昨日の反省会の続きで、
総合優勝は逃したものの、1つのチームから

　ステージ3勝、スプリント賞、山岳賞、総合敢闘賞

を獲得したチームティンコフの素晴らしさについて書きたかったのですが、
たぶんマイカの山岳賞だけで1回分かかりそうなので
無理せずそうします。

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2014年と同様に、コンタドールがリタイアしてからは
チームの目標はマイカの山岳賞獲得にシフト。
（サガンのポイント賞は当初からの目標だったのでここではナシ）

その後のマイカの山岳ポイントの稼ぎっぷりというのが
クレバーと言うか省エネルギーというか、でありました。

・4級3級とかのポイント少ないところは無理に狙わない

・1級や超級でもトップ通過を無理に狙わない

・ピノやデヘントはステージの後半まで持たないので
　無理して追わない
　　　レース後だから↑のように言えるかもしれませんが、
　　　レースの最中からそれがわかっているかのような走りっぷりでした

・しかし彼らが乗った逃げには絶対に加わる

そして、メイン集団の「総合に関係ない逃げはどんどん行かせる」方針も相まって、
総合優勝したニバリとギリギリまで争った2014年に比べれば、
今年の山岳賞どりはかなり余裕がある展開だったと思います。

願わくば、もう少しステージ優勝をアグレッシブに狙いに行って欲しかったですが、
実はマイカは昨年からグランツールを4回連続で出場していて、
しかもそれが成績を伴うものだったリします。

昨年のツールはコンタドールのアシストとして出場しステージ1勝。
　↑コンタドールを待たなかったことで批判も多かったらしい
その後のブエルタは総合3位、年明けてジロで総合5位。
加えて今回のツールで山岳賞を獲るまでの間に
ナショナル選手権RRで勝って現ポーランドチャンピオン。

ここまで活躍していて、しかもこの後はリオ五輪RRで
クヴィアトコフスキーと共にポーランドのＷエースを勤める予定、
（個人的に表彰台は鉄板と思っている＜ポーランド）
とくれば、そうあれもこれも欲張らずに、力をセーブしたい。
と考えても全く不思議はないです。

マイカが2位3位ばかりでなかなか勝てなかったところから、
2014年のツールでブレイクスルーがあって、
そこから今年のジロまでの走りっぷりから
「マイカはほどなくグランツールで優勝するだろうけど、
　コンタドールやニバリみたいに複数回勝つのは無理だろうな」
と思っていました。

が、今回のツールの山岳賞獲得プロセスを見て
「もしかしたら複数回勝てる選手になるかも」
と考えを改めました。
そのくらい、冷静沈着かつクレバーなレース運びでした。

この勢いで、リオ五輪でもメダルを獲得してほしいです。
ポーランドなら他の選手でもいいのですが、
願わくばマイカが、願わくば金メダルを、
ポーランドにもたらしてくれるよう願っています。

もしも本当に金メダルをとれたら、
それが第二のブレイクスルーになるかもしれません。

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で、4回連続グランツール出場の後に
山岳賞ジャージお披露目レースとして
ツール後興行華クリテにも出場していたマイカですが、
数日前まで、7/30のクラシカ・サン・セバスチャンにも
エントリーしていました。

この後五輪もあるのに！マイカ働き過ぎだよ！
落車して怪我でもしたらもっと大変じゃん！
サンセバスチャンは五輪に出場しないコンタドールが出たほうが
いいんではないの！？！？

と一人で息巻いていたのですが、
レース公式FBアカウントの7/27記事にて、
コンタドール出場が発表されました。
＞https://www.facebook.com/dklasikoa/posts/1178227408864734

……まあレースが始まるまでどうなるかはわからないのですが。
少なくとも、マイカの出場はなくなったようでよかったです。

コンタドールもツール落車リタイア明けの緒戦なので、
怪我なく完走してくれればそれだけで満足でございます。


No.5161 - 2016/07/29
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