日本はアジア圏の国、いつ BRICSに加盟するのか?自民党消滅で可能 集結する理由、、、
📌本文抜粋「アフリカもアラブ諸国も、不公正な取引なら西側諸国とさんざん経験してきたので、もうそんな手口は知り尽くしている。今、世界中のそういう国々が、BRICSのネットワークを使って、自国の経済を不公正から解放しようとしているのだ。 BRICSサミットにやってくる代表者の生き生きした様子を見ると、今の西側諸国の経済とは正反対のようだ。西側諸国の経済は、対ロシア経済制裁によって崩壊寸前の状態で、政権もグローバル資本の言うなりなので、公正さなどというものはもはや存在しない。中小企業がどんどんつぶれて、グローバル資本の独占が進んでいくので、経済に活気というものがない。創造性も愛と感謝も何もないのだ。しかも、利益はグローバル企業に吸い取られて、社会に還元されていかないから、人々は貧しくなっていく。 そういう姿を見ていたら、EUよりもBRICSに加盟しようと思う国が増えるのは、当然のことだ。まさにそのために、BRICSは宣伝もしないのに、どんどん大きくなっていく。対等で公正な協調関係を作っている機関だからだ。
by Chihiro Sato-Schuh オーストリア在発 【多極的な経済ネットワーク】 10月22日からロシアのカザンでBRICSサミットが開催されるのだけれど、このサミットは世界の支配構造を大きく変えてしまうだろうと言われている。11月始めに行われるアメリカ大統領選よりも、世界全体に対して遥かに大きな影響があると言っている人もいたくらいだ。 昨年南アフリカで行われたサミットでは、これまでのロシア、中国、ブラジル、インド、南アフリカの他に、イラン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、エジプト、エチオピアが加わった。これにより、BRICS全体のGDPは、購買力を計算に入れるとG7を超えたということだった。 BRICSが経済力でG7に対抗し得る存在になったということは、西側諸国が主導する経済ブロックのオルタナティブになり得るということを意味している。これまでは、トルコやセルビアはEU加盟を希望していたけれど、今回のサミットに参加するのだそうだ。EUに加盟すれば、ロシアに対する経済制裁やウクライナへの軍事支援を強要されることになるのは、ハンガリーやスロバキアへの扱いを見ればもうわかっている。トルコもセルビアも、ロシアとの関係は重要なので、他にオルタナティブがあるならば、それを犠牲にしてまでEUに加盟しようとは思わないのだ。 今回のサミットでは、SWIFTに代わる国際金融取引を作ることが話し合われることになっている。ウクライナの紛争にロシアが軍事介入を始めて以来、ロシアは西側諸国から厳しい経済制裁を受けており、米ドルによる国際取引がほとんど不可能になった。そのためロシアは米ドル取引から離れて、ルーブルや中国元での取引に切り換えていたのだけれど、このことによってアフリカ、アラブ、アジア、中南米でも米ドル取引から離れていく国が増えていくことになった。これで今、SWIFTに代わるBRICS独自の国際取引手段ができるとなると、米ドル離れがこれまでになく加速していくことは間違いない。 BRICSは、EUなどと違って、経済ブロックではない。だから、サミットにも加盟国以外の国々が多く招待されて、経済関係を作ることができる。加盟国とそれ以外の国々とに分けて、その間に敵対関係あるいは競争関係を作るための組織ではないのだ。主導する国があって、他の国々がそれに従うという関係性もない。すべての国々が対等で、尊重されて、協調する関係を作り出していく機関なのだと言っている。 それが、BRICSが目指している多極的な世界秩序なのだけれど、こんなことは、これまでの国際経済競争のあり方からすると、まるで現実離れした理想像にすぎないように思える。しかし、昨年からのBRICSの動きを見ていると、これがまさに現実に実現しているということがわかる。BRICS加盟国もパートナー国も、何かを強制されているようには見えない。どの国の代表者も堂々として、生き生きとしており、本当にたがいに尊重し合ってうまく行っているのが感じられる。たがいに相手の国を批判したりもしていない。それで、どの国も経済的に豊かになっていっている。 ロシアも中国も、多民族を抱える大国で、民族文化的な違いを超えて調和を作り出すことを学んできた長い歴史があるのだ。BRICSが多極的な調和を作り出すことに成功しているのは、このことと深く関係があると私は思う。 これは、西側世界ではずっと隠されてきて、その代わりにまったく逆のことが言われてきた。ロシアも中国も、少数民族を差別する独裁的な国だというイメージが、意図的に作り出されていたのだ。しかし、アメリカやオーストラリア、カナダなどで、もともと住んでいた少数民族がどのような目に遭ったのかを見てみれば、少数民族を差別する独裁的な国というのは、西側諸国の方だということがよくわかる。西側諸国は、その事実を隠すために、その姿をロシアや中国に投影してきたのだ。 対等で公正な関係があり、それがたがいに豊かになっていく経済関係を生み出していく。競争相手をつぶして独占しようと思っていなければ、それはごく自然に起こっていくことだとも言える。そういう関係性の中では、自分だけ得をしようと思って、不公正な契約を結ぼうとする人は、嫌われることになるだろう。アフリカもアラブ諸国も、不公正な取引なら西側諸国とさんざん経験してきたので、もうそんな手口は知り尽くしている。今、世界中のそういう国々が、BRICSのネットワークを使って、自国の経済を不公正から解放しようとしているのだ。 BRICSサミットにやってくる代表者の生き生きした様子を見ると、今の西側諸国の経済とは正反対のようだ。西側諸国の経済は、対ロシア経済制裁によって崩壊寸前の状態で、政権もグローバル資本の言うなりなので、公正さなどというものはもはや存在しない。中小企業がどんどんつぶれて、グローバル資本の独占が進んでいくので、経済に活気というものがない。創造性も愛と感謝も何もないのだ。しかも、利益はグローバル企業に吸い取られて、社会に還元されていかないから、人々は貧しくなっていく。 そういう姿を見ていたら、EUよりもBRICSに加盟しようと思う国が増えるのは、当然のことだ。まさにそのために、BRICSは宣伝もしないのに、どんどん大きくなっていく。対等で公正な協調関係を作っている機関だからだ。 ロシアの歴史を見ていると、まさにロシア帝国は、対等で公正な関係を作ってきたからこそ、広大な領土を持つにいたったことがわかる。他の大国に不正な扱いを受けた国々が、ロシア帝国に保護を求めてきたのだ。当時から強い軍事力を持っていたロシア帝国は、保護を求めてきた国を解放して、併合した。ロシアは併合した国の民族文化を尊重して、対等に扱おうとしたのだ。だからロシアは、国を統合するのに武力を使う必要がほとんどなかった。まさにそのために、ロシアは広大な領土を治めることができていたのだ。 この200年ほど、西側世界がロシアに敵対してきたのは、まさにこのロシアの多極的な関係性を作り出してしまう力を恐れたからに他ならない。イギリスのグローバル金融資本家たちは、世界が多極的な関係性に取り込まれないように、独占してしまおうとしたのだ。それが過去200年間で行われてきた戦争であり、革命であり、植民地であり、経済ブロックだった。 それが今、どうやらついに崩壊しようとしているようだ。この200年間、世界は隷属関係に苦しまされ、不公正な経済取引や政治腐敗で搾取されてきた。今、BRICSが大きくなっていっているのも、この経験があってこそだ。 先日モルドバではEU加盟についての国民投票があったのだけれど、ものすごい選挙操作が行われていたのにもかかわらず、国内ではEU加盟反対の票が過半数を取った。このことは、BRICS加盟国が自ずと増えていくのと対称的だ。今や多くの人々は、EUにはいかに圧力をかけられても加盟したくないのだ。この数年間で、EUがいかに独裁的で不公正な組織かということがわかってしまった。モルドバやグルジアなど旧ソ連の国々は、EUに加盟させようとして圧力がかけられているけれど、それはウクライナの二の舞いを踏ませようとしているからだということを、多くの人々はもう知っているのだ。 そうしたことを考えるなら、今回のBRICSサミットが米大統領選よりも世界に大きな変化を与えるというのは、確かにその通りだと思う。BRICSが米ドルを基軸通貨とする国際取引からの解放区と言えるものを提供できるなら、多くの国々がついてくるのに違いないからだ。これは、これまでの世界の支配構造を決定的に変えてしまう可能性があると思う。 |
No.2519 - 2024/10/24(Thu) 06:50:07
|