 | 書き込みありがとうございます。 選んでいただいた作品の半分がサロン・ド・ソークラテース版「世界の十大小説」と同じであることは、心強く感じます。 作品の長さに明確な規定は設けなくてもいいと思っていますが、選びづらいのは確かですね。ゲーテの『ヴェルテル』は世界文学史上でも重要な作品。納得の選出だと思います。 遺憾ながら『アンナ・カレーニナ』『失われた時を求めて』『夜はやさし』は未読であります。トルストイは今年渉猟する予定にしております。 『白痴』は素晴らしい作品ですが、ドストエフスキー晩年五大長篇中、私の中では五番目の作品なのです。特に結末に納得がいかなかった作品です。『カラマーゾフの兄弟』でも明らかなのですが、ドストエフスキーは善人を描くのを不得手としており、悪人というか非凡人を描くことの才能に長けています。これはバルザックにも当てはまると思います。
さて、サロン・ド・ソークラテース版「世界の十大小説」を公開してから、しばらく時間が経ちました。その間に読んだ作品で、上田秋成『雨月物語』、ゴンチャロフ『オブローモフ』などは新たに加えてもいいと考えております。その代わり、『ジャン・クリストフ』を外してもいいかなとも考えております。 いろいろ葛藤はあるのですが、少し幅を広げた形で選出をしてみるのも一興かと思いました。 |
No.282 - 2010/04/24(Sat) 13:28:28
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