おひさしぶりです(目逸らし)(またか)(またです)(ほんとすみません) ムヒョロジパロご賛同くださった方ありがとうございましたー! よっしゃ書こうじゃないの!と意気込んで始めたところ第一話にして躓きました…(やっぱ予告編だけにしとけば拍手で5本にしようと思ってたんですけど、ね!) 前回更新から何日経ってるのわたし…! このまま放置も嫌なんでぎりぎり一本ですがここにあげます(こら) 第一話というか予告というか多分次の話は時系列が飛びそうな気がしてならない始まりの話(それはどうなの)
大変遅くなりましたが24日、『一目会った〜』を面白いと言ってくださったお方! ありがとうございます大好きです! やっちゃった感が否めない話なだけにほんとに嬉しかったです!
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電子音が鳴りやまない。 おいこら、普通5分も無視したら切れるだろ。人の睡眠を邪魔してそんなに楽しいとでもいうのか。なんだこの無機質なのにあからさまな他意を感じさせる着信音は! 布団の中から電話を睨み付けても一向に鳴りやまず、着信を知らせる黄緑色の光がぺかぺかと光り続けている。畜生、ケチらずに留守電付きを買えば良かった。 「〜〜〜〜〜〜っ!」 もう我慢できない。布団を蹴り上げてベッドから降りる。裸足のまま電話に直行、深呼吸をして受話器を取る。 「おかけになった電話番号は現在使われておりま「おはよういい朝だねラ…」 迷 わ ず 叩 き 切 っ た 。 朝っぱらから不吉な声を聞いてしまった。無かったことにしてとっとと二度寝しよう。 ベッドに再び向かおうとした途端に再び鳴り響く電子音。………しつこい。 「……朝っぱらから何さコムイ」 「おはよう、ラビ」 仕方なしに電話に出ればいやに爽やかな朝の挨拶が返された。正直な話電話線を切ろうかと思ったけど、どうせ別の方法でなんとしてでも連絡を取ってくるのだろうと思って止めた。大人になれ、オレ。 「あーはいはいオハヨウゴザイマス」 とっとと用件を話して欲しい。まだ朝の7時前だ。学校だの職場だのに出ていく必要のないオレの起床時間は早くても9時であと2時間はある。 不機嫌なのは解っているだろうに、電話の向こうでくつくつとコムイは笑う。 「相変わらずだね」 「そう簡単に変わるかっての」 「それもそうだ」 「用件は?」 いつまで経っても本題に入らないのでこっちから問いつめてやる。大方電話を引き延ばして仕事から遠ざかろうとしてるんだろうけどそうはいくか。 案の定「うわ冷た! ちょっとくらい息抜きにつきあってくれてもいいじゃんか!」と叫ばれたが黙CENSOREDる。 「またクビにしたんだって?」 呆れたような溜息が回線を乱してノイズを生む。もしかしなくても用件というのはそのことだったのか。やっぱり電話線切るべきだったと後悔する。 「別にクビにしたわけじゃねぇさ。自分から辞めたいっつーから解雇しただけで」 本人の意思を無視してまで雇う必要など無いだろう。今時珍しくもない話だ。 そう伝えた途端に再び溜息を吐かれた。日々散々周囲に諦めの溜息を吐かれているコムイにだけは吐かれたくない。 「君がそうするよう仕向けたくせに何言ってるんだい」 「何のことさ?」 そらっとぼけて見ればまたしても溜息。だからそれは止めろって。 「人手不足なんだから有望株の芽を摘むのホントやめてくんない? おかげでボクは今日も徹夜…!」 「それは自業自得だろ」 哀れまれるべきは他の人間だから。特にあんたの下で働くリーバーとか、安眠妨害されたオレとか! 「あ、そういうこと言う!? ブックマンが育て方間違えたって愚痴ってる訳がこういうとき解っちゃうよね哀しいことに」 「巨大なお世話さ」 というか愚痴ってるってなんだ。あのパンダジジィ、と思わず小さく罵るとコムイの苦笑する声。やがてその笑い声は得意げな物に変わる。 「………何だよ」 不吉な。と思ったりなんかしたが口には出さない。 「ふっふっふー。そんな君のためにボクは考えました」 「何を」 ロクでもなさそうだと思い、それは次のコムイの言葉で現実となる。 「一人、そっちに送ったから☆」 「………………………………………………………は?」 零れた声がまるで他人の物のようだった。 「MLSでのリーバー君の同期でつまりボクの後輩なんだけどさー、」 「ちょ、ちょっと待ったコムイ!」 「25で未だに書記官なんてやってるけどいい子だよー君と違って真っ直ぐで!」 「聞いてねぇからそんなこと!」 「ちなみに今夜にでもそっちに着くはずだから!」 「いやだから人の話聞け……って今夜ぁ!?」 「拒否は受け付けませんっていうかもう君んとこの従業員として協会には登録済みだからよろしく」 「は!? だからコムイッ」 がちゃん。 こちらの反論など何一つ受け入れず無情にも電話は切られ。 「…………マジで?」 オレは電話口に向かって呆然と呟くことしかできなかった。 |