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クラシック映画BBS2

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西部の四人(1948) / Ismael
皆様

フランシス・ディーの別の作品です。

これも劇場未公開。

夫のジョエル・マクリーとの共演作で、ガンファイトの全くない西部劇です。
ディーは、ここでも看護婦役です。

ガンファイトはありませんが、退屈することはありません。
ラッセル・ハーランの撮影も見事だと思います。

ネタバレになるので詳しくは書きませんが、罪と贖罪という内容です。

ただ良くわからないのは、四人とは誰かということで、マクリー、ディー、ジョセフ・カレイア演じる怪しいメキシコ人までは解るのですが後一人が分かりません。
チャールズ・ピックフォードが演じるパット・ギャレットなのでしょうか?

列車が不通になり、郵便馬車に乗り換えるのですが、乗客は、パット・ギャレットを除く3人と子連れの夫人、御者の6人。

ディーの作品としては、『虚栄の市』『若草物語』『痴人の愛』も持っていますが、この3本は出番があまり多くありませんね。

どうやら40年代の作品は、全て劇場未公開のようです。
No.428 - 2015/05/29(Fri) 20:20:16
Re: 西部の四人(1948) / ママデューク
本作の内容とは直接関係はありませんが、映画の冒頭パット・ギャレットを迎えて沸きかえる町に、騎馬でやって来る主人公。この場面を見て、私は「昼下がりの決闘」を思い浮かべましたよ。目的は違えども、このあと銀行へも行きますしね。

そういえば、ペキンパーは「ワイルドバンチ」でも、L・Q・ジョーンズとストローサー・マーティンに、「黄金」でのボギーの身包みを剥ぐ盗賊の真似をさせていました。やはりペキンパー先生、西部劇が好きなんだろうね。
No.429 - 2015/06/01(Mon) 15:09:20
Re: 西部の四人(1948) / Ismael
ママデュークさん

> そういえば、ペキンパーは「ワイルドバンチ」でも、L・Q・ジョーンズとストローサー・マーティンに、「黄金」でのボギーの身包みを剥ぐ盗賊の真似をさせていました。やはりペキンパー先生、西部劇が好きなんだろうね。

ペキンパーは、西部劇が好きだったでしょうし、それ故、西部劇を終わらせるのはほかならぬこの俺だ、とも思っていたでしょうね。

確か、BBS本家の方に書いたと思いますが、『ワイルド・バンチ』は、映画館で10回ほど見て、LDもDVDも買いました。
ブルーレイが出たらそれも買ってしまうと思います。
No.430 - 2015/06/02(Tue) 15:12:24
私はゾンビと歩いた(1943) / Ismael
数年前にIVCからRKOホラーシリーズとしてDVDが出ていたのは知っていましたが、ごく最近購入。

ジャック・ターナー作品としては『キャット・ピープル』よりは少し弱いかなという印象。

どこかで見たようなストーリーだと思ったらプロデューサーのヴァル・リュートンが『ジェーン・エア』の要素をかなり持ち込んだようです。
主演のフランシス・ディーの美しさにただ見とれていればいい作品でしょう。

このDVDの特典で初めて知りましたが、リュートンは、ナジモヴァの甥なんですね。従って移民です。

この映画を見て久しぶりにウエス・クレイブンの『ゾンビ伝説』を思い出しました。
ブードゥー系のゾンビ映画としては2大秀作ではないでしょうか。

寝たきりになっているジェシカの部屋に飾ってある絵は、ベックリンの『死の島』だと思いますが、リュートンは、ISLE OF THE DEADという作品も製作しています。偶然?
No.424 - 2015/05/26(Tue) 18:50:45
Re: 私はゾンビと歩いた(1943) / 映画虫
Ismaelさま

 こんにちは。
 以前、FOX MOVIESで録画して見ました。『私はゾンビと歩いた!』日本語としては
雰囲気も何のケレン味もないタイトルは英語題の直訳ですが、こういう言い回しが
あるんですかね。「怪奇・SF」のジャンルでは、「私は十代の狼男だった」、
「私は外宇宙からの怪物と結婚した」という原題の作品がありました。ポール・ムニの
『仮面の米国』の原題にも似たような響きがありました。
 最近、ゾンビ映画とそのバリエーションを見ると、猛スピードでダッシュしてくる
亡者とか、首や手足が血しぶき上げて飛ぶショック演出が主流で、驚いたり呆れたり
ですが、この作品は、会話と荒涼とした風景、深い闇などが恐ろしい雰囲気をかもしだす
というタイプの作品です。

> リュートンは、ナジモヴァの甥なんですね

 移民つながりで言うと、脚本のカート・シオドマクはロバートの弟で、ビリー・
ワイルダーと同じ時代にハリウッドで仕事をしていたヨーロッパからの移民ですね。
 クレイブンの『ゾンビ伝説』は、ホラー映画ファンの間では賛否両論あるようですが、
ぼくはホラー映画ブームの中で、ゾンビという存在の真説と発祥の地の社会問題を
描いた非常に知的な作品だと思いました。
No.426 - 2015/05/28(Thu) 15:57:33
Re: 私はゾンビと歩いた(1943) / Ismael
映画虫さん

>  以前、FOX MOVIESで録画して見ました。『私はゾンビと歩いた!』日本語としては
> 雰囲気も何のケレン味もないタイトルは英語題の直訳ですが、こういう言い回しが
> あるんですかね。

walkには、付き添うという意味もありますね。
フランシス・ディーが演じる看護婦は、ジェシカの付き添いもしたし、一緒に歩いてもいますね。
ランド夫人を演じているエディス・バレットですが、allcinemaでは出演作が3本しかリストアップされていませんが、
実際はもっと出演作があり、ジョーン・フォンテーンの『ジェーン・エア』にも出ています。
ビンセント・プライスと夫婦だったこともあるとのこと。

>  最近、ゾンビ映画とそのバリエーションを見ると、猛スピードでダッシュしてくる
> 亡者とか、首や手足が血しぶき上げて飛ぶショック演出が主流で、驚いたり呆れたり
> ですが、

ブラッド・ピットの『ワールド・ウォーZ』も図体はでかいけれど中味はスカスカの映画でした。

>  クレイブンの『ゾンビ伝説』は、ホラー映画ファンの間では賛否両論あるようですが、
> ぼくはホラー映画ブームの中で、ゾンビという存在の真説と発祥の地の社会問題を
> 描いた非常に知的な作品だと思いました。

好意的なご意見をいただき有難うございます。
クレイブンは、かなり知的な映画作家だと思います。

クレイブンつながりで、思い出すのが『スクリーム』の脚本を担当したケビン・ウィリアムソン脚本でロバート・ロドリゲス監督の『パラサイト』(1998)という青春ホラー映画です。
全く大作では有りませんが、勘所を押さえた佳作だとおもいます。
No.427 - 2015/05/28(Thu) 22:41:52
拳銃の町(1944) / Ismael
どこか見覚えのあるタイトルだと思ったら、2008年に本家BBSで『アメリカ映画と占領政策』という本に関するスレで取り上げていました。

パッケージによると戦後の日本で初めて公開された西部劇で、大ヒットしたとありますが、内容はいささか幼稚ですね。
当時の日本の観客が幼稚だったとは思いませんが、ヒットしたということは、よほど西部劇に飢えていたんでしょうか?

勝ち気な娘役のエラ・レインズも怒鳴るばかりですが、他の作品ではもっと「演技をしていた」と思います。

ちなみに上述の本によると、1946年に公開された西部劇は3本で、残りの2本は、『スポイラース』と『アリゾナ』。
後者は、戦前輸入していたが未公開だったとのこと。
また同書では、OWI(戦時情報局)映画部は、『拳銃の町』は、「アメリカのフロンティア・ライフについて、無法状態が広く行き渡っていて、町の人々による暴力や堕落が受け入れられているなど、好ましからざる投影がなされているため」海外では公開しないように勧告されたとなっています。
そんな作品が何故日本で公開されたのかは、同書でははっきりしませんが、あの内容ならばそんなに神経質になる必要もないように感じるのは、当時と今では時代が違うからなのでしょうか。
No.425 - 2015/05/27(Wed) 16:04:15
夕陽の群盗(1972) / Ismael
ロバート・ベントンの監督第1作。
脚本はベントンとその盟友デビッド・ニューマン。

撮影はゴードン・ウィリス。

いかにもニューシネマ的な内容です。
「夕陽」を使った邦題は、当時の状況からしてしかたないでしょうが「群盗」は、明らかにミスリードでしょう。
原題のBAD COMPANYは、悪い仲間、くらいの意味でしょうか。

ピアノをフューチャーした劇伴は、どことなくサイレント映画のピアノ伴奏を想起させます。

主演のジェフ・ブリッジとバリー・ブラウンは、好演だと思いますが脇を固める薄汚いおっさん連中もイイ味出しています。

よく似た設定のフライシャーの『スパイクス・ギャング』には、かないませんが佳作だと思います。
No.423 - 2015/05/17(Sun) 10:06:11
胸に輝く星(1957) / Ismael
最近発売された気になる廉価DVDの一枚。
他にロバート・ベントンの『夕陽の群盗』、ハビランドの『不意打ち』、アルドリッチの『ハッスル』などウレシイラインナップです。

マンの西部劇の特色である『凄惨さ』は有りませんが、擬似父子関係と斜面での撃ち合いという2大特色は健在。

本作で特に目につくのは、窓越しのショットで、西部劇としては異常に透明なガラス窓が頻出します。

アンソニー・パーキンスに関しては賛否両論あるようですが、私は「可」です。
No.422 - 2015/05/17(Sun) 09:57:35
シンデレラ(2015) / Ismael
継母役のケイト・ブランシェットを目当てに鑑賞。

彼女の演技の質は、周りの役者とちょっと違いますね(ディスニー調ではない?)。

『エバー・アフター』や『魔法にかけられて』を楽しめる人なら結構楽しめる作品です。

ケネス・ブラナーの演出も『エージェント・ライアン』に比べると格段に上手い(脚本の功績?)。

主演のリリー・ジェイムスはもう25歳なんですね。
この人は『タイタンの逆襲』(新しい方)にも出演しているようですが記憶に有りませんので見なおしてみます。
No.421 - 2015/05/17(Sun) 09:48:43
『戦場の誓い』1951 / Ismael
皆様

現在国内出張で室蘭にいます。
室蘭には4スクリーンの映画館が1軒だけなのでDVDを何枚か持参しました。
コスミック出版の10枚組の「戦争映画パーフェクト・コレクション」の一作。
監督は、マイケル・カーティス、主演がウィリアム・ホールデンとナンシー・オルソン。
戦争映画というよりは「戦争メロドラマ」。
戦闘場面は、最初と終盤の2回しか有りません。

なかなか良く出来た作品です。

主演がホールデンなので最後に死んじゃうのかなとおもいきや・・・・。
この作品のホールデンは、皮肉屋でもなく、冷酷でもない、割りと普通のアメリカ人を演じています。

10作品の内で思わぬ拾い物と思ったのが1933年の『鷲と鷹』(ケーリー・グラント+フレデリック・マーチ)と1948年の『特攻戦闘機中隊』(ラオール・ウォルシュ監督、エドモンド・オブライエン主演)。
ニコラス・レイとジョン・ウェインという以外な取り合わせの『太平洋航空作戦』も悪く有りません。


室蘭唯一の映画館では『ワイルド・スピード SKYMISSION』を見ました。
マンガでした。
No.413 - 2015/05/03(Sun) 18:32:35
Re: 『戦場の誓い』1951 / ママデューク
女が原因で、上司や部下を死なせた主人公。PTSDになるという設定は面白いですね。しかし、後方任務を蹴って再び戦地に赴くというのは、この頃人気絶頂のホールデンなら説得力があったのでしょう。またこれは当時(1951年)の米国の状況も、良く表していると思います。ですから、このラストでなければならなかったのでしょうね。

この廉価ボックスは非常にいいですね。ワンコインの作品は3本だけで、残り7本は会社のロゴやMPAA・NOが暈してあるのを辛抱すれば、画質もそこそこで格安ですね。私はフラーの「折れた銃剣」を見たくて買いました。
No.415 - 2015/05/08(Fri) 17:58:56
Re: 『戦場の誓い』1951 / Ismael
ママデューク様

> またこれは当時(1951年)の米国の状況も、良く表していると思います。ですから、このラストでなければならなかったのでしょうね。
これは朝鮮戦争ということでしょうか?
ナンシー・オルソンとホールデンは3回共演しているようですね。
本作、『サンセット大通り』『武装市街』。
後者は、ルドルフ・マテ監督で、『D.O.A.』に匹敵する秀作との評がありますが残念ながら未見。
オルソンは「感じの良い」女優で、後年『フラバァ』に出演しているのもなるほど、という感じです。

> この廉価ボックスは非常にいいですね。ワンコインの作品は3本だけで、残り7本は会社のロゴやMPAA・NOが暈してあるのを辛抱すれば、画質もそこそこで格安ですね。私はフラーの「折れた銃剣」を見たくて買いました。
仰るとおり、良い買い物でした。
ブロードウェイの『折れた銃剣』は、中古でも3000円以上しますから。
ジュネス企画から出ていた『鬼軍曹ザック』は、品切れのようです。

『鷲と鷹』もブロードウェイからも出ていますが、やはり3000円以上。
この作品の監督スチュワート・ウォーカーの作品では他に『倫敦の人狼』のDVDが有るようです。
単品で買うと4000円、ユニバーサルのモンスターレガシーコレクターBBOXにも含まれていますが14枚組で約18000円。
このボックス、邪魔なフィギュアが付いていなければ即買いなんですが・・・・・。
No.416 - 2015/05/09(Sat) 09:21:43
Re: 『戦場の誓い』1951 / ママデューク
Ismael様
>
> > またこれは当時(1951年)の米国の状況も、良く表していると思います。ですから、このラストでなければならなかったのでしょうね。
> これは朝鮮戦争ということでしょうか?


どうも、私にはその様に思えました。

> 『鷲と鷹』もブロードウェイからも出ていますが、やはり3000円以上。
> この作品の監督スチュワート・ウォーカーの作品では他に『倫敦の人狼』のDVDが有るようです。


「倫敦の人狼」、これもコスミックの廉価ボックスの「フランケンシュタインvs狼男」というやつに入っています。このボックスもワンコインが二枚ほどありますが、残りの7枚は魅惑のラインアップで封を切るのがもったいなくて、私は未だ見て居ないのです(苦笑)。
No.417 - 2015/05/09(Sat) 17:38:42
Re: 『戦場の誓い』1951 / Ismael
ママデューク様

> 「倫敦の人狼」、これもコスミックの廉価ボックスの「フランケンシュタインvs狼男」というやつに入っています。このボックスもワンコインが二枚ほどありますが、残りの7枚は魅惑のラインアップで封を切るのがもったいなくて、私は未だ見て居ないのです(苦笑)。

ご教示ありがとうございます。
前回の投稿後、私も気が付きました。

今年1月の『今年始めてみた映画』スレにも出てきましたが、コスミック企画のBOXセットは、油断できないシリーズですね。
No.418 - 2015/05/10(Sun) 08:54:17
Re: 『戦場の誓い』1951 / ママデューク
Ismael様

> 今年1月の『今年始めてみた映画』スレにも出てきましたが、コスミック企画のBOXセットは、油断できないシリーズですね。

そうなんですね。どうも宣伝しているようで困りますが、今末出る”海賊”も良いですね。これに入っている「海賊」は1958年版と見比べてみたいし、今人気のウルマーの珍品も入っているようです。

ただし、前にも書きましたが、どれも冒頭の会社のマークは取り払ってあるので完全なものを望まれる方にはお勧めできません。私のように、格安でもってタイトルを含めた本編が見られるなら可という人間には非情に嬉しいのです。

C社はこれらの原盤、どこから持ってくるのですかね?
No.419 - 2015/05/10(Sun) 09:32:51
Re: 『戦場の誓い』1951 / Ismael
ママデューク様

> ただし、前にも書きましたが、どれも冒頭の会社のマークは取り払ってあるので完全なものを望まれる方にはお勧めできません。私のように、格安でもってタイトルを含めた本編が見られるなら可という人間には非情に嬉しいのです。
私もウレシイ人間の一人です。
>
> C社はこれらの原盤、どこから持ってくるのですかね?

詳しくは分かりませんが、アメリカ映画のPUBLIC DOMAINの作品を観るだけでなくダウンロードもできるサイトがいくつも有りますね。
そこを利用しているのでしょうか?
字幕制作には、脚本を見ることののサイトを利用可能ですが、PUBLIC DOMAIN作品の全ての脚本は掲載されているとは思えません。
そういえばコスミックのBOXのDVDには字幕担当者名が記載されていませんね。
No.420 - 2015/05/10(Sun) 10:20:03
『フューリー』(2014) / Ismael
連続投稿ご容赦。

映画を見た帰りにDVD中古屋を除いたら有ったので、ちょっと迷いましたが購入。

本物のタイガー戦車が登場すると話題だったので(一部で)購入を決意(大げさか?)。

詳細な戦車対戦車の戦闘や戦車内部の描写は、余り先例がないと思うので見応えあります。

イギリスの博物館から借りてきたタイガーは、色々条件があって、仕える時間に制限が有ったようで、出番はあまり長くありません。
そんなわけで、タイガーとブラッド・ピットが戦車長を務めるシャーマン戦車との戦闘が終わったところで、映画の本筋は終わっています。
ところがそれでは尺が足りないのでシャーマン戦車とSS大隊との戦闘を付け加えたのでしょう。

パッケージには「あの『プライベート・ライアン』を超える圧巻の戦争アクション」とありますが、残念ながら超えていません。

特に最後は特大の?が付きます。
No.414 - 2015/05/03(Sun) 18:53:14
フライシャーDVD BOX / Ismael
収録作品は3本。
『カモ』1949
『静かについて来い』1949
『その女を殺せ』1952

1949年の2本は、それぞれ面白いのですが、まだ「習作」といった感じが残っていますが『その女を殺せ』は、そんな雰囲気は微塵もなく、フライシャーの初期の傑作になっています(皆様とっくにご存知ですが)。

『静かについて来い』は、後年の『絞殺魔』などを想起させる佳作で、3本の中ではある意味一番興味深い作品。

『その女を殺せ』で疑問なのが、マフィアの女に扮した婦人警官がなぜレコードを繰り返し聴くのかという点。
最初に聴くのは、「わがままな女」を印象づけて「偽の身分」に説得力を与えるということかもしれませんが、レコードを繰り返し聴くことは、自らに死の危険を引きよせることは婦人警官なら人一倍理解しているはずなのに、なぜそうするのか理由が良く分かりません。
No.412 - 2015/04/06(Mon) 13:23:56
リチャード・フライシャーと『真昼の決闘』 / Ismael
みなさま、
遅ればせながらブロードウェイから発売のフライシャーBOXを購入。

その柳下毅一郎の解説文でカール・フォアマンと一緒にフライシャーが『真昼の決闘』のアイデアの生みの親だと知りました。

英語で検索すると下記が見つかりました。
Not only was the child star soon fired, but, as Fleischer recalled, "even the dog who played Banjo got fired". Fleischer was loaned to another company, where he worked on the story for High Noon but did not direct it. RKO called him back for The Clay Pigeon.
http://www.telegraph.co.uk/news/obituaries/1514041/Richard-Fleischer.html

また Darkness at High Noon: The Carl Foreman Documents (2002)というドキュメンタリーもあることが分かりました。

ただ柳下の解説と英語サイトの記述には矛盾があるような気がします。

柳下の解説によると『カモ』(THE CLAY PIGEON) 1949の脚本家カール・フォアマンとフライシャーは当時同じ街に住んでおり、二人で同じ車でスタジオを往復しており、その車中で『真昼の決闘』の元になるアイデアを出しあったとのこと。
このスタジオの往復が、『カモ』の撮影中だったのか、それ以前だったのかは、柳下の解説ではわかりませんので矛盾しているとは決めつけれれませんが・・・・。
そして二人を紹介したのはフライシャーの作品を気に入ったスタンリー・クレイマーだったとも。

いずれにせよフライシャーが『真昼の決闘』を監督する可能性は有ったわけで、これが実現していればこの映画ももっと面白くなったろうにと、思うのは私だけでしょうか?
No.406 - 2015/04/03(Fri) 11:03:29
Re: リチャード・フライシャーと『真昼の決闘』 / 映画虫
Ismaelさん

 こんにちは。

> フライシャーが『真昼の決闘』を監督する可能性は有ったわけで、
> これが実現していれば


 ひょっとして、黒澤明は喜んで『トラ・トラ・トラ!』の日本側監督を
引き受けていたかもしれない。と思うのはわたしだけでしょうか?
No.407 - 2015/04/04(Sat) 14:56:05
Re: リチャード・フライシャーと『真昼の決闘』 / Ismael
映画虫さん

ちょっと仰りたいことが分かりませんが?

黒澤は、フライシャーのことを嫌いというか『ミクロの決死圏』が嫌いだったようですね。

>  ひょっとして、黒澤明は喜んで『トラ・トラ・トラ!』の日本側監督を
> 引き受けていたかもしれない。と思うのはわたしだけでしょうか?
No.408 - 2015/04/04(Sat) 18:03:11
Re: リチャード・フライシャーと『真昼の決闘』 / Ismael
黒澤が『トラ・トラ・トラ!』を降りたことは、余り残念ではありませんが、フライシャーが『真昼の決闘』を監督できなかったのはすごく残念です。

黒澤のDVDは、『羅生門』しか持っていませんが、フライシャーのDVDは、たくさん持っています。

『真昼の決闘』のDVDは、持っていません。
No.409 - 2015/04/04(Sat) 22:22:12
Re: リチャード・フライシャーと『真昼の決闘』 / 映画虫
Ismaelさん

 こんにちは。とりとめのない書き方で失礼しました。

 田草川 弘・著「黒澤明vs.ハリウッド―『トラ・トラ・トラ!』その謎のすべて」を
発行当時読んだ時の記憶で書きますが、日本側監督をオファーされた黒澤明は、
共同監督にウィリアム・ワイラー、デヴィッド・リーン、フレッド・ジンネマンらを希望
していたとか。リチャード・フライシャーに決定した時は不満そうだったといいます。
仰るとおり『ミクロの決死圏』を買っていないということがありました。とすると、
ディズニーの『海底二万哩』も嫌いだったのでしょうか? デビュー作『姿三四郎』で
日本中の少年たちを熱狂させた黒澤さんが、老若男子SFファンを魅了したフライシャー
の作品を毛嫌いしていたことがぼくには解せません。

 黒澤和子・編「黒澤明が選んだ百本の映画」には、ジンネマンの『ジャッカルの日』が
入っていました。黒澤さんは『真昼の決闘』をどう見ていたのでしょうか? ここから
はぼくの妄想ですが、フライシャーが『真昼の決闘』を監督していて、黒澤さんがそれを
気に入りフライシャーの犯罪映画の手腕を大いに買い、良好な関係で『トラ・トラ・
トラ!』を完成をさせていたら? ぼくは現行の『トラ・トラ・トラ!』(日本版・アメ
リカ版がありますが)も好きで、LD、DVD、BDとお布施でもしているように買い続けてい
ますが、クレジットの記載はないものの、その中にも黒澤明の匂いは残されています。
実際は、フライシャーに対する礼を失したような対応だけではなく、黒澤さん本人と監督
を取り巻いていた様々な問題が絡まり合って降板にまで至ったのでしょう。それにしても、
戦争を回避したいという強い意志があっても、大きな「強欲」と「過失」のうねりの中で、
事態が悪い方へ悪い方へ傾いていく過程が明確に描かれていて、見るたびに感心しない
ではいられません。『ホドロフスキーのDUNE』(未見)ほどではないにせよ、より別次元の
『黒澤明のトラ・トラ・トラ!』的な妄想をぼくはこれからも持ち続けていきそうです。

 Ismaelさんの文章を拝見して、以上のようなことが連想され、コメントさせていただき
ました。
No.410 - 2015/04/05(Sun) 15:24:44
Re: リチャード・フライシャーと『真昼の決闘』 / Ismael
映画虫さん

丁寧なレス、ありがとうございます。

黒澤は、確か馬が好きだったはずですから馬が活躍しない『真昼の決闘』の評価が高かったとは思えませんが、
これは裏取りしていない私の勝手な想像です。
No.411 - 2015/04/06(Mon) 13:03:38
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