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疑問 / 新参者 [東海]
一巻の最初で毛沢東が害鳥って言っていますが本当に言ったことなんでしょうか?きになります  若き猛将って劉封?
No.11833 - 2005/04/12(Tue) 21:36:28
キリ番ゲット / Dr.N [東海]
書き込みは初めてとなります。Dr.Nと申します。
いつも楽しく拝見させております。
この度キリ番の900,000を踏みましたのでお知らせいたします。
なお踏んだのは昨日です。申告が遅れまして申し訳ありません。

No.11812 - 2005/04/05(Tue) 13:37:38

Re: キリ番ゲット / TATSU@管理人 [関東]
Dr.Nさん、初めまして。キリ番おめでとうございます&申告ありがとうございます。

前回の888,888HITのあと、割と早く申告者が出ましたね。Shigeruさんのリクエスト「曹仁」も全く手をつけていないのですが、Dr.Nさんのリクエストと併せ、時間はかかるかもしれませんが、頑張らせて頂きます。

という訳で、当サイトではキリ番に3つの特典(?)があるのです。

1.記念にHNをご希望のアイコンと一緒に掲載させて頂きます。下記gillさんのサイトに行ってお好きなアイコンを選んで下さい。
http://www.geocities.co.jp/Colosseum-Acropolis/4079/sangokushi/icon.html


2.願い事が叶うと(管理人の中で)有名な神龍に願いごとができます。アイコンと一緒に「願いごと」をこのスレに書き込んで下さい。


3.稚拙ながらもイラストを描かせて頂きます。描いて欲しい蒼天キャラの『 名前 』 をリクエストして下さい。リクエストは" 名前 "でお願いします。" シーン "のリクエストは管理人が画力無き故、ご勘弁下さい。
過去のリクエストは描画考「MY GALLERY」のキリ番イラストをご参考に。同じリクエストは避けて頂くと嬉しいです。


以上、宜しくお願いしまーす。

No.11814 - 2005/04/06(Wed) 23:04:41

Re: キリ番ゲット / Dr.N [東海]
Dr.Nです。ご返信ありがとうございます。

ではアイコンですが、「曹操(反董卓)」でお願いいたします。

願い事は・・・どうしようかな。Shigeruさんに乗っからせてもらいましょう。
「王欣太先生の次回作で、姜維が魅力的に描かれますように」
とします。姜維ファンなので。

イラストは蒼天最後の大物武将かもしれない陸遜でお願いします。
まだ登場したばかりなので被りようがないですよね。
活躍シーンがあるといいのですが。(なかったらどうしよう・・・)

それではよろしくお願いいたします。

No.11820 - 2005/04/08(Fri) 11:23:30
ありがとうございます / 武尊 [関東]
お答えいただきありがとうございます。やっぱりある程度の知識がないと蒼天は難しいですね。若輩ながらこれからも智恵をお与えいただきたいです。
No.11811 - 2005/04/02(Sat) 12:15:05
初めまして! / 武尊 [関東]
論語を読み解け!  初めまして、武尊と申します。今週の蒼天は魏ふうが暴れてましたね〜。それで今まで思ってたんですが、魏ふうの蒼天での位置づけはなんなんでしょうね?
ソフトバ○クのあの人も論語がお気に入りだそうですね。

No.11808 - 2005/04/01(Fri) 22:43:39

Re: 初めまして! / 無界
ギフーは斉天大聖じゃないですかね。「猿」と「怨念」なので。
豚と鶏は孔明つながり。

孔明のフィールド、「老人と童」の場は「動物」「世界の分割(天下三分)」「最古」「絶対的な王の不在」「桃源郷」「外国との相応」などの要素がある。

「官能」と「妖しさ」は蒼天のオリジナル。

No.11810 - 2005/04/02(Sat) 06:52:21
今週の蒼天<威名豪然> / TATSU@管理人 [関東]
こんばんは。積乱雲TATSUです。

なんてつまんないこと言ってる場合じゃないすね。
さて、今週の蒼天、関さんの威名は豪然と伝わってきましたが、正直申しまして「なんか良く分からん」って感じもしました。何回か読み返して、関さんは『 戦闘開始前に、お互いルールを確認し合う 』ことがしたかったのかな、と朧げながら分かってきましたが、それでもなんか不自然さは拭えませんでした。

今週のレビュー、やや首をひねりつつ開始させて頂きます。

No.11791 - 2005/03/27(Sun) 23:25:42

今週の蒼天<威名豪然> / TATSU@管理人 [関東]
【STORY】

関羽を追う曹仁の背後で、攻城軍の両翼が展開を始めた。
一方関羽は、城壁から雨のように注ぐ矢をものともせず、吊り扉に跳び移った。

−締め出せぬか!−
曹仁は唸った。
−だが、繰り込ませぬぞ!−
そう独白した曹仁は、背後から押し寄せる敵兵を次々と薙ぎ払った。

***************

瞬く間に城門を突破した関羽は、城内に単騎突入した。
停止する関羽。城兵たちは鬼神を見るかのように凍りついた。

名乗りをあげた関羽は、『 この城は漢帝国のものである。兵士はCENSOREDが城は潰さない。 』と宣言した。
「ほざくな!」
城門で攻城軍の侵入を阻止しながら、曹仁が叫んでいた。が、意に介せず、女・子供・老人を直ちに脱出させよ、と関羽は告げた。

樊城上空に立ち込めた黒雲から雹(ひょう)が降り始めていた。降り注ぐ雹の中、関羽は告げた。
「兵の半数を殺せば、我らの勝ち。」
稲妻が天を裂き、落雷が関羽の背後で閃光を放った。
「関羽を殺せば、お前たちの勝ちと定める。」

−天よ、地よ、我が大王を愛おしみたまえ−。
そう呟きながら、関羽は馬を進めた。

***************

長安。
魏王は家臣の報告に目を見開いていた。

関羽は樊城の大路を通り、西門より退城していた。曹操は苦笑した。関羽は、一騎討ちも城攻めも、あくまで自分の法則に則(のっと)って行動しており、それを敵にまで強いているのである。その行動は、愚直なまでの義理堅さ、頑迷なまでの潔癖さ、とも言えた。
攻城軍の両翼は北と南に回り込み、樊城は包囲されていた。だが、降り続く大雨に陣は定まらず、戦局は膠着していた。

腕を組んだ曹操は、“関羽の城攻め”という言葉に何かを感じた。記憶を辿る曹操。やがて魏王は顔を輝かせた。
「あいつ、城攻めは初体験だ。」

***************

渡り廊下を進みながら、曹操は関羽の名を叫んでいた。
背後から家臣たちが必死に諌止していた。業には朝廷と魏国の政務が山積しており、劉備と孫権の動きも未だ定まらないのである。家臣の心配を余所に、曹操は関羽の名を連呼した。

「あいつの名を呼ばわってみろ!豪壮な気がもくもくと湧いてくるぞ!」
魏王は笑みを浮かべて闊歩した。



【REVIEW】

■関羽は城門めがけ馬を駆けさせ、次のコマでは、ドーンという音とともに着地してました。何が起きたのか一瞬分かりませんでしたが、これは、閉まりかかった吊り扉に、跳び移ったんですね。跳躍シーンが無いので戸惑いました。
閉じかけた城門を突き破り、関羽は城内に突入します。なんか突入した関羽が、吹き飛ばされた城兵と比べて異様にデカイのですが、これも蒼天独特の誇張表現でしょうか。

ところで、樊城は左右開閉式の城門があって、その外側に上下開閉式の吊り扉があったんですね。「吊り扉」というより、堀にかかる開閉式「吊り橋」が正しい表現でしょうか。

■関羽突入と伴に黒雲がゴゴゴとたち込め、やがて小型隕石みたいなものが降ってきました。兵士達に当たってバチバチ音たててましたが、死傷している様子は無く、関羽に至っては涼しい顔してました。【STORY】で雹(ひょう)と描写しましたが、あれは 『 積乱雲から降ってきた大粒の雹 』という事でいいんですよね。
湧き起こった積乱雲は、巨大な雹と落雷を樊城に齎(もたら)しました。

■「わが名は関羽。この城は漢帝国のものだ。」
■「おまえたちはCENSOREDが城は潰さぬ。」
■「女・子供・老人を、ただちに脱出させろ。」
■「兵の半数を殺せばわれらの勝ち。」
■「関羽を殺せば、お前たちの勝ちと定める。」

城兵に告げた関羽の一連の台詞がこれでした。途切れ途切れに語るせいもあってか、何を言わんとしてるのか、いまいち良く分かりませんでした。
これって、この後の曹操の『一騎討ちも城攻めも、あくまで自分の原則。しかもそれを敵にまで強いるか!』という台詞と付き合せると、なんとなく推測はできます。以下、管理人なりに意訳してみましたので、お読み下さい。

「この城は、私物(曹操のもの)ではなく、公的な(漢帝国所有の)ものである。故に、敵兵であるお前たちは当然CENSOREDが、城を完全に潰してしまう(城市としての機能を失なってしまう)のは避けたい。(その一環として)城市の市民は、一旦退避させろ。それから、(城を完全に潰してしまわない為に、お互いの勝敗条件を決める必要があるが、)兵の半数を殺せば攻城軍の勝ち。攻城軍大将を殺せば篭城軍の勝ち。という事にする。」

こんな感じでしょうか?
これ、後の曹操の台詞があったから理解できましたが、最初読んだ時は、何であそこであんな台詞を言うのか、何を言わんとしているのか、よく分かりませんでした。
要は、『樊城は漢王朝のものなので、潰滅させたくない。だから、ルールを決めて戦おう。』と関羽は言いたかったみたいです。
えらい律儀です。曹操の言った「愚直なまでの義理堅さ」「頑迷なまでの潔癖さ」も何となく理解できます。もっと凄いのは、曹操も言ってましたが、そんな“一方的なルール”を相手が呑むかどうかを全然斟酌してないことです。関羽からすれば「俺がルールブックだ!」ぐらいの勢いでしょうか? これも一種の“戦の主(あるじ)”と言えるんでしょうか?

■「ほざくな、関羽!!」

閉じかけた吊り橋で、曹仁が叫んでました。これも、最初何をしてるのか分かりませんでしたが、関羽が入城した後、「これ以上敵兵が侵入しないよう」に吊り橋のところで踏ん張り、敵兵入城を阻止してたんですね。『締め出せぬか!だが、繰り込ませぬぞ!』とその前に言ってましたが、これは、関羽だけのことじゃなくて、『 関羽は締め出すことはできなかったが、後続は城内には繰り込ませんぞ! 』って意味だったのかもしれません。

しかし、考えてみれば、篭城軍の勝利条件が「関羽をCENSOREDこと」であれば、攻城軍の勝利条件は当然「曹仁をCENSOREDこと」になるべきじゃないでしょうか? 「城兵を半分CENSOREDこと」という勝利条件の意図がよく分かりません。
っていうか、こんな条件出されたら、曹仁は面目丸潰れじゃないでしょうか? 一騎討ちは無視され、勝敗条件にも繰り入れてもらえない...「ほざくな!」って喚(おめ)きたくなる気持ちもよく分かります。

■「天よ。地よ。わが大王を愛おしみたまえ。」

これも、何で ここでこの台詞か、よく分かりませんでした。その前の一連の台詞とは独立してるようですが...。これから戦を開始するに当たり、「天よ、地よ。我が大王に幸を!」みたいなことを言いたかったのでしょうか?

この台詞を最後に、関羽は騎馬を進めていきました。背後で城兵が何人か倒れてましたが、これは関羽が倒したんじゃなくて、落雷で命を落としたんでしょうね。関羽は微動だにしないので、まるで関羽が黒雲を呼び、雹を降らせ、落雷を呼んだかのようです。大自然をも味方につけたかのような鬼神の如き将。関雲長、確かに威名、豪然と響きそうではあります。

■「そのまま、まっすぐか?」

曹操が漢中で報告を聞いて驚いてました。なんと関羽は、そのまま真っ直ぐ城を出ていったみたいです。「なんとな。」と曹操は呆れてましたが、管理人的には「はぁ?」って感じです。

何でそこで城を出ていっちゃうんでしょう?折角突入したのに...。関羽の立場にたてば、勝敗条件について宣言するのはいいとして、堂々と城外へ去るほどの余裕があるなら、それこそ斬って斬って斬りまくるとか、東門か西門を打ち破って攻城軍を中へ呼び寄せるとか、そういう行動をとるべきなんじゃないでしょうか? わざわざ城外へ出て、再び外から城を攻めるなんて、非常に無駄な行動のように思えます。
城を陥落させるという目的において、城内に突入できるか否かというのは、大変重要なファクターだと思うのですが...。

逆に篭城軍の立場にたてば、「関羽一人を殺せば篭城軍の勝ち」と本人が宣言しているのであれば、その関羽が城内に一人でいる今こそ、勝利を掴む絶好の機会なんじゃないでしょうか?大路を通り西門から出て行くのを呆然と見ていたんでしょうか?関羽が城外の攻城軍と合流してしまえば、討ち取るのは一層困難となる訳ですから、城内にいる今をおいて、関羽を討つ機会はないんじゃないでしょうか?

なんか曹仁と一騎討ちをしない事といい、城内に突入した後に再び城外へ出て行っちゃう事といい、「愚直なまでの義理堅さ」「頑迷なまでの潔癖さ」と言えばそうですが、合戦という観点から見れば「理解不能なまでの不自然さ」って感じもしました。

もう少し、続けていいですか?
以上の通り、管理人的に非常に「理解不能且つ不自然な感じ」を受けた訳ですが、一番不自然に感じる理由は、城内に突入してから、こんな勝敗条件の宣言してるからなんですよね。

攻城軍が樊城城外に出現した時点で、関羽がこの条件を篭城軍に強いるのであれば、それほど変ではないと思います。「城を潰したくないから、篭城軍の半分を殺したら我らの勝ちとして開城しろ。その替わり、この関羽を殺したら我らは撤退する。」と、城外から告げたのなら、まだ許せます。 もっと言えば「この城は関帝国のものだから潰したくない」のであれば、最初に降伏勧告か何かを試みるべきじゃないでしょうか? 昔、孫策が行なったみたいに「今、投降すれば全員の命は助ける。だが、篭城するなら皆殺しとするぞ。」みたいな...。まあ、雪辱に燃える曹仁が降伏するとは思えませんが、それはそれでしょうがないと思います。

城内に突入したのに、勝敗についての条件を提起して、再び城外に去ってしまう...。
この不自然さに比べれば、降伏勧告のほうが、全然意義があると思います。

■「確か、いや、間違いない!あいつ、城攻めは初めてだ。」

記憶を辿っていた曹操は、関羽にとって今回が初の城攻めであることに気付きます。曹操にとってみれば、それだけ「どんな攻城ぶりを見せてくれるか楽しみだ。」ということなのでしょうが、管理人からすれば、「だからあんな訳わかんない行動をとっちゃうのか!」って感じしました(笑)。

いずれにせよ曹操は、関羽の攻城ぶりを聞き、ひどく楽しげに廊下を歩き、「あいつの名を目一杯呼ばわってみろ!豪壮な気がもくもくと湧いてくるぞ!」と目を輝かせていました。魏王におかれましては、依然として関公がお好きなようです。

ふと、曹操が嘗て関羽に降伏を促した時の台詞を思い出しました。
「天下の才、天下の度量を持ちながら、ただ侠(おとこ)の約束に殉じようとするのは、間違っておる。天下動乱で民苦しむ時代、あまりにも成長がないぞ。関羽。」
「関羽、お前は、侠という形のない、理で割り切れぬものを自分の規範としているようだが、理にかなった戦(いくさ)、理にかなった政(まつりごと)。お前の考え方は実に理路整然としたものだ。」

さて、天下動乱で民苦しむ時代に、関羽は成長を遂げたのでしょうか?
考え方は理路整然としているくせに、侠という理で割り切れぬものを自分の規範としている関羽は、その矛盾を解決できるのでしょうか?(今回に限って言えば、「理にかなった戦」とは思えませんが、これは侠の部分が勝(まさ)ったんでしょうか?)
関羽最期の戦いにおいて明白にされることを望みます。

■「な、なりませぬ!業には朝廷と魏国の政務が山積!」

家臣が、夢中で関羽の名を呼ばわる曹操に、こう告げていました。
長安にいるってことは、まだ漢中から業に帰還する途中ってことですね。魏王はこのまま業や許に帰還せずに荊州へと向かうのでしょうか?
漢中へ侵攻する時に劉備が、「てめえの国で枕を高くしていられるのも今のうちだ。必ずおめえを引きずり出してやる!引きずり出したら、二度と帰しちゃやらねえ!」って言ってましたが、成功しつつありますね。

No.11792 - 2005/03/27(Sun) 23:44:14

Re: 今週の蒼天<威名豪然> / つね [関東]
不自然ですねえ・・・
「威名豪然」かもしれませんが・・・

1.関羽の法則
2.曹操の感想

結果として、攻城戦が続いているということは「引き分け」だったんでしょうか。関羽はもちろん死んでないし、城兵もなんとか過半数が生き残っているのでしょう。城兵にしたら、みんなで総攻撃しても、長坂橋の張飛のように全員、返り討ちにされる可能性がある。それなら逃げ回っていれば、引き分けに持ち込める。しかし関羽にしたら、ターミネーターのごとく城内くまなく駆け回って半数以上の兵を殺さなければならないはずですが、応えてくれなかったんでやる気が失せたのでしょうか。それにしてもこんな勝てる戦を捨てるような司令官では兵士は死に損です。どうも関羽の独り相撲の感じが強いですね。

ところで前回、名誉の戦死を遂げた牛金配下の兵。前回ラストでは両横に散っていましたが、どうなったのでしょう。ここで曹仁閣下が救出してくれればばっちりだったのですが。

No.11793 - 2005/03/28(Mon) 00:21:54

Re: 今週の蒼天<威名豪然> / hubble
はじめまして。「蒼天」を愛するhubbleと申します。
今回、管理人さんの感想に同感です。けれど思いましたのは、欣太先生は、人物の特性というか、その人物の人物たる所以みたいなものを強く際立たせるとき、史実的・戦術的リアリティから逸脱する傾向がありますよね。久しぶりのメインとなる、また数多の三国志の中では主役級の関さんは、考えてみれば長坂の益徳のようなド派手な見せ場はこれまでなかったですし。「傑物」を描くことを最も得意とする作家なので、現実味からハミ出るときにこそ描きたい個性を存分に表現しているようにも思えます。「魔術発動」までイッちゃうとちょっと固まってしまいますけど。。初期から蒼天の中核を担ってきた関羽の「最期」を、どう着地させるのか、楽しみです!

No.11794 - 2005/03/28(Mon) 00:49:50

Re: 今週の蒼天<威名豪然> / 水師提督
以前にも何度か書込みをさて頂きましたが、レビューでは初めてです。

思うに、関羽の意図は、ルール説明と同時に、城兵の注意を自分に引付けることにあったのではないでようか?確か、魏王への報告には、関羽が城内を引っ掻き回している間に、城外では攻城軍が包囲陣を完成させたとありました。
つまり、樊城吶喊はルール説明を兼ねた陽動作戦であり、これから樊城は正攻法と関羽の吶喊という二重の攻城を受けるのではないかと愚考します。その過程で城兵が半数CENSOREDば関羽軍の勝ち、関羽がCENSOREDば樊城軍の勝ちというのがルールかと。
ある意味、呂布の篭城の逆バージョンですね。

このように考えると、今回の関羽の宣言はオレ流でありながら、理に叶ったものがあり、かつて魏王が評した「呂布にぴったりの篭城」ならぬ「関羽にぴったりの城攻め」が見られるかもしれませんね。

No.11795 - 2005/03/28(Mon) 01:01:19

Re: 今週の蒼天<威名豪然> / 文月 [近畿]
こんにちは。最近はこちらに書き込むのが隔週になりつつあります。(汗)

> しかし、考えてみれば、篭城軍の勝利条件が「関羽をCENSOREDこと」であれば、攻城軍の勝利条件は当然「曹仁をCENSOREDこと」になるべきじゃないでしょうか? 
> っていうか、こんな条件出されたら、曹仁は面目丸潰れじゃないでしょうか? 一騎討ちは無視され、勝敗条件にも繰り入れてもらえない...「ほざくな!」って喚(おめ)きたくなる気持ちもよく分かります。

これについては、(史実においての)関羽の、「兵士や民衆など下の者には優しいが、士大夫など身分の高い者は軽んじる」という欠点を表しているのではないかと思います。
仮にも一軍の将、しかも方面司令官を、(たとえ敵とはいえ)蔑ろにするその態度、曹仁でなくとも魏軍の関係者やファンはみな激怒、とまではいかなくとも「カチン!(怒)」ぐらいの印象は持つのではないでしょうか。(蜀ファンの方、並びに関羽ファンの方、ゴメンナサイ!)
いずれはその「下に甘く同格以上の者を舐めてかかる」その性格的欠点を呉軍につけ込まれて破滅に至る…という風に描かれるかどうかは、今はまだ神(ゴンタ先生)のみぞ知る、といった所ですが…。

それはさておき、「蒼天」でも曹操様は関羽が好きだったんですね〜。(笑)

次回では、そろそろ呉軍の面々が久しぶりに顔を見せてくれるかな?

No.11798 - 2005/03/28(Mon) 17:21:42

Re: 今週の蒼天<威名豪然> / 鳳卵 [東北]
 今週もレビューお疲れ様です。
 戦闘シーンが大部分なのでセリフはそれほど多くなく、ストーリー的にもそれほど進展がないので、解説は容易かと思いきや…謎また謎のセリフばかりで、かえって大変ですね(笑)

 今回の関羽の行動を見て僕が思い出したのは、演義系の三国志に出てくる、『八門金鎖の陣破り』のシーンでした。
 徐庶が劉備に仕えて曹仁と戦ったとき、曹仁が敷いた八門金鎖の陣を破る方法が、「東南より突入し、西門に向けて真っ直ぐ進撃、西にたどりついたらまた真っ直ぐ東南に戻る」でした。
 尤も、この時に活躍したのは、関羽ではなく、趙雲でしたが…

 多分作者の頭の中にも、このシーンのことがちょっとあったのではないかな、という気がします。

 それにしてもこの攻城戦、関羽と曹仁以外の人たちがメチャ弱ですなぁ(苦笑)

 史実であればこの城中には、満寵や龐悳がいたハズなんだけど、どうしてたんだろう?
 攻城軍にも、関平や廖化などもいるハズなんですけど、見せ場はちゃんと用意されてるのかなぁ?

 いずれにしろ関羽は、どうしても劉備と一緒の歩みで天下に行きたいようです。だから、天が劉備をいとおしんでくれないと困るんでしょうね。

 もしかしたらこの城攻めには、そんな天意を問う占いの意味も含まれているのかもしれません。
 

No.11800 - 2005/03/28(Mon) 21:46:30

関羽☆宣言! / 英英 [北海道]
今回の関羽ですが、関羽の進軍は漢中の動きと連動してるようですから、宣戦布告の内容も漢中王宣言を反映してると思うのです。

>■「わが名は関羽。この城は漢帝国のものだ。」

名乗らなくてもわかるから…(笑)
「この城は、私物(曹操のもの)ではなく、公的な(漢帝国所有の)ものである」と同時に、“漢帝国のもの=漢の源である漢中王のものである”という意味を、暗にはらんでるのではないでしょうか。
(「ほざくな!関羽!」by曹仁)

>■「おまえたちはCENSOREDが城は潰さぬ。」
>■「女・子供・老人を、ただちに脱出させろ。」

女子供老人を逃がせって、出自が侠者だから?
非戦闘員を戦闘に巻き込むのは、義憤に耐えないから?
それもすごくあると思います。
漢中王宣言を受けてこの宣戦布告があるのなら、

 「おまえたち」= 魏国の兵士 = 敵 ⇒ CENSORED
 「女・子供・老人」= 乱世に疲れた漢の民 = わが大王の民 ⇒ 守る

自軍にとっての敵と味方を区別してるようです。戦で何をきれい事を…って気もします。でも関羽は承知してると思います。
まず、徐州の大虐殺に激昂した蒼天関羽が、民を巻きこむ戦をしたがるはずがありません。さらに劉備が言った「兵ってものはいったん動かせば理由がなくとも人は死ぬんじゃないかい」を認識してるなら、本格的に兵を動かす前にちゃんと宣言しておくべきと考えたとしても納得いきます。闇の世界から民草を守るのが関羽の本業(?)。


>■「兵の半数を殺せばわれらの勝ち。」
>■「関羽を殺せば、お前たちの勝ちと定める。」

鬼教官曰く、“魏国は将を討たれても兵は崩れない”ので、曹仁の生死が条件にならないこの内容は結構まっとうじゃないでしょうか。むしろ現実的で、理にかなってるんじゃないでしょうか。
じゃあ逆に、関羽が討たれたらその麾下は総崩れになるんでしょうか?関羽はそうみなしてるんでしょうか…。
なんとなく…、こっちの条件は関羽が“侠”を規範としてることが理由のような気がします。危険はできるだけ自分1人に引きつけ、兵卒はできるだけ守る?

でも、関さん。
総大将がそれじゃいかんでしょー!(><)

---------------

実は管理人様が指摘されてる不自然さは、私はほとんど感じてなかったので、かえって「なるほど〜(・・)」と思いました。

たとえば、城内に突入してから宣言した方が、下々の民草にも伝わりやすいだろうと思います。この宣言を民を扇動するつもりでやったならすごいですが、そこまで計画的ではないですよねえ…たぶん…。
また関羽に間近で言われた方が兵卒はビビるので、パフォーマンス効果もありそう。
まっすぐ城門を目指したのは、城内で道に迷ったら困るから(笑)という理由ではないでしょうけど。。とりあえず入ってきた門は曹仁がおさえてるので無理ですね。より多くの敵兵に自分の姿を見せておきたかったのかな、とは思いました。。
関羽軍の先鋒武将は討死しましたが、兵の士気は下がらなかったはずです。攻城戦は単調になりやすいと牛金が言ってましたが、とりあえず馴れや弛緩を防げたんじゃないでしょうか。それは関羽の(意味不明な?)行動と威名による効果ではないでしょうか(^^)

関羽は城内に突入しましたが、そもそも曹仁の呼び出しがあったから城門前に出てきたんです。
(城攻撃の指揮は先鋒の将がとっていたし、彼が曹仁に討たれてなければ関羽の出番はまだなく、今頃牛金を相手に戦ってたかもしれません。)
だから、関羽にとっては、充分に計画した上での行動ではなかったと思うんです。
関羽が城内で単騎ターミネーター化(笑)しても、城外の関羽軍がうまく攻撃できなければ失敗でしょうし……「吶喊」の合図で両翼が城門制覇できれば別の結果だったかもしれませんが……状況的には見た目ほど余裕はなくて、無理せず出ていったのかな〜と思いました。

“呼ばれれば必ず応じなければならない相手”に、侠者として礼をもって応えた。今回の関羽の行動を“挨拶”だと思えば、そう不自然でもないかと思うのですが……

思わず「長生きできそうにない」と書こうとして、不適切な表現だと気がつきました(笑)。髪も髭も白い物が混じるような御歳ですもんね。
確かに「愚直」だと思いますし、「何やっとんじゃー」と突っ込みたくもなりますが。
ただ関羽自身にとっては、矛盾のない行動なんだろうと思えました。



>積乱雲TATSUです

じ、実はかなりうけてます(^▽^)

No.11801 - 2005/03/28(Mon) 22:49:36

Re: 今週の蒼天<威名豪然> / おかゆライス [東北]
「この城は漢帝国のものだ」
漢帝国の天子が存在する以上、全くもってその通りなんですけどね。
この台詞が通用するなら、すべての城で使えるのでは?

関羽は何しにきたのでしょう。やっぱりルール説明でしょうか。
関羽の行動を見た周りの反応は、ワタクシの脳内妄想だとこんな感じです。
・去っていく関羽を見ていた曹仁:「あれ?」
・関羽が西門から出て行くのを見届けた篭城軍:「あれ?」
・西門から出てきた関羽を出迎えた攻撃軍:「あれ?」

No.11802 - 2005/03/29(Tue) 00:16:01

Re: 今週の蒼天<威名豪然> / 鳳卵 [東北]
 おかゆライスさん、おもしろい! そこにもう一つ付け加えさせてください(笑)

・関羽がそのまま出て行ったところを読んだ読者:「あれれ?」

No.11803 - 2005/03/29(Tue) 07:59:10

Re: 今週の蒼天<威名豪然> / kazz [東北]
レビューお疲れ様です。

>関羽の戦の不自然さ・非合理

これに関しては概ね hubbleさん に同意です。

ただ私が強く感じたのは、関羽の盲目さ。
関羽は曹操のもとから戻って、三顧の礼のくだりで劉備と仲直りしてからコッチ劉備を敬愛しきっています。いや、だからこそ戻ってきたっていうのが蒼天的にも解釈できるのかな?
そして劉備を胸に抱き天に感謝し涙まで流しています。
関羽は劉備を盲信していますね。それの前では戦の合理だろうが敵軍が誰だろうが自分の命がどうなろうが、本当はどうでもいいんだと思います。
「じゃぁ、劉備のために真っ先に理にかなった攻城をすべきだッ!」
とも思われるかもしれませんが、私は逆なんだと思いました。
劉備は関羽を信頼して全てをまかせてくれています。関羽にとってはそれが全てなんだと思いました。
関羽がああいった戦をすることを大王はきっと認めてくれている。
「民草と劉備のつながりを問う」荊州でのそれを関羽は見届ける義務と権利がある。
全ては劉備のために。じゃなかったら何のために。
それが今の蒼天関羽。
きっと敵のことは見てないんじゃないかな。

ただ、それが後の結果につながるというのは私も賛成です。

No.11804 - 2005/03/29(Tue) 09:26:17

Re: 今週の蒼天<威名豪然> / MARQUES
いやー、さすがは関さん。レスの多さからも人気がうかがえます。。。

それにしても皆さん、蒼天好きなだけあって何事も理で考えますね。
そんな合理的思想に嫌気を抱いてるのが反曹、義侠の大将なんですから。
へんに合理的思考を貫いちゃ仁侠好きとしてはガッカリなので今回のやりとりは

気持ちがよかったです♪

最近は法正やら孔明やら軍師どもがでしゃばってるおかげで、仁侠味たっぷりなケンカが見れなかったものですから、存分に侠のいくさを楽しみたいものです。結果はどうであれこだわりを貫く後姿にこそ酔いしれたいなと。

No.11805 - 2005/03/30(Wed) 14:29:52

Re: 今週の蒼天<威名豪然> / まぐろ? [関東]
はじめまして。「蒼天」をこよなく愛する、まぐろ?と申します。
皆さんの深い話し合いに割り込んだものか悩んだのですが、お邪魔させていただきます。

>■「兵の半数を殺せばわれらの勝ち。」
>■「関羽を殺せば、お前たちの勝ちと定める。」

ここについて、なんですけど。ここの中には「守城側の半分が死んだころには決着がついている」てことと「魏軍の降伏は受け入れる」、それに「関羽が死ぬまで、蜀軍はけして降伏しない」ていう3点が含まれていると思います。これ、ルール説明というよりは関羽流の降伏勧告なんじゃないでしょうか。そう考えた方が、自然な気がします。
要約すれば「勝負がついたら、いつでも降伏を受け入れる」と。

それと、さっさと出てったのは囲まれたくなかったんじゃないでしょうか。囲まれて身動き取れなきゃ、「武の8割」のスピードが殺されますし。

と、まあ、こういうことを誰もつっこんでないなと思いまして、でしゃばってしまいました次第です。初お目見えにて長文乱文ご容赦ください。

No.11806 - 2005/03/30(Wed) 23:25:54

Re: 今週の蒼天<威名豪然> / ひよし [関東]
はじめまして、ひよしと申します。
つい最近このサイトの存在を知り、以後ちょくちょく見に来ています。

管理人様、毎度お疲れ様です。

さて、管理人さん同様納得できなさを感じます。
そのなかで、MARQUESさんのレスが結構私的に
納得いってます。なるほどな〜って感じで。

関羽にとってその存在全てをかけるほどのものである劉備。
そうすると、先週の一騎打ちも納得できます。
御大将の為にそんなことやってる場合ではないが、
立ち合う者には敬意を払うので一騎打ちに応じると。
で、相手が八分の力になったので、
自分の哲学に従い、返すことにしたと。
しかし、帰らないから御大将の為に城攻めに転じたと。
そして、侵入。ところが関羽、城攻めは初体験。
だからといって関羽、決して動じる事無く、
己のその尊大で強靭な武をもって、
その無の状態から作り上げていく。

その無から作り上げていく中に、
関羽の本性とも言えるものがほとばしっている。

そういう事なのじゃないかと思います。

しかし、そういうのってカオスであることが否めない。
まだ、見ぬもの。産まれつつあるもの。であると。

関羽という人物が完成されている人間であることを前提とした時に
この場面に出るカオス関羽と矛盾を生じる。

その点に納得できなさを感じる自分がいるのではないかと、
思いました。

今週ももう出ましたね。
管理人さんのレビュー、楽しみにしとります。

No.11807 - 2005/04/01(Fri) 12:46:29

Re: 今週の蒼天<威名豪然> / 黒助
こんにちは、花粉症に苦しむ黒助です。
先週、今週の関羽の動きを見て大きく次の二つのことを感じました。
?@ 友の死を悼む思いからの一騎打ちの申し出には侠者として応じる。
?A だが、この戦の勝敗は正々堂々の篭城・攻城戦でつける。

まず?@についてですが、英英さんのご指摘の通り関羽の一連の動きは曹仁の行動から始まってます。一騎打ちの申し出‐これは曹仁本人が認めている通り合理的な魏軍の防衛司令官としてはありえません。すなわち、この申し出自体が曹仁の一人の男としての親友への思いから理屈を飛び越えて出ている行為なんですよね。まさに侠です。侠者関羽が応じたのは当然でしょう。

そして?Aについて。これを感じさせるシーンは随所に見られます。まず一騎打ちの時に曹仁に止めを刺そうとしない点。次にそれどころか城に戻れと言う点。そして城内に単騎攻め入ってからの一連の発言と行動。これらは逆に言うとどれもそれを利用して戦の勝利をつかむチャンスであるため「不自然だ!」と多くの方が既に指摘し、またそれに対しての様々な解釈も多くの方がなさってくれているので、別のマイナーな点について述べさせてください。

それは関羽軍の動きについてです。城に戻れとの言葉に応じない曹仁に対し関羽は「ならば攻め込むぞ」と騎馬を進め「吶喊!」と号令を下します。
この時の関羽軍の動きに注目してください。彼らは“城門へ殺到”するのではなく“両翼を展開”します(その両翼が城を包囲したとの曹操への報告もありました)。これってあくまで正々堂々の城攻めを前提にした動きですよね。
すなわち、「吶喊」の号令は開門しているのをいい事に一気に城へ攻め入ろうという意図ではなく、あくまで一騎打ちが起こる以前から予定していた包囲しての篭城攻めのための号令のようです。それを曹仁にあえて「攻め込むぞ」といい、自ら単騎城へ攻め入ったのは(関羽の中では)既に決着のついた一騎打ちにこだわり正々堂々の戦の相手をしようとしない曹仁を無理やり城に戻すと同時に自らの思いを直接城内で宣言することを狙ったのではないでしょうか。

とまあ、戦に勝つことだけを合理的に考えるとあまりに不自然に思える関羽の行動ですが、?@、?Aの思いを考慮すると見事に首尾一貫した行動となるように思います。(?@が曹操の言うところの愚直なまでの義理堅さであり、?Aが頑迷なまでの潔癖さということでしょう)。

で、当然問題となってくるのが関羽は何のためにこのような行動の取っているのか?です。MARQUESさんのご指摘の通り彼が侠者だからでしょうか?もちろんそれもあると思います。が、それ以上にこの戦が劉備の漢中王宣言を受けての「天下を圧する覇者の力に抗う王の価値、“徳”の真価を“民”に問い、その大王としての道を拓くための戦い」であるからなのではないでしょうか。

これまで反曹の一旗頭でしかなかった劉備は漢中王を名乗ったことによって一気に「漢の救世主」という立場に昇華しつつあります。だからこそ関羽はこれからの戦は「漢の救世主」の戦にふさわしいものにしなくてはならないと思っているのではないでしょうか。そう、関羽は単に目の前の敵と対峙しているのではなく天下の民全てに問いかけるために戦をしているのです。
お気づきでしょうか、侠者としての一騎打ちが決着して以降、関羽の目が曹仁や他の敵兵の誰一人にも向けられること無くただまっすぐ前のみにすえられていることに…

民にも義にも侠にも儒にも捉われることなくその場その場で自由で合理的な発想で戦を行い、政治を行い、社会を変革し、乱世を終結へと導く魏軍に対し、それら全てにこだわる蜀軍はあまりにその行動原理が違い、作中でも魏将たちを、ここ曹天考でも多くの方をイラつかせてしまっているようです。でも蒼天劉備は乱世を集結させ社会を進化させるために動いているのではなく、民の笑顔のため(孔明に言わせれば彼に笑顔を向けてくれる民のため)とそこにある天下のために動いています。彼自身そうすることが「かえって乱世を深める」という究極の非合理性を自覚した上の行動ですから、彼らの行動が魏軍や全てを合理的に攻略しようと考えがちな現代的な思考とはかみ合わないのは当たり前なんではないでしょうか。

ちょっと前にkazzさんがご指摘のとおり、最近の欣太先生は正史に基づき現実的には魏から社会の変化とその後を担う国が生み出されていくことを描くだけでなく、にも関わらず劉備・孔明・関羽といった蜀軍がこれほどまで英雄として語られるようになるのかまでを描こうとしているように思います。英雄とは理屈を超えたとこにいるんですね。

No.11809 - 2005/04/02(Sat) 06:35:15
初めまして / 花梨 [関東]
初めまして、こんにちは
昨年春に旦那に蒼天を薦められて以来
旦那よりFANになりました花梨と申します
よろしくお願い致します。

少し前に、クロニクルエディションで
赤壁の辺りを改めて読んで
ようやっとカクの"暗黒の策"の意味が分かりました(^-^;
君主の死の瀬戸際にこんな事考えるなんて
改めてカクの凄さ(色んな意味で)感じました。
この策が成功してたら、魔術の飛び出す赤壁は無かったのに残念です・・・。

No.11799 - 2005/03/28(Mon) 17:53:52
キリバン / Shigeru [関東]
Shigeruといいます。

管理人様いつもご苦労様です。
いつも楽しく拝見させて頂いていますが、こちらへの書き込みは4度目ぐらいです。
888888を踏みました。
この番号のキリバン報告エラーが気になっていましたが、今回の私のはエラーではなく本当だと思います。
(その後にすぐに入りなおしたら888890でしたから)

No.11788 - 2005/03/26(Sat) 17:14:08

Re: キリバン / TATSU@管理人 [関東]
Shigeruさん、キリ番おめでとうございます&申告ありがとうございます。

今回は、CGIが上手く作動しない方のパソが「888888」と表示されるので、かなり混乱が生じたようですね。この場を借りてお詫び申し上げます。
ただ、上記の方はいつ来ても「888888」の状態ですから、キリ番を踏み、その後入りなおしたら「888890」となっていたのであれば間違いないと思われます。時期的にも問題ないですし。

さて、当サイトではキリ番に3つの特典(?)があるのでお知らせします。

1.記念にHNをご希望のアイコンと一緒に掲載させて頂きます。下記gillさんのサイトに行ってお好きなアイコンを選んで下さい。
http://www.geocities.co.jp/Colosseum-Acropolis/4079/sangokushi/icon.html


2.願い事が叶うと(管理人の中で)有名な神龍に願いごとができます。アイコンと一緒に「願いごと」をこのスレに書き込んで下さい。


3.稚拙ながらもイラストを描かせて頂きます。描いて欲しい蒼天キャラの『 名前 』 をリクエストして下さい。リクエストは" 名前 "でお願いします。" シーン "のリクエストは管理人が画力無き故、ご勘弁下さい。
過去のリクエストは描画考「MY GALLERY」のキリ番イラストをご参考に。同じリクエストは避けて頂くと嬉しいです。


以上、宜しくお願いしまーす。

No.11790 - 2005/03/27(Sun) 23:20:52

Re: キリバン / Shigeru [関東]
Shigeruです。
管理人様、ご返事ありがとうございます。

本当に良くできたアイコンですよね。
使われていないアイコンが勿体無いので、過去のキリ番アイコンをチェックして未だ使われていないキャラを選びました。
賈クでお願いします。(暗黒バージョンではなく、頭巾をかぶっている方でお願いします)

願い事は、
「蒼天航路が完結した数年後に、王欣太先生が司馬仲達を主人公にした続編を描いてくださるように」
でお願いします。

管理人様に描いて頂けるイラストはとっても楽しみです。
今までにリクエストが無く、今後の連載で活躍する旬な人物を選びたいと思います。
そうなると、関羽や呂蒙は既にキリイラが描かれているので、曹仁か、于禁か、ホウ悳か、徐晃か。
どれも捨てがたいけれども、やはり第一話から登場している名将曹仁にさせていただきます。
単独ではないが、于禁と徐晃は"魏の五将軍" として560,000HIT記念のキリイラで描かれていますしね。
「演義」や「初期の蒼天」では『名将』ではなく『へぼ将』と描かれた不遇なキャラ。
けれども、いまや蒼天では夏侯淵に次ぐ『王たる将』と描かれだした曹仁・・・・今後の活躍に期待大です。

それでは、お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

No.11796 - 2005/03/28(Mon) 06:20:04

Re: キリバン / 梢統 [関東]
Shigeru さん、おめでとうございます。また、この場をもって皆様にご迷惑おかけいたいましたことお詫び申すあげます。
No.11797 - 2005/03/28(Mon) 12:36:39
今週の蒼天<積乱雲たつ> / TATSU@管理人 [関東]
関羽の武は相変わらず凄まじいものでした。しかし「関羽VS曹仁」の一騎討ちの結末は、やや違和感を感じました。でも時間を経た今、これも考えようによっては一種の伏線ともとれるのかな〜とか感じてきております。そこらへんはREVIEWのところで述べさせて頂きました。

ところでタイトルの「積乱雲たつ」っていうのは、呂布と対決した時の関羽の台詞からきてるのですね。??水関にて関羽はこう名乗りをあげていました。
「我こそは、河東の大地よりたつ義侠の積乱雲 関羽!字を雲長! 漢室復興の大義に生きる劉備玄徳が腹心なり!」

さて、大義に生きる義侠の男はどう戦うのでしょう? 樊城上空に立ち込める積乱雲はどんな雷雨を齎(もたら)すのでしょう? 

では、今週の蒼天、開始させて頂きます。

No.11769 - 2005/03/21(Mon) 22:34:24

今週の蒼天<積乱雲たつ> / TATSU@管理人 [関東]
【STORY】

「無礼者!」
曹仁は大喝した。天下に何を為すではなく軽々しく王を称する。その行為は曹仁にとって許し難いものであった。

突進してくる関羽を睨む曹仁。武を重んじる関羽は、敵の一撃目は必ず受ける筈であった。その尊大ともいえる余裕を曹仁は衝こうとしていた。ふいに曹仁は関羽の側面へ跳躍、渾身の力を込めて矛を突き出した。その矛は亡き夏侯淵の遺刀であった。
関羽の目前に迫る遺刀。関羽はそれを寸手の所で青龍刀の柄(え)で受けた。歯噛みをして擦れ違う曹仁。やおら関羽は振り向きもせず青龍刀を旋回させた。

曹仁の言う通り、王の称号は重いものであった。それ故に、劉備の漢中王宣言は“問い”となる。関羽はそう考えていた。天下を圧する覇者の力に抗う王の価値。即ち、劉玄徳の“徳”の価値を民に問う...関羽は漢中王宣言の意義をそう語った。

曹仁は関羽を振りかえり嘲笑した。曹仁とって真顔で戯言(たわごと)を吐く関羽は、お笑い草であった。ところが関羽は意外な台詞を口にした。
「決着はついた。城に戻り、守るがよい。」
曹仁を振り返りもせず、関羽はそう告げた。先ほどの青龍刀の旋回は大地を切り裂き、曹仁の馬の後ろ足をも傷付けていたのである。関羽にとって、八分の力になった者を斬りCENSOREDことは、武が廃(すた)ることであった。

曹仁は不敵に笑った。馬の速度を失うことが、「八分の力となる」などとは笑止であった。天意は馬によって決まるものではない。そう信じる曹仁は、関羽の名を叫んだ。
「戻らぬか。」
城の方角を睨んだまま、関羽は告げた。
「ならば攻め込むぞ。」
関羽は青龍刀を持つ右手を掲げた。それは全軍突撃の合図であった。尚も関羽の名を叫ぶ曹仁の背後から、攻城軍が鬨(とき)の声を上げた。

樊城に向かって突撃を開始する攻城軍。その先頭を駆ける関羽を追いながら曹仁は叫んだ。
「城門を閉じよ!」

牛金の部隊が城門前で関羽迎撃を行なおうとしていた。曹仁は牛金に散開するように叫んだ。だが、四天王副将の名にかけて、牛金は関羽の突撃を阻もうと試みていた。
関羽めがけて跳躍する牛金。しかし、旋回した青龍刀は、一瞬にして牛金の身体を両断。樊城の副将は屍(しかばね)となって大地に転落した。

速度を緩めず、関羽は号令した。
「吶喊(とっかん)!」



【REVIEW】

■「無礼者!!」 「立ち合う者には敬意を払う。」 「天下に何を為すでもなく、軽々しく王を称するでないぞ!!」

冒頭の二人の会話。やや戸惑いました。曹仁の台詞は、まるで関羽が王を称しているかのように聞こえます。ましてや関羽が「対決する相手に対しては敬意を払っている。」みたいな台詞で応じているので尚更です。

これは、曹仁がいきなり無礼者!と叫んだので、関羽は、「何を言う?俺は立ち合う者には敬意を払っているぞ。」と答えたところ、曹仁の無礼とは、劉備が王を称したことを指していた。と、いうところでしょうか?

■一撃目は必ず受ける!それが関羽の武!その尊大な余裕を、この夏侯淵の遺刀で突く!

“一撃目は必ず受ける”って言うのは、関羽は『 敵の繰り出す第1撃目は、躱(かわ)したりせずに受けとめる 』ってことでしょうか?それとも『 一撃目はまず相手から出させ、それを受けとめてから斬り合いを開始する 』ってことでしょうか? 
いずれにせよ、「立ち合う者に敬意を払う」という関羽の言葉は、この行為になって現れている感じがします。
しかし前者であれば「相手に敬意を払う」程度の武と言えますが、後者であれば、まさに「尊大な余裕」の武であるようにも思えます。

ところで、曹仁は夏侯淵の遺刀を手にしていたんですね。先週も述べましたが、曹仁は夏侯淵とそんなに仲が良かったんでしょうか?
夏侯淵の遺刀−。普通に考えれば、主君であった曹操。あるいは副官であった郭淮。もしくは後任者となった張郤。さもなくば共に漢中で戦った曹洪。または作品中で一番親しげであった夏侯惇。あたりが遺刀を手にしそうなんですが...。
回想形でいいので、曹仁がこれほどまでに夏侯淵の死を重く感じている理由をやってくれないですかね〜?

昔、曹操が夏侯淵に「夏侯淵や曹仁ら、これから何人もの将軍を統括する司令官になるべき者に求めるもの、(後略)」って言ってましたが、そこらへんも関係してるんでしょうか?

■関羽の顔面すれすれの位置まで、夏侯淵の遺刀は届いていました。そして関羽は、刀が顔面を貫く寸前、青龍刀の根元のほうで受けとめました。
曹仁が飛びかかった時に、関羽は「!」って驚いてましたから、これは青龍刀の刃(やいば)のほうで受ける余裕が無かったので、とっさに根元のほうで受けた、と思われます。

では、関羽の「!」って驚いた理由は何でしょう?
これ、良くコマを見ると、最初、曹仁は関羽から見て右方向に馬を突進させているんですよね。次に曹仁の馬は跳躍するのですが、ページをめくると関羽の左側面から曹仁は攻撃を仕掛けています。つまり、曹仁は右にフェイントをかけ左側に飛んだのですね。だから、予想していた方向と逆側から攻撃を受けた関羽は、青龍刀の柄(え)の部分で受けるのが精一杯だったみたいです。

「一撃目は必ず受ける」という関羽の“尊大な余裕”を利用し、曹仁はフェイント攻撃を仕掛け、その顔面を貫こうとしました。ギリギリのところで失敗に終わりましたが...。

■「然りだ。曹仁! 漢中王の称号は重い。」 「重いがゆえに問いとなる!天下を圧する覇者の“力”に抗う王の価値。劉玄徳の“徳”の真価を、今あらためて民に問う。」

「然りだ。曹仁!」というのは、「天下に何を為すでもなく、軽々しく王を称するでないぞ!!」
という曹仁の叫びに対する返答ですね。「その通りだ!曹仁!」と関羽は同意している訳です。
「漢中王の称号は重い(軽々しく称するものではない)のは承知している。」と関羽は告げ、「その重さゆえ漢中王の称号は“問い”となる。」と発言します。即ち「民に対して劉備の価値を問うことになる」と。

これって「何かを為したものが王と成るべき」という曹仁の考えに対し、「何を為すべきか、王と成って世に問うのだ。」っていう関羽の心意気でしょうか? 孔明は漢中王宣言に「打倒曹操」の想いを込めていましたが、関羽は関羽なりに、「主君の真価を天下に問う」という想いを込めているのかもしれません。
何と言っても、大旱の雲霓を待つこと40年ですもんね〜。

■「決着は付いた。城に戻って守るがよい。」

何と、曹仁と擦れ違った直後に関羽の青龍刀は大地を切り裂きますが、その衝撃波とも言うべきものが、曹仁の馬の後ろ足を傷付けていました。なんかチリチリ音をたててましたから、超高速で回転した青龍刀が摩擦熱を生じさせたんでしょうか?なんかとっても凄いです。年とっても人間離れした膂力です、豪勇・関羽。

ところが関羽は「決着は付いた」と判定し、「城に戻れ」などど発言します。なぜかと言えば、「八分の力となった者を斬り殺せば、武が廃(すた)る。」から...。
う〜ん。なんか『 凄まじいまでのプライド 』、あるいは『 武に対する拘(こだわ)り 』。もしくは、『 徹底的な義侠 』のように思えます。

■「戻らぬか。」「ならば攻め込むぞ。」

「馬の駿さを失ったぐらいで、八分の力になるものか。天意は馬の状態なんかでは決まらんぞ。」曹仁はそのような意味の発言をして、挑発的に微笑みます。
それに対する関羽の返事が上記のものでした。そして関羽は突撃を開始しました。曹仁を置き去りにして...。

ここが管理人が冒頭で述べた“違和感”です。義の男・関羽は、八分の力となった将を討ったら自分の武が廃るので「城に戻れ」と言わば“情け”をかけている訳ですよね。ここまでは まだいいです。でも、それを拒否し対決の姿勢を崩さない曹仁を、その場に置き去りにして城に攻め込むってのはどうでしょう? 情け掛け過ぎじゃないでしょうか?

「戻らぬか。」の次の台詞は、てっきり「ならばCENSOREDい。」みたいな台詞がくるのかと思いました。「ならば攻め込むぞ。」には驚きました。
だって相手は樊城の大将ですよ。篭城軍の主将が城外に出てきてるんですから、攻城側としてはそれを討つことは必須じゃないでしょうか?武が廃るので、城に戻そうとするのは“大義”の戦いを標榜する関羽として止む無しとして、それを相手が拒んだら当然、討ち取るべきなんじゃないでしょうか。敵城を陥とそうとするならば、その大将を討つことは最優先すべきことのように思えるのです。

厳しい見方をすれば、攻城軍の大将としては、ちょっと「甘過ぎ」なんじゃないかなーと...。逆に言えば、無視された格好の曹仁は、置き去りにされるという、なんか非常に情けない状況に置かれてしまいました。

■と、言うのが最初読んだ時の管理人の感想でしたが、時間がたってこのレビューを書いてるうちに、言わばこの関羽の行為が、関羽の“死因”に繋がるんじゃないか。という気もしてきました。

「敵将が八分の力になったところを討つのは、武が廃る行為である」と一度 口にした以上、どんな状況にあってもそれは変えない。というのが、義侠の人・関羽の絶対的価値観なのかもしれません。つまり前述の通り『 凄まじいまでの、武に対する拘(こだわ)り 』のような気がします。
でも客観的に見れば、こういった「武に対する過剰な思い入れ」こそ、曹仁の言う「尊大な余裕」に繋がるのではないでしょうか。そして、これが関羽の致命的な欠点とも言え、これこそ、最終的に関羽の死期を早めることになる。そんな気がしてきました。

『 城の大将を討ち取る機会を捨てて、城を攻める。』こういった矛盾した行為こそ、関羽をして関羽たらしめるものであり、これが「関羽の武」を発揚し、同時に「関羽の死」を招くんじゃないかな〜。とか思ってみたり...。

■牛金は、曹仁の制止も聞かずに突進し、あっという間に真っ二つにされてました。これは「八分の力」じゃなかったのがいけなかったんでしょうか?(笑)
って言うか、関羽は「一撃目は必ず受ける」んじゃなかったでしたっけ?

しかし牛金、登場するやいなや退場です。なんか路招と同じく、“殺られキャラ”の副将でしたね〜。先週ご紹介した正史のエピソードと考え合わせれば、「せっかく曹仁が助けてやったのに、命を粗末にするなよ。」って言いたくなりますが、逆に言えば、命の恩人の曹仁の為にと、決死の覚悟で突撃したのかもしれません。

舜殺キャラに合掌。

■「吶喊!」

関羽は右手を掲げ叫びました。どーいう意味でしょう? 辞書を引いてみますと、
吶喊【とっかん】(1)大声で叫ぶこと。ときの声をあげること。(2)「突貫」に同じ。
とありました。さらに(2)の突貫で引いてみますと、
突貫【とっかん】(1)突き通すこと。(2)全力をあげて一気に事を進めること。(3)大声をあげて、敵陣に攻め込むこと。突撃。
となっていました。関羽の叫びは(3)の意味でしょうね。


さあ、“吶喊”の号令のもと、攻城軍は樊城めがけ突き進みます。
主将は置き去りにされ、副将は真っ二つになった篭城軍の運命やいかに!!

No.11770 - 2005/03/21(Mon) 22:56:49

Re: 今週の蒼天<積乱雲たつ> / おかゆライス [東北]
最近の連載状況から、実は隔週連載になってて今週はないんじゃないかと思ってましたが、しっかり載ってましたね。よかったよかった。

一撃目は必ず受ける! それが関羽の武!
と考えていた曹仁。一撃目をしっかり受けられてしまいました。
そして牛金。一撃目を受けてすらもらえませんでした。
果たして曹仁はこの考えを改めるか?

関羽は「真顔で戯言を〜」に反論しませんでした。
”劉備の漢中王宣言に対する捉え方は人それぞれ。肯定も否定も人それぞれ”という事でしょうか。
それとも、聞こえてなかった?

曹仁を軽くあしらい城を攻める関羽。次回どうなることやら。
軍を率いているとはいえ、今はほぼ単騎ですから。

No.11771 - 2005/03/22(Tue) 00:33:08

Re: 今週の蒼天<積乱雲たつ> / 5050 [東北]
お久しぶりです5050です。何か久々に蒼天ならではの問答を見まして、書きこもうという衝動に駆られ参りました。

曹仁の「天意は馬で決まると思うのか」発言に少し震えてしまいました。何となく、以前夏侯淵に曹操も言ったように、この漢も王への道を踏み出そうとしているのかと思いました。

あと今回全体的に目に付いたのが何より「関羽と曹仁の噛み合わなさ」だったと思います。
当の関羽は何者になろうとしているんだろうか。私が思うに関羽には、王になるという意識は微塵も無いように感じられます。ただ主君の天下を想い、その為だけに忠義を尽くす「究極の武人」になろうとしているのではないでしょうか。

衝動に駆られたと言う割にはそう大したことは言えてませんが(汗

No.11776 - 2005/03/22(Tue) 19:00:31

Re: 今週の蒼天<積乱雲たつ> / H・N
立ち合う時には一撃目を受ける、つまり立ち合うに足る相手には敬意を払い、一撃目は受けるという意味ではないでしょうか。関羽のなかでは牛金とは立ち合ってもいない、雑兵を薙ぎ払ったようなものなのでは。
No.11777 - 2005/03/22(Tue) 21:41:53

Re: 今週の蒼天<積乱雲たつ> / つね [関東]
前週で、いきり立っている曹仁の馬に対して、関羽の馬のほうがどこか貫禄ありげに見えました。そりゃ赤兎馬だもんな・・・と思いかけましたが、蒼天赤兎馬はご主人様と無理心中してましたな。でも赤兎馬に見える・・・

1.決着
2.吶喊

曹仁の「天下に何を為すでもなく、軽々しく王を称するでないぞ!!」というセリフは夏候淵の「天下のために何事を為すわけでもなく ただ反曹の旗を掲げるだけで大きくなった男 劉備!」というセリフを思い起こさせました。曹操陣営の共通認識のようです。「その名がどれほど長く どれほど苦々しく 曹操の臣に鳴り続けたか!」

路招に続いて、四天王の副官は五虎大将(蒼天ではこの名前使われていませんが)にやられてしまいました。不憫ながら格が違う。関羽にしたら、ひかえおろう、というところでしょうか。

関係ないですがラストシーンは映画「トロイ」みたい。

No.11780 - 2005/03/24(Thu) 02:45:31

Re: 今週の蒼天<積乱雲たつ> / 鳳卵 [東北]
 関羽と曹仁の一騎打ち自体、イレギュラーなイベントみたいな感じなので、一応の決着がついたら後は本来の城攻めに戻るぞ、という関羽の行動も、わからないではないですが…。でも、やっぱりちょっと不自然な感じもします。
 以前は「我らの一騎打ちをないがしろにするか!?」なんていってた関羽ですが、さすがに大人になると考え方も違うのかなぁ…

No.11782 - 2005/03/24(Thu) 06:41:58

Re: 今週の蒼天<積乱雲たつ> / kazz [東北]
TATSU様、お疲れ様です。

>吶喊

調べる気力がなかったので助かりました(笑。
突撃!って感じですね。雷のような用兵と評されたのを思い出しました。

関羽の馬、かっこいいですねぇ〜。重馬。
ソレに対して曹仁の馬は俊さ重視な感じ。

曹仁は間違いなく王の格ですよね。たぶん惇兄や曹洪にはなかったものだと思うんです。いや、四天王はみんな戦は上手いですけど。

No.11784 - 2005/03/24(Thu) 22:25:47

Re: 漫画界「三国志」ブームにて / バズ [関東]
初めまして、つい最近友人に蒼天航路を勧められハマりました。
先日、朝日新聞の23日朝刊33面に、漫画界三国志ブームという記事が
ありました。去年、少年マガジンで"覇王の剣"、少年チャンピオンで
"さんごくし"、ビッグコミックスペリオールで"覇 -LORD-"と立て続けに
三国志漫画が連載を開始。コーエーの三國無双の人気もあり、三国志
ブームが再び起こっていて、そのきっかけがこの蒼天航路なのだとか。
しかしその後気になる記述がありました。
「だが、この大ヒット作品の連載は年内に終わる」と。
去年も連載終了するとかしないとかといった騒ぎがあったそうですが
こうも新聞にハッキリ載るという事はもう間違いないんでしょうね。
せっかくハマったばかりなのに実に寂しい限りです…
朝日新聞を取っている方はチェックしてみて下さい。

No.11785 - 2005/03/24(Thu) 22:48:03

Re: 今週の蒼天<積乱雲たつ> / 英英 [北海道]
今週のツボ ⇒ 関さん。
「無礼者!」
と言われて、
「対する相手に敬意は払う」
と真顔で答える関さん。

ち、ちがう…そうじゃなくてっ…!
とモーニングを読みながら突っ込みをいれてました。
曹仁は漢中王宣言のことを言ってるんだってば〜。
…まさか蒼天関羽に、桃園三兄弟のツッコミ専用だと思っていた関さんに、ボケ役がまわってくるとは意外な一面を見ましたよ(大笑)
ふと思ったこと。
この関羽なら、襲撃してきた甘寧と「ニィメンハオ」「ニィハオ」という会話ができるかも。
互いに真顔で。
…怖いですね。


>一撃目は必ず受ける!それが関羽の武!

私は「立ち合う者に敬意を払う」という言葉のとおりだと思います。関羽にとって相手を見下すつもりは全くないのです。きっと礼のつもり。あるいは先の先ではなく後の先をとるのが関羽の戦い方。それを敵方が「なめやがって」と受け取ろうが、関さんの問題ではないと思うので。
「尊大な余裕」なのかな? でもそう思えるのは、曹仁のように一級の武人か、よっぽど身のほど知らず(笑)じゃないかな〜。

一撃目を受けてもらえなかった牛金。
関羽の先鋒も曹仁に瞬殺されてるから仕返し…とは思えない。
H・Nさんも書かれてるように、自分に向かってくる雑兵をなぎ払った感覚なんでしょうね。
「我は牛金!」
と名乗りをあげてれば、ちゃんと一撃目を受けてもらえたかもしれません。
それでも力の差が歴然としてる場合は、「おまえにその資格はない」と一騎討ちを断られそうですが。


>「天意は馬で決まると思うのか」

曹仁にとって馬は足で道具だもんね。
張遼と曹仁が馬談義したら火花が散りそうだ。
天意はともかく、馬で戦が変わることはあるんじゃないでしょうか。


>厳しい見方をすれば、攻城軍の大将としては、ちょっと「甘過ぎ」なんじゃないかなーと...。逆に言えば、無視された格好の曹仁は、置き去りにされるという、なんか非常に情けない状況に置かれてしまいました。

「樊城は中原の南の要。守城は絶対」by曹仁
というわけで、敵将の死より城攻めを優先させたのかな。
前回の<今週の蒼天>で管理人様が書かれてる、「城の攻防は個人の武で決定するものではないし、攻城側からすれば篭城軍が飛び出た今こそ城を包囲する絶好の機会である。」が理由なのかも。
あるいはもしかしたら、曹仁を「呼ばれれば必ず応じねばならぬ名」と言うくらい敬意を抱いてるのなら、今この場で討ち取る気はないとか?(曹操曰く「天とともにある者をCENSOREDのは天の理を感じる戦においてのみ」と似たような感じ?) でもじゃあ何しにわざわざ出て来たんだよ?ってことになるし…、関羽が何を考えてるのかわかりません。
(^^;

曹仁は大丈夫なんでしょうか。関羽に追いつくどころか、背後の関羽軍に囲まれそうです。曹仁が兵卒にやられるとは思いませんけど。
小師橋の張遼のように颯爽と帰還できるほど馬はよくないし。


そして最後の「吶喊!」
関さん!どーして難しい単語ばっかり〜(><)
こんな指示出して兵卒は従えるんだろうか(笑)
いやいや、そのために軍事訓練をまめにしてるのかな。
中日辞典にも「吶喊(nahan)」で出てました。「喚声をあげる、声をあげて叫ぶ、ときの声をあげる」だそうです。
「(3)大声をあげて、敵陣に攻め込むこと。突撃。」の方が場面にあってる感じですね。でもなんで「突撃!」という指示じゃないんですか?関将軍。

関さんの馬(余談)。
前回「挑戦的だ」と書きましたが、“性格 難あり”って印象もします。

No.11786 - 2005/03/25(Fri) 11:15:52

Re: 今週の蒼天<積乱雲たつ> / 岳飛
甘すぎ……という認識は関羽にはあいませんね。
関羽の中心は”侠”ですから。
今思えば、孫の娘が自分の流儀を貫くと微笑んでいたのは自分と知らずのうちに照らし合わせていたのかもしれません。
というか立ち会う相手には敬意を払う、と最初に常套を無視しているのに今更甘すぎも何も……

曹仁の【私情】に関羽が【侠】で答えた、というだけでしょう。
元来なら曹仁は守に徹するべきで一騎討ちで討ち取る相手ではない、ということだと思いますが。

No.11789 - 2005/03/27(Sun) 15:20:21
人間、天・野心・力への希求 / たんぽぽ
 はじめまして、タンポポと申します。この蒼天航路は人間の心の底に巣くう野心、すなわち力への希求、力を持ちたい、権威(水戸黄門の印籠や虎の威)であれ美貌であれ、筋力・論理・カリスマ・お金であれ・・何か力を・・特別でありたい・・関羽の武力などに対する憧れなど。ほとんどの人がそれを願っている。だからこそ、組織・勢力のバックアップや権威を求め・・その省庁である特権を持ちたい。三国志の時代の人にもそういう心があったとおもいます。そのころは多分、食べ物や儒教の教え、腕力・威圧・暴だとおもいますが。
 曹操が天に選ばれた・・と思えたのは・・自らの中の力への希求と対面し・・・それを肯定すること・・人をCENSOREDことも人と談笑することも同じく興味を引くものと感じたのでは? 肯定することで自らを客観視ししたため・・人々の力への希求・・その先にある破壊の心を理解し・・権力闘争などを”汚い心”と思わずに・・それを利用できるようになった(”蒼天己死”を流布するのはそれですよね)。だから、天命を得た(人に殺されること恨みに思わない、自分がCENSOREDのも、死を恐れない・・それらすら客観視できる・・っだからピンチにおいてパワーや泰然としてられる、だから平気でリスキーなことができる)・・とおもったのだとおもいます。殺人・自虐・罪・嫉妬・野心・偽善や綺麗な心をひっくるめて人間だとおもうからこそ・・・”人間のために何かをしよう”とおもえるのでは? 人の心が分かり、管理でき、状況を客観視できると偽善的な儒教が許せない・・医術・占いなども全て必要だ・・と思い・・政権に取り入れた・・・。彼らも同じ人間だとおもうから・・・。儒教=清らかな聖人のみが人間ではなくね。その闇を肯定するプロセスでの色が青色なのだとおもいます。なぜなら、何かを言われる・・・暴力団に対する恐怖の念、それを衝くかのような暴言”おらーー殺したるぜ”とか暴力団の権威・・そこで感じる恐怖と闘い・・暴力団風の暴言・態度を吐く=勝つ、吐かない=負け ではなくなぜ、暴言で・・自分が恐怖するか・・その”ゲーム”自体を疑い・・その枠をはずす・・・それにより自分を客観視できるようになる。曹操なら暴力団の有用性を利用するかもしれません。その闇と戦う過程が闇からはいあがろうとする心が青色なのだとおもいます。
 ありがつおござした。失礼します!!

No.11787 - 2005/03/25(Fri) 20:11:38
(No Subject) / 平助 [東海]
今日、モーニング読みました〜
管理人様のレビュー前なので内容は言いませんが、あれ〜?と思いました。TATSU@管理人様の御解説期待しています。
それと、同紙でチェーザレ・ボルジアが始まりました。塩野七生さんの小説以外で初めて見ました。三国志とはなんの関係もありませんが、チェーザレについてなんてどこで語ればよいのやらって感じなんで許してください。個人的な感想なんですが、曹操とチェーザレって似てるんですよね。世俗的に嫌われた出生(宦官の養子の子と、ローマ法王の庶子)に始まり、忠誠を誓う側近に恵まれながら部下に裏切られ、天下を取れそうで取れなかったり、時代を先取りしすぎていたり(曹操については語る必要もありませんね。チェーザレは何世紀ぶりに本気でイタリア統一を考えた人物。傭兵が主流の当時としては画期的な徴兵制を作る。等々)、好色なところも、多趣味(チェーザレの馬や狩りに使う猟犬、鷹に対するマニアっくぶりはすごい。それにオシャレさんです。当時で、一番美しい武将と呼ばれたり)なところも、時として非常な残酷さを示すところもそっくりです。モーニングの漫画では、現代的で人道的に問題のない人物として描かれそうな雰囲気でしたが。
蒼天が好きでモーニングを読む皆様にもおすすめですよ。チェーザレは。塩野先生の小説なら確実におもしろい。

No.11783 - 2005/03/24(Thu) 22:00:15
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