以前一度見ているのですが、確認したいことがあったので再レンタル。
DVDは、ジュネス企画の発売なのでいまいち購入意欲がわきません。
この作品はノワールウェスタンなどとも呼ばれているようですが、立派なメロドラマなので、どうなんですかね。
『ハイ・シェラ』のようなラストでなく、一種のハッピーエンドで映画は終わりますが、作品中に漂う悲劇性は、いかにもウォルシュ的です。 かつてあるインタビューで『スクリーンで殺せるのはキャグニーとボガートだけだ』と語ったウォルシュにとっては、ミッチャムは殺せなかったということでしょうか?
原題の Pursuedは、確かに「追跡」との意味もありますが、 ミッチャムにとっては、〈災い・嫌な人などが〉〈人に〉つきまとう ディーン・ジャガーにとっては、〈目的などを〉追求する,達成しようとする;突きつめる: という意味ではないかと思います。
撮影は、ジェイムズ・ウォン・ハウ。 ジュネス企画の画質がイマイチのDVDでも撮影の見事さは想像できます。
この作品はワーナーの配給ですが製作は、United States Pictures (Prductionsとも表記されることがあるようです)という独立系の会社。 この会社の社長であり、本作品のプロデューサーであるミルトン・スパーリングは、ワーナー兄弟のうちハリーの義理の息子だそうです。 戦後、ハリーがミルトンに声をかけて設立させたようで、理由は、「スタジオ製作より製作費が低く抑えられるから」とのこと。
製作第一作目はラングの『外套と短剣』(1946)。 べティッカーの傑作『暗黒街の帝王レッグス・ダイヤモンド』もこの会社が製作です。 |
No.208 - 2014/02/10(Mon) 16:07:09
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