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記事No.1396に関するスレッドです


あの頃はまだ新参 - Name: カナメ No.1396 - 2016/06/16(Thu) 23:47:47
松田優作のデビュー作が「狼の紋章」だと知ったのは、映画「探偵物語」のパンフレットだったと記憶しています。薬師丸ひろ子のほうね、と断る必要はないと思いますが。
そのパンフ記載のプロフィールには『映画「狼の紋章」でデビュー』としか書かれておらず、当時平井和正を知ったばかりの新米読者であったワタシは、てっきり犬神明を演じたのだと思い込んでいました。
犬神明を演じさせたい俳優を小説ファンに訊けば、ダントツで松田優作がトップを飾るでしょう。現に(第二次)ウルフ会で実施したアンケートでも、ヤング・アダルトともに、松田優作が一位でした。
ですがワタシは、アダルトはともかく少年のほうはどうだろうと思っていました。モジャモジャヘアのアクション俳優という当時のパブリックイメージしか持たなかったワタシは、あまりに精悍すぎて、少年ウルフにはそぐわないように思えたのです。羽黒獰役だと知ったときは、そのキャスティングに我が意を得たりと思ったものです。

性格俳優へのシフトは、映画「探偵物語」あたりが境になるのでしょうか。その後の役者としての幅の広さを知って、誰よりも強い以上に誰よりも弱い、そんな少年犬神明の傷つきやすさナイーブさを松田優作の演技で観てみたいと、ワタシも思うようになりました。

そうそう、Facebookには書き忘れましたが、劇場に足を運んだ目当ては、併映の「時をかける少女」でした。映画館がシネコンになって廃れましたが昔はよくありましたね、同時上映。昭和の思い出のひとつですね。


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