VersusのフランドルPVが本当に素晴らしいできで、
私は何回見ても涙が止まりません。
http://www.versus.com/cycling/videos/tour-of-flanders-promo/

私がRVVに感じているストイックさとか悲壮感というものが
1分強のこの短いPVにがっつり集約されているからなのですが。
よく見るとこれって2008年のレース映像から作られているのです。

この年のフランドルは本当にスリリングな展開で、
悪天候、終盤に至るまでの攻防、トラブルによる脱落、諸々の展開の後に
それまで大レースでの勝利がなかったスティンが飛び出してそのまま逃げ切り、
ベルギーチャンピオンジャージを着てゴールラインを超えたのでした。
＞http://www.cyclingtime.com/modules/ctnews/view.php?p=7848

感無量という風のスティンのゴールシーンの写真は、
長らく私のPCの壁紙となっていました。
未だに忘れられないレースの一つで
見るたび涙が出るのは当然なことであります。


……あれから2年。

カンチェラーラがガチな力勝負の末に
悲願のフランドル優勝を手にしたという
感動的なレースであるはずなのに。

勝者がカンチェラーラであるというだけで
お笑い系ネタが先行して記憶されているのは
何故なのでしょうか。

■ベルギーの応援期が翻る中、沿道に翻る小さなスイス国旗を目ざとく見つけて受け取り
　ゴールしようとするナショナルチャンピオンジャージのスイス人カンチェラーラさん
＞http://www.cyclingtime.com/modules/myalbum/photo.php?lid=139157
感動のゴールというより、何かしらツッコミを入れたくなるような光景です…

いや彼が一流のアスリートでストイックな一面も持ち合わせているだろう事は
それなりに推測はしているのですが。
なんというか、カンチェラーラがやることは屈託というか悲壮感が全く無いので
私の中の「フランドル」のイメージとはどうもマッチしないのであります。
ミラノ〜サンレモはOK、パリ〜ルーベもまあまあOKなのですが

今回私の中で株を上げたのはむしろボーネンです。
あのカンチェラーラを追いかける表情こそフランドルにふさわしい。
なので、今年のフランドルをフランドルたらしめたのは
他でもないボーネンではないかと私は思うのであります。
＞http://www.steephill.tv/2010/tour-of-flanders/photos/page-02/550-PIC100718762.jpg
左下に注目↑

毎度おなじみがっかり展開のヒンカピー、ホステ、フレチャが
期待通り（涙）の役回りだったこともフランドルの雰囲気を盛り上げました

カンチェラーラおめでとう。
ボーネンは来年がんばれ。
アナタにはパリ〜ルーベよりもマイヨ・ベールよりも
フランドルが似合うと思いますよ絶対に。

＝＝＝＝＝＝＝

＜追走メイン集団までにゴールした皆様の栄光を称えるコーナー＞

　1.　SUI　　CANCELLARA Fabian　SAX　6h25'56"　←なんかもう好きにしてカンチェラーラ
　2.　BEL　　BOONEN Tom　QST　+01'15"　←貫禄付いたぞボーネン
　3.　BEL　　GILBERT Philippe　OLO　+02'11"　←意地で表彰台ジルベール
　4.　BEL　　LEUKEMANS Björn　VAC　+02'15"　←プロコンでもここまでできるぞルークマンス
　5.　USA　　FARRAR Tyler　GRM　+02'35" ←意地で集団トップゴールファラー
　6.　USA　　HINCAPIE George　BMC　+02'35"　←がっかりヒンカピー
　7.　GBR　　HAMMOND Roger　CTT　+02'35"　←エースナンバーの格を守ったロジャー・ハモンド
　8.　KAZ　　IGLINSKIY Maxim　AST　+02'35"　←好調イグリンスキー。この勢いをルーベに持って行けず残念。
　9.　GER　　HONDO Danilo　LAM　+02'35" 　←まだランプレジャージになじんでないホンドホンド
　10.　FRA　　BONNET William　BTL　+02'35"
　11.　NED　　HOOGERLAND Johnny　VAC　+02'35"　←プロコンでもここまでできるぞフーガーランド
　12.　BEL　　VANDENBERGH Stijn　KAT　+02'35"
　13.　AUS　　HAYMAN Mathew　SKY　+02'35"　←スカイで最上位
　14.　FRA　　MONDORY Lloyd　ALM　+02'35"
　15.　DEN　　BRESCHEL Matti　SAX　+02'35"　←怒りのブレシェル
　16.　AUT　　EISEL Bernhard　THR　+02'35"　←脱落しなかったアイゼル
　17.　FRA　　CHAINEL Steve　BTL　+02'35"　←シクロっ子シャネル
　18.　FRA　　GUESDON Frédéric　FDJ　+02'35"　←ベテランゲドン
　19.　BEL　　WYNANTS Maarten　QST　+02'35"　←目立たないがちゃんと仕事してたワイナンツ
　20.　GER　　BURGHARDT Marcus　BMC　+02'35" 　←よくがんばったわんわん
　21.　BEL　　SENTJENS Roy　MRM　+02'35"　←ミルラムで誰が残ってたのかわからんかったよセンティエンス
　22.　NED　　LANGEVELD Sebastian　RAB　+02'35"　←この位置にいるラボはずっとボームだとおもってたランゲベルド
　23.　GER　　SIEBERG Marcel　THR　+02'35"
　24.　FRA　　CHAVANEL Sylvain　QST　+02'35"　←目立たないがちゃんと仕事してたシャバネル
　25.　BEL　　DEVOLDER Stijn　QST　+02'35"　←目立たないがちゃんと仕事してたスティン
　26.　FRA　　HINAULT Sébastien　ALM　+02'35"
　27.　USA　　ARMSTRONG Lance　RSH　+02'35"　←予想以上によい順位で鼻高々ランス陛下
　28.　ITA　　OSS Daniel　LIQ　+02'35"　←期待の若手オス
　29.　BEL　　HOSTE Leif　OLO　+02'35"　←がっかりホステ
　30.　SLO　　SPILAK Simon　LAM　+02'35"
　31.　RUS　　IVANOV Serguei　KAT　+02'35"　←メカトラ惜しかったイワノフ
　32.　GBR　　MILLAR David　GRM　+02'35"　←終盤盛り上げてくれたミラー
　33.　GBR　　THOMAS Geraint　SKY　+02'35"　←スカイで2位ゲラントトーマス
　34.　ESP　　FLECHA GIANNONI Juan Antonio　SKY　+02'35"　←途中アグレッシブだったがスカイ3位。残念
　35.　ITA　　BALLAN Alessandro　BMC　+02'48"　←今日はジョージエース展開だったしこれで上出来かもバッラン


＝＝＝＝＝＝＝

ところで、ツールの石畳区間の練習に出場したランス陛下は
途中アタックを掛けてスポンサー様にアピールしただけでなく
終盤まで前方集団に踏みとどまり27位でゴール。
石畳を走ることに自信を得たそうですよ。
＞http://www.nikkansports.com/sports/cycling/news/f-sp-tp6-20100405-614457.html

復帰後、グランツールでのステージ優勝がないようですから
ツールの石畳の日に狙ってみては如何でしょう。

＝＝＝＝＝

■CN
http://www.cyclingnews.com/races/ronde-van-vlaanderen-upt/results

■CW
http://www.cyclowired.jp/?q=node/29025

■CQ
http://www.cqranking.com/men/asp/gen/race.asp?raceid=17109

■CyclingFever
http://www.cyclingfever.com/editie.html?detp=view&_ap=startlijst&editie_idd=MTk2NDI=


No.3537 - 2010/04/05
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