詩の掲示板
詩を投稿したり、感想や返詩を書きあって遊ぶための掲示板です。
作品の投稿は一週間に一作くらいまででお願いします。
★
焦げたマシュマロ
/ 咲歌
引用
ゆきすぎる季節のことなんか数えるのはやめた
吠えてみようか、あのこの毛むくじゃらに立ち向かって
きっと勝ち目はないのだけれど
負けが決まるまでの足掻く時間を
冬ということにして
ニスが剥げたオレンジ色のテーブルの上
湯気を君の爪を細いスプーンを
見つめる
あたたかいココアの優しさならば知っている
飲み進めるほどに渇く喉も
帰ろうかな、と考えながら
美しいもの達をまだ見つめている
宇宙蜘蛛のひとみで
ぶどうの房そっくりに
たわわに潤んだたくさんのひとみで
もう少しだけ、さいごに見つめていた
口を開こうとするから
目を伏せる
立ち上がって
また座る
帰ろうかな、と上ずる声が
ココアの膜を揺らしたかもしれない
数えるのはもういいや
鼓動だって呼吸だって
踏み出した歩みだって
いくつあったか知らなくたって
いつかは家に着くのだろうし
No.14 - 2019/12/10(Tue) 00:42:48
★
「猫の恋」
/ chori
引用
猫にも家がある
ああ、ぼくは
足跡まじりの星が見えない
真夜中の駐車場で
昔話のついで
きみに呪いをかけた
読んでもない本の続きが
気になってねむれない夜に
こころの住処を
散らかしたさよならを
ときどきは愛のふりをして
ゆるく抱いてやる
No.10 - 2019/12/01(Sun) 23:56:28
☆
Re: 「猫の恋」
/ 蓉蓉(管理人)
引用
choriさんこんちは!
投稿ありがとうございます。
>真夜中の駐車場で
昔話のついで
きみに呪いをかけた
ここ、かっこいいなって思いました。
わたしはこの部分で、"きみ"のなかで以前ほど重要な存在でなくなってしまった自分に、語り手が気がついてしまったんじゃないかなって思いました。それで一連目の"足跡まじりの星が見えない"があるのかなと感じました。
この詩を通して、まだ想っている人と何となく会って何となくしゃべって、ああ、この人は先へ進もうとしているんだな、と感じたときの寂しさと、それでも自分はここにとどまるんだろうという予感の入り交じったときのことなんかを考えてしまうわけです。
No.11 - 2019/12/03(Tue) 12:18:06
☆
Re: 「猫の恋」
/ chori
引用
感想をありがとうございます。
ライブで遠征をしていたりで、お返事おそくなってごめんなさい!
> この詩を通して、まだ想っている人と何となく会って何となくしゃべって、ああ、この人は先へ進もうとしているんだな、と感じたときの寂しさと、それでも自分はここにとどまるんだろうという予感の入り交じったときのことなんかを考えてしまうわけです。
9割8分くらいは(頭でなく)手で書いているので、こうやって解釈していただけると「なるほど」と新鮮でした。
最終連がブリッジにもおもえてきたので、もう一連足して平仄を合わせてもいいのかな、と。
No.13 - 2019/12/09(Mon) 00:57:17
★
廊下
/ 熱湯
引用
破滅が目を光らせて 黄色の目を光らせて
扉越しに見つめてくるのを無視して
終わりのない暗い廊下を 力尽きるまで歩くのやろか
こんなに夜が好きなのに
夜はちっとも私を愛してはくれない
No.7 - 2019/11/30(Sat) 12:06:18
☆
Re: 廊下
/ クヮン・アイ・ユウ
引用
はじめまして。
>〜光らせて 〜光らせて
〜無視して
〜歩くのやろか
「e」の音が心地よく続いた後に「やろか」という問いのような、気泡がぷかっと浮かんでくるような言葉。私は詩を書くときも読むときも心で音が鳴る感覚があるので、音がとてもいいなぁと感じました。ありがとうございます。
No.8 - 2019/12/01(Sun) 18:22:52
☆
Re: 廊下
/ 蓉蓉
引用
熱湯さん、クヮン・アイ・ユウ さん
はじめまして管理人の蓉蓉です。
熱湯さん、詩を投稿してくださりありがとうます。
クヮン・アイ・ユウ さん、レスを入れてくださりありがとうございます。
今お二人のURL踏んだらサイトへ飛べませんでした。完全にこちらの不備なのですが、原因がさっぱりわからんって感じで今に至ります。申し訳ございません(;o;)
No.9 - 2019/12/01(Sun) 22:22:59
★
場末
/ 黒霧島ロック
引用
場末の酒場で
知性のない友人と過ごす
いいようのない悲しみが
りゆうのないひとときを
耄碌する自我と
本質を突く愚者
ネガ・ポジが反転する時間
No.5 - 2019/11/29(Fri) 22:50:22
☆
Re: 場末
/ 蓉蓉
引用
黒霧島ロックさんはじめまして。
投稿ありがとうございます。
昔、丸谷才一だったかな、うろ覚えなんですがエッセイの中で、酒を飲みながら口ずさむことができるのが詩のいいところだ、みたいなことを言ってたような、言ってなかったような。
この詩ですが、一連目は行ごとに漢字をひらいていくことでお酒がゆっくりと身体へ滲透し、半覚醒のような状態へ、めりこんでいく様が見てとれます。
二連目は、お酒を飲んでいる時にふいに訪れる目の醒める瞬間というか、クリアになったようで後頭部の辺りはすっきりしない状態、そんななかで、よくわからないけど舌触りのいい言葉を転がして、思考を展開させている酔っ払い、いるよな、たぶん、そんなふうに読みました。
ゆるゆるでとりとめのない感想で申し訳ないです。
こんな、できたての掲示板に投稿してくださりありがとう。
No.6 - 2019/11/30(Sat) 09:38:31
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