■2007.04.04(Wed) そんな季節ですね

[chobi]

お題098 『ほんの少しの寂しさと』


毎年、春になると庭に植えた桜が舞う。
夫は毎年、月に照らされた美しい桜を見ながら浴びるように
飲んだ酒に酔いつぶれて眠ってしまう。
きっと、忘れたいのだろう。
私は今でも鮮明に思い出せる。
若かったあの頃。
風の噂は聞くけれど、もう二度と会えない人。


昔はいつも走ってた。
じっとしていられない。
寝ている時間さえもったいなく感じていた。
親の言う事も聞かずに恋人と一緒になった。
初めは順調だった。二人で仕事をしながらお金を貯めても生活費で全部なくなっちゃうけれど。
おかげで指輪も、髪飾りも、もらえなかったけれど世界で一番幸せなのだと思った。
しばらくして子供が出来た。小さな事で喧嘩が多くなった。夫が帰る時間が遅くなった。
愛人に別れて欲しいとせがまれた時、決意した。

荷物を整理していると自分の物は意外と少なくって驚いた。
夫が帰って来るまでと、子供を隣家に預けた。
置手紙を残すと、わずかなお金と荷物を持って、家を出た。

今更、親の元に帰る訳にはいかない。
すると何処に行けば良いのやらわからない。
私は外に出て初めて世間知らずだったと知った。
色々と頑張ってきた筈なのに残ったものは何にも無い。
夫と一緒に描いた未来は暗雲が立ち込めている。
不安で押しつぶされそうな胸を両手で押さえる。
今までの決心が崩れそうになって涙が出るのを必死にこらえようと顔をあげた。

目の前では、一面満開の花が舞っていた。
もう少し、此処にいようと思った。



『今はまだ小さい仕事しか入らない絵描きの端くれだけどいつか絶 対に成功するから!』
『ええ。』
『有名になって一緒に大きな家に住むんだ。』
『信じてる。』



「どうぞ。」
旅人らしき方が涙を拭くといいと言って、ハンカチを差し出してくれた。花と同じ色だ。
「・・・ありがとうございます。」
「いえいえ、それ差し上げましょう。
 とってもお好きそうですし。」
「えっ?」
「あれ、ちがいました?ずーっと花の前に立っていらっしゃるもの だから、大層御好きなのかと。」
そう言って、恥ずかしそうに私に微笑んでくれた。
「これ、本当にくださいますの?」
「はい?あぁ、ええ、どうぞどうぞ。」
「・・・ありがとうございます。大切にします。」
初めてのプレゼントだった。どこにしまおうか迷ったのでしっかりと手に持っている事にした。

そんな私の様子をクスリと笑って隣りにくると花を見上げて
「綺麗ですねー。」
風のように爽やかな声だった。
「ええ。」
「桜の一種で“染井吉野”と呼ぶんですよ。」
「この花が、ですか?」
「ええ、昔、とある国で染井と言う所の植木屋がまだ無名だった
 この桜を“江戸にいながら吉野の桜が見られる”という
 ふれこみで売り出したおかげでその国では一番良く知られる桜と なりました。」
植木屋がいなければずっと無名のはずだったのですよ。とも言っていた。
「ちょっとした事で世界はガラリと変わってしまうものです。…と いってもあなた次第ですがね。」

私はずっと“染井吉野”目が離せずにいた。
何も返さずに舞い散る桜を見つめていると、「受講料は高くつきますよ。」と笑って去って行った。

我に返り、改めて何処へ行こうかと悩んでいると夫が必死の形相で走って来る。
逃げようと思う前に抱きしめられてしまった。
泣きじゃくって顔をぐしゃぐしゃにしながら謝る夫を見ると思わず笑ってしまう。
久しぶりに手をつないで帰った。

ハンカチはこっそり袖の中へ隠した。



「で、なけなしの金が入った財布がいつの間にか掏られていて
 此処には空っぽの財布が一枚。
 やられましたねぇ、奥さん。」
後日伺った警察でうすっぺらのかぁるい財布を受け取り、持って帰ると夫に散々怒られてしまった。

財布の金額分、朝から晩まで死ぬ気で働いた。働きながら必死に夫を売り込んだ。
夫が“染井吉野”になるのに思ったより時間はかからなかった。
大きな家に住んでから初めて我侭を言って買って貰ったのは指輪でも髪飾りでもなくて・・・。



桜の下で眠ってしまった夫を介抱しながらそっとハンカチを出して、思う。


僧侶さん、あなたの事を。


***************************************

遅咲きの梅の花を見て思いついてしまいました。
桜とは違うだろっと自分に突っ込みつつも
テキトーにup
...φ(・∀・ )



■2007.04.04(Wed) 携帯トイレに落としたにゃん


chobiです。やっちゃいました。

「chobi否毛」のにゃんにゃん分析結果

<img src="http://seibun.nosv.org/neko/thumb/463_f87fe02b3113b5f75f05cd4cd5ec5965_m.jpg">


猫画像の占い


かわいいですなー『にゃん』は。←現実逃避
いやー萌えた萌えた。
でも心のどこかに携帯が無いという寂しさを紛らわすには
至りませんでした。


電話を携帯しない生活はなかなか辛いもんで
携帯を買いにいったところ、、金が足りませんでした。
もう少し安くならないかといってみると
『あともう少ししたら1年たつのでだいぶお安くなりますがどうしますか?』
と店員に言われたので待つことにしました。
すると・・・無いなら無いで平和です。
使うから持つのではなく持ってるから使っちゃうという事に
気がつきました。
ひとまわり大きくなれた気がしました。

でも結局買うんですよ、携帯電話。
そしてやっぱりあると便利なんだと思ってしまうのが
人間ですな。
そうカンタンに変わらんもんです。
...φ(・ε・ )



■2007.04.02(Mon) にゃんにゃん(略

[rako]

でかく、おもく、目つき悪く、に゜ー(低音)と鳴き、愛想の無いねこが好きです。心の底から大好きです。

こんばんわ。見事に釣れました。らこです。

解析とかもはや関係なく、いろいろな画像を出し、萌悶えましたとも。満足ですか、大統領さん。私はとても満足です(敗北者

そんな訳で、私の解析結果らしいです。
そ、そんな目で見つめないでっ

「やきたらこ」のにゃんにゃん分析結果

<img src="http://seibun.nosv.org/neko/thumb/252_7b7dca3c64c967bb5316eb8e988be663_m.jpg">


猫画像の占い


さて、今日も元気に誤字を量産しながら、怪文章を生成中です。

そんな訳で恥をさらしてみます。
以下、現在作成中の小話のひとつより。

「へぇ、あくまで他人のふりですか。
 公開しますよ?」

「何を!?
 俺の世間に晒せないような何を握ってるっていうんだアンタは!?」


…正しくは『後悔しますよ』
具体的すぎて怖いです。
...φ(´д`*)



■2007.03.26(Mon) にゃんにゃんだそうです。

[haruto]

「大統領」のにゃんにゃん分析結果

<img src="http://seibun.nosv.org/neko/thumb/494_fe391f8f123c7f0a634ad1fb8a8033b4_m.jpg">


猫画像の占い

大統領さんはつまりこんな人(猫)だそうです。
リボンなんてつけてお洒落さんです。

ときめき悶え苦しむといいと思います。
...φ(´∀`*)



■2007.03.09(Fri) 日直 : やきた らこ

こんばんわ!
ひな祭りのネタを、ひな祭り当日に上げるのが良いのか、
それとも、ひな祭り前に上げて、当日には片付けたほうが良いのか
本気で考えているうちに今日になっていました、らこです!
………orz

今回は小ネタ後回しで、ありがたいメルフォのお言葉への返信からさせていただきます。毎度毎度の事ですが、お待たせいたしました…そしてこんなのにメッセージくださいましたお方に感謝感謝です…っ


2月25日にメッセージをいただきました、『バスの中のチャレンジャー』さま

メッセージありがとうございました!
前回も今回も、多大な元気をいただいております!

 「100%僧侶」を打ち砕く
のかっこ良さ極まった一文に、本気で噴出した私をお見せしたかった程です(笑

うわあい!術師を応援してくださいますか!
個人的に大喜びです。ひたすら不運なアレですが…たぶんこれからもこんなですが…生暖かく見守ってやってください(笑
『風の声』気に入っていただけて嬉しいです…っつ

もう、とにかく、一言お伝えしたいです。
いっそ、惚れます、と!
日記に大爆笑していただけるとは、嬉しいですっ!
しかし、貴方の素晴らしいメルフォメッセージ文は、それ以上の破壊力をもって、管理人sを爆笑させてくださいました!
もう、本当にありがとうございます!
これからも、こんなサイトですが、のんびりお付き合いしてやってくださいませっ(平伏


では、面白…いやいや、暖かいお言葉のお礼…となればよいのですが…いえ、白状しますと、いただいたメッセージを見ていたら、つい浮かんでうっかり書きたくなったんですが…

とにかく、術師が一番の常識人?という疑問に、
うっかり浮かんでしまった、まったく回答にならないネタを…(笑

では、『術師は常識人であるかどうか』検証してみましょう。



小ネタ:常識力


剣「あの奥の物陰で、熊の剥製を被った見慣れぬ方が、
  膝をかかえ、時折、鳴咽を漏らしていた。
  もの珍しさに、つい声を掛けてみたが、
  どうやらこちらの言葉が通じないようだったな」

術「いや、そっとしといてやれよ…」

-----------

術「で、こんなとこに呼び出して、なに企んでやがる」

僧「嫌ですねぇ。そんな身構えないでくださいよ。
  たまには、もっと互いの事を知り、
  親睦を深めようと思っただけですよー」

術「寒気のする字面だな。
  アンタとの親睦は、漏れなく交友費つう名目で、
  料金取られそうだから遠慮させてくれ。
  で、本題はなんだ」

僧「貴方の常識力を試そうと」

術「成る程。つまりは暇だから遊べと」

僧「では、さっそく軽い問題からいきますねー」

術「ことごとく無視する気なんだな、俺の発言は…」


僧「先日、各地で人形が飾られていたのを見ましたよね。
  この辺りで毎年行われている行事なのですが、ご存知ですか?」

術「俺の地元じゃやってなかったから、あまり詳しくないが…
  『ひな祭り』とか言ってたな。
  女の子の祭りで、人形を飾るんだろ」

僧「『桃の節句』とも言います。
  まぁ、だいたい正解ですね。
  しかし、雛人形はよくご存知でないようですね」

術「正直、『おだいりさま』と『おひなさま』しか分からねぇな」
  
僧「正しくは『お内裏様』と、『お雛様』。
  そして、三人官女、四天王、五人囃子、
  六歌仙、七福神などを飾った七段飾りなどがメジャーですね」

術「人多っ!!
  …なんか、やたらと混沌とした七段飾りの片鱗を
  垣間見た気がするんだがな…
  大体、その置き方で七段だと、一段だけ空いてるってことか?」

僧「おや、忘れておりました。
  最上段には、右大臣、左大臣がいましたね」

術「お内裏様とお雛様二段目か!?
  確実に大臣に実権握られてる感じの権力体制だな…」


-----------


僧「では次です。
  この問題用紙の内容に答えてくださいね。
  常識問題ですよー」

術「………なんだ。
  この紙に付着した、群生したワラビみたいな奇怪な文様は」

僧「何って……ですから問題文ですよ。
  北方騎馬民族の公用語『テフト』で書かれた」

術「………ここから北方の国っつうと、
  他国民を襲うとかなんとか言われて、
  他国と交流のない秘境だったんじゃねえか。
  てかまず、言葉通じねぇのが問題だったとか聞いたんだが」

僧「そんなこと言って、
  さり気なく常識ありますアピールですか?いやらしい」

術「常識問題を未解読言語でしたためるヤツと、
  どちらがいやらしいだろうなっ
  ……つか、なんでそれで文章書けるんだ、アンタ」

僧「まさか。さすがに私も知りませんよ。
  ちょっと『偶然』お会いした北方民族の方に、
  手伝っていただけませんかー?って『お願い』しただけです」

術「だから、計画的犯行による脅迫は『偶然』『お願い』とは…
  ………?
  まさかさっきの人っ!!
...φ(・∀・*)



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