| HPソフトの不具合がまだ解決していないので、映画大好き!コーナーなどの記事が止まったままですみません! 取り急ぎ「ブレードランナー2049」の感想をば!
『ブレードランナー2049』⭐️⭐️⭐️⭐️ 1977年の『スターウォーズ』の大成功は、それまで単なる安い見世物映画でしかなかったSF映画というジャンルそのものの流れを大きく変え(『2001年宇宙の旅』(1968) は別格)一大SFブームを生んだ。これに続くように公開された『未知との遭遇』や『エイリアン』『スタートレック』など1作1作は、当時とても斬新でかつ壮大な哲学や美学を持った印象的な作品が次々と生み出され、まさにハリウッドのSF黄金期となった。 そんな中の1982年に公開された『ブレードランナー』は、何よりもシド・ミードデザインによる近未来のビジュアルが衝撃的で、ネオン輝く雨の降り続く汚れた渋谷の街のようなその独特なダークな近未来イメージは、その後の日本のアニメーションにも多大な影響を与えている。さらに「レプリカント」という聞きなれないものの存在が、この物語の核心となる。カルト作の香りといぶし銀の輝きを持つハードボイルドSF作として根強いファンを持つ。 私もあまりに好きすぎて、マニアとしては変な続編を作られたら嫌だな〜ととても心配だったが、前作『メッセージ』が素晴らしかったドニ・ヴィルヌーヴ監督、その仕事ぶりは素晴らしく、1作目のテーマを非常によく理解しそれを繋げる、というマニアも納得の美しくも見事な仕上がりを見せてくれた。 1982年のオリジナル作に思い入れがあればあるほどにグッとくる。なので未見の方や、見たけど記憶が曖昧だと言う方は、もう1度見直す「予習」は絶対に必要!それがないと退屈な印象かもしれない。でもそれでは勿体ない!新たに別の監督が、これほどまでオリジナル作を研究し、愛し、そのテーマをここまで深めて伝えてくれた奇跡と幸せを噛み締めて欲しい!2049という年号の意味も素晴らしく、これはオリジナル作と2本合わせてSF映画の殿堂入りとなるべき傑作であろう。 劇場には年配ファンの姿が多く、年齢的に休憩なしの2時間43分の上映時間はきついので、体調の良い日及び事前のトイレ、さらに水分を取らないでの鑑賞をお勧め!⭐️4 |
No.731 - 2017/11/07(Tue) 11:28:17
|