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今週の蒼天<関羽を描く> / TATSU@管理人 [関東]
今週の蒼天、「なるほど。曹操にこういう台詞を言わせたくて、前回の曹操復活があったのだな。」って感じしました。前回、夢オチ夢オチと騒ぎましたが、欣太先生がメインで描きたかったのは前回の夢オチではなくて、今回の曹操の瞑想だったような気がします。(夢オチは、今回の瞑想に繋がる助走部分みたいな...。)

いずれにせよ管理人が感じたのは、夢オチから続く一連の曹操の瞑想は、関羽戦の終了と平行して、物語の終了も意識した挿話をもってきた(というか、そんな雰囲気が漂ってきた)ということです。 作者が主人公に自分の言いたいことを代弁させると同時に、フィナーレに巧く繋がるストーリー展開を意識しだしたというような...。

う〜ん、なんか言いたいことが巧く表現できません。非常に分かり辛いコメントになっちゃいました。失礼しました。
では今週のレビュー、開始させて頂きます。

No.12414 - 2005/10/10(Mon) 14:15:55

Re: 今週の蒼天<関羽を描く> / TATSU@管理人 [関東]
【STORY】

−関羽、勧告を拒否。
  先陣は崩れ、孫皎は麦城にて戦死。−

その報を受け、呉軍は一斉に進軍を開始した。
漢水艦隊は関羽軍前方に回り込むべく全艦発進。呂蒙本軍が正面から、潘璋・朱然支軍が側面から、陸遜援軍が長江方面から、関羽を迎撃すべく進発した。

関羽軍は南下。江陵めがけ猛進していた。

***************

曹操の心眼は、雪原を進む関羽の姿を捉えていた。
羅刹の軍は呉軍を斬り裂き、青龍刀が旋回する度に、無数の兵士が粉砕されていた。

曹操は瞑想した。
元来、理性の男が、理では図れぬ“侠”に身を捧げ、やがて“侠”をも超えてゆく。それは“関羽”としか呼べないものであった。それでも歴史は、関羽を一人で万の兵を屠(ほふ)るその武を以って語る筈であり、あくまで劉備の臣としてその名は語られる筈であった。

−雲長! 俺がお前を表わすぞ。−
曹操は筆を執った。

仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌
それは、古(いにしえ)より聖人たちが億の言葉を連ねて説いてきた“人の美しきもの”であり。中華の精神(こころ)であった。だが、屹立する関羽の姿は、経書の百万言より雄弁であった。

曹操は巨大な筆を縦横にふるった。
関羽の肉体から発現するものは、中華の人間を揺さぶり続け、関羽の姿を尊ぶ者は漢民族を越え、中華はさらにその世界を拡げてゆく−。即ち無数の人間が関羽を欲していた。

曹操は長髯の巨人を描き上げた。
−自分や劉備の生命(いのち)は、今この時代に全てを使いきり、尽き果てるべき生命である。−
曹操はそう考えていた。
−だが、雲長!−
南の空を見上げ、魏王は微笑んだ。
−お前は時を超え、無数の生命となって蒼天を飛翔し続けろ。−

***************

「この急進撃で、未だ脱落数百名とは こりゃ上々。」
後方からの報告をうけ、趙累が微笑んだ。

関羽軍は、江陵へと続く洞窟内で停止していた。関平の軍が殿(しんがり)で大奮闘し、敵を食い止めていた。
傷だらけの兵士たちの姿を眺め、関羽は小休止するか尋ねた。だが、趙累が不満の声を上げた。いったい誰をお気遣いですか?と趙累は尋ねていた。関羽が先端で鬼神の如き活躍をしているので、自分たちは未だろくに戦ってはいない。と趙累は告げた。また趙累は、このまま土地感と夜陰を味方にして、夜を徹して進むほうが良いと考えていた。
「では、往こう。」
関羽は再び行軍を開始した。
その後姿を眺め、趙累は考えていた。江陵まではあと20数里。この隘路を抜ければ敵包囲陣の裏に出られる筈であった。あとは、江陵城内に至る隧道が塞がれていないことを祈るばかりであった。


隘路を抜け出る関羽軍。
その時−。
頭上から地鳴りと共に巨大な岩石が降り注ぎ、数頭の猛虎が襲いかかってきた。


【REVIEW】

■「全艦発進!支流より敵の行く手に廻り込むぞ!」

吾粲が叫んでいました。そして艦隊からは騎馬隊が出動してました。騎馬隊を率いるのは蒋欽でしたね。いやぁ、良かったです! 先週の“転がった首”で蒋欽の出番は終わりではありませんでした。でも、今週の終わり方からすると次の出番があるかどうかは疑問ですが...。

■「元来、理性の男が、理では図れぬ侠に身を捧げて侠そのものになり、やがて侠をも超えてゆく。それは“関羽”としか呼べないものだ。」

以前、管理人は<威名豪然>のレビューで下記のようなコメントをしました。

ふと、曹操が嘗て関羽に降伏を促した時の台詞を思い出しました。「天下の才、天下の度量を持ちながら、ただ侠(おとこ)の約束に殉じようとするのは、間違っておる。天下動乱で民苦しむ時代、あまりにも成長がないぞ。関羽。」 「関羽、お前は、侠という形のない、理で割り切れぬものを自分の規範としているようだが、理にかなった戦(いくさ)、理にかなった政(まつりごと)。お前の考え方は実に理路整然としたものだ。」

さて、天下動乱で民苦しむ時代に、関羽は成長を遂げたのでしょうか?考え方は理路整然としているくせに、侠という理で割り切れぬものを自分の規範としている関羽は、その矛盾を解決できるのでしょうか?(今回に限って言えば、「理にかなった戦」とは思えませんが、これは侠の部分が勝(まさ)ったんでしょうか?) 関羽最期の戦いにおいて明白にされることを望みます。


今週の曹操の台詞から推測するに、関羽は“成長した”というよりは、“そのまま遥か彼方に衝き抜けた”という感じを受けました。当時の曹操の想定を超えたところまで突き進んじゃったような...。
 「矛盾を解決できたか」という点から見れば、矛盾を解決するどころか、「根本を違うものに変えてしまい、矛盾自体を消滅させてしまった。」という感じさえします。
自分で書いてて良く分からない文章ですが、そもそも「理」とか「侠」ではなく、「関羽」としか表現できないんですからしょうがありません。つまり、『 関さんは、関さん 』 なのです。ますます訳分かりませんが、関さんを理とか侠とかで言い表そうとしてもしょうがねえだろ。って劉備なら言うかもしれません。

■「雲長! 俺がおまえを表わすぞ!」

関羽は、“関羽”という言葉でしか現せないものである。しかし歴史は、その強烈な“武”を以って関羽を語り、あくまで“劉備の臣”としてその名を語る。それに対して曹操は、上記の台詞を口にしました。
右手に筆を持っていたので、関羽に対する詩でも賦すのかと思いましたが、違ってました。 右手の筆はみるみる巨大化し、あっという間に箒(ほうき)ぐらいになり、曹操が描いたのは巨大な関羽の似顔絵でした。一筆書きみたいな...。通常なら吹き出すところですが、なんか気迫が篭っていて圧倒されました。

っていうかこれは、曹操が本当に紙に向かって関羽を描いた訳ではなく、「関羽を想う曹操」を描(えが)く上での欣太先生独特の表現・技巧でしょうね。更に言えば、欣太先生自身の関羽への想いを曹操に託して描いたような感じも受けました。

■「この姿を尊ぶものは漢民族を越え、中華はさらにその世界を拡げてゆく!」

蒼いキバが再登場してましたね。以前、夏侯惇が「天下はお祭り騒ぎのようだな。」と言ってた時に司馬懿は「じきに収まろうかと。」と余裕かましてたので、その時叛乱はほぼ制圧されたのかと思ってましたが、違ったみたいです。

さて、「中華の精神を現す上で、屹立する関羽の姿は、経書の百万言より雄弁だ。」と述べる曹操は、上記の台詞を口にしました。関羽の姿を尊ぶものは、漢民族を越える−。そう言えば管理人は、横浜中華街に行った時に関帝廟に何回か寄りました。さらに神戸に遊びに行った時にも関帝廟に行きました。確かに関羽の姿を尊ぶ者は大和民族にもいました。(笑)

管理人の話はおいといて、関帝廟って世界各国の中華街にはほとんど建立されてるんですよね。そうなると世界中に関羽を祀る廟があり、人々の信仰を集めてる訳ですから、ある意味、中華の精神は関羽を通じて全世界に拡がってるのかもしれません。
以下「関帝信仰」につき、『 横浜中華街・関帝廟 』 のHPから一部抜粋させて頂きます。

「関帝信仰」とは、後漢から三国時代にかけて活躍した武将「関羽」が神格化され崇拝されているものです。関羽様の没後、仕えていた劉備一族により、その功績をたたえられ廟を建立したことが始まりとされています。「義」に厚く弱い者の味方でありつづけた関羽様を、その後の「晋・唐・宋・元・明・清」の各朝廷も、その精忠・守義に感動し帝位を授けたことから、護国の神明として中国全土に関帝廟が建立されるようになります。

日本でも古くから中国との貿易が盛んだった沖縄で、数百年の昔から民間信仰があったと言われ、足利尊氏や徳川光圀も祭祀したという説が残されています。武将であった関羽様は「武神」としての崇拝の他に、生涯を通して厳格に「忠義」を貫いたことから「約束を守る」ことのシンボルとなり、信用を重んじる商人の間で「商業神」として崇拝されるようになります。19世紀に入ると、海外移住する中国人の急増に伴い、アジアのみならず世界各国にチャイナタウンが形成され、「関帝信仰」の象徴として関帝廟が建立されています。(後略)


関羽に「様」を付けているところに、崇拝の念を感じます。

■「俺や劉備の生命(いのち)は、今この時代にすべてを使い切り、尽き果てるべき生命。」
■「だが、雲長! おまえは時を超え、無数の生命となって蒼天を飛翔し続けろ。」

馬上の関羽が、蒼天を飛翔していました。「蒼天」なんて単語が出てきて、もう誰が主人公か分からなくなっちゃうほどの描写ぶりです。まあ、曹操は、献帝との初謁見の際、「曹操は蒼天を飛翔する鳥にあらず。蒼天のもと地をゆくものなり。」と宣言してますから、それなりに異なる道を歩んでいる訳ですが...。

前述の通り「関帝廟」は全世界にありますが、「魏武帝廟」や「蜀漢帝廟」はありません。そういう意味では曹操や劉備の生命はその時代に全てを使い切っているのに対し、関羽の生命は時を超えて飛翔してるのかもしれませんね。
しかし、ここらへんの描写に、作者の関羽に対する並々ならぬ想い入れを感じました。34巻末尾に「作品が冗長になるのは好ましいことではないので、テキパキ終わらそうとしてるんですが、関さんがプロットを潰しにかかってきはるんですよ。」というコメントがありましたが、今回それが分かるような気がしました。


さて、ここで冒頭に述べた『 夢オチから続く一連の曹操の瞑想は、関羽戦の終了と平行して、物語の終了も意識してる挿話ではないか 』について、もう少し書かせて頂きます。

つまり、プロットを潰しにかかってくるほどの関羽の大活躍は、樊城攻防戦に続き、江陵奪回戦でも延々に続きそうな気配を示しています。でも、(ネタバレ覚悟で申し上げれば)「関羽の死」の直後には「曹操の死」が待っている訳で、「曹操の死」は「物語の終了」を意味します。そうなると、関羽の大活躍とそれに続く壮絶な死が描かれた直後に、ふいに場面が曹操に移って臨終を迎えるんじゃ、この長い物語の収まりとしては具合が悪いように思えます。 そこで、この「関羽・荊州攻防戦」に収まりをつける意味と、「蒼天航路」という曹操を主人公とした長い物語のフィナーレに繋ぐ意味で、ここで曹操を復活・登場させ、関羽に対する想いを2週にわたって語らせたのではないかなーと。 管理人はそう愚考する訳です。

ちょっと話が逸れますが、そういう意味では、“魏諷の乱”を曹丕にあっという間に鎮圧させてしまったのは、もったい無かった気がします。結構長い期間にわたって、何回も挿話として登場していた魏諷。彼は登場する度に風格を増した「内乱首謀者」であり、曹操に対して凄まじいまでの執念を抱く「復讐者」でもあり、実は孔明が遥か昔に仕込んだ秘策という余話も描かれ、崇息観を武器に風靡の才を駆使する『 魏国・内部の敵 』でした。
“関羽の大活躍”と平行して、“魏諷の乱”をもっとスケールの大きいものにして、(曹丕に鎮圧されるのは史実に沿っているので止む無しとしても、)曹操との絡みを何らかの形で描写すれば、(例えば、連行された魏諷が、評定の場で曹操の悪行を徹底的に糾弾し、それに対して曹操が思う処を述べるというような描写をすれば、)この物語の終盤に相応しいエピソードになったような気もするんですが...。

■「あなたが先端でひとり暴れておられるから、われらはまだ ろくに戦ってはおりませんぞ。」

「少し休むか?」という関羽に対して、趙累が述べた言葉です。背後の兵士たちも同意して頷いてました。
実際のところはどうなんでしょう?関羽軍兵士たちの鎧はかなり傷だらけになってましたから、趙累の言葉は“まだ何とか戦える”という意味で、“ろくに戦ってない”というのは、関羽に気を遣わせない為に言った台詞でしょうか。でも、実際、「曹操の瞑想」の合間に描かれる関羽軍の猛進を見る限り、先頭の関羽が一人で敵を粉砕しているようにも見えます。

やはり、先頭の関羽が大半の敵を粉砕して突き進んだのでしょうね(その割に関羽が息一つ乱れず、鎧も全然傷ついてないのが神懸り的ですが)。でも、関羽軍は呉軍に比して圧倒的に寡兵です。いくら関羽が大半の敵を粉砕してくれても、残る敵兵を相手にするのも大変なことだと思います。そうなると、実際のところは、「相応に戦い、疲弊しているが、関羽の鬼神の如き活躍で元気づけられており、まだまだ頑張れる。」といったところでしょうか。趙累はじめ関羽軍兵士はケナゲです...。

■「この隘路を抜ければ敵包囲陣の裏に出られる。江陵城内に至る隧道が塞がれておらねばいいが。」

“隘路”というのが、現在進んでいる洞窟というか鍾乳洞内部みたいな道ですね。そこを抜けると江陵城内につながる“隧道”が更にある模様です。

隘路【あいろ】 狭くて通行の困難な道。
隧道【すいどう】1.トンネル 2.棺を埋めるために、地中を掘り下げて墓穴へ通じる道。

つまり、山間部の自然のトンネルを抜けると、今度は地中に掘られた人為的なトンネルがあり、それは江陵城内に通じてるんですね。つまり関羽軍5千は、最初のトンネルを通って包囲陣の裏へ出て、次のトンネルを貫けて江陵城内に侵入、江陵奪還を図ろうとしてたみたいです。
なるほど〜。遮二無二孫権めがけて特攻して行ったようにみせて、そうでも無かったんですね。「理で割り切れぬものを自分の規範としているようだが、理にかなった戦(いくさ)をする。」というのはここらへんでしょうか?

ところで、以前、<使者 書状を読上げてのち曰く>の扉絵に対し、管理人はレビューでこうコメントしました。

扉は、洞窟のような処に入ろうとする関羽軍が描かれていました。これはどういう意味があったのでしょう?次のページでは普通に麦城前に現れてましたから、この洞窟を抜けて麦城前に到着したんでしょうか? それともこの扉絵はキャッチコピーにあった−関羽、孫呉の魔界に踏み込む!−というのを象徴的に描いたんでしょうか?

どうやら、今回のストーリーの伏線だったみたいです。

■−包囲網突破まであと僅か。孫呉、頭上より急襲!−

最終ページのコピーです。
先頭の関羽が洞窟から出ると同時ぐらいのタイミングで、頭上から岩石と虎が落下してきました。このタイミングだと、大半の兵士は洞窟内部に閉じ込められそうですから、先頭の関羽と兵士達を分断することも目的としているのでしょうか?(趙累は微妙な位置にいますが)

いずれにせよ、関羽軍の動きは完全に読まれていたんですね。呂蒙の読みでしょうか?潘璋の読みでしょうか? やはり呉軍は侮れません。でも、虎と岩石を一緒に落しちゃうと、虎は着地と同時に押し潰されそうな気もするんですが(笑)。


さて、いよいよ、「関羽最期の戦い」も佳境に入ってまいりました!
神とも見紛う力を発揮する関羽。その関羽の最期はどう描かれるのでしょう!?
武神の前に立ちはだかるのは、やはり例の獣人なんでしょうか!?

No.12415 - 2005/10/10(Mon) 14:37:06

Re: 今週の蒼天<関羽を描く> / 柴犬
TATSUさん、お忙しい中、すてきなレビューありがとうございました。
先週の「夢」、皆さんと同じく、違和感がありすぎて、書き込みをためらっていましたが、今週はすばらしかったですね。

今回の「それは関羽としか呼べないものだ」について。
 もしかしたら、人を、何かの概念で説明してしまうのではなく、あるがままのその人として丸ごと受け止める、というのは、蒼天全体の1つの重要テーマかもしれませんね。ジュンイクについての、曹操の、「ジュンイクはジュンイクのままであればよい」。程イクの夢の中での曹操との対話、そして、そのような方向性は同じでも、中身のスケールが、全てを圧する関羽。

 関帝廟のお話、共感できます。実は、私も、蒼天を読んでから、横浜関帝廟にお参りしたことがあります。蒼天の中で、思う存分活躍されて下さいと(^^;)
 どんな三国志でも、関羽は魅力的で、今の場面は、悲しくも心に迫るところなのですが、蒼天「関さん」は、これまでの存在すべてを超えるスケールで、1つの思想にまで至っていますよね。これを読んではじめて、神様になった理由がわかるような気がしました。
 かつての張角の予言が、いままさに現実になっていますね。

 夢からのつながりは、おそらくTATSUさんのおっしゃる通りの意図なのでしょう。でも、なお、個人的には、関羽の実際の進軍後、直ちに今週の描写でもよかったような気がしないではありませんが・・・・

 乱筆、失礼いたしました。今度の木曜も、なんだか怖い気もしますが、やはり楽しみで仕方がありません。

No.12416 - 2005/10/10(Mon) 16:39:22

Re: 今週の蒼天<関羽を描く> / hubble
管理人様の、物語終結に向けた大きな流れという見解に同意します。河で言えば、大海に注ぐちょっと前に、関羽という支流が曹操という本流に合流して大きなうねりになってきた感じといいますか。

魏風の件ですが、僕は、クーデターという一種のテロリズムでは、国家を覆すことは困難だというメッセージのように解釈しました。いかなるイデオロギーを内包しようと、クーデターという方法では本当の革命にはならず、いとも簡単に強大な権力に潰されてしまう・・

それにしても、関さんが無性に痛々しく見えてしまうのは私だけでしょうか。。「かなしい」感じがします。

No.12417 - 2005/10/10(Mon) 19:15:59

Re: 今週の蒼天<関羽を描く> / 鳳卵 [東北]
 最近は、夢と現実がごっちゃになってますます難解になる『蒼天航路』ですが、このレビューのおかげでゆっくり噛み締めなおすことができるのは嬉しいことです。

>「この急進撃で、未だ脱落数百名とは こりゃ上々。」
 この非常時に、よく数えたなぁ、趙累(そういう問題じゃない)

 関羽軍の兵士たちには、多分関羽のエネルギーというか、勢いみたいなのが乗り移ってる状態なんでしょうね。趙累と同じく、兵士1人1人が関羽の後をお供するために生きてきたのでしょう。
 蒼天関羽軍の異常な強さの秘密は、こんなところにあるように感じます。

>屹立する関羽の姿は、経書の百万言より雄弁
 曹操は“言葉”の力を信じているように見えて、“言葉”だけを口にする者は信用していない。
 以前、成公英の投降を受け入れたときにも、
「考だ、道義だ、忠節だ、中央の臣が喚きたてる言葉は皮肉にも乱を重ねた辺境の餓狼たちの方にしっくりくる」
と、満足げな表情でしたね。
 “言葉”は、“言葉”だけでは力を持ち得ない。それを体現する人がいて、初めて力を持つんだということなのでしょう。

 「俺がお前を表すぞ!」と言いつつ、描き始めたのが文章ではなく関羽の似顔絵だったのは、そういう意味があったのかな、と思います。

 さて、GONTA先生は、見事に関さんをCENSOREDことができるのでしょうか?

No.12418 - 2005/10/10(Mon) 19:20:47

Re: 今週の蒼天<関羽を描く> / NATSUKI
 こんばんは、夏樹です。
 管理人様、まいどの詳細なレビューおつかれさまです。

 今回の曹操の関羽評!管理人様のおっしゃるように関羽の「神」性を見事に曹操の思いの中に描いていると思います。
 「理」と「侠」の止揚、その結果としての「関羽」。

 考えてみると、中国の英雄は道教思想を通じてみんな神になりますが(実際に中国へ行ってみると『三國志』や『水滸伝』などの超マイナーな武将でもその郷里ではしっかり祀られています)、「帝」と呼ばれ、各王朝からこれだけの公認を取り付けているのは関羽だけかもしれません。岳飛や宋江も及ばないスーパーヒーローですね。

 管理人様が人物考の呂布のところで、「って言うかまず「最強の戦士」っていうとどんな感じか?というところからスタートして、容姿・言葉・行動・思想を決めていったような感じします。」とおっしゃっておりましたが、これは関羽についても当てはまるような気がします。つまり、欣太先生の「神」のイメージを先行させて、最近の関羽を描いて、そして、呂布の時と同様に曹操にそれを評させる。曹操の主人公性を失わず強烈なキャラクターを画きあげる見事な演出だと思います。


 余談になりますが、曹操の自分や劉備に対する評価を聞いて、前に行った成都の武侯祠を思い出しました。
 ご存じの方も多いと思われますが、武侯祀はその名の通り武侯諸葛亮を祀った成都有数の観光名所ですが、あそこはそもそも昭烈帝陵(劉備の墓)なんですよね。本来劉備の墓守として儲けられていた諸葛亮の祠が人気の差からだんだん大きくなってしまって、いつのまにかそっちがメイン(?)になってしまったという場所です。曹操や劉備が一代の英傑でありながら「全てを使いきり、尽き果てるべき生命」であったとはこういうことなのでしょうか?


 趙累の応答は強がり半分でもあるのでしょうね。関平の活躍が特記されているということは、それがなければ後続はずたずたであったということですから。
 関羽父子の最期もさることながら、趙累は、捕らわれた?廖化は、王甫をはじめ襄陽残存部隊は、どのように描ききられるのでしょうか。

No.12419 - 2005/10/10(Mon) 19:30:41

Re: 今週の蒼天<関羽を描く>「この人を見よ」 / RUN [東北]
「仁に欠け義に欠ける徒は王道を往く資格無し」
某作品に出ていたセリフである。その中に中国の秘密結社の入会儀式の様子が描かれていたので再現する。昔、その類の本を読みふけったが図書館から借りたりしたものも多かったので、手元には無い。しかしかなり正確な描写なので参考にする。
「名前は」
「○○である」
「何故ここにきたか」
「名を軍籍に列ね洪家の兄弟たらんと望むゆえに来たのである」
「保証人は」
「△△」
「洪家の兄弟の食す三分の米と七分の砂である 苦しくはないか」
「兄弟の食すものはわれもまたそれを食す」
「剣と首はいずれが堅いか」
「首堅し」
このやり取りの後、血杯を飲み干し、儀式は完了する。秘密結社の構成員は暗号によってしかお互いの構成員の身元が分からないようになっている。儀式には関羽の絵が飾られている。「関帝」である。秘密結社の歴史は長々と述べる気は無い。しかし、中国において血縁関係を除いてこうした義兄弟、擬似血縁関係が社会的関係以上の意味を持った。この儀式の後、構成員は相互扶助の義務を負い、それに反する事はできない。この誓いは絶対に等しい。彼らの中でも関羽は偉大な神として崇拝されている。そしてその神聖性は彼の「生き様」に基づいている。彼は民衆道徳の象徴であり、またそのものである。キリストが十字架にかかり「聖なる義務」を果たしたとき「神の子」となった如く、彼は「義」を体現したが故に「神」として愛された。人々はまた神のもう一つの姿「祟る者」としての関羽を心から畏れた。

中国における道徳規範は文字を読める支配者階級のものであった。仁も礼も言葉で言い表される道徳の概念は数千年にわたって一部の支配者、知識人階層のものであった。だが道徳とは文字で表現されるものでは無く、教本に存在するものでも無かった。老荘の影響を受けた禅の「不立文字」やそうした道教、仏教の影響を受けた新儒教の陽明学派等が次第に主張し始める以前から、生まれもって備わっている自然の道徳が民間には存在した。文字を知らぬ者たちは生き様によってそれを体現させた。体と行動以外証明しうる術は無かった。

関羽はそうした人たちの永遠の神である。言葉や文字が普及してもなお、否言葉や文字が普及すればするほど、真実から遠ざかった蒙昧さが露となり、やがて彼に立ち返るのである。

聖書にして
みことばは人となり、
われわれのうちに宿った。
われわれは彼の栄光を見た。
とは関羽の事ではあるまいかと思うのである。

反面、彼の悲壮な逃避行に不安と恐れを感じてもいるのである。複雑な心境はますます深まる。

No.12420 - 2005/10/10(Mon) 19:45:24

Re: 今週の蒼天<関羽を描く> / RUN [東北]
悪い癖で独白のようになってしまったので補足したいと思います。
>魏風の乱
確かに関羽の死から曹操の死まで(歴史漫画にネタバレという言葉は無いと思いますよ)何のイベントも無いですよね。曹操が某かするという記述が皆無。まさか方士登場させたりはしないだろうし、天下を語らせる相手無しに最後は無いと思えますね。

>武侯祠
そう、考えてみれば曹操や劉備よりも民衆に崇拝されているのは関羽の他に孔明。孔明も神といえば神。蒼天では変態な神ではあるが・・・。最近は違うようですが。ところで孔明シスターズはどこいったんだろ。孔明の奥さん見てみたい。やっぱり終わって欲しくないなー。

No.12422 - 2005/10/11(Tue) 01:00:25

Re: 今週の蒼天<関羽を描く> / 兵刃
はじめまして、兵刃と申します。
いつも内容の濃いレビューで、とても楽しませて貰っています。
こちらに書き込みをするのは初めてなのですが、よろしくお願いします。

自分は、蒼天航路を「考えるより感じる」という風に読むので(そのため、考察力があまりない)、今回の話は、ズンとくるものがありました。巨大な筆で関さんを描く魏王を見た瞬間、頭の中で、雷鳴がとどろきましたよ。(笑)
こんなにも、自分が心酔できた蒼天の終焉が、じわりじわりと近づいてると思うと、ものすごく心苦しいです。

No.12423 - 2005/10/11(Tue) 22:04:09

Re: 今週の蒼天<関羽を描く> / 貴広 [関東]
はじめまして、貴広と申します。
私も 毎週 蒼天航路は 兵刃さんと 同じ読み方をしてました。
 ”考えるより感じる”

 毎週、欣太さんが描く今週の一コマから ”ゴロン”と自分に何かを いれてもらう感じ(以前そういう表現ありましたね)
背景とか真意は コミックでゆっくりとまとめて読み込む。

その最後に 持ってきたのが関さん!

 屹立する関羽が続くこの数ヶ月は みなさんも 興奮されているように私も関さんに感化され、筋トレーニングを始めては、普段も背筋を伸ばして歩いちゃう始末(笑)。
これが非常に元気がもらえたみたいで 気持ちいいのだ!


関さんに運命の日が来るまで、欣太さんの筆を通じて、私たちに強烈な関羽を取り込ませてほしい。
そして、連載が終わっても、私たちが 背筋を伸ばし続けられる作品として仕上げてほしいです。

No.12424 - 2005/10/11(Tue) 23:26:26

Re: 今週の蒼天<関羽を描く> / 鶏肋 [関東]
毎週、管理人様のレビューを読んでから、もう1度連載を読み返してます。気づかなかったことや分からなかったことが整理できて、このサイトのおかげで2回蒼天を楽しんでます。ありがたや〜(≧▽≦)v

結局、孫皎をCENSORED突撃したところは夢オチではなかったのですね。
今週登場していた蒋欽ですが、彼は何で曹操の夢の中で殺されていたのでしょう?そこだけが気にかかります。

No.12426 - 2005/10/11(Tue) 23:36:59

Re: 今週の蒼天<関羽を描く> / 黒助 [関東]
今週の蒼天は作者の想いがズシッと響くものでしたね。
ただ個人的には非常に納得する一方で半分は「う〜ん?」と悩んでしまうことになってます。ところで、

>「考えるより感じる」という風に読む

これ、漫画や映画、小説等のエンターテイメント作品を鑑賞する上で非常に正しい姿勢の一つだと思います(兵刃さん、貴広さん初めまして!)。かくいう私もとても見たい映画がある時はまずはまっさらな状態で作品そのものの第一印象を楽しみたいので、事前における他人の批評、TV・雑誌の特集、簡単なあらすじ紹介等は一切見ないようにします。
ただそこで感じ取ったものが非常に感動できるものだったり、不思議なものだったり、不満なものだったり、とにかく何らかの自分を触発してやまないものであった場合、それを深く掘り下げて考えたり、他人と意見交換したり、作者の意図を分析したり、もう一度作品を読み返してみたりというのもまた楽しいんですよね〜。
というわけで小賢しいかもしれませんが私が感じた疑問について少し述べさせてください。

まず非常に納得というのは関羽描写について。今週の蒼天は樊城戦から今まで非常に巧みに描かれてきた関羽像の狙いをいよいよ成文化して表現したものだといえると思います。
個人的にも樊城戦、徐晃との一騎打ちの回で蒼天関羽像に関して

‐本来は「理」の側面も「理外」の側面も桁外れのスケールで持っている。
‐けれども彼は「理外」を、「侠」を、「劉備の嚢の中身」を選んだ。

と述べ、またその際に関羽が「なにゆえ戦うのか?」と思わず問うた理由について

‐劉備の嚢の中身として「侠の武」に徹し続け、敬意に値する強敵と戦い続ける中で、今まさに関羽はこれまでの自らの立場を超え、敵味方無く「いずれ死ぬまでを」誇り高く戦うものたち全てへ等しく親愛を注ぎ、彼らからは敬意を受ける境地、立場へと昇華しつつあるのではないでしょうか。
‐この境地−まさに「武の神」です。

と述べたことがあり、今回の「元来、理性の男が、理では図れぬ侠に身を捧げて侠そのものになり、やがて侠をも超えてゆく。」と「雲長! おまえは時を超え、無数の生命となって蒼天を飛翔し続けろ。」という発言は全くもって納得だったわけです。
ここまでの関羽はこの表現に相応しい描き方をされていたと思います。
そう、関羽描写はすごくしっくりきたんです。ですが…
なぜ前回・今回関羽表現が曹操によってなされたのでしょう?

前回多くの方が曹操の関羽への想いはまるで恋と表現されていました。非常に面白いしここ数回の蒼天を見る限りまさにそうです。
ただ、これまでもそうでしたっけ?
確かに蒼天曹操は関羽を最大限に評価しています。なにしろ「お前の器は劉備より上だ!」って言い切ってます。でも私は思うんです。それって今まさに化身となっている『侠』の部分に関してでしたっけ…?
というのも管理人様も抜粋しておられましたが、曹操はこういってるんですよね。

「天下の才、天下の度量を持ちながら、ただ侠(おとこ)の約束に殉じようとするのは、間違っておる。天下動乱で民苦しむ時代、あまりにも成長がないぞ。関羽。」 「関羽、お前は、侠という形のない、理で割り切れぬものを自分の規範としているようだが、理にかなった戦(いくさ)、理にかなった政(まつりごと)。お前の考え方は実に理路整然としたものだ。」

これを読むと曹操は関羽の持つ『理』の側面を評価し、『侠』はむしろその足枷となっていると捉えているように思います。

ただこれに関しては一応反論はあります。
降伏した関羽の器に惚れ込んでいる曹操は関羽に為政者の立場を用意します。これこそ曹操が関羽に見込んだ才でしょう。
それに対し関羽は凄まじい懊悩の後、一度は政に乗り出します。ただこの時の関羽の政は皆さんもご存知のとおり『理』によるものではなく『侠』によるものでした。
では、それに対する曹操の反応はどうだったのか?
もし曹操が関羽の『理』の才のみを評価していたのなら期待はずれということになります。
しかし、彼の反応はこうでした。

「ほう、何憚らず闇の世界より政を説くか。これも関羽雲長の真骨頂だな」

関雲長でないという所はまあ触れないとして、曹操は『侠』による政治を決して否定していないんですよね。そう、曹操はこの頃から既に「『理』の性質を人として持ちながらも最も『理』が必要とされるであろう政すらもあくまで『侠』によって行おうとする」関羽その人に惹かれているんです。
ここから上の曹操の「成長がないぞ」発言は『侠』の精神そのものの否定ではなく、関羽があくまで侠者間の誓いに基づいて劉備のものでの『武』の将に徹しようとする姿勢に対して投げかけられたものであったとわかります。

しかし、ここでまた疑問。
関羽は結局この後劉備の元へ戻り、それだけでなく為政者としての道をやめるんですよね。
これに関しては赤壁において天下三分を軽々しく口にした周瑜に劉備が怒声発した跡に関羽自身が明言しています。

「あの憤怒は私や周瑜では到底届かぬもの。あの憤怒の発せられた源は天下をわが身のように悶えのたうち想うこの人の心。そしてこの関羽が為政者の道と袂を分かった所以。すなわち、劉玄徳を劉玄徳たらしめるものか!天よ!この大いなる本性のもとで存分にぶちまける関羽の腸を祝えい!」

蒼天曹操にとっては関羽が己が才を最大限に発揮しているのであればそれが誰の元であろうとも問題ない。それは分かります。しかし、曹操が関羽に期待したのは為政者の才です。関羽はそれを放棄したわけです。それなのに曹操はどうしても現在これほど関羽に甘い想いを寄せるのか…?

これが私の感じた疑問です。

一つの回答は、管理人様がおっしゃるストーリー上の必要性です。物語クライマックスにおいて主人公曹操をより前に出すために作者の思いを主人公に代弁させる…ありえなくは無い気がします。ただこれだと作者の苦悩は十二分に感じられますがちょっと寂しい気がします。

個人的にはもう一つの回答として今週の「漢を越え、時を越えて行け」発言への注目があるかぁと思います。
確かに関羽は現世における具体的な政の道は選ばず、劉備の嚢の中身に徹する道を選んだ。
しかし、その『侠』に徹する姿こそ人々の心に永遠に訴え続ける力を持つ−これこそが関雲長の政である。曹操はそう気付いたからこそ今でも関羽に甘い想いを抱いている。

う〜ん、無理やりかなぁ。
長々と失礼しました。

No.12427 - 2005/10/12(Wed) 03:35:25

Re: 今週の蒼天<関羽を描く> / RYU [東海]
おつかれさまです。

今週は「関帝信仰」の説明の抜粋も読みやすく面白かったです、ありがとうございます。

>“関羽の大活躍”と平行して、“魏諷の乱”をもっとスケールの大きいもの
>にして、(曹丕に鎮圧されるのは史実に沿っているので止む無しとしても、)
>曹操との絡みを何らかの形で描写すれば、(例えば、連行された魏諷が、
>評定の場で曹操の悪行を徹底的に糾弾し、それに対して曹操が思う処を
>述べるというような描写をすれば、)この物語の終盤に相応しいエピソードに
>なったような気もする

唯才主義を掲げた曹操は、一度敵したとしてもどこか見所がある相手であれば、
赦してやったり、配下として抜擢したり、中には張遼・賈翊・張繍らのように
重用する事もありましたが、譲歩を与えたにも関わらず尚歯向かう敵や、
背信行為を行った相手には容赦がなかったと聞いております。(稀少な例を除いては)
特に、董承・王子服らのように内部にあって陰謀を企てた人々への処遇は過酷を極めました。
董承らの陰謀が看破され、帝に謁見した直後の蒼天曹操は「三族を滅ぼすに値する」
と厳法の処断を決して、さらにこのように述べました。
「以後 天を語るを許さず! 捕捉され 獄を抱けい!」
おそらく曹操のスタンダードからすると、内部の敵・魏諷一派への処遇もシビアなものに
なったと思いますので、実際に曹丕によってことごとく処断される訳でありますが、
結果としては同じ事が起きたと思います。

しかし、『 魏国・内部の敵 』魏諷と、外部の敵であり好敵手でもある
関羽との戦いの結末を対比させる形で描けば、中々よいエピソードができあがったのではないか?
というご意見に賛成であり、
戦闘は10話以上に及びますので、ゴッチャになって読みづらくならないように
魏諷の乱→荊州攻防戦という流れは蒼天に忠実にし、
曹丕による魏諷らへの処断の描写だけを荊州後に持ってきて、
曹操が立ち会う武神への葬送曲と平行させる形で描写したら良いのではないかと思います。

治安部隊に重囲され幾千の矢を放たれ、寒空の下に屍を晒していく魏諷一派のシーンと、
荘厳に飾り立てられた関羽の棺へ曹操が弔意を表する詩を吟じ、楽隊の音曲と共に剣舞を舞う
シーンを同時進行のエピソードにまとめ、
前者はダークトーンなスタイルで、後者はハイライトもしくはカラーのページにし、
醜と美のスパイラルのようにして対比させる描写にすると綺麗だったんじゃないかと思います。

>>屹立する関羽の姿は、経書の百万言より雄弁
>曹操は“言葉”の力を信じているように見えて、“言葉”だけを口にする者は信用していない。
>以前、成公英の投降を受け入れたときにも、
>「考だ、道義だ、忠節だ、中央の臣が喚きたてる言葉は皮肉にも乱を
>重ねた辺境の餓狼たちの方にしっくりくる」
>と、満足げな表情でしたね。
>“言葉”は、“言葉”だけでは力を持ち得ない。それを体現する人がいて、初めて力を持つんだということなのでしょう。

鳳卵さんのご意見を並列して見てみますと、曹操の実力主義の片鱗を表す
台詞でもある気がします。
自分が想像するに、当時は一定の資格を有し自らの手を汚す義務を果たした者が、
政における地位・発言力を得る事ができたのであり、実際の政で大きな義務・権力を
負うていた曹操は、現場のやり方を汲み取らない物言いをする一部の儒者に対して、
苦々しい思いを持っていたのであり、辺境の餓狼達に魅力を感じたのではないでしょうか。


貴広さん
>考えるより感じる

とりとめのない意見を書くようですが、
官渡における曹操と青州兵の語り尽くせぬ根深い熱情(青州兵にとっては
親の敵討ちのようなものだったでしょうから)
蒼い牙を見てただ涙を流す関羽・前へ進む楽進の武、
は雄弁な寡黙さを持ち合わせる人々だから魅力を放つものであると思います。

かたや、浮き足立った凶暴な猛将達をまとめ上げる董卓の雄叫びと気焔・
袁軍を焚き付けた劉備の弁舌・赤壁へ船出する周瑜や呉将達の雄弁など、
考え語れるからこそ、弁が力を放ち、
よりセンシティブに感じれるという事もあると少なくとも自分は愚考します。


顔グラはキョチョに三千点!

No.12431 - 2005/10/12(Wed) 21:07:05

Re: 今週の蒼天<関羽を描く> / 松ブ@上海 [外国]
前回の「ありゃ?」が解消されたように皆さんも感じられているようでよかったです。私も同様。たまたま先週は日本にいましたので2回分読ませて戴きました。

結局曹操が関羽に為政者として望む想い、惚れ込んだ者としての「こうあって欲しい」という想いを切々と詠ってくれたように思います。

しかし、当の関さんからすれば、「俺はあんたと一緒に天下に行きたいのだ」という有様で、曹操よりも玄徳にぞっこん、つまりは曹操の片思いの切なさを最後に詠いあげてくれたようで嬉しいやら哀しいやら、というのが私の感想です。

ラブロマンスですよね。(茶化している訳ではありません。真剣に。)

No.12435 - 2005/10/12(Wed) 22:01:54

Re: 今週の蒼天<関羽を描く> / 文月 [近畿]
毎度ながら遅刻カキコです。

>「無数の人間がおまえを欲しているのだ!」

やはり、その「無数」の中に曹操や徐晃や張遼も含まれるのでしょうね。(笑)
ただ、呉軍の関係者や呉びいきの人には憎まれてますけど;

>「この急進撃でいまだ脱落数百名とは こりゃ上々。」

この趙塁さんの台詞、「脱落数・百名」なのか「脱落・数百名」なのか
ちょっと悩んでます。
日本語って(日本語に限ったことではないですが)、区切りの位置一つで文章全体の意味合いが
だいぶ変わってきますからね。
だって、いまの関羽軍は兵数5千程度で10万以上の呉軍に挑もうとしているのですよ?
5千の内から、百人ぐらいなら抜けてもまだまだ大丈夫かもしれませんけど、
約20倍の敵に対するのに、5千の軍から4〜5百人くらい脱落したら、
いくら最強の武神・関羽が大将でもこれはもう逆転は難しいのではないかと思うのです。
今週号の話をを読んでからこんなこと言ってますけど(爆)。

No.12437 - 2005/10/13(Thu) 18:48:12

Re: 今週の蒼天<関羽を描く> / RUN [東北]
>>文月さん
>>この趙塁さんの台詞、「脱落数・百名」なのか「脱落・数百名」なのか
ちょっと悩んでます。

強行軍5000の兵力に対して前者であれば、考えられない数字ですし、後者であれば上々も上々のような気がします。文章からすれば前者っぽいですが、あの状況で点呼して脱落数を正確に確認できるのかとも思えますし、後者かなあ。
横山三国志だと呉の工作で「帰師」(兵士の故郷が近い帰還する軍隊)に対して逃亡を促す「四面楚歌」の作戦で兵の大半が逃げ出すという風に描かれていたが、リアリティーとしてはそちらの方がある。
あの状況で脱落(逃亡?強行軍による離脱者?)数百名でもかなりのものです。関羽の将器が分かるというものです。

No.12439 - 2005/10/14(Fri) 01:17:54

Re: 今週の蒼天<関羽を描く> / RYU [関東]
二回目の投稿を失礼いたします。

RUNさん
>民間道徳を生き様によって体現

「儒よ! 矜持を取り戻せい!!」という言葉を発した崔炎は立派なものでした。
なぜ曹操は、本気で儒学を盛り立てようとした人物と協同しなかったのか?
僕なんかが考えても分からない所です。

何度も鳳卵さんの抜粋をお借りして恐縮ですが、
>曹操は“言葉”の力を信じているように見えて、“言葉”だけを口にする者は信用していない。
>「考だ、道義だ、忠節だ、中央の臣が喚きたてる言葉は皮肉にも乱を重ねた辺境の餓狼たちの方にしっくりくる」

というのは僕個人がしっくり来ている蒼天のセリフの一つであり、
「考・道義・忠節」という方寸の存在を言葉じりや表面的なレベルで捉える人は、
どこか無理が出るというか、一見「イイ人」が時に驚くほど底意地の悪い言動を
したりするとか。『毒と毒薬』レビューでは「腐れ儒者」という言葉を使われている
ご意見もありましたが、そういう意味では蒼天孔融が嫌われた理由とかは分かるのです。
それに対して、不器用と言いますか、その反対の人達も居るんじゃないかと思いまして、
曹操が餓狼というレッテルを押される人達に忠義・考徳心を見い出したのも
あながち無い話では無いと思います。

管理人さまが『目隠し鬼』レビューで「孫皎こそ侠客っぽい」と書かれていたように、
近いところでは孫皎もそういう男だったのではないでしょうか?


第二巻のあとがきで原作者・李學仁(イ・ハギン)先生がこのように言っておられました。
  「悪徳の烙印を押された人を注意深く見よ。
   同時に、美徳の誉れ高き人の正体を見極めよ。」
  

誤解のないように言っておきますと、荀?ケ・崔炎のような言動一致の
儒学の人は立派だと思うんですよ。

しかし、俗才に優れるからこそまた違ったセンスや本質を見抜く嗅覚が磨かれると
言いますか、世には見ただけで大体の人柄を当ててしまう人物眼のある人が居たり、
儒から見たら立派だとは言えないかも知れないけど、まさに「人に塗れて生きる」
何晏のような人材も見出された訳ですよね。
彼などは、魏王の無の瞳、風靡を私用・悪用せんとする魏諷の匂いを早い段階で見抜いていました。

黒助さん
>曹操が関羽に寄せる甘い想い

甘い想いの理由は「理が全てではないから」とする黒助さんのご意見に賛成です、
理や言葉の力を信じる曹操だって、理外とされる「侠」を愚直なまでに
潔癖なハートとソウルで信奉する関羽に惚れ込むのですから。
つまり、松ブ@上海さんの「ラブロマンス」とは至言じゃまいかという事です(爆

No.12440 - 2005/10/14(Fri) 11:40:28

お詫びと訂正 / 文月 [近畿]
> だって、いまの関羽軍は兵数5千程度で10万以上の〜
> 約20倍の〜

さきほどモーニングのバックナンバーを見返していたところ、
10万以上〜は5万、20倍〜は10倍の誤りであることが判明いたしました。

お詫びして訂正いたします。
RUNさん、混乱させてしまって本当にごめんなさい;

No.12441 - 2005/10/14(Fri) 19:49:40

Re: 今週の蒼天<関羽を描く> / つね [関東]
いつもどおりの遅刻レスです。

ここのところ関羽の神格化が激しすぎて少し辟易。演義準拠ならとにかく曹操主人公の蒼天でやらなくても、という気がしています。まあゴンタ三国志なので作者の思いが反映されるのは当たり前ですし、史実でも曹操が関羽に恋(やっぱりこの言葉でしょうね)をしていたのは確かなようですが。

1.直進
2.関羽
3.江陵への道

 最初の呉軍包囲陣、呂蒙の表情が一番険しかったようです。(もともと表情豊かな人ではありますが。)みすみす孫皎を殺させてしまったという思いがあるような気がします。

>「この急進撃でいまだ脱落数百名とは こりゃ上々。」

 私は「脱落・数百名」と思っていましたが文月さんのレスを見て「あ、そうかも」と思い直しています。「数百名」って5000の中で考えると幅がありますからね。しかし百名なら上々すぎますが。

 虎軍団は麦城の西北で待ち構えていたはず。麦城からさらに南の江陵に向かっている関羽を捕らえるのはやや矛盾がありそう。(今週号を読んではいますが。)
 

No.12442 - 2005/10/15(Sat) 00:02:12

Re: 今週の蒼天<関羽を描く> / 英英 [関東]
こんばんは〜☆
ようやく週末、ようやく書き込みができます(><)

関さん、痩せました?なんとなく…
思い返せば、徐晃と一騎討ちした樊城戦の夜から、不眠不休ですもんね。食事を最後にとったのはいつだろう?最初から関羽についてきた1000騎も、趙累・関平らも。

魏王は燃えてるなあ。私も恋だと思ってる1人です(笑)。
関羽を描き、情熱の炎を身にまとって屹立する姿は、さすが植ちゃんの父上だ!生き生きとしてますね。関羽を描いてる今は、意識はあるんでしょうか。
そして、やっぱり魏王の中の関さん像は裸なんですね。

>「この急進撃でいまだ脱落数百名とは こりゃ上々。」

文月さんの書き込みを読むまで、私も「脱落・数百名」と思い込んでましたが、もし「脱落数・百名」だったらすさまじい活躍ですね。いくら孫呉に怒ってるとはいえ、関平の軍おそろしい。

>鳳卵さん
>この非常時に、よく数えたなぁ、趙累(そういう問題じゃない)

おじさんはきっと、後詰をしている関平の無事を確かめたかったんですよ(そうなのか)

私は関平のことを考えてる趙累おじさんに、またしても父性を感じてます♪
「今にあなたより強くなりますぞ」と嬉しそうに言ってた人だしなー。
その趙累の冠が、隘路で小休止してる場面ではなくなり、髪がポニーテールになっています。おそらく戦闘中に、敵の刃が頭をかすめるかどうかしたんでしょう。「あなたが先端でひとり暴れておられるから、われらはまだろくに…」は相当強がりでしょうね。ずたぼろの甲冑で無理が見え見えです。
でも都督趙累は、そうは言わず、かといって「ここは土地勘と夜陰を味方に夜を徹して…」と直接進言するでもなく、総司令官に「ではゆこう」と言わせてます。関羽は趙累らが無理をしてることは百も承知で、都督の意向に従っています。趙累が関さんを操ってるような、関さんも素直に操られてあげてるような…こんな状況なのに、まるで簡雍が登場してる時のようなほのぼの感がありました。関さんと趙累、この2人の昔の話を見てみたいです。
関さんが先頭に立って暴れてるのは、麾下の死傷者をできるだけ避けたいという気持ち(あるいは合理性)と、趙累という関羽専属都督がいるからなんだなあ…本当に(*^-^*)

どうして趙累が関帝廟に祀られていないんだろう…
次に関帝廟に行ったら、蒼天趙累をこっそり「関羽様」の側に置いてきたいと思っちゃいました。

No.12444 - 2005/10/15(Sat) 01:57:54

Re: 今週の蒼天<関羽を描く> / 黒助 [関東]
二回目の書き込み失礼します。
やっぱりみなさん曹操の関羽への思いは恋がしっくり来るようですね。
松ブ@上海さん、RYUさん、ラブロマンスですか〜。うん、確かに!

ちょっとワイドショー的に二人の恋物語の変遷を振り返って見ました♪
お調子者キャスター:それではまず二人が接近するきっかけですが、これはもう曹操側からの猛烈なアプローチでした。

曹操:侠に殉ずる「武」の将であった関羽に対し「理」の側面と「為政者」としての才を指摘することで接近。いわば「俺は誰も知らないお前の良さを分かってあげられる」と口説く。
 ↓
関羽:思いもよらない口説き文句に最初は戸惑い、悩み苦しむも徐々に惹かれはじめ、ついに「政」に乗り出すことに決意。それでも苦悩の結果、決して「侠」は捨てず、「侠」の観点からの「政」にトライ!
 ↓
曹操:「政」に乗り出してくれたことを喜ぶ。また、もともとは「理」の側面が溢れることを理由に指摘した「政」の才であったが、予想に反しそれすらも「侠」に即して行おうとする関羽のまっすぐな姿勢にさらに惚れ直すことに。

キャスター:こうしてみるとここまでは二人は相思相愛、うまく行っていた時期だったわけです。しかし、このあと大きな戦の山場などもあり、二人の動向は把握できなくなります。そして驚いたことに次に姿をあらわした時には関羽はすでに曹操のもとを去り劉備のもとへと戻っていました。果たして二人の間に何があったんでしょう?これに関しては当初、関羽を取り戻した劉備自身も不安に思っていたようです。
このあたりの詳細に関しては是非関羽本人にお聞きしたいところです。

関羽:自分は為政者の道とは袂を別った。天下には劉備とともに行きたい。彼の天下を想う心には私は到底行き着けない。

キャスター:う〜ん、関羽の言葉数が少ないため詳しくは分かりませんが、曹操・劉備のもつ天下人の器と自分の才との違いへの思いのようなものが「政」をやめるきっかけになったようですね。ただ彼は「政」に乗り出している際には「自分には曹操・劉備の二人を上回る数の人間との繋がりを感じる!」と自信をのぞかせていたことを考えると、果たして何が方向転換のきっかけになったのかが謎として残るわけでそのあたり興味津々です。なんにしろ、これ以降関羽はまた劉備の嚢の中に戻り「侠武」の将に徹していくことになります。
曹操の側からしたら結果的には、去られただけでなく自分が見出してみせた「為政者」の才すら放棄されたわけです。もし私などでしたら「あんまりだっ!」と嘆きたくもなってしまうところですが…。そこは曹操、やっぱり人間のスケールが違います。最新レポートです。

曹操:元来「理」の男が侠に殉じ、侠を超えていく。もはやお前の魅力は「関羽だから」としか言いようが無い!その魅力は俺や劉備とは違い時すらも超えていくだろう。

キャスター:聞いてお分かりのとおり曹操は今でも関羽にぞっこんなようです。それだけでなく関羽の「侠の美徳」の体現者として超時代的な魅力を見事に見出しています。かつて曹操が見出した関羽の「政」の魅力は関羽自身が自分と天下人との差を感じることで断念されましたが、曹操は今再び関羽にはまた違った次元において自分や劉備すら上回る力があると示して見せたわけです。
もう、関羽、愛され冥利に尽きるとはこの事でしょう。
もう二人が再び出会うことは叶いません。でも、もし今関羽が曹操に出会ったなら今度の口説き文句にはどう反応したんでしょう?報告は以上で〜す。


ちょっとお遊びがすぎました(反省)。でもこうして見ると曹操は関羽のどこかの側面のみを評価していたわけでなく、関羽その人にどうしようもなく惹かれるからこそ必死で関羽を理解しようとしていたんだということが分かりました。
恋‐納得です!

No.12445 - 2005/10/15(Sat) 03:16:43

Re: 今週の蒼天<関羽を描く> / RYU [関東]
文月さん
>脱落数・百名 or 数百名

あ、そういう話だったんですか、つねさんのも見てようやく合点が行きました。
日本語の問題みたいですね(笑

僕も数百名の方で受け止めてましたね。そっちにしても流石髭魔人さんは凄いですけど、
強 い ん だ か ら 仕 方 が な い 。

英英さん
>蒼天趙累をこっそり「関羽様」の側に置いてきたい

スーパー趙累くん人形にしときましょうか!

黒助さん
>ワイドショーネタ

SG孔明が絡んだネタも是非!
(もちろん冗談です)

No.12446 - 2005/10/15(Sat) 05:55:51
キリ番踏みました! / 武士パンダ [近畿]
初めまして。
武士パンダと申すものです。
キリ番1,111,111を踏みましたのでご報告します。

初の書き込みがキリ番報告だったので、迷ったのですが、
ゾロ目番は報告者が必ずいらっしゃるようで!
報告することにしました。

キリ番の1,111,111という数字は大変な数ですよね!!
これも管理人様の苦労と努力と蒼天航路への思いの
賜物なのだと思います。
毎週毎週、あんなに長くて中身の濃いレビューは
なかなか書けるものではないですよ…。

毎週毎週、関心させられ、また、楽しみにしております。
大変な作業だとは思いますが、
これからも身体に気をつけ、がんばってください。

それでは、長々とすみません。

No.12376 - 2005/10/01(Sat) 21:53:34

Re: キリ番踏みました! / TAKE [関東]
武士パンダさんおめでとうございます。
俺は1,111,199でした。。正直狙ってたので羨ましいです。
ほんとキリ番が1,111,111なんてすごいですよね。
管理人様には頭が下がります。俺なんか蒼天読んで、このサイトでレビューを読むことがもはや生活の一部になってます。次のキリ番は何番なんでしょうか?管理人様もキリ番が連続してレビューもあってとお忙しいでしょうが頑張って下さい。応援しています。

No.12377 - 2005/10/01(Sat) 22:13:00

Re: キリ番踏みました! / TATSU@管理人 [関東]
お、早くも次のキリ番申告者がでましたね。武士パンダさん、おめでとうございます!

>初の書き込みがキリ番報告だったので、迷った

ぜんぜん迷う必要ありません! おっしゃる通り、ゾロ目の申告が途絶えなかったので非常に嬉しいです。また、励ましのお言葉、力づけられました。有難うございます。
では、ご存知とは思いますが、下記3つの特典(?)、宜しくお願いします。

1.記念にHNをご希望のアイコンと一緒に掲載させて頂きます。下記gillさんのサイトに行ってお好きなアイコンを選んで下さい。
http://www.geocities.co.jp/Colosseum-Acropolis/4079/sangokushi/icon.html

2.願い事が叶うと(管理人の中で)有名な神龍に願いごとができます。アイコンと一緒に「願いごと」をこのスレに書き込んで下さい。

3.稚拙ながらもイラストを描かせて頂きます。描いて欲しい蒼天キャラの『 名前 』 をリクエストして下さい。リクエストは" 名前 "でお願いします。" シーン "のリクエストは管理人が画力無き故、ご勘弁下さい。
あと、過去のリクエストと被らないようにして頂くと管理人が喜びます。

以上、宜しくお願いします。
尚、管理人多忙の場合、イラスト完成まで1〜2ヶ月かかってしまう時もありますので、ご了承下さいませ。

No.12386 - 2005/10/03(Mon) 00:27:12

Re: キリ番踏みました! / 武士パンダ [近畿]
こんにちは。
それでは、早速。
1、曹操(魏王)でお願いします。
2、梢統さんと似たものになりますが、
  蒼天がまだまだつずきますように。
やっぱりこれが一番の願いです。
3、誰にしようか、かなり迷いましたが、
  卞玲瓏サンでお願いします。
  
  17巻(その百九十七 乱世のディーバ)で
  趙翠湍が彼女のことを一目見るなり、
  ”曹一族を統べている自負””悠揚で艶やかな威厳”
  があることを感じていました。
  …この圧力(?)。
  曹操の(特に蒼天曹操の)正室は、彼女でなくては務まるまらない  なと感じました。
  又、曹操も彼女だからこそ、家を任せられるのだと思います。

  連載のほうも架橋を迎えています。
  もし、彼女がもう一度でられるとすれば、
  考えられる場面はもう…(;−;)。
  出来れば仲のいい二人をもう一度見てみたいです。

  長くなりすみません。
  それでは、大変だと思いますが、お願いします。  

No.12438 - 2005/10/13(Thu) 19:36:16
キリ番踏みました!! / 梢統 [関東]
たった今、キリ番1,100,000踏ませていただきました。TATSU@様宜しく御願いします!!
No.12327 - 2005/09/21(Wed) 22:27:40

Re: キリ番踏みました!! / 豊作 [東北]
1,100,001はボクでした〜。キリ番踏んで初投稿しようと思ったのに・・・TATSU@様2,000,000はボクが踏みます(予約)のでこれからも頑張って下さい!!
No.12329 - 2005/09/23(Fri) 22:21:44

Re: キリ番踏みました!! / なるみ
変なところのツッコミお許し下さい。

> 豊作さん
に、二百万番目の予約ですか・・・
それまで連載が続いてたら、怖いと言うべきか、嬉しいと言うべきか・・・
まぁ、そんな下らないツッコミはおいといて。
次は1,111,111のゾロ目番。
けっこう近くに出ますね。
記憶が正しければ、ここのところゾロ目番はずっと報告者がいたはず。
自分もひそかに狙ってはいますが、他の誰であれ、また報告者が出て欲しいものです。

自分が言うのも変ですが、皆さんガンバって狙っていきましょう!
そして運良く踏んだ人は報告しましょうね(^^

No.12331 - 2005/09/24(Sat) 00:24:31

Re: キリ番踏みました!! / 豪 [東海]
>梢統さん 

正しくは、「TATSU@管理人さま」なんですが。

自分はサイトを管理する方々が、見えない所でどれだけ大変な作業をやっているか最近知った身ではありますが、いろんな意味で経験の浅いビジターの方ほど時にこういったミスをやらかしますよね。

失礼なビジターのためにイラストを描く時間を、プライベートから削りなさる必要はないでしょう。

1,111,111のゾロ目の方で、新しく募られてはいかがでしょうか?

No.12333 - 2005/09/24(Sat) 16:48:09

Re: キリ番踏みました!! / Shigeru [関東]
梢統さん、キリ番1,100,000を踏まれおめでとうございます。
念願のキリ番ゲットですね。
梢統さんは、以前PCの調子が悪く何度も888,888キリ番を申告されていましたね。
結局あの時は、私が888,888キリ番を踏む事となり「曹仁」を描いていただきました。
梢統さん念願のキリ番ゲットを奪ってしまい申し訳ない気持ちがあったのですが、今回梢統さんがキリ番を踏んで大変嬉しいです。
ぜひ素晴らしいリクエストで皆さんを喜ばしてあげてください。

No.12334 - 2005/09/24(Sat) 17:24:12

Re: キリ番踏みました!! / べた [関東]
豪 [東海]“様”へ

ビジターを非難できるぐらいのベテランならもっとマシな言い方できるよね?

No.12335 - 2005/09/24(Sat) 17:58:36

Re: キリ番踏みました!! / 如月 雪 [関東]
大変ご無沙汰しております。如月 雪です。

梢統 様、キリ番おめでとうござます。

そして管理人様1,100,000Hit本当におめでとうございます。
管理人様のイラストが楽しみで毎回キリ番が出るたびにワクワクしています。
『蒼天航路』はいつまで続くか本当に分かりませんが、
続く限り、TATSU様のアイコンやキリ番のイラストを楽しみにしております。
1,111,111・・・フフッ狙いますよ・・・キッラン〜★
これからもサイト運営頑張ってください!

No.12337 - 2005/09/25(Sun) 01:55:26

Re: キリ番踏みました!! / TATSU@管理人 [関東]
え〜っと、私のHN(ハンドルネーム)は「TATSU」です。「@管理人」の部分は「位置付け」みたいなもんなので、気になさらないで下さい。紛らわしい標記ですみません。


さて、梢統さん、念願のキリ番ゲットおめでとうございます!
ご存知かもしれませんが、当サイトにはキリ番申告者には3つの特典(?)があります。

1.記念にHNをご希望のアイコンと一緒に掲載させて頂きます。下記gillさんのサイトに行ってお好きなアイコンを選んで下さい。
http://www.geocities.co.jp/Colosseum-Acropolis/4079/sangokushi/icon.html

2.願い事が叶うと(管理人の中で)有名な神龍に願いごとができます。アイコンと一緒に「願いごと」をこのスレに書き込んで下さい。

3.稚拙ながらもイラストを描かせて頂きます。描いて欲しい蒼天キャラの『 名前 』 をリクエストして下さい。リクエストは" 名前 "でお願いします。" シーン "のリクエストは管理人が画力無き故、ご勘弁下さい。

以上、宜しくお願いします。
尚、管理人多忙の場合、イラスト完成まで1〜2ヶ月かかってしまう時もありますので、ご了承下さいませ。

No.12342 - 2005/09/25(Sun) 18:19:06

Re: キリ番踏みました!! / YOUSUKE [九州]
自分最近までキリ番の存在知りませんでした
ということで次のは踏ませてもらう予定です(あくまで予定)

モーニングが回りに全く売っていないので今週の蒼天に書き込めず
ジレンマ感じちゃってますが、遅くても単行本なんか見ながら昔の
今週の蒼天見直させてもらったりしてます(もはや今週の蒼天じゃねぇ・・・)

第三者側から見てもとても忙しそうですが、適度にがんばってださい!

No.12343 - 2005/09/25(Sun) 18:49:30

Re: キリ番踏みました!! / 梢統 [関東]
では、願い事から書かせていただきます。アイコンは馬超(漢中)で「イイ形で蒼天が続きますように。」
管理人様の絵は、【魏延と黄忠】元韓玄配下の二人で御願いします。

できれば、魏延はドモっているとき・黄忠は、猛っているときので!

No.12346 - 2005/09/25(Sun) 21:09:40

Re: キリ番踏みました!! / TATSU@管理人 [関東]
梢統さん、お名前とアイコンと願い事は、キリ番名簿に記載させて頂きました。ご確認下さい。

さて、イラストなんですが、ちょっとご相談があります。
描画考「MY GALLERY」をご覧頂ければ分かる通り、魏延は666,666HITの時に、黄忠は660,000HITの時に、それぞれ描いてるんですよね〜。もし可能であれば、リクエストがカブらないようにして頂くと大変嬉しいのですが...。
もちろん、「それでも魏延と黄忠が大好きなんで是非!」というのであれば、それはそれで構いません。

宜しくご返事くださいませ。

No.12369 - 2005/10/01(Sat) 18:03:09

Re: キリ番踏みました!! / 梢統 [関東]
大変申し訳ありません。では、イラストは「関平と趙塁」に変えてお願いします。
No.12373 - 2005/10/01(Sat) 21:24:47

Re: キリ番踏みました!! / 梢統 [関東]
連続してすいません。趙塁は、間違えました。趙累でした
No.12374 - 2005/10/01(Sat) 21:26:51

Re: キリ番踏みました!! / TATSU@管理人 [関東]
ご無理申し上げて申し訳ありませんでした。
関平と趙累ですね。了解致しました!!なんか意欲が湧いてきました〜(笑)

では、「額当てを付けた鎧姿の関羽」も描いてないことですし、3人でいきましょうか!

No.12385 - 2005/10/03(Mon) 00:21:50

Re: キリ番踏みました!! / 英英 [関東]
>では、「額当てを付けた鎧姿の関羽」も描いてないことですし、3人でいきましょうか!

おおっ!豪華ですねー♪(拍手)
是非お願いいたします!…って私がとったキリ番じゃありませんが(^^;
梢統さん、関平&趙累のリクエストをありがとうございました。
もし私がキリ番を取ってたら、たぶん趙累を希望したと思います(*^-^*)。あるいは廖化かな〜(呉蘭も関羽一派だけどもう時代の人じゃないし(ごめん))。大好きです!趙累おじさん。
今から楽しみです!

No.12392 - 2005/10/03(Mon) 23:11:33

Re: キリ番踏みました!! / 梢統 [関東]
さらに、関羽もですか!!是非御願いします。楽しみにしています
No.12403 - 2005/10/07(Fri) 17:59:04

Re: キリ番踏みました!! / しん [九州]
おおっ!
このタイミングで関平と趙塁+関羽セットですか!
完成の時期によっては、涙なくては見られないかも・・・どきどき

No.12412 - 2005/10/09(Sun) 17:36:08

Re: キリ番踏みました!! / 英英 [関東]
>しんさん
>完成の時期によっては、涙なくては見られないかも・・・どきどき

そうですよね…(;-;)
着々とその時は近づいてます。
“関羽+関平+趙累”の3名がそろうと、
蒼天関帝廟って感じがしますね。

管理人様、ご多忙のなか3人描くのは大変だと思いますが、
ものすご〜く楽しみにして待たせていただきます!!

No.12413 - 2005/10/10(Mon) 00:02:36
今週の蒼天<活路,天道なり> / TATSU@管理人 [関東]
今週の蒼天はちょっとコメントに困ります。読み始めた頃は、普通だったんですが、読み進めていくうちに「ありゃりゃ!?」となり、最後に「なんだぁ...」って感じでした。なんとなく溜息ついてしまいました。

総じて言えば、今週の話って、必要だったのか疑問です。 関羽と呉軍、最終決戦突入。このタイミングで「夢オチ」のエピソードなんか挿入する必要はあったんでしょうか?「超・三国志」を読んだ後のような疲労感が...。

“曹操の夢”を詳しく解説してもどうかと思うんで、今週のレビューはやや控え目です。

No.12370 - 2005/10/01(Sat) 18:17:50

今週の蒼天<活路,天道なり> / TATSU@管理人 [関東]
【STORY】

戦場は凍てついた。

関羽は青龍刀を呉軍の方向に振り上げた。
「孫仲謀に勧告する。」
関羽の怒声が戦場に響き渡った。
「即刻、荊州から立ち去れい。」
その咆哮は、雷鳴と成って呉軍を引き裂いた。

***************

「もし立ち去らぬというならば、」
関平が続けて叫んでいた。
「孫に纏(まつ)わる悉(ことごと)くを、根絶やしにするぞ。」
関平は、孫皎の死体を串刺しにすると、高々と掲げた。
「まずは孫権への道をあけい!」
首無き骸(むくろ)を掲げたまま、関平は突撃を開始した。

***************

「全軍、続けい!」
趙累も号令していた。
漢中王の一大戦略から逸れたまま、退路を探らぬ自分は都督として失格である。趙累はそう自覚していた。しかし、猛進する関羽軍にあって趙累は思った。
−自分は、この道をお供する為に、生きてきた。−
劉玄徳を戴く関羽殿の道は、至純にして永遠不滅...。趙累はそう信じていた。

「見よ、義侠の兵(つわもの)どもよ!」
敵兵を斬り裂きながら趙累は叫んだ。
「天道はどこまでも燦爛(さんらん)と光り輝いておるぞ!」

***************

馬超率いる羌族の軍勢と、張飛の軍が陳倉を挟撃。時を同じくして子午道より劉備・趙雲が、別道より魏延・張翼が長安を急襲していた。
更に北からは馬族の大軍が侵入し、長安北部を占領。豫州・袞州の各地では賊徒が叛乱、次々と官舎を襲い金品をばらまき民衆を煽動していた。

魏軍本営に荊州からの急報が齎(もたら)された。

関羽軍5千は孫呉の包囲軍を撃破。孫呉の将軍達は次々と関羽に首を刎ねられ、孫権は本拠・建業に撤退。その後、関羽は奪還した南郡の兵に加え、孫呉の残兵を併呑し北上。襄陽の軍と再び合流すると樊城を突破。そこに上庸から孟達軍2万が合流...。
関羽は暴徒を糾合しつつ、魏国の本拠に接近。その数はおよそ20万に達していた。

その報を聞いた曹操は目を見開いた。
「雲長―ッ!」
鋭く叫ぶと、曹操は剣で空(くう)を薙ぎ払った。
「来たか。ついに。」
魏王は満面に笑みを浮かべた。

***************

夏侯惇が驚愕していた。
曹操の剣は、夏侯惇の髷(まげ)を掠(かす)め、天蓋を叩き切っていた。
曹操の回りの兵士たちが、目覚めた曹操を見て喜悦の叫びを上げた。
その中には、張遼や曹仁の姿もあった。

−夢...。 全部 夢か...。−

立ち尽くす曹操は残念そうに呟いた。
魏軍兵士の大歓声を浴びつつ、魏王は独白していた。

−関羽を想う俺は、何故これほど甘いのだ。−


【REVIEW】

■で、結局、どこからが“魏王の夢”だったんでしょう? 落雷が轟き、使者が「馬超率いる羌族の...」と報告を始めたところからでしょうか?それとも今週の話の冒頭からでしょうか?まさか、遡(さかのぼ)って関羽が南郡奪還に動き始めたところから、ってことはないですよね。
やはり「使者が報告を始めたところから」っていうのが妥当でしょう。と、いう仮定にたって、今回はレビューします。

■「もし、立ち去らぬというならば、孫に纏わる悉くを根絶やしにするぞ。」

関平が関羽の背後から叫んでいました。関羽と孫皎が一騎討ちしている時は、関羽軍の気配がありませんでしたが、この時に追いついたんでしょうか? それとも遠巻きに一騎討ちを見守っていたんでしょうか?

いずれにせよ“孫に纏わる悉くを根絶やしにする”とはえらい強気です。とても5千の兵で6万を超える軍勢に特攻する時の台詞とは思えません。麦城で孫権の書状を聞いてた時は悲壮感漂ってたんですが、そんな雰囲気は微塵もありません。のっけから敵の公子を討ち取ることができたんで、勢いづいちゃったんでしょうか?

■「まずは、孫権への道をあけい!」

「まずは、」ってのが凄いです。この「まずは、」は「孫に纏わる悉くを根絶やしにするにあたり、まずは、」ってことでしょうか。関平、もう完全に調子こいてます。ある意味、若いです。

孫皎の遺体を串刺しにして、高く掲げてました。矛が死体の腹から刺さり首に突き抜けてましたね。結構グロいです。そこまでせんでも、って感じしました。先週、管理人が孫皎に感情移入したってこともありますが、先週の孫皎の最期は、何となく余韻を持たせるような終わり方でしたよね。それが今週、こんな“雑魚キャラ遺体”扱いされるとは思いもよりませんでした。孫皎のキャラが好きだった管理人は、ちょっと悲しいです。

■「見よ!義侠の兵どもよ!天道はどこまでも燦爛と光り輝いておるぞ!」

とっつあんもノッてました。 一応、『 戦略から逸れたまま、退路を探らぬ自分は都督として失格 』と自覚はしてるようですが、もういいみたいです。職務より“侠者としての血”が勝ったんでしょうか。

趙累は、「ありがたや。」と述べた後、自分は関羽の道をお供する為に生きてきた。とまで独白してました。語弊を恐れず言えば、ある意味、“関羽教の信者”みたいです。そうだとすれば確かに、戦略もへったくれもないですよね。ましてや退路なんて探りません。もしかして、5千の関羽軍はもはや『 教祖率いる狂信的な軍 』みたいな勢いで特攻開始してるんじゃないでしょうか? だとしたら、死を恐れぬ部隊ですから怖いですよね。

■「孫呉の将軍らは、次々と関羽に首を刎ねられ、孫権は本拠・建業に撤退しましたあーッ。」

良く見ないと気付きませんが、蒋欽の首が刎ねられ、転がってました。ここは明らかに“曹操の夢”の部分なんで、騒いでもしょうがないのかもしれません。でも、なんで夢の部分で呉の主要キャラの死を、こんな形で描いちゃうのでしょう? 蒋欽って孫呉水軍を率いて、吾粲と共に“天下に挑む孫呉の戦”について語ってましたよね。今回で『 蒋欽の死 』は終わりだとしたら、孫皎以上に悲しい最期です。

■「魏王が起き上がられたあーッ。」

曹操。前回は目を覚ましただけで、仰臥したままでしたが、今回は立ち上がりました。っていうか剣で髷と天蓋を叩き切るぐらい元気でした。魏王完全復活です。三国志のストーリーを知らない人であれば、「おおっ! 曹操復活!いよいよ曹操VS関羽の舞台が整った訳だな!」 って盛りあがるところですが、管理人としましては、あれっ?完全復活しちゃうの?という感じもしました。理由はネタバレになるんで書きませんが。

■「関羽を想う俺は、なぜこれほど甘いのだ。」

「甘い」というのは、自分が、「関羽が荊州の呉軍を掃討し樊城を突破し、20万の軍勢で押し寄せてくる」というような妄想をしてしまうことでしょうか?でもそれは、関羽側にとって「甘い」のであって、攻め込まれる側は「甘い」とはならないような気がします。 曹操は関羽を「甘くみている」というより寧ろ「過大評価してる」ようにも思えるのですが...。


さて、次週はどんな展開になるんでしょうか。是非、最後をはしょったりせずに、『 関羽 VS 呂蒙率いる呉の猛者達 』を描ききって頂きたいです。

No.12371 - 2005/10/01(Sat) 18:20:51

Re: 今週の蒼天<活路,天道なり> / 段喬峰
猛将と斬り合い、戦場の骸となることが本望?の曹操にとって夢の中の状況はうれしかったんではないだろうかな。。。やはり武人ですね。
曹操にとって今一番ほしいものは、自分ではどうにもならないような力の敵なんじゃないだろうか。まさに関羽。曹操ー関羽の存在が支える天下が一番楽しいです。

No.12372 - 2005/10/01(Sat) 18:56:33

Re: 今週の蒼天<活路,天道なり> / ZEC [東北]
はじめまして、TATSU様。

いつも質の高いレビュー(そして皆様の議論も)を楽しみにさせていただいています。

以下、勝手な解釈ですが、今回の蒼天航路を読んでいると、何か作者の王先生の苦しい立場のようなものを感じて、書き込まずにはいられませんでした。

そもそも蒼天航路は、曹操が主人公で描かれているのですが、劉備陣営の描かれ方を見ると、どうも王先生の心情はやや劉備陣営にあるのではないか(少なくとも途中からそうなってきたのではないか)と思えてなりません。
とくに、三国志である以上、関羽の最期には到達せねばならず、それを描こうとするにあたって、本来冷徹であるはずの作者の立場からは許されないことなのに、関羽が勝つところを、ひいては劉備が天下に到達するところを描きたくなって描きたくなって仕方なくなってしまったのではないでしょうか。
今回の夢ネタは、そんな先生の、ある意味苦渋の決断だったのではないでしょうか。
(34巻の「関さんがプロットを潰しに……」というのも考えると、夢落ちにでもしてむりやり軌道転換しないと、気持ちの整理がつけられなかったのでは。本当に勝手な解釈して失礼ですが)
いずれは、呉軍に敗死する関羽を描かなくてはいけないのに、本当は、こうなって欲しかった、そんな想いが今回の描写の、徐晃や曹操の表情にも表れているように感じます。
関平と趙累(特に後者は、「退路を探らずに」という発言から)は、もはや死を覚悟して、しかし義侠を貫き通さずにいられない、いわば彼らの存在理由をかけた突撃をしているように思いました。描写が、勝利や活路を求める軍と解釈するには悲愴すぎると感じたからです。

曹操の「関羽を想う俺は、なぜこれほど甘いのだ。」発言の「甘い」には、「認識が甘い」「評価が甘い」の意味でなく、「甘い思い出」の意味を感じました。思い起こせば、いったん捕虜にしておきながら関羽を解放したという事実は、本来、敵にはあるまじき態度で、正史の注釈では「王者の度量」とありますが、やはり曹操にとって関羽は特別なのではないでしょうか。劉備にとって関羽が特別なのとは、また違った意味で。

以上、まとまりのない文章ですが、お許しください。

No.12375 - 2005/10/01(Sat) 21:35:27

Re: 今週の蒼天<活路,天道なり> / NATSUKI
こんばんは、NATSUKIです。

 連載再開とともに、管理人さんのレビューをもとにみなさんの意見を聞ける喜び、感謝です。


 今回の話、確かに管理人さんのおっしゃるようにちょっと唐突な感じはします。
 ただ、このまま行くと、荊州攻防戦に曹操は全く関わらなくなってしまいます。実際、演義でも正史でも曹操は関羽と呉の争いには共倒れを狙って傍観を決め込んでいますから。でも、これでは蒼天曹操ではありませんね。
 ここで、蒼天の曹操はどんな気持ちで両者の争いを見つめているのか。
 今回はそこに話を引き込むためのエピソードと割り切って考えてみてはいかがでしょうか。


 関羽の北上は演義でも劉備陣営の最盛期です。初めて演義を読む人にとっては、劉備陣営のハッピーエンドを期待してしまうような唯一の場面かもしれません。
 まさにそれは三国志が講談として語られて以来、千年以上にわたって多くの人が夢見た「至純の夢」なのではないでしょうか(一般の曹操人気は最近のことですから)。
 これを曹操本人が夢見る、蒼天曹操でこそのこの演出には呉ファンのつもりの私も熱いものを感じてしまいました。


 かつて、孫堅に会った曹操は、俺意外にに天下を治める者がいるとすればあのような人間、と認めました。そして、自らに決して屈さない関羽に、「政」をすすめたのは似たような感情ではないでしょうか。
 自分とは異質の、「天下を統べる才」に対して真っ正面から戦い抜く、あくまで対等に互いの全てをぶつけられる状態でぶつかり合いたい、それを望むがゆえの関羽に対する「甘さ」、私はそのように感じました。
 皆様はいかがでしょうか?


 追伸
 確かに、反三国志の出来のひどさは同感です。夢は夢でこそのもの、変にいじくって欲しくないものです。

No.12378 - 2005/10/01(Sat) 22:25:31

Re: 今週の蒼天<活路,天道なり> / TAKE [関東]
管理人様毎度お疲れ様です。
>今回の夢ネタは、そんな先生の、ある意味苦渋の決断だったのではないでしょうか。
俺も読んでてZECさんと同じように感じました。やはり劉備陣営よりの考えになるとそこでもし関さんが生き延びたら。。って考えますもんね。俺はあそこの夢のシーンは何度も読み返してしまいました。魏延が別道より奇襲なんて演義のifも軽く挟んでてすこしわくわくしました。
一回目はあれ?ここに来ていきなりif物になるのか!って焦りましたけど。
来週いきなり関さん死んでたみたいなオチにならないことを祈ってます。

No.12379 - 2005/10/01(Sat) 22:25:54

Re: 今週の蒼天<活路,天道なり> / 松ブ@上海 [外国]
なんかエライことになってるなぁ、という感じです。
明日短期帰国しますのでこの2回分読まねば、です。

> 曹操の「関羽を想う俺は、なぜこれほど甘いのだ。」発言の「甘い」には、「認識が甘い」「評価が甘い」の意味でなく、「甘い思い出」の意味を感じました。劉備にとって関羽が特別なのとは、また違った意味で。

この点、ZECさんに同感です。『呂布は絶世の美女だ』発言に近い
そんな、恋人を夢見るような、曹操の想いではないでしょうか。

No.12380 - 2005/10/01(Sat) 22:45:56

Re: 今週の蒼天<活路,天道なり> / RUN [東北]
>管理人殿
>孫皎のキャラが好きだった管理人は、ちょっと悲しいです
私も(正史の記述どおりであれば民徳を施した)武人、公子に対しての扱いでは無いと思われます。乱世の盟約などという無意味なものに対して、外交政策や統治の人心掌握や防衛体制の構築を怠っていた自身の不明を棚に上げた行為です。盟約違反の義憤の犠牲になるいわれ無しです。武人の誉れと遺体を辱めた以上、関羽、関平にいかなる非業の運命が待ち受けていようと「已む無し」です。

>ZECさん
はじめまして
>今回の夢ネタは、そんな先生の、ある意味苦渋の決断だったのではないでしょうか

作者の関羽への思い入れということでしょうか。それを曹操に仮託した「願望」ということですか。うーむ、ホント苦渋ですね。ユメオチパロディーだけは・・・。

>関平と趙累(特に後者は、「退路を探らずに」という発言から)は、もはや死を覚悟して、しかし義侠を貫き通さずにいられない、いわば彼らの存在理由をかけた突撃をしているように思いました。描写が、勝利や活路を求める軍と解釈するには悲愴すぎると感じたからです。

ある意味、華々しいとしいよりも、確かに逆に悲壮すぎる。項羽の四面楚歌を思わせる。曹操の願望との対比がより一層悲壮感を強めている気がします。公子惨殺の報復に非業の結末の予感さえ感じさせます。怖いです。

No.12381 - 2005/10/01(Sat) 23:30:53

蜀の悲願 / 岳飛
今週、私にとってはこれほど胸を締め付ける話はない、というものでした。
私は呉贔屓ですが、それでも十二分に分かるほどの『蜀の夢』。
劉備三兄弟が結集し、対に曹操を打ち破り天下を統一する。
その夢を見れる最後の場面はここまでです。

私達は既に結果を知っています。
ですから、より一層今回の話が悲しいのです。
関羽教、と例えましたがあの関羽と共に死ぬことこそ侠というものなのでしょう。
武侠集団であるがゆえの強さ、同時に脆さでもありますね。
不覚にも泣いてしまいました……。

No.12382 - 2005/10/02(Sun) 04:25:49

Re: 今週の蒼天<活路,天道なり> / 鳳卵 [東北]
>「関羽を想う俺は、なぜこれほど甘いのだ。」
 それは、恋でございましょう。

 イヤホント、曹操は関羽に、恋心を抱いているとしか思えませんね。それも、関羽になら何をされてもいい! むしろ、ムチャクチャにされたい! みたいな恋心(自分で書いてて軽くキモチワルク…(笑))

 それにしても、孫皎の死体を串刺しにする演出は、どうかと思いましたね。しかし、逆に言うと、死んじゃった後でこれほどインパクトのある扱いを受けたキャラって、夏侯淵くらいのものかも…作者の思い入れと言えないコトもないのかな?

 いずれにしろ、蜀が勝ち進む夢を曹操が見るというのは、なかなか斬新なお話だったかなぁと思います。

★TAKE さんへ
>来週いきなり関さん死んでたみたいなオチにならないことを祈ってます。
 同意! 僕が心配してるのも、まさにそれです。
 なんか、曹操が目覚める直前の関羽の後姿が、どこか遠くへ行ってしまったことを示しているような気がして…

No.12383 - 2005/10/02(Sun) 07:13:44

Re: 今週の蒼天<活路,天道なり> / 甲斐馬 [東海]
最初に読んだ時は
「あれ、このまま正史を外れて蒼天航路オリジナルストーリー関羽VS曹操にでも入るんかな?」とか思ってしまいましたが夢おちでしたね
でもこの夢は蜀のいう「至純の夢」にして曹操の望む「夢」であったのではないでしょうか。徐晃のいう「自力の人」魏王ならば呉に参入されての関羽に勝利よりも自分の力での「自分の認めた関羽との戦い」を求めていそうな気がします
>「関羽を想う俺は、なぜこれほど甘いのだ。」この台詞には自分が一度は部下にしたほどに曹操自身が認めた男である関雲長という男に対する惚れ込みみたいなものではないでしょうかね(馬玩が馬超に抱いたような)

それにしても関羽が呉軍包囲陣を突破したと聞いたときの徐晃はうれしそうでしたね。やはり戦いを通じてみたいなものがあるんでしょうね
(実際は夢でしたが)

作者は呉が嫌いなんでしょうかね?
主人公が魏の王だからというのあるのかもしれませんが、合肥といい今回といい悪役扱いですもんね。

私も来週突然関羽が死んでたりしないように祈っています

No.12384 - 2005/10/02(Sun) 18:23:22

Re: 今週の蒼天<活路,天道なり> / 鶏肋 [関東]
私も夢オチはどうかと思いました。
最初は、あれっ、三国志ってこんな話だっけ!?ってアセってしまいました。

でも、皆さんの書き込み読んで、欣太先生の苦しみ(というか願望?)も入っていたのかぁ、と非常に納得してしまいました。

でも、来週、関羽が死んでたりしたらほんと嫌です〜(T。T)

No.12387 - 2005/10/03(Mon) 00:36:26

Re: 今週の蒼天<活路,天道なり> / tohma
私も今週の蒼天には複雑な思いが入り込んだので久々に書き込ませて頂きます。

 関羽の独壇場が続いてますね。ハン城での魏軍との戦い辺りからの関羽の描写は正に「武神」。この後訪れる関羽の「死」を連想させる要素がほとんど無いようにまで思えます。

 そして今週の蒼天。エラく調子に乗ってますよね「関羽軍」
あくまで曹操の夢の中での話ですが恐ろしく「関羽の都合」に合わせて物事が進んでいました。
 
 いくら蜀贔屓の私でもハン城戦に始まり今週に至るまでの「関羽贔屓」な描き方には少し違和感を感じています。

 でも冷静に考えてみるとこの後、この異常なまでの強さの「武神」は呉軍に敗北するわけです。そう考えると呉軍を軽んじた描写とは思えなくなってきました。だって「武神」を倒すわけですよ?RPGのラスボスみたいなもんですよ。それをこれから成し遂げる為に「目隠し鬼」や「丁奉」やら伏線張ってるんですよね?

 ↑みたいな事を考えているとこれからの呉の「反撃」?の描写が楽しみになります。
 反面、今が蒼天関羽の頂点だとすると関羽ファンの私は猛烈な寂しさを感じます。

 そして私も曹操と同じで「関さん」に対して激しく甘い感情を抱いてる事に気づかせてもらいました・・・
 
 まとまり無い文章ごめんなさい。

 

No.12389 - 2005/10/03(Mon) 01:06:47

Re: 今週の蒼天<活路,天道なり> / アベール
孫皎無残。痛快でさっぱりとした性格だったんで少し気に入っていたのに。
でも、あの態度とあの状況じゃしかたないか、苦しまずに死んだだけでもまだましか。


曹操の「甘い」発言は、やっぱり関羽の「侠気」に触れた言葉。
関羽は「理にかなった戦、理にかなった政」でありながら、その根底はあくまでも侠者。曹操にとって関羽は一番の理解者であり、同時に絶対に相容れないライバル。
病で倒れたがゆえに今までみえていなかったものが見えてきて、理で割り切ることができない、理性よりも感情が支配する「侠」に共感できてきたに違いない。

しかし関羽。やっぱり無理がある。
陸遜もいっていたが、関羽一人を荊州にずっと任せたりせず、別の武将がいて関羽の軍事的責任がもっと軽減されていれば、関羽があそこでああも剛情を張ることはなかっただろうに。

No.12393 - 2005/10/04(Tue) 01:18:48

Re: 今週の蒼天<活路,天道なり> / 法 [関東]
>武人の誉れと遺体を辱めた以上、関羽、関平にいかなる非業の運命が
>待ち受けていようと「已む無し」です

実際の戦場は手段を選ばない攻撃行為の応酬であると思いますので、
現場の将兵のやり方に精神論を押し付けるのは如何なものかと思います。

第一撃をやり合っただけでも、双方にそれなりの損害が出るのであり、
奇襲・夜襲・囮部隊など勝つために様々な戦術が選ばれ、敵も同様に展開して来る訳ですが、
それらへの対抗手段を講じたり、敢えてSurprise Attackを誘引して倍返しの迎撃を狙う事もあります。
近年では、テロ攻撃など民間人をターゲットもしくは偽装した破壊行為すらあるのです。

呉の老軍師が「戦は政の一部に過ぎないのだ」と言ってましたが、
司令部は、戦場全体を俯瞰した兵力配置・個々の戦場の優先順位や取捨選択・
特殊兵器使用許可・外交ルートを通じた周辺国工作や経済or軍事包囲網構築・
敵ブレーンとの政治的交渉・落し所をつける休戦協議など
戦略が最終的な決定要素になります。

お互いの生命を懸け合うギリギリの極限状態で、
高い合理性・機能性が追及されれば、誇り高き武人ですら誉れといった
語彙が脳漿から消えて無くなる瞬間もあると思いますよ。

いかに少ない損傷で戦闘を終結させるかが現場にとって最も重要な事であり、
敵将の遺骸を掲げて味方の士気を上げたのは至って理に適った示威行為
であると思います。

No.12394 - 2005/10/04(Tue) 17:02:59

Re: 今週の蒼天<活路,天道なり> / みむ
TATSU様はじめまして。みむといいます。
いつも作品を2度楽しませていただいて、本当に感謝しております。

今回は、自分としては好きな回だったんですよね〜。
なんと言っても関羽は、曹操が生み出したともいえる「神」ですからね。「王」を作り出すことですらあれだけ喜びをあらわしている曹操としては敵味方を超えて、どうしても「甘く」なってしまう存在なんじゃないでしょうか。「神」になるのは未来のことですので、曹操自身にもその「甘く」なってしまう理由がわからない。ように見受けられました。
それに愛着ゆえになかなか関羽を殺せない、作者自身への苦笑のようなものも感じましたね。

演義の夢ネタをうまく引用していて、曹操が関羽の夢をみるとすれば、きっとこんな感じに違いない。と僕には、思わせる話でした。

No.12395 - 2005/10/04(Tue) 22:10:29

Re: 今週の蒼天<活路,天道なり> / かあん
曹操(ゴンタ先生の)の言った「甘い」は蜀ファンの甘い幻想と似たものと思います。

講談師の話を聞いた子供達が思い描くような蜀の天下盗りの夢ですね。
義経のチンギスハン説や真田太平記、新撰組とも似てます。

No.12396 - 2005/10/04(Tue) 23:16:19

Re: 今週の蒼天<活路,天道なり> / 黒助 [関東]
今回の展開、曹操の独白についての皆さんの『なぜ』ここで曹操が関羽への甘い夢を見ることを描くのか?に注目した議論、非常に興味深く拝見させていただきました。
それらを参考に繰り返し読んでいるうちに個人的には『なぜ?』の部分だけでなく段々と『こんなにも甘い』という言葉自体の重みを感じるようになりました。

−曹操は、あんな展開は甘すぎる夢でしかないと認識しているんですよね。

ここまで「演義以上の過剰演出」「頂けない」と感じられる方がでてくるまでの『桁外れの関羽』の描写が続いてきました。
今回の蒼天はある意味ではそうした描写の究極であり、確かに関羽寄りの感情から描ずにはいられなかった理想の展開の描写であったかもしれません。
と同時に見方をかえると、その理想の展開は甘い夢でしかないという「オチ」を敢えて描いた今回の展開はそうしたこれまでの関羽描写への究極の否定でもあるという全く逆の捉え方もできるのではないでしょうか。

ああ、作者は関羽を殺そうとしてるんだ
蒼天で最もリアルな曹操の独白を繰り返し読んでいるうちにしみじみとそう思いました。

ただ夢そのものでなく、そうした夢を『法家の怪物』曹操に見させている所には既に幾人かの方が仰られているように作者の並々ならぬ関羽への感情を感じずにはいられません。

No.12397 - 2005/10/05(Wed) 01:20:03

Re: 今週の蒼天<活路,天道なり> / 文月 [近畿]
今回の話、どこまでが現実で、どこからが曹操様の夢かといえば、あの見開きのすぐ次の、雷と共に「馬超・張飛が陳倉を攻撃」の報が曹操のもとにもたらされるシーンからが、曹操様の「関羽に対してすこぶる甘い夢想」の描写なのでしょう。
(と、わざわざ私が言わなくとも、そんなことはたぶん皆さん分かりきってる事でしょうが;)
よくよく史実と照らし合わせてみると、いやみなくとも三国志の知識がそこそこ以上にある人ならば、「馬・張、陳倉襲撃」のあたりから曹操の変身シーン(笑)まで、史実とあまりに食い違いまくりということに気付くでしょう。

やっぱり、蒼天でも曹操様は関羽びいきなのですね。(笑)
あと、曹操の夢の中とはいえ、関羽の快進撃にガッツポーズしている徐晃も。

しかし現実(史実)はそうはならない。
やはり、曹操が頭の中に浮かべた関羽の快進撃は、結局のところ、曹操を含めた「関羽贔屓」・「蜀贔屓」の、「あらまほしき幻」でしかないのです。

明日発売のモーニング(載ってるかな?)では、あるいはこれらの「関羽贔屓が描く夢」は無残に打ち砕かれることになるやも知れません。
「いきなり関羽が捕らえられて処刑される」というのは、私も勘弁して頂きたい所ですけど(汗;)。

No.12398 - 2005/10/05(Wed) 17:25:20

Re: 今週の蒼天<活路,天道なり> / RUN [東北]
>司令部は、戦場全体を俯瞰した兵力配置・個々の戦場の優先順位や取捨選択・
特殊兵器使用許可・外交ルートを通じた周辺国工作や経済or軍事包囲網構築・
敵ブレーンとの政治的交渉・落し所をつける休戦協議など
戦略が最終的な決定要素になります。

>いかに少ない損傷で戦闘を終結させるかが現場にとって最も重要な事であり、
敵将の遺骸を掲げて味方の士気を上げたのは至って理に適った示威行為
であると思います。

仰っていることは兵法の理に叶っています。最近、孫子の兵法を読み直してますが、逐一兵法の理に叶った発言です。「武」は読んで字の如く「矛を止める」と書き、その本質的は戦闘状況の制圧による非戦闘状況の出現にあり、「兵」の本質もまた平和的(国家の志向により時によって異なるが)政治的意図の達成にあります。暴虐、残虐行為による示威行為もまた戦闘状況、戦争情勢によっては「正しい」行為です。兵法家によって「活人」と呼び「活殺自在」と呼ばれる境地です。

「正しい」だが徐庶では無いが「方寸」が乱れて正しく働きません。あれは「武」でしょうか。先に勝利はあるのでしょうか。「兵」は犬死ではないのでしょうか。「勝利」ではなく「義」を求める人たちが遺体を「戦意の高揚」に使う必要があるのでしょうか。かつての大戦のように「戦意高揚」で勝利が得られたでしょうか。「義憤」で世界が変わったでしょうか。

「義に殉じる」のなら「あなたたち」だけにしてください。ちょうど小雪が舞いあなたたちの死を美しくよそおってくれますから。きっととても綺麗でしょうから。何十年も何百年も何千年も泣いてあげますから。花を添えてあげますから。

おそまつなポエムっぽくなってしまった。特に反論でも討論でもありません。ただの感情の噴出です。

No.12399 - 2005/10/06(Thu) 21:33:10

Re: 今週の蒼天<活路,天道なり> / 関西人
こんばんは
今回の話、どこまで夢でどこまで現実か把握していない俺です。

しかし、今回よくわかりませんでした。
魏の武将たちには少なからず関羽に対する友情があり、関羽がはん城に取りついているときは魏の家臣としてこれを撃退せねばなりませんが、関羽がはん城から離れ、孫呉と戦いはじめると、さっきまで戦っていた関羽の無事を祈る・・・ってことでしょうか?
とくに5将軍である張遼と徐晃にとって関羽は尊敬するに値する人物なのでしょう。

本当に関羽はだれに倒されるんですかねえー。一人の武将の力ではもはや不可能な気がします。

今回の夢の話は文庫本で忘れたころに買ってゆっくり考えようと思います。
今回は夢よりも夢から飛び起きた曹操が夏候惇の頭の飾りを斬ったときの夏候惇の驚いた表情がいちばん印象に残っていたりする・・・。

No.12400 - 2005/10/06(Thu) 21:34:12

Re: 今週の蒼天<活路,天道なり> / DAI [九州]
走り去る雲よ!義侠の積乱雲よ!!
という今週でしたが、義と戦争の現実との対比、
ゴン太先生が時々やりますよね、
浪漫と現実のギャップを使って、鮮やかな構図を描き出すやり方ですが、

今週に限っては、
なんか、孫皎の遺体に対する仕打ちと、関羽の掲げる義が、
互いに殺し合うような配色になって、グチャグチャ感が強いですよね。
関羽の見せ場なのに、もったいない。

No.12401 - 2005/10/07(Fri) 00:15:28

Re: 今週の蒼天<活路,天道なり> / RYU [東海]
遅くなりました!

文月さん
>関羽の快進撃にガッツポーズしている徐晃

あれ、つっこみ所ですから(笑

黒助さん
>『桁外れの関羽』の描写が続いてきました。
>今回の蒼天はある意味ではそうした描写の究極であり、確かに関羽寄りの感情から描ずにはいられなかった理想の展開の描写であったかもしれません。
>と同時に見方をかえると、その理想の展開は甘い夢でしかないという「オチ」を敢えて描いた今回の展開はそうしたこれまでの関羽描写への究極の否定でもあるという全く逆の捉え方もできるのではないでしょうか。

面白い考察だと思います。
読者の心情を盛り上げるための演出として、ストーリーの中で負けると
決まっている関羽隊を敢えて勝ちそうな流れにして、蜀ファンに大逆転の期待を
抱かせるための今回のシナリオだったのではないかと思います。
長篠の戦いで、精鋭の歩兵・騎馬部隊が鉄砲で武装した織田軍の間合いにほとんど接近できず大敗しましたが、
映画Last Samuraiでは、近代兵器で武装した新政府軍の弾幕を勝元の騎馬隊が
突破して行くシーンがありますが、あれも同じような狙いだったらしいです。

ファンサービスというと陳腐な表現に聞こえてしまうかもしれませんが、
作者先生も関羽に対してかなり強く惚れ込んでいる心がある気がしました。

RUNさん
>「義に殉じる」のなら「あなたたち」だけにしてください。ちょうど小雪が舞いあなたたちの死を美しくよそおってくれますから。きっととても綺麗でしょうから。何十年も何百年も何千年も泣いてあげますから。花を添えてあげますから。
>おそまつなポエムっぽくなってしまった。特に反論でも討論でもありません。ただの感情の噴出です。

良く分かります。
僕も、民主主義が一番だと思います。

一塊の真理がある思想だからこそ人の心を惹きつけてやまない魅力を持つ事が
できるのであって、時代と共に人も変わり、法や道徳も進化する必要があると思います。

>あれは「武」でしょうか。先に勝利はあるのでしょうか。「兵」は犬死ではないのでしょうか。「勝利」ではなく「義」を求める人たちが遺体を「戦意の高揚」に使う必要があるのでしょうか。

僕が思うのは、仁や義といった思想・道徳は国内の「政」に携わるインテリや、
民の人々が持つべき道徳心であり、軍人・外交官はそれが全てになるべき考えでないと思います。
リーダーの余念や精神主義が、合理化・機能性の追求されるべき戦場に
持ち込まれて成功したためしは無いのではないでしょうか?


>孫皎の死に様

関羽に腹部を斬られ、首を刎ねられた肉体を仰向けにして倒れていました。
あれを見て、切腹の型を思い起こしました。

「上着を脱ぎ下げ、上半身をあらわし、後方に仰向けに倒れないように、
型に従って注意深く両袖を膝の下に敷きいれる」とありますが、

身分のある武士は、前向けに伏して死ぬべきものとされていたそうです。
舞台は中国ですけれども、蒼天☆関羽は、自分の礼を踏みにじり感情を害した孫皎に
「武の礼を以って殺を下す」やり方をやってのけたのではないかと思います。
しかも、前向きでなく、内臓の噴出する腹を仰向けに無様な型の死を与えたのですから、
関羽の皮肉・侮蔑もこめられている気がしました。

孫呉は、「怒りを買い敵に回してはいけない関羽に憎悪を募らせ続けた」のであり、
孫皎が真っ先に報復を受けたという訳です。

蒼天曹操の関羽への惚れ込みを見る限り、
もし関羽死後も「法家の怪物」である彼が存命であれば、
報復に燃える劉備と共同戦線を張り、
大軍勢で孫呉の「全てを根絶やしに破壊する」
桁違いの敵討ち・報復をしたのではないかと思います。

No.12402 - 2005/10/07(Fri) 00:41:56

Re: 今週の蒼天<活路,天道なり> / 岳飛
関羽側、孫呉側、両面から見ると面白いですよね。

関羽にしてみれば、孫権・すなわち孫呉は義なく、実なく、心なし!およそ民の上に立つ者ではない。
ド外道ですね。姑息きわまる。

ただ、曹操曰く中華の倫理に納まらない孫権には『勝てば官軍』。
貸した土地をいつまでも待つほどおとしよしではないと。

>兵は犬死
すべからく兵士は犬死です。
兵が動けばわけも無く人は死ぬ。かっての劉備が言った事です。
山隆の件も出せば、政治のことなど知りません。
『かぁっこええ』人と一緒に戦えれば矢の雨なんて怖くありません。
関羽軍、全ての戦死者は恐らく嬉々として死んだでしょうね。

>孫皎の死に様
やむなし。
義も礼も無い孫呉が挑んだ開戦に、関羽軍にだけそれを求められても……。
関羽の怒りに触れた孫コウが悪いとしかいえません。
関羽は中華の倫理とかも超越した『自分ルール』で動いてますから、人の誹謗も耳に届かないでしょう。
もっとも、これも関羽らしい戦なので、民の人気は上がり長らく呉の呂蒙を初めとする勇士は外道の烙印を押される事になるのですが……。

あ、当方生粋の呉好きです。
本当です。文が孫呉好きっぽく見えないので強調しておきます(汗

No.12405 - 2005/10/08(Sat) 04:28:30

Re: 今週の蒼天<活路,天道なり> / つね [関東]
ゴンタ先生が描きたいことを描いた、というところですね。先生、ほんとに「関羽を早く殺したい」って思ってます?

1.突撃
2.蜀軍快進撃の夢
3.曹操の感慨

 曹操ではなく、劉備の夢だったらかなり納得いったのかもしれません。孫咬に対する仕打ちは、やはり関羽が孫咬を武人ではなく罪人とおもっているからでしょう。

 最後の曹操の刃があと30センチ下にずれていたら・・・とは、思ってても口に出さないのが普通?

No.12408 - 2005/10/08(Sat) 23:35:45

Re: 今週の蒼天<活路,天道なり> / RYU [東海]
つねさん
>孫咬に対する仕打ちは、やはり関羽が孫咬を武人ではなく罪人とおもっているからでしょう。

関さんはすごく好きなんですけど、闇とされる侠客の道を闊歩しながら、
さながら純白の雪のように染まらない純粋な心もありますよね。
そのギャップが魅力というか、まあ凄いキャラですよ。

曹操なら、孫咬にも「その腹筋用いるぞ」とか言ったに違いない。

>最後の曹操の刃があと30センチ下にずれていたら・・・とは、
>思ってても口に出さないのが普通?

世の中にはいろんな「普通」がありますよ。
老いて尚、第一線の戦場を駆け回る惇兄貴なら余裕でかわした気ガスです。

No.12409 - 2005/10/09(Sun) 00:01:07

Re: 今週の蒼天<活路,天道なり> / 英英 [関東]
…関平…そこまでやるか?
孫皎も関平も大好きキャラだったので例の場面は暗い気持ちになりましたが、皆様の書き込みを読み、時間もたって、私も「やむなし」と思うになりました。

関羽軍が長江を下って建業に攻め入ってるのではありません。
自国に侵略してきた敵を追い追い払おうとするのだから、関平の行動・言動は当然ともいえます。
孫呉は、同盟国に攻め入る前には宣戦布告や同盟破棄をせず、相手の本拠を奪ってから勧告しました。その是非を言っても仕方ありませんが(のっそり&いきなりな孫権は見事ですし)、ただ孫皎の最期は、その結果なのだからやむなし…と思います。(;-;)

>いずれにせよ“孫に纏わる悉くを根絶やしにする”とはえらい強気です。とても5千の兵で6万を超える軍勢に特攻する時の台詞とは思えません。

若さですね〜活きがいい(笑)
でも、今の戦局ではこのくらいの勢いが必要なのかも。怒声は最も速く天下に鳴り響く…と蜀獲り戦でホウ統が独白してましたね。戦の結末は敗戦・荊州失陥・関羽親子の死…にもかかわらず、この時の関羽軍の憤怒が天下を揺さぶるのだろうと思います。


魏軍の皆さん、雪が降る季節に、殿を露天で寝かせとくのは如何なものかと思いますよ。
いちおう掛け布らしきものがありましたが、寒いだろうに。
殿の夢は、ああいう形で関羽と対戦したかったという願望のように思えました。樊城に夏侯惇・張遼を送り込み、次は俺だ!って雰囲気でしたから。
関羽が南に撤退して、さぞ残念がっていそうです。

>蒋欽の首が刎ねられ、転がってました

もしかして蒋欽の没年は呂蒙と同じ…ですか?

No.12411 - 2005/10/09(Sun) 14:16:17
人物考BBS 復活!! / TATSU@管理人 [関東]
皆さん、使用できないまま2年半近く放置していた人物考BBSですが、過去ログを引き継いで、この度復活させました!
「いつ再開するんですか?」とメールも結構頂きました。大変お待たせしてしまいました。この場を借りてお詫び申し上げます。

はっきり言って、過去の書き込みを一個一個コピー&ペーストしたんでかなり大変な作業でした。でも、2年半前ってこんな人たちがこんな書き込みしてたんだなー、と懐かしくもありました。 あと、昔は管理人も暇だった模様で、結構投稿してることに気付きました(笑)。

では、この2年半、各キャラについて書きたいことが堪っている方もいるかと思います。
是非是非、書き込み下さいませ〜!!

No.12388 - 2005/10/03(Mon) 00:39:49

Re: 人物考BBS 復活!! / RYU [東海]
おお、流石は前に進み続ける真の漢TATSUさん!!

僕は人物考復活をかなり心待ちにしてました!
早速、夜明けとともにソフトゲイ妖怪孔明に一言申したいと思います!

押忍!


P.S.
ケータイから書くとアイコンで何が出るのか分からないんですね。
奇しくもネタとかぶり蒼天孔明だったんでちょっと笑えました。

No.12390 - 2005/10/03(Mon) 04:09:10
今週の蒼天<公子乱舞> / TATSU@管理人 [関東]
久しぶりの連載再開でした。今週は、変化(へんげ)の剣と剛直の剣の激突という感じでしたね。なかなか面白かったです。

管理人的には公子の乱舞もさることながら、その公子の生き様も垣間見れたような気がして非常に満足でした。蒼天ってキャラクターの死を魅力的に描く事において、右に出るものは無い作品だと思います。

それでは、レビュー開始させて頂きます。今回は、随所に妄想を散りばめつつ、武神と公子の一騎討ちを考察してみました。

No.12344 - 2005/09/25(Sun) 19:01:01

今週の蒼天<公子乱舞> / TATSU@管理人 [関東]
【STORY】

−黒虎背剣−

孫皎の放った必殺剣は、兇猛の爪牙と為って関羽を襲った。
だが、関羽は恐るべき膂力で孫皎の馬の首を鷲掴みにしていた。
孫皎の剣は関羽を掠(かす)めて空(くう)を斬った。

「非礼に対する礼なし。」
そう叫ぶと関羽は渾身の力を込めて青龍刀を振り下ろした。同時に孫皎も馬から飛び降りつつ剣を振り上げた。火花を散らして激突する両者の剣。

孫皎は弾き飛ばされつつも、宙で回転、地面に降り立った。関羽を睨み身構える孫皎。だがその大剣は根元から折れていた。馬上の関羽は冷たく告げた。
「武技が、紙一重で生き残る足しになった。」
黙らんかい、と孫皎は答えた。孫皎にとって戦いはここからであった。

***************

「孫皎将軍!」
呉軍の中から一人の将兵が駆け出(い)で、孫皎に矛を投げ与えた。
将兵の名は黥赤。孫皎は矛を受け取ると、黥赤に関羽を取り囲むように指示した。
孫という姓に関羽は反応した。貴様は孫家の者か?と尋ねる関羽。そやったら、どやっちゅうねん。と孫皎は挑発的に返答した。

***************

関羽は無言で孫皎に向かって馬を進めた。
「挟むで、黥赤!」
孫皎は叫ぶと、関羽めがけて折れた大剣を投げ付けた。同時に、孫皎と黥赤は関羽に向かって襲い掛かっていた。

次の瞬間−。
二人は目を見開いた。関羽は孫皎の投げた剣をかわすと、閃光の速度で青龍刀を旋回させたのである。それは、天地を斬り裂く大旋回であった。

一瞬、時が止まった。
黥赤の頭部は切り裂かれ、鮮血を放った。孫皎は自分の腹部を見下ろした。そこには真一文字(まいちもんじ)に裂目(さけめ)が付いていた。

***************

孫皎は腹部の裂目を呆然と見つめた。
――外に筋・骨・皮を鍛え、内に精・気・神を練り、陰陽変化の技を磨いてきたのではないのか。
腹部の傷から鮮血が迸(ほとばし)り出た。
――孫呉の支柱になるべく、煩わしい書物も読破し将器を養い、満を持して一万の軍勢を預かったのではないのか。
孫皎は腹部の傷を手で抑え、空を見上げた。そこには、孫堅と孫策の姿があった。
――中華の武。 自分の見積もりは甘かったのか。それとも、
孫皎は霞む目で長髯の男を見つめた。
――こいつが、桁違いだったのか。
裂けた孫皎の腹部から臓器が噴き出した。孫皎は心の中で孫権に詫びていた。自分がもう少し呉の為に働けると思っていたからである。

***************

「最低限だけの情けはかけてやろう。」
そう告げると関羽は孫皎に近づいた。霞む意識で孫皎が感じていたのは、頬にあたる雪でった。

−冷た〜。−
孫皎は微かに微笑んだ。関羽の青龍刀が再び旋回した。

孫皎の首は吹き飛んだ。
孫家の公子が最期に感じたのは、初雪の白さであった。



【REVIEW】

■敏疾万変 漆黒の体
  動静 虚実 ともにあり
  光背闇裂く 兇猛の爪牙

孫皎の“黒虎背剣”が放たれる時のナレーションです。どうやら黒虎背剣とは“技(テクニック)”の名称というより、孫皎の繰り出す剣技の“形象(イメージ)”のように感じました。
“敏”も“疾”も素早さを現す文字です。 “光背”とは仏像などで背後から光がさしたような装飾が付いてますが、その“後光”のことです。
そこで、管理人なりに黒虎背剣ナレーションを(無理矢理)意訳してみました。

素早さが常に変化する、漆黒の外見。
動と静、虚と実が、同時に存在する、
背後からの光が、暗闇を切り裂くような、
兇暴な獣の、爪と牙の如き剣。

という感じでしょうか? え?意訳したら更に分からなくなった? 失礼しました。
いずれにせよ孫皎が襲いかかるシーンの印象からすると、『 漆黒の虎が相手を幻惑するように、闇から襲いかかる 』 という感じでしたね。お?こちらのほうが分かり易いか!

■旋転自在

しかし、兇猛の爪牙は、関羽の体をギリギリ掠(かす)めて、空(くう)を斬りました。つまり孫皎の剣は外れた訳です。 この時、関羽は孫皎の馬の首を鷲掴みにしていました。なんか馬が白目をむいてました...凄まじい腕力です。思うに、これは関羽が変幻自在の黒虎背剣の『 動きを封じた 』のではないでしょうか?
速度が変化し、「動と静」や「虚と実」が同時に存在する幻惑の剣。関羽は孫皎の剣技ではなく、孫皎の馬を制止することによって、その技を破ったように思えました。

左手で孫皎の馬の首を掴んだ関羽は、右手の青龍刀を掲げます。左手で動きを封じ、右手で叩き斬ろうという訳ですね。その時、孫皎は上記の台詞とともに馬を飛び降りました。いえ、飛び降りるというより転げ落ちるように身を旋転させていました。

“旋転自在”――つまり、“旋回することも意のまま”。例え動きを封じられようと、孫皎の剣法はまだまだ敵の攻撃に対応可能の模様です。

■「非礼に対する礼なし」

関羽の一撃はこの台詞と共に振り下ろされました。どういう意味でしょう?

非礼とは、「姑息にも背後を忍び侵した」という『 孫呉の行動 』 を指すのでしょうか?それとも「名乗ろうともしないで幻惑の剣法を繰り出す」あるいは「倣岸不遜な言動をとる」という『 孫皎の行動 』 を指すのでしょうか? でも、名乗る名乗らないに拘(こだわ)ってるのは息子の関平のほうですし、倣岸不遜な態度は孫皎に限らず関羽の相手は皆そうでしたから、やはり非礼とは『 孫呉の行動 』 のように思えます。

礼なしとは、そっちが非礼だから、こっちも礼をとらない。という事ですね。で、関羽の行動のどこが“礼なし”なんでしょう? 曹仁曰く「一撃目は必ず受ける!それが関羽の武!」ですから、「一撃目を受けとめずにかわした」という時点で、既に「礼なし」ということになるんでしょうか? あるいは、馬の首を握って動きを封じて、旋転する相手を叩き斬る、というような異様な攻撃が、関羽にとって「礼のない」攻撃となるんでしょうか?

う〜ん。関さんは“武”や“礼”に対して、崇高にして頑迷な独自のスタンダードを持ってますから、その言動を理解することは、我々凡人には大変です。(苦笑)

■身剣合一 剣神合一

関羽の一撃に対して、孫皎のほうも馬から旋転しつつ攻撃を繰り出しました。馬から飛び降りながらの攻撃で、身体はほぼ横向きになってましたから、下から剣を掬い上げるような形となってましたね。
動きを封じられましたが旋転することによって自由を得て、すかさず相手の攻撃に対応して攻撃を放つ。攻守一体であり、趙雲や馬超のようなアクロバット的戦法でもありました。

孫皎の剣技は、「身体の動き」と「剣の動き」が一体となり、「その剣に神が宿っているかの如き」動きをすることを旨としているのでしょうか。

■「武技が、紙一重で生き残る足しになった。」

関羽の剣と孫皎の剣が激突し、孫皎は弾き飛ばされました。但し、旋転自在の孫皎は大地を回転した後、再び攻撃態勢を整えました。それを見て関羽が告げたのが上記の台詞です。

「お前の摩訶不思議な剣法が、生き残る役に立ったな。ギリギリのところではあるが。」
言い替えればこんな感じでしょうか。逆に言えば、「お前が風変わりな剣法を使わなければ、俺に一刀両断にされていた。」更に言えば「変な剣法のお陰で、なんとか生き延びることができたな。」ぐらいのニュアンスでしょうか。

つまり、武神・関羽からすれば、孫皎の「見たこともない不思議な武技」は「延命の役に立つ」程度のものであったということになります。
関さん、余裕です。曹仁・于禁やホウ悳・徐晃との戦いを経て披露困憊しているのかと思いきや、益々余裕が出てきちゃいました。どこまで強くなっていくんでしょう?関聖帝君は...。

■「囲え!黥赤」

黥赤...新キャラです。新キャラと言っても瞬殺されちゃいましたから、路招的キャラですね。ウシャシャ。ところで黥赤の顔は無血開城した士仁にそっくりでした。一瞬、降伏した士仁が呉将に起用されて襲って来たのかと思っちゃいました。そんな訳ないですよね。士仁には、顔の変な点々がなかったですし。

黥という姓は、「項羽と劉邦」に登場する「黥布」こと「英布」を思い出しますが、「黥」というのは「いれずみ」のことです。英布は顔に罪人の時につけられた黥(いれずみ)があった為、黥布と呼称されました。そこから判断するに黥赤は〇赤という姓名の者が、黥(いれずみ)をしていた為、黥赤と呼ばれたのかもしれません。あ!もしかして顔の点々はいれずみだったんでしょうか! そうなると士仁が、変装する為に顔にいれずみをしたとか!? んな訳ないか!

■「貴様 孫家の者か?」

黥赤が孫皎の名を叫んだことにより、関羽は眼前の剣法男が孫一族の者であることを知ります。だったらどうした?と孫皎は尋ねてましたが、この事は関羽にとって大きかったように思えます。

徐晃との戦いの際は「誇り高き敵将と戦う時、味方以上の親愛を感じる。」と述べ「憎しみも恨みもない。なにゆえ我らは戦うのであろうな?」と告げていた関羽ですが、今回については、眼前の男が“孫一族”と知った瞬間に「なにゆえ戦うか。」というような疑念は無くなったように思えます。即ちこの瞬間に相手をCENSORED理由は明白となり、曹仁・于禁・ホウ悳に発した「降伏勧告」や徐晃に述べた「武を尽くすべきはお前の活路だ。」というような感情は消え失せたのではないでしょうか。

関羽を挟み討ちとすべく、孫皎と黥赤は襲い掛ります。その前に孫皎は折れた剣を関羽に投げつけてます。周到な攻撃です。でも怒れる関聖帝君にとっては、いかほどの事でもありませんでした。 関羽は孫皎の投げた剣をかわすと、閃光の速度で青龍刀を旋回させ、竜巻の如き突風が起きました。結果は...ご存知の通りです。

■外に筋・骨・皮を鍛え、内に精・気・神を練り、陰陽変化の技を磨いてきたんとちゃうんか。
■孫呉の支柱になるため、うっとしい書物かて辛抱して読んで将器を養い、満を持して一万の軍勢を預かったんとちゃうんか。

自分の腹が切り裂かれた事を知った時の孫皎の独白です。何て言えばいいんでしょう。孫皎の驚愕・無念。そこらへんがひしひしと伝わってきました。管理人はこの期に及んで孫皎に感情移入してしまったのかもしれません。
孫皎が登場したのは「廖化を生け捕る時」と「呂蒙と戦略を語る時」と今回の僅か3回だけでした。ほとんどあっという間に退場を余儀なくされてしまったキャラですが、この最期から受ける孫皎の印象は哀しくも非常にインパクトあるものでした。

初登場の孫皎に興味を持った管理人は、以前レビューにおいて『 孫皎とはどういう人物か 』という点と『 甘寧との大喧嘩の経緯 』 を、正史で調べてUPしたことがあります。そこらへんも今回の感情移入の伏線になっているのかもしれません。読んでない方は是非読んでみて下さい。<目隠し鬼>のレビューです。

でも、それを加味しなくても、孫皎の“最期の独白”は、妄想を逞しくし、その死を考察するに十分でした。
一見、傲慢にして横柄、自意識過剰気味に見える孫皎ですが、実は陰に隠れ、人並み外れた努力をしてきたのではないでしょうか?
孫皎がみせた“虎燕拳”という拳法と“黒虎背剣”という剣法。そして無謀ともいえる“腹だし鎧”の下から見せる逞しい筋骨。それは、「外に筋・骨・皮を鍛え、内に精・気・神を練り、陰陽変化の技を磨いてきた」ことの成果と言えるのではないでしょうか。つまり、孫皎の倣岸不遜な態度は「俺はそれだけ外も内も鍛えてきた。」という自負からきていたのではないでしょうか。

鍛えに鍛えた身体と精神、そこから繰り出される数々の陰陽変化の技。それが通用しない訳がない。孫皎はそう信じて関羽との戦いに臨んだように感じます。関羽と対面した時に孫皎が「挨拶なんかいらんし、かかって来いや。」と促したのは、決して孫皎が身の程を知らぬ無謀な男という訳ではなく、それだけの修練を積んできたという自信を持っていたからであり、「知らんやろ、こんな技。」と不敵に笑ったのは、根拠なき余裕ではなく、陰陽変化の技を、関羽ほどの武人を相手に発揮できるという喜びからきたのではないでしょうか。

そして公子である孫皎は、孫家の支柱となるべく、身心を鍛えるだけでなく、煩わしい書物さえも通読し、将器を育み、満を持して1万の軍を率いて関羽戦に臨んだ訳です。
呂蒙には「孫家の公子はええ働きしてなんぼ。商売人に化けるあのおもろい役を譲ったんや。今度は派手にやらしてもらわんと。」なんて軽く言ってましたが、実は悲壮なまでの決意と意欲を以って、公子・孫皎は関羽と戦うことを望んだのではないでしょうか。
孫皎にそれだけの自信を齎(もたら)したもの、それはこの公子の類(たぐい)まれない努力と修練...。

管理人にはそう思えました。多少妄想が入っているのかもしれませんが...。

■中華の武。 俺の見積もりは甘かったんですか。
  それとも、こいつが桁違いなんですか?

孫堅と孫策に孫皎は語りかけます。孫皎にとって孫堅は叔父、孫策は従兄弟にあたります。
孫皎は偉大な叔父や英傑である従兄弟を血縁にもち、“俺も中華の武を極めて、孫皎の名を天下に轟かしたる。”ぐらい思って鍛錬を続けてきたのかもしれません。
でも、孫皎にとって不幸であったのは、晴れの舞台で相手にしたのが、中華最強の武神であったこと。
孫皎が敗れたのは、思惑の甘さというより、やはり関羽という武人の強さが桁違いであったということでしょう。ただ、戦場で見(まみ)えた武人が、孫皎の想像の及ばない強さであったということは、孫皎の考えていたより天下は広かったという事になるのかもしれません。

■俺、もうちょっと働けると思とったんやけどなあ。

腹部の傷が開き、臓器が零(こぼ)れ落ちます。孫皎は孫権に詫びの言葉を告げたあとに、上記の独白を行ないました。
「今度は派手にやらしてもらわんと。」と豪語していた孫皎。鍛えに鍛えた身体と精神は、圧倒的武力の男によって、あえなく敗れ去りました。陰陽変化の技の数々は、全て通用しませんでした。
無念でしょう、孫皎。哀しいでしょう孫皎。 しかし孫皎もまた武人、戦場で散る覚悟はあったのかもしれません。いや、唯一の救いは、敗れた相手が関雲長という至高の武人だったことかもしれません。

■「最低限の情けだけはかけてやろう。」

一瞬、関羽は何らかの手段で孫皎を助けてやるのかと思いました。「もう武人としては働けないであろうから、命だけは助けてやろう。」みたいな感じで...。

違いました。関羽の青龍刀は、情け容赦なく旋回し、孫皎の首を空高く吹き飛ばしました。思うに、この行為は「これ以上苦しまないように楽にしてやる」という情けからきたんでしょうね。
冷酷な行為のようにも思えますが、敗れた者が首を跳ねられるのは戦場の慣らい。死に往く孫皎をこのまま置き捨てて去るより、武侠に叶っているのかもしれません。

■初雪や。 白いなあ、真っ白や。

孫皎、最期の独白です。関羽が近づいても反応しませんでしたから、既に意識は朦朧としていたのかもしれません。もしかして、孫皎はガサツなようでいて、春に花を愛で、冬に雪を楽しむようなところがあったのかもしれません。あくまで妄想ですが...。

ついでに妄想を続けさせて頂ければ、孫皎の遺体にも 吹き飛ばされた首にも、しんしんと雪は降り注ぎ、戦場の激闘のあとを全て覆い隠してゆくような気がします。

No.12345 - 2005/09/25(Sun) 19:05:24

Re: 今週の蒼天<公子乱舞> / 英英 [関東]
私は蒼天関羽は大好きで、関さん一派のアイコン万歳♪(笑)って感じなのですが、今回の関さんはどうにもスッキリしません。
むしろ、「なんやエラソーで腹立つやっちゃなー」と思います。
前回の「いかな乱世であれ、この邪な所業を罷り通すこと、関雲長が許さぬ!」も、関さんらしい…と読んだんですが。

そこで、スッキリしない理由を考えてみました。

?@大好きキャラになった孫皎を関さんが殺したから。
?A「兄やん」と天を見上げる孫皎に、非常に感情移入したから。
?Bvs徐晃の一騎討ちと違って、馬も下りず、孫皎を見下したように首をはねたから(「非礼に対する礼なし」と最初に言ってましたけどね…)
?Cブチ切れて怒る関さんを見慣れていないから。

今回はあまり読み返す気にもならず、逝ってしまった孫皎に寂しいなぁ…と感じて悶々としてましたが、管理人様のレビューを読んだら、急に面白くなりました(笑)。レビューの力はすごいですね!

孫皎が3回しか登場していなかったとは、驚きです。
「兄やん」って呼ぶんですね(><)
連載再開して、いきなりこの展開は堪えます。
この展開の速さ。
関さんをどうやって死なせるか、作者の方針が決まったのかな。

>「最低限の情けだけはかけてやろう。」

武人の情け。関羽に斬られたとなれば名誉だから…かと思いました。
でもよく考えたら、関羽自身がそう考えていたら傲慢ですよね〜。
やっぱ「早く楽にしてやる」って感じのほうがしっくりきます。

No.12347 - 2005/09/25(Sun) 23:11:15

Re: 今週の蒼天<公子乱舞> / HIRO [関東]
初めまして、HIROと申します。いつもレビューご苦労様です!これまで陰でROMしている身でしたが、管理人様のレビューと、関羽の正に武神の「武」と孫皎の「技」との激突とその余韻に気持ちが高まり、蒼天航路の最終段階に入って初めてRESします。

今回のキャッチコピーの「関羽、怒る。」に、身震いを感じました。これまでも圧倒的な武をもって多々の中華の武将たちを退けてきた関羽ですが、冷静な「義」や「礼」というブレーキがかかっていたのが、孫呉の非礼に面して関羽の「たが」が外れ(リミッターが外れ?)てしまうのか・・!と。でも「公子乱舞」とあったので、もしや孫皎勝てるか!?または引き分けるか!?と少し期待していたのですが、以前のRESにありましたように「重傷」ではなく一撃で「致命傷」を負ってしまいましたね・・ビックリしました。孫皎が死ぬのはもう少し先、この次の年ころかと思っていましたもので・・。

孫皎はかなり男前ですし性格も個人的に好きでしたので、もう少し活躍して欲しいと思っていましたが、相手が悪すぎました。私も管理人様のおっしゃるように、孫皎の地道な努力が誰にも知られぬことなく、このような形で道半ばにして断たれてしまい、(関羽びいきなのですが)残念でした。

関羽は孫皎の投げた大刀をかわしつつその旋回で青龍刀を振り回しましたが、その金属の凍てついた感覚も感じないほどの光速の青龍刀を受けた孫皎、また雪が降り始める寒さにもかかわらず腹出しの衣装で関羽に挑んだ孫皎に合掌。
(孫皎は孫権陣営の深部に誘うための囮にするという孫権の思惑があった、なんてことはないですよね?GONTA先生・・)

この武神の怒りは収まらないでしょうから、呂蒙や陸孫を相手に関羽がどこまで孫権の近くまで近づけるのか、結末は分かっていても関羽の活躍が楽しみでなりません。

No.12348 - 2005/09/25(Sun) 23:34:00

Re: 今週の蒼天<公子乱舞> / 鳳卵 [東北]
 今回もお忙しい中、レビューお疲れ様です。

 しかし、関羽は強いなぁ〜〜桁外れですよ。GONTA先生、ここまで強くしちゃって、この人をどうやってCENSOREDつもりなんでしょう?

 以前出てきた目隠し鬼とか悪たれ部隊とかも、出てきた当初は「おおっ! こいつらが関羽の最後の敵となるのか!」と思いましたが、今になってみると、こいつらでも関羽の相手はできないような気がしてきました。

 まるまる1話使って死に様が描かれた武将って、そう多くないですよね。孫皎、もって瞑すべしというところでしょうか。

>「最低限の情けだけはかけてやろう。」
 このセリフを見たとき、関羽は孫皎を見逃すのかと思いましたが、スッパリいっちゃいましたね。
 ここで受けた傷が元で翌年逝去とかいう展開かと思ったんですが。

 これが「最低限の情け」だとすると、最大限の情けって、どんななんですかねぇ。


 ともあれ、連載再開して良かったです。

No.12349 - 2005/09/26(Mon) 00:00:36

Re: 今週の蒼天<公子乱舞> / 関西人
こんばんは
今週に久しぶりの連載再開で高ぶった気持ちで読みました。
途中まで読んで「おいおい、もう孫コウ死ぬんかい!?」
と思ったりしました。
登場回数が少ない上に、俺が孫コウのファンだったので、すこしがっくりきました。
しかし、インターネットで調べてみるとどうやら孫コウは関羽の死後まもなく31歳の若さで病没していました。そしてそれから呂蒙と曹操が死に、関羽の青龍堰月刀をもらったハンショウが夷陵で関羽の亡霊にあっているときに関興に斬り殺されるため、関羽の亡霊のしわざと言われるのも無理ありません。
そしてさらに言えば蒼天孫コウは31歳で病死するような人物ではないために、GONTA先生は武闘派孫コウに武人としては本望の戦場での死に加え、当時最強の軍神関羽に討たれるという最高の死に方を用意したのではないでしょうか・・・。
となるとますます関羽がどんな死に様を遂げるのかが気になります。
呂布のような死に方するのか、あるいは誰かに討たれるのか・・・。
今後も目が離せません。

孫コウの冥福を祈って・・・。

合掌

No.12350 - 2005/09/26(Mon) 00:00:57

Re: 今週の蒼天<公子乱舞> / TAKE [関東]
管理人様レビューご苦労様です。今週は蒼天があってほんと良かったです。
関さんの一言一言はいつも重いですね〜。管理人様の言うとおり凡人には理解し切れません。。なんとなくかっこいいみたいな・・でもあと少しであのかっこいい関さんがやられてしまうなんて。分かってても分からん。

孫皎・・好きになりかけたのに早くも退場か。内に〜を鍛え、外に〜鍛え、のせりふグッと来ました。孫家の公子として孫家のために努力をしてきた人物の初の晴れ舞台が対関さん。それが彼にとって不幸なのか幸運だったのかは分かりませんが、「初雪や」のせりふに後悔はなかったのか?と思えたような。 次回の蒼天も楽しみです。
孫家の公子 孫皎 合掌

No.12351 - 2005/09/26(Mon) 00:16:40

Re: 今週の蒼天<公子乱舞> / 松ブ@上海 [外国]
こんばんは。上海でリアルタイムで読めない人間にとって管理人様のレビューは有難さの極みです。
今回の画を見ずにレスというのもなんですが、以前南条範夫先生の著作のどこかで、『如何に江戸時代の剣聖の技といえども、戦乱さなかの戦国時代の武将の剣の力には及ばず』といった論調のことを書かれていたのを思い出しました。侠から始まった関さんの剣と、公子の剣の違いはまさにそこ、死なぬ為には相手を葬るべし、という『膂力』にあったのかな、と思いました。

No.12352 - 2005/09/26(Mon) 03:23:03

Re: 今週の蒼天<公子乱舞> / 文月 [近畿]
個人的には、孫皎さんには、もっともっと関羽を苦しめて欲しいと思ってたのですが…。こんな結末になって非常に残念無念です。

やはり、敗因は、あちこちで言われている通り、腹出し…?
それとも、相手が「神」関 雲長だから?
いずれにせよ悲しすぎ…。

これからの呉軍のみんなには、ぜひとも孫皎の仇をとって、なおお釣りが出るくらいのダメージを関羽に与えるような活躍をしてほしいですね。

No.12353 - 2005/09/26(Mon) 19:12:36

Re: 今週の蒼天<公子乱舞> / ごん
孫喉画一騎打ちする必要はまったくないと思います
No.12354 - 2005/09/26(Mon) 20:58:12

Re: 今週の蒼天<公子乱舞> / 曽呂利 [近畿]
今週の蒼天、毎週楽しみにさせて頂いております。
が。しかし。う、うーん。。。今回の「蒼天航路」、どうも納得がいきません。私的には今後の展開、もう少し孫皎が粘ると思っていました。この一騎打ち、剣客として終わるのではなく、孫家としての孫皎の思想と比較、対峙しながらもっと関羽の「侠」の精神、「武」の理想を掘り下げてくれると思ってたんです。
呉の侠客、”川賊”甘寧と大げんかしたエピソードや関羽の真っ直ぐな戦い方への批判をふまえると、孫皎は至って現実的で、手段にかかわらず目的(勝利)を追求するタイプに見えます。理外の理、や個人的な感情で気ままに動くタイプを嫌っているように見えます。その一方、剣客、いち武人としてプライドを持っているが故に初登場、廖化を生け捕る時に「侠」を感じ、共鳴していました。その彼が、関羽の正義に対し、孫家の現実主義と侠、武のプライドとの間で何を考えるか。そのあたりを注目したかったのですが…。
うーん、半可通の浅知恵と言われればそれまで。でも、見たかったなー。ホンマに孫皎、おまえ「もうちょっと働けるとおもったんやけどなぁ」

No.12355 - 2005/09/26(Mon) 22:46:17

Re: 今週の蒼天<公子乱舞> / RYU [東海]
ケイタイからなんでひとまずの意見という事で。

関羽が強すぎて「バランス的にどうなの?」と気にされている方が多いようですが、
僕としては関羽に対するものとしての違和感はありませんでした。
むしろ、荊州戦とは「蜀軍」というより寡兵の関羽隊vs孫呉軍であり、
元来、関羽が前に出る戦いではないでしょうか?

関羽が強いのは虎牢関で呂布と一騎打ちをしたり、猛り立った士気のエンショウ軍を
瞬く間に撃退し、顔良を斬り伏せ首をはねる所か全身真っ二つにしてしまったりetc.
していた頃から分かってましたから。

僕が推測する、今語られている違和感の原因は、関羽の側に居るべき人物が居ない事だと思います。
「剛直なまでの潔癖さ」を持ち合わせ、かつとてつも無く強いので、
否応なく目立ち読む人にインパクトを感じさせる訳で、ある意味で作品の中での
敵キャラが闘いのみならず、存在感においても関羽に敗れてしまう、
もしくは読み手にそう感じてさせてしまう、ような気がします。

関羽や作者先生が望まないにも関わらず、鑑賞者が「一色に染め抜かれている」
と感じてしまう雰囲気を変えるのは、他ならぬキャラであり人間の仕事であり、
今回の場合は、柔らかい雰囲気のキャラの仕事であると思います。
劉備・張飛のような和やかな調和を齎すキャラが居ないが故に、違和感が生じ、
関さんもひたすら斬るしかない状況に立たされているのではないでしょうか。

赤壁の周ユも孫権が居なかったが故に、唯一の総指揮官として曹の大軍と伍し、
孫家の命運を懸けたプレッシャーを一身に背負いかねて行った様子が見られますが、
身を切られるような立場に置かれていたに違いないと思います。
赤壁の崖に一人佇む周ユの背中と、今回の怒る関さんが被りました。

No.12356 - 2005/09/27(Tue) 03:18:50

Re: 今週の蒼天<公子乱舞> / みりん [九州]
初めて書き込みします。
管理人さん楽しいレビューをありがとうございます。
毎週楽しみに目を通しています。

いやあ関羽強いですね、昔の人って歳食っても強いなあ。
まあ漫画なんですが

孫皎さくっと死んじゃいましたけど、この後なんかこれを切欠に
パワーアップした孫呉が見れそうですね。
甘寧あたりがぶち切れて関羽と対決にならないかな。
史実だと陸孫がでてくるのですかね。
これから盛り上がってきそうですね〜。

No.12357 - 2005/09/27(Tue) 08:48:40

Re: 今週の蒼天<公子乱舞> / 柴犬
TATSU様
遅くなりましたが、すてきなアイコンとReviewありがとうございました。

今回は、アイコンのところでおっしゃっていた、あまり人気がないと思われる人を使わせて頂きたいと思います。今の主人公の
偽物(?)でもありますし。

今週の蒼天、皆さん、違和感、意外さを感じられていらっしゃるようですね。私もはじめそうでした。孫皎の死に、肩すかしを食らったような、あっけなさを感じました。しょって立つものの重さと、それ故の切なさは、TATSUさんのReviewを読ませて頂いた後再読し、ようやく腑に落ちた感じです。そして、その際、より強く感じたのは、神の域にまで達した関羽の、それ故の孤独ですね。そう、RYUさんのおっしゃる、

>赤壁の周ユも孫権が居なかったが故に、唯一の総指揮官として曹の大>軍と伍し、
>孫家の命運を懸けたプレッシャーを一身に背負いかねて行った様子が>見られますが、
>身を切られるような立場に置かれていたに違いないと思います。

に全く同感です。さらにいえば、敵味方を超越し、すべてを自らの流儀で解決せざるを得ない存在であることは、周喩以上につらい立場かもしれません。

さて、今週は、どのような展開が待っているのでしょうか。明後日が楽しみでもあり、なんとなく怖い感じもしています。

No.12358 - 2005/09/27(Tue) 22:11:04

Re: 今週の蒼天<公子乱舞> / 黒助 [関東]
こんばんは。めっきり涼しくなりましたね。

>ところで黥赤の顔は無血開城した士仁にそっくりでした。
>士仁が、変装する為に顔にいれずみをしたとか!? 

管理人様の指摘で初めて気付きました。確かにそっくりです。それに降伏のシーンではどうもこれまで関羽を畏れるあまり従ってきたがそれは本意ではなかったような描かれ方をしていたので可能性は充分ある気がします。
ただ士仁、あの時呂蒙に右腕つぶされてるんですよね。今回黥赤なる者は思いっきり右腕で槍振り回してました。う〜ん…???

そうそう、武器を持つ腕といえば孫皎の攻撃についてですが、あのシーン、彼は武器を持つ腕を背中の後ろで換えるというフェイントを入れていますよね。個人的にはあれが黒虎背剣なんだと思ったんですがどうなんでしょうか?

にしても彼の不敵な態度の裏に秘めた思いに関する管理人様の考察、熱くなりました。
ただ、実は私も初めは「なぜここで一騎打ち?」とごんさんと同じ疑問を抱きました。
特に孫皎は先陣を譲ってもらう時に呂蒙の「たとえ関羽一騎に対し10万で囲おうとも大仰だとは思わない」との言葉を聞いており、かつ彼は孫呉最高司令官の言葉を軽んじるほど愚かには決して見えないので、それなのになぜ?となったわけです。
でもよく考えると孫皎は一騎打ちに挑む際も関羽が知らないだろう練りに練られた妙技を持って臨み、更に数合でそれが通用せぬと見切ると即、軍で囲み二将で挟むことを選択してるわけですから、やっぱり決して傲慢なだけの蛮勇の将ではないんですよね。
それでも敗れたのはやはり関羽の武が常人の想像の域を大きく逸脱しているんでしょう。

違和感を感じている人が多い今回の対決ですが、いかにも勇躍しそうな魅力的なキャラを登場させ、それを読者がびっくりするほどあっけなく、しかも無残に(ちょっとショックなほどグロテスクに)殺させて見せるというのは魏諷の乱でも用いられた演出ですよね。
今回のこの対決は天下へと挑まんとする孫呉の前に立ち塞がる関羽という壁の大きさをより際立たせてくれたように思います。
さらに孫家の血族である孫皎がクローズ・アップされた所に注目して邪推するなら、それはまた歴代の孫家のその想いをもってしても越えることができなかった覇道への道の険しさを象徴しているのかもしれません。
もっと言えば関羽の本当の凄みとそれを打ち破る孫呉の強さ・思想を明らかにするのはやはり孫権が登場してからであるべきで、今回はそのための布石なんじゃないでしょうか。

>赤壁の崖に一人佇む周ユの背中と、今回の怒る関さんが被りました。

RYUさんのこの考え、面白いですね〜。
確かに忠誠心といい将器といい蒼天の周瑜と関羽は似ているところがあるかもしれません。
思えば赤壁時において、関さんは現在人気考で大人気の暗黒軍師の周瑜を苦しめたあの魔の符を一読しただけでその重圧に潰されそうになってました。
RYUさんの仰る通り重責を一人で背負い込んでしまう点が二人の一番の共通点かもしれませんね。
あの時関さんをあっさりと救ってみせたのはやはり劉備でした。
そしてまた漢中王宣言に応じた動きとしての樊城戦は離れてはいてもあくまで劉備とともにあった戦いであり「今、我らは、天成の溢れ者まで掬(すく)い上げる 天下の器の中にいる。」と重圧など全く無くむしろ自身の武の器を示せることの喜びに満ちていました。
そう思うと確かに劉備の裁可を仰がず怒りをもって己が一存での決断を宣言したあの時点が関羽の一つの契機になったといえるのかもしれません。

ただ今の段階で関羽が周瑜を苦しめた孤独や重圧を感じているのかどうかといわれると個人的にはあまりそんな気はしません。
というのも周瑜を苦しめたのは寡兵対大軍の重圧ではなく、あくまで天下人曹操の重みであり、それに対し関羽は孫権のことを「およそ民の上に立つ者にあらず!」、すなわち天下人の器でない言い切っているからです。
だから私は今回の関羽については素直に義侠に怒りによってより凄みをましたんだと単純にとりました。
個人的にはむしろ今後の展開において孫権がどのように自身の天下人の器を示し、この凄みをました武神・関羽に重圧を与え、打ち倒すのかに注目しており、関羽が苦しみ始めるのはこの先かなぁと思ってます。
注目はしていますが…この先は読むのに本当に覚悟が要りそうです。

No.12359 - 2005/09/28(Wed) 04:17:24

Re: 今週の蒼天<公子乱舞> / RYU [東海]
>『如何に江戸時代の剣聖の技といえども、戦乱さなかの戦国時代の武将の剣の力には及ばず』

特に政治家は、桁外れに弱くなったんじゃないかと僕は思ってます。
鎖国は、国際社会からの引き篭もりであり、外交放棄→国際社会における立場を失う
事ではないかと思いますので。
経済にしても、自由競争を排除する「誰かが守ってくれるだろう」村意識や組織なりを作って
国内ではいいかげんにやって行けても、国際的な競争力が途方も無く弱くなってはどうにもならないですよ。

鎖国が断行されなければ、中国から入って来た「儒」が国学となる事もなく、
侍の歴史と共に進化していた武士道は経済・合理性重視を否定しない、
もっと柔軟で近現代にも適応力のある実用的思想になっていたんじゃないかと思ったりもします。
IF論はやめときますけど。

>神の域にまで達した関羽の、それ故の孤独ですね。
>重責を一人で背負い込んでしまう点が二人の一番の共通点かもしれませんね。
>あの時関さんをあっさりと救ってみせたのはやはり劉備でした。

劉備も、官渡で関羽が曹操軍に付いた時の落胆ぶりは凄かったですけど、
義兄弟という独特の絆は強みであるのと同時に、三人揃って大きな力となれる
劉備三兄弟の弱さも見たり、という感じはありますよね。
関羽を失ってからの劉備・張飛の慟哭は、夏侯淵に対する曹操や四天王よりもデカイんじゃないかと思います。


それから、孫皎があっさり倒されてしまったショックですけれども、
孫皎はカラッとした性格の快男児で魅力がありますから、読む側としては、
敵キャラとしてもっと活躍して欲しかったと思っちゃいますよね。

No.12361 - 2005/09/28(Wed) 07:26:28

Re: 今週の蒼天<公子乱舞> / アベール
孫皎は、受刑者上がりの黥赤を部下にしているとこを見れば、なかなか度量をもった武将だが「武侠」に対する認識がまだまだ甘かったな。
もし彼が呂蒙のように貧しい身から立身したなら、もっと関羽を違った見方ができていたろうに。
前々回だったか、孫権の書状もちょっと都合が良すぎた。徒手空拳から「一」を生み出した孫堅、孫策ならあんな書状は絶対書くまい。

荊州戦から関羽の武が激しさを増しているのは、生涯をかけて仕えた主君・劉備の天下がまじかだからだろう。今は孫権に対する憤怒もあるだろうが。

No.12362 - 2005/09/28(Wed) 16:31:20

Re: 今週の蒼天<公子乱舞> / RUN [東北]
格闘漫画でないが、並みの格闘漫画を超える迫力がありました。今、関羽の強さは○オウやケン○ロウを超えたと思います。実際、戦闘シーンの描写が漫画家にとっては一番難しいと思いますが、実に見事に描かれていたと思います。格闘は究極に突き詰められた四肢の、体さばきの合理的な芸術ですから、描写は容易ではないと思います。管理人殿も見事に「必殺技」の名前から格闘技の合理的意図を読み取り、またそれに対する武神を見事に描いておりました。

>『如何に江戸時代の剣聖の技といえども、戦乱さなかの戦国時代の武将の剣の力には及ばず』

うーむ、三国志の時代に格闘技が本当に確立していたかはわかりません。しかし正史魏書に曹丕が剣士から剣技を学んだり、剣客を招聘して研究させたりなどしている記述があるから、この時代から確立していたのかもしれません。よく時代劇や剣客ものの漫画も読みますが、戦国時代の剣は道場剣法と異なり、相手を合理的に論理的にCENSOREDことを極めています。とはいえ、特にそういう武技を習わずとも実戦で修得する人には叶わないのでしょう。関羽が正にそれです。実戦の相手の攻撃の間合いや対応のすばやさは模擬訓練では修得できないものです。実際、剣士から侮蔑される介者剣法(膂力と経験に頼った実戦剣法)の方が強いこともあったりするらしいですから。

No.12363 - 2005/09/28(Wed) 23:49:52

Re: 今週の蒼天<公子乱舞> / RUN [東北]
そーだ、孫皎に対して管理人殿も思い入れしてましたけど、正史の記述読ませてもらったけどあっけない死に方をするべき人ではないですよね。武神の引き立て役で終わって残念。でも病死に比べれば武の誉れを得ての死だからむしろ良いという意見もあったしなあ。

やっぱり切り札は「目隠し鬼」?

No.12364 - 2005/09/29(Thu) 00:13:09

Re: 今週の蒼天<公子乱舞> / 松ブ@上海 [外国]
>やっぱり切り札は「目隠し鬼」?

うう〜〜む、やっぱりそうなのかな。
目隠し鬼、と聞くと高橋葉介先生を思い出してしまうんですが。私は。

余計レス 失礼しました。

No.12365 - 2005/09/29(Thu) 23:24:33

Re: 今週の蒼天<公子乱舞> / 甲斐馬 [東海]
孫皎残念ながら退場となってしまいましたね
私は最初の登場時には変なやつぐらいの印象でしたが
今回のを見て変わっちゃいましたね

皆さんはあまり触れていないのですが最期の方の孫皎の
「冷た〜」は皆さんどう思いました?
私は雪の冷たさというよりも関羽の目に冷たさを感じたのではないかと思いました
「非礼に対する礼なし。」「最低限だけの情けはかけてやろう。」
これらの台詞を見てもわかるように関羽にとっては孫皎は相対するにふさわしい相手ではなかったのでしょうか
その関羽の視線は孫皎という武人ではなく孫家の公子という敵としてしか映らなかったのではないでしょうか
みなさんどう思います?

No.12366 - 2005/09/30(Fri) 00:31:17

Re: 今週の蒼天<公子乱舞> / つね [関東]
夜が冷たくなったね
駱統、風邪を引かぬよう体を朝夕の寒暖差に馴らしていけよ

毎度のことながら遅刻のレス、恐縮です。

1.黒虎背剣
2.青龍刀旋回
3.公子散る

 しかし期待度あまって憎さ100倍というか。「犬死」とか「ぎふー君2号」といった言葉が思い浮かびました。ただ、単純な「世間知らずのお坊ちゃん」というわけではなく、その自信を裏付けるだけの努力があったのだということは(レビューを読んで初めて)分かりました。
 まあごんさんの一言が全くの正論です。

No.12367 - 2005/10/01(Sat) 16:14:11

Re: 今週の蒼天<公子乱舞> / つね [関東]
そうだ甲斐馬さんのレスに応えてなかった。

 孫皎が関羽に何か期待していたわけはないので、今さら関羽の目に冷たさを感じてもそれが当然だと思ったでしょう。関羽にとって孫皎が、徐晃のようなお互い尊敬しあう敵ではなく、むしろ罪人のような存在に映っていたのは確かですが。

No.12368 - 2005/10/01(Sat) 16:18:21
アンケートです。 / ギルガメッシュ [関東]
 久しぶりに書き込んでみました。で、アンケートの内容は曹操が初陣を飾った黄巾の乱から曹操の死までに蒼天航路の中で描かれなかった戦い等で見たかったベスト5を、もしよろしければ参加していただけたら幸いです。

 自分としてはこういうラインナップになりました。

第1位 江陵攻防戦(魏VS呉)
第2位 陳蘭・梅成討伐戦(魏VS陳蘭・梅成・呉)
第3位 巴郡争奪戦(魏VS蜀)
第4位 単刀赴会(蜀VS呉)
第5位 袁氏討伐戦(魏VS袁氏)

 第1位はやはり、1年にわたって曹仁が周喩と互角に渡り合った戦いです。ここで曹仁は大きく将としての経験値を高めていったと思います。何気に加勢として劉備陣営もこの戦いに加わっており、面白い展開がみれるのではないでしょうか。

 第2位はあまり知られていませんが、魏の5将軍のうち3人を派遣して鎮圧した戦いです。(張遼,張郃,干禁)そして、この機に乗じて呉も軍勢を出してきています。けっこう大変な戦いであったろうと考えます。で、自分としては臧覇をクローズアップしてもらいたいなと。このときの臧覇の活躍は、呉の韓当を2度にわたって破り、孫権の軍勢、数万にも夜襲にて追い返しているのです。まさに「常山の蛇」の本領が見られる戦いです。張遼も「これは1対1の戦いのようなものだ。勇者なら進むことができるはず。」と名言を残しています。

 第3位は張郃が張飛の用兵に敗れるわけですが、蒼天において比較的冷静に事を見極める彼が一敗地にまみれた張飛の統率力。見てみたいし一騎打ちも見たいと自分は思います。具体的に張飛が兵を指揮している場面を見ていないので、興味深い一戦だなと。

 第4位は武器のない戦い。関羽VS魯粛。現在、既に神がかりな関さんに対し魯粛がサシで話をつけに行ったエピソード。尊大な関さんに堂々と持論を述べて、グウの音を言わせずにおいた魯粛の豪胆ぶり。先生がどんな切り口で描くのか。舌先で刃を交え、関さんは魯粛の舌鋒を堂々と受け止めたのか。こういう論戦もいいですね。

 第5位は袁紹は官渡の戦いで満足した顔してたから、再戦は考えられないけど、十面埋伏の計が見たいです。あとは袁熙の貴公子然した顔が何ゆえあそこまでに変貌したのか。曹操にからかい尽くされて、ああいうふうになったのか。曹操にとっては袁紹の息子たちはからかいがいがないと思いますが。

 です。参加してくださる方は第1位〜第5位、そして選考理由も記してください。よろしくお願いします。

No.12332 - 2005/09/24(Sat) 15:02:59

Re: アンケートです。 / RYU [東海]
おはようございます、ギルガメッシュさん。

第1位 江陵攻防戦(魏VS呉)
第2位 単刀赴会(蜀VS呉)
第3位 巴郡争奪戦(魏VS蜀)
第4位 袁氏討伐戦(魏VS袁氏)
第5位 陳蘭・梅成討伐戦(魏VS陳蘭・梅成・呉)

僕的にはこんな感じでしょうか?
持ってます正史本でカバーしきれない戦いがあるので、コメントの質は勘弁して下さい(笑。

第1位は全く同じ考えで1票ですね。
曹仁が名将へと成長する過程をどう描くのか見物です、
官渡では喉がかれたら采配が冴えちった、という首をかしげる内容でしたが、
長江の水を飲みすぎたら喉がかれたという展開でしょうか?

第2位は関さんと魯粛という好きなキャラ2人の舌戦を見たいという事で。
vs張角しか舌戦戦歴がないですけど、やはり関さんは「佞言 断つべし!!」のような、
ワンフレーズだけど重厚さで勝負して来るんでしょうか?
舌戦といえば、曹操vs董卓・周瑜vs張昭と文官たちも中々でしたが、
若き曹操vs李烈のインパクトが強いですね。
初めて読んだ時、あれを見て「この漫画はすごいな」と思いましたから。

第3位は酒宴を張ったフリをして、張郃が奇襲に現れるのを反撃した戦いですよね。
張飛が酔って暴れる姿を久々に見たいという事で1票w

第4位はソ授・審配といった袁家を本気で支えようとした忠臣たちが戦いで活躍する姿を見たいという事で。

第5位は正史本にも興亡三国志(三好徹氏著)にも載っていないから、という事で。
張遼・張郃・干禁・臧覇と中々のメンツですね。まだ、張遼がRockyなヘアースタイルの頃ですかね。

No.12360 - 2005/09/28(Wed) 07:04:10
アイコン追加 第3弾! / TATSU@管理人 [関東]
どうもです!

どうやら欣太先生は長考に突入した模様です。休載は構わないのですが、モーニングの予告に毎回「蒼天航路」って入れるのやめて欲しいです。事前に休載が分かっていれば、心穏やかに再開を待てるんですが...。

という訳で、すっかりアイコン作りモードに突入した管理人は、またもや新作を作ってみました。今回はShigeruさんのリクエストの中から“最個性派”を1名、英英さんのリクエストで“関羽一味”を1名、鶏肋さんのリクエストの中から“曹操の娘”を2名、そして管理人の好みで選んだ“西方・叛の一族”を1名。計5名を追加しました。

第1弾で7名、第2弾で3名、第3弾で5名ですから、全部で15名分のアイコンが新しく登場したことになります。これで当掲示板用のアイコンは総計140個!これまた豊富でございます!!
折角作ったのに、ほとんど使ってもらってないカワイそうなアイコンもあります。是非是非 書き込みして使用して下さいませ〜。

では、恒例のお披露目いきます!

No.12309 - 2005/09/19(Mon) 21:12:33

Re: アイコン追加 第3弾! / TATSU@管理人 [関東]
読むだけの来訪者を終わらせる役は、
この華雄のものだ!

No.12310 - 2005/09/19(Mon) 21:15:18

Re: アイコン追加 第3弾! / TATSU@管理人 [関東]
本当にROMでよろしいのでしょうか?
No.12311 - 2005/09/19(Mon) 21:16:24

Re: アイコン追加 第3弾! / TATSU@管理人 [関東]
どんなに訪問者が多くても、
どんなにカウンターが回っても、
書き込みのことしか考えられなくて...

No.12312 - 2005/09/19(Mon) 21:17:27

Re: アイコン追加 第3弾! / TATSU@管理人 [関東]

できたみたいアイコン。


書いてよ。

No.12313 - 2005/09/19(Mon) 21:19:29

Re: アイコン追加 第3弾! / TATSU@管理人 [関東]
人心を絶妙にとらえて揺さぶれば
人が動き、投稿も生まれる。

アイコンも同じですかな?

No.12314 - 2005/09/19(Mon) 21:20:30

Re: アイコン追加 第3弾! / RUN [東北]
ホント、休載なら休載、連載再開の時期をはっきりしてほしいですよね!!

アイコンの数も140を超えましたか!ということは重複しているキャラクターも含めて100人以上はもう登場しているってことですよね。いやワキキャラも入れればそれ以上か!!改めて長期連載に驚くと共に作者のキャラクター創りの深化に脱帽!もちろん管理人殿のたゆまぬ努力にも。
作者の知人や実在の人や有名人のキャラクター(何晏とかね・・・他にも有名人いるのかなー)を使用していると聞いたことはありますけど、表情をそこまで観察し描写するのは至難の技と思います。
私もぜひ他のキャラクターも使用してみたいけど、一貫して私はジュンイク・・・。主張の一貫性を維持する為にもこのキャラにこだわりたいと思います。ああでも他のキャラもいいですねー。

No.12315 - 2005/09/19(Mon) 22:41:48

Re: アイコン追加 第3弾! / Shigeru [関東]
管理人様、アイコン追加第3弾ご苦労様です。
蒼天考使用アイコンを一覧で表示しているページ(トップページ→ドラゴン→馬)を見ると感動もんですね。

あっ、お礼が遅れちゃいましたね。
リクエストさせていただいた華雄を早速作成してくださり有難うございます。
管理人様には、キリイラで曹仁も描いていただいています。重ねて御礼申し上げます。

演義では関羽に斬られ、正史では孫堅軍に倒される華雄。
蒼天では夏侯惇に斬られますが、夏侯惇は当時孫堅軍に属しているという事でしたので、どちらかというと正史に近い描き方だったのかな?

No.12317 - 2005/09/19(Mon) 23:12:53

Re: アイコン追加 第3弾! / RYU [関東]
TATSUさん、お疲れさまです。「押忍っ!!」

アイコンは総計140個になりましたか。
絵が下手くそな自分にとっては、決して似通らない顔や表情を描ける画力も
凄いと思うんですが、魅力的な個性を生み出せるのは、何よりも作者の手腕や
優れたセンス・出会った人々の表情を繊細にとらえれるクリエーターとしての
天性だと思ってます。

華雄or寥化で迷いましたけど、敢えて曹節ちゃんで。

No.12318 - 2005/09/19(Mon) 23:25:17

Re: アイコン追加 第3弾! / TAKE [関東]
管理人様お疲れ様です。
管理人様はほんとに絵うまいですね。ぜひキリバンゲットしてキリイラお願いしたいものです。
さっそく徒花の親父使わせてもらいます。
ここのところ毎週モーニング開く→蒼天見付らんなー→最終ページにて休載コメント→ガックシ。。。です。
モーニングー わが叛気! わが義憤よ!!来週はお願い。。(泣)

今週はあるといいなー。孫コウの何とか剣で止まってるんだもんな〜。

No.12320 - 2005/09/19(Mon) 23:56:39

Re: アイコン追加 第3弾! / 黒助 [関東]
休載の度のアイコン作成お疲れ様です。
蒼天は休めども蒼天考は休まず!ですね。

今回は断然この何晏のお嫁さんとなった曹操の娘(名前なんでしたっけ?)にやられました。
「ええ〜、やだよ。こんな立派なサイトに書き込みなんか」
とでも言おうものなら当然続く言葉は…
と一人想像して笑ってしまいました。

毎回お披露目の度に思うことですがアイコンの精度だけでなく絶妙なコメントからも管理人様の蒼天の各キャラへの愛着が伝わってきますよね。

> 折角作ったのに、ほとんど使ってもらってないカワイそうなアイコンもあります。是非是非 書き込みして使用して下さいませ〜。

そうなんですよね〜。私もついつい愛着のあるキャラに固定しがちになるんですが他にも捨てがたいメンバーがそろってますからね。
今後はちょくちょくいろんなアイコンにも手をだそうかなぁと思います。

No.12323 - 2005/09/20(Tue) 22:50:07

Re: アイコン追加 第3弾! / 鶏肋 [関東]
わー!嬉しいー!!
曹節ちゃんと何晏のお嫁さんだぁ!!(≧▽≦)

管理人様、リクエストに応えてくれてありがとうございます。こんなに早く作ってくださるとは...蒼天考大好きです。

でも、この2人は曹操の娘なのにタイプは全然違いますよね。お母様が違うのかしら?

>曹操の娘(名前なんでしたっけ?)

名前でてきてないですよね。私も知りたいです。正史にも名前でてないんでしょうか?

No.12324 - 2005/09/20(Tue) 23:28:35

Re: アイコン追加 第3弾! / 英英 [関東]
こんばんは☆彡。.:*:・'°
先週から毎日往復5時間の通いでへろへろしてましたが、数日ぶりにお邪魔したら新しいアイコンがっ♪

管理人様、リクエストの廖化をありがとうございます!
総計140個になるんですねー。私がこちらにお邪魔した頃に100個前後だったと記憶してます。前に全アイコン制覇の目標を立てましたが、まだまだです。
連載は再開されましたが、全アイコンを制覇するまで続いてほしいものです(*^-^*)

No.12336 - 2005/09/24(Sat) 18:06:12
またまたアイコン追加! / TATSU@管理人 [関東]
こんばんは。
今週も休載でしたね。ちょっと残念ですが、長年の愛読者である管理人は、休載には馴れております。欣太先生がじぃ〜っくり構想を練って頂いて、素晴らしいフィナーレへ繋いでくださる事を期待します。

という訳で、またもや空いた時間をアイコン作りに費やしてみました。先週のアイコン発表後、色々書き込み頂いた事の御礼でございます。
なるみさんと鶏肋さんよりリクエストのあった『 八頭の獣・最後の一人 』を含め、魏・呉・蜀 各1名、計3名を追加してみました。先週の7名と合わせると総勢10名の追加です。是非是非書き込みして、使ってみて下さいませ〜。

では、今回も新アイコンに語ってもらいましょう!

No.12282 - 2005/09/11(Sun) 21:19:17

Re: またまたアイコン追加! / TATSU@管理人 [関東]
はっはあ。要するに、
連載終わって訪問者が減る前に、
アイコン作って 沢山書き込んで貰おうってことじゃな!

No.12283 - 2005/09/11(Sun) 21:21:03

Re: またまたアイコン追加! / TATSU@管理人 [関東]
何か訪問してもらおうと思えば、
必ずいったんレビューをUPし、
何か書き込んでもらおうと思えば、
必ずいったんアイコンを作る。

という事だと思われますが。

No.12285 - 2005/09/11(Sun) 21:23:03

Re: またまたアイコン追加! / TATSU@管理人 [関東]
非道よなあ。
昔から管理人がどれほどアイコンを重んじ慈しんできたか。
それを知れば訪問者とて、おいそれとROMできなかったろうにな。

No.12286 - 2005/09/11(Sun) 21:24:27

Re: またまたアイコン追加! / Shigeru [関東]
管理人様、アイコン作成ご苦労様です。
早速、使用させていただきます。

今週は連載されるのでしょうか?
大詰めとなりゴンタ先生も練りに練ってるいるんでしょうね。
そうだとしたら何週でも待ちますから、より良い作品に仕上げて欲しいですね。
管理人様は忙しいのにもかかわらず、連載がないときはアイコン作成などしてくださるので蒼天考のチェックは欠かせません。
私もアイコンリクエストしても良いでしょうか?(ずうずうしくてすみません)
私は蒼天の董卓のかっこよさに、連載当時に凄い衝撃をうけました。
そこで今の連載には旬ではありませんが董卓軍の李儒・華雄・李カクをリクエストしたいです。
マイナーなキャラですみません。
何時でも構いません。連載終了後でも構いません。体調に気をつけてお過ごしください。

No.12289 - 2005/09/11(Sun) 23:49:18

Re: またまたアイコン追加! / 英英 [関東]
>何か訪問してもらおうと思えば、
>必ずいったんレビューをUPし、
>何か書き込んでもらおうと思えば、
>必ずいったんアイコンを作る。

訪問者としては、その義に応えねばなりますまい!

馬謖、いいセリフ言うなあ。(*^-^*)
元のセリフはそんなに気に留めてなかったのですが、管理人様の代弁者となれば、虚が実をともなうようになるんですね。…何を言ってるのか自分でもよくわかってませんが…

私、もし今週の蒼天が休載だったら『廖化』がほしいです。
そしたら関さん一味がそろうし。
無事でいるのかな?死んじゃいないと思うのですが。

No.12290 - 2005/09/12(Mon) 00:18:01

Re: またまたアイコン追加! / なるみ
おぉ、これで八頭の獣が全員揃いましたね!
自分の拙いリクエストに応えて頂き、感謝感激です!

しかし、自分のリクエストが届いたせいか、次のリクエストがドンドン出てくるようで・・・(汗)
ちょっと申し訳ないような・・・(謝)

でも、Shigeruさんのリクエストの董卓軍幹部のアイコンは自分も見てみたい・・・
特に、華雄あたりが特に・・・

呉の面々もほぼ出揃った感じがしますしね。
(ここで丁奉とか言ったら怒られそう・・・)

蒼天の休載中も、このようなお楽しみがあって、なかなかこのサイトから目を離せませんね(嬉)
でも早く、連載が再開されますように・・・
(なんか、連載が今年中でも終わらない気が・・・まぁ、それならそれでウレシイのですが)

No.12291 - 2005/09/12(Mon) 01:16:13

Re: またまたアイコン追加! / 柴犬
またまた、ありがとうございます。徐盛も、演義とはまたちがった魅力を醸し出していて、魅力的な人物ですね!
もし、なにかが間違って、あの時代の兵卒に生まれ変わったら、配下になりたい人の1人かも。
ところで、去年(夏候淵のとき)といい、一昨年(何アン登場のとき)といい、この季節は蒼天のお休み時期なのでしょうか?
いずれにせよ、GONTA先生が、じっくりストーリーを練られて、
皆さんをはじめとする読者の方々に新たな刺激を与えるような、そして、議論を一層盛り上げるような、すてきな続編を書かれるといいな、
と思っています。アイコンは、追加して頂いたのも、魅力的ではありましたが、やはり、今の主役を。

No.12292 - 2005/09/12(Mon) 04:07:37

Re: またまたアイコン追加! / 鶏肋 [関東]
あ、またアイコンが増えてる! 素晴らしい〜(≧▽≦)v 
八頭の獣、全員集合ですね!!(陳武が死んでしまいましたが、吾粲がメンバーに正式加入したと信じています。)でも、臧覇のおとぼけ顔も気に入りました。

私としましては、今度アイコン作るなら、数少ない女性キャラを是非見てみたいです。曹節とか何晏の奥さんとか趙姫とか...と、調子にのってまたリクエストしたりして。

No.12295 - 2005/09/12(Mon) 23:24:30

Re: またまたアイコン追加! / RYU [東海]
TATSUさん、お疲れさまです、押忍!!

おお、臧覇・徐盛・馬謖!!

徐盛イイっすね。
登場シーンもアクションとかじゃないし、セリフも多くはないんですけど、どこかしら風格がありますね。バイオレンスを極める親分とはまた違った魅力ですけど、寡黙なのに目立つ人の雰囲気ってナチュラルなんですかね。楽進しかり。

うーん、馬謖。
孫呉の新星と比べるとどこかしら心許ないような・・、
まあ、関平と違ってこれから修行ってとこですかね。
職場の先輩が「若い頃に苦労しとけば、素敵な大人になれるよ」と言ってましたけど、最近その意味が分かるようになりました。
修行はまだまだこれからなんですけどね。

そして、顔に味のある臧覇。
なんか漁師さんとかに居そうな人の良さって感じですね〜。

No.12296 - 2005/09/13(Tue) 01:05:02

Re: またまたアイコン追加! / 陸海空
お初でございます。今まで長きに渡りROMを決め込んでいたんですが
(ここの掲示板、皆さん見識・文章力ともに高く、わたくしにはかなり敷居の高い感じでございました。)やっとこ書き込みさせていただきます。

 管理人様、どうか大変お忙しい中とは存じますが、どうかこれからも
サイトの運営がんばってくだされい。管理人様のご健康とご多幸と、ますますの貴サイト様の発展を祈りつつ。

No.12297 - 2005/09/13(Tue) 21:01:52
アイコン追加! / TATSU@管理人 [関東]
こんばんは〜。

今週は休載でしたね。欣太先生が誤植に腹立てたんでしょうか?(笑)
しかし実に半年ぶりの休載です。昔の休載にはガックリきてたんですが、管理人的には、今回の休載は納得です。もうすぐ関羽に〇〇が訪れ、そして続けて曹操にも〇〇が訪れる訳です。ここでじっくりフィナーレに向けて構想を練って頂きたいところです。

さてそんな訳で、例によってレビューを書かない事によって空いた時間をイラストに費やしてみました。今度はアイコンの追加です。“荊州争奪戦”に絡んだキャラを作ってみました。

今回は魏将2、蜀将2、呉将3、の計7名です。このアイコンに少しでも魅力を感じて下さった方、是非 本掲示板で使ってみて下さい!!
特に『 今週の蒼天 』とかで使ってくれたりすると、管理人が大喜びします。

では、各アイコンに一言づつ語ってもらいましょう。

No.12244 - 2005/09/04(Sun) 22:24:24

Re: アイコン追加! / TATSU@管理人 [関東]
よいか!
ROMする情熱はそのままに、我がアイコンを使い当然のように書き込み頂く!

No.12245 - 2005/09/04(Sun) 22:30:08

Re: アイコン追加! / TATSU@管理人 [関東]
おう おう おう! 来るね!来るね!
しかし気の毒になあ。アイコンも使わぬうちに終了かあ。

No.12246 - 2005/09/04(Sun) 22:33:14

Re: アイコン追加! / TATSU@管理人 [関東]
とんでもない。
あなたにとってはROMでも、私にとっては無念の一大事。

No.12247 - 2005/09/04(Sun) 22:35:37

Re: アイコン追加! / TATSU@管理人 [関東]
我が名は関平!貴様は!?
No.12248 - 2005/09/04(Sun) 22:37:00

Re: アイコン追加! / TATSU@管理人 [関東]
そもそも あなたは、
ROMしてるだけの人にはみえませんから。

No.12249 - 2005/09/04(Sun) 22:39:34

Re: アイコン追加! / TATSU@管理人 [関東]
黙読なんかいらんし、書き込みせえや。
No.12250 - 2005/09/04(Sun) 22:41:49

Re: アイコン追加! / TATSU@管理人 [関東]
管理人は、のりやすいから、
書き込みすれば、また作るね v

No.12251 - 2005/09/04(Sun) 22:43:53

Re: アイコン追加! / なるみ
どもです。けっこう久しぶりの書き込みです。

やったー!陸遜伯言だー!(大喜び)
いや〜、すんごい嬉しいです。好きなんですよね〜、陸遜。
更に最近お気に入りの(笑)孫皎まで!
これもまた嬉しい限りです。どのみち長くないですし(バレ?)
おまけ(笑)に八頭の獣のひとり、潘璋も。
(ここで「あれ〜?徐盛は?」とか言ってみたり(無理を言う))

久しぶりに出てきてこんな文章・・・どうもスミマセン(汗)

No.12254 - 2005/09/05(Mon) 01:21:40

Re: アイコン追加! / RYU [東海]
おお、管理人さんありがとうございます!!

実は、陸遜くん待ってましたw
何かこのアイコンって佐藤浩市に似てないですか?!
陸遜が知能派の文化系イケメンなら、
孫皎はイケイケドンドンなノリの体育系ってとこですかね。
強いて言うなら「静」と「動」の対極にある二人の男!

呉の2人の新星と比べると、満寵は強面というか愛嬌のある顔ですが、
色々なキャラを書けるゴンタ先生の幅広い画力に、改めて感銘を覚えます。


>忙しい
ちなみに今の僕は、9月前半が局地的に忙しいです。
「今週の蒼天」の方にも、必ずレスしますので(笑

No.12255 - 2005/09/05(Mon) 06:42:13

Re: アイコン追加! / コモ [東海]
はじめまして。初めて書き込みします。いつもTATSU様のレビューを楽しく読ませて頂いてます。アイコンが追加されたということで、思い切って書き込みしてみました。陸遜が大好きでどうしても使ってみたかったので(笑)。すごく爽やかな感じでかっこいいです!
お仕事、大変そうですが、これからも頑張って下さい。応援してます。

No.12257 - 2005/09/05(Mon) 11:59:10

Re: アイコン追加! / 文月 [近畿]
こんにちは。

新アイコン追加ですね。
陸遜は皆さんが優先的に使うでしょうから、呉の腹出し公子を使わせていただきます。

今週(先週?)は実に久々の休載でしたね。
私もゴンタ先生には、ゆっくり休んで、じっくり蒼天の物語の結末の構想を練って欲しいです。
でも、休載明けにアレが訪れるのは、関羽と曹操だけじゃないんですよね…。呂蒙ーーー!!

No.12258 - 2005/09/05(Mon) 17:04:35

Re: アイコン追加! / TAKE [関東]
こんばんわ。管理人さまありがとうございます。ROMが何の略であるかを最近ようやく知りました。
新アイコン追加ながらあえて張飛。すんません。
この時代になるとアレが訪れる人が多いですね。天下無双の益徳様のアレも関さんの後にやってくるはずですが、アレ方がアレ方だけにどうなるんでしょうか?
正直、それがどのように描かれるのかかなり気になります。その前に蒼天航路が終わってしまう可能性がありますが。
みなさんどんな風を想像してますか?

No.12259 - 2005/09/05(Mon) 20:36:25

Re: アイコン追加! / 英英 [関東]
やったぁぁ♪新アイコン、ありがとうございます!
かつての豪気で篤実な与太者…今は苦労性のおじさん(笑)。
趙累を作ってくださってありがとうございますっ(*^-^*)
彼にこれほどの脚光が浴びるのは、蒼天と蒼天考以外にありませんね。
(というか、私が盛り上がってるだけかもしれませんが(^^;)
そして関平君と同期出場ですね。
「貴様は!?」と言われたら、やっぱ名乗らなきゃダメかしら?
ま、女子供だから「武の礼」は免れるかな。

>休載明けにアレが訪れるのは、関羽と曹操だけじゃないんですよね…。呂蒙ーーー!!

孫呉の将では他にもいましたね…。
(;-;)

No.12260 - 2005/09/05(Mon) 20:40:19

Re: アイコン追加! / 鬼奎
初めまして、鬼奎と申します。
少し前からROMっていたのですが、新アイコンの七者七様の激励を受け、
「こりゃ見てるだけじゃダメだ」と思って書き込みしました。
浅学の身故トンチンカンな発言をするかもしれませんが、宜しくお願いします。
管理人さんもお体に気をつけてこれからも頑張って下さい。

No.12267 - 2005/09/08(Thu) 23:18:06

Re: アイコン追加! / 曹沖
さっき投稿したときあいさつを忘れていました。
すいませんでした

改めて、はじめまして、曹沖と申します。
今週は休載されてました。
これは最終回へ向けての休載なんでしょうか?
俺的には司馬いが死ぬまで続けてほしいんですが・・・。

No.12270 - 2005/09/09(Fri) 20:35:41

Re: アイコン追加! / 鶏肋 [関東]
わわわわ、アイコンが一気に7つも増えてる!!
どれもこれも私の気になっていたキャラばっかりで嬉しいです!!
どれを使うか迷いましたが、誰も使っていない潘璋を...

>ここで「あれ〜?徐盛は?」とか言ってみたり

そうですね〜。徐盛があれば八頭の獣コンプリートですね。私も見てみたいです!

蒼天は休載ですが、蒼天考は色々楽しませてくれるので感謝です(^-^)v

No.12271 - 2005/09/10(Sat) 02:01:25
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