| 「項羽と劉邦 下」 司馬遼太郎著 新潮文庫 読破
劉邦は関中から出て項羽と戦った。 劉邦は秦の国が作った穀物を入れて保存していた穴倉を 占拠して籠城のような感じで戦っていた。 劉邦を攻撃する項羽たちは飢えてきた。 彭越(ほうえつ)という者が項羽の補給線をゲリラ活動で断ち切っていたのだ。 韓信はというと別行動で北方で次々と勝ち勢力を拡大していた。 韓信の背水の陣とか前に書いたので省略する。 韓信も凄かったと思うのだが項羽とは最後の戦いまで戦っていない。 劉邦は負けても負けても項羽と戦っていた。 何度か関中に帰り、北方の韓信の所まで逃げて韓信から兵をもらったりした。 そう、項羽は飢えてきた。 劉邦と項羽は和睦してお互い退却することになった。 しかし劉邦は退却する項羽を追った。 張良がこの機会を逃すと二度と項羽には勝てないと献策したのだ。 しかし飢えても項羽は強かった。 劉邦は負けて小城に籠城した。 しかし項羽も飢えには勝てず彭城まで退却しようとした。 そこへ三十万の韓信軍がやってきた。 黥布や彭越もやってきた。 項羽の兵は十万くらいいたのだけどどんどん減っていった。 項羽は垓下という所で陣地を造り戦っていた。 ある夜、四方から楚の歌が聴こえてきた。 項羽はこうも我が兵がおびただしく漢に味方をしたかっと最後を悟った。 項羽は虞美人を刺し、韓信の軍を突破して逃げた。 船がある。渡れば楚の国だ。 だが項羽は楚の国の人に合わせる顔がないとここで最後となった。 天が我を滅ぼそうとしているのだ。
|
No.5702 - 2023/10/17(Tue) 19:46:18
|