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No Subject - Name: カナメ No.985 - 2005/08/23(Tue) 22:07:23
『8マン・インフィニティ』1, 2巻を購入。まだ、巻末企画しか眼を通していないのですが。
久しぶりに七月マスターのお顔を拝見しましたが、いや噂には聞いていましたが、えらい恰幅がようなりましたな〜。
はじめの一歩のネタバレ注意 - Name: カナメ No.984 - 2005/08/17(Wed) 00:53:21
▼と言うか、私にとっては丈が偽救世主であったことよりも先週の「はじめの一歩」の沢村の結末の方がよっぽど問題ですよ。こんなのあり!! カナメさん的にはどうよ?▲
らしくない。それに尽きますね。ルール無用、ポイント度外視の戦いで、最後に立っていたのは間柴。そのことの悔しさもなく、単純にベルトを手にしたことを歓んだ挙げ句「コレが幕之内が見た景色か」とは、ヤキが回ったとしか言いようがない。まあ、だからバイクで事故ったともいえるわけですが。沢村といえど、物語的結構には逆らえなかったということでしょうか。結局はキャラとしての格、作者の寵愛の差が明暗を分けたようです。合掌。
話は変わって、2ちゃんねるはどうなってしまったんでしょうか。有料ブラウザでしか見れなくなってしまうとしたら、寂しいことです。公式、個人サイトともに馴染めない読者の受け皿として、またそうした人々の意見を聞ける場として、2ちゃんねるの存在は貴重なのですが。
公式の寂れっぷりは今に始まったことではありませんが、書くことがないんでしょう。2ちゃんねるのような事態は気がもめますが、発言がないことは問題にはしません。なにか書きたくなったら、好きなことを書けばいいと思います。そのための場所はあるのですから。
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Book Creator 体験版 - Name: おかもと No.983 - 2005/08/16(Tue) 23:29:36
某掲示板にも書いてきたネタなのですが、LibrieのBBeBファイルを作成する
ソフトウェア「Book Creator」の体験版が、8月からダウンロード可能に
なっています。
http://ps.canon-sol.jp/bc/
これで、カナメさんの作品がすべてLibrieで読めるようになる、かな(笑)
追伸>ごっそり引用さんへ
なかなか面白いですね。でも、ハルマゲドンで久保陽子と話してたのは木下少年だから〜、残念!
平行宇宙からの侵略者(第12話は欠番です) - Name: マーリン No.982 - 2005/08/16(Tue) 23:25:08
>ごっそり引用サン
まずは、はじめまして。私マーリン言います。
私も引用部分に記憶がなかったものですから、てっきり『deep』からの引用かなと思いましたが、どうも違う様ですねぇ。
また今度機会があれば引用元の版とページ数も教えていただければBOOK OFFに行って確かめることもできますんで。
もし、別の平行宇宙に存在する『幻魔大戦』からの引用だと仰られれば、致し方無いのですが・・・・・・まぁ、可能性は可能性ですから否定する訳にもいきませんしね。
>Sa−Qさん
お見舞いありがとうございます。
>ですが一方で、ノスタルジーはあくまでノスタルジー。少し強い言い方を敢えてするなら「覆水盆に返らず」「こぼれたミルクを泣いても仕方ない」という気もしています。
世の中の潮目なんてあっと言う間に変わってしまうもんだし、人の身であれば世界の後の先なんてわかりませんので“大きな物語”が復活する時も案外もうすぐ先かもしれません。
まぁ“大きい物語”なんて復活しないほうがいいに決まってるんですけどね。
>残念ながら、『都市と星』は読んだことがないので
今から遥か未来にダイアスパーと呼ばれる都市がありましてね、そのダイアスパーでは人間は情報として保管されていてアトランダムに情報が具象化されるんですねぇ・・・そこでスッタモンダがあるわけですよ。後は粗筋全集でも探してくだされ。
東丈が“救世主”の記号同士の組み合わせと言われればそんなもんかもねぇ。
>平井さんは「精神的支柱」に頼るコトを辞めちゃった、「吹っ切り感」も有るような気もするんですよねぇ。
何者か他者を精神的支柱にするのはやめちゃったんでしょう。唯我独尊の境地に達したと申しましょうか。何事も思いのまま。実に平井和正らしい。そう言う事なんでしょう。
アルキメデスが素っ裸でEUREKAと叫んだ故事がありましたが、「エウレカセブン」はちっとも面白くありません。キャラクターってのは確かに既存の記号のコピペの集合体でしかない訳ですが、コピペを貼り付ける根幹は手探りで作り手(脚本家や総監督)が探っていく。それが創作活動というもんだと思うのだけど。少なくとも1stガンダムやボトムズにはそれがあったよなぁ、と懐かしく思います。これもまたノスタルジーでしかないかもしれません。何で朝早く「エウレカセブン」なんて屑アニメを私が見ているかと言うと早朝ツーリング(ロードバイク最近買ったのよ)から帰るとちょうどTVで「エウレカ」やってるんですよ。各話つまんないんですけど、今の作り手の時代意識ってのが良く判って興味深いですね。
「EUREKA!!」無き時代の『エウレカ』(あんまし意味なし) - Name: Sa−Q No.981 - 2005/08/16(Tue) 00:30:26
>マーリンさん
暑い日が続きますねぇ。夏バテ、お見舞い申し上げます。
>>
まぁ、と言ってSa−Qさんの言う“大きい物語”云々と言うのも全然否定する気もなく、むしろ“大きい物語”と言うものが成立しなくなったからこそ、その空白を埋めるがごとく平井和正自身もその“魔法使い的世界観”を肥大させていったのでしょう。プロが創作活動を継続していくためには何等かの精神的支柱は無くてはならないものなのでしょう。
<<
実は、ワタシの中ではまだ”魔法使い的世界観”の位置づけが上手くできてないんですが、仰るように「何等かの精神的支柱」を求めて「捏造」されたモノ、の可能性は有るように思います。
ただ、う〜ん上手く言葉に出来ないんですけど、平井さんは「精神的支柱」に頼るコトを辞めちゃった、「吹っ切り感」も有るような気もするんですよねぇ。
その辺が良く分からないトコロが、ワタシがまだ平井さんの作品を読み続ける理由の一つ、だと思います。
言い換えれば、「分かろうとしない」トコロが、「平井中毒」(笑)たる所以か(笑)。
>>
アーサーCクラークの『都市と星』みたいなもんを想定してよいですか?
時空連続体データベースみたいな感じ。
(略)
『deep』ってなんかその『エウレカ』を連想されてしかたない私です。『エウレカセブン』もSa−Qさんの言う“大きい物語”が成立しない時代に製作されたアニメでしかないのかもしれません。
<<
残念ながら、『都市と星』は読んだことがないので、「時空連続体データベース」がどういったものか分からないのですが、基本的には、ヲタク向け「萌えキャラ」(笑)が、「萌えデータベース」(爆)から、「ネコミミ」「眼鏡ッ娘」……といった「要素」を取り出し、構成して出来てるのと同じ、といえば良いでしょうか。
そこで「消費」されるのは、キャラの背負った”物語”ではなく、キャラの「構成要素」と「要素組み合わせの妙」。
『エウレカセブン』、飛び飛びですが朝飯喰いながら見てます(笑)。
あれは仰るとおり、“大きい物語”が成立しない時代の作品の典型でしょうね。
マーリンさんには敢えて説明するまでもないかも知れませんが、私自身は、”大きな物語”にノスタルジーを感じ、それが失われた今という時代は、「つまらない」と思っています。
ですが一方で、ノスタルジーはあくまでノスタルジー。少し強い言い方を敢えてするなら「覆水盆に返らず」「こぼれたミルクを泣いても仕方ない」という気もしています。
つまり、ワタシは「“大きい物語”が復活する時代」は(日本がまた60年前のような「失うものさえ失った」状態になるようなことが無い限り)もう戻ってこない、と考えています。
(No Subject) - Name: こん No.980 - 2005/08/15(Mon) 21:27:31
おいおい。そうだとしたら、すげえ才能だよ(笑)
「ハルマゲドン」の直接の続編、この調子で書いてよ、977さん(笑)
忘却? 創作? それとも……? - Name: カナメ No.979 - 2005/08/15(Mon) 18:06:21
失うもののない強みで言い切ってしまいますが、こんなシーンはなかったと思いますよ。って、言い切ってないし。こんな重大なシーンを読んで忘れていたとしたら、ワタシはヒライストの看板下ろしますよ。って、とっくに下ろしてるし。
平井先生が携帯版『幻魔大戦』に手を入れられたのかとも考えましたが、いま携帯版が出ているのは、auでも10巻まで。つまり、東丈の失踪前なので、この説は成立しません。
そうなると、No.977/ごっそり引用さんの投稿は、まるっきりの創作ということになりますが、それはそれで大変な才能だし、ご苦労ということなります。なかなかミステリアスですね。
(No Subject) - Name: こん No.978 - 2005/08/14(Sun) 23:05:31
↓
これ、何巻のシーンでしたっけ? 「ハルマゲドン」? すっかり記憶から抜け落ちてるんですけど。
それにしても、すげえ読み応えのある文章だなー。
これは預言だった? - Name: ごっそり引用 No.977 - 2005/08/14(Sun) 22:27:49
「ところで、内村さんはどう思っているの?」
と、久保陽子は不意に言った。
「今の会のこと……このままでいいと思っているの?」
「なぜそんなことを?」
内村は喉が渇いたようになって、声がかすれた。まるで、少女に難詰されたように感じたのだ。少女は涼しい顔をしていた。その「動じない」様子は、不思議と井沢郁江と共通するもののように、内村には映った。
郁江はいま、この久保陽子の姿を借りて、密かに会員の本心を聞き取りにかかっているのではないか……そんな妄想すら頭をよぎった。
「もし、選択できるとしたら? このままの状態で会が続くのと、あと、それから……」
思わせぶり、という表現そのままに少女は言葉を切り、内村の顔を見上げたまま、口を閉ざした。
「それから……たとえば」
内村はようやく言った。まるで知能が退化したように、スムースに言葉が出てこない。のまれているのだ、と自己診断できるが、平常心を取り戻せないのだ。それは、溺れかけたときの経験に似ていた。少しだけ呼吸を止めて、冷静になる。そうすれば再び手足の自由を取り戻して泳ぎ始められる、そう頭のどこかで思っているのに、パニックのためにどうしても呼吸のコントロールができない。せっかく吸い込んだばかりの空気をすぐに吐き出して、ただもがくことしかできない。
それはまだ小学生時分の経験だったが、内村はいま、そのとき同様のもどかしさと狼狽に支配された自身を感じていた。なぜ――と思うが、脱出することができない。
「最初のはつまり、このまま、井沢郁江さんが牛耳っている状態。それがひとつめです」
そういう表現は穏当ではない、との言葉を口にできなかった。口の中が渇き、にもかかわらず変に粘ついて感じられた。
「もうひとつは、たとえば、東さんが戻ってくる。そしてGENKENを精算しようとする。そんな状態。どうかしら、そういう選択肢は」
「精算って……」
辛うじて、短く言葉が絞り出された。まるで絞りかすのようで、ほとんど意味のない相槌に近い。
「いろいろな可能性が選択できる。選択するのは自分自身だとしたら、内村さんはどんな世界を選ぶの? どんな世界が欲しい?」
なにかしら、とんでもないことを迫られている気がした。まるで世界をやるからとサタンに誘惑されるキリストかなにかか。
もちろん、自分はそんな器ではない。
内村は辛うじて呼吸を整わせ、反問した。
「多元宇宙のことを言っているの? SFの……」
「幻魔にとっては、時間も空間も思いのままだもの」
不意にその単語を耳にして、内村はさらに硬くなった。目の前の少女が、幻魔に拉致された経験を持ち、戻ってからは何かしら不可解な変貌を遂げた……その噂が再び身内を震わせたのだ。
幻魔とはいったいどのような存在なのか――GENKENという最もそれに詳しいはずの組織にいながら、実は会員の中にその実際を知る者はほとんどいない。会長の東丈がそれを語ることをやめてしまったからだ。
現在、会長代行のように会を仕切っている井沢郁江が、かつて幻魔の呪いのような力を受け、危うく命を落としかけて東丈先生に救われたのだ……という逸話は有名だ。
その結果、井沢郁江は東丈のサイキック・パワーを受け継ぐに至った――その“力”の故に、少女は東丈の代行としてGENKENを取り仕切ることができているのだ……。
そこには、単に“力”の有無のみが重要とされ、東丈が力説していたはずの部分が全く欠落していることに内村は思い至っていなかった。
“力”こそがGENKEN主宰の第一条件であり、その“力”の持ち主の人格識見は第二義のこととして打ち捨てられようとしていた。
これは、ひとり内村だけのことではなかった。東丈を欠き、井沢郁江の統率の元に鮮やかなる邁進を始めていたGENKENに巣くった、根本的な内実だったのである。
「幻魔に興味があるのね?」
と、少女は不意に声のトーンを変えた。どこかコケットリーをすら感じさせた。さっきまでのなにか内村を萎縮させるものが消え失せ、むしろ意気込ませるような不可解な魅力に変わった。
内村は我知らず身を乗り出す勢いになった。今まで呪縛の中にあったのを取り返すような感覚が身うちに溢れた。
「当然だよ!幻魔がどんなものなのか、誰だって知りたい!だって僕たちはそもそも幻魔と戦うために集ってきたんだ。超能力のネットワークで地球を守るために、GENKENだってそのために作られたんだ!」
「そうなの?」
と少女は初耳のような口調で言い、内村は熱くなった。抑圧から解放されたスプリングさながらに跳ねる己をどうにもできなかった。
「そうなの……って、当然じゃないか!君だって東丈先生と最初からGENKENに関わってきたんだろう?わかりきったことじゃないか!」
「当然のことって、どんなことなのかしらね。あたりまえのこととして、検証したり反省したりする必要がないこと?でも、世界ってね、内村さん、一瞬一瞬で移り変わっているのかもしれないのよ。もしかしたら、さっきまでの私は、もう今の私とは違っているのかもしれない。内村さんは私と話している間に、もういくつもの世界を移り変わっているのかもしれない」
「まさか……」
あまりにも途方もない仮定に、内村は言葉をなくした。多元宇宙の概念は理解できても、それを現実のこととして実感するのは困難であった。まして、少女の発想は単に多元宇宙の存在を言っているのではなく、人が時々刻々複数の別の宇宙に移ってしまっているという破天荒なものだったのだ。
いくらなんでも、そんなことはあり得ない!どんなに似たパラレルワールドでも、別の世界に行ってしまったなら、様々な点で齟齬が生じるはずだ。そんな中で違和感もなく生活していけるはずがない。不可能だ!
真剣に受け留めることすら、馬鹿馬鹿しいと言えた。にもかかわらず、内村はシャツの内側をじっとりと汗に塗れさせていた。少女の言葉には異様な真実味があり、一笑に伏すことがどうしてもできなかったのだ。
久保陽子は真実を語っているのかもしれない……。
そうだとすると――と思いながら、内村の思考はそれ以上進まなかった。久保陽子の言う「世界の実相」が真実だとすれば、なにか途方もない転換が生まれる。そう思っても、今の内村にはそれ以上先を考えつくことができなかった。
「東さんがGENKENを作ったのは二度や三度のことじゃない。単にやり直しているってことじゃなくて、『今』いくつもの宇宙にいくつものGENKENがあるのよ。東さんが今でも会にちゃんといて、苦しみながら活動を続けていたり、高鳥さんが会を引き継いで発展させていたり、可能性が無限にあるということではなくて、現実に今いくつものGENKENがあり、世界がある。そういうことなのよ」
少女は、確信があるというよりさらに、当然のことを言っている口調だった。
「どんな世界もあり得るというんじゃなくて、もうすでにあるって……?」
内村には想像するのも困難な世界観だった。あまりにも壮大すぎ、SFというにも風呂敷が広がりすぎていた。
単に無数の平行宇宙があるというのではなく、頻繁にそれらを移り変わっている……ひょっとしたら、自らの意志で選択もできる。
そんなことがあり得るのだろうか……
deep1巻読みました。 - Name: トモアキ No.976 - 2005/08/14(Sun) 08:10:23
deep一巻読みました。
自分のBLOGにて感想書くかもしれません。
http://blog.so-net.ne.jp/8nikkidesu
ネタバレ気にする方ご注意下さい。