 | 「日本の歴史 22 大日本帝国の試練」 隅谷三喜男著 中央公論社 読破
日本は日清戦争で勝つと朝鮮を独立させて台湾も手に入れた。 満州と朝鮮を占領しようとしたロシアと日露戦争で勝利して朝鮮と満州は日本のものとなった。 朝鮮では日本の占領に対し激しい抵抗があったようだが、 日本は朝鮮のインフラを整え学校や病院を作り工業化に力を入れ経済の発展に力を入れました。 しかし、日本語を教え日本の文化を強制したり人権侵害があったり経済的搾取もあったとされています。 朝鮮で伊藤博文が暗殺され次の年に朝鮮を併合しました。 台湾は日本の植民地にされたことをあまり恨んでいませんが朝鮮は日本の植民地支配を恨んでいるようです。 この本で印象的だったのは日露戦争の時に与謝野晶子の君死にたまうことなかれっという詩です。 日露戦争では日本兵の3割が亡くなったそうです。 与謝野晶子の弟は生きて帰ってきたようなので良かったです。 また社会主義の考え方も広まってきました。でも弾圧されたようです。 1900年頃は財閥がでてきて成功した人は成金と呼ばれたようです。 成金もバブルがはじけたりして大変だったようですが。 三井や三菱などは大きな財閥として成長していきます。 ところどころに渋沢栄一の名前が出てきますが何をしたかはあまり書いてありません。 明治天皇が亡くなり、乃木希典が殉死してこの本は終わります。
 |
No.5829 - 2025/02/10(Mon) 19:18:09
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