風姿花さん、しばらくでした。返信遅くなってすみません。
ご質問の件です。トロンボーンは最初のうちは、高いFとGとの間に、ひとつの壁があるように思います。Fの音までは普通に出せても、Gになると急に苦しそうな音になってしまうケースは、よく見かけます。音響学的に言っても、いくつかの困難な要因が重なっているので、ある意味、無理もないかもしれません。
高いF#やG、Abの音を、小さい音で練習し続ける事は、あまり良い事ではありません。詳しく説明すると、随分長くなってしまいますので省略しますが、唇を横に引っ張る張力だけで高い音を出すと良くない事がたくさん起こってきます。
息のエネルギーとの共同作業で高い音が吹けるようになるといいですね。次の事を試してみてください。
1)1ポジションで高いFの音をフォルテのいい音でロングトーンしてみてください。
2)その音色をコピーするような感じで、高めの4ポジションで同じ音をロングトーンしてみてください。
3)もう一度同じ事をしますが、こんどは音が安定したら、とてもゆっくりとしたグリッサンドで高めの2ポジションまで上がってみてください。その時、息の量をどんどん増やしていくように気をつけます。堂々として威厳のある音色をキープすることに気を配ってください。
このトレーニングで、Gの感じをつかんでいただけると、この先は割とスムーズにできるとおもいます。高い4ポジションでとったFを、6ポジションでスタートすれば、High Bbまで、この要領で上がる事が出来ます。
高くて大きい音には、高い圧力の空気をコントロールする事が要求されます。この息のエネルギーに負けて、アパチュアが広がってしまわないようにするために、唇の筋トレが必要ですが、それは横に引っ張る力だけでなく、内側に集める力(ストローをくわえるような力)も必要です。空気の通る穴が、つぶれたストローではなく、丸いストローの形になっているようにイメージできるとうまくいくと思います。
まだまだ、言い尽くせない事ばかりですが、まずはここまで・・・・試してみた様子をお知らせください。健闘を祈ります! |
No.489 - 2009/05/25(Mon) 01:31:24
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