今年のツール第15ステージでのこと。

ラルプドゥエズの坂道をてくてく歩いていた私たちを、
サエコのレプリカジャージを着た濃ゆいラテン系の男性が呼びとめ
「俺の写真を撮れ」と言うのであります。

そこで師匠が写真を撮り、私が、
「写真を送るからここにメールアドレスを書け」
と手帳を差し出しましたところ。

メールアドレスではなく、リアルアドレスを書かれてしまったのです。

あれからいい加減日数もたってしまいましたが、
クリスマスシーズンだし、この機会に写真を送ってやろうではないか。
というわけで、住所を書いてもらった手帳を、今日になってとりだしてみました。

住所からすると、彼はTORENT在住のイタリア人、なようですが。
なんだか名前がイタリア風ではない。
（が、何風といっていいのかわからない発音しがたい名前。ギリシャ風か）
しかも、彼が書いた「TRENT」の"N"の字が裏返しになっている。
なんだか怪しいので、彼の書いた住所の通りの名前をググってみたが、
何もヒットしない。
通りの名前の後には番地の数字が来るものらしいが、
彼が書いた住所のその部分には"m5"と、小文字のｍに見える物体が
数字の前に書かれている。

などなど、イタリア語が全くわからない私が
それなりにネットで調べた知識を動員してみると
不審な点がいろいろとあり。

もしかするとあて先不明で戻ってくるかもしれないなあ。

と思いつつ、イタリア語で
「ラルプで会った日本人だ。あの時撮った写真を送る。メリークリスマス」
と、WEB翻訳とイタリア語会話本を駆使しながら、
しこしこと手紙を書いているのであります。

これでお礼が届いたりなんかした日には驚きです。
はたしてどうなりますことやら。

せめて無事にこの手紙が届いて、
今日の努力が報われますように。


No.1681 - 2006/12/16
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