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クラシック映画BBS2

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「真昼の決闘」とジョン・ウェイン / マグカップ
今年もアカデミー賞が開催されましたが、私が以前から見たかったビデオが見つかりました。
ウェインがクーパーの代わりにアカデミー賞でスピーチしたものです。

http://aaspeechesdb.oscars.org/link/025-1/
No.227 - 2014/03/07(Fri) 21:45:59
Re: 「真昼の決闘」とジョン・ウェイン / ジェロニモ
マグカップさん、こんにちは。

 URLを書いて下さったので、私もウェインのスピーチのテキストと動画を見ましたが、英語なものだから(当たり前だ!)、何をいっているのかさっぱり分かりません。

 内容をご教示頂ければ幸甚です。
No.233 - 2014/03/16(Sun) 21:25:19
Re: 「真昼の決闘」とジョン・ウェイン / マグカップ
ジェロニモさん、私もよく分かりませんが。

皆さん、彼は最も賞に値するというだけでなく、仕事で生涯公正であり、我々は皆誇りに思う。そんな彼に賞が与えられ、私は嬉しい。クーパーと私は友人で、狩りや釣りへ思い出せないぐらい何年も行った。
彼は私の知っている中でも、とてもいい男だ。彼よりいい男を知らない。
そして、私たち2人は馬から映画に入ったので、友達以上に似たものになった。
私は、このようにすべて公正な人間だったが、私は戻って、私のマネジャー、エージェント、製作者、3人の脚本家を見つけ、なぜクーパーの代わりに私が「真昼の決闘」の役を取れなかったか聞くつもりだ。
私は3人の高給取りを首にはできないが、私の1930年製のシボレーを、彼らの大きくて黒い新しいキャデラックにぶつけてやる。
No.234 - 2014/03/17(Mon) 13:55:54
Re: 「真昼の決闘」とジョン・ウェイン / ジェロニモ
マグカップさん、スピーチの内容のご教示、有り難うございました。

 ジョン・ウェインやハワード・ホークスといった人たちは、「真昼の決闘」が嫌いで、後年、「真昼の決闘」への抗議として「リオ・ブラボー」を作ったと聞いていますが、ここでは「真昼の決闘」を最大限に持ち上げていますね。

 まあ、お祝いの席だから当然だけれど、ウェインもなかなかの外交官ですね。
No.235 - 2014/03/17(Mon) 18:43:20
1937〜41年の北米ドル箱スターリスト / LB
アメリカのジョーン・クロフォードのファンサイトで当時の記事が紹介されてました。

1937年
1.シャーリー・テンプル
2.クラーク・ゲーブル
3.ロバート・テイラー
4.ビング・クロスビー
5.ウィリアム・パウエル
6.ジェーン・ウィザース
7.フレッド・アステア&ジンジャー・ロジャース
8.ソニア・ヘニー
9.ゲーリー・クーパー
10.マーナ・ロイ
11.ボブ・バーンズ
12.マーサ・レイ
13.ジャネット・マクドナルド
14.ディック・パウエル
15.ウォーレス・ビアリー
16.ジョーン・クロフォード
17.ジョー・E・ブラウン
18.スペンサー・トレイシー
19.クローデット・コルベール
20.エレノア・パウエル
21.ジャネット・マクドナルド&ネルソン・エディ
22.ジャック・ベニー
23.ネルソン・エディ
24.ウィリアム・パウエル&マーナ・ロイ
25.ボブ・バーンズ&マーサ・レイ
http://www.joancrawfordbest.com/1937boxoffice.htm
No.228 - 2014/03/09(Sun) 00:33:41
Re: 1937〜41年の北米ドル箱スターリスト / LB
1938年

1.シャーリー・テンプル
2.クラーク・ゲーブル
3.ソニア・ヘニー
4.ミッキー・ルーニー
5.スペンサー・トレイシー
6.ロバート・テイラー
7.マーナ・ロイ
8.ジェーン・ウィザース
9.アリス・フェイ
10.タイロン・パワー
11.ゲーリー・クーパー
12.ウォーレス・ビアリー
13.ビング・クロスビー
14.ジャネット・マクドナルド
15.ディアナ・ダービン
16.ドン・アメチー
17.ドロシー・ラムーア
18.ジンジャー・ロジャース
19.ネルソン・エディ
20.ボブ・バーンズ
21.エロール・フリン
22.ジャネット・マクドナルド&ネルソン・エディ
23.アイリーン・ダン
24.ポール・ムニ
25.ウィリアム・パウエル
http://www.joancrawfordbest.com/1938boxoffice.htm
No.229 - 2014/03/09(Sun) 00:34:25
Re: 1937〜41年の北米ドル箱スターリスト / LB
1939年

1.ミッキー・ルーニー
2.タイロン・パワー
3.スペンサー・トレイシー
4.クラーク・ゲーブル
5.シャーリー・テンプル
6.ベティ・デイヴィス
7.アリス・フェイ
8.エロール・フリン
9.ジェームズ・キャグニー
10.ソニア・ヘニー
11.ビング・クロスビー
12.ディアナ・ダービン
13.ジェーン・ウィザース
14.ロバート・テイラー
15.ウォーレス・ビアリー
16.マーナ・ロイ
17.ボブ・バーンズ
18.ゲーリー・クーパー
19.ジャネット・マクドナルド
20.ドン・アメチー
21.ジンジャー・ロジャース
22.ヘンリー・フォンダ
23.ポール・ムニ
24.アイリーン・ダン
25.ケーリー・グラント
http://www.joancrawfordbest.com/1939boxoffice.htm
No.230 - 2014/03/09(Sun) 00:35:04
Re: 1937〜41年の北米ドル箱スターリスト / LB
1940年

1.ミッキー・ルーニー
2.スペンサー・トレイシー
3.クラーク・ゲーブル
4.ジーン・オートリー
5.タイロン・パワー
6.ジェームズ・キャグニー
7.ビング・クロスビー
8.ウォーレス・ビアリー
9.ベティ・デイヴィス
10.ジュディ・ガーランド
11.ジェームズ・スチュアート
12.ディアナ・ダービン
13.アリス・フェイ
14.エロール・フリン
15.マーナ・ロイ
16.ドロシー・ラムーア
17.ケーリー・グラント
18.ボブ・ホープ
19.ヘンリー・フォンダ
20.ゲーリー・クーパー
21.ドン・アメチー
22.ジャック・ベニー
23.ジンジャー・ロジャース
24.アン・シェリダン
25.ウィリアム・パウエル
http://www.joancrawfordbest.com/1940boxoffice.htm
No.231 - 2014/03/09(Sun) 00:40:47
Re: 1937〜41年の北米ドル箱スターリスト / LB
1941年
1.ミッキー・ルーニー
2.クラーク・ゲーブル
3.アボット&コステロ
4.ボブ・ホープ
5.スペンサー・トレイシー
6.ジーン・オートリー
7.ゲーリー・クーパー
8.ベティ・デイヴィス
9.ジェームズ・キャグニー
10.ジュディ・ガーランド
11.タイロン・パワー
12.アリス・フェイ
13.ジェームズ・スチュアート
14.エロール・フリン
15.ドロシー・ラムーア
16.ベティ・グレイブル
17.ビング・クロスビー
18.ジンジャー・ロジャース
19.ウォーレス・ビアリー
20.ジャック・ベニー
21.ロバート・テイラー
22.ドン・アメチー
23.ケーリー・グラント
24.ディアナ・ダービン
25.ウィリアム・パウエル
http://www.joancrawfordbest.com/1941boxoffice.htm
No.232 - 2014/03/09(Sun) 00:46:18
「眼には眼を」と「アシャンティ」 / マグカップ
No.51「名作レスキュー隊」の「眼には眼を」(1957)を観ました。
この作品はUSやヨーロッパでもDVDが発売されてないようです。私は数年前から観たかったのですが、VHSが大変高価なので入手できませんでした。
さて、今回のツタヤのDVDは画質は悪くはないのですが、4:3のスタンダード画面なのが残念でした。砂漠の景色は美しいです。
内容はallcinemaの採点では9.67点と高得点です。でも、IMDBの点数は7.0。ストーリーが1本調子なので、私もそれぐらいだと思います。

同様な中東の医者が主人公の「アシャンティ」(1978:リチャード・フライシャー監督)も観ました。IMDBの点数は5.3と悲惨ですが、私には大変面白かったです。主演のマイケル・ケインの黒人妻が奴隷商人ピーター・ユスティノフに誘拐されるというストーリーです。チョイ役で、大スターのオマー・シャリフ、ウィリアム・ホールデン、レックス・ハリソンも登場します。
No.218 - 2014/02/24(Mon) 10:49:07
Re: 「眼には眼を」と「アシャンティ」 / 44-40
マグカップさん、

> No.51「名作レスキュー隊」の「眼には眼を」(1957)を観ました。
> この作品はUSやヨーロッパでもDVDが発売されてないようです。私は数年前から観たかったのですが、VHSが大変高価なので入手できませんでした。


ついに念願かなってよかったですね。

> さて、今回のツタヤのDVDは画質は悪くはないのですが、4:3のスタンダード画面なのが残念でした。砂漠の景色は美しいです。
> 内容はallcinemaの採点では9.67点と高得点です。でも、IMDBの点数は7.0。ストーリーが1本調子なので、私もそれぐらいだと思います。


クルーゾーもそうですが、アンドレ・カイアットの演出は粘着質でちょっとうっとうしいところがあるようなので、私も兼ねてから見たいと思っているものの、いまだ未見です。

TSUTAYAのオンデマンドDVDは、『殺しのダンディー』の後、バート・ケネディ監督の悪徳刑事もの『銭の罠』を見ました。グレン・フォードとリタ・ヘイワースの3回めの共演で、おそらく一般的には3つのうちで最も大したことのない作品だと思いますが、私は楽しめました。
ヘイワースは、刑事役のフォードの元カノなのですが、今ではすっかり落ちぶれて場末のバーのウェイトレスとして酒におぼれた生活をしている中年女という役どころで、すっかりふとって容色も衰えた自堕落な女をリアルに演じていて、『ギルダ』の面影はまったくありませんでしたが、登場するとやはり画面をさらう力を持っており、スター女優の存在感を感じさせてくれました。

> 同様な中東の医者が主人公の「アシャンティ」(1978:リチャード・フライシャー監督)も観ました。IMDBの点数は5.3と悲惨ですが、私には大変面白かったです。主演のマイケル・ケインの黒人妻が奴隷商人ピーター・ユスティノフに誘拐されるというストーリーです。チョイ役で、大スターのオマー・シャリフ、ウィリアム・ホールデン、レックス・ハリソンも登場します。

私もこの映画がかなり好きです。以前にもここで書いたので、もう繰り返しませんが、全編かなりシビアな展開なのに、ラストの海の中でのキスシーンがとても美しく(逆光なのが効果を増しています)、しかもそれを持って映画が終わってしまうところ(エピローグなし)がとても気に入っています。それがフライシャーの意図通りかどうかはわかりませんが、結果的にはとても男前の演出で、彼らしいと思います。
No.219 - 2014/02/26(Wed) 18:06:59
Re: 「眼には眼を」と「アシャンティ」 / Ismael
今晩は、

> 同様な中東の医者が主人公の「アシャンティ」(1978:リチャード・フライシャー監督)も観ました。IMDBの点数は5.3と悲惨ですが、私には大変面白かったです。主演のマイケル・ケインの黒人妻が奴隷商人ピーター・ユスティノフに誘拐されるというストーリーです。チョイ役で、大スターのオマー・シャリフ、ウィリアム・ホールデン、レックス・ハリソンも登場します。

私も『アシャンティ』に関しては、BBS1?で何回か書いているので作品そのものというよりトリビア的なお話を。

かなり後の方に出てくる奴隷を匿っている家のようなものが有るのは、たしかジブチという国だったと思います。

このジブチというのは、対岸のアデンのイギリス軍への睨みを効かせるためにフランス軍が駐留したジブチ港(ソマリア領)が70年台に独立して国連で一票をもつ独立国になったという経緯があります。

現在は、ソマリア海賊対策の多国籍軍が駐留しており日本の海上自衛隊の基地(公式には基地ではなく拠点というらしいですが英語で言えばどちらもbaseです)も有ります。
このことがきっかけになり日本大使館やJICA事務所も数年前に出来ました。

海外青年協力隊は、15年ほど前から派遣されています。

私はが滞在した経験からすると、今でもこのジブチは、あまり国という感じがしませんし、住民のメンタリティは『アラビアのロレンス』のアンソニー・クィンが演じた人物とあまり変わらないような気がしますので、原作の出版された1977年頃なら、奴隷の中継基地みたいなものが存在したとしても不思議はないと思います。

最後になりましたが、『アシャンティ』は、ちょっと妙な箇所がありますが、大好きな作品です。
No.220 - 2014/02/26(Wed) 20:11:30
Re: 「眼には眼を」と「アシャンティ」 / マグカップ
44-40さん、Ismaelさん、こんにちは。

>私も兼ねてから見たいと思っているものの、いまだ未見です。
TSUTAYAでレンタルできるので、どうぞ。

>ラストの海の中でのキスシーンがとても美しく
44-40さんの書き込みがあったので、何となくなく観たのですが、大変面白かったです。ラストも悪くはありませんが、全編にアクションシーンがふんだんに盛り込まれていました。
No.221 - 2014/02/27(Thu) 16:36:50
Re: 『銭の罠』 (1965) / マグカップ
44-40さん、こんにちは。『銭の罠』(1965)を見ました。

>バート・ケネディ監督の悪徳刑事もの『銭の罠』を見ました。

バート・ケネディには、呑気な西部劇のイメージが私はありましたが、これは真面目な刑事ものでした。派手なビッグバンドジャズと白黒のワイド画面で、『地下室のメロディー』(1963)のようでした。

>ヘイワースは、刑事役のフォードの元カノなのですが、今ではすっかり落ちぶれて場末のバーのウェイトレスとして酒におぼれた生活をしている中年女という役どころで、すっかりふとって容色も衰えた自堕落な女をリアルに演じていて、『ギルダ』の面影はまったくありませんでしたが、登場するとやはり画面をさらう力を持っており、スター女優の存在感を感じさせてくれました。

少し疲れ気味の2人の寂しいラブシーンは、なかなか良かったと思います。しかし、ヘイワースの出演時間が短いのが残念でした。もう1人のヒロイン、エルケ・ソマーの色気を見せ場にしたかったようです。
この時、フォードは49歳、ヘイワースは47歳、ソマーは25歳でした。
No.224 - 2014/03/05(Wed) 12:51:04
Re: 「眼には眼を」と「アシャンティ」 / 44-40
マグカップさん、こんばんは。

> バート・ケネディには、呑気な西部劇のイメージが私はありましたが、これは真面目な刑事ものでした。派手なビッグバンドジャズと白黒のワイド画面で、『地下室のメロディー』(1963)のようでした。
>


バート・ケネディは軽妙な作品が多いですね。比較的シリアスなものとしては『国境の彼方に明日はない』というロバート・ミッチャムの西部劇や、女が主人公の西部劇としては白眉だと思うラクエル・ウェルチの『女ガンマン・みな殺しのメロディー』が思い出されます。
これら作品にしても『銭の罠』にしても、どこかひょうひょうとしたムードが漂っていると思います。
彼はもともと晩年のランドルフ・スコット作品の脚本家として有名になったこともあり、ちょっとひねった設定やストーリーを持った作品が多いのではないでしょうか。日本では低く見られていますが、私は才人だと思います。

『銭の罠』が50年代までのフィルム・ノワールと異なるのは、ロケーションを多用しているところかもしれません。街中を徘徊する刑事、というシチュエーションは、その後の『ブリット』『フレンチ・コネクション』『ダーティ・ハリー』などに受け継がれているような気がします。

そう言えば若い刑事役で、親父のロバート・ミッチャムの若いころにそっくりな、ジェームズ・ミッチャムが出ていましたね。
No.225 - 2014/03/05(Wed) 19:13:55
Re: 『銭の罠』 (1965) / マグカップ
44-40さん、こんにちは。

>比較的シリアスなものとしては『国境の彼方に明日はない』というロバート・ミッチャムの西部劇や、女が主人公の西部劇としては白眉だと思うラクエル・ウェルチの『女ガンマン・みな殺しのメロディー』が思い出されます。

この2作品は未見なので探してみます。私のバート・ケネディのベストは『戦う幌馬車』です。何回か書きましたけど。

>そう言えば若い刑事役で、親父のロバート・ミッチャムの若いころにそっくりな、ジェームズ・ミッチャムが出ていましたね。

ロバート・ミッチャムそっくりな大柄な刑事が、中盤のロケシーンに出演してました。
No.226 - 2014/03/05(Wed) 22:48:36
ワーナーの歴代ロゴマーク / マブゼ
どうも、久しぶりの投稿です。こちらのサイトに、ワーナーの歴代ロゴが紹介されています。遊び心にあふれたものもあって面白いですね。特に10代目(1972-1984)のは見るからにインパクト抜群ですが、ソウルバスのデザインだったんですねえ〜確か「アルゴ」でリサイクル使用されてましたが、時代の雰囲気がよく伝わってきました。

http://annyas.com/screenshots/warner-bros-logo/
No.223 - 2014/03/03(Mon) 15:43:30
『ラヴレター』(1945) / Ismael
ディターレ、コットン、ジョーンズのトリオによる『ジェニーの肖像』の2年前の作品。

名曲『ラブレター』は、この映画のテーマ曲だったんですね(映画では旋律だけで歌詞はついていません)。

作品としての出来は、『ジェニー』の方が上のような気がしますが、こちらもなかなか見せます。

この作品を当時流行した「不安定な精神(ニューロティック)」を描いた作品群の一本とする向きもあるようですが、私は、ディターレガ監督ということもあって「ロマン派の末裔」と解釈したいです。

あまり画質の良くないDVDなのでハッキリとはわかりませんが、外景のかなりの部分は、ロケではなくスタジオ内で撮影しているように思えたのでIMDbでチェックするとやはりパラマウントのスタジオで撮影したようです。

アメリカでの封切りが1945年10月ということは撮影はまだ第2次大戦中だったと思われますが、この作品の撮影を見る限りハリウッドへの電力供給の統制はもうなくなっていたということでしょうか。
No.222 - 2014/02/27(Thu) 18:52:45
『スプリングフィールド銃』(1952) / Ismael
銃器の名前が映画のタイトルになっている別の作品。

主演は、ゲイリー・クーパー。

でも映画には、この銃は、あまり登場せず、ストーリーは、北軍の中にいる密告者は誰か、といったミステリー仕立てになっています。

監督はアンドレ・ド・トスですがどうもすっきりしない演出。

クーパーもどこか痛々しい。
戦後のクーパーの西部劇全てがどこか痛々しいですねえ。

収穫?は、クーパーの妻役であるフィリス・サクスターです。

マイケル・カーティスとジョン・ガーフィールドと組んだ『破局』のDVDが4月25日に発売のようです。 
No.213 - 2014/02/13(Thu) 09:19:22
Re: 『スプリングフィールド銃』(1952) / 44-40
Ismaelさん

> 監督はアンドレ・ド・トスですがどうもすっきりしない演出。

そうでしょうか。この映画では彼独特の、時として邪魔くさい東欧的諧謔趣味を一切廃し、すべての無駄と淀みを切り捨てた、直截的でスピード感あふれるストーリーテリングで、どんどん映画を進めていて、とても引き込まれました。脚本は練り上げられており、緩急もうまくついているし、何より西部劇に欠かせない、撃ち合い、殴り合い、取っ組み合い、疾走する馬、縛り首の台までも、たっぷり盛り込んで93分にまとめたところは、なかなか上出来だと思いました。

> クーパーもどこか痛々しい。
> 戦後のクーパーの西部劇全てがどこか痛々しいですねえ。


これが一般的な見方でしょうが、私にはどうしてもそうは思えないのです。『真昼の決闘』では「カメラがクーパーを愛した」等と絶賛されているのに、そのほかの作品はむしろこき下ろされています。私は『真昼の決闘』を傑作としないし、その直後の作品である『スプリングフィールド銃』も凡作としません。どちらも秀作、意欲作だと思います。(好みははるかに『スプリングフィールド銃』ですが)

'50年代のクーパーの西部劇は、皆とてもよいと思います。『遠い太鼓』『悪の花園』『ヴェラ・クルス』『西部の人』『吹き荒ぶ風』『縛り首の木』…。'30年代、'40年代の西部劇とは違った'50年代らしい新しい切り口を持った作品に次々に出演し、役柄をきちんとこなしていると思うのです。これらの作品では、人生の半ばを過ぎ、個人としては有能なのに社会的にはむしろ「敗者」の領域に踏み込んでしまった主人公の、忸怩たる思いを秘めた活躍を、実感を込めながらも、しつこくならずさらっと演じて、成功しているように思えます。

私は世代的にクーパー作品を時系列に沿ってみたわけではなく、'30年代、'40年代、'50年代を相前後してごっちゃに見ましたが、'50年代の西部劇は彼のキャリアの中でむしろ輝いて見えます(『ダラス』でさえも)。ラナウン時代のスコットを持ち上げるのなら、'50年代のクーパーももっと評価してよいと思うのです。クーパーをクーパーとしてしか見ることができないと、'50年代のクーパーの多くのよさを見失うような気がします。その辺がクーパーのジョン・ウェインとは一味違うところだと思います。
No.215 - 2014/02/21(Fri) 10:02:21
Re: 『スプリングフィールド銃』(1952) / Ismael
44-40さん

>
> > 監督はアンドレ・ド・トスですがどうもすっきりしない演出。
> 何より西部劇に欠かせない、撃ち合い、殴り合い、取っ組み合い、疾走する馬、縛り首の台までも、たっぷり盛り込んで93分にまとめたところは、なかなか上出来だと思いました。

逆に言うと盛り付けすぎな感じがあります。
>
> > クーパーもどこか痛々しい。
> > 戦後のクーパーの西部劇全てがどこか痛々しいですねえ。
>
> これが一般的な見方でしょうが、私にはどうしてもそうは思えないのです。『真昼の決闘』では「カメラがクーパーを愛した」等と絶賛されているのに、そのほかの作品はむしろこき下ろされています。私は『真昼の決闘』を傑作としないし、その直後の作品である『スプリングフィールド銃』も凡作としません。どちらも秀作、意欲作だと思います。(好みははるかに『スプリングフィールド銃』ですが)

痛々しさが全て悪いと言っているのではありません。

> '50年代のクーパーの西部劇は、皆とてもよいと思います。『遠い太鼓』『悪の花園』『ヴェラ・クルス』『西部の人』『吹き荒ぶ風』『縛り首の木』…。'30年代、'40年代の西部劇とは違った'50年代らしい新しい切り口を持った作品に次々に出演し、役柄をきちんとこなしていると思うのです。これらの作品では、人生の半ばを過ぎ、個人としては有能なのに社会的にはむしろ「敗者」の領域に踏み込んでしまった主人公の、忸怩たる思いを秘めた活躍を、実感を込めながらも、しつこくならずさらっと演じて、成功しているように思えます。
この痛々しいクーパーをどう評価するのかというのは、確かに重要なポイントだと思います。
『コルドラへの道』(1959)もこの系統の作品ですね。

『悪の花園』もまあ、ウィドマークが出ているし、ホンの短時間ですが若きリタ・モレノも見られるので、面白くないことはないのですが、私はスーザン・ヘイワードがどうも苦手なので・・・・・・・。

最近『ケイン号の叛乱』を見ましたが、この作品や『孤独な場所で』のボガートも一種痛々しいのですがその質がクーパーとはちょっと違うような気がします。うまく説明できませんが。

ウェインとの比較で言うと、『ビッグ・トレイル』、『駅馬車』、『赤い河』への出演をクーパーが断った後にウェインに決まったというのが本当なら非常に興味深いですね。
No.216 - 2014/02/22(Sat) 11:32:13
Re: 『スプリングフィールド銃』(1952) / 44-40
Ismaelさん、

> 痛々しさが全て悪いと言っているのではありません。
> この痛々しいクーパーをどう評価するのかというのは、確かに重要なポイントだと思います。


痛々しさが良いか悪いか、ではなく、私にはそもそもそれほど痛々しくは見えない、と言ったつもりです。
確かにそれなりに老けたとは思いますが、別に痛々しいとは思いません。しいて言うなら、諦念と再チャレンジの精神の葛藤を感じます。

>私はスーザン・ヘイワードがどうも苦手なので・・・・・・・。

Ismaelさんは、どんな女優が好きなのですか?

> 最近『ケイン号の叛乱』を見ましたが、この作品や『孤独な場所で』のボガートも一種痛々しいのですがその質がクーパーとはちょっと違うような気がします。うまく説明できませんが。
>


こちらも特に痛々しくは見えません。異常者に見えます。そして彼はそれをとても自然に、巧みに演じていると思います。

> ウェインとの比較で言うと、『ビッグ・トレイル』、『駅馬車』、『赤い河』への出演をクーパーが断った後にウェインに決まったというのが本当なら非常に興味深いですね。

私には、クーパーが死んだので『コマンチェロ』がウェインに回ってきた、という話のほうが興味をそそります。『コマンチェロ』がその後のウェイン西部劇の礎となったように感じるからです。
No.217 - 2014/02/22(Sat) 13:54:23
「拳銃の報酬」1959 / Ismael
みなさま、

これがフィルム・ノワール?

どちらかと言うと社会派犯罪映画でしょう。

ずいぶん気取った演出なので、ある種の人にはたまらないかもしれませんが、私はあまり好きではないです。
脚本がエイブラハム・ポランスキーなのでいささか過大評価されているのでは?

見事なモノクロの撮影、短い出演時間だけれど印象的なグロリア・グレアム、深情けの女シェリー・ウィンタースなども良いですが、全体的にはどこかちぐはぐな印象を持ちました。
No.214 - 2014/02/19(Wed) 22:58:40
フロンティア・マーシャル (1939) / マグカップ
「フロンティア・マーシャル」 (1939)を観ました。
ランドルフ・スコットがワイアット・アープを演じ、OK牧場で決闘するというストーリーです。
ドク・ホリデイに扮するシーザー・ロメロが格好良いと思いました。
内容は「荒野の決闘」(1946)に似てますが、ワープ兄弟やクラントン一家は登場しません。
同年に作られた「駅馬車」(1939)のジョン・キャラダインが出演し、「駅馬車」の主題曲が使われています。
ラストはランドルフ・スコット1人で悪党4人と対決し、「真昼の決闘」(1952)のようでした。
ということで、私には「駅馬車」+「荒野の決闘」+「真昼の決闘」であり、西部劇ファンは楽しめると思います。
No.196 - 2014/02/06(Thu) 16:20:40
Re: フロンティア・マーシャル (1939) / 44-40
マグカップさん、こんにちは。

> 「フロンティア・マーシャル」 (1939)を観ました。
> ドク・ホリデイに扮するシーザー・ロメロが格好良いと思いました。


そうですね。シーザー・ロメロの映画と言ってもいいかもしてません。まあ、この話はどう作ってもドク・ホリディ役の俳優が得する話なのでしょうね。

私はこういう活劇に満ちた西部劇がやはり好きです。クライマックスが悲劇的なのも魅力です。全編ダイナミックで流麗な画面展開は、サイレント時代からキャリアがあるアラン・ドワンならではなのでしょうか。全部ひっくるめてわずか71分にぶち込んでいるところも私好みです。

最近同じランドルフ・スコットの『拳銃(コルト).45』を見ましたが、こちらもかなりおもしろかったです。監督はエドウィン・マーリンだし、ハリー・ジョー・ブラウンの制作でもないので、あまり期待していなかったのですが、活劇をたっぷり含みながら二転三転するストーリーがこれまたわずか74分に包み込まれており、一気に見てしまいました。インディアンの使い方もとても巧みで感心しました。
共演はいつも半開きの口元がセクシーなルース・ローマンに、ザカリー・スコット、ロイド・ブリッジス。
No.197 - 2014/02/07(Fri) 17:05:41
Re: フロンティア・マーシャル (1939) / マグカップ
44-40さん、こんにちは。

>シーザー・ロメロの映画と言ってもいいかもしてません
私はどうもランドルフ・スコットにオーラが感じられず、主演には役者不足と思ってしまいます。

>クライマックスが悲劇的なのも魅力です。
それほど悲劇的とは思いませんでしたけど。

>サイレント時代からキャリアがあるアラン・ドワン
アラン・ドワンは「逮捕命令」(1954)しか観てませんが、こちらの方が好きでした。

>ランドルフ・スコットの『拳銃(コルト).45』
これは未見なので探してみます。
No.198 - 2014/02/07(Fri) 18:31:15
Re: フロンティア・マーシャル (1939) / ジェロニモ
シーザー・ロメロが演ったのはドク・ホリディでなく、ドク・ハリディです。

どうでもいいことかも知れませんが、念のため。
No.199 - 2014/02/08(Sat) 20:03:33
Re: フロンティア・マーシャル (1939) / マグカップ
ジェロニモさん、こんにちは。

>シーザー・ロメロが演ったのはドク・ホリディでなく、ドク・ハリディです。
今、ラストクレジットを見たら、Holliday ではなく、Hallidayになってました。これは笑えますね。

>ランドルフ・スコットの『拳銃(コルト).45』
観ました。 allcinemaで邦題は『拳銃(コルト)45』ですが、原題は『Colt .45』で 口径0.45インチという意味でした。カラーが美しく、恋人役のルース・ローマンがキレイでした。でも私は『フロンティア・マーシャル』の方が好きです。
No.200 - 2014/02/08(Sat) 22:39:36
Re: フロンティア・マーシャル (1939) / 44-40
ジェロニモさん、マグカップさん、こんばんは。

> >シーザー・ロメロが演ったのはドク・ホリディでなく、ドク・ハリディです。
> 今、ラストクレジットを見たら、Holliday ではなく、Hallidayになってました。これは笑えますね。


これは不覚にも気が付きませんでした。単に字幕のカタカナの問題かと思っていました。ドクに関しては史実と全く違う悲劇の展開にしたことと関係があるのでしょうか。

> >ランドルフ・スコットの『拳銃(コルト).45』
> 観ました。 allcinemaで邦題は『拳銃(コルト)45』ですが、原題は『Colt .45』で 口径0.45インチという意味でした。


ところが実際に映画で使われたのは、1973年に作られた誰もが知っている有名な.45口径のピースメーカー(あるいはシングル・アクション・アーミー)ではなく、同じコルトでもドラグーンという1848年に作られたモデルで、これは.45口径ではなく、.44口径なのです。

この映画はアンソニー・マンの『ウィンチェスター銃'73』と同時期に作られ、同じように特定の銃にまつわる話なのにもかかわらず、マンのほうはちゃんとウィンチェスターM1873を使っているのに、こちらの方は映画の根幹の考証がいい加減なのです。そのためかワーナーがいかにこの映画に期待していなかったかがわかる、などと言われているようです。実際『ウィンチェスター〜』のほうは後世に残っているのに、こっちはすっかり忘れられています。でも私はどちらも創意工夫に満ちた活劇としてとても面白く見ました。

ちなみに私のハンドルネームの44-40とは、ウィンチェスターライフル用の拳銃弾のことで、ピースメーカーもウィンチェスターと共用できるように、この口径のものが多く作られたそうです。ウィンチェスターライフルは、細長くスマート(ジョン・ウェインが好んで使ったM92は特にそう)で扱いやすい分、堅牢さに欠け、拳銃弾しか使えなかったのです。
No.201 - 2014/02/09(Sun) 00:12:06
訂正 / 44-40
ピースメーカーは1973年に発表されたのではなく、1873年の間違いです。
No.202 - 2014/02/09(Sun) 00:15:18
Re: フロンティア・マーシャル (1939) / ジェロニモ
マグカップさん、44-40さん、こんにちは。

1.ランディ・スコットの「拳銃(コルト)45」では、お中元かお歳暮に使えそうな化粧箱入りの二挺拳銃セットが、タイトルバックに映りますが、この二挺は一見同じようだけれど、用心鉄の隅が一方は丸く、他方はスクェア・バックと違っていますので、お見逃しなく。

2.「フロンティア・マーシャル」も「荒野の決闘」も、スチュアート・N・レイクという作家が、生前のワイヤット・アープから話を聞いて書き上げた小説が原作とのことで、最初の映画化作品は '34年のジョージ・オブライエン主演「国境守備隊」だそうですね。折角だから「国境守備隊」をぜひ見たいと私は長年思っているのですが、これは最早失われた作品のようです。残念ですね。
No.203 - 2014/02/09(Sun) 12:18:42
Re: フロンティア・マーシャル (1939) / マグカップ
44-40さん、ジェロニモさん、こんにちは。

>ところが実際に映画で使われたのは、1973年に作られた誰もが知っている有名な.45口径のピースメーカー(あるいはシングル・アクション・アーミー)ではなく、同じコルトでもドラグーンという1848年に作られたモデルで、これは.45口径ではなく、.44口径なのです。
ネットで「コルト45」を調べると、細身の別モデルが出てきます。

>ちなみに私のハンドルネームの44-40とは、ウィンチェスターライフル用の拳銃弾のこと
44-40さんはガンマニアなのですね。私は拳銃に関しては素人です。

>用心鉄の隅が一方は丸く、他方はスクェア・バック
下の銃が丸く、上の銃は角ばってますが、それ以外は同じに見えます。微妙に違うモデルでしょう。

>最初の映画化作品は '34年のジョージ・オブライエン主演「国境守備隊」
もうひとつの「Frontier Marshal」(1934)があるようですね。
No.204 - 2014/02/09(Sun) 19:37:30
Re: フロンティア・マーシャル (1939) / ママデューク
マグカップさん こんばんは。

本作、今ではジュネスのDVDで見られるのですが、以前は米版の”Ford at Fox”の中の「荒野の決闘」の特典に入っておりました。つまり比べて見ると面白いということですね。フォードは流石に良く研究しておる。スコットのアープが無髭ならフォンダは髭、”ハリディ”はその逆と。そしてヒロインたちの性格も静と動にして面白いラブ・ロマンスにしてありましたね。

ドワンがビニー・バーンズに仕掛けた悪戯のなかで、フォードが真似して面白いと思ったのは、ビニーがロバの声に驚きますが、これをフォード版ではワード・ボンドがリンダ・ダーネルをロバのいななきを真似て脅かし、ミルクをかけられてしまいます。

ワイアット・アープが映画に登場したのは、この「フロンティア・マーシャル」が嚆矢のようです。その前のオブライエンの「国境守備隊」は役名マイケル・ワイアットで、この様にどこか脚色してあるのはどうもアープの奥さんのジョセフィーン・サディがいろいろと文句を付けたようです。たしかに本作のドク・”ハリディ”の墓碑銘は1880年となっていますが、ホリディが死んだのは1887年なんです。

フォックスは戦後、もう1本このレイクの原作で「Powder River」というのを作り1953年色彩化して発売しております。全4作ともプロットは同じ(ジェロニモさんがお書きのように34年作は見られないのですが、)ようで、細部に工夫が凝らしてあり、比べてみると夫々面白いものです。
No.205 - 2014/02/09(Sun) 21:57:18
コルト・ドラグーン / 44-40
マグカップさん、

しつこくて恐縮ですが、『拳銃(コルト)45』で、なぜか本物のColt .45の代わりに使われたColt Dragoonについては、ジェロニモさんの指摘にあるようなことが、下記に簡潔に出ております。ご参考まで。

http://www.hartford.co.jp/dragoon/index.htm#3rd2013
No.206 - 2014/02/09(Sun) 22:15:50
Re: フロンティア・マーシャル (1939) / マグカップ
ママデュークさん、44-40さん、こんにちは。

>ビニーがロバの声に驚きますが、これをフォード版ではワード・ボンドがリンダ・ダーネルをロバのいななきを真似て脅かし、ミルクをかけられてしまいます。
これは私も好きなシーンです。でも、「荒野の決闘」の方は覚えていません。しかし、西部劇の神様 ジョン・フォードがパクッたというのに驚きました。もし、主題曲もパクッて「駅馬車」に使ったのなら、大事件だと思います。

>たしかに本作のドク・”ハリディ”の墓碑銘は1880年となっていますが、ホリディが死んだのは1887年なんです。
今考えると、このラストの墓碑のアップは「Halliday」を伝えるためだったのではないでしょうか。私は気付きませんでしたが、アメリカの映画館では笑い声が起こったでしょう。

>Colt Dragoonについては、ジェロニモさんの指摘にあるようなことが、下記に簡潔に出ております。
3rd Generationから用心鉄の形が変わってますね。こんな拳銃が今でも39690円で売っていることに驚きました。
No.207 - 2014/02/10(Mon) 11:59:50
Re: フロンティア・マーシャル (1939) / ジェロニモ
44-40 さん、こんばんは。

> 『拳銃(コルト)45』で、なぜか本物のColt .45の代わりに使われたColt Dragoon

 「拳銃(コルト)45」も「ウィンチェスター銃73」も、最初は劇場で、ただ面白く見ただけで、「拳銃(コルト)45」がなぜお馴染みのピースメーカーでなくドラグーンなのか、なぞということは考えませんでした。

 この映画で善玉スコットが悪玉スコットを追いかけるのは、奪われた二挺のコルト45を取り戻して、この銃が悪事に使われるのを止めるためですね。つまり銃に特別の意味があるからこそ、作品の題名にしているのでしょう。

 この場合、銃の特別の意味とは、西部劇としては時代が比較的若くて、大部分の人々がまだ単発銃しか持ってない時期に、雷管式とはいえ六連発の高性能銃だ、ということでしょう。だからこれは、皆がピースメーカーを持っている西部劇では作れないお話であり、このような設定になったのでしょう。

 「ウィンチェスター銃73」も、題名になった銃器を人々が追い求めるのですが、これもただのウィンチェスター銃では成り立たないお話と思います。だから千挺に一挺の特別仕様銃でなければならなかったわけです。

 初見から60年余り経って、このようなことに思い至りました。
No.209 - 2014/02/10(Mon) 22:19:22
コルト.45 / 44-40
ジェロニモさん、こんばんは。
マグカップさん、他人の軒先を借りての話で恐縮です。

> つまり銃に特別の意味があるからこそ、作品の題名にしているのでしょう。

私も特別な銃の名前をなぜ偽ったのか、つまり『コルト・ドラグーン』とか『コルト連発銃』としなかったのか、今回改めて考えたのですが、どうやら45口径という弾丸が、アメリカ人にとって「特別」なものだからではないか、という思いがしています。
.45口径はご存知のように、ピースメーカーによって.45ロングコルトとして初登場したわけですが、これがアメリカ軍の正式な拳銃弾の口径として長く使われることになります。

1911年以降はオートマチックのコルトM1911用の.45ACP(オートマチック・コルト・ピストルの略)弾に変更されますが、口径は45口径のままです。これは1985年にコルトM1911に変わってベレッタM92が正式採用され、NATOと共通の9mmパラベラム弾に変更されるまで100年以上にわたって続きました。9mmパラベラムに変わってからも、依然としてM1911と45ACPは非公式ながら多くの部隊で並行して使われているようです。
警察などでも38口径や9mmパラなどより、一撃でのストッピングパワーに優れる45口径を好むという話をよく聞きます。

そう考えると、コルトが世に送り出した.45口径は、当時も今もアメリカ人にとって「特別」な銃弾だということが分かるような気がします。開拓時代から、第1次、第2次大戦、朝鮮戦争、そしてベトナム戦争まで、強いアメリカの一つの象徴として戦い続けたわけですから。

ジェロニモさんには釈迦に説法だと思いますが、私もいまさらながらそんなことを考えました。
No.210 - 2014/02/11(Tue) 00:12:31
Re: コルト.45 / マグカップ
皆様、こんにちは。拳銃については素人ですが、IMDBの感想などを読んで私なりに解釈しました。

1)コルト.44ドラグーンは歴史的な高性能拳銃であり、それを題材にした映画を作った。

2)しかし、後に作られたコルト.45ピースメーカーの方が有名であり、宣伝のために、タイトルには「.45」を使った。当時のポスターにもコルト.45 ピースメーカーが使われている。

http://moirasthread.blogspot.jp/2009/02/colt-45-1950-law-order-in-six-finger.html

1枚目の写真ポスターに、ランドルフ・スコットが両手にピースメーカーを持っています。

4枚目の写真ポスターで、ザカリー・スコットが両手にドラグーンを持ってますが、右下に大きくピースメーカーの写真があります。

面白いですね。
No.211 - 2014/02/11(Tue) 09:56:12
Re: コルト.45 / ジェロニモ
マグカップさま、こんにちは。

 面白い記事のご紹介を有り難うございました。

 映画にはピースメーカーは現れないのに、ポスターやロビー・カードにはピースメーカーが大っぴらに出ています。

 これをもって看板に偽りあり、などというのは野暮で、おっしゃるように、この作品は「『コルト45』の歴史における一物語」として受け止めるのがいいのでしょうね。
No.212 - 2014/02/11(Tue) 17:05:31
『追跡』1947 / Ismael
以前一度見ているのですが、確認したいことがあったので再レンタル。

DVDは、ジュネス企画の発売なのでいまいち購入意欲がわきません。

この作品はノワールウェスタンなどとも呼ばれているようですが、立派なメロドラマなので、どうなんですかね。

『ハイ・シェラ』のようなラストでなく、一種のハッピーエンドで映画は終わりますが、作品中に漂う悲劇性は、いかにもウォルシュ的です。
かつてあるインタビューで『スクリーンで殺せるのはキャグニーとボガートだけだ』と語ったウォルシュにとっては、ミッチャムは殺せなかったということでしょうか?

原題の Pursuedは、確かに「追跡」との意味もありますが、
ミッチャムにとっては、〈災い・嫌な人などが〉〈人に〉つきまとう
ディーン・ジャガーにとっては、〈目的などを〉追求する,達成しようとする;突きつめる:
という意味ではないかと思います。

撮影は、ジェイムズ・ウォン・ハウ。
ジュネス企画の画質がイマイチのDVDでも撮影の見事さは想像できます。

この作品はワーナーの配給ですが製作は、United States Pictures (Prductionsとも表記されることがあるようです)という独立系の会社。
この会社の社長であり、本作品のプロデューサーであるミルトン・スパーリングは、ワーナー兄弟のうちハリーの義理の息子だそうです。
戦後、ハリーがミルトンに声をかけて設立させたようで、理由は、「スタジオ製作より製作費が低く抑えられるから」とのこと。

製作第一作目はラングの『外套と短剣』(1946)。
べティッカーの傑作『暗黒街の帝王レッグス・ダイヤモンド』もこの会社が製作です。
No.208 - 2014/02/10(Mon) 16:07:09
フィリップ・シーモア・ホフマン死去 / マグカップ
(CNN) 米俳優フィリップ・シーモア・ホフマンさんが2日、ニューヨーク・マンハッタンの自宅アパートで亡くなっているのが見つかった。46歳だった。警察は薬物の過剰摂取が原因との見方を示している。

「カポーティ」の主演や、「ミッション:インポッシブル3」の悪役が印象に残ります。最近では「ハンガーゲーム2」で観たばかりです。個性的で好きな俳優でした。
No.195 - 2014/02/04(Tue) 13:18:39
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