集合!!の声が突然かかり試合が終了・・・えっ??まさか・・おわり? 4回の裏の河南の攻撃が終了した後、突然試合の終了が告げられ、河南は1−6にて敗戦・・ 呆然とする子、涙を流す子、雨にずぶぬれになり泥だらけになった子供達を全国へ連れていくことは出来なかった・・・・
6月30日(土)、ついに札幌全国大会をかけたスポ少近畿交流大会の日が来た。 早朝から1時間半の打ち込みを終えて奈良県橿原の佐藤薬品グランドに到着、受付を4番目に済ませてこれから戦うグランドを見てみると、きれいな素晴らしいグランドが目に飛び込んできた。周りにはそれぞれ4チームさんが抽選を待っている。 試合要綱に目を通すと、とんでもない事が書かれていた。投手の7イニング投球制限である。大阪大会では投手の投球制限はなかった。不安を抱えたまま抽選会が始まった。 1試合目が10:00奈良県の高の原スポーツ少年団さんと兵庫県の広畑コンドルズさん、11:30から2試合目の河南と和歌山県岩出ホークスさん、3試合目が13:00から1試合目の勝者と滋賀県の多賀さん、4試合目が14:30から2試合目の勝者と京都府の桂坂ファルコンズさんと決まった。 改めて投手の投球制限の説明が行われたが、明らかにトーナメント小山と大山のハンデが大きすぎる。おそらくどのチームも小山に入れば厳しい状態になると思っているのは間違いない。 翌日が予備日になっていて、出来れば2日かけて試合をしてほしいと思うが抽選の後では何も言えない・・・ それでも2番手タマちゃんが頑張れば何とかなると言い聞かせて試合に臨むしかなかった。 1試合目は兵庫の広畑コンドルさんが奈良の高の原スポーツ少年団さんを2−1で決勝進出を決めた。さあいよいよ河南の試合である。相手は和歌山の岩出ホークスさん。 やるしかない・・とにかくエースカズトをどれだけ温存できるかであるが、僅差の試合であれば7回フルイニング投げるしかない。まして同点の場合は当然ピッチャー交代でサドンデス突入だ。これまた2試合目に影響する。 とにかく子供達には前半で点差を広げるくらいの気持ちで攻撃せよと言い聞かせ気合を入れた。 ジャンケンで勝って後攻めの河南の守り、初回は三者凡退にきってきた。いよいよ河南の攻撃に入るが相手バッテリーは中学生並みだ。エース君の球は速い!キャッチャー君はノーステップで強肩を見せつける。思わずバットを短く持つように指示・・ 河南も初回の攻撃は3者凡退。 2回表、先頭の岩出さんの4番君にライトオーバーの強烈な3塁打を打たれピンチをむかえる。しかし5番君をライトフライに打ち取った後6番君のたたいた打球をホームへ返しタッチアウト。7番君を6ゴロに打ち取り2回裏の攻撃にはいる。 2回裏河南の攻撃は2アウトからカズトがレフト前ヒットで出るも無得点。岩出のエース君はスピードだけでなく緩急とアウトコースを丁寧に投げてくる。 三回表岩出さんの攻撃は先頭8番君にセンター前ヒットを打たれるがタマちゃんのファインプレーで切り抜けた。 3回裏河南攻撃は1アウト後ヤマトが四球をえらぶ。1番リョウヤの鮮やかな左中間への当たりでヤマトが果敢に3塁を狙うが間一髪アウトになる。その後2アウトタマちゃんの場面で1−3塁とする。ここで3番アキミツに期待をかける5ゴロで無得点。3回終わって0対0・・・どちらも良く守っている。 岩出さんの攻撃は2アウトから5番君にセンター前に運ばれるが6番君を3ゴロに打ち取り無得点。 4回裏、河南の攻撃は4番のリュウキから。2−2から振りぬいた打球はレフトをはるか越えてランニングホームランとなる。応援団は盛り上がっている。待望の先制点が入った。動揺したのかエース君がシュンとカズトに連続で四球だす。ところが続くアサヒは進める事に失敗しおまけにたたけずフライを上げてスタートを切っているシュンが戻れずアウトとなる。チャンスがつぶれたかのように思ったが8番ヒロキが四球を選び、バッターはヤマト。ヤマトは鮮やかなレフトオーバー2塁打を放つ。1点追加し尚も2−3塁。ここでピッチャーが交代した。バッターはリョウヤ。リョウヤはショートへ内安打を放ち1人をかえす。なおも2−3塁の後2番タマちゃんが右中間オーバーの2点タイムリー2塁打を放つ。そして続くアキミツの初球を振りぬいた打球はレフトオーバーの3塁打で6対0とリードする。 ここでカズトを温存しタマちゃんにマウンドを託す。5回の表を0点で抑えて帰ってきた。 6回表はエラーを連発し、タマちゃんのリズムが狂う。4点を返されるが何とか逃げ切った。
こうして初戦を勝ち抜き決勝に駒を進めたのである。 しかし監督の頭の中ではある不安がよぎっていた・・・ |
No.98 - 2012/07/03(Tue) 21:47:48
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