 | ためらいもイエス 山崎マキコ著 文春文庫
主人公は、三田村奈津美。IT企業で翻訳の仕事をしている。仕事は良く出来、仕事一筋。29になるが男性との付き合いの経験なし。 三十前にして、仕事上ではその会社初の女性課長になりそうである。また、仕事一筋だったため、その前は勉強一筋であり、 世に言う青春時代らしいことを経験していなかった。それを経験する。
青春時代らしいことは、やはり異性関係。 母親から見合いを勧められ、渋々見合いする。何故か相手に気に入られ、断ろうと思ってもつい会ってしまい、友達としての 関係が続く。 会社の同僚から好意を持たれ、接近される。それも複数の男性から。 ここらあたりを三田村奈津美の親友青ちゃんの援助を得て、奮闘する。 帯には、おかしくてやがて切ないラブストーリーとある。
でも、この三田村奈津美は、人間を憎んでいる。 この主人公は、父母の不仲、三人姉妹での長女が愛され、本人は次女だが次女以下は軽視された家庭環境で育つ。 で子供の頃から人間不信に陥っている。 これは、山崎マキコの等身大なのであろう。この人の小説はこれが多い。最近別名で小説を書いているそうだが別名を 知りたいところである。
私には、鬱病奮闘記のようにも思えた。 |
No.261 - 2011/02/06(Sun) 01:08:08
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