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クラシック映画BBS2

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フィルム・ノワールベスト・コレクションボックス5 / Ismael
このボックスシリーズの1〜4は、すでに持っている作品が多かったのでボックスでは購入していませんが、5の8本のうち7本が未入手なので購入してみました。

『マカオ』と『女囚の掟』を見終わりました。

前者の監督はジョセフ・スタンバーグとなっていますがご存知のようにニコラス・レイが追加撮影し、編集もスタンバーグ版をかなり変えているようです。
このあたりの経緯は『ニコラス・レイ ある反逆者の肖像』(キネマ旬報社)にかなり詳しい記述があります。

この作品で初めてジェーン・ラッセルも悪くないなあと思いました。

まだ全作品を持ていないので早急な結論は避けるべきですが、8本の中で本作が一番ノワールらしさが強いと思います。

後者は、あのエリノア・パーカーが女囚を演じます。
最初のおどおどした態度からラストの吸い殻を指でピッと弾いて捨てるハードボイルドな態度への変化が見もの。
タイトルで、アグネス・ムーアヘッドの名前が出てきたので女囚のボスの役かと思ったら、刑務所所長でした。

フィルム・ノワールコレクションと有りますが、ノワールっぽい作品というべきかもしれません。
No.309 - 2014/10/28(Tue) 15:53:10
Re: フィルム・ノワールベスト・コレクションボックス5 / Ismael
ジョセフ・ロージーの第2作『暴力の街』(1950日本未公開)を鑑賞。
これは、全くノワールではありません。
カザンの『波止場』などの作品に繋がる社会派です。

主演は、マクドナルド・ケリーとゲイル・ラッセル。

そういえば最近ラッセ+ジョン・ウェインの不思議な西部劇『拳銃無宿』も見ました。

本作は、上映時間約80分のいわばB級ですが、ロージーはしっかり演出しています。

移動撮影、フィックス、構図などちゃんとしています。
後は、人物に映る樹の枝の影、ガラス越しの人物の影などがニュアンスに富んだ使われ方をしています。

ストーリーは陳腐ですがこういうディテールが豊かなのです。
No.310 - 2014/11/02(Sun) 20:17:43
西洋チャンバラ / Ismael
皆様

リチャード・レスターの『三銃士』『四銃士』のブルーレイの廉価版を買ってみました。
『三銃士』は、当時映画館で見ていますが『四銃士』は、今回初鑑賞。
剣を使うシーンは、チャンバラというより殴り合い。
フェイ・ダナウェイのミラディーはともかくラクウェル・ウェルチのコンスタンスは、??ですが観客サービスでしょうか。

最近の『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』は、まずまず。
もう20年以上前になるのが驚きですが、当時の若手男優を集めたブエナビスタの『三銃士』も案外面白かったです。

フランスでは2005年に映画化されているようですが日本未公開、DVDは、発売されています。
こちらはエマニュエル・ベアールがミラディでこれは見てみたい。

フランスチャンバラ映画といえば最近、ジャン・マレーの『城塞の決闘』のリメイクである『愛と復讐の騎士』のDVDを購入。
原作はデュマと同時期に活躍した作家ポール・フェヴァルの新聞小説で、無声映画時代から何度も映画化されています。
原題は、せむしという意味なので邦題には使えませんが『愛と復讐の騎士』ねえ?
監督はフィリップ・ド・ブロカなので退屈はしませんが、画面が暗すぎます。
撮影のせいではなくDVD製作時の問題だと思います。

リドリー・スコットの長編第一作『デュエリスト』も購入。
当時日本未公開ですが私は偶然JALの機内で見ていおりかなり面白かったです(1980年に一般公開されたようです)。
特にハーヴェイ・カイテルの印象が強烈。
特典映像でスコットは『剣の扱いが上手いのでオリバー・リードとマイケル・ヨークが最初の主演候補だった』と語っています。
No.305 - 2014/09/21(Sun) 12:05:41
Re: 西洋チャンバラ / ピーター・ポッター
Ismael さま 今日は。

 西洋チャンバラではエロール・フリンやタイロン・パワーが大御所ですが、小生は、「海賊バラクーダ」(1945)におけるポール・ヘンリードとジョン・エメリーのチャンバラが気に入っています。2分ばかりの場面ですが、両者の剣さばきが確かで、棒振り剣術でないのがいいですね。

http://www.youtube.com/watch?v=2ESKGoOXB6g 
No.307 - 2014/09/27(Sat) 22:17:00
Re: 西洋チャンバラ / Ismael
ピーター・ポッターさん

レスありがとうございます。

当然海賊映画は、西洋チャンバラの範疇なのですが、私の中では海賊系と決闘系とでもいいましょうか、二種類のサブジャンルに分かれていますので、今回はあえて言及しませんでした。

『海賊バラクーダ』、大昔にNHK TVで見たと思います。
モーリン・オハラがきれいだったことは憶えていますがチャンバラシーンはよく憶えていません。
監督は何とフランク・ボセージだったんですね。
配給はRKOですが製作は彼のプロダクションのようですね。
そいうえばオハラは何本もチャンバラ映画に出演していますね。『海の征服者』、『すべての旗に叛いて』、『剣豪ダルタニアン』など。画質の良いDVDが欲しい・・・・・・。
No.308 - 2014/09/28(Sun) 08:03:01
『荒野の七人』BOX / Ismael
みなさま、
中古店で見つけて購入。
このシリーズは3作と思っていましたが4作有るんですね。

一番出来のいいのはもちろん第一作。
次が『新荒野の七人馬上の決闘』。
『続』は、昔見て面白くなかったのでテッド・ポストあたりが監督だろうと思っていたら何とバート・ケネディ。
どうしたんだろうという出来です。

興味深いのが第2作、第3作はスペインロケ。
この2本にフェルナンド・レイが結構重要な訳で出演しています。
ブニュエル作品のレイは、悪くないのですが、それ以外の作品のレイは、なんとなく鼻に付くのは多分、善人を演じるからなのか?
『フレンチ・コネクション2』の麻薬密売組織のボスを演じるレイは、悪くなかったですから。

それはともかく、2−4作は、主人公クリスが人集めをする経過が面白くないのです。
まあ、マックィーンやコバーンとは役者の格が違うといわれるとそうなんですが・・・・・。

第1作で残念なのは主演がユル・ブリナーであることでしょうか。
当初はブリナーが監督したかったとのこと。

アメリカ本国では、最初の公開では不振で1周間で打ち切り、その後ヨーロッパで大ヒット。
これを受けてアメリカで再公開すると「傑作」と評価されたのは「不思議だよね」とコバーンが特典映像で言っております。
No.306 - 2014/09/21(Sun) 12:34:59
山口淑子(李香蘭またはシャーリー山口)さん死去 / LB
山口淑子(李香蘭・シャーリー山口)氏が今月7日に亡くなっていたことが明らかになりました。94歳でした。
50年代には日本での活動に加えて『東は東』『東京暗黒街・竹の家』『Navy Wife』(本作のみ日本未公開)とアメリカ映画3作に出演しています。並行してテレビ出演やブロードウェイ出演まで経験していました。(香港での映画出演・レコーディングもあります)
No.304 - 2014/09/15(Mon) 01:06:47
アンドリュー・V・マクラグレン監督死去 / マグカップ
【訃報】西部劇の名匠、逝く - auヘッドライン

西部劇や第二次世界大戦の傭兵を描いた映画「ワイルド・ギース」などで知られる英国出身の映画監督、アンドリュー・V・マクラグレンさんが8月30日、米ワシントン州の自宅で亡くなった。94歳だった。BBCなどが報じた。オスカーを受賞した英俳優ビクター・マクラグレンの息子としてロンドンに生まれる。ハリウッドに渡り、巨匠ジョン・フォード監督の元で、助監督を務めた。

***************

「チザム」などのジョン・ウェインの西部劇監督として有名ですが、私のベストは「北海ハイジャック」です。
No.297 - 2014/09/05(Fri) 21:16:31
Re: アンドリュー・V・マクラグレン監督死去 / ママデューク
晩年の写真をみると父親のヴィクターによく似てきました。1960、70年代は正統派西部劇を作り続けました。そのなかでも私は「サムシング・ビッグ」が好きですね。「スタンピード」でもそうだったけど、ちょっとばかりジョン・フォードを茶化すのがおもしろかった。

「サムシング・ビッグ」、傑作なのはB・キース扮する大佐、退役まえなんですね、それで砦のみんながプレゼント(ナンと、時計ならぬウォーボンネット!)を送る、涙ぐむ大佐。そう、これは「黄色いリボン」なんですね。でもこの映画はコメディーだから当然パロッてある。

ドーブに黄色いリボンのメロディーをギターで弾かせたり、本当に面白い映画でしたね。R.I.P。
No.298 - 2014/09/06(Sat) 08:16:29
Re: アンドリュー・V・マクラグレン監督死去 / Ismael
私にとっては、生ぬるい作品ばかりの監督という印象。
『コマンド戦略』なんかもっと面白くなる題材なんですが演出がイマイイチ。

『マクリントック』は、悪くなかったですが・・・。
No.299 - 2014/09/06(Sat) 23:05:34
Re: アンドリュー・V・マクラグレン監督死去 / マグカップ
ママデュークさん、こんにちは。

>そのなかでも私は「サムシング・ビッグ」が好きですね。
邦題「テキサス大強盗団」ですね。悪い画質でしたがYouTubeで見つけ、今観終わりました。私はコメディ西部劇が一般的に好きではないのですが、これはとても面白かったです。

>傑作なのはB・キース扮する大佐、退役まえなんですね、それで砦のみんながプレゼント(ナンと、時計ならぬウォーボンネット!)を送る、涙ぐむ大佐。
このシーンは大変笑えました。

> ドーブに黄色いリボンのメロディーをギターで弾かせたり、
このシーンは見当たりませんでした。YouTube版はTV録画のようで、オリジナルより10分以上短いため、このシーンはカットされたかもしれません。 ( 追記:すみません、よく聴いたらありました。)
アメリカではDVDが発売されているようです。機会があったら全編良い画質で観てみたいです。
No.300 - 2014/09/06(Sat) 23:16:04
Re: アンドリュー・V・マクラグレン監督死去 / 44-40
晩年のジョン・ウェインのお抱え監督のようになっていたこともあり、マクラグレンは仰々しい大作の監督のように思われていたふしがありますが、彼はちょっとひねりのきいた特異なキャラクターや状況を描く作品で輝きを見せていたように思います。

マグカップさんのお好きな『北海ハイジャック』は、女系家族に育ってすっかり女嫌いになった特殊部隊の隊長を、当時まだ現役の007だったロジャー・ムーアに演じさせた作品ですし、『シー・ウルフ』は退役軍人の老人ばかりで極秘任務を遂行する話で、デビッド・ニブンがエレガントないい味を出していました。

日本では、アクションの切れや、情緒纏綿たるところや、心理描写の緻密さというか「しつこさ」がないと、大味で雑な作品とみなされやすいところがあるようですが、マクラグレンの持ち味は確かにそういうところにはなかったように思えます。彼の作品からは、ある種の乱暴さとともに、醒めた視線や、乾いたユーモアのようなものを感じます。彼がイギリス人であることと関係あるのでしょうか。

『ワイルド・ギース』は世間の評判と彼の特徴をうまく兼ね備えた作品かもしれません。そのためか「名作」とされているようです。それぞれの専門領域で優秀な腕を持った傭兵たちの活躍を描く作品ですが、バートン、ハリスの二人のリチャードの因縁深い関係を、最終的に悲劇的描くところなども、日本の映画ファンの心をとらえるのでしょうか。

Imdbではすっかり評判が悪く、日本でもB級、C級扱いですが『戦場の黄金律・戦争のはらわた2』という題名でビデオ発売された1979年の『Breakthrough』という戦争映画が、私は印象に残っています。
主演のリチャード・バートンが演じる人物が、ペキンパーの『戦争のはらわた』でジェームズ・コバーンが演じた人物(シュタイナー軍曹)と同一のため、このような邦題がつけられたのでしょうが、中身はヒトラー暗殺(いわゆるワルキューレ)作戦と、無駄な戦いを避けようとするアメリカ軍人との邂逅を絡めて描く、ひねりの効いた内容でした。
スペクタクルを期待すると大きく裏切られますが、初老を迎えたクルト・ユルゲンスとロバート・ミッチャムが『眼下の敵』と同じような立場同士での再びの共演していたりして、けっこうおもしろい小品に仕上がっていました。

他にも『大いなる決闘』や『バンドレロ!』など、ちょっと印象に残る西部劇もあるのですが、これはまたの機会に…
No.301 - 2014/09/07(Sun) 17:14:10
Re: アンドリュー・V・マクラグレン監督死去 / マグカップ
44-40さん、こんにちは。
「ワイルド・ギース」の評判は高いようですが、私はあまり好きではありませんでした。リチャード・バートンの活躍ばかり目立ち、ロジャー・ムーアなど他のスターの出番がないからです。
「北海ハイジャック」は女好き007ロジャー・ムーアが女嫌いの捜査官という設定が良かったです。
「大いなる決闘」は決闘の迫力があるのですが、CENSOREDシーンがあって、ちょっとマクラグレンらしくないと思いました。
「シー・ウルフ」「戦争のはらわた2」「バンドレロ」は未見なので探してみます。
No.302 - 2014/09/07(Sun) 18:52:19
Re: アンドリュー・V・マクラグレン監督死去 / マグカップ
『戦場の黄金律/戦争のはらわた?U』を観ました。
ヒトラー暗殺を計画するドイツ軍リチャード・バートンとクルト・ユルゲンスが、連合軍のロバート・ミッチャムとロッドスタイガーに交渉するというストーリーです。興味ある展開と豪華出演陣で私は面白いと思いましたが、途中から単なる銃撃戦になってしまいました。
Imdbのトリビアを読むと、『戦争のはらわた』の続編としてジェームズ・コバーンが主演する予定だったとか、ペキンパーの唯一の続編映画とか書かれているので、邦題『戦争のはらわた?U』は正しいようです。
No.303 - 2014/09/08(Mon) 22:09:38
米女優ローレン・バコールさん、89歳で死去 / LB
(CNN) 米国の女優ローレン・バコールさんが12日、米ニューヨーク市内の自宅で死去した。89歳だった。遺族によると、死因は脳卒中とみられる。
十代のころ雑誌モデルをしていたバコールさんは、ハワード・ホークス監督の妻に見いだされ、1944年に同監督の映画「脱出」でデビュー。「ザ・ルック」と呼ばれた上目遣いの表情で有名になったが、後年「実は緊張と不安を抑えようとしていただけ」と明かしていた。
この作品で共演した故ハンフリー・ボガートさんと45年に結婚し、2人の子どもをもうけた。57年にボガートさんが亡くなるまでにさらに数本の映画で共演した。
歌手のフランク・シナトラさんと婚約していた時期もある。再婚した俳優ジェイソン・ロバーズさんとの間にもう1人子どもが生まれたが、その後離婚した。
舞台での活躍でトニー賞も受賞し、2009年にはアカデミー名誉賞を贈られた。
自伝「私一人」は80年に全米図書賞を受賞。05年に続編も出版した。

http://www.cnn.co.jp/showbiz/35052313.html

90年代になって初めて『マンハッタン・ラプソディ』(1996)でアカデミー助演女優賞候補となりました。(ゴールデングローブ賞も受賞)
No.290 - 2014/08/14(Thu) 00:19:30
Re: 米女優ローレン・バコールさん、89歳で死去 / マグカップ
LBさん、こんにちは。
ロビン・ウィリアムズの訃報を書こうか迷っていたら、バコールが亡くなってしましました。
ボガートとの共演が多かったと思いましたが、4作品だけのようです。
私の好きな「情熱の狂想曲」にも出演してました。
その他で印象に残っているのは「動く標的」「ラスト・シューティスト」などです。
No.291 - 2014/08/14(Thu) 14:34:28
Re: 米女優ローレン・バコールさん、89歳で死去 / Ismael
こんにちは、

追悼作品として『動く標的』を鑑賞。
本当は『ラスト・シューティスト』を見たかったのですが、DVDを買い損なっていたら、今はとんでもない値段になっていますね。
以前録画ビデオは持っていたのですが、ビデオは全て処分してしまったので見られないのが残念。

バコールの出番はあまりないのですが存在感は有ります。

作品の冒頭から最後までちゃんと見たのは今回が始めて。
かなり豪華?な出演陣ですがニューマンのワンマンショーですね。
このシリーズは2本で終わってしまいましたが、私がアーチャーシリーズの傑作だと思う『さむけ』が映画化されなかったのは少し残念。

再婚相手はジェイソン・ロバーズでしたが8年で離婚。
No.294 - 2014/09/01(Mon) 11:02:10
Re: 米女優ローレン・バコールさん、89歳で死去 / 44-40
みなさま、

ローレン・バコールのような女性に受けるカッコイイアメリカ女優は、必ずしも好みに合うわけではありませんが、Ismaelさんが再見できなかった、『ラスト・シューティスト』は印象に残っています。

特に、ジョン・ウェイン扮する末期がんに侵された老ガンマンと、下宿屋の女主人であるバコールとの最後の別れのシーンです。
ウェインは、機は熟したとばかり、街の無法者全員に果し状を送りつけ、身辺を整理して、医者(ジェームズ・スチュアート)に処方された痛みどめのアヘンチンキも捨て、はじめて頼んだドライクリーニングを施した一張羅に身を包み、階下に降りてきます。朝の挨拶をしようとバコールを探しますが、いつも朝からバタバタと家事をしている彼女が見つからないので、ふと応接間を覗くとそこにバコールがいます。ソファーから立ちあがって振り返ったバコールが画面に映ると、彼女も正装をしていました。彼女にも、これがウェインとの最後の別れになり、それがウェインの死を意味するのだということが、よく分かっていたのです。

しかし、監督のドン・シーゲルはこの後二人にほとんど何もさせませんでした。二人はお互いの服を控えめに褒めあうと、いつものように何気なく、そしてどこかぎこちなく、朝のあいさつを交わすだけで、ウェインは家を出ます。胸に万感が募るシーンでした。

このようなシーンを見るにつけ、かつてのハリウッド映画人たちが持っていた高い美意識が感じられ、昔の映画を見ることがやめられなくなります。

ところで『ラスト・シューティスト』のDVDはPAL原版早回しなうえ、マイナーレーベルから出た後はすぐに廃盤になったらしく、今やIsmaelさんがおっしゃるようにすごい値段が付いているようです。だから私はいまだに300円で買った中古のVHSが捨てられずにいます。
No.296 - 2014/09/04(Thu) 16:30:06
リチャード・アッテンボロー監督死去 / マグカップ
アカデミー賞作品賞や監督賞に輝いた歴史映画「ガンジー」(1982年)で知られる英国の映画監督、俳優のリチャード・アッテンボローさんが24日、死去した。90歳だった。英BBCが長男の話として伝えた。

 英ケンブリッジ生まれ。42年に俳優デビューし、米映画「大脱走」(63年)、「ジュラシック・パーク」(93年)などに出演した。ミュージカル映画「コーラスライン」(85年)、南アフリカのアパルトヘイト下の黒人解放活動家を描いた「遠い夜明け」(87年)も監督した。

 英BBCによると、近年は妻とともに老人ホームで暮らしていたが、6年前に階段から落ちてからは車椅子生活だった。2004年のスマトラ沖大震災と津波で、タイで休暇中の長女や孫娘ら親族3人を亡くした。英キャメロン首相は24日、ツイッターで「映画界の巨匠だった」と、その死を悼んだ。(英エディンバラ=渡辺志帆)

朝日新聞DIGITALより

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私が彼を知ったのは「大脱走」ですが、その後、ミュージカル「コーラスライン」の監督ということに驚きました。「コーラスライン」の冒頭15分ぐらいのオーディションのシーンは素晴らしいと思います。
「ガンジー」や「遠い夜明け」のような社会派映画も見ごたえがありました。
No.292 - 2014/08/30(Sat) 10:48:07
Re: リチャード・アッテンボロー監督死去 / Ismael
こんにちは、

最近アッテンボローが殺人犯を演じる『10番街の殺人』をようやく見終わりました。
『絞殺魔』系統の実話を元にした、陰惨な作品です。
ですが、実に面白い。
フライシャーは、やはり只者ではない。

アッテンボローは、1960年辺りから製作にも乗り出しているようですね。
初監督作品は『素晴らしき戦争』

役者としては地味だけれどどこか印象に残る役柄が多かったような気がします。

監督作品はあまり見ていないので評価は、控えます。
No.293 - 2014/09/01(Mon) 10:49:22
Re: リチャード・アッテンボロー監督死去 / 44-40
リチャード・アッテンボローの出演作では、あまり思いつく人が多くないであろう『ブラニガン』が好きです。
シカゴの刑事(ジョン・ウェイン)が逃亡犯(ジョン・バーノン)を追ってロンドンに行くという、晩年のウェインの現代劇で、ロンドンの警視役がアッテンボローでした。彼は小柄で小太りで、髪の毛が薄いのに、三つ揃いの背広がよく似合っていました。でかでかしいウェインに一歩も引けを取らず、少しコミカルでありながらエレガントな振る舞いで、英国俳優の面目躍如と言ったところでしょうか。

映画は、ややベタな「ロンドンのアメリカ人」ともいうべき内容でしたが、『スカイラーダーズ』や『電撃脱出・地獄のターゲット』のダグラス・ヒコックス監督の手腕で、なかなか面白い作品に仕上がっていました。山高帽をかぶったジョン・バーノンが、運転手に「ちょっと歩きなくなったか、後ろからついて来い」と言い捨て、黒いレザートップの白いロールスを後ろに従えて、弁護士役のメル・ファーラーとともにロンドン市内を散歩するシーンなどには、イギリスらしい美意識が感じられます。そういうことが可能なように、ロールス・ロイスは(中産階級のジャガーなどと違って)、図体のわりに大いに小回りが利くように設計されていたそうです。

アッテンボローから話がそれてしまいますが、この映画の脚本はクリストファー・トランボで、あの赤狩りでハリウッドを追われたダルトン・トランボの息子だそうです。20年がたっているとはいえ、赤狩りの急先鋒だったウェインとは小さからぬ因縁があるのに、ちゃんと一緒に仕事をして面白い娯楽作品を作り上げるのですから、トランボもウェインもなかなか立派な映画人だと思います。
No.295 - 2014/09/04(Thu) 15:40:56
米俳優にたとえると?? / B&W
※推奨サイト「素晴らしき哉、クラシック映画!」
http://www.geocities.jp/h2o_classic/

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皆様

すみません、この訃報、あの訃報に反応できなくて。

板違いですが

>“5万回斬られた男”福本清三が主演男優賞!日本人初の快挙!
ttp://www.cinematoday.jp/page/N0065318

【引用】
7月17日から8月7日までカナダのモントリオールで開催された第18回ファンタジア国際映画祭で、“5万回斬られた男”という異名を持つ斬られ役の名手・福本清三が55年の役者人生で初めて主演を務めたことでも話題の映画『太秦ライムライト』が、最優秀作品賞のシュバル・ノワール賞と、福本が最優秀主演男優賞を受賞したことがわかった。日本人が本映画祭で主演男優賞を受賞するのは初めてで、71歳の福本は歴代最年長受賞記録を更新。シュバル・ノワール賞を日本映画が受賞するのも史上初となり、メガホンを取った落合賢監督は日本人最年少として初ものづくしの栄冠を手にした。


 映画祭の審査員は、どちらの賞も「審査員満場一致で決定した」と明かしている。同作は先日の第13回ニューヨーク・アジア映画祭で最優秀観客賞も受賞しており、国際舞台で3冠の栄誉をつかんだことになる。

 福本は「このたびの『最優秀作品賞』の評価は、苦労をかけたスタッフ全員の熱意と努力の賜物(たまもの)です。そんな仲間たちに支えられて撮影をまっとうすることができたに過ぎないわたしが『主演男優賞』とは信じられません」と驚きを隠せず、「ご選考くださった方々には失礼な話ですが、何かの間違いのように思われ、落ち着かない気持ちでいっぱいです」と率直な思いを語った。そして「これも出演者全員でいただいたものと受け止めております。唯々、『感謝』の一言しかございません。ありがとうございます」と礼を述べた。

 落合監督は「50年以上、斬られることで、他の主役を引き立たせてきた福本さんが、海外の映画祭で主演男優賞を受賞されたということは、『どこかで誰かが見ていてくれる』というこの作品のテーマそのものではないでしょうか! 本当にうれしいです」と歓喜している。

 同映画祭は、1996年に始まり、今年で18回目を数える。カナダ・モントリオールで毎年開催されており、各年10万人以上の映画ファンや業界関係者が参加。世界各国のインディペンデント系からメインストリームまでのジャンル映画の上映を行っており、北米で最も重要なジャンル映画祭と称されている。今年は、長編だけでも160作品が上映された。

 『太秦ライムライト』は、1958年に15歳で東映京都撮影所に入所して以来55年間、トム・クルーズ主演の映画『ラスト サムライ』や数多くの時代劇などに出演している福本の初主演作。京都・太秦にある、日映撮影所を舞台に、斬られ役として長年活躍してきた老いた俳優と、師弟関係を結ぶことになる新進女優の心の交流を描いている。(編集部・小松芙未)

映画『太秦ライムライト』は全国公開中

【引用終わり】

この映画ご覧になりました?・・私は映画のプロモを目にすることがあっても、ほとんど興味を感じないんですが、この映画は面白しろそうだな〜。

撮影所の裏話みたいなものも織り交ぜられて、日本映画余話みたいな、太秦クロニクルみたいな感じだったら面白ろそうだけど、そんな予算は無かったかな?

福本さんってかっこいいっすね。お年を知ってびっくりしました。
No.288 - 2014/08/09(Sat) 14:59:36
Re: 米俳優にたとえると?? / マグカップ
B&Wさん、こんにちは。

>映画『太秦ライムライト』は全国公開中

私の住む神奈川では、もう上映は終了してしまったようです。DVD発売を待つしかないようです。
No.289 - 2014/08/09(Sat) 21:31:39
ジェームズ・ガーナー氏死去 / マグカップ
ジェームズ・ガーナー氏(米俳優)19日、ロサンゼルスの自宅で死去。86歳。地元警察が20日、明らかにした。自然死とみられるという。 映画「大脱走」(1963)、「きみに読む物語」(2004)に出演。08年に脳卒中を起こし、車いす生活を送っていた。(ロサンゼルスAFP時事)。

私も「大脱走」の ジェームズ・ガーナーは格好良いと思ってました。「きみに読む物語」は純愛映画で好きな作品です。
No.280 - 2014/07/25(Fri) 14:57:02
Re: ジェームズ・ガーナー氏死去 / 44-40
マグカップさん、こんにちは。

1910年代生まれのスターはほぼ全滅ですが、そろそろ20年代も危なっかしくなってきました。
ジェームズ・ガーナーは私にとってはやはり『ロックフォードの事件メモ』(TV)ですね。主人公がひょうひょうとしているアメリカの私立探偵ものは大好きで、『マニックス』や『追跡者ハリー・O』等とともに最もよく見た作品です。

それに比べて映画の方は印象に残る作品があまり多くありません。マーロウものの『かわいい女』のほかには、『砦の29人』、『墓石と決闘』、『36時間』ぐらいでしょうか。『かわいい女』はカメオ的な共演だったブルース・リーばかりが話題になっていたような気がします。

私が愛するバート・ケネディ監督のコメディ『夕陽に立つ保安官』『地平線から来た男』もありますが、この手のアメリカン・コメディはどうも苦手です。

ご冥福をお祈りいたします。
No.281 - 2014/07/26(Sat) 16:32:12
Re: ジェームズ・ガーナー氏死去 / マグカップ
44-40さん、こんにちは。

>私にとってはやはり『ロックフォードの事件メモ』(TV)ですね。
これは全く未見です。

>それに比べて映画の方は印象に残る作品があまり多くありません。
『36時間』は未見ですが、他の作品は観ました。私のベストは、やはり『大脱走』になります。
体格も立派でハンサムなのですが、もうひとつパンチのない作品が多い気がします。これは運だったのかもしれません。

>『かわいい女』はカメオ的な共演だったブルース・リーばかりが話題になっていたような気がします。
先日『ブルース・りーの生と死』を観ました。 マックイーンとジェームズ・コバーンが葬式に参加している姿を観ることができました。
No.282 - 2014/07/26(Sat) 22:25:32
長寿俳優 / Ikeda
今年になってミッキー・ルーニー、イーライ・ウォラック、ジェームズ・ガーナーなど高齢の元俳優が亡くなり、寂しく思っていますが、まだ健在(?)と思われる人もいますので、私の知っている1910年代生まれの人について生年月日順にリストしますのでご参考まで。

1910-01-12 ルイーゼ・ライナー
1916-07-01 オリヴィア・デ・ハヴィランド
1916-08-18 ドン・キーファー
1916-12-09 カーク・ダグラス 
1917-02-06 ザ・ザ・ガボール 
No.283 - 2014/07/29(Tue) 16:32:38
Re: ジェームズ・ガーナー氏死去 / LB
Ikedaさんへ

20年生まれですが、モーリン・オハラが健在でした。
No.284 - 2014/07/31(Thu) 00:19:36
Re: ジェームズ・ガーナー氏死去 / Ismael
皆様

私も ジェームズ・ガーナーはどちらかというとTVが向いていたのかなと思います。

晩年の『スペース・カウボーイ』をお忘れなく。

『噂の二人』のガーナーも悪くなかったとおもいます。

監督ですがポルトガルのマヌエル・ド・オリヴェイラは、1908年生まれで、新作を撮影中です。
No.285 - 2014/07/31(Thu) 07:02:16
Re: ジェームズ・ガーナー氏死去 / ピーター・ポッター
 皆さま、こんにちは。

 ジェームズ・ガーナーというと、私はほぼ西部劇しか見てない傾向ですが、コメディ・タッチのものが多かったせいか、彼の扮するヒーローは、大体において一種の軽みを伴っていたと思います。

 しかし、「墓石と決闘」では、重厚、酷薄なワイヤット・アープを見事に演じていて、他の作品と打って変わった印象であり、改めて見直しました。

 長寿の俳優さんについては、1910年代生まれはさすがに希少のようですが、90才以上ということだと、次のような人たちが健在です。

 ルイ・ジュールダン(93)、ナネット・ファブレイ(93)、クリストファー・リー(92)、リザベス・スコット(91)、ドリス・デイ(90)、ロンダ・フレミング(90)、エヴァ・マリー・セイント(90)

 フランスに目を向けると、ダニエル・ダリユー(97)、ミシェル・モルガン(94)、ミシュリーヌ・プレール(92)など、絢爛たるものです。しかし、男性よりも、女性が長寿の傾向は覆うべくもないですね。
No.287 - 2014/07/31(Thu) 13:02:06
イーライ・ウォラック氏死去 / マグカップ
今日知ったのですが、6月24日にイーライ・ウォラック氏が98歳で亡くなったそうです。
彼は「荒野の七人」(1960)や「「続・夕陽のガンマン」(1966)の悪役で有名ですが、マックイーンと仲が良かったらしく、「ハンター」(1980)でも共演してたのを覚えてます。2010年には「ゴーストライター」や「ウォール・ストリート」に出演し、アカデミー賞名誉賞も受賞しました。
やさしそうなおじいさんになってました。
No.277 - 2014/07/05(Sat) 21:16:23
Re: イーライ・ウォラック氏死去 / ピーター・ポッター
 イーライ・ウォラックというと、「続・夕陽のガンマン」 のしけた無法者のトゥコが思い出されます。

 ラストで、C・イーストウッドの後ろ姿に向かって、「くそったれーっ、てめえなんざ大悪党だーっ」 と怒鳴るシーンには、散々からかわれた腹立ちと、別れを惜しむ気持ちがよく表れており、去って行く者に呼びかける場面として、「シェーン、カムバーック!」 と双璧をなすと思います。

 まあ、ああいういい加減な連中だから、ひと月もしたら、またつるんで、いんちき賞金稼ぎをしていたとしても不思議はないと思いますけどね。 ご冥福をお祈り致します。
No.278 - 2014/07/07(Mon) 13:46:46
Re: イーライ・ウォラック氏死去 / マグカップ
ピーター・ポッターさん、こんにちは。
私もイーライ・ウォラックの代表作は「続・夕陽のガンマン」だと思います。彼のユーモアある演技は、イーストウッドとリー・ヴァン・クリーフに対して、絶妙なバランスだったでしょう。

ポッターさんの「長命の女優さんたち」の書き込みを見て、YouTubeで「Marge Champion snow white」を検索し、彼女の可愛らしい演技を観ることができました。
最近のディズニーといえば、何と言っても「アンと雪の女王」ですが、今年の新作で私は1番感動した映画です。美しいカラーときめ細かい描写や、「Let It Go」を初めとするミュージカルシーンが素晴らしいと思いました。
No.279 - 2014/07/07(Mon) 18:02:42
Re: イーライ・ウォラック氏死去 / Ismael
皆様

私は『荒馬と女』のウォラックが印象的です。
日本未公開ですがイェジー・スコリモスキが『早春』の前年に撮った『ジェラールの冒険』では、ナポレオンを演じています。
作品はコメディタッチなのでウォラックも楽しそうに演じています。

メソッド俳優ですが、あまりその臭さがなかったと思いますが、一流ということはそういうことだと思います。
No.286 - 2014/07/31(Thu) 07:12:48
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