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アンネのバラ / 宮じいさん
アンネのバラ

 正式名称は、「スーヴニール・ド・アンネフランク」である。 ベル
 ギーのバラ育種家・デルフォルゲ氏により、1960年に作出された。
 FL(フロリバンダローズ)で、HT(ハイブリッド・ティー・ロー
 ズ)よりコンパクトに育ち、花の量も多く咲く。半八重盃状咲き、中
 輪、四季咲き性。 丈夫で育てやすい。

 このバラは、蕾から開花直後は、濃いオレンジ色に縁が赤い覆輪であ
 るが、暫くすると全体が赤っぽく変化する。

 アンネがバラが好きだったということで、ベルギーの園芸家が「スー
 ブニール・ド・ アンネフランク」(「アンネの形見」)という名前
 で発表し、1962年にアンネのお父さん オットー・フランク氏に贈ら
 れた。

 オットー・フランク氏が、日本でも 「アンネの日記」が広く読まれ
 ていることを知り、1972年に10株ほどを日本へ贈られ、その挿し木が
 全国へ広がっている。

 「アンネのバラ基金」を活用して、このバラを全国の小中高校、公
 的施設に配布して、平和を愛する心を広める事業が行われている。
 このバラだけでは、多少地味なので、巨大輪の「ラブ・アンド・ピー
 ス」、または「ピース」の苗も同時に配布している。 この事業が、
 広く全国的に展開することを切に願っている一人である。
No.13557 - 2017/04/20(Thu) 04:41:23