BARカジャナカロカ

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魔力はマシンに宿る〜8マン・インフィニティ [ピー音]外し版+アルファ - Name: カナメ No.1685 - 2019/10/10(Thu) 23:57:12
電子書籍全6巻を読み終えました。この面白さ、この魅力を、どうして連載当時はわからなかったかと己れの不明を恥じております。こどもっぽくなってしまった8マン(ネオ)の姿を原典至上主義者の不寛容さで拒絶していたのですねぇ。ダメですねぇ。
看護アンドロイド・エルダと交わした会話を回顧し「馬鹿め」と呟くアンナ。その顔を映す鏡にしずくが垂れ、まるでアンナの眼から涙がこぼれ、泣いているように見える3巻ラストのひとコマの見事さといったらない。死霊狩り&デスハンターのワンシーンをモチーフにした、6巻クライマックスの林と“S”の応酬も、ファンにはこたえられない素晴らしさです。痺れる。
桑田次郎せんせいにケチをつけるわけじゃありませんが、鷹氏隆之せんせいがマンガ化した『死霊狩り』を見てみたいと心から思います。

   ●

前回、月影千草なんて云いましたが(笑)、その直観は大正解だったと最後まで読み終えて、あらためて思いました。この物語の主人公はもちろん東(ひがし)光一=8マン・ネオであるわけですが、その実、朽ち果てつつあるボディを人知れず横たえ、後継者を育て、見守ろうと、残り少ない命の炎を燃やし尽くした東(あずま)八郎=8マンの物語でもあるからです。
物語は未完ではありますが、東八郎のその後と最期を描き切った『8マン』の後日譚として、切なくも美しく、見事に幕を閉じてみせました。
ここで終わらざるを得なかったのは、掲載誌の休刊という不運にして余儀ない事情によるものです。でも、見えない領域では、創造をしろしめす神様、言霊界のヴァレリーの差し金が入っていたのかもしれませんよ。

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細胞レベル、遺伝子レベルで製造され、自己修復、自己増殖の機能を具えた「ロボット」は、もはや有機生命体と変わらない。まさに「細胞具」※です。かの『ARMS』の作者が、この物語を手掛けることになったのは、宿命的巡り合わせというほかありません。
有機生命体と変わらないからこそ、移植者が超能力者であれば、移植されたマシナリーもまた超能力を有することになる! それが七月鏡一の考えた設定なのでしょう。なんという発想! 七月、おそろしい子!
※テレビアニメ「エイトマン」の製作現場において、シナリオを担当していた若き日の平井和正と豊田有恒が設定をめぐって大ゲンカ。そこにSF用語に無知なプロデューサーの「細胞具」と書かれたメモを目にして両者、脱力。ケンカが収まったというエピソード。詳しくは豊田有恒著「あなたもSF作家になれるわけではない」に。

科学と魔術の融合! まったくの水と油、リーグが異なると思われた両者は、実は根の深い部分で繋がっていた。そんな興奮ビンビンのテーマをこの作品は孕んでいます。人狼などの伝説の半獣半人は、実はマシナリーだった!? そんな展開だって、有り得るわけですから。

それは遺作となった『トルテック』の、さらにその先も創作を続けていれば、必ずや平井和正が辿ったであろう道筋ではなかったでしょうか。『トルテック』においては直系の幻魔大戦と、ウルフガイという二大系統が融合を果たしました。ならば、もうひとつの大きな系統、8マンがそうならないと、どうして云い切れるでしょうか。
振り返れば、元祖『8マン』にも、魔女エスパーとの戦いなど妖しの領域との交わりはありました。平井和正にとり、両者は別世界のものではなかったのです。そう、幻魔大戦に“ベガ”がいたように。

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その方向性は、6巻の巻末特典によっても明らかにされています。コミックスにも設定資料集はありましたが、まるでモノが違います。もはや続きを書くことはないと割り切った作者の、企業秘密の大蔵浚え! コミックスを読み、持っている方も、この巻末特典を見逃すなと力説しておきましょう。
その巻末特典では、最後まで登場することのなかった、1st、3rdのキャラデザインと名前が明かされています。8thを上回る最後のナンバー、9thはダンガー。ならば、1stは――? ワタシはそれをヴァレリー自身ではないかと推測していました。ヤングウルフガイ・林大人の虎ナンバーが(おそらく)そうであるように。ちなみにヤングウルフガイの電子書籍をひととおり検索してみましたが、「虎1」の記述はどこにも見当たりませんでした。
ですが、七月鏡一の発想は、そんな凡庸なものではありませんでした。

コズマ・ジョーって……(笑)。

トークイベントやツイッターでも披露していた話なので、本邦初公開というわけではないのですが、この衝撃かつ笑激の設定資料を見逃すなと重ねて力説しておきましょう。
「第2部」はマシナリー同士で、幻魔大戦をする気マンマンだったみたいですね。七月、おそろしい子!
その情熱や着想は、『幻魔大戦 Rebirth』へと受け継がれることになったのでしょう。

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不満も述べておきましょうか。4th=林芳蘭のツンデレキャラは、少々ステレオタイプのように感じられます。もっと元の虎4に寄せてもよかったのではないかと思いました。ついでに出自の違うもうひとりの林(リン)、林石隆との関係も気になるところですが……。
ダンガーもしかり。『エリート』のダンガーそのままでよかったのに。マシナリーは若者限定? オッサンだと“S”とカブるから? 若いのは別にいいんですけど、うわコイツ強そうだ、とはどうも思えなくてね。描かれる強さに対して、ビジュアルが釣り合っていない。優勢なときは威勢がいいけど、劣勢に回ると途端に醜態をさらす、そんな薄っぺら感満点の造形に見えません? 見た目に「格」が感じられないのです。一方では、“S”が強烈な悪の存在感を放っているだけに、惜しい部分ですね。

ストーリーでは、終盤、東八郎の比重が増すにつれ、リープの出番がなくなったのも残念です。ダイとの共演を見てみたかった。第2部以降に温存してたとすれば、仇になりましたね。ところで、2nd=ハリエット・ハントレスにはバディのマシナリーアニマルの存在が描かれていません。これはあるじの7thをなくした(決別した)ダイが、ハントレスのバディになる予定だったのでしょう。虎2とダイなら、ベストカップル! この妄想は、たぶん正解だと思います。

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もうね、すっげぇ続き読みてぇわ。どうしてくれる? 七月せんせい、おうらみ申し上げます。この飢餓感をどうすればいい? これはもう、原作をちゃんと全部は読んでない『ARMS』に手を出すしかないか。

[教えて、エラいひと!?]
さて、ここからは当掲示板のプラスアルファです。
Eposode:10「闇の胎動」(3巻)。光一がロードバイクで、四谷の元東探偵事務所のあった廃屋を訪ねるシーン。ここのコマ、差し替わってないでしょうか? どうもワタシの記憶とは違うのです。印象深いひとコマだった覚えがあって、「おや?」と思ったのです。ワタシの記憶違いならいいのですが。
単行本のコミックスでは同じでした。替わっているとすれば、雑誌掲載時のものから替わったということになりますが、ワタシとしたことが、月刊マガジンZは処分してしまったのですよねえ。連載が数年に及ぶ掲載雑誌は、さすがに全部は保管しておくスペースがない。さりとて切り抜きをするほどマメでもない、というわけで。
どなたかご記憶ないし、掲載誌を確認できる方がおられましたら、お教えいただければ幸いです。



「新悪霊の女王」 - Name: カナメ No.1681 - 2019/09/14(Sat) 22:17:22
> あとがきも解説も生?ョ先生の挿絵も「新悪霊の女王」も収録の予定です。
https://twitter.com/ebunko8/status/1170840244796542976

電子書籍『悪霊の女王』に関するこの一報は、ここでも取り上げておきたいと思います。
e文庫支援企画のオークションで落札された、あのひとの太っ腹にただただ感謝ですね。


平井和正先生に再評価の祥あれ - Name: エノク No.1683 - 2019/10/03(Thu) 13:47:16
御喜び頂き何よりです。

魔法大戦原案原稿や平井和正先生の設定書を
読ませていただいておいて、
私だけが「新悪霊の女王」の原稿を独り占めなんかしていたら、
バチ神様のバチがあたります。

カナメさんのブログいつも拝見しております。
私だってカナメさんと同じヒライスト一筋。
ささやかながら、私も協力させて頂きます。
平井和正の作品こそが令和という新時代に必要とされている物語なのです。
配信後は、とくとお楽しみくださいませ。
平井和正先生の再評価を願って。


Re: 平井和正先生に再評価の祥あれ - Name: カナメ No.1684 - 2019/10/07(Mon) 20:07:04
エノクさん、投稿ありがとうございます。
いつだったか、お会いする機会のありました際に、写しを見せていただいたことを懐かしく思い出します。
もちろん、じっくりと完読できるわけもなく、ほんの触り程度を目にした程度だったのですが。配信の暁には、大っぴらに話もできるというものですね。

ブログもご覧くださり、ありがとうございます。
先日配信された『8マン・インフィニティ』について述べましたので、よろしければお読みください。平井和正作品に対してもここまではないというぐらいの、迸る情熱をもって語りました(笑)。今回のように、始めから終わりまで揃ってインスピレーションが訪れた例は、過去にもちょっとないですね。ワタシにも言霊というものがあるなら、毎回これぐらい気前よく寄越してもらいたいと思います。
こっちでも[ピー音]外し版プラスアルファをアップする予定です。
それでは。


所謂続編ではない“ヤング”8マン - Name: カナメ No.1682 - 2019/09/29(Sun) 18:13:22
『8マン・インフィニティ』のebookjapanでの配信が始まりました。増税前に全巻リリース。ありがたく、買い残しの『8マン』とともに購入させていただきました。
いま読み返すと、面白い。歳月は印象を変えることもある。正直以前は、少年の8マンってどうなの? という心境だったのですが、東八郎を月影千草に置き換えれば、後継者である北島マヤを見つけたあとの物語だと思い至って得心しました(笑)。


生?ョ範義画集 〈幻魔〉 - Name: カナメ No.1680 - 2019/09/10(Tue) 18:40:34
https://www.fukkan.com/fk/CartSearchDetail?i_no=68327598&tr=s
少々値は張りますが、限定300部の大型本は買っておかねば後悔しそうで、ポチッとな。
それより、このページの「商品内容」が熱い。必読です。
そして驚愕の告知、『生?ョ範義画集 〈狼男達〉』!!!


ウルフガイ開幕50周年! - Name: カナメ No.1677 - 2019/09/01(Sun) 10:23:05
今を去ること七年前の2012年、「平井和正デビュー50周年!」企画がファン有志の手で催されました。
作品は発表されておられませんでしたが、せんせいはまだ存命であられました(ワタシはと云えば、あの頃は絶賛セミリタイヤ中でしたね)。
その記録は、おかもとさんのヒライストライブラリーに残されています。

これは裏を返せば、我々平井和正ファン的には、そこから始まる、様々な50周年アニバーサリーの幕開けでもあったわけです。今更云うな、今頃気付くな、という話ではありますが。
『8マン』(1963)50周年、『幻魔大戦』(1967)50周年、『メガロポリスの虎』(1968)50周年はすでに過ぎました。今年はと云えば、「夜と月と狼」「狼は死なず」が雑誌掲載され、それに書き下ろしを加え『狼男だよ』(1969)が刊行されて50年、つまりウルフガイ開幕50周年に当たります。

それを記念して、ブログで発表した『狼男だよ』の読書日記をここに再放送(笑)いたします。


長編か短編集か〜狼男だよ
2018年04月29日(日)

アダルトウルフガイの第一作は? そう十人の平井和正読者に訊けば、十人全員が「狼男だよ」と答えるでしょう。これを百人に拡げれば、ワタシのようなヒネクレ者が一人ぐらい「夜と月と狼」と答えるかもしれません。
厳密に云えば、「狼男だよ」という「作品」はありません。『夜と月と狼』『狼は死なず』『狼狩り』の三編をまとめた本の題名を「狼男だよ」としているに過ぎません。NONノベルのアダルトウルフガイ第2巻「狼のバラード」(『地底の狼男』『狼よ、故郷を見よ』『人狼、暁に死す』の三編を収録)と同じです。
そうは云っても、「狼のバラード」と同列には考えられない、やっぱり「狼男だよ」って作品だよ、というのが大半の読者の素朴な感覚であろうと思います。
その感覚はどこから来るのでしょうか。その理由は大きく三つ挙げられると思います。

(1)各話の連続性と関連性
独立・完結したひとつの作品なのか、より大きな作品のパート・章立てなのか、実はそのボーダーは結構あいまいです。たとえば『リオの狼男』はそれ自体単独の作品ですが、NONノベル版『魔境の狼男』の一部でもあります。
『狼男だよ』の三つの物語は、それぞれ独立した作品ですが、リンクし連なってもいます。
最初に『夜と月と狼』では、犬神明の素性について、秘密殺人クラブのオーナーが中国保安省の手の者ではないかと憶測を述べ、そこで「林石隆」の名が登場します。(1969年3月刊「プレイコミック」掲載※)
次に『狼は死なず』では、その「林石隆」から依頼を受け、米軍基地に潜入、生物兵器研究所を壊滅させる。これがもとで、CIAから狙われることになります。(1969年5月刊「ボーイズライフ」掲載※)
最後の『狼狩り』では、女性歌手失踪事件を追うのですが、この事件そのものが犬神明を捕らえるための、CIAの周到な罠であったことが明かされます。(書き下ろし※)
長編小説の前の章をすっとばして読むほどの障りはないが、緩やかなつながりと並びがあって、できれば順を追って読むのが望ましい。そんなまとまりがあります。
※「ヒライストライブラリー」参照

(2)不動のタイトルと構成
特にラストエピソードである『狼狩り』は、別々の雑誌に発表した二つの短編を包括し、なおかつ一冊の本にまとめようという狙いが見て取れます。
かならず、またお目にかかろう。
このインパクト絶大なラストの一行は、まさに「ここで本を終わらせる」という強い意志に満ちていて、どんなヘボな編集者でも、このあとさらに『地底の狼男』をくっつけて出版しようなどと考える余地はありません。
そこが『狼のバラード』のように、仮にエピソードの順番を入れ替えても、また構成を変えても(現にこの三作構成で出版されたのはNONノベルのみです)成立する短編集とは、一線を画するところでしょう。
立風書房から最初の版が出て以来、早川、祥伝社(NONノベル)、角川……と様々な出版社をアダルトウルフガイは渡り歩いてきましたが、タイトルも構成も、一貫して変わらなかったのは、この『狼男だよ』と『人狼戦線』のみです。

(3)タイトルの強烈さ
そして、なんと云っても「狼男だよ」という、このタイトルですよ。他に類を見ない抜群のオリジナリティ、一度見たら忘れようのないインパクト、作品の性格を見事に表現した可笑し味。どれをとっても満点の金字塔であって。もし「アダルトウルフガイ総選挙」がおこなわれたとしたら、やっぱり各エピソードのソロではなく、『狼男だよ』でエントリーしてほしいと思います。

余談ですが、トーマス・ウルフ著「天使よ故郷を見よ」や、ジャン=ポール・ベルモンド主演「リオの男」は、アダルトウルフのタイトルの元ネタとして、わりと知られていますが、クレージーキャッツ主演の「クレージーだよ奇想天外」(1966年)「クレージーだよ天下無敵」(1967年)という作品があったことは、一部で指摘されています。
ちなみに「8時だョ!全員集合」は、69年10月に放映が始まっています。立風書房『狼男だよ』の刊行は同年11月。元ネタというには期間的にムリがありますが、不思議に運命的なものを感じますね。

 ◆

以上、なんとなく『狼男だよ』をあたかも一篇の長編小説であるかのような「作品」あつかいをしてしまう読者の心理について、その根拠を解き明かしてみたわけですが、まあ、どうでもいい話ですね。長々と何を語っているのやら。
少しは物語の中身についても触れておきましょう。

なにしろこっちは忙しい。白い桃のようにすっぱだかの可愛い女の子に、おれの毛皮を着せかけてる真最中なのだ。おれの身体はすごく毛深い。わかるね?

このようにプライベート(?)の女遊びを描写しているのは、これが最初で最後。これ以降、シリーズはシリアスな悲劇を基調にするようになり、「脳天気」なウルフが見られるのは、ほとんどこれが唯一です。記念すべき第一作であると同時に、陽気な告発者でいられたウルフの青年期の終わりでもあります。
お相手のフーテン娘・チコは、のちに『人狼戦線』にも登場するのですが、彼女の運命を知ったうえで読み返すと、ちょっと切ないですね。

郷子というのは、おれの学生時分からの女友だちで、もと全学連の女闘士である。

何度読み返しても、違和感モリモリなのが、この記述ですね。石崎郷子さんが全学連て!? ワタシは「改竄」という言葉を『狼男だよ』で学んだ(ついでにジャン=ポール・ベルモンドも)クチですが、これこそ改竄じゃないんですかと問いたくなります。アニメ「ルパン三世」で石川五ヱ門が初登場したときも「紹介いたそう、こちら峰不二子ちゃん。つまりそれがしのガールフレンドで」とのたまって、観るたびに噴き出してしまうのですが、キャラが定まってないってこわいですね。


……いかがでした? 発表してから比較的日は浅いので、いまの自分ならもっといいのが書ける、というのはまだないですね。一点訂正しておくと、「「改竄」という言葉を『狼男だよ』で学んだ」というのは、正確ではありません。正しくは、学んだのは『星新一の内的宇宙』です。
それともうひとつ。「長編か短編集か」問題については、結着がついています。立風書房版の単行本には、画像のように書かれていたのでした。終了〜。

今後、50周年アニバーサリーがラッシュで訪れます。『超革命的中学生集団』、漫画『ウルフガイ』(1970)50周年、『狼の紋章 』(1971)50周年、『狼の怨歌』、『死霊狩り』、『アニマ(悪霊の女王)』(1972)50周年……。
作家平井和正の活動を50年越しにリアルタイムで追体験していくのも一興ですね。『人狼白書』50周年(2026)、『幻魔大戦・17巻 光のネットワーク』50周年(2032)、映画『幻魔大戦』50周年(2033)、リアル犬神明事件50周年(2036)……。
『幻魔大戦deepトルテック』50周年(2058)まで、元気で生きていたいものですね。いったい幾つだよ? というのは考えないでおきます。


「1,300分de幻魔大戦」 - Name: カナメ No.1676 - 2019/08/31(Sat) 23:21:58
第1回 漫画幻魔大戦 ≪前編≫ 〜平井&石ノ森合作の金字塔。幻魔シリーズの原典にして原点。
第2回 漫画幻魔大戦 ≪後編≫
第3回 新幻魔大戦 ≪前編≫ 〜「新」と銘打たれた物語は時代劇!?
第4回 新幻魔大戦 ≪後編≫
第5回 真幻魔大戦(1)超意識との邂逅 〜闇の超国家・クェーサーと戦う超能力戦士を糾合せよ!
第6回 真幻魔大戦(2)超能力戦略
第7回 幻魔大戦(1)幻魔宇宙 〜小説化した漫画幻魔はニューヨーク決戦後、新たな展開へ!
第8回 幻魔大戦(2)超戦士
第9回 幻魔大戦(3)最初の戦闘
第10回 真幻魔大戦(3)魔の標的 〜久保陽子、杉村優里登場!
第11回 真幻魔大戦(4)太陽の戦士
第12回 幻魔大戦(4)救世主への道 〜GENKEN物語の開幕!
第13回 幻魔大戦(5)巡り逢い
第14回 幻魔大戦(6)悪霊教団
第15回 幻魔大戦(7)浄化の時代
第16回 幻魔大戦(8)集結の時
第17回 幻魔大戦(9)青い暗黒
第18回 幻魔大戦(10)超能力戦争
第19回 真幻魔大戦(5)超空間への侵攻 〜舞台は再びアメリカへ。第二部開幕!
第20回 真幻魔大戦(6)幻魔目覚める時
第21回 幻魔大戦(11)闇の波動 〜郁江の復帰はGENKENにさらなる鳴動をもたらす。
第22回 幻魔大戦(12)大変動への道
第23回 幻魔大戦(13)魔王の誕生
第24回 幻魔大戦(14)幻魔との接触
第25回 真幻魔大戦(7)不死蝶は燃えて 〜東丈消ゆ!? 優里の冒険が始まる!
第26回 真幻魔大戦(8)超霊媒
第27回 真幻魔大戦(9)犬神一族
第28回 真幻魔大戦(10)超絶の死闘
第29回 幻魔大戦(15)幻魔の標的 〜郁江を盟主に頂くGENKENの辿る道は!?
第30回 幻魔大戦(16)光の記憶
第31回 幻魔大戦(17)光のネットワーク
第32回 幻魔大戦(18)ハルマゲドン幻視
第33回 幻魔大戦(19)暗黒の奇蹟
第34回 幻魔大戦(20)光芒の宇宙
第35回 真幻魔大戦(11)破滅世界のクロノス 〜第三部開幕。舞台は亜人世界へ!
第36回 真幻魔大戦(12)超空間での誕生
第37回 真幻魔大戦(13)犬の帝国
第38回 真幻魔大戦(14)幻魔書
第39回 真幻魔大戦(15)黄金の獣神
第40回 ハルマゲドン(第1部)≪前編≫ 〜小説幻魔大戦のストレートな続編。
第41回 ハルマゲドン(第1部)≪後編≫
第42回 ハルマゲドン(第2部)
第43回 ハルマゲドンの少女(第1部) 〜両シリーズをつなぐ三千子の物語。
第44回 ハルマゲドンの少女(第2部)
第45回 ハルマゲドンの少女(第3部) ≪前編≫
第46回 ハルマゲドンの少女(第3部) ≪後編≫
第47回 その日の午後、砲台山で 〜この物語から第三次幻魔大戦が始まった。
第48回 幻魔大戦deep ≪前編≫
第49回 幻魔大戦deep ≪後編≫
第50回 幻魔大戦deepトルテック ≪前編≫
第51回 幻魔大戦deepトルテック ≪後編≫
第52回 幻魔大戦Rebirth / 総評

「1,300分de幻魔大戦」(No.1669)の放映内容を実際に考えてみました。ヒマか。
平成以後の幻魔に対するプロデューサーの愛が乏しい編成になってしまいましたが、残念ながら一年の放映期間では、枠がありませんでした。こんな番組を夢見、妄想しつつ、コツコツ、ぼちぼちとテキストを綴っていきたいと思います。


ウルフガイの娘 - Name: カナメ No.1675 - 2019/08/26(Mon) 01:04:01
『幻魔大戦』再読の旅が箱根セミナーに差し掛かったところで、『ど根性ガエルの娘』を知ったのも何かの巡り合わせであるように思います。この作品の作者である大月悠祐子さんの人物像を想うとき、想起されるのは、あの白水美晴さんなのですよね。

■ど根性ガエルの娘
https://ameblo.jp/tkaname/entry-12509575568.html

わが身に降りかかる理不尽に対して、「立ち向かう」という対処をどうしても取れないひとはいます。そういうひとは、ふつう「弱い」と云われます。でも、そういう弱いひとが、生きる力そのものに乏しいかというと、そうとも言い切れない。
高圧的に迫られたら拒否できない、結果、ひどい目に遭わされてきた彼女が、田崎に会いに単身無名塾に押しかけ、さらに箱根まで出かけてゆく。帰りを待つこともできた。行ったところで、会えるかどうかはわからない。会ったところで、何か話すことがあるわけでもない。それでも、そうしてしまう、驚くような思い切った爆発力。
一見弱々しい性格の奥底に、途轍もないエネルギーを蔵している。人間性というものの不思議さ、面白さですね。平山圭子はそんな美晴のつよい一面にうたれるのですが、日頃の美晴の態度は相変わらずで、ビクビクおどおど上目遣いにひとを見ては圭子を「イラッ」とさせてしまう(笑)。

残酷で身勝手な父に、「ふざけるな!」とキレることはできないのに、そんな想いを溜めて溜めて爆発させるように、とんでもない漫画を描いてしまう。そんな作者に、リアルの白水美晴を見た気がしたのでした。

ついでに、すっかり漫画は廃業、スピリチュアリストに転身された感のあるあの方にも、「娘のレクイエム」とか描いてくんないかなとか、つい思っちゃうのですよね。


Re: 幻魔大戦Rebirth - Name: カナメ No.1673 - 2019/08/17(Sat) 15:49:31
おかもとさんには、半月越しの……って、もういいか。
平井和正ロスの渇きをいやす、貴重なオアシスだったのですが……。
『幻魔大戦Rebirth』という物語の完結が、幻魔大戦という戦いの終わりになるとは思いませんし、また望んでもいませんが(>少数派?)、七月鏡一の平井和正補完計画(?)は、何かしら続けていってほしいなと望んでいます。
ツイッターでは『8マン インフィニティ』電子書籍化のつぶやき※が聞こえていますが、もしかして、リバースの次はインフィニティの続き……? というのは、希望的妄想が過ぎるでしょうか?
※ https://twitter.com/JULY_MIRROR/status/1154976873962545153

七月先生だけではなく、情熱あふれるもっと多くのひとに平井和正補完計画に乗り出してほしいと思います。幻魔大戦だけでも、やれることはいくらでもあります。(前にも云いましたが)漫画幻魔大戦の「軌道を外さないノベライズ」(笑)とかね。そして、それを映像化! まさに角川映画アニメ・幻魔大戦のリブートです。題してシン・幻魔大戦。そのまんま過ぎるか。

NNさんという方が、小説幻魔大戦のGENKENパートをなんと漫画化し、電子書籍で配信※しておられます。この情熱、恐るべしです。クリエイティブな才は無いワタシも、見習いたいと思います。「作品」に対する評は様々にあろうかとは思います。ワタシは作品の創り手に対して、まず作品を創造する営為、御苦労に対して、感謝とリスペクトを抱いていたい。それがあった上での文句なりツッコミを発したい。作品を読み、語ることしかできない者として、「反省」したことのひとつです。
※ https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07PDDWCWH


Re: 間が空きましたが、ブログに触発されまして - Name: カナメ No.1672 - 2019/08/17(Sat) 15:44:07
DONDENさんには、ひと月越しの返信になります。こちらこそ、間が空いてしまいまして。
ブログへのリアクションは、励みになります。ありがとうございます。
ワタシもイメージがモヤモヤしたままで文章にならないときは、キーワードや着想の断片を列挙して書いていきます。すると不思議なもので、なんか文章ができてゆくのですね。頭の中だけで考えていたのではダメなんですよ。
こういう形式の投稿も、もちろん大歓迎です。自分だけでなく、それを読む誰かの何かのヒントになることもありますし。

『地球樹の女神』、『犬神 明』、惹かれるなあ。大作にあっちもこっちも手を出すと、結果どれも進まないということになりかねず、自制しております。早く「平井和正・平成の大海原」に挑むためにも、第二次幻魔大戦の航海を急がねば。

『悪夢を作る男』って、一度、電子書籍化されてるんですよね。ミュージック・シーオー・ジェーピー配信の電子書籍って、ワタシが平井和正をセミリタイヤ(苦笑)してたこともあって、けっこう貴重なのを買い逃してます。BLUEシリーズと並んで、是非いまのフォーマットの電子書籍にしてほしい幻のタイトルのひとつですね。次に里帰りしたら、スキャナーで「自炊」してやろう。これは独り言。
[参考]ヒライストライブラリー http://hiraist.fan.coocan.jp/index.html
 http://hiraist.fan.coocan.jp/mokuroku/cat/cat2_aa.html#AA02001


Re: 幻魔大戦(15)「幻魔の標的」の読書日記を公開しました。 - Name: カナメ No.1671 - 2019/08/17(Sat) 15:38:13
こんさん、どうもです。ふた月越しの返信で失礼します。
こころを不健康にする原因を取り除き、快癒を目指す。その処方箋って、それこそ人によるし、病状によると思うのですよ。
たとえば、白水美晴さんに郁江式反省をすすめるかと云えば、ワタシなら止めますね。彼女のケースは田崎宏のような立派な男と出逢い、添い遂げていただき、愛する男との幸福によって過去の傷を癒やしてもらうほかはない、それを祈るのみです。こうなると反省とは何の関係もないですが、そういうものだと思います。

わたしなりの反省についてお話ししただけで、他の人たちにとってもあてはまるかどうかわからないんです。反省にも他にいろいろなやり方、方法論があるんじゃないかと思います。

井沢郁江もこのように云ってはいます。これを云ったのは15巻の11節で、例の内村君がやらかし発言をしてしまう前にあたります。なので、あまり印象には残らないかもですね。

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