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掲示板 DC

こちらは、陸内(くがない)なるみのDeepCollectionの掲示板です。
2022年4月から作品発表をピクシブに移行しておりますので、この掲示板では近況や更新情報などを載せていくことになります。
 pixiv:80426221 です。

Under the sun / なるみ
名古屋にお住いの〇〇様へ


昔描いたお話『Under the sun』の2は出てないのかと問われたことがありまして。
1を出したときに続きを匂わせていたのに結局出せないままで今まできちゃったのが、とても申し訳なかったのです。

その話は若島津が男娼でサッカー選手の日向は客として出会うという設定でした。日向のほうが年下な感じで。

唐突なんでなにがなんだか分からないでしょうけれども、頭を昔に戻して書いてみます。




 日向は高級ホテルのロビーラウンジで鋭い眼を光らせていた。
 テーブルには手つかずのコーヒーが冷え切っている。
 若島津の属する高級コールボーイクラブはこのところまったく予約が取れない。
 ずっと先でもいいからとなんども食い下がってはみたものの、受付の係員の声は冷たかった。
 避けられているらしい。
 ブラックリストに乗るようなことをした覚えはなかった。
 むしろそれが若島津本人の意向だとしたら……、そう思うと日向の胸は激しく痛んだ。
 若島津はあの日不意に涙を見せた。
 理由は明かしてくれなかったが、いまにして思えばなにかを突き詰めたような涙だった。
 それっきり、彼は日向に会ってくれていない。 
 あれは決別の意志を示したものだったのだろうか。
 ここは以前、彼が日向との契約で利用したホテルだった。
 もしもクラブの仕事の定宿にしているなら、このホテルで張っていれば彼に会えるのではないかという一縷の望みが日向を突き動かしていた。
 休みのたびに時間を捻出し、ここで数回無駄な時間を費やしている。
 それでも彼につながる糸はここにしかない。
 ため息をつき、日向がこった肩をほぐそうとしたときだった。
 エントランスの回転扉に優美な姿が現れた。
 眼を引かれる。
 若島津は美しい男だった。
 美しく聡い。
 色を売っているからと言って決して愚かでも脆弱でもなかった。
 ずっと焦がれ続けた、一種の冷たさすら感じさせる美貌。
 ため息が漏れる。
 日向は艶やかな黒髪の感触を指に思い起こしていた。
 そして若島津の隣に並ぶ男。
 背筋の伸びた熟年の男は仕立ての良いスーツを着ていた。
 一目でハイクラスの人間だと分かる。
 彼の今日の客か。
 日向の胸は引きつれるような痛みを覚えた。
「若島津……」
 あんなに思い焦がれていたというのに、なぜだか立ち上がることすら出来ない。
 視線の先のふたりはなごやかだ。
----俺の予約は断っておきながら、他の男とは寝るのか。
 彼らがエレベーターに向かうのを焼けつくような視線で見つめる。
 若島津の白い指が繊細な動きでエレベーターのボタンを押した。
 その動きをきっかけに日向は無我夢中で走り出す。
 すぐにエレベーターの扉は開き、彼らが中に入って行く。
 そして扉が閉まる。
 いや、閉まる直前で日向は間に合った。
 ガッと手で扉を掴み強引に中に身体を割り込ませる。
 若島津も、同道していた男も、かなり驚いたようだった。
 特に若島津は日向の顔を見て息を飲んだ。
 三人を乗せたエレベーターは、かすかな浮遊感を持って上昇をはじめる。
 日向は茫然となっている彼の手を無理やり掴んだ。
 それから決然と顔を上げ、隣の男にまっすぐな視線を向ける。
「すいません。失礼は分かってます」
「君は……」
「日向小次郎といいます。サッカー選手です」
 さすがに日向の顔は知られている。
 男の眉が動いた。
 面白がるような表情だ。
 日向は負けないように、けれど丁寧に願い出る。
「すいません。もしこれから彼を自由にする権利があなたにあるなら、それを俺に譲ってはくれませんか」
「日向さんっ」
 色をなくすのを制してさらに強く若島津の手を握った。
 形のいい唇が震えている。
 しかし手を振りほどきはしなかった。
 出来なかったのだろう。
 久方ぶりの日向のぬくもり。
 それは彼の胸の奥を熱く濡らす。
 ずっと遠ざけて来たのに、触れられれば涙が出るくらいに恋しくて切ない。
 日向はそんな彼を自分の背中に守るようにして高らかに宣言する。
「俺は彼を必要としています。愛しているんです」
 だから奪い去りたい。連れていきたい。
 断ることなど許さない気迫があった。
 噛みつかんばかりの牙を日向が隠し持っていることを男は感じているだろう。
 けれど鷹揚な態度からは余裕すら感じられる。
 日向はじっと返事を待った。
 気まずさに、若島津も俯いたままでいる。
 エレベーターは静かに22階に到着した。
 三人してフロアに足を踏み出す。
 幸い他の誰もいなかった。
 男は指先で顎をなでて話の先を続ける。
「日向君、君はおもしろい人間だな」
 それが本気で言っているのかは分からなかった。
 我知らず日向の視線がきつくなる。
 咄嗟に、か細い声がかわりに謝った。
「すいません、先生。本当に申し訳ありません」
 困り顔で眉を寄せて若島津は男を先生と呼んだ。
 そういう役職の人間か、偽名の代わりかは分からない。
 日陰の商売の客なのだ、不用意に名前を呼ばないための気遣いかもしれない。
 なのに、こんな場面で自分から名乗りを上げた日向は、馬鹿正直で無謀だとも言えた。
 その真っすぐさは男の心に小さなとげを刺したようだ。
「日向君。君の熱意と若さとに敬意を表して、今日彼と楽しむ権利を君に譲ってあげよう」
「ありがとうございます!」
「先生っ。そういう訳には……」
 混乱したこの場に、そして日向の大変に失礼な申し出に、若島津は青い顔をしている。
 そんな彼を優しい眼で見つめて男は言った。
「特別だ。ふだん冷静沈着な君の慌てる姿を見ることも出来たしね」
 男はふっと笑って、下降ボタンを自ら押してエレベーターを呼ぶ。
「若島津君、君はまだ若い。新しい道はいくらだってある。君にとって大事なものを見誤らないようにするんだな」
 年かさの男は人生の先輩らしい心の広さで彼を励ます。
「君の恋人にはまったく迷いがないようだから大丈夫だろうけど」
 ちらりと視線を遊ばせてから男はエレベーターの中に姿を消した。
 残された二人には気まずい沈黙が落ちる。
「若島津」
「日向さん……」
 今にも逃げ出しそうな彼の肩を強引に抱く。
 誰か来たらと怯える様子に、それなら急げと日向は急かした。
「部屋どこだ」
「………」
「中で話そう」
 指先が彼のスーツの胸ポケットを探り、カードキーを勝手に取り出す。
 2205。
 部屋の番号を確かめると、彼を抱くようにして廊下をそちらへ突き進む。
「俺はあんたを奪うぜ」
 威圧的な低い声。
「もう誰にも渡さない」
「日向さんっ」
 引っ張られるままに2205室の前につくと、もどかしく扉を開く。
 転がり込んだ日向は彼を部屋の壁に押し付けてそのまま唇を奪った。
 立ったままで行為するつもりなのか、その場で愛しい人の衣服をまさぐり出す。
「待ってください。待って」
「もう待てない」
 日向の熱情が通じたのか、若島津の瞳からはあの日とは違う意味の涙がこぼれそうになっていた。
No.1171 - 2021/12/19(Sun) 22:51:25
逃げ場 / なるみ






 若島津には逃げ場がなかった。
 日向の手も、唇も、彼を簡単に翻弄する。
 息が乱れ、声が漏れ、身体が派手にたわむ。
 快楽が引き出される。
 雄のシンボルで突き刺されると身体が啼いた。
 中をかき乱されて腰が動いた。
 彼はいつも泣きながら射精した。
 どうしようもない。
 彼にとって日向の存在は絶対だったのだ。
 逆らう意思を示しても、花を手折るようにして屈服させられる。
 プライドはボロボロだ。
 でも、間違っても日向を嫌いなわけではなかった。
 女の代わりにされているようで、自分が自分でなくなるようで、穢れていくようで、それが怖くて辛いのだ。
「…くっ」
 小さく声を上げて、日向が彼の中から萎えたものを引き抜いた。
 その動きにすら若島津は感じてしまう。
 涙が散った。
 泣きながら、それでも快感にむせび泣く。
「……はぁ、あっ、ああ……」
 下腹にまた熱が溜まって行く。
 自分は淫乱なのだと思う。
 されればされるほど快楽は深く濃厚だった。
 まだ足らない。
 もっと。
 淫猥な身体はいつも、高潔な心をあっけなく裏切った。
 壊れてしまいそうだ。
「いつも思うけど、お前の身体は最高だな」
 しなやかな身体をたっぷりと堪能して、日向は満足したらしかった。口元を歪めて彼を褒める。
「お前かわいいな。かわいくて、綺麗で……お前みたいなすげぇ人間が俺のものだなんて感動だよ」
「やめてくれ」
「褒めてんだよ。うれしがれよ」
 彼は傷ついた顔をして日向を見た。
「いやなんだ」
 SEXの代替行為も。綺麗だとか美人だとか言われるのも。自分が乱れて欲しがってしまうのも。いやなのだ。
「いやならなんで感じてんだよ」
「感じてなんて……」
 否定は出来ない。
 さっきまで腰を振っていた自分を彼は知っている。
「お前、俺に触られると気持ちいいんだろ」
 日向の言う通りだった。
 身体を交えた余韻にまだ震えが走ってさえいる。
 彼の熱は冷めていないのだ。
 まだ足らない。
 欲しい。
 日向が欲しい。
 自分は狂っている。
 日向に狂っている。
 彼は日向を責めた。
「どうしてくれるんだよっ」
「若島津?」
 突然の剣幕に日向が眼を見開いた。
「俺をこんなにしてっ。おかしくさせてっ」
 驚いた様子の日向に向けて彼は叫んでいた。
「あんたは俺を壊したんだっ。こんな……、こんな恥ずかしい身体にさせて、俺はもう……」
 戻れない。
 絶望感に苛まれている。
「そんなに責めるなよ」
 日焼けて浅黒い手が彼の頬を押し包んだ。
「俺はお前が好きなんだよ。お前の綺麗なとこも、いやらしいとこも、みんな……」
 まっすぐに見つめてくる瞳は、若島津には金色に見える。
 場違いにも見惚れてしまった。
 日向の声も、言葉も、瞳も、彼から逃げ場を奪う。
 それは絶望的で、そのくせなんと甘美なのだろう。
「好きだからお前を抱きたい。それだけじゃダメか?」
「………」
「お前が俺だけに淫らな姿を見せてくれるんだと思うと、やたら興奮するんだ。お前の存在が俺をやらしくさせるんだ」
「いやだ、いやなんだ……」
 彼はかたくなだった。
 認められなくて眼を逸らす。
 日向はやれやれとため息をついた。
「頭かたいな。でもまあ、そういうところも好きだぜ」
 囁いた唇が唇に重なってくる。
 舌が彼の唇を割って口内に忍び込んだ。
「………」
 この男を拒否することなど彼には出来ない。
 熱いくちづけに侵されて、やはり自分に逃げ場はないのだと若島津は思い知らされていた。
No.1169 - 2021/11/22(Mon) 21:52:54
10月はSS4本 / なるみ
10月はSS4本更新。えらいぞ自分。
書くこと自体はそう大変じゃないです。なんて言うか、いろいろあって普段の生活との切り替えがうまくないのかなぁと。
去年ヘルニアをやってまして、思ってた以上に直りは早かったんですが、今も手に痺れが残ってます。
3、4年前はもっと酷くて、病気やら家のことやらで本当に大変だったのですが、それでも日々は続きます。
サイト見てくれてる方も限られてるとは思うんですけど、煩悩が尽きるまで頑張ります。

では近況。
先月はストレスが溜まりまくっていたので、思い立って弾丸京都旅行を敢行。高速バス(『こうそく』の第一変換が『拘束』なのは仕方ないのかっ)で往復なので、体力との闘いでした。
東寺の弘法市に行ってアンティークものを堪能して、有意義でした。
あと京都水族館でオオサンショウウオとクラゲに会って来ました。かわいい。
お宿は直前割引で一泊3000円(!)のケチケチ旅行でした。大浴場があって新しくていいホテルだったです。
アフタヌーンティーをしたお店が大当たりで(THREE BEARS)、メレンゲ菓子やクッキーもすっごく美味しかったです。
あと、紅茶専門店をたまたま見つけて、試飲させてもらってフレーバーティーを5種類購入。
どこに行っても紅茶とプリンは忘れないです。
そんな訳で、やたら散財してしまったので、今月はおとなしく家で過ごそうと思っています。
急に冷え込んでまいりましたので、皆様も温かくしてお過ごしください。
No.1168 - 2021/11/01(Mon) 21:24:37
/ なるみ



 今日はホテルだ。
 壁の薄さを気にせずに行為に没頭できる。
 俺は組み敷いた若島津の身体を、丹念に探求していた。
「いい……」
 掠れ声が俺を煽る。
「ここか」
「あ……」
 感じたらしくわずかに身を捩った。
 いや、誘ってくれたのか。
 胸を突き出すような動きに俺は息を飲む。
 だから、要望にこたえてそのまま乳首を舐め続けた。
 しつこく何度も舐めて、つぶすように舌を押し当てて、音をたてて強く吸う。
 ぷくりと固くなったそれは、白い肌の清楚さを裏切って猥褻な紅色だ。
 右と左と抜かりなくねぶり、若島津の快楽を引き出していく。
「日向…さん………」
「気持ちいいって言ってみろよ」
「あ、それは」
 恥ずかしそうな頬がかわいらしい。
「せっかくホテルなんだし、いつもより声だしてもぜんぜん平気だぜ。もっといやらしい声聞かせろよ」
「………」
「若島津、感じてんだろ」
 俺の追及に抵抗して若島津は唇を噛んだ。
 声を出さないためだ。
 だが、俺は余裕だった。
 若島津は俺の手の内にいるのだ。
 勝手をしても許されるのだ。
 若島津は俺を好きなのだ。
 俺の愛撫に逆らえるはずもない。
「それじゃあこっちだ」
 舌でやわ肌を濡らしながら、股間へとねっとり移動していく。
 綺麗な腹筋が震えていた。
「あ、ああ……」
 最大の感覚器に触れてもらえる予感に、若島津は甘い声を漏らす。
 ほら見ろ。俺にとっちゃ簡単なことなのだ。
「もう勃起してんじゃねぇかよ」
「言うな」
「うまそうだ」
 俺は、ソフトクリームを舐めるような感じで優しく表面に舌で触れる。
「あっ、……あああっ」
 声が大きくなった。
 正直な反応だ。
「いい声だぜ。お前、本当にかわいいな。顔も、声も、身体の反応も……」
 全部が俺を刺激するのだ。
 我を失くさせる。
 狂わせる。
 俺は再び下を向き、唾液に濡れているCENSOREDをぺちゃぺちゃと音を立てて舐めた。
「ああ!」
 感じ入った甲高い悲鳴。
 膝が大きく開いて、もっとと言わんばかりに腰が跳ねる。
「あ、あ、ああああっ」
 恥ずかしいほど素直な声。
 俺は敏感な異物の側面を舌でいやらしく辿った。
「あ、あ……ん、いや。そんなの、あ、あああ」
 もう限界なのだろう。
 派手に喘ぐ恋人の姿は俺の性感をダイレクトに刺激する。
「もっと啼けよ」
「い、いやあああ!」
 俺は若島津の勃起を丸のみにすると、舌で裏筋を圧迫しながらあからさまな放出を促した。
No.1167 - 2021/10/14(Thu) 00:11:49
放さない / なるみ




 ずっと近くにいた。
 当たり前だと思っていた。
 俺にとって若島津はそういう存在だった。
 情けないことに、自分では意識していないところで俺は奴に依存していたのだ。
 だから、中学卒業を期に東邦学園から去るという話を聞いたときは、ショックを受けた。
 そして俺は気がついてしまった。
 若島津を手放してはいけない。
 奴は俺の横にいなければならない。
 そうだ。
 お前は俺のものだ。
 俺は恐ろしいほどの執着で若島津を見つめる。
 なぜ今まで平気でいられたのだろう。
 いくらでもチャンスはあったはずなのに。
 自覚がなかったのはまったく馬鹿な話だ。
 だが、遅くない。
 すんでのところで俺は気づいたのだから。
 若島津を手に入れる方法を。
 自分ながらに引くほどの強欲さで、俺は奴をなじった。
「どうして東邦を離れるんだ。どうしてサッカーを辞めるんだ」
 どうして俺から離れるんだ。
 本当は正直にそう聞きたかった。
 だが俺の戸惑いやプライドが邪魔をした。
「そんなことは許さねえぞ」
「許さないって……、あんたにどういう権利があるっていうんですか。俺は自分のことを自分で決めちゃいけないんですか」
 生意気な言葉が俺の怒りの炎に油を注ぐ。
「お前は間違ってる。お前の居場所は東邦だ。俺と一緒に高校でも戦うんだ」
「もうそんな気はなくなりました。中学の優勝でもう満足なんです。俺は空手の世界に戻ります」
「若島津」
 そんなことは許さない。
 お前の居場所はここだ。
 俺の横だ。
 お前は俺のものだ。
 狂気さえ孕んだ心が雄たけびを上げる。
「俺は許さない。どんなことをしてでも阻止してやる」
「どんなことって、いったいどうする気なんですか。もう俺に構わないでくださいよ」
 あからさまな拒絶。
 俺の頭は沸騰していた。
 考える前に手が伸びていた。
 若島津の腕を引きその身体を胸に抱く。
 唐突ないざないに驚いた瞳は黒くて、夜のように濡れて見えた。
「な、なにをするんですか」
「放さねぇ」
 俺は若島津の唇に唇を押し当てる。
 途端に、抱きしめた身体から力が抜けた。
「お前は俺のもんだ。どこにも行かせない」
「日向さん」
「今からお前を本当の意味で俺のものにしてやる」
 怯えた視線が心地よかった。
 口元をひき歪め、いっそ清々しいまでに悪辣な笑いを乗せる。
「身体使って、言う事きかせてやる」
「なにを言って……」
 綺麗な顔に焦りが見られた。
 こめかみに汗が浮いている。
「これからお前を抱いてやる」
「………」
 若島津は俺の口から飛び出した言葉に衝撃を受けたようだった。
 口元が戦慄いている。
「犯して、俺の言う事をきかせてやる。俺から離れられないようにしてやる」
 どうかしてる。
 自分でも分かっているのに止められない。
 驚愕している若島津をベッドに押し倒すのは、思いのほか簡単だった。
「日向さん!」
 蝶の羽を無残に引きちぎるように、俺は若島津を力で圧倒した。
 二人分の重みにベッドが軋む。
「やめてください。やめて……」
 抵抗は弱く、そこに若島津の戸惑いが見えた。
『大切な日向さんを傷つけることなど出来ない』おそらくそんな風に考えているに違いない。
 愚かなことだ。
 もう一度唇を奪い舌を吸った。
 震えが直に伝わってくる。
 若島津は俺の手を拒めないのだと確信した。
「お前、俺とこういうのまんざらじゃないだろ」
 カッと綺麗な顔に朱が浮く。
 俺はその頬にくちづけた。
「かわいがってやる。おとなしくしてろ」
 脅すように言ってから、もっとも感じやすい部分に手を押し当てる。
 若島津が呻いた。呻いたがまともな抵抗はない。
 お前は俺には敵わないのだ。
 ずっとそうだったのだ。
 俺が鈍かった。
 とろんとした眼で俺を見上げる様子からすると、若島津は俺に求められて感じているのは間違いなかった。
 もしかしたら、俺はお前を苦しくさせていたのだろうか。
「嫌だ……。こんなの正気じゃない。女扱いするなっ」
「口先だけだな。こっちは硬くなってきたぜ」
 俺の手の動きにこたえて、確かな熱さが伝わってくる。
「やめてくれ。こんなの違う」
「なにが違う?お前の身体はこんなに素直なのに……」
 ジャージの中に手を突っ込み直接刺激した。
 若島津は激しく身震いする。
「ダメ、……そんなの、ダメだ」
 俺の手を押さえようとする手が震えていた。
「気持ちいいか。気持ちいいだろ。声、聞かせろよ」
「や…っだ、……こんな…の………」
 俺は唇を奪いながらCENSOREDを激しくまさぐる。蜜が溢れてきて、もう若島津は拒絶できない。
「あ、あ、あああ!」
 一回抜いてやると酷くおとなしくなった。
 茫然自失という有様か。
 造作もない。
 俺は若島津の下肢の衣服を奪うように脱がせた。
 脚を抱え上げ腰に絡ませるように促す。
 もはや諦めたのか奴はおとなしくその通りにした。
 従順な贄。
 お前はやはり俺を受け入れるべきなのだ。
 俺は残酷な心と体とで若島津を辱める。
「い、痛い」
 悲痛な声を上げ、下肢の狭間は血を流し、若島津は身悶える。
 かわいそうと思いながら俺の腰は止まらない。
 わざと傷を与えるようなやり方で、俺の激情を刻むような熱心さで、若島津を抱いた。
 いや、犯したとうほうが正しかったのだろう。
「ひっ……もう、もう。……あああっ」
 立て続けにくる絶頂に若島津は息も絶え絶えだ。
「かわいいぜ、お前……」
 俺は陰部を濡らす血にさらに欲情して、心地よい肉穴の中で大きく弾ける。
 滴った液体の感触に押されて、若島津もまた射精した。
「………」
 放心したような数秒を置いて、壊れかけた若島津は涙を見せた。
 逃げ場のないことを思い知ったのだろう。
 とつとつと話し出す。
「俺はもうあんたの元にはいられないんだ。もう俺は……」
 言葉が詰まった。
「俺はサッカーが出来なくなったんです」
「若島津」
「肩が、もうダメなんです」
 告白は重かった。
「俺はもうあんたの後ろを守れない……」
 若島津はその絶望を隠して東邦を去ると言ったのだ。
 空手に戻るなどと嘘をついてまでごまかそうとしたのだ。
 そうと知って、それでも俺の激情は収まらなかった。
「許さねぇ。サッカーが出来ても出来なくても、お前は俺の元にいるべきなんだ」
 そうしたら俺はもっと強くなれる。
 速く走れる。
 高く飛べる。
 お前が一緒なら勝てる。
「うまく言えないがとにかく俺にはお前が必要なんだ」
 お前がいないとダメなんだ。
 それに気づくのが遅かったのだ。
 手ひどく扱ったことに申し訳なさを感じはしたが俺は強欲だった。
「俺はお前を放さない」
 凶悪な宣言を放つ。
 若島津の口から観念したようなため息が漏れた。
 憎まれてもいい。疎まれてもいい。嫌われてもいい。
 どうしても俺はお前を放せないんだ。
「若島津」
 ぬめる白い肌に再び伸し掛かると、憐れな生贄の肉の蕾に猛った欲望を突き立てていた。
No.1165 - 2021/10/12(Tue) 23:28:44
/ なるみ




 男同士なんて不毛だ。
 そう思っていても彼は逃れられないでいる。
 日向の熱情に焼かれている。
 ギラギラとした獰猛な視線に射抜かれて、彼はあっさり捕まってしまったのだ。
 不意に握られた手が熱かった。
 それに気を取られたとき唇を奪われた。
 男なのに押し倒されて、男なのに犯されて、もう元の自分には戻れないと思い知らされた。
 日向は彼を破壊する。
 彼のモラルを壊す。
 彼を滅茶苦茶にする。
 一度でも男に抱かれた男は変容せざるを得なかった。
 そうでなければ精神が持たなかった。
 男の肉で身体を裂かれる。
 その無体な扱いを彼は受け入れてしまう。
 女のような声が漏れる。
 虐げられて得る快感は海のように深い。
 深くて濃い。
 彼は歪みだしていた。
 残酷なことに、日向の要求は日々エスカレートしている。
 その執着の度合いが恐ろしかった。
 暴君が見せる彼への欲望は果てしない。
「お前が自分でしてるところ見たいな」
 命令口調ではないだけ厄介だった。
 無理やり望まれたなら日向を悪人に出来るのに。
「そんなの嫌だ」
「もう散々恥ずかしい真似してきたろ。なに初心な顔してんだよ」
 今日も犯された。
 しかも中に精液を出された。
 嫌なのに、身体が泣いた。
 中を潤して欲しいと、もっと辱めて欲しいと、彼の淫肉は日向のモノを締め付けた。
 身体は正直だ。
 最上級の快楽を手放したくなかったのだ。
 抱かれ続けていたかった。
『いかないで……』
 あられもないことを口走った唇を、肉厚な唇がふさいだ。
 眩暈がした。
 それは心地よくて罪深かった。
「なにぼーっとしてんだよ。よく見えるように足開け」
 日向の手が両膝を無造作に割った。
 そして彼の手を取り股間へと導いて行く。
「あ」
 若島津は抵抗しなかった。出来なかったのだ。
 SEXの余韻に濡れたCENSOREDは敏感になっている。
 日向の手は彼の手のひらを性器に押し付けた。
 感じる。
「いつもどんなふうにやってるんだよ」
「そんな……。嫌だ」
 興味津々で舌なめずるのに圧倒される。
 彼は顔を背けた。
 手の上から覆っている日向の手が、明確な作為を持って動く。
「手伝ってやんねぇとダメか」
 少しうれしそうに日向は言った。
 そして彼の股間を嬲る。
 二人の手が絡まり卑しく動く。
 歪んだ共同作業。
 蜜が伝う。
 粘着質な音がする。
「ひゅう…が……」
 若島津は日向の檻から逃げ出せない
No.1164 - 2021/10/12(Tue) 00:25:27
誇示 / なるみ



 俺の手は魔法の手だ。
 他の誰でもなく若島津にだけ作用するスーパーマジックハンド。
 そのエロさ、いやらしさは、触られる若島津だけが知っている。
 身体の中心を直に手でまさぐると、太腿が戦慄いた。
 白い肌に汗が光る。
 俺はさっきからずっと、虐めるような愛撫で若島津を翻弄していた。
 イきそうになると手を放し、じっと視線で犯す。
 息の乱れが落ち着きそうになると、また握り込む。
 人差し指の先で鈴口を嬲る。
 先走りの蜜でそこはぬるぬるする。
「あぁ」
 程よい筋肉の付いた胸が派手にのけ反った。
 美しい眺めだ。
 俺の眼はその扇情的な光景に釘付けだった。
「日向さん、もう……」
 若島津は恥ずかしそうな視線で俺を見上げて来る。もじもじと肩を揺らす。
「もう、……いい加減に…して……」
「なにを」
 意地悪な問いかけに非難の視線が返ってくる。
「放したかと思うと……、また……触ってくる」
 切ない声。かわいらしくて甘くって、俺の欲情を引きずり出す最高の音階。
「けっこう素直だな」
「だって、だって今日は……」
 恋人の綺麗な瞳は涙でうっすらと濡れていた。
 ベッドの中で、こいつは本当にいい顔をする。
 喰らいついて骨までしゃぶりつくしたくなる。
 そんな猥褻な顔を晒しておいて、構うなというほうが無理なのだ。
 俺は若島津の性器を一度きつく揉み上げてから、無造作に放した。
「あ」
 また突き放される。
 そのことに絶望したのだろうか。
 若島津の息が荒かった。
 もういい加減高まり放出したいのだろうが、今日の俺は新たな試みに燃えている。
 いつも俺のほうが急いて前のめりな行為になりがちなのだ。だからたまには若島津のほうから生々しく誘って、乱れて欲しかった。
 だから煽っては引いて、引いては煽って、ということを繰り返していた。
 勃起しているのにイかせない。
 生殺しの愛撫。
「まだイかせねぇよ」
 今度はソフトなタッチで一撫で。愛撫というには優しすぎる感触で若島津を焦らす。
 簡単にはイかせない。
 快楽を引き延ばしてやる。
 お前が切羽詰まって乱れ狂うのを見るまで、自分からいやらしく腰を押し付けて誘ってくるまで、たっぷりと、手酷く優しい愛撫を繰り返してやる。
「あっ……日向さん。いつにも増して、……ん。凄く……しつこくて……。俺、腰が…っ」
「腰がなんだよ」
「………動いちゃう」
 キュッと眼を閉じて白状する。
 なんとも言えない風情に俺の胸は高鳴った。
「動かしてみろよ。見ててやるから」
「やだ」
「足開いて、腰浮かせて、俺を誘ってみろよ」
「誘うなんて……、できないっ」
 つつましやかな言葉を裏切る濡れた声。
 俺は唾を飲み込んだ。
 眼下の身体は小刻みに震えている。
 艶めかしい。
 ここまで出来上がってたら、もうマジックハンドなんて必要ないだろう。
「このままひとりでイけよ」
「そんなの、やだ」
 放っておかれて、一人で勝手にイけだなんて、酷い話だ。
「日向さん……」 
 涙声。これもそそる。
 俺は慈悲ぶかそうな声を出した。
「もう触んねぇよ。見てるだけだ」
「見てるだけ…って、……あっ、ああ……」
 熱くねっとりとした視線が若島津を追い込む。
 俺のマジックアイズが引き金となって、若島津は腰を突っ張らせて性器を前に突き出した。
「あ、ああ、……あああ」
「いい眺めだぜ」
「ああ……見ないで!」
「見せつけてるのはお前だろ」
「……」
 まるで自分の恥ずかしい格好を誇示したいかのように、腰を浮かせて激しく前後させている。
 そして俺を無視して若島津は一人で達した。
「イく、イちゃう………ああああ!」
 若島津のそれは誰も触れていないというのにピクピクと震えて白濁液を滴らせる。
 みっともなさそうにうずくまった身体を抱いて、俺は興奮しきったCENSOREDを身体の奥の小穴に押し付けた。
No.1163 - 2021/10/11(Mon) 00:24:55
キスマーク / なるみ





 風呂上がりの一杯。日向は腰に手をあててコーラを飲んでいる。まだ熱いらしく上半身は裸だ。
「おう、お前も風呂入っちまえよ」
「はい」
 若島津は着替えを持って立ち上がる。
 最近彼は何かにつけて日向と距離を取ろうと努力している。
 どうしても意識してしまうからだ。
 いけない妄想。
 消せない欲情。
 彼は同性の日向が大好きだった。
 でもその気持ちを押しCENSOREDいたのだ。
 いま、目の前の日向のあらわな姿は、彼を苦しめさえする。
 目を逸らしたい。でも逸らしたくない。
「……日向さんの肌はよく陽に焼けてますね。褐色っていうのかな。男らしくてうらやましいです」
 あえて自分から話を振って、こんなの全然大丈夫なのだと思おうとする。
 実際には胸が早鐘を打っていた。
「そうか」
「俺もそういう風になりたいです」
 コンプレックスが言わせた言葉に、日向は目をぎょろっと動かした。
「お前が? お前はそのままでいいぜ」
「でも……」
「そのままでいろよ。俺はお前の白い肌が好きだ」
「好きって……」
 意外な反応に若島津の言葉が詰まる。
 彼の肌は白い。日に焼けても、赤くなった後ですぐ冷めてしまうのだ。
 日向は近寄って来ると彼の腕をきつく掴んだ。
 そして自分のほうへと抱き寄せる。
 尊大な態度。
 しかし似合っていた。
 嫌味な感じもしない。
 当然の行動と言えた。
 若島津はびっくりして固まってしまう。
 なんだ、これは。
 顔が間近過ぎてなんだか怖い。
「白いと目立つだろうな」
『なにが』と聞こうとして、眼前の日向が顔を傾けるのを彼は見た。
 耳下に鼻先が突っ込んできて首筋に妙な感触を覚える。
「やっぱ似合うな」
 悦に入った笑顔を見せ日向は満足の声をあげる。
 視線が意味深だ。
「な、なんですか今の」
 とっさに意味が分からず聞き返すのに、日向は上機嫌のくちぶえを吹いて彼を促す。
「風呂場で見てみろよ」
「……」
「お前の白い肌は卑猥で赤が似合う。俺は好きだぜ」
「な、」
 なんて言いようだ。
 けれど怒ることも出来ない。
 だってこの首筋の感触は……。
 若島津はこの後、洗面所で声にならない悲鳴を上げたのだった。
No.1162 - 2021/09/30(Thu) 22:39:08
二本同時更新 / なるみ
「洗面台」と「ボクサーパンツ」二本同時更新です。
どちらもシモのほうのお話でなんかごめんなさいですが、振り返って見ればうちはいつもこんな風でした。
進歩がないというか。極めてるというか。
楽しんでもらえればと思います。
No.1159 - 2021/08/21(Sat) 00:07:43
ご馳走様です! / S
2本同時更新ありがとうございます!
「洗面台」こういう神経質な若島津、大好きです。そして日向ってきっとこうだよな〜と納得(笑)
どちらも楽しく拝見させていただきました(^^)
No.1160 - 2021/08/21(Sat) 14:40:04
S様 / なるみ
S様こんにちは。書き込みありがとうございます。
なにげに下品な内容かもと思いながらのアップでしたので、好意的な感想に救われました。神経質な若島津には無頓着な日向が似合ってますね。
S様も日向誕頑張ってらして楽しませていただきましたよ。先日はプレッシャーかけちゃってごめんなさい。こちらこそ素敵な萌えをありがとうございました。
これからもお互い無理せずこじけんを楽しんでいきましょう。
No.1161 - 2021/08/22(Sun) 21:41:00
ボクサーパンツ / なるみ




 日向さんはブリーフ派だ。
 履き込みの大きい、プロレスラーのパンツを想像させる形が好みらしい。
 そりゃあでっかい一物を持っているのだから、おさまりがいいほうがいいに決まってる。
 でもちょっと色気がない。
 それで俺は日向さんにパンツをプレゼントすることにしたのだ。
 タイプはボクサータイプ。
 色は黒。
 きっと日向さんの肌の色と同化してワイルドな雰囲気を感じさせてくれるだろう。
 今日は日向さんの誕生日。喜んでくれるだろうか。
「誕生日おめでとうございます。プレゼントです」
「おう、すまねぇな」
 さっそくガサガサと袋を開け中身を手に取り出す。
 顔の前に翳し、しげしげと眺めて日向さんは言った。
「小さいな」
 さすが、自分の性器の大きさに自信のある男。
 でもこの俺がサイズを間違えるはずがないのだ。
 なにしろ俺は日向さんと懇意の仲だから。
 つまり恋人なのだから。
「はいたら伸びますから」
 きっとちょうどいいはずだ。俺は自信を持って進めた。
 日向さんはばばーんと思い切りよく下肢の衣服を脱ぎ捨てる。そして目の前でボクサーパンツをはき込んだ。
 このてらいのなさがかっこいい。
「よく似合ってます」
 にこにこしながら見つめる俺の視線の前で、日向さんはなぜだか困ったような、照れくさそうな顔をした。
「お前さ、着るものをプレゼントに送る男には下心があるって、聞いたことあるか」
「え」
「送ったものを脱がしてことに至ろうって心づもりだってことだ」
 日向さんの股間が眼に見えるほど大きくなっていく。
 まさか。
「お前からそんな熱烈なプレゼントがもらえるなんてな。男冥利に尽きるぜ」
 嬉々として笑顔を見せるのに俺は自分の失敗に気づく。
 まるで自分から欲しがったみたいじゃないか。
 恥ずかしい。
 身の内が熱くなって声も出せなかった。
「『今日は俺がプレゼントです』なんてはっきり誘えばいいものを。ホントまだるっこしいな」
「そんなつもりじゃ」
「いいから、いいから。取り繕わなくてもお前の気持は分かってるぜ」
 ほら、と腰を前に出し股間を誇示する。
 さっきよりも大きい。
 見ている俺の顔は真っ赤だ。
 自問する。はたしてプレゼントに下着を選んだのは無意識だったのだろうか。
 日向さんの衣服を脱がしたい願望?
 あられもない行為をしたいという欲望?
 だっていつもせっかちな日向さんは自分で脱いでしまうし。
 器用な夜のストライカーは俺の衣服もするりと脱がせてしまうのだ。
 かなわない。
「ほら、早くしろよ」
「なにをですか」
「脱がせてくれよ。きつくなってきた」
 脱いだらなにをするかは明白だ。これでは日向の思う通りではないか。
 俺だって日向さんとしたくない訳じゃない。ただ、いつも突然で強引で、気持ちが整ってないままはじまることが多いのだ。
 それに自分から欲望を晒すのは苦手だった。
「日向さん。あくまでプレゼントはパンツであって……」
『俺じゃない』と言いかけた鼻先に軽いキスが触れる。
「誕生日のプレゼントには相手の欲しがってるものを送るもんだろ」
 そう言われて見れば逃げ場はなかった。
「お前が脱がせろよ」
 堂々と権利を行使されて、とうとう俺は跪いて日向さんのパンツに手をかけた。
No.1158 - 2021/08/21(Sat) 00:03:50
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