 | レポートのために武満徹のことを調べていて、昨日、小澤征爾指揮の「ノーヴェンバーステップス」をyoutubeで観ていたところだった。 この一年くらいで偉大な音楽家がたくさん鬼籍に入るのはなぜなんだ。
2005年だと思う。ジュエリー関係の仕事で表参道で働いていたとき、小澤征爾さんの結婚指輪のサイズ直しを承ったことがある。 娘の征良さんと二人で来られた。 キャップを被りブルゾンとスニーカーといった「普通のおじさん」のいで立ちと、名前のギャップたるや凄まじい。 偉大な人はあまりに普通に日常を過ごしてる。 「格好いいことは格好悪い、格好悪いことは格好いい」 なんかそんな感じだった。
そのとき指を怪我して絆創膏をしていた私に「指、怪我したの?大丈夫?」って声をかけてくれたのですが、あまりの感激に「世界のオザワに認識された絆創膏」として家宝にしようかと思いました。(臭かったので泣く泣く捨てました)
世界のオザワとしてタクトを振る姿ももちろん素敵ですが、征良さんのためにドアを開けるジェントルマンな素のオザワが、私にとってリアルな小澤征爾さんの記憶です。
ご冥福をお祈りいたします。 |
No.26 - 2024/02/09(Fri) 21:49:25
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