今週の蒼天<希求> / 文月 [近畿]
おはようございます〜。
いつもいつもレビューご苦労様です。

さて今回は32巻収録分最後の回でしたが、淵様は今のところ命を長らえているようですね。といってもその次の33巻で亡くなる確率が非常に高まっただけの話ですが(涙)。

張コウと趙雲は先週号から打ち合いを続けてますが、今週のを見た限りでは両者とも一歩も引かず互角に戦っているようです。演義系の作品では大抵の場合趙雲の貫禄勝ち、というケースが多いのですが、蒼天では張コウの武も趙雲に決して負けてないです。まあ、初登場の回で敵将を片手の矛で突き刺したままもう一方の手で敵の首を刎ねたという芸当をやってのけたという位の腕力の持ち主ですからね…。
しかし先週号からあれだけ打ち合っていれば大粒の汗が流れるのも当然でしょう。あんな重い鎧着込んで体動かすのはさぞかし暑いだろーな〜。

そしてあのおじい様が久々のセリフ付出番ですね。
白髪白髯というのは従来通りですけど演義とはまた違った知的な印象を受けます。
やっぱりこのおじい様が淵様を…ということになるのでしょうか。

その淵様と劉備どんの「交馬語」。
>「大乱を知らぬ豊饒の地。劉 玄徳は曹 孟徳と戦い続けその豊かさ  を食い潰す」
史実では本当にその通りになっちゃってますからね〜。
劉備本人よりも蜀ファンの人にとって耳の痛い言葉ではないでしょうか。
>「天下に何も為さぬままただ民の富と声望を食い散らかして戦い死ぬ  のか、劉備!!」
 「そいつァ曹操の問いだ。
  天下を答える相手はおめえじゃねぇ。」
この一連の会話を見たとき最初、「劉備!!質問に答えろォォォ!!(怒)」と思ってしまいました。(笑)
たぶん淵様もそう思っていたのではないでしょうか。(笑)

次号は休載、そしてその次はおそらくカラー。
今から来週の木曜が楽しみでもあり怖くもあります…。

No.11015 - 2004/07/19(Mon) 09:57:06

Re: 今週の蒼天<希求> / ブ王 [関東]
長文のレヴューお疲れさまです。
理解力の無い僕にとっては、劉と淵の会話の意味がよく分かり、スッキリしました。
特に、矢の男夏候淵らしく、劉備に啖呵と共に空の矢を放った姿が素敵でした。

> 黄忠が躍り出た以上、次回のカラーページで何が起こるかは想像に難くありません。 

とうとう、黄忠が接触しましたね。立ち読みしていて鳥肌が立ちました。
「炎の老将、黄忠」って欄外にコピーが有りましたが、彼がどのような活躍をするのかが楽しみです。

No.11016 - 2004/07/19(Mon) 10:01:10

Re: 今週の蒼天<希求> / 桜
はじめまして。桜と申します。
いつもREVIW楽しく読ませてもらっています。
以後よろしくお願いします。

今回の夏候淵を見て皆さんは非常に評価しているようですけど
私はむしろここが夏侯淵(以後狼と書きます)の限界かな
と悲しくなりました。
発言を見ていると確かに曹操がいる限り正論かなと思えるんですが
やっぱり曹操の影響から最後まで脱しきれませんでしたね。
いずれの論も魏の主が曹操であるという前提を持って語られており
曹操でも死ぬということが狼の頭の中になかったような気がします。
もし曹操が死んだ後の君主が中国の統一を望んだとしたら?
その場合蜀は消耗戦の末に衰弱死してしまうのではないでしょうか。
曹操の存在の大きさを感じさせられるとともに
狼にはさらに先に言ってほしかったですね。
劉備もその辺のところを嗅覚で感じて
おめえの" 新しい " という言葉の真ん中には " 曹操 "がいる
という言葉になったんだと思いました。

No.11017 - 2004/07/19(Mon) 11:40:18

Re: 今週の蒼天<希求> / 如月 雪 [関東]
管理人様、皆様こんにちわ。如月 雪です。暑いですね〜。郭淮に火ではなく、水を放ってもらいたい今日この頃・・・。夏バテにはお気をつけ下さい。

>「特命でござるな」と微笑む黄忠が、かなり渋い顔でした。黄忠がアップになるのは初めてだと思いますが、こんなに格好良かったでしたっけ?

いやぁ〜私も黄忠の間近の顔を見てドキッとしました。関羽とは違う質の髯・・・フサフサしてて柔らかそう〜得物にフワリとかかっているのを見て触りた〜い!!と思ってしまいました。(笑)
実は今週の劉備と夏候淵の場面・・・私あまり理解できなくて・・・だけどTATSU様のREVIEW UPを読んで「なるほど〜」と納得。家に帰ってから又読み直してみたいと思っています。毎度の事ながらTATSU様のREVIEW UPには感謝です。ありがとうございます。いい場面で来週お休みなんて・・・ガックシ。再来週はドキドキしながら1ページ1ページをめくっていきたいです。

No.11019 - 2004/07/19(Mon) 15:44:53

Re: 今週の蒼天<希求> / ASH
今回の蒼天興味深い回でしたね
戦だけでなく政を描き出した夏侯淵がとうとう一人の王になったなって実感しました
劉備は一人の将としてあしらいましたが、今回の夏侯淵は紛れも泣く一人の将になったと思います
惜しいぞ夏侯淵
黄忠が来た!逃げろ!

乱世の奸雄はもしかしたら劉備かもしれませんね
この時代に劉備がいなかったら中華は一つにまとまり新しい曹操が作り出す平和な一つの国家になっていったような気が・・・
でも劉備の感情はそういう理屈じゃない部分ないんでしょうね
かつてカイ越に「これ以上乱世を騒がさないで下さい」といわれたころの劉備には反曹の大義はなかったと思います
しかし長坂の逃避行の果てに劉備がたどりついたものは
自分が思い描く世界
理屈じゃない感情をまっとうできる世界
劉備陣営にはそんなやつらが揃ってますよね
関羽、張飛、諸葛亮、ホウトウ、法正、馬超・・
曹操のような新しく素晴らしい世界ではないけれども
「反曹」が拠り所っていうより、「曹操ではない、もう一つの可能性」
それが「蜀」という国なんだと思います

劉備は夏侯淵を一人の将としか見れませんでしたが、できれば長坂で見せた日の出の咆哮のような大風呂敷を夏侯淵にはいて欲しかったですね
それは曹操登場までおあづけでしょうか

それにしても
郭嘉と言い、夏侯淵と言い
やっと王になったと思ったら・・

No.11020 - 2004/07/19(Mon) 17:52:37

Re: 今週の蒼天<希求> / taka
今週は東京出張があったこともあって、ひさびさにモーニング買いました。
さて、
劉備のさじ加減は、交馬語をするためだったんですね〜
こういう展開は、私は予想できてませんでした(^^;

今週、一番気になったのが、黄忠を見たときの劉備の顔です。
なんとなく、法正の特命は独断なような気がしています。
再来週でケリがついてしまうと、法正は、こっぴどく怒られてしまうような気がしてなりません。

曹操とどんな言葉を交わすのかが今から楽しみです。

No.11021 - 2004/07/19(Mon) 21:34:24

Re: 今週の蒼天<希求> / 藤天君 [関東]
ここに書き込むのは劉備の蜀獲り以来になりますが、久々にお邪魔致します。

今週の蒼天、非常に面白かったです。
今まで「三国志演義」などで「正義」とされていた劉備の立場を、「王たる将」夏侯淵は真っ向から否定しましたね。
(もちろん劉備の立場云々の話は今まで多々出てきましたが。)
確かに夏侯淵の言葉は理にかなってます。
民の生活を守りその器である国の形を模索する、王として至極真っ当な言葉と言えるでしょう。

ただ劉備の立場も譲れないものですよね、「演義」で語られている漢王朝再興の大義とは別の意味で。
曹操は確かに中原に平和をもたらし、文化、芸術にも多大な貢献をしましたが、同時に多くの人間を敵に回さざるを得ませんでした。
戦火に巻き込まれた民しかり、今までの利権を奪われた支配者層しかり。
そういった「曹操と同じ朝日を浴びたくねぇ」人々の受け皿になったのが劉備であり、彼が「蜀の豊かさを食いつぶす」のを承知の上で曹操に挑むのは、それこそ曹操が久々に口にした「天命」としか言いようがない気がします。
ただその「天命」は時がたつにつれて劉備が死に、諸葛亮が死に、徐々に蜀から離れていってしまった気もしますが。
(末期の蜀では民も戦に疲れ果てて、厭戦気分が広がっていたそうですし)
ちなみに夏侯淵の問いに対しては、自分の脳裏であの長坂で劉備が孔明に語ったセリフが思い出されました。
『これから先はおいらがただ生き存らえるだけで、乱世は深まり人は死ぬ。 そのことを受け容れるのにもう躊躇はねえ。 それもおいらの徳だ。』



最後に今回私が注目した将は張郤、演義ではボロボロ、ゲームでは色物(笑)になっちゃいましたが、蒼天のこの方は強い強い♪
そして思ったよりカッコ良かった黄忠、夏侯淵の運命を知っているだけに正直ラストの彼が一瞬死神に見えてしまいました。
(黄忠ファンの方ゴメンなさい)
夏侯淵は張飛曰く左肩の深手もありますから、それで遅れをとってしまうのかもしれませんね。
ただちょっと不安なのがこれが法正&黄忠の独断先行になるんじゃないかという危惧、「王たる将」のフィナーレは出来れば後味の悪いものにはならないで欲しいのですが・・・。

No.11022 - 2004/07/19(Mon) 22:09:46

Re: 今週の蒼天<希求> / 閻行 [関東]
今回の交馬語で私が思うことなんですが、ゴン太先生がどう思っているかはともかく、私は蒼天曹操の治世下というのは、ごもっともと思いつつも、さぞかし私にとっては住みにくい世の中なんだろうな、と感じている人間ですから、劉備の言い分というのは感覚的にわかります。

だから、夏侯淵が何を言っても、曹操の支配下であるということは受け入れられるものではないでしょうし、劉備が支持されている理由も理解できないでしょう。

今回の交馬語から感じることは、夏侯淵がいかに自ら「王」となり「政」を語っても、曹操という器からは抜け出せなかった、そして劉備も曹操の発想は超えられなかった、ということが判ったところで、幕引き役である黄忠が登場といった風に読みました。

No.11023 - 2004/07/19(Mon) 22:27:07

Re: 今週の蒼天<希求> / アベール
ちょっと苦言になりますが。
大久保利通が「建国の大業は議論弁舌ではなく、やりくり算段でもない。着実なる実務の積みかさねのみ」と言ってましたが、戦も政の一環として考えれば今週の夏候淵は多少演出くさく感じました。
ですが一流の人物には間違いないので死に様が楽しみです。

人材を渇望する曹操としては戦による敗北よりも人材喪失のほうがショックが大きそうです。

No.11024 - 2004/07/19(Mon) 23:51:23

Re: 今週の蒼天<希求> / つね [関東]
 31巻のカバーではゴンタ先生は明らかに次巻で夏侯淵の死亡宣告をしていましたが、筆が乗ったのか延命したようですね。ついでに「最終コーナー」の言葉も変わらないかな・・・

1.漢中攻防戦25(停戦)
2.漢中攻防戦26(夏侯淵の問い)
3.漢中攻防戦27(黄忠登場)

 夏侯淵と劉備の会話は両者とも「曹操という時代」にいることを印象付けるものですね。しかし、劉備は天下獲りに出兵しているのに「無理無理。閉じこもって専守防衛に努めなさい」と言われても噛み合いませんね。曹操から「天下に何も為さぬまま、ただ民の富と声望を食い散らかして戦い死ぬのか、劉備!」と言われれば、「ここでお前を倒しておいらが漢朝を復興(今の劉備にその気があるのか不明ですが。孔明との会話で「王より上ってえのはどうだ?」と言ってるし。)すればいいというわけだ」とか答えるのでしょうが。

−まさか曹操は、自分の配下から、次々と "王" を生み出そうとしているのではないのか?−

 王を任命できるのは皇帝のみ。私は、劉備が曹操の皇帝即位への布石を感じとったかのように思いました。明らかに劉備の勘違いになりますが、案外、それまで劉備は曹操の簒奪の可能性に思い当たっていなかったような気がします。

 法正の特命は、疑問符抜きで独断専行でしょう。法正の生き急ぎが垣間見えます。黄忠の「いよいよわしの出番ですかな?」と言いたそうな表情はまさに老黄忠ですが。

 それにしても交馬語が切り上げられていて良かった。もし交馬語が続いている最中に夏侯淵の背後に黄忠が飛び出ていたら、彼の一世一代の見せ場が間抜けなものになるところでした。

No.11025 - 2004/07/20(Tue) 00:20:46

Re: 今週の蒼天<希求> / 怪獣モチロン
遼来来頃以来の書き込みですが、お邪魔いたします。

遂に夏侯淵と黄忠の激突(厳顔は何処に?二老将活躍は演義の創作なんでしょうか)。
否応なしに盛り上がって次回が待ち遠しいですね。

ところで劉備と夏侯淵の公馬語なんですが、私も藤天君さんと同じく、
『これから先はおいらがただ生き存らえるだけで、乱世は深まり人は死ぬ。 そのことを受け容れるのにもう躊躇はねえ。それもおいらの徳だ。』
の台詞が思い出されました。
『天下に何も為さぬまま、ただ民の富と声望を食い散らかして戦い死ぬのか、劉備!』と突きつけられようと、とうの昔に覚悟してることですし、天下と言われたら論じる相手はやはり天下人の曹操(または孫権)以外にあり得す、王であっても天下人たり得ない夏侯淵相手の舌戦を切り上げたのも妥当なのかなと感じました。

どうも私は、王を自認する夏侯淵がしっくりこなかったんですが、アベールさんが引用してくださった大久保利通の言う「実務の積み重ね」が、物語中ではっきりと描かれてないからみたいです。
志操がはっきりと王に向かっていることは容易に確認できますが、どうも天下人に政を説くには時期尚早のように感ぜずにはいられませんでした。

ゴン太先生の意図するところは図りかねますが、演出的にもこの問答は是非、後に曹操相手にこそやってもらいたいところかな・なんて思いました。

No.11026 - 2004/07/20(Tue) 00:50:51

Re: 今週の蒼天<希求> / kazz [東北]
TATSU様、お疲れ様です。今週も見事なレヴューに感服。

でも
>もっと猿みたいな顔してたような気がしたんですが...。
>野人のような老将かと思ってたんですが
スミマセン、ここ読んで画が頭に浮かんでしまい、大爆笑してしまいました。
猿みたいな顔・・・野人・・・・・・つ、強そうだぁ・・・(笑。

今回、夏侯淵は何を切り出すのか?と思っていたら『交馬語』でしたか。
予想つきませんでした。
夏侯淵については、見事なまでに王だったと思います。
ただ、呂布がそうだったように「生涯の頂点に達しちまってんじゃねえか」っていう感じ、否めませんでした。

一方の劉備。
渦旋の陣を捨てたのは事実みたいですね。
交馬語の内容は素晴らしいものでしたが、作戦を止めたこと自体に対してはやっぱり私は釈然としないものがあります。
「天下を答える相手はおめえじゃねぇ」なら、最初から話しに行くんじゃない。戦止めてまで。
いち将軍としてしか夏侯淵を見ていないのなら、そんなもの顧る段階じゃなくなったのがアンタじゃないの? 戦止めてまで。
逆に考えれば、策を捨ててまで会いに行った夏侯淵の問いに最後まで応えることが出来なかった、とも取れます。
先週も書きましたが、付き従う者たちがいてこその劉備だと思うんです。
その劉備が自軍の軍師の策をないがしろにしたことについて、正直個人的に憤慨していたんですが。

しかし、だからこそ。
だからこそ“劉備”なんですよね。きっと。
“個人の我がままを反曹達が御輿(みこし)にする”←この事象に対して理由とか説明を求めたってしょうがないのかもしれません。
曹操曰く「理や法ではとらえきれぬ巨大なる徳」
諸葛亮曰く「生まれもった本性をそのままに まっすぐに生きてゆく 世に言う“徳”」
まさにその姿そのものが今号で見れたような気がします。

No.11027 - 2004/07/20(Tue) 10:31:16

Re: 今週の蒼天<希求> / 陳孫 [関東]
TATSUさん、今週もお忙しい中のUP、お疲れ様でした。
劉備と夏侯淵との「交馬語」ですが、やはり夏侯淵の言葉にかなりの重みが感じられました。
私も、かつて『愚牛』で夏侯淵が雷緒に問いかけた言葉を思い出しました。
あの中で、今心に強く響くのは、

 「この豊穣な土地に生を受けながら、何故ここまで田畑を荒らした?」

という言葉です。
あの時は単に雷緒の愚かしさを責めてるだけに思えましたが、今考えると、あれこそ「王たる者の問い」であったと思われます。
王たる者は、一武将のように戦のことだけを考えていれば良い、というわけにはいきません。
王である以上、人を治め、国を治めなければなりません。
あの時は、その前に合肥城を築いた劉馥の功績が紹介される話がありましたが、あれこそ建国の事業でした。
それとは正反対の雷緒の所業は、「王たる者」である夏侯淵には許せぬものだったのでしょう。
そして今回は、劉備への弾劾です。
「王たる者」として、その土地の生産力や、将来の可能性を展望した結果が、

 「富を戦に使わねば、蜀は、新しい中華を牽引する新しい国に生まれ変わることも可能だ!!」

という言葉に集約されている気がしました。
しかし夏侯淵が「王たる者」なら、劉備も「王」を目指す者です。
以前、孔明は劉備に言いました。
 「曹操が王なら、あなたも王、でしょ?」
 「なりますか?二年もあればなれますよ。」
後に劉備が名乗る王号から考えれば、この漢中の戦いは、あるいは劉備と夏侯淵の、「王位の争い」であったと思います。
無論、劉備自身にはそのつもりは無く、あくまでも敵は曹操であり、夏侯淵は一敵将に過ぎないと思っていたのでしょうが・・・
今週の最後で、劉備は気付いたようですね。

No.11028 - 2004/07/20(Tue) 15:20:01

Re: 今週の蒼天<希求> / 英英 [北海道]
劉備と夏侯淵の会話、何度読み返したことか(苦笑)
管理人様のレビューに感謝しております。おかげさまで淵のセリフの意味がだんだんわかってきました。かっこいいなあ夏侯淵。感動のあまり滅茶苦茶に長い感想になってしまった(言い訳)
交馬語は<狼牙の矢>の独白を思い出しました。

 「苛烈さゆえに生じた曹孟徳の悪名に乗じ、民の声望を拾い集めた男」
 「天下の為に何事を為す訳でもなく、只、反曹の旗を掲げるだけで大きくなった男」
 「劉玄徳。その名が、どれほど長く、どれほど苦々しく、曹操の臣に成り続けたか!」

↑あの時は淵の指摘が的確すぎて劉備を弁護できませんでしたが、今回は少〜し異議があります。

 「大乱を知らぬ豊饒の地。劉玄徳は曹孟徳と戦い続けその豊かさを食い潰す」

最後の部分は姜維に言ってやってくださいな!ぜひ。
戦を政とみるならば、血税を戦費に回して民を困窮させるなんて否。
夏侯淵はやはり王たる将、これは正論だと思います。
むむっと最初は唸りましたが、でもね、夏侯淵。それでもこの戦、劉備の覇道は、配下にとっても民にとっても“煌く軌跡”! 劉備の主張って、登場した頃からよく分からん事が多いですが(それは私が天下の器じゃないからか?(笑))、劉備の中ではちゃんと筋が通っているとあえてみなして(爆)考えてみました。

 「富を戦に使わねば、蜀は、新しい中華を牽引する新しい国に生まれ変わることも可能だ!!」

それは降伏勧告っ!?――そう聞こえます、淵ちゃん。
反曹の巨魁が反曹の戦をやめて曹操のもとで国造りをしろと?
確かに『戦を治める』視点で考えれば、劉備は新しい中華に参画すべし!というのも選択肢の一つです。そういえば曹操も、劉備自身は役に立たないが、劉備は大器だから集まってくる中身(人材)を目当てに使える、って感じのことを言ってました。今回の夏侯淵いい線ついてます。しかし管理人さまの解釈の通り、あくまでも曹操のもとで生まれ変わる中華です。

劉備&反曹勢力の返答は、「天下に何も為さぬままただ民の富と声望を食い散らかして」の問いを含めても、結局これ↓に尽きるのではないでしょうか。
反曹でありながら曹操を理解できてしまう、劉備が叫ぶせいかズッシリ響きます。

 「曹操と同じ朝日を浴びたくねえって人間は、蜀の地だけじゃ収まりきらねえんだぜ!」

廬江の民は、ご近所の豊かな合肥城に見向きもせず凄惨な地に棲み続け、強制移住の布告が出されると長江を渡って逃げ出しました。曹操の荊州南下では、農民が土地を捨てて劉備についてきました。
夏侯淵は、劉備が戦を起こすことで民の富を無駄に食い潰してると指摘します。しかし、豊かさを捨ててまでして曹操の民にはなりたくなかった民衆がいる以上、淵の言葉にはすぐには納得しがたいです。劉備が声望を集めたのは、劉備が民に豊かさを与えたからではありませんし。(淵が「天下の為に何事を為す訳でもなく」と指摘した通りですね)
漢中進攻から1年以上が経過しており、莫大な戦費は民にもかなり負担なはずですが、劉備は民の声望を失わずにいます。(数十年後の蜀はともかく)少なくとも現時点では、劉備は戦によって民を困窮させてるわけではない、と言えましょう。

またこの指摘に、諸葛亮の非凡さを思いました。夷陵の敗戦でボロボロになった蜀を立て直し、連年北伐を繰り返してなお国を破綻させず、しかも民に慕われた。(蒼天孔明からは想像し難いですが)
おそらく今、劉備や法正が漢中で戦ってる間も、蜀の内政は諸葛亮によってしっかり切り盛りされているのだと思います。


>“一介の将”ではなく、“国を支配する王”に蜀の在り方を問われていれば、劉備はどう答えられたのでしょう?

う〜む。「どのように天下を獲るつもりだ?」と問われて、自信マンマン「わからん」と返答した劉備だからなあ(^^;
お返事できても他人には何のこっちゃ?状態かもしれない(><)


>さて、ここらへんが劉備の限界なのかもしれません。劉備の発想では、あくまで将軍は“軍の進退について統括する者”なんだと思います。というか曹操以外は、皆んなその発想なんでしょうね。 
だからこそ劉備は、「天下を答える相手はおめえじゃねえ。」という台詞を、夏侯淵に告げたのだと思います。

そうなんでしょうね。でも私は他の考えも浮かんでます。
劉備の場合、『一介の将ごときが一国の君主に暴言を吐いた』から僭越極まると言ってるんじゃないように思えるのです…。侠者である劉備が身分や地位にそうこだわると思えませんし、皇帝の権威さえ劉氏ってだけだと言い切っちゃう人だし。
私が思うに、劉備はたぶん、

 『天下の器にない者が天下を語った』

だから無礼だと怒るんじゃないでしょうか。
関さん曰く、その憤怒こそ天下を我が身のように悶えのたうち想う劉備の心…

赤壁で周瑜と会見した際に、周瑜の口から“天下”という言葉を聞いて、「なめられたもんだな、曹操!」「なめられたもんだな、天下!」とかーなーり気分を害してました。
劉備あんたっ失礼なヤツだね!と今でも思うのですが(苦笑)、この不遜さゆえに蒼天劉備。不遜さこそが蒼天劉備。
おいらは天下の器だ。曹操どんも天下の器だ。しかし周瑜や夏侯淵は天下人じゃねえ。ゆえに、「天下を答える相手はおめえじゃねぇ」となったのかと思い巡らします。
(が、送別してから劉備は思い当たります。夏侯淵を今度は天を語る者として見ようと思い、しかしその時には……)


で、それに対する夏侯淵の微笑みは何なんですか!?
問いかけを「おめえじゃねえ」と一蹴されて、それでも微笑むことができる理由は、『淵の勝利』も捨てがたいのですが、私は『回答までは期待してなかったから』と思いました。
これは淵が『“王たる者”として自律してきたが己はまだ成長期である』(と本人が思ってる)ことが前提です。もしも『己は十分に王たる者である』or『すでに頂点を極めてる』と淵自身が思ってるなら、わざわざ誘っておきながら劉備の回答を期待しないなんてありえない。

夏侯淵は、劉備のこれまでの回答や反応から、「今の俺は劉備にとってこの程度の大きさだ」と推し測ったのではないでしょうか。“王たる将”である己を、劉備に評価させたと言えるかも。同時に、『貴方が戦ってる相手は一将軍などではなく、王たる意思をもつ将。それを貴方はわかっておいでか』と、劉備軍に敵将(淵)の重みをつきつけ意識させた。(劉備の配下側が聞けば、挑発とも威嚇とも受け取りそう) 

『王たる将として天下人に問いかけること』そのものにも十分意義があったから、夏侯淵なりに充実した会見だったんでしょう。
もちろん劉備の回答を引き出せるなら、その方が良かったでしょうが。
しかし、天下の器を自称する人間が己の隻影を無視することができず、戦を停止してまで会見に応じたのだから、淵の希求はまずまず果たされたと思いました。
馬首を返し本陣に駆け上がる夏侯淵。まだまだ高みを目指そうとしているように見えました。

以上、多分に妄想が混入しております。m(_ _)m

No.11030 - 2004/07/21(Wed) 23:15:17

Re: 今週の蒼天<希求> / 英英 [北海道]
……前回の自分の書き込みのなんと長いこと(汗)
うむむ、読みにくくて申し訳ありませんでした。
夏侯淵の次回が予想できるだけに、気になるのが郭淮です。
総司令官をただ一騎で敵前に向かわせたことを、悔やんでも悔やみきれないだろうな…と。
郭淮はたぶん何度も反対したんだろうけど…頭なでなで&淵の微笑みに負けてOKしちゃったんでしょうか。
司令官殿がもっと保身を考えてくれればよかったのに。
曹操の側に許猪がいるように、淵の側にも心強い腹心がいたら良かったのに〜。
赤壁の遭遇戦で殿が死んじゃったかも状態の荀攸をふと思い出しましたよ。
それから孫策が刺客に襲われた時の周瑜も。
総大将を襲われた軍師の重圧は…。上官のせいで寿命が縮む〜(><)

一方、法正の軍師ぶりはすごい…蜀獲りの頃よりますます磨きがかかってますね。
主君に策を中断されても、深くめぐらせた二重三重の策で本来の目的を達成しようとは…!
彼の『慇懃無礼で冷てえ毒っ気』は本当に新生劉備軍の武器(凶器?)です。

で、なんでご指名が黄忠なんでしょう。ただ単に作戦上都合いい場所にいたのが黄忠だったから?(サポーター’sの場合のように、新生劉備軍の人事は油断ならなそうで…)


今回の謎。法正はどうやって趙雲に撤退のお知らせをしたんでしょう?
張郃と一騎討ちの最中ですよねえ(^^ヾ

No.11031 - 2004/07/24(Sat) 06:27:59

Re: 今週の蒼天<希求> / なるみ
気になったのでひとこと。

> 今回の謎。法正はどうやって趙雲に撤退のお知らせをしたんでしょう?
> 張郃と一騎討ちの最中ですよねえ(^^ヾ

趙雲が後退した時、「ジャンジャンジャン」と、(おそらく)撤退の半鐘が鳴っているし、その前に趙雲は一騎討ちの最中でも、半鐘が聴こえるだけの余裕があったってところでしょうか。張郃は趙雲が後退した時、やっと気づいたっぽいですが。
そう考えると、やはり趙雲は張郃より一枚上ということになるのかな?

No.11033 - 2004/07/25(Sun) 04:04:54

Re: 今週の蒼天<希求> / 桜
英英さんはじめまして。
僕の意見を書かせて貰います。
>総司令官をただ一騎で敵前に向かわせたことを、悔やんでも悔やみきれないだろうな…と。
一応備えぐらいはしてあったんじゃないんですか?
黄忠登場のシーンで何人もの兵卒が切り飛ばされていましたし。
それでもこんな形になったのは蜀軍が間道の存在を知っていたこと。
黄忠の武勇と無名性による警戒の薄さ。
ではないかと。
>法正の軍師ぶりはすごい
これは怪我の功名みたいな感じだと思います。
法正も劉備が夏侯淵と交馬語をやってるとは思わなかったのでは?
法正的には正面対決になっているはずの劉備を援護させるための
側面攻撃だったと思います。
結果的には最高の戦果を得そうですが。
>なんでご指名が黄忠なんでしょう。
これは多分軍師連中の信頼が一番厚いからだかと。
僕は黄忠は張郤が年を取ったような武将だと思います。
地方の賊を鎮圧するのが主な仕事のため中央での名声はありませんが
彼が曹操軍にいたら名将の一人となっていたでしょう。
武将の能力を見れば与えられた仕事を不平も言わずに忠実に完遂し
さらに劉備軍でも有数の武威を持った将ですからね。
軍師としては超雲とならん最も使いやすい将でしょう

No.11042 - 2004/07/25(Sun) 21:22:23

Re: 今週の蒼天<希求> / 侠客 [東北]
 劉備と夏候淵のやりとり、劉備にとってはかなり痛いところだったでしょう(笑)。
 
 結局夏候淵の発言は、曹操の「億で数える民を食わせる」発言と同主旨の発言と解釈していいんじゃないでしょうか。このことを考えるとlこの男は見事に成長したといえます。

 しかし――王たる者、むやみに前線に出るべきではなかったのです……!

No.11045 - 2004/08/01(Sun) 04:43:58
(No Subject) / 子孝
こんにちは。
今週は残念ながら蒼天は休載のようで、木曜の楽しみが半減してます。おそらく、来週に定軍山の戦いの最大の山場が来そうですが、淵がいきなりカラーで斬られる展開にはなってほしくないです。
淵は、この戦いの司令官になって、王に成り得る武将としてかなりキャラも立った気がします。それで気になったのが、25巻で曹操が夏侯淵や曹仁などこれから司令官になるべき人物は、いかに戦を政として見れるかが重要だ的なことを語っていたことです。淵は良い司令官としてよく働いていますが、曹仁が司令官になる姿がいまいち想像できないんです。なんかこの後曹仁の司令官の資質みたいな新たな一面が出てくるといいのですが。
荊州戦で戦う関羽は圧倒的な武勇を誇り、扱いも良く、呂蒙は日ごとに成長してるようですし、現段階の曹仁ではこの二人に比べると大きく見劣りしてる感じなので、荊州戦が始まる前に活躍してほしいですね。

No.11029 - 2004/07/21(Wed) 14:31:42

Re: (No Subject) / kazz [東北]
こんにちは。
ホント、蒼天が休載だと木曜日の楽しみが半減してしまいますよねぇ。
いや半減どころか、私の場合木曜日の楽しみなんて蒼天だけですよ(笑。

>なんかこの後曹仁の司令官の資質みたいな新たな一面が出てくるといいのですが。

そうですね。
でも何気に曹仁って四天王のなかでは序盤から目立っている方だったんですよね。あぁ、それはツルッとしたヴィジュアルのせいもあるでしょうが(笑、キャラクター的にも立ってましたよね。少なくとも最初のころの曹洪と夏侯淵よりは。
夏侯淵はその後どんどん目立ってきましたが、ヤハリ宿命の定軍山への伏線なのでしょう。

ただ、曹仁だって成長の跡は見れると思うんです。
はじめは一軍を任せられることも無く、任せられればヘボ将呼ばわり。そんな悲しぃヤツでしたが、最近では周瑜相手の防戦をくぐったあたりからかなり評価が上がったような気がしました。
「敵を推し量らぬまま戦う司令官」との曹操の評にもあるように、ドッシリとかまえた大物っぽい雰囲気を出してきました。
個人的に、馬超を前にした布陣で曹彰に凄んだあの顔。かなりカッコよかったです。黙し将、曹仁!

No.11034 - 2004/07/25(Sun) 08:53:59

Re: (No Subject) / みなみ [北海道]
曹仁はかなり名将だったらしいですよ。特に攻城戦では最強だったみたいです。蒼天では曹仁がちょっとボケキャラというかいじられキャラみたいな扱いですよねぇ。無双の曹仁程無口な感じもイヤですけどねw
No.11035 - 2004/07/25(Sun) 10:09:37

Re: (No Subject) / 子孝
kazzさん返信どうもです。
馬超戦の曹仁はかっこよかったと思います。成宜討ち取ったし、馬超にも統率力があるといわれたし、確かに成長してるなという感じがしました。
できれば周喩との戦いを描いてほしかったですね。そうすれば、何があって曹仁は成長したのかわかりますから。関羽戦でそのあたりをゴンタ先生に描いてほしいです。
後思ったのですが、蒼天の魏将って武力で、敵将を討ち取る人が多いですが、曹仁だけは、成宜を罠にかけて討ち取りました。これがこの後の関羽戦の伏線になりそうな気がするんです。
あくまで私の予想ですが関羽戦では今までの武力で戦う魏将と違って統率で戦う司令官として描かれそうな予感がするんですが、どうでしょうかね。

No.11036 - 2004/07/25(Sun) 10:12:52

Re: 曹仁将軍 / 文月 [近畿]
こんにちは。横レス失礼いたします。

> できれば周喩との戦いを描いてほしかったですね。そうすれば、何があって曹仁は成長したのかわかりますから。

これには私も全く同感です。今からでもいいから番外編として是非ともゴンタ先生に描いて欲しいですね。

樊城での対関羽戦は私も今から楽しみです。
ヘボ将だったあの頃より将として一回りも二回りも三回りも大きくなった曹仁将軍を早く見てみたいです。
あ、でもその前に淵将軍が…。

No.11037 - 2004/07/25(Sun) 10:43:54

Re: (No Subject) / ギルガメッシュ [関東]
 もう少ししたら、曹仁と関羽が相対するわけですが。曹操が力量を量らずに戦う武将として曹仁を評していましたが、それはどのような敵であっても曹仁なら戦局を崩壊させることはない。未知の敵にも道を踏み外すことはないだろうという曹操の信頼感から生まれた曹仁評かもしれません。
 もしかしたら関羽は曹仁をあなどっており、相手は曹操!という気持ちだったかもしれないです。しかし、そんな関羽を焦らせ、ついには敗走させた曹仁の将器。どのように戦局を描いていくか楽しみです。
 「四天王」のうち曹仁にはこれといった異名が見当たりません。夏候惇には・・・ちょっと覚えてないですが、夏候淵には鬼将軍。曹洪には鬼教官。だったら曹仁には「鬼入道」てのはどうですかね?

No.11039 - 2004/07/25(Sun) 13:20:00

Re: (No Subject) / 子孝
皆様のご丁寧な返信誠にありがとうございます。
曹仁正史ではかなり高い評価ですよね。曹操の親族だから誇張されてるかも知れませんが、張遼も彼の次に位するとありましたから、果たして張遼より上か否かは分かりませんが、相当な名将であったことは確かでしょう。
何気に荊州って凄い面子ですよね。劉備陣営に関羽がいて、曹仁と呉
は呂蒙の三人が対峙している所を見ると、相当重要な場所だったことが一目で分かります。某巨大サイトで荊州戦はあまり描かれないみたいな予想がありましたが、私はそれはないとおもいます。

No.11040 - 2004/07/25(Sun) 13:53:29

Re: 曹仁の異名 / 文月 [近畿]
>ギルガメッシュさん

史実では曹仁は、江陵戦で窮地に陥っていた部下の牛金を救出するため配下の騎兵数十騎のみを引連れて敵陣に突撃し、見事牛金を救い出したのを見た曹仁配下の兵たちが曹仁のことを、
「将軍は真に天人のようだ」
と感嘆した、というエピソードがあります。
というわけで、曹仁に異名をつけるなら、さしずめ「天人将軍」というところでしょうか。(蒼天の曹仁のイメージに合うかどうかは別問題として…。)

No.11043 - 2004/07/26(Mon) 14:06:11

Re: (No Subject) / 子孝
文月さん横レスさせてもらいます。
このエピソードかっこいいですよね。確か部下が曹仁の出撃を諌めたときに将たるものが部下を守れずしてどうして将といえようかと曹仁は言ったらしいです。蒼天では絶対この場面はやると思っていたんですが。

私が一番気になるのは蒼天の曹仁をなんで成長武将として描いたのかということです。ゴンタ先生はかなり正史を読んでいるようなので曹仁が正史でかなり強い武将であることはおそらく知っていると思います。初期のハゲのギャグキャラ武将という位置付けで存在感がかなり出たのでそれはそれで私は構わないんですけど。

No.11044 - 2004/07/26(Mon) 18:14:10
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