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+++ 作品感想 B B S +++

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あなたが豊川さんの作品を観て感じたことをお聞かせください。
?@初めて観たときの印象 ?A映画やドラマを見た感想 ?B細部へのこだわり など、ご自由に。
ここのBBSへの書き込みは、テーマごとにまとまった時点でホームページに掲載することがあります。
感想文募集! / 姫だるま
「愛の流刑地」の感想文を集めたページを企画しています。
豊川さんのお誕生日の前日にアップする予定なので、15日までにお願いします。
辛口でも可。ただし○○叩きとかにはならぬよう、お手柔らかに。
No.708 - 2007/03/03(Sat) 22:23:59 [i220-99-237-181.s02.a008.ap.plala.or.jp]
愛の流刑地を語ろう / KK
なぜ、今『愛の流刑地』なんだろうと問いかけてみた。
現代は愛に飢えている時代のように感じる。自分自身もそうなのかもしれない。
この作品に、涙するのはなぜか。もう一度みたいと思うのはどうしてなのか。
日常では語りつくせぬものが、心のどこかで噴き出しているような気がする。そんな思いにさせたこの映画の魅力を書き連ねてみた。
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冒頭のSEXシーンは予期していたものの、人間の本能を呼び起こさせる。
主演の二人から漂う生々しさが更に映像の中へと引き込んでしまい、背景に浮かび上がる冬香に、もう自分自身が重なってしまった。
終盤での裁判シーンは、死んだ冬香が天から見おろしているようである。
そして裁判の終始を見終え、冬香は(私は)命と引き換えに得た愛の喜びのあまり涙が溢れてきたのだろうか。
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映画には忘れられない場面、セリフ、風景がある。
なんといってもこの映画は役者の表情と仕草が生かされている。

菊治と冬香が初めて結ばれるとき、冬香の下着の肩ひもを降ろす指、浴衣を着た彼女を大切に抱きよせ、ベッドに寝かせた冬香を見てそっと手を握る菊治の顔。
CENSOREDシーンそのものよりはるかに悩ましく、男の色気や弱さのようなものを感じた部分でもある。
SEXの後二人が浴衣を着るシーがある。さっと腰に帯を巻き、男が浴衣を着こなす姿は、女から見ると妙に艶っぽく、役者豊川悦司を感じた場面である。
近頃の若い男性は浴衣も満足に着られない。

最後に、冬香の網笠からのぞく顔、笠をとり、もの言わぬ冬香。愛しさが込み上げた。
これらのシーンは台詞はないが、心の叫びを表現する役者の一番の見せ所である。
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最後に、愛の流刑地に対する私自身の個人的な発想である。
(まだまだ、客観的には観れていないが、)
原作者渡辺淳一、鶴橋監督、役者豊川悦司、この3人の男性が冬香という女性を愛し、心も身体も開花させ、天に舞い上がらせてしまった作品である。ある意味男性の願望や憧れ的女性像が冬香に中にあるのかもしれない。それが最後の冬香の顔に象徴されていた。
おわらを踊り、笠をとったときは、純真無垢な少女のようで、あまりにも儚くて、涙が込み上げた。
渡辺氏いわく、女は男によって心も体も開くようにできていて、きれいに開いてあげるのが男性の役割だからと。
花は、温度や湿度、環境でさまざまに変化する。一番美しく見えるのは、楽に呼吸していて、朝な夕なに花びらがやわらかく自然に揺れ動いている生きた花である。
決してはじけ飛んでしまう咲き方はいけない。女はもっと咲きたい、飛んでしまいたいと願う生きものかもしれない。純粋であればあるほどその方が美しいと思ってしまう。
飛んでしまう寸前の美しさに満足できないのが女なのかもしれない。

私はこの映画をより多くの男性に観てほしい。この3人のすばらしい男性たちが、男の視点で女性を描き創り上げた作品だから、より男性に伝わるものがあるのではないか。
No.704 - 2007/03/03(Sat) 05:51:04 [i121-114-238-219.s02.a008.ap.plala.or.jp]
Re: 浴衣 / 姫だるま
男の人がサッと浴衣を羽織り、手早く帯を締める姿は色っぽい。
モタモタやられると、どんな二枚目さんでも興ざめだ。

反対に
如何にも着慣れないという感じに、もっさり裾広がりに旅館の浴衣を着ていた理森。
理森は浴衣なんて殆ど着たことがなかったんだ〜
そして粋でないからこそ、野暮だからこそ、誠実さが伝わってくる。
豊川さんは役の性根を掴んでいる。うーんと唸った着こなしだった。

菊治の浴衣は野暮でもなく、かと言って粋でもなく…
遊び人でもなく、誠実な男でもない。
「一瞬の殺意はあった」独房でつぶやく菊治の一言にゾクリとした。
No.705 - 2007/03/03(Sat) 05:54:31 [i121-114-238-219.s02.a008.ap.plala.or.jp]
Re: 語るの遅れてm(_ _)m / 姫だるま
もう一回観てから感想書きたいと思いながら、観ることがかなわない「愛の流刑地」・・・
みなさま、語ってくださいませ。三編集まるとうお座に感想ページが出来ます。
No.706 - 2007/03/03(Sat) 05:55:45 [i121-114-238-219.s02.a008.ap.plala.or.jp]
Re: 愛の流刑地を語ろう / 初恋
昨日、9回目の菊治に逢ってきました♪何度も何度も逢いたくなってしまいます。
回を重ねるごとにチョッピリ気になっていたベッドシーンも本当に綺麗に見えてきました。2人で泳いでいる(さまよっている?)水中のシーンも豊川さんの長〜い足が「ゴムのおもちゃのカエル」(すみません)のようで変に可笑しくて、、、でも不思議なんです・・・8回目から全てのシーンが感動的で、鶴橋監督の何度も観て味わって下さいの言葉が理解できました。毎回、違う感動を覚えました。明日で終わってしまいます。スクリーンで菊治に逢えないのは本当に寂しいです(~_~;)最後の笑顔が心に刻み込まれています、、。
No.707 - 2007/03/03(Sat) 05:57:16 [i121-114-238-219.s02.a008.ap.plala.or.jp]
こちらでも^^ / 姫だるま
豊川さん、ファンのみなさん、明けましておめでとうございます。
こちら、超マニアックと見せかけて、なんじゃらほい?な語り場です。
御用とお急ぎでない方は、お話ひとつふたつみっつ、落していってくださいまし。
No.694 - 2007/01/01(Mon) 15:49:33 [i60-46-149-230.s02.a008.ap.plala.or.jp]
ウソでもいいかぁ〜 / 姫だるま
「フラガール」地方発信の地味な映画だと思ったら、大当たり!
ただし時代考証は大いに疑問。
昭和30年は高度成長期、とても景気がよかった時代。あんなに貧乏じゃない。

-----つまりこんな時代----------------------------------------------
昭和39年(1964)年
東海道新幹線開業 東京オリンピック開催
家庭用ビデオテープレコーダーが発売される
ロングスカートに大きな紙袋のハイティーンが銀座みゆき通りに出現(みゆき族)

昭和40年(1965)年
ソ連の宇宙飛行士が宇宙遊泳に成功 常磐ハワイアンセンターオープン
エレキギター・モンキーダンス流行 「おばけのQ太郎」「サザエさん」テレビ放送開始
ひざ上10cmのミニスカート登場
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炭鉱住宅の茶の間にはテレビ、家の外には洗濯機があるのが普通です。
でもな〜貧乏で何もないに設定にしないと、映画なりたたないか。

まどか先生に割り当てられた住宅も40年前のもの使ってるからボロボロだけど
当時はそんなに古くなかったんでしょ。
襖張替え、畳替えは昔の方が今より頻繁にやっていたから、あんなに汚いはずがない。

しかし綺麗な家で目が醒めたら、まどか先生はあんなに驚かない(驚けない)し・・・
昭和40年には生まれていない李監督は、確信犯でやってるのかな。
No.689 - 2006/10/23(Mon) 23:46:35 [i125-203-211-138.s02.a008.ap.plala.or.jp]
ウソもあるけど許せる範囲 / テリ
> ただし時代考証は大いに疑問。
> 昭和30年は高度成長期、とても景気がよかった時代。あんなに貧乏じゃない。

でも、炭鉱は不景気。

> ロングスカートに大きな紙袋のハイティーンが銀座みゆき通りに出現(みゆき族)
みゆき族→桑野みゆき→田村正和 なんて連想しちゃった。^^
歌声喫茶も流行してた?

> 炭鉱住宅の茶の間にはテレビ、家の外には洗濯機があるのが普通です。
> でもな〜貧乏で何もないに設定にしないと、映画なりたたないか。

誇張もあると思う。
で、テレビ、洗濯機の普及率推移も調べたよ。
意外と低いねぇ〜。(独身世帯も考慮に入れる必要はあるけど)
都心部と地方の格差はかなりあるかも。
http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/2280.html
http://www.nihonkaigaku.org/ham/eacoex/100econ/120doms/123cons/1231prv/drblposs/drblposs.html

> まどか先生に割り当てられた住宅も40年前のもの使ってるからボロボロだけど
> 当時はそんなに古くなかったんでしょ。

それなりに古かったと思います。「炭鉱の歴史」っちゅうもんがあるもん。
No.690 - 2006/10/25(Wed) 01:02:51 [p1090-ipbf10tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp]
Re: だけどさ〜 / 姫だるま
洗濯機70%、そんなに低いと思わないけど。白黒テレビは統計にないね。
石炭で汚れるから洗濯機の普及率はかなり高かったと思うよ。
まあ実感と勘ですが。

常磐炭鉱の歴史は比較的新しいです。昭和19年から。
映画に出てきた2Kの家は昭和30年台に盛んに建てられたタイプ。

洋二朗がここは電車もバスも通ってねえと言ってますね。
石炭は何で運んだんだろう?トラック?
ちなみに私はJR駅の近くに住んでいますが、石炭を積んだ長〜い貨物列車はよく見ました。
常磐炭鉱は広いから、JRに近いところは貨物輸送だったんでしょう。
昭和50年まで掘っていたんですね。

http://www.janjan.jp/culture/0609/0609260796/1.php
たしかに欠食児童の話も出てきます。

ところでまどか先生が所属していたSKD、エイトピーチェス、私知ってます。
松竹系の映画を1本上映して、その後に華やかなショーを上演という構成。
宝塚が乙女チックなのに比べると、大人な雰囲気でした。
エイトピーチェスは8人で構成された、若手花形選抜チームで、
テレビに出たり週刊誌のグラビアを飾ったり…
実際のフラの先生はSKD出身じゃないので、この設定はフィクションです。

SKDも昭和40年頃はもう時代から取り残されていましたから
エイトピーチェスのマスコミへの売り込みは起死回生の策だったのでしょう。
どなたが考えたのか、この設定は上手い!(って誰も知らないか…)

SKD出身で現在活躍されている女優さんは
草笛光子 淡路恵子 倍賞千恵子・美津子 みなさん歌って踊れます。
No.691 - 2006/10/25(Wed) 02:34:36 [i220-220-138-55.s02.a008.ap.plala.or.jp]
大停電の「トモロヲ母」は 元宝塚スター / テリ
> 洗濯機70%、そんなに低いと思わないけど。白黒テレビは統計にないね。
下段のURLの下方にグラフがあります。90%くらい。 http://www.nihonkaigaku.org/ham/eacoex/100econ/120doms/123cons/1231prv/drblposs/drblposs.html

> 常磐炭鉱の歴史は比較的新しいです。昭和19年から。
それは 合併して「常磐炭鉱」という会社になったという事で・・・
http://www.joban-kosan.com/
「会社の沿革」をクリックしてね。
そもそもの始まりは明治16年だそうです。
紀美子の母の科白に「100年も続いた炭鉱、そう簡単に潰れっぺ」というのがありました。

> 映画に出てきた2Kの家は昭和30年台に盛んに建てられたタイプ。
そうなのですか。斜陽になりつつあった時代に建てられたとは!

> 洋二朗がここは電車もバスも通ってねえと言ってますね。
それは あの時間帯(夜間)は通ってねぇ〜 ちゅう事では?

> 石炭は何で運んだんだろう?トラック?
> ちなみに私はJR駅の近くに住んでいますが、石炭を積んだ長〜い貨物列車はよく見ました

多分 石炭運搬専用鉄道があったと思います。(国鉄と繋がっていた?)

> ところでまどか先生が所属していたSKD、エイトピーチェス、私知ってます。
> 松竹系の映画を1本上映して、その後に華やかなショーを上演という構成。
> 宝塚が乙女チックなのに比べると、大人な雰囲気でした。

宝塚は 良家の娘さんが多くて、SKDは庶民的?

> SKDも昭和40年頃はもう時代から取り残されていましたから
> エイトピーチェスのマスコミへの売り込みは起死回生の策だったのでしょう。
> どなたが考えたのか、この設定は上手い!(って誰も知らないか…)

エイトピーチェスという名称は存じております。

> SKD出身で現在活躍されている女優さんは
> 草笛光子 淡路恵子 倍賞千恵子・美津子 みなさん歌って踊れます。

1月位前にBS2にて「踊り子」という映画を見ました。
OSK(大阪松竹歌劇団)出身の京マチ子&宝塚出身の淡島千景の共演で、
太腿も露に踊っておりましたわ。^^とっても 活き活きとステップ軽やかにね。
淡島千景のダンサー姿は ウエストもキュット締まって 超恰好いい。
さすが「サファイア王子」のモデルだと 感嘆致しました。

感性で演じられる役柄も在れば、芸事(日本舞踊、バレエ、歌、殺陣も!)を要求
される役柄もありますね。「フラガール」を見て 尚更 必要だと思いました。
No.693 - 2006/10/25(Wed) 23:26:11 [p1084-ipbf401sasajima.aichi.ocn.ne.jp]
千年の恋 / 姫だるま
吉岡「待っていたんだな、千年も」

そう、小町は沼の底でずっと待っていた。永遠の恋の相手を。
けれど時は無常に過ぎ、待つことさえも忘れかけ長い眠りに・・・しかし
昭和の或る時、沼から引き上げられる。絶世の美女ではなくミイラとして。

「目覚めたらミイラじゃん、この絶世の美女のアタシが!(計算外)」
「それに、アタシの王子さま、深草少将はどこにもいないし〜(当て外れ・悶々)」

引き上げた大学側でも、「このミイラ、なんか生きてるみたいだぜ。気味悪〜〜」
と再び沼に沈めるのであった。

だが眠りから醒めた小町ミイラの悶々は止まらない。睡眠たっぷりだしね。
「こうなったらアタシの方から引き寄せてやるわ」と超能力を発揮、ン十年後に
深草の少将に激似のいい男、吉岡誠を見つけだし、引き寄せたのだ。

小町の思惑通りミイラを引き上げた吉岡も、ミイラに強く惹きつけられる。
彼は本当に深草の少将の生まれ変わりなのか?もうそんなことはどうでもいいのだ。
「この男はアタシのものよ、もう放さない、永遠に」
てなワケですったもんだあって、小町は焼かれミイラの身体から開放される。
そして彼は沼へと・・・小町の魂のもとへと。めでたしめでたし。
そりゃあ千年も待っていたら濃ゆい恋になりますわ。

で、亜矢と礼子は何だったんでしょう?吉岡を沼へ引きずり込む道具?小町の分身?
三人は同じ人間?
和歌の名手小町、小説を書く亜矢と礼子・・・・・・・・・。

ま、小町ミイラ説だけで片付く映画じゃないですけど。
嵐の中のラブシーン(好き)臆面のないデタラメが「LOFT」の魅力ですね。
たとえば金縛りにあってる大杉漣さん、彼のエピソードは放りっ放し。
彼はその後どうなったのか、でもどうでもいいやそんなことと思える映画。
気になるんだけど気にならない、大きさがあります。


※小野小町と深草少将の伝説
絶世の美女と謳われた小野小町、彼女に恋した深草少将に「百夜通えば、あなたの意に従うわ」と告げます。少将は、雨の日も風の日も何かに憑かれたように通いつめましたが、百夜(九十九夜?)目にして倒れ(氾濫した川に流されたという話も)、死にました。
小町は悲しみ、少将を弔い、その後独り身で暮らしましたとさ。行方知れずとも九十三で大往生とも伝えられます。
No.681 - 2006/09/26(Tue) 01:38:29 [i60-46-146-227.s02.a008.ap.plala.or.jp]
一番美しい「どざえもん」 / テリ
昨日は あの怪奇現象?を確かめるべく「LOFT」を再鑑賞致しました。
御安心下さい。今回は 中断も怪奇映像も無く 無事に上映されました。^^

前回気になった事がありました。
冒頭の 沼の風景 です。
澱んだ濁った泥水であるにも拘らず、水面は それはもう美しく辺りの風景を写し込み、
きらきら光り輝き 瑞々しくありました。
何処かで見たような気が致しました。
でも 何か足りない。花? 睡蓮? 「どざえもん」?
これに 女性の水死体と草花を加えれば、ミレイ(落穂拾いのミレーではない)の
「オフィーリア」。
http://www.salvastyle.com/menu_pre_raphael/millais_ophelia.html
世界で最も美しい「どざえもん」と言われている 右手に草花を握り締めた美女の絵。
若くして死の世界に入ってゆくオフェーリアは、老いることのない生を生きる象徴的な存在として 実に美しく描かれています。

礼子の花柄のワンピースも不思議でした。
礼子のイメージに 花柄は そぐわない。
では 何故「花柄」なのか?
それは 「オフィーリア」が握り締めた「草花」を意味しているのでは?
絵では「オフィーリア」は ベージュの服を身に纏っています。
礼子のワンピースは 殆どがベージュ色でしたよね。
つまり 礼子は「オフィーリア」なのではないでしょうか?

でね、公式HPでは 礼子の右手はミイラの左手と繋いでいるんですよ!

そうそう、「ハムレット」は1000年ほど前の北欧民話を題材にしているそうです。
No.682 - 2006/09/27(Wed) 02:09:56 [p2105-ipbf502sasajima.aichi.ocn.ne.jp]
Re: 水の誘惑 死の乙女 / 姫だるま
ミレイはこの絵のためにモデルを何ヶ月もバスタブに沈めて描いたそうです。
結果、彼女は身体を壊し、ミレイはその父親に訴えられたとか。

お芝居ではオフィーリアの死は台詞で語られるだけです。
なぜなら水面を流れる乙女の姿を、舞台で描くことは不可能だから。

私、ハムレットはオフィーリアより実母ガートルードに惹かれているように思うんです。
オフィーリアが礼子ならガートルードはミイラ、そしてミイラが憑依した亜矢かしら。

「生きるべきか、死ぬべきか」という台詞を吐くハムレット、しかし選択肢ははじめから決まっているように彼は死へ向かって突き進んで行きます。

黒沢監督はなぜタイトルを「死の乙女」から「LOFT」に変えたんしょうね?
No.683 - 2006/09/28(Thu) 21:50:07 [i121-114-234-208.s02.a008.ap.plala.or.jp]
千年の恋 / テリ
> 黒沢監督はなぜタイトルを「死の乙女」から「LOFT」に変えたんしょうね?
そもそも 初めは「loft」で撮影する予定であった とか 何処かで読みました。
「loft」には 所謂ロフト、屋根裏 の他に(教会・講堂などの)回廊 という意味があるようです。何度も画面に現れる階段、廊下、研究発表まで 階段の踊場を利用しています。そして、彼らが辿る道は まるで霊場を取り囲む回廊のよう。
>nanatoさん、研究発表の会場は 多分nanatoさんが伝言板で指摘された通り「自由恋愛」の磐井商会と同じロケ地だと思います。

> ミレイはこの絵のためにモデルを何ヶ月もバスタブに沈めて描いたそうです。
> 結果、彼女は身体を壊し、ミレイはその父親に訴えられたとか。

そうなのですか。調べたら テレビ東京の「美の巨人たち」に詳しく
http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/picture/001223.htm

> お芝居ではオフィーリアの死は台詞で語られるだけです。
> なぜなら水面を流れる乙女の姿を、舞台で描くことは不可能だから。

なるほど。

> 私、ハムレットはオフィーリアより実母ガートルードに惹かれているように思うんです。
> オフィーリアが礼子ならガートルードはミイラ、そしてミイラが憑依した亜矢かしら。

吉岡も礼子も 現実の異性に興味を持つ人物には見えない。
つまり 吉岡とミイラのラブストーリーだと・・・

> 「生きるべきか、死ぬべきか」という台詞を吐くハムレット、しかし選択肢ははじめから決まっているように彼は死へ向かって突き進んで行きます。
「To be, or not to be: that is the question」
吉岡教授は 悩めるハムレット「王子」そのもの。
(ハムレットも 亡き父の亡霊に悩んでいたのですから。)
「このままでいいのか、いけないのか。それが問題だ。」って感じですね。
中谷美紀嬢は 豊川さんを「王子」と呼んでいたそうですが、
豊川さんは、この映画では 舞台劇のような美しい「所作」を
「意識して」演じてますね。
これは、「王子」を意識した黒沢監督の演出の結果ではないかと。

安達祐実の所有物だったらしい「トランク」の中身も気になります。
針金製のハンガー、紐などなど。
これは 文字通り「吊るす」という意味なのでしょうか?
彼女の運命を 暗示していたのでしょうか??

No.684 - 2006/09/29(Fri) 01:34:30 [p1226-ipbf412sasajima.aichi.ocn.ne.jp]
Re: レトロ趣味? / 姫だるま
> 安達祐実の所有物だったらしい「トランク」の中身も気になります。
> 針金製のハンガー、紐などなど。


私はあの「トランク」が気になる。
彼女が殺されたのは3ヶ月前、なのにあの「トランク」30年前ならわかるけど。

吉岡と亜矢のシーンでカメラが横になる。あれは死者の視点に見える。
ミイラにミイラれた吉岡があっちの世界に取り込まれた瞬間という気がする。
「この男は私のものよ」とミイラが主張してる。
監督の指示はなく、カメラの芹澤さんが勝手に横になって撮ったそうで・・・
だから監督の意図と違ったものが「LOFT」には入ってるんじゃないかなぁ。

横カメラは「Lie lie Lie」の相ちゃんのシャワーシーンで見てるから驚かないけど。


※メインBBSにも書きましたがミイラ=小野小町の出典は雑誌“nobodv”23号の黒沢清監督インタビューです。
No.685 - 2006/09/29(Fri) 22:21:53 [i222-150-225-79.s02.a008.ap.plala.or.jp]
Re: 千年の恋 / テリ
> 私はあの「トランク」が気になる。
> 彼女が殺されたのは3ヶ月前、なのにあの「トランク」30年前ならわかるけど。

「フラガール」で見つけましたよん。同じ型のトランク」!
「まどか先生」のトランクでしたぁ〜。

> 吉岡と亜矢のシーンでカメラが横になる。あれは死者の視点に見える。
> ミイラにミイラれた吉岡があっちの世界に取り込まれた瞬間という気がする。
> 「この男は私のものよ」とミイラが主張してる。

うん。

> 監督の指示はなく、カメラの芹澤さんが勝手に横になって撮ったそうで・・・
> だから監督の意図と違ったものが「LOFT」には入ってるんじゃないかなぁ。

でも、それを採用したのは監督なので。
3回目にじっくり見たのですが、かなり編集ミス的な???があります。
例えば、礼子が買い物袋を提げているシーンが2つ在るのですが、
日時が異なる筈なのに 衣装も荷物も 全く同じなんです。
(何時も ティシュ5箱と筒型の品物など)
編集者の服装も捕まるシーンは「花柄」のシャツなのに その前日の服装は
赤いセーターなの、家には帰ってないらしいのに・・・・・・
吉岡が 突然「礼子さん」と呼んだり、「礼子」と呼び捨てたり。
「今晩 学生が来る」と言っているのに 彼らが来たのは「翌日」だったり。
端折ったり、順序を入れ替えたり、シナリオ通りには 編集してないようです。
アフレコで科白を入れ替えると 上手く誤魔化せると思う部分が結構あったりして、
この混乱も 監督の意図するものなのでしょうか?
そうなると 物語全てが妄想という事も在り得る?
つまりは 礼子が書いた 画期的「小説」!

> ※メインBBSにも書きましたがミイラ=小野小町の出典は雑誌“nobodv”23号の黒沢清監督インタビューです。
1000年前の日本の美女と言えば 小野小町がピッタシ。^^
No.686 - 2006/10/04(Wed) 14:35:08 [p2233-ipbf03tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp]
Re: セオリーはひとつではない / 姫だるま
> > 監督の指示はなく、カメラの芹澤さんが勝手に横になって撮ったそうで・・・
> > だから監督の意図と違ったものが「LOFT」には入ってるんじゃないかなぁ。
> でも、それを採用したのは監督なので。


はい、そうですね。

> 3回目にじっくり見たのですが、かなり編集ミス的な???があります。

これはミスではないようですよ。
“文學界”十月号の黒沢清×蓮實重彦対談に、編集についての話題が出ています。
編集が面白がって、予想以上にやってくれて、出鱈目にカットが割られている。
半分以上か、三分の二以上は、通常つながらないとされるつなぎ方。
ハリウッドのセオリーとは別なやり方で編集した。

服装に関しても「回路」で同じようなことやってるみたいです。わざとやってる。
No.687 - 2006/10/05(Thu) 16:12:03 [i121-114-231-33.s02.a008.ap.plala.or.jp]
ずーっと気になっていた。。 / テリ
> これはミスではないようですよ。
> “文學界”十月号の黒沢清×蓮實重彦対談に、編集についての話題が出ています。
> 編集が面白がって、予想以上にやってくれて、出鱈目にカットが割られている。
> 半分以上か、三分の二以上は、通常つながらないとされるつなぎ方。
> ハリウッドのセオリーとは別なやり方で編集した。

順番に編集するのではなく、ランダムに編集したの?
「出鱈目」に徹したの?

> 服装に関しても「回路」で同じようなことやってるみたいです。わざとやってる。
そういう事ですか。「回路」は少し見ただけ・・・
よって 監督作品については 殆ど知りません。
ちょこっと「黒澤清の映画術」「文学界」を立ち読みしましたが、映画技法論に終始し
興味が湧きませんでした。

ところで、ずーっと気になっている事が・・・
木島(西島秀俊)って 異常に「どす黒い」顔してませんか?所謂土色。
まるで「○人」みたい。生きているように見えない。
「純情きらり」の杉冬吾役の時には あんな顔色ではなかったと思うんです。
あの顔色には 意味があるのでは?これも 出鱈目・遊び ですか?
No.688 - 2006/10/05(Thu) 21:34:36 [p1043-ipbf405sasajima.aichi.ocn.ne.jp]
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