| 「1973年のピンボール」 村上春樹著 講談社文庫 読破
1969年、大学時代につきあっていて自さつしてしまった女の子、直子。 1973年になって僕は彼女の住んでいた街を訪れる。 直子の話では犬が駅のプラットフォームをいつも歩いているという。 僕は直子の街で犬を見て満足して家に帰る。 ノルウェイの森の直子のことだと思われるが、 鼠がキズキかなと思って何度も読み返したものだ。 この小説では僕と僕の地元の港町で過ごす鼠の接点はほとんどない。 ピンボールマシンが唯一の接点かもしれない。わからない。 次作の羊をめぐる冒険で鼠は重要な役割を果たす。 「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」の三部作は 良く読んでみるとおもしろい。 羊をめぐる冒険から「ダンスダンスダンス」へ派生する。 私が大学時代に1973年のピンボールを読んでいて、 この本は何がいいたいのかよくわからないっというと 先輩が、入口と出口がなくてはならないっということだよっと教えてくれた。 国語ができなかった私はなるほどっと感心したものだが、 鼠は出口を求めて港町を出て行ったのかもしれないし、 双子の姉妹も出口を見つけて僕の元を去って行ったのかと思った。
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No.5732 - 2024/02/02(Fri) 13:58:04
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