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記事No.1766に関するスレッドです


昔話4 - Name: カナメ No.1766 - 2022/01/08(Sat) 09:29:36
■批評家の道、ファンの道
(前回のあらすじ)
どこの誰とも顔も見えない名前も知らない、外野に過ぎない一読者、一視聴者が、好きだからこそあえて厳しいことを云わせていただきます。――だあ? おこがましいわと。
そんなふうに自分の暗黒衝動を、いい子ぶって正当化してるんじゃない。もっと自分に正直に「I hate you.」ってディスっとけ。そう思います。


う〜ん、ちょっぴり、言葉が過ぎたかな?
その言葉に一切の嘘偽り、自己欺瞞もなく、真実まごころから発したものだとしても、あなたが一読者、一視聴者、一観客に過ぎないとしたら、それが当事者に望ましい形で届くことはまずないということです。あえて云います。善意のネガティブ発言など、ないということです。少なくとも、赤の他人には。
言葉というのは、単に文字列だけでは届かない、刺さらない。それを発する者の人格や関係性とセットになって、初めて効力を、説得力を帯びるものだからです。

それは良くて不愉快に思われるだけ。悪くすれば愛するクリエーターを傷つけ、場合によっては死に至らしめてしまうかもしれません。言葉はひとを殺せるんですよ。精神的に。
それでいいんですかということです。道徳ではありません。これは損得勘定です。
「●してしまう」でアップしたら、強制的に非表示なってしまいました。「殺せる」はOKなのに?

そういうことは、彼の仕事上の関係者とか、友人知己にまかせておきましょう。
イエスマンばかりで周りを固めるクリエーター、経営者は堕落する。などと、よく云われます。それが事実だとしても、だからといって、どこの馬の骨であるあなたが、それを買って出たとて、そういう役割の人にはなれません。彼が身近な良き批判者・忠告者を排除したとすれば、それが彼の器量、限界だったのです。

〇〇〇よ、おれの批判から逃げるな! そうやって都合の悪い意見から目を背けているから、お前は成長しないんだ!
そうかもしれません。あなたは実に素晴らしい、質の高い、傾聴に値する主張をしているのかもしれない。しかし、それを見つけるまでに、いったいどれほどの、箸にも棒にもかからない、分別の欠片もない、悪意したたる、ヘドロのような罵詈雑言の十字砲火に晒されねばならないのか。なかには素晴らしいものもあるかもしれない。しかし、それを探し出している間に、殺されてしまいます。それはどこかに埋まっているかもしれない宝物を地雷原から探すようなものです。

『ザ・ファブル』の宇津帆さんの云うとおり、確かに「敵」は「本当のこと」を云ってくれる。でも、敵の云うことを反省のよすがにはしていられない。少なくともワタシは、それほど強くない。こう見えて傷つきやすいので。だからツッコミを入れてくれる信頼に足る知人の存在は有り難い。貴重な友人の貴重なツッコミを大切にしたいものだと思います。人は誰しも、過ちを犯すものなのだから。

彼が信頼のおく身近なひとにまかせておけ、というのはそこです。それが真に心のこもったメッセージだったとしても、周りの無数の野次、猛毒の悪意にまぎれ、埋もれてしまいます。当事者に対しては、そんなものにマトモに向き合うなと云わせていただきます。

あなたが目指すべきは、孤高の批評家であって、憧れのあの人に認知されるファンではないはずです。
直接コンタクトを取るなど厳禁です。ミーハー精神は、この際捨ててください。極力距離を置き、離れましょう。ファンからもです。あなたはクリエーター当人からも、ファンからも疎まれ、憎まれる存在だからです。そんなあなたを好きになってくれる、あなたのファンと交際してください。

■妄想と事実と反省と
歴史に「if」は不毛と云われます。それでもウルコムに関わらなければ、個人サイトでひとり孤独に平井和正を語っていたなら……そう、妄想してしまうことはあります。

ウルコムに関わるな。それが身のためだ。平井せんせいの、多くの平井和正ファンのためだ。お前は近い将来、加藤みどりさんもビックリ、「なんということでしょう!」とナレーションされる劇的ビフォーアフターを迎えることになるんだ。
1999年にタイムリープし、そう経験者の忠告を伝えたところで、20年前のワタシは耳を貸さなかったに違いありません。

ワタシはそこで大いにハシャギ回り、郁江大好き内村君的ビリーバー、親衛隊長として大暴れしました。……そのこと自体、大いに反省するところですが、なお一層悪いのは、そのさなかで悪しざまに罵る側に転じ、「敵」に回ったことです。
そこでウルコムを去り個人サイトに引っ込んだのはいいとしても、もはやそれで片付く問題ではありませんでした。ワタシはすでに自分の器には大き過ぎる、分不相応な注目を浴びる身になっていたのです。

TO BE CONTINUED


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