第1ステージの表彰式で初めて目にして
ネタ好きのわたくしの胸を射抜いた
パイスバスコの寄生獣ライクなマスコット。
→CNの表彰式写真＠第1ステージ
→第3ステージにも登場
→CTに単体の写真もありました

彼のことを知りたくて根性で調べたところ、
容姿に反して、ネタや酔狂とはかけ離れた存在であることがわかりました。

以下、いろんなサイトを見てわかったこと箇条書きです。
（推論も多分に混じっております）


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・彼は「バスク語を使おうキャンペーン」のマスコットキャラクターで
　ウィルスの一種。名前は＜ＵＫＡＮ＞。

・「バスク語を使おうキャンペーン」とは、
　バスク州政府だか議会だかが行っているご当地啓蒙活動で、
　バスク語の知識を持ちながら使うのをためらっている人々に、
　「強制や義務付けをすることなく、自然なやり方で」持てる知識を
　実際に使ってもらおうというもの。

・ウィルスＵＫＡＮに感染すると、
　周囲の偏見とか言葉の間違いとかに対する恐れや恥じらいがなくなり
　ためらいなくバスク語を使おうという気持ちになるという設定。らしい。

・スローガンは
　"Pixka bat es mucho (A little bit is a lot/ちょっとだってスゴイ)"。
　流暢に話せる人はもちろん、カタコトだって話せればすごい！
　ということのようであります。

・表彰台やゴールの上の横断幕には、
　"EUSKADI（=バスク国）"、"Pixka bat es mucho"の文字と
　ウィルスＵＫＡＮのイラストが書かれている。
　ということは、レースのメインスポンサーは
　このキャンペーンを進めているバスク自治州政府？

・でも、レース公式サイトからは
　そこらへんのことはわかりませんでした……。

・キャンペーンは2007年11月から始まったらしい。
　で、開始当初から＜UKAN＞はキャンペーンのマスコットを務めている。

・＜UKAN＞とは、バスク語で＜持つ＞とか＜所有する＞という意味だけど、
　＜財産＞という意味もあるそうな。

・このイラストで、UKAN君は“Ekin, UKAN, ekin!”と言っている。（ekin：話しかける）
　「あなたの持ってる財産（バスク語）で話しかけて！」
　みたいな感じか。

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というわけで、政府公式キャンペーンの由緒正しいマスコットでした。
マスコット歴もそれなりに長いようです。

前に、スペインの農水省にあたる機関が
ブエルタのスプリント賞のスポンサーをしていたことがありましたが。
（スプリントジャージが青地に黄色いお魚模様だったころ→Ｊスポの解説サイト）
公的機関がスポーツのスポンサーをやるのって、
スペインでは珍しい事ではないみたいです。

ブエルタといえば、サラゴサ万博のゆるキャラFluviが
表彰式に登場したことがありました。
＞http://www.tdwsport.com/webshop/picture/showPicture/83486&year=2007

■その際に私が開催したFluvi祭り
http://www1.rocketbbs.com/613/bbs.cgi?id=capybara&mode=pickup&no=2228
http://www1.rocketbbs.com/613/bbs.cgi?id=capybara&mode=pickup&no=2230
http://www1.rocketbbs.com/613/bbs.cgi?id=capybara&mode=pickup&no=2698

スペインの人のこの手のキャラデザインのセンスって
なんかこう、斜め上を行っているような気がします。　←褒めてます

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＜このあたりのサイトを参考にしました＞

どの記事から何を参照したかはざっくり割愛させてください。
僕はもう疲れたよパトラッシュ……。

■キャンペーン公式サイト？（重い）
http://www.pixkabatesmucho.com/

■バスク国（Wikipedia）
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%B9%E3%82%AF%E5%9B%BD

■日本語＜＝＞バスク語　オンライン辞書
http://www.goihata.com/en/japanese-basque-dictionary/

■キャンペーンの解説（英語）
http://www.ibaizabal.com/kul_albis_eng.php?id=295

■「バスク語を使おうキャンペーン」お披露目のニュース（たぶん）（UDALBILTZA　2007.11.13）
http://www.udalbiltza.eu/eu/noticias/detalles/%27pixka-bat-es-mucho%27-kanpaina-abiarazi-dute/id:23

■キャンペーンにエウスカルテルのランダルーチェとイゴール・アントンが参加したという（らしい）ブログ記事（2007.12.25）
http://ciclismoaficionado.blogspot.com/2007/12/euskaltel-presenta-el-campus-de-fomento.html

■バスク語勉強中の人のブログ＠日本語（2008.7.6）
http://d.hatena.ne.jp/rhydd/20080706


No.3171 - 2009/04/09
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