◆2014/8/22(金) 7:00に起床。朝風呂をざばっといただき、厨房の冷蔵庫に入れさせてもらっていたパンと牛乳にて朝食。 父ちゃんは就寝時とは逆向きに寝ている。エアコンの音と冷風が嫌で向きを変えたようだ。あんまり快適に眠れなかったのかな。疲れはとれただろうか。 宿の人が呼んでくれたタクシーに乗り込み、鳴門に向かおうとするが、ふと思い出し徳島空港に電話してみる。 昨日時点ではデジカメの落し物は届いていなかったが、今は届いているとの事。 機種名を確認してみると、どうやら父ちゃんのもので間違いなさそう。 タクシーの行き先を変更。徳島空港経由で徳島駅に向かう。 徳島空港で無事にデジカメを回収し、徳島駅から特急うずしおで高松へ。 昨日に続き空席に恵まれ、のんびりと移動。少し天候が怪しい。
高松駅に到着すると、すかさず観光案内所へ情報収集に向かう。 まずはうどんを一杯ひっかけて、然る後に手ごろな温泉にでも繰り出そうという世にも完璧な作戦である。 仏生山温泉という温泉を教えてもらう。高松から琴電で20分くらいのところだそうだ。手ごろだ。 そこのパンフレットをもらい、まずはうどんだ。 高松駅ちかくの「めりけん屋」といううどん屋に突入する。 ここはセルフサービス方式。雅之は冷たいぶっかけうどんと茄子の天ぷらを注文。 とてもきれいなうどんだ。舌触りも野越も滑らかで気持ちが良い。 東京でいつも食べるうどんよりも柔らかく、優しい感じがする。 かといってコシがないわけではもちろんなく、しっかりと食べ応えもある。旨い! ・・・が、父ちゃんの評価はあまり芳しくないようだ。好みの問題かな?柔らかすぎた?
さて、次は温泉である。 琴電は、絵にかいたようなローカル線。兄ちゃんが好きそうだな。 昔、福島に出張に行っていたときに使っていた飯坂線を思い出す。 仏生山駅で降りると、雨が本降りになっていた。駅傘を借り、徒歩で10分程という仏生山温泉へてくてく歩く。 向かう道は、ちょっとした商店街のようだ。どことなく懐かしい雰囲気。 製麺所が途中にあったが、さっき食べたばかりなので通過。
仏生山温泉はかなりきれいな建物。ゆったりとしてくつろげそうだ。 なんと温泉内で本を読んでも良いという。古本が売っていたので、向田邦子のエッセイを購入。 大きな浴槽の熱い風呂がひとつあり、小さめの浴槽のぬるい風呂がいくつか配置されている。変わった作りだな。すべて露店風呂。 本を読みながらゆっくり入ろうと思っていたが、やっぱり本が濡れるのは嫌だ。結局おとなしくただ入浴。 サウナも変わっていた。普通サウナといえば思い浮かぶ例の暑い(熱い)あれではなく、ほんわか暖かい床石に寝そべって汗をかくものらしい。 トドのようなおじさんがいくつか転がっていたこともあり、あまり惹かれなかったため試さなかった。 湯疲れする前に上がり、一息ついた後は当然ビールだ。 軽いつまみを二品ほど注文し、黄金色に輝き我々を誘惑する泡般若を喉に流し込む。 長風呂で汗を流した身体に一瞬にして染み渡るビール、まさに筆舌に尽くしがたい爽快感である。 二つのグラスを魔法のように一瞬で空にした親子酒親子は、すかさずお代わりを注文。 二杯目以降はやや落ち着きを取り戻し、のんびり飲んでいると、窓ガラスの向こう側にアマガエルが張り付いている。 父ちゃんが随分と面白がって写真を撮れ撮れと言っていたが、確かにちょっとかわいらしい。 お店の人によると、時々やってくるのだそうだ。常連なのか。 飲みすぎてしまう前に切り上げ、休憩室で横たわり一休み。とてもいい気分だ。 十分休憩したので、会計をして引き上げる。 ここで雅之はお土産を一つ購入。 木製の小さなキーホルダーで、ちょっと変わった温泉マーク(湯気を表す波線が一本)が彫られているだけのもの。 なんだか気になって買ってしまった。鞄にでも付けようか。
再び琴電に乗り、今夜の宿「リーガホテルゼスト高松」へ向かう。 琴電の瓦町駅で下車。日本一長いというアーケード街を歩いてホテルへ向かう途中に調理器具屋を発見。 父ちゃんに「刀削麺用の包丁があるんじゃない?」と言ってみたら、覗いてみるか、という事に。 残念ながらここはうどんが覇権を握る国、刀削麺の包丁はなかったが、代わりに生まれたばかりのめんこい子猫(白黒)が4匹いた。 一番人懐っこいというのを撫でたり抱っこしたり突っついたりして、しばし癒される。 ホテルに着いたのは16:00頃。少し休憩したら飲みにいくべ、と父ちゃんが言う。 では雅之は付近の飲み屋を調査してこよう、父ちゃんは休んでいるが良い。 なお、このホテルはインターネット完備。部屋にLAN線が引いてある。 こんなこともあろうかと持ってきていた小型の無線LANルータを接続。 雅之のiPadに加え、父ちゃんのタブレット端末も設定し、インターネットを使えるようにする。 これで暇つぶしもばっちりである。
父ちゃんは一休み態勢に入ったので、雅之は付近を散歩しながら飲み屋を物色。 あちこち回った末、ホテルのすぐそばに魚を売りにした居酒屋を発見したので、そこに決めてしまう。 ホテルに戻り父ちゃんを連れ出し、その居酒屋「えん家」に移動。 ここでひとしきり飲んだ後、締めのうどんをそこらで食べよう、という毛ほどの隙もない方針が固まる。 先ほど仏生山温泉でビールを呷ったことなどなかったかのようにビールをぐびぐび飲む。 鳴門海峡で採れるというフグの仲間(名前失念。調べても分からぬ)の刺身など、思うままに注文し、やはり父ちゃんは焼酎。雅之は日本酒へ。 どんな話をしたかは記憶の彼方である。 満腹なってしまってはまずい。ほどほどで切り上げ、予め目をつけていた近くのうどん屋に移動。 かけうどん一杯170円という驚きの価格。 しかし、ここのうどんははっきり言って全然美味しくなかった。 麺は茹で置きなのだろう。滑らかさもコシもない。出汁もしょっぱいだけのような・・・。 こんなお店も中にはあるのか。でも値段相応なのかなぁ。一勝一敗である。 すごく充実した一日だったが、最後の最後で残念だった。とぼとぼとホテルへ帰る。 翌日はたくさん移動せねばならない。おとなしく就寝。 |
No.447 - 2014/09/11(Thu) 21:43:07
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