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記事No.1386に関するスレッドです


WD Cloudで"書斎を携帯する" - Name: カナメ No.1386 - 2016/03/27(Sun) 15:36:07
ハードディスクを新調したのを機に、CD-Rなどバラバラに散在していた平井和正のeブックの数々を集約、一元管理しました。アスキー時代の(言霊が下りながら作者自ら没にした特別シークエンス付き)『月光魔術團』特別先行版とか、PDFで配信されたリアル犬神明インタヴューとか、平井和正の肉声が発せられるPDF版『幻魔大戦』とか、懐かしいという以上に超貴重ですね、いまとなっては。

新調したハードディスクはWD Cloudというウェスタンデジタル社のLANに接続するタイプで、WD社のサイトにログインして遠隔地から読み書きができる、その名のとおり自宅のハードディスクをクラウドにしてしまうというシロモノで、ちょっといまこれにハマっています。ようやくガラケーから乗り換えたiPhone 6ですら、機能盛り沢山の携帯電話ぐらいにしか思えなかったワタシが、イジるのが面白いと思える久々のITデバイスですよ。

テラバイト単位の実質的ストレージをスマホが持ってしまうんですよ、すごくないですか。まあでも、それは使用料さえ払えば普通にクラウドでもできる。やっぱりなんといっても、自宅と同じデータ環境をどこにいても、ネットにアクセスするデバイスさえあれば再現できるということでしょう。部屋いっぱいの蔵書、CD、ビデオを何の苦労もなく持ち運びできるとしたらどうでしょう? パソコンデータに関しては、それはもう手を伸ばせば掴める現実そのものです。

ただ、スマホに関してはパソコンと同じというわけにはいかないようです。ドットブックを読むiOSアプリはあるのですが、残念ながら特定サイトからダウンロードしたファイルしか読めないようなのです。そんなみみっちぃことしてたら、天下とれへんぞ。
このあたりのシームレス、汎用性ではやはりPDFは強い。レイアウト固定はスマホ向きではないが、PC画面に合わせた横長のページレイアウトは、スマホでも縦の画面を横スクロールするだけで意外とストレスなく読める。

ところで、「コミックオン」を覚えていますか。まつもと泉が手がけたデジタルコミックCD-ROMマガジンなのですが。VOL.1には平井和正との対談ムービーも収録されていて、それでこのたびの関係ファイルの収集にあたって、久々にドライブにセットしてみたのですがね……実行できませんでした、Windows 10では。アップグレードを考えているひと、観れるうちに観といてください。少なくとも、XPではプレイできました。
幸い平井和正の映像はQuickTimeのムービーファイルなので、これだけコピー・鑑賞することは可能です。場所は隠しフォルダになっているので、ご注意ください。

あるのはわかっているのに、収集はできなかったファイルがあります。パソコン通信で配信された『ボヘミアンガラス・ストリート』のテキストデータです。保存してるメディアが、フラッシュディスクなんですよね。覚えていますか、というかご存じですか? 昔のノートパソコンには、普通に装備されてたんですがね。
超久々にHP200LXの電源を入れましたよ。間違いなく十年越し。起動したLXちゃん、エラいぞ。あるのは確認できた。けど、ワタシの現在所有するハードウェアで、これをコピーする手段がない。USBなんてなかった時代のマシンなのよ、わかって。そのフラッシュディスクの容量、どれくらいだと思います? 笑うよ、10MBですよ、10メガバイト(笑)。これでも当時は結構、高かったんですよ。「これひとつでフロッピーディスク約10枚分か、スゲーな!」って思ってた。二十年前はね。げに恐ろしきは人間の欲望ですよ。

メールすれば、なんて簡単に仰らないでください。LXでメールを送ろうと思ったら、まずボヘガラのテキストを本体メモリにコピーし、スロットにモデムカード(どこへやったかな?)を差し、グレ電(グレーの公衆電話)に繋いでパソ通にログインしなければなりません。それはそうと、いまパソコン通信ってできるの?

e文庫のPDF、ドットブックって、販売を終了した作品("コンテンツ"という呼び方はしたくない)があるんですね。キンドルなどに対応したフォーマットが登場して、お役御免ということでしょうか。
ショックだったのは、『BLUE HIGHWAY』『BLUE LADY』にPDF版、ドットブック版があったということですよ。知ってたら、ゼッタイ買ってた。PDABOOK.jpという販売サイトで配信されてたようなのですが、いまはサイト自体が店じまいしてます。ワタシとしたことが、一生の不覚。
ちなみにガラケー向けフォーマットのファイルも、いまは配信されていません。ダウンロードしてあるガラケー、大切に保管しなくちゃ(笑)。これも約一年ぶりに電源をいれました(笑)。

つらつらと書き連ねました。eブックはハード・ソフトにいつガラリと変革が訪れるか知れたものじゃなく、読みたくなったときが買いどきだと思っていました。でも、こうして整理・管理していくと、収集癖、コンプリート熱に火がついてしまって(笑)、手に入れ損なったファイルがあるのが悔しくてならない。いつまでもあると思うなeブック。所持していない作品、フォーマットは、いまのうちに買っておこうかな。

最後にアップした画像について解説しておきます。『ボヘミアンガラス・ストリート』がパソコン通信ネット10局から配信された際、唯一、PC-VANのみで発売された「NEC電子ブック形式」です。「NEC電子ブック」という専用ハードとNEC PC-9800用のビューワで読むことができました。その後者のスクリーンショットがこれ。ウルフガイ・ドットコムの画像掲示板に投稿したものです。
ルビの機能はなく、テキスト形式同様、括弧書きで表現されています。数字を半角2桁で1文字分にする、いわゆる「縦中横」の機能もない。挿し絵は無論のこと、表紙画もなし。まるでページレイアウト固定のテキストファイル。eブックはこんなところから船出をしたのです。

当時、「パソコンで読書なんてできるか」「読書のためにパソコンなんて買えるか」「本はどこでも読める。ウォークマンみたいな読書の専用ハードなんて誰が買うんだ?」といった声は本当に根強かった。
時代は変わる。いまや駅のホームも電車内も、スマホやタブレットに目を通している人だらけです。もちろんそのすべてが読書をしているわけではありませんが、それで読書もできるようになりましたし、フェイスブックやツイッターはできても読書はムリ、といった声も聞かれなくなりました。
本なんて一度読んだら捨てるもの。そう思ってるひとにとっては、"書斎を携帯する"ことの素晴らしさは理解できないでしょう。でも、ひとりの作家を、ひとつの作品をこよなく愛し、繰り返し何度も何度も読み返す、そういう人間にとって、それら携え、それらとともに生活をするということは、これはもう夢のような世界なのですよ。そしてそれは、もう夢ではないのです。


Re: WD Cloudで"書斎を携帯する" - Name: カナメ No.1387 - 2016/03/27(Sun) 18:27:59
PDABOOK.jpの『BLUE HIGHWAYS』については、ここでも触れてましたね。さすが、おれ(笑)。

■まさに「e文庫」のJ1昇格。 - Name: カナメ No.1007 - 2005/11/29(Tue) 18:24:36
http://www1.rocketbbs.com/612/bbs.cgi?id=t_kaname&mode=pickup&no=1007

さすがに十年前ですからね。勘弁してつかーさい。
ということは、どっかにダウンロードしてんだな。とりあえず、よかった。探してみることにしましょう。『メガビタミン・ショック』もダウンロードしてないかな?


Re: WD Cloudで"書斎を携帯する" - Name: カナメ No.1389 - 2016/03/31(Thu) 22:51:33
>おかもとさん
すごいワザを教えていただき、ありがとうございます!!!
ドックブックの『ハルマゲドン』がスマホで表示できました!!! 感激!!!

NEC電子ブックのボヘガラですが、ワタシもダウンロードしたのは1巻だけで、それ以降は把握してません。それにしても、おかもとさんでさえ所持していない電子ブック版ボヘガラ、全巻購入して専用ハードで読んだひとは全国でどのくらいいるのでしょうか?


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