試公開版から実に二カ月、ようやく「正式版」がアップできました。こんなに時間がかかった理由は明瞭。ダイジェストが億劫なんですよね。ちっとも気乗りしない(笑)。そのくせ、けっこうこれが難しい。杉村由紀がティッシュであそこを拭いただけでむっちゃ気持ちよくなってしまうなんて、どない書きゃええのかと(笑)。でも省略したら、まるで久保陽子と高鳥慶輔が矢継ぎ早に執務室に訪れたみたいになってしまうし。自分の文筆の下手さを思い知らされます。でも、やっぱりこれは必要だよなと、書き上げてみればそう思います。不都合は、それを書くのが自分であるということだけ。こんな漫画原稿のベタ塗りやスクリーントーン貼りみたいな作業は、アシスタントにまかせたい。そんな経済力があれば。まあ、文章のトレーニングだと思ってがんばります。本文も大幅に手を加えました。試公開版をしばらくそのままにしておきますので、お暇な方は読み比べてみてください。笑ってはいけない大反省会〜幻魔大戦(15)「幻魔の標的」https://ameblo.jp/tkaname/entry-12506531820.html妥協はしないが、サボるときゃサボる。締切なんて守らない(そんなものはないが)。その精神で、これからもがんばってまいります。励ましの声などいただければ、怠けがちなワタシの精神にも、鞭が入るかもしれません。どうぞよろしく。 言霊を引用
あら、どうしましょ。なにもしないうちに、七月の終わりを迎えてしまいました。全52回「1,300分de幻魔大戦」とか、Eテレあたりでやってくれないかなぁ。来週は『真幻魔大戦』9巻「犬神一族」をお送りします。お楽しみにッ。……公共放送にそこまでマニアックな番組は望むべくもありませんし、自分でやるしかしょうがないんですけどね。がんばります。お休みしている間の報告をひとつ。6月、世田谷文学館の石ノ森章太郎展に行ってきました。この掲示板的には、存在すら知らなかった『幻魔大戦』=東丈のイメージイラスト原画を観られたのは収穫でした。マイアニメに連載されたイラストで「ジュン 4: 石ノ森章太郎のFANTASY JUN」(978-4780801682)に収録されているようです。主がなまけている間、投稿もいただきまして、ありがとうございます。お返事はまたあらためてさせていただきます。とりあえず、そんなところで。 言霊を引用
『メガロポリスの虎』を少々掘り下げてみようと思います。俯瞰してみる、といった方が適切かもしれませんが…。どうもうまく長文でまとまらず、かといってネタを抱え込んだままなのもしょうがないので、箇条書きにて失礼します。(幻魔大戦のブログの方でも、読んで思うことはちらほらとあったりしますが、文章化するにはとりとめなかったり、ネタ的にフライング気味だったりなので、まあ機会があれば…)・“守護天使”ヴェスパの設定の骨子を「主人公が間接的に死に追いやった実母そっくりの、人に非ざる身体、そこに宿る超越的存在」と考えると、『地球樹の女神』の御子神真名が同様のモチーフのキャラクターとして挙げられる。・そこを起点に『地球樹の女神』を考えると四騎忍とその“影”の関係性は、系譜として大村トオルと土屋ジョウに連なっているのではないか。・原型作品のタイトル『悪夢を作る男』からすると、大村トオルは後の作品で言うところの“夢使い”に分類できる。・土屋ジョウの姓・名は他作品でも使われ、その容姿も平井作品で頻出するモチーフと言える。土屋ジョウの結末とともに、『地球樹の女神』に限らず平井作品全体を考察する上でもそれぞれ重要なファクターだろう。・ウルフガイシリーズ『犬神 明』のアリゾナ砂漠での犬神明もまた、「土屋ジョウの系譜」に連なる気がする。そういえば『地球樹の女神』は『犬神 明』執筆の途中で移行し、書き上げられた。テーマ的には連続性があったと言えるのかもしれない。・また、イノ・サクジロ議員も“年寄り”に対応している気がする。『地球樹の女神』では“年寄り”は正体不明だが、人類を抑圧し封じる者という象徴的存在として、作中の推測の一つ「サタン」は共通項を見い出せるように思う。・また『地球樹の女神』は構造としていわゆる“セカイ系”に分類可能と思うが、『メガロポリスの虎』もカナメさんが「時代遅れの腕白中年の職場のトラブルは、世界の命運と直結していた!?」と書くように、共通する“セカイ系”的要素がある。と言うより、処女作長編としての『メガロポリスの虎』で描かれたテーマ・モチーフ、あるいはこんさんがNo.1664で書いた“文学的治療行為”が、時を経て完成型として『地球樹の女神』に結実したと見るべきかもしれない。 言霊を引用
> 雑誌「奇想天外」で1978年4月〜1979年6月にかけて中島梓名義で連載し(中略)平井和正を論じた「SF作家ノート」って、「狼の肖像」だったのかあ。『狼の肖像 平井和正論』に収録されてるやつじゃん。掲載誌と掲載号は載ってんだから、慌てずによく確かめておけば、こんな失敗は避けられた。ワタシと同じようなうっかりさんも、いるかもしれませんので、失敗談として上げておきます。本自体は買い揃えてもいいぐらいなんで、このままキャンセルはせず所持しておきますが……いつになったら読めることやら。■栗本薫・中島梓傑作電子全集24 [SF III] Kindle版 https://www.amazon.co.jp/dp/B07SSW4LZ9/■狼の肖像 平井和正論 Kindle版 https://www.amazon.co.jp/dp/B01M117L0W/例によって【この巻の主な出来事ダイジェスト】のない「試公開版」ですが、読書日記を公開しました。小説『幻魔大戦』の凄味みたいなものに触れることができたと思います。JKカリスマ郁姫の“反省のすゝめ”〜幻魔大戦(15)「幻魔の標的」(試公開版)」https://ameblo.jp/tkaname/entry-12481144557.html 言霊を引用 Re: 幻魔大戦(15)「幻魔の標的」の読書日記を公開しました。 - Name: こん No.1663 - 2019/06/22(Sat) 13:54:09 >講演内容については、あれはあくまでも「井沢郁江のケース」であって、あのよう>に“偽我”と呼ぶ心のしこりのようなものを明確に人格化し、対話し、そして説得>するというのは、そのまま真似をすることはワタシにはちょっとできません。これはメンタル改善のために行う認知行動療法の「ロールプレイ技法」に似たものですね。某宗教家が実際に使用した技法ではないかと推察されますが、この当時、このような精神分析学的療法は広くは流布されていなかったのではないでしょうか。某宗教家が独自に開発した療法だったとすれば、良い悪いは別として、やはり彼女は一目置くべきところのあった天才的な少女だったのかもしれません。もちろんそれに着目した平井和正も、たいしたものです。自分で考えたとしたら、ますますたいしたものです。技法のルーツは仏教あたりにありそうな気もしますが……。傾聴すべき記述ですが、ただやはり療法としてはワン・オブ・ゼムでしかないのであって、カナメさんのおっしゃる通り人を選ぶ技法でしょうね。「偽我(というよりトラウマか)」を癒すにはこの方法しかない、と書かれているようにも読めると感じるのは、ぼくの誤読でしょうかね? Re: 幻魔大戦(15)「幻魔の標的」の読書日記を公開しました。 - Name: こん No.1664 - 2019/06/22(Sat) 19:33:06 思いついたので、追記。「黄金の少女」でもキンケイドと父親が、心の中で対話する場面があります。ここにも認知行動療法に近いものを見ることができます(大人のキンケイドが矮小化した父親に語りかける=記憶の書き換え技法)。こうした自己省察的・精神分析学的療法によって、平井和正は自己治療を成したのかもしれません。いや、やはり平井和正の場合、認知行動療法的治療というより、それはオーソドックスな文学的治療行為だった、と言った方が正しいかもしれませんが。
>講演内容については、あれはあくまでも「井沢郁江のケース」であって、あのよう>に“偽我”と呼ぶ心のしこりのようなものを明確に人格化し、対話し、そして説得>するというのは、そのまま真似をすることはワタシにはちょっとできません。これはメンタル改善のために行う認知行動療法の「ロールプレイ技法」に似たものですね。某宗教家が実際に使用した技法ではないかと推察されますが、この当時、このような精神分析学的療法は広くは流布されていなかったのではないでしょうか。某宗教家が独自に開発した療法だったとすれば、良い悪いは別として、やはり彼女は一目置くべきところのあった天才的な少女だったのかもしれません。もちろんそれに着目した平井和正も、たいしたものです。自分で考えたとしたら、ますますたいしたものです。技法のルーツは仏教あたりにありそうな気もしますが……。傾聴すべき記述ですが、ただやはり療法としてはワン・オブ・ゼムでしかないのであって、カナメさんのおっしゃる通り人を選ぶ技法でしょうね。「偽我(というよりトラウマか)」を癒すにはこの方法しかない、と書かれているようにも読めると感じるのは、ぼくの誤読でしょうかね?
思いついたので、追記。「黄金の少女」でもキンケイドと父親が、心の中で対話する場面があります。ここにも認知行動療法に近いものを見ることができます(大人のキンケイドが矮小化した父親に語りかける=記憶の書き換え技法)。こうした自己省察的・精神分析学的療法によって、平井和正は自己治療を成したのかもしれません。いや、やはり平井和正の場合、認知行動療法的治療というより、それはオーソドックスな文学的治療行為だった、と言った方が正しいかもしれませんが。
改元を機にというわけでもありませんが、当掲示板の書き込み制限を解除しました。自由に投稿いただくことが可能になっております。No.1658の前に書いておくべきでしたね。ただし、一点だけルールを設けさせていただきます。初めて当掲示板に投稿される方は、事前にメールをください。ワタシから承認の返信をしますので、それから投稿をいただくようお願いします。http://www3.to/t-kaname/mail.htmlメールの送信方法ですが、こちらのページのリンクをクリックしていただければ、フォームが開きますので、そちらをお使いください。あいさつ程度にひと言でもいただければ結構です。ご面倒ですが、よろしくお願いいたします。これで、ここに書きたいという真っ当に初めましてな方が、もしいらしたとしても、安心してご参加いただけるでしょう。事前にメールのなかった覚えのない記名による投稿や、削除した覚えのある記名による投稿、もしくは承認の返信をしていない方の記名による投稿は、適切かつすみやかに処理させていただきます。読みもしませんので、あしからず。以前は親切過ぎました。削除する投稿も、きちんと読んでましたからね。これが精神衛生にすこぶる良くありませんでした。それで投稿前にメール寄こせなんてルールにしたのですけどね。お陰であれ以来、歓迎せざる投稿はシャットアウトできたものの、ほかの方からの投稿もバッタリ絶えました。そりゃそうですよ。すでにお馴染みの方は、何の手続きもご不要です。以前と同じように投稿していただければ幸いです。第二次幻魔大戦再読の旅も、無印幻魔が郁江GENKENの六巻、真幻魔が上代編に突入する第二部雑誌掲載六回分。これをなんとか年内中に、というのが目標です。なかなかのハードスケジュールです。ネットのトラブルも人生の経験ですが、わざわざ手招きするほど、こちらもヒマではありません。令和時代も変わらぬご贔屓の程、よろしくお願いいたします。 言霊を引用
アメブロでやっているスキャン大作戦、その番外編です。『“ガチャ文”考』のきっかけになった、(新)ウルフ会会報に掲載された問題の投稿がこれ。うっすら『“ガチャ文”考』が透けて写っております。 言霊を引用
二重投稿につき、こちらは削除します。 言霊を引用
まだ【この巻の主な出来事ダイジェスト】のない「アメブロ試公開版」ですが、読書日記を公開しました。東丈の「別れの曲」〜幻魔大戦(14)「幻魔との接触」https://ameblo.jp/tkaname/entry-12457725303.html平成最後の読書日記ということになりますが、ダイジェストまで加えた正式版の発表は、改元後ということになりそうです。「平成最後に書き始めた」ということで、なにとぞご寛恕の程を。ダイジェストは、あれでなかなか大変なんですよ。どこを取り上げ、どこを端折るかという判断が悩みどころで。でも、あれがあることで本文から冗長な説明が省けたり、やっぱり必要でやめられないんですよね。あと、本文では取り上げられなかった、小ネタをそっちで拾えたりもしますし。今回も、忘れた頃に話に出てくる岩田邦子とか、天耳の井上は9巻で紹介されてたとか、金沢なんて5巻で登場してたとか(笑)、あと木下くんの初登場とか、いろいろあります。ここで云っちゃってどうする。■大切なお知らせ 投稿には手続きが必要です。手順についてはNo.1648をご覧ください。 言霊を引用
電子書籍『メガロポリスの虎』の販売が始まりました。配信は26日からですが。初めて予約注文をしましたよ。令和最初の読書日記はこれかな。https://www.amazon.co.jp/dp/B07QZ3P9PC/『幻魔大戦』14巻「幻魔との接触」の読書日記が平成最後に間に合えばの話ですがね。これもまた長くなりそうで……。ところで、「フリースタイル」という雑誌、お読みになりました?インタビューというより、大型対談という感じですが、平井和正のこともちょこっと触れられています。ただ、そのちょこっとが、超レア情報でして。公表された情報としては初めてじゃないかと。ワタシは知りませんでした。矢作俊彦が平井和正に会ったことがあるというんですよ。「ウルフガイ」(かなにか)のテレビドラマ化の企画で、その会社の社員として。それは断られてしまうのですが、その理由というのが……(笑)。販売中の雑誌なので、ここまでにしておきますが、あらためて相当な入れ込みようだったのだなと。さすが一度信じたら、有り金全部突っ込むトンデモギャンブラーですよ。お二人の平井和正に対する評価は、まあこのお二人はそうだろうなと(苦笑)。https://www.amazon.co.jp/dp/493913895X/「幻魔との接触」の読書日記は、ちょっとその辺の微妙なところにも踏み込むことになりそうでして。いいタイミングで貴重な記事を読ませてもらいました。■大切なお知らせ 投稿には手続きが必要です。手順についてはNo.1648をご覧ください。 言霊を引用
まだ細かい修正は入れるかもしれず、SNSへの告知は打っていませんが、読書日記を公開しました。アダルト無印幻魔大戦!?〜「預言教団」「超霊媒」真幻魔大戦(8)https://ameblo.jp/tkaname/entry-12452203879.html『真幻魔大戦』では、これが平成最後の読書日記ということになりそうです。それはそうと「平成3x年....まで有効」の運転免許証って、なんだか存在しないはずの時代に紛れ込んでしまった多次元SF感がありますね。前にも云ったことがあると思いますが、テキストを書くことで、それまで考えてもいなかった思いつき、発見をすることがよくあります。今回の『真幻魔大戦』のこのあとの展開にまつわる「真相」も、自分で書いてて「そうだったのか」と納得しました(笑)。やっぱり『真幻魔大戦』という作品だけ単体で眺めていても、なぜああいう舵を切らねばならなかったかは見えてこない。ペアの『幻魔大戦』とあわせて考えないと、いったいどうした言霊使い、気でも狂ったか? ということになってしまう。まあ、ワタシの妄想ですけどね。■大切なお知らせ 投稿には手続きが必要です。手順についてはNo.1648をご覧ください。 言霊を引用