■2007.04.11(Wed) 長いですよ
[haruto]
どうも大統領です。今日は不思議な夢を見ました。
私の部屋が気付いたら改造されていて、自衛隊(というより軍隊?)に占拠されてベーカリーバイキングに改造されていました。
そこまでは仕方ないとして、一つ問題が。
私の部屋の奥にある小窓、実はそこが私にとって大切な場所に続く入り口でした。大切な場所というのは広大な自然。木々が生い茂り岩場を進めば滝の流れを望める。それはもうすばらしい自然がその窓から先に広がっているのです。
残念なことに入り口はその窓からしか繋がっておらず、たとえ家を外から裏手に回ってもただの壁が見えるだけになっています。というのもその大地は偶然チャンネルが繋がった異空間の為、管理を言い付かっている少女と私の友情の約束によってその窓でだけ保たれているからです。
幸いそのことは私の部屋を占拠した軍には気付かれていない模様。私はベーカリーの補充される頃合を見ては小窓から外へ飛び出したわわに実った果実を持ち帰っていたりしたわけです。
もちろん何をしているのか多少は疑われますが、元々が私の部屋であることは軍も周知のようで多少の動きであれば懐かしさに思いを馳せているのであろうと容認してくれていました。
この時点で色々おかしい。
おかしいですが、まあその辺は諦めて、改造された私の部屋、軍隊が占拠、奥の誰も近づかない窓からはとびきりの自然広がる大地へ続く道が、という前提だけあればいいです。そこではそれが普通だと思います。思い込みます。
そうして何度か苺や桃といったものを収穫して戻ってきた私ですが、実はらこさんは無類の桃好き。
私も若気の至りからつい自分だけが知っているその楽園を見せて自慢したい気持ちもあり、らこさんをその窓へと誘ってしまうのでした。
どうせこれまでも疑われはしなかったんだ。大丈夫。
そんな甘えや油断が私にもあったと思うしかありません。とにかく私は多少不安げに窓に向かうらこさんのために窓を開けました。
そこから見える景色にらこさんは息を飲んで驚きます。そこまでは私も鼻の高い状態でした。が、そこから事件が起こります。
らこさんはあまりに感動をしたのか大声で大喜びを始めました。
「うわっなんだよこれホントすげーな!お前が言ってたの疑ってたわけじゃないけどさ、すげー、え?先入っていいのか?」
落ち着け、とりあえず声のトーンさげろ、と言ったのですが時すでに遅く、部屋の隅、人一人通るのがやっとの小窓を前に騒ぐ声に軍の方がそれを聞きつけていました。
あわや捕まる!というところで窓に飛び込んだらこさん、どうにか誤魔化そうと色々嘘を並べ立て誤魔化す私。
軍の方も、何かあったとは気付くもののまさか窓の向こうが広大な自然だとまでは考えず、悪戯をしていた二人のうちの一人が窓から逃げ出して一人が取り残されたようにしか見えなかったようでどうにか開放されるところへ至りました。
と、そこへしばらくしても付いてこない私に心配したのからこさんが窓を外からがらりと開け私と軍の方と目があいます。
奥には広大な自然、らこさんの腕にはまだちょっと固いくらいの小ぶりで、しかし中々に重みのある桃。
私もどうにも混乱してしまい、とりあえず言い逃れはできたんだ、あとはこちらに戻らなければ逃げられない!と判断してしまい、らこさんを引きずり出すことを選んでしまいました。
状況が突然で飲み込めないらこさんを半ば強引に引きずりだすと腕の桃がボトリボトリと少しだけ痛む音を立てて床に散らばります。
奥に見えたものが広大な自然だと知られる前の窓を閉めれば、私以外では開けられない窓の鍵がかかります。
多少ざわつくベーカリーバイキングの店内を慌てて駆け抜けようとする私たち二人。けれど、物的証拠を残すことにためらったのか、たんに桃を置いていくのが忍びなかったのか、振り返ってしまったらこさんを軍の銃声が貫きました。
そう、らこさんは腹部を掠めるように銃弾を受けていました。
どうと崩折れるらこさんを助け上げ私は階下に降ります。
階下はまだ私の家そのままで私はらこさんを外に寝かせ室内に戻ると救急車を手配する為に電話へと手を伸ばします。
※室内には寝かせられるスペースが確保できなかったのです。あと電話する時ふと救急車を呼ぶ時の手はずを思い出して、何から説明して我が家の住所どういう風に伝えたらわかりやすいかなあと生々しいことを考えていたのは内緒です。
とりあえず救急車を呼ぶ時の第一声はこれを言えといわれていたのを思い出し、私は電話口のオペレーターに叫びました
「救急です!」
そういうのと言わないのでは救急車の来る速さがやっぱり違うとからしいですね。とりあえず私は要点を伝えるべくさらにまくし立てます。
「友人が銃で撃たれました。腹部、右側を掠めるように貫通、出欠は酷くありませんが一刻を争います。早く救急車をお願いします」
そしてオペレーターの口からもれた信じられない一言。
「あのー、確かにうちは救急車の本日持ち回りの病院ですが、ただいま当病院外科担当医がお休みをいただいておりまして」
え?マジで?
夢から覚めて考えればそもそもあの番号はオペレーターにつないで最寄の病院から救急車が出られるよう手配するものですので、こういったことになるわけがないのですが。どうにも持ちまわり制でかけた番号から最寄の病院に自動的に繋がる仕組みだったらしいです。
「腕のいい内科医はいるんですが・・というか外科以外なら大体そろって・・」
「いや!いらねえだろ!というかじゃあ何で救急の持ち回り受けてんのあんたのとこの病院!! いやむしろそんなことどうでもいいよ!じゃあ外科医いるとこに電話繋いでくれよ!!」
相手も突然のことにまくしたてられ嫌な客からの電話だ、という態度ありありにてきとうな相槌を打ってきます。それが余計イライラさせられます。
実際、確かに感情で物を言うお客さんは対応に困るところがあると思います。できないって言ったらすごく怒るんですよね、自分都合を相手に押し付けているだけの割に。
それはお客様の都合ですから、とかいう態度取るとなんて対応だ!と怒ったりするんですよね。そういう場合。
でも、この場合の私の主張は悪くないような気がします。
らこさんが死んだらどうしてくれるんだ!私は確かに救急のために電話をかけたのに!こんなくだらない理由で死んだら国を恨むぞおいいいいっ!!
と思って外に横たわるらこさんの様子を伺ったところ、らこさんはどうしてか半身を起こし少し弱弱しく座りこむ姿勢になっていました。
すでに地面が赤い気がしますがらこさんは気にしていない様子。いえ、多少表情が苦しそうなので多分気にはなっていると思うのですが。
一体どうしてと思うよりも早く結論がでました。
らこさんは、私の家によく遊びに来てひなたスポットにしているらしき猫数匹と、戯れておりました。
なんだよ大統ー、猫いるならいるって教えておいてくれよー。みたいなこと言われても私も困る。
とりあえず話が通じない救急の電話を切って、あーこれからどうするかなあと思ったところで目が覚めました。
寝汗でものすごく嫌な汗をかいていました。
そんなわけでらこさん、桃には気をつけて。
あと一日遅れましたが、chobiさん、携帯お疲れ。
...φ(・A・ )