サロン・ド・ぼへみ庵

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クッキーを食す / 呪文

「GENKEN物語」の漫画化と漫画幻魔大戦が漫画でしか表現されていない問題 - Name: カナメ Mail - Home No.1583 - 2018/10/14(Sun) 01:34:23
ツイッターなどでは話題になっていますが、小説『幻魔大戦』の「GENKENパート」の漫画化作品が公開されています(※1)。ネームは20巻までできているそうで(※2)、4巻だけではなく全編を漫画化する構想のようです。
※1 https://www.pixiv.net/member.php?id=13448719
※2 https://twitter.com/ebunko8/status/1048562769430106112

あふれる久保陽子愛が好もしい。もちろん個人的には、このシーンはもっとコマを費やして描き込んでほしかったとか、このコはもっと美人に描いてほしかったとか(笑)、それはまったく不満なしというわけにはいきませんが、この途方もないチャレンジは応援したいと思います。

『幻魔大戦』の3巻までと4巻以降は、話の筋は繋がっていても性質は違う「別の作品」なので、こっちがやりたいのなら、これが大正解です。持ちネタのように繰り返し云ってることですが、このほうが読者も「口では立派なことを云ってるけど、コイツほんとに超能力なのか?」というGENKEN会員目線に立てて、ミステリアスなのですよ。

「GENKEN物語」を漫画幻魔大戦のストーリーの延長上に創ったのは、痛恨の極みだったと思っています。これはこれで面白さがあるし(好みは分かれますが)、作品的価値があるのに、その正当な評価が阻害される。「幻魔大戦をこんなにしやがって」という評判、怨嗟の声がどうしても勝ってしまう。いっそ4巻から「ハルマゲドン」にタイトル替えしてしまって、ストーリーは繋がってるけど違う作品ですよという扱いをしていれば、それだけでもずいぶんと読者の受け止め方も違ってきたんじゃないかと思うのですけどね。
アダルトウルフガイと同じ過ちを繰り返してしまったとも云えるし、“「犬神明が帰ってくる」サギ”になってしまった『黄金の少女』にも同じことが云える。平井和正の作家論には、どうしてもこの問題がつきまとってきます。

ある時期を境に作風がガラッと変わってしまう作家は、特段珍しくもありません。柳沢きみおなどが、よく知られた例になるでしょう。平井和正が特異であるとすれば、それは変わってしまったあとも旧作を書き継いだことです。柳沢きみおの例で云えば、氏が現在の作風でエロス&バイオレンスな「翔んだカップルdeep」を描くようなものです。これをやられると、読者としてはなかなか複雑なのですよね。

まあ、この世を去った作家に文句を云っても始まらない。これらの問題はこちとらの受け止め方で対処するしかありません。疑問も不満も、前向きなエネルギーに昇華していきたいものだと思います。
ワタシにはムリですが、御存知『幻魔大戦 Rebirth』やご紹介のpixiv漫画のように、創作として描き継ぎ、語り継ぐというやり方もある。
「GENKEN物語」はビジュアライズが始まりました。この上は、ワタシは是非とも、漫画幻魔大戦の忠実な小説化を切望するものです。なにも平井和正の文体を模写しろとは云いません。文才があり、そして筆を理性で御せる作家さんであれば。
平井和正がやろうとし、そして果たせなかった、すべての幻魔シリーズの原点であり原典の漫画『幻魔大戦』のノベライズ。なぜ誰もやろうとしないのか、不思議なくらいです。どなたかやってくれませんかね。平井和正先生と競うのはちょっと……というなら、なんなら、3巻の8番シークエンス以降の続きからでも結構ですよ。「のりしろ」付きでね。


『ウルフガイ 燃えろ狼男』サウンドトラック - Name: カナメ Mail - Home No.1582 - 2018/10/09(Tue) 22:45:42
『馬場浩ワークス ウルフガイ 燃えろ狼男』が到着しました。さっそく聴いてます。奈美悦子が唄う挿入歌「女の爪は虎の爪」に感激。
……カップリングも素敵。


無印幻魔大戦が教祖崇拝小説である証拠 - Name: 渡辺士郎 Mail - Home No.1581 - 2018/10/05(Fri) 22:01:47
ヒライストの方々はよく「小説幻魔大戦は宗教礼賛小説ではなかった」とおっしゃいます。
それ、解釈によっては事実にも聞こえるけど、本当のことを言っていないですよね。

礼賛するつもりじゃなかったのは宗教組織であって教祖じゃないでしょ
最初は純粋で熱意あっても嫉妬深く風通し悪くなっていく集団を描いたが
女カリスマとの対決からは逃げたんですよ

夜にかかる虹下巻読めば幻魔大戦は教祖狂信状態で書かれたと分かる

高橋佳子の最狂ファン平井和正が
GLAで出会った信者たちを御前等はニワカだ
ミカエル佳子さまの足引っ張りするだけのハンパ野郎だと
叩いてるのが幻魔大戦の宗教批判なんですよ。


幻魔大戦の宗教批判ってのは
高橋佳子をオルレアンの少女のようにかっこよく
ミカエル大天使の化身と狂信盲信する平井和正が
他の信者をお前らは救世主の偉大さを理解せず
足引っ張りするだけで邪魔なんだよと批判してるってだけなんですよ
教祖批判のために書き始めたというのは
地下鉄サリン事件から逃げるための言い訳


1977年に高橋佳子師が「あなた方は必ずや私を裏切るでしょう、それでも私はあなた方を信じています」
とかおっしゃったんだそうな。その時平井さんは
「私だけは絶対に裏切りませんっっっっ!!!!」
と叫んだそうだが高橋佳子師はお見通しだったというべきか…


(語り尽くせ熱愛時代 平井和正 高橋留美子 98〜99頁)
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平井「だけど、ぼくは高橋佳子さんに会ったときにわかりましたよ。
ご存知ですか、『真創世記』という本を書かれた方ですが、
「オルレアンの少女」みたいな人なんですよ。カッコいいし、美人だし
素晴らしい魅力のある人なんです。ぼくは高橋佳子さんのお手伝いをして
『真創世記』の三部作を世に出したんですが、その時に、ああ、そうか、
これからは女性の時代なんだと思うと同時に、女性の補佐こそ
オレの天職ではあるまいかと思ったものね」
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(ウルフの神話)
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「幻魔大戦」において、私がやってきたことは全て、
高橋信次、佳子両氏の代弁ないし受け売り
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(あとがき小説ビューティフル・ドリーマー)
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驚くほどに真っ黒な輝く瞳は、
レーザー光線さながらに光を曳いて視線が送り出されてくるようだ。
畏れ多いが、この特殊な黒瞳の輝きは、
後に東丈の顕著な特徴のひとつとして描写させて頂いた。
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(あとがき小説ビューティフル・ドリーマー)
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その笑顔は比類なく魅力的であって、
その特徴はやはり東丈に投影されることになった。
「幻魔大戦」という巨大物語は、
彼女との半年間にわたるミカエル学校の産物以外の何ものでもないのだ。
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(あとがき小説ビューティフル・ドリーマー)
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1977年に私が企画プロデュースしたミカエルを囲む会だった。
私はこの会合の記録を取ることにより、
ミカエル語録を数千枚にわたって膨大な量の文字に定着させ、
「幻魔大戦」を発芽させる土壌となしたのだから。

『サタンの標的』とは、『幻魔大戦』において東丈が十七歳にして著した
『幻魔の標的』のモデルとなった幻の書である。
語り手は高橋佳子さんの他に数名の霊能者が担当した。
高橋佳子さんは自身、インタビューアーであると同時に、
インタプリーターとしても素晴らしい情報を提供してくれた。
特筆すべきは、暗黒世界の上位階梯にある大魔族から、
信じられぬような巧妙な手段によって、質の高い情報を得るばかりでなく、
直接、告白を引き出すことに成功したことであろう。
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(夜にかかる虹)
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私は夢中になって、そのことごとくを記録に取り続けた。
事情があって、『サタンの標的』は基幹になる原稿を作り上げたものの、
出版は中止になってしまった。
角川春樹・角川書店社長との約束を履行すべく、
私は『サタンの標的』の代わりになるものを書くことになった。
つまり、それが『幻魔大戦』となって結実したのである。

従って『幻魔大戦』には、
『サタンの標的』の取材活動において得た情報が大量に入っている。

(ウルフの神話)
あなたにだけ内緒で教えるけれども、実は私にきっぱりと
タバコを断たせてくれた恩人がいるのだ。
さよう、他ならぬあの高橋佳子さんがその恩人なのである。
彼女の光が私に入ったと同時に、あの熾烈な欲望、
タバコを吸いたいという貪婪な欲望があっさりと消えてしまったのだ。
一九七七年五月のことである。
あなたはもう気付いただろうか。
タバコとハルマゲドンが濃密な相関関係を有することを。
なぜなら、タバコは幻魔の化身なのだから! 昭和五十八年五月十三日
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(夜にかかる虹)
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高橋佳子さんへの手紙

拝啓 高橋佳子先生
増本氏からお聞き及びと思いますが、現実の犬神明が出現しました。
これまで数回に渡って話を聞きましたが、どうやら疑う余地もなくなったようです。
彼の出現がハルマゲドンと関わりがあることは確実のようです。
彼の言説は非常に論理的整合性に貫かれていて、
大変突飛ではあってもいかがわしさは感じられないのが、興味深いところです。
世界の真の姿は、これまで普通考えられてきた以上に不思議に満ちているようです。

高橋佳子先生

昭和六十一年五月五日


キモトカツミさんへの手紙

(略 キモト氏からの『高橋佳子氏死亡説の問い合わせに対して)

高橋佳子さんは生きておられます(略)
私も長らく、高橋佳子さんにお目にかかっていませんが、ごくたまに書籍などを頂くことがあります。
そんなわけで、高橋佳子さんがご存命であることは、間違いのない事実です。
御存じかどうか、左記の通り、GLAの住所と電番号を記しておきます。

※ 以下 東京本部とキモト氏の近隣と思われる九州支部の住所が記される

直接電話してお確かめになるのもよろしいでしょう。

一九八六年八月一日
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東丈は失踪した時点で完全神格化してしまい
悪いのはみんな後を継いだ郁江やその取り巻きたちってことにされてしまった。
だから無印はカルト宗教組織批判ではあってもカルト教祖批判ではないのだ。
むしろ教祖礼賛の書。
だから、その劇中の教祖に実在の教祖の特徴を取り入れてしまったものだから
読む者に「実在の教祖も劇中同様に素晴らしい人物、救世主であるにちがいない」と
思わせてしまう構造になってしまっている。

1995年3月に地下鉄サリンが起きて、2年半ほど経った頃に、
1997年11月のアスペクトで出版された無印幻魔大戦の「今、なぜ「幻魔大戦」なのだ?」
1997年12月で大槻ケンヂと対談か。
1992年のリム出版の全集で高橋佳子のことをボロクソに言った訳だが、
地下鉄サリンの発生を受けて、更に嘘の上塗りをしていたんですよ。

わかっていないみたいだから、ちゃんとわからせてあげるよ。

あなた方は自分が楽しいと思うものを楽しんでればいいと思っていませんか?
何かを支持するときに発生する義務とは何かを考えたことがありますか?

さあ、悔い改めなさい。

小説の角川幻魔大戦はカリスマ批判小説ではないのですよ。
小説の角川幻魔大戦は教祖崇拝の宗教小説だということを認めなさい。

そして、ネットにそれを誤魔化すようなことを書き散らすのはおやめなさい。

平井和正は1997年に自分を誤魔化すのではなく、無印幻魔大戦の4-20巻とハルマゲドンを封印するべきだった。


ゾンビーハンター再読によせて - Name: おみゃー Mail - Home No.1578 - 2018/09/16(Sun) 19:42:34
ずいぶんとお久しぶりになります。
ヒライストの卒業宣言はしたもののハヤカワのおかげで久しぶりにヒラリンの紙の本を読んでしまいました。
そこでつらつらと感じたことなどを文字にしてしまったので、お目汚しかもしれませんがよろしくお願いいたします。


エイトマンの鎮魂歌として書かれたというサイボーグ・ブルース。
21世紀となった現在でも実現されそうにない超科学技術を背景に、超高速躰の戦闘機械と化した主人公のアクション作品という体裁を見せている。
だが、根底に流れている隠されたテーマは
「精神と精神の完全な調和。すべての人間がひとつの巨大なこころを共有する」こと、
いやそれではお上品過ぎる。もっと内面に踏み込んで言えば

「俺の気持ちを理解してほしい」
「仲間がほしい」
「(子供の頃から不仲だった)母親の愛情を一身に受けたい」

という願いの裏返しだったのではないだろうか。

平井和正の根本に有った創作原理は『求めても得られない愛と友情』と考えたらどうだろう。
それら"得られないもの"から疎外される被差別のシンボルとしてサイボーグ・ブルースでは二グロの男性を主人公にしたのではないだろうか。
執筆当時、米国での差別がどれほど救いの無いものだったろう。
これはそのまま、母親への思いがどれほど救いの無いものだったかが容易に想像できる。

サイボーグ・ブルース作品世界の主人公は、自分の肉体が親から受け継いだそれではなくなっているにもかかわらず、誰かから必要とされることに悦びを感じている記述がある。
これは、「お前など何の価値もないクズだ!」と言われないために必死で何かに縋り付いて生きている作者の心象風景が透けて見えないだろうか。
たとえ超常の能力(チカラ)を得ていたとしてもなんとかして自己否定の感情から逃れたい。
愛されたいのだ。



ゾンビーハンターもサイボーグブルースと同様に、破壊の権化と化した主人公が苦悩しながら敵を倒す物語の体裁を見せてはいる。
だが其の実、愛と友情のギフトの物語だった。
(誰のレヴューでもそんなことは書いていないけど、再読の時にギフトだと意識してみてほしい)
俺は「3」の初読の時点でギフトだと感じていた。
再読して、どれほど愛情に飢えていたらあれほどのギフトを考えつくのだろうと考え込んでしまった。
# ギフト。それは副読本として「転生」を読んでいただき感想を語り合いたい。

そういえば平井作品のどこかの後書きで「ラブレターを毎日書く」というエピソードを紹介していたと記憶している。

「こっちを見てくれ」
「俺を知ってくれ」
「愛してくれ」

平井和正のあの文章で、あの情念で、自分のためだけにしたためた手紙をもらったとしたら!
もし俺がもらう立場だったと考えたら、それは身震いするほどの宝物だ。


これは俺の妄想だが、平井和正は例の宗教家の女性(ミカエル)に母性を見いだしてしまったとは考えられないだろうか?
実の母親に対し、求めても得られない"慈愛"というものをミカエルに見いだしてしまった。
この時のラブレターが真創世記の3部作だったのではないだろうか。

同様な話として、真偽はともかく麻原彰晃こと松本智津夫の話でこんなのを見かけた。
>就職して仕事や人間関係に行き詰ったOLがオウムに連れて行かれて、麻原は彼女の話を辛抱強く聞いてくれて、一言だけ「ヨガをやらないか?」って、言ったそうです
https://twitter.com/nako2013/status/1015516610524614656

そう、話を聞いてくれる。ただそれだけでも何の反論も否定もせずに優しく聴く。
ただそれだけでコロリといくなんてよく有る話ではないか!

ところが肉の躰を持つ聖者もあまり近づき過ぎると聖人でない部分が見えてしまうのだろう。
恋い焦がれた"慈愛"が幻影でしかないことが腑に落ちてからのミカエルとの決別作品がヤングウルフガイシリーズ後半の「犬神明」だと俺は思っている。
幻影との決別が昇華して湧いてきたのが"マーとの対決"だと思うからだ。
(仏教用語でマーヤーとは『幻:げん』[サンスクリット: māyā]人の目をまどわすこと。また、その術。実体のないまぼろし。)

もちろん幻魔大戦シリーズで教団(というよりも組織そのもの)の腐敗に対する描写もミカエル教団での経験が元になっているのだろうが、まだミカエルの影響が生々しいとも思えてしまうからだ。

そういう視点で各作品を見直すと「地球樹の女神」では母親やミカエルの呪縛が解けているかもしれない。
「ボヘミアン〜」以降は主人公が世之介と化している(笑)ということは完全に吹っ切れているのではないだろうか。


Re: ゾンビーハンター再読によせて - Name: カナメ Mail - Home No.1580 - 2018/09/25(Tue) 01:51:56
お久しぶりです。ソウル迸る書き込み、ありがとうございます。
平井和正の創作の源泉は、まさに「そこ」だと思います。
そこのところが、とことん癒されたとき、平井和正の作家性も、劇的に変わるのは、必然だったのだろうと思います。

そうして生まれ変わった「ゆるふわひらりん」の作品群についても、いずれ本腰を入れて読み直すつもりです。そのときには、新しい発見もあるのではないかと期待しています。なにしろアダルトウルフや幻魔大戦、死霊狩りにしてからが、今なお新しい発見があり、「惚れ直して」いるわけですから。
以前のワタシには、正直ピンと来なかったとしても、それらの作品を心から好きだという知人はいて、だからきっと、ワタシにはわからぬ魅力というものが、確かにあるのだろうと思います。
願わくばそれを確かめたくて、わかるようになりたくて、平井和正の世界を旅し続けます。まだまだ、先は長いですけどね。それは素敵なことなんですよ。なぜってそれはワタシには楽しくってしょうがない、心踊る旅路なのですから。


宗教(組織GLA)礼賛ではなく、カリスマ(高橋佳子)礼賛であるということ - Name: 城野栄治 Mail - Home No.1579 - 2018/09/24(Mon) 10:27:12
このBBSの記事やアメブロの記事を読ませていただきました。
未だこんなことに執着しお悩みになっているのですね。
私はリアル犬神明の時に卒業しました。

小説幻魔大戦は宗教礼賛の小説ではない。
平井和正のその発言の真意は、
 小説幻魔大戦は自分をカリスマ・高橋佳子との輪の中から追い出したGLA信者組織を批判するための作品である
という事です。

悪霊の女王2のストーリーを紡げなくなっていた彼は、
昔の作品のプロットの使いまわしをして幻魔大戦の小説化を始めました。
しかし角川野性時代の連載や単行本の売れ行きの反響を受け
1980年に彼は作家としての自分が描きたかった「浄化の時代」の物語を書き始めます。
それがオルレアンの少女「高橋佳子」を礼賛するためのGENKENの物語でした。
彼がミカエル大天使の化身と自称する彼女を狂信/盲信していたからこそ出来たことでした。
後に彼はある日、年歳を重ねた彼女を目にし、その「狂信/盲信」から覚めます。
そして、1997年に至っては未完であることをいいことに、
小説幻魔大戦はカリスマ(高橋佳子)を批判するために書いていたと
世間に嘘をつき始めました。

流石にその発言を目にした時、私は呆れてしまいました。

本当はずっと前からあなた様もお気づきになっているのではありませんか?
高橋佳子に熱を上げる前と後で平井和正の性質/本質が変わってしまったことを。
節目節目で小さな嘘をでっちあげていたことを。
もう忘れてしまいなさい、あなた様のために。


『死霊狩り』論コメントへのお礼 - Name: カナメ Mail - Home No.1577 - 2018/08/31(Fri) 00:33:44
拙文『死霊狩り』論へのコメントをお寄せいただき、ありがとうございます。
我ながら、金にもならぬテキスト書きに何を一生懸命になっているのかと思わないではないのですが、やっぱり好きなんですよね、こういうことが。なにより、これをやると読書が5倍ぐらい愉しく面白くなる。
実際、びっくりするような発見があるのです。ゾンビー化した田村俊夫に血が流れていたなんて、テキストを書くまで、思いもよりませんでした。
不思議なことに、テキストを書くという手続きを踏まないと、こういう発見は訪れません。ひと通り読み返した時点では、俊夫のデスが突然変異だということは頭に入っている。そこでその辺を言及しようと、再チェックをしていると「なになに、代謝がどうだって――?」と気付いたりするのです。

アメブロにも再掲しましたけど、「林石隆の格闘術は、少林寺拳法らしかった。」という記述しかり。
少林拳と少林寺拳法は違うんだけどなぁ、というご愛敬のツッコミどころとしては認識してましたが、ちょっと待て、「らしかった」というからには、これは俊夫の意識だよな? ネタとしてひとくさり書こうとする段になって、こういうところがまるでマーカーでも引いたように、眼に飛び込んでくるのですよね。

これって、ただ景色を眺めているのと、キャンパスにそれを写生しようとするのとでは、おのずと視る集中力が違うということなのかもしれません。

『人狼戦線』や『ウルフガイ・イン・ソドム』にしても、テキストを書く前とあとでは、ガラッと認識が変わりました。人狼戦線がウルフの奮闘ぶりが胸をうつ浪花節に見えて、実は、神の経綸を説いた物語であって、ウルフの行為なくしてリュウの核弾の不発という奇跡もなかった。ソドム篇も生かされなかった伏線ではなく、前作・人狼白書の解決篇だった。これらの認識は、書くという行為なくしては、たどり着けなかったでしょう。もちろん、ますます好きになりました。こういうことがあるので、やめられないのですよね。


弘田さん
近親者から愛読書を受け継ぐ――いいですね。ワタシにはない経験なので、憧れます。
わが実家にも「親父の本棚」はあるにはあったのですが、お前ぜったい読んでねーだろ、という世界文学全集が並んでいるぐらいで。あと、石原慎太郎の「スパルタ教育」を見たときは引きましたね。こんなん読んで、おれをギャクタイしてくれやがったのかと(笑)。


おかもとさん
貴重な死霊、もとい資料のご紹介、ありがとうございます。
アラ探しより愛ある解釈を、というのはまったく同感です。
せんせいご自身はぜんぜん無自覚なのでしょうけど、こういうところがしっかり≪信者教育≫になっているのですよねえ。“S”に育てられた田村俊夫のような平井和正信者がここにもいますけどね。


「死霊狩り」の輸血の件 - Name: おかもと Mail - Home No.1576 - 2018/08/28(Tue) 15:25:58
昨日、平井和正のインタビュー記事を読んでいて、面白そうなものをみつけました。

カナメさんのブログ記事 『死霊狩り』の謎を解く。〜『死霊狩り』を考える(2)
https://ameblo.jp/tkaname/entry-12396828269.html
に関連するものです。

このインタビュー記事はあまり知られていないと思うので、こちらに貼っておきます。

画像は、「あとがきにかえて」http://hiraist.fan.coocan.jp/mokuroku/bib/bib5_aa.html#AA086
の元になった、「Book Begin」神奈川県立鶴嶺高等学校図書館・図書委員会 1984.10.15(24号)の
p2の最下段とp3の最上段です。


カナメさんのあまりにも重厚な『死霊狩り』論を読んで。 - Name: 弘田幸治 Mail - Home No.1575 - 2018/08/21(Tue) 16:08:33
 『死霊狩り』には思い入れがある。
 “生頼範義期”の作品のなかでも、もっとも大藪春彦に近似していた時期の作品である。
 「現代を舞台にした活劇小説」、そんなことが可能なのか、と驚愕し、それを可能にした大藪春彦の天才性が顕わになった時期だ。日活無国籍ガンアクションではない。あくまでも現代世界を舞台にした活劇だ。

 『ベーブルース物語』や『戦艦大和の悲劇』などは読んでいたが、一般向けの小説ではじめて読んだのが『死霊狩り』だ。叔母の書棚には大藪春彦の黄色い背表紙やウルフガイの黒い背表紙があったが、にもかかわらず選んだのは緑の背表紙の『死霊狩り』だ。
 霊感が働いた、と書ければカッコいいのだが、実際は「44オートマグ」といういまひとつコンセプトのわからない拳銃に存在をうまく活用している点に興味を覚えたのだ。

 実際に読んだ『死霊狩り』は圧倒的に面白かった。俺が“小説読み”などという非生産的な存続に堕したのは『死霊狩り』のせいである(笑)。

 『死霊狩り』は、平井和正の美質がもっとも現れた作品だと思う。素晴らしいアイディア、周到なプロット、迫力の戦闘シーン、印象的なキャラクター、それらがうまく混ざり合い、傑出したエンターテインメントにしている。
 神秘主義にアレルギー、ある種の文学性に忌避感をもつ人間でも、“気軽”に楽しめるのが『死霊狩り』だ。
 『黄金の少女』がウルフガイの一編として書かなければ、成立したかもしれない、平井小説の頂点のひとつだ。

 平井和正自身は『死霊狩り』をそれほど評価していないように思えるのも印象が残る。
 かれのなかでは『幻魔大戦』シリーズの方が評価が高いのかもしれない。

 俺が思うに、『死霊狩り』は「人類ダメじゃない」小説になっていまっているからである。
 カナメさんのご指摘のように、『死霊狩り』では田村俊夫たちが勝利して、物語の幕は閉じる。
 「人類さん、ハッピーエンドを迎えました、よかったネ」という作品構造に不満を抱いたのではないだろうか。

 『黄金の少女』の長いあとがきを読むとわかるのだが、平井和正は決して人類を「赦して」いなかった。
 地球の裏側の子供たちが何人餓死しようと、自分の飼っているペットが食い過ぎで死んだ方が悲しいと喝破したのが平井和正だ。

 天使の時代? 高橋圭子?

 たしかに影響を受けた。アダルトウルフガイ・シリーズはそれで破綻した。

 しかし平井和正が「人類ダメ小説」の書き手であることは決して変わることはなかった。
 理想への希求と現実への失望。『幻魔大戦』シリーズでそれは繰り返される。しかし決して「人類さん、よかったね、救われましたね」とは書かれないのだ。
 『エディプスの恋人』や『魔法少女まどかマギカ』では、実際に主人公は「時空」そのものになる。そこにある種の「救済」が描かれる。

 東丈はどうだ。失踪したきり時空改変の奇跡もおこさず、残れた人々のエゴ、嫉妬と増長の物語が語られることになる。

 これはカナメさんと立場が違ってしまうのだが、福島第一原発事故のとき「東京」で“反原発踊り”で盛り上がっている人々を俺は憎んだ。
 原発事故など専門家に任せるほかなかく、素人は玄人の努力を応援するほかないのである。人知の領域だからだ。
 一方、津波に亡くなった犠牲者は二万人を越す。人知を越えた悲劇である。マスコミはじめ、いったいどちらを重要視するべきか一目瞭然ではないか。それがあのザマである。雨の降った翌日は線量はあがる。ちょっと調べればわかることじゃないか。それで大騒ぎだ。バカか。シね。人知を越えた「どーにもならない」人々の悲しみも苦しみもそこには存在しなかった。

 平井和正はある作品のあとがきでこう書く。

 人類は原発を乱立し地球温暖化に対応するか、手をこまねいて地球温暖化に身を任せるか、どちらかだ。
 そして原発の過酷事故は必ずおきる。

 原発でもツんでいて、地球温暖化でもツんでいる、それが人類なのだと。

 天使? 高橋圭子?

 そんな時代はとっくに過ぎている。

 それでも平井和正はそう書かずにはいられなかった。 平井和正は決して人類を赦さなかった。
 「人類ダメ小説」を書き続けたのだ。天使もへったくれもないのだ。

 だからこそ、「人類さん、よかったね、救われたね」という『死霊狩り』の自己評価が低いのは仕方がないのかもしれない。


ウルフガイとオカルト - Name: DONDEN Mail - Home No.1572 - 2018/05/20(Sun) 18:57:20
カナメさんのブログの方を読んで、ちょっと書いてみたくなりました。思い切り“あっち”に踏み込んだ話なので、どうしようか迷いましたが…。
かなり偏った私的見解ですが、平井和正自身の語る「言霊」や、某教祖の影響を抜きにして考えても(もちろんリアル氏のことは考慮の範疇外として)、ウルフガイのオカルト・宗教要素はカナメさんの書いていた以上に、根が深いものだと思っています。

忘れがちですが、「犬神」は“憑き物”という一般的な意味でも結構なヤバ目のオカルト案件だったりします。
これについては下記のリンク先の内容が解りやすいと思います。

中山市朗ブログ 2015年07月12日「Dark Night 15」報告、テーマは犬神!
http://blog.livedoor.jp/kaidanyawa/archives/54456138.html

上記リンク先を読んで私が考えたのが、この“憑き物”要素は、少年ウルフガイの“血”に始まる展開、そして「マー」や月光魔術團の「犬神メイ」に通ずるのではということです。長いことバッサリ作品から排除した要素と思い込んでいましたが、SFを触媒にして作品に変換・投影していたのかもしれない、だから最終的に“魔法使い”鷹垣人美が事を収めた(というよりは話を持って行った、か?)のかも、と思い至りました。
また、最近下記の本を読みました。

『霊能動物館』著者:加門七海 (集英社文庫)
http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=978-4-08-745665-3&mode=1

要約するには少々雑多な内容なので中身には触れませんが、のっけの章が『狼の部屋』だったりします。なんというか思っていた以上に“狼”の眷属神、神使といった霊的側面は強力だったんだな、というのがその感想です。
これを読んだ後でアダルトウルフガイを考えると、日本古来の自然神の末裔の“狼”男として「犬神明」を名乗った時点で、後の『人狼白書』『人狼天使』につながる複数の要素が、すべて潜在的に備えられていた、某教団の教義の影響は大きいといえど表層上のものであり、むしろ本卦還りしたとすら言える、という風に思考が向いてしまいました。

考えてみれば、そもそも「犬神明」は自身の設定を携えて平井和正の夢枕に立ったのでした。

カナメさんの書く“作家・平井和正の変化――その内的必然”は、作品自体に最初から内在したものが、平井和正を駆り立て牽引し、追求させていったという側面が大きいのではないか。ただそれらが顕在化するに当たり、某教祖・教団の教義が触媒となり後に「堪らない慙愧の念を持っている」と述懐される結果となったのは(長いスパンで見れば必然だったと言えるとしても)、作品にとっての不幸だった、そんな風にも思います。


Re: ウルフガイとオカルト - Name: カナメ Mail - Home No.1573 - 2018/05/23(Wed) 21:39:59
DONDENさん、書き込みありがとうございます。旧作をディープに語るひとはあまりいませんので、こうしてご意見を伺えるのはありがたいです。とても刺激になります。
心霊主義の種子は作者が無自覚のうちに作品に孕んでおり、心霊主義へのシフトは云わば宿命だった。DONDENさんのご意見に、ワタシも同感です。

むしろ、新宗教にありがちな聖書つまみ食いの教義に影響を受けたことは、アダルトウルフガイだけを眺める限りでは、余計だったかなとも思います。本来進むはずだった軌道から、ブレてしまった気がします。「フトマニ」「一霊四魂」とか云ってたのが、「天使」ですからね。リアル石崎郷子さま(回心後)こそこの世に現れて、せんせいに薫陶を授けてほしかったと思います(笑)。

まあ、それはとやかく云っても始まりませんし、その体験があったからこそ、未完の名著・小説『幻魔大戦』『ハルマゲドン』は生まれた。こればっかりは、あったこと、起きたことが全て、というしかないのでしょう。

シリーズ半ばでの世界観の変更は、平井和正の一本気ゆえの「失策」と云わざるを得ません。でも、だからダメ出しして終わりというのではなく――そもそもなぜ確率論を超えてまるで呪われたようにトラブルに見舞われるのか? 「犬神」とはそもそもが妖しの出自の者である、というように読者の側から世界観を補正補完する、そうした「読みの工夫」が肝要でしょう。だって、そのほうがぜったい面白いし、愉しいですからね。読書において、これにまさる正義があるでしょうか。


ソドム、ここだけの話。 - Name: カナメ Mail - Home No.1571 - 2018/04/22(Sun) 19:20:21
リライトした『ウルフガイ・イン・ソドム』評、難産でしたが、ようやくものになりました。よかったら読んでみてください。

ウルが飲むソドムのコーヒーは苦い〜ウルフガイ・イン・ソドム

もっと長々と書いていたのですがね。バッサバサとカットしました。ネタのストックとして保管庫入りです。いずれ発表することもあるでしょう。

天使時代の幕開けが、よりによって『人狼白書』『ウルフガイ・イン・ソドム』という超問題作の連投だったのは、当時のウルフガイフリークにとっては不幸でした。
一方、ワタシはと云えば、無批判全肯定の平井和正ビリーバーであって、どこに目をつけていたんだという明白なツッコミどころにも気付かず、批判的なウルフガイフリークの方々をさんざんディスってきました。

時間はひとを変える。成長もさせる。ガッカリした読者の気持ちがいまはわかります。理解できるというだけでなく、共感できる。逆もあり得るんじゃないのかなと。つまり、あの頃ガッカリした読者も、あらためて読んでみたら、ウルフはやっぱりウルフだったよと、そう思ってくれる目もあるんじゃないかと思ってます。
せいぜいツイッターで五つ六つ、イイネがつくのが関の山のワタシが何を云ったところで、大勢に影響はないでしょう。でも、『狼の紋章』『狼の怨歌』『日本SF傑作選4 平井和正』がハヤカワ文庫から出ました。オールドファンの眼が平井和正を振り返る、大きな機運が高まりを見せています。
そして五月には、『死霊狩り』がハヤカワ文庫から出版されます。全三巻の合本ですよ。かつて早川から出た一巻だけではなく。これはもう、早川書房からの既刊の有無に関わらないということですよ。ということはですよ、「ウルフガイ別巻」だって『狼男だよ』から『人狼地獄篇』までに限らず、『人狼戦線』や『人狼白書』『人狼天使』が出る目も、十二分にあるということですよ。願わくば、そんな未来が訪れてほしいものですね。


スト・ラン、ここだけの話。 - Name: カナメ Mail - Home No.1568 - 2018/04/11(Wed) 00:48:54
『ストレンジ・ランデヴー』再読の感想を書きました。ツイート的にサラッと語るだけのつもりだったのですが、いざ書いてみると、そこそこの長文になってしまいました。よかったら読んでみてください。

奇蹟のノンSF短編集〜ストレンジ・ランデヴー

でも、不思議なんだよねえ。ウルフガイのシチュエーションの意図的模倣なんて、読めば気付かないはずはないし、それならもっと強烈に覚えていそうなものなんですけど、きれいさっぱり忘れておりました。本当に魔法にでもかかっていたのかもしれませんね。お陰で初読同然に愉しめましたけど。
発表当時の感想を探してみたんですが、この掲示板の開設自体が2003年で、間に合わなかったみたいです。

短編『ストレンジ・ランデヴー』は、ウルフガイ・ドットコムの「掘り出し物」のひとつとして発表されました。あのひとが表紙を飾っています。なつかしいなあ。こちらには作者の「追記」が載っていて、元となった小説は浪人生時代の執筆であること、文通していた二人の女の子に読ませるために書いたことなどが語られています。貴重な談話なのですが、残念ながら本の刊行とともにウルコムからは下げられてしまいました。
かなうならルナテックe文庫から、こちらも収録した増補版を出してほしいところです。云いたかないけど、集英社e文庫のアレはないわぁ。

集英社e文庫といえば、『インフィニティー・ブルー』も出ておりますね。奇しくもKADOKAWAからは『サイボーグ・ブルース』が出ていて、読み比べてみるのも一興です。ただ、インブルって額面は2冊でも、実質8巻ですからねえ。深みにはまってしまいそうだ。
ボリュームもさることながら、作品の根本がね。食事もできない、涙も出ない。そんなサイボーグはもう古い。気持ちいいエッチだってできちゃう、夢のテクノボディ・マシナリー。……それって、どうなの? というね。やっぱり、このテーマはいまは重すぎる。いやホント、マジに考え出すと、ファンやめようかな、ということになりかねませんのでね(笑)。グランドライン後半の平井作品、“泉谷あゆみ期”の大海には、いずれ挑みます。
いまは幻魔の旅に専念しようと思います。


Re: スト・ラン、ここだけの話。 - Name: keep9 Mail - Home No.1569 - 2018/04/13(Fri) 20:08:45
懐かしい想い出がよみがえってきました。素人絵描きとしての最盛期と言って良いでしょう(苦笑)。

「やらせてもらえることが名誉」っていうファンアートでしたけど、当時住んでいた富山市内のあちこちを資料写真を撮って歩いたのも良い想い出です。富山って本当に抜けるような青空が滅多に見られないところで、白い空をごまかすためにスカイブルーのグラデーションを重ねたり、とか、解像度の低いデジカメ画像のジャギーを手作業で取り除いたり、とチョコマカした作業に熱中してたなとか、そんなことはよく思い出しますね。

今は職場の子どもたちのためにピカチュウとかプリキュアとか描いたりしてます(笑)。


Re: スト・ラン、ここだけの話。 - Name: カナメ Mail - Home No.1570 - 2018/04/22(Sun) 16:35:13
お返事が遅くなりました。
まさに「選ばれし者の恍惚と不安、二つ我にあり」ですね。いまさらですが、お疲れさまでした。
青少年期のアマチュア時代の小説の表紙をファン読者のイラスト&フォトグラフが飾るのは、企画によく合っていたと思います。偶々の巡り合わせであったにしても、それこそが天の差配であったと、ワタシは信じるものです。
「掘り出し物」として公開された作品は、ほかにも数作あって、keep9さんが表紙画を描いているものもあったのですが、本になったのは『ストレンジ・ランデヴー』の表題作ただ一本のみ。『鏡の中の少女』『待っている』は書き下ろし。ほかのウルフガイ・ドットコム公開作品は、お蔵に入ってしまいました。残念です。
やっぱり、手直しをしたとは云え、若書きの域を出ず、期間限定のサービスであって、作品扱いに格上げはできなかった、ということなんでしょうか?
ルナテックから電子書籍が発行されるなら、ぜひ増補版として、それらの作品も収録してほしいですね。一度は公開しているのだし、「出版したら呪う」なんて遺言もなさっておられないでしょう。


2001年懐古の旅 - Name: カナメ Mail - Home No.1567 - 2018/03/24(Sat) 03:10:45
なんとまあ、味も素っ気もない表紙だこと、集英社e文庫。
でも、ライブラリには本のカバーが表示される。だからウェブページ上の画像は、まあ、あながちウソではないということにはなるんだけれども。
もしや不具合では? と最初は思ったのですが、これは仕様であるらしい。eブック本体には重い画像を載せないという省容量設計。古典的文学作品ならこれでもいいでしょうが、イラスト重視のエンタメ小説でコレはちとさびしい。

あとがきも凄い。『月光魔術團・幻魔大戦DNA篇』の完全予約版の告知が、そのまま掲載されている。
「予約払込受付開始 2001年10月1日(月)。」(笑)。これを見て、いまは存在しない駿台曜曜社に申し込みをするひとは、よほどのうっかりさんでない限りいないとは思いますが……。
「集英社」の付かない我らが「e文庫」だったら、ばっさりカットするか、少なくとも口座番号、住所、電話番号は伏字にし、「これはもうやってません」的な注釈は付けるところでしょう。手を入れる気、一切ナシ。いっそ清々しい。お陰で、懐かしい気分を味わえました。

歳をとると時間が経つのが早くてね。2000年? 満島ひかりがFolder 5のHIKARIだった頃だよね。ついこの間じゃん。とまあ感覚的にはそんなカンジなんですが、客観的には00年生まれのミレニアムベイビーが、高校を卒業しているわけで、容赦ない時の流れを認識させられた当時のあとがきでありました。

無印で6巻「悪霊教団」、真で「夢魔の寝室」まで読み進んだ幻魔の旅ですが、少し休憩して、『ストレンジ・ランデヴー』の三篇を読み返してみましょうかね。
 


前言撤回。 - Name: カナメ Mail - Home No.1562 - 2018/02/27(Tue) 01:03:24
最初の予定では、原作小説のリメイクにすぎなかったのに、私の内宇宙の“幻魔星雲”が強烈なエネルギー照射を行うにつれ、全く異なる様相を呈し始めた。

すみません。ワタシの唱えた「GENKENストーリー既定路線説」※は間違いでした。灯台下暗し、『幻魔大戦』4巻の「あとがき」にしっかり書いとりましたよ。

※幻魔大戦 翻案
 https://ameblo.jp/tkaname/entry-12355458257.html

ワタシが勘繰るほど、平井先生はワルではなかった。それがわかって何よりですが、読者を悩ます問題作家ぶりに何ら変わりはないんですけどね。
『死霊狩り』ではデスハンターをきちんとノベライズしておいて、こちらはこんな無茶な舵を切るんですねえ。つくづく一筋縄ではいかぬお人ですよ。


Re: 前言撤回。 - Name: DONDEN Mail - Home No.1563 - 2018/03/07(Wed) 00:26:54
この件でちょっと考えてみました。
前に久保陽子の件で指摘したコメントからすると、東丈の『真幻魔大戦』への登場自体が、小説『幻魔大戦』4巻執筆以後ということもありうるので、“既定路線”とまでいかずとも最初は『真幻魔大戦』の展開として構想したものが、小説『幻魔大戦』へとシフトしたという可能性はあるのではないでしょうか。
ただそうだったとしても、東丈の年齢と社会的立場が全く違うので、シフトしたのは“前世で縁ある者たちが結集して組織が作られる”という骨子だけなのでしょうが…。


Re: 前言撤回。 - Name: カナメ Mail - Home No.1564 - 2018/03/21(Wed) 18:49:44
DONDENさん、どうもです。ワタシも大筋で同意です。作者としては、いろいろと書きたいことはあった。ただ、物語として、なにもかもブチ込むこともできない。これはワタシなんかがテキストを書くうえでも、「このフレーズ、使いたいけど、この文章の流れには合わないな」ということで、割愛というかネタの保管庫行き、ということはよくあります。
そんな風に、リアル宗教団体に関与して学んだことは、当然書きたいテーマではあったんでしょうけど、それを『真幻魔大戦』でやってしまうと、「世界(宇宙)の真相を描く」という、もうひとつの大きなテーマがおろそかになりかねない。そこでマンガ展開を離れた『幻魔大戦』を、人間の心理や組織の内実をじっくりと描く、そんな地味めの文学的小説の舞台としつつ、もう一方で『真幻魔大戦』では派手めの『悪霊の女王』路線のエンターテイメント性を維持するという住み分けをしたのじゃないか。そのように考えることはできますね。

それにしてもですよ。着手したのは『真幻魔大戦』が先なんですよ。それなのに、真に東丈が出てくる頃には、もう無印は4巻まで書いていたというね。どんだけ急ピッチで書き上げたんだと。それはまあ筋立ては決まっているし、原作小説まであって、スムーズではあったでしょうけれども。
それで云うと、雑誌掲載順というのは、執筆順とニアイコールどころか、まったくその時期・順序とはかけ離れており、アテにはならないということになりそうですね。


Re: 前言撤回。 - Name: DONDEN Mail - Home No.1566 - 2018/03/23(Fri) 23:38:51
この件はその後も妙に考えてしまっていました。平井和正自身の発言を考慮に入れなければ、「GENKENストーリー既定路線説」というのは普通に肯定できる話だなあと…。以下考察を羅列してみます。

「小説『幻魔大戦』の東丈と田崎宏の対決は、考えてみれば『新幻魔大戦』の第四章 魔人・正雪 の対になっているから『真幻魔大戦』で構想した可能性はあるが、あのストレートなぶつかり合いは十代の少年同士でないと出せるものではない」
「『真幻魔大戦』のルナ王女対タイガーマンの時空を超えた再戦は、漫画エピソードを前倒しで小説化したと考えることもできる。作者自身のリメイクへのモチベーションを減じ、GENKENストーリーへのスムーズな移行を図るための布石だったのであろう」
「『新幻魔大戦』の続編が執筆されなかったことも含め作品全体で、結果が分かっているところには寄り道をさせない(作者にも読者にも)という意図が見て取れる。最初から小説『幻魔大戦』を単なる漫画版のリメイクにさせる気は無かったのだ」

…まあこれらは「言霊」「無意識の領域」を論点に入れた“なんでもアリ”な考察ですけど。

あと『真幻魔大戦』と小説『幻魔大戦』の執筆順は、連動エピソードはある程度同じ時期であろうという気はします。はっきり書かれてるのは東丈失踪がほぼ同時なことだけですが、「杉村由紀は過去の海外事故で死亡/奇跡的生存」「木村市枝の時空の関門越え/電車で未来の自分目撃」や、『真幻魔大戦』と『ハルマゲドン』で“アギラ”の名前がでてくる辺りとかの執筆時期は、内容的にも近接していてもおかしくないと思います。


アメプロに関する雑記 - Name: カナメ Mail - Home No.1565 - 2018/03/21(Wed) 18:55:04
このところ忙しく、書きたいものが溜まっております。無印と真を雑誌掲載順に読んでいくというのも、ぼちぼち進んでおりますし。
なのにどうした訳か、Facebookを主とした昔のテキストをアメプロにサルベージするなんて作業に没頭してしまいました。これはあれですね、試験勉強をしなきゃいけないときに、無性に部屋の掃除をしたくなる心理といっしょですね。
いま読み返すと、正直文章にも考え方にも、若干の違和感を覚えないではないのですが、そこを手直しし始めると、もう根本から書き直しということになりかねないので、必要最小限の修正に留め、過去のテキストのままアップしました。

今日は例の生頼範義エスタンプ展の最終日ということもあり、がんばって初日のトークイベントのレポートをアップしました。記録として簡単に済ませるつもりだったのですが、書き始めるとそこそこの長さになってしまいました。よかったら読んでみてください。

■タローさんの「南の国から」〜生頼範義の『神話』をめぐって
https://ameblo.jp/tkaname/entry-12362038184.html


終わりと始まり。〜新章開幕のごあいさつ、そして利用規約じゃないけどまあそれ的なやつ。 - Name: カナメ Mail - Home No.1559 - 2018/02/22(Thu) 20:48:32
かねてからの告知どおり、「サロン・ド・GENKeeeeN」は店じまいしました。そして、「サロン・ド・ぼへみ庵」として、リニューアルオープンいたしました。
話が違う? ええ、あれから事情も気持ちも変わりまして、もともとログを残すことは決めていたのですが、投稿の機能も継続することにしました。それにあたり心機一転、名称も新たにしました。
やっぱり、掲示板には未練があります。たとえば、これ↓に寄せられた指摘なんて、自分ひとりではまず気付くことはありませんでした。たったひとつの証拠が、自説を根底から覆す。こんなエキサイティングな体験は、ひととの交流があってこそです。

No.1545 久保陽子が「幻魔」を変えた! 〜真幻魔大戦「スリーピング・ビューティー」
http://www1.rocketbbs.com/612/bbs.cgi?id=t_kaname&mode=pickup&no=1545

さて、リニューアルオープンにあたり、ここであらためてルールではないですが宣言をしておきたいと思います。
ここはあくまでも、ワタシことカナメが個人の趣味で開く云わばサロンです。ワタシの判断で、お呼びでないと判断した投稿や人物には、掲載や参加をお断りさせていただく場合があります。あらかじめご了承ください。
その際、表で「お引き取りください」なんて、わざわざ云いません。そういう投稿は、いつの間にか消えています。そしてその投稿者は、二度と投稿ができなくなっています。世はこともなし。
横暴だ、専制だ、発言の自由はないのか、とか仰る向きは、どうぞよそをあたってください。

ニュートラルなボードリーダーぶるのは、もうやめにします。これほどワタシに向いていない、適性の欠如した役割はありません。そんなものになろうとし、やろうとしたことが、そもそもの間違いだったのです。そのせいで、こんな閑古鳥の鳴く掲示板に積極的に投稿してくださった方にも、古くからこの掲示板を読んでくださっている皆さんにも、ともに迷惑をかけてしまったことは、申し訳なく思います。

その反省を踏まえ、これからは自分が付き合う相手ぐらい、自分で選ばせていただきます。なんか文句ある? 文句のある方は、どうぞ以下同文。ウルフガイ・ドットコムでもあるまいし、たかが個人所有のプライベート掲示板、なにを肩ひじ張っていたのやら、って感じです。
まず、ワタシが愉しいと思うこと。それがここのなじみの皆さんにも、よろこばれることだと思っています。そう云えば、不遜に過ぎるでしょうか。

とかそんなことを云いながら、投稿なんてまったく無い、ということも充分考えられるのですけどね。
ワタシ自身のステージは、ブログに移してしまいましたしね。ワタシという、ほとんど唯一の書き手をなくしたこの掲示板が、果たして掲示板として機能するのか? 試してみるのも一興でしょう。
まあ投稿がなければないで、ログの保管場所として残すのは既定路線ですから、何ら変わりはない。投稿の機能はあるが、誰もその機能を使用しない掲示板の跡地としてここに在り続ける、それもまたよし。世はこともなし。


うわ、 - Name: おかもと Mail - Home No.1560 - 2018/02/23(Fri) 00:00:27
カナメさんが「ひらりん化」している(笑)


Re: うわ、 - Name: カナメ Mail - Home No.1561 - 2018/02/24(Sat) 11:39:15
おかもとさん、どうも。
さすがに「ひらりん化」は面映ゆいですね。ワタシのような器の小さな人間がパーティを催す際の、ワタシ自身の心得を文章化するとこうなったということです。これまで気心知った者同士の暗黙の了解、空気感にちょっと寄っかかり過ぎてたという反省もあります。古くからここを読み、親しんでくださっていた皆さんには、なんら変わるところはありません。
ひらりんに化せるものなら、化してみたいものです。おれも生きたや、ひらりんのよに。……こう云うと、ちょっと弔辞っぽいですね。


花に嵐のたとえもあるさ さよならだけが人生だ。 - Name: カナメ Mail - Home No.1554 - 2018/01/28(Sun) 22:08:04
アメーバにブログを開設しました。
この辺で当掲示板は店じまいして、ワタシの平井和正活動の場は、今後そちらのブログにシフトしようと思います。別に急に思い立ったわけではありません。このSNS主流の時代に、閉じた掲示板もどうかな、そちらと連携できるブログがいいんじゃないか、そう前々から考えていたのです。画像のアップも1件1枚で貧弱ですし。
ただ、ネックは過去ログも含め数百件におよぶ投稿の数々で、これを消してしまうのは忍びない。それでズルズルとここまで来てしまいました。これを簡単に丸ごと移行できるなら、とっくにそうしていました。
最低限、ここのログだけは閲覧可能な形で遺すつもりですので、その点はどうぞご安心ください。

発信の場がひとつ無くなることに、残念に思われる向きもいらっしゃるかもしれませんが、ご自身でブログや掲示板を開設するなりして、大いに筆を奮っていただければと思います。今後のご活躍をお祈りしています。
それでは、新生サロン・ド・GENKeeeeN ≪ブログの巻≫にお付き合いください。
https://ameblo.jp/tkaname/


Re: 花に嵐のたとえもあるさ さよならだけが人生だ。 - Name: 生頼範義展が盛況で何か安心した幻魔大戦バガボンド Mail - Home No.1555 - 2018/01/28(Sun) 22:31:55
いつか、こういう日が来るとは思ってはいましたが、
とうとう来ました。
まあ、私もここのシステムは垢抜けないにもほどがあるなぁと思ってはいましたが。
幻魔大戦の元ネタは、別に過去ログみなくても言えるのですが、
七月鏡一先生のツイート記録と「日下三蔵の昭和SF&ミステリ秘宝館 平井和正編」は貴重な記録な気がするのでバックアップを取らせて頂きます。


Re: 花に嵐のたとえもあるさ さよならだけが人生だ。 - Name: 奈津 Mail - Home No.1556 - 2018/02/14(Wed) 22:31:14
ここを閉じられると知り、一言お礼が言いたくてお邪魔いたします。

こちらでは、随分と楽しませていただきました。過去ログを読んでいると当時が思い出され、ついつい読みふけってしまいます。本当に貴重な場所でした。
ここは残してくださるし、カナメさんの新しい文章はブログで読めるにしても、なじみの場所がまた一つなくなってしまうような寂しさは感じてしまいます。胸がいっぱいになる感じ・・・
本当に、どうもありがとうございました。
お礼がここで言えてよかったです。


Re: 花に嵐のたとえもあるさ さよならだけが人生だ。 - Name: 平井和正の再評価を祈っている幻魔大戦バガボンド Mail - Home No.1557 - 2018/02/17(Sat) 18:32:35
私もお礼を申し上げるのを忘れておりました。
2014年ごろにデスマーチ案件から解放されて以来、長年のもやもやと幻魔大戦の続きが読みたい病が発症しておりましたが、
このBBSのおかげで救われたように思います。
新しいブログは陰ながら楽しみに拝見させて頂いております。
2月2日の平井和正さんを偲ぶ会に関する感想などをできれば拝読させて頂ければ幸いです(とある方のツイートで「生前に交流があり且つ昨年の法事まで参加した数名と、遠方で法事に行けなかった同レベルのファンまでしか認めて貰えずファンの確保が大変だったらしい」と伺いました)。

またどこかで私もサイトをシレっと開設して7巻以降の元ネタを書きたいと思います。


Re: 花に嵐のたとえもあるさ さよならだけが人生だ。 - Name: カナメ Mail - Home No.1558 - 2018/02/18(Sun) 11:26:24
奈津さん

丁寧なご挨拶をいただき、ありがとうございます。
それで、ちょっと云いにくいんですけど、掲示板、続けることにしました(笑)。
詳しくは、後程。


鑑賞してから読む 生ョ範義 展 THE ILLUSTRATOR 1月6日 (土) 〜 2月4日 (日) 上野の森美術館で開催 - Name: 薄っぺらいニワカファンの幻魔大戦バガボンド Mail - Home No.1552 - 2018/01/07(Sun) 12:47:07
17.11.12(日) 筒井康隆自作を語る#4 〜筒井康隆コレクション完結記念〜
に行ってみたのですが、区の会館に開場前から人が結構並んでいて
筒井康隆が来るだけでこんなに人が来るのかとびっくりしました。
私は関西大倉高校出身で、筒井康隆が春日丘高校出身と同じ大阪第二学区なので
郷土の偉人なのですが、失礼ながら、こんなにこの方を支持なさっている方が多いとは知りませんでした。

「日下三蔵の昭和SF&ミステリ秘宝館 平井和正編」は数えられるくらいしか人が来ず、平井和正も筒井康隆も似たようなものだろうと思っていましたが
違うのだという事を理解しました。

さて、とうとう、東京 上野にやってきた生ョ範義 展
1月6日に朝7時半に上野の森美術館に行ってみたら誰も並んでいませんでした。
駅地下の喫茶店やパン屋を梯子して時間をつぶして9時に行ってみたら
10人か20人くらい並んでいました。待っていたらどんどん人来ます。
開場前には200人ほど並んでいました。

開場後、のんの解説ナレーションを聞きながら、順番に鑑賞していきました。

私も頑張って#ohraiのハッシュタグでTweetし、黄金の犬という映画のイラストのポストカードを最後にもらいました。

物販の売店が凄く混んでいて、買い物を終わらせるのに1時間くらい掛かりました。
商品を選んで会計のレジ前に並ぶのだけで45分くらい並んでいました。(あれ、どうにかならないですかね。)

1月6日は次のものを購入しました。
宮崎での展覧会図録の、PARTU・V・拾遺集のBOXセット
神話
狼の紋章
狼の怨歌
ベガ(立像)塗装済み \45,000(税込み価格 \4,8600)

http://radiko.jp/#!/ts/TBS/20180106230000
なんか大盛況のようです。新宿5丁目のLiveWireに来た人たちは
泉谷あゆみ遭遇後の方向についていけた人たちでした。

生ョ範義展でベガの立像の前で写真を撮っている人たちや
物販でウルフガイを購入している人たちが
1980年代に幻魔大戦を2000万部のベストセラーに押し上げた人たちなのですね。

明日のトークイベントにまた行きます。
自分の好きなものが人口に膾炙するのはなんか嬉しいですね。
この人たちが幻魔大戦の続きを読みたくなって、幻魔大戦 Rebirthを買ったり、Web連載の応援ボタンを押しまくれば、
私の読みたかった結末が読める日が来るのでしょうか。


Perfumeじゃないっ! - Name: 薄っぺらいニワカファンの幻魔大戦バガボンド Mail - Home No.1553 - 2018/01/21(Sun) 21:09:59
なんか生ョ範義展に行った人のTweetを眺めていると、Perfumeっぽい絵とか「perfumeのクリアファイル」とつぶやきがあるので
画像ファイルを見てみると、「平井和正の幻魔宇宙U」の付録ポスター「時を継ぐ者たち」でした。

https://twitter.com/Lovot_sm/status/954729304654360576
https://twitter.com/MAEDA_Usotaro/status/954552543283048448
https://twitter.com/zelkova_hill46/status/954680976415760385

平井和正の幻魔宇宙Uは1983年に発行された雑誌なので、当たり前ですが、この年にPerfumeがいるわけではありません。
ボブカットが一人いて、長髪が2人の美女三人組というのが、この絵を知らない人にとってはPerfumeとダブって見えたのだと思います。

では、この3人は誰なのでしょうか。

七月鏡一先生説

https://twitter.com/JULY_MIRROR/status/954819547894185985
昔からこの絵に描かれてるのは誰なんだろう?と思ってますが、上から「東三千子」「杉村優里」「ソル王女」かなあ。

夏が好き師匠説
https://twitter.com/lovesummerI/status/954866829582729216
上から「ムーンライト(お時)」「杉村優里」「クロノス」かなあ。

そうです。リアルタイムのファンたちでさえ、誰かが言えないのです。

ただ、真ん中が杉村優里というのは一致する見解のようです。
真ん中の女性は、長髪で背が高く、肩もがっちりしていて、錫杖を両手に持っています。

では、一番上の女性は東三千子なのでしょうか。ムーンライトなのでしょうか。

一番下の女性はソル王女なのでしょうか。クロノスなのでしょうか。


何か資料はないかと幻魔宇宙を眺めてみると「平井和正の幻魔宇宙」(T)時代別宇宙図の左隅(27P)に
次のような記載があります。
-------------------------------------------ココカラ---------------------------------------------------------------------
 「新幻魔大戦」におけるエド2000年で滅亡しかけた地球とは別の歴史をもつ地球を生み出す為、
そして真の救世主を生み出す為にタイムリープするお時、
彼女の為にお守りとしてベアトリス王女が思念をこらして作った釵が"ベアトリスの釵"である。
この釵を身に付けたお時は寛永年間に飛び、新しい超能力者の家系を生み出す。
"ベアトリスの釵"の守護により魔人正雪を打ち倒したお時は、ムーンライトと名を変え、
「真幻魔大戦」の東丈の前に現れる。
 映画「太陽の戦士」の監督風間亜土を訪ねた丈は、亜土に瓜二つの女性お蘭と出会う。
お蘭も又、"ベアトリスの釵"の所持者であった。お蘭からお守りとして釵を受けとった丈ではあるが、
その釵を杉村優里に渡してしまう。"ベアトリスの釵"を身につけた優里もタイムリープして7世紀の日本へ飛んだのである。
-------------------------------------------ココマデ---------------------------------------------------------------------
「平井和正の幻魔宇宙U」P119 ドキュメント・ファイル2 ベアトリスの釵は時空を超えて・・・
-------------------------------------------ココカラ---------------------------------------------------------------------
東丈の心にはてしなくも深い安らぎを与えてくれる
お蘭!
美しい女性が東丈に託した銀釵は暗闇に潜む大魔王の如きものから東丈を守った。
・・・それは
"ベアトリスの釵"!だった。
プリンセス・ルナの愛娘・ベアトリス王女が
エドの街でお時に手渡した神秘の霊物が、
三四0年の時をへだてて、いま東丈の手に!
だが、彼はその身を守るべき
貴重な"力"を
杉村優里のもとに残して去った・・・・・・
だが、優里もまたベアトリスの釵を手にしたまま七世紀の日本―
白皙の美青年、役小角の時へと飛んだ。
"時を継ぐ者たち"の手から手へと、
平打ちの銀釵は稀有の運命を背負うかのごとく、移動してとどまるところを知らない。
いまもまた、ベアトリスの銀釵はどこかの世界で、超能力者の戦士たちを、
宇宙の暗黒の支配者"幻魔"の手から守りつづけているにちがいない。
-------------------------------------------ココマデ---------------------------------------------------------------------

SFアドベンチャー編集部としては、杉村優里の"時を継ぐ者"という役割は風間蘭から引き継がれた可能性があります。
そうすると、一番下の女性はソル王女でもなくクロノスでもなく風間蘭という可能性があります。
消去法としてソル王女は黒髪でないはずです。クロノスは時空を超える宿命や能力を背負っていましたが、
それはムーンライト(お時)から引き継がれた役割ではありませんでした。

同様に東三千子もハルマゲドンの少女で様々な世界を転々としますが、
それは別のパラレルワールドの少女のころの東三千子です。
またその東三千子はベアトリスの釵を引き継がれてお時の役割を担っていたわけではありません。
そう考えると一番上の女性はムーンライトだと考えるのが妥当な気がします。

このような理由により、私の考えとしては、
上から「ムーンライト(お時)」「杉村優里」「風間蘭」かなあ。


ビッグ3・座談会 GENMA-WARSはまだ終わらない いや、いまこそ戦いの火ぶたは切って落とされるのだ。 - Name: 薄っぺらいニワカファンの幻魔大戦バガボンド Mail - Home No.1551 - 2018/01/04(Thu) 23:33:45
1979年8月発売のアニメージュ増刊 リュウVol2.に掲載された座談会。
なんか平井マニアからするとリュウにこういうネタが載ったことがあるというの死角のようです。
https://twitter.com/hexagonminer/status/947468263587430401

私、通っていた古本屋にリュウが結構置いてあったので
買えるだけ買って読みましたが、幻魔大戦にここまでクローズアップしたのは
この号だけだった気がします。
徐々に人気が下がり、安彦良和のアリオンを売り出すように変わっていきます。
ただ、何かの号でサイボーグ・ブルースのコミカライズを見かけたような気がしましたが、
なんか中途半端にコミカライズしてみた感じの企画に終わっていたように思います。

ちなみに、この座談会の内容は、
e文庫 真幻魔大戦2巻の巻末に収録されていますので、
ご興味のある方はKindleなどの電子文書端末でそちらをご参照ください。


幻魔大戦Rebirthの元ネタ紹介(6) - Name: 薄っぺらいニワカファンの幻魔大戦バガボンド Mail - Home No.1549 - 2017/12/31(Sun) 21:30:49
ハンドルネームを幻魔大戦ジプシーから幻魔大戦バガボンドに変えたいと思います。

2017年1月15日の新宿5丁目LiveWireのトークライブ「日下三蔵の昭和SF&ミステリ秘宝館 平井和正編 Part.1」にシレッと参加しました。
休憩時間になって七月鏡一先生が次のような告知を仰ったように記憶しています。
「来月からの幻魔大戦Rebirthは犬の帝国をやります。真幻魔大戦第三部で描かれなかった部分を描きます。」
私はえぇっとなりました。
真幻魔大戦第三部は、確か高校生の時に読みましたが(確か1994年頃かな梅田の淳久堂に行ってみたらあの頃はまだ徳間文庫の真幻魔大戦がたまたま置いてあって買えました)、
結末が知りたくて最後の方を読んでみたら、やはり中途半端な感じで終わっている。。。
残念な気持ちになってザザ読みして終わらせていました。

「えっ、あの続きやんの?でも、描かれざるところだから、クロノス達が破滅世界に来る前に東丈がやってきてしまったという話かもしれない・・・」

そして2017年2月12日「日下三蔵の昭和SF&ミステリ秘宝館 平井和正編 Part.2」、
私はもしかしたらGから始まる某宗教団体に勧誘されるかもしれないとドキドキしながら(本当に思っていました・・・)
勇気を振り絞って懇親会に参加しました。
参加したら、宗教臭い話は一切なく昔のイベントは懐かしかったねとか、なんかSF作家の内輪の愚痴ばかりを聞かされ、
特に感動するような話はなく、平井和正にハマってしまって抜け出せないまま大人になってしまった濃い大人たちの昔話の飲み会でした。
愚痴話ばかりを聞いていて、なんか、日本SFって斜陽なのかなーみたいに思いながら話を聞いていました。

ただ話の途中で七月鏡一先生がiPad AirのKidleに保存している生頼範義画伯の画集の一つの絵を皆に見せてくれました。
それはSFアドベンチャー増刊号 平井和正の幻魔宇宙Wの表紙の絵でした。
「真幻魔大戦第三部のラストシーンの絵だと思うんだけど、月が2つあるんだよねぇ。これってどういうことなんだろう?」
雑誌の表紙の絵は上空の2つの月がムックの表紙に収まることができなかったため、私はこれを聞かされるまで上空に月があることさえ知りませんでした
(なんか同じタイミングで小太りでない革ジャンを着てメガネを掛けたお兄さんが左隅の犬の頭に何かコメントをなされた気がしましたが、
私はその絵をちゃんと見ていなかったのでピンとは来ていませんでした)。

ただ実際の黄金の獣神のラストは、ヘフスイと対峙している黄金の獣神に戦艦が大口径の火球弾を発射し、
黄金の獣神が咆哮を上げながら火球弾をはじこうとしている最中に、洞窟基地(超古代文明の遺跡)の蔵している磁場が外部に溢れだし、
キールが犬人族帝国の内外には存在しない異世界に遭遇するというシーンで終わっています。

足元の犬の生首はラストの方で黄金の獣神に八つ裂きされたメルダイな気がするし(ネットを見ているとヘフスイだという説もあり)、
クロノスの脈を診ているジョージ・ドナーは生頼画伯によくある拡大解釈だとして、
戦艦の背後の上空に浮かぶ2つの月は何なのでしょうか?生頼画伯の拡大解釈なのでしょうか。
それとも平井和正の未発表原稿を生頼画伯が読んでいてそれをベースに描かれたものなのでしょうか。

真幻魔大戦第三部 破滅世界という1984頃の幻魔大戦ファンの垂涎の結末が待ち受ける舞台に、Rebirthの東丈は来てしまったのです。

第31話 東丈の消失

https://twitter.com/JULY_MIRROR/status/824661007674990594
>三千子お姉さんはどこに行ってしまったのだろうか。なぜ卓と入れ替わっていたのだろうか。まだ、その謎が解き明かされていないことには何か意味があるのかな?
意味はありますが、明かされるのはもっと先です。


P32. 2コマ目
氷河戦士ガイスラッガーのソロン号
https://twitter.com/sousai_h/status/851815668613693444
https://twitter.com/sousai_h/status/851834573189136384

第32話 幻魔領域T
P66
「破壊王」という言葉。幻魔大戦に出てくる用語。真幻魔大戦第三部ではダツラが自分が破壊王になると言い出したり、なんか無印幻魔大戦第二部ハルマゲドンで高鳥慶輔が言い出したりします。
ちなみに早瀬マサト先生は、ハカイダーのボディの鎧を着せて破壊王と名乗らせていたので、一瞬、人造人間キカイダーのサブローをデザインソースにするべきだっただろうとかいう思いが頭をよぎったらしいです。

https://twitter.com/hayasemasato/status/835733472895348737
ギルガメッシュじゃなくてサブロウをデザインソースにすべきだったかw

第33話 幻魔領域U

ウサギ人間ルシイ : 真幻魔大戦第三部に登場するラチルのオマージュ
鹿人間ダルス : 真幻魔大戦第三部に登場するゾードのオマージュ

犬人兵 : 石ノ森章太郎のドッグワールドという作品のオマージュ

P81.1コマ目のルシイのセリフ
覚えておいて みんながあなたを嫌うのには、それなりの理由があるの・・・

その理由って何?!

リグルス艦長:真幻魔大戦第三部に登場するヘフスイのオマージュ

第34話 幻魔領域V

P.114
山猫人グアランディール:真幻魔大戦第三部に登場するゴーゴルドウのオマージュ

P132.1コマ目
この世界の"救世主"の伝説だ!

真幻魔大戦第三部には犬人族に伝わる東方の救世主エスカルの伝説が存在し、エスカル教というものも存在します。
真幻魔大戦第三部に登場するダズンが進行するのがエスカル教です。

第35話 幻魔領域W
P138.1コマ目
狼のシルエットが戦艦を崖の上から見下ろしている。ナルはまだこの世界に居残っているのか・・・

P145
知らない星座をみて少なくとも違う時代に来ていると悟るのは、真幻魔大戦第三部でそういうシーンがあり、それのオマージュです。

P158-160
ビルの窓ガラスに映るドク・タイガー
仮面ライダーアマゾンのコミカライズ版で、山本大介を追跡する十面鬼ゴルゴスがビルの窓ガラスに映るシーンのオマージュ

第36話 幻魔領域X
P195-P196
( ゚∀゚) ドゥルッドゥー ドゥルッドゥー (゚∀゚ )
( ゚∀゚) ドゥルッドゥー ダッダッダラー (゚Д゚*)
( ゚∀゚) ドゥルッドゥー ドゥルッドゥー (゚∀゚ )
( ゚∀゚) ドゥルッドゥー ダッダッダラー (゚Д゚*)


私の記憶が曖昧で申し訳ありませんが、1990年代ってまだどこかの本屋に行くと売れ残りの平井和正の文庫本が置いてあったりした気がします。
大学生の時、梅田の紀伊国屋で早川文庫のウルフガイを見て「フーン、早川文庫版なんてのもあるんだ」思ったような記憶がありますが、
もしかしたら何かの勘違い―空脳だったのかもしれません。

ただ、1月6日に上野の森美術館に行くと買えるんですよね、今ではもう買えなくなったものを、
2017年2月12日「日下三蔵の昭和SF&ミステリ秘宝館 平井和正編 Part.2」で日下三蔵さんが仰っていた雪解けを目撃できるんですよね。


Re: 幻魔大戦Rebirthの元ネタ紹介(6) - Name: 薄っぺらいニワカファンの幻魔大戦バガボンド Mail - Home No.1550 - 2018/01/02(Tue) 12:26:27
気になる「幻魔宇宙」4の表紙 1993.02.26
カナメ師匠が25年も前に触れられているネタだったのですね。
私、Rebirth7巻の内容には触れないつもりだったのですが、「ナルはまだこの世界に居残っているのか・・・」
というのは、Rebirthの幻魔領域編が幻魔宇宙Wの表紙の後だとわかったうえでないと出てこない文言ですね。


久保陽子が「幻魔」を変えた! 〜真幻魔大戦「スリーピング・ビューティー」 - Name: カナメ Mail - Home No.1545 - 2017/12/23(Sat) 21:56:42
久保陽子も犬神明もアダルトが先! ……これを書いてから、ずいぶんと時間が経ってしまいましたが、ようやっと『真幻魔大戦』(以下「真」)では「スリーピング・ビューティー」、『幻魔大戦』(以下「無印」)では3巻までを読み終えました。初出を以下に列記しておきます。例によっておかもとさんのヒライストライブラリーを参考にさせていただきました。毎度お世話になっております。

◇ビッグ・プロローグ
 SFアドベンチャー1979年8月号
◇サディスティック・サイキック・タイガー
 SFアドベンチャー1979年10月号

◇スーパー・バロック・プリンセス
 SFアドベンチャー1979年12月号
◆幻魔大戦 1 幻魔宇宙
 野性時代1979年12月号

◇ザ・ESPファミリー
 SFアドベンチャー1980年2月号
◆幻魔大戦 2 超戦士
 野性時代1980年2月号

◇スリーピング・ビューティー
 SFアドベンチャー1980年4月号
◆幻魔大戦 3 最初の戦闘
 野性時代1980年4月号

「スリーピング・ビューティー」で久保陽子が全幻魔シリーズを通じて初登場します。同じ頃、無印では、ニューヨークで幻魔との戦いを繰り広げていました。
ワタシはこのことを以前に人づてに知ったのですが、驚きましたね。GENKENメンバーって、みんな無印で生まれたもの。それが大人になって、真に再登場したものと、もう頭から思い込んでいましたから。
事実はそうではなく、真で生まれた久保陽子というキャラ、東丈の高校時代からの同窓生という設定を無印に反映することで、無印ワールドは漫画版『幻魔大戦』(以下「漫画版」)とは大きく軌道を変えた、というのがそもそもの順序だったのです。

余談ですが、それ以前に無印に“クェーサー”を持ち込むことで、ザメディとの戦闘以後の展開は漫画版から一変します。そう、無印はなにも、4巻から急に変わったわけではないのです。
真の存在が、無印を変えた――。これは皮肉というか、面白いですね。漫画版の「やり直し」が真だった、そもそもは。で、真が小説で、その話の起点が漫画のままじゃあアレだから、小説にしようと。それが『デスハンター』を小説化して『死霊狩り』にしたようなストレートなノベライズだったら、話はシンプルだった。ところが、小説の無印は質・量ともに真すら凌ぐ存在感をもった物語として、独自の成長を遂げてゆく。そのきっかけが、真の要素を持ち込んだ云わば化学反応にあったのですから。

でも、こればっかりはオンタイムで掲載誌を読んでなくてよかったと、ちょっと胸をなでおろしています。だってもう完全に、無印での久保陽子のその後をカンニングするようなものじゃないですか。あの当時、掲載誌を出た順に読んだ読者は、無印に久保陽子が登場したとき、どういう気持ちを抱いたのでしょうね。そんな人にもし会えたら、ぜひお伺いしてみたいものです。

もうあからさまと云っていい久保陽子の好意に気付かない青年・東丈の鈍感ぶりは犯罪レベルです。三千子姉さん、叱ってください。もちろん、自分に都合の良い関係を維持するために、無意識に気付かないフリをしているだけなのですが。
東丈を前にしているだけで、連鎖的にヘマをやらかしてしまう。なんとも可愛らしい、いいコなのですよ。ただただ、恋した相手が悪かった。もっと普通の男を好きになっていれば、幸せな家庭を持ち、幸せな人生を送れるはずだったのですが。
東丈のような特別な人間を自分だけのものにしようとした愚かさ、分不相応。そう云ってしまえば、それまでです。けれども、そうした成り行き、関係、ポジションそのものが、彼女のになう役割でもあります。それはおそらく、作者にさえはかり知れぬものなのでしょう。彼女もまた平凡な人間なんかでは決してありません。その存在の大きさは、井沢郁江すら凌ぐものです。
云ってしまえば、彼女が無印を漫画版から変えた。――「妄想幻魔大戦」といった造語に見られる世間的「幻魔大戦」のイメージ――(無印)幻魔大戦を幻魔大戦たらしめたのが、久保陽子だと云っても過言ではありません。

東丈を慕う可憐な娘は、やがて彼を呪う魔女へと変貌してゆく。怖い怖い女の妄執。しかし、この問題は(ワタシの記憶が正しければ)後期ゆるふわひらりんの第三次幻魔大戦でもついに触れることはありませんでした。そのことそのものが、久保陽子問題の難しさ、闇の深さを物語っているように思えてなりません。


Re: 久保陽子が「幻魔」を変えた! 〜真幻魔大戦「スリーピング・ビューティー」 - Name: おかもと Mail - Home No.1546 - 2017/12/24(Sun) 18:34:14
> でも、こればっかりはオンタイムで掲載誌を読んでなくてよかったと、ちょっと胸をなでおろしています。だってもう完全に、無印での久保陽子のその後をカンニングするようなものじゃないですか。あの当時、掲載誌を出た順に読んだ読者は、無印に久保陽子が登場したとき、どういう気持ちを抱いたのでしょうね。そんな人にもし会えたら、ぜひお伺いしてみたいものです。

いや〜、どうだったかな。
知ったら知ったで、この(高校生の)久保陽子がどんなふうに変わっていくか、今度はそのあたりが興味シンシンだったような。

それにしても、久保陽子、河村蓉子、東洋子と、ひらりんはヨウコさんにこだわってるなぁ、とおもったことでありました。


Re: 久保陽子が「幻魔」を変えた! 〜真幻魔大戦「スリーピング・ビューティー」 - Name: DONDEN Mail - Home No.1547 - 2017/12/29(Fri) 19:06:13
この件で一点指摘しておきますと、旧デジタル版の『幻魔大戦』4巻コメントに、以下のものがあります。

東丈が中学生時代に、三島由紀夫ばりの習作を書いた、ということから真幻魔大戦においての青年作家東丈が存在することになった。才能はどの程度あったのか、定かではない。たぶんカルト作家ではなかっただろうか。

これを読むと実際の執筆での初登場は、無印が先の可能性もあるのではないでしょうか。
ただ4巻の久保陽子の諸々の描写(家系的にヤバ目な能力持ちで母親は某宗教団体所属など)の詳細さからすると、これは登場の後先云々というより、最初から“魔女化”して対峙する構想があって幻魔宇宙に投入された人物だったのでは、とも思います。
その辺は4巻限りの“トンカチの郁江”という井沢郁江のあだ名が、後から読み返すと少々浮いた印象なのと対称的です。

あと“魔女のカルマ”について新幻魔大戦のシルヴァーナとの関連を匂わせたことも、どこかの後書き(全集か?)で書いていたような覚えもあるのですが…


Re: 久保陽子が「幻魔」を変えた! 〜真幻魔大戦「スリーピング・ビューティー」 - Name: カナメ Mail - Home No.1548 - 2017/12/31(Sun) 13:56:47
>おかもとさん
トリオ・ザ・ヨーコさんですね。なんかヨーコさんにうらみでもあったんでしょうかね。

>DONDENさん
貴重なご指摘、ありがとうございます!
実際の執筆時期は闇の中だと思っていたのですが、こういう明確な根拠は気持ちがいいですね。
ワタシも旧版の電子書籍を確かめました。いい子ぶってあんなことを云いましたが、やはり新版電子書籍であとがき+コメントコンプリートをやめたことについては、e文庫のなかのひとにおうらみ申し上げたい。

久保陽子が『真幻魔大戦』にも再登場することで、安堵した読者も多いようですが、ここでも彼女は淫霊幻魔に捕らえられてしまう。
『幻魔大戦 第三集』(徳間書店) 東丈の失踪 あとがきIII


ちょうど帰省してまして、蔵書を読み返していましたら、こんな記述も見つけました。
無印幻魔大戦4巻パートの執筆が、真幻魔大戦・青年東丈の登場に先行していたとすると、“クェーサー”も“ジョン・カトー”も無印幻魔大戦発である可能性が高そうです。
そうなると、無印幻魔大戦がザメディ戦以降、ああいう舵を切ったのは、まさに言霊使いとしての直観とでも云うほかなそうですなあ。

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