ゴールデンウィークも今日が最終日。実家で発掘シリーズもこれが最後。ラストを飾るのは、画・大橋薫、企画・ウルフガイ・プロジェクト、『狼のエンブレム』です。ファンが書いた続編(※1)を原案にウルフガイ・プロジェクトスタッフがリライト、商業誌デビューとなる大橋薫の作画で「少年キャプテン」1985年2月号から7月号にかけて全6回にわたって連載されました。ちなみに「もともと6回の約束だった」(※2)そうです。青鹿晶子の遺児・犬上真那はたった七年でハイティーンの容姿になり高校に通う、こちらは見た目は変わっていないらしい犬神明は彼女を見守るために同じ高校に転入する。こうしてウルフガイが再び学園を舞台に動き出す。西城の息子・沢恵一、虎4の双子の妹・虎9らを交え、物語は次第に国家的謀略戦へと雪崩れ込んでいく。ストーリーについて云えば、ファンの模作の域を出ません。まあ、もともとが模作ですからね。(新)ウルフ会の発足や、映画「狼の紋章」の上映会などと並ぶ、当時のウルフガイ復活を祝うお祭り・企画の一環、と見るべきなんでしょう。とは云え、肝心の本家『黄金の少女』のほうは、「ウルフガイ復活!」「少年犬神明が帰ってくる!」と派手にブチ上げておいて、実態は犬神明出る出るサギの朝鮮戦争帰りのアメリカ南部の警察署長の物語だったわけで、ファンの無聊を大いに慰めたことは間違いありません。小説版が前述の「ウルフランド」に掲載されていて、漫画版が終了したその後の展開を読むことができます。※1 丹下真弓・作『狼のレクイエム第三部』『新・狼の紋章』『新狼の紋章』。それぞれ「狼火」創刊号、第六号、第十号に掲載。※2 「ファンロード」1985年7月号「FRマンガ家特集 大橋薫&真弓(楠桂)シスターズ」による。 言霊を引用 Re: 大橋薫『狼のエンブレム』 - Name: カナメ No.1510 - 2017/05/07(Sun) 01:33:53 「少年キャプテン」1985年2月号 Re: 大橋薫『狼のエンブレム』 - Name: カナメ No.1511 - 2017/05/07(Sun) 01:35:32 小説版『狼のエンブレム』
「少年キャプテン」1985年2月号
小説版『狼のエンブレム』