ようやく買いましたよー九十九とファウスト。 特にファウストは衝撃でございましただよ。 イメージ的にメフィストを想像してたもんだから、書店で見つけて爆笑しちゃいました♪ あーうん確かに真っ当な本屋なら“こんなタチわりい装丁の雑誌”置かんわなぁ。そら見つからんはずやわ(褒め言葉ですよ?)。ツボに入り、しばし動けず。雑誌コーナーでひくひくと体を丸める様子はさぞ奇怪であったろう…本屋の人には悪いことをした。
さて、漫画BRAND NEW ME,BRAND NEW WORLDですが、大方の予想通り定規は一切使ってませんね。使われたら萎えるけども。しっかし舞城氏の頭ン中は一体全体どうなっているのか。私も大概そんな風に言われるけども(理由は未だに判らない)、ブットビすぎだよぅ。ファン必読!って感じですな。高いけどみなさんファウスト買いましょうよー。
で、九十九です。うわぉ初っ端から飛ばしてくれるなぁ〜相変わらずの圧倒的文圧!!どうやらコイツはじっくり腰を据えて読まねばならんようなので感想はまた後日、ってことでいいスか。 |
No.1565 2005/05/26(Thu) 00:06:42
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うっかりするとマンガアニメコーナーに置いてしまいそうなファウスト。書店の人、気をつけて!そういやメフィストもかなり雰囲気変わりましたよね。ちょっとカコイイ感じ。以前のうやーんとした感じが懐かしい(どんな感じでしょうか)
>定規は一切使ってませんね。
ほんとだ!すみません、言われて気付きました(笑) そしてよく見るとマスター細川のまつげにマスカラ? 一本一本ちゃんと開いてる。
九十九は出だしのアレがもう…!大興奮で読んだ事を思い出します。 その後もアレがアレで、もうもうもう! 作中世界に圧倒されて、現実感うすーってなりましたよ。 罪な作品だ。(そこが大好き!) |
No.1568 2005/05/26(Thu) 01:43:59
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九十九十九はメタ探偵である。 メタとは何だ? メタは広義に於いて二元論である。一話を読むのは二話の九十九十九である時点でそれは判っていると思う。一話を読む九十九十九はその時点で一話に対して俯瞰している。“読む”という行為によって、俯瞰してるのだ。
その辺は置いといて、と。 九十九十九 これに関して考察せねばなるまい。
メタにメタをかけてその答に更にメタをかけたもの、が九十九十九であると思う。
では九十九十九自身を考察してみよう。 九十九、は百に一足りないだけの単なる数字である。 では九十九十九、九十、九十九、は? 九十は素数ではないし、九十九もまた単なるツクモだ。
九十九、が何でもないならば残るは十九で、十九の説明が難しい…。十九は素数だ。一、もしくは十九以外では割り切れない数。 素数なのである。十九もしくは一でしか割れない孤独な数なのだ。もっとも、九十九十九は数字ですらないのだからその辺は考えなくてもいいのかも知れないけれども。 だとしたら九十九にプラス九、ならどうだ? 百八! 完成した。
百八ならば九十九十九みたく苦しまなく済むし、なにより割り切れる。 しかし、百八を考えるならば勿論除夜の鐘を考えねばならない。 百八は割り切れる。三十六で割れる。 何故三十六で割れるのか。 古来仏教では“人間の心の動き(感情や精神状態)を三十六と定めて、それらが過去、現在、未来にもあると考えたので「三十六×三=百八」となった訳で、これは煩悩の数ではない。 つまり九十九十九という存在は”人間の雛形”としてその美しすぎる姿を晒しているのではなかろうか。九十九十九は美しすぎると同時に色々な苦しみを内包しているのだから。
彼は単に単なる九十九であって十九を付加されただけの九十九ではないのか?という気がする。 超絶のメタ探偵、かつ普通。それは普通ではなく、九十九十九が人間の雛形だ、と云えるのではないだろうか?うん、九十九十九は美しすぎるし頭が良すぎる、でもそれって過去の人間がみんな持ってたモノなんじゃないかなぁ、と思うんだな。
九十九十九を読んだ感想は、ある種のノベル・ゲーム風だな、と感じた。Ifが連続するからだ。分岐によって変わる未来、もしくは変わらない未来。そこんとこも見据えて舞城は九十九十九を書いたのだと思う。
さて、前置きが長くなりましたけど、面白い!九十九十九めっさ面白い! これが私の感想であります! |
No.1570 2005/06/02(Thu) 00:25:56
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おおー、深い考察! なるほど〜とPCの前で唸ってしまいました。
>分岐によって変わる未来、もしくは変わらない未来。
確かにそうですね。あと敢えて変えない未来。 また読み返したくなりました。ああ、キラキラカバーが誘ってる…。 |
No.1571 2005/06/04(Sat) 00:13:06
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「九十九十九」、難しいよ〜!! 毎晩寝る前に布団の中で読んでますが、展開がおかしいよ。昨日読んだあらすじが変わってんじゃーん、とまた前から読み直し。なかなか読み進まず、寝不足気味・・・ テルイさんの考察、すごいですねえ。数学的な考察ですね。仏教の話にまでひろがって、勉強になります。 分岐によって変わる未来、もしくは変わらない未来・・・むかしタモリがでてた「if]という番組を思い出しました。 がんばって、最後まで読むぞ〜!!
ファウスト、みなさんの話にでてくるけど何かなあ〜と思ってたら、本屋で見つけましたよ。立ち読みしましたよ。 舞城さんたら漫画もすてき。独特な感じの絵柄だけどきれいですね。話は舞城ワールド&青春って感じかな? |
No.1572 2005/06/06(Mon) 22:25:58
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>くみさん ありがたいお言葉ありがとうございます。 九十九はもう、きちんと理解することは諦めちゃって、目の前の展開のみを考えると読みやすいですよ。考えるのは読み終えてからのがいいです。超主観的哲学だもん十九の野郎ってば。要するに大爆笑カレーですよ。
>管理人さま 分岐、つまりゲームで云うフラグ。 それが立つか立たないかによってストーリーは確かに変化します。現実でも例えば「あ、あのときなんで私ありがとうって言えなかったんだろ。言っときゃよかった」てことはあります(簡単に言えば“しなかった後悔”)。それを“する”か“しない”かでやっぱり未来って変わりますよね。うんうん。 それを作品中日常及び非日常に持ってきて主人公にメタ探偵を持ってきたのが九十九十九、なのですかね。なんなんですかね。日常はCENSOREDしたりメシ食ったりしてるだけだけど、たまに事件を解決したりする九十九十九…でもその中心はいつだって九十九十九。難解で快適。こんな小説ミタコトネーってば。
つーか清涼院に怨みでもあるんですかね? リスペクトなのかなんなのか、非常に微妙ないかがわしいラインにあるのでよく分かりません。一回清涼院読んでみます。
また長文になってもーたがなー。 |
No.1573 2005/06/07(Tue) 03:24:29
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