| 今週も良かったです! 夏侯淵にスポットが当たるとは思いませんでした。ホントに「曹操と配下の心の交流シリーズ」になってますね。 でもいいスよ。夏侯淵ってどうも夏侯惇に霞んでキャラ立ってなかったですもんね。目立ったシーンって許田の巻き狩りで関羽と勝負しただけでしたから。
さて、皖城にて雷緒を攻める夏侯惇、床机に座って戦局を見つめています。夏侯淵って赤壁のあとはスグ漢中方面の指揮官になったのかと思ってたんですが違ったんですか! ところで髭が短くなってます。トレードマークのナマズ髭じゃありません。赤壁から脱出する時に焼けちゃったんでしょうか?別にこの髭でもいいんですが。 敵陣の乱れを感じ取った夏侯淵、馮楷に100騎で敵の左翼を孤立させろと指示します。おお、なんかアップになった夏侯淵シブイです。貫禄あります。自分でも「近ごろ 俺の声は曹孟徳に似てきたか?」なんて髭いじくって微笑んでます。 あ!もしかして殿の真似して髭切ったのか!?(笑)
そこへ曹操到着の知らせが。迎える兵士に緊張が走ります。 砂塵の中から現れる曹操、「軍鼓の音が濁って聞こえる」と呟くと「淵、明日は雨になるぞ」と告げます。何だか巧く説明できないけどカッチョエエです。赤壁後の曹操って好きです。これって大気に湿気があるんで太鼓の音が違って聞こえるんでしょうか? 幕営の中に入る曹操と夏侯淵、夏侯淵が曹操に上座を薦めるんですが、曹操は自ら床机を引っ張り出してそこに座ります。「その場所はこの軍の指揮者が座る場所だから、夏侯淵以外の者が座るべきではない」って感じでしょうか? 明日までに首級を獲ってくると言う夏侯淵に、雷緒は生け捕ったほうがいいと告げる曹操。 夏侯淵の傍らに多数の巻物があるのを見てとった曹操は「兵法は好きか?」と尋ねます。「あなたがつけた注釈の方が使える上に面白いとみなが読む」と答える夏侯淵。 お、ということはこれは「孫子」ですな。「孫子の兵法書」って曹操が無駄と思われるものは省いて、注釈を付けたのだけが現存してるんですよね。
さてここから曹操の「配下への訓示」「リーダーシップトレーニング」が開始されます。 「いかに勝ちを治めるかは兵法で足りる。だがそれは一介の将であればの話だ」「夏侯淵や曹仁ら、これから何人もの将軍を統括する司令官になるべき者に求められるもの、それは 敵を人として、戦を政(まつりごと)として、どれだけ興味をもてるかによる。」 おお、なんか昔,郭嘉に似たようなこと言ってたような...それを聞いて夏侯淵、「今 問われているのは 俺の本性か !?」と茫然自失です。そこへ兵卒が現れ、何かを必死に報告しますが夏侯淵の耳には入りません。 そこで曹操、夏侯淵の腿を掴みこう告げます 「夷陵で万億が病死し 江陵の曹仁が苦境にある」 愕然とする夏侯淵。ええっ!?管理人も愕然としました!万億病死しちゃったの!?赤壁ではあんなにカッチョ良く現れたのに。曹操の台詞だけでその死がかたづけられちゃいました!かわいそ李通... ここで夏侯淵、一つの決意をします。 「これよりこの夏侯淵のゆく道は 自ら王たる意志なくば歩めぬ道。その峻厳たる道は、あえて曹孟徳と我との過去を冷たく分かつ」 うお!ついに曹操の臣からまた1人王が誕生するのか!?王たる意志を持ってゆく以上、曹操との過去は切り捨てるってことでしょうか?独立しちゃったりして...
弓を掴んで立ち上がり「夏侯淵 最後の蛮勇をふるって参る」と宣言します。 えっ?夏侯淵、どこ行くんでしょう?話の流れからいくとまるで夷陵か江陵に向かうみたいですが違いますよね。雷緒を生け捕りに行くんでしょうか? でも「最後の蛮勇」って何でしょう?夏侯淵が死ぬのまだ先ですよね。
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No.5537 - 1970/01/01(Thu) 09:03:38
| ☆ Re: 今週の蒼天<王たる将> / はくあ [関東] | | | | 何だか再開後の蒼天航路って、人物一人一人にスポットを あててナレーションでストーリーを送ってる感じがします。 夏侯惇に始まって、程イク、夏侯淵と。 話が切り取られた1枚の絵のようで、1つ1つはいい話 なのですが、そろそろモノ足りなくなってきました。 まさかこのまま色々な人物を切り取りつつ、ナレーションで 最後まで流されてしまうのでは?と不安です。 「最後の蛮勇」なんて書かれると、よけい不安だったり して、、、。官渡の時みたいなストーリーがまた再開され るといいのに、、なんて思ってしまいました。
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No.5541 - 2002/03/29(Fri) 01:07:03 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<王たる将> / 海 | | | | 今回の蒼天はすごい自分好みでした。 ついに夏侯淵の番ですね。で個人的に気になったのが、「将たる将」。 ここで共に名前が挙がったのは曹仁でしたがこれってどういうことなんでしょう? 夏侯惇や徐晃のように将たる自覚を持っている武将ならともかく曹仁・・・。まあ官渡から成長したのかもですが。 ただ蛮勇に走りがちな武将をあげただけなのでしょうか? そうすると、結局夏侯淵は自分の本性の蛮性に負けて命を落としてしまうわけだから、ラストの「最後の」蛮勇という台詞はゴンタ先生の皮肉? でもただ普通に王たる道を歩み始めたのかとも思えます。ただCENSOREDだけではなく生かすための戦をやる為に。 やっぱり「最後にちょっと暴れてくる」くらいの意味なのでしょうか? で、もうひとつ思ったんですが「俺の声は曹孟徳に似てきたか?」って言う台詞。 それって北伐の頃に郭嘉もいわれてましたよね。夏侯惇も官渡の時「すべてを孟徳にゆだねて心で感じろ」とか言ってるし。で思ったのが曹操陣営の武将ってどんどん曹操化してくるんですよね。強烈な個性の持ち主は他の個性を食ってしまうというけれど、それでいいのか疑問に思う今日この頃。他の個性も必要だと思うんだけど、・・・それが司馬イか?!劉備に対する諸葛亮も「嚢に入らないままの臣下」だし。
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No.5543 - 2002/03/29(Fri) 04:10:30 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<王たる将> / BUN [近畿] | | | | 今週は、満開の桜の下で、モーニング読んでました(^o^) 今回は「曹操と配下の心の交流シリーズ」夏侯淵版ですか〜。 >目立ったシーンって許田の巻き狩りで関羽と勝負しただけでしたから。 あのころはもっと涼しげ〜なイメージやと思ってたのに〜!髭短くなったせいなんでしょか?なんかちょっとむさくるしくなったような...?でもあいかわらずちょっとオシャレな美形さんですよな〜! 顔、曹操に似てるったら似てるんですけど...なんか全然違うな〜
>夏侯淵って赤壁のあとはスグ漢中方面の指揮官になったのかと思ってたんですが違ったんですか! 『正史』夏侯淵伝によると、赤壁直後の209年、行領軍に任命されたとあります。 行領軍ってなんなのか私にはよくわかりませんが、字面からみて新しい領地のパトロール部隊っぽいかな〜と...(いつもながらいいかげんな私) 雷緒って、以前あの劉馥がてなづけた賊のひとつで、赤壁の後に劉備の元に数万人の配下を率いて帰属したそうです〜!!曹操からすりゃ思いっきり反逆者です。 ...あんましよくわかんないんですが、時代的には曹操が孫権征伐から帰還してからって書いてあるんで、本当はもう少し後の話なような気がします。 ...ってまた野暮やったかも〜!!m(_ _)m
天気予報!ホントに曹操が予報してる〜!! >これって大気に湿気があるんで太鼓の音が違って聞こえるんでしょうか? たぶんそうゆうことですよね〜!本当に濁って聞こえるんでしょか!? ...楽器関係詳しい方、ご存じないでしょ〜か??...こ〜ゆ〜の好きなんですよ〜!!
>「あなたがつけた注釈の方が使える上に面白いとみなが読む」 > お、ということはこれは「孫子」ですな。「孫子の兵法書」って曹操が無駄と思われるものは省いて、注釈を付けたのだけが現存してるんですよね。 私「孫子」まだちゃんと読んだことないんです。今回の「孫子」の引用、いまひとつよくわかりませんでした... 夏侯淵がニヤッとしてるから、その「孫子」の内容については理解してるつもりやった、ってことなんでしょうね... でもそれはほんとに一介の将ならのもの...なんでしょうか?...そこがわかんなかったんです。 何人もの将を統括するにあたって、「孫子」って使えないんでしょうか〜?? めちゃめちゃ今それが知りたいです〜〜!!興味津々です!!
>曹操の「配下への訓示」「リーダーシップトレーニング」 『正史』によると、夏侯淵は急襲を得意としてたそうです。 曹操はいつも「指揮官たる者、臆病な時もなければならない。当然勇気を基本とすべきだが、行動に移す時は知略を用いよ。勇気にまかせることしか知らないならば、一人の男の相手にしかならないぞ。」と戒めていたそうです。 ...『正史』の曹操の方がわかりやすいかも...
>「今 問われているのは 俺の本性か !?」 曹操と顔似てるのにまったく違う印象なのは、どこが違うからなのかな〜って思ってたんですけど、 やっぱ、眼、ですね。夏侯淵には厳しさみたいなのが足りない感じしました。 本性を問われて厳しい顔つきになってましたが、なんか曹操ってゆうより、周瑜の覚悟を見てるみたいって思いました。
>「これよりこの夏侯淵のゆく道は 自ら王たる意志なくば歩めぬ道。その峻厳たる道は、あえて曹孟徳と我との過去を冷たく分かつ」 王ってなんなんでしょう...何人もの将の上に立つってことだけじゃないみたいですよね... ...私には、なんかよくわかりません...
それにしても万億病死〜!!一言でおしまいですか〜!?さ、さみしい〜...
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No.5549 - 2002/03/29(Fri) 12:07:53 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<王たる将> / さねぼう [中国] | | | | 今週の蒼天で夏侯淵のアップが一瞬孫堅の顔に見えた・・・一瞬ね。
>海さん >蛮勇に走りがちな武将 蒼天の曹仁はそんな雰囲気に見えてしまいますね、 演義でははどうしようもないけど、正史では「智将曹仁」 で通っているから今回の候補に挙ったのでは?
>BUNさん >行領軍 検索したらいっぱい出てきました。なんかやたら趙統の名前が出てましたが・・・ 仕事中に調べたのでちゃんと見てないです、時間が空いたときにまた調べてみます。一応近衛軍の一種みたい・・・あやふや。
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No.5553 - 2002/03/29(Fri) 16:38:56 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<王たる将> / シュン | | | | 夏侯淵、渋くなってましたねー。と言うか濃くなってましたね。涼しげな雰囲気はいつの間になくなったんでしょ?
>「曹操と配下の心の交流シリーズ」 次は誰でしょうね?ところで、同じ旗揚げの頃からの仲間でも夏侯淵と夏侯惇では、ずいぶん違った期待(扱い?)を曹操からされてますね。どっちがどうとか、具体的には私には言えませんが。方や「ママ」で方や「将軍と丞相」。どんな役割分担なんでしょうか?
今週の蒼天には関係ないのですが、魏って組織的なイメージあります。
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No.5556 - 2002/03/30(Sat) 01:39:15 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<王たる将> / Lisa [近畿] | | | | 今週はすごーく良かったです! 密かに(?)応援していた夏侯淵に、やっと見せ場が回って来ました。以前は曹操に顔立ちがよく似ていた淵ですが、髭も短くなり、何となく惇兄にも似ています(あたりまえか!)。彼の変わりつつある内面が、こんな所にも描かれているということでしょうか。 BUNさんの引用の「知略を用いよ」ともダブりますが、 淵は曹操に、「ケイの妙才を観んと欲す」と言われたことがあるそうです。つまり、少しは頭を使えってコトですから、妙才という字なのに名前負けしていると思われていたのでしょうか。その辺が、今回、曹仁と並べられた理由なのかと思ったりしました。
>最後の蛮勇をふるって参る これはどうも、意味がわかりません。淵が死ぬのはもう少し先だし、死を予感しているとも思えないし。死ぬ気で、問われている本性に答えを出す・・・とか、死ぬ気で戦い、勝利するぞという宣言なのでしょうか?
>万億 別スレにもありましたが、まさに明暗。 ただただ悲しいです・・・。
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No.5563 - 2002/03/30(Sat) 21:04:24 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<王たる将> / 舞 [北海道] | | | | 夏侯淵、やっぱり格好いいですね〜! 前から地味に好きだったんで今週はやった!って感じですね。でもちょっとイメージが変わっているような。
>海さん 私も「俺の声は曹孟徳に似てきたか?」って言う台詞、気になりました。曹操陣営の曹操化がちょっと気になる今日この頃・・・
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No.5564 - 2002/03/31(Sun) 00:45:16 |
| ☆ 蛮勇の意味 / ヴィエリ〜 [関東] | | | | 曹操が合肥までやって来てさらに南下したのは、夏候淵がいるところまで行くためだったんですね。それはそうと、曹操どん、自分の部下たちからもこわがられてます。畏怖されてます。すごい威圧感です。
孫子が出てきましたね。曹操の偉業のひとつに孫子の注釈があるんですが、前回このことを語られたのが、なんと黄巾の乱の張換とのやりとりのところまでさかのぼらなければなりません。玄徳どんのところは半分くらいかな。 孫子は僕の中でも大切な本のひとつです。いままでに困難にぶつかった時、ひどく進路に悩んだ時、孫子の考え方はすごく人生にとってもためになったと思います。 ですので、孫子はきっと一見の価値ありですよ。
さて、「今問われているのは俺の本性か!?」 夏候淵は武勇の誉れ高く、弓をとっては天下一の腕前。曹操軍の中でも一軍を担い、騎下の武将の中では1,2を争うほどの大切な武将だったと思います。 で、なんで夏候淵は王という言葉を使ったんでしょうか?
それは曹操にとって必要なのは、武将ではなく、将軍であり司令官であり王なのだからなのでしょう。 孫子の中の作戦編に次のようなことがかかれています。 「日々に千金を費やす 戦争ともなると、戦車千台、輸送車千台を用意し、 万人の兵士を動員し、千里先の遠方にまで運送しなければならない。 内外の軍費、外交の情報、資材の補充、武器・防具・車両の修理など、日々莫大な経費がかかる。 その上で初めて10万の大軍が動かせるのだ。」
戦争するにはとにかく金がかかります。中華の範囲が孫子が書かれた戦国時代ならまだしも、漢の時代のように広がってしまっては、曹操一人ではままならないことがしばしばです。思うに、今までは曹操が政治をこなし、屯田を整備して、軍備を強力にしてきました。 これからは自分と同じことを誰かにもやらせなければ、とても仕事がはかどらないから、いつも部下に政治のことを話すんでしょう。そして、それが一番わかっていたのは、曹操軍の中では郭嘉だったんだと思います。
軍隊を整備する。そのためには領地を安定させ、民に食を確保してもらい、商人に精を出させ、税を納めてもらう。 その金で人を集め、物資を集め、隣国と交渉して、最後に戦争を仕掛ける。 こんなことができるのは、古代では王と呼ばれる人ぐらいなものでした。いわば国を作っているのとまったく変わりがないのですから。 曹操がいつも「誰も跳びぬけて来ない」とか、「行きつくところは最後は政治だ」とか言うので、そう考えてみました。
淵にとって、今日は武人として最後の日にしようと考えたのでしょう。 天気予報の意、僕は、 「明日の皖城は、城全体が赤く染まる血だまりを洗い流す、大雨が降るでしょう」 と解釈しました。皖城の城兵相手に、己の武勇を思うところなく奮うのだと思います。官渡の関さんが文醜軍あいてに行った時ぐらい、凄惨な戦いが繰り広げられるのだと思います。
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No.5569 - 2002/03/31(Sun) 13:13:43 |
| ☆ Re: 今週の蒼天<王たる将> / BUN [近畿] | | | | >玉川雄一さん うっわ〜!ものすごく詳細な情報ありがとうございます〜!!...私のアホな勘違いにお付き合い下さって...感謝!感激!です〜!
行領軍の正体は、諸説あるトコなんですね〜。...その地域と時代の状況と共に変化しながらも受け継がれてた役職とは〜!!かなり重職みたいですね... ...なんだか、その移り変わりの結果、名と実が一致しにくくなってしまってややこしくなってるのかも...その移り変わりの様もなんかおもろい〜!とか思ってしまいました〜!(大ボケ感想...)
>「兵の将」から「将の将」になれと、 そですよね〜!そですよね...そしたら『孫子』は役に立たないなんて言ってる訳ではないですよね〜! あははは〜!も〜先走って深読みしてドツボな私〜!!
>克哉さん、さねぼうさん 最後のページ上の淵のアップ、私は「りょ、呂布!?」って思いました... ...呂布顔で「最後の蛮勇」...こ、恐〜!( ̄□ ̄;;)って...
やぱあれはきっと「兵卒延長の将」としての最後の...ってコトですよね〜!!
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No.5577 - 2002/04/01(Mon) 09:22:56 |
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