新年を迎えて8期Aチームの残す大会は泉州王座大会と美原大会の2つとなった。
この春からの新チームである現Bチームの練習や練習試合でしばらくAチームを離れていたが、いよいよ迫ってきた試合に向かって,何としてもいい形で終わろうと皆に話していた。ところがとんでもない事が起きてしまう・・・・ エースのタマちゃんが左足骨折・・・学校で縄跳びで・・・ 皆が「ええっ〜!!!」
1年前の貝塚大会の優勝戦で最高殊勲選手賞をもらったキャッチャーのコウセイは依然としてひざの成長痛で走る事と屈伸が出来ない・・・ エースバッテリーが故障で試合を戦わなければならない。 皆を集めて話をする・・ 「タマが骨折・・コウセイはまだ治らない・・・しかしここであきらめるわけにはいかない。 どんな状態であろうとも勝たなければならない!全員で力を合わして戦おう!そしてお前達河南8期の意地を見せよう!」
どう戦うか考えた答えは、ピッチャーはキャプテンヤマト、キャッチャーは4年生のリュウキ。 ファーストにリュウ、セカンドにコウヨウ、サードにヨウヘイ、ショートにアサヒ、レフトにトウヤ、センターにカイヤ、ライトにエイタという守備隊形だ。控えにシュンタ、ヒロム、ミライ、タク、コウセイ、タマ。
1月26日、美原大会の2回戦は勝利して3回戦へ。 2月2日、泉州王座1回戦と美原大会3回戦が重なった。 泉州王座にすべてをかけて美原大会はBチームへ託した・・ 何としても勝たなければならない・・負ければその時点で引退である事をを告げる。 8期Aチーム・・子供達の目を見るとそれを覚悟しているように見えた・・・ しかし美原大会は雨で延期となり王座大会のみとなる。 貝塚大会の優勝旗を掲げて開会式を済ませ、PM1:30に試合会場で1回戦が始まった。 相手は岸和田ダイナマイツさん。 ところが試合直前の練習で投げる予定のヤマトが腰痛を訴えてきた。ギリギリまで様子を見るがダメ・・最悪の事態となる・・・・ 急遽ヨウヘイとリュウにも投球練習をさせるが、考えた挙句4年生のリュウキに投げさせる事に。 リュウキは新チームで投げている。ある程度は投げれるはずだ! しかしキャッチャーがいない。 キャッチャーはコウセイ・ヤマト・タマが行けるのだが、皆故障・・ 仕方なく日頃は外野しか守った事が無いエイタにマスクをかぶらせる。即席のキャッチャーだが行けるところまで行くしかない。簡単なサインを教えて試合に突入した。 リュウキは初回ヒットを打たれるが2つの三振をとり2アウト2塁とする。しかし4番君にホームランを打たれ、いきなり2点を追うスタートとなった。まずは1点返そうと気合を入れる。 2回にリュウの2塁打からチャンスをつかむも得点ならず。逆に3回表に1点追加される・・・ 3回裏、タマの代わりに1番を務めるカイヤが出塁し、やっと1点返す。しかし4回表またしてもヒットを打たれ得点をゆるす・・・4対1。 時間が無い・・時間的に最終回となった5回裏、またもやツーアウトから1番カイヤが出る・・カイヤは盗塁後相手ミスで一挙ホームへ帰る1点返し2点差。続くアサヒがヒットで出塁し、盗塁でツーアウトランナー2塁。打者は3番トウヤ・・ 「トウヤが出ればいけるぞ!エイタに回せ!」子供達は最後の声を絞り出し奇跡が起こる事を願った・・・・・ しかし・・・それは叶わなかった・・・・
8期Aチームの泉州王座大会は終わった。 試合後、皆うなだれている・・子供達に引退を告げ最後の教育をしようとしたが、雨で順延した美原大会がまだ残っていた。 8期Aチームの子達よ、お前達が目標としていた王座大会優勝は夢となった・・・・ しかし、終わるはずであった美原大会がまだ残っている。
まだ挑戦する試合が残っているな〜・・・ 頑張るか!8期Aチームよ! ひょっとするとタマも間に合うかもな。 明日の試合を乗り越えろ!! 最後に河南少年野球クラブ8期Aチームの根性を見せたろうか!! 監督ももう少しお前達と野球がしたいよ! 頑張れ!8期Aチームの子達よ! |
No.168 - 2014/02/08(Sat) 21:17:39
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